JPH1071678A - 積層板 - Google Patents

積層板

Info

Publication number
JPH1071678A
JPH1071678A JP17746797A JP17746797A JPH1071678A JP H1071678 A JPH1071678 A JP H1071678A JP 17746797 A JP17746797 A JP 17746797A JP 17746797 A JP17746797 A JP 17746797A JP H1071678 A JPH1071678 A JP H1071678A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laminate
weight
epoxy resin
resin
liquid crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17746797A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Sugimura
猛 杉村
Harumi Negishi
春已 根岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP17746797A priority Critical patent/JPH1071678A/ja
Publication of JPH1071678A publication Critical patent/JPH1071678A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/0353Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
    • H05K1/0366Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement reinforced, e.g. by fibres, fabrics

Landscapes

  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波領域の電子機器に適したプリント配線
板用で、蒸気プレスでの成形が可能で、得られた積層板
の吸水性が小さく、しかも、ドリル切削時の穴壁粗さが
小さく、かつドリル刃の摩耗が少ない積層板及びはんだ
耐熱性に優れた積層板を提供する。 【解決手段】 あらかじめ、低分子量エポキシ樹脂を付
着させた液晶ポリアリレート繊維基材、エポキシ樹脂及
びフェノール類付加共役ポリブタジエン系重合体を含む
樹脂組成物を含浸硬化させる。液晶ポリアリレートとし
ては、ヒドロキシナフトエ酸とヒドロキシ安息香酸とを
共重合させた全芳香族ポリエステルを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層板、特に、高
周波領域、なかでも100MHz以上の信号周波数を使
用する電子機器に適したプリント配線板用積層板に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリント配線板の基板として
は、電気絶縁性樹脂(以下ベース樹脂という)と繊維基
材とからなる積層板が用いられている。ベース樹脂とし
ては、通常、熱硬化性樹脂、例えば、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミド−トリ
アジン樹脂等が用いられている。また、低誘電率を要求
される場合には、熱可塑性樹脂、例えば、フッ素樹脂、
ポリフェニレンエーテル樹脂等も用いられている。繊維
基材としては、紙、例えば、クラフト紙やリンター紙、
ガラス繊維の布、例えば、ガラス織布やガラス不織布、
有機繊維の布、例えば、アラミド不織布等が用いられて
いる。コンピュータや産業用電子機器のプリント配線板
用には、エポキシ樹脂をベース樹脂とし、ガラス繊維布
を繊維基材とする積層板が広く用いられている。
【0003】近年、コンピュータ等の情報処理機器にみ
られる高速演算化、及び、移動体通信や衛星通信等にみ
られる高周波数化に対応するため、低誘電率、低誘電正
接の積層板が求められるようになっている。積層板を低
誘電率、低誘電正接とするには、ベース樹脂と繊維基材
に低誘電率、低誘電正接の材料を用いる。低誘電率、低
誘電正接のベース樹脂としては、エポキシ樹脂にフェノ
ール類付加ジエン系重合体を配合したプリント配線板用
エポキシ樹脂組成物、ポリフェニレンエーテル樹脂、低
誘電率ポリイミド樹脂等が知られている。また、低誘電
率、低誘電正接の繊維基材としては、Sガラス、Dガラ
スのような低誘電率、低誘電正接のガラス繊維基材を使
用することが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、低誘電
率ポリイミド樹脂やポリフェニレンエーテル樹脂を用い
た場合、積層板の成形時に200〜300℃の高温プレ
スを必要とするため、現在広く利用されている蒸気プレ
スでは成形時間が著しく長時間化してしまう。さらに、
吸湿すると誘電率が変化するため、できる限り小さい吸
水性であることが望まれる。
【0005】また、SガラスやDガラスの繊維基材を使
用すると、これらは硬度が高いため、ドリル切削時の穴
壁粗さが大きくなることや、ドリル刃の摩耗が大きくな
るという欠点がある。
【0006】本発明は、高周波領域、なかでも100M
