JPH1071935A - 不織布からなる洗浄体を備えた車両上面洗浄装置 - Google Patents

不織布からなる洗浄体を備えた車両上面洗浄装置

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JPH1071935A
JPH1071935A JP23020196A JP23020196A JPH1071935A JP H1071935 A JPH1071935 A JP H1071935A JP 23020196 A JP23020196 A JP 23020196A JP 23020196 A JP23020196 A JP 23020196A JP H1071935 A JPH1071935 A JP H1071935A
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JP
Japan
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cleaning body
cleaning
band
brake
voltage
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Application number
JP23020196A
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English (en)
Inventor
Toshio Takeuchi
敏雄 竹内
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Takeuchi Iron Works Corp
Original Assignee
Takeuchi Iron Works Corp
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Publication date
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  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 不織布よりなる洗浄体を備えた車両上面洗浄
装置において、洗浄体の重量が重いときに、洗浄体と車
体上面との接触により、洗浄体が上下に運動するのを帯
ブレーキにより防止する。 【構成】 フレーム1に設けられて洗浄体Wを支持した
揺動アーム101 に、その上下揺動により回転するブレ
ーキ輪50と、それに巻き付けられた帯51とよりなる
帯ブレーキBを設け、洗浄体Wが下降するとき、引っ張
り側となる帯51の一端511 をフレーム1に取り付
け、その他端を常時張力を加える手段53を介してフレ
ーム1に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレームに支持し
た揺動アームと、その揺動アームの先端に回転できるよ
うに支持した、不織布からなる洗浄体とを備え、前記洗
浄体により、車両の車体上面を洗浄するようにした、不
織布からなる洗浄体を備えた車両上面洗浄装置関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フレームに支持した揺動アーム
と、揺動アームの先端に回転できるように支持した合成
樹脂製のブリッスル(ブラシ毛)から成る洗浄体として
のトップブラシと、揺動アームに支持軸を挟んで設けた
バランスウエイトとを備え、トップブラシ側の重量によ
るモーメントとバランスウエイト側の重量によるモーメ
ントとの差に応じた接触面圧で、トップブラシを車両の
車体上面に沿わせるようにした車両上面洗浄装置は知ら
れている(たとえば特開昭60−176851号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記洗浄装置
は、トップブラシに合成樹脂製のブリッスルを用いてい
たので、洗浄水を含む量が非常に少なかった。そのた
め、トップブラシの重量は軽くほとんど変わらないの
で、安定した状態でトップブラシを車両の車体上面に沿
わせることができた。
【0004】しかし、ソフトタッチの洗浄を行うため
に、合成樹脂製のブリッスルに変えて不織布を用いた洗
浄体の場合は、洗車台数が多くなるにしたがって不織布
が多量の洗浄水を含むようになるため、洗浄水の含み量
が少ないときに比べ含み量が多いときは洗浄体の重量が
約3倍前後に増加する。そのために、洗浄体の重量が軽
いときは安定した状態でトップブラシを車両の車体上面
に沿わせることができるけれども、洗浄体の重量が重い
ときは洗浄体と車体上面との接触により揺動アームの上
下振動が起きて常に洗浄体が上下に運動したり、天上面
からリアーガラス面に移行するときに洗浄体が急激に下
降して、リアーガラス面上では洗浄体の回転中心軸がリ
アーガラス面に近づき過ぎるという課題があった。
【0005】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、前記課題を解決した新規な不織布からなる洗浄体を
備えた車両上面洗浄装置を提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本請求項1記載の発明によれば、フレームに支持し
た揺動アームと、その揺動アームの先端に回転できるよ
うに支持した、不織布からなる洗浄体とを備え、前記洗
浄体により、車両の車体上面を洗浄するようにした、不
織布からなる洗浄体を備えた車両上面洗浄装置におい
て、前記揺動アームに、その揺動アームの上下揺動によ
り回転するブレーキ輪およびそのブレーキ輪に巻き付け
られた帯とからなる帯ブレーキが設けられ、前記洗浄体
が下降するに際して、引っ張られる側となる、前記帯の
一端を前記フレームに取り付け、また前記帯の他端を、
その帯に常時張力を加える手段を介し前記フレームに取
り付けたことを特徴としている。
【0007】また上記目的達成のため、本請求項2記載
の発明によれば、前記請求項1記載のものにおいて、前
記車両は天井面と、それよりも低位のボンネット面、ト
ランクリッド面等の低位面を有する乗用車タイプであっ
て、該車両の天井面を前記洗浄体が洗浄しているときの
前記帯ブレーキのブレーキ力が、前記低位面を前記洗浄
体が洗浄しているときのそれよりも小さくなるように、
前記帯が接触する前記ブレーキ輪の所定範囲の外周面の
半径を大きくしたことを特徴としている。
【0008】さらに上記目的達成のため、本請求項3記
載の発明によれば、前記請求項1記載のものにおいて、
前記洗浄体が上限位置付近にあるときの、前記帯ブレー
キのブレーキ力は、前記洗浄体が下限位置付近にあると
きのそれよりも大きくなるように、前記帯の接触する前
記ブレーキ輪の所定範囲の外周面の半径を大きくしたこ
とを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例について説明する。
【0010】図1は、本発明装置を備えた洗車機の正面
図、図2は、図1の2−2線に沿う洗車機の側面図、図
3は、図1の3−3線に沿う部分図、図4は、作用図、
図5は、車体上面の洗浄過程を示す行程図である。
【0011】自動車Vを跨ぎ得るように正面視門型形状
をした走行フレーム1には、設置面上に敷設される左右
一対の走行レール2,2上をそれぞれ転動する各一対の
駆動輪3,3および従動輪4,4が設けられる。また走
行フレーム1の左右下部には、前記駆動輪3,3に近く
にそれぞれ減速機付き走行モータ51 ,52 が装備さ
れ、この走行モータ51 ,52 の出力軸に固定されたス
プロケット6,6と、前記駆動輪3,3に固定されたス
プロケット7,7とはチエン8,8により連動、連結さ
れている。そして走行モータ51 ,52 を正逆回転駆動
すれば、走行フレーム1を走行レール2,2に沿って、
すなわち洗浄すべき自動車Vの前後方向に沿って往復走
行させることができる。
【0012】走行フレーム1の左右両側部には、同一軸
線上に配列された左右一対の第1、第2支持軸91 ,9
2 がそれぞれ回転自在に支持される。その両支持軸
1 ,9 2 の内端には、左右一対の第1、第2揺動アー
ム101 ,102 の中間部がそれぞれ固定されており、
それら両揺動アーム101 ,102 の先端間には、その
間を一体的に連結する洗浄体支持軸Jが固定されてい
る。そしてこの洗浄体支持軸Jには、洗浄体Wが回転可
能に設けられ、この洗浄体Wは、洗浄体支持軸Jに回転
可能に嵌挿支持されたパイプ部材111 と、このパイプ
部材111 の軸方向に沿い積層状に固着した、円盤状を
なす複数枚の不織布よりなる洗浄部材112 とから構成
されている。各洗浄部材112 を構成する不織布は、た
とえばポリエステル、ナイロン等の長繊維から構成され
て、保水性を有しており、保水量の変化によりその重量
が可変であり、これにより洗浄体W自体に重量変化を及
ぼすものである。
【0013】前記第2揺動アーム102 の他端には、減
速機付きの回転モータ12が設けられ、この回転モータ
12の出力軸に固定されたスプロケット13とパイプ部
材111 に固定されたスプロケット14とは、第2揺動
アーム102 内において、チエン15により連結されて
いる。これにより回転モータ12を回転駆動することに
よって洗浄体Wを回転させることができる。また第1揺
