JPH1079546A - 半導体レーザ制御装置 - Google Patents

半導体レーザ制御装置

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JPH1079546A
JPH1079546A JP14482797A JP14482797A JPH1079546A JP H1079546 A JPH1079546 A JP H1079546A JP 14482797 A JP14482797 A JP 14482797A JP 14482797 A JP14482797 A JP 14482797A JP H1079546 A JPH1079546 A JP H1079546A
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JP
Japan
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pulse width
semiconductor laser
width modulation
current
data
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JP14482797A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Ema
秀利 江間
Masaaki Ishida
雅章 石田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 書込密度等が可変されても1チップ化が可能
となるように極力入力端子数を低減させ得るようにす
る。 【解決手段】 パルス幅変調手段から出力される複数個
のパルスPWda,PWonに相関関係を持たせおり、この
相関関係を利用することにより変調データの一部を共通
化させることで、必要とする信号数を減らすことがで
き、よって、入力端子数ないしは例えば論理部28,3
0を削除して回路素子数を減らすことができ、全体的に
1チップ化を図る上で有利となるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタ、
デジタル複写機、光ディスク装置、光通信装置等におけ
る光源として用いられる半導体レーザを駆動制御するた
めの半導体レーザ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザは極めて小型であって、か
つ、駆動電流により高速に直接変調を行うことができる
ので、近年、レーザプリンタ等の光源として広く使用さ
れている。
【0003】しかし、半導体レーザの駆動電流と光出力
との関係は、温度により著しく変化するので、半導体レ
ーザの光強度を所望の値に設定しようとする場合に問題
となる。この問題を解決して半導体レーザの利点を活か
すために、APC(Automatic Power Control)方式
の一つとして、半導体レーザの光出力を受光素子により
モニタし、この受光素子に発生する半導体レーザの光出
力に比例する受光電流に比例する信号と、発光レベル指
令信号とが等しくなるように、常時、半導体レーザの順
方向電流を制御する光・電気負帰還ループにより半導体
レーザの光出力を所望の値に制御する方式が知られてい
る。この場合、受光素子の動作速度や、光・電気負帰還
ループを構成している増幅素子の動作速度等の限界によ
り制御速度に限界が生じる。
【0004】この点を考慮した改良方式が、例えば、特
開平2−205086号公報により提案されている。同
公報によれば、半導体レーザの光出力を受光素子により
モニタし、その出力と発光レベル指令信号とが等しくな
るように、常時、半導体レーザの順方向電流を制御する
光・電気負帰還ループと、発光レベル指令信号を半導体
レーザの順方向電流に変換する変換手段とを有し、光・
電気負帰還ループの制御電流と変換手段により生成され
た電流の和又は差の電流によって半導体レーザの光出力
を制御する方式が開示されている。ここに、光・電気負
帰還ループは例えば半導体レーザと受光素子と定電流源
と誤差増幅器とにより構成される。また、変換手段は例
えば定電流源により構成される。
