JPH1072750A - 弾性編地およびインナーウェアおよびスポーツウェアおよびその製造方法 - Google Patents
弾性編地およびインナーウェアおよびスポーツウェアおよびその製造方法Info
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- JPH1072750A JPH1072750A JP19489297A JP19489297A JPH1072750A JP H1072750 A JPH1072750 A JP H1072750A JP 19489297 A JP19489297 A JP 19489297A JP 19489297 A JP19489297 A JP 19489297A JP H1072750 A JPH1072750 A JP H1072750A
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Abstract
迫力および伸長力を示し、適度なパワーを保持し、かつ
回復性が優れた弾性編地およびその製造方法を提供す
る。 【解決手段】弾性糸および非弾性糸から構成される弾性
編地であって、該編地のJIS L−1018に準じて
測定される伸縮特性が、下記式を満足することを特徴と
する弾性編地。 1<P+80 /P-15 ≦5 ここで、P+80 :編地を伸長率80%にて3回伸縮処理
したとき、第3回目の80%伸長時の伸長力(g) P-15 :編地を伸長率80%にて3回伸縮処理したと
き、第3回目の伸縮処理において、15%まで回復させ
たときの緊迫力(g)
Description
性を兼ね備えた弾性編地およびその製造方法に関し、さ
らに該編地を使用したインナーウェア(ファウンデーシ
ョンを含む)およびスポーツウェア(アクティブウェ
ア、レオタードを含む)に関するものである。
れからなるインナーウェアおよびスポーツウェアはよく
知られている。
特に身体の運動に対するそれらの布帛の追従性、脱着の
容易さ、着用時の快適性、またインナーウェアにあって
は適度の体型補正など機能面の向上が要求され、より優
れた伸長性、回復性を備えた素材が求められている。こ
のため使用する弾性糸の改善、製造・編成条件の工夫が
なされてきたが、伸縮性布帛として十分満足な特性を備
えていたものは得られていない。
時に良好な緊迫力(アンロードパワー)[以下、『緊迫
力(アンロードパワー)』を、単に『緊迫力』と表現す
る]および伸長力(ロードパワー)[以下、『伸長力
(ロードパワー)』を、単に『伸長力』と表現する]を
示し、適度なパワーを保持し、かつ回復性が優れた弾性
編地およびその製造方法を提供せんとするものである。
成するために次のような手段を採用する。すなわち、本
発明の弾性編地は、弾性糸および非弾性糸から構成され
る弾性編地であって、該編地のJIS L−1018に
準じて測定される伸縮特性が、下記式を満足することを
特徴とする。
したとき、第3回目の80%伸長時の伸長力(g) P-15 :編地を伸長率80%にて3回伸縮処理したと
き、第3回目の伸縮処理において、15%まで回復させ
たときの緊迫力(g) さらに、本発明の弾性編地が、少なくとも伸縮性部位を
構成してなるインナーウェアあるいはスポーツウェアを
特徴とするものである。
性糸および非弾性糸から構成される弾性編地を製造する
に際し、該弾性糸に、予め250%以上の伸長を与え、
次に収縮回復させる伸長回復処理を施した後、編機に供
給することを特徴とする。
は、弾性糸および非弾性糸から構成される弾性編地を製
造するに際し、該弾性糸の伸縮特性が編機の針に供給さ
れる直前において、下記式を満足することを特徴とす
る。
力(g) P′-100:弾性糸を伸長率300%にて伸長し、しかる
後100%まで回復させたときの緊迫力(g)
ることが好ましいが、丸編地、横編地であってもよい。
地の場合は長さ方向、丸編地および横編地の場合は巾方
向に施すものとする。
編成までの間に、特定の伸長処理と特定の収縮回復処理
をこの順序にて実施することによって、伸びやすくて、
しかも収縮(復元)しやすい性能を付与することであ
る。
構成した編地としたときに、伸びやすく、低伸長時およ
