JPH1070589A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JPH1070589A
JPH1070589A JP8245766A JP24576696A JPH1070589A JP H1070589 A JPH1070589 A JP H1070589A JP 8245766 A JP8245766 A JP 8245766A JP 24576696 A JP24576696 A JP 24576696A JP H1070589 A JPH1070589 A JP H1070589A
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JP
Japan
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communication
reception
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command
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JP8245766A
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English (en)
Inventor
Takashi Tsukamoto
剛史 塚本
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホスト装置からの命令の遅れ等による通信エ
ラーを防ぐことができる通信装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】 ホスト装置に接続した通信装置におい
て、受信データを解析し、次に異なる通信モードでデー
タが送信されてくると判断した場合には、ホスト装置か
らの命令に先立ってモデムが自動的に受信モードや速度
等を切り換えて受信を実行するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ等の
ホスト装置と接続されたモデム通信機能を有する通信装
置に関し、ホスト装置上の通信ソフトで制御され、通信
動作を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンピュータ(以下、PCとい
う)によるファクシミリ通信は、ファクシミリデータモ
デムのクラス1勧告(ITUのT.31勧告)、また
は、ファクシミリデータモデムのクラス2勧告(ITU
のT.32勧告)等に則って、ファクシミリモデムとP
Cとを接続し、PC上の通信ソフトにより、モデムが駆
動され、通信を実行していた。
【0003】として、クラス1モデムを使用したファク
シミリ信号の受信は、PC上の通信ソフトが交信手順
(ITUのT.4、T.30勧告)の解析、制御を全て
行い(データ解析、作成など)、モデムには、各通信モ
ード、速度を示す命令の実行と命令に伴うデータのやり
取り、回線捕捉の制御、ダイヤル制御などの機能しかな
い。
【0004】したがって、信号受信を行う場合、通信ソ
フトは、受信速度、モードを示す命令をモデムに送る。
この命令を受け取ったモデムは、受信モードに切り替え
て受信を行い、受信データを通信ソフトに送る。
【0005】その後、通信ソフトは、受け取った受信デ
ータをT.4やT.30勧告に沿って解析し、次の通信
手順に移行していく。
【0006】一方、クラス2モデムを使用したファクシ
ミリ信号の受信は、PC上の通信ソフトが受信条件(最
速受信速度、解像度等のT.30勧告で示されている条
件)をモデムに送り、モデムが交信手順(ITUのT.
4、T.30勧告)の解析、制御を行い、通信相手機と
のネゴシエーション(DIS送信、DCS、TCF受
信、CFR送信までT.30勧告でのフェースA、Bの
画信号の受信までの手順)までモデムが行い、その結果
(画信号の通信速度、解像度等の情報)を通信ソフトに
返す。
【0007】その後、通信ソフトは、受け取った受信デ
ータをクラス2勧告に沿って解析し、次の通信手順に移
行していく。
【0008】以上のように、クラス1モデムを使用した
通信では、通信プロトコルを全て通信ソフトが管理し、
モデムはPCからの命令により、通信動作の切り替え、
通信の実行を行う。
【0009】また、クラス2モデムを使用した通信で
は、通信ソフトは通信条件を管理し、モデムはフェーズ
単位で通信プロトコルを制御する。
【0010】図4は、この種の通信装置の構成例を示す
ブロック図である。
【0011】本体101は、インターフェースケーブル
により、ホスト装置としての情報機器111と接続さ
れ、情報機器111上の通信ソフトにより通信動作の制
御が行われる。
【0012】本体101は、情報機器111からの命令
で回線の捕捉、Ci(呼出信号)検出、回線への信号送
出および信号受信、情報機器111とのデータの受け渡
しを行う。
【0013】また、本体101は、情報機器111上の
通信ソフトにより制御され、一般回線で通信相手先の通