動アーム101 の他端には、バランスウエイト16が固
着されている。
【0014】第1、第2支持軸91 ,92 には、ストッ
パアーム171 ,172 が固着されており、このストッ
パアーム171 ,172 が、走行フレーム1にそれぞれ
固定された下限ストッパ18および上限ストッパ19に
それぞれ当たることにより洗浄体Wの下限位置Dおよび
上限位置Uがそれぞれ規制される。
【0015】第1支持軸91 には、帯ブレーキBが設け
られている。帯ブレーキBは第1支持軸91 に固定され
たブレーキ輪50と、ブレーキ輪50に巻き付けられた
帯51とから成っている。洗浄体Wが下降するときに引
っ張られる帯51の一端51 1 は、走行フレーム1に固
定された軸52に回転できるように取り付けられ、他端
512 は、引っ張りバネ53とアジャストボルト54に
より走行フレーム1に取り付けられている。帯51の内
側には図示されていないブレーキ部材が取り付けられて
いる。また、ブレーキ輪50には、図4に示すように、
乗用車タイプの天上を洗浄するときの位置になる水平付
近の所定角度K3 の間はブレーキ力が小さく、そこから
上方、及び、下方になるとブレーキ力が大きくなるよう
に、凸片501 ,502 が固定されている。また、下方
よりも上方のブレーキ力が大きくなるように、凸片50
1 のほうが厚くなっている。上記のように帯51を取り
付けることにより、洗浄体Wが下降するときのブレーキ
力を上昇するときより大きくすることができる。また、
下限位置Dより上限位置Uのブレーキ力を大きくするこ
とにより、洗浄体Wを上限位置Uに容易に保持すること
ができる。
【0016】また、上限位置U、下限位置Dでの第1、
2揺動アーム101 ,102 の鉛直線Yからの角度
1 ,K2 は、K1 よりK2 が大きく設定されている。
これにより、更に、洗浄体Wを上限位置Uに容易に保持
することができる。
【0017】また走行フレーム1の一側上部には、減速
機付のトルクモータ20が固定されており、このトルク
モータ20の出力軸に固定されたスプロケット21と、
第1支持軸91 に固定されたスプロケット22とはチエ
ン23で連結されている。
【0018】前記第2支持軸92 には、磁石24を一体
的に設けた磁石アーム25が固定され、この磁石24に
対応して上限スイッチ26が走行フレーム1に固定され
ている。上限スイッチ26は、磁石24が所定距離内に
近づくと作動して洗浄体Wが上限位置Uにあることを検
出する。さらに第2支持軸92 には、走行フレーム1に
設けられたロータリエンコーダ27が接続されている。
【0019】走行フレーム1には、スタート位置検出ス
イッチ29が設けられ、このスタート位置検出スイッチ
29は、設置面に固設されたカム28に当たることによ
り作動して、走行フレーム1がスタート位置にあること
を検出する。
【0020】走行フレーム1の上部には、洗浄体Wに洗
浄水を噴射する洗浄水噴射管31が設けられ、この洗浄
水噴射管31には、その噴射管31に洗浄水を連続的に
供給し得る水ポンプ32が接続されている。
【0021】走行フレーム1の前面に設けられる制御盤
33の表面には、洗車を開始するためのスタートスイッ
チ34が設けられる。またこの制御盤33の内部には、
車体上面洗浄装置を制御する制御装置35と、前記トル
クモータ20に接続されるインバータ36が設けられ
る。
【0022】図3に示すように制御装置35は、以下に
説明する、昇降位置検出手段De、上昇位置検出手段D
u、下限検出手段Dd、下降力検出手段Df、記憶手段
Mの各機能を具備しており、しかもそれら機能De,D
u,Dd,Df,Mからの出力信号を制御プログラムに
基づいて演算処理して走行モータ51 ,52 、洗浄体W
の回転モータ12、トルクモータ20および水ポンプ3
2を作動させる制御手段としての制御回路Cを有してい
る。
【0023】昇降位置検出手段Deは、洗浄体Wが上限
位置Uから下降を始めて上限スイッチ26が不作動にな
った時から洗浄体Wが下降している間は、ロータリエン
コーダ27からの出力パルスを加算することにより、ま
たその洗浄体Wが上昇している間は、ロータリエンコー
ダ27からの出力パルスを減算することにより、洗浄体
Wの昇降位置θを、上限位置Uからの角度として検出す
る。
【0024】上昇位置検出手段Duは、昇降位置検出手
段Deの検出した昇降位置θが洗浄体Wの上、下限位置
U、D間に設定した所定設定位置Z(この実施例では、
図2に示すように下限位置D寄りに設定)に対応して予
め決められた第1設定昇降位置θ1 よりも小さいかを判
断する。すなわち洗浄体Wが前記所定上昇位置Zよりも
高い位置にあることを検出する。
【0025】下限検出手段Ddは、昇降位置検出手段D
eの検出した昇降位置θが洗浄体Wの下限位置D近傍に
おいて予め決められた第2設定昇降位置θ2 よりも大き
いかを判断する。すなわち洗浄体Wが下限位置Dにある
ことを検出する。
【0026】下降力検出手段Dfは、後記する表1に示
す下降力測定電圧Vsのうち一番低い電圧Vs0 oから
順次高い電圧Vs1 ,Vs2 ,・・・・をインバータ3
6を介してトルクモータ20に印加してゆき、その下降
力測定電圧Vsを印加したときの、上昇位置検出手段D
uからの検出信号に基づいて洗浄体Wの下降力を検出す
る。すなわち洗浄体Wが前記第1設定昇降位置θ1 より
も下方にあるとき、洗浄体Wを上昇させる方向の予め定
められた下降力測定電圧Vs0 をトルクモータ20に印
加し、それでも洗浄体Wが第1設定昇降位置θ1 まで上
昇しないときは、前記下降力測定電圧Vs0 の次に高い
予め定められた下降力測定電圧Vs1 をトルクモータ2
0に印加する。それでも洗浄体Wが第1設定昇降位置θ
1 まで上昇しないときは、前記下降力測定電圧Vs1
次に高い予め定められた下降力測定電圧Vs2 をトルク
モータ20に印加する。このようなことを繰り返し順次
高い下降力測定電圧Vsをトルクモータ20に印加する
ことにより、洗浄体Wが第1設定昇降位置θ1 まで上昇
したときの電圧を検出する。かくして、洗浄体Wの下降
力をトルクモータ20に印加する電圧として検出するこ
とができる。
【0027】前記インバータ36は、制御装置35の制
御回路Cから出力された制御信号により、出力周波数を
変える周波数変更手段K1 と、出力電圧を変える電圧変
更手段K2 と、入力電圧が変動しても指定された電圧を
出力する定電圧手段K3 とを含んでいる。なお、本実施
例では、インバータ36の出力周波数は一定で使用して
いる。
【0028】而して前述したように、バランスウエイト
16の重量およびトルクモータ20の減速比は、トルク
モータ20が不作動(非通電)のとき洗浄体Wが自重で
下降し、また洗浄体Wと車体上面とが接触しつつ洗浄体
Wと自動車Vとが相対運動することにより、洗浄体Wが
昇降移動できるようになっている。
【0029】前記記憶手段Mには、たとえば次の表1の
内容が予め記憶されている。
【0030】
【表1】
【0031】上記表1において、保持電圧Vbは、トル
クモータ20に印加したときに、洗浄体Wが車体上面と
非接触であってもその洗浄体Wが昇降移動しないでその
位置に保持されるような大きさの電圧であり、また下降
電圧Vcは、洗浄体Wの車体上面に対する接触面圧を、
適切な面圧に補正するために、トルクモータ20に印加
される電圧である。
【0032】而して洗浄体Wの下降力は、洗浄体Wが水
を含んで重量増になるに伴い増加するため、その重量変
化に伴う下降力変化に対応すべく、下降力の大きさ(し
たがって下降力測定電圧Vsの測定レベル)に応じて複
数(前記表1では8段階)のレベルLが設定されてお
り、その各レベルL毎に保持電圧bおよび下降電圧Vc
の各設定値が設定される。しかも洗浄体Wの下降力は、
洗浄体Wの重さが同じでも、その揺動アーム101 ,1
2 が水平のときに最大となり、その水平から上昇また
は下降に向かうに伴い減少するため、その昇降位置変化
に伴う下降力変化に対応すべく、保持電圧Vbおよび下
降電圧Vcは、洗浄体Wの上限位置Uから一定の角度間
隔(たとえば上限位置Uから15度,30度,45度,
・・・・の各昇降位置θ)で設定値がそれぞれ決めら
れ、前記記憶手段Mに記憶される。
【0033】次にこの実施例の作用を主に図5を参照し
て説明する。
【0034】走行フレーム1がスタート位置に停止し、
洗浄体Wが上限位置Uにあり、自動車Vを所定の位置に
停車させた状態で、洗車を始めるとする。
【0035】スタートスイッチ34が押されると、洗浄
体Wを低速逆回転bさせ、噴射管31から洗浄水を洗浄
体Wに噴射させて、洗浄体Wに洗浄水を含ませる。
【0036】スタートスイッチ34が押されてから所定
時間経過すると、洗浄水の噴射を停止させ、トルクモー
タ20に洗浄体Wを下降させる所定の電圧を印加して、
トルクモータ20の出力で洗浄体Wを下降させる。洗浄
体Wが所定角度θ3 まで下降したことを昇降位置検出手
段Deが検出すると、トルクモータ20の印加電圧を遮
断し、洗浄体Wをその自重で下降させる。
【0037】このとき、帯ブレーキBのブレーキ力によ
り、洗浄体Wの下降速度を制動するので、洗浄体Wの含
水量が増加して重量が増加しても、ストッパアーム17
1 ,172 がストッパ18に激突して装置が故障するの
を防止することができる。
【0038】洗浄体Wが下限位置Dに下降したことを昇
