JPH10109620A - 車体上面洗浄装置 - Google Patents

車体上面洗浄装置

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JPH10109620A
JPH10109620A JP26640196A JP26640196A JPH10109620A JP H10109620 A JPH10109620 A JP H10109620A JP 26640196 A JP26640196 A JP 26640196A JP 26640196 A JP26640196 A JP 26640196A JP H10109620 A JPH10109620 A JP H10109620A
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JP
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cleaning
vehicle body
washing
cleaning body
speed
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JP26640196A
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English (en)
Inventor
Toshio Takeuchi
敏雄 竹内
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Takeuchi Iron Works Corp
Original Assignee
Takeuchi Iron Works Corp
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Publication date
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  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 含水性のある洗浄部材を外周部に有してフレ
ームに昇降可能に設けられる洗浄体と、その洗浄体を回
転駆動する、回転速度可変の回転駆動手段とを備え、洗
浄体を車両の車体上面との接触により昇降させて車体上
面形状に沿わせるようにした車体上面洗浄装置におい
て、車体上面と接触して回転している前記洗浄体の回転
速度を変化させる時に洗浄体から車体上面に加わる力を
効果的に軽減できるようにする。 【解決手段】 車体上面と接触して回転している洗浄体
Wの回転速度を変化させる時の回転数の平均変化率α
を、含水性のある洗浄部材を外周部に有する洗浄体を昇
降用モータによって昇降制御する車体上面洗浄装置のそ
れと比べて小さく設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレームに昇降可
能に設けられる洗浄体と、その洗浄体を回転駆動する、
回転速度可変の回転駆動手段とを備え、フレームと車両
とを該車両の前後方向に相対運動させながら、前記洗浄
体を車両の車体上面との接触により昇降させて車体上面
形状に沿わせるようにした車体上面洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転体の外周に洗浄部材として含
水性のある織布、不織布等の布材を固定した構造の洗浄
体を使用し、またその洗浄体の回転駆動用モータに、該
モータへの印加電圧の周波数を変えるインバータを接続
して、このインバータの周波数変更作用により、洗浄中
に洗浄体の回転速度を増速又は減速するようにした車体
上面洗浄装置は、例えば特開平7−165025号公報
に開示される如く既に知られている(以下、単に「従来
装置1」という)。
【0003】斯かる従来装置1では、インバータが通常
備えている加速時間設定機能および減速時間設定機能を
各々0.1〜0.5秒に設定していた。そして、車両洗
浄過程で、車体上面に接触して回転している洗浄体の回
転速度を増速又は減速する時に、前記加速時間設定機能
および減速時間設定機能を作動させていた。即ち、イン
バータの1Hz当たりの変化時間は2〜10ミリ秒とな
り、洗浄体の回転速度は比較的急速に変化するようにな
っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記従来装置
1では、含水性のある洗浄部材を使用していて洗浄体の
重量変化が大きいが、洗浄中、昇降用モータによって洗
