JPH1075141A - 弾性表面波素子の製造方法 - Google Patents

弾性表面波素子の製造方法

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JPH1075141A
JPH1075141A JP8230403A JP23040396A JPH1075141A JP H1075141 A JPH1075141 A JP H1075141A JP 8230403 A JP8230403 A JP 8230403A JP 23040396 A JP23040396 A JP 23040396A JP H1075141 A JPH1075141 A JP H1075141A
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Takashi Matsuda
隆志 松田
Tokihiro Nishihara
時弘 西原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐電力性が向上した弾性表面波素子の製造方
法を提供することを課題とする。 【解決手段】 圧電基板上にアルミニウム又はアルミニ
ウム合金からなる電極を形成し、該電極上の少なくとも
一部分にアルミニウムと同等以上の拡散係数を有する他
の元素からなる層を形成し、他の元素からなる層を該他
の元素が拡散しうる温度以上の熱処理に付すことにより
他の元素を電極の厚さ方向に拡散させて他の元素を含む
アルミニウム合金からなる電極を形成することを特徴と
する弾性表面波素子の製造方法により上記課題を解決す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性表面波素子の
製造方法に関する。更に詳しくは、本発明は、耐電力性
が向上した弾性表面波素子の製造方法に関する。本発明
の弾性表面波素子は、例えば自動車電話、携帯電話等の
移動通信端末の弾性表面波素子に使用される。
【0002】
【従来の技術】弾性表面波を利用したフィルタや共振器
は、小型、安価といった特徴がある。そのため携帯電話
等の通信機器の小型化には弾性表面波素子は不可欠なも
のであり、これら機器に使用されている誘電体フィルタ
等から置き換えが進んでいる。また、弾性表面波フィル
タは誘電体フィルタ等と比較し、耐電力的が弱く、これ
を解決する新たな技術が求められていた。耐電力的に弱
い理由は、応力や電流によって弾性表面波素子を構成す
るアルミニウム電極内のアルミニウム原子が移動し、ヒ
ロックやボイドが発生するためである。
【0003】耐電力性を向上させるために、銅、シリコ
ン、チタン等の金属を数%含んだアルミニウム電極を用
いる方法が半導体装置の分野等でも良く知られている。
金属を数%含ませることによりアルミニウム電極中にそ
れら金属原子が固溶したり、アルミニウムと化合物を形
成・析出させることにより、アルミニウム元素の移動を
妨げている。このような、アルミニウム電極の形成方法
として、(a)リフトオフ法、(b)RIE(Reactive
Ion Etching)法、(c)イオンミリング(Ion Milin
g)法等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アルミニウム電極形成
方法としてのリフトオフ法では、成膜の方向性の良い蒸
着でしかできない。蒸着では、蒸着材料の金属の割合が
成膜された膜に同じく反映されないといった欠点があ
る。また、一般に蒸着による成膜では、膜の粒形が大き
くなり弾性表面波素子の耐電力性は良くなかった。
【0005】また、RIE法では、アルミニウムのエッ
チングに塩素系のガスが用いられるが、銅等を高濃度に
含むアルミニウム合金は、エッチングの際に生じる銅の
塩化物の蒸気圧が低いためそれが残渣として残るという
問題があった。更に、イオンミリング法は、物理的なエ
ッチングであるため、被エッチング材の選択性がないた
め、弾性表面波素子の損失の増加の原因となる損傷を基
板に与えるという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、基板上にアルミニウム又はアルミニウム合金からな
る電極を形成し、該電極上の少なくとも一部分にアルミ