降位置検出手段Deが検出したら、下降力検出手段Df
により洗浄体Wの下降力を検出する。下降力の検出が終
ったら、検出した下降力測定電圧Vsに対応するレベル
Lを記憶する。そして、洗浄体Wを低速逆回転bから洗
浄時の回転数で正回転aさせ、前記で記憶したレベルL
で昇降位置検出手段Deが検出している昇降位置θに対
応する下降電圧Vcを表1から読み出しトルクモータ2
0に印加し、洗浄水を噴射させる。
【0039】洗浄体Wが下限位置Dに下降したことを昇
降位置検出手段Deが検出したら、走行フレーム1を往
走行させる。この往走行により洗浄体Wは車体上面との
接触により上昇する。このとき、帯ブレーキBのブレー
キ力は小さいので、洗浄体Wは適切な面圧で車体上面に
沿って上昇することができる。
【0040】そして、洗浄体Wが天上面V1 の後端に達
しリアーガラス面V2 に移るとき、帯ブレーキBのブレ
ーキ力が小さいので車体上面形状に沿って、スムーズに
下降させることができる。また、帯ブレーキBのブレー
キ力によるアブソーバ的な作用により、洗浄体Wが重い
ときでも急激に下降して洗浄体Wの回転中心軸がリアー
ガラス面V2 に近づきすぎるのを防止することができ
る。
【0041】洗浄体Wがトランク面V3 を過ぎて、所定
位置に走行フレーム1が達すると、往走行を停止させ
る。なお、走行フレーム1が往走行を始めたら昇降位置
検出手段Deが検出する昇降位置θを記憶する、そし
て、記憶した昇降位置θより高い位置の昇降位置θを検
出する毎に、記憶された昇降位置θをその高い位置の昇
降位置θに更新することにより、洗浄中の一番高い昇降
位置θhを検出する。
【0042】次に、洗浄体Wを上昇させる電圧をトルク
モータ20に印加する。昇降位置検出手段Deが、昇降
位置θhとそのθhより所定角度θs高い位置(θh−
θs)との間の昇降位置を検出すると、前記で記憶した
レベルLで昇降位置検出手段Deが検出している昇降位
置θに対応する保持電圧Vbを表1から読み出しトルク
モータ20に印加して、洗浄体Wを昇降位置θhと(θ
h−θs)との間に保持する。そして、走行フレーム1
を復走行させる。洗浄体Wが天上面の位置(Wr)に達
したのを図示されない検出手段が検出すると、前記下降
電圧Vcをトルクモータ20に印加する。
【0043】この洗浄体Wを保持するとき、洗浄体Wが
昇降位置θhより下がると、洗浄体Wを上昇させる電圧
をトルクモータ20に印加して洗浄体Wを昇降させ、洗
浄体Wが昇降位置(θh−θs)より上がると、前記下
降電圧Vcをトルクモータ20に印加して洗浄体Wを下
降させる制御を行うため、帯ブレーキBがないと、洗浄
体Wが常に昇降運動をするが、帯ブレーキBにより、こ
のときの前記昇降運動を抑えることができる。このよう
に、車体上面から離れた昇降位置に洗浄体Wを保持した
ときに、洗浄体Wが常に昇降運動をすると、洗車客に不
安感を与えるが、本発明によれば、該昇降運動を抑える
ことができるので、洗車客に不安感を与えないようにす
ることができる。
【0044】また、往走行を停止させた位置(Ws)
で、洗浄体Wを上限位置Uに保持してから復走行させ、
位置(Wr)で洗浄体Wを下降させて車体上面を沿わせ
る場合に比べ、復走行に洗浄されない天上面V1 の部分
をなくすことができる。
【0045】次に、洗浄体Wが天上面V1 の前端に達し
フロントガラス面V4 に移るとき、帯ブレーキBのブレ
ーキ力が小さいので車体上面形状に沿って、スムーズに
下降させることができる。また、帯ブレーキBのブレー
キ力によるアブソーバ的な作用により、洗浄体Wが重い
ときでも急激に下降して洗浄体Wの回転中心軸がフロン
トガラス面V4 に近づき過ぎるのを防止することができ
る。
【0046】そして、走行フレーム1がスタート位置に
達したら、洗浄水の噴射と洗浄体Wの回転とを停止さ
せ、洗浄体Wを上昇させる電圧をトルクモータ20に印
加する。洗浄体Wが上限位置Uに上昇したのを、上限ス
イッチ26が検出するとトルクモータ20の印加電圧を
遮断し、帯ブレーキBのブレーキ力により洗浄体Wを上
限位置に保持する。
【0047】なお、洗浄体Wの回転中心が図5に示すG
1 ,G2 の間にあるときは、本出願人が出願した特願平
8−3229号に記載されているのと同様に、洗浄体W
の回転数を減少させると共に、トルクモータ20の印加
電圧を回転数を減少させないときに比べ高くして面圧を
減少させている。また、G2 の間にあるときは、洗浄体
Wの回転数を減少させている。なお、帯ブレーキBのブ
レーキ力の設定値によっては、G2 の間にあるときに、
洗浄体Wの回転数を減少させると共に、トルクモータ2
0の印加電圧を回転数を減少させないときに比べ高くし
て面圧を減少させてもよい。
【0048】以上において、洗浄体Wの重量が重いとき
に洗浄体Wと車体上面との接触により揺動アーム1
1 ,102 の上下振動が起きて常に洗浄体が上下に運
動するのを、帯ブレーキBにより防止することができ
る。
【0049】なお、本発明は、フレームを設置面に固定
し、自動車をコンベアで移動させて洗浄する装置に実施
することができる。
【0050】また、帯にバネで張力を与えるのに変え
て、エアーシリンダ等で張力を与えてもよい。
【0051】
【発明の効果】第1発明によれば、揺動アームに帯ブレ
ーキを設けたので、洗浄体と車体上面との接触により揺
動アームの上下振動が起きて常に洗浄体が上下に運動し
たり、天上面からリアーガラス面に移行するときに洗浄
体が急激に下降して、リアーガラス面上で洗浄体の回転
中心軸がリアーガラス面に近づき過ぎるのを防止するこ
とができる。
【0052】また、帯の洗浄体が下降するときに引っ張
られる側をフレームに取り付け、帯の他端を帯に常時張
力を加える手段によりフレームに取り付けたので、洗浄
体が上昇するときのブレーキ力を、洗浄体が下降すると
きのブレーキ力より小さくできるので、洗浄体が車体上
面に沿って上昇するときの面圧を適切にすることができ
る。
【0053】第2発明によれば、第1発明に記載の効果
に加え、乗用車タイプの天上面に連なるフロントガラス
面またはリアーガラス面等の傾斜面の洗浄効果を向上さ
せることができる。
【0054】第3発明によれば、第1発明または第2発
明に記載の効果に加えて、帯ブレーキにより洗浄体を上
限位置に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置を備えた洗車機の正面図
【図2】図1の2−2線に沿う洗車機の側面図
【図3】図1の3−3線に沿う部分図
【図4】作用図
【図5】車体上面の洗浄過程を示す工程図
【符号の説明】
1 フレーム(走行フレーム) 101 揺動アーム 102 揺動アーム 50 ブレーキ輪 51 帯 511 一端(帯) 512 他端(帯) 53 常時張力を加える手段 B 帯ブレーキ W 洗浄体 V 自動車
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 不織布からなる洗浄体を備えた車両上
面洗浄装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレームに支持し
た揺動アームと、その揺動アームの先端に回転できるよ
うに支持した、不織布からなる洗浄体とを備え、前記洗
浄体により、車両の車体上面を洗浄するようにした、不
織布からなる洗浄体を備えた車両上面洗浄装置関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、フレームに支持した揺動アーム
と、揺動アームの先端に回転できるように支持した合成
樹脂製のブリッスル(ブラシ毛)から成る洗浄体として
のトップブラシと、揺動アームに支持軸を挟んで設けた
バランスウエイトとを備え、トップブラシ側の重量によ
るモーメントとバランスウエイト側の重量によるモーメ
ントとの差に応じた接触面圧で、トップブラシを車両の
車体上面に沿わせるようにした車両上面洗浄装置は知ら
れている(たとえば特開昭60−176851号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記洗浄装置
は、トップブラシに合成樹脂製のブリッスルを用いてい
たので、洗浄水を含む量が非常に少なかった。そのた
め、トップブラシの重量は軽くほとんど変わらないの
で、安定した状態でトップブラシを車両の車体上面に沿
わせることができた。
【0004】しかし、ソフトタッチの洗浄を行うため
に、合成樹脂製のブリッスルに変えて不織布を用いた洗
浄体の場合は、洗車台数が多くなるにしたがって不織布
が多量の洗浄水を含むようになるため、洗浄水の含み量
が少ないときに比べ含み量が多いときは洗浄体の重量が
約3倍前後に増加する。そのために、洗浄体の重量が軽
いときは安定した状態でトップブラシを車両の車体上面
に沿わせることができるけれども、洗浄体の重量が重い
ときは洗浄体と車体上面との接触により揺動アームの上
下振動が起きて常に洗浄体が上下に運動したり、天
からリアーガラス面に移行するときに洗浄体が急激に下
降して、リアーガラス面上では洗浄体の回転中心軸がリ
アーガラス面に近づき過ぎるという課題があった。
【0005】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、前記課題を解決した新規な不織布からなる洗浄体を
