JP3804262B2 - ストッキング - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、実質的にカバリング弾性糸のみでレッグ部を編成してなるストッキングの改良に関するものであり、特に、カバリング弾性糸のみを用いて編成し、良好な透明性、フィット性、耐久性、風合、触感を有するストッキングに関するものである。また、ムレ感やべとつき感の改善による着用快適性を備えたストッキングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年におけるパンティストッキングの変革は著しく、従来のウーリーナイロン糸を用いたものから、ポリウレタン弾性糸にナイロン糸を巻付けてなるカバリング弾性糸を用いた“サポート”パンストへと急激にシフトして来ている。この“サポート”パンストは、ポリウレタン弾性糸の伸長回復による優れたフィット性、伸長回復性とともに耐久性にも優れているので、市場において好評を得ている。
【0003】
しかしながら、そのカバリング弾性糸はポリウレタン弾性糸にナイロン糸を巻付けた構造を有するので、太繊度となり易く従来糸と比較して透明性に劣る、ムレる、生地厚である等の短所を抱えている。
【0004】
また、“サポート”パンストは、カバリング弾性糸とナイロン糸とを交互に編成した交編“サポート”タイプから、カバリング弾性糸のみでレッグ部を編成してなるゾッキ“サポート”タイプへと移行してきつつあり、このゾッキ“サポート”タイプは、交編による横段が解消できかつより高いフィット感が得られる点で優れている。
【0005】
カバリング糸はポリウレタン弾性糸にナイロン糸を巻き付けカバリングした構造であるので太繊度となりやすく、仮撚加工糸や、複合繊維からなる従来のストッキングと比較して透明性に劣る、ムレる、生地厚であるなどの短所を抱えている。この短所はゾッキストッキングにした場合さらに拡大する。
【0006】
そこで、この問題点の解決のために、そのカバリング用糸をより細繊度とすることが要求されてきている。しかし、カバリング用糸の細繊度化はストッキングの耐久性の悪化と実用上好ましくない問題を誘発するのでさらなる改善が望まれていた。
【0007】
また、細繊度化による耐久性の悪化を防止するためにはカバリングの巻き付け回数(カバリング撚数)を多く巻き付けることが効果的であるが、生産性低下の問題が生じてくるため現実的な改善策とはなり得ない。
【0008】
カバリング弾性糸においては、いかにポリウレタン弾性糸が表面にでないようにかつ均一にナイロン糸を巻き付けるかという被覆性が得られるストッキングの耐久性、生地外観、色調、風合いを高めるために重要である。
【0009】
そこでこの被覆性を向上させる技術として、特公昭64−3965号公報ではY字形、T字形、X字形等の非円形横断面の長繊維をポリウレタンに巻付けてカバリング弾性糸とすることが提案されている。また、特開平2−80635号公報ではストッキングの審美性や耐久性を向上させる技術として、異形度が1.03〜1.15の多葉形(三葉形、五葉形)の横断面を有する高強力ポリアミド糸をポリウレタンに巻付けてカバリング弾性糸とすることが提案されている。しかし、これら非断面形状の長繊維は、繊維横断面形状にかなりの凹凸部を有するため、得られるストッキングは、透明性、艶感などが悪化するという問題を抱えている。
【0010】
この問題を解決するために特開平7−157902号公報では、実質的に凹部を有さない偏平断面繊維でもって被覆したカバリンダ弾性糸からゾッキ“サポート”を製造することを提案した。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような偏平断面繊維でカバリングしたカバリング弾性糸を用いた場合は、ストッキングの耐久性を十分に高めることが困難という問題があった。さらに、ストッキングの風合いとしてなめらかさやさらさら感をより一層高めることが要求されてきており、この点でも未だ十分ではなかった。
【0012】
