JPH1079514A - アクティブマトリクス基板の製造方法 - Google Patents
アクティブマトリクス基板の製造方法Info
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- JPH1079514A JPH1079514A JP23552496A JP23552496A JPH1079514A JP H1079514 A JPH1079514 A JP H1079514A JP 23552496 A JP23552496 A JP 23552496A JP 23552496 A JP23552496 A JP 23552496A JP H1079514 A JPH1079514 A JP H1079514A
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- forming
- electrode
- semiconductor layer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 TFTにて画素電極を駆動制御するアクティ
ブマトリクス基板の製造工程の削減により生産性を向上
し、TFTにて良好なオン電流を得ると共に寄生容量を
無くし、大型且つ高精細な液晶表示装置への適用を可能
にする。 【解決手段】 正スタガード構造のTFT17にて遮光
膜28を絶縁性の遮光部材にて形成し、ゲート電極40
とソース電極33及びドレイン電極34との間にオフセ
ット領域[a]を形成する。ゲート電極40をマスクに
して、露出されるa−Si膜36にイオンをドーピング
し、レーザアニールし、低抵抗のn型多結晶シリコン3
7を得る。ショートリング43をゲート電極40のパタ
ーン形成と同一マスクにてパターン形成する。
ブマトリクス基板の製造工程の削減により生産性を向上
し、TFTにて良好なオン電流を得ると共に寄生容量を
無くし、大型且つ高精細な液晶表示装置への適用を可能
にする。 【解決手段】 正スタガード構造のTFT17にて遮光
膜28を絶縁性の遮光部材にて形成し、ゲート電極40
とソース電極33及びドレイン電極34との間にオフセ
ット領域[a]を形成する。ゲート電極40をマスクに
して、露出されるa−Si膜36にイオンをドーピング
し、レーザアニールし、低抵抗のn型多結晶シリコン3
7を得る。ショートリング43をゲート電極40のパタ
ーン形成と同一マスクにてパターン形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薄膜トランジスタを
画素電極の制御素子として備えたアクティブマトリクス
基板の製造方法に関する。
画素電極の制御素子として備えたアクティブマトリクス
基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリクス型の液晶表示装置
のうち、透過型の表示を行うと共に、大面積化を得るも
のとしては、半導体スイッチに非晶質シリコン(以下a
−Siと称する。)系の薄膜トランジスタ(以下TFT
と称する。)が用いられているが、従来液晶表示装置に
用いるTFTとしては、半導体層を挾んで透明絶縁性基
板に近い側にゲート電極、対向する側にソース電極及び
ドレイン電極が配置される逆スタガード構造を多く採用
していた。
のうち、透過型の表示を行うと共に、大面積化を得るも
のとしては、半導体スイッチに非晶質シリコン(以下a
−Siと称する。)系の薄膜トランジスタ(以下TFT
と称する。)が用いられているが、従来液晶表示装置に
用いるTFTとしては、半導体層を挾んで透明絶縁性基
板に近い側にゲート電極、対向する側にソース電極及び
ドレイン電極が配置される逆スタガード構造を多く採用
していた。
【0003】しかしながら、逆スタガード構造にあって
はTFTの製造工程中に用いられる、パターニングの為
のマスク数が、例えば7枚以上を要するというように、
多くのマスクを必要としなければならずその製造工程数
が増大され、生産性が低下し、低コスト化が妨げられる
という問題を生じていた。
はTFTの製造工程中に用いられる、パターニングの為
のマスク数が、例えば7枚以上を要するというように、
多くのマスクを必要としなければならずその製造工程数
が増大され、生産性が低下し、低コスト化が妨げられる
という問題を生じていた。
【0004】このため、図4に示す様にa−Si層1を
挾んで上層にゲート電極2を配置し、透明絶縁性基板3
に近い側にソース電極4及びドレイン電極6を配置し、
ゲート電極2をマスクにしてゲート絶縁膜7及びアモル
ファスシリコン層1を自己整合的に形成する事によりT
FT形成時のマスク数を低減する、正スタガード構造を
有するTFTも多用されている。
挾んで上層にゲート電極2を配置し、透明絶縁性基板3
に近い側にソース電極4及びドレイン電極6を配置し、
ゲート電極2をマスクにしてゲート絶縁膜7及びアモル
ファスシリコン層1を自己整合的に形成する事によりT
FT形成時のマスク数を低減する、正スタガード構造を
有するTFTも多用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述の正
スタガード構造のTFTにあっては、光によるオフ電流
の増加を防止する為の遮光膜8が金属薄膜である事か
ら、遮光膜と電極間に容量カップリングを生じてしまう
一方、絶縁膜10にピンホールが有ると、ソース電極4
及びドレイン電極6がショートしてしまい、不良を生じ
るという問題を有していた。
スタガード構造のTFTにあっては、光によるオフ電流
の増加を防止する為の遮光膜8が金属薄膜である事か
ら、遮光膜と電極間に容量カップリングを生じてしまう
一方、絶縁膜10にピンホールが有ると、ソース電極4
及びドレイン電極6がショートしてしまい、不良を生じ
るという問題を有していた。
【0006】又、ソース電極4及びドレイン電極6上に
て、ホスフィン(PH3 )含有ガスを用いてプラズマC
VDにより成膜したn型a−Si層11と、a−Si層
1とを良好にオーミックコンタクト出来ず、TFTが十
分なオン電流を得られず、画質が著しく劣化されてしま
うという問題も有していた。このためa−Si層1形成
