JPH1069117A - 電子写真感光体、この電子写真感光体を用いた電子写真装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

電子写真感光体、この電子写真感光体を用いた電子写真装置及びプロセスカートリッジ

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JPH1069117A
JPH1069117A JP14509997A JP14509997A JPH1069117A JP H1069117 A JPH1069117 A JP H1069117A JP 14509997 A JP14509997 A JP 14509997A JP 14509997 A JP14509997 A JP 14509997A JP H1069117 A JPH1069117 A JP H1069117A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光散乱やブリードがなく、低表面エネルギー
と優れた機械的及び電気的耐久性を達成した高解像な電
子写真感光体、該感光体を有する電子写真装置及びプロ
セスカートリッジを提供する。 【解決手段】 表面層が、下記平均単位式(I)で示さ
れるフッ素変成有機ケイ素樹脂を含有する電子写真感光
体、該感光体を有する電子写真装置及びプロセスカート
リッジ。 {F(CF2)a1−Q1 −R1m1 SiO
(3-m1)/2x1{F(CF 2)a2−Q2 −R2m2 SiO
(3-m2)/2x2・・・{F(CF2)ap−Qp −Rpmp Si
(3-mp)/2xp{R'1n1SiO(4-n1)/2y1{R'2n2
iO(4-n2)/2y2・・・{R'qnqSiO(4-nq)/2yq
(I) (式中、R1 ,…,Rp ,R'1,…,R'qはアルキル基
またはアリール基であり、Q1 ,…,Qp はアルキレン
基である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー及び製版システム等に広く用いる電子写真感光体、こ
の電子写真感光体を用いた電子写真装置及びプロセスカ
ートリッジに関する
【0002】
【従来の技術】従来から、電子写真感光体には、コロナ
帯電及びローラー帯電等の帯電プロセス、現像プロセ
ス、転写プロセス及びクリーニングプロセス等により電
気的あるいは機械的な影響が直接に加えられるために、
それらに対する耐久性が要求される。
【0003】具体的には、摺擦による感光体表面の摩耗
や傷、あるいは電気的な劣化等に対する耐久性が要求さ
れる。特に、ローラ帯電方式等の放電現象を用いた帯電
方式においては、高エネルギーのアーク放電に対する耐
久性が要求される。
【0004】また、トナーによる現像とクリーニングの
繰り返しに起因した、感光体表面へのトナーの付着とい
う問題もあり、これに対しては感光体表面のクリーニン
グ性の向上が求められている。
【0005】上記のような感光体表面に要求される様々
な特性を満たすために、感光層上に種々の樹脂を主成分
とする表面保護層を設ける試みがなされている。例え
ば、特開昭57−30843号公報には、導電性粒子と
して金属酸化物粒子を添加することによって抵抗を制御
した保護層が提案されている。
【0006】また、保護層のみでなく電荷輸送層中に種
々の物質を添加することで感光体表面の物性を改善する
ことも検討されている。例えば、シリコーン樹脂の低表
面エネルギーに注目した添加物としては下記のようなも
のが報告されている。
【0007】シリコーンオイル(特開昭61−1329
54号公報)、ポリジメチルシロキサン、シリコーン樹
脂粉体(特開平4−324454号公報)、架橋シリコ
ーン樹脂、ポリ(カーボネートーシリコーン)ブロック
共重合体、シリコーン変成ポリウレタン、シリコーン変
成ポリエステル、
【0008】低表面エネルギーの代表的なポリマーとし
てはフッ素系高分子があり、該フッ素系高分子として感
光層に添加できるものとしては下記のものがある。
【0009】ポリテトラフルオロエチレン粉体、フッ化
カーボン粉末、
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属酸
化物等を含む表面保護層はかなりの硬度を有するものが
得られるが、表面エネルギーが大きくなり易いためにク
リーニング性等に問題があった。シリコーン系樹脂は表
面エネルギーが小さい点で優れているが他の樹脂に対し
て十分な相溶性を示さないため、感光体に添加した場
合、凝集し易く光散乱を生じたり、ブリードして表面に
析出するために、安定した特性を示さない等の問題があ
った。また、低表面エネルギーのポリマーであるポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)に代表されるフッ素
系高分子は一般に溶媒に不溶であり、分散性も不良であ
ることから、平滑な感光体表面を得ることが困難であ
り、屈折率も小さいことから光散乱が生じ易く、それに
よる潜像の劣化を生じる問題点があった。
【0011】また、ポリカーボネート、ポリアクリルエ
ステル、ポリエステル及びポリテトラフルオロエチレン
等の高分子化合物は一般に耐アーク放電性が十分でな
く、放電により高分子主鎖が切断されることから容易に
劣化してしまう問題点があった。
【0012】本発明の目的は、光散乱やブリードがな
く、低表面エネルギーと優れた機械的及び電気的耐久性
を達成した高解像な電子写真感光体、該感光体を有する
電子写真装置及びプロセスカートリッジを提供すること
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の電子写真
感光体は、支持体上に感光層を有する電子写真感光体に
おいて、該感光体の表面層が、下記平均単位式(I)で
示されるフッ素変成有機ケイ素樹脂を含有するものであ
る。 {F(CF2)a1−Q1 −R1m1 SiO(3-m1)/2x1{F(CF2)a2−Q2 −R2m 2 SiO(3-m2)/2x2・・・{F(CF2)ap−Qp −Rpmp SiO(3-mp)/2xp {R'1n1SiO(4-n1)/2y1{R'2n2SiO(4-n2)/2y2・・・{R'qnqSiO (4-nq)/2yq (I) (式中、R1 ,…,Rp ,R'1,…,R'qはアルキル基
またはアリール基であり、Q1 ,…,Qp はアルキレン
基である。m1 ,…,mp は0〜2の整数であり、n
1 ,…,nq は0〜3の整数であり、a1 ,…,ap
整数であり、x1 及びy1 は0を越える数であり、x
2 ,…,xp 、y2 ,…,yq は0以上の数である。)
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の電子写真感光体は、支持
体上に感光層を有するもので、前記感光体の表面層に下
記平均単位式(I)で示されるフッ素変成有機ケイ素樹
脂を含有するものである。 平均単位式(I) {F(CF2)a1−Q1 −R1m1 SiO(3-m1)/2x1{F(CF2)a2−Q2 −R2m 2 SiO(3-m2)/2x2・・・{F(CF2)ap−Qp −Rpmp SiO(3-mp)/2xp {R'1n1SiO(4-n1)/2y1{R'2n2SiO(4-n2)/2y2・・・{R'qnqSiO (4-nq)/2yq (I) (式中、R1 ,…,Rp ,R'1,…,R'qはアルキル基
またはアリール基であり、Q1 ,…,Qp はアルキレン
基である。m1 ,…,mp は0〜2の整数であり、n
1 ,…,nq は0〜3の整数であり、a1 ,…,ap
整数であり、x1 及びy1 は0を越える数であり、x
2 ,…,xp 、y2 ,…,yq は0以上の数である。)
【0015】本発明において、表面層とは感光層が保護
層を有する場合には、保護層を意味する。保護層を有さ
ない場合には感光層を意味する。感光層が保護層を有さ
ず、しかも多層で構成されている場合には、感光層を構
成する層のうちで、支持体から一番離れている層をい
う。
【0016】上記式(I)中のR1 ,…,Rp ,R'1
…,R'qは炭素数1〜12のアルキル基またはアリール
基が好ましい。
【0017】アルキル基としては直鎖状、分岐状、環状
