JPH1084271A - Cmos型入力バッファ回路装置 - Google Patents

Cmos型入力バッファ回路装置

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JPH1084271A
JPH1084271A JP8236298A JP23629896A JPH1084271A JP H1084271 A JPH1084271 A JP H1084271A JP 8236298 A JP8236298 A JP 8236298A JP 23629896 A JP23629896 A JP 23629896A JP H1084271 A JPH1084271 A JP H1084271A
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JP
Japan
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input buffer
level
cmos
buffer circuit
inverter
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JP8236298A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Kawano
鉄二 川野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の入力バッファ回路とシュミットトリガ
付きの入力バッファ回路との選択を、状況に応じて容易
に実現する。 【解決手段】 入力端子INに入力された信号は、通常
の入力バッファ回路IA及びシュミットトリガ付きの入
力バッファ回路IBを介して、セレクタ回路ICに供給
される。セレクタ回路ICは、コントロール端子Cの信
号が所定のレベル(例えば”L”レベル)の時、通常の
入力バッファ回路IAの出力信号を選択して出力端子O
UTに出力する。他方、コントロール端子Cの信号が所
定のレベルとは逆のレベル(例えば”H”レベル)の時
には、同回路ICはシュミットトリガ付きの入力バッフ
ァ回路IBの出力信号を選択して出力端子OUTに出力
する。従って、コントロール端子Cより供給される信号
を利用することによって、マスク作成後においても状況
に応じた両入力バッファ回路IA,IBの使い分けが可
能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体集積回路
装置のCMOS型入力バッファ回路装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のCMOS型入力バッファ回路に
は、通常のCMOS型入力バッファ回路と、シュミ
ットトリガ付きの入力バッファ回路とがある。そのよう
な2種類の従来のCMOS型入力バッファ回路とそれら
の直流伝達特性を図10に示す。即ち、図10(a)は
通常のCMOS型入力バッファ回路を示す図であり、
図10(b)は通常のCMOS型入力バッファ回路の
直流伝達特性を示す図である。又、図10(c)はシ
ュミットトリガ付きの入力バッファ回路を示す図であ
り、図10(d)はシュミットトリガ付きの入力バッ
ファ回路の直流伝達特性を示す図である。
【0003】の「通常のCMOS型入力バッファ回
路」は、図10(b)に示すように、入力電圧VIN
が”L”レベルから”H”レベルに変化する場合でも、
逆に”H”レベルから”L”レベルに変化する場合で
も、ゲートしきい値電圧Vinvが一定である直流伝達特
性を持つ。他方、の「シュミットトリガ付きCMOS
型入力バッファ回路」は、図10(d)に示すように、
入力電圧VINが”L”レベルから”H”レベルに変化
する場合と”H”レベルから”L”レベルに変化する場
合とでは、異なったゲートしきい値電圧Vinvを有し、
そのため直流伝達特性にヒステリシス幅を有する。な
お、CMOS型インバータの直流伝達特性の動作につい
ては、例えば「富沢孝,松山泰男監訳”CMOS VL
SI設計の原理−システムの視点から”丸善 198
8」のp.p.37〜42に示されており、ゲートしきい
値電圧Vinvは、PチャネルMOSトランジスタの利得
係数であるβpとNチャネルMOSトランジスタの利得
係数であるβnとの比(βn/βp)によって決まる。
【0004】のシュミットトリガ付きの入力バッファ
回路は、の通常の入力バッファ回路よりも、入力端子
INが”L”レベルの場合にはゲートしきい値電圧Vin
vが高いので、”L”ノイズマージンの範囲が広いとい
う利点を有する。更に、のシュミットトリガ付きの入
力バッファ回路は、の通常の入力バッファ回路より
も、入力端子INが”H”レベルの場合にはゲートしき
い値電圧Vinvが低いので、”H”ノイズマージンの範
囲が広いという利点を有する。
【0005】このため、のシュミットトリガ付きの入
力バッファ回路は、の通常の入力バッファ回路と比較
して、入力端子INにのるノイズに強く、ノイズによる
入力バッファ回路自体の誤動作を起こしずらいという利
点を有する。しかし、その反面、シュミットトリガ付き
の入力バッファ回路は、その伝達速度が通常の入力バッ
ファ回路のそれに比べて遅いという欠点をも有してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のCMOS型入力
バッファ回路は上記のように構成されているので、次の
ような問題点を内包している。
【0007】第一に、従来技術では、マスク作成時に
通常の入力バッファ回路とシュミットトリガ付きの入
力バッファ回路とのいずれか一方を選ぶ必要があり、マ
スク作成後に入力バッファ回路を変更することはできな
い。そのため、チップ上で、あらかじめノイズが発生し
やすいところを予測して、その場所にのシュミットト
リガ付きの入力バッファ回路を配置しなければならず、
仮にそのようにの回路を配置した場所以外で、そこに
配置されているの通常の入力バッファ回路がノイズに
よる誤動作を起こしたとしても、容易に入力バッファ回
路を変更することはできず、回路のノイズによる誤動作
を適切に防止することができないという問題点がある。
【0008】第二に、例えばウェハテスト時において
は、テスタのプローブカードのインダクタンスによるノ
イズの影響が気になるため、のシュミットトリガ付き
の入力バッファ回路を使用するのが好ましいが、反対
に、実際のチップとしてボードに実装する場合には、動
作速度を高めるために、の通常の入力バッファ回路を
