JP2001059041A - 着色組成物及びその利用 - Google Patents

着色組成物及びその利用

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JP2001059041A
JP2001059041A JP11234888A JP23488899A JP2001059041A JP 2001059041 A JP2001059041 A JP 2001059041A JP 11234888 A JP11234888 A JP 11234888A JP 23488899 A JP23488899 A JP 23488899A JP 2001059041 A JP2001059041 A JP 2001059041A
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polyolefin resin
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Yasuaki Machida
安章 町田
Tomoharu Negishi
智春 根岸
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリオレフィン樹脂の着色成形加工において、
連続射出成形途中で成形機を一時中断しても、成形機中
で顔料が色別れを起こさず、成形品に滞留色ムラが発生
しない着色組成物を提供する。 【解決手段】黒色顔料として、平均粒子径が40〜12
0mμのカーボンブラックを用いること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィン樹
脂用着色組成物(マスターバッチ)、特に自動車部品材
料または家電部品材料であるポリプロピレン系複合樹脂
用の着色組成物、及び滞留色ムラの無い外観上の優れた
成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車部品材料には高剛性・高耐
衝撃性および寸法安定性が良好であり、かつ薄肉または
複雑な射出成形性を有するプロピレン系樹脂を基材とし
た複合樹脂が多く使用されている。この複合樹脂には物
性改良のため、プロピレン系樹脂の他に、オレフィン系
ゴム成分やタルク等のフィラー成分が配合されているこ
とが多く、色相が白色化の傾向を有する。
【0003】そして、これらの複合樹脂の着色剤として
はドライカラー・ペーストカラー・リキッドカラー・マ
スターバッチ等が用いられているが、非汚染性・計量適
正・貯蔵安定性等の理由からマスターバッチが主流とな
っている。マスターバッチはキャリアとなるオレフィン
系ベース樹脂を中心に高濃度の顔料・分散剤・安定剤等
を配合し、混練機および押出機によりペレット状に作製
されたものである。一般にマスターバッチを未着色の希
釈樹脂で20〜100倍に希釈して射出等の成形が行わ
れる。
【0004】しかしながら、その高い希釈倍率のため、
マスターバッチと希釈樹脂とが射出成形機のシリンダー
内で十分に溶融混練されないまま射出成形され、成形品
に色ムラの欠陥が発生することがあった。これを解消す
るため、数々の検討が行われた。例えば、ベース樹脂関
連では、ポリプロピレンを用いた高結晶性ポリプロピレ
ン用着色剤組成物(特開平8−325423号公報)、
ポリプロピレンと直鎖状低密度ポリプロピレンを併用し
たポリプロピレン系複合材料着色用マスターバッチ(特
開平9−302099号公報)等が開示されている。ま
た、顔料関連では、鉄黒を含有する多成分顔料を用いた
ポリオレフィン組成物(特公昭62−14576号公
報)、黒色顔料としてpH2〜4で、かつ平均粒径15
〜25mμのチャンネルタイプカーボンブラックを用い
たポリプロピレン着色組成物(特公平6−27236号
公報)等が開示されている。
【0005】また、希釈樹脂のポリプロピレン系複合樹
脂がオレフィン系ゴム成分やタルク等のフィラー成分の
配合により白色度が高くなっている場合、マスターバッ
チで着色すると特に色ムラが目立ちやすかった。この対
策として、マスターバッチ中の顔料濃度を高くして隠蔽
性を増すことにより、色ムラを目立たなくさせる方法が
一般的に行われるようになった結果、通常の連続射出成