のいずれでもよく、例えばメチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノ
ニル基、デシル基、ウンデシル基及びドデシル基等が好
ましい。炭素数が大きいアルキル基は表面層を形成した
場合に機械的強度が減少するために好ましくない。アリ
ール基としてはフェニル基、トリル基、キシリル基、ナ
フチル基及びビフェニル基等が好ましく用いられる。炭
素数が大きいアリール基は表面層を形成した場合に耐ア
ーク放電性が減少するために好ましくない。
【0018】Q1 ,…,Qp は炭素数2〜6のアルキレ
ン基が好ましく、例えばエチレン基及びプロピレン基等
が好ましい。m1 ,…,mp は0〜2の整数であり、n
1 ,…,nq は0〜3の整数であり、a1 ,…,ap
整数であり、x1 及びy1 は0を越える数であり、x
2 ,…,xp 、y2 ,…,yq は0以上の数である。た
だし、(x1 +x2 +…+xp ):(y1 +y2 +…+
q )=1:20〜1:5の範囲が好ましい。
【0019】本発明におけるフッ素変成有機ケイ素樹脂
は軟化点が30℃以上であることが好ましく、30℃以
上の軟化点を有するためには、R1 ,…,Rp ,R'1
…,R'qがフェニル基等のアリール基であることが好ま
しい。また、本樹脂は、若干の残存シラノール基やアル
コキシ基を含んでいてもよい。R1 ,…,Rp ,R'1
…,R'qに占めるアリール基の割合は20モル%以上が
好ましい。本発明で使用するフッ素変成有機ケイ素樹脂
の重量平均分子量は1000〜100000が好まし
い。重量平均分子量が小さいと表面層の機械的強度が十
分でない場合があり、逆に大きすぎると、結着樹脂との
相溶性が悪くなり易く、白濁や電荷輸送能の低下を生じ
る場合がある。本発明において重量平均分子量はGPC
(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)で測定し
た値である。
【0020】本発明におけるフッ素変成有機ケイ素樹脂
としては、下記の平均単位式で表わされるものが例示さ
れる。
【0021】 {F(CF2)4C2H4SiO3/2 0.1 {(CH3)3SiO1/20.9 (SiO4/2)1.0 {F(CF2)4C2H4(CH3)SiO2/20.1 {(CH3)3SiO1/20.9 (SiO4/2)1.0 {F(CF2)8C2H4(CH3)SiO2/21 {(C6H5)2SiO2/2 10 {F(CF2)8C2H4SiO3/2 1 {(CH3)2SiO2/218{(C6H5)SiO3/22 {F(CF2)4C2H4SiO3/2 1 {(CH3)SiO3/2 9 {F(CF2)4C2H4SiO3/2 1 {(C6H5)SiO3/29 {F(CF2)4C2H4SiO3/2 1 {(CH3)3SiO1/21.2 {SiO4/21.0 {(C6H5)SiO3/29 {F(CF2)4C2H4SiO3/2 1 {(C6H5)2SiO2/2 9 {F(CF2)8C2H4(CH3)SiO2/21 {(C6H5)2SiO2/2 8 {(C6H5)SiO3/21 {F(CF2)8C2H4SiO3/2 1 {(CH3)3SiO1/20.7 {SiO4/21.0 {(C6H5)2SiO2/2 10 {F(CF2)8C2H4(CH3)SiO2/21 {(CH3)3SiO1/20.7 {SiO4/21.0 {(C6H5)2SiO2/2 8 {F(CF2)8C2H4SiO3/2 1 {(C6H5)SiO3/29 {F(CF2)8C2H4SiO3/2 1 {(C6H5)2SiO2/2 9 {F(CF2)8C2H4SiO3/2 1 {(C6H5)2SiO2/2 5 {(C6H5)SiO3/25 {F(CF2)4C2H4SiO3/21 {(CH3)2SiO2/21 {(C6H5)SiO3/26 {(CF3)C2H4SiO3/21 {F(CH2)8C2H4SiO3/21 {(CH3)3SiO1/23 {(C6H5)2SiO2/2 13 {F(CF2)8C2H4SiO3/21 {(CH3)3SiO1/25 {(C6H5)2SiO2/26 {SiO4 /26 {(CF3)C2H4SiO3/23 {(CH3)3SiO1/24 {(C6H5)SiO3/24 {SiO4/2 10 {(CF3)C2H4SiO3/23 {F(CF2)4C2H4SiO3/21 {(C6H5)SiO3/210{Si O4/24 {(CF3)C2H4SiO3/23 {F(CH2)8C2H4SiO3/21 {(CH3)3SiO1/210 {(C6H5)2SiO2/2 10 {(CF3C2H4)2SiO2/22 {(CH3)3SiO1/28 {(C6H5)2SiO2/28 {SiO4/22 {F(CF2)8C2H4SiO3/21 {(CH3)3SiO1/28 {(C6H5)2SiO3/28 {SiO4 /24 {(CF3)C2H4SiO3/22 {F(CF2)4C2H4SiO3/21 {F(CF2)8C2H4SiO3/2 1 {(CH3)3SiO1/25 {(C6H5)2SiO2/215
【0022】本発明に使用するフッ素変成有機ケイ素樹
脂は、一般的なオルガノポリシロキサンの製造方法によ
り製造することができる。
【0023】一般的なオルガノポリシロキサンの製造方
法としては、特公昭26−2696号、特公昭28−6
297号に記載されている方法を始めとして、Chem
istry and Technology of S
ilicones,Chapter5,p.191〜
(Walter Noll,Academic Pre
ss,Inc.1968)のシロキサンポリマー合成方
法がある。
【0024】例えば、オルガノアルコキシシランやオル
ガノハロゲノシランを有機溶媒中に溶解し、酸あるいは
塩基存在下で加水分解及び縮合することによって重合
し、その後溶媒を除去することによって合成される。
【0025】以下に、フッ素変成有機ケイ素樹脂を含有
する電荷輸送層を有する電子写真感光体を例に本発明を
説明する。
【0026】電子写真感光体の支持体としては支持体自
体が導電性を有するもの、例えば、アルミニウム、アル
ミニウム合金、銅、亜鉛、ステンレス、クロム、チタ
ン、ニッケル、マグネシウム、インジウム、金、白金、
銀及び鉄等を用いることができる。その他にアルミニウ
ム、酸化インジウム、酸化スズ及び金等を蒸着等により
プラスチック等の誘電体支持体に被膜形成し、導電層と
したものや、導電性微粒子をプラスチックや紙に混合し
たもの等を用いることができる。これらの導電性支持体
は均一な導電性が求められるとともに平滑な表面が重要
である。表面の平滑性はその上層に形成される下引き
層、電荷発生層及び電荷輸送層の均一性に大きな影響を
与えることから、その表面粗さは0.3μm以下が好ま
しい。
【0027】特に、導電性微粒子をポリマーバインダー
中に分散して塗布することにより得られる導電層を被覆
した支持体は、形成が容易であり、均質な表面を有する
ため好ましく使用される。このとき用いられる導電性微
粒子の1次粒径は100nm以下であり、より好ましく
は50nm以下のものが用いられる。導電性微粒子とし
ては、導電性酸化亜鉛、導電性酸化チタン、Al、A
u、Cu、Ag、Co、Ni、Fe、カーボンブラッ
ク、lTO、酸化スズ、酸化インジウム及びインジウム
等が用いられ、またこれらを絶縁性微粒子の表面にコー
ティングして用いてもよい。前記導電性微粒子の含有量
は導電層の体積抵抗が十分に低くなるように使用され、
好ましくは1×1010Ωcm以下の抵抗となるように添
加される。より好ましくは1×108 Ωcm以下で用い
られる。
【0028】レーザー等のコヒーレントな光源を用いて
露光する場合は干渉による画像劣化を防止するために上
記導電性支持体の表面に凹凸を形成することも可能であ
る。このときは電荷注入や残留電位のむら等の欠陥が生
じにくいように使用する波長の1/2λ程度の凹凸を数
μm以下の直径のシリカビーズ等の絶縁物を分散するこ
とに10μm以下の周期で形成して用いることが可能で
ある。
【0029】導電性支持体と感光層の中間に、注入阻止
機能と接着機能をもつ下引き層を設けることもできる。
下引き層としてはカゼイン、ポリビニルアルコール、ニ
トロセルロース、エチレン−アクリル酸コポリマー、ポ
