JP3221102B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP3221102B2 JP30153892A JP30153892A JP3221102B2 JP 3221102 B2 JP3221102 B2 JP 3221102B2 JP 30153892 A JP30153892 A JP 30153892A JP 30153892 A JP30153892 A JP 30153892A JP 3221102 B2 JP3221102 B2 JP 3221102B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファクシミリ装置に関す
るものであり、特に、制御コマンドを確実に検出するの
に好適なファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ通信では、発信側および受
信側で交互にプロトコル情報(制御コマンド)を送出し
てプロトコル手順を実行し、互いに相手局の状態を確認
しながら通信を行っている。制御コマンドはフレーム単
位で構成され、データ伝送では代表的にはHDLCフレ
ーム構成が使用されている。
【0003】前記HDLCフレーム構成の制御コマンド
は、フレームの開始を示すスタートフラグと終了を示す
クロージングフラグとを含んでいる。そして、スタート
フラグを検出すると、そこからデータを取込み、クロー
ジングフラグを検出した後、フレームチェックシーケン
スFCSによってデータ誤りがないことを確認して最終
的に1つの制御コマンドの検出を終了する。
【0004】制御コマンドのクロージングフラグの検出
結果に基づいて予定の動作を制御するファクシミリ伝送
制御方式の一例が特開平2−285836号公報に開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のファクシミリ装
置には次のような問題点があった。図6は従来技術の問
題点を説明するためのタイミングチャートである。同図
において、コマンドデータ(クロージングフラグ)の最
終ビットが送出されると、その時点t1ですぐにキャリ
アの送出が停止され、信号のレベルは低下する。この信
号のレベルが受信ライン信号検出器(以下、RLSDと
いう)のターンオフ・スレッショルド値(以下、しきい
値という)Th以下になったとき(t2)、キャリア送
出停止が認識される。前記しきい値の一例として、−4
8dBmが設定される。
【0006】一般的に、受信したデータはデータ蓄積部
に一旦蓄積され、予定のデータ数だけ蓄積し終わった時
点で、そのデータを解析するように構成されている。し
たがって、上述のようにコマンドを送出している側が最
終ビットを送出した後、直ちにキャリアの送出を停止さ
せてしまうと、コマンドを受信している側はモデムの内
部処理の都合による時間遅れによって、最後のビットの
処理を終了しないうちに信号レベルが前記しきい値Th
以下になってしまうことがある。そのために、クロージ
ングフラグを検知できず、制御コマンドの検出もできな
いという問題点があった。
【0007】これに対して、複数バイトのクロージング
フラグを送出するようにした装置もある。しかし、1バ
イトしかクロージングフラグを送出しないように構成さ
れている装置に対しては、前記しきい値Thよりも低い
しきい値Th2(例えば−52dBm)を使用して、キ
ャリア送出停止の認識時を時間t3まで遅延させて対応
するしかなかった。この場合、しきい値を低くした分だ
け、従来のしきい値Thでは検知されなかったノイズま
で受信してしまうことになり、正常な画情報が受信でき
ないという問題点があった。
【0008】本発明の目的は、上記の問題点を解消し、
低速の制御コマンドを確実に検出できるようにするとと
もに、高速データである画情報の通信も正常に行うこと
ができるファクシミリ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、目
的を達成するための本発明は、任意に選択することがで
きる低速および高速モードのインタフェースを有するモ
デムと、RLSDのしきい値を複数段階設定したしきい
値設定手段とを具備し、RLSDによる信号検出は、選
択されたインタフェースと予定の対応関係で設定された
しきい値を使用して行うように構成した点に第1の特徴
がある。
【0010】また、本発明は、制御コマンドを正常に受
信できなかった回数を計数するカウンタ手段をさらに具
備し、該カウンタ手段のカウント値が予定回数に達した
ことを検知した後、前記選択されたインタフェースと予
定の対応関係で設定されたしきい値を使用してRLSD
による信号検出を行うように構成した点に第2の特徴が
ある。
【0011】さらに、本発明は、制御コマンド待ちの状
態であることを検知する手段を具備し、制御コマンド待
ち状態のときは、低いしきい値を使用してRLSDによ
る信号検出を行うように構成した点に第3の特徴があ
る。
【0012】
【作用】上記特徴を有する本発明によれば、伝送手順信