形においては成形品の色ムラの発生が大きく低減され
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、顔料高濃度化
マスターバッチを用いた場合、従来とは別な原因と考え
られる色ムラの問題が発生するようになった。その問題
とは、連続射出成形時には成形品に色ムラが発生しない
が、連続成形を一時中断し、材料を成形機中に充填した
まま(滞留)数分〜数十分が経過した後、成形を再開し
た場合、成形再開後2〜3ショット目以降から8ショッ
ト程度までの射出成形品に色ムラが発生することであっ
た。この色ムラを滞留色ムラといい、通常成形時の色ム
ラと区別している。連続射出成形中に成形機を一時的に
止めることは、休憩時間・金型交換・機械類の調整等の
理由からごく一般的に行われることであり、射出成形再
開の度に滞留色ムラのある外観不良品が発生すること
は、作業工程上極めて大きな問題であった。
【0007】この滞留色ムラの原因は不明であるが、通
常成形の色ムラを解消するためにマスターバッチの顔料
高濃度化が行われたため、成形機内において顔料が高密
度状態で滞留し、表面特性の異なる顔料相互間の反発作
用が大きくなって顔料が分離(色別れ)することが一つ
の原因と考えられる。樹脂を着色する場合、経済性と着
色力に優れている点から黒色成分として一般にカーボン
ブラックが用いられているが、このカーボンブラックは
他の顔料に比べて粒子サイズが小さく、同一の反発作用
に於いても大きな影響を受け、色別れを起こしやすく、
滞留色ムラの大きな要因であると考えられている。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、第1の発明
は、ポリオレフィン樹脂(A)、ポリオレフィンワック
ス(B)、平均粒子径40〜120mμのカーボンブラ
ック(C)を含有する多成分顔料(D)とを含むポリオ
レフィン樹脂用着色組成物である。
【0009】第2の発明は、第1の発明に記載のポリオ
レフィン樹脂用着色組成物を用いて成ることを特徴とす
る成形品である。
【0010】第3の発明は、平均粒子径40〜120m
μのカーボンブラック(C)をポリオレフィン樹脂
(A)中に分散せしめてなるポリオレフィン樹脂用着色
組成物を用いて成形品を得ることによって、この成形品
に滞留色ムラが発生することを抑制する方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に記載する。
本発明で用いられるポリオレフィン樹脂(A)とは、結
晶性または非晶性ポリプロピレン、低密度または高密度
ポリエチレン、エチレン−プロピレンランダム共重合
体、エチレン−プロピレン共重合体、αオレフィンとエ
チレンまたはプロピレンの共重合体等が挙げられる。ま
た、これらは1種、または2種以上の併用系で使用する
ことも出来る。この中で、特にエチレン−プロピレンラ
ンダム共重合体、エチレン−プロピレンブロック共重合
体及び低密度ポリエチレンは好ましい。
【0012】ポリオレフィン樹脂(A)のポリオレフィ
ン樹脂用着色組成物への配合は20〜70重量%が好ま
しく、30〜50重量%が更に好ましい。ポリオレフィ
ン樹脂(A)の配合割合が20重量%未満ではマスター
バッチの形状をとれない恐れがあり、70重量%を超え
て配合すると、相対的に顔料含有量が少なくなり、着色
能が低下し、成形品に色ムラが出る恐れがあるので好ま
しくない。
【0013】本発明で用いられるポリオレフィンワック
ス(B)とは、結晶性または非晶性ポリプロピレンワッ
クス、低密度または高密度ポリエチレンワックス、エチ
レン−プロピレンランダム共重合体ワックス、エチレン
−プロピレンブロック共重合体ワックス、αオレフィン
とエチレンあるいはプロピレンの共重合体ワックス、パ
ラフィンワックス、カルナバワックス等が挙げられる。
また、これらは1種、または2種以上の併用系で使用す
ることも出来る。
【0014】ポリオレフィンワックス(B)のポリオレ
フィン樹脂用着色組成物への配合は、5〜40重量%が
好ましい。ポリオレフィン樹脂(B)の配合割合が5重
量%未満では顔料分散剤としての機能が不充分となり、
40重量%を超えるとマスターバッチとしての形状がと