リビニルブチラール、フェノール樹脂、ポリアミド、ポ
リウレタン及びゼラチン等によって形成することができ
る。下引き層の膜厚は0.1〜10μmが好ましく、更
に0.3〜3μmが好ましい。
【0030】感光層は単一層でもかまわないが、支持体
側から順に電荷発生層及び電荷輸送層を積層して構成す
るのが好ましい。また、支持体側から順に電荷輸送層及
び電荷発生層を積層してもよい。
【0031】感光層が単一層の場合、感光層は電荷発生
材料と、電荷輸送材料と、前述した式(I)で示される
フッ素変成有機ケイ素樹脂と、結着樹脂とを、溶媒で混
合して通常のコーティング法により成膜して形成する。
【0032】感光層が、電荷発生層及び電荷輸送層で構
成される場合、電荷発生層は少なくとも電荷発生材料
と、結着樹脂とを、溶媒で混合して通常のコーティング
法により成膜して形成する。電荷輸送層は少なくとも電
荷輸送材料と、結着樹脂とを、溶媒で混合して通常のコ
ーティング法により成膜して形成する。更に、本発明で
は支持体から遠い方の層に前述した式(I)で示される
フッ素変成有機ケイ素樹脂を含有する。
【0033】電荷発生材料としては、例えば、セレンー
テルル、ピリリウム系染料、チオピリリウム系染料、フ
タロシアニン系顔料、アントアントロン系顔料、ジベン
ズピレンキノン系顔料、ピラントロン系顔料、トリスア
ゾ系顔料、ジスアゾ系顔料、アゾ系顔料、インジゴ系顔
料、キナクリドン系顔料及びシアニン系顔料等を用いる
ことができる。
【0034】電荷輸送材料は電子輸送性化合物と正孔輸
送性化合物に大別される。
【0035】電子輸送性化合物としては、例えば2,
4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テ
トラニトロフルオレノン、クロラニル、テトラシアノキ
ノジメタン、及びアルキル置換ジフェノキノン等の電子
受容性化合物やこれらの電子受容性化合物を高分子化し
たものが挙げられる。正孔輸送性化合物としては、例え
ばピレン、及びアントラセン等の多環芳香族化合物、カ
ルバゾール、インドール、オキサゾール、チアゾール、
オキサチアゾール、ピラゾール、ピラゾリン、チアジア
ゾール及びトリアゾール等の複素環化合物、p−ジエチ
ルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラ
ゾン及びN,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデ
ン−9−エチルカルバゾール等のヒドラゾン系化合物、
α−フェニル−4′−N,N−ジフェニルアミノスチル
ベン及び5−(4−(ジ−p−トリルアミノ)ベンジリ
デン)−5H−ジベンゾ(a,d)シクロヘプテン等の
スチリル系化合物、ベンジジン系化合物及びトリアリー
ルアミン系化合物あるいはこれらの化合物からなる基を
主鎖または側鎖に有する高分子化合物(ポリ−N−ビニ
ルカルバゾール、ポリビニルアントラセン等)が挙げら
れる。
【0036】各層に用いる結着樹脂としては、例えばス
チレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル、フッ化ビニリデン及びトリ
フルオロエチレン等のビニル化合物の重合体あるいは共
重合体、更にはポリビニルアルコール、ポリビニルアセ
タール、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスルホ
ン、ポリフェニレンオキサイド、ポリウレタン、セルロ
ース樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、有機ケイ素
樹脂及びエポキシ樹脂等が挙げられる。
【0037】感光層が単一層の場合、フッ素変成有機ケ
イ素樹脂の含有量は、感光層の固形分に対して5〜70
重量%、更には10〜50重量%が好ましい。フッ素変
成有機ケイ素樹脂の含有量が少なすぎると表面エネルギ
ーの低減が十分でなかったり、電気的耐久性が低下する
等の問題が生じる場合がある。逆に、フッ素変成有機ケ
イ素樹脂の含有量が多すぎると、感光層の機械的強度や
電荷輸送能が低下する場合がある。電荷発生材料の含有
量は、感光層の固形分に対して3〜30重量%が好まし
い。電荷輸送材料の含有量は、感光層の固形分に対して
20〜70重量%が好ましい。
【0038】感光層を、電荷発生層及び電荷輸送層で構
成する場合、フッ素変成有機ケイ素樹脂の含有量は、表
面層の固形分に対して5〜70重量%、更には10〜5
0重量%が好ましい。フッ素変成有機ケイ素樹脂の含有
量が少なすぎると本発明の効果が十分得られず、逆にフ
ッ素変成有機ケイ素樹脂の含有量が多すぎると表面層の
機械的強度が十分に得られない場合がある。電荷発生材
料の含有量は、電荷発生層の固形分に対して20〜80
重量%、更には30〜70重量%が好ましい。電荷輸送
材料の含有量は、電荷輸送層の固形分に対して20〜7
0重量%が好ましい。
【0039】感光層の厚みは、単一層の場合、3〜40
μmが好ましい。電荷発生層の厚みは、0.05〜1.
0μm、更には0.1〜0.5μmが好ましい。電荷輸
送層の厚みは、1〜30μm、更には3〜20μmが好
ましい。
【0040】感光層上には、必要に応じて保護層を設け
てもよい。感光層上に保護層を設ける場合、保護層に前
記平均単位式(I)のフッ素変成有機ケイ素樹脂を含有
する。この場合、フッ素変成有機ケイ素樹脂の含有量
は、保護層の固形分に対して10〜80重量%、更には
20〜60重量%が好ましい。フッ素変成有機ケイ素樹
脂の含有量が少なすぎると本発明の効果が十分得られ
ず、逆に多すぎると保護層の機械的強度が十分に得られ
ない場合がある。
【0041】保護層は、フッ素変成有機ケイ素樹脂とポ
リビニルブチラール、ポリエステル、ポリカーボネート
(ポリカーボネートZ、変性ポリカーボネート等)、ナ
イロン、ポリイミド、ポリアリレート、ポリウレタン、
スチレン−ブタジエン−コポリマー、スチレン−アクリ
ル酸コポリマー、スチレン−アクリロニトリルコポリマ
ーなどの樹脂を適当な有機溶剤によって溶解し、感光層
の上に塗布、乾燥して形成できる。保護層の膜厚は、
0.05〜20μmが好ましい。また、保護層中に導電
性粒子や紫外線吸収剤などを含ませてもよい。導電性粒
子としては、例えば酸化錫粒子等の金属酸化物が好まし
い。
【0042】次に、本発明の電子写真感光体を用いた電
子写真装置について説明する。
【0043】図1において、1は本発明のドラム型感光
体であり軸1aを中心に矢印方向に所定の周速度で回転
駆動する。感光体1はその回転過程で帯電手段2により
その周面に正または負の所定電位の均一帯電を受け、次
いで露光部3にて不図示の像露光手段により光像露光L
(スリット露光あるいはレーザービーム走査露光など)
を受ける。これにより感光体周面に像露光に対応した静
電潜像が順次形成されていく。その静電潜像は、次いで
現像手段4でトナー現像され、そのトナー現像像がコロ
ナ転写手段5により不図示の給紙部から感光体1と転写
手段5との間に感光体1の回転と同期取り出されて給送
された記録材9の面に順次転写されていく。像転写を受
けた記録材9は感光体面から分離されて像定着手段8へ
導入されて像定着を受けて複写物(コピー)として機外
へプリントアウトされる。像転写後の感光体1の表面は
クリーニング手段6にて転写残りトナーの除去を受けて
清浄面化され、前露光手段7により除電処理がされて繰
り返して像形成に使用される。感光体1の均一帯電手段
2としてはコロナ帯電装置が一般に広く使用されてい
る。
【0044】また、図2及び図3に示すように、帯電手
段として直接帯電部材10を用い、電圧印加された直接
帯電部材10を感光体1に接触させることにより感光体
1の帯電を行ってもよい(この帯電方式を、以下直接帯
電という)。図2及び3に示す装置では感光体1上のト
ナー像も直接帯電部材23で記録材9に転写される。即
ち、電圧印加された直接帯電部材23を記録材9に接触
させることにより感光体1上のトナー像を記録材9に転
写させる。
【0045】また、図2に示す装置では、少なくとも感
光体1、直接帯電部材10及び現像手段4を容器20に
納めてひとつの電子写真装置ユニットとし、この装置ユ
ニットを装置本体のレールなどの案内手段を用いて着脱