前にn型a−Si層11に、更にホスフィンガス(PH
3 )をプラズマ分解し、リン(P)イオンをドーピング
する事も検討されているが、この後連続して形成するa
−Si層1に、リン(P)イオンの汚染による悪影響を
及ぼすという新たな問題を生じていた。
て、ホスフィン(PH3 )含有ガスを用いてプラズマC
VDにより成膜したn型a−Si層11と、a−Si層
1とを良好にオーミックコンタクト出来ず、TFTが十
分なオン電流を得られず、画質が著しく劣化されてしま
うという問題も有していた。このためa−Si層1形成
前にn型a−Si層11に、更にホスフィンガス(PH
3 )をプラズマ分解し、リン(P)イオンをドーピング
する事も検討されているが、この後連続して形成するa
−Si層1に、リン(P)イオンの汚染による悪影響を
及ぼすという新たな問題を生じていた。
【0007】更に、ソース電極4及びドレイン電極6と
ゲート電極2とが重なっており、この重なりにより、寄
生容量を生じ、フリッカや焼付け等により画質が劣化さ
れるという問題を有していた。
ゲート電極2とが重なっており、この重なりにより、寄
生容量を生じ、フリッカや焼付け等により画質が劣化さ
れるという問題を有していた。
【0008】又アクティブマトリクス基板の画素電極
(図示せず)周囲には、製造中に発生される静電気を除
電する為、TFTと電気的に接続してなるショートリン
グが設けられるが、このショートリングを形成するに
は、TFT或いは画素電極の製造とは別にショートリン
グ専用の成膜工程を行い更にはショートリングをパター
ン形成する為の専用のマスクを必要とする事から、更に
製造工程が増大され、歩留まりの低下を招くと共に生産
性が低下され低コスト化が妨げられるという問題も有し
ていた。
(図示せず)周囲には、製造中に発生される静電気を除
電する為、TFTと電気的に接続してなるショートリン
グが設けられるが、このショートリングを形成するに
は、TFT或いは画素電極の製造とは別にショートリン
グ専用の成膜工程を行い更にはショートリングをパター
ン形成する為の専用のマスクを必要とする事から、更に
製造工程が増大され、歩留まりの低下を招くと共に生産
性が低下され低コスト化が妨げられるという問題も有し
ていた。
【0009】そこで本発明は上記課題を除去するもの
で、a−Si層とソース電極及びドレイン電極の間に介
在されるn型a−Si層との良好なコンタクトを得る事
によりTFTの特性向上を図るとともに、ソース電極及
びドレイン電極とゲート電極との重なりにより生じる寄
生容量を解消し、液晶表示装置の表示品位を向上し、更
には、製造時使用するマスク数を削減し、製造工程数を
削減する事により歩留まりの低下を防止し、生産性向上
ひいては低コスト化を実現するアクティブマトリクス基
板の製造方法を提供する事を目的とする。
で、a−Si層とソース電極及びドレイン電極の間に介
在されるn型a−Si層との良好なコンタクトを得る事
によりTFTの特性向上を図るとともに、ソース電極及
びドレイン電極とゲート電極との重なりにより生じる寄
生容量を解消し、液晶表示装置の表示品位を向上し、更
には、製造時使用するマスク数を削減し、製造工程数を
削減する事により歩留まりの低下を防止し、生産性向上
ひいては低コスト化を実現するアクティブマトリクス基
板の製造方法を提供する事を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為本
発明は、絶縁性基板上に絶縁性の遮光膜を所定の形状に
形成する工程と、前記遮光膜を覆うよう前記絶縁性基板
上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜上に金属膜を
有するソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
前記ソース電極及び前記ドレイン電極上方にて前記絶縁
膜上に半導体層及びゲート絶縁膜を順次成膜する工程
と、前記絶縁性基板周囲にて前記半導体層及び前記ゲー
ト絶縁膜にリング状のコンタクトホールをパターン形成
する工程と、前記ゲート絶縁膜上にて前記ソース電極及
び前記ドレイン電極との間およびコンタクトホール上に
ゲート電極を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜を前記
ゲート電極と同一形状にパターン形成する工程と、前記
ゲート電極をマスクにして前記半導体層にイオンドーピ
ングする工程と、前記ゲート電極をマスクにして前記半
導体層をレーザアニールする工程と、前記半導体層を所
定形状にパターン形成する工程と、前記ゲート電極及び
前記パターン形成された半導体層を被覆するよう保護絶
縁膜を形成する工程とを実施するものである。
発明は、絶縁性基板上に絶縁性の遮光膜を所定の形状に
形成する工程と、前記遮光膜を覆うよう前記絶縁性基板
上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜上に金属膜を
有するソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
前記ソース電極及び前記ドレイン電極上方にて前記絶縁
膜上に半導体層及びゲート絶縁膜を順次成膜する工程
と、前記絶縁性基板周囲にて前記半導体層及び前記ゲー
ト絶縁膜にリング状のコンタクトホールをパターン形成
する工程と、前記ゲート絶縁膜上にて前記ソース電極及
び前記ドレイン電極との間およびコンタクトホール上に
ゲート電極を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜を前記
ゲート電極と同一形状にパターン形成する工程と、前記
ゲート電極をマスクにして前記半導体層にイオンドーピ
ングする工程と、前記ゲート電極をマスクにして前記半
導体層をレーザアニールする工程と、前記半導体層を所
定形状にパターン形成する工程と、前記ゲート電極及び
前記パターン形成された半導体層を被覆するよう保護絶
縁膜を形成する工程とを実施するものである。
【0011】又、上記課題を解決する為本発明は、ソー
ス電極及びドレイン電極を透明導電膜と金属膜を積層し