号用の低速モードおよび画情報の送受信用の高速モード
のインタフェースのいずれが選択されているかによっ
て、各インタフェースと予定の対応関係にある最適のし
きい値を使用してRLSDによる信号検出動作を実行で
きる。
【0013】また、第2の特徴を有する本発明では、制
御コマンドが正常に受信できないと判断されたときに、
はじめてしきい値をインタフェースに対応させる制御を
実行することができる。したがって、正常に制御コマン
ドを受信できる相手局との通信時、例えば相手局がクロ
ージングフラグを複数バイト送出するように構成されて
いる場合は、しきい値を高い値に固定したままにして、
余計なノイズを検出しないようにできる。
【0014】また、第3の特徴を有する本発明によれ
ば、制御コマンド待ちの状態か否かを検出できるので、
この状態によってしきい値が変更される。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図2は本発明に係るファクシミリ装置のハード構
成を示す要部ブロック図である。同図において、読取装
置1は、自動原稿送給装置(ADF)2から送給された
原稿を読取り、これを電気信号(画情報)に変換する。
前記画情報は、符号化・復号化装置3で符号化された
後、モデム4および網制御装置(NCU)5を介して回
線に送出される。
【0016】モデム4は、低速モードと高速モードのイ
ンタフェースを有している。低速モードは伝送手順信号
用インタフェースV.21、高速モードは画情報送受信
用インタフェースV.27ter,V.29,V.3
3,V.17等である。NCU5はダイヤル信号の送出
や網との接続を制御する。
【0017】前記読取装置1で読取られた画情報は、画
情報メモリ6に一旦格納しておくこともでき、別途指示
される送信指示に応答して回線に送出することができ
る。一方、外部から受信した画情報は、前記符号化・復
号化装置3で復号化された後、印字装置7で記録され
る。
【0018】操作・表示装置8は、該ファクシミリ装置
にオペレータが指示を与えるための操作スイッチ類と、
動作状態を表示するための液晶表示方式等のパネルとか
らなる。ROM9には、該ファクシミリ装置全体を制御
するためのプログラムと、モデム4およびNCU5を制
御するためのプログラムとが格納される。RAM10
は、前記プログラムの実行に使用されるワークエリアで
ある。
【0019】CPU11は、前記ROM9およびRAM
10に格納されたプログラムおよび制御データ、ならび
に操作・表示装置8から入力された指示に従って、ファ
クシミリ装置全体の制御処理および伝送制御手順処理を
実行する。上記の各構成部分間でのデータの授受はシス
テムバス12を介して行われる。
【0020】また、該ファクシミリ装置には、ホストコ
ンピュータ13やディスク装置14を接続し、これらか
ら供給された画情報を相手局に送信することもできる。
なお、ホストコンピュータ13やディスク装置14を、
図示しない適当なインタフェースを介して接続すること
ができる。
【0021】上記のハード構成を有するファクシミリ装
置の受信動作をフローチャートを参照して説明する。
【0022】まず図3,図4のフローチャートを参照し
て本発明の第1実施例を説明する。この第1実施例で
は、モデム4のインタフェース条件(以下、コンフィギ
ュレーションという)を低速モードつまり伝送手順信号
用V.21に設定したときには、RLSDのしきい値を
低い値に切換え、その他、高速のコンフィギュレーショ
ンつまり前記V.27ter,V.29,V.33,
V.17等ではしきい値を高い方に切換えるようにし
た。なお、低い方のしきい値は−52dBm、高い方の
しきい値は−48dBmとした。しきい値はこれらの値
に限定されるものではないことはもちろんである。
【0023】図3において、ステップS1では着信を待
つ。着信が検出されれば、ステップS2に進んでコンフ
ィギュレーションを2100Hzのトーンモードに設定
し、さらに送受モードを送信モードにして被呼局識別信
号CED(2100Hzのトーン信号)を3秒間送出す
る。CCITT勧告に従い、被呼局識別信号CEDを送
出した後は75m秒間無音状態とする。
【0024】ステップS3では、コンフィギュレーショ
ンを、300bps用低速モードつまりV.21、しき
い値を−52dBmに設定し、送信モードの状態で非標
準機能信号NSFまたはデジタル識別信号DISを送出
する。
【0025】ステップS4では、非標準機能設定信号N
SSまたはデジタル命令信号DCSの受信待ちのため、
送受モードを受信モードに切換える。コンフィギュレー
ションはV.21、しきい値は−52dBmのままであ
る。
【0026】ステップS5では、非標準機能設定信号N
SSまたはデジタル命令信号DCSを受信したか否かを
判断する。ステップS5の判断が否定の場合はステップ
S6に進み、勧告に規定されたT4時間が経過したか否
かを判断する。T4時間が経過するまではステップS5
に進み、T4時間が経過したならばステップS7に進
む。
【0027】ステップS7では、トレーニングチェック
受信待ちのため、コンフィギュレーションを高速モー
