JP2002076881A - レベル変換回路 - Google Patents

レベル変換回路

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JP2002076881A
JP2002076881A JP2000259782A JP2000259782A JP2002076881A JP 2002076881 A JP2002076881 A JP 2002076881A JP 2000259782 A JP2000259782 A JP 2000259782A JP 2000259782 A JP2000259782 A JP 2000259782A JP 2002076881 A JP2002076881 A JP 2002076881A
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Sadako Dewa
貞子 出羽
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Renesas Micro Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回路面積が小さく、信号レベル変換動作が高速
で、かつ動作電圧範囲が広いレベル変換回路を提供す
る。 【解決手段】電源VccとVssで動作しレベル入力信
号INの供給を受け相補の低レベル駆動信号を出力する
インバータINV1,INV2と、電源VppとVss
で動作し低レベル駆動信号の供給を受けVppレベルの
相補の高レベル出力信号を出力する2組の高レベルイン
バータとを備える。2組の高レベルインバータを構成
し、ソースに電源Vppの供給を受け各々のドレインが
互いに相手のゲートと抵抗素子を経由してたすきがけ接
続されフリップフロップを構成するトランジスタP1,
P2の正帰還量を大きくする正帰還増強回路1を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレベル変換回路に関
し、特に異なる電圧の電源で動作する論理回路間のイン
タフェースとして信号レベルの変換を行うレベル変換回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、異なる電圧の電源(多電源)
をそれぞれ用いる複数の論理回路を含むいわゆる多電源
の半導体集積回路(LSI)が様々な用途に用いられて
いる。このようなLSIの論理回路間において、電源電
圧の異なる論理回路を接続する場合は、一方の論理回路
の出力信号をこの信号を受け取る方の論理回路の信号レ
ベルに合わせてレベルをシフトする必要がある。レベル
変換回路は、このような目的で使用される回路である。
【0003】この種のLSIの例として、TFT(薄膜
トランジスタ)液晶ディスプレイパネル駆動用のTFT
液晶ドライバがある。一般に、TFT液晶ドライバの出
力電圧としては、0〜15V又は30Vを必要とする
が、このドライバの制御信号の信号レベルはこのドライ
バを制御する中央処理装置(CPU)等から供給される
ので、1.5V、あるいは3.3Vである。この制御信
号によりドライバ出力回路を切り替えるためレベル変換
回路が必要になる。
【0004】特開昭59−122222号公報記載の従
来の第1のレベル変換回路を回路図で示す図6を参照す
ると、この従来の第1のレベル変換回路は、ソースが電
源Vppに接続されドレインから出力信号OUTを出力
するPチャネル型のMOSトランジスタ(以下トランジ
スタ)P1と、ソースが電源Vppにゲートがトランジ
スタP1のドレインにドレインがトランジスタP1のゲ
ートにそれぞれ接続されドレインから出力信号OUTB
を出力するPチャネル型のトランジスタP2と、ドレイ
ンがトランジスタP1のドレインにソースが接地電位V
ssにそれぞれ接続されたNチャネル型のトランジスタ
N1と、ドレインがトランジスタP2のドレインにソー
スが接地電位Vssにそれぞれ接続されたNチャネル型
のトランジスタN2と、電源Vccと接地電位Vssで
動作し入力端に入力信号INの供給を受け出力端(ノー
ドA)がトランジスタN1のゲートに接続されたインバ
ータINV1と、電源Vccと接地電位Vssで動作し
入力端がインバータINV1の出力端(ノードA)に出
力端がトランジスタN2のゲートにそれぞれ接続された
インバータINV2とを備える。
【0005】ここで、電源Vppと電源Vcc及び接地
電位Vssとの電圧の関係は、Vpp(V)>Vcc
(V)>Vss(V)とする。
【0006】図6を参照して、従来の第1のレベル変換
回路の動作について説明すると、入力信号INがHレベ
ルからLレベルに変化する時、ノードAはLレベルから
Hレベルに変化し、トランジスタN2はオフ、トランジ
スタN1はオンする。このときトランジスタP1とトラ
ンジスタN1の相互コンダクタンスgm(以下gm)が
同一である場合、これらトランジスタP1,N1が同時
にオンすると、貫通電流が流れ出力信号OUTのレベル
は中間電圧以上の電圧を保持してしまう。このような状
態を避けるため、トランジスタP1,N1のgm比を適
切に選定することにより出力信号OUTレベルを決定す
る。上記入力条件で、トランジスタP1のgmに対して
トランジスタN1のgmを大きくしておくと、出力信号
OUTは次第にLレベルに向かって下降し、トランジス
タP2のゲ−ト電圧が|Vpp−Vtp|より小さくな
ったところでP2はオンする。ここで、Vtpはトラン
ジスタP1のしきい値電圧である。トランジスタN2は
オフなので出力信号OUTBは次第にHレベル(Vp
p)に向かって上昇する。するとトランジスタP1は益
々オフに向かい、正帰還がかかってレベル変化が加速さ
れ、本回路は出力信号OUT=0(V)、出力信号OU
TB=Vpp(V)を出力する。
【0007】入力信号INがLレベルからHレベルに変
化する時も、動作原理としては同様で動作としては逆
に、トランジスタN1はオフ、トランジスタN2がオン
する。この時、出力信号OUTはLレベルであるのでト
ランジスタP2もオンする。トランジスタP2に対して
トランジスタN2のgmを大きくしておくと、出力信号
OUTBはLレベルとなりトランジスタP1のゲ−ト電