【0005】これによれば、半導体レーザを変換手段に
よって直接駆動する電流に相当する光出力をPS とした
場合、半導体レーザの光出力のステップ応答特性は、 Pout =P0 +(PS −P0 ){1−exp(−2πf0
)} Pout ;半導体レーザの光出力 P0 ;半導体レーザの設定された光強度 t ;時間 f0 ;光・電気負帰還ループの開ループでの交叉周波
数 で近似される。PS ≒P0 であれば、瞬時に半導体レー
ザの光出力がP0 に等しくなるので、f0 の値は光・電
気負帰還ループのみの場合に比べて小さくてよいことが
分かる。現実的には、f0 =40MHz程度であればよ
く、この程度の交叉周波数であれば容易に実現できる。
【0006】また、特開平5−67833号公報におい
ては、上述した特開平2−205086号公報に示され
るような構成要素に関して、バイポーラトランジスタを
用いたIC化によリ光・電気負帰還ループの設計を容易
にした点が記載されている。
【0007】次に、レーザプリンタを例に採り、1ドッ
ト多値化技術の経緯について説明する。レーザプリンタ
は、当初、ラインプリンタに代わるノンインパクトプリ
ンタとして開発されたが、レーザプリンタの高速高解像
性からイメージプリンタとしての適用が早くから検討さ
れ、ディザ法をベースとした様々な記録方法が実用化さ
れている。また、近年の半導体技術の急速な進展によ
り、処理可能な情報量が急速に増大し、レーザプリンタ
においては、1ドット多値化技術が実用化され、より確
実にイメージプリンタとしての地位を固めつつある。し
かしながら、現行の多値化レベルはハイエンド機におい
ては8ビット相当の出力レベルを備えているが、ローエ
ンド機では高々数値程度に抑えられている。これは、一
因としては情報量の多さもあるが、主として、1ドット
多値化出力を実現する半導体レーザ制御変調部の回路規
模が大きく高価であることによる。
【0008】現在、1ドット多値化出力を行う半導体レ
ーザ制御変調方式としては、 A.光強度変調方式 B.パルス幅変調方式 C.パルス幅強度混合変調方式 が提案されている。
【0009】A.光強度変調方式(PM=Power Modu
lation) 光出力自身を変化させて記録する方式であり、中間露光
領域を利用して中間調記録を実現するため、印字プロセ
スの安定化が重要な要件であり、印字プロセスに対する
要求が厳しくなる。しかしながら、半導体レーザの制御
変調は容易となる。
【0010】B.パルス幅変調方式(PWM=Pulse
Width Modulation) 光出力レベルとしては2値であるが、その発光時間(つ
まり、パルス幅)を変化させて記録する方式であるの
で、PM方式と比較すると、中間露光領域の利用度が少
なく、さらに、隣接ドットを結合させることにより中間
露光領域を一層低減させることが可能となる(印字プロ
セス安定性に対する要求が低減する)。しかし、パルス
幅設定を8ビット、かつ、隣接ドット結合を実現する場
合には半導体レーザ制御変調部の構成は複雑となる。
【0011】C.パルス幅・強度混合変調方式(PWM
+PM方式) PM方式では印字プロセスの安定化への要求が厳しくな
り、PWM方式では半導体レーザ制御変調部が複雑とな
る問題を有することから、これらのPM方式とPWM方
式とを組み合わせた方式であり、例えば、特開平6−3
47852号公報中に開示されている。
【0012】この変調方式は、基本的には2値記録方式
であり、印字プロセスに対して安定であるPWM方式を
基調とし、そのパルス間の移り変わり部をPM方式によ
り補う方式である。この変調方式は、同じ階調数を実現
する場合、各々単独の変調方式に比較して、必要となる
パルス幅数、パワー値数が組み合わせることにより少な
くなるので、各々の方式分の構成を容易に達成でき、印
字プロセスに対して安定であると同時に集積化に適して
おり、小型化・低コスト化を図ることができる。このよ
うな変調方式を実現するため、半導体レーザ制御装置に
は、画像データと画素クロックとを入力とするパルス幅
生成部及びデータ変調部が設けられ、このパルス幅生成
部及びデータ変調部が半導体レーザ制御部及び半導体レ
ーザ駆動部に対する発光レベル指令信号を出力するよう
