JPH1067141A - 半導体レーザ制御装置 - Google Patents

半導体レーザ制御装置

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JPH1067141A
JPH1067141A JP13820197A JP13820197A JPH1067141A JP H1067141 A JPH1067141 A JP H1067141A JP 13820197 A JP13820197 A JP 13820197A JP 13820197 A JP13820197 A JP 13820197A JP H1067141 A JPH1067141 A JP H1067141A
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JP
Japan
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pulse width
data
output
semiconductor laser
modulation
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Application number
JP13820197A
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English (en)
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Hidetoshi Ema
秀利 江間
Masaaki Ishida
雅章 石田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集積度が高くて小型・省電力化を図れる構成
で多階調な高品位画像とか、階調は低いが高密度な高品
位画像といったような要求される画像出力形態に任意に
対応できるようにする。 【解決手段】 入力データに基づいて、入力データに対
しパルス幅変調と強度変調とを同時に行う発光指令信号
を生成するパルス幅変調・強度変調信号生成部13、半
導体レーザ3と受光素子4とともに光・電気負帰還ルー
プ5を形成する誤差増幅部9、電流駆動部11ととも
に、周波数選択信号Mに応じてクロック周波数の異なる
出力モードを選択する出力モード切換手段を1チップの
集積回路12で構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタ、
デジタル複写機、光ディスク装置、光通信装置等におけ
る光源として用いられる半導体レーザを駆動制御するた
めの半導体レーザ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザは極めて小型であって、か
つ、駆動電流により高速に直接変調を行うことができる
ので、近年、レーザプリンタ等の光源として広く使用さ
れている。
【0003】しかし、半導体レーザの駆動電流と光出力
との関係は、温度により著しく変化するので、半導体レ
ーザの光強度を所望の値に設定しようとする場合に問題
となる。この問題を解決して半導体レーザの利点を活か
すために、APC(Automatic Power Control)方式
の一つとして、半導体レーザの光出力を受光素子により
モニタし、この受光素子に発生する半導体レーザの光出
力に比例する受光電流に比例する信号と、発光レベル指
令信号とが等しくなるように、常時、半導体レーザの順
方向電流を制御する光・電気負帰還ループにより半導体
レーザの光出力を所望の値に制御する方式が知られてい
る。この場合、受光素子の動作速度や、光・電気負帰還
ループを構成している増幅素子の動作速度等の限界によ
り制御速度に限界が生じる。
【0004】この点を考慮した改良方式が、例えば、特
開平2−205086号公報により提案されている。同
公報によれば、半導体レーザの光出力を受光素子により
モニタし、その出力と発光レベル指令信号とが等しくな
るように、常時、半導体レーザの順方向電流を制御する
光・電気負帰還ループと、発光レベル指令信号を半導体
レーザの順方向電流に変換する変換手段とを有し、光・
電気負帰還ループの制御電流と変換手段により生成され
た電流の和又は差の電流によって半導体レーザの光出力
を制御する方式が開示されている。ここに、光・電気負
帰還ループは例えば半導体レーザと受光素子と定電流源
と誤差増幅器とにより構成される。また、変換手段は例
えば定電流源により構成される。
【0005】これによれば、半導体レーザを変換手段に
よって直接駆動する電流に相当する光出力をPS とした
場合、半導体レーザの光出力のステップ応答特性は、 Pout =P0 +(PS −P0 ){1−exp(−2πf0
)} Pout ;半導体レーザの光出力 P0 ;半導体レーザの設定された光強度 t ;時間 f0 ;光・電気負帰還ループの開ループでの交叉周波
数 で近似される。PS ≒P0 であれば、瞬時に半導体レー
ザの光出力がP0 に等しくなるので、f0 の値は光・電
気負帰還ループのみの場合に比べて小さくてよいことが
分かる。現実的には、f0 =40MHz程度であればよ
く、この程度の交叉周波数であれば容易に実現できる。
【0006】また、特開平5−67833号公報におい
ては、上述した特開平2−205086号公報に示され
るような構成要素に関して、バイポーラトランジスタを
用いたIC化によリ光・電気負帰還ループの設計を容易
にした点が記載されている。
【0007】次に、レーザプリンタを例に採り、1ドッ
ト多値化技術の経緯について説明する。レーザプリンタ
は、当初、ラインプリンタに代わるノンインパクトプリ
ンタとして開発されたが、レーザプリンタの高速高解像
性からイメージプリンタとしての適用が早くから検討さ
れ、ディザ法をベースとした様々な記録方法が実用化さ
れている。また、近年の半導体技術の急速な進展によ
り、処理可能な情報量が急速に増大し、レーザプリンタ
においては、1ドット多値化技術が実用化され、より確
実にイメージプリンタとしての地位を固めつつある。し
かしながら、現行の多値化レベルはハイエンド機におい
ては8ビット相当の出力レベルを備えているが、ローエ
ンド機では高々数値程度に抑えられている。これは、一
因としては情報量の多さもあるが、主として、1ドット
多値化出力を実現する半導体レーザ制御変調部の回路規
模が大きく高価であることによる。
【0008】現在、1ドット多値化出力を行う半導体レ
ーザ制御変調方式としては、 A.光強度変調方式 B.パルス幅変調方式 C.パルス幅強度混合変調方式 が提案されている。
【0009】A.光強度変調方式(PM=Power Modu
lation) 光出力自身を変化させて記録する方式であり、中間露光
領域を利用して中間調記録を実現するため、印字プロセ
スの安定化が重要な要件であり、印字プロセスに対する
要求が厳しくなる。しかしながら、半導体レーザの制御
変調は容易となる。
【0010】B.パルス幅変調方式(PWM=Pulse
Width Modulation) 光出力レベルとしては2値であるが、その発光時間(つ
まり、パルス幅)を変化させて記録する方式であるの
で、PM方式と比較すると、中間露光領域の利用度が少
なく、さらに、隣接ドットを結合させることにより中間
露光領域を一層低減させることが可能となる(印字プロ
セス安定性に対する要求が低減する)。しかし、パルス
幅設定を8ビット、かつ、隣接ドット結合を実現する場
合には半導体レーザ制御変調部の構成は複雑となる。
【0011】C.パルス幅・強度混合変調方式(PWM
+PM方式) PM方式では印字プロセスの安定化への要求が厳しくな
り、PWM方式では半導体レーザ制御変調部が複雑とな
る問題を有することから、これらのPM方式とPWM方
式とを組み合わせた方式であり、例えば、特開平6−3
47852号公報中に開示されている。
【0012】この変調方式は、基本的には2値記録方式
であり、印字プロセスに対して安定であるPWM方式を
基調とし、そのパルス間の移り変わり部をPM方式によ
り補う方式である。この変調方式は、同じ階調数を実現
する場合、各々単独の変調方式に比較して、必要となる
パルス幅数、パワー値数が組み合わせることにより少な
くなるので、各々の方式分の構成を容易に達成でき、印
字プロセスに対して安定であると同時に集積化に適して
おり、小型化・低コスト化を図ることができる。このよ
うな変調方式を実現するため、半導体レーザ制御装置に
は、画像データと画素クロックとを入力とするパルス幅
生成部及びデータ変調部が設けられ、このパルス幅生成
部及びデータ変調部が半導体レーザ制御部及び半導体レ
ーザ駆動部に対する発光レベル指令信号を出力するよう
に構成されている。即ち、入力される画像データに従っ
てパルス幅生成部及びデータ変調部によりPWM方式を
基調とし、その移り変わり部をPM方式により補う。