使用するのが望ましいという場合がある。しかし、上述
の通り、マスク作成時にはどちらか一方を選ぶ必要があ
るため、状況に応じて入力バッファ回路を使い分けるこ
とができないという問題点も生じている。
【0009】この発明は、上記の問題点を解決するため
になされたものであり、マスク作成後でも、シュミット
トリガ付きの入力バッファ回路と通常の入力バッファ回
路とを個々の状況に応じて使い分けることができ、且
つ、通常の入力バッファ回路とシュミットトリガ付きの
入力バッファ回路とを容易に選択できることを目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るCMO
S型入力バッファ回路装置は、CMOS型インバータの
直流伝達特性において、入力電圧のレベル変化に対して
常にゲートしきい値電圧が一定である第1の入力バッフ
ァ手段と、CMOS型インバータの直流伝達特性におい
て、前記入力電圧が”L”レベルから”H”レベルに変
化する場合及び”H”レベルから”L”レベルに変化す
る場合では互いに異なるゲートしきい値電圧を有する第
2の入力バッファ手段と、コントロール信号を出力する
コントロール手段と、前記第1及び第2入力バッファ手
段の出力端、前記コントロール手段に第1、第2及び第
3入力端が各々接続されており、前記コントロール信号
のレベルに応じて前記第1及び前記第2の入力バッファ
手段の出力信号を選択して出力端子へ出力するセレクタ
手段とを備えている。
【0011】第2の発明に係るCMOS型入力バッファ
回路装置では、第1の発明のCMOS型入力バッファ回
路装置において、前記セレクタ手段は、前記第1の入力
バッファ手段の出力端と前記コントロール手段と前記出
力端子とに接続され、前記コントロール信号が”L”レ
ベルにあるときにのみ前記第1の入力バッファ手段の出
力信号を出力する第1スイッチング手段と、前記第2の
入力バッファ手段の出力端と前記コントロール手段と、
前記出力端子とに接続され、前記コントロール信号が”
H”レベルにあるときにのみ前記第2の入力バッファ手
段の出力信号を出力する第2スイッチング手段とを備え
ている。
【0012】第3の発明に係るCMOS型入力バッファ
回路装置では、第2の発明のCMOS型入力バッファ回
路装置において、前記第1及び第2スイッチング手段は
それぞれ第1及び第2トランスミッションゲートから成
り、前記コントロール手段は、前記コントロール信号が
印加されるコントロール端子と、前記コントロール端子
に接続された第1インバータ回路と、前記第1インバー
タ回路の出力端に接続された第2インバータ回路とを備
え、前記第1及び第2トランスミッションゲートの制御
端は、共に前記第1及び第2インバータ回路の各出力端
に接続されている。
【0013】第4の発明に係るCMOS型入力バッファ
回路装置では、第3の発明のCMOS型入力バッファ回
路装置において、前記第1及び第2トランスミッション
ゲートを、共にトランスミッションゲートとしての機能
を備えた第1及び第2CMOSインバータにそれぞれ置
き換えている。
【0014】第5の発明に係るCMOS型入力バッファ
回路装置では、第3の発明のCMOS型入力バッファ回
路装置において、前記第1及び第2トランスミッション
ゲートを複合ゲート回路に置き換えている。
【0015】第6の発明に係るCMOS型入力バッファ
回路装置は、入力端子に接続された第1CMOSインバ
ータと、前記第1のCMOSインバータの出力端に接続
された第2CMOSインバータと、コントロール信号を
出力するコントロール手段と、前記コントロール手段の
出力端に接続された第3CMOSインバータと、前記第
2及び第1CMOSインバータの出力端にその入力端及
び出力端がそれぞれ接続された第4CMOSインバータ
とを備え、前記第4CMOSインバータのP型MOSト
ランジスタと第1電源電位との間に第1MOSトランジ
スタが、前記第4CMOSインバータのN型MOSトラ
ンジスタと第2電源電位との間に第2MOSトランジス
タがそれぞれ設けられており、前記第1及び第2MOS
トランジスタのゲートの内の一方が前記コントロール手
段の出力端に接続され、他方が前記第3CMOSインバ
ータの出力端に接続されている。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)図1は、この発明の実施の形態1に係
る半導体集積回路のCMOS型入力バッファ回路装置の
構成を示すブロック図である。同図に示す通り、CMO
S型入力バッファ回路装置は、(a)外部からの入力信
号を受ける入力端子INにその入力端が接続された通常
の入力バッファ回路(第1の入力バッファ回路)IA
と、(b)同じくその入力端が入力端子INに接続され
たシュミットトリガ付きの入力バッファ回路(第2の入
力バッファ回路)IBと、(c)上記2種類の入力バッ
ファ回路IA,IBの各出力端子に第1及び第2入力端
が、制御電圧が印加されるコントロール端子(コントロ
ール手段)Cにその第3入力端が、それぞれ接続された
セレクタ回路(セレクタ手段)ICとを有している。
【0017】尚、通常の入力バッファ回路IAとシュミ
ットトリガ付きの入力バッファ回路IBの定義は、共に
[従来の技術]で述べたものと同一である。
【0018】このセレクタ回路ICは、コントロール端
子Cの制御電圧のレベルに応じて、入力バッファ回路I
A,IBの出力信号の内で対応する一方を選択してそれ
を出力端子OUTへ出力する。
【0019】これにより、本CMOS型入力バッファ回
路装置においては、従来品ではマスク作成前に必要であ
った入力バッファ回路の選択をマスク作成後でも行うこ
とが可能となり、状況に応じて上記2種類の入力バッフ
ァ回路を使い分けることができるという効果が得られ
る。
【0020】以下、図1で述べたCMOS型入力バッフ
ァ回路装置の具体的構成を述べることとする。
【0021】(実施の形態2)図2は、実施の形態1で
説明したCMOS型入力バッファ回路装置を具体化した
回路構成を示す図である。
【0022】同図において、各符号1〜6は、それぞれ
Pチャネル型MOSトランジスタPM1,PM2,PM
3,PM4,PM5及びPM6、並びにNチャネル型M
OSトランジスタNM1,NM2,NM3,NM4,N
M5及びNM6からなるCMOSインバータを示す。こ
こで、CMOSインバータ1,2,6,4は、それぞれ
「第1、第2、第3及び第4CMOSインバータ」を形
成する。
【0023】又、コントロール端子CとCMOSインバ
ータ5とは、第1コントロール信号を出力する「コント