れない恐れがあり、好ましくない。
【0015】一般に、樹脂を着色する場合、所望する色
に応じて数種類の顔料が用いられる。これらの顔料を本
発明では多成分顔料(D)という。
【0016】本発明では、黒色顔料として平均粒子径が
40〜120mμの範囲にあるカーボンブラック(C)
が用いられる。ファーネスタイプまたはチャンネルタイ
プどちらのカーボンブラックでもよい。特に好ましい平
均粒子径は50〜90mμである。平均粒子径が40m
μ未満であると色別れを起こしやすく、120mμを超
えると着色力が低下するため好ましくない。上記平均粒
子径の範囲であれば、タイプや平均粒子径の異なる2種
以上のカーボンブラックを混合したものでも良い。尚、
多成分顔料(D)におけるカーボンブラック(C)の配
合割合は、所望する色により適当量に調節される。
【0017】従来、本発明に記載のような、平均粒子径
の大きいカーボンブラックは着色力が低いため、所望す
る色にするために相当量添加する必要があった。しか
し、これは経費がかかる上にマスターバッチの形状が保
てない恐れがあり、仮にマスターバッチ化が可能であっ
たとしても、このマスターバッチにより着色された成形
品は色ムラの問題を避けられず、顔料濃度が高いマスタ
ーバッチ作成の技術分野では非実用的なものであった。
【0018】しかしながら、本発明で用いられる平均粒
子径40〜120mμのカーボンブラック(C)は、ポ
リオレフィンワックス(B)の適量の添加により良好な
顔料分散状態を呈し、少ない添加量で充分な着色性能を
有する。そのため、色ムラが生じない、着色状態の良好
な成形品の提供が出来るようになり、更に、射出成形機
内での滞留時に他の顔料から反発作用を受けた場合にも
色別れを起こし難くなり、結果的に成形品の滞留色ムラ
の問題が解消されたと考えられる。
【0019】本発明で用いられる多成分顔料(D)のう
ち、カーボンブラック(C)以外の顔料は、従来からポ
リオレフィン系樹脂の着色に使用されている公知の顔料
が使用できる。このような顔料の例としては、アゾ系・
アントラキノン系・フタロシアニン系・キナクリドン系
・イソインドリノン系・ジオキサン系・ペリレン系・キ
ノフタロン系・ペリノン系等の有機顔料や、酸化チタン
・チタンイエロー・群青・コバルトブルー・複合系酸化
物顔料等の無機顔料が挙げられる。これらの顔料の1種
以上、または有機、無機を問わず2種以上の組み合わせ
でカーボンブラック(C)と共に用いられる。
【0020】多成分顔料(D)(カーボンブラック
(C)を含有)のポリオレフィン樹脂用着色組成物への
配合は、所望する色にもよるが30〜60重量%が好ま
しい。多成分顔料(D)の配合割合が30重量%未満で
は充分な着色効果が得られず、逆に60重量%を超える
と顔料の分散不良が生じたり、マスターバッチの形状が
とれなくなるので好ましくない。
【0021】本発明のポリオレフィン樹脂用着色組成物
は通常の方法に従って加熱溶融して製造される。すなわ
ちバンバリーミキサー、ニーダー、ロール等の混練装置
で前述のポリオレフィンワックス(B)と平均粒子径4
0〜120mμのカーボンブラック(C)を含有する多
成分顔料(D)とを溶融混練し、次いでこの混練物とポ
リオレフィン樹脂(A)とを押出機にて溶融混練して粒
状、円柱状、又は角状等に加工する。
【0022】本発明の成形品としては自動車部品材料、
家電部品材料等のプラスチック製品が挙げられる。尚、
本発明のポリオレフィン樹脂用着色組成物には、本発明
の効果を阻害しない範囲で必要に応じて酸化防止剤,紫
外線吸収、安定剤、可塑剤、帯電防止剤、難燃剤、充填
剤、補強剤、界面活性剤、カップリング剤、造核剤等の
各種の添加剤を添加することもできる。
【0023】本発明の成形品は、顔料濃度の高い上記ポ
リオレフィン樹脂用着色組成物(マスターバッチ)と未
着色の被着色樹脂とを溶融混練後、射出成形して得られ
る。未着色の被着色樹脂としては、ポリオレフィン樹脂
用着色組成物(マスターバッチ)の基材樹脂であるポリ
オレフィン樹脂(A)と同一のもの、もしくは類似のも
のが用いられる。
【0024】本発明の成形品は、必要に応じて酸化防止
剤,紫外線吸収、安定剤、可塑剤、帯電防止剤、難燃
剤、ゴム、タルク等の充填剤、補強剤、界面活性剤、カ