【0013】この場合、この1ドット内でのパルス幅強
度混合変調方式をより具体的に実現するため、C‐MO
Sデバイスを用いたIC化によりパルス幅生成部を簡便
に形成し、バイポーラトランジスタを用いたIC化によ
り光・電気負帰還ループ部の設計を容易にする提案が、
上記の特開平6−347852号公報によりなされてい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−34785
2号公報等に示されるパルス幅・強度混合変調方式によ
れば、階調度の高い画像形成が可能となる。しかしなが
ら、レーザプリンタや複写機において画像を形成する場
合、常に1ドット当たり多くの階調を必要とするわけで
はなく(例えば、文字画像部等では基本的に2値出力で
よい)、階調数よりも書込み密度或いは書込み速度が優
先される場合もある。しかし、上記の特開平6−347
852号公報等ではこのような事情が考慮されておら
ず、目的にかなった出力形態を得るには不十分である。
【0015】この点をさらに考察すると、例えば、レー
ザプリンタ等において主走査方向の書込み開始位置を規
制するための主走査同期信号を得るためのディテクトパ
ルスを得たり、主走査方向に連続する直線或いは主走査
方向に連続する空白を得る場合であっても、1ドット多
値出力状態のパルス信号を与えて半導体レーザを駆動制
御しなければならず、適切な駆動制御から逸脱してしま
う。
【0016】また、この特開平6−347852号公報
に示される方式によっても、光・電気負帰還ループによ
る制御量を少なくする電流加算方式と、1ドット内での
パルス幅強度混合変調方式とを、より小型で省電力化を
達成し得るように集積度を高めた構成で実現し、より高
速かつ高精度に機能させる上では、まだ、改良の余地が
ある。
【0017】そこで、本発明は、より小型で省電力化を
達成し得るように集積度を高めて、より高速かつ高精度
に機能させ得るとともに要求される画像形態にあった出
力を任意に得ることができる半導体レーザ制御装置を得
ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
入力データに基づいて、前記入力データに対してパルス
幅変調と強度変調とを同時に行う発光指令信号を生成す
るパルス幅変調・強度変調信号生成部と、半導体レーザ
と、前記半導体レーザの光出力をモニタする受光素子と
ともに光・電気負帰還ループを形成して前記受光素子か
ら得られる前記半導体レーザの光出力に比例した受光信
号と前記パルス幅変調・強度変調信号生成部から与えら
れる発光指令信号とが等しくなるように前記半導体レー
ザの順方向電流を制御する誤差増幅部と、前記光・電気
負帰還ループの制御電流との和又は差の電流により前記
半導体レーザの駆動を制御するように前記パルス幅変調
・強度変調信号生成部により生成出力される発光指令信
号に応じた駆動電流を前記半導体レーザに順方向電流を
流す電流駆動部と、周波数選択信号に応じてクロック周
波数の異なる出力モードを選択する出力モード切換手段
とが1チップの集積回路で構成されている。
【0019】従って、周波数選択信号に応じて出力モー
ド切換手段によりクロック周波数の異なる出力モードが
選択される。そこで、階調数が多く要求される画像の場
合には1ドット内でのパルス幅・強度混合変調方式を活
かすことにより多階調の高品位画像を得ることができ、
階調数がそれほど要求されない画像の場合には階調数を
下げてクロック周波数を高くすることで主走査方向の書
込み密度を高くした高品位な画像が得られる。さらに
は、パルス幅変調・強度変調信号生成部なるデジタル制
御系から、誤差増幅部や電流駆動部のようなアナログ駆
動系、及び、出力モード切換手段まで含めて、全てが1
チップの集積回路として構成されているので、小型で省
電力化を図ることができ、より高速かつ高精度に動作さ
せることができる。
【0020】この場合、請求項2記載の発明では、パル
ス幅変調・強度変調信号生成部が、クロック周波数の異
なる出力モード分だけ複数個設けられており、出力モー
ド切換手段は、周波数選択信号に応じて前記パルス幅変
調・強度変調信号生成部中から何れか一つのパルス幅変
調・強度変調信号生成部を選択するように構成している
ので、異なるクロック周波数の出力モードを任意に設定
し、任意に選択することができる。
【0021】また、請求項3記載の発明では、パルス幅
変調・強度変調信号生成部が、入力データに対してパル
ス幅変調データと強度変調データとを生成するクロック
周波数の異なる出力モード分の複数個の変調部とこの変
調部から与えられるパルス変調データと強度変調データ
とに基づきパルス幅変調と強度変調とを同時に行う発光
指令信号を生成する一つの出力部とを有し、出力モード
切換手段は周波数選択信号に応じて前記変調部中から何
れか一つの変調部を前記出力部に対して選択するように
構成しているので、異なるクロック周波数の出力モード
を任意に設定し、任意に選択することができ、かつ、発
光指令信号生成手段が1つだけでよいので、必要とする
素子数を減らし、小型化及び集積化を図る上でも有利と
なる。
【0022】さらに、請求項4記載の発明では、パルス
幅変調・強度変調信号生成部は、入力クロックと同一周
波数で位相が一定量ずつ異なる複数個のパルスを生成す
るパルス生成手段と、入力された画像データをパルス幅
変調データと強度変調データとに変換するデータ変換手
段と、前記パルス生成手段により生成されたパルスより
前記パルス幅変調データに基づきパルス幅変調した複数
個のパルスを生成するパルス幅変調手段とを有し、出力
モード切換手段は、前記データ変換手段が周波数選択信
号に応じた変調データを生成して前記パルス幅変調手段
に出力する構成としている。従って、異なるクロック周
波数の出力モードを任意に設定し、任意に選択すること
ができる上に、画像データの入力端子がデータ変換手段
用だけで済むので少なくてよく、パルス幅変調手段及び
発光指令信号生成手段も1つでよく、必要とする素子数
を減らし、小型化及び集積化を図る上でも有利となる。
【0023】特に、請求項5記載の発明では、請求項4
記載の発明に関して、出力モードのクロック周波数が、
入力クロックに対して等倍と2倍とで選択自在としてい
るので、典型的な出力モード形態として、階調数が多く
要求される画像の場合には1ドット内でのパルス幅・強
度混合変調方式を活かすことにより多階調の高品位画像
を得ることができ、階調数がそれほど要求されない画像
の場合には階調数を下げてクロック周波数を2倍とした
主走査方向の書込み密度が2倍の高品位な画像が得られ
る。
【0024】請求項6記載の発明では、クロック周波数
の異なる出力モードの一つが、周波数選択信号となる強
制発光指令信号に基づき選択される出力モードとしてい
るので、画像データを全て0として強制発光指令信号を
加えることにより、画像データのクロックとは相関のな
いその強制発光指令信号の周波数にて書込みを行わせる
ことができ、例えば、ディテクトパルス等に有効に活用
できる。
【0025】請求項7記載の発明では、クロック周波数
の異なる出力モードの一つが、周波数選択信号となる強
制消灯指令信号に基づき選択される出力モードとしてい
るので、連続的に書込みを必要としない個所では画像デ
ータを全て0にすることなく、強制消灯指令信号を利用
するだけで簡単に実現できる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図面に基
づいて説明する。
【0027】<前提となる構成及び作用>本実施の形態
の半導体レーザ制御装置は、例えば、レーザプリンタ等
における光書込みに用いられる半導体レーザの光出力を
制御するための光・電気負帰還ループを含む制御装置と
して適用されている。図1は本実施の形態における半導
体レーザ制御装置1の前提となる基本ブロック図構成を
示し、半導体レーザ制御装置1には画像データと入力ク
ロックとを入力として発光指令信号を生成するパルス幅
生成・データ変調部2が設けられている。また、半導体
レーザ3に対してはその光出力をモニタする受光素子4
が設けられ、これらの半導体レーザ3及び受光素子4は
半導体レーザ制御部及び半導体レーザ駆動部(以下、略
して半導体レーザ制御・駆動部という)5に接続されて
いる。前記パルス幅生成・データ変調部2により生成さ
れた発光指令信号がこの半導体レーザ制御・駆動部5に
与えられている。
【0028】ここに、この半導体レーザ制御装置1は少
なくとも1ドット内で多階調を得る手法として、パルス
幅・強度混合変調方式が採用されている。即ち、入力さ
れる画像データに従ってパルス幅生成・データ変調部2
によりPWM方式を基調とし、その移り変わり部をPM
方式により補う。
【0029】その半導体レーザ3の光出力波形の基本概
念図を図2に示す。図2には説明を簡単にするため、パ
ルス幅3値、パワー6値の合計18階調を出力する場合