て形成することができる。
ス電極及びドレイン電極を透明導電膜と金属膜を積層し
て形成することができる。
【0012】そしてこの様な構成により本発明は、遮光
膜が絶縁性であることから、電極との間の容量カップリ
ングの発生を防止し、さらにはソース電極及びドレイン
電極間のショート防止を図るものである。又、ソース電
極及びドレイン電極とゲート電極とをオフセットする事
により、TFTにかかる寄生容量を無くし、表示品位の
向上を図るものである。又、ゲート電極をマスクとし
て、半導体層に直接イオンドーピング及びレーザアニー
ルを行い半導体層を多結晶化し、より低抵抗化して良好
なオーミックコンタクトを得る事により、TFTの特性
向上を図るものである。更にショートリングをゲート電
極と同一パターンにて形成する事により製造工程を削減
し、ひいては生産性向上及び低コスト化を図るものであ
る。
膜が絶縁性であることから、電極との間の容量カップリ
ングの発生を防止し、さらにはソース電極及びドレイン
電極間のショート防止を図るものである。又、ソース電
極及びドレイン電極とゲート電極とをオフセットする事
により、TFTにかかる寄生容量を無くし、表示品位の
向上を図るものである。又、ゲート電極をマスクとし
て、半導体層に直接イオンドーピング及びレーザアニー
ルを行い半導体層を多結晶化し、より低抵抗化して良好
なオーミックコンタクトを得る事により、TFTの特性
向上を図るものである。更にショートリングをゲート電
極と同一パターンにて形成する事により製造工程を削減
し、ひいては生産性向上及び低コスト化を図るものであ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図3を参照して説明する。16は、アクティブマト
リクス型の液晶表示装置であり、駆動素子としてTFT
17を用いるアクティブマトリクス基板18及び対向基
板20の間に、ポリイミド樹脂からなる配向膜21を介
して、液晶組成物22を挾持すると共に偏光板23を有
している。
乃至図3を参照して説明する。16は、アクティブマト
リクス型の液晶表示装置であり、駆動素子としてTFT
17を用いるアクティブマトリクス基板18及び対向基
板20の間に、ポリイミド樹脂からなる配向膜21を介
して、液晶組成物22を挾持すると共に偏光板23を有
している。
【0014】ここでアクティブマトリクス基板18は、
ガラス(例えばコーニング社製No1737)からなる
絶縁性基板27上に、マトリクス状のTFT17及びこ
のTFT17に接続される画素電極31を有すると共
に、その周囲に、製造時に生じる静電気を除去する為の
ショートリング43を有している。
ガラス(例えばコーニング社製No1737)からなる
絶縁性基板27上に、マトリクス状のTFT17及びこ
のTFT17に接続される画素電極31を有すると共
に、その周囲に、製造時に生じる静電気を除去する為の
ショートリング43を有している。
【0015】即ち絶縁性基板27上には、酸化シリコン
(SiOx)中にビスマス(Bi)の微粒子が分散さ
れ、膜厚5000オングストローム、抵抗率1E9Ωc
m、光学濃度3のサーメット膜からなる絶縁性の遮光膜
28がマトリクス状にパターン形成され、更に絶縁性基
板27周囲にあってはリング状にパターン形成され、そ
の上には、酸化シリコン膜(SiOx)からなる絶縁膜
30が被覆されている。
(SiOx)中にビスマス(Bi)の微粒子が分散さ
れ、膜厚5000オングストローム、抵抗率1E9Ωc
m、光学濃度3のサーメット膜からなる絶縁性の遮光膜
28がマトリクス状にパターン形成され、更に絶縁性基
板27周囲にあってはリング状にパターン形成され、そ
の上には、酸化シリコン膜(SiOx)からなる絶縁膜
30が被覆されている。
【0016】絶縁膜30上には、透明導電膜であるイン
ジウム錫酸化物(以下ITOと称する。)からなる画素
電極31及び、この画素電極31と一体的に形成されI
TO膜32aの上層に、タングステン(W)、チタン
(Ti)、モリブデン(Mo)、タリウム(Ta)、ク
ロム(Cr)、ニオブ(Nb)、銀(Ag)又はこれ等
を用いたモリブデン・タングステン(Mo−W)合金等
からなる金属膜32bが積層されて成るソース電極33
及びドレイン電極34がパターン形成されると共に、絶
縁膜30を介した遮光膜28上方にあっては、アモルフ
ァスシリコン(以下a−Siと称する。)からなる厚さ
0.1μmの半導体層36及び良好なオーミックコンタ
クトを得るためのn型多結晶シリコン層37が形成さ
れ、n型多結晶シリコン層37は、オフセット領域
[A]を介し、ソース電極33及びドレイン電極34を
覆い電気的に接続されている。
ジウム錫酸化物(以下ITOと称する。)からなる画素
電極31及び、この画素電極31と一体的に形成されI
TO膜32aの上層に、タングステン(W)、チタン
(Ti)、モリブデン(Mo)、タリウム(Ta)、ク
ロム(Cr)、ニオブ(Nb)、銀(Ag)又はこれ等
を用いたモリブデン・タングステン(Mo−W)合金等
からなる金属膜32bが積層されて成るソース電極33
及びドレイン電極34がパターン形成されると共に、絶
縁膜30を介した遮光膜28上方にあっては、アモルフ
ァスシリコン(以下a−Siと称する。)からなる厚さ
0.1μmの半導体層36及び良好なオーミックコンタ
クトを得るためのn型多結晶シリコン層37が形成さ
れ、n型多結晶シリコン層37は、オフセット領域
[A]を介し、ソース電極33及びドレイン電極34を
覆い電気的に接続されている。
【0017】又、半導体層36上には窒化シリコン(S
iNx)からなる厚さ0.4μmのゲート絶縁膜38を
介し、アルミニウム(Al)及びモリブデン(Mo)を
積層してなるゲート電極40がパターン形成され、信号
線41及び走査線(図示せず)の交点にTFT17を形
成している。そしてTFT17上面はシリコン窒化膜
(SiNx)からなる絶縁保護膜42により被覆されて
いる。尚信号線41はドレイン電極34と一体的に形成
されITO膜32aと金属膜32bの2層構造を有して
いる。
iNx)からなる厚さ0.4μmのゲート絶縁膜38を
介し、アルミニウム(Al)及びモリブデン(Mo)を