び高伸長時に良好な緊迫力と伸長力を示し、適度なパワ
ーを保持し、かつ伸長回復性が優れた伸縮性を有する特
性を与えることができるのである。つまり、該編地が低
伸長時に緊迫力が適度に高く、高伸長しても該緊迫力お
よび伸長力が高くなりすぎず、適度に低く、定量的に表
現すれば、生地の伸縮特性が次式を満足するものを提供
することにある。
したとき、第3回目の80%伸長時の伸長力(g) P-15 :編地を伸長率80%にて3回伸縮処理したと
き、第3回目の伸縮処理において、15%まで回復させ
たときの緊迫力(g) である。
IS L 1018に準ずる測定方法により測定された
ものであり、次の様な手順および方法により測定された
ものである。
×16.0cmの試験片を、経編地では長さ方向、丸編
地および横編地では巾方向に採取し、試験片を上部つか
み幅2.5cm、下部つかみ幅3.5cm、引張り間隔
10.0cmとして定速伸長型引張試験機に取り付け、
80%の伸度を設定し、30±2cm/分の速度で伸長
回復を3回繰り返し,第3回目における80%伸長時の
伸長力(g)、および15%回復時の緊迫力(g)を読
み取り、N=2の平均を求めたものである。
としては、ポリウレタン系、ポリエーテルエステル系弾
性糸があげられる。かかる弾性糸は、いかなる種類、タ
イプにも制約されない。
維について、さらに詳細に検討した結果によれば、最も
代表的なポリテトラメチレングリコールをポリオール成
分としたポリマーと比較し、3メチルテトラヒドロフラ
ンとテトラヒドロフランが開環共重合したコポリエーテ
ルポリオールをポリオール成分としたポリマーでは、ま
たさらにそのコポリエーテルポリオールの重合度が高い
ものほど本伸長回復処理の効果および効果の安定性が優
れていることが認められた。
明の弾性編地は、より伸びやすく、低伸長および高伸長
時により良好な緊迫力および伸長力を示し、適度なパワ
ーを保持し、かつ回復性がより優れていることが認めら
れ、さらに、伸縮繰り返しや熱処理による上記の伸縮特
性の低下も少ないものとなる。
は、弾性糸を250%(3.5倍)以上伸長し、次に伸
長を回復させることにより、その伸縮特性を改質するこ
と、およびその弾性糸を用いて編地を編成することを特
徴とするものである。
下であることが好ましい。また、かかる伸長を行うに
は、具体的には2対のニップローラー間でドラフトをか
ける方法が好ましく採用されるが、ドラフトがかけられ
る手段であれば、これに限定されない。
%以下の範囲とする条件を採用することが好ましい。ま
た、ここで収縮回復率とは、弾性糸を予め与えた伸長率
よりも低い伸長率の状態にさせたときの伸長率をいう。
編整経工程で実施するのが最も好ましい。すなわち、本
工程において、整経機のクリールに設けられた弾性糸の
送り出しローラーとビーム巻き取り装置の直前に設けら
れたプレストレッチローラーの回転速度を変えることに
より、上記弾性糸の送り出しローラーとプレストレッチ
ローラーとの間において、通常75%〜175%のプレ
ストレッチが与えられているが、この目的は弾性糸の巻
糸体からの糸離れ性をよくするためである。
さらに高いプレストレッチ率がかけられるように装置を
改造し、弾性糸に250%上の伸長処理を与えるもので
ある。この際、250%より低い伸長率では、弾性糸の
伸縮特性を改質する効果は少なく、単なる弾性糸の巻糸
体からの糸離れ性をよくするだけにすぎない。
糸の伸縮特性において、伸長力を大きく低下させること
はできるが、同時にひずみが大きくなり回復性が悪くな
ることがあるので好ましくない。
レッチローラーとビーム巻き取り装置との間において、
該弾性糸に、好ましくは50〜130%の収縮回復を施
す。この際、50%より低い収縮回復率では、弾性糸が
たるみ、隣の弾性糸と寄りつき、弾性糸が切れたり、弾
性糸の張力むらが発生するおそれが生じてくる。また、
130%より高い収縮回復率では、弾性糸をビームにき
つく巻き取ることになり、編成時に弾性糸のビームから
の糸離れ性が悪くなったり、また、弾性糸がビームを引
きしめる力が強くなって、ビーム強度がもたなくなるこ
とがある。
より、弾性編地に、伸びやすく、低伸長時および高伸長
時に良好な緊迫力と伸長力を示し、適度なパワーを保持
し、かつ回復性が優れた伸縮性を有する特性を与えるこ
