JP2001119259A - 弾性表面波素子及びその製造方法 - Google Patents
弾性表面波素子及びその製造方法Info
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Abstract
とを課題とする。 【解決手段】 少なくとも表面が圧電機能を有する基板
上に電極を備えた弾性表面波素子であって、電極が、固
溶解度以上のCuを含むAlからなる第1膜を有し、該
第1膜上に固溶解度以上のMgを含むAlからなる第2
膜と固溶解度以上のCuを含むAlからなる第3膜とか
らなる単位をこの順で1単位以上有し、第1膜と第3膜
が第2膜から拡散したMgを含むことを特徴とするSA
W素子により上記の課題を解決する。
Description
W)素子及びその製造方法に関する。更に詳しくは、本
発明は、耐電力性を向上させたSAW素子及びその製造
方法に関する。本発明のSAW素子は、例えば、自動車
電話、携帯電話等の移動通信端末のSAW素子(共振
子、段間フィルタ、デュプレクサ等)に好適に使用でき
る。
話等の移動通信端末の開発が急速に進められている。こ
の開発に伴い、移動通信端末に使用される部品の小型
化、高性能化が求められている。そのため、高周波(R
F)部の小型化に寄与するSAW素子(共振子、段間フ
ィルタ、デュプレクサ等)の需要も急速に伸びている。
クサは、通常RF部のフロントエンド部に位置し、高い
耐電力性が必要とされる。しかしながら、従来のSAW
素子は、耐電力性が十分でなかったので、誘電体フィル
タが使用されていた。ところが、誘電体フィルタは大き
いので、小型化の妨げとなっていた。
iTaO3、水晶等の圧電単結晶基板上に、櫛形電極が
形成された構造を有している。この櫛形電極には、低抵
抗、軽量、良好な微細加工性という優れた特徴を有する
Al(アルミニウム)又はAl合金が広く使用されてい
る。このSAW素子に、高い電力の高周波信号が印加さ
れると、櫛形電極を構成するAlには、高周波電流によ
る電気的なマイグレーションと、SAWの変位による機
械的なマイグレーションが生じやすくなる。こうして櫛
型電極が劣化する結果、SAW素子の特性も劣化してし
まうことが知られていた。
ために、以下の材料からなる電極が報告されている。 (1)Alに1種類の元素を添加した2元系のAl合金
からなる電極 ・Al−0.1〜0.3重量%Pd(特開平2−274
008号公報) ・Al−0.01〜5重量%Sc(特開平5−1833
78号公報) (2)Alに2種類以上の元素を添加した3元系以上の
Al合金からなる電極 ・Al−Cu−Mg(特開昭64−80113号公報) ・Al−添加物A−添加物B(添加物AはAlと固溶体
を作る金属(Sc、Ga、Hf、Zn、Mg)、添加物
BはAlと金属間化合物を作る金属(Ge、Cu、S
i))(特開平10−22764号公報) 上記単層の電極では、所望の特性を実現することが困難
であるため、以下のように積層膜からなる電極が報告さ
れている。 ・Al−Cu膜とCu膜との積層膜(特開平7−122
961号公報) この公報には、Al−Cu膜の粒界及び、Al−Cu膜
とCu膜の界面に形成されるCuAl2によって、マイ
グレーションを阻止することができると記載されてい
る。 ・Al−Cu膜(下層)とAl−Sc−Cu膜(上層)
との積層膜(特開平8−330892号公報) この公報には、応力の大きい上層にAl−Sc−Cu膜
を使用し、電流密度が高い下層にAl−Cu膜を用いる
ことによって、耐電力性向上と信号損失低下を両立でき
ると記載されている。 ・Al又はAl合金膜(上層)と種々の膜(下層)との
積層膜(特開平5−90268号公報、特開平5−22
6337号公報、特開平7−135443号公報、特開
平8−340233号公報) これら公報には、Al又はAl合金膜の配向性を下層の
選択により高め、それによりマイグレーション耐性を向
上させると記載されている。 ・Al又はAl合金膜と、Alへの拡散係数がAlの自
己拡散係数より大きい金属膜との積層膜(特開平9−2