浄体を昇降制御していたので、洗浄体の回転速度を増速
又は減速させても洗浄体の車体上面に対する相対高さが
変化せず、従って後述する問題が発生しない。
【0005】また含水性のない合成樹脂製ブラシ材(ブ
リッスル)等よりなる洗浄部材を有する洗浄体を車体上
面との接触により昇降させて車体上面形状に沿わせるよ
うにした車体上面洗浄装置(以下、単に「従来装置2」
という)において、前記従来装置1と同様に洗浄体の回
転速度を増速又は減速した場合も、洗浄体が含水性を持
たず重量増加が僅少であるため次に述べる問題が発生し
ない。
【0006】しかしながら含水性のある(従って保水性
が大きく、含水により重量変化が大きい)洗浄部材を有
する洗浄体を車体上面との接触により昇降させて車体上
面形状に沿わせるようにしたタイプの車体上面洗浄装置
においては、洗浄中に洗浄体の回転速度を増速又は減速
する時に、前記従来装置1と同様に設定した加速時間設
定機能および減速時間設定機能を作動させた場合に、回
転速度の急変に因り次のような前記タイプ特有の不都合
を生じさせることが判明した。即ち、洗浄体の回転速度
が高低変化する際に、洗浄部材が車体上面から受ける
回転反力は低速時の方が高速時より小さいこと、遠心
力によって洗浄部材自体に生じる腰の強さ(即ち洗浄部
材が車体上面に対し突っ張る力)は低速時の方が高速時
より小さいこと等の理由から、図5に示す如く高速回転
時(WH を参照)よりも低速回転時(WL を参照)の方
が車体上面に洗浄部材が深くめり込む(即ち洗浄体の回
転中心が車体上面に近くなるよう下がる)傾向がある。
そして特に洗浄体を高速回転より低速回転に減速する過
程(WH →WL )では、洗浄体が車体上面に近づくよう
に下降変位し、その下降を停止する際には、車体上面上
に洗浄体の慣性による力(この力は、洗浄体の回転速度
変化が急であればあるほど、また洗浄体が重いほど大き
くなる)が作用し、一方、洗浄体を低速回転より高速回
転に加速する過程(WL →WH )では、洗浄体が車体上
面より離れるように上昇変位し、その際には、車体上面
上に洗浄体の慣性に応じた上昇反力(この力も、洗浄体
の回転速度変化が急であればあるほど、また洗浄体が重
いほど大きくなる)が作用する。そのために、含水性の
ある洗浄体の場合は、含水により重くなると、車体上面
に作用する前記慣性に由来する力が大きくなる問題があ
る。
【0007】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
で、前記問題を解決することができる車体上面洗浄装置
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、含水性のある洗浄部材を外周部
に有してフレームに昇降可能に設けられる洗浄体と、そ
の洗浄体を回転駆動する、回転速度可変の回転駆動手段
とを備え、前記洗浄体を車両の車体上面との接触により
昇降させて車体上面形状に沿わせるようにした車体上面
洗浄装置において、車体上面と接触して回転している前
記洗浄体の回転数を変化させる時の回転数の平均変化率
を、含水性のある洗浄部材を外周部に有する洗浄体を昇
降用モータによって昇降制御する車体上面洗浄装置のそ
れと比べて小さく設定したことを特徴とし、また請求項
2の発明は、含水性のある洗浄部材を外周部に有してフ
レームに昇降可能に設けられる洗浄体と、その洗浄体を
回転駆動する、回転速度可変の回転駆動手段とを備え、
前記洗浄体を車両の車体上面との接触により昇降させて
車体上面形状に沿わせるようにした車体上面洗浄装置に
おいて、車体上面と接触して回転している前記洗浄体の
回転速度を変化させる時の回転数の平均変化率を60rp
m /秒以下に設定したことを特徴とする。
【0009】本発明において、「回転数の平均変化率」
とは、変化前と変化後の回転数変化量を変化時間で割っ
たものであり、即ちその平均変化率をα(rpm /秒)、
変化前の回転数をN1 (rpm )、変化後の回転数をN2
(rpm )、その回転数変化に要した時間をΔT(秒)と
した場合に、α=|N1 −N2 |/ΔT となる。
【0010】また本発明において「含水性のある洗浄部
材」とは、部材内部に洗浄水が浸透保持される小さな空
隙部を多数有していて洗浄水を含水し易く(従って最大
保水量が多く)、このため、洗浄水との接触に伴う含水
量(保水量)変化により大きな重量変化を起こす織布、
不織布等の素材よりなる洗浄部材を言う。尚、「含水性
のない洗浄部材」とは、部材内部に洗浄水が浸透保持さ
れる小さな空隙部が無くて洗浄水を含水しにくく、この
ため、水と接触しても重量変化が殆どないか僅少である
