JPH1069198A - 電子写真装置 - Google Patents
電子写真装置Info
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- JPH1069198A JPH1069198A JP22841096A JP22841096A JPH1069198A JP H1069198 A JPH1069198 A JP H1069198A JP 22841096 A JP22841096 A JP 22841096A JP 22841096 A JP22841096 A JP 22841096A JP H1069198 A JPH1069198 A JP H1069198A
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Abstract
体からなる高画質対応の高速電子写真装置を用いても、
ドラム表面へのトナー融着を発生させることなくクリー
ニング性能を維持し、感光体の製造コストを増大させる
ことがない。 【解決手段】 円筒状感光体、帯電器、静電潜像の形成
手段、静電潜像からトナー像を形成する手段、トナー像
を転写する手段、トナー像転写後に残留するトナーをブ
レードでクリーニングする機構を有する電子写真装置に
おいて、前記ブレードが、(1)JIS硬度68度以上
76度以下、(2)0.2 ≦ L/D ≦1.2、
(3)0.5 ≦ D ≦ 5、(4)300 ≦ P ≦ 1
000 (但し、Lはブレードの自由長(mm)、Dは
ブレードの厚さ(mm)、Pはブレードの押しつけ総圧
力(g)を示す。)を満足するものであることを特徴と
する電子写真装置。
Description
これを回転させて帯電・露光・現像・転写・クリーニン
グを連続して行う電子写真装置に関する。
長と厚さを規定し、新規な感光体を用いることで全環境
下での良好な画質と、安定したクリーニング性を可能に
する高品質電子写真装置に関する。
2297692号明細書、特公昭42−23910号公
報及び特公昭43−24748号公報に記載されている
如く、多数の方法が知られている。一般には光導電性物
質を利用し、種々の手段により感光体上に電気的潜像を
形成し、ついで該潜像をトナー(現像剤)を用いて現像
し、必要に応じて紙等の転写材にトナー画像を転写した
後、加熱、圧力、加熱加圧あるいは溶剤蒸気などにより
定着し複写物を得るものである。この上記工程におい
て、転写材へトナー画像を転写した後でも感光体上に
は、未転写のトナーが残るため、これまではクリーニン
グ工程により該未転写トナーを回収し、いわゆる廃トナ
ーとして系外に排出していた。
ーボリュームの大きな複写機やレーザービームプリンタ
ー等の電子写真装置(すなわち大型の高速機)の需要が
さらに大きくなりつつある。
を形成する光導電材料としては、高感度で、SN比[光
電流(Ip)/暗電流(Id)]が高く、照射する電磁
波のスペクトル特性に適合した吸収スペクトルを有する
こと、光応答性が早く、所望の暗抵抗値を有すること、
使用時において人体に対して無害であること等の特性が
要求される。特に、事務機としてオフィスで使用される
画像形成装置内に組み込まれる電子写真用感光体の場合
には、上記の使用時における無公害性は重要な点であ
る。このような点に優れた性質を示す光導電材料に水素
化アモルファスシリコン(以下、「a−Si:H」と表
記する)があり、例えば、特公昭60−35059号公
報には電子写真用感光体としての応用が記載されてい
る。
は、一般的には、導電性支持体を50℃〜400℃に加
熱し、該支持体上に真空蒸着法、スパッタリング法、イ
オンプレーティング法、熱CVD法、光CVD法、プラ
ズマCVD法等の成膜法によりa−Siからなる光導電
層を形成する。中でもプラズマCVD法、すなわち、原
料ガスを直流または高周波あるいはマイクロ波グロー放
電によって分解し、支持体上にa−Si堆積膜を形成す
る方法が好適なものとして実用に付されている。
いては、導電性支持体と、ハロゲン原子を構成要素とし
て含むa−Si(以下、「a−Si:X」と表記する)
光導電層からなる電子写真用感光体が提案されている。
当該公報においては、a−Siにハロゲン原子を1乃至
40原子%含有させることにより、耐熱性が高く、電子
写真用感光体の光導電層として良好な電気的、光学的特
性を得ることができるとしている。
は、a−Si堆積膜で構成された光導電層を有する光導
電部材の、暗抵抗値、光感度、光応答性等の電気的、光
学的、光導電的特性及び耐湿性等の使用環境特性、さら
には経時安定性について改善を図るため、シリコン原子
を母体としたアモルファス材料で構成された光導電層上
に、シリコン原子及び炭素原子を含む非光導電性のアモ
ルファス材料で構成された表面層を設ける技術が記載さ
れている。
は、アモルファスシリコン、炭素、酸素及び弗素を含有
してなる透光絶縁性オーバーコート層を積層する感光体
についての技術が記載され、特開昭62−168161
号公報には、表面層として、シリコン原子と炭素原子と
41〜70原子%の水素原子を構成要素として含む非晶
質材料を用いる技術が記載されている。
には、水素を10〜40原子%含有し、赤外吸収スペク
トルの2100cm-1と2000cm-1の吸収ピークの
吸収係数比が0.2〜1.7であるa−Si:Hを光導
電層に用いることにより高感度で高抵抗な電子写真用感
光体が得られることが記載されている。
は、アモルファスシリコン感光体の画像品質向上のため
に、感光体表面近傍の温度を30乃至40℃に維持して
帯電、露光、現像及び転写といった画像形成工程を行う
ことにより、感光体表面での水分の吸着による表面抵抗
の低下とそれに伴って発生する画像流れを防止する技術
が開示されている。
電気的、光学的、光導電的特性及び使用環境特性が向上
し、それに伴って画像品質も向上してきた。
と、より精彩な画質を要求される昨今においては、感光
体特性の改善と共に、トナーの小粒径化が進められてお
り、コールターカウンター等による重量平均粒径が0.
005〜0.008mmであるものが多く使われてい
る。
定着器内で転写材のトナー画像にいかに加熱するかに掛
かっており、高速化に当たって、転写材が定着器内を通
過する時間が短くなると、定着器の温度をさらに上昇さ
せる必要が生じ、電子写真装置全体の消費電力の約8割
を占める定着器の消費電力をさらに増加させざるを得な
い。
は重要な課題であり、これを解決すべくトナー自体の定
着性向上が進められている。ところが、定着性を向上さ
せるとトナーが感光体表面に融着を起こしやすくなる。
また、粒径が小さいことも、融着に対してはさらに不利
な方向である。
したり、付着したトナーを削りとる能力を高めるために
ブレード硬度を高めるなどの対策が必要であるが、ブレ
ードの硬度を高めることは、ブレードの特性としてはゴ
ム的状態からガラス状態に近づく為、材質としては脆く
なる方向である。
返し使用により感光体表面が削れる等の画像品質低下を
引き起こすことはないが、a−Si感光体の表面にはそ
の製法上、通常多数の突起を有している。突起の高さは
概ね2〜3μmのものがほとんどであるが、稀に10μ
mを越えるものもあり、そのような突起はブレードにダ
メージを与えることがある。特に上記のような硬度を高
めたブレードは脆いため、プロセススピードが400m
m/sec以上でダメージを受けると欠けが生じ、クリ
ーニング性能を維持できなくなることがあった。
の手段は、突起の高さを5〜6μm以下に制限する事で
あったが、製造工程においてダスト管理や成膜プロセス
中に発生する微粉等の管理を徹底し、かつできあがった
感光体の表面を検査して、突起の高さを確認するといっ
た配慮が必要であり、ドラム製造工程における歩留まり
の低減とコストの増大を招いていた。
開昭54−143149に記載されている様な溝付きブ
レードや、特開昭57−124777に記載されている
様な突起付きブレード等が考案されているが、プロセス
スピードが400mm/sec以上で、定着性の向上し
た微粒子トナーとa−Si感光体からなる電子写真装置
に好適なクリーニングシステムについては解決手段が示
されていない。
写真装置に好適なクリーニングシステムが求められてい
る。
示す概略図であって、矢印X方向に回転する、面状内面
ヒータ123によって温度コントロールされた、感光体
101の周辺には、主帯電器102、静電潜像形成部位
103、現像器104、転写紙供給系105、転写帯電
器106(a)、分離帯電器106(b)、クリーナー