信装置112と接続、通信を行う。
【0014】本体101は、NCU制御部102、ダイ
ヤル制御部103、Ci検出部104、モデム−ポンプ
105、記憶部106、MPU107、クラス1制御部
108、I/F制御部109、データバス110で構成
されている。
【0015】MPU107は、本体101の全体の制御
を行うものである。また、NCU制御部102は、本体
101と外部と相手先通信装置112との本体101側
の接続口である。
【0016】ダイヤル制御部103は、NCU制御部1
02を介して、MPU107からの命令に従い、ダイヤ
ル動作を制御する。
【0017】Ci検出部104は、NCU制御部102
を介して、一般回線上の呼出信号を検出し、MPU10
7に呼出信号検出を通知する。
【0018】モデム−ポンプ105は、NCU制御部1
02を介して、一般回線上の信号をアナログ/デジタル
変換やMPU107からのデータをデジタル/アナログ
変換を行い、一般回線上への信号の送出を行う。
【0019】記憶部106は、RAM、ROM、EEP
ROM等の記憶装置で構成され、情報機器111からの
命令やデータ、モデム−ポンプ105からのデータ、情
報機器111への命令やデータ、クラス1制御部108
の利用する各種設定値を格納している。
【0020】クラス1制御部108は、I/F制御部1
09を介して、外部の情報機器111と本体112巻の
命令やデータ、応答のエンコード、デコード、時間管理
などの制御を行っている。
【0021】I/F制御部109は、インターフェース
ケーブルを介して、外部の情報機器111と本体101
のデータ、命令等のやり取りを直接制御している。デー
タバス110は、本体上の各部を接続し、データのやり
取りを可能にしている。
【0022】図2は、従来のクラス1モデムにおけるフ
ァクシミリ手順の一部であるDCS−TCFの連続受信
時の正常なデータの流れを示す説明図である。
【0023】すなわち、通信相手112との接続確認
後、相手先からのネゴシエーションのために、相手機が
示す通信条件であるところのファクシミリプロトコルの
1つであるDCS信号から、相手先機からの回線状態の
チェックのためのTCF信号受信までが正常に行われた
場合を示したものである。
【0024】なお、本体101内のデータの流れは、モ
デムポンプ105のデータ処理はモデムポンプ201と
し、クラス1制御部のデータ処理はクラス1制御部20
2とし、I/F制御部109のデータ処理はI/F制御
部203として示しており、データの流れは、MPU1
07が記憶部106とデータバス110を介して制御し
ている。また、外部の情報端末111は、通信ソフト2
04として示している。
【0025】通信相手先の通信機112から一般回線を
通し送られてきたDCS信号205を、NCU制御部1
02を介してモデム−ポンプ105が受け取る。
【0026】ホスト装置側(外部の情報機器111と同
じ)の通信ソフト204は、“フレーム受信、転送要
求”207を実行するため、ペリフェラル側(本体10
1と同じ)に対して、“AT+FRH=3”命令208
をインターフェースケーブルを通して送る。
【0027】“AT+FRH=3”命令208を受け取
ったI/F制御部203は、必要によりクラス1制御部
202に命令を転送され、転送された“AT+FRH=
3”命令209は、クラス1制御部202で解析が行わ
れ、“ITU V.21勧告の300dpsで受信を行
い、ホスト装置側にITUのT.30勧告によるCRC
チェックまでの解析結果を受信したデータとともに、ホ
スト装置に転送する”と解析され、実行に移る。
【0028】クラス1制御部202からモデム−ポンプ
201に対して“受信モードセット&受信スタート”命
令215を送る。この命令215を受け取ったモデム−
ポンプ201は、受信モードをセットし、受信の待機に
はいる。
【0029】次に、通信相手先の通信機112からDC
S信号205が送られてくる。このDCS信号205を
受け取った、モデム−ポンプ201は、クラス1制御部
202にDCSフレームデータとCRCチェック結果等
を含む応答の転送206を行う。
【0030】クラス1制御部202は、ホスト装置側に
応答するデータをモデム−ポンプ201からの応答転送
206から作成し、応答210としてI/F制御部20
3に送られ、I/F制御部203は、インターフェース
ケーブルを介してホスト装置上の通信ソフト204に応
答データとして“CONNECT”、“DCSフレーム
データ”、“OK”211を送る。
【0031】通信ソフト204は、ペリフェラルからの
応答211を212において解析され、次の通信手順を
ITUのT.30勧告に沿うために、次にTCF受信に
移行する。
【0032】通信ソフトは、TCF受信のため“AT+
FRM=96”命令213(本例では9600dpsの
速度とした)をペリフェラルに送る。
【0033】命令213を受け取ったI/F制御部20
3は、必要によりクラス1制御部202に命令を転送さ
れ、転送された“AT+FRM=96”命令214は、
クラス1制御部202で解析が行われ、“ITUのV.