自在に構成している。クリーニング手段6は容器20内
に配置してもしなくてもよい。
【0046】更に、図3に示す装置では、少なくとも感
光体1及び直接帯電部材10を第1の容器21に納めて
第1の電子写真装置ユニットとし、少なくとも現像手段
4を容器22に納めて第2の電子写真装置ユニットと
し、これら第1の装置ユニットと、第2の装置ユニット
とを着脱自在に構成している。クリーニング手段6は容
器21内に配置してもしなくてもよい。
【0047】一方、近年、電子写真方式を用いた画像形
成装置に要求される解像度、階調性はますます上昇して
いる。このような要求に対して検討したところ、光ビー
ムを照射して潜像を形成するところの電子写真画像形成
装置において、感光体の感光層の膜厚と照射スポット面
積の積と階調再現性の間に一定の関係があることを見い
出した。すなわち、スポット面積と感光体の感光層の膜
厚の積が20000μm3 以下とすることで400dp
i、256階調を実現することができる。
【0048】これは、一般的に実現可能な微小光を用い
る感光体の感光層の膜厚、主として電荷輸送層の膜厚
は、12μm以下が適していることを示している。この
ように感光層の膜厚は薄い方が望ましいが、同一帯電電
位におけるピンホールや感度の低下等を発生することか
ら1μm以上の膜厚が望まれる。より望ましくは3μm
以上の膜厚で用いられる。
【0049】図4に示すように、光ビーム30のスポッ
ト面積はピーク強度の1/e2 に減少するまでの部分で
表わされる。用いられる光ビームとしては半導体レーザ
を用いた走査光学系、及びLEDや液晶シャッター等の
固体スキャナー等があり、光強度分布についてもガウス
分布及びローレンツ分布等があるが、それぞれのピーク
強度の1/e2 までの部分をスポット面積とする。光ス
ポットは一般的には図4に示すように楕円形の形状を有
している。Mは主走査方向のスポット径で、Sは副走査
方向のスポット径である。
【0050】本発明の電子写真装置の他の例を図5及び
図6を用いて説明する。
【0051】図5において、まず、原稿台10上に原稿
Gを複写すべき面を下側にしてセットする。次に、コピ
ーボタンを押すことにより複写が開始される。原稿照射
用ランプ、短焦点レンズアレイ及びCCDセンサーが一
体となったユニット109が原稿を照射しながら走査す
ることにより、その照射走査光が、短焦点レンズアレイ
によって結像されてCCDセンサーに入射される。CC
Dセンサーは受光部、転送部及び出力部より構成されて
いる。CCD受光部において光信号が電気信号に変換さ
れ、転送部でクロックパルスに同期して順次出力部へ転
送され、出力部において電荷信号を電圧信号に変換し、
増幅、低インピーダンス化して出力する。このようにし
て得られたアナログ信号をデジタル信号に変換し、更に
画像の特性に応じて解像度、階調性を最適化するところ
の画像処理を行って出力するためのデジタル信号に変換
してプリンター部に送られる。コンピュータ等から出力
する場合には解像度、階調再現方法等を選択して望まし
い画像が得られるように処理し変換してプリンター部に
送られる。プリンター部においては、上記の画像信号を
受けて以下のようにして静電潜像を形成する。本発明の
感光ドラム101は、中心支軸を中心に所定の周速度で
回転駆動され、その回転過程に帯電器103により所定
の電圧の正極性または負極性の一様な帯電処理を受け、
その一様帯電面に画像信号に対応してON,OFF発光
される固体レーザー素子の光を高速で回転する回転多面
鏡によって走査することにより感光ドラム101面に
は、原稿画像に対応した静電潜像が順次に、形成されて
いく。102は前露光手段、103は帯電手段、104
は現像手段、105はクリーニング手段、106は定着
手段である。
【0052】図6に本発明のカラー複写機の概略図を示
す。
【0053】図6において201はイメージスキャナ部
であり、原稿を読み取り、デジタル信号処理を行う部分
である。また、200はプリンター部であり、イメージ
スキャナ201に読み取られた原稿画像に対応した画像
を用紙にフルカラーでプリント出力する部分である。
【0054】イメージスキャナ部201において、20
2は原稿厚板であり、原稿台ガラス(以下プラテン)2
03上の原稿204を固定するために用いられる。原稿
204は、ハロゲンランプ205の光で照射される。原
稿204からの反射光はミラー206,207に導か
れ、レンズ208により3本のCCDラインセンサーで
構成される3ラインセンサー(以下CCDという)21
0上に像を結ぶ。CCD210は原稿からの光情報を色
分解して、フルカラー情報のうちレッド(R)、グリー
ン(G)、ブルー(B)成分として信号処理部209に
送られる。なお、205,206は速度vで、207は
1/2vでラインセンサーの電気的走査方向(以下、主
走査方向)に対して垂直方向(以下、副走査方向)に機
械的に動くことにより、原稿全面を走査する。
【0055】211は標準白色板であり、シェーディン
グ補正時に、センサー210−2〜210−4それぞれ
R,G,Bの成分のラインセンサーに対応する読み取り
データの補正のためのデータを発生するために用いられ
る。
【0056】この標準白色板は可視光に対してほぼ均一
の反射特性を示している。この標準白色板を用いてR,
G,Bの可視センサー210−2〜210−4の出力デ
ータの補正に用いる。
【0057】信号処理部209では読み取られた信号を
電気的に処理し、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエ
ロー(Y)、ブラック(BK)の各成分に分解し、プリ
ンター部200に送る。また、イメージスキャナ部20
1における一回の原稿走査(スキャン)につき、M,
C,Y,BKの内、一つの成分が順次に、プリンター2
00に送られ、計4回の原稿走査により一回のカラー画
像形成が完成する。
【0058】イメージスキャナ部201より送られてく
るM,C,Y,BKの画像信号は、レーザードライバ2
12に送られる。レーザードライバ212は画像信号に
応じ、半導体レーザー213を変調駆動する。レーザー
光はポリゴンミラー214、f−θレンズ215、ミラ
ー216を介し、感光体ドラム217上を走査する。
【0059】219〜222は現像器であり、マゼンタ
現像器219、シアン現像器220、イエロー現像器2
21、ブラック現像器222より構成され、4つの現像
器が交互に感光体ドラムに接し、感光体ドラム217上
に形成されたM,C,Y,BKの静電潜像を対応するト
ナーで現像する。
【0060】223は転写ドラムで、用紙カセット22
4または225より給紙された用紙をこの転写ドラム2
23に巻付け、感光体ドラム217上に現像されたトナ
ー像を用紙に転写する。このようにしてM,C,Y,B
Kの4色が順次転写された後に、用紙は定着ユニット2
26を通過して定着後、排紙される。 [実施例]以下のようにしてフッ素変成有機ケイ素樹脂
を合成した。
【0061】合成例1 フラスコに、水24g及びトルエン90gの混合液を入
れ、これらを撹拌しながらこの中に、式:C8 172
4 SiCl3 で表わされるヘプタデカフルオロデシル
トリクロロシラン23g、ジフェニルジクロロシラン1
01g及びトルエン120gの混合液を滴下した。
【0062】滴下終了後、2時間混合した。次いで、こ
れを静置して水層を分離し、得られた有機溶剤層を純
水、10重量%の重曹水、純水の順で繰り返し洗浄し
た。洗浄後、加熱により有機溶剤を除去して、下記の
式: {F(CF2 8 2 4 SiO3/2 X {(C
6 5 2 SiO2/2 y (式中、xは平均1であり、yは平均10である。)で
示されるフッ素変成有機ケイ素樹脂87gを得た。この
樹脂は70℃の軟化点を有する白色の固体であった。重
量平均分子量は8.3×104 であった。
【0063】合成例2 フラスコに、水24g及びトルエン70gの混合液を入
れ、これらを撹拌しながらこの中に、式:C8 172
4 SiCl3 で表わされるヘプタデカフルオロデシル
トリクロロシラン23g、ジフェニルジクロロシラン7
1g、フェニルトリクロロシラン25g及びトルエン1
20gの混合液を滴下した。
【0064】滴下終了後、2時間混合した。次いで、こ