107、搬送系108、除電光源109などが配設され
ている。
スを説明すると、感光体101は+6〜8kVの高電圧
を印加した主帯電器102により一様に帯電され、これ
に静電潜像形成部位、すなわちランプ110から発した
光が原稿台ガラス111上に置かれた原稿112に反射
し、ミラー113、114、115を経由し、レンズユ
ニット117のレンズ118によって結像され、ミラー
116を経由し、導かれ投影された静電潜像が形成され
る。この潜像に現像器104からトナーが供給されてト
ナー像となる。
ストローラ122によって先端タイミングを調整され、
感光体方向に供給される転写材Pは+7〜8kVの高電
圧を印加した転写帯電器106(a)と感光体101の
間隙において背面から、トナーとは反対極性の電界を与
えられ、これによって感光体表面のトナー像は転写材P
に転移する。12〜14kVp−p、300〜600H
zの高圧AC電圧を印加した分離帯電器106(b)に
より、転写材Pは転写紙搬送系108を通って定着装置
(不図示)に至り、トナー像は定着されて装置外に排出
される。
ナーユニット107のクリーニングブレード121によ
ってかき落とされ、残留する静電潜像は除電光源109
によって消去される。
より高画質が要求される中で、トナーの定着性向上、小
粒径化が進められてきたが、プロセススピードが400
mm/sec以上でも良好な特性を示す新規なa−Si
感光体に好適なクリーニングシステムを成立させるに
は、融着とクリーニング性維持の観点から、硬度の高い
ブレードを用いて、コスト高であっても表面の突起の高
さを制限したa−Si感光体を用いるしかなかった。
に好適なクリーニングシステムによって、定着性の向上
した微粒子トナーと新規な感光体からなる高画質対応の
高速電子写真装置を用いた場合であっても、ドラム表面
へのトナー融着を発生させることなくクリーニング性能
を維持し、感光体の製造コストを増大させることのない
電子写真装置を提供することを目的とするものである。
電子写真装置の系においても融着発生のない高品質な画
像が得られ、また、高速機にもかかわらず、消費電力を
抑えて、省エネルギー問題を解決する事ができる。
体、該感光体が回転する間に該感光体の表面を帯電させ
る帯電器、帯電した感光体表面を露光して静電潜像を形
成する手段、静電潜像にトナーを供給し現像してトナー
像を形成する手段、トナー像を転写する手段、およびト
ナー像を転写した後に感光体上に残留するトナーをブレ
ードによってクリーニングするクリーニング機構を有す
る電子写真装置において、前記ブレードが、 (1)JIS硬度68度以上76度以下 (2)0.2 ≦ L/D ≦ 1.2 (3)0.5 ≦ D ≦ 5 (4)300 ≦ P ≦ 1000 (但し、Lはブレードの自由長(mm)、Dはブレード
の厚さ(mm)、Pはブレードの押しつけ総圧力(g)
を示す。)を満足するものであることを特徴とする電子
写真装置に関する。
明に用いられるクリーニング機構およびブレードについ
て説明する。
を示す概略図であって、矢印X方向に回転する感光体4
01の周辺には、本発明の特徴であるブレード402、
背板403、ブレード押さえ板404、支持台405な
どが配設されている。
度以上76度以下の材質で板状の形態を有しており、背
板403およびブレード押さえ板404によって挟み込
まれた状態で支持台405に固定されている。JIS硬
度は、70度以上75度以下であることがさらに好まし
い。ブレードの材質は通常ウレタン等のゴムである。
m) ≦ 5、好ましくは1 ≦ D(mm) ≦ 4、最も
好ましくは2 ≦ D(mm) ≦ 3である。
度であり、例えば20mm程度に設定される。bはブレ
ード押さえ板404からブレード先端までの長さで、通
常1〜30mm程度であり、例えば6mm程度に設定さ
れる。
さ(以下、自由長という)で、0.2 ≦ L/D ≦
1.2、好ましくは0.3 ≦ L/D ≦ 1、最も好ま
しくは0.4 ≦ L/D ≦ 0.8である。L/Dが1
であるとすると、Dを3mmに設定したときは、Lは3
mmである。
長さ)は、感光体の横幅(軸方向長さ)と通常同程度で
ある。
られ、感光体接触部でブレードは変形し、厳密には面接
触となる。上記条件において、接触部に掛ける総圧力P
は、300 ≦ P (g)≦ 1000、好ましくは35
0 ≦ P (g)≦ 800、最も好ましくは400 ≦
P (g)≦ 600である。
01は矢印X方向に所定のプロセススピード(感光体表
面の移動速度をいう。以下同じ。)で回転し、+6〜8
kVの高電圧を印加した主帯電器102により一様に帯
電され、これに静電潜像形成部位、すなわちランプ11
0から発した光が原稿台ガラス111上に置かれた原稿
112に反射し、ミラー113、114、115を経由
し、レンズユニット117のレンズ118によって結像
され、ミラー116を経由し、導かれ投影された静電潜
像が形成される。この潜像に現像器104からトナーが
供給されてトナー像となる。
ストローラ122によって先端タイミングを調整され、
感光体方向に供給される転写材Pは+7〜8kVの高電
圧を印加した転写帯電器106(a)と感光体101の
間隙において背面から、トナーとは反対極性の電界を与
えられ、これによって感光体表面のトナー像は転写材P
に転移する。12〜14kVp−p、300〜600H
zの高圧AC電圧を印加した分離帯電器106(b)に
より、転写材Pは、転写紙搬送系108を通って定着装
置(不図示)に至り、トナー像は定着されて装置外に排
出される。
ナーユニット107のクリーニングブレード121によ
ってかき落とされ、残留する静電潜像は除電光源109
によって消去される。
周期的に往復運動をさせる機構を設けることもできる。
例えば、ブレードを固定したブレード支持台405を、
感光体の軸方向にスライドする機構を介して固定し、適
当な動力手段によりブレード支持台を往復させることで
達成することができる。
合にも外れやすくなり、また感光体に突起があってブレ
ードにダメージを与えるような場合であっても、ダメー
ジが軸方向に分散されるので、1部分にだけ集中して大
きなダメージとならない効果がある。
ないが、より精彩な画質を得るために小粒径のトナーが
好ましく、特に、コールターカウンター等による重量平
均粒径が0.005〜0.008mmであるものが好ま
しい。小粒子のトナーは、感光体に融着を起こしやすい
が、本願によれば、小粒子のトナーを用いても前記ブレ
ードを用いることで融着を起こすことなく、精細な画質
を得ることができる。
ましくは10%以下のものが用いられる。転写材にトナ
ー画像を定着させる能力は、定着器内で転写材のトナー
画像にいかに加熱するかに掛かっており、高速化に伴
い、転写材が定着器内を通過する時間が短くなると、定
着器の温度を上昇させる必要が生じている。しかし、装
置全体の約8割をも占める定着器での消費電力を、でき
るだけ増加させないために、トナー自体の定着性向上が
進められている。しかし、定着性が向上すると感光体に
対してトナーが融着し易くなる問題がある。本発明によ
れば、定着性の高い5%以下のトナーを用いても融着を
起こすことなく、鮮明な画質を得ることができる。尚、
定着性は、室温10℃における定着後の画像をシルボン
紙で擦り取った際の擦り取れ率で定義し、画像濃度をD
0、擦り後濃度をD1としたとき、(D0−D1)/D
0×100(%)で表す量で、数値が大きいほど定着性
が悪いことを意味する。
ことができ、低速に設定しても良いが、装置の高速化の
ためには400mm/sec以上とすることが好まし
い。プロセススピードを高速にすると、通常ブレードの
ダメージが問題となるが前記のブレード条件を用いるこ
とで、本願によれば400mm/sec以上の高速にお
いてもブレードのダメージが問題にならない。但し、高
速過ぎるのも現実的ではないので通常は800mm/s
ec以下である。
ても帯電能が低下せず、温度依存性が小さく、光メモリ
ーが少なく、画像流れの生じない感光体が好ましい。
と、シリコン原子を母体として水素原子および/または
ハロゲン原子を含有する非単結晶材料からなる光導電性
を示す光導電層を有する感光層で構成され、該光導電層
が、少なくとも光の入射する部分において、サブバンド
ギャップ光吸収スペクトルから得られる指数関数裾の特
性エネルギーが50〜60meV、かつ伝導帯端下0.
45〜0.95eVにおける局在状態密度が1×1014
〜1×1016cm-3であるものが挙げられる。
100cm2あたり高さ(表面の平均面に対して)0.