備えた車両上面洗浄装置を提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本請求項1記載の発明によれば、フレームに支持し
た揺動アームと、その揺動アームの先端に回転できるよ
うに支持した、不織布からなる洗浄体とを備え、前記洗
浄体により、車両の車体上面を洗浄するようにした、不
織布からなる洗浄体を備えた車両上面洗浄装置におい
て、前記揺動アームに、その揺動アームの上下揺動によ
り回転するブレーキ輪およびそのブレーキ輪に巻き付け
られた帯とからなる帯ブレーキが設けられ、前記洗浄体
が下降するに際して、引っ張られる側となる、前記帯の
一端を前記フレームに取り付け、また前記帯の他端を、
その帯に常時張力を加える手段を介し前記フレームに取
り付けたことを特徴としている。
【0007】また上記目的達成のため、本請求項2記載
の発明によれば、前記請求項1記載のものにおいて、前
記車両は天井面と、それよりも低位のボンネット面、ト
ランクリッド面等の低位面を有する乗用車タイプであっ
て、該車両の天井面を前記洗浄体が洗浄しているときの
前記帯ブレーキのブレーキ力が、前記低位面を前記洗浄
体が洗浄しているときのそれよりも小さくなるように、
前記帯が接触する前記ブレーキ輪の所定範囲の外周面の
半径を大きくしたことを特徴としている。
【0008】さらに上記目的達成のため、本請求項3記
載の発明によれば、前記請求項1記載のものにおいて、
前記洗浄体が上限位置付近にあるときの、前記帯ブレー
キのブレーキ力は、前記洗浄体が下限位置付近にあると
きのそれよりも大きくなるように、前記帯の接触する前
記ブレーキ輪の所定範囲の外周面の半径を大きくしたこ
とを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例について説明する。
【0010】図1は、本発明装置を備えた洗車機の正面
図、図2は、図1の2−2線に沿う洗車機の側面図、図
3は、図1の3−3線に沿う部分図、図4は、作用図、
図5は、車体上面の洗浄過程を示す行程図である。
【0011】自動車Vを跨ぎ得るように正面視門型形状
をした走行フレーム1には、設置面上に敷設される左右
一対の走行レール2,2上をそれぞれ転動する各一対の
駆動輪3,3および従動輪4,4が設けられる。また走
行フレーム1の左右下部には、前記駆動輪3,3近く
にそれぞれ減速機付き走行モータ51 ,52 が装備さ
れ、この走行モータ51 ,52 の出力軸に固定されたス
プロケット6,6と、前記駆動輪3,3に固定されたス
プロケット7,7とはチエン8,8により連動、連結さ
れている。そして走行モータ51 ,52 を正逆回転駆動
すれば、走行フレーム1を走行レール2,2に沿って、
すなわち洗浄すべき自動車Vの前後方向に沿って往復走
行させることができる。
【0012】走行フレーム1の左右両側部には、同一軸
線上に配列された左右一対の第1、第2支持軸91 ,9
2 がそれぞれ回転自在に支持される。その両支持軸
1 ,9 2 の内端には、左右一対の第1、第2揺動アー
ム101 ,102 の中間部がそれぞれ固定されており、
それら両揺動アーム101 ,102 の先端間には、その
間を一体的に連結する洗浄体支持軸Jが固定されてい
る。そしてこの洗浄体支持軸Jには、洗浄体Wが回転可
能に設けられ、この洗浄体Wは、洗浄体支持軸Jに回転
可能に嵌挿支持されたパイプ部材111 と、このパイプ
部材111 の軸方向に沿い積層状に固着した、円盤状を
なす複数枚の不織布よりなる洗浄部材112 とから構成
されている。各洗浄部材112 を構成する不織布は、た
とえばポリエステル、ナイロン等の長繊維から構成され
て、保水性を有しており、保水量の変化によりその重量
が可変であり、これにより洗浄体W自体に重量変化を及
ぼすものである。
【0013】前記第2揺動アーム102 の他端には、減
速機付きの回転モータ12が設けられ、この回転モータ
12の出力軸に固定されたスプロケット13とパイプ部
材111 に固定されたスプロケット14とは、第2揺動
アーム102 内において、チエン15により連結されて
いる。これにより回転モータ12を回転駆動することに
よって洗浄体Wを回転させることができる。また第1揺
動アーム101 の他端には、バランスウエイト16が固
着されている。
【0014】第1、第2支持軸91 ,92 には、ストッ
パアーム171 ,172 が固着されており、このストッ
パアーム171 ,172 が、走行フレーム1にそれぞれ
固定された下限ストッパ18および上限ストッパ19に
それぞれ当たることにより洗浄体Wの下限位置Dおよび
上限位置Uがそれぞれ規制される。
【0015】第1支持軸91 には、帯ブレーキBが設け
られている。帯ブレーキBは第1支持軸91 に固定され
たブレーキ輪50と、ブレーキ輪50に巻き付けられた
帯51とから成っている。洗浄体Wが下降するときに引
っ張られる帯51の一端51 1 は、走行フレーム1に固
定された軸52に回転できるように取り付けられ、他端
512 は、引っ張りバネ53とアジャストボルト54に
より走行フレーム1に取り付けられている。帯51の内
側には図示されていないブレーキ部材が取り付けられて
いる。また、ブレーキ輪50には、図4に示すように、
乗用車タイプの天を洗浄するときの位置になる水平付
近の所定角度K3 の間はブレーキ力が小さく、そこから
上方、及び、下方になるとブレーキ力が大きくなるよう
に、凸片501 ,502 が固定されている。また、下方
よりも上方のブレーキ力が大きくなるように、凸片50
1 のほうが厚くなっている。上記のように帯51を取り
付けることにより、洗浄体Wが下降するときのブレーキ
力を上昇するときより大きくすることができる。また、
下限位置Dより上限位置Uのブレーキ力を大きくするこ
とにより、洗浄体Wを上限位置Uに容易に保持すること
ができる。
【0016】また、上限位置U、下限位置Dでの第1、
2揺動アーム101 ,102 の鉛直線Yからの角度
1 ,K2 は、K1 よりK2 が大きく設定されている。
これにより、更に、洗浄体Wを上限位置Uに容易に保持
することができる。
【0017】また走行フレーム1の一側上部には、減速
機付のトルクモータ20が固定されており、このトルク
モータ20の出力軸に固定されたスプロケット21と、
第1支持軸91 に固定されたスプロケット22とはチエ
ン23で連結されている。
【0018】前記第2支持軸92 には、磁石24を一体
的に設けた磁石アーム25が固定され、この磁石24に
対応して上限スイッチ26が走行フレーム1に固定され
ている。上限スイッチ26は、磁石24が所定距離内に
近づくと作動して洗浄体Wが上限位置Uにあることを検
出する。さらに第2支持軸92 には、走行フレーム1に
設けられたロータリエンコーダ27が接続されている。
【0019】走行フレーム1には、スタート位置検出ス
イッチ29が設けられ、このスタート位置検出スイッチ
29は、設置面に固設されたカム28に当たることによ
り作動して、走行フレーム1がスタート位置にあること
を検出する。
【0020】走行フレーム1の上部には、洗浄体Wに洗
浄水を噴射する洗浄水噴射管31が設けられ、この洗浄
水噴射管31には、その噴射管31に洗浄水を連続的に
供給し得る水ポンプ32が接続されている。
【0021】走行フレーム1の前面に設けられる制御盤
33の表面には、洗車を開始するためのスタートスイッ
チ34が設けられる。またこの制御盤33の内部には、
車体上面洗浄装置を制御する制御装置35と、前記トル
クモータ20に接続されるインバータ36が設けられ
る。
【0022】図3に示すように制御装置35は、以下に
説明する、昇降位置検出手段De、上昇位置検出手段D
u、下限検出手段Dd、下降力検出手段Df、記憶手段
Mの各機能を具備しており、しかもそれら手段De,D
u,Dd,Df,Mからの出力信号を制御プログラムに
基づいて演算処理して走行モータ51 ,52 、洗浄体W
の回転モータ12、トルクモータ20および水ポンプ3
2を作動させる制御手段としての制御回路Cを有してい
る。
【0023】昇降位置検出手段Deは、洗浄体Wが上限
位置Uから下降を始めて上限スイッチ26が不作動にな
った時から洗浄体Wが下降している間は、ロータリエン
コーダ27からの出力パルスを加算することにより、ま
たその洗浄体Wが上昇している間は、ロータリエンコー
ダ27からの出力パルスを減算することにより、洗浄体
Wの昇降位置θを、上限位置Uからの角度として検出す
る。
【0024】上昇位置検出手段Duは、昇降位置検出手
段Deの検出した昇降位置θが洗浄体Wの上、下限位置
U、D間に設定した所定設定位置Z(この実施例では、
図2に示すように下限位置D寄りに設定)に対応して予
め決められた第1設定昇降位置θ1 よりも小さいかを判
断する。すなわち洗浄体Wが前記所定上昇位置Zよりも
高い位置にあることを検出する。
【0025】下限検出手段Ddは、昇降位置検出手段D
eの検出した昇降位置θが洗浄体Wの下限位置D近傍に
おいて予め決められた第2設定昇降位置θ2 よりも大き
いかを判断する。すなわち洗浄体Wが下限位置Dにある
ことを検出する。
【0026】下降力検出手段Dfは、後記する表1に示
す下降力測定電圧Vsのうち一番低い電圧Vs 0 から順
次高い電圧Vs1 ,Vs2 ,・・・・をインバータ36
を介してトルクモータ20に印加してゆき、その下降力