ニウムと同等以上の拡散係数を有する他の元素からなる
層を形成し、他の元素からなる層を該他の元素が拡散し
うる温度以上の熱処理に付すことにより他の元素を電極
の厚さ方向に拡散させて他の元素を含むアルミニウム合
金からなる電極を形成することを特徴とする弾性表面波
素子の製造方法が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の弾性表面波(SAW)素
子を、その製造方法に基づいて以下に説明する。まず、
本発明に使用できる基板としては、SAW素子に使用で
きる公知の圧電基板が挙げられ、具体的には、LiTa
3 、LiNbO3 、水晶等が挙げられる。
【0008】次に、基板上に電極が形成される。基板上
に形成される電極は、アルミニウム(Al)又はAl合
金からなる。ここでAl合金を構成するAl以外の元素
は、Alに添加した場合、優れたマイグレーション耐性
を奏する元素が好ましい。このような元素として、例え
ばMg、Cu、Ti、Pd、Ge及びSi等が挙げられ
る。これら元素は、1種又は複数種添加されてもよい。
【0009】なお、上記電極は、Al−数重量%Mg、
Al−数重量%CuからなるAl合金を使用することが
好ましい。また、上記電極は、Al又はAl合金を、ス
パッタ等の公知の方法により基板上に積層したのち、公
知のエッチング法により所望の形状にパターニングする
ことにより形成される。ここで、エッチング法として
は、ドライエッチング法、具体的には、反応性イオンエ
ッチング(RIE)法、イオンミリング法等が挙げられ
るが、基板へのダメージが少なく、より微細なパターン
を形成することのできるRIE法が好ましい。
【0010】次に、電極上の少なくとも一部分にはAl
と同等以上の拡散係数を有する他の元素からなる層が形
成される。ここで、他の元素とは上記したAl合金に含
まれる元素と同じものを使用することができる。この層
の形成方法としては、例えば、電極間及び該層を形成す
ることを望まない部分にフォトレジスト等からなるマス
クを形成し、蒸着やスパッタリング法等の公知の方法に
より形成することができる。ここで、例えばSAW素子
の櫛形電極に本発明を適用する場合、中心周波数fは、
圧電基板中の音速Vと櫛形電極の周期λにより決まり、
V=fλの関係が成り立つ。しかし、実際には電極の厚
さ、電極指の幅によって特性が変化する。これは電極指
下部での反射を利用しているためである。つまり、電極
の厚さは主に中心周波数の変化に影響し、電極指の幅は
弾性表面波の反射位置に影響を与え(電極指の端部の位
置が変化するため)、SAW素子の特性に大きく影響す
ることとなる。従って、他の元素からなる層の積層は、
所望の部分に正確に行うことが好ましい。特に電極の幅
は、その厚さに比べて制御することが困難であるので、
他の元素からなる層が、電極の側壁に形成されないよう
にすることがより好ましい。従って、蒸着法を使用する
こと及び/又はマスクを電極の側壁を完全に覆うように
形成することが特に好ましい。
【0011】次いで、上記基板を他の元素からなる層を
拡散しうる温度以上の熱処理に付すことにより、他の元
素を電極の厚さ方向に拡散させて、他の元素を含むAl
合金からなる電極を形成する。ここで、他の元素からな
る層を拡散しうる温度とは、使用する他の元素により異
なるが、100℃程度である。100℃程度以下で拡散
を行うと、時間がかかりすぎ、製造経済上好ましくな
い。また、熱処理を真空中で行えば、Cu等の酸化され
やすい元素の拡散も容易に行うことができるので好まし
い。更に、他の元素からなる層の積層を、上記温度以上
で行うことにより、積層と拡散を同時に行うこともでき
る。また、拡散は均一であることがより好ましい。
【0012】なお、SAW素子の全製造工程において、
100〜200℃の熱処理工程を含むことが特に好まし
い。200℃以下で行うことにより、電極を構成するグ
レインのサイズを小さく保つことができ、それにより耐
電力性が向上するからである。一方、200℃より高い
温度では、レジストからなるマスクが変質及び変形する
恐れがあると共にAlのグレインが成長するので好まし
くない。
【0013】具体的な上記他の元素の拡散量は、他の元
素がCuの場合、1重量%では、耐電力性が約2Wであ
り、25重量%では、約2.4Wであり、40重量%で