とができるものである。
は、加工糸製造工程、例えばカバーリング加工工程でも
達成される。カバーリング加工糸の場合、ドラフトを2
段階に別けて行い、かつ、その第1段階目で、上述の2
50%以上の、好ましくは250%〜500%のドラフ
トをかけて伸長を与え、次に収縮回復させ、その後に第
2段階で加工糸に従来のカバーリングドラフトをかける
方法である。
成工程でも達成される。経編編成工程の編機のニッティ
ングガイドに供給する前に、該伸長回復処理を実施する
ものである。たとえば、該ニッティングガイドに供給す
る前に設定したニップローラーとビームとの間で伸長を
与え、その後、ニップローラーと針の間で収縮回復を実
施すればよい。
糸の紡糸巻き取り工程でも達成される。たとえば、弾性
糸の紡糸巻き取り工程の第1フィードロールと第2フィ
ードロールとの間で、上述の250%以上の、好ましく
は250%〜500%のドラフトをかけて伸長を与え、
次に第2フィードロールとドライブロールの間におい
て、好ましくは20%以下の収縮回復を施し、紙管に巻
き取る方法である。
巻き返し工程でも達成される。たとえば、弾性糸の巻き
返し工程の送り出しローラーと巻き取りローラーとの間
にニップローラーを設置し、該送り出しローラーとニッ
プローラーとの間で、伸長を与え、その後該ニップロー
ラーと巻き取りローラーの間で収縮回復を実施し、改め
て紙管に巻き取る方法である。
編地の15%回復時の緊迫力(P-15 )に対する80%
伸長時の伸長力(P+80 )の比が1より大きく5以下で
ある範囲であって、好ましくは、3.5以上5以下の範
囲であるという点に特徴を有する。
ツウェアを構成すると、着脱が容易であり、しかも激し
い運動時の体の伸縮にも追従して伸長し、かつ、スムー
ズに収縮、復元され、不快な圧迫感を与えることがない
優れた商品を提供することができる。
までの間に、詳しくは紡糸後から編機の針に供給される
までの間に、特定の伸長と特定の収縮回復をこの順序に
て実施することにより、該弾性糸に弾性糸の収縮(復
元)力を損なわずに伸びやすい性能を付与することがで
きる。
さい伸長回復性に優れた特性を有するものである。定量
的に表現すれば、編機の針に供給される直前において、
伸縮特性が次式を満足させる弾性糸であればよい。すな
わち、 0.75≦P′-100/P′+100≦1である。
+100≦1である。
した時の伸長力(g)を表し、 P′-100:弾性糸を伸長率300%にて伸長し、しかる
後100%まで回復させたときの緊迫力(g)を表す。
ラフであり、破線が弾性糸を300%まで伸長し、回復
させた時の第1サイクルの伸縮特性を示すグラフであ
り、実線が第2サイクルの伸縮特性を示すグラフであ
る。図1から明らかなように、第1サイクルより、第2
サイクル、すなわち一旦伸長回復処理を施した後の伸縮
特性の方がヒステリシスが小さいことが理解できる。
ては、0.75≦P′-100/P′+100≦1であるが、弾
性糸のヒステリシスの小さいことを示し、1に近い値ほ
どよい。弾性糸は一般的に伸長回復処理の回数を増やす
ほど、例えば、第1サイクルより第2サイクル、さらに
第3サイクルになるほど、ヒステリシスは小さくなり、
1に近い値になるが、本発明は1回目の測定で1に近い
値を示す。
伸長回復処理を施し、ヒステリシスの小さい糸に改善し
た後、編成工程に供給することを提唱するものである。
様な方法により測定されたものである。
cmの弾性糸1本を引張試験機を用いて、50cm/分
の一定速度で、0%から300%までの伸縮処理を1回
行ない、100%伸長時の伸長力および100%回復時
の緊迫力を読みとり、N=15の平均で求めたものであ
る。
は、弾性編地の製造工程において、編機の針に供給され
る直前における該弾性糸の100%伸長時の伸長力
(P′+100)に対する300%伸長後の100%回復時
の緊迫力(P′-100)の比が0.75〜1、好ましくは
0.85〜1の範囲であるという点に特徴を有する。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。 実施例1、比較例1 本発明にかかる伸長回復処理が経編整経工程のプレスト