に構成されている。即ち、入力される画像データに従っ
てパルス幅生成部及びデータ変調部によりPWM方式を
基調とし、その移り変わり部をPM方式により補う。
【0013】この場合、この1ドット内でのパルス幅強
度混合変調方式をより具体的に実現するため、C‐MO
Sデバイスを用いたIC化によりパルス幅生成部を簡便
に形成し、バイポーラトランジスタを用いたIC化によ
り光・電気負帰還ループ部の設計を容易にする提案が、
上記の特開平6−347852号公報によりなされてい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−34785
2号公報等に示されるパルス幅・強度混合変調方式によ
れば、階調度の高い画像形成が可能となる。しかしなが
ら、レーザプリンタや複写機において画像を形成する場
合、常に1ドット当たり多くの階調を必要とするわけで
はなく(例えば、文字画像部等では基本的に2値出力で
よい)、階調数よりも書込み密度或いは書込み速度が優
先される場合もある。しかし、上記の特開平6−347
852号公報等ではこのような事情が考慮されておら
ず、目的にかなった出力形態を得るには不十分である。
【0015】この点、例えば、複数位相を有するパルス
を生成するパルス生成手段と、これらのパルスより画像
データに基づき複数のパルス幅を生成するデータ変調手
段と、半導体レーザを制御及び変調する手段とを有し、
画像データに従いデータ変調手段により生成された複数
のパルス幅により半導体レーザの光強度変調と同時にパ
ルス幅変調を行う画像形成装置において、データ変調手
段に周波数選択データを入力することにより半導体レー
ザの光出力の主走査方向に書込密度を高くする場合には
1ドット当たりの階調数を減少させ、書込密度を低くす
る場合には1ドット当たりの階調数を増加させる機能を
備えた提案がなされている。また、同様の画像形成装置
において、入力された制御信号により1ドット当たりの
出力階調数を切り換える出力モード切換手段を備えた提
案もなされている。
【0016】このような書込密度の高低切換え或いは出
力モードの切換えを考えた場合、データ変換ないしはパ
ルス幅変調部に対する入力端子数が多くなり、全体構成
を1チップに集積化させる上で支障を来すことになる。
【0017】そこで、本発明は、1チップ化が可能とな
る具体的な構成を明らかにして、入力端子数の低減や高
階調化を図れる半導体レーザ制御装置を得ることを目的
とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
入力クロックと同一周波数で位相が一定量ずつ異なる複
数個のパルスを生成するパルス生成手段と、入力される
画像データをパルス幅変調データとパワー変調データと
に変換するデータ変換手段と、前記パルス生成手段によ
り生成されたパルスより前記パルス幅変調データに基づ
きパルス幅変調した複数個のパルスを生成するパルス幅
変調手段とを有して、半導体レーザに対するパルス幅変
調と強度変調とを同時に行う発光指令信号を生成するパ
ルス幅変調・強度変調信号生成部と、前記半導体レーザ
とこの半導体レーザの光出力をモニタする受光素子とと
もに光・電気負帰還ループを形成して前記受光素子から
得られる前記半導体レーザの光出力に比例した受光信号
と前記パルス幅変調・強度変調信号生成部から与えられ
る発光指令信号とが等しくなるように前記半導体レーザ
の順方向電流を制御する誤差増幅部と、前記光・電気負
帰還ループの制御電流との和又は差の電流により前記半
導体レーザの駆動を制御するように生成されて前記パル
ス幅変調・強度変調信号生成部から与えられる発光指令
信号に応じた駆動電流を前記半導体レーザに順方向電流
を流す電流駆動部とを備え、前記パルス幅変調手段から
出力される複数個のパルスが相関関係を有するととも
に、これらのパルス幅変調・強度変調信号生成部と誤差
増幅部と電流駆動部とが1チップの集積回路で構成され
ている。
【0019】従って、パルス幅変調手段から出力される
複数個のパルスに相関関係を持たせており、この相関関
係を利用することにより変調データの一部を共通化させ
ることができ、これにより必要とする信号数を減らすこ