23944号公報) この公報には、2つの膜の成分が相互拡散して、形成さ
れる合金層又は固溶体層により耐電力性が向上すると記
載されている。
ずれの構成でも、十分な特性を得ることができなかっ
た。
10重量%Mg膜とAl−0〜5重量%X膜(XはC
u、Ti、Pd、Si、Geの中から1つ以上選択され
る)の積層膜により、耐電力性が向上することを見いだ
している(特開平10−135767号公報参照)。こ
の構成によれば、Al−Mg合金の固溶強化により、高
い耐電力性を実現することができる。
られるようになり、かつ、SAW素子の高周波化に伴っ
て、SAW素子を構成する電極が微細になり、例えば準
マイクロ波帯フィルタに使用する場合、耐電力性の更な
る向上が望まれていた。
ば、少なくとも表面が圧電機能を有する基板上に電極を
備えた弾性表面波素子であって、電極が、固溶解度以上
のCuを含むAlからなる第1膜を有し、該第1膜上に
固溶解度以上のMgを含むAlからなる第2膜と固溶解
度以上のCuを含むAlからなる第3膜とからなる単位
をこの順で1単位以上有し、第1膜と第3膜が第2膜か
ら拡散したMgを含むことを特徴とする弾性表面波素子
が提供される。
電機能を有する基板上に電極を備えてなる弾性表面波素
子の製造方法であって、基板上に、固溶解度以上のCu
を含むAlからなる第1膜を形成し、次いで第1膜上に
固溶解度以上のMgを含むAlからなる第2膜と固溶解
度以上のCuを含むAlからなる第3膜とからなる単位
をこの順で1単位以上形成した後、第1膜、第2膜及び
第3膜を100〜350℃で熱処理することにより、第
2膜から第1膜と第3膜へMgを拡散させて電極を形成
することを特徴とする弾性表面波素子の製造方法が提供
される。
理現象の知見から、それを有効活用する構成を鋭意検討
した結果、Al−Cu膜とAl−Mg膜の積層膜からな
る構成を採用し、MgとCuの含有割合を適切に設定す
ることにより、更に耐電力性を向上さすことができるこ
とを見いだし本発明に至った。
を含むAl膜は、加熱されると、固溶しきれないMgが
Alの粒界に析出すると共に、析出したMgの一部は、
膜表面及び基板との界面方向に拡散する。この拡散した
Mgは、膜表面や基板との界面に達すると容易に酸化さ
れる。この酸化されたMgは、膜表面では、ボンディン
グ不良、腐食等の原因となり、界面では、そこで抵抗が
増加するためSAW素子の電気特性が劣化するという問
題があった。
頼性を低下させるため、不要な存在であるが、かといっ
て添加するMg量を少なくしすぎると、今度は耐電力性
が得られないという、非常に厄介な問題があった。
在であった拡散するMgを、一転、有効利用し、耐電力
性の向上に結びつける手法を見出している。具体的に、
例えば、本発明の最小の積層数である、固溶解度以上の
Cuを含むAlからなる第1膜、固溶解度以上のMgを
含むAlからなる第2膜と固溶解度以上のCuを含むA
lからなる第3膜の3層からなる電極の場合について説
明する。
理に付した場合、固溶しきれない第2膜中のMgは、粒
界に析出した後、上下の第1膜及び第3膜に粒界拡散し
てゆく。一方、第1膜及び第3膜中のCuは、粒界に析
出するため、第1膜及び第3膜の粒界でAl、Mg及び
Cuの3成分からなる合金が形成されることとなる。
じである。ジュラルミンは機械的強度に優れ、マイグレ
ーション耐性が高いことが知られているため、本発明の
電極も優れた機械的強度とマイグレーション耐性を有す
ることが容易に理解できる。
溶強化による効果に加えて、Al―Mg―Cu合金をA
lの粒界へ効率よく析出させること(析出強化)による
効果も相乗的に加わるので、飛躍的に耐電力性が向上し
た電極を備えたSAW素子を得ることができる。
u合金単層の電極よりも、Al、Mg及びCuの3成分
からなる合金を粒界に効率よく析出させることができる
こと、及びAl−Mg合金の固溶強化による効果を有す
る分、本発明の電極の方が高い耐電力性を有することと
なる。
子に対する溶質原子の溶解度をいい、具体的にはCu又
はMg(溶質原子)がAl(溶媒原子)結晶中に合金の