積層してなるゲート電極40がパターン形成され、信号
線41及び走査線(図示せず)の交点にTFT17を形
成している。そしてTFT17上面はシリコン窒化膜
(SiNx)からなる絶縁保護膜42により被覆されて
いる。尚信号線41はドレイン電極34と一体的に形成
されITO膜32aと金属膜32bの2層構造を有して
いる。
【0018】更に絶縁性基板27周囲にあっては、半導
体層36を形成するa−Si膜36a及びこれに積層さ
れるゲート絶縁膜38に形成されるコンタクトホール4
6を、ゲート電極40を形成するゲートメタル40aに
て電気的に接続して成るショートリング43が形成さ
れ、ショートリング43上面はシリコン窒化膜(SiN
x)からなる絶縁保護膜42により被覆されている。
体層36を形成するa−Si膜36a及びこれに積層さ
れるゲート絶縁膜38に形成されるコンタクトホール4
6を、ゲート電極40を形成するゲートメタル40aに
て電気的に接続して成るショートリング43が形成さ
れ、ショートリング43上面はシリコン窒化膜(SiN
x)からなる絶縁保護膜42により被覆されている。
【0019】一方対向基板20は、絶縁性基板27と同
様のガラスからなる絶縁性基板47上にITOからなる
対向電極48を有している。
様のガラスからなる絶縁性基板47上にITOからなる
対向電極48を有している。
【0020】次にアクティブマトリクス基板18上のT
FT17及びショートリング43の製造方法について述
べる。先ず絶縁性基板18上にビスマス(Bi)と酸化
シリコン(SiOx)をコ・スパッタする事によりサー
メット膜を成膜し、フォトレジスト(図示せず)をマス
クとしてフォトエッチング加工するフォトリソグラフィ
技術を用い、図3(a)に示す様に遮光膜28をパター
ン形成する。
FT17及びショートリング43の製造方法について述
べる。先ず絶縁性基板18上にビスマス(Bi)と酸化
シリコン(SiOx)をコ・スパッタする事によりサー
メット膜を成膜し、フォトレジスト(図示せず)をマス
クとしてフォトエッチング加工するフォトリソグラフィ
技術を用い、図3(a)に示す様に遮光膜28をパター
ン形成する。
【0021】次に、有機シランであるTetraeth
ylorthosilicate;Si[OC2 H5 ]
4(以下TEOSと称する。)と酸素(O2 )の混合ガ
スを用いたプラズマCVD法により密着力の強い酸化シ
リコン膜(SiOx)からなる絶縁膜30を成膜した
後、絶縁膜30の最表面に相当する面に達したら、更に
窒化シリコン膜(SiNx)(図示せず)をプラズマC
VD法により積層し、半導体層36との良好な界面を得
る。
ylorthosilicate;Si[OC2 H5 ]
4(以下TEOSと称する。)と酸素(O2 )の混合ガ
スを用いたプラズマCVD法により密着力の強い酸化シ
リコン膜(SiOx)からなる絶縁膜30を成膜した
後、絶縁膜30の最表面に相当する面に達したら、更に
窒化シリコン膜(SiNx)(図示せず)をプラズマC
VD法により積層し、半導体層36との良好な界面を得
る。
【0022】続いて絶縁膜30上にスパッタ法によりI
TO膜32a及び及び金属膜32bを積層して成膜した
後、画素電極31及びこの画素電極31と一体的に形成
されるソース電極33並びに、ドレイン電極34及びこ
のドレイン電極34と一体的に形成される信号線41
を、フォトリソグラフィ技術により図3(b)に示すよ
うにパターン形成する。
TO膜32a及び及び金属膜32bを積層して成膜した
後、画素電極31及びこの画素電極31と一体的に形成
されるソース電極33並びに、ドレイン電極34及びこ
のドレイン電極34と一体的に形成される信号線41
を、フォトリソグラフィ技術により図3(b)に示すよ
うにパターン形成する。
【0023】更にこれ等の上にプラズマCVD法により
a−Si膜36a、ゲート絶縁膜38を順次成膜し、次
にフォトリソグラフィ技術により図3(c)に示す様に
絶縁性基板18周囲にて、ゲート絶縁膜38及びa−S
i膜36aをエッチング加工し、コンタクトホール46
をパターン形成する。
a−Si膜36a、ゲート絶縁膜38を順次成膜し、次
にフォトリソグラフィ技術により図3(c)に示す様に
絶縁性基板18周囲にて、ゲート絶縁膜38及びa−S
i膜36aをエッチング加工し、コンタクトホール46
をパターン形成する。
【0024】次いで、スパッタ法によりアルミニウム
(Al)及びモリブデン(Mo)を順次成膜し図3
(d)に示す様にゲートメタル40aを成膜した後、フ
ォトリソグラフィ技術により図3(e)に示す様にゲー
ト電極40及びショートリング43をパターン形成し、
更に同一マスク(図示せず)を用いてゲート絶縁膜38
をエッチングしゲート電極40及びショートリング43
を除きa−Si膜36aを露出させる。そしてゲート電
極40をマスクにして、露出されたa−Si膜36aに
イオンドーピング及びエキシマレーザアニールを実施す
る。
(Al)及びモリブデン(Mo)を順次成膜し図3
(d)に示す様にゲートメタル40aを成膜した後、フ
ォトリソグラフィ技術により図3(e)に示す様にゲー
ト電極40及びショートリング43をパターン形成し、
更に同一マスク(図示せず)を用いてゲート絶縁膜38
をエッチングしゲート電極40及びショートリング43
を除きa−Si膜36aを露出させる。そしてゲート電
極40をマスクにして、露出されたa−Si膜36aに
イオンドーピング及びエキシマレーザアニールを実施す
る。
【0025】即ち、水素ガス(H2 )で5%に希釈した
ホスフィンガス(PH3 )をプラズマ分解して発生した
リン(P)イオンを質量分離を行わずに一括して、加速
電圧15kVで加速し、露出されたa−Si膜36aに
打ち込み、続いてXeClエキシマレーザを照射して露
出部のa−Si膜36aを結晶化し、低抵抗のn型多結
晶シリコン層37を形成する。
ホスフィンガス(PH3 )をプラズマ分解して発生した
リン(P)イオンを質量分離を行わずに一括して、加速
電圧15kVで加速し、露出されたa−Si膜36aに
打ち込み、続いてXeClエキシマレーザを照射して露
出部のa−Si膜36aを結晶化し、低抵抗のn型多結
晶シリコン層37を形成する。