Hz以上の周波数を使用する電子機器に適したプリント
配線板用で、蒸気プレスでの成形が可能で、得られた積
層板の吸水性が小さく、しかも、ドリル切削時の穴壁粗
さが小さく、かつドリル刃の摩耗が少ない積層板及びは
んだ耐熱性に優れた積層板を提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、液晶ポリアリレート繊維基材に、エポキシ樹脂及び
フェノール類付加共役ジエン系重合体を含む樹脂組成物
を含浸硬化させてなる積層板である。
【0008】液晶ポリアリレートは、溶融液晶ポリマー
であり、紡糸時に高配向するため、超高強度で高耐熱性
を示す。液晶ポリアリレートの繊維は、アラミド繊維に
比べて、吸水率が極めて低く、低吸水性の樹脂組成物と
組み合わせることで従来のガラスエポキシ積層板よりも
低吸水性を有する積層板を作製できる。また、Eガラス
よりも誘電率が低いため積層板の低誘電率も同時に達成
できる。
【0009】また、はんだ耐熱性を良好にすることか
ら、エポキシ樹脂及びフェノール類付加共役ジエン系重
合体を含む樹脂組成物を含浸する前に、液晶ポリアリレ
ート繊維基材に結合剤を付着させるのが好ましい。請求
項2に記載の発明は、液晶ポリアリレート繊維基材が、
結合剤を付着させた液晶ポリアリレート繊維基材である
請求項1に記載の積層板である。
【0010】はんだ耐熱性の低下は、繊維基材への樹脂
組成物の含浸性、及び、繊維基材と含浸硬化した樹脂と
の接着強度が小さいことに主な原因がある。そこで、液
晶ポリアリレート繊維基材に結合剤を付着させることに
より、繊維基材への樹脂組成物の含浸性、及び、繊維基
材と含浸硬化した樹脂との接着強度いずれもが改善さ
れ、はんだ耐熱性を向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】液晶ポリアリレートとしては、ヒ
ドロキシナフトエ酸とヒドロキシ安息香酸とを共重合さ
せた全芳香族ポリエステルを用いるのが望ましい。この
ポリアリレートは、化1の式(1)に示すような構造を
もつポリアリレートである。式(1)において、m=2
0〜50、n=80〜50の範囲で組み合わせることが
できるが、液晶ポリマーを溶融重合させる際に粘度を小
さくする必要があるため、本発明で使用する液晶ポリア
リレート繊維では、m=35〜45、n=55〜65の
ものを使用した方が好ましい。式(1)に示すような構
造をもつポリアリレートのほかに、ヒドロキシ安息香
酸、芳香族ジオール及びフタル酸を共重合させた全芳香
族ポリエステル(化1の式(2)参照)及びポリエチレ
ンテレフタレートとヒドロキシ安息香酸とを共重合させ
た全芳香族ポリエステル(化1の式(3)参照)も使用
できる。
【化1】
【0012】液晶ポリアリレート繊維基材の形態として
は不織布を用いるのが好ましい。液晶ポリアリレート繊
維不織布は、ポリアリレートパルプ及び短繊維のみで構
成されており、他のバインダーや第三成分を使用しない
ため、優れたポリマーの特性がそのまま反映される。さ
らに、不織布であることにより、ドリル切削時の穴壁粗
さを小さくし、かつドリル刃の摩耗性を少なくできる。
【0013】樹脂組成物に用いられるエポキシ樹脂とし
ては、その種類は特に限定されるものではない。例え
ば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノール
F型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、
ビフェノール型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型
エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、
ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェ
ノールFノボラック型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹
脂、脂肪族鎖状エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エ
ポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、ヒダン
トイン型エポキシ樹脂、イソシアヌレート型エポキシ樹
脂、サリチルアルデヒドノボラック型エポキシ樹脂、二
官能フェノール類のジグリシジルエーテル化物、二官能
アルコール類のジグリシジルエーテル化物、これらのハ
ロゲン化物、水素添加物などがある。これらは、何種類
かを併用してもよい。
【0014】樹脂組成物に用いられるフェノール類付加
共役ジエン系重合体は、既に公知の化合物であり、共役
ジエン系重合体にフェノール類を付加させたものであ
る。
【0015】共役ジエン系重合体は、ブタジエン、イソ
プレン、1,3ペンタジエン等の共役ジエンモノマーを
1種又は2種以上用い、炭化水素溶媒中でリチウム、ナ
トリウム等のようなアルカリ金属又はこれらの有機金属
化合物を触媒として重合させて得られる。共役ジエンモ
ノマーのほかに、ビニルモノマーを併用することもあ
る。
【0016】共役ジエン系重合体へのフェノール類の付
加反応は、50〜100℃で、硫酸、p−トルエンスル
ホン酸、塩化アルミニウム、三フッ化ホウ素等の触媒を
用いて行われる。フェノール類の付加量は生成付加重合
体100gに対し、フェノール性水酸基が0.1〜1.