圧が|Vpp−Vtp|より小さくなりこのトランジス
タP1がオンする。
【0008】トランジスタP1がオンでトランジスタN
1がオフであるので、出力信号OUTはHレベルに向か
って上昇する。よって、トランジスタP2は益々オフに
向かい正帰還がかかってレベル変化が加速され、本回路
は出力信号OUT=Vpp、出力信号OUTB=0を出
力する。
【0009】しかし、この従来の第1のレベル変換回路
は、出力信号OUTレベルをPチャネルトランジスタと
Nチャネルトランジスタのgm比、すなわち、サイズ比
で決定するため、Pチャネルトランジスタに対してNチ
ャネルトランジスタを大きくする必要がある。よって、
面積が大きくなる。
【0010】また、入力信号振幅と出力信号振幅の差が
大きくなればなるほど、入力信号の入力時から出力信号
出力時までの出力遅延が大きくなり、誤動作しやすくな
る。
【0011】次に、特開平4−192622号公報記載
の従来の第2のレベル変換回路を図6と共通の構成要素
には共通の参照文字/数字を付して同様に回路図で示す
図7を参照すると、この従来の第2のレベル変換回路
は、従来の第1のレベル変換回路と共通のPチャネルト
ランジスタP1,P2と、NチャネルトランジスタN
1,N2と、インバータINV1,INV2に加えて、
ソースが電源VppにドレインがトランジスタP1のド
レインにそれぞれ接続されたPチャネルトランジスタP
L1と、ソースが電源Vppにドレインがトランジスタ
PL1のゲート(ノードC)にそれぞれ接続されたPチ
ャネルトランジスタPL2と、ドレインがトランジスタ
P1のゲート(ノードQB)にドレインがトランジスタ
PL1のゲートにゲートがトランジスタPL2のゲート
にそれぞれ接続されたNチャネルトランジスタNL1
と、ソースが電源VppにドレインがトランジスタP2
のドレインにそれぞれ接続されたPチャネルトランジス
タPR1と、ソースが電源Vppにドレインがトランジ
スタPR1のゲート(ノードD)にそれぞれ接続された
PチャネルトランジスタPR2と、ドレインがトランジ
スタP2のゲート(ノードQA)にドレインがトランジ
スタPR1のゲートにゲートがトランジスタPR2のゲ
ートにそれぞれ接続されたNチャネルトランジスタNR
1と、一端がノードQBに接続され出力信号OUTBの
供給を受ける遅延回路DL1と、入力端が遅延回路DL
1の他端(ノードA)とトランジスタNL1のゲートに
出力端(ノードB)がトランジスタNR1のゲートにそ
れぞれ接続され電源Vccと接地電位Vssで動作する
インバータINV3とを備える。
【0012】図7を参照して、従来の第2のレベル変換
回路の動作について説明すると、入力信号INがHレベ
ルからLレベルに変化する時、出力信号OUTBが遅延
回路DL1により遅延されたHレベル信号がトランジス
タNL1とPL2の各々のゲート電圧に印加されること
でトランジスタNL1はオン、トランジスタPL2はオ
フする。
【0013】すると、トランジスタP1,PL1の各々
のゲート電圧が等しくなり、これらトランジスタP1,
PL1が並列に接続されることにより、トランジスタN
1に対するトランジスタP1のgm比が見かけ上大きく
なったようすることができる。ただし、(P1のgm+
PL1のgm)>=N1のgmの場合は、貫通電流が流
れ出力信号OUTレベルは中間電圧以上の電圧を保持し
てしまう。
【0014】よって、トランジスタN1,N2の各々の
gmは予めトランジスタP1+PL1,P2+PR1の
各々のgmに対して大きくしておく必要がある。
【0015】また、出力信号OUTBが遅延回路DL1
により遅延された信号が、インバータINV3を通して
トランジスタNR1,PR2の各々のゲート電圧に印加
されると、トランジスタNR1はオフ、トランジスタP
R2はオンし、このトランジスタPR2がオンしたこと
で、トランジスタPR1のゲート電圧がHレベルとな
り、トランジスタPR1はオフする。
【0016】よって、トランジスタNR1,PR1,P
R2がこの動作に与える影響はない。
【0017】また、入力信号INがLレベルからHレベ
ルに変化する時も同様の動作原理であり、動作としては
逆に、出力信号OUTBが遅延回路DL1により遅延さ
れたLレベルレベル信号がトランジスタNR1とトラン
ジスタPR2のゲート電圧に印加されることでトランジ
スタNR1はオン、トランジスタPR2はオフする。
【0018】すると、トランジスタP2,PR1の各々
のゲート電圧が等しくなり、これらトランジスタP2、
PR1が並列に接続されることにより、トランジスタN
2に対するトランジスタP2のgm比が見かけ上大きく
なったようすることができる。ただし、(P2のgm+
PR1のgm)>=N2のgm比の場合は、貫通電流が
流れ出力信号OUTレベルは中間電圧以上の電圧を保持
してしまう。
【0019】また、出力信号OUTBが遅延回路DL1
により遅延された信号が、インバータINV3を通して
トランジスタNL1,PL2の各々のゲート電圧に印加
されると、トランジスタNL1はオフ、トランジスタP
L2はオンし、このPL2がオンしたことで、トランジ
スタPL1のゲート電圧がHレベルとなり、トランジス
タPL1はオフする。
【0020】よって、トランジスタNL1,PL1,P
L2がこの動作に与える影響はない。
【0021】しかし、この従来の第2のレベル変換回路
は、出力信号OUTレベルをPチャネルトランジスタと
Nチャネルトランジスタのgm比、すなわち、サイズ比
で決定するため、Pチャネルトランジスタに対してNチ
ャネルトランジスタを大きくする必要がある。よって、
面積が大きくなる。
【0022】また、遅延回路で遅延させた信号を用いる
ので、高速動作する回路向きではない。
【0023】次に、特開平4−48817号公報記載の
従来の第3のレベル変換回路を回路図で示す図8を参照
すると、この従来の第3のレベル変換回路は、各々のベ
ースに入力信号IN,INBの供給をそれぞれ受け各々
のコレクタが電源Vppに接続され各々のエミッタが負
荷L1,L2の各々の一端(ノードA,B)にそれぞれ
接続されたNPN型のバイポーラトランジスタT1,T
2と、各々のドレインが負荷L1,L2の各々の他端
(ノードC,D)に各々のソースが接地電位Vssに各