29勧告の9600dpsで受信を行い、ホスト装置側
にITUのT.30勧告により受信したデータをホスト
装置に転送する”と解析され、実行に移る。
【0034】クラス1制御部202からモデム−ポンプ
201に対して“受信モードセット&受信スタート”命
令217を送る。この命令217を受け取ったモデム−
ポンプ201は、受信モードをセットし、受信の待機に
はいる。
【0035】通信相手先の通信機112は、DCS信号
205送信終了から75±20m秒の無音216をはさ
んで、通信相手先の通信機112からITUのV.29
勧告に沿った高速トレーニングをともなうTCF信号2
18を送信する。
【0036】75±20m秒の無音216は、ITUの
T.30勧告で勧告されている低速高速切換時の無音時
間として勧告されている。
【0037】モデム−ポンプ201において、信号21
8を検出するとクラス1制御部202に対して信号検出
応答219を送り、クラス1制御部202は、クラス1
の応答として“CONNECT”応答220を作成し、
I/F制御部203に送り、ホスト装置上の通信ソフト
204に“CONNECT”応答221を“信号検出”
応答として転送する。
【0038】この手順以降は、ファクシミリ手順は、I
TUのT.30、T.4勧告等に沿って移行し、クラス
1手順はITUのT.31勧告に沿って行われ、ファク
シミリ交信が実行されていく。
【0039】図3は、従来のクラス1モデムにおけるフ
ァクシミリ手順の一部であるDCS−TCFの連続受信
時に通信エラーを起こした場合のデータの流れを示す説
明図である。
【0040】すなわち、通信相手112との接続確認
後、相手先からのネゴシエーションのために、相手機が
示す通信条件であるところのファクシミリプロトコルの
1つであるDCS信号から、相手先機からの回線状態の
チェックのためのTCF信号受信までが正常に行われな
かった場合(つまり、TCFの受信が正常に行われなか
った場合)を示したものである。
【0041】例えば、ホスト装置上の通信ソフト304
でのDCS解析処理312が遅れた場合などがありう
る。これは、ホスト装置の基本ソフト上で各種アプリケ
ーションソフトが多数駆動し、アプリソフトの駆動の切
換が周期的に行われ、他のアプリケーションソフトから
通信ソフトへの駆動の切換に時間がかかった場合が考え
られる。
【0042】なお、本体101内のデータの流れは、モ
デム−ポンプ105のデータ処理はモデム−ポンプ30
1とし、クラス1の制御部のデータ処理はクラス1制御
部302とし、I/F制御部109のデータ処理はI/
F制御部303として示しており、データの流れは、M
PU107が記憶部106とデータバス110を介して
制御している。また、外部の情報端末111は、通信ソ
フト304として示している。
【0043】通信相手先の通信機112から一般回線を
通して送られてきたDCS信号305を、NCU制御部
102を介して、モデム−ポンプ105が受け取る。
【0044】ホスト装置側(外部の情報機器111と同
じ)の通信ソフト304は“フレーム受信、転送要求”
307を実行するため、ペリフェラル側(本体101と
同じ)に対して、“AT+FRH=3”命令308をイ
ンターフェースケーブルを通して送る。
【0045】“AT+FRH=3”命令308を受け取
ったI/F制御部303は、必要によりクラス1制御部
302に命令を転送され、転送された“AT+FRH=
3”命令309は、クラス1制御部302で解析が行わ
れ、“ITUのV.21勧告の300dpsで受信を行
い、ホスト装置側にITUのT.30勧告によるCRC
チェックまでの解析結果を受信したデータとともに、ホ
スト装置に転送する”と解析され、実行に移る。
【0046】クラス1制御部302からモデム−ポンプ
301に対して“受信モードセット&受信スタート”命
令315を送る。この命令315を受け取ったモデム−
ポンプ301は、受信モードをセットし、受信の待機に
はいる。
【0047】次に、通信相手先の通信機112からDC
S信号305が送られてくる。このDCS信号305を
受け取った、モデム−ポンプ301は、クラス1制御部
302にDCSフレームデータとCRCチェック結果等
を含む応答の転送306を行う。
【0048】クラス1制御部302は、ホスト装置側に
応答するデータをモデム−ポンプ301からの応答転送
306から作成し、応答310としてI/F制御部30
3に送り、I/F制御部303は、インターフェースケ