における半導体レーザ3の光出力波形を模式的に示すも
のである。この変調方式は、図示のように基本的にはP
WM方式であるので、中間露光領域を利用する強度変調
部は最小パルス幅で出力する必要がある。このような光
出力を得るためには、例えば、図3に示すようにパルス
幅をTとすると、パルス1に示すTとパルス2に示す
(T+ΔT)との2パルス、又は、パルス3に示すTと
パルス4に示すΔT(ΔTは最小パルス幅)との2パル
スを生成すればよい。Tのパルスにおいて全ビットをH
レベルにし、ΔTのパルスにおいてデータに従って各ビ
ットをオン・オフさせれば、図2や図3に示すような光
出力の波形を得ることができる。図3(a)は左寄せの
光波形、図3(b)は右寄せの光波形を示す。
【0030】次に、半導体レーザ制御・駆動部5の前提
的な構成例を図4により説明する。半導体レーザ3の光
出力を受光素子4によりモニタし、その出力と既にパル
ス幅変調を受けた発光レベル指令信号(DATA)とが等し
くなるように、常時、半導体レーザ3の順方向電流を制
御する光・電気負帰還ループ6と、発光レベル指令信号
(DATA)を半導体レーザ3の順方向電流に変換する電流
駆動部7とを有し、光・電気負帰還ループ6の制御電流
と電流駆動部7により生成された駆動電流の和(又は、
差)の電流によって半導体レーザ3の光出力を制御する
構成である。ここでは、前記光・電気負帰還ループ6は
半導体レーザ3と受光素子4とIDA1 なる電流源8と誤
差増幅器9とにより構成され、この誤差増幅器9の出力
により、抵抗Re とともに半導体レーザ3に直列に接続
された駆動トランジスタ10を駆動制御するように構成
されている。また、電流駆動部7はIDA2 なる電流源1
1により構成されている。
【0031】これによれば、半導体レーザ3を電流駆動
部7によって直接駆動する電流に相当する光出力をPS
とした場合、半導体レーザ3の光出力のステップ応答特
性は、前述した通り、 Pout =P0 +(PS −P0 ){1−exp(−2πf0
)} で近似される。PS ≒P0 であれば、瞬時に半導体レー
ザ3の光出力がP0 に等しくなるので、f0 の値は光・
電気負帰還ループ6のみの場合に比べて小さくてよい。
図5(a)が光・電気負帰還ループ6のみによる場合の
光出力の変化の様子を示すのに対し、図5(b)は電流
駆動部7による電流分IDA2 が付加された場合の光出力
の変化の様子を示す。現実的には、f0 =40MHz程
度であればよく、この程度の交叉周波数であれば容易に
実現できる。
【0032】<基本構成及び作用>次に、本実施の形態
の基本をなす半導体レーザ制御装置1のより具体的なブ
ロック図構成について図6により説明する。まず、半導
体レーザ制御・駆動部5側は前述したように光・電気負
帰還ループ6と、電流駆動部7を形成する電流源11と
により構成されている。前記光・電気負帰還ループ6
は、半導体レーザ3、受光素子4とともに、これらの半
導体レーザ3と受光素子4とにループ状に接続されて誤
差増幅部を構成する誤差増幅器9と駆動トランジスタ1
0とを含んで形成されている。ここに、本実施の形態で
は、半導体レーザ制御装置1に関して、パルス幅生成・
データ変調部2と半導体レーザ制御・駆動部5とがバイ
ポーラトランジスタにより1チップの集積回路12とし
て集積化されている。ここに、誤差増幅器9を含む光・
電気負帰還ループ6部分に関しては、特に図示しない
が、例えば特開平5−67833号公報中の図2に示さ
れるような周知のバイポーラトランジスタ回路を用いる
ことにより集積化できる。また、電流源11部分に関し
ても、特に図示しないが、例えば特開平5−67833
号公報中の図13及び図17に示されるような周知のバ
イポーラトランジスタ回路を用いることにより集積化で
きる。
【0033】一方、パルス幅生成・データ変調部2側の
より具体的な構成及び作用について、以下に説明する。
いま、本実施の形態では、パルス幅変調を3ビット(即
ち、8値)、強度変調を5ビット(即ち、32値)組合
せ、合計で1ドット当たり8ビット階調(256値)を
出力し得る構成例とする。このパルス幅生成・データ変
調部2は、大別すると、パルス幅変調・強度変調信号生
成部13と、発光指令信号生成部14とにより構成され
ている。
【0034】まず、発光指令信号生成部14は図7
(a)に示すように強度変調データPMDATAに従って電
流IDA,/IDA(信号に関して“/”は反転を示す;以
下、同様とする)に変換するD/A変換器(DAC)1
5と、パルス1に応じて電流IDAを流すか否かをスイッ
チングする差動スイッチ16aと、パルス2に応じて電
流IDAを流すか否かをスイッチングする差動スイッチ1
6bと、差動スイッチ16a,16bのスイッチングに
従い流れる電流/IDA,IDAを各々電圧/VDA,VDA
変換する電流‐電圧変換器(I‐V)17a,17bと
により構成されている。ここに、/IDA+IDA=Ifull
なる関係がある。電流値Ifullは強度変調データPMDA
TAを全てオンにした場合の電流IDAの値であり、発光指
令信号の最大電流値である。差動スイッチ16a,16
bはパルス1,2がともにHレベルの場合にはIDA1
fullとなるように機能する。パルス1がLレベルでパ
ルス2がHレベルの場合にはIDA1 =IDAとなる。パル
ス1,2がともにLレベルの場合にはIDA1 =0とな
る。つまり、パルス1,2がともにHレベルの場合には
DAの値(即ち、強度変調データPMDATA)によらず、
DA1 =Ifullとなる。よって、強度変調データPMDA
TAは1画素クロックの間、一定でよい。この結果、半導
体レーザ制御装置の高速化を図る点で有利となる。この
ような差動スイッチ16a,16bは例えば各々一対ず
つのバイポーラトランジスタを差動接続することにより
構成される。よって、発光指令信号生成部14自体もバ
イポーラトランジスタ構成として容易に集積化されて形
成される。
【0035】ちなみに、1ドット当たり8ビット(=2
56値)の階調数を出力し、強度変調を5ビット(=3
2値)とする場合、5ビットのD/A変換器15に流れ
る最大電流値は31I0 (I0 は最下位ビットに流れる
電流値)であり、これを所望の最大電流値Ifullに設定
すると、図7(a)に示す構成においては、31/25
6と32/256とが同じ出力となる。同様に、63/
256と64/256、〜、223/256と224/
256が各々同一となり、1ドット当たりの階調数が実
質的に249値階調となってしまう。この点を考慮した
場合には、図7(b)に示すように、差動スイッチ16
a,16bに対して常に電流I0 を流す定電流源18を
付加し、Ifull=32I0 となるように設定すれば、0
/256〜255/256なる256値階調を実現で
き、階調数が増加する。もっとも、画像データが全てH
レベルとなっても半導体レーザ3はフル点灯(=256
/256)しない(図7(a)では、255/256と
256/256とが同一であるためフル点灯する)。こ
の点をも考慮した場合には、図7(c)に示すように、
フルオン信号(画像データが全てHレベルの場合のみH
レベルとなる信号)により電流I0 を差動スイッチ16
a,16bに流す差動スイッチ19を付加すればよい。
これによれば、フルオン信号生成のための素子数は増加
するものの、0/256〜254/256、256/2
56の256値階調が実現できる。よって、発光指令信
号生成部14に関しては、目的に応じて、図7(a)〜
(c)の何れかの構成を用いればよい。
【0036】一方、パルス幅生成・データ変調部2中の
パルス幅変調・強度変調信号生成部13は、例えば、デ
ータ変換手段となるデータ変換部21と、パルス幅変調
手段となるパルス幅変調部22と、PLL構成でパルス
生成手段となるパルス生成発振器23とにより構成され
ている。前記パルス生成発振器23は図8に示すように
入力クロックに同期した内部クロックX0 と、このX0
と同一周波数(即ち、入力クロックとも同一周波数)で
一定量ずつの位相差を持つパルスX1 ,X2 ,〜,Xk
の位相差が異なる複数個のパルスを生成するもので、位
相周波数比較器(PD)24と電圧制御発振器(VC
O)25とローパスフィルタ(LPF)26とにより構
成されている。パルス幅変調を8値とした場合、k=7
であり、各々のパルスの位相差は1/8・TCK(TCK
入力クロックの周期)である。また、X4 ,X5 ,X
6 ,X7 は、各々X0 ,X1 ,X2 ,X3 の反転信号で
ある。ここに、入力クロックに同期させるパルスは何れ
であってもよく、図8ではパルスX6 を同期させてお
り、入力クロックから1/4周期遅れたX0 を内部クロ
ックとしている。
【0037】前記データ変換部21は入力された画像デ
ータをパルス幅変調データPWMDATAと強度変調データ
PMDATAとに変換する機能を持つ。前記パルス幅変調部
22は前記データ変換部21から得られるパルス幅変調