れを静置して水層を分離し、得られた有機溶剤層を純
水、10重量%の重曹水、純水の順で繰り返し洗浄し
た。洗浄後、加熱により有機溶剤を除去して、下記の
式: {F(CF2 8 2 4 SiO3/2 X {(C
6 5 2 SiO2/2 y{(C6 5 )SiO3/2 z (式中、x:y:zは平均1:7:3である。)で示さ
れるフッ素変成有機ケイ素樹脂82gを得た。この樹脂
は30〜40℃の軟化点を有する白色の固体であった。
重量平均分子量は1.1×104 であった。
【0065】合成例3 {F(CF2 42 4 SiO3/2 X {(CH3
2 SiO2/2 y1{(C6 5 )SiO3/2y2 フラスコに、水10g、イソプロパノール2g及びトル
エン20gの混合液を入れ、これらを撹拌しながらこの
中に、式:C492 4 SiCl3 11.4g、
Me2 SiCl2 2.6g、フェニルトリクロロシラ
ン27.5g及びトルエン30gの混合液を滴下した。
【0066】滴下終了後、2時間混合した。次いで、こ
れを静置して水層を分離し、得られた有機溶剤層を純
水、4重量%の重曹水、純水の順で繰り返し洗浄した。
洗浄後、加熱により有機溶剤を除去して、下記の式: {F(CF2 42 4 SiO3/2 X {(CH3
2 SiO2/2 y1{(C6 5 )SiO3/2y2 (式中、xは平均1であり、y1 は平均1であり、y2
は平均6である。)で示されるフッ素変成有機ケイ素樹
脂21gを得た。この樹脂は50〜60℃の軟化点を有
する白色の固体であった。重量平均分子量は4.9×1
4 であった。
【0067】合成例4 {(CF3 )C2 4 SiO3/2 X1{F(CF2 8
2 4 SiO3/2 X2{(CH33 SiO1/2y1
{(C6 5 2 SiO2/2y2 フラスコに、水20g及びトルエン90gの混合液を入
れ、これらを撹拌しながらこの中に、式:(CF3 )C
2 4 SiCl3 4.7g、C8172 4 SiC
3 11.6g、Me3 SiCl 5.6g、ジフェ
ニルジクロロシラン75.9g及びトルエン120gの
混合液を滴下した。
【0068】滴下終了後、2時間混合した。次いで、こ
れを静置して水層を分離し、得られた有機溶剤層を純
水、4重量%の重曹水、純水の順で繰り返し洗浄した。
洗浄後、加熱により有機溶剤を除去して、下記の式: {(CF3 )C2 4 SiO3/2 X1{F(CF2 8
2 4 SiO3/2 X2{(CH33 SiO1/2y1
{(C6 5 2 SiO2/2y2 (式中、x1 は平均1であり、x2 は平均1であり、y
1 は平均3であり、y2は平均13である。)で示され
るフッ素変成有機ケイ素樹脂61gを得た。この樹脂は
60〜70℃の軟化点を有する白色の固体であった。重
量平均分子量は8.4×103 であった。
【0069】合成例5 {F(CF2 82 4 SiO3/2 X {(CH3
3 SiO1/2y1{(C6 5 2 SiO2/2y2{S
iO4/2y3 フラスコに、36重量%塩酸水24g及びトルエン10
0gの混合液を入れ、これらを撹拌しながらこの中に、
式:C8172 4 SiCl3 11.5g、Me3
SiCl 11.0g、ジフェニルジクロロシラン2
5.1g、Si(OC254 20.4g及びトル
エン100gの混合液を滴下した。
【0070】滴下終了後、2時間混合した。次いで、こ
れを静置して水層を分離し、得られた有機溶剤層を純
水、4重量%の重曹水、純水の順で繰り返し洗浄した。
洗浄後、加熱により有機溶剤を除去して、下記の式: {F(CF2 82 4 SiO3/2 X {(CH3
3 SiO1/2y1{(C6 5 2 SiO2/2y2{S
iO4/2y3 (式中、xは平均1であり、y1 は平均5であり、y2
は平均5であり、y3 は平均6である。)で示されるフ
ッ素変成有機ケイ素樹脂37gを得た。この樹脂の軟化
点は200℃以上で、白色の固体であった。重量平均分
子量は4.5×103 であった。
【0071】実施例1 合成例1の樹脂、4−[2−(トリエトキシシリル)エ
チル]トリフェニルアミン及びポリカーボネート樹脂
(商品名 Z−200、三菱瓦斯化学(株)製)を固形
分としてそれぞれ20重量%、40重量%、40重量%
となるようにTHFに溶解した。
【0072】これをガラス板にバーコートを用いて塗布
し、120度で1時間乾燥した。乾燥後、10μmの透
明で均一な膜が得られた。顕微鏡で観察したところ均一
フィルムが形成されたことが判明した。
【0073】更に、このサンプルを分光光度計にて60
0nmの波長における吸収を測定したところ膜厚1μm
あたりの吸光度として0.001が得られ透明であっ
た。
【0074】また、水の接触角を測定したところ105
degと低表面エネルギー化されており良好であった。
【0075】実施例2 合成例2の樹脂、4−[2−(トリエトキシシリル)エ
チル]トリフェニルアミン及びポリカーボネート樹脂
(商品名 Z−200、三菱瓦斯化学(株)製)を固形
分としてそれぞれ20重量%、40重量%、40重量%
となるようにTHFに溶解した。
【0076】これをガラス板にバーコートを用いて塗布
し、120度で1時間乾燥した。乾燥後、10μmの透
明で均一な膜が得られた。顕微鏡で観察したところ均一
フィルムが形成されたことが判明した。
【0077】更に、このサンプルを分光光度計にて60
0nmの波長における吸収を測定したところ膜厚1μm
あたりの吸光度として0.001が得られ透明であっ
た。
【0078】また、水の接触角を測定したところ107
degと低表面エネルギー化されており良好であった。
【0079】実施例3 合成例2の樹脂、4−[2−(トリエトキシシリル)エ
チル]トリフェニルアミン及びポリカーボネート樹脂
(商品名 Z−200、三菱瓦斯化学(株)製)を固形
分としてそれぞれ20重量%、40重量%、40重量%
となるようにTHFに溶解した。
【0080】これを50μm厚のアルミニウム板にバー
コートを用いて塗布し、120度で1時間乾燥した。乾
燥後、20μmの透明で均一な膜が得られた。顕微鏡で
観察したところ均一フィルムが形成されたことが判明し
た。
【0081】更に、このサンプルに導電性ゴムローラを
当接させてアルミニウム板をアースとして導電性ゴムロ
ーラに−600Vを印加して、更に、ピーク間1500
V、1500Hzの交流を重畳させることにより帯電に
よる劣化試験を1時間行った。劣化試験により導電性ゴ
ムローラが前記サンプルに当接している部分の近傍に放
電による凹みが生じ、その凹みの深さを耐放電性の評価
として測定した。その結果本実施例のシートにおける凹
みは0.3μmときわめて小さいものであった。
【0082】実施例4 鏡面加工により作成した外径60mmのアルミニウムシ
リンダーに陽極酸化によりアルマイトを形成したものを
導電性支持体として用いた。
【0083】次に、電荷発生層として下記のビスアゾ顔
料5部(重量部、以下同様)をシクロヘキサノン95部
にポリビニルベンザール(ベンザール化度75%以上)
2部を溶解した液に加え、サンドミルで20時間分散し
た。
【0084】この分散液を前記導電性支持体の上に乾燥
後の膜厚が0.2μmとなるように浸漬コーティング法
で塗工した。
【0085】
【化1】
【0086】次いで、下記の構造式を有するトリアリー
ルアミン化合物5部と合成例1の樹脂2.5部及びポリ
カーボネート樹脂(商品名 Z−400、三菱瓦斯化学
(株)製)5部をテトラハイドロフラン70部に溶解し
た電荷輸送層用の液を前記の電荷発生層の上に浸漬コー
ティング法により乾燥後12μmの膜厚に塗工した。
【0087】
【化2】
【0088】−700Vに帯電して波長680nmで電
子写真特性を測定したところ、E1/2 (−350Vまで
帯電電位が減少する露光量)=1.2μJ/cm2 、残
留電位48Vと良好であった。
【0089】本電子写真感光体をキヤノン製デジタル複
写機GP55(ローラー帯電方式)を前述の照射スポッ
ト径となるように改造した評価機にて初期帯電−400
Vにて画像評価を行ったところ、初期及び5000枚耐
久試験後も、均一性の優れた画像出力が得られ、階調再
現性も400dpiにて256階調ときわめて良好であ
り、感光体の摩耗量も1000枚の耐久試験あたり0.
