JPH1072527A - 高流動性エチレン・プロピレン−共重合体着色用マスターバッチ - Google Patents

高流動性エチレン・プロピレン−共重合体着色用マスターバッチ

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JPH1072527A
JPH1072527A JP4471497A JP4471497A JPH1072527A JP H1072527 A JPH1072527 A JP H1072527A JP 4471497 A JP4471497 A JP 4471497A JP 4471497 A JP4471497 A JP 4471497A JP H1072527 A JPH1072527 A JP H1072527A
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ethylene
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Abstract

(57)【要約】 【課題】MFRが20〜50g/10分の高流動性エチ
レン・プロピレン−共重合体の着色成形加工において、
その着色に用いるマスターバッチの解膠性を制御し、着
色成形物の色むら発生を無くすると同時に、外観の優れ
た、均一な着色成形物を得ることのできる高流動性エチ
レン・プロピレン−共重合体着色用マスターバッチを提
供する。 【解決手段】ポリプロピレン95〜10重量部および直
鎖状低密度ポリエチレン5〜90重量部からなる樹脂成
分100重量部に対し、顔料1〜150重量部およびワ
ックスと金属セッケンから選ばれた滑剤0.1〜120
重量部を配合したことを特徴とするMFRが20〜50
g/10分の高流動性エチレン・プロピレン−共重合体
着色用マスターバッチ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MFRが20〜5
0g/10分の高流動性エチレン・プロピレン−共重合
体着色用マスターバッチに関し、特に色ムラの発生がな
く、外観の優れた着色成形物を得るための高流動性エチ
レン・プロピレン−共重合体着色用マスターバッチに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車部品材料、家電部品材料等
にポリプロピレン系材料が多く使用されている。このポ
リプロピレン系材料は、寸法の安定性及び耐衝撃性が良
好であることが特徴であり、一般にエチレン・プロピレ
ン−ブロック共重合体を基材としたものが用いられてい
る。ポリプロピレン樹脂を高流動化することにより、よ
り低い温度での押出成形加工や射出成形加工が可能とな
るためエネルギーの節約となり、また、成形サイクルが
短縮されるので成形品の生産量増加にもつながってい
る。従って、ポリプロピレン樹脂の高流動化は、近年の
傾向であり、射出成形サイクルの短縮化の目的として各
産業分野で採用されるようになってきている。ポリプロ
ピレン系材料をはじめプラスチックの着色には、種々の
形態の着色剤が使用されている。これらの着色剤の中で
もマスターバッチはその優れた性能(例えば、非汚染
性、自動計量適性、輸送適性)から、着色剤の主流とな
ってきている。マスターバッチは、基材樹脂を主成分と
し、混練機、押出機等を用いて、基材樹脂に顔料、分散
剤等の着色剤を高濃度に練り込んだもので、通常マスタ
ーバッチは使用時2〜150倍に希釈して用いられてい
る。一般に、マスターバッチの基材樹脂には、被着色樹
脂との物性上或いはマスターバッチの流動性の関係から
被着色樹脂と同一のもの若しくは類似のものが使用され
ている。エチレン・プロピレン−ブロック共重合体の着
色成形加工においてもエチレン・プロピレン−ブロック
共重合体を基材樹脂とし、これに顔料、分散剤等を配合
して溶融押出加工し、ペレット状のマスターバッチとし
たものが用いられている。しかしながら、近年、盛んに
使用されている高流動性エチレン・プロピレン−ブロッ
ク共重合体の着色成形加工においては、樹脂の融点が低
く、また溶融粘度が低いため、マスターバッチの基材樹
脂として上記高流動性エチレン・プロピレン−ブロック
共重合体を使用したものを用いた場合でもマスターバッ
チ加工において、シェアーがかからず、顔料等を高濃度
に均一に分散させるのが困難であった。結果として、被
着色樹脂の溶解性、マスターバッチの溶解性の相違から
色ムラが発生する欠陥があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、MFRが20〜50g/10分の高流動性エチレン
・プロピレン−共重合体の着色成形加工において、その
着色に用いるマスターバッチの解膠性を制御し、着色成