レッチゾーンで実施された場合の実施例について以下説
明する。 (糸使い) ポリウレタン弾性糸:デュポン社製“ライクラ”(登録
商標)、タイプ902クリヤー糸、360デニール 非弾性糸:東レ(株)製 ナイロン、タイプ108、5
0デニール (整経機) リバー社製 リバーエキスパンダー 23−560 但し、プレストレッチを可変させるプーリーおよびタイ
ミングベルトを改造し、210%以上のプレストレッチ
がかけられるようにした。 収縮回復率(ビーム巻き取りストレッチ):75% スピード:50m/分 (編機) カールマイヤー社製ラッセル編機 RSE 4N 56GG 上記の実施例1で得られた弾性経編地と比較例1で得ら
れた弾性経編地について、経方向(タテ方向)の伸縮特
性を測定した結果を表1に示した。また、図2は、上記
実施例1、比較例1の伸度(ヨコ軸)と伸長力、緊迫力
(タテ軸のパワーで表示)の関係を示すグラフである。
編機の針に供給される直前の伸縮特性を測定した結果を
表2に示した。
ィングガイドとの間に設けたストレッチゾーンで実施さ
れた場合の実施例について説明する。 (糸使い) ポリウレタン弾性糸:デュポン社製“ライクラ”(登録
商標) タイプ902クリヤー糸、360デニール 非弾性糸:東レ(株)製、ナイロン、タイプ108、5
0デニール (整経機) リバー社製 リバーエキスパンダー 23−560 (整経条件) 糸本数:584本 プレストレッチ:125% ビーム巻き取りストレッチ:75% スピード:50m/分 (編機) カールマイヤー社製ラッセル編機 RSE 4N 56GG 但し、本発明にかかる伸長回復処理が弾性糸に与えられ
るように該編機のビームとニッティングガイドの間にニ
ップローラを2本取り付けた。ビーム側のニップローラ
ーを第1ニップローラーとし、ニッティングガイド側の
ニップローラーを第2ニップローラーとした。 (伸長)ビームに75%伸長した状態で巻かれた弾性糸
が300%伸長した状態になるように第1ニップローラ
の回転速度を調整した。(実施例2) ビームに75%伸長した状態で巻かれた弾性糸がそのま
まニッティングガイドに供給されるように第1ニップロ
ーラの回転速度を調整した。(比較例2) (収縮回復)第1ニップローラーと第2ニップローラー
の間において弾性糸の伸長率が75%になるように第2
ニップローラーの回転速度を調節した。 上記の実施例2で得られた弾性経編地と比較例2で得ら
れた弾性経編地について、経方向の伸縮特性を測定した
結果を表3に示した。
機の針に供給される直前の伸縮特性を測定した結果を表
4に示した。
で実施された場合の実施例について説明する。
取りローラーとの間にニップローラーを設定し該送り出
しローラーとニップローラーの間で伸長をし、その後該
ニップローラーと巻き取りローラーの間で収縮回復を実
施し改めて紙管に巻き取る方法についての実施例であ
る。
社製“ライクラ”(登録商標)、タイプ902、クリヤ
ー糸、560デニール 伸長回復処理 伸長率 :300%(実施例3)、450%(実施例
4)、8%(比較例3) 送り出しローラーとニップローラーの間において、弾性
糸の伸長率が300%になるようにローラーの回転速度
を設定した。(実施例3) 送り出しローラーとニップローラーの間において、弾性
糸の伸長率が450%になるようにローラーの回転速度
を設定した。(実施例4) 送り出しローラーとニップローラーの間において、弾性
糸の伸長率が0%になるようにローラーの回転速度を設
定した。(比較例3) 収縮回復率:10% ニップローラーと巻き取りローラーの間において、弾性
糸の伸長率が10%になるようにローラーの回転速度を
設定し、紙管に巻き取った。
性糸について、伸縮特性を測定した結果を表5に示し
た。また、実施例4で得られた弾性経編地について経方
向の伸縮特性を測定した結果を表6に示した。
L 1018に準ずる測定方法により測定されたもの
であり、次の様な手順および方法により測定されたもの
である。 (1)編地の伸長力および緊迫力は、2.5cm×1
6.0cmの試験片を、長さ方向に採取し、試験片を上
部つかみ幅2.5cm、下部つかみ幅3.5cm、引張
り間隔10.0cmとして定速伸長型引張試験機に取り
付け、80%の伸度を設定し、30±2cm/分の速度