そこで、本発明は、上述した従来技術の欠点を改善し、カバリング弾性糸のみで編成されたゾッキストッキングにおいて、耐久性や触感等をさらに改善することにより、透明性、触感、耐久性、着用快適性、肌触り等において総合的に優れたゾッキストッキングを提供することを発明の課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明のストッキングは、主として次のいずれかの構成を有する。すなわち、弾性繊維を芯糸としその周囲にポリアミド長繊維を巻付けてなるカバリング弾性糸のみでレッグ部を編成してなるストッキングにおいて、前記ポリアミド長繊維が酸化チタンを含まないポリアミドからなり、その繊維横断面形状が、2種類の異なる曲率半径A、Bによって構成されかつ曲率半径の比(B/A)が3〜10である凸レンズ状であることを特徴とするストッキングまたは、弾性繊維を芯糸としその周囲にポリアミド長繊維を巻付けてなるカバリング弾性糸のみでレッグ部を編成してなるストッキングにおいて、前記ポリアミド長繊維が2−ピロリドンおよび/または3−ピロリドン含有量0.1重量%以下のポリビニルピロリドンを3〜15重量%含有するポリアミドからなり、その繊維横断面形状が、2種類の異なる曲率半径A、Bによって構成されかつ曲率半径の比(B/A)が3〜10である凸レンズ状であることを特徴とするストッキングである。
【0014】
このように、本発明は少くともレッグ部編地がカバリング弾性糸のみで編成したゾッキストッキングにおいて、そのカバリング弾性糸のカバリング用糸に、前記凸レンズ型横断面形状のポリアミド長繊維を用いるので、ストッキングの耐久性が向上し、透明性、触感、清涼感、生地外観、ソフト感、滑り感、フィット性等にも優れたものとすることができる。
【0015】
即ち、凸レンズ型横断面形状のポリアミド長繊維は、偏平断面糸よりも強度特性に優れ、しかも、偏平断面糸と同等の優れたカバリング被覆性を有するので、ストッキングの耐久性が向上するのである。なお、従来の丸断面ポリアミド長繊維は、強度特性は優れるもののカバリング被覆性が劣るので、ストッキングの耐久性は不十分なものとなる。
【0016】
また、ポリアミド長繊維が2−ピロリドンおよび/または3−ピロリドン含有量0.1重量%以下のポリビニルピロリドンを3〜15重量%含有するポリアミドからなるものである場合には、ムレ感やべとつき感を改善でき、着用快適性に極めて優れたストッキングとすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の対象とするストッキングは、パンティストッキング、ロングストッキング、ショートストッキングで代表されるストッキング製品である。
【0018】
例えば、トウ部及びヒール部を有するロングストッキングの場合、レッグ部は、ヒール部のすぐ上の足首に相当する部分から上方の部分であり、そのレッグ部の上端には、通常、伸縮性ベルト部が設けられている。また、パンティストッキングの場合は、トウ部とパンティ部との間がレッグ部に相当する。
【0019】
本発明のストッキングは、このようなストッキングの少なくともレッグ部の編地をカバリング弾性糸のみで編成することが必要であり、これにより、横段斑の問題を解消することができる。なお、このレッグ部編地には、他素材からなる編込み模様やワンポイントのような装飾が施されていてもよい。
【0020】
これに対し、カバリング弾性糸とナイロン生糸とを交互に編成した交編ストッキングでも、本発明で特定したカバリング弾性糸を用いることにより艶感改善効果は得られるが、他の特性の改善効果が小さく、良好なフィット性、風合、触感、さらには編段が全くなくフラットという本発明で目的とするストッキングを得ることはできない。
【0021】
カバリング弾性糸は、シングルカバリング弾性糸(SCY)であってもよいし、また、ダブルカバリング弾性糸(DCY)であってもよい。シングルカバリング弾性糸は、弾性繊維糸の周囲にカバリング用糸を一重に巻付けてなる複合弾性糸である。ダブルカバリング弾性糸は、弾性繊維糸の周囲にカバリング用糸を巻付け方向を異ならせて二重に巻付けてなる複合弾性糸である。
【0022】
本発明で用いるカバリング弾性糸はそのカバリング用糸が特定の繊維横断面形状を有することが重要である。その繊維断面形状は、2種類の異なる曲率半径A,Bによって構成され、その曲率半径の比(B/A)が3〜10である凸レンズ状である。
【0023】
図1及び図2は凸レンズ型の繊維横断面形状を模式的に示すものである。この凸レンズ型は2種類の異なる曲率半径A,Bによって構成されるものであり、本発明においては、その曲率半径の比(B/A)が3〜10である(図1)。
【0024】
これに対し、凸レンズ型の繊維横断面形状の曲率半径比が10を越える場合(図2(b))、得られるストッキングの耐久性・染色堅牢性が低下するので不適当である。また、紡糸工程、カバリング工程における摩擦抵抗力が増大し、糸切れ等のトラブルが多くなるので不適当である。逆に、曲率半径比が3未満の場合(図2(b))では、凸レンズ型にした効果が発揮され難いので不適当である。