ド、しきい値を−48dBmに設定する。送受モードは
受信モードのままである。高速モードは、上述のように
V.27ter,V.29,V.33,V.17等であ
る。
【0028】ステップS8では、トレーニングチェック
TCFの受信を終了したか否かが判断され、受信が終了
したと判断されたならばステップS9に進む。ステップ
S9では、コンフィギュレーションを低速モードV.2
1に切換え、しきい値を−52dBmに変更し、送受モ
ードを送信モードにする。
【0029】ステップS10では、トレーニングチェッ
クTCFオーケーか、つまり回線状況が良いかどうかが
判断され、良好であればステップS11に進んで受信準
備確認信号CFRを送出する。また、トレーニングチェ
ックTCFが正しく受信できなかったときはステップS
12に進んでトレーニング失敗信号FTTを送出してス
テップS4に進む。
【0030】続いて、ステップS13(図4)では、コ
ンフィギュレーションを高速モード、しきい値を−48
dBmに設定し、かつ画情報受信待ちのため、送受モー
ドを受信モードに変更する。
【0031】ステップS14では、画情報受信を開始
し、ステップS15では画情報受信を終了したか否かを
判断する。この判断は、通常のG3モードでは制御復帰
符号RTCの受信有無により、またECM通信モードで
はRCPフレーム受信の有無によって行う。
【0032】画情報受信終了が検知されたならば、ステ
ップS16に進み、コンフィギュレーションを低速モー
ドV.21、しきい値を−52dBmに設定する。ポス
トメッセージコマンド受信待ちのため、送受モードは受
信モードのままとする。
【0033】ステップS17では、ポストメッセージコ
マンドを受信し、その内容から、受信終了(手順終了)
EOPか、まだ画情報があるかつまり次ページがある
(MPS、EOMなど)かを判断する。手順終了EOP
が検知されたならば、ステップS18に進み、送受モー
ドを送信モードにしてメッセージ確認信号MCFを送出
する。ここでは、コンフィギュレーションは低速モード
V.21、しきい値は−52dBmのままである。
【0034】ステップS19では、回線切断命令DCN
を受信するため、送受モードを受信モードに設定する。
コンフィギュレーションは低速モードV.21、しきい
値は−52dBmのままである。
【0035】ステップS20では、回線切断命令DCN
の受信有無が判断され、該命令が受信されたならば、処
理を終了する。
【0036】ステップS17において、手順終了EOP
以外のポストメッセージコマンドが検出された場合は、
ステップS21に進み、それぞれのポストメッセージコ
マンドに応じた通常のフェーズDの処理を行う。ステッ
プS21の処理が終了すると、それぞれのポストメッセ
ージコマンドに応じ、例えばマルチページ信号MPSの
ときはステップS13に進み、メッセージ終了信号EO
MのときはステップS3に進む。ステップS21のフェ
ーズDの処理は、前記ステップS18およびS19と同
様の処理であるので詳細の説明は省略する。
【0037】第1実施例では、コンフィギュレーション
が低速モードすなわちV.21に設定されているとき
は、しきい値を低い方に切換えて制御コマンドを受信で
きるようにした。しかし、相手局の処理方式によっては
クロージングフラグが複数バイト送出されることがあ
り、この場合は制御コマンドの受信が容易である。した
がって、このような相手局との通信では、前記しきい値
の変更を要しない。
【0038】このような点に鑑み、次に示す第2実施例
では、最初は高いしきい値によって通信を行い、クロー
ジングフラグが受信できないことがあったときに、それ
以後で、コンフィギュレーションに応じてしきい値を低
い方に切換えるようにした。
【0039】図5は、第2実施例の動作を示すフローチ
ャートであり、図3に続くものである。図5において、
ステップS30〜S32は、図4のステップS13〜S
15と同様であるので説明は省略する。
【0040】ステップS33では、コンフィギュレーシ
ョンを低速モードV.21に変更する。しきい値は−4
8dBm、送受モードは受信モードのままである。
【0041】ステップS34では、制御コマンド受信終
了か否かを判断し、制御コマンドの受信を終了したなら
ば、ステップS35で制御コマンドを正常に受信したか
否かを判断する。制御コマンドを正常に受信できたなら
ばステップS36に進む。
【0042】ステップS36では、手順終了EOPか、
まだ画情報があることを示すMPS、もしくはEOMか
を判断する。手順終了EOPが検知されたならば、ステ
ップS37に進み、送受モードを送信モードにしてメッ
セージ確認信号MCFを送出する。ここでは、コンフィ
ギュレーションは低速モードV.21である。しきい値
は、後述のしきい値フラグの状態に応じ、しきい値フラ
グが“0”のときは−48dBmにし、しきい値フラグ
が“1”のときは−52dBmにする。
【0043】ステップS38では、回線切断命令DCN
を受信するため、送受モードを受信モードに設定する。
コンフィギュレーションは低速モードV.21、しきい