測定電圧Vsを印加したときの、上昇位置検出手段Du
からの検出信号に基づいて洗浄体Wの下降力を検出す
る。すなわち洗浄体Wが前記第1設定昇降位置θ1 より
も下方にあるとき、洗浄体Wを上昇させる方向の予め定
められた下降力測定電圧Vs0 をトルクモータ20に印
加し、それでも洗浄体Wが第1設定昇降位置θ1 まで上
昇しないときは、前記下降力測定電圧Vs0 の次に高い
予め定められた下降力測定電圧Vs1 をトルクモータ2
0に印加する。それでも洗浄体Wが第1設定昇降位置θ
1 まで上昇しないときは、前記下降力測定電圧Vs1
次に高い予め定められた下降力測定電圧Vs2 をトルク
モータ20に印加する。このようなことを繰り返し順次
高い下降力測定電圧Vsをトルクモータ20に印加する
ことにより、洗浄体Wが第1設定昇降位置θ1 まで上昇
したときの電圧を検出する。かくして、洗浄体Wの下降
力をトルクモータ20に印加する電圧として検出するこ
とができる。
【0027】前記インバータ36は、制御装置35の制
御回路Cから出力された制御信号により、出力周波数を
変える周波数変更手段 1 と、出力電圧を変える電圧変
更手段 2 と、入力電圧が変動しても指定された電圧を
出力する定電圧手段 3 とを含んでいる。なお、本実施
例では、インバータ36の出力周波数は一定で使用して
いる。
【0028】而して前述したように、バランスウエイト
16の重量およびトルクモータ20の減速比は、トルク
モータ20が不作動(非通電)のとき洗浄体Wが自重で
下降し、また洗浄体Wと車体上面とが接触しつつ洗浄体
Wと自動車Vとが相対運動することにより、洗浄体Wが
昇降移動できるようになっている。
【0029】前記記憶手段Mには、たとえば次の表1の
内容が予め記憶されている。
【0030】
【表1】上記表1において、保持電圧Vbは、トルクモ
ータ20に印加したときに、洗浄体Wが車体上面と非接
触であってもその洗浄体Wが昇降移動しないでその位置
に保持されるような大きさの電圧であり、また下降電圧
Vcは、洗浄体Wの車体上面に対する接触面圧を、適切
な面圧に補正するために、トルクモータ20に印加され
る電圧である。
【0031】而して洗浄体Wの下降力は、洗浄体Wが水
を含んで重量増になるに伴い増加するため、その重量変
化に伴う下降力変化に対応すべく、下降力の大きさ(し
たがって下降力測定電圧Vsの測定レベル)に応じて複
数(前記表1では8段階)のレベルLが設定されてお
り、その各レベルL毎に保持電圧bおよび下降電圧Vc
の各設定値が設定される。しかも洗浄体Wの下降力は、
洗浄体Wの重さが同じでも、その揺動アーム101 ,1
2 が水平のときに最大となり、その水平から上昇また
は下降に向かうに伴い減少するため、その昇降位置変化
に伴う下降力変化に対応すべく、保持電圧Vbおよび下
降電圧Vcは、洗浄体Wの上限位置Uから一定の角度間
隔(たとえば上限位置Uから15度,30度,45度,
・・・・の各昇降位置θ)で設定値がそれぞれ決めら
れ、前記記憶手段Mに記憶される。
【0032】次にこの実施例の作用を主に図5を参照し
て説明する。
【0033】走行フレーム1がスタート位置に停止し、
洗浄体Wが上限位置Uにあり、自動車Vを所定の位置に
停車させた状態で、洗車を始めるとする。
【0034】スタートスイッチ34が押されると、洗浄
体Wを低速逆回転bさせ、噴射管31から洗浄水を洗浄
体Wに噴射させて、洗浄体Wに洗浄水を含ませる。
【0035】スタートスイッチ34が押されてから所定
時間経過すると、洗浄水の噴射を停止させ、トルクモー
タ20に洗浄体Wを下降させる所定の電圧を印加して、
トルクモータ20の出力で洗浄体Wを下降させる。洗浄
体Wが所定角度θ3 まで下降したことを昇降位置検出手
段Deが検出すると、トルクモータ20の印加電圧を遮
断し、洗浄体Wをその自重で下降させる。
【0036】このとき、帯ブレーキBのブレーキ力によ
り、洗浄体Wの下降速度を制動するので、洗浄体Wの含
水量が増加して重量が増加しても、ストッパアーム17
1 ,172 がストッパ18に激突して装置が故障するの
を防止することができる。
【0037】洗浄体Wが下限位置Dに下降したことを昇
降位置検出手段Deが検出したら、下降力検出手段Df
により洗浄体Wの下降力を検出する。下降力の検出が終
ったら、検出した下降力測定電圧Vsに対応するレベル
Lを記憶する。そして、洗浄体Wを低速逆回転bから洗
浄時の回転数で正回転aさせ、前記で記憶したレベルL
で昇降位置検出手段Deが検出している昇降位置θに対
応する下降電圧Vcを表1から読み出しトルクモータ2
0に印加し、洗浄水を噴射させる。
【0038】洗浄体Wが下限位置Dに下降したことを昇
降位置検出手段Deが検出したら、走行フレーム1を往
走行させる。この往走行により洗浄体Wは車体上面との
接触により上昇する。このとき、帯ブレーキBのブレー
キ力は小さいので、洗浄体Wは適切な面圧で車体上面に
沿って上昇することができる。
【0039】そして、洗浄体Wが天面V1 の後端に達
しリアーガラス面V2 に移るとき、帯ブレーキBのブレ
ーキ力が小さいので車体上面形状に沿って、スムーズに
下降させることができる。また、帯ブレーキBのブレー
キ力によるアブソーバ的な作用により、洗浄体Wが重い
ときでも急激に下降して洗浄体Wの回転中心軸がリアー
ガラス面V2 に近づきすぎるのを防止することができ
る。
【0040】洗浄体Wがトランク面V3 を過ぎて、所定
位置に走行フレーム1が達すると、往走行を停止させ
る。なお、走行フレーム1が往走行を始めたら昇降位置
検出手段Deが検出する昇降位置θを記憶する、そし
て、記憶した昇降位置θより高い位置の昇降位置θを検
出する毎に、記憶された昇降位置θをその高い位置の昇
降位置θに更新することにより、洗浄中の一番高い昇降
位置θhを検出する。
【0041】次に、洗浄体Wを上昇させる電圧をトルク
モータ20に印加する。昇降位置検出手段Deが、昇降
位置θhとそのθhより所定角度θs高い位置(θh−
θs)との間の昇降位置を検出すると、前記で記憶した
レベルLで昇降位置検出手段Deが検出している昇降位
置θに対応する保持電圧Vbを表1から読み出しトルク
モータ20に印加して、洗浄体Wを昇降位置θhと(θ
h−θs)との間に保持する。そして、走行フレーム1
を復走行させる。洗浄体Wが天面の位置(Wr)に達
したのを図示されない検出手段が検出すると、前記下降
電圧Vcをトルクモータ20に印加する。
【0042】この洗浄体Wを保持するとき、洗浄体Wが
昇降位置θhより下がると、洗浄体Wを上昇させる電圧
をトルクモータ20に印加して洗浄体Wを昇降させ、洗
浄体Wが昇降位置(θh−θs)より上がると、前記下
降電圧Vcをトルクモータ20に印加して洗浄体Wを下
降させる制御を行うため、帯ブレーキBがないと、洗浄
体Wが常に昇降運動をするが、帯ブレーキBにより、こ
のときの前記昇降運動を抑えることができる。このよう
に、車体上面から離れた昇降位置に洗浄体Wを保持した
ときに、洗浄体Wが常に昇降運動をすると、洗車客に不
安感を与えるが、本発明によれば、該昇降運動を抑える
ことができるので、洗車客に不安感を与えないようにす
ることができる。
【0043】また、往走行を停止させた位置(Ws)
で、洗浄体Wを上限位置Uに保持してから復走行させ、
位置(Wr)で洗浄体Wを下降させて車体上面を沿わせ
る場合に比べ、復走行に洗浄されない天面V1 の部分
をなくすことができる。
【0044】次に、洗浄体Wが天面V1 の前端に達し
フロントガラス面V4 に移るとき、帯ブレーキBのブレ
ーキ力が小さいので車体上面形状に沿って、スムーズに
下降させることができる。また、帯ブレーキBのブレー
キ力によるアブソーバ的な作用により、洗浄体Wが重い
ときでも急激に下降して洗浄体Wの回転中心軸がフロン
トガラス面V4 に近づき過ぎるのを防止することができ
る。
【0045】そして、走行フレーム1がスタート位置に
達したら、洗浄水の噴射と洗浄体Wの回転とを停止さ
せ、洗浄体Wを上昇させる電圧をトルクモータ20に印
加する。洗浄体Wが上限位置Uに上昇したのを、上限ス
イッチ26が検出するとトルクモータ20の印加電圧を
遮断し、帯ブレーキBのブレーキ力により洗浄体Wを上
限位置に保持する。
【0046】なお、洗浄体Wの回転中心が図5に示すG
1 間にあるときは、本出願人が出願した特願平8−3
229号に記載されているのと同様に、洗浄体Wの回転
数を減少させると共に、トルクモータ20の印加電圧を
回転数を減少させないときに比べ高くして面圧を減少さ
せている。また、G2 の間にあるときは、洗浄体Wの回
転数を減少させている。なお、帯ブレーキBのブレーキ
力の設定値によっては、G2 の間にあるときに、洗浄体
Wの回転数を減少させると共に、トルクモータ20の印
加電圧を回転数を減少させないときに比べ高くして面圧
を減少させてもよい。
【0047】以上において、洗浄体Wの重量が重いとき
に洗浄体Wと車体上面との接触により揺動アーム1
1 ,102 の上下振動が起きて常に洗浄体が上下に運
動するのを、帯ブレーキBにより防止することができ
る。
【0048】なお、本発明は、フレームを設置面に固定
し、自動車をコンベアで移動させて洗浄する装置に実施
することができる。
【0049】また、帯にバネで張力を与えるのに変え