で伸長回復を3回繰り返し,第3回目における15%、
30%、50%、80%の伸長力(g)および回復時の
緊迫力(g)を読み取り、N=2の平均を求めた。 (2)編地のストレッチは、上記編地の伸長力および緊
迫力と同様に、試験片を定速伸長型引張試験機に取り付
け、30±2cm/分の速度で機械を操作し、2.25
Kgfの荷重をかけ、荷重1.0Kgf、1.5Kg
f、2.25Kgfの伸度を測定し、N=2の平均値を
求めた。
特性は、次の様な手順および方法により測定されたもの
である。 (3)弾性糸の伸縮特性は、試料長5cmのポリウレタ
ン系弾性糸1本をインストロン引張試験機(インストロ
ン・ジャパン(株)製万能材料試験機4501型)を用
い、50cm/分の一定速度で0%から300%までの
伸長を1回行い、1回目における100%、200%、
300%の伸長力(g)および緊迫力(g)を読みと
り、N=15の平均を求めた。
のプレストレッチ率を300%とし、弾性糸を伸長し、
その後にビーム巻き取りストレッチ率75%まで収縮回
復した場合(実施例)と、該プレストレッチ率を125
%とし、弾性糸を伸長し、その後にビーム巻き取りスト
レッチ率75%まで収縮回復した場合(比較例)のそれ
ぞれの編地の伸縮特性を比べると、実施例の編地のスト
レッチ(長さ方向)が高い値となった。すなわち、実施
例で得られた編地は伸びやすい生地であることがわか
る。また、実施例の伸長力(長さ方向)は低い値とな
り、緊迫力(長さ方向)は高い値となった。すなわち実
施例で得られた編地は低伸長時に緊迫力が適度に高く、
高伸長時においても高すぎない適度の伸長力および緊迫
力を有する生地であることがわかる。
オタードを縫製した。このファウンデーションおよびレ
オタードは、身体の動きにフィットして伸縮し、しかも
生地が伸びた状態でも、縮んだ状態でも、適度の緊迫力
を有するにもかかわらず不快な圧迫感や突っ張り感のな
い優れた伸縮特性を有するものであった。
に緊迫力が適度に高く、高伸長時においても高すぎない
適度の伸長力および緊迫力を有し、高伸長してもへたら
ずに優れた復元力を有する弾性地を提供できるもので、
かかる生地でインナーウェアおよびスポーツウェアをつ
くると、身体の動きにフィットして伸縮し、しかも生地
が伸びた状態でも、縮んだ状態でも、適度の緊迫力を有
し、かつ、不快な圧迫感や突っ張り感のないものを提供
することができる。
経編地の伸縮特性を示すグラフである。
成組織図である。
Claims (15)
- 【請求項1】弾性糸および非弾性糸から構成される弾性
編地であって、該編地のJIS L−1018に準じて
測定される伸縮特性が、下記式を満足することを特徴と
する弾性編地。 1<P+80 /P-15 ≦5 ここで、P+80 :編地を伸長率80%にて3回伸縮処理
したとき、第3回目の80%伸長時の伸長力(g) P-15 :編地を伸長率80%にて3回伸縮処理したと
き、第3回目の伸縮処理において、15%まで回復させ
たときの緊迫力(g) - 【請求項2】弾性編地が、経編地であることを特徴とす
る請求項1記載の弾性編地。 - 【請求項3】請求項1または2記載の弾性編地が、少な
くとも伸縮性部位を構成していることを特徴とするイン
ナーウェア。 - 【請求項4】請求項1または2記載の弾性編地が、少な
くとも伸縮性部位を構成していることを特徴とするスポ
ーツウェア。 - 【請求項5】弾性糸および非弾性糸から構成される編地
を製造するに際し、該弾性糸に、予め250%以上の伸
長を与え、次に収縮回復させる伸長回復処理を施した
後、編機に供給することを特徴とする弾性編地の製造方
法。 - 【請求項6】伸長率が、500%以下であることを特徴
とする請求項5に記載の弾性編地の製造方法。 - 【請求項7】収縮回復率が、130%以下の範囲である
ことを特徴とする請求項5または6に記載の弾性編地の
製造方法。 - 【請求項8】伸長回復処理が、弾性糸の紡糸口金と巻き
取り工程との間に設けられたストレッチゾーンで実施さ
れることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の
弾性編地の製造方法。 - 【請求項9】伸長回復処理が、弾性糸の巻き返し工程の