は、約2.6Wである(800MHz帯フィルタの場
合)ので、Cuを4〜40重量%含むことが好ましい
(下限を4重量%としたのは、それより少ない場合、R
IE法でも形成することができるからである)。なお、
他の元素が多くなると電極の抵抗が高くなるので、耐電
力性の向上との兼ね合いから25重量%前後の場合が特
に好ましい。また、他の元素がMgの場合、6重量%で
は耐電力が3Wであるので、Mgを3〜40重量%含む
ことが好ましい(3重量%を下限としたのは上記Cuの
場合と同様である)。
【0014】更に、電極のワイヤーボンディングを行う
パッドにマスクを形成した後、他の元素からなる層を積
層し、拡散させることにより、電極のワイヤーボンディ
ングを行うパッドの他の元素の濃度をそのままに保つこ
とが好ましい。これは、他の元素を高濃度にすればする
ほど耐圧がよくなるが、抵抗が高くなることとなる。抵
抗が高くなるということは、発熱量が増加すること意味
し、そのため耐電力性が低下することとなる。従って、
ワイヤーボンディングを行うパッドは、耐圧より抵抗を
低くするほうが好ましいことから、上記マスクを形成す
ることが好ましい。
【0015】ここで、上記のように電極の厚さ方向にほ
ぼ均一に拡散した他の元素は、電極内で析出し、Al原
子の移動を妨げる役割を有する。そのため電極の耐電力
性を向上させることができる。次に、SAW素子の構成
例を図1(概略平面図)に示す。図の例はSAW共振器
であり、この図から判るように、2つに反射器(C,
D)と1組の櫛形電極(A,B)とから構成される。な
お、SAW素子は一般に、櫛形電極と反射器等からなる
が、本発明の製造方法は、そのどちらの製造にも適用す
ることができる。
【0016】例えば、ラダー型のSAWフィルタでは、
図1のSAW共振器を隣接するSAW共振器と並列及び
/又は直列に接続されている。ここで並列に接続されて
いるSAW共振器(以下並列型SAW共振器)と、直列
に接続されているSAW共振器(以下直列型SAW共振
器)の櫛形電極の電極幅Xは、共振周波数を異ならせる
ために、互いに異なることが好ましい。より具体的に
は、800MHz帯フィルタにおいて、36°Yカット
−X伝播LiTaO3 基板を使用した場合、AMPS
(Advanced Mobile Phone System)用送信フィルタとし
ては、並列型SAW共振器のXは1.17〜1.23μ
m、直列型SAW共振器のXは1.12〜1.18μm
であることが好ましい。一方、AMPS用受信フィルタ
として使用される場合、並列型SAW共振器のXは1.
10〜1.16μm、直列型SAW共振器のXは1.0
5〜1.11μmであることが好ましい。なお、櫛形電
極の周期(λ)は、通常Xの4倍である。
【0017】また、SAW共振器の開口長Yは、800
MHz帯フィルタとして使用される場合、並列型SAW
共振器は60〜120μm、直列型SAW共振器は40
〜80μmであることが好ましい。更に、櫛形電極の対
数Zは、800MHz帯フィルタとして使用される場
合、並列型SAW共振器は40〜120対、直列型SA
W共振器は60〜130対であることが好ましい。
【0018】なお、図1のSAW素子の電極構成は、単
に説明の為の例示であり、本発明のSAW素子の構成は
この図に限定されない。上記本発明のSAW素子は、フ
ィルタ、共振器、遅延線、発振器、マッチドフィルタ、
音響光学装置、コンボルバー等に使用することができ
る。
【0019】
【実施例】以下に、実施例により本発明を更に詳細に説
明するが、以下の実施例は単なる例示であり、これら実
施例に本発明は限定されない。
【0020】実施例1 図2に本実施例におけるSAW素子の製造工程の概略断
面図を示す。以下、この図に基づいて説明する。
【0021】まず、36°YカットX伝播LiTaO3
基板1上に、厚さ3500ÅのAl膜(密度2.708
g/cm3 )をDCスパッタリング法により積層し、所
望の形状の櫛形電極2になるように公知の方法によりエ
ッチングした(図2(a)参照)。次に、櫛形電極2の
間を埋めるレジストマスク3を塗布法により形成した
(図2(b)参照)。なお、レジストマスク3は、次の
工程で他の元素からなる層が櫛形電極2の側壁に付着し
ないようにするために、櫛形電極より高く形成した。
【0022】次いで、Mg層(他の元素からなる層)