【0025】
この凸レンズ型の横断面形状を有する長繊維は、紡糸口金の吐出孔形状や使用ポリマの重合度等を制御することにより製造することができ、例えば、図3のような吐出孔形状を用いればよい。
【0026】
また、本発明で用いるカバリング弾性糸はそのカバリング用糸が、ポリアミド長繊維が2−ピロリドンおよび/または3−ピロリドン含有量0.1重量%以下のポリビニルピロリドン(以下、PVP)を3〜15重量%含有するポリアミドからなるものである場合には、ムレ感やべとつき感を改善でき、着用快適性に極めて優れたストッキングとすることができる。
【0027】
着用快適性を優れたものとするとともに安定して製糸する観点から、ポリアミド中のPVP含有量は3〜15重量%、さらには4〜8重量%とするのが好ましい。
【0028】
また、着用快適性を優れたものとするとともに、未染色状態での黄色度を10以下としてくすみ感のないストッキング用に適した色調良好な繊維とする観点から、PVP中に含まれる2−ピロリドンおよび/または3−ピロリドン含有量は0.1重量%以下、さらには0.05重量%、特に0.03重量%とするのが好ましい。
【0029】
このような2−ピロリドンおよび/または3−ピロリドン含有量0.1重量%以下のPVPは、例えば、イソプロピルアルコールを重合溶媒としてN−ビニルピロリドンを重合することにより得ることができる。また、その際、重合開始剤として過酸化水素系化合物の使用を避けることが黄色度を高める原因となる副生物の2−ピロリドンや3−ピロリドンの発生をさらに抑制できるので好ましい。
【0030】
また、本発明で用いるPVPは、重合度の尺度であるK値が20〜70、さらには20〜60であることがポリアミドへの練り混みやチップ化を容易にする観点から好ましい。
【0031】
さらに、本発明に用いるポリアミド長繊維は、優れた吸湿特性、良好な風合いや触感を長期にわたり保持する観点から、PVPなどの水溶性成分の溶出率が5重量%、さらには3重量%以下であることが好ましい。
【0032】
このように水溶性成分の溶出率を抑制するためには、PVPとポリアミドとの分子鎖の絡み合いを強くする手法、例えば、PVPをエクストルーダによりポリアミド中に練り込みマスターポリマーとする方法が有効である。この際、好ましくは15%以下、さらには10%以下の低酸素濃度で練り混みを行うことにより、紡糸時の糸切れを低減させることができる。このような低酸素濃度とするには、窒素などの不活性気体をホッパーやシリンダーに流すことで達成できる。マスターポリマー中にPVPを練り込む場合のPVPの含有量は10〜50重量%が好ましい。
【0033】
このようにして得たマスターポリマーチップは通常、実質的にPVP無添加のポリアミドチップとチップブレンドしてPVP含有量を調整した後に溶融紡糸され常法により繊維化される。
【0034】
このポリアミド長繊維は、ナイロン6繊維、ナイロン66繊維等の通常のポリアミド繊維であればよいが、なかでも、透明性や光沢感が特に優れるナイロン6繊維が、繊維自体の透明性や光沢感が特に重要となるゾッキストッキングのカバリング用糸として好ましい。
【0035】
このナイロン6繊維は、ナイロン6単位のみから構成されるポリアミドであることが好ましいが、その機械的特性や透明性等を阻害しない程度の少量、例えば3モル%以下程度であれば、他のポリマ単位、例えばナイロン66単位やナイロン610単位等が共重合されていてもよい。また同様にその機械的特性や透明性等を阻害しない程度の少量、例えば3重量%以下程度であれば、他のポリマがブレンドされていてもよい。
【0036】
また、そのカバリング用糸の強伸度特性、ゾッキストッキングの耐久性を所望の水準とするためには、98%硫酸相対粘度が2.5〜3.5の重合度とすることが好ましい。
【0037】
本発明のストッキングに用いるポリアミド長繊維は、ムレ感やべとつき感を改善し、着用快適性をさらに優れたものとする観点から、30℃90%RH時の最高吸湿率が8〜18%、かつ該最高吸湿率と20℃65%RH時の標準吸湿率との差ΔMRが3.5%以上であることが好ましい。このような吸湿特性とするには、例えば、ポリアミド長繊維が2−ピロリドンおよび/または3−ピロリドン含有量0.1重量%以下のポリビニルピロリドンを3〜15重量%含有するポリアミドからなるものを用いればよい。
【0038】
ポリアミドは、その透明性を損わない添加剤であれば、必要に応じて光安定剤、熱安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、染色性向上剤等が添加されていてもよいが、酸化チタンで代表される艶消し剤や顔料の類は実質的に含有されないことが、ゾッキストッキングの透明性、触感、耐久性等を向上させるという所期の目的を達成するために必要である。