015mmを越える突起の個数が1個以下であるが好ま
しい。特に上記の特性を有する感光体は表面硬度が高
く、突起が高いとブレードにダメージを与えやすいが、
本願のブレード条件によれば、高さ0.015mm程度
の突起がある感光体であっても使用することができるの
で、感光体製造の歩留まりを向上し、コストを低減する
ことができる。さらに、感光体表面100cm2あたり
高さ(表面の平均面に対して)0.010mmを越える
突起の個数を1個以下とするとさらにブレードのダメー
ジを少なくすることができる。
するには、後述する製造工程で、突起成長の核となる粒
子を極力排除することで達成することができる。例え
ば、基板保管時に付着したダストを極力取り除くための
に洗浄条件を管理したり、搬送時の基板へのダスト付着
を極力減らすために室内クリーン度およびメカ部品から
のダスト発生を管理したり、さらに成膜時に感光体以外
に付いた膜が剥がれて感光体に付着するのを避けるため
に密着性を向上させるとよい。
研磨することで、感光体表面100cm2あたり高さ
0.015mmを越える突起の個数が1個以下、好まし
くは感光体表面100cm2あたり高さ0.010mm
を越える突起の個数が1個以下としても良い。
に詳細に説明する。
ン感光体について以下に述べる。
体の光導電層のキャリアの挙動に着目し、バンドギャッ
プ内の局在状態分布と帯電能の温度依存性や光メモリー
との関係について鋭意検討した結果、シリコン原子を母
体とし、水素原子(または水素原子およびハロゲン原
子)を含有する非単結晶材料で構成された光導電層を有
する感光体において、その層構造を特定化するように設
計されて作製された感光体は、実用上著しく優れた特性
を示すばかりでなく、あらゆる点において従来の感光体
を凌駕し、特に画像形成装置用の感光体として優れた特
性を有していることを見いだした。
は、導電性支持体と、シリコン原子を母体として水素原
子および/またはハロゲン原子を含有する非単結晶材料
からなる光導電性を示す光導電層を有する感光層で構成
され、該光導電層が、少なくとも光の入射する部分にお
いて、サブバンドギャップ光吸収スペクトルから得られ
る指数関数裾の特性エネルギーが50〜60meV、か
つ伝導帯端下0.45〜0.95eVにおける局在状態
密度が1×1014〜1×1016cm-3であるものが好ま
しく、この中でも、光導電層が10〜30原子%の水素
を含み、赤外吸収スペクトルから得られるSi−H2 /
Si−H強度比が0.1〜0.5であり、かつ伝導帯端
下0.45〜0.95eVにおける局在状態密度が3×
1014〜5×1015cm-3であることがさらに好まし
い。
子写真用感光体は、帯電能の温度依存性や光メモリーの
問題を解決し、極めて優れた電気的、光学的、光導電的
特性、画像品質、耐久性及び使用環境特性を示す。
内には、Si−Si結合の構造的な乱れに基づくテイル
(裾)準位と、Siの未結合手(ダングリングボンド)
等の構造欠陥に起因する深い準位が存在する。これらの
準位は電子、正孔の捕獲、再結合中心として働き素子の
特性を低下させる原因になることが知られている。
状態を測定する方法として、一般に深準位分光法、等温
容量過渡分光法、光熱偏向分光法、一定光電流法等が用
いられている。なかでも一定光電流法[Constant Photo
current Method: 以後、「CPM」と略記する]は、a
−Si:Hの局在準位に基づくサブギャップ光吸収スペ
クトルを簡便に測定する方法として有用である。
光吸収スペクトルから求められる指数関数裾(アーバッ
クテイル)の特性エネルギー(以下、「Eu」と略記す
る)や局在状態密度(以下、「D.O.S.」と略記す
る)と感光体特性との相関を種々の条件にわたって調べ
た結果、Eu及びD.O.S.がa−Si感光体の温度
特性や光メモリーと密接な関係にあることを見いだし
た。
に帯電能が低下する原因として、熱励起されたキャリア
(以下、熱励起キャリアと呼ぶ)が帯電時の電界に引か
れてバンド裾の局在準位やバンドギャップ内の深い局在
準位への捕獲、放出を繰り返しながら表面に走行し、表
面電荷を打ち消してしまうことが挙げられる。このと
き、帯電器を通過する間に表面に到達する熱励起キャリ
アについては帯電能の低下にはほとんど影響がないが、
深い準位に捕獲された熱励起キャリアは、帯電器を通過
した後に表面へ到達して表面電荷を打ち消すために温度
特性として観測される。また、帯電器を通過した後に熱
励起された熱励起キャリアも表面電荷を打ち消し帯電能
の低下を引き起こす。したがって、感光体の使用温度領
域における熱励起キャリアの生成を抑え、なおかつ該熱
励起キャリアの走行性を向上させることが温度特性の向
上のために必要である。
光によって生じた光キャリアがバンドギャップ内の局在
準位に捕獲され、光導電層内に該光キャリアが残留する
ことによって生じる。すなわち、ある複写工程において
生じた光キャリアのうち光導電層内に残留した光キャリ
アが、次回の帯電時あるいはそれ以降に表面電荷による
電界によって掃き出され、光の照射された部分の電位が
他の部分よりも低くなり、その結果画像上に濃淡が生じ
る。したがって、光キャリアが光導電層内に残留するこ
となく、1回の複写工程で走行するように、光キャリア
の走行性を改善しなければならない。
び特定のエネルギー範囲のD.O.S.を制御すること
により、熱励起キャリアの生成が抑えられ、なおかつ熱
励起キャリアや光キャリアが局在準位に捕獲される割合
を小さくすることができるために上記キャリア(以下、
電荷キャリアと呼ぶ)の走行性が著しく改善される。そ
の結果、感光体の使用温度領域での温度特性が飛躍的に
改善され、同時に光メモリーの発生を抑制することがで
きるために、感光体の使用環境に対する安定性が向上
し、ハーフトーンが鮮明に出てかつ解像力の高い高品質
の画像を安定して得ることができる。
る感光体について詳細に説明する。
光体の層構成を説明するための模式的構成図である。
0は、感光体用としての支持体1101の上に、感光層
1102が設けられている。該感光層1102はa−S
i:H,Xからなり光導電性を有する光導電層1103
で構成されている。
の他の層を説明するための模式的構成図である。図9
(b)に示す電子写真用感光体1100は、感光体用と
しての支持体1101の上に、感光層1102が設けら
れている。該感光層1102はa−Si:H,Xからな
り光導電性を有する光導電層1103と、アモルファス
シリコン系表面層1104とから構成されている。
の他の層構成を説明するための模式的構成図である。図
9(c)に示す電子写真用感光体1100は、感光体用
としての支持体1101の上に、感光層1102が設け
られている。該感光層1102はa−Si:H,Xから
なり光導電性を有する光導電層1103と、アモルファ
スシリコン系表面層1104と、アモルファスシリコン
系電荷注入阻止層1105とから構成されている。
のさらに他の層構成を説明するための模式的構成図であ
る。図9(d)に示す電子写真用感光体1100は、感
光体用としての支持体1101の上に、感光層1102
が設けられている。該感光層1102は光導電層110
3を構成するa−Si:H,Xからなる電荷発生層11
06ならびに電荷輸送層1107と、アモルファスシリ
コン系表面層1104とから構成されている。
は、導電性支持体が好ましい。導電性支持体の材料とし
ては、Al、Cr、Mo、Au、In、Nb、Te、
V、Ti、Pt、Pd、Fe等の金属、及びこれらの合
金、例えばステンレス等が挙げられる。また、ポリエス
テル、ポリエチレン、ポリカーボネート、セルロースア
セテート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチ
レン、ポリアミド等の合成樹脂のフィルムまたはシー
ト、ガラス、セラミック等の電気絶縁性材料の少なくと
も感光層を形成する側の表面を導電処理したものも用い
ることができる。
の形状は平滑表面あるいは凹凸表面の円筒状または板状
無端ベルト状であることができ、その厚さは、所望通り
の電子写真用感光体1100を形成し得るように適宜決
定するが、電子写真用感光体1100としての可撓性が
要求される場合には、支持体1101としての機能が充
分発揮できる範囲内で可能な限り薄くすることができ
る。しかしながら、支持体1101は製造上及び取り扱
い上、機械的強度等の点から通常は10μm以上が好ま
しい。また、必要に応じてバックアップローラーで保持
することも可能である。
記録を行う場合には、可視画像において現れる、いわゆ
る干渉縞模様による画像不良をより効果的に解消するた
めに、帯電キャリアの減少が実質的にない範囲で支持体
1101の表面に凹凸を設けてもよい。支持体1101
の表面に設けられる凹凸は、特開昭60−168156
号公報、同60−178457号公報、同60−225
854号公報等に記載された公知の方法により作製され
る。
合の干渉縞模様による画像不良をより効果的に解消する
別の方法として、帯電キャリアの減少が実質的にない範
囲で支持体1101の表面に複数の球状痕跡窪みによる
凹凸形状を設けてもよい。すなわち、支持体1101の
表面が電子写真用感光体1100に要求される解像力よ
りも微少な凹凸を有し、しかも該凹凸は、複数の球状痕
跡窪みによるものである。支持体1101の表面に設け
られる複数の球状痕跡窪みによる凹凸は、特開昭61−
231561号公報に記載された公知の方法により作製
される。
合の干渉縞模様による画像不良をより効果的に解消する
さらに別の方法として、感光層1102内、あるいは該
層1102の下側に光吸収層等の干渉防止層あるいは領
域を設けてもよい。
上、または必要に応じてして下引き層(不図示)を支持
体上に形成した上に、真空堆積膜形成方法によって、所
望の特性が得られるように適宜成膜パラメーターの数値
条件を設定して作製する。具体的には、例えばグロー放
電法(低周波CVD法、高周波CVD法またはマイクロ
波CVD法等の交流放電CVD法、あるいは直流放電C
VD法等)、スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプ
レーティング法、光CVD法、熱CVD法等の種々の薄
膜堆積法によって形成することができる。これらの薄膜