【0026】更に、フォトリソグラフィ技術によりn型
多結晶シリコン37をパターン形成し図3(f)に示す
様にTFT17を形成し、引き続いて画素電極31及び
絶縁性基板18周囲の電極部50の金属膜32bをエッ
チングにより除去する。
多結晶シリコン37をパターン形成し図3(f)に示す
様にTFT17を形成し、引き続いて画素電極31及び
絶縁性基板18周囲の電極部50の金属膜32bをエッ
チングにより除去する。
【0027】そしてこの後、プラズマCVD法により絶
縁保護膜42を成膜した後、絶縁性基板18背面から露
光し遮光膜28をマスクにして絶縁性基板18表面側の
感光性レジスト(図示せず)をパターン形成し、この感
光性レジストを用いて絶縁保護膜42をエッチングする
裏面露光技術により、TFT17部分及びショートリン
グ43部分を保護する様に残して、その周囲の周辺電極
部、及び画素電極部上方を除去するよう絶縁保護膜42
をパターン形成しアクティブマトリクス基板18を得る
事となる。,一方対向基板20にあっては、絶縁性基板
47上全面にスパッタ法により対向電極48を形成す
る。そしてアクティブマトリクス基板18及び対向基板
20の対向する面に、夫々配向膜21を塗布し、両基板
18、20の対向時に配光軸が90°となるようにラビ
ング処理した後、反対面に偏光板23を貼着し両基板1
8、20を対向して組み立てセル化し、その間隙に液晶
組成物22を注入した後封止し、液晶表示装置16を形
成する。
縁保護膜42を成膜した後、絶縁性基板18背面から露
光し遮光膜28をマスクにして絶縁性基板18表面側の
感光性レジスト(図示せず)をパターン形成し、この感
光性レジストを用いて絶縁保護膜42をエッチングする
裏面露光技術により、TFT17部分及びショートリン
グ43部分を保護する様に残して、その周囲の周辺電極
部、及び画素電極部上方を除去するよう絶縁保護膜42
をパターン形成しアクティブマトリクス基板18を得る
事となる。,一方対向基板20にあっては、絶縁性基板
47上全面にスパッタ法により対向電極48を形成す
る。そしてアクティブマトリクス基板18及び対向基板
20の対向する面に、夫々配向膜21を塗布し、両基板
18、20の対向時に配光軸が90°となるようにラビ
ング処理した後、反対面に偏光板23を貼着し両基板1
8、20を対向して組み立てセル化し、その間隙に液晶
組成物22を注入した後封止し、液晶表示装置16を形
成する。
【0028】この様に構成すれば、アクティブマトリク
ス基板18形成の為のフォトリソグラフィ用のマスク数
を5枚に低減出来る正スタガード構造のTFT17にお
いて、光によるオフ電流を防止する為の遮光膜28を絶
縁体で形成する事により、遮光膜28とソース電極33
或いはドレイン電極34間の容量カップリングを無視で
きる程度に低減出来、TFT17の良好な特性を得られ
る一方、絶縁膜30にピンホールがあったとしてもソー
ス電極33及びドレイン電極34間がショートする事な
く、アクティブマトリクス基板18製造時の歩留まり向
上を図れる。
ス基板18形成の為のフォトリソグラフィ用のマスク数
を5枚に低減出来る正スタガード構造のTFT17にお
いて、光によるオフ電流を防止する為の遮光膜28を絶
縁体で形成する事により、遮光膜28とソース電極33
或いはドレイン電極34間の容量カップリングを無視で
きる程度に低減出来、TFT17の良好な特性を得られ
る一方、絶縁膜30にピンホールがあったとしてもソー
ス電極33及びドレイン電極34間がショートする事な
く、アクティブマトリクス基板18製造時の歩留まり向
上を図れる。
【0029】又、TFT17の半導体層36とソース電
極33及びドレイン電極34間のオーミックコンタクト
を得るためのn型多結晶シリコン層37形成時、露出さ
れたa−Si膜36aに、ゲート電極40をマスクにし
て、自己整合的に直接リン(P)イオンをドーピング出
来る事から、低い加速電圧でも十分なドーピングを得ら
れ、しかもドーピング後のアニールも容易である事か
ら、容易に多結晶化出来る。従って低抵抗のn型多結晶
化シリコン37を容易に得られ、ソース電極33及びド
レイン電極34と半導体層36間のコンタクトが良好と
なり、TFT17は、十分なオン電流を得られ、大型の
液晶表示装置への適用も可能となる。
極33及びドレイン電極34間のオーミックコンタクト
を得るためのn型多結晶シリコン層37形成時、露出さ
れたa−Si膜36aに、ゲート電極40をマスクにし
て、自己整合的に直接リン(P)イオンをドーピング出
来る事から、低い加速電圧でも十分なドーピングを得ら
れ、しかもドーピング後のアニールも容易である事か
ら、容易に多結晶化出来る。従って低抵抗のn型多結晶
化シリコン37を容易に得られ、ソース電極33及びド
レイン電極34と半導体層36間のコンタクトが良好と
なり、TFT17は、十分なオン電流を得られ、大型の
液晶表示装置への適用も可能となる。
【0030】又、ゲート電極40とソース電極33及び
ドレイン電極34との間にオフセット領域[A]が形成
されており、従来これ等が重なることにより発生してい
た寄生容量を解消出来、表示品位を向上出来る。
ドレイン電極34との間にオフセット領域[A]が形成
されており、従来これ等が重なることにより発生してい
た寄生容量を解消出来、表示品位を向上出来る。
【0031】そして、保護絶縁膜42が、遮光膜28を
マスクとする裏面露光技術によりパターン形成される事
からマスク数を削減出来ると共に、ショートリング43
のパターン形成時、専用のマスクを用いる事なく、ゲー
ト電極40のパターン形成用のマスクを用いてゲート電
極40のパターン形成と同時にショートリング43もパ
ターン形成出来る事からもマスク数を削減出来その製造
工程の簡素化を図れる。更に画素電極も、ITO膜32
a及び金属膜32bの2層構造からなるソース電極及
び、ドレイン電極と信号線の成膜と同時に成膜した後
に、上面の遮蔽膜である金属膜32bを除去することに
より形成出来、画素電極単独の成膜工程が不要となり、
製造工程数が削減される事から、歩留まりの低下防止に
より生産性向上、低コスト化を図れる。
マスクとする裏面露光技術によりパターン形成される事