【0039】
酸化チタンは艶消し剤として衣料用ポリアミド繊維に一般に配合されてきたものであるが、ゾッキストッキングに用いられるカバリング用糸の場合は、酸化チタンが0.02〜0.3重量%のように少量でも含有されるとストッキングの透明性を向上させることが困難であるので、耐久性や透明性等の本発明の所期の目的を達成するためには、酸化チタンを実質的に含有させないことが必要である。なお、酸化チタン以外の艶消し剤や顔料は、ストッキングのカバリング用糸には従来から添加されていないので、これらも従来同様に実質的に添加しないことが必要である。ただし、0.015重量%以下、特に0.010重量%以下のように実質的な添加に相当しない程度の極めて微量であれば許容してもよい。
【0040】
さらに、このカバリング用糸としてのポリアミド繊維は、ポリアミドに対して0.01〜1.0重量%の下記一般式(I)、(II)で表される酸アミド化合物を含有することが、ストッキングの透明性、色調、耐久性、ソフト風合等をさらに向上させるために好ましい。
【0041】
【化1】
Figure 0003804262
【0042】
この酸アミド化合物は、ジカルボン酸とアルキルモノアミンとの反応により、あるいはモノカルボン酸とアルキレンジアミンとの反応により調整することができる化合物であり、エチレンビスステアリルアミドで代表される。
【0043】
その反応で使用されるジアミンとしては、メチレンジアミン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレンジアミンがあり、炭素数1〜10のアルキレンジアミンが含まれる。アルキルモノアミンとしてはオクタデシルアミン、メチルオクタデシルアミン、エチルオクタデシルアミンなどのように、炭素数10〜20のアルキル基を有する一級アミンおよびそれらがさらにメチル基、エチル基で置換された二級アミンが含まれる。
【0044】
また、使用されるジカルボン酸としてはコハク酸、アジピン酸、セバシン酸があり、炭素数2〜12のジカルボン酸が含まれる。モノカルボン酸としてはラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸のように、炭素数12〜22のアルキルモノカルボン酸が含まれる。
【0045】
また、本発明で特定した、凸レンズ型断面のポリアミド長繊維は、密度が1.129〜1.132g/cm3 、初期引張抵抗度28〜40g/d、沸騰水収縮率12〜15%、強度6.0g/d以上かつ強度保持率70%以上を有すること、さらには、伸度45%以下であることが透明感、ソフト感、生地外観、耐久性等をさらに向上させるために望ましい。
【0046】
上記した初期引張抵抗度、強度、伸度の各値は、20℃、65%RHの雰囲気のなかで自由収縮状態で放置した繊維試料を、“テンシロン”引っ張り試験機により、初荷重1/30 g/d、試料長50cm、引っ張り速度50cm/分の条件で測定した伸長−荷重曲線(SSカーブ)を描くことにより求められる値である。そして、初期引張抵抗度は、そのSSカーブの立上がり部分で最も高い勾配の接線を引き、その伸度10%時の応力値を、100/10倍することによって求められる値である。
【0047】
また、沸騰水収縮率は、繊維試料を綛にとり、20℃65%RHのの雰囲気下で24時間放置後、1/10 g/dの荷重で綛長を測定し(S1)、その後に沸騰水中に30分間浸漬し、風乾した後に同様に綛長を測定する(S2)方法により得られた各値から、(S2/S1)×100(%)の式により求められる値である。
【0048】
密度は、四塩化炭素とトルエンとから調整される液を用いて密度勾配管により測定して得られる値である。
【0049】
上記した物性値を有するポリアミド長繊維は、溶融紡糸した繊維糸条を冷却して引取り、続いて3.0倍以下延伸し、130℃以上で熱処理し、3500m/分以上で巻き取る高速直接紡糸延伸方法により製造できるが、低速紡糸法、高速紡糸法(延伸なし)、低速紡糸法−高倍率延伸法のような製糸方法では得ることが困難である。
【0050】
即ち、低速紡糸された未延伸糸や高速紡糸された未延伸糸(POY)のように初期引張抵抗度が28g/d未満と低すぎる場合は、ゾッキストッキングの編地における生地外観、染色堅牢性が悪化するため好ましくない。逆に、低速紡糸された未延伸糸を高倍率延伸してなる延伸糸のように、初期引張抵抗度が40g/dを越える場合は、ゾッキストッキングの編地における透明性やソフト性などの点、また、糸強度のバラツキが大きく耐久性の点など好ましくない。