ップリング剤、造核剤等の各種の添加剤を添加すること
もできる。
【0025】本発明の成形品は、顔料の含有濃度にもよ
るがマスターバッチを未着色の被着色樹脂で20〜10
0倍に希釈するのが望ましい。20倍未満であると成形
品の物性の低下の恐れがあり、また、100倍を超える
と色ムラの恐れがあるので好ましくない。
【0026】
【実施例】以下に、本発明を具体的に実施例を挙げて説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されず幅広い応
用範囲を持つものである。尚、実施例中「部」は「重量
部」を、「%」は「重量%」をそれぞれ表す。 (実施例1) ホモポリプロピレン 40重量% (商品名:J108P グランドポリマー社製) ポリエチレンワックス 16重量% (商品名:NL500 三井化学社製) 二酸化チタン 30重量% (商品名:2230 クロノス社製) 群青 7重量% (商品名:#2000 第一化成工業社製) 弁柄 3重量% (商品名:120ED トダカラー社製) カーボンブラック 3.6重量% (商品名:#10 平均粒子径84mμ 三菱化学社製) 帯電防止剤 0.3重量% 酸化防止剤 0.1重量% (マスターバッチの作製)まず、上記配合比率の二酸化
チタン、群青、弁柄、カーボンブラックおよびポリエチ
レンワックスを高速ミキサーで混合した後、加圧ニーダ
ーにて加熱溶融混練し、続いて加熱三本ロールにて顔料
分散処理を行い顆粒状または粉体状の混練物を作製し
た。この混練物とホモポリプロピレン、帯電防止剤およ
び酸化防止剤を上記に記載の比率で配合し、単軸スクリ
ュー押出機(L/D=25)にて温度210℃で溶融混
練を行い、押出されたストランドをペレタイザーにより
長さ2〜3mm・直径2〜3mmの円筒状にカッティン
グして、目的とするマスターバッチを得た。 (成形品の作製)上記マスターバッチ3重量部と、被着
色樹脂としてタルク20%を含有するエチレン−プロピ
レンブロック共重合体100重量部(エチレン−プロピ
レンブロック共重合体樹脂成分は80重量部)とをタン
ブラーで混合し、射出成形機(フルフライトスクリュ
ー、L/D=24)で成形温度220℃、背圧10kg
/cm2 にてプレート(150mm×300mm×厚み
2mm)の連続成形を開始し、色ムラの無いプレートを
安定成形できる状態になった後に3ショット採取(通常
成形)し、成形作業を30分間停止(材料は充填状態、
温度は220℃を維持)した。その後、停止前と同一条
件で連続成形を再開し、成形開始後1〜7ショット目ま
での7枚のプレートを採取し、それぞれのプレートの滞
留色ムラの評価を行った。 (滞留色ムラの評価)通常成形(連続安定成形)時のプ
レート3枚と、成形再開後のプレート7枚の表面色ムラ
の状態を目視観察し、以下に示す5段階の基準で評価
し、結果を表1に示した。滞留後の色ムラは確認されな
かった。 ◎ : 色ムラ無く、通常成形と同等 ○ : 僅かに色ムラ有り △ : 部分的に色ムラ有り △〜×: 部分的に目立つ色ムラ有り × : 全体に色ムラ有り
【0027】 (実施例2) エチレン−プロピレンランダム共重合体 46重量% (商品名:J206P グランドポリマー社製) ポリエチレンワックス 14重量% (商品名:NL500 三井化学社製) 二酸化チタン 24.5重量% (商品名:2230 クロノス社製) チタンイエロー 11.1重量% (商品名:42−145A 日本フェロー社製) 弁柄 2.5重量% (商品名:120ED トダカラー社製) カーボンブラック 1.5重量% (商品名:ニテロン#10 平均粒子径41mμ 新日鐵化学社製) 帯電防止剤 0.3重量% 酸化防止剤 0.1重量% (マスターバッチの作製および成形品の作成とその評
価)まず、上記配合比率の二酸化チタン、チタンイエロ
ー、弁柄、カーボンブラックおよびポリエチレンワック
スを高速ミキサーで混合した後、加圧ニーダーにて加熱
溶融混練して、続いて加熱三本ロールにて顔料分散処理
を行い顆粒状または粉体状の混練物を作製した。この混
練物とエチレン−プロピレンランダム共重合体、帯電防
止剤および酸化防止剤を上記に記載の比率で配合し、単
軸スクリュー押出機(L/D=25)にて温度200℃
で溶融混練を行い、押出されたストランドをペレタイザ