値はステップS37で設定されたまま保持する。
【0044】ステップS39では、回線切断命令DCN
の受信有無が判断され、該命令が受信されたならば、処
理を終了する。
【0045】ステップS36において、手順終了EOP
以外のポストメッセージコマンドが検出された場合は、
それぞれのポストメッセージコマンドに応じた通常のフ
ェーズDの処理を行う。この処理は、前記ステップS2
1と同様の処理であり、図示および説明は省略する。
【0046】一方、制御コマンドが正常に受信できなか
った場合は、ステップS35からステップS40に移行
する。ステップS40では、クロージングフラグを検知
できたか否かが判断される。クロージングフラグが検出
できた場合は、ステップS41に進み、しきい値フラグ
に“0”をセットする。ここでは、コンフィギュレーシ
ョン、しきい値、および送受モードはステップS33の
状態のまま変化させない。
【0047】クロージングフラグが検出されなかったと
きは、ステップS40からステップS42に進み、クロ
ージングフラグが検出されなかった回数を示すカウンタ
の値が予定値と同じになったか否かを判断する。この判
断が否定のときはステップS43に進んでカウント値を
インクリメント(+1)する。
【0048】カウンタの値が予定値と同じになったなら
ば、ステップS42の判断は肯定となり、ステップS4
4に進む。ステップS44では、コンフィギュレーショ
ンおよび送受モードはそのままとし、しきい値のみを−
52dBmに変更する。ステップS45では、しきい値
フラグに“1”をセットする。
【0049】このように、この第2実施例では、コンフ
ィギュレーションがV.21で、かつしきい値フラグが
“1”になっているとき、しきい値は低い値つまり−5
2dBmに設定される。
【0050】なお、前記カウンタの値と比較される予定
値は複数回に限らないのはもちろんである。したがっ
て、前記カウンタの値と比較される予定値を“1”とす
ることによって、1回でもクロージングフラグが検出で
きなかった場合に、しきい値フラグに“1”がセットさ
れ、それ以後は、コンフィギュレーションがV.21に
設定されていれば、しきい値は−52dBmに設定され
る。
【0051】以上説明した実施例では、コンフィギュレ
ーションが低速モードつまりV.21に設定されている
ことを、しきい値を−52dBmにするための条件とし
たが、この条件に、送受モードが受信モードになってい
ることを加えてもよい。そうすることによって制御コマ
ンドを受信するときにだけしきい値を−52dBmに変
更することができる。
【0052】次に、上記実施例の動作に必要な要部機能
を図1のブロック図を参照して説明する。図1におい
て、図2と同符号は同一または同等部分を示す。同図に
おいて、プロトコル手順制御部16は、ROM9に記憶
されたプログラムとRAM10に設定された制御データ
とに基づいてプロトコル制御を実行する。モデム制御部
15は、前記プロトコル制御部16の指示に従ってモデ
ム4を制御する。すなわち、コンフィギュレーション設
定部17、RLSDしきい値設定部18、および送受モ
ード設定部19に、予定のタイミングで指示を与え、コ
ンフィギュレーション、しきい値、および送受モードを
設定する。
【0053】モデム4に設定される各条件のうち、コン
フィギュレーションおよび送受モードがまず決定され
る。そして、最後に、RLSDしきい値設定部18に設
定されるしきい値が決定される。すなわち切換判定部2
0は、コンフィギュレーション設定部17の状態を見
て、設定されているコンフィギュレーションを識別す
る。そして、識別されたコンフィギュレーションが低速
モード用のものであったときには、モデム制御部15に
検出信号を出力する。この検出信号が供給されると、モ
デム制御部15は、RLSDしきい値設定部18に、複
数段階準備されているうちの低いしきい値を設定するよ
うに指示を出力する。
【0054】前記切換判定部20は、コンフィギュレー
ションのみに基づいて前記検出信号を出力するのではな
く、送受モードが受信モードになっていることも条件に
加えて、前記検出信号をモデム制御部15に出力するよ
うにしてもよい。
【0055】さらに、図5のフローチャートに示したよ
うに、クロージングフラグが正常に受信できなかったこ
とを条件として、前記切換判定部20で判定を行うよう
にすることもできる。そのために、クロージングフラグ
非検出部21では、通信制御部22を監視し、クロージ
ングフラグを検知できずに制御コマンドを正常に受信で
きなかったとき、カウンタ23にカウント値をインクリ
メントする信号を出力する。制御コマンドを正常に受信
できないときとは、例えばポストメッセージコマンドの
プリアンブル受信後、データを受信中にフラグチェック
シーケンスFCSを行うことなくポストメッセージコマ
ンドのキャリア断になるなどの状態が発生したときであ
る。
【0056】カウンタ23は、予定値に達すると、カウ
ントアップ信号を切換判定部20に出力する。切換判定
部20は、このタイムアップ信号が供給されると、それ