々のゲートが電源Vppにそれぞれ接続されそれぞれ定
電流源を構成するNチャネルトランジスタN1,N2
と、電源端がトランジスタT1のエミッタ(ノードA)
に入力端が負荷L2の他端(ノードD)に接続され出力
端から出力信号OUTを出力するインバータINV1
と、電源端がトランジスタT2のエミッタ(ノードB)
に入力端が負荷L1の他端(ノードC)に接続され出力
端から出力信号OUTBを出力するインバータINV2
とを備える。インバータINV1,INV2は通常のP
チャネルトランジスタとNチャネルトランジスタから成
るCMOS型インバータであり、電源端はPチャネルト
ランジスタのソースである。
【0024】図8を参照して、従来の第3のレベル変換
回路の動作について説明すると、まず、入力信号INが
ECL(エミッタ結合ロジック)レベルのHレベル(約
1V)からLレベルに変化する時、トランジスタT1は
オフし、一方、入力信号INBはLレベルからHレベル
に変化するので、トランジスタT2はオンする。トラン
ジスタT2がオンすると、ノードBの電位は次第にHレ
ベル(Vpp)に近づき、インバータINV2は電源端
であるPチャネルトランジスタのソース電位がHレベル
となるので出力信号OUTBとしてHレベルを出力す
る。一方、インバータINV1はノードAの電位がLレ
ベルとなるため、電源端であるPチャネルトランジスタ
のソース電位がLレベルとなり出力信号OUTとしてL
レベルを出力する。。
【0025】逆に、入力信号INがLレベルからHレベ
ルに変化した時も逆極性で同様の動作を行い、トランジ
スタT1はオンし、一方、入力信号INBはHレベルか
らLレベルに変化するので、トランジスタT2はオフす
る。トランジスタT2がオフすると、ノードBの電位は
次第にLレベルに近づき、インバータINV2から出力
信号OUTBとしてLレベルを出力する。一方、インバ
ータINV1はノードAの電位がHレベルとなるため、
出力信号OUTとしてHレベルを出力する。
【0026】すなわち、本回路は、ECLレベルの入力
信号IN/INBをMOSトランジスタレベルの出力信
号OUT/OUTBに変換する この従来の第3のレベル変換回路は、定電流源のNチャ
ネルトランジスタN1,N2が共に、常時オン状態であ
るため、消費電力が大きい。
【0027】また、本回路は上述のように、ECLレベ
ルからMOSトランジスタレベルへのレベル変換専用で
あり、本発明の目的とする、液晶ドライバ用等には適用
できない。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の第1の
レベル変換回路は、出力信号レベルをPチャネルトラン
ジスタとNチャネルトランジスタのgm比、すなわち、
サイズ比で決定するので、Pチャネルトランジスタに対
してNチャネルトランジスタを大きくする必要があるた
め、面積が大きくなることに加えて、入力信号振幅と出
力信号振幅の差が大きくなればなるほど、入力信号の入
力時から出力信号出力時までの出力遅延が大きくなり、
誤動作しやすくなるという欠点があった。
【0029】また、従来の第2のレベル変換回路は、出
力信号レベルをPチャネルトランジスタとNチャネルト
ランジスタのgm比、すなわち、サイズ比で決定するの
で、Pチャネルトランジスタに対してNチャネルトラン
ジスタを大きくする必要があり、面積が大きくなること
に加えて、遅延回路で遅延させた信号を用いるので、高
速動作が困難であるという欠点があった。
【0030】また、従来の第3のレベル変換回路は、定
電流源用の2つのNチャネルトランジスタが共に常時オ
ン状態であるため消費電力が大きいことに加え、レベル
変換電圧範囲がECLレベルからMOSトランジスタレ
ベル専用に限られ、液晶ドライバ等のより高電位レベル
への変化用に適用できないという欠点があった。
【0031】本発明の目的は、回路面積が小さく、信号
レベル変換動作が高速で、かつ動作電圧範囲が広いレベ
ル変換回路を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のレ
ベル変換回路は、第2及び第3の電源で動作しこれら第
2及び第3の電源の電位差に相当する低レベル入力信号
の供給を受け相補の低レベル駆動信号を出力する直列接
続された第1及び第2の低レベルインバータと、第1及
び第2の電源で動作し前記相補の低レベル駆動信号の供
給を受け前記第1及び第3の電源の電位差に相当する相
補の高レベル出力信号を出力する第1,第2の高レベル
インバータとを備えるレベル変換回路において、前記第
1,第2の高レベルインバータを構成し、ソースに前記
第1の電源の供給を受け各々のドレインが互いに相手の
ゲートと抵抗素子を経由してたすきがけ接続されフリッ
プフロップを構成する第1及び第2のトランジスタの正
帰還量を大きくする正帰還増強回路を備えて構成されて
いる。
【0033】請求項2記載の発明のレベル変換回路は、
ソースが第1の電源に接続されドレインから非反転相出
力信号を出力する第1の第1導電型のトランジスタと、
ソースが前記第1の電源に接続されドレインから反転相
出力信号を出力するとともに第2の抵抗素子を経由して
前記第1の第1導電型のトランジスタのゲートに接続さ
れゲートが第1の抵抗素子を経由して前記第1の第1導
電型のトランジスタのドレインに接続された第2の第1
導電型のトランジスタと、ドレインが前記第1の第1導
電型のトランジスタのドレインにソースが前記第1の電
源の電位より低い第3の電源にそれぞれ接続された第1
の第2導電型のトランジスタと、ドレインが前記第2の
第1導電型のトランジスタのドレインにソースが前記第
3の電源にそれぞれ接続された第2の第2導電型のトラ
ンジスタと、前記第1及び第2の電源の中間の電位であ
る第2の電源と前記第3の電源で動作し入力端に非反転
相の入力信号の供給を受け出力端が前記第1の第2導電
型のトランジスタのゲートに接続された第1のインバー
タと、前記第2の電源と前記第3の電源で動作し入力端
が前記第1のインバータの出力端に出力端が前記第2の
第2導電型のトランジスタのゲートにそれぞれ接続した
第2のインバータとを備え、前記第2と第3の電源の電
位差に相当する第2の信号レベルから前記第1と第3の
電源の電位差に相当する第1の信号レベルに変換するレ