4μmと少なかった。
【0090】また、感光体の表面の水の接触角を測定す
ると初期が104degに対して5000枚耐久試験後
も98degと良好であった。
【0091】実施例5 合成例1の樹脂、4−[2−(トリエトキシシリル)エ
チル]トリフェニルアミン及びポリカーボネート樹脂
(商品名 Z−200、三菱瓦斯化学(株)製)を固形
分としてそれぞれ20重量%、40重量%、40重量%
となるようにTHFに溶解した。
【0092】これを50μm厚のアルミニウム板にバー
コートを用いて塗布し、120度で1時間乾燥した。乾
燥後、20μmの透明で均一な膜が得られた。顕微鏡で
観察したところ均一フィルムが形成されたことが判明し
た。
【0093】更に、このサンプルに導電性ゴムローラを
当接させてアルミニウム板をアースとして導電性ゴムロ
ーラに−600Vを印加して、更に、ピーク間1500
V、1500Hzの交流を重畳させることにより帯電に
よる劣化試験を1時間行った。劣化試験により導電性ゴ
ムローラが前記シートに当接している部分の近傍に放電
による凹みが生じ、その凹みの深さを耐放電性の評価と
して測定した。その結果本実施例のシートにおける凹み
は0.1μmときわめて小さいものであった。
【0094】実施例6 鏡面加工により作成した外径80mmのアルミニウムシ
リンダーに陽極酸化によりアルマイトを形成したものを
用いて電荷発生層及び電荷輸送層は実施例4と同じ条件
で感光体を作成した。
【0095】本電子写真感光体をキヤノン製デジタルカ
ラー複写機CLC500(コロナ帯電方式)を前述の照
射スポット径となるように改造した評価機にて初期帯電
−400Vにて画像評価を行ったところ、初期及び50
00枚耐久試験後も、均一性の優れた画像出力が得ら
れ、階調再現性も400dpiにて256階調ときわめ
て良好であり、感光体の摩耗量も1000枚の耐久試験
あたり0.2μmと少なかった。
【0096】また、感光体の表面の水の接触角を測定す
ると初期が104degに対して5000枚耐久試験後
も94degと良好であった。
【0097】実施例7 引き抜き加工により得られた外径30mmのアルミニウ
ムシリンダーを用いて導電層としてフェノール樹脂(商
品名 プライオーフェン、大日本インキ化学工業(株)
製)167部をメチルセロソルブ100部に溶解したも
のへ導電性硫酸バリウム超微粒子(1次粒径50nm)
200部及び平均粒径2μmのシリコーン樹脂粒子3部
を分散したものを浸漬コーティング法により、乾燥後の
膜厚が15μmとなるように塗工した。
【0098】下引き層としてアルコール可溶性共重合ナ
イロン(商品名 アミランCM−8000、東レ(株)
製)5部をメタノール95部に溶解した溶液を浸漬コー
ティング法により塗工した。80℃で10分間乾燥し
て、膜厚が1μmの下引き層を形成した。
【0099】次に、電荷発生層としてI型オキシチタニ
ウムフタロシアニン顔料5部をシクロヘキサノン95部
にポリビニルベンザール(ベンザール化度75%以上)
2部を溶解した液に加え、サンドミルで2時間分散し
た。
【0100】この分散液を先に形成した下引き層の上に
乾燥後の膜厚が0.2μmとなるように浸漬コーティン
グ法で塗工した。
【0101】次いで、合成例2で用いたフッ素変成有機
ケイ素樹脂27.5部と実施例4で用いたトリアリール
アミン化合物55部とポリカーボネート樹脂(商品名
Z−400、三菱瓦斯化学(株)製)55部をテトラハ
イドロフラン70部に溶解した電荷輸送層用の液を前記
の電荷発生層の上に浸漬コーティング法により乾燥後1
0μmの膜厚に塗工した。
【0102】水の接触角は105度であった。
【0103】−700Vに帯電して波長680nmで電
子写真特性を測定したところ、E1/2 (−350Vまで
帯電電位が減少する露光量)=0.1μJ/cm2 、残
留電位45Vと良好であった。
【0104】本電子写真感光体をキヤノン製レーザービ
ームプリンタP270の改造機(前述の照射スポット条
件に改造、ACローラー帯電器使用)にて初期帯電−5
00Vにて画像評価を行ったところ、4000枚の耐久
試験後の感光体の摩耗量は2μm以下ときわめて少な
く、耐久後の水の接触角も100度と良好で、画像の劣
化もなく、600dpi相当の入力信号においてのハイ
ライト部の1画素再現性も十分であった。
【0105】実施例8 実施例7と同様に引き抜き加工により得られた外径30
mmのアルミニウムシリンダーを用いて導電層としてフ
ェノール樹脂(商品名 プライオーフェン、大日本イン
キ化学工業(株)製)167部をメチルセロソルブ10
0部に溶解したものへ導電性硫酸バリウム超微粒子(1
次粒径50nm)200部を分散したものを浸漬コーテ
ィング法により、乾燥後の膜厚が10μmとなるように
塗工した。この導電性支持体に実施例6と同様に1μm
の下引き層、0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0106】次に、実施例4において用いたトリアリー
ルアミン化合物5部とポリカーボネート樹脂(商品名
Z−400、三菱瓦斯化学(株)製)5部をクロロベン
ゼン70部に溶解した電荷輸送層用の液を前記の電荷発
生層の上に浸漬コーティング法により乾燥後8μmの膜
厚に塗工した。
【0107】前記電荷輸送層の上に実施例2で作成した
樹脂溶液をスプレーコーティング法により乾燥後4μm
となるように塗布した。
【0108】110℃にて2時間乾燥、熱硬化して本発
明の感光体を作成した。
【0109】水の接触角は109度であった。
【0110】−700Vに帯電して波長680nmで電
子写真特性を測定したところ、E1/2 (−350Vまで
帯電電位が減少する露光量)=0.14μJ/cm2
残留電位39Vと良好であった。
【0111】本電子写真感光体をキヤノン製レーザービ
ームプリンタP270の改造機(780nm、100m
Wの半導体レーザーを用いてレーザースポット径60×
20μm2 に光学系を変更)にて初期帯電−500Vに
て画像評価を行ったところ、4000枚の耐久試験後の
感光体の摩耗量は2.5μmときわめて少なく、水の接
触角は98度と良好で黒ポチ等の電荷注入及び干渉縞に
よる画像の劣化もなく、600dpi相当の入力信号に
おいてのハイライト部の1画素再現性も十分であった。
【0112】実施例9 引き抜き加工により得られた外径30mmのアルミニウ
ムシリンダーを用いて導電層としてフェノール樹脂(商
品名 プライオーフェン、大日本インキ化学工業(株)
製)167部をメチルセロソルブ100部に溶解したも
のへ導電性硫酸バリウム超微粒子(1次粒径50nm)
200部及び平均粒径2μmのシリコーン樹脂粒子3部
を分散したものを浸漬コーティング法により、乾燥後の
膜厚が15μmとなるように塗工した。
【0113】下引き層としてアルコール可溶性共重合ナ
イロン(商品名 アミランCM−8000、東レ(株)
製)5部をメタノール95部に溶解した溶液を浸漬コー
ティング法により塗工した。80℃で10分間乾燥し
て、膜厚が1μmの下引き層を形成した。
【0114】次に、電荷発生層としてI型オキシチタニ
ウムフタロシアニン顔料5部をシクロヘキサノン95部
にポリビニルベンザール(ベンザール化度75%以上)
2部を溶解した液に加え、サンドミルで2時間分散し
た。
【0115】この分散液を先に形成した下引き層の上に
乾燥後の膜厚が0.2μmとなるように浸漬コーティン
グ法で塗工した。
【0116】次いで、合成例2で用いたフッ素変成有機
ケイ素樹脂27.5部と実施例4で用いたトリアリール
アミン化合物55部とポリカーボネート樹脂(商品名
Z−400、三菱瓦斯化学(株)製)55部をテトラハ
イドロフラン70部に溶解した電荷輸送層用の液を前記
の電荷発生層の上に浸漬コーティング法により乾燥後2
0μmの膜厚に塗工した。
【0117】水の接触角は105度であった。
【0118】−700Vに帯電して波長680nmで電
子写真特性を測定したところ、E1/2 (−350Vまで
帯電電位が減少する露光量)=0.11μJ/cm2
残留電位51Vと良好であった。
【0119】本電子写真感光体をキヤノン製レーザービ
ームプリンタP270の改造機(前述の照射スポット条
件に改造、ACローラー帯電器使用)にて初期帯電−5
00Vにて画像評価を行ったところ、4000枚の耐久
試験後の感光体の摩耗量は2μm以下ときわめて少な
く、耐久後の水の接触角も100度と良好で、画像の劣
化もなかったが600dpi相当の入力信号においての
ハイライト部の1画素再現性がやや不十分であった。
【0120】実施例10 引き抜き加工により得られた外径30mmのアルミニウ
ムシリンダーを用いて導電層としてフェノール樹脂(商
品名 プライオーフェン、大日本インキ化学工業(株)
製)167部をメチルセロソルブ100部に溶解したも
のへ導電性硫酸バリウム超微粒子(1次粒径50nm)
200部及び平均粒径2μmのシリコーン樹脂粒子3部
を分散したものを浸漬コーティング法により、乾燥後の