【0051】
また、低速紡糸された未延伸糸を高倍率延伸してなる延伸糸のように沸騰水収縮率が15%以上と高すぎると、染色など熱処理工程における収縮が大きくなるので巻き付けられたポリアミド糸による強い締め付けによってカバリング弾性糸自体が剛直となり易くゾッキストッキングのソフト感がさらに失われ、生地の編目形成において目荒れ、目すじ等の欠点が目立つようになり好ましくない。
【0052】
また、ストッキングの耐久性の向上のためには、カバリング被覆性が高いこと(カバリング被覆性カバリング弾性糸を構成する芯糸の露出が少いこと)とカバリング用糸の強度が高いことが有効である。その耐久性は強度保持率でもって表すことができ、強度保持率70%以上、さらには75%以上が望ましい。
【0053】
ここで、強度保持率は、カバリングする前のポリアミド長繊維の強度(T1)とストッキングを分解して得られるポリアミド長繊維の強度(T2)の各値から、次の算式により求められる値である。
強度保持率=(T2/T1)×100
【0054】
このカバリング用糸は、糸条繊度が5〜15デニール、フィラメント数が2〜7のマルチフィラメント糸であればよい。糸条繊度は、特に5〜10デニールが、透明性をさらに向上させ、優れた耐久性や着用感を得るために好ましい。5デニール未満では実用上の耐久性の点から、逆に15デニールを越えると透明性及び風合の点から好ましくない。また、フィラメント数2〜7が透明性、着用感、耐久性を一層高めるために好ましい。これに対し、フィラメント数1では、風合及び耐久性の点から、逆に8以上では透明性及び耐久性の点から、好ましくない。
【0055】
また、そのカバリング弾性糸の芯糸をなす弾性糸としては、ポリウレタン系弾性繊維、ポリアミド系エラストマ弾性繊維、ポリエステル系エラストマ弾性繊維、天然ゴム系繊維、合成ゴム系繊維、ブタジエン系繊維等が用いられるが、ストッキング用としてその弾性特性、熱特性、耐久性等から好ましいのは、ポリウレタン系弾性繊維及びポリアミド系エラストマ弾性繊維である。
【0056】
その弾性繊維の太さは、ストッキングの用途、締め付け圧の設定により異なるが、一般に8〜70デニール程度であればよい。好ましいのは10〜40デニールである。8デニール未満では、糸強力が不足するのでカバリング時及び編立て時に芯糸切れ等のトラブルを生じ易く、ストッキングとしての伸縮性、耐久性が不十分となり易いので好ましくない。逆に、70デニールを越えると締付け力が強くなり過ぎて圧迫感が強くなり、透明感の低下や粗硬感の増加となり易く好ましくない。
【0057】
このカバリング弾性糸のみからのレッグ部編地は、2口あるいは4口給糸の編機を用い、カバリング弾性糸のみを供給して編成するという通常の方法で編成すればよい。シングルカバリング弾性糸の場合は、S方向カバリングのシングルカバリング弾性糸とZ方向カバリングのシングルカバリング弾性糸とを交互に編む方法が好適である。このようにしてレッグ部編地を編成してストッキング製品とすればよい。
【0058】
このようなゾッキストッキングの場合、ストッキングのパワーレベルは高くなり過ぎる傾向にあるので、60%回復応力(60%BP)を180〜350gの水準とすることが好ましく、さらに200〜300gが好ましい。
【0059】
さらに、ストッキングの伸縮性は、75%伸長応力(75%SP)と60%回復応力(60%BP)の差が350〜550gの水準にすることが好ましく、さらに400〜500gが好ましい。
【0060】
この75%SP,60%BPは、着用時フィット性の指標となる値であり、この値が低過ぎる場合はシワ、タルミが発生し易く好ましくない。逆に高過ぎる場合は、締付け圧が高くなり過ぎ、窮屈感、ムレ感が強過ぎるし、また、編地収縮が大き過ぎて均一外観が損われ易いので、好ましくない。
【0061】
60%BP、(75%SP−60%BP)の各値を上記水準とするためには、芯の弾性糸の弾性回復特性を適正化することが特に有効であり、またカバリング糸構成、編成、染色、仕上げ加工の条件等の制御によってもよい。例えば、芯の弾性糸の弾性ポリマの種類(エーテル系ポリウレタン、エステル系ポリウレタン等)、その紡糸方法(溶融紡糸方法や乾式紡糸方法等)、その糸条繊度、カバリングドラフト、ストッキングの編設計(針数、度目等)、その熱セット条件(仕上げ型板サイズ、温度等)の調整によって制御できる。
【0062】