合成樹脂製のブラシ材(ブリッスル)等の素材よりなる
洗浄部材を言い、斯かる洗浄部材は、部材内部に洗浄水
を浸透保持させることができないので、部材自体の保水
性を高めるべく例えば部材外面に保水用の小凹部を多数
形成する等の工夫がなされているが、斯かる保水手段に
よっても、前記「含水性のある洗浄部材」と比べて最大
保水量は非常に小さく、従って保水量(含水量)変化に
よる洗浄体の重量変化は僅かである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例について説明する。
【0012】図1は、本発明の車体上面洗浄装置の一実
施例である洗車機の正面図、図2は図1の2矢視より見
た洗車機の側面図、図3は制御系のブロック図、図4は
車体上面の洗浄過程を示す工程図、図5は、高速回転し
ている洗浄体WH および低速回転している洗浄体W
L の、車体上面に対する作用位置を示す説明図、図6
は、洗浄体の回転数と時間との関係を示す説明図であ
る。
【0013】車両としての自動車Vを跨ぎ得るように正
面視門型形状をした走行フレーム1には、設置面上に敷
設される左右一対の走行レール2,2上をそれぞれ転動
する各一対の駆動輪3,3および従動輪4,4が設けら
れる。また走行フレーム1の左右下部には、前記駆動輪
3,3の近くにそれぞれ減速機付き走行モータ51 ,5
2 が装備され、この走行モータ51 ,52 の出力軸に固
定されたスプロケット6,6と、前記駆動輪3,3に固
定されたスプロケット7,7とはチエン8,8により連
動、連結されている。そして走行モータ51 ,52 を正
逆回転駆動すれば、走行フレーム1を走行レール2,2
に沿って、すなわち洗浄すべき自動車Vの前後方向に沿
って往復走行させることができる。
【0014】走行フレーム1の左右両側部には、同一軸
線上に配列された左右一対の第1、第2支持軸91 ,9
2 がそれぞれ回転自在に支持される。その両支持軸
1 ,9 2 の内端には、左右一対の第1、第2揺動アー
ム101 ,102 の中間部がそれぞれ固定されており、
それら両揺動アーム101 ,102 の先端間には、その
間を一体的に連結する洗浄体支持軸Jが固定されてい
る。そしてこの洗浄体支持軸Jには、車体上面に接触し
てブラッシング洗浄するための洗浄体Wが回転自在に設
けられ、この洗浄体Wは、洗浄体支持軸Jに回転可能に
嵌挿支持されたパイプ部材111 と、このパイプ部材1
1 の外周に固着した洗浄部材112 とから構成され
る。その洗浄部材112 は、含水性のあるソフトな素材
(図示例では、パイプ部材111 の外周にその軸方向に
沿い積層状に固着した、円盤状をなす複数枚の不織布)
より構成されており、前記不織布は、例えばポリエステ
ル、ナイロン等の長繊維から形成される。而して前記不
織布には繊維相互間に無数の微細な空隙部があって該空
隙部に洗浄水を含水し易く(従って最大保水量が多
く)、このため、洗浄水との接触に伴う含水量(保水
量)変化により大きな重量変化(たとえば含水量が多い
時の洗浄体重量が乾燥重量の3倍前後に増加する)を起
こすものである。
【0015】前記第2揺動アーム102 の他端には、減
速機付きの回転モータ12が設けられ、この回転モータ
12の出力軸に固定されたスプロケット13とパイプ部
材111 に固定されたスプロケット14とは、第2揺動
アーム102 内において、チエン15により連結されて
いる。これにより回転モータ12を回転駆動することに
よって洗浄体Wを回転させることができる。また第1揺
動アーム101 の他端には、バランスウエイト16が固
着されている。
【0016】第1、第2支持軸91 ,92 には、ストッ
パアーム17が固着されており、このストッパアーム1
7が、走行フレーム1にそれぞれ固定された下限ストッ
パ18および上限ストッパ19にそれぞれ当たることに
より洗浄体Wの下限位置Dおよび上限位置Uがそれぞれ
規制される。
【0017】また走行フレーム1の一側上部には、減速
機付のトルクモータ20が固定されており、このトルク
モータ20の出力軸に固定されたスプロケット21と、
第1支持軸91 に固定されたスプロケット22とはチエ
ン23で連結されている。
【0018】前記第2支持軸92 には、磁石24を一体
的に設けた磁石アーム25が固定され、この磁石24に
対応して上限スイッチ26が走行フレーム1に固定され
ている。上限スイッチ26は、磁石24が所定距離内に
近づくと作動して洗浄体Wが上限位置Uにあることを検
出する。さらに第2支持軸92 には、走行フレーム1に
設けられたロータリエンコーダ27が接続されている。