ベル変換回路において、前記第1の第1導電型のトラン
ジスタのドレインから前記第2の第1導電型のトランジ
スタのゲートに、及び前記第2の第1導電型のトランジ
スタのドレインから前記第1の第1導電型のトランジス
タのゲートにそれぞれ帰還する正帰還量を増強するため
の正帰還増強回路を備えて構成されている。
【0034】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載のレベル変換回路において、前記正帰還増強回路が、
ドレインが前記第2の第1導電型のトランジスタのゲー
トにソースが前記第3の電源にゲートが前記第1の第2
導電型のトランジスタのゲートにそれぞれ接続された第
3の第2導電型のトランジスタと、ドレインが前記第1
の第1導電型のトランジスタのゲートにソースが前記第
3の電源にゲートが前記第2の第1導電型のトランジス
タのゲートにそれぞれ接続された第4の第2導電型のト
ランジスタと、一端が前記第1の第1導電型のトランジ
スタのドレインに他端が前記第2の第1導電型のトラン
ジスタのゲートにそれぞれ接続した前記第1の抵抗素子
である第1の抵抗と、一端が前記第2の第1導電型のト
ランジスタのドレインに他端が前記第1の第1導電型の
トランジスタのゲートにそれぞれ接続した前記第2の抵
抗素子である第2の抵抗とを備えて構成されている。
【0035】また、請求項4記載の発明は、請求項2記
載のレベル変換回路において、前記正帰還増強回路が、
ドレインが前記第2の第1導電型のトランジスタのゲー
トにソースが前記第3の電源にゲートが前記第1の第2
導電型のトランジスタのゲートにそれぞれ接続された第
3の第2導電型のトランジスタと、ドレインが前記第1
の第1導電型のトランジスタのゲートにソースが前記第
3の電源にゲートが前記第2の第1導電型のトランジス
タのゲートにそれぞれ接続された第4の第2導電型のト
ランジスタと、ゲートに前記第1の電源の供給を受けド
レインが前記第1の第1導電型のトランジスタのドレイ
ンにソースが前記第2の第1導電型のトランジスタのゲ
ートにそれぞれ接続した前記第1の抵抗素子である第5
の第2導電型のトランジスタと、ゲートに前記第1の電
源の供給を受けドレインが前記第2の第1導電型のトラ
ンジスタのドレインにソースが前記第1の第1導電型の
トランジスタのゲートにそれぞれ接続した前記第2の抵
抗素子である第6の第2導電型のトランジスタと請求項
5記載の発明のレベル変換回路は、ソースが第1の電源
に接続されドレインから非反転相出力信号を出力する第
1の第2導電型のトランジスタと、ソースが前記第1の
電源に接続されドレインから反転相出力信号を出力する
とともに第2の抵抗素子を経由して前記第1の第2導電
型のトランジスタのゲートに接続されゲートが第1の抵
抗素子を経由して前記第1の第1導電型のトランジスタ
のドレインに接続された第2の第2導電型のトランジス
タと、ドレインが前記第1の第1導電型のトランジスタ
のドレインにソースが前記第1の電源の電位より高い第
2の電源にそれぞれ接続された第1の第1導電型のトラ
ンジスタと、ドレインが前記第2の第1導電型のトラン
ジスタのドレインにソースが前記第2の電源にそれぞれ
接続された第2の第1導電型のトランジスタと、前記第
1及び第2の電源の中間の電位である第3の電源と前記
第2の電源で動作し入力端に非反転相の入力信号の供給
を受け出力端が前記第1の第1導電型のトランジスタの
ゲートに接続された第1のインバータと、前記第3の電
源と前記第2の電源で動作し入力端が前記第1のインバ
ータの出力端に出力端が前記第2の第1導電型のトラン
ジスタのゲートにそれぞれ接続した第2のインバータと
を備え、前記第2と第3の電源の電位差に相当する第2
の信号レベルから前記第1と第3の電源の電位差に相当
する第1の信号レベルに変換するレベル変換回路におい
て、前記第1の第2導電型のトランジスタのドレインか
ら前記第2の第2導電型のトランジスタのゲートに、及
び前記第2の第2導電型のトランジスタのドレインから
前記第1の第2導電型のトランジスタのゲートにそれぞ
れ帰還する正帰還量を増強するための正帰還増強回路を
備えて構成されている。
【0036】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載のレベル変換回路において、前記正帰還増強回路が、
ドレインが前記第2の第2導電型のトランジスタのゲー
トにソースが前記第2の電源にゲートが前記第1の第2
導電型のトランジスタのゲートにそれぞれ接続された第
3の第1導電型のトランジスタと、ドレインが前記第1
の第2導電型のトランジスタのゲートにソースが前記第
2の電源にゲートが前記第2の第2導電型のトランジス
タのゲートにそれぞれ接続された第4の第1導電型のト
ランジスタと、一端が前記第1の第2導電型のトランジ
スタのドレインに他端が前記第2の第2導電型のトラン
ジスタのゲートにそれぞれ接続した前記第1の抵抗素子
である第1の抵抗と、一端が前記第2の第2導電型のト
ランジスタのドレインに他端が前記第1の第2導電型の
トランジスタのゲートにそれぞれ接続した前記第2の抵
抗素子である第2の抵抗とを備えて構成されている。
【0037】さらに、請求項7記載の発明は、請求項5
記載のレベル変換回路において、前記正帰還増強回路
が、ドレインが前記第2の第2導電型のトランジスタの
ゲートにソースが前記第2の電源にゲートが前記第1の
第2導電型のトランジスタのゲートにそれぞれ接続され
た第3の第1導電型のトランジスタと、ドレインが前記
第1の第2導電型のトランジスタのゲートにソースが前
記第2の電源にゲートが前記第2の第2導電型のトラン
ジスタのゲートにそれぞれ接続された第4の第1導電型
のトランジスタと、ゲートに前記第1の電源の供給を受
けドレインが前記第1の第2導電型のトランジスタのド
レインにソースが前記第2の第2導電型のトランジスタ
のゲートにそれぞれ接続した前記第1の抵抗素子である
第5の第1導電型のトランジスタと、ゲートに前記第1
の電源の供給を受けドレインが前記第2の第2導電型の
トランジスタのドレインにソースが前記第1の第2導電
型のトランジスタのゲートにそれぞれ接続した前記第2
の抵抗素子である第6の第1導電型のトランジスタとを