て、エアーシリンダ等で張力を与えてもよい。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、揺動アー
ムに帯ブレーキを設けたので、洗浄体と車体上面との接
触により揺動アームの上下振動が起きて常に洗浄体が上
下に運動したり、天面からリアーガラス面に移行する
ときに洗浄体が急激に下降して、リアーガラス面上で洗
浄体の回転中心軸がリアーガラス面に近づき過ぎるのを
防止することができる。
【0051】また、帯の洗浄体が下降するときに引っ
張られる側の一端をフレームに取り付け、帯の他端を帯
に常時張力を加える手段によりフレームに取り付けたの
で、洗浄体が上昇するときのブレーキ力を、洗浄体が下
降するときのブレーキ力より小さくでき、従って洗浄体
が車体上面に沿って上昇するときの面圧を適切にするこ
とができる。
【0052】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加え、乗用車タイプの天面に連なる
フロントガラス面またはリアーガラス面等の傾斜面の洗
浄効果を向上させることができる。
【0053】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の発明の効果に加えて、帯ブレーキにより洗浄
体を上限位置に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置を備えた洗車機の正面図
【図2】図1の2−2線に沿う洗車機の側面図
【図3】図1の3−3線に沿う部分図
【図4】作用図
【図5】車体上面の洗浄過程を示す工程図
【符号の説明】 1 フレーム(走行フレーム) 101 揺動アーム 102 揺動アーム 50 ブレーキ輪 51 帯 511 一端(帯) 512 他端(帯) 53 常時張力を加える手段 B 帯ブレーキ W 洗浄体 V 自動車 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 不織布からなる洗浄体を備えた車両上
面洗浄装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレームに支持し
た揺動アームと、その揺動アームの先端に回転できるよ
うに支持した、不織布からなる洗浄体とを備え、前記洗
浄体により、車両の車体上面を洗浄するようにした、不
織布からなる洗浄体を備えた車両上面洗浄装置関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、フレームに支持した揺動アーム
と、揺動アームの先端に回転できるように支持した合成
樹脂製のブリッスル(ブラシ毛)から成る洗浄体として
のトップブラシと、揺動アームに支持軸を挟んで設けた
バランスウエイトとを備え、トップブラシ側の重量によ
るモーメントとバランスウエイト側の重量によるモーメ
ントとの差に応じた接触面圧で、トップブラシを車両の
車体上面に沿わせるようにした車両上面洗浄装置は知ら
れている(たとえば特開昭60−176851号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記洗浄装置
は、トップブラシに合成樹脂製のブリッスルを用いてい
たので、洗浄水を含む量が非常に少なかった。そのた
め、トップブラシの重量は軽くほとんど変わらないの
で、安定した状態でトップブラシを車両の車体上面に沿
わせることができた。
【0004】しかし、ソフトタッチの洗浄を行うため
に、合成樹脂製のブリッスルに変えて不織布を用いた洗
浄体の場合は、洗車台数が多くなるにしたがって不織布
が多量の洗浄水を含むようになるため、洗浄水の含み量
が少ないときに比べ含み量が多いときは洗浄体の重量が
約3倍前後に増加する。そのために、洗浄体の重量が軽
いときは安定した状態でトップブラシを車両の車体上面
に沿わせることができるけれども、洗浄体の重量が重い
ときは洗浄体と車体上面との接触により揺動アームの上
下振動が起きて常に洗浄体が上下に運動したり、天
からリアーガラス面に移行するときに洗浄体が急激に下
降して、リアーガラス面上では洗浄体の回転中心軸がリ
アーガラス面に近づき過ぎるという課題があった。
【0005】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、前記課題を解決した新規な不織布からなる洗浄体を
備えた車両上面洗浄装置を提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本請求項1記載の発明によれば、フレームに支持し
た揺動アームと、その揺動アームの先端に回転できるよ
うに支持した、不織布からなる洗浄体とを備え、前記洗
浄体により、車両の車体上面を洗浄するようにした、不
織布からなる洗浄体を備えた車両上面洗浄装置におい
て、前記揺動アームに、その揺動アームの上下揺動によ
り回転するブレーキ輪およびそのブレーキ輪に巻き付け
られた帯とからなる帯ブレーキが設けられ、前記洗浄体
が下降するに際して、引っ張られる側となる、前記帯の
一端を前記フレームに取り付け、また前記帯の他端を、
その帯に常時張力を加える手段を介し前記フレームに取
り付けたことを特徴としている。
【0007】また上記目的達成のため、本請求項2記載
の発明によれば、前記請求項1記載のものにおいて、前
記車両は天井面と、それよりも低位のボンネット面、ト
ランクリッド面等の低位面を有する乗用車タイプであっ
て、該車両の天井面を前記洗浄体が洗浄しているときの
前記帯ブレーキのブレーキ力が、前記低位面を前記洗浄
体が洗浄しているときのそれよりも小さくなるように、
前記帯が接触する前記ブレーキ輪の所定範囲の外周面の
半径を大きくしたことを特徴としている。
【0008】さらに上記目的達成のため、本請求項3記
載の発明によれば、前記請求項1記載のものにおいて、
前記洗浄体が上限位置付近にあるときの、前記帯ブレー
キのブレーキ力は、前記洗浄体が下限位置付近にあると
きのそれよりも大きくなるように、前記帯の接触する前
記ブレーキ輪の所定範囲の外周面の半径を大きくしたこ
とを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例について説明する。
【0010】図1は、本発明装置を備えた洗車機の正面
図、図2は、図1の2−2線に沿う洗車機の側面図、図
3は、図1の3−3線に沿う部分図、図4は、作用図、
図5は、車体上面の洗浄過程を示す行程図である。
【0011】自動車Vを跨ぎ得るように正面視門型形状
をした走行フレーム1には、設置面上に敷設される左右
一対の走行レール2,2上をそれぞれ転動する各一対の
駆動輪3,3および従動輪4,4が設けられる。また走
行フレーム1の左右下部には、前記駆動輪3,3近く
にそれぞれ減速機付き走行モータ51 ,52 が装備さ
れ、この走行モータ51 ,52 の出力軸に固定されたス
プロケット6,6と、前記駆動輪3,3に固定されたス
プロケット7,7とはチエン8,8により連動、連結さ
れている。そして走行モータ51 ,52 を正逆回転駆動
すれば、走行フレーム1を走行レール2,2に沿って、
すなわち洗浄すべき自動車Vの前後方向に沿って往復走
行させることができる。
【0012】走行フレーム1の左右両側部には、同一軸
線上に配列された左右一対の第1、第2支持軸91 ,9
2 がそれぞれ回転自在に支持される。その両支持軸
1 ,9 2 の内端には、左右一対の第1、第2揺動アー
ム101 ,102 の中間部がそれぞれ固定されており、
それら両揺動アーム101 ,102 の先端間には、その
間を一体的に連結する洗浄体支持軸Jが固定されてい
る。そしてこの洗浄体支持軸Jには、洗浄体Wが回転可
能に設けられ、この洗浄体Wは、洗浄体支持軸Jに回転
可能に嵌挿支持されたパイプ部材111 と、このパイプ
部材111 の軸方向に沿い積層状に固着した、円盤状を
なす複数枚の不織布よりなる洗浄部材112 とから構成
されている。各洗浄部材112 を構成する不織布は、た
とえばポリエステル、ナイロン等の長繊維から構成され
て、保水性を有しており、保水量の変化によりその重量
が可変であり、これにより洗浄体W自体に重量変化を及
ぼすものである。
【0013】前記第2揺動アーム102 の他端には、減
速機付きの回転モータ12が設けられ、この回転モータ
12の出力軸に固定されたスプロケット13とパイプ部
材111 に固定されたスプロケット14とは、第2揺動
アーム102 内において、チエン15により連結されて
いる。これにより回転モータ12を回転駆動することに
よって洗浄体Wを回転させることができる。また第1揺
動アーム101 の他端には、バランスウエイト16が固
着されている。
【0014】第1、第2支持軸91 ,92 には、ストッ
パアーム171 ,172 が固着されており、このストッ
パアーム171 ,172 が、走行フレーム1にそれぞれ
固定された下限ストッパ18および上限ストッパ19に
それぞれ当たることにより洗浄体Wの下限位置Dおよび
上限位置Uがそれぞれ規制される。
【0015】第1支持軸91 には、帯ブレーキBが設け
られている。帯ブレーキBは第1支持軸91 に固定され
たブレーキ輪50と、ブレーキ輪50に巻き付けられた
帯51とから成っている。洗浄体Wが下降するときに引
っ張られる帯51の一端51 1 は、走行フレーム1に固
定された軸52に回転できるように取り付けられ、他端