0mol量になるように調整するのが好ましく、0.2
5mol以下が好ましい。フェノール類の付加量がこの
範囲より大きいと誘電特性が低下し、この範囲より小さ
いと耐熱性が低下する傾向がある。ここで用いられるフ
ェノール類としては、単官能、二官能、三官能以上の多
官能いずれでもよく、異性体は当然のことながら、ハロ
ゲン化物であってももよい。単官能フェノール類として
は、フェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p
−クレゾール、エチルフェノール、プロピルフェノー
ル、ブチルフェノール、tert−ブチルフェノール、
アミルフェノール、ヘキシルフェノール等が挙げられ
る。二官能フェノール類としては、ヒドロキノン、レゾ
ルシノール、カテコール、ビスフェノールA、ビスフェ
ノールF、ビフェノール等が挙げられる。また、多官能
フェノール類としては、ピロガロール、ヒドロキシヒド
ロキノン、フロログルシン、フェノールノボラック、ク
レゾールノボラック、ビスフェノールAノボラック等が
あり、これらを単独で又は2種類以上を併用してもよ
い。
【0017】エポキシ樹脂とフェノール類付加共役ジエ
ン系重合体との配合比は、エポキシ樹脂100重量部に
対して、フェノール類付加共役ジエン系重合体を80〜
120重量部、好ましくは90〜120重量部、より好
ましくは95〜105重量部とする。フェノール類付加
共役ジエン系重合体の配合量が80重量部より少ないと
誘電率、誘電正接が高くなり、120重量部より多いと
吸湿耐熱性が悪化する傾向を示す。
【0018】エポキシ樹脂とフェノール類付加共役ジエ
ン系重合体との硬化反応を促進するためには、硬化促進
剤を配合するのことが好ましい。硬化促進剤としては、
イミダゾール化合物、有機リン化合物、第3級アミン、
第4級アンモニウム塩等が用いられるが、第2級アミノ
基をアクリロニトリル、イソシアネート、メラミン、ア
クリレート等でマスクしたイミダゾール化合物を用いる
とプリプレグの保存安定性がよく好ましい。
【0019】ここで用いられるイミダゾール化合物とし
ては、イミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾ
ール、2−フェニルイミダゾール、2−ウンデシルイミ
ダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、2
−ヘプタデシルイミダゾール、4,5−ジフェニルイミ
ダゾール、2−メチルイミダゾリン、2−エチル−4−
メチルイミダゾリン、2−フェニルイミダゾリン、2−
ウンデシルイミダゾリン、2−ヘプタデシルイミダゾリ
ン、2−イソプロピルイミダゾール、2,4−ジメチル
イミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾー
ル、2−エチルイミダゾリン、2−イソプロピルイミダ
ゾリン、2,4−ジメチルイミダゾリン、2−フェニル
−4−メチルイミダゾリン等があり、マスク化剤として
はアクリロニトリル、フェニレンジイソシアネート、ト
ルエンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、メチレンビスフ
ェニルイソシアネート、メラミンアクリレート等があ
る。
【0020】これらの硬化促進剤は何種類かを併用して
もよく、配合量は、好ましくは、エポキシ樹脂100重
量部に対して0.01〜5重量部である。0.01重量
部より少ないと効果が小さく、5重量部より多いとワニ
ス及びプリプレグの保存安定性が低下する傾向がある。
【0021】液晶ポリアリレート繊維基材に付着させる
結合剤としては、ゲル浸透クロマトグラフにより、標準
ポリスチレン換算で得られる重量平均分子量(以下単に
分子量という)が500以下の低分子量エポキシ樹脂が
好ましい。分子量が500を超えると液晶ポリアリレー
ト繊維基材への含浸性が悪くなり、はんだ耐熱性が低下
する傾向にある。また、付着させる結合剤の量は、液晶
ポリアリレート繊維基材に対して、2〜6重量%が好ま
しく、3〜5重量%がより好ましい。付着させる結合剤
の量が2重量%未満であると、はんだ耐熱性を向上させ
る効果が小さくなる傾向にあり、6重量%を超えると得
られた積層板の誘電特性及び吸水率が低下する傾向にあ