ここで、75%伸長応力(75%SP),60%回復応力(60%BP)は、次の方法で求められる。ストッキング試料の一端に2kgの荷重を掛けて伸長した時の試料長をL1とする。次に、定伸長型引張り試験機TOM−100E型(新興通信工業(株)製)を用い、このストッキング試料を2つ折りにして引張り試験機にかけ、L1/2の75%まで伸長後回復させた応力歪みのヒステリシス曲線を描かせる。このヒステリシス曲線の伸長回復曲線から、L1/2の75%伸長の応力値を75%SP(g)、60%伸長の長さに回復した時の応力値を60%BP(g)とする。
【0063】
【実施例】
ここで、本発明における各種特性値の測定方法について述べる。
【0064】
透明度: ストッキング製品を、大腿部15cm幅、150コース/5cmに広げた状態で製品脚部編地2枚を重ね、カラースタンダード白板(L値88.29)上に静置した時の編地のL値(Lw)、およびカラースタンダード黒板(L値7.74)上に静置する。その静置時の編地のL値(Lb)を、色差計Σ80(日本電色工業(株)製)により測定する。そして、それらL値から、次の算式により、透明度を求める。
透明度=(Lw−Lb)/(W−B)
(ここで、Wはカラースタンダード白板のL値、Bはカラースタンダード黒板のL値である。)
【0065】
触感性: ストッキング製品を人体足型に履かせ、検査者(5人)の触感によって風合いのさらさら感、清涼感、なめらかさを相対評価したものであり、その結果は、◎:極めて良好、○:良好、△:やや不良、×:不良、の基準でもって示す。上記と同様の基準でもって示す。
【0066】
耐久性: JIS P−8131ミューレン高圧試験機による破裂強さ試験方法により破裂強度を測定し、その破裂強度の水準により、次の基準で表示した。
◎:1.2kg/cm2 以上、 ○:1.0kg/cm2 以上1.2kg/cm2 未満、△:0.9kg/cm2 以上1.0kg/cm2 未満、 ×:0.9kg/cm2 未満。
【0067】
生地外観: 検査者(5人)の肉眼によって相対評価したものであり、その結果は、上記の触感性と同様の基準でもって示す。
【0068】
フィット性: 1日8時間の被験者の着用を3日間繰り返す着用試験によって評価したものであり、その結果は、上記の触感性と同様の基準でもって示す。
【0069】
着用快適性: 一定の環境条件(20℃、65%RH)の室内において、ストッキングを着用した被検者5人が踏み台昇降運動を20分間行ない、その際のムレ感、べとつき感から着用快適性を被検者が評価したものであり、その結果は、次の基準でもってそれぞれ示す。
【0070】
ムレ感 ○:ムレない、△:ややムレる、×:ムレる。
【0071】
べとつき感 ○:べとつかない、△:ややべとつく、×:べとつく。
【0072】
カバリング被覆性: ストッキングを分解して得られたカバリング弾性糸を荷重をかけて直線状として光学顕微鏡で観察することによって相対評価し、次の基準で判定した。 ○:芯糸(“スパンデックス”)の露出が少なく巻が均一である。 △:芯糸の露出がかなりみられる。 ×:芯糸の露出が多く巻が不均一である。
【0073】
2−ピロリドンおよび/または3−ピロリドン含有率:繊維試料100mgにヘキサフルオロイソプロパノール3mlとクロロホルム1mlとを加え、繊維を溶解した。得られた溶液に、エタノールを加えてポリマ成分を再沈させ20mlに定容した。溶液成分を定法によりガスクロマトグラム分析を行う。装置はGC14A(島津製作所製)、カラムはNB−1(15m)を使用する。2−ピロリドンおよび/または3−ピロリドンの定量にはバレロラクタムの検量線をあらかじめ作成し、用いる。下記式により2−ピロリドンおよび/または3−ピロリドン含有率(以下、ピロリドン含有率ということがある)を求める。
【0074】
ピロリドン含有率(wt%) =[(GCピーク面積/検量線係数)(mg/ml) ×溶液量(ml)/試料量(mg)]×100
最高吸湿率、標準吸湿率:ポリアミドフィラメントにより27ゲージ筒編み試料を作製する。作製した試料を精練し、油剤を除去した後、その約1gをガラス秤量瓶(風袋重量F)にいれ、乾燥機中110℃2時間の条件で乾燥する。瓶を密封し、デシケータ中で30分間放冷した後、試料の入った秤量瓶の総重量(K)を測定する。次に、20℃65%RHに設定された恒温恒湿槽((株)田葉井製作所製の恒温恒湿槽“レインボー”)に開放状態で入れ、24時間放置する。その後再び密封状態でデシケーター30分間放置後、試料の入った秤量瓶の重量(H)を測定する。引続き、30℃90%RHに設定された恒温恒湿槽に開放状態にした秤量瓶を入れ、24時間後の総重量(S)を同様に測定する。以上の各値から下記式により算出する。