送り出しローラーと巻き取りローラーの間に設けられた
ストレッチゾーンで実施されることを特徴とする請求項
5〜7のいずれかに記載の弾性編地の製造方法。 - 【請求項10】伸長回復処理が、経編整経工程のプレス
トレッチゾーンで実施されることを特徴とする請求項5
〜7のいずれかに記載の弾性編地の製造方法。 - 【請求項11】伸長回復処理が、経編機のビームとニッ
ティングガイドとの間に設けたストレッチゾーンで実施
されることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載
の弾性編地の製造法。 - 【請求項12】弾性糸に非弾性糸をカバーリングした被
覆弾性糸と非弾性糸とで構成される弾性編地を製造する
に際し、前記伸長回復処理が該カバーリング加工工程に
供給する弾性糸に実施され、しかる後非弾性糸にてカバ
リングすることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに
記載の弾性編地の製造方法。 - 【請求項13】弾性糸および非弾性糸から構成される編
地を製造するに際し、該弾性糸の伸縮特性が編機の針に
供給される直前において、下記式を満足することを特徴
とする弾性編地の製造方法。 0.75≦P′-100/P′+100≦1 ここで、P′+100:弾性糸を100%伸長した時の伸長
力(g) P′-100:弾性糸を伸長率300%にて伸長し、しかる
後100%まで回復させたときの緊迫力(g) - 【請求項14】弾性糸がポリウレタン弾性糸であること
を特徴とする請求項5〜13のいずれかに記載の弾性編
地の製造方法。 - 【請求項15】弾性糸がポリウレタンエラストマーから
なり、そのポリオール成分がテトラヒドロフランと3−
アルキルテトラヒドロフランとのコポリエーテルポリオ
ールであることを特徴とする請求項5〜13のいずれか
に記載の弾性編地の製造方法。
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---|---|---|---|
JP9194892A JP3000444B2 (ja) | 1996-07-04 | 1997-07-04 | 弾性編地およびインナーウェアおよびスポーツウェアおよびその製造方法 |
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JP9194892A Expired - Lifetime JP3000444B2 (ja) | 1996-07-04 | 1997-07-04 | 弾性編地およびインナーウェアおよびスポーツウェアおよびその製造方法 |
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Cited By (2)
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WO2001007697A1 (en) * | 1999-07-21 | 2001-02-01 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Method for beaming elastomeric fibers |
JP2014173193A (ja) * | 2013-03-06 | 2014-09-22 | Toray Opelontex Co Ltd | 経編地 |
Families Citing this family (1)
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JP5038525B1 (ja) | 2011-10-27 | 2012-10-03 | 竹中繊維株式会社 | 経編生地の製造方法、経編生地及び作業着 |
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- 1997-07-04 JP JP9194892A patent/JP3000444B2/ja not_active Expired - Lifetime
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