ロール手段」に該当しており、(第3)CMOSインバ
ータ6の出力端の信号は第1コントロール信号とは逆の
レベルを示す第2コントロール信号である。
【0024】更に、ノードD2からノードD1へのフィ
ードバック線上の(第4)CMOSインバータ4を制御
するゲートとして、Pチャネル型MOSトランジスタP
M1a(第1MOSトランジスタ)をCMOSインバー
タ4のPチャネル型MOSトランジスタPM4と電源電
位VDD(第1電源電位)との間に設け、且つNチャネ
ル型MOSトランジスタNM1a(第2MOSトランジ
スタ)をCMOSインバータ4のNチャネル型MOSト
ランジスタNM4と接地電位GND(第2電源電位)と
の間に設けている。
【0025】ここでCMOSインバータ2,3は、CM
OSインバータ1のゲートしきい値電圧Vinv1をそのま
まシフトするように設計されている。このため、本回路
のゲートしきい値電圧Vinvは、CMOSインバータ1
のゲートしきい値電圧Vinv1によって決定される。
【0026】なお、CMOSインバータの直流伝達特性
の動作及び各定数の定義については、[従来の技術]で
述べた文献に示されたものをそのまま使用している。
【0027】次に、本CMOS型入力バッファ回路装置
の直流伝達特性の動作について説明する。
【0028】(a)コントロール端子Cに”L”レベル
の信号が供給された場合 このとき、ノードD4はCMOSインバータ5を介し
て”H”レベルに、ノードD5はCMOSインバータ6
を介して”L”レベルになる。従って、Pチャネル型M
OSトランジスタPM1aのゲートには”H”レベルの
電位が供給され、Nチャネル型MOSトランジスタNM
1aのゲートには”L”レベルの電位が供給される。こ
のため、MOSトランジスタPM1a,NM1aともに
オフ状態になり、CMOSインバータ4には電位が供給
されなくなる。このため、CMOSインバータ4は動作
しないために、ノードD2からノードD1へはフィード
バックがかからず、本回路は通常の入力バッファ回路I
A(図1)として動作する。
【0029】(b)コントロール端子Cに”H”レベル
の信号が供給された場合 このとき、ノードD4はCMOSインバータ5を介し
て”L”レベルに、ノードD5はCMOSインバータ6
を介して”H”レベルになる。従って、Pチャネル型M
OSトランジスタPM1aのゲートには”L”レベルの
電位が供給され、Nチャネル型MOSトランジスタNM
1aのゲートには”H”レベルの電位が供給される。こ
のため、MOSトランジスタPM1a,NM1aともに
オン状態になり、ノードD2からCMOSインバータ4
を介してノードD1にフィードバックがかかり、本回路
はシュミットトリガ付きの入力バッファ回路IB(図
1)として動作する。
【0030】次に、コントロール端子Cに”H”レベル
の信号が供給された場合、ノードD4はCMOSインバ
ータ5を介して”L”レベルに、ノードD5はCMOS
インバータ6を介して”H”レベルになる。従って、P
チャネル型MOSトランジスタPM1aのゲートには”
L”レベルの電位が供給され、Nチャネル型MOSトラ
ンジスタNM1aのゲートには”H”レベルの電位が供
給される。このためMOSトランジスタPM1a,NM
1aともオン状態になり、入力端子INに供給される信
号はCMOSインバータ1,2,3を介して出力端子O
UTに出力され、ノードD2の信号はCMOSインバー
タ4を介してノードD1にフィードバックされる。
【0031】入力端子INが”L”レベルの場合から”
H”レベルに変化する場合、ノードD1,D2もCMO
Sインバータ1,2を介して、それぞれ”H”レベルか
ら”L”レベル,”L”レベルから”H”レベルに変化
するが、CMOSインバータ2はCMOSインバータ1
のゲート電圧がゲートしきい値電圧Vinv1を越えない限
り動作しないため、ノードD2はCMOSインバータ1
のゲート電圧がゲートしきい値電圧Vinv1を越えない限
り”L”レベルを保持している。CMOSインバータ1
のゲート電極にNチャネル型MOSトランジスタNM1
のしきい値電圧Vtn1を越えて電位が供給されると、P
チャネル型MOSトランジスタPM1が線形領域に、N
チャネル型MOSトランジスタNM1が飽和領域にな
り、Pチャネル型MOSトランジスタPM1からNチャ
ネル型MOSトランジスタNM1へ電流が流れはじめ
る。この時点でノードD2は”L”レベルであり、Pチ
ャネル型MOSトランジスタPM4が線形領域に、Nチ
ャネル型MOSトランジスタNM4がカットオフ領域に
ある。ここで、CMOSインバータ4はノードD1と接
続されているため、Nチャネル型MOSトランジスタN
M1が飽和領域になると線形領域あるPチャネル型MO
SトランジスタPM4からもNチャネル型MOSトラン
ジスタNM1へ電流が流れはじめる。このため、CMO
Sインバータ1のPチャネルMOSトランジスタの利得
係数βp1にはPチャネル型MOSトランジスタPM4
の利得係数βp4も加わり、CMOSインバータ単体で
動作した場合のPチャネルMOSトランジスタの利得係
数より大きくなる。従って、CMOSインバータ1の利
得係数の比(βn1/βp1)は、CMOSインバータ
単体で動作した場合の利得係数の比より小さくなる。こ
れによりCMOSインバータ1のゲートしきい値電圧V
inv1は単体で動作した場合よりVDD側にシフトし、C
MOSインバータ単体でのゲートしきい値電圧より高く
なる。
【0032】入力端子INが”H”レベルの場合から”
L”レベルに変化する場合、ノードD1,D2もCMO
Sインバータ1,2を介して、それぞれ”L”レベルか
ら”H”レベル,”H”レベルから”L”レベルに変化
するが、CMOSインバータ2はCMOSインバータ1
のゲート電圧がゲートしきい値電圧Vinv1を越えない限
り動作しないため、ノードD2はCMOSインバータ1
のゲート電圧がゲートしきい値電圧Vinv1を越えない限
り”H”レベルを保持している。CMOSインバータ1
のゲート電極にPチャネル型MOSトランジスタPM1
のしきい値電圧Vtp1を越えて電位が供給されると、P
チャネル型MOSトランジスタPM1が飽和領域に、N
チャネル型MOSトランジスタNM1が線形領域にな
り、Pチャネル型MOSトランジスタPM1からNチャ
ネル型MOSトランジスタNM1へ電流が流れはじめ
る。この時点でノードD2は”H”レベルであり、Pチ
ャネル型MOSトランジスタPM4がカットオフ領域
に、Nチャネル型MOSトランジスタNM4が線形領域
にある。ここで、CMOSインバータ4はノードD1と