膜厚が15μmとなるように塗工した。
【0121】下引き層としてアルコール可溶性共重合ナ
イロン(商品名 アミランCM−8000、東レ(株)
製)5部をメタノール95部に溶解した溶液を浸漬コー
ティング法により塗工した。80℃で10分間乾燥し
て、膜厚が1μmの下引き層を形成した。
【0122】次に、電荷発生層としてI型オキシチタニ
ウムフタロシアニン顔料5部をシクロヘキサノン95部
にポリビニルベンザール(ベンザール化度75%以上)
2部を溶解した液に加え、サンドミルで2時間分散し
た。
【0123】この分散液を先に形成した下引き層の上に
乾燥後の膜厚が0.2μmとなるように浸漬コーティン
グ法で塗工した。
【0124】次いで、合成例3で用いたフッ素変成有機
ケイ素樹脂47.0部と実施例4で用いたトリアリール
アミン化合物55部とポリカーボネート樹脂(商品名
Z−400、三菱瓦斯化学(株)製)55部をテトラハ
イドロフラン150部に溶解した電荷輸送層用の液を前
記の電荷発生層の上に浸漬コーティング法により乾燥後
12μmの膜厚に塗工した。
【0125】水の接触角は102度であった。
【0126】−550Vに帯電して波長680nmで電
子写真特性を測定したところ、E1/2 (−275Vまで
帯電電位が減少する露光量)=0.16μJ/cm2
残留電位30Vと良好であった。
【0127】本電子写真感光体をキヤノン製レーザービ
ームプリンタP270の改造機(前述の照射スポット条
件に改造、ACローラー帯電器使用)にて初期帯電−5
00Vにて画像評価を行ったところ、4000枚の耐久
試験後の感光体の摩耗量は2μm以下ときわめて少な
く、耐久後の水の接触角も90度と良好で、画像の劣化
もなかった。
【0128】実施例11 引き抜き加工により得られた外径30mmのアルミニウ
ムシリンダーを用いて導電層としてフェノール樹脂(商
品名 プライオーフェン、大日本インキ化学工業(株)
製)167部をメチルセロソルブ100部に溶解したも
のへ導電性硫酸バリウム超微粒子(1次粒径50nm)
200部及び平均粒径2μmのシリコーン樹脂粒子3部
を分散したものを浸漬コーティング法により、乾燥後の
膜厚が15μmとなるように塗工した。
【0129】下引き層としてアルコール可溶性共重合ナ
イロン(商品名 アミランCM−8000、東レ(株)
製)5部をメタノール95部に溶解した溶液を浸漬コー
ティング法により塗工した。80℃で10分間乾燥し
て、膜厚が1μmの下引き層を形成した。
【0130】次に、電荷発生層としてI型オキシチタニ
ウムフタロシアニン顔料5部をシクロヘキサノン95部
にポリビニルベンザール(ベンザール化度75%以上)
2部を溶解した液に加え、サンドミルで2時間分散し
た。
【0131】この分散液を先に形成した下引き層の上に
乾燥後の膜厚が0.2μmとなるように浸漬コーティン
グ法で塗工した。
【0132】次いで、合成例4で用いたフッ素変成有機
ケイ素樹脂70部と実施例4で用いたトリアリールアミ
ン化合物55部とポリカーボネート樹脂(商品名 Z−
400、三菱瓦斯化学(株)製)55部をテトラハイド
ロフラン150部に溶解した電荷輸送層用の液を前記の
電荷発生層の上に浸漬コーティング法により乾燥後15
μmの膜厚に塗工した。
【0133】水の接触角は112度であった。
【0134】−700Vに帯電して波長680nmで電
子写真特性を測定したところ、E1/2 (−350Vまで
帯電電位が減少する露光量)=0.20μJ/cm2
残留電位40Vと良好であった。
【0135】本電子写真感光体をキヤノン製レーザービ
ームプリンタP270の改造機(前述の照射スポット条
件に改造、ACローラー帯電器使用)にて初期帯電−5
00Vにて画像評価を行ったところ、4000枚の耐久
試験後の感光体の摩耗量は3μm以下ときわめて少な
く、耐久後の水の接触角も100度と良好で、画像の劣
化もなかった。
【0136】実施例12 引き抜き加工により得られた外径30mmのアルミニウ
ムシリンダーを用いて導電層としてフェノール樹脂(商
品名 プライオーフェン、大日本インキ化学工業(株)
製)167部をメチルセロソルブ100部に溶解したも
のへ導電性硫酸バリウム超微粒子(1次粒径50nm)
200部及び平均粒径2μmのシリコーン樹脂粒子3部
を分散したものを浸漬コーティング法により、乾燥後の
膜厚が15μmとなるように塗工した。
【0137】下引き層としてアルコール可溶性共重合ナ
イロン(商品名 アミランCM−8000、東レ(株)
製)5部をメタノール95部に溶解した溶液を浸漬コー
ティング法により塗工した。80℃で10分間乾燥し
て、膜厚が1μmの下引き層を形成した。
【0138】次に、電荷発生層としてI型オキシチタニ
ウムフタロシアニン顔料5部をシクロヘキサノン95部
にポリビニルベンザール(ベンザール化度75%以上)
2部を溶解した液に加え、サンドミルで2時間分散し
た。
【0139】この分散液を先に形成した下引き層の上に
乾燥後の膜厚が0.2μmとなるように浸漬コーティン
グ法で塗工した。
【0140】次いで、合成例5で用いたフッ素変成有機
ケイ素樹脂20部と実施例4で用いたトリアリールアミ
ン化合物55部とポリカーボネート樹脂(商品名 Z−
400、三菱瓦斯化学(株)製)55部をテトラハイド
ロフラン150部に溶解した電荷輸送層用の液を前記の
電荷発生層の上に浸漬コーティング法により乾燥後12
μmの膜厚に塗工した。
【0141】水の接触角は108度であった。
【0142】−550Vに帯電して波長680nmで電
子写真特性を測定したところ、E1/2 (−275Vまで
帯電電位が減少する露光量)=0.19μJ/cm2
残留電位28Vと良好であった。
【0143】本電子写真感光体をキヤノン製レーザービ
ームプリンタP270の改造機(前述の照射スポット条
件に改造、ACローラー帯電器使用)にて初期帯電−5
00Vにて画像評価を行ったところ、4000枚の耐久
試験後の感光体の摩耗量は3μm以下ときわめて少な
く、耐久後の水の接触角も93度と良好で、画像の劣化
もなかった。
【0144】比較例1 テフロン微粒子(タイキン工業(株)製、ルブロンLD
−1、粒子径 約0.2μm)、4−[2−(トリエト
キシシリル)エチル]トリフェニルアミン及びポリカー
ボネート樹脂(商品名 Z−200、三菱瓦斯化学
(株)製)を固形分としてそれぞれ5重量%、47.5
重量%、47.5重量%となるようにTHFに溶解し
た。
【0145】これをガラス板にバーコートを用いて塗布
し、120度で1時間乾燥したところ、乾燥後、10μ
mの白濁した膜が得られた。顕微鏡で観察したところ凝
集したテフロン粒子が観測された。
【0146】更に、このサンプルを分光光度計にて60
0nmの波長における吸収を測定したところ膜厚1μm
あたりの吸光度として0.022が得られ、かなりの光
が散乱していることが確認された。
【0147】また、水の接触角を測定したところ86d
egと低表面エネルギー化は不十分であった。
【0148】比較例2 メチルポリシロキサン樹脂を主成分とする樹脂溶液の調
整 メチルシロキサン単位80モル%、ジメチルシロキサン
単位20モル%からなる1重量%のシラノール基を含む
シリコーン樹脂10gをトルエン10gに溶解し、均一
な溶液にした。
【0149】電荷輸送層への相溶性試験 上記メチルポリシロキサン樹脂溶液、4−[2−(トリ
エトキシシリル)エチル]トリフェニルアミン及びポリ
カーボネート樹脂(商品名 Z−200、三菱瓦斯化学
(株)製)を固形分としてそれぞれ5重量%、47.5
重量%、47.5重量%となるようにTHFに溶解し
た。
【0150】これをガラス板にバーコートを用いて塗布
し、120度で1時間乾燥したところ、乾燥後、10μ
mの白濁した凹凸のある膜が得られた。顕微鏡で観察し
たところ凝集した不均一な部分が観測された。
【0151】更に、このサンプルを分光光度計にて60
0nmの波長における吸収を測定したところ膜厚1μm
あたりの吸光度として0.05が得られ、かなりの光が
散乱していることが確認された。
【0152】また、水の接触角を測定したところ103
degと低表面エネルギー化されており良好であった。
【0153】比較例3 フェニルポリシロキサン樹脂を主成分とする樹脂溶液の
調製 フェニルシロキサン単位40モル%、ジフェニルシロキ
サン単位20モル%、メチルシロキサン単位20モル
%、ジメチルシロキサン単位20%からなる1重量%の
シラノール基を含むシロキサン樹脂12gをトルエン1
0gに溶解し、均一な溶液にした。
【0154】電荷輸送層への相溶性試験 上記メチルポリフェニルシロキ樹脂溶液、4−[2−
(トリエトキシシリル)エチル]トリフェニルアミン及
びポリカーボネート樹脂(商品名 Z−200、三菱瓦
斯化学(株)製)を固形分としてそれぞれ20重量%、
40重量%、40重量%となるようにTHFに溶解し
た。
【0155】これをガラス板にバーコートを用いて塗布