堆積法は、製造条件、設備資本投資下の負荷程度、製造
規模、作製される電子写真用感光体に必要とされる特性
等の要因によって適宜選択されて採用されるが、所望の
特性を有する電子写真用感光体を製造するに当たっての
条件の制御が比較的容易であることからグロー放電法、
特にRF帯またはVHF帯の電源周波数を用いた高周波
グロー放電法が好適である。
形成するには、基本的にはシリコン原子(Si)を供給
し得るSi供給用の原料ガスと、水素原子(H)を供給
し得るH供給用の原料ガスまたは/及びハロゲン原子
(X)を供給し得るX供給用の原料ガスを、内部が減圧
にし得る反応容器内に所望のガス状態で導入して、該反
応容器内にグロー放電を生起させ、あらかじめ所定の位
置に設置されてある所定の支持体1101上にa−S
i:H,Xからなる層を形成すればよい。
しくは水素原子(または水素原子およびハロゲン原子)
を含有することが必要であるが、これはシリコン原子の
未結合手を補償し、層品質の向上、特に光導電性及び電
荷保持特性を向上させるために必須不可欠であるからで
ある。よって水素原子の含有量は、シリコン原子と水素
原子の和(または、さらにハロゲン原子を加えた量)に
対して好ましくは10〜30原子%、より好ましくは1
5〜25原子%とするのが望ましい。
となり得る物質としては、SiH4、Si2 H6 、Si3
H8 、Si4 H10等のガス状態の、またはガス化し得
る水素化珪素(シラン類)が有効に使用されるものとし
て挙げられ、さらに層作製時の取り扱い易さ、Si供給
効率の良さ等の点でSiH4 、Si2 H6 が好ましいも
のとして挙げられる。
水素原子を構造的に導入し、水素原子の導入割合の制御
をいっそう容易になるように図り、本発明の目的を達成
する膜特性を得るために、これらのガスにさらにH2 及
び/またはHeあるいは水素原子を含む珪素化合物のガ
スも所望量混合して層形成することが必要である。ま
た、各ガスは単独種のみでなく所定の混合比で複数種混
合しても差し支えない。
子供給用の原料ガスとして有効なのは、例えばハロゲン
ガス、ハロゲン化物、ハロゲンを含むハロゲン間化合
物、ハロゲンで置換されたシラン誘導体等のガス状のま
たはガス化し得るハロゲン化合物が好ましくは挙げられ
る。また、さらにはシリコン原子とハロゲン原子とを構
成要素とするガス状のまたはガス化し得る、ハロゲン原
子を含む水素化珪素化合物も有効なものとして挙げるこ
とができる。本発明において好適に使用し得るハロゲン
化合物としては、具体的には弗素ガス(F2 )、Br
F、ClF、ClF 3 、BrF3 、BrF5 、IF3 、
IF7 等のハロゲン間化合物を挙げることができる。ハ
ロゲン原子を含む珪素化合物、いわゆるハロゲン原子で
置換されたシラン誘導体としては、具体的には、例えば
SiF4 、Si2 F6 等の弗化珪素が好ましいものとし
て挙げることができる。
(または水素原子およびハロゲン原子)の量を制御する
には、例えば支持体1101の温度、水素原子(または
水素原子およびハロゲン原子)を含有させるために使用
される原料物質の反応容器内へ導入する量、放電電力等
を制御すればよい。
必要に応じて伝導性を制御する原子を含有させることが
好ましい。伝導性を制御する原子は、光導電層1103
中に万遍なく均一に分布した状態で含有されてもよい
し、あるいは層厚方向には不均一な分布状態で含有して
いる部分があってもよい。
体分野における、いわゆる不純物を挙げることができ、
p型伝導特性を与える周期律表第IIIb族に属する原子
(以後「第IIIb族原子」と略記する)またはn型伝導特
性を与える周期律表第Vb族に属する原子(以後「第V
b族原子」と略記する)を用いることができる。
(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、イ
ンジウム(In)、タリウム(Tl)等があり、特に
B、Al、Gaが好適である。第Vb族原子としては、
具体的には燐(P)、砒素(As)、アンチモン(S
b)、ビスマス(Bi)等があり、特にP、Asが好適
である。
御する原子の含有量としては、好ましくは1×10-2〜
1×104 原子ppm、より好ましくは5×10-2〜5
×103 原子ppm、最適には1×10-1〜1×103
原子ppmである。
子あるいは第Vb族原子を構造的に導入するには、層形
成の際に、第IIIb族原子導入用の原料物質あるいは第V
b族原子導入用の原料物質をガス状態で反応容器中に、
光導電層1103を形成するための他のガスと共に導入
してやればよい。第IIIb族原子導入用の原料物質あるい
は第Vb族原子導入用の原料物質となり得るものとして
は、常温常圧でガス状のまたは少なくとも層形成条件下
で容易にガス化し得るものを採用するのが望ましい。
としては具体的には、硼素原子導入用としては、B2 H
6 、B4 H10、B5 H9 、B5 H11、B6 H10、B6 H
12、B6 H14等の水素化硼素、BF3 、BCl3 、BB
r3 等のハロゲン化硼素等が挙げられる。この他、Al
Cl3 、GaCl3 、Ga(CH3 )3 、InCl3、
TlCl3 等も挙げることができる。
に使用されるのは、燐原子導入用としては、PH3 、P
2 H4 等の水素化燐、PH4 I、PF3 、PF5 、PC
l3、PCl5 、PBr3 、PBr5 、PI3 等のハロ
ゲン化燐が挙げられる。この他、AsH3 、AsF3 、
AsCl3 、AsBr3 、AsF5 、SbH3 、SbF
3 、SbF5 、SbCl3 、SbCl5 、BiH3 、B
iCl3 、BiBr3等も第Vb族原子導入用の出発物
質の有効なものとして挙げることができる。
用の原料物質を必要に応じてH2 及び/またはHeによ
り希釈して使用してもよい。
3に炭素原子及び/または酸素原子及び/または窒素原
子を含有させることも有効である。炭素原子及び/また
は酸素原子及び/または窒素原子の含有量はシリコン原
子、炭素原子、酸素原子及び窒素原子の和に対して好ま
しくは1×10-5〜10原子%、より好ましくは1×1
0-4〜8原子%、最適には1×10-3〜5原子%が望ま
しい。炭素原子及び/または酸素原子及び/または窒素
原子は、光導電層中に万遍なく均一に含有されてもよい
し、光導電層の層厚方向に含有量が変化するような不均
一な分布をもたせた部分があってもよい。
は所望の電子写真特性及び経済的効果等を考慮し設定す
ることができるが、好ましくは20〜50μm、より好
ましくは23〜45μm、最適には25〜40μmであ
る。
する光導電層1103を形成するには、Si供給用のガ
スと希釈ガスとの混合比、反応容器内のガス圧、放電電
力ならびに支持体温度を適宜設定することが必要であ
る。
Heの流量は、層設計にしたがって適宜最適範囲が選択
されるが、Si供給用ガスに対してH2 及び/またはH
eを、通常3〜30倍、好ましくは4〜15倍、最適に
は5〜10倍の範囲に制御することが望ましい。
がって適宜最適範囲が選択されるが、通常の場合1×1
0-4〜10Torr、好ましくは5×10-4〜5Tor
r、最適には1×10-3〜1Torrとするのが好まし
い。
適宜最適範囲が選択されるが、Si供給用のガスの流量
(単位:sccm(標準状態の気体の1分間の流量(c
c)))に対する放電電力(単位:W)を、通常の場合
2〜7倍(W/sccm)、好ましくは2.5〜6倍
(W/sccm)、最適には3〜5倍(W/sccm)
の範囲に設定することが望ましい。
にしたがって適宜最適範囲が選択されるが、好ましくは
200〜350℃、より好ましくは230〜330℃、
最適には250〜310℃とするのが望ましい。
めの支持体温度、ガス圧の望ましい数値範囲として前記
した範囲が挙げられるが、条件は通常は独立的に別々に
決められるものではなく、所望の特性を有する光受容部
材を形成すべく相互的かつ有機的関連性に基づいて最適
値を決めるのが望ましい。
体1101上に形成された光導電層1103の上に、さ
らにアモルファスシリコン系の表面層1104を形成す
ることが好ましい。この表面層1104は自由表面11
10を有し、主に耐湿性、連続繰り返し使用特性、電気
的耐圧性、使用環境特性、耐久性を向上させるために設
けられる。
成する光導電層1103と表面層1104とを形成する
非晶質材料の各々がシリコン原子という共通の構成要素
を有しているので、積層界面において化学的な安定性の
確保が十分なされている。
系の材料であれば特に制限はないが、例えば、水素原子
(H)及び/またはハロゲン原子(X)を含有し、さら
に炭素原子を含有するアモルファスシリコン(以下「a
−SiC:H,X」と表記する)、水素原子(H)及び
/またはハロゲン原子(X)を含有し、さらに酸素原子
を含有するアモルファスシリコン(以下「a−SiO:
H,X」と表記する)、水素原子(H)及び/またはハ
ロゲン原子(X)を含有し、さらに窒素原子を含有する
アモルファスシリコン(以下「a−SiN:H,X」と
表記する)、水素原子(H)及び/またはハロゲン原子
(X)を含有し、さらに炭素原子、酸素原子、窒素原子
の少なくとも一つを含有するアモルファスシリコン(以
下「a−SiCON:H,X」と表記する)等の材料を
用いることができる。
び、少なくとも炭素原子を含有するa−SiC,O,
N:H,X等のa−SiCを主成分とするものが好まし
い。
するために、表面層1104は真空堆積膜形成方法によ
って、所望特性が得られるように適宜成膜パラメーター
の数値条件が設定されて作製される。具体的には、例え
ばグロー放電法(低周波CVD法、高周波CVD法また
はマイクロ波CVD法等の交流放電CVD法、あるいは
直流放電CVD法等)、スパッタリング法、真空蒸着
法、イオンプレーティング法、光CVD法、熱CVD法
等の数々の薄膜堆積法によって形成することができる。
これらの薄膜堆積法は、製造条件、設備資本投資下の負
荷程度、製造規模、作製される電子写真用感光体に所望
される特性等の要因によって適宜選択されて採用される
が、感光体の生産性から光導電層と同等の堆積法による
ことが好ましい。
C:H,Xよりなる表面層1104を形成するには、基
本的にはシリコン原子(Si)を供給し得るSi供給用
の原料ガス、炭素原子(C)を供給し得るC供給用の原
料ガスと、水素原子(H)を供給し得るH供給用の原料