接続されているため、Pチャネル型MOSトランジスタ
PM1が飽和領域になると線形領域あるNチャネル型M
OSトランジスタPM4へもPチャネル型MOSトラン
ジスタPM1から電流が流れはじめる。このため、CM
OSインバータ1のNチャネルMOSトランジスタの利
得係数βn1にはNチャネル型MOSトランジスタNM
4の利得係数βn4も加わり、CMOSインバータ単体
で動作した場合のNチャネルMOSトランジスタの利得
係数より大きくなる。従って、CMOSインバータ1の
利得係数の比(βn1/βp1)は、CMOSインバー
タ単体で動作した場合の利得係数の比より大きくなる。
これによりCMOSインバータ1のゲートしきい値電圧
Vinv1は単体で動作した場合よりGND側にシフトし、
CMOSインバータ単体でのゲートしきい値電圧より低
くなる。
【0033】従って、コントロール端子Cが”H”レベ
ルの場合、入力端子INが”L”レベルの場合から”
H”レベルに変化するときにはゲートしきい値電圧V
invが高くなり、入力端子INが”H”レベルの場合か
ら”L”レベルに変化するときにはゲートしきい値電圧
invが低くなるため、シュミットトリガ付きの入力バ
ッファ回路として動作する。
【0034】以上より、本回路は、(a)コントロール
端子Cが”L”レベルの場合には、通常の入力バッファ
回路IAとして動作し、(b)コントロール端子Cが”
H”レベルの場合には、シュミットトリガ付きの入力バ
ッファ回路IBとして動作する。このように、コントロ
ール端子Cのレベルに応じて、通常の入力バッファ回路
IAとシュミットトリガ付きの入力バッファ回路IBと
を選択することができるため、従来品ではマスク作成前
に必要であった入力バッファ回路の選択がマスク作成後
でも可能となり、状況に応じた使い分けもできるという
効果が得られる。
【0035】(実施の形態2の変形例)なお、図3は、
図2の変形例として示す。同図において、ノードD4a
からPチャネル型MOSトランジスタPM1bのゲート
に電位を供給し、ノードD5aからNチャネル型MOS
トランジスタNM1bのゲートに電位を供給することも
できる。
【0036】この場合には、コントロール端子Caのレ
ベルが”L”レベルの時に、本回路はシュミットトリガ
付きの入力バッファ回路として動作し、又、コントロー
ル端子Caのレベルが”H”レベルの時に、本回路は通
常の入力バッファ回路として動作する。
【0037】(実施の形態3)図4は、この発明の実施
の形態3におけるCMOS型入力バッファ回路装置の構
成を示す図である。図4において、各符号5b,6b,
7,10及び11は、それぞれPチャネル型MOSトラ
ンジスタPM5b,PM6b,PM7,PM10及びP
M11並びにNチャネル型MOSトランジスタNM5
b,NM6b,NM7,NM10及びNM11からなる
CMOSインバータであり、符号8は、直列接続された
Pチャネル型MOSトランジスタPM8、PM8a及び
Nチャネル型MOSトランジスタNM8からなるCMO
Sインバータである。符号9は、Pチャネル型MOSト
ランジスタPM9並びに直列接続されたNチャネル型M
OSトランジスタNM9及びNM9aからなるCMOS
インバータである。又、符号12,13は、それぞれP
チャネル型MOSトランジスタPM12,PM13とN
チャネル型MOSトランジスタNM12,NM13とか
らなるトランスミッションゲートである。
【0038】ここで、CMOSインバータ10,11
は、CMOSインバータ7,8,9のゲートしきい値電
圧Vinv7,Vinv8,Vinv9をそのままシフトするように
設計されている。このため,本回路のゲートしきい値電
圧Vinvは、CMOSインバータ7,8,9のゲートし
きい値電圧Vinv7,Vinv8,Vinv9によって決定され
る。またCMOSインバータ8のゲートしきい値電圧V
inv8は、CMOSインバータ9のゲートしきい値電圧V
inv9よりも高く設計されている。
【0039】ここでは、上記各要素5b(第1CMOS
インバータ),6b(第2CMOSインバータ),1
1,12(第1トランスミッションゲート),13(第
2トランスミッションゲート)は、図1に示したセレク
タ回路ICに相当する部分を構成しており、その内、コ
ントロール端子Cb、第1及び第2CMOSインバータ
5b,6bが「コントロール手段」を形成し、第1及び
第2トランスミッションゲートは、それぞれ「第1及び
第2スイッチング手段」を形成している。又、後述する
ように、CMOSインバータ7はLVTTLのレベルシ
フタを、CMOSインバータ8,9,10はシュミット
トリガ付きLVTTLのレベルシフタを各々構成してい
る。
【0040】(a)コントロール端子Cbに”L”レベ
ルの信号が供給された場合 この場合には、ノードD4bはCMOSインバータ5b
(第1インバータ回路)を介して”H”レベルに、ノー
ドD5bはCMOSインバータ6b(第2インバータ回
路)を介して”L”レベルになる。従って、Pチャネル
型MOSトランジスタPM13及びNチャネル型MOS
トランジスタNM12のゲート(制御端)には”H”レ
ベルの電位が供給され、Pチャネル型MOSトランジス
タPM12及びNチャネル型MOSトランジスタNM1
3のゲート(制御端)には”L”レベルの電位が供給さ
れる。このため、トランスミッションゲート12はオン
状態に、トランスミッションゲート13はオフ状態にな
る。
【0041】この時、入力端子INに供給される信号
は、CMOSインバータ7,トランスミッションゲート
12,CMOSインバータ11を介して、出力端子OU
Tへ出力される。従って、入力電圧が”L”レベルか
ら”H”レベル及び”H”レベルから”L”レベルのど
ちらに変化しても、CMOSインバータ7のPチャネル
MOSトランジスタの利得係数であるβp7とNチャネ
ルMOSトランジスタの利得係数βn7との比(βn7
/βp7)は一定であるため、本回路のゲートしきい値
電圧Vinvも一定であり、通常の入力バッファ回路IA
(図1)として動作する。
【0042】(b)コントロール端子Cbに”H”レベ
ルの信号が供給された場合 この場合には、ノードD4bはCMOSインバータ5b
を介して”L”レベルに、ノードD5bはCMOSイン
バータ6bを介して”H”レベルになる。従って、Pチ
ャネル型MOSトランジスタPM13及びNチャネル型
MOSトランジスタNM12のゲートには”L”レベル
の電位が供給され、Pチャネル型MOSトランジスタP
M12及びNチャネル型MOSトランジスタNM13の
ゲートには”H”レベルの電位が供給される。このた
