JP3311297B2 - 車両の上面洗浄装置 - Google Patents

車両の上面洗浄装置

Info

Publication number
JP3311297B2
JP3311297B2 JP26677098A JP26677098A JP3311297B2 JP 3311297 B2 JP3311297 B2 JP 3311297B2 JP 26677098 A JP26677098 A JP 26677098A JP 26677098 A JP26677098 A JP 26677098A JP 3311297 B2 JP3311297 B2 JP 3311297B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
top brush
vehicle
photoelectric sensor
frame
contact force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26677098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000095072A (ja
Inventor
敏雄 竹内
Original Assignee
タケウチテクノ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by タケウチテクノ株式会社 filed Critical タケウチテクノ株式会社
Priority to JP26677098A priority Critical patent/JP3311297B2/ja
Publication of JP2000095072A publication Critical patent/JP2000095072A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3311297B2 publication Critical patent/JP3311297B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレームの車両に
対する該車両の前後方向の相対運動により、フレームに
設けたトップブラシで車両の車体上面、特に車両のガラ
ス面を能率よく洗浄できるようにした車両の上面洗浄装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来フレームの、車両に対する該車両の
前後方向の相対運動により、そのフレームに設けたトッ
プブラシで車両の車体上面を洗浄するようにした車両の
上面洗浄装置において、トップブラシを昇降駆動する昇
降装置と、トップブラシと共に昇降して車体を検出する
光電センサとを備え、フレームの、車両に対する前記相
対運動により、前記光電センサが車体を検出したとき
に、前記昇降装置によりトップブラシを上昇制御して車
両の車体上面を洗浄するようにしたものは公知である
(米国特許第3,410,284号明細書参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平8−
198065号公報または特開平9−142265号公
報に記載されるように、トップブラシが、車体上面と接
触したときには、トップブラシに働く上昇させる方向の
力と下降させる方向の力との差により、前記上昇させる
方向の力と前記下降させる方向の力とが釣り合うように
昇降するようにした車両上面洗浄装置および特開昭59
−106350号公報または特開平5−254402号
公報に記載されるように、トップブラシと車体上面との
接触力を検出する接触力検出手段と、トップブラシを昇
降駆動する昇降装置とを備え、接触力検出手段の検出信
号に基づいて昇降装置を制御してトップブラシを車体上
面に沿わせるようにした車両上面洗浄装置は、図17に
破線で示すように、腰がない毛、不織布等の洗浄体を回
転軸の外周に取り付けたトップブラシを用いたときに
は、緩やかな上り傾斜の車体上面で、トップブラシの回
転軸が車体上面に接近しすぎて、洗浄体が回転軸に巻き
付きトップブラシの外周径が小さくなるので、該車体上
面を効果的に洗浄できない問題があるが、米国特許第
3,410,284号明細書に記載された車両上面洗浄
装置は、上記問題がない利点がある。
【0004】しかし、米国特許3,410,284号明
細書に記載された車両上面洗浄装置は、光電センサがト
ップブラシの外周よりも内側に配置されているため、洗
浄体の密度が大きい場合や連続している不織布等の洗浄
体に用いたトップブラシの場合には、光電センサの光線
が遮られて車体を検出できないため実用できない問題が
ある。この問題を解決するために、特開平5−1700
56号公報または米国特許第3,037,223号に記
載されるように、光電センサをトップブラシの外周より
も外側に配置することも考えられるが、このようにする
と、図18に示すように、光電センサがフロントまたは
リヤのガラスを検出して、トップブラシがガラス面から
離れるために、該ガラス面を効果的に洗浄できない別の
問題がある。
【0005】本発明は上記の問題に鑑みてなされたもの
で、上記従来の問題のない車両の上面洗浄装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本請求項1記載の発明によれば、フレームの、車両
に対する該車両の前後方向の相対運動により、フレーム
に回転軸を介して回転可能に設けたトップブラシで車両
の車体上面を洗浄するようにした車両の上面洗浄装置に
おいて、前記トップブラシを昇降駆動する昇降装置と、
前記トップブラシと共に昇降して車両の車体を検出する
光電センサと、一方への前記相対運動のときに、前記光
電センサが車体を検出したときには、前記トップブラシ
を上昇させるように前記昇降装置を制御する制御手段と
を備え、前記光電センサは、前記トップブラシの外周よ
りも外側で、かつ該外周の下端よりも上方に配置され、
その上、前記回転軸よりも下方でかつ該回転軸よりも一
方への前記相対運動のときの運動方向前側に配置されて
おり、車体を検出するときは、そのフロントガラスを検
出せずにそのフロントピラーを検出するように構成され
ていることを特徴としており、かかる特徴によれば、緩
やかな上り傾斜の車体上面を能率よく洗浄することがで
き、特にフロントガラスを検出せずにフロントピラーを
検出する光電センサにより、ガラス面を効果的に洗浄す
ることができる。
【0007】上記目的達成のため、本請求項2記載の発
明によれば、前記車両の上面洗浄装置において、前記ト
ップブラシを昇降駆動する昇降装置と、前記トップブラ
シと車体上面との接触力を検出する接触力検出手段と、
前記トップブラシの外周よりも外側でかつ該外周の下端
よりも上方に配置され、その上、前記回転軸よりも下方
でかつ該回転軸よりも一方への前記相対運動のときに運
動方向前側に配置された該トップブラシと共に昇降する
光電センサと、一方への前記相対運動のときに、前記光
電センサが車体を検出したときには、前記トップブラシ
上昇させるように前記昇降装置を制御し、また前記接
触力検出手段が所定値以上の前記接触力を検出したとき
には前記トップブラシを上昇させるように前記昇降装置
を制御しかつ前記昇降装置が、トップブラシをフレーム
の支持面に対して上昇させる傾斜角を、前記接触力検出
手段が所定値以上の前記接触力を検出せず且つ前記光電
センサが車体を検出したときよりも増加させるように前
記昇降装置を制御する制御手段とを備えていることを特
徴としており、かかる特徴によれば、光電センサが車体
を検出したときには、昇降装置が、フレームの支持面に
対してトップブラシを上昇させる傾斜角を小さく設定で
き、ガラス面を効果的に洗浄することができる。
【0008】上記目的達成のため、本請求項3記載の発
明によれば、前記車両の上面洗浄装置において、前記車
両に対して前記フレームを相対運動させる走行装置と、
前記トップブラシを昇降駆動する昇降装置と、前記トッ
プブラシと車体上面との接触力を検出する接触力検出手
段と、前記トップブラシの外周よりも外側でかつ該外周
の下端よりも上方に配置され、その上、前記回転軸より
も下方でかつ該回転軸よりも一方への前記相対運動のと
きに運動方向前側に配置された該トップブラシと共に昇
降する光電センサと、一方への前記相対運動のときに、
前記光電センサが車体を検出したときには、前記トップ
ブラシを上昇させるように前記昇降装置を制御し、また
前記接触力検出手段が所定値以上の前記接触力を検出し
たときには前記トップブラシを上昇させるように前記昇
降装置を制御しかつ前記昇降装置が、トップブラシをフ
レームの支持面に対して上昇させる傾斜角を、前記接触
力検出手段が所定値以上の前記接触力を検出せず且つ前
記光電センサが車体を検出したときよりも増加させるよ
うに前記走行装置を制御する制御手段とを備えているこ
とを特徴としており、かかる特徴によれば、光電センサ
が車体を検出したときには、昇降装置が、フレームの支
持面に対してトップブラシを上昇させる傾斜角を小さく
設定でき、ガラス面を効果的に洗浄することができる。
【0009】上記目的達成のため、本請求項4記載の発
明によれば、前記車両の上面洗浄装置において、前記車
両に対して前記フレームを相対運動させる走行装置と、
