JPH02255746A - 給湯・給水配管用ポリブテン―1樹脂組成物 - Google Patents

給湯・給水配管用ポリブテン―1樹脂組成物

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JPH02255746A
JPH02255746A JP7908689A JP7908689A JPH02255746A JP H02255746 A JPH02255746 A JP H02255746A JP 7908689 A JP7908689 A JP 7908689A JP 7908689 A JP7908689 A JP 7908689A JP H02255746 A JPH02255746 A JP H02255746A
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JP
Japan
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polybutene
water supply
ethyl
carbon black
resin
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Application number
JP7908689A
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English (en)
Inventor
Masahiko Kondo
正彦 近藤
Takashi Yamawaki
山脇 隆
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP7908689A priority Critical patent/JPH02255746A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規な給湯・給水配管用ポリブテン−1樹脂組
成物に関するものである。さらに詳しくいえば、本発明
は、優れた耐候性及び耐塩素水性を有し、給湯・給水配
管用素材として好適に用いられるポリブテン−1樹脂組
成物に関するものである。
[従来の技術] 従来、給湯・給水配管材料としては、例えば銅管、亜鉛
めっき鋼管、ステンレス鋼管などが用いられているが、
鋼管の場合は青水の発生や電蝕による漏水、亜鉛めっき
鋼管の場合は錆による赤水の発生、ステンレス鋼管の場
合はストレス割れの発生などの問題があることから、近
年ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブテン−1などの合成樹脂管に置き換わりつつある。
特にポリブテン−1は、高温クリープ特性、低温特性、
耐摩耗性及び可撓性などに優れているため、給湯・給水
管の素材としては最適な樹脂といえる。
ところで、ポリブテン−1などのポリオレフィン樹脂を
給湯・給水配管の素材として用いる場合、その耐候性を
向上させるために、カーボンブラックを配合することが
一般に広く行われている。しかしながら、このようなカ
ーボンブラックを配合したポリオレフィン管は、特に水
道水に添加されている殺菌用塩素によって劣化されやす
いなど、耐塩素水性に劣るという問題を有している。
したがって、このような問題を解決するため、これまで
種々の試みがなされてきた0例えば外層のみにカーボン
ブラックを配合した二層パイプの使用(特開昭56−8
0458号公報)、カーボンブラックの粒径の規定(特
開昭57−33286号公報)、イオウ系添加剤の使用
(特開昭57−162690号公報)、カーボンブラッ
クの比表面積と電子スピン密度との積の規定(特開昭6
3−163085号公報)などの技術が開示されている
。しかしながら、これらの技術は、いずれも給湯・給水
管の製造コストが高くついたり、耐候性が低下したり、
耐塩素水性の向上効果が不十分であったりして、必ずし
も十分に満足しうるちのではない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、このような事情のもとで、耐候性及び耐塩素
水性がともに優れていて、給湯・給水配管用素材として
好適なポリブテン−1樹脂組成物を提供することを目的
としてなされたものである。
[課題を解決するための手段コ 本発明者は耐候性及び耐塩素水性に優れた給湯・給水配
管用ポリブテン−1樹脂組成物を開発すべく鋭意研究を
重ねた結果、カーボンブラック配合のポリブテン−1給
湯・給水管の劣化箇所の中心部に、イオウ化合物がある
ことに着目し、ポリブテン−1樹脂に、イオウ含有量の
少ないカーボンブラックを配合することにより、耐候性
と耐塩素水性がともに優れたポリブテン−1樹脂組成物
が得られ、その目的を達成しうろことを見い出し、この
知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ポリブテン−1樹脂に、イオウ含