形物の色ムラ発生を無くすると同時に、外観の優れた、
均一な着色成形物を得ることのできる高流動性エチレン
・プロピレン−共重合体着色用マスターバッチを提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記した問
題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、マスター
バッチの基材樹脂をポリプロピレン樹脂と直鎖状低密度
ポリエチレンの特定比率で構成し、これにワックスと金
属セッケンから選ばれた滑剤及び顔料を配合して得たマ
スターバッチは、高流動性エチレン・プロピレン−共重
合体への解膠性が極めて良好で成形物の外観を損なうこ
となく、色ムラの無い着色成形物が得られることを知見
して本発明に到達した。すなわち、本発明は、(1)ポ
リプロピレン95〜10重量部および直鎖状低密度ポリ
エチレン5〜90重量部からなる樹脂成分100重量部
に対し、顔料1〜150重量部およびワックスと金属セ
ッケンから選ばれた滑剤0.1〜120重量部を配合し
たことを特徴とするMFRが20〜50g/10分の高
流動性エチレン・プロピレン−共重合体着色用マスター
バッチ、(2)ポリプロピレン95〜10重量部および
直鎖状低密度ポリエチレン5〜90重量部からなる樹脂
成分100重量部に対し、顔料1〜150重量部、シラ
ンカップリング剤0.01〜10重量部およびワックス
と金属セッケンから選ばれた滑剤0.1〜120重量部
を配合したことを特徴とするMFRが20〜50g/1
0分の高流動性エチレン・プロピレン−共重合体着色用
マスターバッチ、(3)ワックスがポリエチレンワック
ス、ポリプロピレンワックス、パラフィンワックス、マ
イクロクリスタンワックス、カルナバワックスである第
(1)項及び第(2)項記載のMFRが20〜50g/10
分の高流動性エチレン・プロピレン−共重合体着色用マ
スターバッチ、(4)金属セッケンがステアリン酸アル
ミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグ
ネシウム、ステアリン酸ストロンチウム、ステアリン酸
リチウム、ステアリン酸亜鉛、ヒドロキシステアリン酸
カルシウムである第(1)項及び第(2)項記載のMFRが
20〜50g/10分の高流動性エチレン・プロピレン
−共重合体着色用マスターバッチ、(5)シランカップ
リング剤がビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエト
キシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シ
ラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルメ
チルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−
アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメ
トキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルメ
チルジメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキ
シシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、3−メルカプトトリプロピルトリメトキシシラン
である第(2)項記載のMFRが20〜50g/10分の
高流動性エチレン・プロピレン−共重合体着色用マスタ
ーバッチ、を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。本発明で着色成形するMFRが20〜50g/10
分の高流動性エチレン・プロピレン−ブロック共重合体
とは、通称ブロック共重合体といわれているものである
が、実際は、ポリプロピレンにエチレン・プロピレン共
重合体をブレンドした組成物であり、通常は多段重合に
より製造する。通常ホモポリプロピレン50〜99重量
%に対してエチレン・プロピレン共重合体を1〜50重
量%の割合でブレンドされたものを使用する。本発明の
エチレン・プロピレン−ブロック共重合体の製造方法
は、特公昭40−11623号公報、特公昭43−11
230号公報、特公昭44−16668号公報等に記載
されている。次に、本発明の着色用マスターバッチに使
用されるポリプロピレンとは、ポリプロピレンの単独重
合体、プロピレンと他のオレフィンとのブロック共重合
体、及びランダム共重合体等であり、具体的にはMFR
20〜80g/10分のポリプロピレン単独重合体、エ
チレン含量が1〜50重量%、プロピレン含量が99〜