る。結合剤として使用されるエポキシ樹脂としては、特
に制限はなく、前記樹脂組成物に用いられるエポキシ樹
脂で低分子量のものを使用することができる。結合剤
は、溶剤に溶解し、液晶ポリアリレート繊維基材に所定
の付着量となるように塗布乾燥させることにより付着さ
せることができる。
【0022】エポキシ樹脂、フェノール類付加共役ジエ
ン系重合体及び必要に応じて配合される硬化促進剤を、
溶剤に溶解してワニスとし、これを液晶ポリアリレート
繊維基材に塗布、含浸、乾燥してプリプレグとする。溶
剤としては、アルコール系、エーテル系、ケトン系、ア
ミド系、芳香族炭化水素系、エステル系、ニトリル系等
があり、必要に応じて混合したものを用いることができ
る。
【0023】前記プリプレグを所定枚数重ね、必要に応
じて銅はくを重ね、加熱加圧してプリント積層板を製造
する。
【0024】
【実施例】
実施例1 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量18
5、分子量280、油化シェルエポキシ株式会社製のD
ER−331L(商品名)を使用した)を樹脂固形分3
0重量%となるようにメチルエチルケトンに溶解した。
これを、厚さ0.075mm、重量54g/m2 の液晶
ポリアリレート繊維不織布(株式会社クラレ製のベクル
スSRN−50(商品名)を使用した)に、付着樹脂分
が4重量%となるように塗布乾燥して、結合剤を付着さ
せた液晶ポリアリレート繊維基材を得た。次に、臭素化
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(臭素含有量50重量
%、エポキシ当量400:大日本インキ化学工業株式会
社製のエピクロン153(商品名)を使用した)100
重量部、フェノール類付加ポリブタジエン(ポリブタジ
エン100gに対するフェノール付加量0.25mo
l、水酸基当量410:日本石油化学株式会社製のPP
−1000−240(商品名)を使用した)88重量部
をメチルエチルケトンに溶解し、硬化促進剤としてイソ
シアネートマスクイミダゾール(四国化成工業株式会社
製のGX−8009L(商品名)を使用した)を0.6
重量部配合して固形分60重量%のワニスとした。この
ワニスを、前記結合剤を付着させた液晶ポリアリレート
繊維基材に、乾燥後の厚さが0.15mmになるように
塗布、乾燥してプリプレグを作製した。このプリプレグ
を5枚重ね、温度175℃、圧力3MPaで90分間加
熱加圧して積層板を作製した。
【0025】実施例2 臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂(臭素含有量5
0重量%、エポキシ当量400:大日本インキ化学工業
株式会社製のエピクロン153(商品名)を使用した)
100重量部、フェノール類付加ポリブタジエン(ポリ
ブタジエン100gに対するフェノール付加量0.25
mol、水酸基当量410:日本石油化学株式会社製の
PP−1000−240(商品名)を使用した)88重
量部をメチルエチルケトンに溶解し、硬化促進剤として
イソシアネートマスクイミダゾール(四国化成工業株式
会社製のGX−8009L(商品名)を使用した)を
0.6重量部配合して固形分60重量%のワニスとし
た。このワニスを、厚さ0.075mm、重量54g/
2 の液晶ポリアリレート繊維不織布(株式会社クラレ
製のベクルスSRN−50(商品名)を使用した)に、
乾燥後の厚さが0.15mmになるように塗布、乾燥し
てプリプレグを作製した。このプリプレグを5枚重ね、
温度175℃、圧力3MPaで90分間加熱加圧して積
層板を作製した。
【0026】比較例1 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量18
5:油化シェルエポキシ株式会社製のDER−331L
(商品名)を使用した)10重量部及び臭素化ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂(臭素含有量50重量%、エポ
キシ当量400:住友化学工業株式会社製ののESB−
400T(商品名)を使用した)90重量部とフェノー
ル類付加ポリブタジエン(ポリブタジエン100gに対
するフェノール付加量0.25mol、水酸基当量41
0:日本石油化学株式会社製のPP−1000−240