形態で存在しうる限界値を意味する。例えば、Mgの場
合200℃において約2.9重量%であり、Cuの場合
250℃において約0.2重量%である。但し、固溶解
度は、本明細書では室温での値を意味し、前記温度での
値より小さい値となる。
表面が圧電機能を有する基板と、その上に形成された電
極とからなる。
素子に使用できるものであれば特に限定されず、例え
ば、LiNbO3基板、LiTaO3基板、水晶基板等の
圧電単結晶基板が挙げられる。これら基板以外にも、サ
ファイア基板、ダイヤモンド膜が形成されたSi基板等
の高音速基板上に、ZnO、AlN等の圧電薄膜を設け
た構成も含まれる。
極は、基板上に、固溶解度以上のCuを含むAlからな
る第1膜を有し、該第1膜上に固溶解度以上のMgを含
むAlからなる第2膜と固溶解度以上のCuを含むAl
からなる第3膜とからなる単位をこの順で1単位以上有
している。上記電極の構成は、電極の最下層及び最上層
が固溶解度以上のCuを含むAl膜であれば、何層であ
ってもよいことを意味している。但し、製造の容易性か
ら、電極は3〜9層であることが好ましい。
uを含むAlからなる第1膜を形成し、次いで第1膜上
に固溶解度以上のMgを含むAlからなる第2膜と固溶
解度以上のCuを含むAlからなる第3膜とからなる単
位をこの順で1単位以上形成した後、第1膜、第2膜及
び第3膜を100〜350℃で熱処理することにより、
第2膜から第1膜と第3膜へMgを拡散させることによ
り形成される。
て6重量%以下であることが好ましく、特に1〜4重量
%であることが好ましい。6重量%より多くなると、電
極の抵抗が上がり、SAW素子の特性が劣化すると共
に、ジュール熱の増加により、耐電力性も劣化するので
好ましくない。
るMg量が上記範囲内になるように、適宜調整すること
が好ましい。例えば、Mgの添加量を多くした場合は、
第2膜を薄くする必要があり、逆に少なくした場合は、
第2膜を厚くする必要がある。この第2膜のMg添加量
と膜厚は、SAW素子に必要とされる電極の全膜厚等の
条件を考慮して適宜設定することが好ましい。
3重量%以下であることが好ましく、特に0.5〜2重
量%であることが好ましい。3重量%以下としたのは、
上記Mgの場合と同じ理由からである。また、Cuの添
加量が、Mgの添加量より少ないのは、Alに対する固
溶解度がCuの方が小さいからである。
に電極内に存在するMg量が上記範囲内になるように、
適宜調整することが好ましい。例えば、Cuの添加量を
多くした場合は、第1膜及び/又は第3膜を薄くする必
要があり、逆に少なくした場合は、第1膜及び/又は第
3膜を厚くする必要がある。この第1膜及び第3膜のC
u添加量と膜厚は、SAW素子に必要とされる電極の全
膜厚等の条件を考慮して適宜設定することが好ましい。
例えばICP−AES(誘導結合プラズマ発光分光法)
により定量分析することができる。
れず、DCマグネトロンスパッタ法のような公知の方法
により形成することができる。ここで各層の成膜は真空
中で行うことが好ましい。更に、第1膜、第2膜及び第
3膜を連続して真空中で形成することがより好ましい。
真空中で形成することにより、各層の界面に形成された
酸化膜を原因とする、電極の抵抗増大、後の熱処理時の
Mgの拡散の妨害を防ぐことができる。
〜350℃(より好ましくは150〜300℃)で熱処
理することにより、第2膜から第1膜と第3膜へMgを
拡散させ、かつ第1膜と第3膜中でCuを析出させて電
極が形成される。熱処理は、全層の形成後であればどの
段階で行ってもよく、SAW素子のパッケージング終了
時までの何らかの製造工程(例えば、素子の封止工程)
を兼ねさせてもよく、製造工程中の熱履歴で代替しても
よい。但し、電極を所望の形状にパターニングする前に
熱処理を行うことが好ましい。パターニング前に熱処理
を行うことにより、パターニング時には、Mgの拡散と
Cuの析出が終了した状態となり、電極のエッチングレ
ートを大きくすることができるからである。その結果、
アフターコロージョンも抑制することができる。
で行うことが好ましい。これは、熱処理中に膜表面が酸