ーにより長さ2〜3mm・直径2〜3mmの円筒状にカ
ッティングして、目的とするマスターバッチを得た。滞
留色ムラ評価用プレートの作製および滞留色ムラの評価
は、実施例1と同様に行った。結果は表1に示した。滞
留後の色ムラは確認されなかった。
【0028】 (実施例3) エチレン−プロピレンブロック共重合体 20重量% (商品名:J708P グランドポリマー社製) 直鎖状低密度ポリエチレン 10.5重量% (商品名:NUCG5391 日本ユニカー社製) ポリエチレンワックス 15.3重量% (商品名:NL500 三井化学社製) 二酸化チタン 34.5重量% (商品名:2230 クロノス社製) チタンイエロー 7.9重量% (商品名:42−145A 日本フェロー社製) フタロシアニングリーン 7.7重量% (商品名:リオノールグリーンY102 東洋インキ製造社製) カーボンブラック 3.7重量% (商品名:旭#55 平均粒子径66mμ 旭カーボン社製) 帯電防止剤 0.3重量% 酸化防止剤 0.1重量% (マスターバッチの作製および成形品の作成とその評
価)まず、上記配合比率の二酸化チタン、チタンイエロ
ー、フタロシアニングリーン、カーボンブラックおよび
ポリエチレンワックスを高速ミキサーで混合した後、加
圧ニーダーにて加熱溶融混練して、続いて加熱三本ロー
ルにて顔料分散処理を行い顆粒状または粉体状の混練物
を作製した。この混練物とエチレン−プロピレンブロッ
ク共重合体、直鎖状低密度ポリエチレン、帯電防止剤お
よび酸化防止剤を上記に記載の比率で配合し、単軸スク
リュー押出機(L/D=25)にて温度210℃で溶融
混練を行い、押出されたストランドをペレタイザーによ
り長さ2〜3mm・直径2〜3mmの円筒状にカッティ
ングして、目的とするマスターバッチを得た。滞留色ム
ラ評価用プレートの作製および滞留色ムラの評価は、実
施例1と同様に行い、結果は表1に示した。滞留後の色
ムラは確認されなかった。
【0029】 (比較例1) エチレン−プロピレンブロック共重合体 40.3重量% (商品名:J708P グランドポリマー社製) ポリエチレンワックス 16重量% (商品名:NL500 三井化学社製) 二酸化チタン 30重量% (商品名:2230 クロノス社製) 群青 7重量% (商品名:#2000 第一化成工業社製) 弁柄 3重量% (商品名:120ED トダカラー社製) カーボンブラック 3.3重量% (商品名:#44 平均粒子径24mμ 三菱化学社製) 帯電防止剤 0.3重量% 酸化防止剤 0.1重量% (マスターバッチの作製および成形品の作成とその評
価)まず、上記配合比率の二酸化チタン、群青、弁柄、
カーボンブラックおよびポリエチレンワックスを高速ミ
キサーで混合した後、加圧ニーダーにて加熱溶融混練し
て、続いて加熱三本ロールにて顔料分散処理を行い顆粒
状または粉体状の混練物を作製した。この混練物とエチ
レン−プロピレンブロック共重合体、帯電防止剤および
酸化防止剤を上記に記載の比率で配合し、単軸スクリュ
ー押出機(L/D=25)にて温度210℃で溶融混練
を行い、押出されたストランドをペレタイザーにより長
さ2〜3mm・直径2〜3mmの円筒状にカッティング
して、目的とするマスターバッチを得た。滞留色ムラ評
価用プレートの作製および滞留色ムラの評価は、実施例
1と同様に行った。結果は表1に示した。滞留後の色ム
ラが確認された。
【0030】 (比較例2) エチレン−プロピレンランダム共重合体 46.4重量% (商品名:J206P グランドポリマー社製) ポリエチレンワックス 14重量% (商品名:NL500 三井化学社製) 二酸化チタン 24.5重量% (商品名:2230 クロノス社製) チタンイエロー 11.1重量% (商品名:42−145A 日本フェロー社製) 弁柄 2.5重量% (商品名:120ED トダカラー社製) カーボンブラック 1.1重量% (商品名:#900 平均粒子径16mμ 三菱化学社製) 帯電防止剤 0.3重量% 酸化防止剤 0.1重量% (マスターバッチの作製および成形品の作成とその評
価)まず、上記配合比率の二酸化チタン、チタンイエロ
ー、弁柄、カーボンブラックおよびポリエチレンワック
スを高速ミキサーで混合した後、加圧ニーダーにて加熱