有量が0.5重量%以下のカーボンブラックを配合させ
たことを特徴とする給湯・給水配管用ポリブテン−1樹
脂組成物を提供するものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明組成物において用いられるポリブテン−1樹脂は
、ブチン−1単独重合体であってもよいし、ブテン−1
と他のα−オレフィンとの共重合体であってもよいが、
共重合体の場合、α−オレフィン単位の含有量は25モ
ル%以下が好ましい。
また、ブテン−1と共重合させる他のα−オレフィンと
しては、例えばエチレン、プロピレン、4−メチルペン
テン−1、ヘキセン−1などが挙げられ、これらは1種
用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい
該ポリブテン−1樹脂は、スラリー重合、溶液重合、気
相重合などのいずれの重合形式によって得られたもので
あってもよいが、例えば固体触媒成分(A)、有機アル
ミニウム化合物(B)及び電子供与体(C)からなる触
媒の存在下に、ブテン−1又はブテン〜1と他のα−オ
レフィンとを気相重合させることにより、容易に製造す
ることができる。
前記固体触媒成分(A)は、マグネシウム化合物と電子
供与性化合物と四価チタンのハロゲン化物とから調製さ
れる。
このマグネシウム化合物としては、特に制限はなく、通
常の低級α−オレフィンの立体規則性重合や直鎖状ポリ
エチレンなどのエチレン単独又は共重合体製造用の高活
性触媒の調製原料として用いられるものを用いることが
できる。
そのようなマグネシウム化合物として、例えば、次の一
般式 (ただし、式中、Xは、ハロゲン原子;炭素数1〜20
のアルキル基:炭素数1〜10の直鎖状あるいは側鎖を
有するアルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールア
ルコキシ基などの脂肪族、脂環式系、芳香族系アルコキ
シ基;アリールオキシ基、アルキルアリールオキシ基な
どのアリールオキシ基;あるいは、これらにハロゲン原
子などのへテロ原子が置換した置換アルコキシ基や置換
アリールオキシ基などを表す、なお、式中、Xは、互い
に同じ種類の基であっても、異なった種類の基であって
もいずれでもよい) で表される化合物を挙げることができる。
前記Xに関するハロゲン原子としては、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子及びヨウ素原子を挙げることができる
が、これらの中でも特に塩素原子が好ましい。
前記式で示されるマグネシウム化合物の具体例としては
、例えば、 M g (−CtHsh、 M g (C2H= ) (C< Hs )、M g 
(C4Hl)(CaH13)、M g (C< Hs 
) (Cm H+ t )、Mg(−0CHs)z、 M g (OCaHs)z、 M g (OC3Hy)t、 M g (OC48s)z、 M g (OCaH+3)z、 Mg(−〇C,H□)7、 M g (OCHl)(OCzHs)、MgCff12
、MgBr2、MgI、、M g Cj!(M CH*
)、Mg(1!(○C2H3)、M g C1(OCy
H、)、M g C1(OC48*)などを挙げること
ができる。
これらの各種マグネシウム化合物は、1種単独で使用す
ることもできるし、2種以上を併用して使用することも
できる。
なお、これらの中でも、塩化マグネシウム化合物、低級
アルコキシマグネシウム化合物などが好ましく、特に M g C12、M g (C4Hs)(CaH+v)
、Mg(0CI4xL、M g (OC2HsLが好ま
しい。
前記固体触媒成分(A)の原料である電子供与性化合物
として、酸素、窒素、リンあるいは硫黄を含有する有機
化合物を使用することができる。
この電子供与性化合物としては、例えば、アミン類、ア
ミド類、ケトン類、ニトリル類、ホスフィン類、ホスホ
ルアミド類、エステル類、エーテル類、チオエーテル類
、千オニステル類、酸無水物類、酸ハライド類、酸アミ
ド類、アルデヒド類、有機酸類などが挙げられる。
より具体的には、安息香酸、p−オキシ安息香酸のよう
な芳香族カルボン酸の如き有機酸類;無水コハク酸、無
水安息香酸、無水p−1−ルイル酸のような酸無水物類
;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン、アセトフェノン、ベンゾフェノン、ベンゾキノン
などの炭素数3〜15のケトン類:アセトアルデヒド、
プロピオンアルデヒド、オクチルアルデヒド、ベンズア
ルデヒド、トルアルデヒド、ナフトアルデヒドなどの炭
素数2〜15のアルデヒド類;ギ酸メチル、酢酸メチル
、酢酸エチル、酢酸ビニル、酢酸プロピル、酢酸オクチ
ル、酢酸シクロヘキシル、10ピオン酸エチル、酪酸エ
チル、吉草酸エチル、クロロ酢酸メチル、ジクロロ酢酸
エチル、メタクリル酸メチル、クロトン酸エチル、ピバ