512 は、引っ張りバネ53とアジャストボルト54に
より走行フレーム1に取り付けられている。帯51の内
側には図示されていないブレーキ部材が取り付けられて
いる。また、ブレーキ輪50には、図4に示すように、
乗用車タイプの天を洗浄するときの位置になる水平付
近の所定角度K3 の間はブレーキ力が小さく、そこから
上方、及び、下方になるとブレーキ力が大きくなるよう
に、凸片501 ,502 が固定されている。また、下方
よりも上方のブレーキ力が大きくなるように、凸片50
1 のほうが厚くなっている。上記のように帯51を取り
付けることにより、洗浄体Wが下降するときのブレーキ
力を上昇するときより大きくすることができる。また、
下限位置Dより上限位置Uのブレーキ力を大きくするこ
とにより、洗浄体Wを上限位置Uに容易に保持すること
ができる。
【0016】また、上限位置U、下限位置Dでの第1、
2揺動アーム101 ,102 の鉛直線Yからの角度
1 ,K2 は、K1 よりK2 が大きく設定されている。
これにより、更に、洗浄体Wを上限位置Uに容易に保持
することができる。
【0017】また走行フレーム1の一側上部には、減速
機付のトルクモータ20が固定されており、このトルク
モータ20の出力軸に固定されたスプロケット21と、
第1支持軸91 に固定されたスプロケット22とはチエ
ン23で連結されている。
【0018】前記第2支持軸92 には、磁石24を一体
的に設けた磁石アーム25が固定され、この磁石24に
対応して上限スイッチ26が走行フレーム1に固定され
ている。上限スイッチ26は、磁石24が所定距離内に
近づくと作動して洗浄体Wが上限位置Uにあることを検
出する。さらに第2支持軸92 には、走行フレーム1に
設けられたロータリエンコーダ27が接続されている。
【0019】走行フレーム1には、スタート位置検出ス
イッチ29が設けられ、このスタート位置検出スイッチ
29は、設置面に固設されたカム28に当たることによ
り作動して、走行フレーム1がスタート位置にあること
を検出する。
【0020】走行フレーム1の上部には、洗浄体Wに洗
浄水を噴射する洗浄水噴射管31が設けられ、この洗浄
水噴射管31には、その噴射管31に洗浄水を連続的に
供給し得る水ポンプ32が接続されている。
【0021】走行フレーム1の前面に設けられる制御盤
33の表面には、洗車を開始するためのスタートスイッ
チ34が設けられる。またこの制御盤33の内部には、
車体上面洗浄装置を制御する制御装置35と、前記トル
クモータ20に接続されるインバータ36が設けられ
る。
【0022】図3に示すように制御装置35は、以下に
説明する、昇降位置検出手段De、上昇位置検出手段D
u、下限検出手段Dd、下降力検出手段Df、記憶手段
Mの各機能を具備しており、しかもそれら手段De,D
u,Dd,Df,Mからの出力信号を制御プログラムに
基づいて演算処理して走行モータ51 ,52 、洗浄体W
の回転モータ12、トルクモータ20および水ポンプ3
2を作動させる制御手段としての制御回路Cを有してい
る。
【0023】昇降位置検出手段Deは、洗浄体Wが上限
位置Uから下降を始めて上限スイッチ26が不作動にな
った時から洗浄体Wが下降している間は、ロータリエン
コーダ27からの出力パルスを加算することにより、ま
たその洗浄体Wが上昇している間は、ロータリエンコー
ダ27からの出力パルスを減算することにより、洗浄体
Wの昇降位置θを、上限位置Uからの角度として検出す
る。
【0024】上昇位置検出手段Duは、昇降位置検出手
段Deの検出した昇降位置θが洗浄体Wの上、下限位置
U、D間に設定した所定設定位置Z(この実施例では、
図2に示すように下限位置D寄りに設定)に対応して予
め決められた第1設定昇降位置θ1 よりも小さいかを判
断する。すなわち洗浄体Wが前記所定上昇位置Zよりも
高い位置にあることを検出する。
【0025】下限検出手段Ddは、昇降位置検出手段D
eの検出した昇降位置θが洗浄体Wの下限位置D近傍に
おいて予め決められた第2設定昇降位置θ2 よりも大き
いかを判断する。すなわち洗浄体Wが下限位置Dにある
ことを検出する。
【0026】下降力検出手段Dfは、後記する表1に示
す下降力測定電圧Vsのうち一番低い電圧Vs 0 から順
次高い電圧Vs1 ,Vs2 ,・・・・をインバータ36
を介してトルクモータ20に印加してゆき、その下降力
測定電圧Vsを印加したときの、上昇位置検出手段Du
からの検出信号に基づいて洗浄体Wの下降力を検出す
る。すなわち洗浄体Wが前記第1設定昇降位置θ1 より
も下方にあるとき、洗浄体Wを上昇させる方向の予め定
められた下降力測定電圧Vs0 をトルクモータ20に印
加し、それでも洗浄体Wが第1設定昇降位置θ1 まで上
昇しないときは、前記下降力測定電圧Vs0 の次に高い
予め定められた下降力測定電圧Vs1 をトルクモータ2
0に印加する。それでも洗浄体Wが第1設定昇降位置θ
1 まで上昇しないときは、前記下降力測定電圧Vs1
次に高い予め定められた下降力測定電圧Vs2 をトルク
モータ20に印加する。このようなことを繰り返し順次
高い下降力測定電圧Vsをトルクモータ20に印加する
ことにより、洗浄体Wが第1設定昇降位置θ1 まで上昇
したときの電圧を検出する。かくして、洗浄体Wの下降
力をトルクモータ20に印加する電圧として検出するこ
とができる。
【0027】前記インバータ36は、制御装置35の制
御回路Cから出力された制御信号により、出力周波数を
変える周波数変更手段 1 と、出力電圧を変える電圧変
更手段 2 と、入力電圧が変動しても指定された電圧を
出力する定電圧手段 3 とを含んでいる。なお、本実施
例では、インバータ36の出力周波数は一定で使用して
いる。
【0028】而して前述したように、バランスウエイト
16の重量およびトルクモータ20の減速比は、トルク
モータ20が不作動(非通電)のとき洗浄体Wが自重で
下降し、また洗浄体Wと車体上面とが接触しつつ洗浄体
Wと自動車Vとが相対運動することにより、洗浄体Wが
昇降移動できるようになっている。
【0029】前記記憶手段Mには、たとえば次の表1の
内容が予め記憶されている。
【0030】
【表1】
【0031】上記表1において、保持電圧Vbは、トル
クモータ20に印加したときに、洗浄体Wが車体上面と
非接触であってもその洗浄体Wが昇降移動しないでその
位置に保持されるような大きさの電圧であり、また下降
電圧Vcは、洗浄体Wの車体上面に対する接触面圧を、
適切な面圧に補正するために、トルクモータ20に印加
される電圧である。
【0032】而して洗浄体Wの下降力は、洗浄体Wが水
を含んで重量増になるに伴い増加するため、その重量変
化に伴う下降力変化に対応すべく、下降力の大きさ(し
たがって下降力測定電圧Vsの測定レベル)に応じて複
数(前記表1では8段階)のレベルLが設定されてお
り、その各レベルL毎に保持電圧bおよび下降電圧Vc
の各設定値が設定される。しかも洗浄体Wの下降力は、
洗浄体Wの重さが同じでも、その揺動アーム101 ,1
2 が水平のときに最大となり、その水平から上昇また
は下降に向かうに伴い減少するため、その昇降位置変化
に伴う下降力変化に対応すべく、保持電圧Vbおよび下
降電圧Vcは、洗浄体Wの上限位置Uから一定の角度間
隔(たとえば上限位置Uから15度,30度,45度,
・・・・の各昇降位置θ)で設定値がそれぞれ決めら
れ、前記記憶手段Mに記憶される。
【0033】次にこの実施例の作用を主に図5を参照し
て説明する。
【0034】走行フレーム1がスタート位置に停止し、
洗浄体Wが上限位置Uにあり、自動車Vを所定の位置に
停車させた状態で、洗車を始めるとする。
【0035】スタートスイッチ34が押されると、洗浄
体Wを低速逆回転bさせ、噴射管31から洗浄水を洗浄
体Wに噴射させて、洗浄体Wに洗浄水を含ませる。
【0036】スタートスイッチ34が押されてから所定
時間経過すると、洗浄水の噴射を停止させ、トルクモー
タ20に洗浄体Wを下降させる所定の電圧を印加して、
トルクモータ20の出力で洗浄体Wを下降させる。洗浄
体Wが所定角度θ3 まで下降したことを昇降位置検出手
段Deが検出すると、トルクモータ20の印加電圧を遮
断し、洗浄体Wをその自重で下降させる。
【0037】このとき、帯ブレーキBのブレーキ力によ
り、洗浄体Wの下降速度を制動するので、洗浄体Wの含
水量が増加して重量が増加しても、ストッパアーム17
1 ,172 がストッパ18に激突して装置が故障するの
を防止することができる。
【0038】洗浄体Wが下限位置Dに下降したことを昇
降位置検出手段Deが検出したら、下降力検出手段Df
により洗浄体Wの下降力を検出する。下降力の検出が終
ったら、検出した下降力測定電圧Vsに対応するレベル
Lを記憶する。そして、洗浄体Wを低速逆回転bから洗
浄時の回転数で正回転aさせ、前記で記憶したレベルL
で昇降位置検出手段Deが検出している昇降位置θに対
応する下降電圧Vcを表1から読み出しトルクモータ2
0に印加し、洗浄水を噴射させる。
【0039】洗浄体Wが下限位置Dに下降したことを昇
降位置検出手段Deが検出したら、走行フレーム1を往
走行させる。この往走行により洗浄体Wは車体上面との
接触により上昇する。このとき、帯ブレーキBのブレー
キ力は小さいので、洗浄体Wは適切な面圧で車体上面に
沿って上昇することができる。
【0040】そして、洗浄体Wが天面V1 の後端に達