化されることを防ぐためである。
ングされる。パターニングの方法としては、特に限定さ
れず公知のエッチング法をいずれも使用することができ
る。具体的には、所望の形状に対応するレジストパター
ンを形成し、このパターンをマスクとして反応性イオン
エッチングのようなドライエッチング法によりパターニ
ングし、レジストパターンをアッシングする方法が挙げ
られる。
で覆われていることが好ましい。絶縁膜により、電気的
に良好な絶縁特性を得ることができ、カッティング時の
化学的な腐食を防止することができる。絶縁膜は、スパ
ッタ法、CVD法等の公知の方法により形成することが
できる。
ルタ)として使用する場合、以下のような構成を採用す
ることができる。
ランスバーサル型、モード結合型等の手法により設計す
ることができる。この内、電極対数が多く、電極指1本
当たりの電流密度が低く、耐電力性に優れるラダー型S
AWフィルタが好ましい。
1端子対SAW共振器の構成の概略平面図を図1に示
す。この図から分かるように、SAW共振器は、一般に
2つの反射器(C、D)と1組の櫛型電極(A、B)と
から構成される。
ィルタでは、隣接するSAW共振器と並列及び/又は直
列に接続されている。即ち、所定の共振周波数を有する
第1の一端子対弾性表面波共振器が並列腕に、該第1の
一端子対弾性表面波共振器の反共振周波数に略一致する
共振周波数をもつ第2の一端子対弾性表面波共振器が直
列腕にそれぞれ複数個配置されてなる。ここで並列腕に
配置されているSAW共振器(以下、並列型SAW共振
器)と、直列腕に配置されているSAW共振器(以下、
直列型SAW共振器)の櫛型電極の周期λは、共振周波
数を異ならせるために、互いに異なることが好ましい。
において、42°Yカット−X伝播LiTaO3基板を
使用した場合、AMPS(Advanced Mobile Phone S
ystem)用送信フィルタとしては、並列型SAW共振器
のλは4.68〜4.92μm、直列型SAW共振器の
λは4.58〜4.72μmであることが好ましい。一
方、AMPS用受信フィルタとして使用される場合、並
列型SAW共振器のλは4.40〜4.64μm、直列
型SAW共振器のλは4.20〜4.44μmであるこ
とが好ましい。なお、櫛型電極の幅Xは、通常λの1/
4倍である。
MHz帯フィルタとして使用される場合、並列型SAW
共振器は60〜120μm、直列型SAW共振器は40
〜80μmであることが好ましい。
帯フィルタとして使用される場合、並列型SAW共振器
は40〜120対、直列型SAW共振器は60〜130
対であることが好ましい。
単に説明のための例示であり、本発明はこの図に限定さ
れない。
他、共振器、遅延線、発振器、マッチドフィルタ、音響
光学装置、コンボルバー等に使用することができる。
具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
的な設計条件を説明する。SAW素子はAMPS向けの
アンデナデュプレクサである。このデュプレクサは、送
信用フィルタ(帯域:824〜849MHz)と受信用
フィルタ(帯域:869〜894MHz)から構成され
る。実施例では、より高い電力が印加される送信用フィ
ルタについて耐電力評価を行った。なお、この送信用フ
ィルタには、実用上最大1Wの電力が印加されるため、
この電力に対してフィルタの耐電力性を保証する必要が
ある。しかし、この電力に対する寿命を実測するのは、
時間的に不可能なため、以下の評価では、加速した2W
の印加電力で評価した。
ばれる仕様とした。これは、櫛型電極とその両端に設け
られた反射器からなる1端子対SAW共振器を、直列腕
と並列腕に、それぞれ複数個配置したものである。具体
的には、直列共振器(S1〜S4)と並列共振器(P1
及びP2)を、入力側から、S1―P1―S2―S3―
P2―S4のように配置した。ここで、S1は開口長5
0μm、対数95対、周期4.60μm、S2〜S4は
開口長100μm、対数95対、周期4.60μm、P
1及びP2は開口長120μm、対数95対、周期4.