前記トップブラシを昇降駆動する昇降装置と、前記車両
フロントガラスを検出する所定部位検出手段と、前記
トップブラシと車体上面との接触力を検出する接触力検
出手段と、前記トップブラシの外周よりも外側でかつ該
外周の下端よりも上方に配置され、その上、前記回転軸
よりも下方でかつ該回転軸よりも一方への前記相対運動
のときの運動方向前側に配置された該トップブラシと共
に昇降する光電センサと、一方への前記相対運動のとき
おいて、前記光電センサが車体を検出したときには、
前記トップブラシを上昇させるように前記昇降装置を制
御し、また、前記接触力検出手段が所定値以上の前記接
触力を検出したときには前記トップブラシを上昇させ
るように前記昇降装置を制御しかつ前記昇降装置が、ト
ップブラシをフレームの支持面に対して上昇させる傾斜
角を、前記接触力検出手段が所定値以上の前記接触力を
検出せず且つ前記光電センサが車体を検出したときより
増加させるように前記走行装置を制御し、また前記光
電センサが車体を検出したときに前記昇降装置がトップ
ブラシをフレームの支持面に対して上昇させる傾斜角
、トップブラシが前記車両のフロントガラスを洗浄し
ている間は該車両のボンネット先端を洗浄しているとき
よりも減少させた状態にするように前記所定部位検出手
段の検出信号に基づい前記昇降装置を制御する制御手
段とを備えていることを特徴としており、かかる特徴に
よれば、前記請求項3記載の効果に加えて、車両の始端
部における接触力検出手段の作動を減少させることがで
き、洗浄時間が長くなることを防止できる。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】上記目的達成のため、本請求項記載の発
明によれば、前記請求項2,3または4記載の車両の上
面洗浄装置において、光電センサはフロントガラスを検
出せずにフロントピラーを検出することを特徴としてお
り、かかる特徴によれば、一層ガラス面を効果的に洗浄
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例について説明する。
【0016】図面を参照して本発明の車両の上面洗浄装
置を、洗浄すべき車両に対してその前後方向にフレーム
を移動させるようにした、所謂移動式洗車機に実施した
場合の好適な実施例について説明する。
【0017】図1は、本発明の車両の上面洗浄装置を備
えた移動式洗車機の一部破断概略正面図、図2は、図1
の2線矢視に沿う洗車機の側面図、図3は、図1の3−
3線に沿う拡大断面図であり、これらの図において移動
式洗車機Wの走行フレーム1は、車両Vが潜り抜けられ
るように門型に形成されており、その走行フレーム1の
左右側部フレーム11 ,11 の前後には、駆動輪3,3
と従動輪4,4がそれぞれ回転自在に軸架されており、
駆動輪3,3は走行フレーム1の側部フレーム11 ,1
1 に支持される、走行装置としての走行モータ2,2に
減速伝動機構を介して接続されている。前記駆動輪3,
3および従動輪4,4は、支持面上に敷設される走行レ
ール5,5上に走行自在に載置され、走行フレーム1
は、前記走行モータ2を正、逆回転駆動することにより
強制往復走行が可能である。
【0018】支持面上に支持される前記走行フレーム1
には、これと同じく門型に形成される案内フレーム6が
配設される。この案内フレーム6は、走行フレーム1の
左右側部フレーム11 ,11 の上下方向に延びる左右一
対のガイドレール8,8と、走行フレーム1の天井フレ
ーム12 に沿って左右方向に延びていて、前記一対のガ
イドレール8,8の上端を一体に橋架結合する、結合ビ
ーム9とより構成されている。案内フレーム6の下部す
なわち一対のガイドレール8,8の下部は、走行フレー
ム1の左右下部にそれぞれ設けた軸受7,7により走行
フレーム1の走行方向に沿って俯仰揺動できるように軸
支P,Pされている。
【0019】前記結合ビーム9は丸パイプにより構成さ
れており、その内部には同期軸11が縦通されていて、
この同期軸11の両端は、前記一対のガイドレール8,
8の上端に設けた軸受10,10により回転自在に支持
されている。
【0020】図3に明瞭に示すように、一対のガイドレ
ール8,8は、それらの横断面が互いに対向する内面の
開放されたコ字状をなすチャンネル部材により構成され
ており、それらの内壁面には、上下方向に延びるガイド
板12,12が固着されている。
【0021】左右一対のガイドレール8,8には、それ
らに案内されて上下方向に走行移動される、対をなす左
右台車C1 ,C2 がそれぞれ設けられる。左右台車
1 ,C 2 には、いずれも台車本体15,15に、二対
のガイドローラ13,13,14,14が回転自在に軸
支されており、一方のガイドローラ13,13は、前記
ガイド板12とガイドレール8の内壁面とを転動できる
ように設けられ、また他方のガイドローラ14,14は
ガイドレール8,8の内壁面に転動自在に係合されてお
り、それらにより左右台車C1 ,C2 はそれぞれ左右ガ
イドレール8,8に案内されて上下に走行移動が可能で
ある。
【0022】左右台車C1 ,C2 には、前記案内フレー
ム6を横切って延びるトップブラシ支持軸16が固定支
持されており、このトップブラシ支持軸16には、トッ
プブラシBが回転可能に設けられている。そしてこのト
ップブラシBは、前記トップブラシ支持軸16に回転自
在に挿通支持された中空の回転軸18と、この回転軸1
8の外周に並列させて放射状に取り付けた複数枚のブラ
シ体すなわち不織布17とから構成されている。そして
前記回転軸16の一端(図1右端)には、被動スプロケ
ット19が固着されている。
【0023】一方の台車C2 (図1右側)の台車本体1
5には、図3に示すように支持枠15aが一体に設けら
れており、この支持枠15aには、前記トップブラシB
の回転駆動手段すなわちモータ20が支持され、このモ
ータ20はインバータSC1(図2参照)に接続されて
いる。モータ20の原動軸に固着される駆動スプロケッ
ト21は、前記被動スプロケット19に無端チエン22
を介して連結されており、このモータ20の正逆転駆動
により、トップブラシBすなわち回転軸18と複数枚の
ブラシ体(不織布)17を一体に正逆回転できるように
なっている。
【0024】前記台車C1 ,C2 には、洗浄すべき車両
Vの車体を検出する第1、第2光電センサS1 ,S2
よび第3、第4光電センサS3 ,S4 が取り付けられて
おり、以下にそれらの取付構造について説明するに、前
記第1、第2光電センサS1,S2 および第3、第4光
電センサS3 ,S4 は、いずれも第1、第2投光器S 1
a,S2 aおよび第3、第4投光器S3 a,S4 aと、
第1、第2受光器S1b,S2 bおよび第3、第4投光
器S3 b,S4 bとより構成されている。前記台車
1 ,C2 には、走行フレーム1の前方(図2右側)に
向かって前下がりに傾斜する前側センサ支持腕Rf,R
fがそれぞれ固着されており、一方の台車C 1 の前側セ
ンサ支持腕Rfの先部には、第1、第2投光器S1 a,
2 aが、また他方の台車C2 の前側センサ支持腕Rf
には、それらの第1、第2投光器S1a,S2 aに対応
して第1、第2受光器S1 b,S2 bがそれぞれ上下に
間隔をあけて取り付けられている。そして図2に示すよ
うに、これらの投光器S1 a,S2 a および受光器S
1 b,S2 bはいずれも前記トップブラシBの外周より
も外側でかつ該外周の下端よりも上方に配置され、その
上、該トップブラシBの回転軸18よりも下側に配置さ
れている。また前記台車C1 ,C2 には、走行フレーム
1の後方(図2左側)に向かって後下がりに傾斜する後
側センサ支持腕Rr,Rrが前記前側センサ支持腕R
f,Rfと対称的にそれぞれ固着されており、一方の台
車C1 の後側センサ支持腕Rrの先部には、第3、第4
投光器S3 a,S4 aが、また他方の台車C2 の後側セ
ンサ支持腕Rrには、それら第3、第4投光器S3 a,
4 aに対応して第3、第4受光器S3 b,S4 bがそ
れぞれ上下に間隔をあけて取り付けられている。そして
図2に示すようにこれらの第3、第4投光器S3 a,S
4 a および第3、第4受光器S3 b,S4 bはいずれ
も前記トップブラシBの外周よりも外側で且つ該外周の
下端よりも上方に配置され、その上、該トップブラシB
の回転軸18よりも下側に配置されている。
【0025】而して前記第1〜第4光電センサS1 ,S
2 ,S3 ,S4 は、洗浄すべき車両Vのフロントガラス
Fgを検出せずにフロントピラーFpを検出するように
構成されており、(たとえば前記第1〜第4光電センサ
1 ,S2 ,S3 ,S4 として、オムロン株式会社製の
商品名、アンプ内蔵光電スイッチ、形式 OAS−15
2が用いられる)。そして図1に示すように投光器S1
a,S2 a,S3 a,S4 aと受光器S1 b,S2 b,
3 b,S4 bとの各内距離X3 は2150mmとし
た。
【0026】ガイドレール8,8の下部には、それぞれ
前記台車C1 ,C2 を昇降駆動する、昇降駆動手段とし
ての対をなす、減速機31,31付きのトルクモータ2
3,23が対称的に支持されており、これらのトルクモ
ータ23,23は、走行フレーム1の前面に設けられる
インバータSC2 に接続されている。トルクモータ2
3,23の原動軸にはそれぞれ駆動スプロケット24,