【0019】走行フレーム1には、スタート位置検出ス
イッチ29が設けられ、このスタート位置検出スイッチ
29は、設置面に固設されたカム28に当たることによ
り作動して、走行フレーム1がスタート位置にあること
を検出する。また走行フレーム1には、一方の走行モー
タ52 の出力軸に接続された走行位置検出用ロータリエ
ンコーダ30が設けられている。
【0020】走行フレーム1の上部には、洗浄体Wに洗
浄水を噴射する洗浄水噴射管31が設けられ、この洗浄
水噴射管31には、その噴射管31に洗浄水を連続的に
供給し得る水ポンプ32が接続されている。
【0021】また走行フレーム1には、第1光電スイッ
チK1 の対をなす投光器60aと受光器60bとが自動
車Vのガラス面fに対応した所定高さに配設され、また
第2光電スイッチK2 の対をなす投光器61aと受光器
61bとが自動車Vのガラス面f,rよりも低いがタイ
ヤよりは高い所定高さに配設され、更に第3光電スイッ
チK3 の対をなす投光器62aと受光器62bとが自動
車Vの車輪WF ,WR(特に車体下面より下方に突出す
る部分)対応した所定高さに配設されている。
【0022】走行フレーム1の前面に設けられる制御盤
33の表面には、洗車を開始するためのスタートスイッ
チ34が設けられる。またこの制御盤33の内部には、
車体上面洗浄装置を制御する制御装置35と、前記トル
クモータ20に接続されるインバータ36と、前記回転
モータ12に接続されるインバータ63とが設けられ
る。
【0023】前記インバータ63は、制御装置35の制
御回路Cから出力された制御信号により、出力周波数を
変える周波数変更手段と、出力電圧を変える電圧変更手
段と、入力電圧が変動しても指定された電圧を出力する
定電圧手段とを含んでおり、前記出力周波数(即ち回転
モータ12への印加電圧の周波数)を変更することによ
り洗浄体Wの回転速度を可変とするものである。従って
該インバータ63と回転モータ12とは互いに協働して
洗浄体Wを回転駆動する、回転速度可変の回転駆動手段
Dwを構成している。
【0024】図3に示すように制御装置35は、以下に
説明する、走行位置検出手段Ds、昇降位置検出手段D
e、リヤガラス位置検出手段DR 、下限検出手段Dd、
記憶手段Mの機能を具備しており、しかもそれら機能D
s,De,DR ,Dd,Mからの出力信号を制御プログ
ラムに基づいて演算処理して走行モータ51 ,52 、洗
浄体Wの回転モータ12、トルクモータ20および水ポ
ンプ32を作動させる制御手段としての制御回路Cを有
している。
【0025】昇降位置検出手段Deは、洗浄体Wが上限
位置Uから下降を始めて上限スイッチ26が不作動にな
った時から洗浄体Wが下降している間は、ロータリエン
コーダ27からの出力パルスを加算することにより、ま
たその洗浄体Wが上昇している間は、ロータリエンコー
ダ27からの出力パルスを減算することにより、洗浄体
Wの昇降位置θを、上限位置Uからの角度として検出す
る。
【0026】リヤガラス位置検出手段DR は、昇降位置
検出手段Deの検出した昇降位置θが洗浄体Wの上、下
限位置U、D間に設定した所定設定位置Z(図4参照)
に対応して予め決められた第1設定昇降位置θ1 よりも
大きい状態から小さい状態に変化し、次に小さい状態か
ら大きい状態に変化したら、リヤガラス面rであると判
断する。
【0027】下限検出手段Ddは、昇降位置検出手段D
eの検出した昇降位置θが洗浄体Wの下限位置D近傍に
おいて予め決められた第2設定昇降位置θ2 よりも大き
いかを判断する。すなわち洗浄体Wが下限位置Dにある
ことを検出する。
【0028】走行位置検出手段Dsは、走行フレーム1
がスタート位置から往走行を始めてスタート位置検出ス
イッチ29が不作動になった時を基準として、走行フレ
ーム1が往走行している間は走行位置検出用ロータリエ
ンコーダ30からの出力パルスを加算し、またその走行
フレーム1が復走行している間は同ロータリエンコーダ
30からの出力パルスを減算することにより、スタート
位置からの走行フレーム1の走行位置Lを検出するもの
である。
【0029】前記インバータ36は、制御装置35の制
御回路Cから出力された制御信号により、出力周波数を
変える周波数変更手段と、出力電圧を変える電圧変更手
段と、入力電圧が変動しても指定された電圧を出力する
定電圧手段とを含んでいる。なお、本実施例では、イン
バータ36の出力周波数は一定で使用している。
【0030】而して前述したように、バランスウエイト
16の重量およびトルクモータ20の減速比は、トルク
モータ20が不作動(非通電)のとき洗浄体Wが自重で