とができ、よって、入力端子数ないしは回路素子数を減
らすことができ、全体的に1チップ化を図る上で有利と
なり、消費電流も低減させることができる。
【0020】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明と同様にパルス幅変調・強度変調信号生成部と誤差増
幅部と電流駆動部とを1チップの集積回路として備えた
構成において、パルス幅変調手段から出力される複数個
のパルスのうちの1つ或いは複数個のパルスが常に他の
パルスよりパルス生成手段による一定量の位相差分だけ
長いという相関関係を有している。従って、請求項1記
載の発明の場合と同様であるが、複数個のパルスに関す
る相関関係がパルス生成手段による一定量の位相差分だ
け長いという相関関係に特定されているので、この相関
関係を利用することにより、変調データに関する論理を
より圧縮させて信号数を減らすことができ、請求項1記
載の発明よりもより簡便な構成で実現できる。
【0021】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明と同様にパルス幅変調・強度変調信号生成部と誤差増
幅部と電流駆動部とを1チップの集積回路として備えた
構成において、パルス幅変調・強度変調信号生成部中の
データ変換手段が入力される画像データをその画像デー
タとドット位置制御信号と周波数選択信号とに基づきパ
ルス幅変調データとパワー変調データとに変換するもの
とし、周波数選択信号により切り換えられる出力モード
のクロック周波数が、入力クロックに対して等倍と2倍
とで選択自在であり、2倍なる出力モードの選択時には
入力される画像データのうちの1/2のビット数を各々
の書込みドットの画像データとしてパルス幅変調による
階調数を等倍なる出力モード時の1/2にするようにし
た。
【0022】従って、入力クロックに対する等倍なる出
力モードと2倍なる出力モードとの何れをとった場合で
も画像データの入力端子数を同一にすることができ、結
果として、パルス幅変調・強度変調信号生成部中のパル
ス幅変調手段を共通化することができ、入力端子数ない
しは回路素子数を減らすことができ、全体的に1チップ
化を図る上で有利となる。
【0023】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明と同様にパルス幅変調・強度変調信号生成部と誤差増
幅部と電流駆動部とを1チップの集積回路として備えた
構成において、パルス幅変調・強度変調信号生成部中の
データ変換手段が入力される画像データをその画像デー
タとドット位置制御信号と周波数選択信号とに基づきパ
ルス幅変調データとパワー変調データとに変換するもの
とし、周波数選択信号により切り換えられる出力モード
のクロック周波数が、入力クロックに対して等倍と2倍
とで選択自在であり、2倍なる出力モードの選択時には
入力される画像データのうちの2ビット分を各々の書込
みドットのドット位置選択信号としている。
【0024】従って、階調度よりも書込密度が優先され
る2倍なる出力モードの選択時にも、左寄せ波形と右寄
せ波形とを1ドット毎に任意に選択することができ、ド
ット毎にドット位置の制御が可能となり、結果として、
右寄せ波形と左寄せ波形とを交互に繰り返すことでドッ
ト集中型のパルス幅変調も可能となり、所望の形態の出
力を得ることができる。
【0025】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明と同様にパルス幅変調・強度変調信号生成部と誤差増
幅部と電流駆動部とを1チップの集積回路として備えた
構成において、前記画像データが、1ドット全発光と1
ドット全消灯と各々2値のドット位相状態を有する(2
^(N−1)−1)個の中間値とによる2^N個の出力
ステートを表現するNビットのデータ列で構成されてい
る。
【0026】従って、1ビット少ないデータ列で同じ階
調数を得ることができ、同じ階調数を得るための入力端
子数ないしは入力データ転送レートが低減する。また、
データ列のビット数が同じであれば、階調数を増やすこ
とができ、結果として、全体のビット数が少ないときに
は階調を得るために効果的となる。
