JPH107717A - ポリブタジエンの製造方法 - Google Patents
ポリブタジエンの製造方法Info
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- JPH107717A JPH107717A JP16954696A JP16954696A JPH107717A JP H107717 A JPH107717 A JP H107717A JP 16954696 A JP16954696 A JP 16954696A JP 16954696 A JP16954696 A JP 16954696A JP H107717 A JPH107717 A JP H107717A
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- butadiene
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- Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 (A)コバルト化合物、(B)アルモキサ
ン、及び(C)ハロゲン含有アルミニウム化合物から得
られる触媒を用いて、1,3-ブタジエンを重合することを
特徴とするポリブタジエンの製造方法。 【効果】 生成するポリブタジエンが高いシス-1,4含量
を有し、かつ、ゲル含量の少ないポリブタジエンの製造
方法を提供する。
ン、及び(C)ハロゲン含有アルミニウム化合物から得
られる触媒を用いて、1,3-ブタジエンを重合することを
特徴とするポリブタジエンの製造方法。 【効果】 生成するポリブタジエンが高いシス-1,4含量
を有し、かつ、ゲル含量の少ないポリブタジエンの製造
方法を提供する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1,3-ブタジエンを重合
してゲル含有量の少ない高シス-1,4- ポリブタジエンの
製造方法に関する。
してゲル含有量の少ない高シス-1,4- ポリブタジエンの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1,3-ブタジエンの重合触媒については、
従来より数多くの提案がなされており、特に高シス-1,4
- ポリブタジエン、すなわち、シス-1,4結合含量の高い
ポリブタジエンは、熱的、機械的に優れた特性を有する
ことから、多くの重合触媒が開発されてきた。
従来より数多くの提案がなされており、特に高シス-1,4
- ポリブタジエン、すなわち、シス-1,4結合含量の高い
ポリブタジエンは、熱的、機械的に優れた特性を有する
ことから、多くの重合触媒が開発されてきた。
【0003】例えば、カナダ国特許795860号公報には、
ヒドロカルビルアルミニウム化合物と水を良く混合し、
熟成した混合物をコバルトジオクトエート、及び1,3-ブ
タジエンを、20%以上のベンゼンを含む溶媒中で重合さ
せる高シス-1,4- ポリブタジエンの製造法が開示されて
いる。
ヒドロカルビルアルミニウム化合物と水を良く混合し、
熟成した混合物をコバルトジオクトエート、及び1,3-ブ
タジエンを、20%以上のベンゼンを含む溶媒中で重合さ
せる高シス-1,4- ポリブタジエンの製造法が開示されて
いる。
【0004】特公昭61-54808号公報には、ジエチルアル
ミニウムクロライド、水、及びコバルトオクトエートよ
りなる触媒を用い、1,3-ブタジエンを直鎖状または分岐
状脂肪族炭化水素よりなる溶媒中で重合させる方法が開
示されている。また、特開平7-188341号公報には、芳香
族化合物を含まない溶媒と水からなる媒体中で、2価の
コバルト塩、アルキルアルミニウムクロライド、及び二
種のトリアルキルアルミニウムからなる触媒による1,3-
ブタジエンを重合させる方法が開示されている。
ミニウムクロライド、水、及びコバルトオクトエートよ
りなる触媒を用い、1,3-ブタジエンを直鎖状または分岐
状脂肪族炭化水素よりなる溶媒中で重合させる方法が開
示されている。また、特開平7-188341号公報には、芳香
族化合物を含まない溶媒と水からなる媒体中で、2価の
コバルト塩、アルキルアルミニウムクロライド、及び二
種のトリアルキルアルミニウムからなる触媒による1,3-
ブタジエンを重合させる方法が開示されている。
【0005】Polym. Commun., vol. 32, 514 (1991) に