(商品名)を使用した)88重量部をメチルエチルケト
ンで溶解し、硬化促進剤として1−シアノエチル−2−
エチル−4−メチルイミダゾール(四国化成工業株式会
社製の2E4MZ−CN(商品名)を使用した)を0.
5重量部配合して固形分60重量%ワニスとした。この
ワニスを、厚さ0.1mm、重量104g/m2 のガラ
スクロス(日東紡績株式会社製のWEA116E(商品
名)を使用した)に乾燥後の厚さが0.15mmになる
ように塗布、乾燥してプリプレグを作製した。このプリ
プレグを5枚重ね、温度170℃、圧力3MPaで90
分間加熱、加圧して積層板を作製した。
【0027】比較例2 エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ株式会社製のエピコ
ート1001(商品名)を使用した)100重量部に対
し、ジシアンジアミド0.6重量部を配合してワニスを
調製した。このワニスを厚さ0.1mm、重量104g
/m2 のガラスクロス(日東紡績株式会社製のWEA1
16E(商品名)を使用した)に乾燥後の厚さが0.1
5mmになるように塗布、乾燥してプリプレグを作製し
た。このプリプレグを5枚重ね、温度170℃、圧力3
MPaで90分間加熱、加圧して積層板を作製した。
【0028】比較例3 エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ株式会社製のエピコ
ート1001(商品名)を使用した)100重量部に対
し、ジシアンジアミド0.6重量部を配合してワニスを
調製した。このワニスを厚さ0.1mm、重量105g
/m2 のガラスクロス(日東紡績株式会社製のWTX1
16E(商品名)を使用した)に乾燥後の厚さが0.1
5mmになるように塗布、乾燥してプリプレグを作製し
た。このプリプレグを5枚重ね、温度170℃、圧力3
MPaで90分間加熱、加圧して積層板を作製した。
【0029】実施例1〜2並びに比較例1〜3で得られ
た積層板について、厚さ、吸水率、はんだ耐熱性、誘電
率、穴壁粗さ及び刃幅方向のドリル摩耗量を調べた。そ
の結果を表1に示す。
【0030】表1に示す各項目の測定法は次の通りであ
る。 厚さ:マイクロメーターを用いて、各3個の試験片につ
いて、各々3か所づつ測定してその平均値を示した。 吸水率:温度121℃、圧力2230hPa、飽和水蒸
気圧のPCT(プレッシャークッカーテスター)内に所
定時間保持し、保持前後の重量変化を測定して増加した
重量を保持前の重量で除し、%で表示した。 はんだ耐熱性:実施例1〜2並びに比較例1〜3で得ら
れた積層板について、各3個の試験片を作製し、常態、
並びに、温度121℃、圧力2230hPa、飽和水蒸
気圧のPCT内に所定時間保持した後、試験片を260
℃のはんだ槽に浸漬した後の外観を各3個ずつについて
肉眼により観察した。表の数値の意味は次の通りであ
る。5:異常なし、4:ミーズリング10ケ以下、3:
ミーズリング散在、2:小ふくれ発生、1:ふくれ発生 誘電率:マイクロストリップライン共振器法により測定
した。 穴壁粗さ:直径0.7mmのドリルを用いて、回転数6
5,000rpm、送り速度3,500mm/分の条件
にて積層板を3枚重ねで穴あけを行い、3枚目に銅めっ
きを行い、穴あけヒット数が6,000穴の位置の断面
を実体顕微鏡で観察して、穴壁からの銅めっきのしみこ
み距離を測定した。 ドリル摩耗量:穴壁粗さを測定するときに用いたドリル
刃について、穴あけに使用する前と穴あけヒット数が
6,000穴となったときの刃幅長を実体顕微鏡で観察
して、摩耗量を測定した。
【0031】
【表1】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 項目 実施例1 実施例2 比較例1 比較例2 比較例3 ─────────────────────────────────── 厚さ(mm) 0.76 0.76 0.74 0.75 0.74 ─────────────────────────────────── 吸水率(%) PCT−2時間 0.009 0.009 0.17 0.41 0.40 PCT−6時間 0.011 0.012 0.20 0.72 0.70 PCT−10時間 0.018 0.018 0.21 0.79 0.75 ─────────────────────────────────── はんだ耐熱性 