備えて構成されている。
【0038】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0039】本実施の形態のレベル変換回路は、第2及
び第3の電源で動作しこれら第2及び第3の電源の電位
差に相当する低レベル入力信号の供給を受け相補の低レ
ベル駆動信号を出力する直列接続された第1及び第2の
低レベルインバータと、第1及び第2の電源で動作し相
補の低レベル駆動信号の供給を受け第1及び第3の電源
の電位差に相当する相補の高レベル出力信号を出力する
第1,第2の高レベルインバータとを備えるレベル変換
回路において、上記第1,第2の高レベルインバータを
構成し、ソースに第1の電源の供給を受け各々のドレイ
ンが互いに相手のゲートと抵抗素子を経由してたすきが
け接続されフリップフロップを構成する第1及び第2の
トランジスタの正帰還量を大きくする正帰還増強回路を
備えたので、正帰還量増強によりレベル変換動作が高速
化するため、小さな素子サイズで正常動作を行うことが
可能となり、かつ、入力信号と出力信号の振幅の差が大
きくても誤動作することなく正常動作することを特徴と
するものである。
【0040】次に、本発明の実施の形態を図6と共通の
構成要素には共通の参照文字/数字を付して同様に回路
図で示す図1を参照すると、この図に示す本実施の形態
のレベル変換回路は、従来の第1のレベル変換回路と共
通のソースが電源Vppに接続されドレイン(ノード
(節点)A)から出力信号OUTを出力するPチャネル
型のMOSトランジスタ(以下トランジスタ)P1と、
ソースが電源Vppに接続されドレイン(ノードD)か
ら出力信号OUTBを出力するPチャネル型のトランジ
スタP2と、ドレインがトランジスタP1のドレインに
ソースが接地電位Vssにそれぞれ接続されたNチャネ
ル型のトランジスタN1と、ドレインがトランジスタP
2のドレインにソースが接地電位Vssにそれぞれ接続
されたNチャネル型のトランジスタN2と、電源Vcc
と接地電位Vssで動作し入力端に入力信号INの供給
を受け出力端(ノードE)がトランジスタN1のゲート
に接続されたインバータINV1と、電源Vccと接地
電位Vssで動作し入力端がインバータINV1の出力
端に出力端がトランジスタN2のゲートにそれぞれ接続
されたインバータINV2とに加えて、正帰還量を大き
くするための正帰還増強回路1を備える。
【0041】正帰還増強回路1は、ドレイン(ノード
B)がトランジスタP2のゲートにソースが接地電位V
ssにゲートがトランジスタN1のゲートにそれぞれ接
続されたNチャネル型のトランジスタN3と、ドレイン
(ノードC)がトランジスタP1のゲートにソースが接
地電位VssにゲートがトランジスタN2のゲートにそ
れぞれ接続されたNチャネル型のトランジスタN4と、
一端がトランジスタP1,N1のドレイン共通接続点
(ノードA)に他端がトランジスタN3のドレインとト
ランジスタP2のゲートとの共通接続点(ノードC)に
それぞれ接続した抵抗R1と、一端がトランジスタP
2,N2のドレイン共通接続点(ノードD)に他端がト
ランジスタN4のドレインとトランジスタP1のゲート
との共通接続点(ノードB)にそれぞれ接続した抵抗R
2とを備える。
【0042】ここで、電源Vppと電源Vcc及び接地
電位Vssとの電圧の関係は、Vpp(V)>Vcc
(V)>Vss(V)とする。
【0043】次に、図1を参照して本実施の形態の動作
について説明すると、まず、トランジスタP1,N1
と、トランジスタP2,N2はそれぞれ相補の低レベル
(Vcc)信号を入力とし、相補の高レベル出力信号O
UT,OUTBをそれぞれ出力するCMOS型インバー
タを構成する。また、トランジスタP1,P2は各々の
ドレインとゲートとが抵抗R1,R2を経由してたすき
がけ接続され、公知のフリップフロップ回路を構成して
いる。すなわち、トランジスタP1のドレインの出力は
トランジスタP2のゲートに、トランジスタP2のドレ
インの出力はトランジスタP1のゲートにそれぞれ正帰
還することによりトランジスタP1,P2の一方がオン
状態に遷移した場合の遷移動作を加速する。
【0044】本実施の形態を特徴付ける正帰還増強回路
1のの等価回路を示す図2(A)を参照すると、この図
はトランジスタP1,N1,N3の各々の導通(オン)
抵抗Rp1,Rn1,Rn3と、抵抗R1の接続関係を
示す。動作時における各部の波形をタイムチャートで示
す図2(B)を参照すると、入力信号INがHレベルか
らLレベルに変化したとき、すなわち、ノードEの電位
がLレベルからHレベルに変化したとき、トランジスタ
N1が導通(オン)し始めノードAの電位が次第に低下
する。一定時間経過後のノードAの電位を(Vpp−V
ss)/2とする。説明の便宜上、R1の抵抗値を2R
n3とすると、この時点で、ノードBの電位は(Vpp
−Vss)/6となる。すなわち、ノードAの電圧より
ノードBの電圧が低くなる。
【0045】このように、ノードAの電圧よりノードB
の電圧が低いと、従来の第1のレベル変換回路のよう
に、ノードAからゲートへ直接正帰還するよりもトラン
ジスタP2のオン抵抗が速く低下し、すなわち、正帰還
量が大きくなり、トランジスタP1,P2の遷移動作が
加速される。この結果、図2(B)を再度参照すると、
トランジスタP1,N1のgm比のみに依存した場合の
正帰還の作用時間、すなわちレベル遷移時間T2に対
し、本実施の形態ではレベル遷移時間はT1に短縮され
る。従って、その分、動作が高速化する。
【0046】次に、本実施の形態の全体動作について説
明すると、まず、入力信号INがHレベル(Vcc)か
らLレベル(Vss)に変化する時、ノードEはLレベ
ルからHレベルに変化し、トランジスタN2,N4はオ
フ、トランジスタN1,N3はオンする。
【0047】一定時間経過後のノードAの電位を(Vp
p−Vss)/2とする。上述したように、R1の抵抗
値を2Rn3とすると、この時点で、ノードBの電位は
(Vpp−Vss)/6となる。すなわち、ノードAよ
りノードBの電圧が低くなり、トランジスタP2のゲ−
ト電圧が|Vpp−Vtp|より小さくなった時点でこ
のトランジスタP2はオンする。ここで、Vtpはトラ
ンジスタP1,P2のしきい値電圧である。このとき、