データPWMDATAに従ってパルス生成発振器23の出力
k 中から2つのパルスPWon,PWdaを生成する機能
を持つ。
【0038】例えば、図3(a)等に準じて、左寄せの
光出力波形を得るための論理を記述すると、(1)式の
ようになる。
【0039】
【数1】
【0040】ここで、(1)式中、Xn ,Xm ,Xn
,Xm′ は(2)式で示される。
【0041】
【数2】
【0042】また、Dn1,Dn2,Dm1,Dm2,Dn1′,
n2′,Dm1′,Dm2′はパルス幅変調データPWMDA
TAであり、画像データD7 (MSB)〜D0 (LSB)
のうち、上位3ビット、即ち、D7 ,D6 ,D5 をパル
ス幅変調のためのデータとすると、(3)式で表され
る。
【0043】
【数3】
【0044】このような論理を実現するため、データ変
換部21及びパルス幅変調部22は例えば図9に示すよ
うに構成されている。まず、データ変換部21中には各
々画像データD0 〜D7 を(3)式に従いパルス幅変調
データDni,Dni′,Dmj,Dmj′に変換する論理部2
7〜30が設けられている。31は画像データD0 〜D
7 中の下位5ビット分のデータを強度変調データD
pk(PMDATA)としてそのまま出力する論理部である。
これらの論理部27〜31は変調データを保持する手段
(例えば、フリップフロップやラッチ等)を有する。一
方、パルス幅変調部22中には各々パルス幅変調データ
ni,Dni′,Dmj,Dmj′に従ってパルスXk の内の
一つを選択するマルチプレクサ32〜35が設けられて
いる。さらに、これらのマルチプレクサ32〜35の出
力Xn ,Xn′ ,Xm ,Xm′ に関して(1)式の論理
を実行するANDゲート36a〜36d及びORゲート
36e,36fが設けられている。ORゲート36eの
出力がパルスPWda、ORゲート36fの出力がパルス
PWonとなる。このように主として論理を実行するデー
タ変換部21及びパルス幅変調部22についても、バイ
ポーラトランジスタで集積化して構成することができ
る。
【0045】なお、以降の説明においては、式を簡略化
するため、(2)式中の第1式を Xn =Xini …………………………(4) のように記述する。ここで、太字で記したXi ,D
niは各々(5)式に示す通りである。
【0046】
【数4】
【0047】また、Dniを省略して示す場合もある。
【0048】さらには、(2)式によるXn 等の生成
は、次の(6)式 Xn =Xinii =(X5,X6,X7,XH) Xm =Xjmjj =(X1,X2,X3,XH) Xn =Xi′ Dni′ Xi =(XL,X5,X6,X7,XH) Xm =Xj′ Dmj′ Xj =(XL,X1,X2,X3) …………………………(6) のようにしてもよい。ここで、XH 及びXL は各々常に
Hレベル、Lレベルの信号であり、(2)式においてX
0 ,X4 をXH 或いはXL に代えることで、リニアリテ
ィが向上する。これは、例えば、Xn にX0 が選択され
た場合、X0・X0となり、立上り、立下りが重なり合う
ため、他の場合に比べて立上り、立下り時間が若干遅く
なる。このため、クロックが特に高周波の場合には、生
成されるパルス幅のリニアリティが悪くなる。
【0049】また、(1)〜(3)式は、図3(a)に
例示するような左寄せの波形を得るための論理式を示す
が、パルス幅変調部22及びデータ変換部21を、
(7)〜(9)式の論理記述を実行する構成とすれば、
入力された位置制御データPにより、任意に左寄せの波
形か右寄せの波形かを選択することができる。これによ
り、ドット毎にドット位置の制御が可能となり、さら
に、右寄せ波形と左寄せ波形とを交互に繰り返すことに
よりドット集中型のパルス幅変調も可能となる。また、
本実施の形態によれば、パルスPWonはパルスPWda
り常に最小パルス分だけ短いパルスである、という相関
関係を有しているので、変調データの一部を共通化でき
る。即ち、Dni=Dni′,Dmj=Dmj′となる。よっ
て、例えば図9において、論理部28,30を省略で
き、データ変換部21の素子数を減らし、パルス幅変調
部22に対するデータ線の本数を減らすこともできる。
【0050】即ち、以下の論理式に示すようにすればよ
い。
【0051】
【数5】
【0052】<第一の実施の形態>本発明の第一の実施
の形態では、前述したような前提となる構成、基本構成
を踏まえた上で、さらに、書込み周波数を異ならせた出
力モードを選択し得るように構成されている。即ち、写
真画像等のように1ドット当たり多階調を必要とする画
像データに関しては前述した通りの1ドット内でのパル
ス幅・強度混合変調方式により入力クロックと等倍速度
で書込みを行うようにするが(“等倍モード”とす
る)、文字画像等のように1ドット内での多階調化より
も書込み密度の高度化を必要とする画像データに関して
は入力クロックに対する書込みクロック周波数を例えば
2倍に高める書込み方式(“2倍モード”とする)が選
択されるように構成されている。このため、図9に示し
たパルス幅変調・強度変調信号生成部13中のデータ変
換部21に対しては出力形態を選択するための周波数選
択信号Mも入力されている。この周波数選択信号Mは、
書込みクロック周波数を入力クロックと同じ(等倍)と
する場合にはM=1とされ、入力クロックの2倍とする
場合にはM=0とされる。
【0053】いま、書込みクロック周波数を変化させた
場合の光出力波形の基本概念図を図10に示す。図10
(a)は書込みクロック周波数が入力クロック(周期;
CK)と同じ周期の場合の光出力波形例を示している。
前述した1ドット内でのパルス幅・強度混合変調方式に
従い、パルス幅変調3ビット、強度変調5ビットの合計
8ビット階調とされている。一方、図10(b)は書込
みクロック周波数を入力クロックの1/2周期に速めた
場合の光出力波形例を示す。この2倍モードでは、1ド
ット当たり4ビット階調(パルス幅変調2ビット、強度
変調2ビット)となり階調数は減るものの、主走査方向
の画像書込み密度は2倍となる。この場合、書込みクロ
ック周波数を2倍にすると同時に半導体レーザ3から照
射されるレーザ光の走査速度、例えば、ポリゴンミラー
の回転速度を2倍にし、感光体の線速も同時に2倍にす
れば、全体として書込み速度が2倍に高速化される。
【0054】ここに、図10のタイムチャートに示すよ
うに、書込みクロック周波数が入力クロックと同じ等倍
モード時には1ドット当たりNビット階調(パルス幅変
調Mビット、強度変調(N−M)ビット)とし、書込み
クロック周波数が入力クロックの2倍である2倍モード
時には1ドット当たりN/2ビット階調(パルス幅変調
(M−1)ビット、強度変調(N/2−M+1)ビッ
ト)とすれば、画像データの入力端子数を同一にするこ
とができ(つまり、2倍モード時には2ドット分の画像
データをパラレル転送する)、データ変換部21におい
て周波数選択信号Mに応じた変調データを生成するよう
にすれば、最小パルス幅も同じであるので(即ち、2倍
モード時のパルス幅変調階調数は等倍モード時の1/2
となる)、パルス幅変調部22も共通化できる。よっ
て、このような処理は図9に示す回路構成で実現でき、
データ変換部21に周波数選択信号Mを入力し、2倍モ
ード時にはDni,Dmjを各々のドット変調データとして
生成すればよいことになる。
【0055】よって、図9におけるデータ変換部21の
構成を以下の(10)式に示す論理記述を実行する構成と
すれば、このデータ変換部21が本実施の形態における
出力モード切換手段37を構成することになる。即ち、
(10)式の例では、書込みクロック周波数を2倍とする
2倍モードの場合には、入力される画像データD7 〜D
0 のうち、上位4ビット(D7〜D4)に従い最初のドッ
トを、下位4ビット(D3〜D0)に従い次のドットを書
き込む。また、強度変調データは(11)式なる論理を実
行する構成とすればよい。
【0056】
【数6】
【0057】なお、パルス幅変調部22は書込み画素ク
ロックを変化させても同一でよいので、(7)(8)式に
よる論理記述を実行する構成とすればよい。
【0058】また、(10)(11)式を各々(12)(13)式と
すれば、書込み画素クロックを2倍とした場合にも左寄
せの波形か右寄せの波形かをドット毎に選択できる。即
ち、書込み画素クロックを2倍とする場合には、上位4
ビットのうち、1ビット(ここでは、D7 )を最初のド
ット位置制御データとし、残りの3ビットをパルス幅変
調(0〜4の5値出力)用のデータとしている。同様
に、下位4ビットのうち、1ビットをドット位置制御デ
ータとし、残りの3ビットをパルス幅変調用のデータと
している。また、強度変調データはM=0(即ち、2倍
モード時)には全てをLレベルとしている。
【0059】
【数7】
【0060】ところで、通常、入力するデータ列を画像
データNビットのデータ列とすると、出力できる階調数