ガスまたは/及びハロゲン原子(X)を供給し得るX供
給用の原料ガスを、内部を減圧にし得る反応容器内に所
望のガス状態で導入して、該反応容器内にグロー放電が
生起させ、あらかじめ所定の位置に設置された光導電層
1103を形成した支持体1101上にa−SiC:
H,Xからなる層を形成すればよい。
る場合の炭素量は、シリコン原子と炭素原子の和に対し
て30%から90%の範囲が好ましい。
水素原子及び/またはハロゲン(好ましくはフッ素)原
子が含有されることが必要であるが、これはシリコン原
子の未結合手を補償し、層品質の向上、特に光導電性特
性及び電荷保持特性を向上させるために必須不可欠であ
る。水素含有量は、構成原子の総量に対して通常の場合
30〜70原子%、好適には35〜65原子%、最適に
は40〜60原子%とするのが望ましい。また、ハロゲ
ン原子の含有量として、通常の場合は0.01〜15原
子%、好適には0.1〜10原子%、最適には0.6〜
4原子%とするのが望ましい。
の範囲内で形成される感光体は、従来に比べ格段に優れ
ている。すなわち、表面層内に存在する欠陥(主にシリ
コン原子や炭素原子のダングリングボンド)は電子写真
用感光体の特性に悪影響を及ぼすことが知られている。
この悪影響としては、例えば自由表面から光導電層への
電荷の注入による帯電特性の劣化、使用環境、例えば高
い湿度のもとで表面構造が変化することによる帯電特性
の変動、さらにコロナ帯電時や光照射時に光導電層によ
り表面層に電荷が注入され、前記表面層内の欠陥に電荷
がトラップされることにより繰り返し使用時の残像現象
の発生等が挙げられる。
原子%以上に制御することで表面層内の欠陥が大幅に減
少し、その結果、従来に比べて電気的特性及び高速連続
使用性が飛躍的に向上する。
子%以上になると表面層の硬度が低下するために、繰り
返し使用に耐えられなくなる場合がある。したがって、
表面層中の水素含有量を前記の範囲内に制御することが
格段に優れた電子写真特性を得る上で非常に重要な因子
の1つである。表面層中の水素含有量は、H2 ガスの流
量、支持体温度、放電パワー、ガス圧等によって制御し
得る。
0.01原子%以上の範囲に制御することで表面層内の
シリコン原子と炭素原子の結合の発生をより効果的に達
成することが可能となる。さらに、表面層中のハロゲン
原子は、コロナ等のダメージによるシリコン原子と炭素
原子の結合の切断を効果的に防止する働きもある。
5原子%を越えると表面層内のシリコン原子と炭素原子
の結合の発生の効果及びシリコン原子と炭素原子の結合
の切断を防止する効果がほとんど認められなくなる。さ
らに、過剰のハロゲン原子が表面層中のキャリアの走行
性を阻害するため、残留電位や光メモリーが顕著に現れ
てくる。したがって、表面層中のハロゲン含有量を前記
範囲内に制御することが所望の電子写真特性を得る上で
重要な因子の一つである。表面層中のハロゲン含有量
は、水素含有量と同様にH2 ガスの流量、支持体温度、
放電パワー、ガス圧等によって制御し得る。
(Si)供給用ガスとなり得る物質としては、SiH
4 、Si2 H6 、Si3 H8 、Si4 H10等のガス状態
の、またはガス化し得る水素化珪素(シラン類)が有効
に使用されるものとして挙げられ、さらに層作製時の取
り扱い易さ、Si供給効率の良さ等の点でSiH4 、S
i2 H6 が好ましいものとして挙げられる。また、これ
らのSi供給用の原料ガスを必要に応じてH2 、He、
Ar、Ne等のガスにより希釈して使用してもよい。
CH4 、C2 H6 、C3 H8 、C4H10等のガス状態
の、またはガス化し得る炭化水素が有効に使用されるも
のとして挙げられ、さらに層作製時の取り扱い易さ、S
i供給効率の良さ等の点でCH 4 、C2 H6 が好ましい
ものとして挙げられる。また、これらのC供給用の原料
ガスを必要に応じてH2 、He、Ar、Ne等のガスに
より希釈して使用してもよい。
としては、NH3 、NO、N2 O、NO2 、H2 O、O
2 、CO、CO2 、N2 等のガス状態の、またはガス化
し得る化合物が有効に使用されるものとして挙げられ
る。また、これらの窒素、酸素供給用の原料ガスを必要
に応じてH2 、He、Ar、Ne等のガスにより希釈し
て使用してもよい。
される水素原子の導入割合の制御をいっそう容易にする
ために、これらのガスにさらに水素ガスまたは水素原子
を含む珪素化合物のガスも所望量混合して層形成するこ
とが好ましい。また、各ガスは単独種のみでなく所定の
混合比で複数種混合しても差し支えないものである。
なのは、例えばハロゲンガス、ハロゲン化物、ハロゲン
を含むハロゲン間化合物、ハロゲンで置換されたシラン
誘導体等のガス状のまたはガス化し得るハロゲン化合物
が好ましく挙げられる。また、さらにはシリコン原子と
ハロゲン原子とを構成要素とするガス状のまたはガス化
し得る、ハロゲン原子を含む水素化珪素化合物も有効な
ものとして挙げることができる。
化合物としては、具体的には弗素ガス(F2 )、Br
F、ClF、ClF3 、BrF3 、BrF5 、IF3 、
IF7等のハロゲン間化合物を挙げることができる。ハ
ロゲン原子を含む珪素化合物、いわゆるハロゲン原子で
置換されたシラン誘導体としては、具体的には、例えば
SiF4 、Si2 F6 等の弗化珪素が好ましいものとし
て挙げることができる。
び/またはハロゲン原子の量を制御するには、例えば支
持体1101の温度、水素原子及び/またはハロゲン原
子を含有させるために使用される原料物質の反応容器内
へ導入する量、放電電力等を制御すればよい。
は窒素原子は、表面層中に万遍なく均一に含有されてい
てもよいし、表面層の層厚方向に含有量が変化するよう
な不均一な分布をもたせた部分があってもよい。
には必要に応じて伝導性を制御する原子を含有させるこ
とが好ましい。伝導性を制御する原子は、表面層110
4中に万遍なく均一に分布した状態で含有されてもよい
し、あるいは層厚方向には不均一な状態で含有している
部分があってもよい。
導体分野における、いわゆる不純物を挙げることがで
き、p型伝導特性を与える周期律表第IIIb族原子または
n型伝導特性を与える周期律表第Vb族原子を用いるこ
とができる。
(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、イ
ンジウム(In)、タリウム(Tl)等があり、特に
B、Al、Gaが好適である。第Vb族原子としては、
具体的には燐(P)、砒素(As)、アンチモン(S
b)、ビスマス(Bi)等があり、特にP、Asが好適
である。
する原子の含有量としては、好ましくは1×10-3〜1
×103 原子ppm、より好ましくは1×10-2〜5×
10 2 原子ppm、最適には1×10-1〜1×102 原
子ppmである。伝導性を制御する原子、例えば第IIIb
族原子あるいは第Vb族原子を構造的に導入するには、
層形成の際に、第IIIb族原子導入用の原料物質あるいは
第Vb族原子導入用の原料物質をガス状態で反応容器中
に、表面層1104を形成するための他のガスと共に導
入してやればよい。第IIIb族原子導入用の原料物質ある
いは第Vb族原子導入用の原料物質となり得るものとし
ては、常温常圧でガス状のまたは、少なくとも層形成条
件下で容易にガス化し得るものを採用するのが望まし
い。そのような第IIIb族原子導入用の原料物質としては
具体的には、硼素原子導入用としては、B2 H6 、B4
H10、B5 H9 、B5 H11、B6 H10、B6 H12、B6
H14等の水素化硼素、BF3 、BCl3 、BBr3 等の
ハロゲン化硼素等が挙げられる。この他、AlCl3 、
GaCl3 、Ga(CH3 )3 、InCl3 、TlCl
3 等も挙げることができる。
効に使用されるのは、燐原子導入用としてはPH3 、P
2 H4 等の水素化燐、PH4 I、PF3 、PF5 、PC
l3、PCl5 、PBr3 、PBr5 、PI3 等のハロ
ゲン化燐が挙げられる。この他、AsH3 、AsF3 、
AsCl3 、AsBr3 、AsF5 、SbH3 、SbF
3 、SbF5 、SbCl3 、SbCl5 、BiH3 、B
iCl3 、BiBr3等も第Vb族原子導入用の出発物
質の有効なものとして挙げることができる。
用の原料物質を必要に応じてH2 、He、Ar、Ne等
のガスにより希釈して使用してもよい。
01〜3μm、好適には0.05〜2μm、最適には
0.1〜1μmとされるのが望ましいものである。層厚
が0.01μmよりも薄いと感光体を使用中に摩耗等の
理由により表面層が失われてしまい、3μmを越えると
残留電位の増加等の電子写真特性の低下がみられる。
所望通りに得られるように注意深く形成される。すなわ
ち、Si、C及び/またはN及び/またはO、H及び/
またはハロゲンを構成要素とする表面層は、その形成条
件によって構造的には結晶からアモルファスまでの形態
を取り、電気物性的には導電性から半導体性、絶縁性ま
での間の性質を、また、光導電的性質から非光導電的性
質までの間の性質を各々示すので、本発明においては、
目的に応じた所望の特性を有する化合物が形成されるよ
うに、その形成条件の選択が厳密になされる。
主な目的として設けるには、使用環境において電気絶縁
性的挙動の顕著な非単結晶材料として作製される。
性の向上を主たる目的として表面層1104を設ける場
合には、上記の電気絶縁性の度合いはある程度緩和さ
れ、照射される光に対してある程度の感度を有する非単
結晶材料として形成される。
防止し、あるいは残留電位等の影響を防止するために、
一方では帯電効率を良好にするために、層作製に際し
て、その抵抗値が1×1010〜1×15Ωcmとなるよう
に適宜に制御することが好ましい。
面層1104を形成するには、支持体1101の温度、
反応容器内のガス圧を、適宜設定する必要がある。
にしたがって適宜最適範囲が選択されるが、好ましくは
200〜350℃、より好ましくは230〜330℃、
最適には250〜300℃とするのが望ましい。
がって適宜最適範囲が選択されるが、通常の場合、好ま
しくは1×10-4〜10Torr、より好ましくは5×
10 -4〜5Torr、最適には1×10-3〜1Torr
とするのが好ましい。
の支持体温度、ガス圧の望ましい数値範囲として前記し
た範囲が挙げられるが、条件は通常は独立に別々に決め