は、コバルトアセチルアセトナート及びメチルアルモキ
サンからなる触媒を用いて、1,3-ブタジエンを重合させ
る方法が開示されている。 しかしながら、1,3-ブタジ
エンの重合においては、生成ポリマー中に二重結合を含
むため特に芳香族溶媒を含有しない場合はゲルが生成し
やすい場合や、また触媒系によっては重合活性が低い場
合があり、改良が望まれている。
は、コバルトアセチルアセトナート及びメチルアルモキ
サンからなる触媒を用いて、1,3-ブタジエンを重合させ
る方法が開示されている。 しかしながら、1,3-ブタジ
エンの重合においては、生成ポリマー中に二重結合を含
むため特に芳香族溶媒を含有しない場合はゲルが生成し
やすい場合や、また触媒系によっては重合活性が低い場
合があり、改良が望まれている。
【0006】
【発明の解決しようとする課題】本発明は、生成するポ
リブタジエンが高いシス-1,4含量を有し、かつ、ゲル含
量の少ないポリブタジエンの製造方法を提供するもので
ある。
リブタジエンが高いシス-1,4含量を有し、かつ、ゲル含
量の少ないポリブタジエンの製造方法を提供するもので
ある。
【0007】
【課題解決のための手段】本発明は、(A)コバルト化
合物、(B)アルモキサン、及び(C)ハロゲン含有ア
ルミニウム化合物から得られる触媒を用いて、1,3-ブタ
ジエンを重合することを特徴とするポリブタジエンの製
造方法に関する。また、本発明は、(A)コバルト化合
物、(B)アルモキサン、及び(C)ハロゲン含有アル
ミニウム化合物からなる触媒を用いて、1,3-ブタジエン
を重合することを特徴とするポリブタジエンの製造方法
に関する。
合物、(B)アルモキサン、及び(C)ハロゲン含有ア
ルミニウム化合物から得られる触媒を用いて、1,3-ブタ
ジエンを重合することを特徴とするポリブタジエンの製
造方法に関する。また、本発明は、(A)コバルト化合
物、(B)アルモキサン、及び(C)ハロゲン含有アル
ミニウム化合物からなる触媒を用いて、1,3-ブタジエン
を重合することを特徴とするポリブタジエンの製造方法
に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で(A)成分のコバルト化
合物としては、コバルトの塩や錯体が好ましく用いられ
る。特に好ましいものは、塩化コバルト、臭化コバル
ト、硝酸コバルト、オクチル酸コバルト、ナフテン酸コ
バルト、酢酸コバルト、マロン酸コバルト等のコバルト
塩や、コバルトのビスアセチルアセトネートやトリスア
セチルアセトネート、アセト酢酸エチルエステルコバル
ト、ハロゲン化コバルトのトリアリールフォスフィン錯
体やトリアルキルフォスフィン錯体、もしくはピリジン
錯体やピコリン錯体等の有機塩基錯体、もしくはエチル
アルコール錯体等が挙げられる。
合物としては、コバルトの塩や錯体が好ましく用いられ
る。特に好ましいものは、塩化コバルト、臭化コバル
ト、硝酸コバルト、オクチル酸コバルト、ナフテン酸コ
バルト、酢酸コバルト、マロン酸コバルト等のコバルト
塩や、コバルトのビスアセチルアセトネートやトリスア
セチルアセトネート、アセト酢酸エチルエステルコバル
ト、ハロゲン化コバルトのトリアリールフォスフィン錯
体やトリアルキルフォスフィン錯体、もしくはピリジン
錯体やピコリン錯体等の有機塩基錯体、もしくはエチル
アルコール錯体等が挙げられる。
【0009】(B)成分のアルモキサンとしては、有機
アルミニウム化合物と縮合剤とを接触させることによっ
て得られるものであって、一般式(−Al(R1 )O
−)nで示される鎖状アルミノキサン、あるいは環状ア
ルミノキサンが挙げられる。(R1 は炭素数1〜10の炭
化水素基であり、一部ハロゲン原子及び/ 又はアルコキ
シ基で置換されたものも含む。R1 としては、メチル、
エチル、プロピル、イソブチル基が挙げられる。アルミ
ノキサンの原料として用いられる有機アルミニウム化合
物としては、例えば、トリメチルアルミニウム、トリエ
チルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウムなどの
トリアルキルアルミニウム及びその混合物などが挙げら
れる。
アルミニウム化合物と縮合剤とを接触させることによっ
て得られるものであって、一般式(−Al(R1 )O
−)nで示される鎖状アルミノキサン、あるいは環状ア
ルミノキサンが挙げられる。(R1 は炭素数1〜10の炭
化水素基であり、一部ハロゲン原子及び/ 又はアルコキ