は最大2^Nであり、0/2^N〜2^N/2^Nなる
2^N+1個の出力ステートのうち、1つ或いは数個が
欠落している。また、入力データ列としてさらに位置制
御信号1ビットを加えると左寄せ波形、右寄せ波形各々
のモードで2^N値階調出力となるが、何れのモードと
も、出力ステートのうち、1つが欠落している。そのた
め、完全に2^N+1個の階調を得るためには画像デー
タとしてN+1ビットと位置制御信号1ビットとが必要
となる。しかし、フルオフ(0/2^N)及びフルオン
(2^N/2^N)は左寄せ波形、右寄せ波形の何れで
も同一波形であるので、フルオフ、フルオン及び各々左
寄せ波形、右寄せ波形の中間値1/2^N〜(2^N−
1)/2^N(2×(2^N−1))個の計2^(N+
1)個のステートを出力するようにすれば、N+1ビッ
トのデータ列からでも位置制御まで含めた2^N+1値
階調出力となる。
【0061】例えば、データ列を4ビットとし、1ドッ
ト当たり9値階調(0/8〜8/8の9値であり、0/
8(常にオフ)、8/8(常にオン)、各々左寄せ又は
右寄せ波形の1/8〜7/8の計16のステートを持
つ)を持たせるには、表1に示すような真理値表に従う
ようにすればよい。
【0062】
【表1】
【0063】入力する画像データをこのようなデータ列
とすれば、1ビット少ないデータ列で同じ階調数が得ら
れる。よって、入力データ転送レートを低減でき、入力
端子数も低減できる。さらには、データ変換部21の前
段に通常用いられるバッファメモリも低減させることが
できる。逆にいえば、入力データ線数が決まっている場
合には、このようなデータ列とすることにより、階調数
を増加させることができる。特に、1ドット当たりのデ
ータのビット数が少ないときには効果的となる。
【0064】具体的に、書込みクロック周波数を2倍に
する場合、上位4ビット、下位4ビットで各々1ドット
当たりドット位置制御を含めた9値階調(表1の真理値
表を参照)とするデータ列とすれば、書込みクロック周
波数を2倍にした場合において入力データ線数を増やす
ことなく階調数を増加させて、高品位な画像を得ること
ができる。
【0065】即ち、(7)(12)(13)式を、各々、(14)(1
5)(16)式のようにすればよい。なお、(14)式でX
n ,Xn′ ,Xm ,Xm′ は(8)式に従う。また、強
度変調データDpkはM=0のとき、Dp4のみHレベルと
し他は全てLレベルとする。
【0066】
【数8】
【0067】ここに、本実施の形態では、2倍モード時
には画像データに従ってパルスPWdaをPWonと同じパ
ルス幅或いは最小パルス幅分だけ長くしたパルスとし、
強度変調データを一定にしてパルスPWdaがパルスPW
onよりも最小パルス分長くなったときに強度変調するよ
うにしているので、(11)式のように入力クロックの半
クロック単位で強度変調データを変化させるステートが
減少し、高速化の点でさらに有利となる。
【0068】<第二の実施の形態>本実施の形態におい
ては、図11に示すように、パルス幅変調部22と発光
指令信号生成部14との間に出力モード切換手段の一部
として機能するスイッチ部41が付加され、このスイッ
チ部41が強制消灯指令信号SW1や強制発光指令信号S
W2に応じて切換え動作を実行するように構成されてい
る。即ち、本実施の形態では、パルス幅変調部22に関
して、強制消灯指令信号SW1や強制発光指令信号SW2
加味することにより、(14)式に代えて(17)式のよう
な論理式が用意されており、入力した画像データに拘ら
ず、半導体レーザ3を強制的に消灯或いは発光させるこ
とができる構成とされている。ただし、強制消灯指令信
号SW1や強制発光指令信号SW2が同時にHレベルになる
ことはないものとする。
【0069】
【数9】
【0070】図11に示す構成によれば、強制消灯指令
信号SW1がオンになると(Hレベルになると)、全ての
パルス幅変調出力がオフとなる。これは、画像データが
全て0となるのと同等であり、画像データ自体を全て0
としなくてもよく、連続的に書込みを必要としない個所
の制御処理が容易となる。一方、画像データを全て0と
して強制発光指令信号SW2をオンにすると、入力クロッ
クの周波数とは相関のない強制発光指令信号SW2の周波
数にてフル点灯によるパルス幅変調方式にて任意の発光
を行わせることができる。よって、例えばディテクトパ
ルス等として有効に活用できる。
【0071】図12に、(17)(8)(15)式の論理記述に
従ってパルス幅変調を行うように構成されたデータ変換
部21、パルス幅変調部22及びスイッチ部41のブロ
ック構成例を示す。まず、データ変換部21には入力さ
れた画像データD0 〜D7 、位置制御データP及び周波
数選択信号Mに基づき(15)式の論理を行いパルス幅変
調データに変換する2つの論理部42,43が設けられ
ている。これらの論理部42,43の出力側には変換さ
れたパルス幅変調データを一時的に保持する手段、例え
ば、ラッチ回路44,45が設けられている。これらの
ラッチ回路44,45にはパルス生成発振器23からの
出力に基づきゲート信号を生成するゲート信号生成回路
46が接続されている。
【0072】さらに、パルス幅変調部22にはマルチプ
レクサ47〜50が設けられている。最初のマルチプレ
クサ47は位相差の異なるパルスX0 〜X7 のうちの4
つ(Xi )を入力とし、セレクト信号であるパルス幅変
調信号Dn1〜Dn4に従い入力信号Xi のうちの1つの正
転又は反転信号或いは常にHレベル又はLレベルの信号
を選択する機能を持つ。マルチプレクサ48〜50につ
いても同様である。さらに、これらのマルチプレクサ4
7〜50の後段にもマルチプレクサ51,52が設けら
れている。マルチプレクサ51はマルチプレクサ47,
48の出力であるXn ,Xn′ の何れかをセレクト信号
であるパルス幅変調信号Dn5,Dn6に従い選択する。マ
ルチプレクサ52についても同様である。53は内部ク
ロックを生成する回路であり、本実施の形態ではX0
そのまま、或いは、バッファを介して出力するように構
成されている。そして、マルチプレクサ51,52の出
力と内部クロック生成回路53による内部クロックとに
より、(17)式の論理に従いパルスPWda,PWonを生
成するANDゲート54a〜54d、ORゲート54
e,54fが設けられている。ORゲート54e,54
fの出力にはスイッチ部41を構成するマルチプレクサ
55,56が介在されている。これらのマルチプレクサ
55,56は強制消灯指令信号SW1又は強制発光指令信
号SW2に従い、ORゲート54e,54fからの出力を
そのまま、或いは、常時Lレベル又は常時Hレベルに切
り換えて出力する機能を持つ。
【0073】このようなデータ変換部21、パルス幅変
調部22及びスイッチ部41は、容易にバイポーラトラ
ンジスタ等により集積化することができる。例えば、入
力される画像データの保持や変調データの保持に用いら
れるデータ保持手段の一例をなすラッチ回路44の構成
例を図13に示す。いま、入力するデータをD,/D
(差動入力)、保持したデータをQ,/Qとすると、Q
=DG+Q(/G)のように記述できる。つまり、ラッ
チゲート信号GがHレベルの時、入力信号Dを出力し、
ラッチゲート信号GがLレベルの時、前のデータを保持
する。このラッチゲート信号Gは、パルス生成発振器2
3等により発生するパルス或いはその組合せに基づきゲ
ート信号生成回路46で容易に生成できる。例えば、図
8に示したタイムチャートを参照すれば、Xn を選択す
るための変調データDn を保持するためのラッチゲート
信号G1 は、G1 =X2・X4とすればよく、Xm を選択
するための変調データDm を保持するためのラッチゲー
ト信号G2 は、G2=X6・X0とすればよい。
【0074】また、図13に示すようなラッチ回路44
を2個縦列接続し、後段のラッチゲート信号を前段のラ
ッチ回路に対するラッチゲート信号を反転させた信号、
或いは、前段のラッチゲート信号がLレベルの期間中の
或る一定期間だけHレベルになる信号とすれば、フリッ
プフロップ構成となる。データ保持手段をフリップフロ
ップ構成とすれば、前段のラッチゲート信号の立下り直
前のデータが1クロックの間、ずっと保持されるので
(ラッチ回路44のみでは、ゲートトリガ信号がHレベ
ルの間に変化すると出力も変化してしまう)、強度変調
データの保持手段としては適している。
【0075】図14は、論理部42の一部をなし(15)
式のDn1に関する第1式をバイポーラトランジスタによ
り構成した論理回路57の例を示す。この論理回路57
の出力を図13に示すようなラッチ回路44等により保
持すればよい。
【0076】もっとも、図15に示すように、パルス幅
変調データDn1の生成とその保持を同時に行う論理回路
58として構成することで、素子数を減らすこともでき
る。即ち、図15は(18)式の論理記述を実行するよう