し、120度で1時間乾燥したところ、乾燥後、10μ
mの白濁した膜が得られた。
【0156】更に、このサンプルを分光光度計にて60
0nmの波長における吸収を測定したところ膜厚1μm
あたりの吸光度として0.012が得られ、かなりの光
が散乱していることが確認された。
【0157】また、水の接触角を測定したところ88d
egと低表面エネルギー化は十分ではなかった。
【0158】比較例4 4−[2−(トリエトキシシリル)エチル]トリフェニ
ルアミン及びポリカーボネート樹脂(商品名 Z−20
0、三菱瓦斯化学(株)製)を固形分としてそれぞれ5
0重量%、50重量%となるようにTHFに溶解した。
【0159】これを50μm厚のアルミニウム板にバー
コートを用いて塗布し、120度で1時間乾燥したとこ
ろ、乾燥後、20μmの透明で均一な膜が得られた。顕
微鏡で観察したところ均一フィルムが形成されたことが
判明した。
【0160】更に、このサンプルに導電性ゴムローラを
当接させてアルミニウム板をアースとして導電性ゴムロ
ーラに−600Vを印加して、更に、ピーク間1500
V、1500Hzの交流を重畳させることにより帯電に
よる劣化試験を1時間行った。劣化試験により導電性ゴ
ムローラが前記シートに当接している部分の近傍に放電
による凹みが生じ、その凹みの深さを耐放電性の評価と
して測定した。
【0161】その結果上記のシートにおける凹みは1μ
mとかなり大きいものであった。
【0162】比較例5 実施例4において用いたトリアリールアミン化合物5部
とポリカーボネート樹脂(商品名 Z−400、三菱瓦
斯化学(株)製)5部をクロロベンゼン70部に溶解し
た電荷輸送層用の液を前記電荷発生層の上に浸漬コーテ
ィング法により乾燥後12μmの膜厚に塗工して実施例
4と同じキヤノン製レーザービームプリンタにて画像評
価を行ったところ、4000枚の耐久試験後は干渉縞及
び黒ポチが認められ、摩耗量が5μmと大きく、水の接
触角も72度と小さいために不良であり、600dpi
でのハイライト部の1画素再現も不十分でムラがあっ
た。
【0163】比較例6 引き抜き加工により得られた外径30mmのアルミニウ
ムシリンダーを用いて導電層としてフェノール樹脂(商
品名 プライオーフェン、大日本インキ化学工業(株)
製)167部をメチルセロソルブ100部に溶解したも
のへ導電性硫酸バリウム超微粒子(1次粒径50nm)
200部及び平均粒径2μmのシリコーン樹脂粒子3部
を分散したものを浸漬コーティング法により、乾燥後の
膜厚が15μmとなるように塗工した。
【0164】下引き層としてアルコール可溶性共重合ナ
イロン(商品名 アミランCM−8000、東レ(株)
製)5部をメタノール95部に溶解した溶液を浸漬コー
ティング法により塗工した。80℃で10分間乾燥し
て、膜厚が1μmの下引き層を形成した。
【0165】次に、電荷発生層としてI型オキシチタニ
ウムフタロシアニン顔料5部をシクロヘキサノン95部
にポリビニルベンザール(ベンザール化度75%以上)
2部を溶解した液に加え、サンドミルで2時間分散し
た。この分散液を先に形成した下引き層の上に乾燥後の
膜厚が0.2μmとなるように浸漬コーティング法で塗
工した。
【0166】前記電荷発生層の上に実施例4において用
いたトリアリールアミン化合物5部とポリカーボネート
樹脂(商品名 Z−400、三菱瓦斯化学(株)製)5
部及びテフロン微粒子0.5部をクロロベンゼン70部
に分散、溶解した電荷輸送層用の液を浸漬コーティング
法により乾燥後12μmの膜厚に塗工して実施例4と同
じキヤノン製レーザービームプリンタにて画像評価を行
ったところ、4000枚の耐久試験後は摩耗量が4μm
程度であり、水の接触角も89度とやや低表面エネルギ
ーであったが、600dpiでのハイライト部の1画素
再現は耐久初期から不十分でムラがあった。
【0167】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体は、特定のフッ
素変性有機ケイ素樹脂を表面層に用いているため、耐摩
耗性に優れ、かつ表面エネルギーが小さいことから汚染
が少なく、クリーニング性に優れる。しかも残留電位等
の電気特性に優れる。更に、該電子写真感光体は光散乱
も少ないことからこれを用いた電子写真画像形成装置は
耐久性が優れているのみでなく、耐久後も良好な画像を
提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真装置の一例を示す正面図であ
る。
【図2】本発明の電子写真装置の他の例を示す正面図で
ある。
【図3】本発明の電子写真装置の他の例を示す正面図で
ある。
【図4】照射光ビームの強度分布とスポット面積の関係
を示す図である。
【図5】本発明の電子写真装置の他の例を示す正面図で
ある。
【図6】本発明の電子写真装置の他の例を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
1 電子写真感光体 2 帯電手段 4 現像手段 5 転写手段 6 クリーニング手段 7 前露光手段 9 記録材 10 直接帯電部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長尾 弥生 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小林 秀樹 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダウ コーニング・シリコーン株式会社研究開発 本部内 (72)発明者 正富 亨 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダウ コーニング・シリコーン株式会社研究開発 本部内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
    真感光体において、該感光体の表面層が、下記平均単位
    式(I)で示されるフッ素変成有機ケイ素樹脂を含有す
    ることを特徴とする電子写真感光体。 {F(CF2)a1−Q1 −R1m1 SiO(3-m1)/2x1{F(CF2)a2−Q2 −R2m 2 SiO(3-m2)/2x2・・・{F(CF2)ap−Qp −Rpmp SiO(3-mp)/2xp {R'1n1SiO(4-n1)/2y1{R'2n2SiO(4-n2)/2y2・・・{R'qnqSiO (4-nq)/2yq (I) (式中、R1 ,…,Rp ,R'1,…,R'qはアルキル基
    またはアリール基であり、Q1 ,…,Qp はアルキレン
    基である。m1 ,…,mp は0〜2の整数であり、n
    1 ,…,nq は0〜3の整数であり、a1 ,…,ap
    整数であり、x1 及びy1 は0を越える数であり、x
    2 ,…,xp 、y2 ,…,yq は0以上の数である。)
  2. 【請求項2】 前記表面層が、感光層である請求項1記
    載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記表面層が、電荷輸送層である請求項
    1記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記表面層が、電荷発生層である請求項
    1記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 前記表面層が、保護層である請求項1記
    載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 R1 ,…,Rp ,R'1,…,R'qが炭素
    数1〜12であり、Q1 ,…,Qp が炭素数2〜6であ
    り、(x1 +x2 +…+xp ):(y1 +y 2 +…+y
    q )=1:20〜1:5である請求項1記載の電子写真
    感光体。
  7. 【請求項7】 前記フッ素変成有機ケイ素樹脂の重量平
    均分子量が、1000〜100000である請求項1記
    載の電子写真感光体。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の電子写真感光体と、前記
    電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、帯電した前記
    電子写真感光体に対し像露光を行い静電潜像を形成する
    像露光手段と、静電潜像の形成された前記電子写真感光
    体をトナーで現像する現像手段とを有することを特徴と
    する電子写真装置。
  9. 【請求項9】 帯電手段、現像手段、及びクリーニング
    手段のうちの少なくとも1つを、請求項1記載の電子写
    真感光体とともにひとまとめに構成したことを特徴とす
    るプロセスカートリッジ。
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