シ基で置換されたものも含む。R1 としては、メチル、
エチル、プロピル、イソブチル基が挙げられる。アルミ
ノキサンの原料として用いられる有機アルミニウム化合
物としては、例えば、トリメチルアルミニウム、トリエ
チルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウムなどの
トリアルキルアルミニウム及びその混合物などが挙げら
れる。
【0010】トリメチルアルミニウムとトリブチルアル
ミニウムの混合物を原料として用いたアルモキサンを好
適に用いることができる。
ミニウムの混合物を原料として用いたアルモキサンを好
適に用いることができる。
【0011】また、縮合剤としては、典型的なものとし
て水が挙げられるが、この他に該トリアルキルアルミニ
ウムが縮合反応する任意のもの、例えば無機物などの吸
着水やジオールなどが挙げられる。
て水が挙げられるが、この他に該トリアルキルアルミニ
ウムが縮合反応する任意のもの、例えば無機物などの吸
着水やジオールなどが挙げられる。
【0012】(C)成分のハロゲン含有アルミニウム化
合物としては、AlR2 m X3-m (ただし、R2 は炭素
数 1〜10のアルキル基、フェニル基もしくはシクロアル
キル基であり、フェニル基もしくはシクロアルキル基は
置換基を有してもよく、Xは塩素、臭素などのハロゲン
原子であり、nは 0〜2 の数字である。)で表される化
合物である。例えば、ジアルキルアルミニウムクロライ
ド、ジアルキルアルミニウムブロマイドなどのジアルキ
ルアルミニウムハライド、アルキルアルミニウムセスキ
クロライド、アルキルアルミニウムセスキブロマイドな
どのアルキルアルミニウムセスキハライド、アルキルア
ルミニウムジクロライド、アルキルアルミニウムジブロ
マイドなどのアルキルアルミニウムジハライド、アルミ
ニウムトリハライド等である。具体的化合物としては、
ジエチルアルミニウムモノクロライド、ジエチルアルミ
ニウムモノブロマイド、ジブチルアルミニウムモノクロ
ライド、エチルアルミニウムセスキクロライド、エチル
アルミニウムジクロライド、ジシクロヘキシルアルミニ
ウムモノクロライド、ジフェニルアルミニウムモノクロ
ライドなどが挙げられる。
合物としては、AlR2 m X3-m (ただし、R2 は炭素
数 1〜10のアルキル基、フェニル基もしくはシクロアル
キル基であり、フェニル基もしくはシクロアルキル基は
置換基を有してもよく、Xは塩素、臭素などのハロゲン
原子であり、nは 0〜2 の数字である。)で表される化
合物である。例えば、ジアルキルアルミニウムクロライ
ド、ジアルキルアルミニウムブロマイドなどのジアルキ
ルアルミニウムハライド、アルキルアルミニウムセスキ
クロライド、アルキルアルミニウムセスキブロマイドな
どのアルキルアルミニウムセスキハライド、アルキルア
ルミニウムジクロライド、アルキルアルミニウムジブロ
マイドなどのアルキルアルミニウムジハライド、アルミ
ニウムトリハライド等である。具体的化合物としては、
ジエチルアルミニウムモノクロライド、ジエチルアルミ
ニウムモノブロマイド、ジブチルアルミニウムモノクロ
ライド、エチルアルミニウムセスキクロライド、エチル
アルミニウムジクロライド、ジシクロヘキシルアルミニ
ウムモノクロライド、ジフェニルアルミニウムモノクロ
ライドなどが挙げられる。
【0013】(A)成分のコバルト化合物の使用量は、
ブタジエン1モルに対し、通常、コバルト化合物が 1×
10-7〜 1×10-4モル、好ましくは 1×10-6〜 1×10-5モ
ルの範囲になるようにすることが好ましい。
ブタジエン1モルに対し、通常、コバルト化合物が 1×
10-7〜 1×10-4モル、好ましくは 1×10-6〜 1×10-5モ
ルの範囲になるようにすることが好ましい。
【0014】(B)成分のアルモキサンの使用量は、コ
バルト化合物1モルに対し、通常、10〜5000モル、好ま
しくは50〜1000モルの範囲が好ましい。
バルト化合物1モルに対し、通常、10〜5000モル、好ま
しくは50〜1000モルの範囲が好ましい。
【0015】(C)成分のハロゲン含有アルミニウム化
合物の使用量は、ハロゲン含有アルミニウム化合物中の
ハロゲン原子(X)と、ハロゲン含有アルミニウム化合
物とアルモキサン中のアルミニウム原子(Al)の比(X
/Al)が、0.1 ≦X/Al≦2、好ましくは 0.5≦X/Al
≦1.33の範囲が好ましい。
合物の使用量は、ハロゲン含有アルミニウム化合物中の