常態 5 5 5 2 2 2 5 5 5 5 5 5 5 5 5 PCT−1時間 5 5 5 1 1 1 5 5 5 5 5 5 5 5 5 PCT−2時間 5 1 1 1 1 1 5 5 5 5 5 5 5 5 5 ─────────────────────────────────── 誘電率(1GHz) 3.77 3.78 3.95 4.21 4.10 ─────────────────────────────────── 穴壁粗さ(μm) 68 68 90 85 115 ─────────────────────────────────── ドリル摩耗量(μm) 30 30 40 36 68 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0032】
【発明の効果】請求項1に記載の発明になる積層板は、
誘電率及び吸水率が小さく、ドリルによる穴あけ加工も
容易な積層板である。また、請求項2に記載の発明にな
る積層板は、請求項1に記載の発明になる積層板の有す
る効果に加えて、はんだ耐熱性に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 63/02 C08L 63/02 77/10 77/10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶ポリアリレート繊維基材に、エポキ
    シ樹脂及びフェノール類付加共役ジエン系重合体を含む
    樹脂組成物を含浸硬化させてなる積層板。
  2. 【請求項2】 液晶ポリアリレート繊維基材が、結合剤
    を付着させた液晶ポリアリレート繊維基材である請求項
    1に記載の積層板。
JP17746797A 1996-07-03 1997-07-02 積層板 Pending JPH1071678A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17746797A JPH1071678A (ja) 1996-07-03 1997-07-02 積層板

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17356996 1996-07-03
JP8-173569 1996-07-03
JP17746797A JPH1071678A (ja) 1996-07-03 1997-07-02 積層板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1071678A true JPH1071678A (ja) 1998-03-17

Family

ID=26495498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17746797A Pending JPH1071678A (ja) 1996-07-03 1997-07-02 積層板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1071678A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002146060A (ja) * 2000-11-07 2002-05-22 Hitachi Chem Co Ltd プリプレグ及び積層板
JP2002241521A (ja) * 2001-02-16 2002-08-28 Sanyu Rec Co Ltd エポキシ樹脂プリプレグ、エポキシ樹脂銅張板、エポキシ樹脂回路基板及びエポキシ樹脂多層回路基板
JP2006144141A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Kuraray Co Ltd 耐熱性粘着テープ用基材
JPWO2007023944A1 (ja) * 2005-08-26 2009-03-05 日本ゼオン株式会社 複合樹脂成形体、積層体、多層回路基板および電子機器
JP2021504536A (ja) * 2017-11-28 2021-02-15 ビーエイエスエフ・ソシエタス・エウロパエアBasf Se 熱可塑性ポリアミド組成物ならびにその製造方法およびその用途