め、トランスミッションゲート12,13はそれぞれ、
オフ状態、オン状態になる。
【0043】今、入力端子INが”L”レベルにある場
合を考える。この時、ノードD8,D9はそれぞれ”
H”レベル,”L”レベルである。このため、MOSト
ランジスタPM8a,NM9aのゲートには”L”レベ
ルの電位が供給され、Pチャネル型MOSトランジスタ
PM8aはオン状態に、Nチャネル型MOSトランジス
タNM9aはオフ状態になる。従って、CMOSインバ
ータ8はCMOSインバータとして機能するが、CMO
Sインバータ9は、GND側への電位の供給ができない
ために、CMOSインバータとして機能しない。
【0044】ここで、入力端子INに供給される信号
が”L”レベルから”H”レベルに変化する場合を考え
る。この時、ノードD8,D9もCMOSインバータ
8,10を介して、それぞれ”H”レベルから”L”レ
ベル,”L”レベルから”H”レベルに変化するが、C
MOSインバータ10はCMOSインバータ8のゲート
電圧がゲートしきい値電圧Vinv8を越えない限り動作し
ないため、ノードD9も、CMOSインバータ8のゲー
ト電圧がゲートしきい値電圧Vinv8を越えない限り、”
L”レベルを保持している。従って、Nチャネル型MO
SトランジスタNM9aはオフ状態のままであり、CM
OSインバータ9はCMOSインバータとして機能しな
い。これにより、入力端子INが”L”レベルから”
H”レベルに変化する場合には、本回路のゲートしきい
値電圧Vinvは、CMOSインバータ8のゲートしきい
値電圧Vinv8によって決定される。
【0045】なお、入力端子INが”L”レベルから”
H”レベルに変化する場合には、Pチャネル型MOSト
ランジスタPM9からの電流もノードD8を介してNチ
ャネル型MOSトランジスタNM8へ流れ込むため、C
MOSインバータ8のPチャネルMOSトランジスタの
利得係数βp8は、CMOSインバータ8単体でのPチ
ャネルMOSトランジスタの利得係数よりも大きくな
り、その結果、MOSトランジスタの利得係数の比(β
n8/βp8)が小さくなり、ゲートしきい値電圧Vin
v8は、VDD側にシフトするために、CMOSインバー
タ8単体でのゲートしきい値電圧よりもさらに高くな
る。
【0046】これに対して、入力端子INが”H”レベ
ルである時は、ノードD8,9は、それぞれ”L”レベ
ル,”H”レベルである。このため、MOSトランジス
タPM8a,NM9aのゲートには”H”レベルの電位
が供給され、Pチャネル型MOSトランジスタPM8a
はオフ状態に、Nチャネル型MOSトランジスタNM9
aはオン状態になる。従って、CMOSインバータ9は
CMOSインバータとして機能するが、CMOSインバ
ータ8は、VDD側からの電位に供給ができないため
に、CMOSインバータとして機能しない。
【0047】ここで、入力端子INに供給される信号
が”H”レベルから”L”レベルに変化する場合を考え
る。このとき、ノードD8,D9もCMOSインバータ
8,10を介して、それぞれ”L”レベルから”H”レ
ベル,”H”レベルから”L”レベルに変化するが、C
MOSインバータ10はCMOSインバータ9のゲート
電圧がゲートしきい値電圧Vinv9を越えない限り動作し
ないため、ノードD9も、CMOSインバータ9のゲー
ト電圧がゲートしきい値電圧Vinv9を越えない限り、”
H”レベルを保持している。従って、Pチャネル型MO
SトランジスタPM9aはオフ状態のままであり、CM
OSインバータ8はCMOSインバータとして機能しな
い。これにより、入力端子INが”L”レベルから”
H”レベルに変化する場合には、本回路のゲートしきい
値電圧VinvはCMOSインバータ9のゲートしきい値
電圧Vinv9によって決定される。
【0048】なお、入力端子INが”H”レベルから”
L”レベルに変化する場合には、Nチャネル型MOSト
ランジスタNM8へもノードD8を通じてPチャネル型
MOSトランジスタPM9から電流が流れ込むため、C
MOSインバータ9のNチャネルMOSトランジスタの
利得係数βn9は、CMOSインバータ9単体でのNチ
ャネルMOSトランジスタの利得係数よりも大きくな
り、従って、MOSトランジスタの利得係数の比(βn
9/βp9)は大きくなり、ゲートしきい値電圧Vinv9
は、GND側にシフトされるため、CMOSインバータ
9単体でのゲートしきい値電圧よりもさらに低くなる。
【0049】コントロール端子Cbが”H”レベルの場
合は、入力端子INが”L”レベルから”H”レベルに
変化するときは、ゲートしきい値電圧が高い方のCMO
Sインバータ8のゲートしきい値電圧Vinv8によって決
定され、入力端子INが”H”レベルから”L”レベル
に変化するときは、ゲートしきい値電圧が低いCMOS
インバータ9のゲートしきい値電圧Vinv9によって決定
される。このため、本回路はシュミットトリガ付きの入
力バッファ回路IB(図1)として動作する。
【0050】以上より、(a)コントロール端子Cb
が”L”レベルの場合には、トランスミッションゲート
12,13はそれぞれオン状態、オフ状態となるため、
本回路は通常の入力バッファ回路として動作し、他方、
(b)コントロール端子Cbが”H”レベルの場合に
は、トランスミッションゲート12,13はそれぞれオ
フ状態、オン状態となるため、本回路はシュミットトリ
ガ付きの入力バッファ回路として動作する。
【0051】このように、実施の形態3の発明によれ
ば、コントロール端子Cbのレベルに応じて、通常の入
力バッファ回路IAとシュミットトリガ付きの入力バッ
ファ回路IBとを選択することができる。そのため、従
来の技術ではマスク作成前に必要であった入力バッファ
回路の選択がマスク作成後でも可能となり、又、状況に
応じた使い分けもできるという効果を奏し得る。
【0052】又、図2,図3の回路では、フィードバッ
クによって論理しきい値を変えることにより通常の入力
バッファ回路とシュミットトリガ付きの入力バッファ回
路とを選択的に実現していたが、図4の本回路では、通
常の入力バッファ回路とシュミットトリガ付きの入力バ
ッファ回路を別個に回路構成し、それらの入力バッファ
回路の出力端の各々にトランスミッションゲート12,
13を設け、これらをコントロールすることでセレクタ
回路を構成すれば良いので、図2、図3の場合と較べて
回路設計が簡単になるという効果も得られる。
【0053】(実施の形態3の変形例)なお、図5は、
図4の変形例として示す。同図において、ノードD5c