ーブルを介してホスト装置上の通信ソフト304に応答
データとして、“CONNECT”、“DCSフレーム
データ”、“OK”311を送る。
【0049】次に、通信ソフト304は、ペリフェラル
からの応答311を312において解析し、次の通信手
順をITUのT.30勧告に沿うために、次にTCF受
信に移行する。ここで、通信ソフト304は、TCF受
信のため“AT+FRM=96”命令313(本体では
9600dpsの速度とした)をペリフェラルに送る。
【0050】この命令313を受け取ったI/F制御部
303は、必要によりクラス1制御部302に命令を転
送され、転送された“AT+FRM=96”命令314
は、クラス1制御部302で解析が行われ、“ITU
V29勧告の9600dpsで受信を行い、ホスト装置
側にITU T30勧告により受信したデータをホスト
装置に転送する”と解析され、実行に移る。
【0051】クラス1制御部302からモデム−ポンプ
301に対して“受信モードセット&受信スタート”命
令317を送る。この命令317を受け取ったモデム−
ポンプ301は、受信モードをセットし、受信の待機に
はいる。
【0052】また、通信相手先の通信機112は、DC
S信号305送信終了から75±20m秒の無音316
をはさんで、通信相手先の通信機112からITUの
V.29勧告に沿った高速トレーニングをともなうTC
F信号318を送信する。
【0053】75±20m秒の無音316は、ITU
T30勧告で勧告されている低速高速切換時の無音時間
として勧告されている。
【0054】したがって、通信ソフト304上でTCF
受信のための“AT+FRM=96”命令313の発行
の遅れ等で、モデム−ポンプ301での信号の検出準備
が終了する前に相手先通信機112からITUのT.3
0勧告に沿ってTCF信号318が送られてきてしま
い、TCF信号の最初に付加されているトレーニング信
号の受信ができず、交信エラーを起こす。
【0055】ITUのV.29勧告のような高速信号
は、信号の最初にトレーニング信号が必ず付加され、高
速信号の受信機側のモデムは、トレーニング信号により
一般回線上で発生するひずみやノイズに対応するように
信号受信設定を調節するため、トレーニング信号が受信
できないと、以降の高速信号の受信が不可能になるため
である。
【0056】クラス1制御部302において、規定時間
内に信号検出ができないと判断319した場合、信号未
確認の応答として“NO CARRIER”応答320
を作成し、I/F制御部303を通して、ホスト装置上
の通信ソフト304に“NOCARRIER”応答32
1を信号未確認の応答として転送する。
【0057】この手順以降は、ファクシミリ手順は、I
TUのT.30、T.4勧告等に沿って移行し、クラス
1手順は、ITUのT.31勧告に沿って行われ、ファ
クシミリ交信が実行されていく。
【0058】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クラス
1モデムを使用したファクシミリ交信において、通信ソ
フトがプロトコル手順(通信手順)を制御解析するた
め、以下のような制約がある。
【0059】(1)一般回線の信号に対して、PC上の
通信ソフトは常にリアルタイムでデータ処理をしなけれ
ばならない。
【0060】例えば、DCS−TCF間等のファクシミ
リ低速高速受信切り替えの場合、DCS−TCF間が7
5±20m秒であり、この間にDCSフレーム情報を受
け取り、解析し、次の手順としてDCSフレームで指定
された速度での受信命令(TCF受信のため)をクラス
1モデムにセットしなければならない。
【0061】したがって、75±20m秒以内にモデム
が次の受信モードに切り替わらなかった場合、高速信号
の最初に付加されるトレーニングをモデムが受信できな
くなる。
【0062】例えば、通信ソフトが駆動するPC上で時
分割で駆動している他のソフトが長く駆動した場合、通
信ソフトが駆動できず、受信命令が指定時間内にモデム
に送ることができず、通信エラーを起こすことが考えら
れる。
【0063】一方、クラス2モデムを使用したファクシ
ミリ交信においては、高度な処理をモデムに持たせる必
要があり、以下のような制約がある。
【0064】(1)通信ソフトからの通信条件に沿うよ
うにクラス2モデム上でプロトコルの制御(ITUの
T.30勧告)を行うため、T.30勧告に沿ったプロ
トコル処理を全てクラス2モデム上に用意する必要があ
り、クラス1に比べてかなり高度な処理能力が要求され