ハロゲン原子(X)と、ハロゲン含有アルミニウム化合
物とアルモキサン中のアルミニウム原子(Al)の比(X
/Al)が、0.1 ≦X/Al≦2、好ましくは 0.5≦X/Al
≦1.33の範囲が好ましい。
【0016】触媒成分の添加順序は特に制限はないが、
(B)成分、(C)成分、(A)成分の順に添加するこ
とが好ましい。また、不活性溶媒中に(B)成分と
(C)成分とをあらかじめに熟成させて用いてもよい。
熟成時間は 0.1〜10時間が好ましい。熟成温度は 0〜80
℃が好ましい。
(B)成分、(C)成分、(A)成分の順に添加するこ
とが好ましい。また、不活性溶媒中に(B)成分と
(C)成分とをあらかじめに熟成させて用いてもよい。
熟成時間は 0.1〜10時間が好ましい。熟成温度は 0〜80
℃が好ましい。
【0017】重合方法は、特に制限はなく、塊状重合、
溶液重合などを適用できる。溶液重合での溶媒として
は、トルエン、ベンゼン、キシレン等の芳香族系炭化水
素、n-ヘキサン、ブタン、ヘプタン、ペンタン等の脂肪
族炭化水素、シクロペンタン、シクロヘキサン等の脂環
式炭化水素、1-ブテン、シス-2- ブテン、トランス-2-
ブテン等のオレフィン系炭化水素、ミネラルスピリッ
ト、ソルベントナフサ、ケロシン等の炭化水素系溶媒
や、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒等が挙
げられる。また、1,3-ブタジエンそのものを重合溶媒と
してもよい。
溶液重合などを適用できる。溶液重合での溶媒として
は、トルエン、ベンゼン、キシレン等の芳香族系炭化水
素、n-ヘキサン、ブタン、ヘプタン、ペンタン等の脂肪
族炭化水素、シクロペンタン、シクロヘキサン等の脂環
式炭化水素、1-ブテン、シス-2- ブテン、トランス-2-
ブテン等のオレフィン系炭化水素、ミネラルスピリッ
ト、ソルベントナフサ、ケロシン等の炭化水素系溶媒
や、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒等が挙
げられる。また、1,3-ブタジエンそのものを重合溶媒と
してもよい。
【0018】中でも、シクロヘキサン、あるいは、シス
-2- ブテンとトランス-2- ブテンとの混合物などが好適
に用いられる。
-2- ブテンとトランス-2- ブテンとの混合物などが好適
に用いられる。
【0019】本発明においては、重合時に公知の分子量
調節剤、例えば、シクロオクタジエン、アレンなどの非
共役ジエン類、またはエチレン、プロピレン、ブテン-1
などのα−オレフィン類を使用することができる。
調節剤、例えば、シクロオクタジエン、アレンなどの非
共役ジエン類、またはエチレン、プロピレン、ブテン-1
などのα−オレフィン類を使用することができる。
【0020】重合温度は -30〜 100℃の範囲が好まし
く、30〜80℃の範囲が特に好ましい。重合時間は10分〜
12時間の範囲が好ましく、30分〜 6時間が特に好まし
い。また、重合圧は、常圧又は10気圧(ゲージ圧)程度
までの加圧下に行われる。
く、30〜80℃の範囲が特に好ましい。重合時間は10分〜
12時間の範囲が好ましく、30分〜 6時間が特に好まし
い。また、重合圧は、常圧又は10気圧(ゲージ圧)程度
までの加圧下に行われる。
【0021】所定時間重合を行った後、重合槽内部を必
要に応じて放圧し、洗浄、乾燥工程等の後処理を行う。
要に応じて放圧し、洗浄、乾燥工程等の後処理を行う。
【0022】
【実施例】ミクロ構造は、赤外吸収スペクトル分析によ
って行った。シス 740cm -1 、トランス 967cm -1 、1,
2- 910cm -1 の吸収強度比からミクロ構造を算出した。
分子量分布は、ポリスチレンを標準物質として用いたGP
C から求めた重量平均分子量Mw及び数平均分子量Mnの比
Mw/Mn によって評価した。
って行った。シス 740cm -1 、トランス 967cm -1 、1,
2- 910cm -1 の吸収強度比からミクロ構造を算出した。
分子量分布は、ポリスチレンを標準物質として用いたGP
C から求めた重量平均分子量Mw及び数平均分子量Mnの比
Mw/Mn によって評価した。
【0023】ムーニー粘度(ML1+4 )は、JIS K6300
に準拠して測定した。トルエン溶液粘度(Tcp)は、ポ
リマー2.28g をトルエン 50ml に溶解した後、標準液と
して粘度計校正用標準液(JIS Z8809 )を用い、キャノ