に構成されている。
【0077】
【数10】
【0078】なお、図15中、G1 はラッチゲート信号
である。また、Vth1,Vth2は各々各論理レベルの閾値
電圧であり、D5 等の入力信号は、外部から入力される
データを、例えば、図16に示すようなレベルシフト回
路59を用いて内部レベルの信号に変換したものであ
る。これらは必要に応じて、エミッタフォロワ、ダイオ
ード、抵抗等により電圧シフトしている。
【0079】また、周波数選択信号M,/Mは、外部か
らの周波数選択信号Mode から図17に示すような選択
信号生成回路60によって生成される。図17におい
て、ベースに基準電位VBBpが与えられたトランジスタ
1 と抵抗R1 とは電流I1 を流す電流源61を構成し
ている。トランジスタQ2 ,Q3 は差動スイッチ62を
構成し、一方には抵抗R2 ,R3 により周波数選択信号
Mode を内部レベル信号に変換されたものが印加され、
他方にはトランジスタQ4 〜Q7 、抵抗R4 〜R6 によ
り生成された閾値電圧が印加されている。いま、周波数
選択信号Mode がHレベルの時、トランジスタQ3 がオ
ンしてそのコレクタ電流は電流源61による電流I1
なり、選択信号Mの電位はI1・R1+VBE(VBE:トラ
ンジスタのベース・エミッタ間電圧)となりオン状態と
なる。一方、トランジスタQ2 のコレクタ電流はほぼ0
であるので、選択信号/Mはオフとなる。周波数選択信
号Mode がLレベルの時にはその逆となる。これらの選
択信号M,/Mをトランジスタ対と抵抗とで構成された
電流スイッチ(例えば、図15中の電流スイッチ63)
のベースに加えると、何れか一方のトランジスタのコレ
クタに電流が流れる。
【0080】(15)式中の他の式に関しても、同様にし
て、バイポーラトランジスタで構成できる。さらには、
他の論理式についても同様にしてバイポーラトランジス
タで集積化構成することができる。例えば、前述した
(9)式の第1式の場合であれば、図15において電流
スイッチ63の代わりに電流源を用い、その上段の回路
64部分を省けばよい。
【0081】強度変調データDPKを得るためにはラッチ
回路を縦列接続すればよい。図18は(16)式における
第1式のDp4を得るためのDp4生成部66の回路構成例
を示す。2つのラッチ回路67,68中の後段のラッチ
回路68にデータ保持と同時にデータ生成論理が組み込
まれている。前段のラッチ回路67は図13に示した構
成に関して正転出力のみを取り出すように構成したもの
で、省素子化が図られている。図中、D4 は図16のよ
うなレベルシフト回路を介して内部レベル信号に変換し
たものであり、Vth1 は閾値電圧である。M及び/Mは
前述したように図17の回路で生成でき、G1 及びG3
は各々のラッチゲート信号であり、G1は前述した通り
であり、G3 はG3 =X0 とすればよい。また、図18
においてトランジスタQ10のコレクタを抵抗R7 に接続
するようにすれば(16)式におけるDp3〜Dp0を生成で
きる。
【0082】次に、図12中に示したパルス幅変調部2
2に関しては、例えば、バイポーラトランジスタによっ
て図19及び図20に示すように構成できる。図19は
(8)式の第1式の論理記述を構成した回路を示し、図
12中のマルチプレクサ47に相当する。図20は(1
7)式の第1式の論理記述を構成した回路を示し、図1
2中のマルチプレクサ51,52,55、ANDゲート
54a,54c及びORゲート54eに相当する。
【0083】まず、図19において、基準電位VBBがベ
ースに加わったトランジスタQ11と抵抗R8 とは電流I
を流す電流源69であり、70〜72は各々差動スイッ
チであり、パルス幅変調データDn1及びDn2により差動
スイッチ70,71のトランジスタのうちの何れかのト
ランジスタがオンとなり、各々のコレクタに接続された
何れかの差動スイッチ73,74,75,76に電流が
流れる。これらの4つの差動スイッチ73〜76にはパ
ルス生成発振器23において生成された位相の異なるパ
ルスが加えられている。差動スイッチ73〜76の右側
のトランジスタには選択されるパルスXi (左からi=
1〜4)が加えられ、左側のトランジスタにはその反転
信号が加えられている(もっとも、左側のトランジスタ
のベースは、或る一定電位に固定してもよい)。しか
し、図示の如く、差動入力としたほうが、スイッチング
に必要なスイング電圧が小さくて済み、図19のように
多くのトランジスタを多段に積み上げて構成する場合に
は差動入力のほうが好ましい。
【0084】Xi の入力においては、さらに生成するパ
ルス幅変調のリニアリティも向上する。例えば、Dn2
0、Dn1=1の場合を考える。この場合、差動スイッチ
70の右側のトランジスタがオンとなり、差動スイッチ
74に電流が流れ、他の3つの差動スイッチ73,7
5,76には流れない。つまり、パルスX6 が選択され
たことになり、パルスX6 がHレベルの期間は差動スイ
ッチ77に、Lレベルの期間は差動スイッチ78に電流
が流れる。これらの差動スイッチ77,78には各々パ
ルス幅変調データDn3及びDn4が加えられ、双方ともH
レベルの時には抵抗R9 の端子電圧はパルスX6 と等し
い信号となり、双方ともLレベルの時にはパルスX2
(X6 の反転)と等しい信号となり、Dn3=0、Dn4
1の時にはパルスX6 に拘らず常時Lレベルとなり、D
n3=1、Dn4=0の時には常時Hレベルとなる。これ
が、エミッタフォロワとダイオードとを介してパルスX
n となり、同様にしてその反転信号が生成される。ま
た、Xn′ ,Xm ,Xm′ については、(8)式に従い
図19における入力信号を適宜変更することにより構成
できる。さらには、他の式によるXn の生成についても
同様にして構成できる。
【0085】図20も、基本的には図19と同様に構成
されているので、簡単に説明する。CK0 はパルスX0
を電圧シフトしただけのものであり、これを内部クロッ
クとする(前述した論理式との対応上、以後の説明でも
0 で記述する)。X0 がHレベルの時、差動スイッチ
72aの左側のトランジスタに電流が流れ、Dn5=0の
場合にはXn と、Dn5=1の場合にはXn′ とX0 とを
論理積した電流が差動スイッチ77aに流れ、X0 がL
レベルの時にはDm5に従いXm 又はXm′ と/X0 とを
論理積した電流が流れる。よって、これらを論理和した
電流が差動スイッチ77aに流れ、その反転した電流が
差動スイッチ78aを流れる。そこで、強制消灯指令信
号SW1、強制発光指令信号SW2がともにLレベルの場合
にはこの論理和した信号が抵抗R3′ の端子電圧とな
り、エミッタフォロワを介してPWdaとなり、強制消灯
指令信号SW1のみがHレベルの時にはパルス幅変調デー
タに拘らず常にLレベル、つまり、強制消灯指令信号S
W1、強制発光指令信号SW2はPWonも同一の信号である
ので、半導体レーザ3は強制オフとなる。強制発光指令
信号SW2のみがHレベルの時には常時Hレベル、つま
り、半導体レーザ3は強制オンとなる。PWonの生成は
図20の構成において入力信号を変更すればよい。
【0086】ここで、半導体レーザ制御・駆動部5側の
概略作用については前述したが、前述したパルス幅生成
・データ変調部2の構成に基づく作用について、図4を
参照して再度簡単に説明する。まず、光・電気負帰還ル
ープ6中の電流源8は変調されたデータ(パルス幅変調
された2つのパルスPWon,PWda及び強度変調データ
PMDATA)に従って生成された電流を流し、この電流と
受光素子4にて半導体レーザ3の光出力に比例して出力
されるモニタ電流とを比較し、その誤差分を誤差増幅器
9及び駆動トランジスタ10を介して半導体レーザ3の
順方向電流に変換することにより光・電気負帰還ループ
6を構成する。また、電流源11もパルス幅変調された
2つのパルスPWon,PWda及び強変調信号PMDATAに
従って生成された電流(つまり、電流IDA1 に比例する
電流)を流し、直接、半導体レーザ3の順方向電流とな
っている。
【0087】ここで、一般に半導体レーザ3の微分量子
効率や受光素子4の光・電気変換受光感度には素子ばら
つきがあるので、各々の特性に合わせて電流値を設定す
る必要がある。このような素子ばらつきに関して、I
DA1 の電流値を半導体レーザ3が所望の光出力となるよ
うに外部からの電流設定信号により設定、即ち、直流動
作的には受光素子4のモニタ電流値を設定することによ
り、個体差を吸収して半導体レーザ3が常に所望の光出
力となるように設定することが可能である。電流源8を
図7に示すような構成とする場合には、所望の最大発光
となるようにIfu llを設定することとなる。一方、半導
体レーザ3の微分量子効率や発振閾値電流に関しては、
用いる半導体レーザ3の経時変化や温度により大きく変
動するため、使用する条件における各々の値を検出し、