【0075】
最高吸湿率=[(S−K)/(K−F)]×100(%)
標準吸湿率=[(H−K)/(K−F)]×100(%)
[実施例1〜4、比較例1〜5]
98%硫酸相対粘度2.8で酸化チタンを含まないナイロン6を270℃で溶融し、図3に示す形状の吐出孔を有する紡糸口金から吐出し、冷却し、給油し、引取り、引き続き、伸度が40〜45%になるように2倍で延伸した後、150℃で熱処理した後、4000m/分で巻き取り、繊維横断面形状における曲率半径の比(B/A)が6.0(実施例1)、9.0(実施例2)、3.5(実施例3)、10.9(比較例1)、2.0(比較例2)である凸レンズ型である7デニ−ル5フィラメントのナイロン6糸条を得た。
【0076】
また、比較として、円形の吐出孔を用いて同様に溶融紡糸し繊維横断面形状が丸である7デニール5フィラメントのナイロン6糸条を得た(比較例3)。
さらに、比較としてスリット幅が0.1mm、スリット長が1.5mmのスリット形状の吐出孔を用いて同様に溶融紡糸し繊維横断面形状が偏平(図4)の7デニール5フィラメントのナイロン6糸条を得た(比較例4)。
【0077】
さらに、酸化チタンを0.35重量%含む以外は同様に溶融紡糸し曲率半径比6.0の繊維横断面形状が凸レンズ型の7デニール5フィラメントのナイロン6糸条を得た(比較例5)。
【0078】
さらに、酸化チタンを含有せずエチレンビスステアリルアミドを濃度0.3重量%で含有する硫酸相対粘度2.8のナイロン6を用い、同様に溶融紡糸し曲率半径の比が6.0の凸レンズ型の繊維横断面形状を有する7デニール5フィラメントのナイロン6糸条を得た(実施例4)。
【0079】
これらのナイロン6糸条をカバリング用糸に用い、18デニールのポリウレタン弾性糸“スパンデックス”を芯糸とし、ドラフト2.4倍に設定し、撚数2100/2600t/mでダブルカバリングして、ダブルカバリグ弾性糸(DCY)を製造した。
【0080】
得られたDCYを用い、永田精機(株)製のスーパー4編機(針数400本)で、編機の給糸口に供給し、レッグ部がDCYのみで編成されたパンティストッキングとし、通常の方法にて染色、仕上げ及び型板セットしてパンティストッキング製品とした。
【0081】
得られたパンティストッキング製品のレッグ部について評価した結果は表1のとおりであった。
【0082】
表1に示す結果からわかるように、本発明によるパンティストッキング(実施例1〜4)は、透明感、触感、着用快適性、耐久性、カバリング被覆性及び強度保持率のいずれにも優れていた。
【0083】
これに対し、曲率半径比10を越える場合(比較例1)や偏平断面の場合(比較例4)の場合は、強度保持率及び耐久性が劣っていた。曲率半径比3未満の場合(比較例2)や丸断面の場合(比較例3)は、巻付け糸の浮きが生じカバリング被覆性が劣り透明感や触感も劣っていた。また、酸化チタンが含有された凸レンズ型断面糸を巻付けた場合(比較例5)は透明性が悪く、強度保持率や耐久性も劣っていた。
【0084】
【表1】
Figure 0003804262
【0085】
[実施例5、比較例6〜9]
PVPとして、イソプロピルアルコールを溶媒として通常の方法で合成されたK値が30のPVP(BASF社製“ルビスコール”K30スペシャルグレード:以下K30SPと略記する)を用いた。このPVP(K30SP)中のピロリドン含有量は0.02wt%であった。このPVPをエクストルーダー(φ40mm、2条、2軸)を用いて、98%硫酸相対粘度ηr が2.72のナイロン6に練り混み、ガット状に押し出し、冷却後にペレタイズすることで、PVP濃度30wt%のマスターポリマーチップとした。この際、ホッパー、シリンダーに窒素を流すことで、酸素濃度を8%以下とした。
【0086】
回転式真空乾燥機中で、ナイロン6チップと上記マスターポリマーチップとを所定の割合でブレンドしながら通常の方法で乾燥した。乾燥して得られたブレンドチップにおけるナイロン6に対するPVPの含有率は、7重量%とした。
【0087】
このブレンドチップ(酸化チタンを含まない)を270℃で溶融し、図3に示す形状の吐出孔を有する紡糸口金から吐出し、冷却し、給油し、引取り、引き続き、伸度が40〜45%になるように2倍で延伸した後、150℃で熱処理した後、4000m/分で巻き取り、繊維横断面形状における曲率半径の比(B/A)が6.0(実施例5)、2.0(比較例6)、10.9(比較例7)の凸レンズ型である7デニール5フィラメントのナイロン6糸条を得た。