からPチャネル型MOSトランジスタPM13aとNチ
ャネル型MOSトランジスタNM12aのゲートに電位
を供給し、又、ノードD4cからPチャネル型MOSト
ランジスタPM12aとNチャネル型MOSトランジス
タNM13aのゲートに電位を供給することも可能であ
る。
【0054】この場合には、コントロール端子Ccが”
L”レベルの時には、トランスミッションゲート12
a,13aはそれぞれ、オフ状態、オン状態となり、シ
ュミットトリガ付きの入力バッファ回路として動作す
る。又、コントロール端子Ccが”H”レベルの時に
は、トランスミッションゲート12a,13aはそれぞ
れ、オン状態、オフ状態となり、通常の入力バッファ回
路として動作する。
【0055】(実施の形態4)図6は、この発明の実施
の形態4におけるCMOS型入力バッファ回路装置の構
成を示す図である。なお、この図6の回路図は、図4の
回路図の応用例である。即ち、ここでは、第1及び第2
トランスミッションゲート12,13(図4)に代え
て、トランスミッションゲートとして機能しうる第1及
び第2CMOSインバータを、それぞれ「第1及び第2
スイッチング手段」として用いる。その他の点では、図
4の場合と同じである。
【0056】図6において、各符号5d,6d,7a,
10a,11a及び11bは、それぞれPチャネル型M
OSトランジスタPM5d,PM6d,PM7a,PM
10a,PM11a及びPM11b並びにNチャネル型
MOSトランジスタNM5d,NM6d,NM7a,N
M10a,NM11a及びNM11bからなる、CMO
Sインバータである。
【0057】ここでは、上述した通り、図4において通
常の入力バッファ回路IAとシュミットトリガ付きの入
力バッファ回路IBを制御していたトランスミッション
ゲート12,13を、それぞれに対応するインバータ1
1a,11b(第1及び第2CMOSインバータ)に組
み込み、且つ、組み込んだCMOSインバータ11a,
11bの入力端を、通常の入力バッファ回路IAとシュ
ミットトリガ付きの入力バッファ回路IBの出力端にそ
れぞれ接続させることとしている。これにより、インバ
ータ11a及び11bに、コントロール端子Cdのレベ
ルに応じて通常の入力バッファ回路IAとシュミットト
リガ付きの入力バッファ回路IBとの出力を制御する機
能を実現せしめている。より具体的には、図4における
トランスミッションゲート12のPチャネル型MOSト
ランジスタPM12を、図6におけるCMOSインバー
タ11aのPチャネル型MOSトランジスタPM11b
とVDDとの間にPMOSトランジスタPM12bとし
て挿入し、図4のNチャネル型MOSトランジスタNM
12を、図6におけるCMOSインバータ11aのNチ
ャネルMOSトランジスタNM11aとGNDとの間
に、NMOSトランジスタNM12bとして挿入してい
る。又、図4のトランスミッションゲート13のPチャ
ネル型MOSトランジスタPM13を、図6のCMOS
インバータ11bのPチャネル型MOSトランジスタP
M11bとVDDの間にPチャネル型MOSトランジス
タPM13bとして挿入し、図4のNチャネル型MOS
トランジスタNM13を、図6のCMOSインバータ1
1bのNチャネル型MOSトランジスタNM11bとG
NDとの間に、Nチャネル型MOSトランジスタNM1
3bとして挿入している。
【0058】(a)コントロール端子Cdに”L”レベ
ルの信号が供給された場合 このとき、ノードD4dはCMOSインバータ5dを介
して”H”レベルに、ノードD5dはCMOSインバー
タ6dを介して”L”レベルになる。従って、Pチャネ
ル型MOSトランジスタPM13b及びNチャネル型M
OSトランジスタNM12bのゲートには”H”レベル
の電位が供給され、Pチャネル型MOSトランジスタP
M12b及びNチャネル型MOSトランジスタNM13
bのゲートには”L”レベルの電位が供給される。この
ため、MOSトランジスタPM13b,NM13bはと
もにオフ状態になり、又、MOSトランジスタPM12
b,NM12bはともにオン状態となり、CMOSイン
バータ11bには電位が供給されず、CMOSインバー
タ11aへは電位が供給される。このため、CMOSイ
ンバータ1aのみが動作する結果、本回路は通常の入力
バッファ回路IA(図1)として動作する。
【0059】(b)コントロール端子Cdに”H”レベ
ルの信号が供給された場合 このとき、ノードD4dはCMOSインバータ5dを介
して”L”レベルに、ノードD5dはCMOSインバー
タ6dを介して”H”レベルになる。従って、Pチャネ
ル型MOSトランジスタPM13b及びNチャネル型M
OSトランジスタNM12bのゲートには”L”レベル
の電位が供給され、Pチャネル型MOSトランジスタP
M12b及びNチャネル型MOSトランジスタNM13
bのゲートには”H”レベルの電位が供給される。この
ため、MOSトランジスタPM13b,NM13bのみ
が共にオン状態になり、ノードD9aからCMOSイン
バータ11bを介して出力端子OUTへ信号が出力され
ることとなるので、本回路はシュミットトリガ付きの入
力バッファ回路IB(図1)として動作する。
【0060】以上より、(a)コントロール端子Cd
が”L”レベルの場合には、本回路は通常の入力バッフ
ァ回路IAとして動作し、他方、(b)コントロール端
子Cdが”H”レベルの場合には、本回路はシュミット
トリガ付きの入力バッファ回路IBとして動作する。
【0061】このように、実施の形態4の発明において
も、コントロール端子Cdのレベルに応じて、通常の入
力バッファ回路IAとシュミットトリガ付きの入力バッ
ファ回路IBとを選択することができる。従って、本実
施の形態4は、実施の形態5と同一の効果を奏する。即
ち、従来の技術ではマスク作成前に必要であった入力バ
ッファ回路の選択がマスク作成後でも可能となり、又、
状況に応じた使い分けもできると共に、トランスミッシ
ョンゲート機能を組み込まれた両インバータ11a,1
1bをコントロール端子Cdからコントロールすること
でセレクタ回路を構成することができるので、図2、図
3の場合と較べて回路設計を簡単にすることができる。
【0062】(実施の形態4の変形例)なお、図7は、
図6の変形例として示す。ノードD5eからPチャネル
型MOSトランジスタPM12bとNチャネル型MOS
トランジスタNM12aのゲートに電位を供給し、又、
ノードD4cからPチャネル型MOSトランジスタPM
12aとNチャネル型MOSトランジスタNM13aの
ゲートに電位を供給することも可能である。