トランジスタN2はオフであるので、出力信号OUTB
は次第にH(Vpp)レベルに向かって上昇する。する
と、トランジスタP1は益々オフに向かい、正帰還がか
かって出力信号OUT=0(V)、出力信号OUTB=
Vpp(V)を出力する。すなわち、入力信号レベルV
ccから出力信号レベルVppにレベル変換する。
【0048】入力信号INがLレベルからHレベルに変
化する時も、動作原理としては同様で動作としては逆
に、トランジスタN1,N3はオフ、トランジスタN
2,N4がオンする。この時、出力信号OUTはLレベ
ルであるので、トランジスタP2もオンする。トランジ
スタN2とN4を並列接続することにより、ノードDよ
りノードCの電圧を低くする。トランジスタP1のゲ−
ト電圧が|Vpp−Vtp|より小さくなるとトランジ
スタP1はオンする。トランジスタP1がオンでトラン
ジスタN1がオフであるので、出力信号OUTはHレベ
ルに向かって上昇する。よって、トランジスタP2は益
々オフに向かい正帰還がかかってレベル変化が加速さ
れ、本回路は出力信号OUT=Vpp、出力信号OUT
B=0を出力する。
【0049】このように、本実施の形態では、トランジ
スタN3,N4と抵抗R1,R2の付加による正帰還量
増強によりレベル変換動作が高速化するため、レベル変
換動作の速度が同一の場合はNチャネルトランジスタの
サイズを小さくできる。
【0050】また、レベル変換動作の高速化により、高
電圧でも出力遅延量が小さくなり、誤動作を防止でき
る。
【0051】次に、本発明の第2の実施の形態を図1と
共通の構成要素には共通の参照文字/数字を付して同様
に回路図で示す図3を参照すると、この図に示す本実施
の形態の前述の第1の実施の形態との相違点は、正電位
の電源Vppの代わりに負電位の電源Veeを用いるこ
とであり、これに伴い、逆の導電型のトランジスタ、す
なわち、トランジスタP1,P2に代わり各々のソース
が電源Veeに接続したトランジスタN1B,N2B
を、トランジスタN1,N2,N3,N4に代わり各々
のソースが電源Vccに接続したトランジスタP1B,
P2B,P3B,P4Bを備えることである。従って、
本実施の形態の正帰還増強回路1Aは、トランジスタP
3B,P4Bと抵抗R1,R2とを備える。
【0052】ここで、電源Veeと電源Vcc及び接地
電位Vssとの電圧の関係は、Vcc>Vss>Vee
とする。また、入力信号は、第1の実施の形態と同様に
Vcc、Vssの範囲で変化する。
【0053】次に、図3を参照して本実施の形態の動作
について説明すると、まず、入力信号INがLレベル
(Vss)からHレベル(Vcc)に変化する時、ノー
ドEはHレベルからLレベルに変化し、トランジスタP
2B,P4Bはオフ、トランジスタP1B,P3Bはオ
ンする。入力信号INがLレベルからHレベルに変化
し、一定時間経過後のノードAの電位を(Vee−Vc
c)/2とする。トランジスタP3のオン抵抗をRp
3、R1の抵抗値を2Rp3とすると、この時点で、ノ
ードBの電位は(Vee−Vcc)/6となる。すなわ
ち、ノードAよりノードBの電圧が高くなり、トランジ
スタN2Bのゲ−ト電圧の絶対値が|Vtn|より大き
くなった時点でこのトランジスタN2Bはオンする。こ
こで、VtnはトランジスタN1B,N2Bのしきい値
電圧である。このとき、トランジスタP2はオフである
ので、出力信号OUTBは次第にL(Vee)レベルに
向かって下降する。すると、トランジスタN1は益々オ
フに向かい、正帰還がかかって出力信号OUT=Vss
(V)、出力信号OUTB=Vee(V)を出力する。
すなわち、入力信号レベルVccから出力信号レベルV
eeにレベル変換する。
【0054】入力信号INがHレベルからLレベルに変
化する時も、動作原理としては同様で動作としては逆
に、トランジスタP1B,P3Bはオフ、トランジスタ
P2B,P4Bがオンする。この時、出力信号OUTは
Hレベルであるので、トランジスタN2Bもオンする。
トランジスタP2BとP4Bを並列接続することによ
り、ノードDよりノードCの電圧を高くする。トランジ
スタN1Bのゲ−ト電圧の絶対値が|Vtn|より大き
くなるとこのトランジスタN1Bはオンする。トランジ
スタN1BがオンでトランジスタP1Bがオフであるの
で、出力信号OUTはLレベルに向かって下降する。よ
って、トランジスタN2は益々オフに向かい正帰還がか
かってレベル変化が加速され、本回路は出力信号OUT
=Vee(V)、出力信号OUTB=Vss(V)を出
力する。
【0055】次に、本発明の第3の実施の形態を図1と
共通の構成要素には共通の参照文字/数字を付して同様
に回路図で示す図4を参照すると、この図に示す本実施
の形態の前述の第1の実施の形態との相違点は、正帰還
路を構成する抵抗R1,R2の代わりにNチャネル型の
トランジスタN5,N6を備えることである。従って、
本実施の形態の正帰還増強回路1Bは、トランジスタN
3,N4とトランジスタN5,N6とを備える。
【0056】トランジスタN5は、ゲートを電源Vpp
にドレインをトランジスタP1,N1のドレイン共通接
続点(ノードA)にソースをトランジスタN3のドレイ
ン(ノードB)にそれぞれ接続する。トランジスタN6
は、ゲートを電源VppにドレインをトランジスタP
2,N2のドレイン共通接続点(ノードD)にソースを
トランジスタN4のドレイン(ノードC)にそれぞれ接
続する。
【0057】説明の便宜上トランジスタN5,N6のオ
ン抵抗Rn5をトランジスタN3,N4のオン抵抗Rn
3の2倍、すなわち、Rn5=2Rn3とすると、この
場合の動作は上述の第1の実施の形態と全く同一とな
る。
【0058】次に、本発明の第4の実施の形態を図3と
共通の構成要素には共通の参照文字/数字を付して同様
に回路図で示す図5を参照すると、この図に示す本実施
の形態の前述の第2の実施の形態との相違点は、正帰還
路を構成する抵抗R1,R2の代わりにPチャネル型の
トランジスタP5B,P6Bを備えることである。従っ
て、本実施の形態の正帰還増強回路1Cは、トランジス
タP3B,P4BとトランジスタP5B,P6Bとを備
える。
【0059】トランジスタP5Bは、ゲートを電源Ve