リン酸エチル、マレイン酸ジメチル、シクロヘキサンカ
ルボン酸エチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安
息香酸プロピル、安息香酸ブチル、安息香酸オクチル、
安息香酸シクロヘキシル、安息香酸フェニル、安息香酸
ベンジル、トルイル酸メチル、トルイル酸エチル、トル
イル酸アミル、エチル安息香酸エチル、アニス酸メチル
、アニス酸エチル、エトキシ安息香酸エチル、p−ブト
キシ安息香酸エチル、0−クロロ安息香酸エチル及びナ
フトエ酸エチルなどのモノエステル、あるいはジメチル
フタレート、ジエチルフタレート、ジプロピルフタレー
ト、ジイソプロピルフタレート、ジイソブチルフタレー
ト、メチルエチルフタレート、メチルプロピルフタレー
ト、メチルイソブチルフタレート、エチル10ビルフタ
レート、エチルイソブチルフタレート、プロピルイソブ
チルフタレート、ジメチルテレフタレート、ジエチルテ
レフタレート、ジプロピルテレフタレート、ジイソプロ
ピルテレフタレート、ジイソブチルテレフタレート、メ
チルエチルテレフタレート、メチルプロとルテレフタレ
ート、メチルイソブチルテレフタレート、エチルプロピ
ルテレフタレート、エチルイソブチルテレフタレート、
プロピルイソブチルテレフタレート、ジメチルイソフタ
レート、ジエチルイソフタレート、ジプロピルイソフタ
レート、ジイソプロピルイソフタレート、ジイソブチル
イソフタレート、メチルエチルイソフタレート、メチル
プロピルイソフタレート、メチルイソブチルイソフタレ
ート、エチルプロとルイソフタレート、エチルイソブチ
ルイソフタレート及びプロピルイソブチルイソフタレー
トなどの芳香族ジエステル、γ−ブチロラクトン、δ−
バレロラクトン、クマリン、フタリド、炭酸エチレンな
どの炭素数2〜18のエステル類;アセチルクロリド、
ベンジルクロリド、トルイル酸クロリド、アニス酸クロ
リドなどの炭素数2〜15の酸ハライド類;メチルエー
テル、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、n−ブ
チルエーテル、アミルエーテル、テトラヒドロフラン、
アニソール、ジフェニルエーテル、エチレングリコール
ブチルエーテルなどの炭素数2〜2゜のエーテル類;酢
酸アミド、安息香酸アミド、トルイル酸アミドなどの酸
アミド類;トリブチルアミン、N、N’−ジメチルピペ
ラジン、トリベンジルアミン、アニリン、ピリジン、ピ
コリン、テトラメチルエチレンジアミンなどのアミン類
・アセトニトリル、ベンゾニトリル、トルニトリルなど
のニトリル類などを例示することができる。
このうち好ましいのは、エステル類、エーテル類、ケト
ン類、酸無水物類などである。とりわけ、芳香族カルボ
ン酸のアルキルエステル、例えば安息香酸、p−メトキ
シ安息香酸、p−エトキシ安息香酸、トルイル酸の如き
芳香族カルボン酸の炭素数1〜4のアルキルエステル、
芳香族ジエステル、例えばフタル酸ジイソブチル、フタ
ル酸ジイソプロピルが好ましく、またベンゾキノンのよ
うな芳香族ケトン、無水安息香酸のような芳香族カルボ
ン酸無水物、エチレングリコールブチルエーテルのよう
なエーテルなども好ましい、これらは1種単独で用いて
もよいし、2種以上を併用してもよい。
前記固体触媒成分(A>の原料の1つである前記四価チ
タンのハロゲン化物としては、例えば、’l’ i C
(b、TiBr<、T i I 4などのテトラハロゲ
ン化チタン; T i (OCH3)C1,、 T i (OCi Hs)CI3、 (n−C<H*0)TiC13、 T i (OC2HS)B r y などのトリハロゲン化アルコキシチタン;T i (O
CH3)2C12、 Ti(○C2Hs)2cL、 (n−CaH,0)zTi CN2、 T I (OC3H?)2C12 などのジハロゲン化アルコキシチタン:T  i  (
OCH))3Cl、 T i (OC2H5)3C1、 (n −C4H@O)3T i C1、T i (OC
H3)3B r などのモノハロゲン化トリアルコキシチタンなどを例示
することができる。これらは、1種単独で使用してもよ
いし、また2種以上を併用してもよい これらのうち高ハロゲン含有物を用いるのが好ましく、
特に四塩化チタンを用いるのが好ましい。
前記固体触媒成分(A)の調製手順として、例えば、前
記マグネシウム化合物、前記電子供与性化合物及び四価
チタンのハロゲン化物を、炭化水素溶媒中で一時的又は
段階的に接触させることが挙げられる。
固体触媒成分(A)の調製手順として、例えば、特開昭
56−166205号公報、特開昭57−63309号
公報、特開昭57−190004号公報、特開昭57−
300407号公報、特開昭58−47003号公報及
び特願昭61−43670号明細書などに記載された調
製手順を、この発明における前記固体触媒成分(A)の
好適な調製手順として、含めることができる。
また、周期表■〜■族に属する元素の酸化物、例えば酸