ンフェンスケ粘度計 No.400 を使用して、25℃で測定し
た。ゲル含量は、ポリマー約5gをトルエン200mL に溶解
したのち、これを250 メッシュの金網によりロ過し、ト
ルエンにて金網を充分洗浄して、80℃、 5時間真空乾燥
後の金網の重量増加分から算出した。
に準拠して測定した。トルエン溶液粘度(Tcp)は、ポ
リマー2.28g をトルエン 50ml に溶解した後、標準液と
して粘度計校正用標準液(JIS Z8809 )を用い、キャノ
ンフェンスケ粘度計 No.400 を使用して、25℃で測定し
た。ゲル含量は、ポリマー約5gをトルエン200mL に溶解
したのち、これを250 メッシュの金網によりロ過し、ト
ルエンにて金網を充分洗浄して、80℃、 5時間真空乾燥
後の金網の重量増加分から算出した。
【0024】実施例1 内容量 1.5L のオートクレーブの内部を窒素置換し、シ
クロヘキサン 500mL及び1,3-ブタジエン 155g を仕込ん
だ。次いで分子量調節剤として1,5-シクロオクタジエン
(COD) 9.0mmolのシクロヘキサン溶液、(B)成分
としてメチルアルモキサン(MAO) 1.2mmol(アルミ
ニウム原子換算)のトルエン溶液、(C)成分としてエ
チルアルミニウムセスキクロライド(EASC) 1.2mm
olのシクロヘキサン溶液、及び(A)成分としてオクテ
ン酸コバルト( Co(Oct)2 ) 0.006mmolのシクロヘキサ
ン溶液を加え、重合温度65℃で30分間重合を行った。重
合条件を表1及び表2に、重合結果及び得られたポリブ
タジエンの分析結果を表3及び表4に示した。
クロヘキサン 500mL及び1,3-ブタジエン 155g を仕込ん
だ。次いで分子量調節剤として1,5-シクロオクタジエン
(COD) 9.0mmolのシクロヘキサン溶液、(B)成分
としてメチルアルモキサン(MAO) 1.2mmol(アルミ
ニウム原子換算)のトルエン溶液、(C)成分としてエ
チルアルミニウムセスキクロライド(EASC) 1.2mm
olのシクロヘキサン溶液、及び(A)成分としてオクテ
ン酸コバルト( Co(Oct)2 ) 0.006mmolのシクロヘキサ
ン溶液を加え、重合温度65℃で30分間重合を行った。重
合条件を表1及び表2に、重合結果及び得られたポリブ
タジエンの分析結果を表3及び表4に示した。
【0025】実施例2 (C)成分として、EASCに替えてエチルアルミニウ
ムジクロライド(EADC)を用いた以外は、実施例1
と同様に行った。重合条件を表1及び表2に、重合結果
及び得られたポリブタジエンの分析結果を表3及び表4
に示した。
ムジクロライド(EADC)を用いた以外は、実施例1
と同様に行った。重合条件を表1及び表2に、重合結果
及び得られたポリブタジエンの分析結果を表3及び表4
に示した。
【0026】実施例3 (C)成分として、EASCに替えてジエチルアルミニ
ウムクロライド(DEAC)を用い、DEAC添加後に
30分間熟成した以外は、実施例1と同様に行った。重合
条件を表1及び表2に、重合結果及び得られたポリブタ
ジエンの分析結果を表3及び表4に示した。
ウムクロライド(DEAC)を用い、DEAC添加後に
30分間熟成した以外は、実施例1と同様に行った。重合
条件を表1及び表2に、重合結果及び得られたポリブタ
ジエンの分析結果を表3及び表4に示した。
【0027】実施例4〜8 (C)成分のEASCと(B)成分のMAOを 3時間熟
成した後、シクロヘキサン 500mL及び1,3-ブタジエン 1
55g を仕込み、COD、(A)成分の Co(Oct) 2 の順で
添加した以外は、実施例1と同様に行った。重合条件を
表1及び表2に、重合結果及び得られたポリブタジエン
の分析結果を表3及び表4に示した。
成した後、シクロヘキサン 500mL及び1,3-ブタジエン 1
55g を仕込み、COD、(A)成分の Co(Oct) 2 の順で
添加した以外は、実施例1と同様に行った。重合条件を
表1及び表2に、重合結果及び得られたポリブタジエン
の分析結果を表3及び表4に示した。
【0028】実施例9 内容量 50mL のフラスコの内部を窒素置換し、シクロヘ
キサン 40.67mLを仕込んだ。(C)成分としてアルミニ
ウムトリクロライド(ATC) 3.75mmol 及び(B)成
分としてMAO 7.50mmol (アルミニウム原子換算)の
トルエン溶液4.33mLを加え、50℃で 3時間接触させて熟