る。
【0065】(2)クラス2モデム上でプロトコル制御
(ITUのT.30勧告)を行うため、新たな通信プロ
トコルに対応する場合、クラス1モデムでの通信のよう
に通信ソフトのみの変更ではなく、クラス2モデムのプ
ロトコル用の内部プログラムと通信ソフトの両方を変更
しなければならない。
【0066】本発明は、ホスト装置からの命令の遅れ等
による通信エラーを防ぐことができる通信装置を提供す
ることを目的とする。
【0067】
【課題を解決するための手段】本発明は、ホスト装置に
接続した通信装置において、受信データを解析し、次に
異なる通信モードでデータが送信されてくると判断した
場合には、ホスト装置からの命令に先立ってモデムが自
動的に受信モードや速度等を切り換えて受信を実行する
ようにしたものである。
【0068】
【発明の実施の形態および実施例】図1は、本発明の一
実施例によるクラス1モデムにおけるファクシミリ手順
の一部であるDCS−TCFの連続受信時、図3と同じ
通信ソフトの処理の遅れによる高速受信の遅れをペリフ
ェラル上の処理で正常に行えるように対応したデータの
流れを示したものである。なお、装置の構成は、図4に
示すものと同様であるので、説明は省略する。
【0069】まず、通信相手112との接続確認後、相
手先からのネゴシエーションのために、相手機が示す通
信条件であるところのファクシミリプロトコルの1つで
あるDCS信号から相手先機からの回線状態チェックの
ためのTCF信号受信までが正常に行われた場合を示し
たものである。
【0070】本体101内のデータの流れは、モデム−
ポンプ105のデータ処理はモデム−ポンプ401と
し、クラス1制御部のデータ処理はクラス1制御部40
2とし、I/F制御部109のデータ処理部はI/F制
御部403として示しており、データの流れは、MPU
107が記憶部106とデータバス110を介して制御
している。また、外部の情報端末111は、通信ソフト
404として示している。
【0071】通信相手先の通信機112から一般回線を
通して送られてきたDCS信号405が、NCU制御部
102を介して、モデム−ポンプ105が受け取る。
【0072】ホスト装置側(外部の情報機器111と同
じ)の通信ソフト404は、“フレーム受信、転送要
求”407を実行するため、ペリフェラル側(本体10
1と同じ)に対して、“AT+FRH=3”命令408
をインターフェースケーブルを通して送る。
【0073】この“AT+FRH=3”命令408を受
け取ったI/F制御部403は、必要によりクラス1制
御部402に命令を転送され、転送された“AT+FR
H=3”命令409は、クラス1制御部402で解析が
行われ、“ITUのV.21勧告の300dpsで受信
を行い、ホスト装置側にITUのT.30勧告によるチ
ェックまでの解析結果を受信したデータとともに、ホス
ト装置に転送する”と解析され、実行に移る。
【0074】クラス1制御部402からのモデム−ポン
プ401に対して“受信モードセット&受信スタート”
命令415を送る。この命令415を受け取ったモデム
−ポンプ401は、受信モードをセットし、受信の待機
にはいる。
【0075】次に、通信相手先の通信機112からDC
S信号405が送られてくる。このDCS信号405を
受け取った、モデム−ポンプ401は、クラス1制御部
402にDCSフレームデータとCRCチェック結果等
を含む応答の転送406を行う。
【0076】クラス1制御部402は、ホスト装置側に
応答するデータをモデム−ポンプ401からの応答転送
406から作成し、応答410としてI/F制御部40
3に送られ、I/F制御部403は、インターフェース
ケーブルを介してホスト装置上の通信ソフト404に応
答データとして、“CONNECT”、“DCSフレー
ムデータ”、“OK”411をおくる。
【0077】応答410を実行後、クラス1制御部40
2において、“最終フレームの解析により、DCSが確
認され、次の手順として高速受信が行われると判断し、
さらにDCSフレーム情報から通信モードや速度を解析
を行い、ペリフェラルがホスト装置からの命令に先立っ
て、受信動作の実行をスタートさせる”415を実行す
る。
【0078】モデム−ポンプには、“受信モードセット
&受信スタート”命令417を転送する(本件では相手
先通信機から9600dps受信がDCSフレームで指
定されていたとする)。これにより、ホスト装置からの
次手順の命令が遅れた場合でも、回線上の信号を取りこ
ぼすことを防ぐことができる。