eにドレインをトランジスタP1B,N1Bのドレイン
共通接続点(ノードA)にソースをトランジスタP3B
のドレイン(ノードB)にそれぞれ接続する。トランジ
スタP6Bは、ゲートを電源Veeにドレインをトラン
ジスタP2B,N2Bのドレイン共通接続点(ノード
D)にソースをトランジスタP4Bのドレイン(ノード
C)にそれぞれ接続する。
【0060】説明の便宜上トランジスタP5B,P6B
のオン抵抗Rp5をトランジスタP3B,P4Bのオン
抵抗Rp3の2倍、すなわち、Rp5=2Rp3とする
と、この場合の動作は上述の第2の実施の形態と全く同
一となる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレベル変
換回路は、第1,第2の高レベルインバータを構成し、
ソースに第1の電源の供給を受け各々のドレインが互い
に相手のゲートと抵抗素子を経由してたすきがけ接続さ
れフリップフロップを構成する第1及び第2のトランジ
スタの正帰還量を大きくする正帰還増強回路を備えるの
で、正帰還量増強によりレベル変換動作が高速化するた
め、レベル変換動作の速度が同一の場合はNチャネルト
ランジスタのサイズを小さくできるという効果がある。
【0062】また、レベル変換動作の高速化により、高
電圧でも出力遅延量が小さくなり、誤動作を防止できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレベル変換回路の第1の実施の形態を
示す回路図である。
【図2】本実施の形態のレベル変換回路における正帰還
増強回路の等価回路を示す回路図及び動作の一例を示す
タイムチャートである。
【図3】本発明のレベル変換回路の第2の実施の形態を
示す回路図である。
【図4】本発明のレベル変換回路の第3の実施の形態を
示す回路図である。
【図5】本発明のレベル変換回路の第4の実施の形態を
示す回路図である。
【図6】従来の第1のレベル変換回路の一例を示す回路
図である。
【図7】従来の第2のレベル変換回路の一例を示す回路
図である。
【図8】従来の第3のレベル変換回路の一例を示す回路
図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C 正帰還増強回路 INV1,INV2,INV3 インバータ L1,L2 負荷 N1,N2,N3,N4,N5,N6,N1B,N2
B,NL1,NR1,P1,P2,P3,P4,P5,
P6,P1B,P2B,P3B,P4B,P5B,P6
B,PL1,PL2,PR1,PR2,T1,T2
トランジスタ R1,R2 抵抗 DL1 遅延回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第2及び第3の電源で動作しこれら第2
    及び第3の電源の電位差に相当する低レベル入力信号の
    供給を受け相補の低レベル駆動信号を出力する直列接続
    された第1及び第2の低レベルインバータと、第1及び
    第2の電源で動作し前記相補の低レベル駆動信号の供給
    を受け前記第1及び第3の電源の電位差に相当する相補
    の高レベル出力信号を出力する第1,第2の高レベルイ
    ンバータとを備えるレベル変換回路において、 前記第1,第2の高レベルインバータを構成し、ソース
    に前記第1の電源の供給を受け各々のドレインが互いに
    相手のゲートと抵抗素子を経由してたすきがけ接続され
    フリップフロップを構成する第1及び第2のトランジス
    タの正帰還量を大きくする正帰還増強回路を備えること
    を特徴とするレベル変換回路。
  2. 【請求項2】 ソースが第1の電源に接続されドレイン
    から非反転相出力信号を出力する第1の第1導電型のト
    ランジスタと、ソースが前記第1の電源に接続されドレ
    インから反転相出力信号を出力するとともに第2の抵抗
    素子を経由して前記第1の第1導電型のトランジスタの
    ゲートに接続されゲートが第1の抵抗素子を経由して前
    記第1の第1導電型のトランジスタのドレインに接続さ
    れた第2の第1導電型のトランジスタと、ドレインが前
    記第1の第1導電型のトランジスタのドレインにソース
    が前記第1の電源の電位より低い第3の電源にそれぞれ
    接続された第1の第2導電型のトランジスタと、ドレイ
    ンが前記第2の第1導電型のトランジスタのドレインに
    ソースが前記第3の電源にそれぞれ接続された第2の第
    2導電型のトランジスタと、前記第1及び第2の電源の
    中間の電位である第2の電源と前記第3の電源で動作し
    入力端に非反転相の入力信号の供給を受け出力端が前記
    第1の第2導電型のトランジスタのゲートに接続された
    第1のインバータと、前記第2の電源と前記第3の電源
    で動作し入力端が前記第1のインバータの出力端に出力
    端が前記第2の第2導電型のトランジスタのゲートにそ
    れぞれ接続した第2のインバータとを備え、前記第2と
    第3の電源の電位差に相当する第2の信号レベルから前
    記第1と第3の電源の電位差に相当する第1の信号レベ
    ルに変換するレベル変換回路において、 前記第1の第1導電型のトランジスタのドレインから前
    記第2の第1導電型のトランジスタのゲートに、及び前
    記第2の第1導電型のトランジスタのドレインから前記
    第1の第1導電型のトランジスタのゲートにそれぞれ帰
    還する正帰還量を増強するための正帰還増強回路を備え
    ることを特徴とするレベル変換回路。
  3. 【請求項3】 前記正帰還増強回路が、ドレインが前記
    第2の第1導電型のトランジスタのゲートにソースが前
    記第3の電源にゲートが前記第1の第2導電型のトラン
    ジスタのゲートにそれぞれ接続された第3の第2導電型
    のトランジスタと、 ドレインが前記第1の第1導電型のトランジスタのゲー
    トにソースが前記第3の電源にゲートが前記第2の第1
    導電型のトランジスタのゲートにそれぞれ接続された第
    4の第2導電型のトランジスタと、 一端が前記第1の第1導電型のトランジスタのドレイン
    に他端が前記第2の第1導電型のトランジスタのゲート