成液を調製した。内容量 1.5L のオートクレーブの内部
を窒素置換し、シクロヘキサン 500mL及び1,3-ブタジエ
ン 155g を仕込んだ。次いで分子量調節剤として1,5-シ
クロオクタジエン(COD) 9.0mmolのシクロヘキサン
溶液、上記の熟成液 14.4mL 、及び(A)成分としてオ
クテン酸コバルト( Co(Oct)2 ) 0.006mmolのシクロヘ
キサン溶液を加え、重合温度65℃で30分間重合を行っ
た。重合条件を表1及び表2に、重合結果及び得られた
ポリブタジエンの分析結果を表3及び表4に示した。
キサン 40.67mLを仕込んだ。(C)成分としてアルミニ
ウムトリクロライド(ATC) 3.75mmol 及び(B)成
分としてMAO 7.50mmol (アルミニウム原子換算)の
トルエン溶液4.33mLを加え、50℃で 3時間接触させて熟
成液を調製した。内容量 1.5L のオートクレーブの内部
を窒素置換し、シクロヘキサン 500mL及び1,3-ブタジエ
ン 155g を仕込んだ。次いで分子量調節剤として1,5-シ
クロオクタジエン(COD) 9.0mmolのシクロヘキサン
溶液、上記の熟成液 14.4mL 、及び(A)成分としてオ
クテン酸コバルト( Co(Oct)2 ) 0.006mmolのシクロヘ
キサン溶液を加え、重合温度65℃で30分間重合を行っ
た。重合条件を表1及び表2に、重合結果及び得られた
ポリブタジエンの分析結果を表3及び表4に示した。
【0029】比較例1 CODとEASCを添加しない以外は、実施例1と同様
に行った。重合条件を表1及び表2に、重合結果及び得
られたポリブタジエンの分析結果を表3及び表4に示し
た。
に行った。重合条件を表1及び表2に、重合結果及び得
られたポリブタジエンの分析結果を表3及び表4に示し
た。
【0030】比較例2 CODとMAOを添加しない以外は、実施例1と同様に
行った。重合条件を表1及び表2に、重合結果及び得ら
れたポリブタジエンの分析結果を表3及び表4に示し
た。
行った。重合条件を表1及び表2に、重合結果及び得ら
れたポリブタジエンの分析結果を表3及び表4に示し
た。
【0031】比較例3 CODとMAOを添加しない以外は、実施例2と同様に
行った。重合条件を表1及び表2に、重合結果及び得ら
れたポリブタジエンの分析結果を表3及び表4に示し
た。
行った。重合条件を表1及び表2に、重合結果及び得ら
れたポリブタジエンの分析結果を表3及び表4に示し
た。
【0032】比較例4 内容量 1.5L のオートクレーブの内部を窒素置換し、シ
クロヘキサン 500mL及び1,3-ブタジエン 155g を仕込ん
だ。次いで、水 1.2mmol、分子量調節剤として1,5-シク
ロオクタジエン(COD) 9.0mmolのシクロヘキサン溶
液を加え30分間攪拌した。その後DEAC2.4mmol のシ
クロヘキサン溶液、 Co(Oct)2 0.006mmolのシクロヘキ
サン溶液を加え、重合温度65℃で30分間重合を行った。
重合条件を表1及び表2に、重合結果及び得られたポリ
ブタジエンの分析結果を表3及び表4に示した。
クロヘキサン 500mL及び1,3-ブタジエン 155g を仕込ん
だ。次いで、水 1.2mmol、分子量調節剤として1,5-シク
ロオクタジエン(COD) 9.0mmolのシクロヘキサン溶
液を加え30分間攪拌した。その後DEAC2.4mmol のシ
クロヘキサン溶液、 Co(Oct)2 0.006mmolのシクロヘキ
サン溶液を加え、重合温度65℃で30分間重合を行った。
重合条件を表1及び表2に、重合結果及び得られたポリ
ブタジエンの分析結果を表3及び表4に示した。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
【発明の効果】生成するポリブタジエンが高いシス-1,4
含量を有し、かつ、ゲル含量の少ないポリブタジエンの
製造方法を提供する。
含量を有し、かつ、ゲル含量の少ないポリブタジエンの
製造方法を提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋川 和宏 千葉県市原市五井南海岸8番の1 宇部興 産株式会社高分子研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)コバルト化合物、(B)アルモキ
サン、及び(C)ハロゲン含有アルミニウム化合物から
得られる触媒を用いて、1,3-ブタジエンを重合すること