【0079】なお、この判断は、MPU107におい
て、同様の判断を行いクラス1制御部108に命令する
構造でも構わない。
【0080】次に、命令417を受け取ったモデム−ポ
ンプ401は、受信モードをセットし、受信の待機には
いる。
【0081】通信相手先の通信機112は、DCS信号
405送信終了から75±20m秒の無音416をはさ
んで、通信相手先の通信機112からITUのV.29
勧告のそった高速トレーニングをともなうTCF信号4
18を送信する。
【0082】75±20m秒の無音416は、ITUの
T.30勧告で勧告されている低速高速切換時の無音時
間として勧告されている。
【0083】モデム−ポンプ401において、信号41
8を検出すると、クラス1制御部402に対して信号検
出応答419を送る。
【0084】クラス1制御部402は、通信ソフトから
の命令が確認されるまでの間、モデム−ポンプ401か
らのデータを蓄積する。
【0085】ペリフェラルからの応答411を受け取っ
た通信ソフト404は、ペリフェラルからの応答411
が412において解析され、次の通信手順をITUの
T.30勧告に沿うために次にTCF受信に移行する。
【0086】通信ソフトは、TCF受信のため“AT+
FRM=96”命令413(本件では9600dpsの
速度とした)をペリフェラルに送る。
【0087】命令413を受け取ったI/F制御部40
3は、必要によりクラス1制御部402に命令を転送さ
れる。
【0088】転送された“AT+FRM=96”命令4
14を422において、命令414に先行して実行され
ている受信モードとの違いがあるかどうかを判断し、先
行して受信モードと命令で指定された受信モードが同様
な場合、すでに蓄積されたデータから信号確認の応答
“CONNECT”420を作成し、I/F制御部40
3に送り、ホスト装置上の通信ソフト404に“CON
NECT”応答421を“信号検出”応答として転送す
る。
【0089】また、“CONNECT”応答以降、デー
タとしてのTCF信号が命令414に先立って蓄積され
ていた場合も同様に、順次通信ソフト404に転送され
ていく。
【0090】もし、受信モードが異なったり、受信以外
の命令が通信ソフトから送られてきた場合、それまで蓄
積していたデータを破棄し、再度指定された命令を実行
する。
【0091】この手順以降は、ファクシミリ手順は、I
TUのT.30、T4勧告等に沿って移行し、クラス1
手順は、ITUのT.31勧告に沿って行われ、ファク
シミリ交信が実行されていく。
【0092】図5は、本体のクラス1の制御ソフトのメ
イン動作を示すフローチャートである。
【0093】まず、502において、接続されている情
報端末からの命令の転送を待つ。なお、以下のXX、Y
Yは命令によって変わる変数である。
【0094】そして、命令が転送されてくると、503
において命令の解析を行い、クラス1命令かどうかを判
断する。
【0095】503の判断結果により、“ATSXX=
YY”のような設定変更命令ならば、504において設
定の変更が行われる。
【0096】ここで、ホスト装置からの命令に先立ちペ
リフェラルが自動的に受信動作を行うかどうかの設定や
動作の判断条件等の設定変更が可能である。
【0097】“AT+FRM=XX”、“AT+FRH
=XX”などの受信命令では、505において、データ
受信が行われ、“AT+FTM=XX”、“AT+FT
H=XX”などの送信命令では、506においてデータ
送信が行われる。
【0098】その他の命令(“ATD”、“ATA”な
ど)は、507において、命令ごとの処理が行われる。
各命令実行後502の命令待ちの戻り、ホスト装置から
の次の命令を待つ。
【0099】図6は、図5の505において実行される
データ受信を示し、本件のデータ受信の特徴を表したフ
ローチャートである。
【0100】602において、ホスト装置(接続された
外部情報端末)から新たに命令が送られてきた場合、新
たな命令のチェックを行い、受信モードがセットされて
いなければ、命令に沿って受信モードをセットし、受信
をスタートさせる。
【0101】また、一般回線からの受信があった場合
は、ホスト装置への転送ができない場合、記憶部にデー
タを蓄積し、転送可能になった後に必要により転送す
る。
【0102】603においては、ホスト装置から受信の
中断命令(例えば、命令に対するホスト装置への応答の
実行前にホスト装置から次の命令が送られてきた場合や
モデムの独自の判断で受信を命令に先行して実行した後