化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムなどの
酸化物、好適には酸化ケイ素、あるいは周期表■〜■族
に属する元素の酸化物の少なくとも1種を含む複合酸化
物、例えばシリカ−アルミナなどに前記マグネシウム化
合物を担持させた固形物と前記電子供与性化合物と前記
四価チタンのハロゲン化物とを、溶媒中で、0〜200
℃、好ましくは10〜150℃の温度で、2分〜24時
間接触させる調製手順に従って、固体触媒成分(A、 
)を調製することもできる(特願昭61−43670号
明細書に記載された調製方法)。
さらにまた、前記マグネシウム化合物と前記電子供与性
化合物とを接触させ、次いで前記電子供与性化合物と接
触後のマグネシウム化合物と四価チタンのハロゲン化物
とを2回以上反応させる調製手順に従って、前記固体触
媒成分(A)を調製することもできる(特開昭57−6
3309号公報に記載された調製方法)。
なお、固体触媒成分の調製に当たり、前記溶媒として、
前記マグネシウム化合物、前記電子供与性化合物及び四
価チタンのハロゲン化物に対して不活性な有機溶媒例え
ばヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素、ベンゼン
、トルエンなどの芳香族炭化水素、あるいは炭素数1〜
12の飽和又は不飽和の脂肪族、脂環族及び芳香族炭化
水素のモノ及びポリハロゲン化合物などのハロゲン化炭
化水素などを使用することができる。
本発明の方法において使用する前記固体触媒成分(A)
は、ハロゲン/チタン(モル比)が6〜200、好まし
くは7〜100であり、マグネシウム/チタン(モル比
)が1〜90、好ましくは5〜70であるのが望ましく
、また、電子供与性化合物/マグネシウム(モル比)が
0,01以上、好ましくは0.03〜1であることが重
要である。
これらの各成分の割合が、上記の範囲外であると、触媒
活性及び得られる重合体の立体規則性が不十分となるこ
とがある。
該触媒における有機アルミニウム化合物(B)について
は特に制限はないが、通常トリアルキルアルミニウムが
好ましく用いられる。
前記電子供与体(C)は、1個以上のへテロ原子を含ん
でいれば、環状基又は開鎖を有していてもよく、特に制
限はないのであるが、中でも、次の式で表される複素環
式化合物を好適に使用することができる。
/−一\ (ただし、式中、R4及びR7は炭化水素基である。
好ましいR4及びR7は炭素数2〜5の炭化水素基であ
り、R5,R1及びR1はそれぞれ水素原子又は炭素数
1〜5の炭化水素基である。)上記式で表される複素環
式化合物の中でも、好ましいのは、例えば1.4−シネ
オール、1,8−シネオール、m−シネオールなどのシ
ネオール類である。さらに、前記式で表される複素環式
化合物以外のへテロ化合物、例えばケイ素化合物を用い
ることもできるし、ジフェニルジメトキシシランなどの
アリールアルコキシシランを用いることもできる。
該ポリブテン−1樹脂の製造に用いる触媒の組成につい
ては、有機アルミニウム化合物(B)が、固体触媒成分
(A)中の四価チタン化合物におけるチタン原子に対し
て、通常0.1〜1000倍モル好ましくは、1〜50
0倍モルの範囲(こあることが望ましく、また電子供与
性化合物(C)は、固体触媒成分(A)中の四価チタン
化合物におけるチタン原子に対して、通常0.1〜50
0倍モル、好ましくは0.5〜200倍モルの範囲にあ
ることが望ましい。
気相重合温度は通常45〜80℃、好ましくは50〜7
0℃の範囲で選ばれ、重合圧力は、原料成分の液化が実
質的に起こらない範囲内で適宜に設定することができ、
通常の場合は、1〜1.5Ay/c眉2である。
また、分子量を調節する目的で、水素のような分子量調
節剤を共存させてもよいし、重合体の凝集防止を目的と
して、ブテン−1より沸点の低い不活性ガス、例えば窒
素、メタン、エタン、プロパンなどを共存させることも
できる。
本発明組成物において用いられるカーボンブラックと1
2では、ファーネス法、チャンネル法、アセチレン法、
サーマル法など、いずれの製法によって得られたものも
用いることができるが、イオウ含有量が0.5重量%以
下であることが必要である。この含有量が0.5重量%
を超えると耐塩素水性が低下し、本発明の目的が達せら
れない。
また、このカーボンブラックの平均粒径は、10〜10
0mμ、好ましくは12〜60mμの範囲にあることが
、耐候性の面から望ましい、さらに該カーボンブラック
の配合量は、ポリブテン−1樹脂100重量部に対し、
通常0.1〜10重量部、好ましくは0.2〜5重量部
の範囲で選ばれる。この量が0.1重量部未満では耐候
性及び耐塩素水性の向上効果が十分に発揮されない。
本発明組成物においては、耐塩素水性をさらに向上させ
るために、所望に応じ、酸化防止剤や耐候剤を添加する
ことができる。この酸化防止剤や耐候剤としては、例え
ば2.6−ジーt−ブチル−p−クレゾール、1.1.