24が固着されており、一方前記同期軸11の両端に
は、該駆動スプロケット24,24に対応して被動スプ
ロケット25,25がそれぞれ固着されており、それら
の駆動および被動スプロケット24,24および25,
25間には、ガイドレール8,8に収容されるチエン2
6,26がそれぞれ懸回されており、該チエン26,2
6の一方の遊端は、前記台車C1 ,C2 の下面にそれぞ
れ結着され、またそれらの他方の遊端は、台車C1 ,C
2 の上面に結着されている。したがって前記トルクモー
タ23,23の同期正逆回転駆動によれば、左右台車C
1 ,C2 を同期して昇降駆動することができる。
【0027】左右ガイドレール8,8の上部外側には、
それぞれ滑車27,27が回転自在に軸支されると共に
その上下方向に沿ってガイド棒29,29が固着されて
おり、それらのガイド棒29,29には、それらに案内
されて昇降できるように、バランスウエイト28,28
が昇降自在に挿通されている。滑車27,27にそれぞ
れ懸回されるワイヤ30,30の一方の遊端は、バラン
スウエイト28,28の上面に結着され、またそれらの
他方の遊端は前記台車C1 ,C2 の上面に結着されてい
る。
【0028】一方のガイドレール8(図1左側)の中間
部には、上下に間隔を存してトップブラシBの下限位置
を検出する下限位置検出スイッチ32およびその上限位
置を検出する上限位置検出スイッチ33とが上下に間隔
を存して設けられ、これらのスイッチ32,33は、そ
れぞれ台車本体15に設けた磁石34により作動され
る。また左右ガイドレール8,8の上部には、上限スト
ッパ53,53が、またそれらの下部には、下限ストッ
パ54,54がそれぞれ固着され、これらのストッパ5
3,53および54,54は前記台車本体15,15と
衝合してトップブラシBの上限および下限位置を規制す
るようになっている。
【0029】前記バランスウエイト28,28の重量
は、その重量でトップブラシBを上限位置に上昇させる
ように決められている。
【0030】図1,2に示すように、左右ガイドレール
8,8の上端には、可動バネ受片55,55が一体に設
けられ、また走行フレーム1の天井部12 には、前記可
動バネ受片55,55の前後に対向して固定バネ受片5
6,56および57,57がそれぞれ固定されており、
各可動バネ受片55と、固定バネ受片56,57との間
には、それぞれ戻し手段としての一対のコイルバネより
なる中立バネ351 ,352 が縮設されている。そして
これらの中立バネ351 ,352 の弾発力は、ガイドレ
ール8,8を略垂直な中立位置Nに戻す力として作用す
る。また案内フレーム6の結合ビーム9の上方におい
て、走行フレーム1には、検出スイッチ39が設けら
れ、一方結合ビーム9には前記検出スイッチ39を作動
する作動子41が設けられる。そして前記検出スイッチ
39は、案内フレーム6が略鉛直な中立位置Nから前記
軸支P部まわりに前方Fあるいは後方Rにあらかじめ設
定した角度以上に揺動しているとき、前記作動子41に
より作動されてその揺動角度を検出することができる。
【0031】而して前記検出スイッチ39および作動子
41は、接触力検出手段を構成している。
【0032】図1,2に示すように、走行フレーム1の
下部には、スタート位置カム44により作動されて走行
フレーム1がスタート位置にあることを検出する、スタ
ート位置検出スイッチ43が設けられている。
【0033】図1,2に示すように走行フレーム1の前
面には、制御盤47が設けられ、この制御盤47の外面
には、スタートスイッチ48が設けられ、またその内部
には、洗車機を制御する制御手段D、前記インバータS
1 ,SC2 および走行位置検出手段42が納められて
いる。インバータSC1 は、モータ20に印加する周波
数を変えるように作用し、またインバータSC2 は、モ
ータ23,23に印加する周波数を変える周波数可変手
段K1 と、トルクモータ23,23に印加する電圧を変
える電圧変更手段K2 とを有している。
【0034】制御手段Dには、上昇電圧Va、保持電圧
Vbおよび下降電圧Vcが予め記憶されている。また制
御手段Dは、後述する走行位置L1 〜L4 を記憶する記
憶部M1 〜M4 およびトップブラシBを昇降させる速度
を記憶させる記憶部M5 を有している。
【0035】上昇電圧Vaは、これをトルクモータ2
3,23に印加したときに、トップブラシBを適切な速
度で上昇させる電圧であり、トップブラシBを下降駆動
する方向の電圧である。また、この上昇電圧Vaを印加
したときのトップブラシBの上昇速度は、トップブラシ
Bが車体上面から受ける上昇させる方向の力により増加
する。
【0036】前記保持電圧Vbは、これをトルクモータ
23,23に印加したときに、トップブラシBの昇降を
停止させる電圧であり、トップブラシBを下降駆動する
方向の電圧である。この保持電圧Vbがトルクモータ2
3,23に印加されたときに、トップブラシBは、車両
Vの車体上面に接触していない状態であっても、機械的
摩擦抵抗等により昇降を停止する。また保持電圧Vbが
トルクモータ23,23に印加されて、停止しているト
ップブラシBは、車体上面から上昇させる方向の力を受
けたときに、トップブラシBに作用する上昇させる方向
の力と下降させる方向の力との差により、前記上昇させ
る方向の力と前記下降させる方向の力とが釣り合うよう
に上昇する。
【0037】前記下降電圧Vcは、これをトルクモータ
23,23に印加したときに、トップブラシBを車体上
面に沿わせる電圧であり、トップブラシBを下降駆動す
る方向の電圧である。この下降電圧Vcがトルクモータ
23,23に印加されているときにトップブラシBは、
トップブラシBに作用する上昇させる方向の力と下降さ
せる方向の力との差により、前記上昇させる方向の力と
下降させる方向の力とが釣り合うように昇降する。すな
わちトップブラシBは、前記上昇させる方向の力が前記
下降させる方向の力よりも小さいときは、前記上昇させ
る方向の力と前記下降させる方向の力とが釣り合うよう
に下降する。また前記上昇させる方向の力が前記下降さ
せる方向の力よりも大きいときには、前記上昇する方向
の力と前記下降する方向の力とが釣り合うように上昇す
る。
【0038】前記走行位置検出手段42は、前記スター
ト位置検出スイッチ43がスタート位置カム44から離
れたときからのロータリエンコーダ45(図1参照)の
パルスを、往行のときは加算し、復行のときは減算する
ことにより、走行フレーム1のスタート位置からの走行
位置を検出できるようになっており、従来公知のものが
用いられる。
【0039】また、走行フレーム1の前部下方左右に
は、ガイドレール8,8が中立位置Nにあるときのトッ
プブラシBの回転中心から所定距離A(図4参照)だけ
前方には、洗浄すべき車両VのフロントガラスFgを検
出するための、所定部位検出手段としての光電センサ4
6の投光器46Aおよび受光器46Bが固定されてい
る。
【0040】また走行レール5,5間の支持面上には、
洗浄すべき車両Vの前輪の停止位置を示す停止位置表示
器50,50が固定されている。なお、図1,2におい
て、符号49は、洗浄すべき車両Vの左右側面を洗浄す
るためのサイドブラシであり、走行フレーム1に回転可
能に支持される回転軸に不織布よりなる複数枚のブラシ
体を固着して構成される。
【0041】次に図1〜3に図4〜14を併せ参照して
本発明の第1実施例の作用について説明する。
【0042】図4は、走行フレームの往行時におけるト
ップブラシによる車両フロントガラスを含む前半部を洗
浄する行程を示す作用図、図5は、走行フレームの往行
時ににおけるトップブラシによる車両の天井部を洗浄す
る行程を示す作用図、図6は、走行フレームの往行時に
おけるトップブラシによる車両のリヤガラスを含む後半
部を洗浄する行程を示す作用図、図7は、走行フレーム
の復行時におけるトップブラシによる車体上面の洗浄行
程を示す作用図、図8は、トップブラシによる主体上面
の洗浄のフローチヤート、図9は、トップブラシによる
車体上面の洗浄のフローチヤート、図10は、トップブ
ラシによる車体上面の洗浄のフローチヤート、図11
は、トップブラシが上昇するときの傾斜角がフロントピ
ラーの傾斜角と略等しいときのトップブラシによるフロ
ントガラス洗浄作用を示す図、図12は、トップブラシ
が上昇するときの傾斜角よりもフロントピラーの傾斜角
が小さいときのトップブラシによるフロントガラスの洗
浄作用を示す図、図13は、トップブラシが上昇すると
きの傾斜角よりもフロントピラーの傾斜角が大きいとき
のトップブラシによるフロントガラスの洗浄作用を示す
図である。
【0043】走行フレーム1の往行による車両Vの車体
上面の洗浄 (1).図4に示すように、走行フレーム1がスタート位
置にあり、またトップブラシBが上限位置(イ)にあ
り、洗浄すべき車両Vが、走行レール5,5間の洗車位
置に進入して、その一方の前輪を停止表示器50,50
位置に停止させ、洗車位置に停止している状態において
車体の洗浄を始める。
【0044】スタートスイッチ48が押されると、走行
フレーム1が走行レール5,5の右端待機位置(往行終
了位置)に達したときの、走行位置よりも大きい最大走
行位置Lmaxを記憶部M1 〜M4 に記憶し、且つ「高
速」を記憶部M5 に記憶する。