WO2023100943A1 (ja) * 2021-12-01 2023-06-08 旭化成株式会社 樹脂繊維シート、プリプレグ、及びプリプレグの製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002146060A (ja) * 2000-11-07 2002-05-22 Hitachi Chem Co Ltd プリプレグ及び積層板
JP2002241521A (ja) * 2001-02-16 2002-08-28 Sanyu Rec Co Ltd エポキシ樹脂プリプレグ、エポキシ樹脂銅張板、エポキシ樹脂回路基板及びエポキシ樹脂多層回路基板
JP2006144141A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Kuraray Co Ltd 耐熱性粘着テープ用基材
JPWO2007023944A1 (ja) * 2005-08-26 2009-03-05 日本ゼオン株式会社 複合樹脂成形体、積層体、多層回路基板および電子機器
JP2021504536A (ja) * 2017-11-28 2021-02-15 ビーエイエスエフ・ソシエタス・エウロパエアBasf Se 熱可塑性ポリアミド組成物ならびにその製造方法およびその用途
WO2023100943A1 (ja) * 2021-12-01 2023-06-08 旭化成株式会社 樹脂繊維シート、プリプレグ、及びプリプレグの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1071678A (ja) 積層板
JPH05163373A (ja) 積層板の製造方法
JP3678258B2 (ja) プリプレグ及び積層板
JP3485169B2 (ja) シアネート・エポキシ樹脂組成物並びにそれを用いたプリプレグ、金属箔張り積層板及び印刷配線板
JP2001207020A (ja) 配線板用エポキシ樹脂組成物、配線板用プリプレグ及びそれを用いた金属箔張積層板
JPH10158472A (ja) エポキシ樹脂組成物、エポキシ樹脂ワニス、エポキシ樹脂プリプレグ及びこのエポキシ樹脂プリプレグを接着用プリプレグとした多層プリント配線板
EP0933385B1 (en) Flame retardant epoxy resin for printed board, prepreg, and metal foil clad laminate using the same
JP3968849B2 (ja) 樹脂組成物、成形品、プリプレグ、積層板及び金属はく張積層板
JP2001240723A (ja) 熱硬化性樹脂組成物並びにそれを用いたプリプレグ、金属張積層板及び印刷配線板
JPH0959346A (ja) 積層板用エポキシ樹脂組成物
KR100722814B1 (ko) 높은 유전상수와 낮은 유전손실의 동박 적층판용 수지조성물
JP3511110B2 (ja) 高誘電率・低誘電正接積層板
JPH11228670A (ja) エポキシ樹脂組成物、エポキシ樹脂プリプレグ、エポキシ樹脂積層板及び金属はく張エポキシ樹脂積層板
JP3363388B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及びプリプレグ及び金属箔張り積層板
KR20010101310A (ko) 시아네이트-에폭시 수지 조성물, 및 이를 이용한프리프레그, 금속 호일 적층판 및 인쇄 배선판
JPH11181052A (ja) エポキシ樹脂組成物、プリプレグ及び積層板
JP3326862B2 (ja) プリプレグの製造方法
JP4449308B2 (ja) プリント配線板用エポキシ樹脂組成物およびその用途
JP2001240687A (ja) プリプレグ及び金属箔張積層板
JP3735911B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及びそれを用いた積層板
JPH09124806A (ja) プリプレグの製法
JPH11172025A (ja) プリント配線板用プリプレグ及びそれを用いた金属箔張積層板
JPH08157569A (ja) 印刷配線板用エポキシ樹脂組成物
JP2007027434A (ja) プリント配線板用樹脂組成物およびその用途
JP3253437B2 (ja) エポキシ樹脂組成物