られるものではなく、所望の特性を有する感光体を形成
すべく相互的かつ有機的関連性に基づいて最適値を決め
るのが望ましい。
層の間に、炭素原子、酸素原子、窒素原子の含有量を表
面層より減らしたブロッキング層(下部表面層)を設け
ることも帯電能等の特性をさらに向上させるためには有
効である。
の間に炭素原子及び/または酸素原子及び/または窒素
原子の含有量が光導電層1103に向かって減少するよ
うに変化する領域を設けてもよい。これにより表面層と
光導電層の密着性を向上させ、界面での光の反射による
干渉の影響をより少なくすることができる。
は、導電性支持体と光導電層との間に、導電性支持体側
からの電荷の注入を阻止する働きのある電荷注入阻止層
を設けるのがいっそう効果的である。すなわち、電荷注
入阻止層は感光層が一定極性の帯電処理をその自由表面
に受けた際、支持体側より光導電層側に電荷が注入され
るのを阻止する機能を有し、逆の極性の帯電処理を受け
た際にはそのような機能は発揮されない、いわゆる極性
依存性を有している。そのような機能を付与するため
に、電荷注入阻止層には伝導性を制御する原子を光導電
層に比べ比較的多く含有させる。
は、該層中に万遍なく均一に分布されてもよいし、ある
いは層厚方向には万遍なく含有されてはいるが、不均一
に分布する状態で含有している部分があってもよい。分
布濃度が不均一な場合には、支持体側に多く分布するよ
うに含有させるのが好適である。
表面と平行面内方向においては、均一な分布で万遍なく
含有されることが面内方向における特性の均一化をはか
る点からも必要である。
する原子としては、半導体分野における、いわゆる不純
物を挙げることができ、p型伝導特性を与える周期律表
第IIIb族原子またはn型伝導特性を与える周期律表第V
b族原子を用いることができる。
(ほう素)、Al(アルミニウム)、Ga(ガリウ
ム)、In(インジウム)、Ta(タリウム)等があ
り、特にB、Al、Gaが好適である。第Vb族原子と
しては、具体的にはP(リン)、As(砒素)、Sb
(アンチモン)、Bi(ビスマス)等があり、特にP,
Asが好適である。
御する原子の含有量としては、本発明の目的が効果的に
達成できるように所望にしたがって適宜決定されるが、
好ましくは10〜1×104 原子ppm、より好適には
50〜5×103 原子ppm、最適には1×102 〜1
×103 原子ppmとされるのが望ましい。
原子及び酸素原子の少なくとも一種を含有させることに
よって、該電荷注入阻止層に直接接触して設けられる他
の層との間の密着性を向上させることができる。
または酸素原子は該層中に万遍なく均一に分布されても
よいし、あるいは層厚方向には万遍なく含有されてはい
るが、不均一に分布する状態で含有している部分があっ
てもよい。しかしながら、いずれの場合にも支持体の表
面と平行面内方向においては、均一な分布で万遍なく含
有されることが面内方向における特性の均一化を図る点
からも必要である。
に含有される炭素原子及び/または窒素原子及び/また
は酸素原子の含有量は、本発明の目的が効果的に達成さ
れるように適宜決定することができるが、一種の場合は
その量として、二種以上の場合はその総和として、好ま
しくは1×10-3〜50原子%、より好適には5×10
-3〜30原子%、最適には1×10-2〜10原子%とす
るのが望ましい。
有される水素原子及び/またはハロゲン原子は層内に存
在する未結合手を補償し膜質を向上させる効果がある。
電荷注入阻止層中の水素原子またはハロゲン原子あるい
は水素原子とハロゲン原子の和の含有量は、好適には1
〜50原子%、より好適には5〜40原子%、最適には
10〜30原子%とするのが望ましい。
性、及び経済的効果等を考慮し、好ましくは0.1〜5
μm、より好ましくは0.3〜4μm、最適には0.5
〜3μmとするのが望ましい。
には、前述の光導電層を形成する方法と同様の真空堆積
法が採用される。
荷注入阻止層105を形成するには、光導電層1103
と同様に、Si供給用のガスと希釈ガスとの混合比、反
応容器内のガス圧、放電電力ならびに支持体1101の
温度を適宜設定することが必要である。
量は、層設計にしたがって適宜最適範囲が選択される
が、Si供給用ガスに対しH2 及び/またはHeを、通
常1〜20倍、好ましくは3〜15倍、最適には5〜1
0倍の範囲に制御することが望ましい。
がって適宜最適範囲が選択されるが、通常の場合1×1
0-4〜10Torr、好ましくは5×10-4〜5Tor
r、最適には1×10-3〜1Torrとするのが好まし
い。
適宜最適範囲が選択されるが、Si供給用のガスの流量
(sccm)に対する放電電力(W)を、通常の場合1
〜7倍(W/sccm)、好ましくは2〜6倍(W/s
ccm)、最適には3〜5倍(W/sccm)の範囲に
設定することが望ましい。
にしたがって適宜最適範囲が選択されるが、通常の場
合、好ましくは200〜350℃、より好ましくは23
0〜330℃、最適には250〜300℃とするのが望
ましい。
するための希釈ガスの混合比、ガス圧、放電電力、支持
体温度の望ましい数値範囲として前記した範囲が挙げら
れるが、これらの層作製ファクターは通常は独立的に別
々に決められるものではなく、所望の特性を有する表面
層を形成すべく相互的かつ有機的関連性に基づいて各層
作製ファクターの最適値を決めるのが望ましい。
体においては、感光層1102の前記支持体1101側
に、少なくともアルミニウム原子、シリコン原子、水素
原子まは/及びハロゲン原子が層厚方向に不均一な分布
状態で含有する層領域を有することが望ましい。
と光導電層1103あるいは電荷注入阻止層1105と
の間の密着性の一層の向上を図る目的で、例えば、Si
3 N 4 、SiO2 、SiO、あるいはシリコン原子を母
体とし、水素原子及び/またはハロゲン原子と、炭素原
子及び/または酸素原子及び/または窒素原子とを含む
非晶質材料等で構成される密着層を設けてもよい。さら
に、前述のごとく、支持体からの反射光による干渉模様
の発生を防止するための光吸収層を設けてもよい。
形成方法について詳述する。
周波プラズマCVD法(以後「RF−PCVD」と略記
する)による電子写真用感光体の製造装置の一例を示す
模式的な構成図である。図2に示す製造装置の構成は以
下の通りである。
0、原料ガスの供給装置2200、反応容器2111内
を減圧にするための排気装置(図示せず)から構成され
ている。堆積装置2100中の反応容器2111内には
円筒状支持体2112、支持体加熱用ヒーター211
3、原料ガス導入管2114が設置され、さらに高周波
マッチングボックス2115が接続されている。
GeH4 、H2 、CH4 、B2 H6、PH3 等の原料ガ
スのボンベ2221〜2226とバルブ2231〜22
36、2241〜2246、2251〜2256及びマ
スフローコントローラ2211〜2216から構成さ
れ、各原料ガスのボンベはバルブ2260を介して反応
容器2111内のガス導入管2114に接続されてい
る。
以下のように行うことができる。
2112を設置し、不図示の排気装置例えば(真空ポン
プ)により反応容器2111内を排気する。続いて、支
持体加熱用ヒーター2113により、円筒状支持体21
12の温度を200℃乃至350℃の所定の温度に制御
する。
1に流入させるには、ガスボンベのバルブ2231〜2
236、反応容器のリークバルブ2117が閉じられて
いることを確認し、また、流入バルブ2241〜224
6、流出バルブ2251〜2256、補助バルブ226
0が開かれていることを確認して、まずメインバルブ2
118を開いて反応容器2111及びガス配管2116
内を排気する。
Torrになった時点で補助バルブ2260、流出バル
ブ2251〜2256を閉じる。
り各ガスをバルブ2231〜2236を開いて導入し、
圧力調整器2261〜2266により各ガス圧を2kg
/cm2 調整する。次に、流入バルブ2241〜224
6を徐々に開けて、各ガスをマスフローコントローラー
2211〜2216内に導入する。
後、以下の手順で各層の形成を行う。
たところで流出バルブ2251〜2256のうちの必要
なもの及び補助バルブ2260を徐々に開き、ガスボン
ベ2221〜2226から所定のガスをガス導入管21
14を介して反応容器2111内に導入する。次にマス
フローコントローラー2211〜2216によって各原
料ガスが所定の流量になるように調整する。その際、反
応容器2111内の圧力が1Torr以下の所定の圧力
になるように真空計2119を見ながらメインバルブ2
118の開口を調整する。内圧が安定したところで、周
波数13.56MHzのRF電源(不図示)を所望の電
力に設定して、高周波マッチングボックス2115を通
じて反応容器3111内にRF電力を導入し、グロー放
電を生起させる。この放電エネルギーによって反応容器
内に導入された原料ガスが分解され、円筒状支持体21
12上に所定のシリコンを主成分とする堆積膜が形成さ
れるところとなる。所望の膜厚の形成が行われた後、R
F電力の供給を止め、流出バルブを閉じて反応容器への
ガスの流入を止め、堆積膜の形成を終える。
て、所望の多層構造の光受容層が形成される。
以外の流出バルブは全て閉じられている。また、それぞ
れのガスが反応容器2111内、流出バルブ2251〜
2256から反応容器2111に至る配管内に残留する
ことを避けるために、流出バルブ2251〜2256を
閉じ、補助バルブ2260を開き、さらにメインバルブ
2118を全開にして系内を一旦高真空に排気する操作
を必要に応じて行う。
成を行っている間は、支持体2112を駆動装置(不図
示)によって所定の速度で回転させることも有効であ
る。
々の層の作製条件にしたがって適宜変更が加えられる。
波プラズマCVD法(以後「VFH−PCVD」と略記
する)法によって形成される画像形成応用感光体の製造
方法について説明する。
す堆積装置3100に交換して原料ガス供給装置220
0と接続することにより、VHF−PCVD法による電
子写真用感光体製造装置とすることができる。
反応容器3111、原料ガスの供給装置2200、及び
反応容器内を減圧にするための排気装置(不図示)から
構成されている。反応容器3111内には円筒状支持体
3112、支持体加熱用ヒーター3113、原料ガス導