に“AT+FTH=XX、AT+FTM=XX”などの
データ受信中の送信命令などが送られてきた場合)が命
令されたかどうかをチェックする。
【0103】もし中断処理が必要と判断された場合は、
604において、蓄積されたデータの削除やデータのホ
スト装置への転送の中断、受信動作の中断を行い、受信
動作を終了させ、元に戻る。
【0104】また、中断処理が必要ないと判断された場
合、606において、受信モードに変更処理が必要かど
うかを判断する。変更する必要がある場合としては、モ
デムの独自の判断で受信を命令に先行して実行した後に
ホスト装置から“AT+FRH=XX、AT+FRM=
XX”などの受信命令で実行している受信モードと異な
る受信モードを指定する命令が送られた場合などがあ
る。
【0105】変更する必要がある場合、607において
受信モードを再セットし、蓄積したデータ、メッセージ
を消去した後、再度受信をスタートさせ、602に戻
る。
【0106】変更する必要がない場合としては、モデム
の独自の判断で受信を命令に先行して実行した後にホス
ト装置から“AT+FRH=XX、AT+FRM=X
X”などの受信命令で実行している受信モードが一致す
る受信モードを指定する命令が送られた場合などがあ
る。
【0107】変更する必要がない場合、608におい
て、ホスト装置への受信データや状態を示す応答メッセ
ージの転送を行う必要があるかどうかチェックする。そ
して、ホスト装置への転送が必要な場合、609におい
て、データの転送を行う。
【0108】次に、6120においてデータ受信が終了
したかどうかをチェックする。なお、データ受信の終了
の判断条件としては、“一定時間以上のデータの未検出
の連続”や“フレームデータの受信時は最終フレームの
受信終了の確認”などがある。
【0109】そして、受信終了が確認できない場合は、
602に戻り、継続受信を行う。また、受信終了が確認
された場合、611において、次の受信をホスト装置か
らの命令に先立って実行するかどうかを判断する。
【0110】判断条件としては、最終受信フレームがD
CSと判断された場合、次に送信されてくる信号はIT
UのT.30勧告では、必ずTCFであるため、TCS
フレームから転送速度などのTCF受信条件を検索でき
た場合などがある。
【0111】実行しない場合、602に戻り、実行する
場合は、612において、受信モードをセットし、ホス
ト装置に先行しての受信をスタートさせ、602に戻
り、受信を行う。
【0112】以上説明したように、本実施例によれば、
ホスト装置と接続した通信モデムにおいて、受信データ
を解析し、次に異なる通信モードでデータが送信されて
くると判断した場合、ホスト装置からの命令に先だって
モデムが自動的に受信モードや速度等を切り換えて受信
を実行し、かつ後からホスト装置から命令された受信命
令(受信モードや速度等をともなう)がモデムが自動的
に切り換えた受信設定と合致すればそのまま受信を継続
し、それまで受信していたデータを含めて、データをホ
スト装置へ転送することで、ホスト装置上の通信ソフト
の処理の遅れを容易に克服することができ、手順エラー
による再手順の実行や通信エラーを防ぐことができ、ホ
スト装置上の通信ソフトの駆動の制限の克服や通信の信
頼性の向上、通信コストの低減に効果がある。
【0113】また、本実施例により、コンピュータによ
るファクシミリ通信においては、クラス2モデムより安
価で簡便なクラス1モデムにおいて、ホスト装置上の通
信ソフトの時間的処理の制限を克服し、ホスト装置から
の命令の送れた場合でも、通信エラーを防ぐことができ
ることで通信の信頼性の向上、通信コストの低減に効果
がある。
【0114】
【発明の効果】本発明によれば、ホスト装置に接続した
通信装置において、受信データを解析し、次に異なる通
信モードでデータが送信されてくると判断した場合に
は、ホスト装置からの命令に先立ってモデムが自動的に
受信モードや速度等を切り換えて受信を実行するように
したことから、ホスト装置からの命令の遅れ等による通
信エラーを防ぐことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における動作例を示すシーケ
ンスチャートである。
【図2】従来の動作例を示すシーケンスチャートであ
る。
【図3】従来の動作例を示すシーケンスチャートであ
る。
【図4】通信装置の構成例を示すブロック図である。
【図5】上記実施例の動作例を示すフローチャートであ
る。