からマスク数を削減出来ると共に、ショートリング43
のパターン形成時、専用のマスクを用いる事なく、ゲー
ト電極40のパターン形成用のマスクを用いてゲート電
極40のパターン形成と同時にショートリング43もパ
ターン形成出来る事からもマスク数を削減出来その製造
工程の簡素化を図れる。更に画素電極も、ITO膜32
a及び金属膜32bの2層構造からなるソース電極及
び、ドレイン電極と信号線の成膜と同時に成膜した後
に、上面の遮蔽膜である金属膜32bを除去することに
より形成出来、画素電極単独の成膜工程が不要となり、
製造工程数が削減される事から、歩留まりの低下防止に
より生産性向上、低コスト化を図れる。
【0032】又、本実施の形態にあっては、ソース電
極、ドレイン電極、信号線を構成する金属膜32aがタ
ングステン(W)、チタン(Ti)、モリブデン(M
o)、タリウム(Ta)、クロム(Cr)、ニオブ(N
b)、銀(Ag)又はこれ等を用いた合金である事か
ら、低抵抗且つ熱や酸に対して安定であり、高信頼性を
得られる。
極、ドレイン電極、信号線を構成する金属膜32aがタ
ングステン(W)、チタン(Ti)、モリブデン(M
o)、タリウム(Ta)、クロム(Cr)、ニオブ(N
b)、銀(Ag)又はこれ等を用いた合金である事か
ら、低抵抗且つ熱や酸に対して安定であり、高信頼性を
得られる。
【0033】又、本実施の形態にあっては、a−Si層
36aへのリン(P)イオンドーピングが、磁場により
イオンビームを曲げる事により大面積化が困難とされる
質量分離では無く、ホスフィンガス(PH3 )を主成分
とする原料ガスを用いた非質量分離のイオンドーピング
とする事から、大面積の液晶表示装置への適用が可能と
される。
36aへのリン(P)イオンドーピングが、磁場により
イオンビームを曲げる事により大面積化が困難とされる
質量分離では無く、ホスフィンガス(PH3 )を主成分
とする原料ガスを用いた非質量分離のイオンドーピング
とする事から、大面積の液晶表示装置への適用が可能と
される。
【0034】又、本実施の形態にあっては、ゲート電極
40がトップゲート型であり、アルミニウム(Al)の
使用が容易であることから、ゲート電極40にアルミニ
ウム(Al)を使用する事により、ゲート電極の低抵抗
化を図れる。更にゲート電極40を、アルミニウ(A
l)を主成分とする合金、或いはこれ等と、他の金属と
の積層とする事により低抵抗であり且つ、アルミニウム
(Al)のヒロック防止を有効に図れる。
40がトップゲート型であり、アルミニウム(Al)の
使用が容易であることから、ゲート電極40にアルミニ
ウム(Al)を使用する事により、ゲート電極の低抵抗
化を図れる。更にゲート電極40を、アルミニウ(A
l)を主成分とする合金、或いはこれ等と、他の金属と
の積層とする事により低抵抗であり且つ、アルミニウム
(Al)のヒロック防止を有効に図れる。
【0035】又、本実施の形態にあっては、絶縁膜30
が、有機シランであるTEOSを含む原料ガスを用いて
プラズマCVD法により形成される事から、密着力が強
く、絶縁性基板27と遮光膜28との段差を十分カバー
出来、良好に被覆することが出来る。
が、有機シランであるTEOSを含む原料ガスを用いて
プラズマCVD法により形成される事から、密着力が強
く、絶縁性基板27と遮光膜28との段差を十分カバー
出来、良好に被覆することが出来る。
【0036】又本実施の形態にあっては、絶縁膜30最
上層の半導体層36との界面に窒化シリコン膜(SiN
x)を成膜する事により、半導体層36との良好な接触
を得られる事から、良好な特性のTFT17を得られ
る。
上層の半導体層36との界面に窒化シリコン膜(SiN
x)を成膜する事により、半導体層36との良好な接触
を得られる事から、良好な特性のTFT17を得られ
る。
【0037】尚本発明は上記実施の形態に限られるもの
ではなく、その趣旨を変えない範囲での変更は可能であ
って、例えば光によるオフ電流を防止するための遮光膜
は、絶縁性、遮光性に優れ他物であればその材質は任意
であるが、より良好な遮光性及び絶縁性を得るには、光
学濃度2.5以上抵抗率1E8Ωcm以上であることが望
ましい。ゲート電極やゲート絶縁膜の材質等も任意であ
るが、ゲート電極にあっては、より低抵抗であることが
望ましい。
ではなく、その趣旨を変えない範囲での変更は可能であ
って、例えば光によるオフ電流を防止するための遮光膜
は、絶縁性、遮光性に優れ他物であればその材質は任意
であるが、より良好な遮光性及び絶縁性を得るには、光
学濃度2.5以上抵抗率1E8Ωcm以上であることが望
ましい。ゲート電極やゲート絶縁膜の材質等も任意であ
るが、ゲート電極にあっては、より低抵抗であることが
望ましい。
【0038】又遮光膜を被覆する絶縁膜も、遮光膜と絶
縁性基板との段差を覆う様、ステップカバレージに優れ
たものであれば任意であり、TEOS等の有機シランガ
スに酸素源として酸化窒素ガス(N2 O)を混合し成膜
すれば、密着性に優れ、膜中に微量の窒素(N)が混入
した酸化シリコン膜(SiOx)となるし、原料ガスに
窒素ガス(N2 )又はアンモニアガス(NH3 )を添加
すれば、酸窒化シリコン膜(SiONx)となり、窒素
(N)の添加によりステップカバレージ性を低下する半
面、ナトリウム(Na)等の不純物イオンのブロックや
耐水性を向上出来る。
縁性基板との段差を覆う様、ステップカバレージに優れ
たものであれば任意であり、TEOS等の有機シランガ
スに酸素源として酸化窒素ガス(N2 O)を混合し成膜
すれば、密着性に優れ、膜中に微量の窒素(N)が混入
した酸化シリコン膜(SiOx)となるし、原料ガスに
窒素ガス(N2 )又はアンモニアガス(NH3 )を添加
すれば、酸窒化シリコン膜(SiONx)となり、窒素
(N)の添加によりステップカバレージ性を低下する半
面、ナトリウム(Na)等の不純物イオンのブロックや
耐水性を向上出来る。
【0039】更に、イオンドーピングされたa−Si層
をレーザアニールする際のレーザも、ArF、KrF、
XeF、KrCl等のエキシマレーザや、YAGレー
ザ、Arレーザ等を用いても良い。
をレーザアニールする際のレーザも、ArF、KrF、