入管(不図示)、電極3115が設置され、電極にはさ
らに高周波マッチングボックス3116が接続されてい
る。また、反応容器3111内は排気管3121を通じ
て不図示の拡散ポンプに接続されている。
GeH4、 H2 、CH4 、B2 H6、PH3 等の原料ガ
スのボンベ2221〜2226とバルブ2231〜22
36、2241〜2246、2251〜2256及びマ
スフローコントローラー2211〜2216から構成さ
れ、各原料ガスのボンベはバルブ2260を介して反応
容器3111内のガス導入管(不図示)に接続されてい
る。また、円筒状支持体3112によって取り囲まれた
空間3130が放電空間を形成している。
積膜の形成は、以下のように行うことができる。
3112を設置し、駆動装置3120によって支持体3
112を回転し、不図示の排気装置(例えば真空ポン
プ)により反応容器3111内を排気管3121を介し
て排気し、反応容器3111内の圧力を1×10-7To
rr以下に調整する。続いて、支持体加熱用ヒーター3
113により円筒状支持体3112の温度を200℃乃
至350℃の所定の温度に加熱保持する。
1に流入させるには、ガスボンベのバルブ2231〜2
236、反応容器のリークバルブ(不図示)が閉じられ
ていることを確認し、また、流入バルブ2241〜22
46、流出バルブ2251〜2256、補助バルブ22
60が開かれていることを確認して、まずメインバルブ
(不図示)を開いて反応容器3111及びガス配管(不
図示)内を排気する。
-6Torrになった時点で補助バルブ2260、流出バ
ルブ2251〜2256を閉じる。
り各ガスをバルブ2231〜2236を開いて導入し、
圧力調整器2261〜2266により各ガス圧を2kg
/cm2 に調整する。次に流入バルブ2241〜224
6を徐々に開けて、各ガスをマスフローコントローラー
2211〜2216内に導入する。
後、以下のようにして円筒状支持体3115上に各層の
形成を行う。
たところで流出バルブ2251〜2256のうちの必要
なもの及び補助バルブ2260を徐々に開き、ガスボン
ベ2221〜2226から所定のガスをガス導入管(不
図示)を介して反応容器3111内の放電空間3130
に導入する。次にマスフローコントローラー2211〜
2216)によって各原料ガスが所定の流量になるよう
に調整する。その際、放電空間3130内の圧力が1T
orr以下の所定の圧力になるように真空計(不図示)
を見ながらメインバルブ(不図示)の開口を調整する。
00MHzのVHF電源(不図示)を所望の電力に設定
して、マッチングボックス3116を通じて放電空間3
130にVHF電力を導入し、グロー放電を生起させ
る。かくして支持体3112により取り囲まれた放電空
間3130において、導入された原料ガスは、放電エネ
ルギーにより励起され解離し、円筒状支持体3112上
に所定の堆積膜が形成される。このとき、層形成の均一
化を図るため支持体回転用モーター3120によって、
所望の回転速度で回転させる。
力の供給を止め、流出バルブを閉じて反応容器へのガス
の流入を止め、堆積膜の形成を終える。
て、所望の多層構造の感光層が形成される。
以外の流出バルブは全て閉じられている。また、それぞ
れのガスが反応容器3111内、流出バルブ2251〜
2256から反応容器3111に至る配管内に残留する
ことを避けるために、流出バルブ2251〜2256を
閉じ、補助バルブ2260を開き、さらにメインバルブ
(不図示)を全開にして系内を一旦高真空に排気する操
作を必要に応じて行う。
作製条件にしたがって変更が加えられる。
支持体温度は、特に200℃以上350℃以下、好まし
くは230℃以上330℃以下、より好ましくは250
℃以上300℃以下が好ましい。
発熱体であればよく、より具体的にはシース状ヒーター
の巻き付けヒーター、板状ヒーター、セラミックヒータ
ー等の電気抵抗発熱体、ハロゲンランプ、赤外線ランプ
等の熱放射ランプ発熱体、液体、気体等を温媒とし熱交
換手段による発熱体等が挙げられる。加熱手段の表面材
質は、ステンレス、ニッケル、アルミニウム、銅等の金
属類、セラミックス、耐熱性高分子樹脂等を使用するこ
とができる。
容器を設け、加熱した後、反応容器内に真空中で支持体
を搬送する方法が用いられる。
間の圧力は、好ましくは1mTorr以上500mTo
rr以下、より好ましくは3mTorr以上300mT
orr以下、最も好ましくは5mTorr以上100m
Torr以下に設定することが望ましい。
けられる電極の大きさ及び形状は、放電を乱さないなら
ばいずれのものでもよいが、実用上は直径1mm以上1
0cm以下の円筒状が好ましい。このとき、電極の長さ
も、支持体に電界が均一にかかる長さであれば任意に設
定できる。
ものならば何れのものでもよく、例えばステンレス、A
l、Cr、Mo、Au、In、Nb、Te、V、Ti、
Pt、Pb、Fe等の金属、これらの合金または表面を
導電処理したガラス、セラミック、プラスチック等が通
常使用される。
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
による電子写真用感光体の製造装置を用い、直径108
mmの鏡面加工を施したアルミニウムシリンダー上に、
表1に示す条件で電荷注入阻止層、光導電層、表面層か
らなる感光体を作製した。さらに光導電層のSiH4 と
H2 との混合比、B2 H6 導入量ならびに放電電力を変
えることによって、種々の感光体を作製した。
(コーニング社 7059)ならびにSiウエハー上
に、光導電層の作製条件で膜厚約1μmのa−Si膜を
堆積した。ガラス基板上の堆積膜にはAlのくし型電極
を蒸着し、CPMにより指数関数裾の特性エネルギー
(Eu)と局在状態密度(D.O.S.)を測定し、S
iウエハー上の堆積膜はFTIR(フーリエ変換赤外吸
収スペクトル)により含有水素量を測定した。
由長L、厚さD及び押しつけ総圧力Pを変化できるよう
に改造した図1に示すような電子写真装置(キヤノン製
NP6060をテスト用に改造)に、作製した感光体を
セットして、帯電能、温度特性、メモリー、画像流れを
評価した。
に、D.O.S.とメモリー、画像流れとの関係を図
6、図7に示す。いずれのサンプルも水素含有量は10
〜30原子%の間であった。
かつD.O.S.が1×1014〜1×1016cm-3であ
る感光体が、好ましい特性を有することがわかった。
にある感光体aと範囲外の感光体bの帯電能のプロセス
スピード依存性を比較した結果を図8に示す。ここで、
図8の感光体aは、Euが55meV、D.O.S.が
1×1015cm-3、感光体bは、Euが70meV、
D.O.S.が1×1017cm-3である。測定は、帯電
能は感光体の温度を約45℃、帯電器に流れる総電流を
約1mAにしたときの現像器位置での暗部電位として、
プロセススピード依存性を測定した。
電能、メモリーに関して、B2 H6量依存性を測定し、
◎:非常に優れている、○:優れている、△:実用上問
題ない、×:劣るの基準で判定した結果を表2に示す。
共に帯電能は減少するが、上記範囲の特性を有する感光
体aは、範囲外の感光体bと比べ、帯電能そのものが高
いばかりでなく、プロセススピード依存性が小さいこと
がわかった。そのため、B2 H6 量を多少多めに仕込ん
で帯電能が低下しても実使用上は問題にならない。ま
た、感光体aにおいては、そもそもメモリーがほとんど
ないほど改善されているが、B2 H6 量を多少多めに仕
込むことで、全くメモリーをなくしてしまうことも可能
である事がわかった。
した感光体で表面の突起の高さが0.01mmのもの
(感光体表面100cm2あたり高さ0.01mmを越
える突起の個数が1個以下であるものをいう。以下同様
に、例えば突起高さ0.015mmの感光体とは、感光
体表面100cm2あたり高さ0.015mmを越える
突起の個数が1個以下であるものをいう。)を用い、図
4に示すようなブレードにて、自由長L、厚さD、押し
つけ総圧力P及び硬度を変化させ、融着、クリーニング
性について評価した。その結果を図12、図13、図1
4、図15、図16に示す。
パス社製ディジタル式小型高倍率測定顕微鏡を用いて、
感光体表面と突起の先端にピントを合わせた際の対物レ
ンズの位置の差を測定して行った。
m)、厚さをD(mm)、押しつけ総圧力をP(g)と
し、 (1)JIS硬度68度以上76度以下 (2)0.2 ≦ L/D ≦ 1.2 (3)0.5 ≦ D ≦ 5 (4)300 ≦ P ≦ 1000 の条件を満たすときに融着、クリーニング性が良好であ
ることがわかった。ここで、P≧400であっても、L
/D>1であると、作用点がズレるなどの理由により、
融着レベルは悪い結果となっている。
異なるものを数種類用意し、図4に示すようなブレード
にて、表3のような設定A(従来の設定範囲)と設定B
(本発明の設定範囲、但し硬度は不定)に対して、融
着、クリーニング性について評価した結果を図10、図
11に示す。
は、融着に効果があるが、感光体表面の平均面に対する
突起部の高さが高い感光体を使用すると、ブレード欠け
によるクリーニング不良が発生しやすい。一方、JIS
硬度が73度のブレードは表面突起の高さが0.015
mm以下であれば、ブレード欠けによるクリーニング不
良は問題ないが、従来設定Aでは融着に関して不満足の
結果である。一方、本発明の設定Bにおいては融着に関
しても問題のない事がわかった。即ち、本発明のブレー
ド条件を採用すると、表面突起の高さが0.015mm
の感光体に対しても、融着の問題と、欠けによるクリー
ニング不良の問題を同時に解決でき、従って、感光体製
造の歩留まりを向上できることがわかった。
種々のトナーを用意し、突起部の高さが0.01mmの
感光体を用い、ブレードの設定を変えたものに対して、
融着の評価を行った結果を図17、図18に示す。定着
性とは、定着後の画像をシルボン紙で擦り取った際の擦
り取れ率で定義し、画像濃度をD0、擦り後濃度をD1
としたとき、(D0−D1)/D0×100(%)で表
す量で、数値が大きいほど定着性が悪いことを意味す
る。
と、従来設定Aでは融着に関して非常に不利であるが、
粒径0.004mm以上のものでは、本発明の設定Bに
することで、融着に関して問題がなくなる。一方、トナ
ー粒径を大きくすると画質が低下するため、粒径は0.