80μmとした。なお、櫛型電極の幅は周期の1/4と
した。
3圧電単結晶基板を使用した。この基板上に、次の2種
類の金属の積層膜を、DCマグネトロンスパッタ法によ
り、それぞれ6サンプル形成した。 (1)Al−1重量%Cu膜(100nm)、Al−4
重量%Mg膜(210nm)、Al−1重量%Cu膜
(100nm)を、真空中で連続的にこの順で製膜し、
3層膜を形成した(図2(a)参照)。 (2)Al−1重量%Cu膜(50nm)、Al−4重
量%Mg膜(70nm)、Al−1重量%Cu膜(50
nm)、Al−4重量%Mg膜(70nm)、Al−1
重量%Cu膜(50nm)、Al−4重量%Mg膜(7
0nm)、Al−1重量%Cu膜(50nm)、を、真
空中で連続的にこの順で製膜し、7層膜を形成した(図
2(b)参照)。
量%Cu膜、3はAl−4重量%Mg膜をそれぞれ示し
ている。
いて、150℃、200℃、250℃、300℃、35
0℃の各温度下(10-1Torrの真空中、1時間)で
熱処理を施した。
ターニングして櫛型電極を形成し、その上にRFマグネ
トロンスパッタ法により50nmのSiN膜からなる保
護膜を形成することにより、上記送信フィルタを形成し
た。
た。評価は寿命を測定することで行った。ここで、寿命
とはフィルタ特性が劣化する(具体的には、帯域幅が初
期値から2MHz以上小さくなる)までの時間を表して
いる。評価条件は、環境温度を85℃、印加周波数をフ
ィルタ帯域の中で最弱部である849MHz、印加電力
を2Wとした。図3に熱処理温度に対する寿命の変化を
示す。図3において、縦軸の寿命は、熱処理を行わなか
ったサンプルの寿命で、熱処理を施したサンプルの寿命
を割った値を意味している。
が延びることが確認できた。更に、200〜250℃で
熱処理を行うことで、最大8倍程度寿命が延びることが
確認できた。これは、熱処理を行ったことで、Al−4
重量%Mg膜中で析出したMgが、Al−1重量%Cu
膜中に粒界拡散し、そこで析出したCuと共に、Al、
Cu及びMgを成分とする合金を形成したためである。
なお、Mgが拡散していることは、SIMS(Secondar
y Ion Mass Spectrometry)法によって、電極の厚さ
方向のMgの濃度分布を測定することで確認した。
ルを4個作成した。この4個のサンプルに、温度(18
0℃)と圧力(10-1Torrの真空中)を固定し、
0、5,15及び20時間熱処理に付した場合の送信フ
ィルタの寿命を測定した。結果を図4に示す。この図4
の縦軸の寿命は、図3と同じことを意味している。この
結果、約5時間の熱処理で、寿命が約11倍になること
が分かった。
の構成等の各種条件により影響を受けるので、実際には
各種条件に応じて適宜設定される。
同様にして5種類の金属膜をそれぞれ2サンプルずつ形
成した。 (1)Al−3重量%Mg膜(420nm):単層 (2)Al−2.3重量%Mg−0.5重量%Cu膜
(420nm):単層 (3)Al−3重量%Mg膜(320nm)、Al−2
重量%Cu膜(100nm):2層膜 (4)Al−2重量%Cu膜(50nm)、Al−3重
量%Mg膜(320nm)、Al−2重量%Cu膜(5
0nm):3層膜 (5)Al−2重量%Cu膜(35nm)、Al−3重
量%Mg膜(160nm)、Al−2重量%Cu膜(3