【図6】上記実施例の動作例を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
101…本体、 102…NCU制御部、 103…ダイヤル制御部、 104…Ci検出部、 105…モデム−ポンプ、 106…記憶部、 107…MPU、 108…クラス1制御部、 109…I/F制御部、 110…データバス、 111…情報機器、 112…通信装置。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホスト装置に接続され、ホスト装置から
    の命令およびデータを入力することにより、通信回線上
    で信号を送受信し、ホスト装置とデータのやり取りを行
    う通信装置において、 通信装置自身が通信手順信号を解析し、この解析結果に
    基づいてホスト装置からの命令に先立ち、自動的に受信
    モードへの切り替えを実行することを特徴とする通信装
    置。
  2. 【請求項2】 ホスト装置に接続され、ホスト装置から
    の命令およびデータを入力することにより、通信回線上
    で信号を送受信し、ホスト装置とデータのやり取りを行
    う通信装置において、 通信装置自身が低速通信を解析し、この解析結果に基づ
    いてホスト装置からの命令に先立ち、自動的に高速通信
    受信への切り替えを実行することを特徴とする通信装
    置。
  3. 【請求項3】 ホスト装置に接続され、ホスト装置から
    の命令およびデータを入力することにより、通信回線上
    で信号を送受信し、ホスト装置とデータのやり取りを行
    う通信装置のファクシミリ交信において、 通信装置自身が通信手順中に受信した高速信号を伴う低
    速信号を検出し、その連続受信に基づいて高速受信モー
    ドを解析し、この解析結果に基づいてホスト装置からの
    命令に先立ち、自動的に高速受信モードに切り替えて高
    速受信を実行することを特徴とする通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記高速信号を伴う低速信号は、TCF信号の前のDC
    S信号であることを特徴とする通信装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において、 通信装置自身が通信手順信号を解析し、この解析結果に
    基づいて自動的に受信モードへの切り替えを実行した
    後、ホスト装置から自動切り替えした受信モードと同じ
    指定の受信命令を受け取った場合には、継続して受信モ
    ードを実行し、命令を受け取るまで受信していたデータ
    を含めてデータを転送することを特徴とする通信装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1項において、 通信装置自身が通信手順信号を解析し、この解析結果に
    基づいて自動的に受信モードへの切り替えを実行した
    後、ホスト装置から自動切り替えした受信モードと異な
    る指定の受信命令、または他の命令を受け取った場合に
    は、受信モードを中断し、ホスト装置からの前記異なる
    指定の受信命令、または、前記他の命令に従った動作を
    実行することを特徴とする通信装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれか1項において、 通信装置自身が通信手順信号の検出、解析、および通信
    装置の自動的な受信実行条件を内部的に設定する手段ま
    たは外部的に設定する手段を有することを特徴とする通
    信装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6252990B1 (en) 1997-05-31 2001-06-26 Nec Corporation Multichannel multiplex system for transmitting and receiving coded data signals
US6441926B1 (en) 1998-03-24 2002-08-27 Nec Corp. Facsimile machine and TCF reception method for facsimile machine

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