を特徴とするポリブタジエンの製造方法。 - 【請求項2】 (A)コバルト化合物、(B)アルモキ
サン、及び(C)ハロゲン含有アルミニウム化合物から
なる触媒を用いて、1,3-ブタジエンを重合することを特
徴とするポリブタジエンの製造方法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16954696A JPH107717A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | ポリブタジエンの製造方法 |
EP97109896A EP0816398B1 (en) | 1996-06-28 | 1997-06-18 | Process for producing polybutadiene |
DE69714663T DE69714663T2 (de) | 1996-06-28 | 1997-06-18 | Verfahren zur Herstellung von Polybutadien |
TW086108648A TW420689B (en) | 1996-06-28 | 1997-06-20 | Process for producing polybutadiene |
CA002208669A CA2208669C (en) | 1996-06-28 | 1997-06-23 | Process for producing polybutadiene |
US08/882,141 US5905125A (en) | 1996-06-28 | 1997-06-25 | Process for producing polybutadiene |
CNB971011974A CN1152896C (zh) | 1996-06-28 | 1997-06-27 | 生产聚丁二烯的方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16954696A JPH107717A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | ポリブタジエンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH107717A true JPH107717A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15888490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16954696A Pending JPH107717A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | ポリブタジエンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH107717A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013517346A (ja) * | 2010-01-15 | 2013-05-16 | リライアンス インダストリーズ リミテッド | 無害な溶媒における高cisポリブタジエンゴムおよびこれの調製方法 |
USRE48365E1 (en) | 2006-12-19 | 2020-12-22 | Mobile Motherboard Inc. | Mobile motherboard |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP16954696A patent/JPH107717A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
USRE48365E1 (en) | 2006-12-19 | 2020-12-22 | Mobile Motherboard Inc. | Mobile motherboard |
JP2013517346A (ja) * | 2010-01-15 | 2013-05-16 | リライアンス インダストリーズ リミテッド | 無害な溶媒における高cisポリブタジエンゴムおよびこれの調製方法 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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