(密度1.74g/cm3 )4を、厚さ300Åで蒸着
法により積層した(図2(c)参照)。次に、レジスト
マスク3を除去することにより、レジストマスク3上に
形成されている他の元素からなる層4をリフトオフした
(図2(d)参照)。この後、200℃で、30分間熱
処理を行うことにより約5重量%のMgを含むAl合金
(Al−5重量%Mg)からなる櫛形電極5を形成する
ことができた(図2(e)参照)。なお、上記櫛形電極
の断面を電子顕微鏡で観察したところ、櫛形電極2と他
の元素からなる層4の界面は消失しており、他の元素が
拡散していることが判った。
【0023】また、比較例として、DCスパッタリング
法により上記櫛形電極5を同一パターンのAl−2重量
%Cuからなる櫛形電極を形成した。Al−5重量%M
gとAl−2重量%Cuからなる櫛形電極を、入力電力
0.8Wで、耐電力性を測定したところ、Al−2重量
%Cuでは270時間であるのに対し、Al−5重量%
Mgでは38000時間であり、耐電力性が著しく向上
していた。
【0024】実施例2 Al膜の厚さを1600Åとし、Mg層4の代わりに厚
さ120ÅのCu層を使用し、熱処理を100℃で数十
分程度行うこと以外は、実施例1と同様にして櫛形電極
5を形成した。この櫛形電極の耐電力性を測定したとこ
ろ、耐電力性が著しく向上していることが判った。
【0025】実施例3 図3に本実施例におけるSAW素子の製造工程の概略断
面図を示す。以下、この図に基づいて説明する。まず、
実施例1と同様に、基板1上に、所望の形状のAl膜か
らなる櫛形電極2を形成した(図3(a)参照)。図3
(a)中、6は電極のワイヤーボンディングを行うパッ
ドを示している。
【0026】次に、実施例1と同様に、櫛形電極2の間
を埋め、かつパッド6上を覆うレジストマスク3を塗布
法により形成した(図3(b)参照)。次いで、他の元
素からなる層4を、厚さ300Åで蒸着法により積層し
た(図2(c)参照)。図では、分かりやすくするため
に他の元素からなる層4をレジストマスク3が形成され
ていない部分のみ示しているが、レジストマスク3上に
も他の元素からなる層4は形成されている。
【0027】次に、レジストマスク3を除去することに
より、レジストマスク3上に形成されている他の元素か
らなる層4をリフトオフした(図3(d)参照)。この
リフトオフによりパッド6上に形成されている他の元素
からなる層4も同時に除去される。この後、100℃
で、数十分間熱処理を行うことにより他の元素を含むA
l合金からなる櫛形電極5を形成することができた(図
2(e)参照)。また、パッド6上の他の元素からなる
層4はリフトオフにより除去されているため、パッド6
に他の元素は拡散されない。
【0028】上記方法により形成されたSAW素子は、
櫛形電極2部分では他の元素を高濃度に含有させること
ができるため高耐電力であり、一方パッド6部分では他
の元素の濃度を初期値のままとすることができるため抵
抗損を小さくすることができた。
【0029】実施例4 熱処理を真空中で行うこと以外は実施例2と同様にして
SAW素子を製造した。得られたSAW素子は、他の元
素として酸化されやすいCuを使用しているにもかかわ
らず、効率的にCuを拡散させることができた。
【0030】実施例5 熱処理を他の元素を蒸着する際に同時に行い、製造工程
を簡略化すること以外は実施例2と同様にしてSAW素
子を製造した。得られたSAW素子は、実施例2と同様
の耐電力性を有していた。
【0031】
【発明の効果】本発明のSAW素子の製造方法は、圧電
基板上にアルミニウム又はアルミニウム合金からなる電
極を形成し、該電極上の少なくとも一部分にアルミニウ
ムと同等以上の拡散係数を有する他の元素からなる層を
形成し、他の元素からなる層を該他の元素が拡散しうる
温度以上の熱処理に付すことにより他の元素を電極の厚
さ方向に拡散させて他の元素を含むアルミニウム合金か
らなる電極を形成することを特徴とする。従って、他の
元素の種類にかかわらず、基板上に損傷を与えることな
くSAW素子を製造することができる。
【0032】更に、他の元素が、Mg、Cu、Ti、P
d、Ge又はSiであることにより、耐電力性をより向
上させることができる。また、アルミニウムと同等以上