溶融混練して、続いて加熱三本ロールにて顔料分散処理
を行い顆粒状または粉体状の混練物を作製した。この混
練物とエチレン−プロピレンランダム共重合体、帯電防
止剤および酸化防止剤を上記に記載の比率で配合し、単
軸スクリュー押出機(L/D=25)にて温度210℃
で溶融混練を行い、押出されたストランドをペレタイザ
ーにより長さ2〜3mm・直径2〜3mmの円筒状にカ
ッティングして、目的とするマスターバッチを得た。滞
留色ムラ評価用プレートの作製および滞留色ムラの評価
は、実施例1と同様に行い、結果は表1に示した。滞留
後の色ムラが確認された。
【0031】 (比較例3) エチレン−プロピレンブロック共重合体 20重量% (商品名:J708P グランドポリマー社製) 直鎖状低密度ポリエチレン 10.9重量% (商品名:NUCG5391 日本ユニカー社製) ポリエチレンワックス 15.3重量% (商品名:NL500 三井化学社製) 二酸化チタン 34.5重量% (商品名:2230 クロノス社製) チタンイエロー 7.9重量% (商品名:42−145A 日本フェロー社製) フタロシアニングリーン 7.7重量% (商品名:リオノールグリーンY102 東洋インキ製造社製) カーボンブラック 3.3重量% (商品名:#30 平均粒子径30mμ 三菱化学社製) 帯電防止剤 0.3重量% 酸化防止剤 0.1重量% (マスターバッチの作製および成形品の作製とその評
価)まず、上記配合比率の二酸化チタン、チタンイエロ
ー、フタロシアニングリーン、カーボンブラックおよび
ポリエチレンワックスを高速ミキサーで混合した後、加
圧ニーダーにて加熱溶融混練して、続いて加熱三本ロー
ルにて顔料分散処理を行い顆粒状または粉体状の混練物
を作製した。この混練物とエチレン−プロピレンブロッ
ク共重合体、直鎖状低密度ポリエチレン、帯電防止剤お
よび酸化防止剤を上記に記載の比率で配合し、単軸スク
リュー押出機(L/D=25)にて温度210℃で溶融
混練を行い、押出されたストランドをペレタイザーによ
り長さ2〜3mm・直径2〜3mmの円筒状にカッティ
ングして、目的とするマスターバッチを得た。滞留色ム
ラ評価用プレートの作製および滞留色ムラの評価は、実
施例1と同様に行い、結果は表1に示した。滞留後の色
ムラが確認された。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン樹脂用着色組成
物(マスターバッチ)の黒色顔料として、特定の平均粒
径のカーボンブラックを用いることによって、連続射出
成形を一時中断しても、成形機中で顔料が色別れを起こ
さず、成形品に滞留色ムラを生じない、外観の優れた成
形品が安定して得られる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA14 AA15 AA20 AB03 AB18 AD02 AE09 AH07 AH12 BA01 BB05 BC03 BC09 4J002 AE03X BB03W BB03X BB05W BB05X BB12W BB15W BB15X BP02W BP02X DA036 FD010 FD090 FD096 GN00 GQ00 4J037 AA02 CB28 CC12 DD05 EE28 EE48 FF05 FF15 FF30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン樹脂(A)、ポリオレフ
    ィンワックス(B)、平均粒子径40〜120mμのカ
    ーボンブラック(C)を含有する多成分顔料(D)とを
    含むポリオレフィン樹脂用着色組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のポリオレフィン樹脂用
    着色組成物を用いて成ることを特徴とする成形品。
  3. 【請求項3】 平均粒子径40〜120mμのカーボン
    ブラック(C)をポリオレフィン樹脂(A)中に分散せ
    しめてなるポリオレフィン樹脂用着色組成物を用いて成
    形品を得ることによって、この成形品に滞留色ムラが発
    生することを抑制する方法。
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