検出した値に応じて半導体レーザ3が所望の光量となる
順方向電流で駆動することにより、図5(b)に示すよ
うな波形を得ることができる。
【0088】電流源11に関しても図7のように構成す
ればよく、この場合のD/A変換器の最大電流値をI
full2 とすればこのIfull2 を設定すればよい。この設
定方法について簡単に説明する。所望の最大発光時にお
ける半導体レーザ3の順方向電流をImax 、オフセット
発光時(光・電気負帰還ループ6を常に動作させるため
には半導体レーザ3を完全にオフにはせず、僅かに発光
させておく必要がある)の半導体レーザ3の順方向電流
をImin とすると、この差分Imax −Imin とIfull2
とが等しくなるようにすればよい。即ち、最初にIDA2
=0(つまり、Ifull2 =0)の状態で半導体レーザ3
を最大発光させる。この時、制御電流のみで半導体レー
ザ3の順方向電流を流しているので、Imax =IDA1
なっている。次に、半導体レーザ3を最大発光状態を保
ちながらIDA2 を徐々に増やしていくと(発光指令信号
をオンにしてIfull2 を増加していくと)、制御電流I
DA1は徐々に減っていき、IDA1 =Imin となったと
き、Ifull2 =Imax −Iminとなる。このような設定
動作は、電源投入時やリセット時において所定の時間だ
けイニシャル動作として実行され、通常動作時にはI
full2 の値は保持される。
【0089】<第三の実施の形態>図21に本発明の第
三の実施の形態を示す。本実施の形態では、パルス幅変
調・強度変調信号生成部を形成するデータ変換部とパル
ス幅変調部と発光指令信号生成部とが、書込みクロック
周波数の異なる出力モード分だけ複数個設けられてい
る。まず、入力クロックaと入力データaとが入力され
るパルス幅変調部22a及びデータ変換部21aと、発
光指令信号生成部14aとが設けられている。同様に、
入力クロックbと入力データbとが入力されるパルス幅
変調部22b及びデータ変換部21bと、発光指令信号
生成部14bとが設けられている。このような構成が、
n個分設けられている。発光指令信号生成部14a,1
4b,〜の出力側には、周波数選択信号に応じて何れか
の出力のみを選択して出力する出力モード切換手段とな
るセレクタ81が設けられている。ここに、入力クロッ
クa,b,〜はその周波数を各々独立して設定自在とさ
れている。
【0090】よって、周波数選択信号によって何れかの
発光指令信号生成部からの出力を選択するだけで書込み
クロック周波数の異なる光出力波形を任意に得ることが
できる。例えば、パルス幅変調部22a及びデータ変換
部21a側に関しては前述した基本構成に準じて構成
し、対応する発光指令信号生成部14aの出力を選択す
るようにすれば、多階調の高品位画像を得ることができ
る。また、パルス幅変調部22b及びデータ変換部21
b側に関しては入力クロックaの2倍の入力クロックb
を入力させるとともに階調数を下げるように構成し、対
応する発光指令信号生成部14bの出力を選択するよう
にすれば、階調数は低めでも書込み密度が2倍の高品位
画像を得ることができる。この他、入力クロックの周波
数関係を適宜に設定することにより、任意の光出力波形
を得ることができる。
【0091】<第四の実施の形態>図22に本発明の第
四の実施の形態を示す。本実施の形態では、入力データ
に対してパルス幅変調データと強度変調データとを生成
するクロック周波数の異なる出力モード分の複数個(n
個)の変調部と、1個の出力部となる発光指令信号生成
部14とによりパルス幅変調・強度変調信号生成部が形
成されている。即ち、即ち、入力クロックaと入力デー
タaとが入力されるデータ変換部21a及びパルス幅変
調部22aと、入力クロックbと入力データbとが入力
されるデータ変換部21b及びパルス幅変調部22bと
が設けられている。このような構成がn個設けられてい
る。これらの変調部の出力側には、各々のパルス幅変調
信号PWMon,PWMda側を入力とするPWM用セレク
タ82と、各々の強度変調信号PMDATA側を入力とする
PM用セレクタ83とが設けられている。これらのセレ
クタ82,83は周波数選択信号に応じて何れかのパル
ス幅変調・強度変調信号生成部13a〜13nに対応す
るパルス幅変調信号PWMon,PWMda、強度変調信号
PMDATAのみを選択して発光指令信号生成部14に出力
する。
【0092】従って、本実施の形態による場合も、周波
数選択信号によって何れかの変調部からの出力を選択す
るだけで書込みクロック周波数の異なる光出力波形を任
意に得ることができる。特に、図21に示すような構成
に比して、本実施の形態によれば、発光指令信号生成部
14が1個で済むので、素子数が減り、集積化ないしは
小型化を図る上で有利となる。
【0093】<変形例・その他>例えば図11に示した
構成では、強制発光指令信号SW2とともに強制消灯指令
信号SW1も入力し得る構成とされているが、強制発光指
令信号SW2のみを入力可能とした構成でもディテクトパ
ルス等を得るには十分有効な構成となる。
【0094】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、入力デー
タに基づいて、前記入力データに対してパルス幅変調と
強度変調とを同時に行う発光指令信号を生成するパルス
幅変調・強度変調信号生成部と、半導体レーザと、前記
半導体レーザの光出力をモニタする受光素子とともに光
・電気負帰還ループを形成して前記受光素子から得られ
る前記半導体レーザの光出力に比例した受光信号と前記
パルス幅変調・強度変調信号生成部から与えられる発光
指令信号とが等しくなるように前記半導体レーザの順方
向電流を制御する誤差増幅部と、前記光・電気負帰還ル
ープの制御電流との和又は差の電流により前記半導体レ
ーザの駆動を制御するように前記パルス幅変調・強度変
調信号生成部により生成出力される発光指令信号に応じ
た駆動電流を前記半導体レーザに順方向電流を流す電流
駆動部と、周波数選択信号に応じてクロック周波数の異
なる出力モードを選択する出力モード切換手段とを1チ
ップの集積回路で構成したので、例えば、階調数が多く
要求される画像の場合には1ドット内でのパルス幅・強
度混合変調方式を活かすことにより多階調の高品位画像
を得ることができ、階調数がそれほど要求されない画像
の場合には階調数を下げてクロック周波数を高くするこ
とで主走査方向の書込み密度を高くした高品位な画像を
得ることができ、よって、要求される画像形態にあった
出力を任意に得ることができ、また、パルス幅変調・強
度変調信号生成部なるデジタル制御系から、誤差増幅部
や電流駆動部のようなアナログ駆動系、及び、出力モー
ド切換手段まで含めて、全てが1チップの集積回路とし
て構成されているので、小型で省電力化を図ることがで
き、より高速かつ高精度に動作させることができる。
【0095】この場合、請求項2記載の発明によれば、
パルス幅変調・強度変調信号生成部が、クロック周波数
の異なる出力モード分だけ複数個設けられており、出力
モード切換手段は、周波数選択信号に応じて前記パルス
幅変調・強度変調信号生成部中から何れか一つのパルス
幅変調・強度変調信号生成部を選択するするように構成
したので、異なるクロック周波数の出力モードを任意に
設定し、任意に選択することができる。
【0096】また、請求項3記載の発明によれば、パル
ス幅変調・強度変調信号生成部が、入力データに対して
パルス幅変調データと強度変調データとを生成するクロ
ック周波数の異なる出力モード分の複数個の変調部とこ
の変調部から与えられるパルス変調データと強度変調デ
ータとに基づきパルス幅変調と強度変調とを同時に行う
発光指令信号を生成する一つの出力部とを有し、出力モ
ード切換手段は周波数選択信号に応じて前記変調部中か
ら何れか一つの変調部を前記出力部に対して選択するよ
うに構成したので、異なるクロック周波数の出力モード
を任意に設定し、任意に選択することができ、かつ、発
光指令信号生成手段が1つだけでよいので、必要とする
素子数を減らし、小型化及び集積化を図る上でも有利な
構成とすることができる。
【0097】さらに、請求項4記載の発明によれば、パ
ルス幅変調・強度変調信号生成部は、入力クロックと同
一周波数で位相が一定量ずつ異なる複数個のパルスを生
成するパルス生成手段と、入力された画像データをパル
ス幅変調データと強度変調データとに変換するデータ変
換手段と、前記パルス生成手段により生成されたパルス
より前記パルス幅変調データに基づきパルス幅変調した
複数個のパルスを生成するパルス幅変調手段とを有し、
出力モード切換手段は、前記データ変換手段が周波数選
択信号に応じた変調データを生成して前記パルス幅変調
手段に出力する構成としたので、異なるクロック周波数
の出力モードを任意に設定し、任意に選択することがで
きる上に、画像データの入力端子がデータ変換手段用だ
けで済むので少なくてよく、パルス幅変調手段及び発光