50重量%のエチレン・プロピレン−ブロック共重合体
が挙げれらる。本発明におけるブロック共重合体は上記
エチレン又はプロピレンの一部がC4〜C6のオレフィン
に置き換えられたものであっても使用し得る。本発明の
着色用マスターバッチに使用される直鎖状低密度ポリエ
チレンは、密度0.917〜0.935g/cm3のものであ
る。本発明の着色用マスターバッチにおいては、樹脂成
分として、上記のポリプロピレン95〜10重量部に直
鎖状低密度ポリエチレン5〜90重量部が配合される。
上記直鎖状低密度ポリエチレンが5重量部以下では色ム
ラを生じなくする効果がみられず、また、90重量部以
上も色ムラを生じなくする効果が見られず好ましくな
い。
【0006】本発明で用いられる顔料としては、例え
ば、アゾ系顔料、アンスラキノン系顔料、キナクリドン
系顔料、フタロシアニン系顔料、ペリレン系顔料、ペリ
ノン系顔料、ジオキサジン系顔料、キノフタロン系顔料
等の有機顔料、酸化チタン、ベンガラ、群青、紺青、黄
色酸化鉄、黄鉛、クロムバーミリオン、複合酸化物系顔
料等の無機顔料、カーボンブラックが挙げられる。上記
顔料は樹脂成分100重量部に対して1〜200重量
部、好ましくは20〜150重量部配合される。顔料の
配合量が上記範囲より少ないとポリプロピレン系材料を
着色成形する際、マスターバッチを多量に使用しないと
着色効果が得られず、逆に顔料の配合量が上記範囲より
多いとポリプロピレン系材料中での顔料の分散不良が生
ずるので好ましくない。本発明では、シランカップリン
グ剤が配合される。配合されたシランカップリング剤
は、高濃度に充填された着色剤の分散性を助長し、色ム
ラの発生を抑制する。シランカップリング剤としては、
例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラ
ン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルメチ
ルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピル
トリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメト
キシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)
エチルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルメチル
ジメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシ
ラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、3−メルカプトトリプロピルトリメトキシシラン等
が挙げられる。上記シランカップリング剤は、樹脂成分
100重量部に対して0.01〜10重量部、好ましく
は0.2〜2重量部配合される。シランカップリング剤
の配合量が上記範囲より少ないと滑剤、顔料等の配合剤
の粒子径制御がうまく行われず、逆にシランカップリン
グ剤の配合量が上記範囲より多いと顔料の分散不良が生
じるので好ましくない。尚、着色用マスターバッチに配
合する顔料は前もってシランカップリング剤で処理して
もかまわない。更に、本発明の着色用マスターバッチに
は、顔料の分散性を向上させるためにワックスと金属セ
ッケンとから選ばれた滑剤、例えばポリエチレンワック
ス、ポリプロピレンワックス、パラフィンワックス、マ
イクロクリスタンワックス、カルナバワックス、ステア
リン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステア
リン酸マグネシウム、ステアリン酸ストロンチウム、ス
テアリン酸リチウム、ステアリン酸亜鉛、ヒドロキシス
テアリン酸カルシウムが配合される。 上記の滑剤は、樹脂成分100重量部に対して0.1〜
120重量部、好ましくは1.2〜60重量部配合され
る。滑剤の配合量が上記範囲より少ないと顔料の分散性
が十分でなく、滑剤の配合量が上記範囲より多いとポリ
プロピレン系材料の物性を低下させるので好ましくはな
い。
【0007】本発明の着色用マスターバッチには所望に
応じて適当量の紫外線吸収剤、光劣化防止剤、酸化防止
剤、帯電防止剤、安定剤等の添加剤を配合することがで
きる。本発明の着色用マスターバッチは、通常の方法に
従って加熱溶融して製造される。すなわち、ポリプロピ
レン、直鎖状低密度ポリエチレン、顔料および滑剤を撹
拌混合した配合物或いは上記配合物にシランカップリン
グ剤を配合した配合物をミキシングロール、バンバリー
ミキサー、ニーダーおよびヘンシェルミキサーにて混
合、2軸押出成形機等により混練し、粒状、円柱状及び