XeF、KrCl等のエキシマレーザや、YAGレー
ザ、Arレーザ等を用いても良い。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、製
造時マスク数を低減可能な正スタガード構造のTFTに
おいて、光によるオフ電流を防止する遮光膜を絶縁体で
形成する事により、従来遮光膜とソース電極或いはドレ
イン電極間の容量カップリングを低減出来、TFTの特
性を向上出来ると共にソース電極及びドレイン電極間に
てショートを生じるおそれがなく、アクティブマトリク
ス基板の歩留まり向上を図れる。
造時マスク数を低減可能な正スタガード構造のTFTに
おいて、光によるオフ電流を防止する遮光膜を絶縁体で
形成する事により、従来遮光膜とソース電極或いはドレ
イン電極間の容量カップリングを低減出来、TFTの特
性を向上出来ると共にソース電極及びドレイン電極間に
てショートを生じるおそれがなく、アクティブマトリク
ス基板の歩留まり向上を図れる。
【0041】又、ゲート電極をマスクにして、a−Si
層を露出した状態でイオンドーピングし、多結晶化出来
る事から、半導体層とソース電極及びドレイン電極間に
て良好なn型多結晶シリコン層を容易に得られ、半導体
層とソース電極及びドレイン電極との良好なコンタクト
を得られる事から、TFTにあっては十分なオン電流を
得られ、大型の液晶表示装置への適用も可能となる。
層を露出した状態でイオンドーピングし、多結晶化出来
る事から、半導体層とソース電極及びドレイン電極間に
て良好なn型多結晶シリコン層を容易に得られ、半導体
層とソース電極及びドレイン電極との良好なコンタクト
を得られる事から、TFTにあっては十分なオン電流を
得られ、大型の液晶表示装置への適用も可能となる。
【0042】又、ゲート電極とソース電極及びドレイン
電極とがオフセット領域を有するよう配置されているの
で、これ等の重なりによる寄生容量を解消出来、表示品
位の向上を図れる。
電極とがオフセット領域を有するよう配置されているの
で、これ等の重なりによる寄生容量を解消出来、表示品
位の向上を図れる。
【0043】更に、保護絶縁膜形成時或いはショートリ
ング形成時のマスク数の削減或いは、画素電極成膜時の
工程数の削減により、アクティブマトリクス基板の製造
工程数を著しく削減出来、製造時の歩留まりの低下を防
止出来さらにはアクティブマトリクス基板ひいては液晶
表示装置の生産性向上及び低コスト化を実現出来る。
ング形成時のマスク数の削減或いは、画素電極成膜時の
工程数の削減により、アクティブマトリクス基板の製造
工程数を著しく削減出来、製造時の歩留まりの低下を防
止出来さらにはアクティブマトリクス基板ひいては液晶
表示装置の生産性向上及び低コスト化を実現出来る。
【図1】本発明の実施の形態の液晶表示装置を示す概略
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明の実施の形態のアクティブマトリクス基
板を示す概略断面図である。
板を示す概略断面図である。
【図3】本発明の実施の形態のアクティブマトリクス基
板上のTFT及びショートリングの製造工程を示し
(a)はその遮光膜形成時、(b)はそのソース電極、
ドレイン電極形成時、(c)はその半導体層、ゲート絶
縁膜形成時、(d)はそのゲートメタル成膜時、(e)
はそのゲート電極、ゲート絶縁膜のパターン形成時、
(f)はそのn型多結晶シリコンのパターン形成時、画
素電極形成時を示す概略説明図である。
板上のTFT及びショートリングの製造工程を示し
(a)はその遮光膜形成時、(b)はそのソース電極、
ドレイン電極形成時、(c)はその半導体層、ゲート絶
縁膜形成時、(d)はそのゲートメタル成膜時、(e)
はそのゲート電極、ゲート絶縁膜のパターン形成時、
(f)はそのn型多結晶シリコンのパターン形成時、画
素電極形成時を示す概略説明図である。
【図4】従来の正スタガードTFTを示す概略説明図で
ある。
ある。
16…液晶表示装置 17…TFT 18…アクティブマトリクス基板 20…対向基板 27…絶縁性基板 28…遮光膜 30…絶縁膜 31…画素電極 32a…ITO膜 32b…金属膜 33…ソース電極 34…ドレイン電極 36 半導体層 37…n型多結晶シリコン層 38…ゲート絶縁膜 40…ゲート電極 40a…ゲートメタル 41…信号線 43…ショートリング 46…コンタクトホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/78 617V
Claims (9)
- 【請求項1】 絶縁性基板上に絶縁性の遮光膜を所定の
形状に形成する工程と、前記遮光膜を覆うよう前記絶縁
性基板上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜上に金
属膜を有するソース電極及びドレイン電極を形成する工
程と、前記ソース電極及び前記ドレイン電極上方にて前
記絶縁膜上に半導体層及びゲート絶縁膜を順次成膜する
工程と、前記絶縁性基板周囲にて前記半導体層及び前記
ゲート絶縁膜にリング状のコンタクトホールをパターン
形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にて前記ソース電
極及び前記ドレイン電極との間およびコンタクトホール
上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜を
前記ゲート電極と同一形状にパターン形成する工程と、
前記ゲート電極をマスクにして前記半導体層にイオンド
ーピングする工程と、前記ゲート電極をマスクにして前
記半導体層をレーザアニールする工程と、前記半導体層
を所定形状にパターン形成する工程と、前記ゲート電極
及び前記パターン形成された半導体層を被覆するよう保
護絶縁膜を形成する工程とを具備する事を特徴とするア
クティブマトリクス基板の製造方法。 - 【請求項2】 絶縁性基板上に絶縁性の遮光膜を所定の
形状に形成する工程と、前記遮光膜を覆うよう前記絶縁
性基板上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜上に透
明導電膜と金属膜を積層して成るソース電極及びドレイ