【0045】なお、図8〜9のフローチャートにおい
て、後述するステップS9,S13,S14,S19,
S23,S26,S27,S36,S40,S42,S
44,S46では、トップブラシBの上昇または下降の
速度を、記憶部M5 に記憶された速度に制御する。
【0046】トップブラシBを高速回転させ、走行フレ
ームに設けた洗浄水噴射ノズル(図示せず)から通常の
ように洗浄水をトップブラシBに向けて噴射させる。ま
た下降電圧Vcをトルクモータ23,23に印加(以
下、「下降制御」という)してトップブラシBを下降さ
せる。トップブラシBが下限位置(ロ)にくると、台車
1 ,C2 が下限ストッパ54,54に当たりその下降
を停止する。また下限位置検出スイッチ32の作動によ
り、走行モータ2,2が正転駆動されて走行フレーム1
は往走行を開始する(ステップS1)。
【0047】(2).次に、接触力検出手段である検出ス
イッチ39が不作動のときは(ステップS2)、走行フ
レーム1は往走行を継続させる(ステップS3)。次
に、光電センサ46が一回目の車両Vを検出しないか
ら、車両Vを検出するに変化することなく(ステップS
4)、走行位置Lが、L1 ≦L≦L2 でないときには
(ステップS5)、トップブラシBの回転速度を「高
速」のままとする。(ステップS6)。次に、走行位置
LがLA≦Lでないときは(ステップS7)、ステップ
S8に進む。走行位置LAは、トップブラシBが車両V
の天井面の略中央に達する走行位置で、予め制御装置D
に記憶されている。
【0048】ステップS8において、前記第1光電セン
サS1 が車両Vの車体を検出するときには、上昇電圧V
aがトルクモータ23,23に印加(以下、「上昇制
御」という)され、トップブラシBを高速で上昇させる
(ステップS9)。そしてステップS10に進み、前記
ステップS2〜ステップS10を繰り返す。
【0049】またステップS8において、前記第1光電
センサS1 が車体を検出せず、ステップS11におい
て、第2光電センサS2 が車体を検出するときは、保持
電圧Vbをトルクモータ23,23に印加(以下、「保
持制御」という)してトップブラシBを現在昇降位置に
保持する(ステップS12)。そしてステップS10に
進み、ステップS2〜S8,ステップS10〜S12を
繰り返す。
【0050】またステップS8において、第1光電セン
サS1 が車体を検出せず、ステップS11において、第
2光電センサS2 が車体を検出しないときは、「下降制
御」してトップブラシBを下降させる(ステップS1
3)。そしてステップS10に進み、ステップS2〜S
8,S10,S11,S13を繰り返す。
【0051】このようにして車両Vの車体上面を、第1
光電センサS1 と第2光電センサS 2 との間に位置する
ように制御する。
【0052】なお、案内フレーム6が、図2において後
方向Rまたは前方向Fに揺動して検出スイッチ39が作
動すると(ステップS2)、「上昇制御」してトップブ
ラシBを高速上昇させると共に走行フレーム1の走行を
停止させる(ステップS14)。そしてステップS10
に進み、ステップS2,S10,S14を繰り返す。ト
ップブラシBが上昇して案内フレーム6が中立位置N側
に揺動し、検出スイッチ39が不作動になると(ステッ
プS2)、走行フレーム1を往走行させ(ステップS
3)ステップS4に進む。
【0053】ところで検出スイッチ39は、図4にBL
(実線)にて示すように、ボンネットの高さが低い車両
Vの場合には、ボンネットの先端では作動しないが、図
4にBH(2点鎖線)にて示すように、光電センサ46
よりは下であるが、ボンネットの高さが高い車両Vの場
合には、トップブラシBがボンネットBnの先端で押さ
れて案内フレーム6が後方向Rに揺動して作動するよう
になっている。
【0054】(3).次に、光電センサ46が、図4にお
いて46P位置になり、フロントガラスFgを検出する
と(ステップS4)、そのときの走行フレーム1の走行
位置Lに前記距離Aを加算し、かつ距離R1 を減算した
走行位置L1 (L1 =L+A−R1 )と、このときの走
行位置Lに前記距離Aおよび距離R2 とを加算した走行
距離L2 (L2 =L+A+R2 )を算出して、走行距離
1 を記憶部M1 に、また走行距離L2 を記憶部M2
それぞれ記憶する(ステップS15)。前記距離R1
走行距離LがL1 のときにガイドレール8,8が中立位
置にあるときの、トップブラシBの回転軸18と光電ス
イッチ46の46P位置との予め定められた水平距離で
あり、A≧R1 の関係にある。また距離R2 は、走行フ
レーム1の走行位置LがL2 のときにガイドレール8,
8が中立位置にあるときの、トップブラシBの回転軸1
8と光電スイッチ46の46P位置との予め定められた
水平距離である。
【0055】(4).次に、トップブラシBが(ハ)位置
になり、走行位置LがL1 ≦L≦L2 になると(ステッ
プS5)、トップブラシBを低速回転させ、「低速」を
記憶部M5 に記憶する(ステップS16)。記憶部M5
が「低速」のときは、トルクモータ23,23に印加す
る周波数を「高速」のときよりも小さくする。これによ
り印加電圧が同じでも周波数が小さいと、トルクモータ
23,23のトルクが大きくなるので、ステップS9,
S14,S36,S42で制御されるトップブラシBの
上昇速度は、「高速」のときよりも遅い「低速」にな
る。またトップブラシBが「低速」のときに上昇する傾
斜角(走行フレーム1の支持面に対する)は、洗浄すべ
き車両VのフロントガラスFgの一般的な傾斜角よりも
小さい角度に決められている。
【0056】(5).次に、走行フレーム1の走行によ
り、トップブラシBが(ハ)位置から(ニ)位置にな
り、第1光電センサS1 が、車両VのフロントピラーF
pを検出(前述したように第1光電センサS1 は車両V
のフロントガラスFgを検出しない)すると(ステップ
S8)、前記「上昇制御」してトップブラシBを低速で
上昇させる(ステップS9)。そしてステップS10に
進み、ステップS2〜S5,S7〜S10,S16を繰
り返す。
【0057】このとき、図11に示すように、トップブ
ラシBが上昇する傾斜角(走行フレーム1の支持面に対
する)と、フロントピラーFPの傾斜角とが略一致する
ときには、第1光電センサS1 は、フロントピラーFp
を継続して検出するので、トップブラシBの上昇も継続
される。
【0058】また、図12に示すようにトップブラシB
が上昇する傾斜角(走行フレーム1の支持面に対する)
よりもフロントピラーFPの傾斜角が小さいときは、ト
ップブラシBの上昇により、第1光電センサS1 が車両
Vを検出せずになり(ステップS8)、第2光電センサ
2 がフロントピラーFpを検出するので(ステップS
11)、「保持制御」して、トップブラシBを現在の昇
降位置に保持する(ステップS12)。そして、ステッ
プS10に進み、ステップS2〜S5,S7,S8,S
10〜S12,S16を繰り返す。
【0059】走行フレーム1の往走行の継続により、第
1光電センサS1 が再びフロントピラーFpを検出する
と(ステップS8)、ステップS9に進む。このように
して、トップブラシBは「上昇制御」と「保持制御」の
繰り返しにより上昇と保持を繰り返してフロントピラー
Fpの傾斜角に沿って上昇させることができる。
【0060】また、図13に示すように、トップブラシ
Bが上昇する傾斜角(走行フレーム1の支持面に対す
る)よりもフロントピラーFpの傾斜角が大きいとき
は、第1光電センサS1 および第2光電センサS2 がい
ずれもフロントピラーFpよりも下方になり、車体検出
せずになるので(ステップS8,S11)、「下降制
御」する(ステップS13)。そしてステップS10に
進み、S2〜S5,S7,S8,S10,S11,S1
3,S16を繰り返す。このときトップブラシBは、ト
ップブラシBに働く上昇させる方向の力と、下降させる
方向の力との差により、トップブラシBは、前記上昇さ
せる方向の力と前記下降させる方向の力とが釣り合うよ
うにして昇降制御されるので、トップブラシBがフロン
トガラスFpを強く押すことを防止することができる。
そうするとトップブラシBがフロントガラスFgに押さ
れて案内フレーム8が後方向Rに揺動し、検出スイッチ
39が作動するので(ステップS2)、「上昇制御」し
てトップブラシBを低速で上昇させると共に走行フレー
ム1の走行を停止させる(ステップS14)。そしてス
テップS10に進み、ステップS2,S10,S14を
繰り返す。トップブラシBが上昇して車体面から離れる
と、案内フレーム6が中立位置N側に揺動し、検出スイ
ッチ39が不作動になると(ステップS2)、走行フレ
ーム1を往走行を再開させる(ステップS3)。そして
ステップS4に進む。このようにしてトップブラシBは
上昇する。
【0061】ところでステップS9において、「上昇制
御」しているときに、トップブラシBの上昇速度は、ト
ップブラシBが上昇する傾斜角よりもフロントピラーF
pの傾斜角が大きいときに、トップブラシBがフロント
ガラスFgから受ける上昇させる方向の力により増加す
るので、検出スイッチ39の作動を減少させることがで
き、走行フレーム1の停止に起因して洗浄時間が長くな
るのを防止することができる。
【0062】またステップS13において、「下降制
御」しているときに、トップブラシBは、そのトップブ