角状等に加工される。
【0008】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。 実施例1 ポリプロピレンブロック共重合体(商品名:BC−1Q 三菱化学社製品) 50重量部 直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:UJ−790G 三菱化学社製品) 50重量部 二酸化チタン(商品名:タイペークCR−50 石原産業社製品) 20.0重量部 群青(商品名:#2000群青 第一化成工業社製品) 20.0重量部 酸化鉄(商品名:180M弁柄 戸田工業社製品) 4.0重量部 黄色酸化鉄(商品名:タロックスタン T−10A チタン工業社製品) 3.0重量部 カーボンブラック(商品名:スペシャルブラック#5 デグサ社製品) 8.0重量部 低分子量ポリエチレンワックス (商品名:サンワックス151−P 三洋化成工業社製品) 20.0重量部 ステアリン酸リチウム 5.0重量部 ヒドロキシステアリン酸カルシウム 5.0重量部 帯電防止剤 1.2重量部 酸化防止剤 0.2重量部 上記の配合物を高速混合機(ヘンシェルミキサー)で均
一に混合する。次いで混合物を押出成形機により180
℃で押出しペレット状の着色用マスターバッチを得た。 [成形板(テストピース)の成形]上記のマスターバッ
チ2重量部と第1表に示す4種類の高流動性エチレン・
プロピレン−ブロック共重合体100重量部とをそれぞ
れタンブラーで混合し、射出成形機により成形温度20
0℃、背圧15kg/cm2でテストピースを作成した。得
られたテストピースは、第1表に示すように着色剤が均
一に分散されており、凝集粒子や色ムラは観察されなか
った。 実施例2 ポリプロピレンブロック共重合体(商品名:BC−1Q 三菱化学社製品) 80重量部 直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:UJ−790G 三菱化学社製品) 20重量部 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン (商品名:A−187 日本ユニカー社製品) 0.5重量部 二酸化チタン(商品名:タイペークCR−50 石原産業社製品) 20.0重量部 群青(商品名:#2000群青 第一化成工業社製品) 20.0重量部 酸化鉄(商品名:180M弁柄 戸田工業社製品) 4.0重量部 黄色酸化鉄(商品名:タロックスタン T−10A チタン工業社製品) 3.0重量部 カーボンブラック(商品名:スペシャルブラック#5 デグサ社製品) 8.0重量部 低分子量ポリエチレンワックス (商品名:サンワックス151−P 三洋化成工業社製品) 20.0重量部 ステアリン酸リチウム 5.0重量部 ヒドロキシステアリン酸カルシウム 5.0重量部 帯電防止剤 1.2重量部 酸化防止剤 0.2重量部 上記の配合物を高速混合機(ヘンシェルミキサー)で均
一に混合する。次いで混合物を押出成形機により180
℃で押出しペレット状の着色用マスターバッチを得た。 [成形板(テストピース)の成形]上記のマスターバッ
チ2重量部と第1表に示す4種類の高流動性エチレン・
プロピレン−ブロック共重合体100重量部とをそれぞ
れタンブラーで混合し、射出成形機により成形温度20
0℃、背圧15kg/cm2でテストピースを作成した。得
られたテストピースは、第1表に示すように着色剤が均
一に分散されており、凝集粒子や色ムラは観察されなか
った。 実施例3 ポリプロピレンブロック共重合体(商品名:BC−1Q 三菱化学社製品) 30重量部 直鎖状低密度ポリエチレン(UJ−790G 三菱化学社製品)70重量部 二酸化チタン(商品名:タイペークCR−50 石原産業社製品) 20.0重量部 群青(商品名:#2000群青 第一化成工業社製品) 20.0重量部 酸化鉄(商品名:180M弁柄 戸田工業社製品) 4.0重量部 黄色酸化鉄(商品名:タロックスタン T−10A チタン工業社製品) 3.0重量部 カーボンブラック(商品名:スペシャルブラック#5 デグサ社製品) 8.0重量部 低分子量ポリエチレンワックス (商品名:サンワックス151−P 三洋化成工業社製品) 20.0重量部 ステアリン酸リチウム 5.0重量部 ヒドロキシステアリン酸カルシウム 5.0重量部 帯電防止剤 1.2重量部 酸化防止剤 0.2重量部 上記の配合物を高速混合機(ヘンシェルミキサー)で均
一に混合する。次いで混合物を押出成形機により180
℃で押出しペレット状の着色用マスターバッチを得た。 [成形板(テストピース)の成形]上記のマスターバッ
チ2重量部と第1表に示す4種類の高流動性エチレン・
プロピレン−ブロック共重合体100重量部とをそれぞ
れタンブラーで混合し、射出成形機により成形温度20