3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブ
チルフェニル)ブタン、テトラキス[メチレン−3−(
3°、5゜ジー+−ブチル−4°−ヒドロキシフェニル
)プロピオネートコメタン、2,2″−チオビス(4−
メチル−6−1−一ブチルフェノール)、4.4’チオ
ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1.
.3.5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、
n−オクタデシル−3−< 3’ 、 5’−ジ−t−
ブチル−4°−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、
トリス(3,5−シーt−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)イソシアヌレイト、4.4′−メチレンビス(2
,6−ジーt−ブチルフェノール)、L、3.5−トリ
ス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−シメチ
ルフエニル)インシアヌレート、トリス(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)ホスファイト、テトラキス(2,
4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレ
ンジホスファイト、2.4−ジ−t−ブチルフェニル3
’、5’−ジ−t−ブチル−4°−ヒドロキシベンゾエ
ート、3.9−ビスく2−ヒドロキシ−1,1−ジ−メ
チルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5・5]ウンデカンなどが挙げられる。
さらに、本発明組成物には、必要に応じ7、本発明の目
的を損なわない範囲で、各種添加剤、例えば光安定剤、
滑剤、残留塩素捕捉剤、金属不活性化剤、防かび剤、発
錆防止剤、着色剤などや、さらには各種充填剤などを添
加することができる8前記光安定剤としては、例えばベ
ンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シュウ酸アニ
リド系、ヒンダードアミン系などが挙げられ、滑剤とし
ては、例えばステアリン酸アミド、バルミチン酸アミド
、オレイン酸アミド、エルカ酸アミドなどが挙げられる
8また、残留塩素捕捉剤としては、例えばステアリン酸
カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニ
ウム、ステアリン酸マグネシウム、バルミチン酸カルシ
ウムなどの高級脂肪酸金属塩や、ハイドロタルサイト系
化合物などが挙げられる。
本発明組成物を調製する方法については特に制限はなく
、例えばポリブテン−1樹脂とカーボンブラックと必要
に応じて用いられる各種添加成分とをリボンブレンダー
、ヘンシェルミキサーなどで混合後、押出機で造粒して
もよいし、直接パンバリミキサー ニーダ−12本ロー
ルなどで溶融混練後、押出機で造粒してもよく、あるい
は高濃度のマスターバッチをバンバリーミキサ−や二軸
混練機などで作成し、これを造粒時や成形時に添加混合
してもよい。
本発明の給水・給湯配管用ポリブテン−1樹脂組成物を
用いて給水・給湯管などを作成する方法としては、例え
ば前記のようにして調製された組成物を140〜320
℃の範囲の温度において溶融し、ダイを通して押出し、
サイジングを行ったのち、水温5〜50℃の冷却水槽で
冷却し、引取機を通して切断あるいは巻取る方法などを
用いることができる。押出機としては、一般には単軸型
のメタリンゲタイブのスクリューが使用できる。
グイとしては、ストレートヘッドタイプ、クロスヘツド
タイプあるいはオフセットタイプなどが挙げられる。ま
た、サイジング方法しては、例えばサイジングプレート
法、アウトサイドマンドレル法、サイジングボックス法
、インサイドマンドレル法などが挙げられる。さらに継
手用の管や貯湯用タンクは、通常の射出成形機又は中空
成形機と金型との組合せを用いることによって成形する
ことができる。
[実施例] 次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はこれらの例によってなんら限定されるものでは
ない。
(実施例1〜4、比較例1〜5) 気相重合法で得られたパウダー状の極限粘度[η]4.