【0063】この場合には、コントロール端子Ceが”
L”レベルの時には、本回路はシュミットトリガ付きの
入力バッファ回路として動作する。逆に、コントロール
端子Ceが”H”レベルの時には、本回路は、通常の入
力バッファ回路IAとして動作する。
【0064】(実施の形態5)図8は、この発明の実施
の形態5におけるCMOS型入力バッファ回路装置の構
成を示す図である。なお、図8の回路も図4の回路の応
用例である。即ち、図4の回路では、通常の入力バッフ
ァ回路IAとシュミットトリガ付きの入力バッファ回路
IBの出力をトランスミッションゲート12,13によ
って制御していたが、図8の回路では、上述のトランス
ミッションゲート12,13に代えて複合ゲート回路構
成とすることにより、コントロール端子Cfのレベルに
応じて通常の入力バッファ回路IAとシュミットトリガ
付きの入力バッファ回路IBの出力制御を実現させてい
る。
【0065】同図において、符号5f,6f,7b,
8,9d及び10bは、それぞれPチャネル型MOSト
ランジスタPM5f,PM6f,PM7b,PM8,P
M9d及びPM10b、並びにNチャネル型MOSトラ
ンジスタNM5f,NM6f,NM7b,NM8,NM
9d及びNM10bからなるCMOSインバータであ
る。又、符号14は、Pチャネル型MOSトランジスタ
PM14,PM14a,PM14b及びPM14c並び
にNチャネル型MOSトランジスタNM14,NM14
a,NM14b及びNM14cからなる、複合ゲート回
路を示す。
【0066】ここでは、インバータ7bが通常の入力バ
ッファ回路IAをなし、インバータ8,9d,10bが
シュミットトリガ付きの入力バッファ回路IBをなし、
インバータ5f,6fとコントロール端子Cfとが「コ
ントロール手段」を形成し、上記複合ゲート回路が「セ
レクタ手段」をなしている。
【0067】(a)コントロール端子Cfに”L”レベ
ルの信号が供給された場合 このとき、ノードD4fはCMOSインバータ5fを介
して”H”レベルに、ノードD5fはCMOSインバー
タ6fを介して”L”レベルになる。従って、Pチャネ
ル型MOSトランジスタPM14b及びNチャネル型M
OSトランジスタNM14cのゲートには”H”レベル
の電位が供給され、Pチャネル型MOSトランジスタP
M14c及びNチャネル型MOSトランジスタNM14
aのゲートには”L”レベルの電位が供給される。この
ため、MOSトランジスタPM14b,NM14aはオ
フ状態となり、MOSトランジスタPM14c,NM1
4cはオン状態となり、MOSトランジスタPM14,
PM14c,NM14b,NM14cからなるインバー
タ回路のみが機能し、複合ゲート回路14はノードD7
bからの信号を出力端子OUTへ出力する。このため、
本回路は通常の入力バッファ回路IA(図1)として動
作する。
【0068】(b)コントロール端子Cfに”H”レベ
ルの信号が供給された場合 このとき、ノードD4fはCMOSインバータ5fを介
して”L”レベルに、ノードD5fはCMOSインバー
タ6fを介して”H”レベルになる。従って、MOSト
ランジスタPM14b,NM14aはオン状態となり、
MOSトランジスタPM14c,NM14cはオフ状態
となり、MOSトランジスタPM14b,PM14a,
NM14,NM14aから成るインバータ回路のみが機
能し、複合ゲート回路14はノードD9bからの信号を
出力端子OUTへ出力する。このため、本回路はシュミ
ットトリガ付きの入力バッファ回路IB(図1)として
動作する。
【0069】以上より、(a)コントロール端子Cf
が”L”レベルの場合には、本回路は通常の入力バッフ
ァ回路IAとして動作し、他方、(b)コントロール端
子Cdが”H”レベルの場合には、本回路はシュミット
トリガ付きの入力バッファ回路IBとして動作する。
【0070】このように、実施の形態5の発明において
も、コントロール端子Cfのレベルに応じて、通常の入
力バッファ回路IAとシュミットトリガ付きの入力バッ
ファ回路IBとを選択することができ、実施の形態3,
4と同一の効果を奏する。
【0071】(実施の形態5の変形例)図9は、図8の
変形例である。この場合には、ノードD5gからPチャ
ネル型MOSトランジスタPM14fとNチャネル型M
OSトランジスタNM14gのゲートに電位を供給し、
又、ノードD4gからPチャネル型MOSトランジスタ
PM14gとNチャネル型MOSトランジスタNM14
eのゲートに電位を供給している。
【0072】従って、コントロール端子Cgが”L”レ
ベルの時には、シュミットトリガ付きの入力バッファ回
路IBとして動作し、又、コントロール端子Cgが”
H”レベルの時には、通常の入力バッファ回路IAとし
て動作する。
【0073】
【発明の効果】請求項1〜6記載の各発明によれば、従
来品ではマスク作成前に必要であった入力バッファ回路
の選択がマスク作成後でも可能となり、状況に応じた使
い分けもできるという効果が得られる。
【0074】又、請求項2〜5記載の発明によれば、第
1の入力バッファ手段及び第2の入力バッファ手段の出
力端のそれぞれに対応する第1及び第2スイッチング手
段を設けてこれらをコントロール手段によってコントロ
ールするだけでセレクタ手段を構成することができるの
で、回路設計を簡単にできるという効果がある。
【0075】特に、請求項3記載の発明によれば、請求
項2記載の第1及び第2スイッチング手段として汎用な
トランスミッションゲートを用いているので、汎用的且
つ実用的なCMOS型入力バッファ回路装置を実現でき
るという効果がある。
【0076】又、請求項4及び5記載の発明によれば、
請求項2記載の第1及び第2スイッチング手段としてC
MOSインバータ及び複合ゲート回路をそれぞれ用いて
いるので、請求項3と同様に、汎用的且つ実用的なCM
OS型入力バッファ回路装置を実現できるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるCMOS型
入力バッファ回路装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態2におけるCMOS型
入力バッファ回路装置の構成を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2の変形例におけるC
MOS型入力バッファ回路装置の構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態3におけるCMOS型