ラシBに働く上昇させる方向の力と、前記下降させる方
向の力とが釣り合うように上昇するので、検出スイッチ
39の作動を減少させることができ、洗浄時間が長くな
るのを防止することができる。
【0063】また、図14に示すように、フロントガラ
スFgの汚れがひどい車両Vのとき、または洗剤を泡状
にして車両の車体面に塗布したときは、フロントガラス
Fgが不透明部材となって、第1光電センサS1 がフロ
ントガラスFgを検出するに至る。また、車両の側面よ
り見て、フロントガラスFgが平面であり、フロントピ
ラーFpの前縁と略一致している車両のときは、第1光
電センサS1 はフロントガラスFgと略一致したフロン
トピラーFpを検出する(ステップS8)。そしてステ
ップS9に進む。これらの場合には、トップブラシBが
上昇する傾斜角よりもフロントガラスFgの傾斜角が大
きい車両のフロントガラスFgを洗浄できる。
【0064】また、車両VのフロントガラスFgがフロ
ントピラーFpから前方へ出ている距離が大きい車両V
のときは、ステップS12において、「保持制御」して
いるときに、トップブラシBは、トップブラシBに働く
上昇させる方向の力と、下降させる方向の力との差によ
り、前記上昇させる方向の力と、前記下降させる方向の
力とが釣合うように上昇するので、検出スイッチ39の
作動を減少させることができ、洗浄時間が長くなるのを
防止することができる。
【0065】なお、一般に車両VのフロントガラスFg
は、その側面より見てフロントピラーFpよりも前方に
出ている。また先に詳述したように、第1光電センサS
1 は、洗浄すべき車両VのフロントガラスFgを検出せ
ずにフロントピラーFpを検出する性能を有しているの
で、フロントガラスFgを効果的に洗浄することがで
き。また車両VのフロントガラスFgがフロントピラー
Fpから前方へ膨出している距離は、一般的にその下方
よりもその上方が小さいため、トップブラシBが上昇す
る傾斜角が大きいと、第1光電センサS1 がフロントピ
ラーFpの前縁に沿って上昇するために、フロントガラ
スFgの天井面近くが効果的に洗浄できないが、第1光
電センサS1 がフロントピラーFpよりも下方になった
ときは、検出スイッチ39が作動してトップブラシBを
上昇させるので、トップブラシBが上昇する傾斜角を、
洗浄すべき車両VのフロントガラスFgの一般的な傾斜
角よりも小さい角度に決めることができ、これにより大
多数の車両のフロントガラスFgの上方も効果的に洗浄
することができる。
【0066】また、トップブラシBが上昇する傾斜角
を、洗浄すべき車両VのフロントガラスFgの一般的な
傾斜角よりも小さい角度に決めることができるので、フ
ロントガラスFgの汚れがひどい車両Vのとき、または
洗剤を泡状にして車両Vに塗布したとき、またはフロン
トガラスFgが平面である車両Vのときなどに、第1光
電センサS1 が、フロントガラスFgを検出したときで
も、フロントガラスFgを効果的に洗浄できる。
【0067】また、走行位置LがL1 になるまでは、ト
ップブラシBを高速上昇させるので、車両Vのボンネッ
ト先端における検出スイッチ39の作動を減少させるこ
とができ、洗浄時間が長くなることを防止することがで
きる。
【0068】また、第1光電センサS1 が車体(フロン
トピラーFpも含む)を検出したときにトップブラシB
を上昇させて、該トップブラシBの回転軸18が車体上
面に近づき過ぎないようにできるので、該回転軸18が
車体上面に近づき過ぎて不織布よりなる洗浄体17が揉
まれ過ぎて腰がなくなるのを防止することができ、さら
にフロントワイパーの損傷、破損を防止できる。
【0069】また、第1光電センサS1 および第2光電
センサS2 がトップブラシBの外周よりも外側で、かつ
その回転軸18よりも一方への相対運動方向前側に配置
されるので、フエンダーミラーを装着した車両のとき
は、そのフエンダーミラーを第1光電センサS1 が検出
してトップブラシBが上昇した後に、第1および第2光
電センサS1 ,S2 がともに検出せずになると、フエン
ダーミラー取り付け部の車体上面にトップブラシBを下
降させることができ、その車体上面部分を効果的に洗浄
することができる。
【0070】(6).次に、トップブラシBが、図4
(ホ)位置を過ぎて走行位置LがL2 を超えると(ステ
ップS5)、トップブラシBを高速回転させ、「高速」
を記憶部M5 に記憶する(ステップS6)。
【0071】(7).トップブラシBが、(へ)位置(図
4、図5(a))になって、走行位置LがLAになり
(ステップS7)、走行位置LがL3 ≦Lでないときは
(ステップS17)、ステップS18に進む。
【0072】ステップS18において、第1光電センサ
1 が車体を検出するときには、前記「上昇制御」して
トップブラシBを高速上昇させる(ステップS19)。
そして第2光電センサS2 が車体を検出するから、車体
を検出しないに変化しないときは(ステップS20)、
ステップS10に進み、ステップS2〜S7,S10,
S17〜S20を繰り返す。
【0073】ステップS18において、第1光電センサ
1 が車体を検出せず、ステップS21において、第4
光電センサS4 が車体を検出するときには、前記「保持
制御」してトップブラシBを現在の昇降位置に保持する
(ステップS22)。そしてステップS20に進み、ス
テップS2〜S7,S10,S17,S18,S20〜
S22を繰り返す。
【0074】ステップS18において、第1光電センサ
1 が車体を検出せず、ステップS21において、第4
光電センサS4 が車体を検出しないときには、「下降制
御」してトップブラシBを下降させ(ステップS2
3)、ステップS20に進み、ステップS2〜S7,S
10,S17,S18,S20,S21,S23を繰り
返す。
【0075】このようにして車体上面を第1光電センサ
1 と、第4光電センサS4 との間に位置させる。
【0076】またステップS20において、第2光電セ
ンサS2 が車体を検出するから車体を検出しないに変化
したときには、その度に、そのときの走行位置LにR3
(図5)を加算した走行位置L3 (L3 =L+R3
と、走行位置L3 にR4 を加算した走行位置L4 を算出
し、走行位置L3 を記憶部M3 に、また走行位置L4
記憶部M4 に記憶して(ステップS24)、ステップ
10に進む。R3 はトップブラシBが(ト)位置(図5
(b))になり、第2光電センサS2 が車体を検出しな
いになってから、(チ)位置(図5(c))に示すよう
にトップブラシBが車体の天井面の終端に達する距離で
ある。また、R4 は走行距離L3 からトップブラシBが
トランク上になる距離(図7)である。R3 ,R4 は、
予め制御手段Dに記憶されている。
【0077】このようにして車両Vの車体上面が第1光
電センサS1 と第4光電センサS4との間に位置するよ
うに制御し、第2光電センサS2 が車体を検出しない、
が所定距離の間継続したら、車体の天上面の終端を検出
したとすることにより、その天井面の終端位置の検出精
度を高めることができる。これにより、車両のリヤガラ
ス面Rgに装着されているリヤーワイパー等の装備品の
損傷、破損を防止するために、トップブラシBを装備品
に対する安全な態様にする制御の精度を向上できる。
【0078】(8).トップブラシBが(チ)位置(図5
(c))になって走行位置LがL3≦Lになると(ステ
ップS17)、ステップS25に進む。
【0079】ステップS25において、第1光電センサ
1 が車体を検出しないときは、「下降制御」(ステッ
プS26)し、ステップS10に進む。そしてステップ
S2〜S7,S10,S17,S25,S26を繰り返
す。これにより、トップブラシBは、該トップブラシB
に働く上昇させる方向の力と下降させる方向の力との差
により、前記上昇させる方向の力と前記下降させる方向
の力とが釣り合うように下降するので、リヤガラスRg
を効果的に洗浄できる。
【0080】ステップS25において、第1光電センサ
1 が車体を検出するときは、「上昇制御」して、トッ
プブラシBを高速上昇させ(ステップS27)、ステッ
プS10に進み、ステップS2〜7,S10,S17,
S25,S27を繰り返す。トップブラシBが上昇して
第1光電センサS1 が車体を検出しない、になると(ス
テップS25)、ステップS26に進む。これによりト
ランク上面にスポイラー等の装備品が装着してある場合
に、その装備品の損傷、破損を防止できる。
【0081】次にトップブラシBが車両Vの後端を過ぎ
て(リ)位置(図6)になって下限になる。そして図示
されない光電センサなどの車体後端センサが車体の後端
を検出して走行フレーム1は所定距離だけ往走行して、
トップブラシBが(ヌ)位置(図6)になると、その往
走行は終りになり(ステップS10)、走行フレーム1
の往走行を停止させる。以上により走行フレーム1の往
走行による車両Vの車体上面を洗浄が終わる。
【0082】走行フレーム1の復走行による車両の車体
上面の洗浄(図7) (9).走行フレーム1の往走行終了位置すなわちその復
走行開始位置において、走行モータ2,2の逆転駆動に
より、走行フレーム1が復走行を始める(ステップS2
8)。接触力検出手段である検出スイッチ39が不作動
のときは(ステップS29)、その復走行を継続させる
(ステップS30)。