指令信号生成手段も1つでよく、必要とする素子数を減
らし、小型化及び集積化を図る上でも有利な構成とする
ことができる。特に、請求項5記載の発明によれば、請
求項4記載の発明に関して、出力モードのクロック周波
数が、入力クロックに対して等倍と2倍とで選択自在と
したので、典型的な出力モード形態として、階調数が多
く要求される画像の場合には1ドット内でのパルス幅・
強度混合変調方式を活かすことにより多階調の高品位画
像を得ることができ、階調数がそれほど要求されない画
像の場合には階調数を下げてクロック周波数を2倍とし
た主走査方向の書込み密度が2倍の高品位な画像を得る
ことができる。
【0098】請求項6記載の発明によれば、クロック周
波数の異なる出力モードの一つが、周波数選択信号とな
る強制発光指令信号に基づき選択される出力モードとし
ているので、画像データを全て0として強制発光指令信
号を加えることにより、画像データのクロックとは相関
のないその強制発光指令信号の周波数にて書込みを行わ
せることができ、例えば、ディテクトパルスの生成等に
有効に活用することができる。
【0099】請求項7記載の発明によれば、クロック周
波数の異なる出力モードの一つが、周波数選択信号とな
る強制消灯指令信号に基づき選択される出力モードとし
ているので、連続的に書込みを必要としない個所では画
像データを全て0にすることなく、強制消灯指令信号を
利用するだけで簡単に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】前提となる半導体レーザ制御装置を示すブロッ
ク図である
【図2】半導体レーザの光出力波形を示す基本概念図で
ある。
【図3】左寄せ波形、右寄せ波形の生成例を示す説明図
である。
【図4】半導体レーザ制御・駆動部の前提的な構成例を
示す回路図である。
【図5】IDA2 の有無に応じて制御形態を示す説明図で
ある。
【図6】本発明の実施の形態における基本構成を示すブ
ロック図である。
【図7】発光指令信号生成部の構成例を示すブロック図
である。
【図8】パルス幅生成方法を説明するためのタイムチャ
ートである。
【図9】本発明の第一の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図10】書込みクロック周波数を切り換えた場合の出
力制御例を示すタイムチャートである。
【図11】本発明の第二の実施の形態を示す概略ブロッ
ク図である。
【図12】その具体的な構成例を示すブロック図であ
る。
【図13】その一部のラッチ回路の構成例を示す回路図
である。
【図14】その一部の論理記述を実行する構成例を示す
回路図である。
【図15】その一部の論理記述を実行する構成例を示す
回路図である。
【図16】レベルシフト回路を示す回路図である。
【図17】周波数選択信号生成回路を示す回路図であ
る。
【図18】強度変調信号を得るための構成例を示す回路
図である。
【図19】パルス幅変調部中のマルチプレクサの構成例
を示す回路図である。
【図20】パルス幅変調部中の他部の構成例を示す回路
図である。
【図21】本発明の第三の実施の形態を示す概略ブロッ
ク図である。
【図22】本発明の第四の実施の形態を示す概略ブロッ
ク図である。
【符号の説明】
3 半導体レーザ 4 受光素子 6 光・電気負帰還ループ 7 電流駆動部 9 誤差増幅部 12 集積回路 13 パルス幅変調・強度変調信号生成部 14 発光指令信号生成部 21 データ変換手段 22 パルス幅変調手段 23 パルス生成手段 37 出力モード切換手段 41 出力モード切換手段 81〜83 出力モード切換手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データに基づいて、前記入力データ
    に対してパルス幅変調と強度変調とを同時に行う発光指
    令信号を生成するパルス幅変調・強度変調信号生成部
    と、 半導体レーザと、前記半導体レーザの光出力をモニタす
    る受光素子とともに光・電気負帰還ループを形成して前
    記受光素子から得られる前記半導体レーザの光出力に比
    例した受光信号と前記パルス幅変調・強度変調信号生成
    部から与えられる発光指令信号とが等しくなるように前
    記半導体レーザの順方向電流を制御する誤差増幅部と、 前記光・電気負帰還ループの制御電流との和又は差の電
    流により前記半導体レーザの駆動を制御するように前記
    パルス幅変調・強度変調信号生成部により生成出力され
    る発光指令信号に応じた駆動電流を前記半導体レーザに
    順方向電流を流す電流駆動部と、 周波数選択信号に応じてクロック周波数の異なる出力モ
    ードを選択する出力モード切換手段と、が1チップの集
    積回路で構成されていることを特徴とする半導体レーザ
    制御装置。
  2. 【請求項2】 パルス幅変調・強度変調信号生成部が、
    クロック周波数の異なる出力モード分だけ複数個設けら
    れており、出力モード切換手段は、周波数選択信号に応
    じて前記パルス幅変調・強度変調信号生成部中から何れ
    か一つのパルス幅変調・強度変調信号生成部を選択する
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ制御装
    置。
  3. 【請求項3】 パルス幅変調・強度変調信号生成部が、
    入力データに対してパルス幅変調データと強度変調デー
    タとを生成するクロック周波数の異なる出力モード分の
    複数個の変調部とこの変調部から与えられるパルス変調
    データと強度変調データとに基づきパルス幅変調と強度
    変調とを同時に行う発光指令信号を生成する一つの出力
    部とを有し、出力モード切換手段は周波数選択信号に応
    じて前記変調部中から何れか一つの変調部を前記出力部
    に対して選択することを特徴とする請求項1記載の半導
    体レーザ制御装置。
  4. 【請求項4】 パルス幅変調・強度変調信号生成部は、
    入力クロックと同一周波数で位相が一定量ずつ異なる複
    数個のパルスを生成するパルス生成手段と、入力された
    画像データをパルス幅変調データと強度変調データとに
    変換するデータ変換手段と、前記パルス生成手段により
    生成されたパルスより前記パルス幅変調データに基づき
    パルス幅変調した複数個のパルスを生成するパルス幅変
    調手段とを有し、出力モード切換手段は、前記データ変
    換手段が周波数選択信号に応じた変調データを生成して
    前記パルス幅変調手段に出力する構成であることを特徴
    とする請求項1記載の半導体レーザ制御装置。
  5. 【請求項5】 出力モードのクロック周波数が、入力ク
    ロックに対して等倍と2倍とで選択自在であることを特
    徴とする請求項4記載の半導体レーザ制御装置。
  6. 【請求項6】 クロック周波数の異なる出力モードの一
    つが、周波数選択信号となる強制発光指令信号に基づき
    選択される出力モードであることを特徴とする請求項
    1,2,3又は4記載の半導体レーザ制御装置。
  7. 【請求項7】 クロック周波数の異なる出力モードの一
    つが、周波数選択信号となる強制消灯指令信号に基づき
    選択される出力モードであることを特徴とする請求項
    2,3又は4記載の半導体レーザ制御装置。
JP13820197A 1996-06-19 1997-05-28 半導体レーザ制御装置 Pending JPH1067141A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007318162A (ja) * 1999-04-26 2007-12-06 Ricoh Co Ltd 半導体レーザ駆動制御回路及び画像形成装置
US7327379B2 (en) 2004-01-07 2008-02-05 Ricoh Company, Ltd. Pixel clock and pulse-modulation-signal generating device, optical scanner, and image forming apparatus
CN108110612A (zh) * 2018-02-08 2018-06-01 中国科学院福建物质结构研究所 一种基于马赫-增德尔干涉仪的无调制稳频方法和装置

Cited By (4)

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JP2007318162A (ja) * 1999-04-26 2007-12-06 Ricoh Co Ltd 半導体レーザ駆動制御回路及び画像形成装置
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