004〜0.008mmが良いことがわかった。また、
トナーの定着性が良くなると、従来設定Aでは融着に関
して非常に不利であるが、本発明の設定Bにすること
で、融着に関して問題のない事がわかった。
(母線方向)に周期的に往復運動をさせる機構(レシプ
ロ機構ともいう)を設け、JIS硬度73度のブレード
を用い、ブレードの自由長Lを3mm、厚さDを3m
m、押しつけ総圧力Pを400gに設定し、実施例1と
同様に作製した感光体(Euが55meV、D.O.
S.が1×1015cm-3、突起部の高さが0.01mm
である感光体)を用い、粒径0.007mm、定着性が
10%であるトナーを用い、プロセススピード400m
m/secで使用したところ、良好な電子写真特性が得
られた。即ち、レシプロ機構を設けることで、融着の問
題がさらに改善され、クリーニング性が向上する効果が
あった。
Euが55meV、D.O.S.が1×1015cm-3、
突起の高さが0.02mmである感光体の表面をラッピ
ングテープで研磨し、突起の高さを0.01mmにし
た。この感光体を用い、粒径0.007mm、定着性が
10%であるトナーを用い、JIS硬度73度のブレー
ドでブレードの自由長を3mm、厚さを3mm、押しつ
け総圧力を400gに設定し、プロセススピード400
mm/secで使用したところ、未研磨で突起部の高さ
が0.01mmであるものと同様に良好な電子写真特性
が得られた。
法による電子写真用感光体の製造装置を用い、直径10
8mmの鏡面加工を施したアルミニウムシリンダー上
に、表4に示す条件で電荷注入阻止層、光導電層、表面
層からなる感光体を作製した。さらに光導電層のSiH
4 とH2 との混合比、B2 H6 導入量ならびに放電電力
を変えることによって、種々の感光体を作製した。
(コーニング社 7059)ならびにSiウエハー上
に、光導電層の作製条件で膜厚約1μmのa−Si膜を
堆積した。ガラス基板上の堆積膜にはAlのくし型電極
を蒸着し、CPMにより指数関数裾の特性エネルギー
(Eu)と局在状態密度(D.O.S.)を測定し、S
iウエハー上の堆積膜はFTIRにより含有水素量を測
定した。いずれのサンプルも水素含有量は10〜30原
子%の間であった。
体製造法でも、Euが50〜60meV、D.O.S.
が1×1014〜1×1016cm-3の感光体を容易に製造
することができ、本発明のブレード条件を適用すること
により、帯電能、温度特性、メモリー、画像流れ、融着
ならびにクリーニング性に優れた品質の高い画像を得る
ことができた。
したように、融着やクリーニング性の点で十分でないこ
とが明らかになった。
て表5および表6にまとめて示す。
子トナーと新規な感光体からなる高画質対応の高速電子
写真装置を用いた場合であっても、ドラム表面へのトナ
ー融着を発生させることなくクリーニング性能を維持
し、感光体の製造コストを増大させることのない電子写
真装置を提供することができる。
電子写真装置の系においても融着発生のない高品質な画
像を得られ、また、高速機にもかかわらず、消費電力を
抑えて、省エネルギー問題を解決する事ができる。
化における諸問題を解決することができ、上記クリーニ
ングシステムとの組み合わせにより、きわめて優れた電
気的特性、光学的特性、光導電特性、画像特性、耐久性
および使用環境特性を引き出す事が可能になった。
断面図である。
層を形成するための装置の一例で、RF帯の高周波を用
いたグロー放電法による電子写真用感光体の製造装置の
模式的説明図である。
層を形成するための装置の一例で、VHF帯の高周波を
用いたグロー放電法による電子写真用感光体の製造装置
の模式的説明図である。
ためのブレード周辺の模式的断面図である。
クテイルの特性エネルギー(Eu)と温度特性との関係
を示す図である。
密度(D.O.S.)と光メモリーとの関係を示す図で
ある。
密度(D.O.S.)と画像流れとの関係を示す図であ
る。
る。
体の層構成を説明する図である。
を示す図である。
によるクリーニング不良との関係を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
との関係を示す図である。
関係を示す図である。
によるクリーニング不良との関係を示す図である。
ある。
る。
長さ 1101 支持体 1102 感光層 1103 光導電層 1104 アモルファスシリコン系表面層 1105 アモルファスシリコン系電荷注入阻止層 1106 電荷発生層 1107 電荷輸送層 2100 堆積装置 2111 反応容器 2112 円筒状支持体 2113 支持体加熱用ヒーター 2114 原料ガス導入管 2115 マッチングボックス 2116 原料ガス配管 2117 反応容器リークバルブ 2118 メイン排気バルブ 2119 真空計 2200 原料ガス供給装置 2211〜2216 マスフローコントローラー 2221〜2226 原料ガスボンベ 2231〜2236 原料ガスボンベバルブ 2241〜2246 ガス流入バルブ 2251〜2256 ガス流出バルブ 2261〜2266 圧力調整器 3100 堆積装置 3111 反応容器 3112 円筒状支持体 3113 支持体加熱用ヒーター 3114 原料ガス配管 3116 マッチングボックス
Claims (7)
- 【請求項1】 円筒状感光体、該感光体が回転する間に
該感光体の表面を帯電させる帯電器、帯電した感光体表
面を露光して静電潜像を形成する手段、静電潜像にトナ
ーを供給し現像してトナー像を形成する手段、トナー像
を転写する手段、およびトナー像を転写した後に感光体
上に残留するトナーをブレードによってクリーニングす
るクリーニング機構を有する電子写真装置において、 前記ブレードが、 (1)JIS硬度68度以上76度以下 (2)0.2 ≦ L/D ≦ 1.2 (3)0.5 ≦ D ≦ 5 (4)300 ≦ P ≦ 1000 (但し、Lはブレードの自由長(mm)、Dはブレード
の厚さ(mm)、Pはブレードの押しつけ総圧力(g)
を示す。)を満足するものであることを特徴とする電子
写真装置。 - 【請求項2】 前記感光体が、 導電性支持体と、シリコン原子を母体として水素原子お
よび/またはハロゲン原子を含有する非単結晶材料から
なる光導電性を示す光導電層を有する感光層で構成さ
れ、 該光導電層が、少なくとも光の入射する部分において、
サブバンドギャップ光吸収スペクトルから得られる指数
関数裾の特性エネルギーが50〜60meV、かつ伝導
帯端下0.45〜0.95eVにおける局在状態密度が
1×1014〜1×1016cm-3であることを特徴とする
請求項1記載の電子写真装置。 - 【請求項3】 前記感光体の表面の突起が、感光体表面
100cm2あたり高さ0.015mmを越える突起の
個数が1個以下であることを特徴とする請求項1または
2に記載の電子写真装置。 - 【請求項4】 前記感光体が、表面を研磨することによ
り表面の突起が、感光体表面100cm2あたり高さ
0.015mmを越える突起の個数が1個以下となった
ものであることを特徴とする請求項3記載の電子写真装
置。 - 【請求項5】 前記トナーの平均粒径が0.005〜
0.008mmである請求項1〜4のいずれかに記載の
電子写真装置。 - 【請求項6】 前記感光体表面のプロセススピードが4
00mm/sec以上である請求項1〜5のいずれかに
記載の電子写真装置。 - 【請求項7】 前記ブレードを前記感光体の軸方向に周
期的に往復運動をさせる機構を有している請求項1〜6
のいずれかに記載の電子写真装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22841096A JP3535664B2 (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 電子写真装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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