【0083】次に、走行位置LがL3 ≦L≦L4 でなく
(ステップS31)、走行位置LがL1 ≦L≦L2 でな
いときには(ステップS32)、トップブラシBの高速
回転を継続させ、記憶部M5 の記憶を「高速」のままと
する(ステップS33)。次に、走行位置LがL2 ≧L
でないときには(ステップS34)、ステップS35に
進む。
【0084】ステップS35において、光電センサS3
が車体を検出すると、「上昇制御」してトップブラシB
を高速上昇させ(ステップS36)、ステップS37に
進み、ステップS29〜S37を繰り返す。
【0085】ステップS35において、光電センサ 3
が車体を検出せず、第4光電センサS4 が車体を検出す
ると(ステップS38)、「保持制御」してトップブラ
シBを現在の昇降位置に保持し(ステップS39)、ス
テップS37に進み、ステップS29〜S35,S37
〜S39を繰り返す。
【0086】ステップS35において、光電センサS3
が車体を検出せず、第4光電センサS4 が車体を検出し
ないときには(ステップS38)、「下降制御」してト
ップブラシBを下降させ(ステップS40)、ステップ
S37に進み、ステップS29〜S35,S37,S3
8,S40を繰り返す。
【0087】このようにして車両Vの車体上面を第3光
電センサS3 と光電センサS4 の間に位置させる。
【0088】(10). 走行フレーム1の復走行の継続によ
り、トップブラシBが(ル)位置(図7)になって走行
位置LがL4 になると(ステップS31)、トップブラ
シBの高速回転を継続させ、「低速」を記憶部M5 に記
憶する(ステップS41)。そしてリヤガラスRgで
は、フロントガラスFgと同様に、第3光電センサS3
と第4光電センサ 4 がリヤピラーRpよりも下方にな
って車体を検出しないときは(ステップS35,ステッ
プS38)「下降制御」し(ステップS40)、ステッ
プS37に進み、ステップS29〜S31,S34,S
35,S37,S38,S40,S41を繰り返す、そ
うするとトップブラシBがリヤガラスRgに押されて、
案内レール6が前方向F(図2)に揺動し、検出スイッ
チ39が作動するので(ステップS29)、「上昇制
御」して、トップブラシBを低速上昇させると共に走行
フレーム1の走行を停止させる(ステップS42)。そ
してステップS37に進み、ステップS29,S37,
S42を繰り返す。トップブラシBが上昇して、案内レ
ール6が中立位置N側に揺動し、検出スイッチ39が不
作動になると(ステップS29)、走行フレーム1を再
び復走行させ(ステップS30)ステップS31に進
む。このようにしてトップブラシBは上昇する。
【0089】したがってリヤガラスRgでもフロントガ
ラスFgと同様の洗浄効果が達成される。
【0090】また、走行位置LがL4 になるまでは、ト
ップブラシBを高速上昇させるので、車両Vのトランク
先端部における検出スイッチ39の作動を減少させるこ
とができ、洗浄時間が長くなるのを防止できる。
【0091】また、第3光電センサS3 が車体を検出し
たときは、トップブラシBを上昇させて、トップブラシ
Bの回転軸18が車体上面に近づき過ぎないようにする
ことができるので、該回転軸18が車体上面に近づき過
ぎて、不織布よりなるブラシ体17が揉まれて早期にそ
の腰が弱くなるのを防止することができる。
【0092】(11).次に、走行フレーム1の復走行の継
続により、トップブラシBが(オ)位置(図7)を超え
て走行位置LがL3 未満になると(ステップS31)、
走行位置LがL1 ≦L≦L2 でないときは(ステップS
32)、トップブラシBの高速回転を継続させ、「高
速」を記憶M5 に記憶する(ステップS33)。
【0093】(12).次に、トップブラシBが(ワ)位置
(図7)になって走行位置LがL1≦L≦L2 になると
(ステップS32)、トップブラシBを低速回転させ、
記憶部M5 の記憶を「高速」のままとする(ステップS
43)。そして走行位置LがL2 ≧Lのときは(ステッ
プS34)、ステップS44に進む。
【0094】ステップS44において、第3光電センサ
3 が車体を検出していないときには、「下降制御」し
(ステップS45)、ステップS37に進む。そして、
ステップS29〜S32,S34,S37,S43,S
44,S45を繰り返す。これによりトップブラシB
は、該トップブラシBに働く上昇させる方向の力と下降
させる方向の力との差により、前記上昇させる方向の力
と下降させる方向の力とが釣り合うように下降するの
で、フロントガラスFg面を効果的に洗浄することがで
きる。
【0095】ステップS44において、第3光電センサ
3 が車体を検出するときは、「上昇制御」してトップ
ブラシBを高速上昇させ(ステップS46)、ステップ
S37に進み、ステップS29〜S32,S37,S4
3,S44,S46を繰り返す。トップブラシBが上昇
して第3光電センサS3 が車両を検出しないになると
(ステップS44)、ステップS45に進む。
【0096】(13).次に、トップブラシBが(カ)位置
(図7)を超えて走行位置LがL1未満になると(ステ
ップS32)、トップブラシBを高速回転させ、記憶部
5の記憶を「高速」のままとする(ステップS3
3)。
【0097】次に、走行フレーム1がスタート位置に戻
り、スタート位置検出スイッチ43が作動すると(ステ
ップS37)、走行フレーム1の復走行、トップブラシ
Bの回転および図示しない洗浄水噴射ノズルの洗浄水の
噴射を停止させ、トップブラシBを上限位置(イ)(図
4参照)まで上昇させ、復走行での車体上面の洗浄を終
了する。
【0098】次に、本発明の第2実施例を、図15,1
6を参照して説明する。
【0099】図15は、本発明車両の上面洗浄装置を備
えた揺動アーム式移動式洗車機の概略正面図、図16
は、図15の16線矢視に沿う洗車機の側面図であり、
図中、前記第1実施例と同じ要素には、同じ符号が付さ
れる。
【0100】この第2実施例は、トップブラシBの支持
手段が前記第1実施例のものと相違しており、走行フレ
ーム1の左右側部フレーム11 ,11 には、対をなす支
持軸102,102が軸受を介して回転自在に支持さ
れ,これらの支持軸102,102の内端に対をなす揺
動アーム101,101が揺動自在に支持されている。
一対の揺動アーム101,101の先端には、支持軸1
6をもってトップブラシBが回転自在に支持される。一
方の支持軸102には、チエン伝動機構を介して走行フ
レーム1に支持される、昇降装置としてのトルクモータ
123に連動されており、このトルクモータ123の回
転駆動制御により、揺動アーム101,101を介して
トップブラシBを昇降制御することができる。
【0101】一対の揺動アーム101,101の先部に
は、位置保持機構Hを介して投光器S1 aと受光器S1
bよりなる第1光電センサS1 および投光器S2 aと受
光器S2 bよりなる第2光電センサS2 が、トップブラ
シBの支持軸16からの水平距離G1 およびそこからの
鉛直距離G2 を常に一定に保たれるように支持される。
次に、その位置保持機構Hの構成について説明すると、
これは揺動アーム101,101のそれぞれの支持軸1
02,102が回転可能に嵌合して走行フレーム1に固
定されたスプロケット103,103と、トップブラシ
Bの支持軸16の両側ブラケットにそれぞれ回転可能に
設けた、前記スプロケット103,103と歯数が同じ
のスプロケット104,104と、スプロケット10
3,103とスプロケット104,104とにそれぞれ
懸回される無端状のチエン105、105と、前記スプ
ロケット104,104から揺動アーム101,101
の内側に張り出した支持棒106,106とより構成さ
れている。そしてこの支持棒106,106の先端に、
前記第1光電センサS1 の投光器S1 aと受光器S1
および第2光電センサS2 の投光器S2 aと受光器S2
bがそれぞれ支持されている。また、トップブラシB
は、前記第1実施例と同じくそのトップブラシBに働く
上昇させる方向の力と下降させる方向の力との差によ
り、前記上昇させる方向の力と下降させる方向の力とが
釣り合うように昇降するように構成されている。
【0102】なお、この第2実施例における揺動アーム
式洗車機の車両の上面洗浄装置において、トップブラシ
Bに働く上昇させる方向の力と下降させる方向の力との
差により、前記上昇させる方向の力と前記下降させる方
向の力とが釣り合うように昇降しない構成のものでは、
接触力検出手段として、トップブラシBを回転させるモ
ータの電流を検出する電流検出手段を設け、この電流検
出手段が所定以上の電流を検出するときには、前記第1
実施例におけるフローチャートにおいて、ステップS2
からステップS14に進む。
【0103】またこの第2実施例では第3光電センサS
3 、第4光電センサS4 を備えていないので、この第2
実施例では走行フレーム1の往行のときに本発明が実施
され、その復走行のときには車両の上面洗浄は別の技術
手段により行なわれる。
【0104】以上のように、前記請求項1記載の第1発
明では、前記実施例で明らかなように、第1光電センサ
1 および第3光電センサS3 は、洗浄すべき車両Vの
フロントガラスFgを検出することなく、そのフロント
ピラーFpを検出する性能をもつものを用いるのが必須