下降し、また洗浄体Wと車体上面とが接触しつつ洗浄体
Wと自動車Vとが相対運動することにより、洗浄体Wが
昇降移動できるようになっている。
【0031】次にこの実施例の作用を図4を参照して説
明する。先ず、走行フレーム1がスタート位置(図4の
左端位置)にあり、しかもトルクモータ20には、洗浄
体Wの重量が最大の場合でもそれを上限位置Uに上昇さ
せ得る大きさの電圧Vuが印加されており、更に自動車
Vが所定位置(図4の実線位置)に停車している状態よ
り、洗車を始めるものとする。
【0032】洗浄体Wが上限位置Uに在って上限スイッ
チ26が作動しているときに、スタートスイッチ34が
押されると、水ポンプ32を駆動して洗浄水を噴射す
る。更に回転モータ12を低速回転させて洗浄体Wを図
4に示す矢印a方向に低速回転させる。これにより、洗
浄体Wに含水させる。この含水工程を所定時間行なって
から、回転モータ12を高速回転させて洗浄体Wを図4
に示す矢印a方向に高速回転させると共に、トルクモー
タ20に印加している電力を不作動にして洗浄体Wを自
重で下降させる。
【0033】洗浄体Wが下限に達したのを下限検出手段
Ddが検出したら、走行フレーム1を往走行させる。こ
の往走行のときにトルクモータ20は不作動になってい
るから、洗浄体Wは自重で下降して、車体上面に適切な
面圧で接触する。そして走行フレーム1と自動車Vとが
その前後方向に相対運動するのに伴い、洗浄体Wは車体
上面との接触により昇降して、車体上面形状に沿うよう
に移動する。
【0034】走行フレーム1が往走行して、光電スイッ
チK1 がK1 A位置になってフロントガラス面fを検出
すると、この時の現在位置LにXを加算し且つR1 を減
算した走行位置L1 と、現在位置LにXとR2 とを加算
した走行位置L2 とを算出して、走行位置L1 ,L2
記憶手段Mに記憶する。尚、Xは、支持軸91 ,92
光電スイッチK1 との水平距離であり、またR1 は、走
行位置L1 のときの支持軸91 ,92 とK1 A位置との
間の予め定められた水平距離であり、さらにR 2 は、走
行位置L2 のときの支持軸91 ,92 とK1 A位置との
間の予め定められた水平距離である。
【0035】そして、現在位置LがL1 になったら(こ
のときのL1 は、後述する洗浄体Wの回転数を減速後に
洗浄体Wがフロントガラス面fに達する位置に決められ
ている)、回転モータ12を高速回転から低速回転にし
て洗浄体Wを高速回転から低速回転にすると共に、トル
クモータ20に洗浄体Wを上昇させる方向の所定の電圧
Vsを印加して、洗浄体Wの車体上面に対する接触面圧
を減少させる。このときに、洗浄体Wが低速回転になる
ことによって、パイプ部材111 (即ち洗浄体Wの回転
中心)が車体上面に接近するように下降するが、トルク
モータ20に前記電圧Vsを印加することにより、パイ
プ部材111 が車体上面に接近する量を減少させること
ができ、しかもフロントワイパーWfに大きな力が作用
するのを防止できる。
【0036】そして、現在位置LがL2 になったら、回
転モータ12を低速回転から高速回転にして洗浄体Wを
低速回転から高速回転にすると共に、トルクモータ20
を不作動にする。このときに、洗浄体Wが高速回転にな
ることによって、パイプ部材111 (即ち洗浄体Wの回
転中心)が車体上面から離れるように上昇する。このよ
うにして洗浄体Wがフロントガラス面f(少なくともフ
ロントワイパーWf)に対応する区間では、洗浄体Wを
低速回転状態で且つ面圧低減状態におくことができる。
【0037】また光電スイッチK3 の現在位置Lが、前
輪WF を通過した所定位置R10を過ぎると、光電スイ
ッチK3 を検出作動させる。そして光電スイッチK3
3A位置になって、後輪TR を検出すると、このとき
の現在位置LにXとR3 とを加算した走行位置L3 を記
憶手段Mに記憶する。尚、R3 は、走行位置L3 のとき
の支持軸91 ,92 とK3 A位置との間の予め定められ
た水平距離である。
【0038】そして、現在位置LがL3 になったら(こ
のときのL3 は、後述する洗浄体Wの回転数を減速後に
洗浄体Wがリヤガラス面rに達する位置に決められてい
る)、回転モータ12を高速回転から低速回転にして洗
浄体Wを高速回転から低速回転にすると共に、トルクモ
ータ20に洗浄体Wを上昇させる方向の所定の電圧Vs
を印加して、洗浄体Wの車体上面に対する接触面圧を減
少させる。これにより、前記と同様にパイプ部材111
(即ち洗浄体Wの回転中心)が車体上面に接近する量を
減少させることができ、しかもリヤガラス面r上のリヤ