の拡散係数を有する他の元素からなる層を形成する前
に、電極のワイヤーボンディングを行うパッドにマスク
を形成することにより、該パッドに他の元素を拡散させ
ないので、抵抗損の少ないパッドを有するSAW素子を
製造することができる。
【0033】更に、熱処理が、真空中で行うことによ
り、酸化されやすい元素を他の元素として使用した場合
でも、効率的に拡散させることができる。また、熱処理
を、他の元素からなる層の形成と同時に行うことによ
り、工程を短縮することができる。更に、上記方法によ
り得られるSAW素子は、他の元素を高濃度に含む櫛形
電極を有するため、耐電力性を向上させることができ
る。
【0034】また、他の元素がCu又はMgであり、該
他の元素が電極に4〜40重量%含まれることにより、
耐電力性が更に向上したSAW素子を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のSAW素子の電極の概略平面図であ
る。
【図2】実施例1におけるSAW素子の製造工程の概略
断面図である。
【図3】実施例3におけるSAW素子の製造工程の概略
平面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 櫛形電極(拡散前) 3 レジストパターン 4 他の元素からなる層 5 櫛形電極(拡散後) 6 パッド A、B 1組の櫛形電極 C、D 反射器 λ 櫛形電極の周期 X 電極の幅 Y 開口長 Z 櫛形電極の対数

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板上にアルミニウム又はアルミニ
    ウム合金からなる電極を形成し、該電極上の少なくとも
    一部分にアルミニウムと同等以上の拡散係数を有する他
    の元素からなる層を形成し、他の元素からなる層を該他
    の元素が拡散しうる温度以上の熱処理に付すことにより
    他の元素を電極の厚さ方向に拡散させて他の元素を含む
    アルミニウム合金からなる電極を形成することを特徴と
    する弾性表面波素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 他の元素が、Mg、Cu、Ti、Pd、
    Ge又はSiである請求項1の弾性表面波素子の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 アルミニウムと同等以上の拡散係数を有
    する他の元素からなる層を形成する前に、電極のワイヤ
    ーボンディングを行うパッドにマスクを形成することに
    より、該パッドに他の元素を拡散させないことからなる
    請求項1又は2の弾性表面波素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 熱処理が、真空中で行われる請求項1〜
    3いずれかの弾性表面波素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 熱処理が、他の元素からなる層の形成と
    同時に行われる請求項1〜4いずれかの弾性表面波素子
    の製造方法。
JP8230403A 1996-08-30 1996-08-30 弾性表面波素子の製造方法 Withdrawn JPH1075141A (ja)

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JP8230403A Withdrawn JPH1075141A (ja) 1996-08-30 1996-08-30 弾性表面波素子の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7202753B2 (en) 2003-08-01 2007-04-10 Seiko Epson Corporation Oscillation circuit and radio communication device using the same
JP2022028566A (ja) * 2020-08-03 2022-02-16 三安ジャパンテクノロジー株式会社 弾性波デバイス

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