ン電極を形成する工程と、前記ソース電極及び前記ドレ
イン電極上方にて前記絶縁膜上に半導体層及びゲート絶
縁膜を順次成膜する工程と、前記絶縁性基板周囲にて前
記半導体層及び前記ゲート絶縁膜にリング状のコンタク
トホールをパターン形成する工程と、前記ゲート絶縁膜
上にて前記ソース電極及び前記ドレイン電極との間およ
びコンタクトホール上にゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜を前記ゲート電極と同一形状にパター
ン形成する工程と、前記ゲート電極をマスクにして前記
半導体層にイオンドーピングする工程と、前記ゲート電
極をマスクにして前記半導体層をレーザアニールする工
程と、前記半導体層を所定形状にパターン形成する工程
と、前記ゲート電極及び前記パターン形成された半導体
層を被覆するよう保護絶縁膜を形成する工程と、前記透
明導電膜上の前記金属膜を所定の形状に剥離し透明導電
膜を露出してマトリクス状に配列される画素電極を形成
する工程とを具備する事を特徴とするアクティブマトリ
クス基板の製造方法。 - 【請求項3】 遮光膜が、抵抗率1E8Ωcm以上、光学
濃度2.5以上である事を特徴とする請求項1または請
求項2のいずれかに記載のアクティブマトリクス基板の
製造方法。 - 【請求項4】 保護絶縁膜を遮光膜をマスクにして自己
整合的に形状加工する事を特徴とする請求項1乃至請求
項3のいずれかに記載のアクティブマトリクス基板の製
造方法。 - 【請求項5】 ソース電極及びドレイン電極を形成する
金属膜がタングステン(W)、チタン(Ti)、モリブ
デン(Mo)、タリウム(Ta)、クロム(Cr)、ニ
オブ(Nb)、銀(Ag)又はこれ等を用いた合金であ
る事を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記
載のアクティブマトリクス基板の製造方法。 - 【請求項6】 イオンドーピングが、ホスフィン(PH
3 )を主成分とする原料ガスを用いた非質量分離のイオ
ンドーピングである事を特徴とする請求項1乃至請求項
5のいずれかに記載のアクティブマトリクス基板の製造
方法。 - 【請求項7】 ゲート電極がアルミニウム(Al)又
は、アルミニウム(Al)を主成分とする合金或いは、
前記アルミニウム(Al)又は前記合金と任意の金属と
の積層体からなる事を特徴とする請求項1乃至請求項6
のいずれかに記載のアクティブマトリクス基板の製造方
法。 - 【請求項8】 絶縁膜が、有機シランガス、酸素ガス
(O2 )、酸化窒素ガス(N2 O)を原料ガスとする第
1のガスを用いたプラズマCVD法による酸化シリコン
膜(SiOx)もしくは、前記第1のガスに窒素ガス
(N2 )又はアンモニアガス(NH3 )を添加した第2
のガスを用いたプラズマCVD法による酸窒化シリコン
膜(SiONx)である事を特徴とする請求項1乃至請
求項7のいずれかに記載のアクティブマトリクス基板の
製造方法。 - 【請求項9】 酸化シリコン膜(SiOx)もしくは酸
窒化シリコン膜(SiONx)の表面に、プラズマCV
D法により窒化シリコン膜(SiNx)を形成する事を
特徴とする請求項8に記載のアクティブマトリクス基板
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23552496A JPH1079514A (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | アクティブマトリクス基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23552496A JPH1079514A (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | アクティブマトリクス基板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1079514A true JPH1079514A (ja) | 1998-03-24 |
Family
ID=16987260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23552496A Pending JPH1079514A (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | アクティブマトリクス基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1079514A (ja) |
Cited By (10)
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---|---|---|---|---|
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KR100538293B1 (ko) * | 1998-04-03 | 2006-03-17 | 삼성전자주식회사 | 평면 구동 방식 액정 표시 장치의 제조 방법 |
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EP3113217A4 (en) * | 2014-02-24 | 2017-03-01 | Boe Technology Group Co. Ltd. | Low-temperature polycrystalline silicon thin-film transistor, array substrate and manufacturing method therefor |
CN106773431A (zh) * | 2017-04-01 | 2017-05-31 | 京东方科技集团股份有限公司 | 液晶显示器结构及其制作方法 |
-
1996
- 1996-09-05 JP JP23552496A patent/JPH1079514A/ja active Pending
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