であるのに対して、請求項第2乃至第6発明では、第1
光電センサS1 および第3光電センサS3 は何れもフロ
ントガラスFg、あるいはリヤガラスRgを検出せずに
フロントピラーFpあるいはリヤピラーRpを検出する
性能を必要としないので、それら第2乃至第6発明の、
第1、第3光電センサS1 ,S3 は、フロントガラスF
gあるいはリヤガラスRgを検出する通常の光電センサ
であってもよい。
【0105】ところで一般に車両のフロントガラスの傾
斜角は、一定ではなく、トラックやRV車のように、そ
の傾斜角が大きいものやセダン車のようにその傾斜角が
小さいものとがある。そのため前記実施例において、第
1,第3光電センサS1 ,S 3 が車体を検出したとき
に、トップブラシBが、フレームの支持面に対して上昇
する傾斜角を、フロントガラスFgの傾斜角が最大の車
両VでもトップブラシBを安全に上昇させることができ
るように設定する必要がある。
【0106】しかしながらトップブラシBが上昇する前
記傾斜角をそのように大きく設定すると、フロントガラ
スFgの傾斜角の小さい車両Vのときには、そのフロン
トガラスFgを効果的に洗浄できなくなるという不都合
が生じる。
【0107】またその反面第1光電センサS1 および第
3光電センサS3 が車体を検出したときに、走行フレー
ム1の走行に伴い、トップブラシBが上昇する前記傾斜
角を、フロントガラスFgの傾斜角が小さい車両Vのと
きに、フロントガラスFgを効果的に洗浄できるように
設定すると、フロントガラスFgが最大の車両Vのとき
に、トップブラシBを安全に上昇させることができない
という不都合を生じる。
【0108】第1,第3光電センサS1 ,S3 が車体を
検出したときに、昇降装置23が、トップブラシをフレ
ームの支持面に対して上昇させる傾斜角を、フロントガ
ラスFgが小さい車両に合わせて小さく設定することが
でき、フロントガラスFg面を効果的に洗浄できるとい
う効果を達成することができる。
【0109】なお、走行フレーム1の走行を停止するこ
とに代えてトップブラシBの上昇速度を増加させるよう
に昇降装置としてのトルクモータ23,23を制御する
ようにしてもよい。
【0110】以上、本発明の第1、第2実施例について
説明したが、本発明はそれらの実施例に限定されること
なく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。た
とえば前記実施例では、トップブラシBを設けたフレー
ムとして走行フレーム1が採用され、この走行フレーム
1を洗浄すべき車両Vの前後方向に走行させるようにし
ているが、フレームとして固定フレームを採用し、洗浄
すべき車両Vを、その固定フレームに対して自走、もし
くは他の移送手段により搬送させるようにしてもよい。
またステップS14,S42において、走行フレーム1
を停止させることに代えて走行フレーム1の走行速度を
減少させるように走行モータ2,2を制御するようにし
てもよい。また走行フレーム1の走行を停止させること
に代えて、トップブラシBの上昇速度を増加させるよう
にトルクモータ23,23を制御するようにしてもよ
い。
【0111】
【発明の効果】本請求項1記載の発明によれば、車両の
車体上面を効果的に洗浄することができ、特に光電セン
サはフロントガラスを検出せずにフロントピラーを検出
するので、ガラス面を効果的に洗浄できる。
【0112】本請求項2記載の発明によれば、車両の車
体上面を効果的に洗浄することができ、特に光電センサ
が車体を検出したときに昇降装置が、トップブラシをフ
レームの支持面に対して上昇させる傾斜角を小さく設定
することができるので、ガラス面を効果的に洗浄でき
る。
【0113】本請求項3記載の発明によれば、車両の車
体上面を効果的に洗浄することができ、特に光電センサ
が車体を検出したときに昇降装置が、トップブラシをフ
レームの支持面に対して上昇させる傾斜角を小さく設定
することができるので、ガラス面を効果的に洗浄でき
る。
【0114】本請求項4記載の発明によれば、本請求項
3記載の発明の効果に加えて、特に車両のボンネット先
部における接触力検出手段の作動を減少させることが
できるので、洗浄時間が長くなるのを防止できる。
【0115】
【0116】
【0117】
【0118】
【0119】請求項記載の発明によれば、車両の車体
上面を効果的に洗浄することができ、特に光電センサ
は、フロントガラスを検出せずにフロントピラーを検出
する性能を備えているので、一層ガラス面を効果的に洗
浄できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置を備えた洗車機の正面図
【図2】図1の2線矢視に沿う洗車機の側面図
【図3】図1の3−3線に沿う拡大横断面図
【図4】走行フレームの往行時におけるトップブラシに
よる車両フロントガラスを含む前半部を洗浄する行程を
示す作用図
【図5】走行フレームの往行時ににおけるトップブラシ
による車両の天井部を洗浄する行程を示す作用図
【図6】走行フレームの往行時におけるトップブラシに
よる車両リヤガラスを含む後半部を洗浄する行程を示す
作用図
【図7】走行フレームの復行時におけるトップブラシに
よる車体上面の洗浄行程を示す作用図
【図8】トップブラシによる主体上面の洗浄のフローチ
ヤート
【図9】トップブラシによる車体上面の洗浄のフローチ
ヤート
【図10】トップブラシによる車体上面の洗浄のフロー
チヤート
【図11】トップブラシが上昇するときの傾斜角がフロ
ントピラーの傾斜角と略等しいときのトップブラシによ
るフロントガラス洗浄作用を示す図
【図12】トップブラシが上昇するときの傾斜角よりも
フロントピラーの傾斜角が小さいときのトップブラシに
よるフロントガラス洗浄作用を示す図
【図13】トップブラシが上昇するときの傾斜角よりも
フロントピラーの傾斜角が大きいときのトップブラシに
よるフロントガラス洗浄作用を示す図
【図14】フロントガラスが汚れているときのトップブ
ラシによるフロントガラス洗浄作用を示す図
【図15】本発明装置を備えた洗車機の正面図(第2実
施例)
【図16】図15の16線矢視に沿う洗車機の側面図
(第2実施例)
【図17】従来の車両の上面洗浄装置において、腰の弱
い洗浄体を備えたトップブラシの動きを示す図
【図18】従来の車両の上面洗浄装置において、光電セ
ンサをトップブラシの外周よりも外側に配置したときの
トップブラシの動きを示す図
【符号の説明】
1 フレーム(走行フレーム) 2 走行装置(走行モータ) 18 トップブラシの回転軸 23 昇降装置(トルクモータ) 39 接触力検出手段(検出スイッチ) 46 所定部位検出手段(光電センサ) B トップブラシ D 制御手段 Fg フロントガラス Fp フロントピラー S1 光電センサ(第1光電センサ) S2 光電センサ(第2光電センサ) V 車両
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−170056(JP,A) 特開 平1−178050(JP,A) 特開 平5−254401(JP,A) 特開 平1−178053(JP,A) 特開 平4−151353(JP,A) 特開 平7−165026(JP,A) 特開 平8−198065(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60S 3/00 - 3/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム(1)の、車両(V)に対する
    該車両(V)の前後方向の相対運動により、フレーム
    (1)に回転軸(18)を介して回転可能に設けたトッ
    プブラシ(B)で車両(V)の車体上面を洗浄するよう
    にした車両の上面洗浄装置において、 前記トップブラシ(B)を昇降駆動する昇降装置(2
    3)と、 前記トップブラシ(B)と共に昇降して車両(V)の車
    体を検出する光電センサ(S1 ,S3 )と、 一方への前記相対運動のときに、前記光電センサ
    (S1 ,S3 )が車体を検出したときには、前記トップ
    ブラシ(B)を上昇させるように前記昇降装置(23)
    を制御する制御手段(D)とを備え、 前記光電センサ(S1 ,S3 )は、前記トップブラシ
    (B)の外周よりも外側で、かつ該外周の下端よりも上
    方に配置され、その上、前記回転軸(18)よりも下方
    でかつ該回転軸(18)よりも一方への前記相対運動の
    ときの運動方向前側に配置されており、車体を検出する
    ときは、そのフロントガラス(Fg)を検出せずにその
    フロントピラー(Fp)を検出するように構成されてい
    ることを特徴とする、車両の上面洗浄装置
  2. 【請求項2】 フレーム(1)の、車両(V)に対する
    該車両(V)の前後方向の相対運動により、フレーム
    (1)に回転軸(18)を介して回転可能に設けたトッ
    プブラシ(B)で車両(V)の車体上面を洗浄するよう
    にした車両の上面洗浄装置において、 前記トップブラシ(B)を昇降駆動する昇降装置(2
    3)と、 前記トップブラシ(B)と車体上面との接触力を検出す
    る接触力検出手段(39)と、 前記トップブラシ(B)の外周よりも外側でかつ該外周