しリアーガラス面V2 に移るとき、帯ブレーキBのブレ
ーキ力が小さいので車体上面形状に沿って、スムーズに
下降させることができる。また、帯ブレーキBのブレー
キ力によるアブソーバ的な作用により、洗浄体Wが重い
ときでも急激に下降して洗浄体Wの回転中心軸がリアー
ガラス面V2 に近づきすぎるのを防止することができ
る。
【0041】洗浄体Wがトランク面V3 を過ぎて、所定
位置に走行フレーム1が達すると、往走行を停止させ
る。なお、走行フレーム1が往走行を始めたら昇降位置
検出手段Deが検出する昇降位置θを記憶する、そし
て、記憶した昇降位置θより高い位置の昇降位置θを検
出する毎に、記憶された昇降位置θをその高い位置の昇
降位置θに更新することにより、洗浄中の一番高い昇降
位置θhを検出する。
【0042】次に、洗浄体Wを上昇させる電圧をトルク
モータ20に印加する。昇降位置検出手段Deが、昇降
位置θhとそのθhより所定角度θs高い位置(θh−
θs)との間の昇降位置を検出すると、前記で記憶した
レベルLで昇降位置検出手段Deが検出している昇降位
置θに対応する保持電圧Vbを表1から読み出しトルク
モータ20に印加して、洗浄体Wを昇降位置θhと(θ
h−θs)との間に保持する。そして、走行フレーム1
を復走行させる。洗浄体Wが天面の位置(Wr)に達
したのを図示されない検出手段が検出すると、前記下降
電圧Vcをトルクモータ20に印加する。
【0043】この洗浄体Wを保持するとき、洗浄体Wが
昇降位置θhより下がると、洗浄体Wを上昇させる電圧
をトルクモータ20に印加して洗浄体Wを昇降させ、洗
浄体Wが昇降位置(θh−θs)より上がると、前記下
降電圧Vcをトルクモータ20に印加して洗浄体Wを下
降させる制御を行うため、帯ブレーキBがないと、洗浄
体Wが常に昇降運動をするが、帯ブレーキBにより、こ
のときの前記昇降運動を抑えることができる。このよう
に、車体上面から離れた昇降位置に洗浄体Wを保持した
ときに、洗浄体Wが常に昇降運動をすると、洗車客に不
安感を与えるが、本発明によれば、該昇降運動を抑える
ことができるので、洗車客に不安感を与えないようにす
ることができる。
【0044】また、往走行を停止させた位置(Ws)
で、洗浄体Wを上限位置Uに保持してから復走行させ、
位置(Wr)で洗浄体Wを下降させて車体上面を沿わせ
る場合に比べ、復走行に洗浄されない天面V1 の部分
をなくすことができる。
【0045】次に、洗浄体Wが天面V1 の前端に達し
フロントガラス面V4 に移るとき、帯ブレーキBのブレ
ーキ力が小さいので車体上面形状に沿って、スムーズに
下降させることができる。また、帯ブレーキBのブレー
キ力によるアブソーバ的な作用により、洗浄体Wが重い
ときでも急激に下降して洗浄体Wの回転中心軸がフロン
トガラス面V4 に近づき過ぎるのを防止することができ
る。
【0046】そして、走行フレーム1がスタート位置に
達したら、洗浄水の噴射と洗浄体Wの回転とを停止さ
せ、洗浄体Wを上昇させる電圧をトルクモータ20に印
加する。洗浄体Wが上限位置Uに上昇したのを、上限ス
イッチ26が検出するとトルクモータ20の印加電圧を
遮断し、帯ブレーキBのブレーキ力により洗浄体Wを上
限位置に保持する。
【0047】なお、洗浄体Wの回転中心が図5に示すG
1 間にあるときは、本出願人が出願した特願平8−3
229号に記載されているのと同様に、洗浄体Wの回転
数を減少させると共に、トルクモータ20の印加電圧を
回転数を減少させないときに比べ高くして面圧を減少さ
せている。また、G2 の間にあるときは、洗浄体Wの回
転数を減少させている。なお、帯ブレーキBのブレーキ
力の設定値によっては、G2 の間にあるときに、洗浄体
Wの回転数を減少させると共に、トルクモータ20の印
加電圧を回転数を減少させないときに比べ高くして面圧
を減少させてもよい。
【0048】以上において、洗浄体Wの重量が重いとき
に洗浄体Wと車体上面との接触により揺動アーム1
1 ,102 の上下振動が起きて常に洗浄体が上下に運
動するのを、帯ブレーキBにより防止することができ
る。
【0049】なお、本発明は、フレームを設置面に固定
し、自動車をコンベアで移動させて洗浄する装置に実施
することができる。
【0050】また、帯にバネで張力を与えるのに変え
て、エアーシリンダ等で張力を与えてもよい。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、揺動アー
ムに帯ブレーキを設けたので、洗浄体と車体上面との接
触により揺動アームの上下振動が起きて常に洗浄体が上
下に運動したり、天面からリアーガラス面に移行する
ときに洗浄体が急激に下降して、リアーガラス面上で洗
浄体の回転中心軸がリアーガラス面に近づき過ぎるのを
防止することができる。
【0052】また、帯の洗浄体が下降するときに引っ
張られる側の一端をフレームに取り付け、帯の他端を帯
に常時張力を加える手段によりフレームに取り付けたの
で、洗浄体が上昇するときのブレーキ力を、洗浄体が下
降するときのブレーキ力より小さくでき、従って洗浄体
が車体上面に沿って上昇するときの面圧を適切にするこ
とができる。
【0053】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加え、乗用車タイプの天面に連なる
フロントガラス面またはリアーガラス面等の傾斜面の洗
浄効果を向上させることができる。
【0054】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の発明の効果に加えて、帯ブレーキにより洗浄
体を上限位置に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置を備えた洗車機の正面図
【図2】図1の2−2線に沿う洗車機の側面図
【図3】図1の3−3線に沿う部分図
【図4】作用図
【図5】車体上面の洗浄過程を示す工程図
【符号の説明】 1 フレーム(走行フレーム) 101 揺動アーム 102 揺動アーム 50 ブレーキ輪 51 帯 511 一端(帯) 512 他端(帯) 53 常時張力を加える手段 B 帯ブレーキ W 洗浄体 V 自動車

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム(1)に支持した揺動アーム
    (101 ,102 )と、その揺動アーム(101 ,10
    2 )の先端に回転できるように支持した、不織布からな
    る洗浄体(W)とを備え、前記洗浄体(W)により、車
    両(V)の車体上面を洗浄するようにした、不織布から
    なる洗浄体を備えた車両上面洗浄装置において、 前記揺動アーム(101 ,102 )に、その揺動アーム
    (101 ,102 )の上下揺動により回転するブレーキ
    輪(50)およびそのブレーキ輪(50)に巻き付けら
    れた帯(51)とからなる帯ブレーキ(B)が設けら
    れ、前記洗浄体(W)が下降するに際して、引っ張られ
    る側となる、前記帯(51)の一端(51 1 )を前記フ
    レーム(1)に取り付け、また前記帯(51)の他端
    (512 )を、その帯(51)に常時張力を加える手段
    (53)を介し前記フレーム(1)に取り付けたことを
    特徴とする、不織布からなる洗浄体を備えた車両上面洗
    浄装置。
  2. 【請求項2】 前記車両(V)は天井面と、それよりも
    低位のボンネット面、トランクリッド面等の低位面を有
    する乗用車タイプであって、該車両(V)の天井面を前
    記洗浄体(W)が洗浄しているときの前記帯ブレーキ
    (B)のブレーキ力が、前記低位面を前記洗浄体(W)
    が洗浄しているときのそれよりも小さくなるように、前
    記帯(51)が接触する前記ブレーキ輪(50)の所定
    範囲の外周面の半径を大きくしたことを特徴とする、前
    記請求項1記載の不織布からなる洗浄体を備えた車両上
    面洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記洗浄体(W)が上限位置(U)付近
    にあるときの、前記帯ブレーキ(B)のブレーキ力は、
    前記洗浄体(W)が下限位置(D)付近にあるときのそ
    れよりも大きくなるように、前記帯(51)の接触する
    前記ブレーキ輪(50)の所定範囲の外周面の半径を大
    きくしたことを特徴とする、前記請求項1もしくは2記
    載の不織布からなる洗浄体を備えた車両上面洗浄装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102381289A (zh) * 2011-09-26 2012-03-21 王瑞祥 自动汽车清洗机
CN108639020A (zh) * 2018-05-12 2018-10-12 王炳玉 一种新能源汽车洗车装置
CN108639021A (zh) * 2018-05-12 2018-10-12 王炳玉 一种新能源汽车车窗清理装置
CN108791210A (zh) * 2018-06-26 2018-11-13 李京帅 一种城市轨道城轨车辆专用清洁器

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