ワイパーWrに大きな力が作用するのを防止できる。
【0039】洗浄体WがZ位置になり、リヤガラス位置
検出手段DR がリヤガラス面rを検出すると、この時の
現在位置LにR4 を加算した走行位置L4 を記憶手段M
に記憶する。尚、R4 は、走行位置L4 のときの支持軸
1 ,92 と、洗浄体WがZ位置にあるときの支持軸9
1 ,92 との間の予め定められた距離である。
【0040】そして現在位置LがL4 になったら(この
とき洗浄体Wはリヤガラス面rの直後位置に在る)、回
転モータ12を低速回転から高速回転にして洗浄体Wを
低速回転から高速回転にすると共に、トルクモータ20
を不作動にする。このときに、洗浄体Wが高速回転にな
ることによって、パイプ部材111 (即ち洗浄体Wの回
転中心)が車体上面から離れるように上昇する。このよ
うにして洗浄体Wがリヤガラス面r(少なくともリヤワ
イパーWr)に対応する区間では、洗浄体Wを低速回転
状態で且つ面圧低減状態におくことができる。
【0041】光電スイッチK2 がK2 A位置になり、自
動車Vの後端を検出してから所定距離だけ往走行する
と、往走行での洗浄を終わる。
【0042】ところで前記洗浄体Wは、本実施例では洗
浄部材112 の外径が700〜1000mm、内径が7
0〜170mm、乾燥時の重量が約10Kg、最大含水
時の重量が約40Kg、パイプ部材111 の重量が約3
Kg、支持軸Jの重量が約14Kg(従って洗浄体Wの
総重量は、洗浄部材112 の乾燥時に約13Kg、最大
含水時に約43Kg)、洗浄体Wの高速回転時の回転速
度が約100rpm、低速回転時の回転速度が約40r
pm程度に各々設定されるものであり、斯かる洗浄体W
を回転モータ12により高速回転から低速回転に、また
低速回転から高速回転にそれぞれ変速する場合におい
て、洗浄体Wの単位時間当たりの回転速度変化量を、前
記従来装置1のそれと同様に設定(具体的には、インバ
ータ63の1Hz当たりの平均変化時間を2〜10ミリ
秒として、洗浄体の回転数を60rpm (具体的には、高
速回転100rpm (インバータの出力周波数は50H
z)、低速回転40rpm (インバータの出力周波数は2
0Hz))変化させるのに要する時間が0.06〜0.
3秒(即ちその回転数の平均変化率が200〜1000
rpm /秒)となるような割合で比較的急速に変化させる
ように設定)した場合には、次のような問題がある。即
ち、本実施例の車体上面洗浄装置では、特に洗浄体Wを
高速回転より低速回転に減速する過程(図5でWH →W
L )において洗浄体Wが車体上面に近づくように下降変
位してその下降を停止する際に、洗浄部材112 が含水
により重くなっている場合は洗浄体Wの慣性により車体
上面に作用する力が大きくなり、一方、洗浄体Wを低速
回転より高速回転に加速する過程(図5でWL →WH
において洗浄体Wが車体上面より離れるように上昇する
際には、洗浄部材112 が含水により重くなっている場
合は洗浄体Wの慣性に応じて車体上面に作用する上昇反
力が大きくなる。
【0043】しかるに本発明では、洗浄体Wの回転数の
平均変化率αを、前記従来装置1に例示した如く含水性
のある洗浄部材を外周部に有する洗浄体を昇降用モータ
によって昇降制御するようにしたタイプの車体上面洗浄
装置のそれと比べて小さく設定、即ちその回転数の平均
変化率αが60rpm /秒以下となるように設定(本実施
例では、モータ12に接続されるインバータ63の出力
周波数の1Hz当たりの変化時間を約100ミリ秒とし
て、洗浄体Wの回転数を60rpm (具体的には、洗浄体
の回転数、インバータの出力周波数を、前記従来装置1
と同様に設定した場合と同じ)変化させるのに要する時
間を約3秒(即ちその回転数の平均変化率αが約20rp
m /秒)となるような緩やかな変化割合に設定)してい
るため、その速度変化時に車体上面にかかる力が一時的
に大きくなる事態を効果的に防止することができる。即
ち、洗浄体Wの回転を減速させる時には、洗浄体Wの回
転中心にあるパイプ部材111 は若干、車体上面に接近
するよう下降変位(WH →WL )するが、その際の回転
速度変化が緩やかであるため、洗浄部材112 の含水に
より洗浄体Wが大幅に重量増加していても、下降停止の
際に慣性により車体上面に作用する力が効果的に軽減さ
れる。一方、洗浄体Wを加速する時には、洗浄体Wの回
転中心にあるパイプ部材111 が車体上面より離れるよ
うに上昇変位(WL →WH )するが、その際の回転速度
変化が緩やかであるため、その際の上昇反力により車体
上面に作用する力が効果的に軽減される。