0nm)、Al−3重量%Mg膜(160nm)、Al
−2重量%Cu膜(35nm):5層膜 上記の内、一方のサンプルについて、N2ガス雰囲気
下、200℃、2時間の熱処理に付した。他方のサンプ
ルは熱処理に付さなかった。次いで、反応性イオンエッ
チングにより櫛型電極を形成し、その上に、プラズマC
VD法により、30nmのSiO2保護膜を形成するこ
とにより、上記送信フィルタを形成した。
にして測定し、結果を表1に示す。
3層膜及び5層膜からなる送信フィルタは、寿命が大幅
に延びていることが確認できた。
れば、従来のSAW素子に比べ、飛躍的に耐電力性を向
上させることができる。これによって、SAW素子のア
ンテナデュプレクサへの応用が進むと共に、準マイクロ
波帯への適用に対しても信頼性を高めることができる。
る。
る。
命の変化を示すグラフである。
命の変化を示すグラフである。
Claims (11)
- 【請求項1】 少なくとも表面が圧電機能を有する基板
上に電極を備えた弾性表面波素子であって、電極が、固
溶解度以上のCuを含むAlからなる第1膜を有し、該
第1膜上に固溶解度以上のMgを含むAlからなる第2
膜と固溶解度以上のCuを含むAlからなる第3膜とか
らなる単位をこの順で1単位以上有し、第1膜と第3膜
が第2膜から拡散したMgを含むことを特徴とする弾性
表面波素子。 - 【請求項2】 第1膜、第2膜及び第3膜からなる電極
が、Mgを6重量%以下含む請求項1に記載の弾性表面
波素子。 - 【請求項3】 第1膜、第2膜及び第3膜からなる電極
が、Cuを3重量%以下含む請求項1又は2に記載の弾
性表面波素子。 - 【請求項4】 電極が絶縁膜で覆われてなる請求項1〜
3のいずれかに記載の弾性表面波素子。 - 【請求項5】 絶縁膜が、SiO2膜又はSiN膜から
なる請求項4に記載の弾性表面波素子。 - 【請求項6】 少なくとも表面が圧電機能を有する基板
上に電極を備えてなる弾性表面波素子の製造方法であっ
て、基板上に、固溶解度以上のCuを含むAlからなる
第1膜を形成し、次いで第1膜上に固溶解度以上のMg
を含むAlからなる第2膜と固溶解度以上のCuを含む
Alからなる第3膜とからなる単位をこの順で1単位以
上形成した後、第1膜、第2膜及び第3膜を100〜3
50℃で熱処理することにより、第2膜から第1膜と第
3膜へMgを拡散させて電極を形成することを特徴とす
る弾性表面波素子の製造方法。 - 【請求項7】 熱処理が電極のパターニング工程の前に
行われる請求項6に記載の弾性表面波素子の製造方法。 - 【請求項8】 熱処理が不活性ガス雰囲気中又は真空中
で行われる請求項6又は7に記載の弾性表面波素子の製
造方法。 - 【請求項9】 熱処理が弾性表面波素子のパッケージン
グ終了時までのいずれかの工程で行われる請求項6〜8
のいずれかに記載の弾性表面波素子の製造方法。 - 【請求項10】 第1膜、第2膜及び第3膜が、真空を
維持しつつ連続で形成される請求項6〜9のいずれかに
記載の弾性表面波素子の製造方法。 - 【請求項11】 電極を、スパッタ法又はCVD法によ
るSiO2膜又はSiN膜からなる絶縁膜で覆う請求項
6〜8のいずれかに記載の弾性表面波素子の製造方法。
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