0℃、背圧15kg/cm2でテストピースを作成した。得
られたテストピースは、第1表に示すように着色剤が均
一に分散されており、凝集粒子や色ムラは観察されなか
った。
【0009】比較例1 ポリプロピレンブロック共重合体(商品名:BC−1Q 三菱化学社製品) 100重量部 二酸化チタン(商品名:タイペークCR−50 石原産業社製品) 20.0重量部 群青(商品名:#2000群青 第一化成工業社製品) 20.0重量部 酸化鉄(商品名:180M弁柄 戸田工業社製品) 4.0重量部 黄色酸化鉄(商品名:タロックスタン T−10A チタン工業社製品) 3.0重量部 カーボンブラック(商品名:スペシャルブラック#5 デグサ社製品) 8.0重量部 低分子量ポリエチレンワックス (商品名:サンワックス151−P 三洋化成工業社製品) 20.0重量部 ステアリン酸リチウム 5.0重量部 ヒドロキシステアリン酸カルシウム 5.0重量部 帯電防止剤 1.2重量部 酸化防止剤 0.2重量部 上記の配合物を高速混合機(ヘンシェルミキサー)で均
一に混合する。次いで混合物を押出成形機により180
℃で押出しペレット状の着色用マスターバッチを得た。 [成形板(テストピース)の成形]上記のマスターバッ
チ2重量部と第1表に示す4種類の高流動性エチレン・
プロピレン−ブロック共重合体100重量部とをそれぞ
れタンブラーで混合し、射出成形機により成形温度20
0℃、背圧15kg/cm2でテストピースを作成した。得
られたテストピースは、第1表に示すようにその表面前
提に色ムラが発生していた。 比較例2 直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:UJ−790G 三菱化学社製品) 100重量部 二酸化チタン(商品名:タイペークCR−50 石原産業社製品) 20.0重量部 群青(商品名:#2000群青 第一化成工業社製品) 20.0重量部 酸化鉄(商品名:180M弁柄 戸田工業社製品) 4.0重量部 黄色酸化鉄(商品名:タロックスタン T−10A チタン工業社製品) 3.0重量部 カーボンブラック(商品名:スペシャルブラック#5 デグサ社製品) 8.0重量部 低分子量ポリエチレンワックス (商品名:サンワックス151−P 三洋化成工業社製品) 20.0重量部 ヒドロキシステアリン酸カルシウム 5.0重量部 ステアリン酸リチウム 5.0重量部 帯電防止剤 1.2重量部 酸化防止剤 0.2重量部 上記の配合物を高速混合機(ヘンシェルミキサー)で均
一に混合する。次いで混合物を押出成形機により180
℃で押出しペレット状の着色用マスターバッチを得た。 [成形板(テストピース)の成形]上記のマスターバッ
チ2量部と第1表に示す4種類の高流動性エチレン・プ
ロピレン−ブロック共重合体100重量部とをそれぞれ
タンブラーで混合し、射出成形機により成形温度200
℃、背圧15kg/cm2でテストピースを作成した。得ら
れたテストピースは、第1表に示すように部分的に色ム
ラが発生していた。 比較例3 ポリプロピレンブロック共重合体(商品名:BC−1Q 三菱化学社製品) 5重量部 直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:UJ−790G 三菱化学社製品) 95重量部 二酸化チタン(商品名:タイペークCR−50 石原産業社製品) 20.0重量部 群青(商品名:#2000群青 第一化成工業社製品) 20.0重量部 酸化鉄(商品名:180M弁柄 戸田工業社製品) 4.0重量部 黄色酸化鉄(商品名:タロックスタン T−10A チタン工業社製品) 3.0重量部 カーボンブラック(商品名:スペシャルブラック#5 デグサ社製品) 8.0重量部 低分子量ポリエチレンワックス (商品名:サンワックス151−P 三洋化成工業社製品) 20.0重量部 ヒドロキシステアリン酸カルシウム 5.0重量部 ステアリン酸リチウム 5.0重量部 帯電防止剤 1.2重量部 酸化防止剤 0.2重量部 上記の配合物を高速混合機(ヘンシェルミキサー)で均
一に混合する。次いで混合物を押出成形機により180
℃で押出しペレット状の着色用マスターバッチを得た。 [成形板(テストピース)の成形]上記のマスターバッ
チ2重量部と第1表に示す4種類の高流動性エチレン・
プロピレン−ブロック共重合体100重量部とをそれぞ
れタンブラーで混合し、射出成形機により成形温度20
0℃、背圧15kg/cm2でテストピースを作成した。得
られたテストピースは、第1表に示すように部分的に色
ムラが発生していた。
【0010】
【表1】
【0011】[注] 1)色ムラ判定方法:実施例、比較例の条件により射出
成形機(名機製作所製70Z)にて、125×120×
2mmのテストピースを作成、テストピース表面の色ムラ