1dt’/、yのポリブテン−1樹脂(ホモポリマー)
100重量部に、ステアリン酸カルシウム0.05重量
部、ハイドロタルサイト(D HT −4A)0.05
重量部、1.3.5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
ベンゼン(I rganox1330)0.20重量部
、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートコメタン
(I rganoxlolo)0.25重量部を加え5
さらに第1表に示す種類のカーボンブラックを第2表に
示す量配合し、この混合物を二軸混練機で混練造粒した
0次いで、これを200℃、50kg/cm”の条件で
プレス成形して厚さlz、wのシートを作成したのち、
2X10czのサンプル片を切り出した。
次に、このサンプル片を塩素水循環装置のパイプ内に取
付け、このパイプ内に温度90℃、塩素濃度1100p
pに維持された高温塩素水を150日間循環して耐塩素
水性のテストを行った9耐塩素水性の評価は、外観目視
により、白化の発生度を1〜5段附り白化なしを1とし
、全面に白化が発生したものを5とした)で評点すると
ともに、極限粘度[η]を求めることによって行った。
その結果を第2表に示す。
(以下余白) 第  1  表 注 カーボンブラック中のイオウ含有量はLECO社の
イオウ分析装置で測定した。
第2表から分かるように、イオウ含有量が0.5重量%
以下のカーボンブラックを配合することにより、カーボ
ンブラック無配合のものに比べて、耐塩素水性がかなり
向上する。これに対し、イオウ含有量が0.5重量%を
超えるカーボンブラックを配合したものは、カーボンブ
ラック無配合のものに比べて、耐塩素水性はさらに低下
している。
[発明の効果] 本発明によると、ポリブテン−1樹脂に、イオウ含有量
が0.5重量%以下のカーボンブラックを配合すること
により、耐候性とともに耐塩素水性にも優れた樹脂組成
物が得られる。また、該ポリブテン−1樹脂は高温クリ
ープ特性、低温特性、耐摩耗性、可撓性などに優れてい
るので、このイオウ含量の低いカーボンブラックを配合
した本発明のポリブテン−1樹脂組成物は、給湯・給水
配管用素材として、極めて適している。
手続補正書 l 事件の表示 乎成1年特許願第79086号 2 発明の名称 給湯・給水配管用ポリブテン−1樹脂組成物3 補正を
する者 事件との関係  特許出願人 住所    東京都千代田区丸の白玉丁目1番1号名称
    出光石油化学株式会社 代表者   水郷 睦 4 代理人 住所    東京都新宿区西新宿七丁目18番20号日
生ビル6階 電話03−361−2738 氏名    弁理士(8759)福村直樹5 補正命令
の日付 発進口:なしく自発)7 補正の内容 (1)  明細書の第2ページ第2行に記載の「鋼管」
を「銅管」に補正する。
(2)  明細書の第4ページ第16行に記載の「ブテ
ン」を「ブテン」に補正する。
(3)  明細書の第15ページ第7行から同ページ第
8行に記載の「特願昭61−43670号」を「特開昭
62−201905Jに補正する。
(4)  明細書の第16ページ第1行から同ページ第
2行に記載の「特願昭61−43670号」を「特開昭
62−201905Jに補正する。
(5)  明細書の第21ページ第16行に記載の「ビ
フェニレンジホスファイト、」を「ビフェニレンジホス
ファイト、」に補正する。
以上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリブテン−1樹脂に、イオウ含有量が0.5重
    量%以下のカーボンブラックを配合させたことを特徴と
    する給湯・給水配管用ポリブテン−1樹脂組成物。
JP7908689A 1989-03-30 1989-03-30 給湯・給水配管用ポリブテン―1樹脂組成物 Pending JPH02255746A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001059041A (ja) * 1999-08-23 2001-03-06 Toyo Ink Mfg Co Ltd 着色組成物及びその利用
WO2014163160A1 (ja) * 2013-04-03 2014-10-09 三井化学株式会社 ポリ-1-ブテン樹脂組成物

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WO2014163160A1 (ja) * 2013-04-03 2014-10-09 三井化学株式会社 ポリ-1-ブテン樹脂組成物
JPWO2014163160A1 (ja) * 2013-04-03 2017-02-16 三井化学株式会社 ポリ−1−ブテン樹脂組成物

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