    にそれぞれ接続した前記第1の抵抗素子である第1の抵
    抗と、 一端が前記第2の第1導電型のトランジスタのドレイン
    に他端が前記第1の第1導電型のトランジスタのゲート
    にそれぞれ接続した前記第2の抵抗素子である第2の抵
    抗とを備えることを特徴とする請求項2記載のレベル変
    換回路。
  4. 【請求項4】 前記正帰還増強回路が、ドレインが前記
    第2の第1導電型のトランジスタのゲートにソースが前
    記第3の電源にゲートが前記第1の第2導電型のトラン
    ジスタのゲートにそれぞれ接続された第3の第2導電型
    のトランジスタと、 ドレインが前記第1の第1導電型のトランジスタのゲー
    トにソースが前記第3の電源にゲートが前記第2の第1
    導電型のトランジスタのゲートにそれぞれ接続された第
    4の第2導電型のトランジスタと、 ゲートに前記第1の電源の供給を受けドレインが前記第
    1の第1導電型のトランジスタのドレインにソースが前
    記第2の第1導電型のトランジスタのゲートにそれぞれ
    接続した前記第1の抵抗素子である第5の第2導電型の
    トランジスタと、 ゲートに前記第1の電源の供給を受けドレインが前記第
    2の第1導電型のトランジスタのドレインにソースが前
    記第1の第1導電型のトランジスタのゲートにそれぞれ
    接続した前記第2の抵抗素子である第6の第2導電型の
    トランジスタとを備えることを特徴とする請求項2記載
    のレベル変換回路。
  5. 【請求項5】 ソースが第1の電源に接続されドレイン
    から非反転相出力信号を出力する第1の第2導電型のト
    ランジスタと、ソースが前記第1の電源に接続されドレ
    インから反転相出力信号を出力するとともに第2の抵抗
    素子を経由して前記第1の第2導電型のトランジスタの
    ゲートに接続されゲートが第1の抵抗素子を経由して前
    記第1の第1導電型のトランジスタのドレインに接続さ
    れた第2の第2導電型のトランジスタと、ドレインが前
    記第1の第1導電型のトランジスタのドレインにソース
    が前記第1の電源の電位より高い第2の電源にそれぞれ
    接続された第1の第1導電型のトランジスタと、ドレイ
    ンが前記第2の第1導電型のトランジスタのドレインに
    ソースが前記第2の電源にそれぞれ接続された第2の第
    1導電型のトランジスタと、前記第1及び第2の電源の
    中間の電位である第3の電源と前記第2の電源で動作し
    入力端に非反転相の入力信号の供給を受け出力端が前記
    第1の第1導電型のトランジスタのゲートに接続された
    第1のインバータと、前記第3の電源と前記第2の電源
    で動作し入力端が前記第1のインバータの出力端に出力
    端が前記第2の第1導電型のトランジスタのゲートにそ
    れぞれ接続した第2のインバータとを備え、前記第2と
    第3の電源の電位差に相当する第2の信号レベルから前
    記第1と第3の電源の電位差に相当する第1の信号レベ
    ルに変換するレベル変換回路において、 前記第1の第2導電型のトランジスタのドレインから前
    記第2の第2導電型のトランジスタのゲートに、及び前
    記第2の第2導電型のトランジスタのドレインから前記
    第1の第2導電型のトランジスタのゲートにそれぞれ帰
    還する正帰還量を増強するための正帰還増強回路を備え
    ることを特徴とするレベル変換回路。
  6. 【請求項6】 前記正帰還増強回路が、ドレインが前記
    第2の第2導電型のトランジスタのゲートにソースが前
    記第2の電源にゲートが前記第1の第2導電型のトラン
    ジスタのゲートにそれぞれ接続された第3の第1導電型
    のトランジスタと、 ドレインが前記第1の第2導電型のトランジスタのゲー
    トにソースが前記第2の電源にゲートが前記第2の第2
    導電型のトランジスタのゲートにそれぞれ接続された第
    4の第1導電型のトランジスタと、 一端が前記第1の第2導電型のトランジスタのドレイン
    に他端が前記第2の第2導電型のトランジスタのゲート
    にそれぞれ接続した前記第1の抵抗素子である第1の抵
    抗と、 一端が前記第2の第2導電型のトランジスタのドレイン
    に他端が前記第1の第2導電型のトランジスタのゲート
    にそれぞれ接続した前記第2の抵抗素子である第2の抵
    抗とを備えることを特徴とする請求項4記載のレベル変
    換回路。
  7. 【請求項7】 前記正帰還増強回路が、ドレインが前記
    第2の第2導電型のトランジスタのゲートにソースが前
    記第2の電源にゲートが前記第1の第2導電型のトラン
    ジスタのゲートにそれぞれ接続された第3の第1導電型
    のトランジスタと、 ドレインが前記第1の第2導電型のトランジスタのゲー
    トにソースが前記第2の電源にゲートが前記第2の第2
    導電型のトランジスタのゲートにそれぞれ接続された第
    4の第1導電型のトランジスタと、 ゲートに前記第1の電源の供給を受けドレインが前記第
    1の第2導電型のトランジスタのドレインにソースが前
    記第2の第2導電型のトランジスタのゲートにそれぞれ
    接続した前記第1の抵抗素子である第5の第1導電型の
    トランジスタと、 ゲートに前記第1の電源の供給を受けドレインが前記第
    2の第2導電型のトランジスタのドレインにソースが前
    記第1の第2導電型のトランジスタのゲートにそれぞれ
    接続した前記第2の抵抗素子である第6の第1導電型の
    トランジスタとを備えることを特徴とする請求項5記載
    のレベル変換回路。
  8. 【請求項8】 前記第1導電型トランジスタがPチャネ
    ル型MOSトランジスタであり、前記第2導電型トラン
    ジスタがNチャネル型MOSトランジスタであることを
    特徴とする請求項2又は5記載のレベル変換回路。
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