発生状況を観察する。 ◎:発生せず △〜○:わずかに発生する △:かなり発生する ×〜△:全体に発生する
【0012】
【発明の効果】本発明の高流動性エチレン・プロピレン
−共重合体着色用マスターバッチは、顔料を配合する基
材樹脂成分をポリプロピレン系樹脂、直鎖状低密度ポリ
エチレン、滑剤で構成するか、更にシランカップリング
剤を添加して構成してあるので、これにより高流動性エ
チレン・プロピレン−ブロック共重合体の着色成形加工
を行っても、高流動性エチレン・プロピレン−ブロック
共重合体への顔料分散性が極めて良く、得られる成形品
に色ムラが見られない。また、外観の良好な着色成形品
を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23/12 LCW C08L 23/12 LCW 91/06 LSJ 91/06 LSJ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリプロピレン95〜10重量部および直
    鎖状低密度ポリエチレン5〜90重量部からなる樹脂成
    分100重量部に対し、顔料1〜150重量部およびワ
    ックスと金属セッケンから選ばれた滑剤0.1〜120
    重量部を配合したことを特徴とするMFRが20〜50
    g/10分の高流動性エチレン・プロピレン−共重合体
    着色用マスターバッチ。
  2. 【請求項2】ポリプロピレン95〜10重量部および直
    鎖状低密度ポリエチレン5〜90重量部からなる樹脂成
    分100重量部に対し、顔料1〜150重量部、シラン
    カップリング剤0.01〜10重量部およびワックスと
    金属セッケンから選ばれた滑剤0.1〜120重量部を
    配合したことを特徴とするMFRが20〜50g/10
    分の高流動性エチレン・プロピレン−共重合体着色用マ
    スターバッチ。
  3. 【請求項3】ワックスがポリエチレンワックス、ポリプ
    ロピレンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリ
    スタンワックス、カルナバワックスである請求項1及び
    請求項2記載のMFRが20〜50g/10分の高流動
    性エチレン・プロピレン−共重合体着色用マスターバッ
    チ。
  4. 【請求項4】金属セッケンがステアリン酸アルミニウ
    ム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウ
    ム、ステアリン酸ストロンチウム、ステアリン酸リチウ
    ム、ステアリン酸亜鉛、ヒドロキシステアリン酸カルシ
    ウムである請求項1及び請求項2記載のMFRが20〜
    50g/10分の高流動性エチレン・プロピレン−共重
    合体着色用マスターバッチ。
  5. 【請求項5】シランカップリング剤がビニルトリメトキ
    シシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス
    (2−メトキシエトキシ)シラン、N−(2−アミノエ
    チル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N
    −(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキ
    シシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3
    −グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリ
    シドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2−(3,
    4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラ
    ン、3−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、3−
    クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキ
    シプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトトリプ
    ロピルトリメトキシシランである請求項2記載のMFR
    が20〜50g/10分の高流動性エチレン・プロピレ
    ン−共重合体着色用マスターバッチ。
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