【0088】
また比較として、円形、スリット幅が0.1mm、スリット長が1.5mmのスリット形状の吐出孔を用いて同様に溶融紡糸し繊維横断面形状が丸、扁平である7デニール5フィラメントのナイロン6糸条を得た(比較例8、9)。
【0089】
表2に示す結果からわかるように、本発明によるパンティストッキングは、ムレ感、べとつき感が少なく、透明感、肌触り、耐久性、生地外観のいずれにも優れていた。
【0090】
これに対し、曲率半径比10を越える場合(比較例7)や扁平断面の場合(比較例9)は耐久性が劣っていた。曲率半径比3未満の場合(比較例6)や丸断面の場合(比較例8)は、巻付け糸の浮きが生じカバリング被覆性が劣り透明感や触感も劣っていた。
【0091】
【表2】
Figure 0003804262
【0092】
【発明の効果】
本発明のストッキングでは、カバリング用に用いているポリアミド長繊維の強度特性が良好であり、しかも、カバリング弾性糸でのカバリング被覆性も良好であるので、ストッキングの耐久性が向上できる。さらに、良好な透明性を有し、触感や着用快適性も向上し、優れた肌触り、ソフトな風合いや優れた生地外観をも有することができる。従って、耐久性や着用時の触感などにおいて総合的に優れたストッキング製品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いるカバリング弾性糸のカバリング用糸を構成する凸レンズ状断面ポリアミド長繊維の繊維断面形状を模式的に例示する繊維横断面図である。
【図2】凸レンズ状断面ポリアミド長繊維の繊維断面形状を模式的に例示する繊維横断面図であって、本発明で特定した曲率半径比(B/A)の範囲よりも小さ過ぎる場合(a)、大き過ぎる場合(b)を示す。
【図3】本発明で用いる凸レンズ状断面ポリアミド長繊維を製糸するための吐出孔形状を例示する図である。
【図4】カバリング用糸として従来用いられていた偏平断面ポリアミド長繊維の繊維断面形状を模式的に示す繊維横断面図である。
【符号の説明】
A、B:曲率半径

Claims (7)

  1. 性繊維を芯糸としその周囲にポリアミド長繊維を巻付けてなるカバリング弾性糸のみでレッグ部を編成してなるストッキングにおいて、前記ポリアミド長繊維が酸化チタンを含まないポリアミドからなり、その繊維横断面形状が、2種類の異なる曲率半径A、Bによって構成されかつ曲率半径の比(B/A)が3〜10である凸レンズ状であることを特徴とするストッキング。
  2. 前記ポリアミド長繊維が、密度1.129〜1.132g/cm3 、初期引張抵抗度28〜40g/d、沸騰水収縮率12〜15%、強度6.0g/d以上、かつ下記強度保持率70%以上を有することを特徴とする請求項1記載のストッキング。
    強度保持率(%)=(T2/T1)×100
    T1:ポリアミド長繊維原糸の強度(g/d)
    T2:ストッキングを構成するポリアミド長繊維の強度(g/d)
  3. 前記ポリアミド長繊維が、溶融紡糸された繊維を冷却して引取り、続いて3.0倍以下に延伸し、130℃以上で熱処理し、3500m/分以上で巻き取る高速直接紡糸延伸方法により製造された長繊維であることを特徴とする請求項1又は2記載のストッキング。
  4. ストッキングのレッグ部の編地における75%伸長応力と60%回復応力との差が350〜550gであり、かつ60%回復応力が180〜350gであることを特徴とする請求項1記載のストッキング。
  5. 性繊維を芯糸としその周囲にポリアミド長繊維を巻付けてなるカバリング弾性糸のみでレッグ部を編成してなるストッキングにおいて、前記ポリアミド長繊維が2−ピロリドンおよび/または3−ピロリドン含有量0.1重量%以下のポリビニルピロリドンを3〜15重量%含有するポリアミドからなり、その繊維横断面形状が、2種類の異なる曲率半径A、Bによって構成されかつ曲率半径の比(B/A)が3〜10である凸レンズ状であることを特徴とするストッキング。
  6. ポリアミド長繊維の、30℃90%RH時の最高吸湿率が8〜18%、かつ該最高吸湿率と20℃65%RH時の標準吸湿率との差ΔMRが3.5%以上であることを特徴とする請求項5記載のストッキング。
  7. ポリアミド長繊維の糸条繊度が5〜15デニール、フィラメント数が2〜7であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のストッキング。
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