【0044】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこの実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。例えば前記実施
例では、洗浄体の回転速度を図6に示す如く直線的に変
化させているが、その変化過程の少なくとも一部を曲線
的に変化させるようにしてもよく、また段階状に変化さ
せるようにしてもよい。また前記実施例では、洗浄体を
設けたフレームを走行させ、車両を停止させて洗浄を行
うようにした移動式の車体上面洗浄装置に実施したもの
を示したが、本発明は、フレームを固定し、車両をコン
ベア等で移動させる固定式の車体上面洗浄装置にも実施
可能である。また前記実施例では、洗浄体をフレームに
揺動アームを介して昇降できるように支持したものを示
したが、本発明では、フレームに設けた鉛直レールに沿
って洗浄体を昇降できるようにした車体上面洗浄装置に
も実施可能である。更にまた、トルクモータ等により洗
浄体に下降させる力を加え、その下降させる力と、洗浄
体と車体上面との接触による力とのバランスにより、洗
浄体を車体上面形状に沿わせるようにした車体上面洗浄
装置に実施することも可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、含水性の
ある洗浄部材を外周部に有する洗浄体を用いた車体上面
洗浄装置において、車体上面と接触して回転している洗
浄体の回転速度を変化させる時の、回転数の平均変化率
を小さく設定したので、洗浄部材の含水により洗浄体重
量が大幅に増加しても、その洗浄体の回転速度変化時に
洗浄体から車体上面に加わる力を効果的に軽減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車体上面洗浄装置の一実施例である洗
車機の正面図
【図2】図1の2矢視より見た洗車機の側面図
【図3】制御系のブロック図
【図4】車体上面の洗浄過程を示す工程図
【図5】高速回転している洗浄体WH および低速回転し
ている洗浄体WL の、車体上面に対する作用位置を示す
説明図
【図6】洗浄体の回転数と時間との関係を示す説明図
【符号の説明】 Dw 回転速度可変の回転駆動手段 W 洗浄体 V 車両としての自動車 α 平均変化率 1 フレームとしての走行フレーム 112 洗浄部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含水性のある洗浄部材(112 )を外周
    部に有してフレーム(1)に昇降可能に設けられる洗浄
    体(W)と、その洗浄体(W)を回転駆動する、回転速
    度可変の回転駆動手段(Dw)とを備え、前記洗浄体
    (W)を車両(V)の車体上面との接触により昇降させ
    て車体上面形状に沿わせるようにした車体上面洗浄装置
    において、 車体上面と接触して回転している前記洗浄体(W)の回
    転数を変化させる時の回転数の平均変化率(α)を、含
    水性のある洗浄部材を外周部に有する洗浄体を昇降用モ
    ータによって昇降制御する車体上面洗浄装置のそれと比
    べて小さく設定したことを特徴とする、車体上面洗浄装
    置。
  2. 【請求項2】 含水性のある洗浄部材(112 )を外周
    部に有してフレーム(1)に昇降可能に設けられる洗浄
    体(W)と、その洗浄体(W)を回転駆動する、回転速
    度可変の回転駆動手段(Dw)とを備え、前記洗浄体
    (W)を車両(V)の車体上面との接触により昇降させ
    て車体上面形状に沿わせるようにした車体上面洗浄装置
    において、 車体上面と接触して回転している前記洗浄体(W)の回
    転数を変化させる時の回転数の平均変化率(α)を60
    rpm /秒以下に設定したことを特徴とする、車体上面洗
    浄装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012056406A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Daifuku Co Ltd 洗車機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012056406A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Daifuku Co Ltd 洗車機

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