以後は、現在実行している通信において、前記コンフィ
ギュレーションが低速モードの場合、または低速モード
であって、かつ受信モードであるときに、しきい値を低
い値に設定させるための検出信号をモデム制御部15に
出力する。
【0057】以上説明した本発明の実施例では、制御コ
マンドを正常に受信できなかった場合に、コンフィギュ
レーションまたはコンフィギュレーションおよび送受モ
ードに基づいて、しきい値を制御コマンドの受信に適し
たように変更するようにした。しかし、このように、し
きい値を制御コマンドの受信に適したように変更するか
否かの選択は、制御コマンドの受信可否によるのではな
く、あらかじめシステムデータとしてRAM10に設定
しておき、この設定に基づいて行ってもよい。
【0058】なお、本実施例では、画情報を受信する側
の動作のみを示したが、画情報を送出する側において
も、プロトコル手順については同様であり、本実施例と
同様に処理できるのはもちろんである。
【0059】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、モデムのコンフィギュレーションが制御コマ
ンド受信用のモードに設定されたとき、もしくはこれに
加えて、モデムが受信モードに設定されているときに
は、RLSDに設定されるしきい値つまりターン・オフ
・スレッショルドを変更して制御コマンドのクロージン
グフラグの検出を容易にした。したがって、モデムの内
部制御の都合によって制御コマンドが検出できないとい
うことがなくなる。
【0060】また、請求項2の発明によれば、制御コマ
ンドが受信できないことが発生したときにのみ、コンフ
ィギュレーションが制御コマンド受信用のモードか、受
信モードに設定されているかなどをはじめて判断し、そ
の判断結果によって前記しきい値を変更して制御コマン
ドのクロージングフラグの検出を容易にするようにし
た。したがって、相手局に応じ、必要な場合のみしきい
値を変更する切換処理を行うようにできる。
【0061】さらに、請求項3の発明によれば、制御コ
マンド受信時のみ、前記しきい値を低くするようにした
ので、高速信号である画情報にも十分に対応でき、正常
な画情報を受信できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ファクシミリ装置の要部機能を示すブロック
図である。
【図2】 ファクシミリ装置のハード構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】 第1実施例の動作(その1)を示すフローチ
ャートである。
【図4】 第1実施例の動作(その2)を示すフローチ
ャートである。
【図5】 第2実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】 キャリアの送出停止タイミングを示すタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
4…モデム、 5…NCU、 15…モデム制御部、
16…プロトコル手順制御部、 17…コンフィギュレ
ーション設定部、 18…RLSDしきい値設定部、
19…送受モード設定部、 20…切換判定部、 21
…クロージングフラグ非検出部、 23…カウンタ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意に選択することができる低速および
    高速モードのインタフェースを有するモデムと、 受信ライン信号検出器のターンオフ・スレッショルド値
    を複数段階設定したしきい値設定手段とを具備し、 前記受信ライン信号検出器による信号検出は、選択され
    たインタフェースと予定の対応関係で設定されたターン
    オフ・スレッショルド値を使用して行うように構成した
    ことを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 制御コマンドを正常に受信できなかった
    回数を計数するカウンタ手段をさらに具備し、 該カウンタ手段のカウント値が予定回数に達したことを
    検知した後、前記選択されたインタフェースと予定の対
    応関係で設定されたターンオフ・スレッショルド値を使
    用して前記受信ライン信号検出器による信号検出を行う
    ように構成したことを特徴とする請求項1記載のファク
    シミリ装置。
  3. 【請求項3】 制御コマンド待ちの状態であることを検
    知する手段を具備し、制御コマンド待ち状態のときは、
    複数段階設定されたターンオフ・スレッショルド値のう
    ち低い値を使用して前記受信ライン信号検出器による信
    号検出を行うように構成したことを特徴とする請求項1
    または2記載のファクシミリ装置。
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JPH06133146A (ja) 1994-05-13

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