    の下端よりも上方に配置され、その上、前記回転軸(1
    8)よりも下方でかつ該回転軸(18)よりも一方への
    前記相対運動のときの運動方向前側に配置された該トッ
    プブラシ(B)と共に昇降する光電センサ(S1
    3 )と、 一方への前記相対運動のときにおいて、前記光電センサ
    (S1 ,S3 )が車体を検出したときには、前記トップ
    ブラシ(B)を上昇させるように前記昇降装置(23)
    を制御し、また、前記接触力検出手段(39)が所定値
    以上の前記接触力を検出したときには前記トップブラシ
    を上昇させるように前記昇降装置(23)を制御しかつ
    前記昇降装置(23)が、トップブラシ(B)をフレー
    ム(1)の支持面に対して上昇させる傾斜角を、前記接
    触力検出手段(39)が所定値以上の前記接触力を検出
    せず且つ前記光電センサ(S1 ,S3 )が車体を検出し
    たときよりも増加させるように前記昇降装置(23)を
    制御する制御手段(D)と備えていることを特徴とす
    る、車両の上面洗浄装置。
  3. 【請求項3】 フレーム(1)の、車両(V)に対する
    該車両(V)の前後方向の相対運動により、フレーム
    (1)に回転軸(18)を介して回転可能に設けたトッ
    プブラシ(B)で車両(V)の車体上面を洗浄するよう
    にした車両の上面洗浄装置において、 前記車両(V)に対して前記フレーム(1)を相対運動
    させる走行装置(2)と、 前記トップブラシ(B)を昇降駆動する昇降装置(2
    3)と、 前記トップブラシ(B)と車体上面との接触力を検出す
    る接触力検出手段(39)と、 前記トップブラシ(B)の外周よりも外側でかつ該外周
    の下端よりも上方に配置され、その上、前記回転軸(1
    8)よりも下方でかつ該回転軸(18)よりも一方への
    前記相対運動のときの運動方向前側に配置された該トッ
    プブラシ(B)と共に昇降する光電センサ(S1
    3 )と、 一方への前記相対運動のときにおいて、前記光電センサ
    (S1 ,S3 )が車体を検出したときには、前記トップ
    ブラシ(B)を上昇させるように前記昇降装置(23)
    を制御し、また前記接触力検出手段(39)が所定値以
    上の接触力を検出したときには前記トップブラシ(B)
    を上昇させるように前記昇降装置(23)を制御しかつ
    前記昇降装置(23)が、トップブラシ(B)をフレー
    ム(1)の支持面に対して上昇させる傾斜角を、前記接
    触力検出手段(39)が所定値以上の前記接触力を検出
    せず且つ前記光電センサ(S1 ,S3 )が車体を検出し
    たときよりも増加させるように前記走行装置(2)を制
    御する制御手段(D)と備えていることを特徴とす
    る、車両の上面洗浄装置。
  4. 【請求項4】 フレーム(1)の、車両(V)に対する
    該車両(V)の前後方向の相対運動により、フレーム
    (1)に回転軸(18)を介して回転可能に設けたトッ
    プブラシ(B)で車両(V)の車体上面を洗浄するよう
    にした車両の上面洗浄装置において、 前記車両(V)に対して前記フレーム(1)を相対運動
    させる走行装置(2)と、 前記トップブラシ(B)を昇降駆動する昇降装置(2
    3)と、 前記車両(V)のフロントガラス(Fg)を検出する所
    定部位検出手段(46)と、 前記トップブラシ(B)と車体上面との接触力を検出す
    る接触力検出手段(39)と、 前記トップブラシ(B)の外周よりも外側でかつ該外周
    の下端よりも上方に配置され、その上、前記回転軸(1
    8)よりも下方でかつ該回転軸(18)よりも一方への
    前記相対運動のときの運動方向前側に配置された該トッ
    プブラシ(B)と共に昇降する光電センサ(S1
    3 )と、 一方への前記相対運動のときにおいて、前記光電センサ
    (S1 ,S3 )が車体を検出したときには、前記トップ
    ブラシ(B)を上昇させるように前記昇降装置(23)
    を制御し、また、前記接触力検出手段(39)が所定値
    以上の前記接触力を検出したときには前記トップブラ
    シ(B)を上昇させるように前記昇降装置(23)を制
    御しかつ前記昇降装置(23)が、トップブラシ(B)
    をフレーム(1)の支持面に対して上昇させる傾斜角
    、前記接触力検出手段(39)が所定値以上の前記接
    触力を検出せず且つ前記光電センサ(S 1 ,S 3 )が車
    体を検出したときよりも増加させるように前記走行装置
    (2)を制御し、また前記光電センサ(S1 ,S3 )が
    車体を検出したときに前記昇降装置(23)がトップブ
    ラシ(B)をフレーム(1)の支持面に対して上昇させ
    る傾斜角を、トップブラシ(B)が前記車両(V)のフ
    ロントガラス(Fg)を洗浄している間は該車両(V)
    のボンネット先端を洗浄しているときよりも減少させた
    状態にするように前記所定部位検出手段(46)の検出
    信号に基づい前記昇降装置(23)を制御する制御手
    段(D)とを備えていることを特徴とする、車両の上面
    洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記光電センサ(S1 ,S3 )は、フロ
    ントガラス(Fg)を検出せずにフロントピラー(F
    p)を検出することを特徴とする請求項2,3または4
    記載の車両の上面洗浄装置。
JP26677098A 1998-09-21 1998-09-21 車両の上面洗浄装置 Expired - Fee Related JP3311297B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26677098A JP3311297B2 (ja) 1998-09-21 1998-09-21 車両の上面洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26677098A JP3311297B2 (ja) 1998-09-21 1998-09-21 車両の上面洗浄装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000095072A JP2000095072A (ja) 2000-04-04
JP3311297B2 true JP3311297B2 (ja) 2002-08-05

Family

ID=17435467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26677098A Expired - Fee Related JP3311297B2 (ja) 1998-09-21 1998-09-21 車両の上面洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3311297B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4488615B2 (ja) * 2000-11-01 2010-06-23 エムケー精工株式会社 洗車機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000095072A (ja) 2000-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100348981B1 (ko) 세차기
JP3311297B2 (ja) 車両の上面洗浄装置
JP2952802B2 (ja) 洗車機
JP3489818B2 (ja) 洗車機
JP3120296B2 (ja) 車両の上面洗浄装置
JP3120297B2 (ja) 車両の上面洗浄装置
JP2884456B2 (ja) 車両の上面洗浄装置
JPH0146338B2 (ja)
JP3139755B2 (ja) 洗車装置
JP3548086B2 (ja) 洗車装置
JP2741481B2 (ja) 車両の車体上面処理装置
JP2832634B2 (ja) 洗車機における車両の前面形状検出装置
JP3382584B2 (ja) 洗車機
JP2001294132A (ja) 洗車機
KR950010517B1 (ko) 차량의 윗면 세정방법 및 차량의 윗면 세정장치
JP2001253323A (ja) 車両の上面洗浄装置
JP3347849B2 (ja) 車両の上面洗浄装置
JPS5996034A (ja) 車両の上面洗浄装置
JP2745341B2 (ja) 洗車機における自動車の後部形状判定装置
JP2745344B2 (ja) 洗車機の上面処理装置
JP3354315B2 (ja) 車両の車体上面処理装置
JP2000127915A (ja) 車両の車体上面処理装置
JPH03295744A (ja) 車両洗浄装置
JP3099132B2 (ja) 洗車機
JP2562215Y2 (ja) 門型洗車機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees