JP3363388B2 - エポキシ樹脂組成物及びプリプレグ及び金属箔張り積層板 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物及びプリプレグ及び金属箔張り積層板

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリプレグの製造
に用いられるエポキシ樹脂組成物、特にプリント配線板
用のプリプレグに用いられるエポキシ樹脂組成物、及び
このエポキシ樹脂組成物を用いて製造されるプリプレ
グ、及びこのプリプレグを用いて製造される金属箔張り
積層板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリプレグとは、ガラスクロスや紙など
の基材に樹脂を含浸させ、乾燥処理した半硬化状態(B
ステージ)のシートをいうが、この時、用いられる樹脂
は固体あるいは高粘度であるため、樹脂を基材に容易に
含浸させることができない。そこで有機溶媒に樹脂を溶
解させて粘度が100〜300cps程度の液体の樹脂ワ
ニスを調製し、この樹脂ワニスを基材に含浸させるよう
にしている。
【0003】含浸に用いられる樹脂の種類は、使用目的
に合わせ、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、イミド樹
脂など種々の樹脂が用いられる。その中で、芳香族ジア
ミンを硬化剤とする芳香族ジアミン硬化エポキシ樹脂系
においては、エポキシ樹脂の硬化性を促進させるため
に、2−ヒドロキシ安息香酸やBF3−モノエチルアミ
ン錯体などの酸性促進剤を樹脂ワニスに0.5〜2.0
phr添加する方法が一般的に使われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、有機溶媒存在
下ではこれら酸性促進剤の促進効果が低下し、プリプレ
グを製造する際に使用する樹脂ワニスによってBステー
ジ化に要する時間(乾燥半硬化時間)が長くなるという
問題があった。また、エポキシ樹脂の硬化促進性を高め
るために、2−ヒドロキシ安息香酸やBF3−モノエチ
ルアミン錯体などの酸性促進剤の添加量を増加させる
と、これから得られたプリプレグを用いて製造される金
属箔張り積層板の電気特性や耐熱性が低下する恐れがあ
った。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、プリプレグを製造する際の乾燥半硬化時間が長く
ならないようにすることができ、しかも金属箔張り積層
板の電気特性や耐熱性を低下させないプリプレグを形成
することができるエポキシ樹脂組成物を提供することを
目的とするものである。
【0006】また本発明は、製造時の乾燥半硬化時間が
長くなく、しかも金属箔張り積層板の電気特性や耐熱性
を低下させないプリプレグを提供することを目的とする
ものである。
【0007】さらに本発明は、電気特性や耐熱性の高い
金属箔張り積層板を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
エポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂と、芳香族アミン
硬化剤と、有機溶媒と、プロトンを供与する基を3個以
上有するプロトン供与化合物と、塩基性促進剤とを含有
して成るエポキシ樹脂組成物において、エポキシ樹脂に
対する芳香族アミン硬化剤の当量/エポキシ樹脂に対す
るプロトン供与化合物の当量=3〜24で、エポキシ樹
脂に対する芳香族アミン硬化剤の当量とエポキシ樹脂に
対するプロトン供与化合物の当量の合計がエポキシ樹脂
に対して0.8〜1.2当量となるように、プロトン供
与化合物を含有して成ることを特徴とするものである。
【0009】また本発明の請求項2に係るエポキシ樹脂
組成物は、請求項1の構成に加えて、プロトン供与化合
物が多官能フェノールであることを特徴とするものであ
る。
【0010】また本発明の請求項3に係るエポキシ樹脂
組成物は、請求項1又は2の構成に加えて、芳香族アミ
ン硬化剤がジアミノジフェニールスルフォンであること
を特徴とするものである。
【0011】また本発明の請求項4に係るエポキシ樹脂
組成物は、請求項1乃至3のいずれかの構成に加えて、
塩基性促進剤がイミダゾ−ル系化合物であることを特徴
とするものである。
【0012】
【0013】また本発明の請求項に係るエポキシ樹脂
組成物は、請求項1乃至のいずれかの構成に加えて、
塩基性促進剤の含有量がエポキシ樹脂100重量部に対
して、0.05〜0.3重量部であることを特徴とする
ものである。
【0014】本発明の請求項に係るプリプレグは、請
求項1乃至のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物を
基材に含浸して成ることを特徴とするものである。
【0015】本発明の請求項に係る金属箔張り積層板
は、請求項に記載のプリプレグに金属箔を重ね、加熱
加圧して成型して成ることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0017】本発明のエポキシ樹脂組成物は、エポキシ
樹脂と、芳香族アミン硬化剤と、有機溶媒と、プロトン
を供与する基を3個以上有するプロトン供与化合物と、
塩基性促進剤とを混合して調製される樹脂ワニスであ
る。
【0018】本発明で使用するエポキシ樹脂としては、
1分子中にエポキシ基を2個以上有するエポキシ樹脂で
あればどのようなものでよく、例えば、ビスフェノール
A型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、
ビスフェノールS型エポキシ樹脂、フェノールノボラッ
ク型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポ
キシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ジシ
クロペンタジエン型エポキシ樹脂、ジアミノジフェニル
メタン型エポキシ樹脂、トリスフェノール型エポキシ樹
脂、及びこれらのエポキシ樹脂構造体中の水素原子の一
部をハロゲン化することにより難燃化したエポキシ樹脂
等の単独、変性物、混合物が挙げられる。
【0019】本発明で使用する芳香族アミン硬化剤とし
ては、1分子中に芳香族アミンが2個以上有する芳香族
アミン化合物であればどのようなものでよく、特に、ジ
アミノジフェニ−ルスルフォンや、トリメチレン−ビス
(4−アミノベンゾアート)を用いた場合、プリプレグ
の耐熱性と保存性に優れており、より好ましい。
【0020】本発明で使用する有機溶媒としては、均一
な溶液の樹脂組成物を得ることが可能な溶媒であればよ
く、特に限定するものではないが、アセトン、メチルエ
チルケトン等のケトン類、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル等のエーテル類、ベンゼン、トルエン等の芳
香族炭化水素類、メトキシプロパノール等が例示でき
る。これらは単独で用いてもよく、2種以上併用しても
よい。有機溶媒の含有量は、エポキシ樹脂組成物100
重量部に対して30〜60重量部程度である。
【0021】本発明で使用するプロトンを供与する基を
3個以上有するプロトン供与化合物としては、特に限定
するものではないが、特に、多官能フェノールが好まし
い。これは、多官能フェノールを用いた場合、得られる
樹脂硬化物の耐熱性が優れるためである。多官能フェノ
ールとしては、フェノール性水酸基を3個以上有するも
のであればよく、フェノールノボラック樹脂、クレゾー
ルノボラック樹脂、p−キシレン−ノボラック樹脂等が
例示できる。これらは単独で用いてもよく、2種以上併
用してもよい。
【0022】エポキシ樹脂組成物のプロトン供与化合物
の含有量は、芳香族アミン硬化剤とプロトン供与化合物
の当量比、つまり、エポキシ樹脂に対する芳香族アミン
硬化剤の当量/エポキシ樹脂に対するプロトン供与化合
物の当量=3〜24となり、且つ、エポキシ樹脂に対す
る芳香族アミン硬化剤の当量/エポキシ樹脂に対するプ
ロトン供与化合物の当量の合計が、エポキシ樹脂に対し
て0.8〜1.2当量となるように設定する。
【0023】芳香族アミン硬化剤とプロトン供与化合物
の当量比が3未満の場合は、得られるプリプレグの硬化
物の接着性が低下する場合があり、また、その比が24
を超えると、硬化促進性を向上させる効果が顕著でな
い。さらに、芳香族アミン硬化剤の当量とプロトン供与
化合物の当量の合計がエポキシ樹脂に対して0.8当量
未満あるいは1.2当量を超える場合は、得られるプリ
プレグの硬化物や金属箔張り積層板の耐熱性が低下する
場合がある。
【0024】本発明で使用する塩基性促進剤は、エポキ
シ樹脂の硬化促進性を高めるために配合されるものであ
って、特に限定するものではないが、2−メチルイミダ
ゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フ
ェニルイミダゾール等のイミダゾール類、1、8−ジア
ザ−ビシクロ[5.4.0]ウンデセン、トリエチレン
ジアミン、ベンジルジメチルアミン等の三級アミン類が
例示でき、特に、イミダゾ−ル類を用いた場合、金属箔
張り積層板の電気特性や耐熱性が良好となり、好まし
い。
【0025】尚、上記塩基性促進剤の含有量は、エポキ
シ樹脂100重量部に対して、0.05〜0.3重量部
であると好ましい。0.05重量部未満の場合は、促進
性を向上する効果が顕著でなく、また、0.3重量部を
越えると、得られるプリプレグの硬化物の電気特性が低
下する場合がある。
【0026】上記のワニス状にあるエポキシ樹脂組成物
を用いてプリプレグを形成するにあたっては、エポキシ
樹脂組成物を基材に含浸させ、Bステージ状態にまで加
熱乾燥させるようにする。基材としては、特に限定され
ないが、ガラス繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊
維、ナイロン繊維等の繊維を使用したクロスもしくは不
織布、あるいはクラフト紙、リンター紙等の紙類などを
例示することができる。この中でガラスクロス等の無機
質繊維が耐熱性及び耐湿性に優れており、基材として好
ましい。
【0027】またプリプレグ中の樹脂量は、プリプレグ
100重量部に対して40〜80重量部であることが好
ましい。40重量部未満の場合には、そのプリプレグを
用いて成型した積層板中に気泡が残留したり、板厚不良
が発生する可能性がある。80重量部を超える場合に
も、板厚不良が発生する可能性がある。
【0028】そしてこのプリプレグは、上記のエポキシ
樹脂組成物を含浸させて形成するので、プロトン供与化
合物の作用でエポキシ樹脂の硬化が促進されて乾燥時間
が長くならないようにすることができる。しかも酸性硬
化促進剤を多量に用いないので、金属箔張り積層板の電
気特性や耐熱性を低下させないプリプレグに形成するこ
とができるものである。
【0029】このようにして得られるプリプレグを用い
て金属箔張り積層板を形成するにあたっては、所定枚数
のプリプレグと金属箔とを重ねた後、これを加熱加圧す
るようにする。金属箔としては、銅箔またはアルミニウ
ム箔等を例示することができる。また成形条件として
は、温度を170〜210℃、圧力を30〜60kg/
cm2、時間を60〜120分にそれぞれ設定すること
ができる。
【0030】
【実施例】(実施例1〜、比較例1〜) エポキシ樹脂組成物として、下記の2種類のエポキシ樹
脂、芳香族アミン硬化剤、プロトン供与化合物、2種類
の促進剤、3種類の有機溶媒を用いた。
【0031】エポキシ樹脂A:エポキシ当量が500で
あるテトラブロモビスフェノールA型エポキシ樹脂〔ダ
ウケミカル(株)製、商品名DER511〕 エポキシ樹脂B:エポキシ当量が220であるクレゾー
ルノボラック型エポキシ樹脂〔東都化成(株)製、商品
名YDCN702P〕 芳香族アミン硬化剤:4,4´−ジアミノジフェニルス
ルフォン(DDS:アミン当量62)〔試薬品〕 プロトン供与化合物:水酸基当量105のフェノールノ
ボラック樹脂〔荒川化学工業(株)製、商品名タマノー
ル752〕 塩基性促進剤:2−エチル−4−メチルイミダゾ−ル
〔四国化成工業(株)製〕 酸性促進剤:2−ヒドロキシ安息香酸〔試薬品〕 有機溶媒:メチルエチルケトン(MEK)、ジメチルホ
ルムアミド(DMF)、シクロヘキサノン〔試薬品〕 上記の各原料を表1〜3に示す重量比で配合した後、デ
ィスパーで混合、溶解してワニス状のエポキシ樹脂組成
物を得た。
【0032】得られたエポキシ樹脂組成物をガラスクロ
ス[旭シュエーベル(株)製、商品名216L]に含浸
し、150℃で乾燥して、厚みが0.1mm、レジンコ
ンテントが約50重量%のプリプレグを作製した。
【0033】(評価)得られたエポキシ樹脂組成物のゲ
ルタイム及び得られたプリプレグのガラス転移温度、電
食性、銅箔ピールを下記に示す各方法で測定した。
【0034】ゲルタイム(乾燥半硬化時間)は、得られ
たエポキシ樹脂組成物を試料とし、170℃の熱盤上で
テフロン棒でかき混ぜながらゲル化するまでの時間を測
定した。
【0035】ガラス転移温度は、得られたプリプレグを
各5枚重ね、更にその両外側に離型シートを配して積層
し、次いで、この積層物を金属プレートで挟み、温度2
00℃、圧力3.9MPa、時間120分の条件で加熱
加圧した後、離型シートを剥離して得られた積層板を試
験片とした。そして、その試験片の動的粘弾性の温度分
散を測定し、得られたtanδのピーク温度よりガラス
転移温度を求めた。
【0036】電食性は、得られたプリプレグ5枚の両外
側に銅箔(古河サーキットフォイル(株)製、商品名D
T−GLMP35μm)を配して積層し、次いで、この
積層物を金属プレートで挟み、温度200℃、圧力3.
9MPa、時間120分の条件で加熱加圧した後、ライ
ン/スペース=150μm/150μmの櫛型パターン
をエッチングにより形成し、これを内層コア材として使
用した。次に、この内層コア材の両外側に上記と同様の
プリプレグを1枚配し、さらにその両外側に離型レート
を配して積層し、次にこの積層物を金属プレートで挟
み、上記と同条件で加熱加圧して試験片を形成した。こ
の試験片を処理条件:60℃−90%RH、20V印
加、測定条件:20V印加、1分後、絶縁抵抗値を測定
した。尚、絶縁抵抗値が107Ω以下をOUTとした。
【0037】銅箔ピールは、得られた積層板を10mm
幅のラインを形成し、そのラインの90度方向の引き剥
がし強さを50mm/分の引き剥がし速度で測定した。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】 (結果) 結果は表1〜3に示した通り、各実施例は各比較例と比
べ、大幅に電気特性を低下させず、実施例のエポキシ樹
脂組成物のゲルタイムを短縮可能であること、すなわ
ち、乾燥半硬化時間の短縮が可能であることを確認でき
た。また、プロトンを供与するプロトン供与化合物の添
加量が、芳香族アミン硬化剤とプロトン供与化合物の当
量比:芳香族アミン硬化剤/プロトン供与化合物=3〜
24で且つ、芳香族アミン硬化剤の当量とプロトン供与
化合物の当量の合計がエポキシ樹脂に対して0.8〜
1.2当量である実施例1〜7は、上記条件を満たさな
比較例6、7と比べ銅箔ピールやガラス転移温度が良
好であることが確認された。
【0041】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に記載の
エポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂と、芳香族アミン
硬化剤と、有機溶媒と、プロトンを供与する基を3個以
上有するプロトン供与化合物と、塩基性促進剤とを含有
するので、プロトンを供与する基を3個以上もつプロト
ン供与化合物と塩基性促進剤によって、芳香族アミン硬
化剤を用いた硬化系において、有機溶媒を含有しても、
促進性が損なわれないようにすることができ、プリプレ
グを製造する際の乾燥半硬化時間が長くならないように
することができ、しかも金属箔張り積層板の電気特性や
耐熱性を低下させないプリプレグを形成することができ
るものである。また、エポキシ樹脂に対する芳香族アミ
ン硬化剤の当量/エポキシ樹脂に対するプロトン供与化
合物の当量=3〜24で、エポキシ樹脂に対する芳香族
アミン硬化剤の当量とエポキシ樹脂に対するプロトン供
与化合物の当量の合計がエポキシ樹脂に対して0.8〜
1.2当量となるように、プロトン供与化合物を含有す
るので、上記の効果に加えて、耐熱性や銅箔ピールに良
好なプリプレグを得ることが可能となるものである。
【0042】また、本発明の請求項2に記載のエポキシ
樹脂組成物は、プロトン供与化合物が多官能フェノール
であるので、耐熱性の優れた金属箔張り積層板を得るこ
とが可能となるものである。
【0043】また、本発明の請求項3に記載のエポキシ
樹脂組成物は、芳香族アミン硬化剤がジアミノジフェニ
ールスルフォンであるので、耐熱性と保存性に優れた金
属箔張り積層板を得ることが可能となるものである。
【0044】また、本発明の請求項4に記載のエポキシ
樹脂組成物は、塩基性化合物がイミダゾール系化合物で
あるので、電気特性と耐熱性に優れた金属箔張り積層板
を得ることが可能となるものである。
【0045】
【0046】また、本発明の請求項に記載のエポキシ
樹脂組成物は、塩基性促進剤の添加量がエポキシ樹脂1
00重量部に対して、0.05〜0.3重量部であるの
で、電気特性の良好な金属箔張り積層板を得ることが可
能となるものである。
【0047】また、本発明の請求項に記載のプリプレ
グは、請求項1乃至のいずれかに記載のエポキシ樹脂
組成物を基材に含浸するので、製造時の乾燥半硬化時間
が長くなく、しかも電気特性や耐熱性を低下させずに良
好な電気特性と耐熱性を有する金属箔張り積層板を得る
ことが可能となるものである。
【0048】また、本発明の請求項に記載の金属箔張
り積層板は、請求項に記載のプリプレグに金属箔を重
ね、加熱加圧して成型するので、良好な電気特性と耐熱
性を得ることが可能となるものである。
【0049】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−120161(JP,A) 特開 平5−51436(JP,A) 特開 平8−269168(JP,A) 特開 平9−136943(JP,A) 特開 平10−195174(JP,A) 特開 平10−237155(JP,A) 特開 平10−251362(JP,A) 特開2000−63486(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 59/56 C08G 59/62 C08J 5/24 C08L 63/00 - 63/10

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ樹脂と、芳香族アミン硬化剤
    と、有機溶媒と、プロトンを供与する基を3個以上有す
    るプロトン供与化合物と、塩基性促進剤とを含有して成
    ることを特徴とするエポキシ樹脂組成物において、エポ
    キシ樹脂に対する芳香族アミン硬化剤の当量/エポキシ
    樹脂に対するプロトン供与化合物の当量=3〜24で、
    エポキシ樹脂に対する芳香族アミン硬化剤の当量とエポ
    キシ樹脂に対するプロトン供与化合物の当量の合計がエ
    ポキシ樹脂に対して0.8〜1.2当量となるように、
    プロトン供与化合物を含有して成ることを特徴とするエ
    ポキシ樹脂組成物
  2. 【請求項2】 プロトン供与化合物が多官能フェノール
    であることを特徴とする請求項1に記載のエポキシ樹脂
    組成物。
  3. 【請求項3】 芳香族アミン硬化剤がジアミノジフェニ
    ールスルフォンであることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のエポキシ樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 塩基性促進剤がイミダゾ−ル系化合物で
    あることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    のエポキシ樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 塩基性促進剤の含有量がエポキシ樹脂1
    00重量部に対して、0.05〜0.3重量部である
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のエポ
    キシ樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載のエポ
    キシ樹脂組成物を基材に含浸して成ることを特徴とする
    プリプレグ
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のプリプレグに金属箔を
    重ね、加熱加圧して成型して成ることを特徴とする金属
    箔張り積層板。
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