入力バッファ回路装置の構成を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3の変形例におけるC
MOS型入力バッファ回路装置の構成を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態4におけるCMOS型
入力バッファ回路装置の構成を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態4の変形例におけるC
MOS型入力バッファ回路装置の構成を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態5におけるCMOS型
入力バッファ回路装置の構成を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態5の変形例におけるC
MOS型入力バッファ回路装置の構成を示す図である。
【図10】 通常及びシュミットトリガ付きのCMOS
型入力バッファ回路並びにそれらの直流伝達特性を示す
図である。
【符号の説明】
IA 通常の入力バッファ回路、IB シュミットトリ
ガ付きの入力バッファ回路、IC セレクタ回路、C
コントロール端子、1,2,3,4,4a,5,5a,
5b,5c,5d,5e,5f,5g,6,6a,6
b,6c,6d,6e,6f,6g,7,7a,7b,
8,9,9b,9d,10,10a,10b,11,1
1a,11b,11c,11d CMOSインバータ、
12,12a,13,13a トランスミッションゲー
ト、14,14d 複合ゲート回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CMOS型インバータの直流伝達特性に
    おいて、入力電圧のレベル変化に対して常にゲートしき
    い値電圧が一定である第1の入力バッファ手段と、 CMOS型インバータの直流伝達特性において、前記入
    力電圧が”L”レベルから”H”レベルに変化する場合
    及び”H”レベルから”L”レベルに変化する場合では
    互いに異なるゲートしきい値電圧を有する第2の入力バ
    ッファ手段と、 コントロール信号を出力するコントロール手段と、 前記第1及び第2入力バッファ手段の出力端、前記コン
    トロール手段に第1、第2及び第3入力端が各々接続さ
    れており、前記コントロール信号のレベルに応じて前記
    第1及び前記第2の入力バッファ手段の出力信号を選択
    して出力端子へ出力するセレクタ手段とを備える、CM
    OS型入力バッファ回路装置。
  2. 【請求項2】 前記セレクタ手段は、 前記第1の入力バッファ手段の出力端と前記コントロー
    ル手段と前記出力端子とに接続され、前記コントロール
    信号が”L”レベルにあるときにのみ前記第1の入力バ
    ッファ手段の出力信号を出力する第1スイッチング手段
    と、 前記第2の入力バッファ手段の出力端と前記コントロー
    ル手段と、前記出力端子とに接続され、前記コントロー
    ル信号が”H”レベルにあるときにのみ前記第2の入力
    バッファ手段の出力信号を出力する第2スイッチング手
    段とを備える、請求項1記載のCMOS型入力バッファ
    回路装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2スイッチング手段はそ
    れぞれ第1及び第2トランスミッションゲートから成
    り、 前記コントロール手段は、 前記コントロール信号が印加されるコントロール端子
    と、 前記コントロール端子に接続された第1インバータ回路
    と、 前記第1インバータ回路の出力端に接続された第2イン
    バータ回路とを備え、 前記第1及び第2トランスミッションゲートの制御端
    は、共に前記第1及び第2インバータ回路の各出力端に
    接続されている、請求項2記載のCMOS型入力バッフ
    ァ回路装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2トランスミッションゲ
    ートを、共にトランスミッションゲートとしての機能を
    備えた第1及び第2CMOSインバータにそれぞれ置き
    換えた、請求項3記載のCMOS型入力バッファ回路装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2トランスミッションゲ
    ートを複合ゲート回路に置き換えた、請求項3記載のC
    MOS型入力バッファ回路装置。
  6. 【請求項6】 入力端子に接続された第1CMOSイン
    バータと、 前記第1のCMOSインバータの出力端に接続された第
    2CMOSインバータと、 コントロール信号を出力するコントロール手段と、 前記コントロール手段の出力端に接続された第3CMO
    Sインバータと、 前記第2及び第1CMOSインバータの出力端にその入
    力端及び出力端がそれぞれ接続された第4CMOSイン
    バータとを備え、 前記第4CMOSインバータのP型MOSトランジスタ
    と第1電源電位との間に第1MOSトランジスタが、前
    記第4CMOSインバータのN型MOSトランジスタと
    第2電源電位との間に第2MOSトランジスタがそれぞ
    れ設けられており、 前記第1及び第2MOSトランジスタのゲートの内の一
    方が前記コントロール手段の出力端に接続され、他方が
    前記第3CMOSインバータの出力端に接続されてい
    る、CMOS型入力バッファ回路装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7492210B2 (en) 2005-12-22 2009-02-17 Sanyo Electric Co., Ltd. Voltage selection circuit
JP2014103447A (ja) * 2012-11-16 2014-06-05 Fujitsu Semiconductor Ltd インタフェース回路及び半導体装置

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US7492210B2 (en) 2005-12-22 2009-02-17 Sanyo Electric Co., Ltd. Voltage selection circuit
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