【0027】請求項6記載の発明は、請求項3記載の発
明に加えて、2倍なる出力モードの選択時にのみ、画像
データが、1ドット全発光と1ドット全消灯と各々2値
のドット位相状態を有する(2^(M−1)−1)個の
中間値とによる2^M個の出力ステートを表現する2組
のMビットのデータ列で構成されている。
【0028】従って、ビット数が少なくなる2倍なる出
力モードの選択時に請求項5記載の発明による効果が有
効に発揮され、信号線数を増やすことなく階調数を確保
できる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図面に基
づいて説明する。
【0030】<前提となる構成及び作用>本実施の形態
の半導体レーザ制御装置は、例えば、レーザプリンタ等
における光書込みに用いられる半導体レーザの光出力を
制御するための光・電気負帰還ループを含む制御装置と
して適用されている。図1は本実施の形態における半導
体レーザ制御装置1の前提となる基本ブロック図構成を
示し、半導体レーザ制御装置1には画像データと入力ク
ロックとを入力として発光指令信号を生成するパルス幅
生成・データ変調部2が設けられている。また、半導体
レーザ3に対してはその光出力をモニタする受光素子4
が設けられ、これらの半導体レーザ3及び受光素子4は
半導体レーザ制御部及び半導体レーザ駆動部(以下、略
して半導体レーザ制御・駆動部という)5に接続されて
いる。前記パルス幅生成・データ変調部2により生成さ
れた発光指令信号がこの半導体レーザ制御・駆動部5に
与えられている。
【0031】ここに、この半導体レーザ制御装置1は少
なくとも1ドット内で多階調を得る手法として、パルス
幅・強度混合変調方式が採用されている。即ち、入力さ
れる画像データに従ってパルス幅生成・データ変調部2
によりPWM方式を基調とし、その移り変わり部をPM
方式により補う。
【0032】その半導体レーザ3の光出力波形の基本概
念図を図2に示す。図2には説明を簡単にするため、パ
ルス幅3値、パワー6値の合計18階調を出力する場合
における半導体レーザ3の光出力波形を模式的に示すも
のである。この変調方式は、図示のように基本的にはP
WM方式であるので、中間露光領域を利用する強度変調
部は最小パルス幅で出力する必要がある。このような光
出力を得るためには、例えば、図3に示すようにパルス
幅をTとすると、パルス1に示すTとパルス2に示す
(T+ΔT)との2パルス、又は、パルス3に示すTと
パルス4に示すΔT(ΔTは最小パルス幅)との2パル
スを生成すればよい。Tのパルスにおいて全ビットをH
レベルにし、ΔTのパルスにおいてデータに従って各ビ
ットをオン・オフさせれば、図2や図3に示すような光
出力の波形を得ることができる。図3(a)は左寄せの
光波形、図3(b)は右寄せの光波形を示す。
【0033】次に、半導体レーザ制御・駆動部5の前提
的な構成例を図4により説明する。半導体レーザ3の光
出力を受光素子4によりモニタし、その出力と既にパル
ス幅変調を受けた発光レベル指令信号(DATA)とが等し
くなるように、常時、半導体レーザ3の順方向電流を制
御する光・電気負帰還ループ6と、発光レベル指令信号
(DATA)を半導体レーザ3の順方向電流に変換する電流
駆動部7とを有し、光・電気負帰還ループ6の制御電流
と電流駆動部7により生成された駆動電流の和(又は、
差)の電流によって半導体レーザ3の光出力を制御する
構成である。ここでは、前記光・電気負帰還ループ6は
半導体レーザ3と受光素子4とIDA1 なる定電流源8と
誤差増幅器9とにより構成され、この誤差増幅器9の出
力により、抵抗Re とともに半導体レーザ3に直列に接
続された駆動トランジスタ10を駆動制御するように構
成されている。また、電流駆動部7はIDA2 なる定電流
源11により構成されている。
【0034】これによれば、半導体レーザ3を電流駆動
部7によって直接駆動する電流に相当する光出力をPS
とした場合、半導体レーザ3の光出力のステップ応答特
性は、前述した通り、 Pout =P0 +(PS −P0 ){1−exp(−2πf0
)} で近似される。PS ≒P0 であれば、瞬時に半導体レー
ザ3の光出力がP0 に等しくなるので、f0 の値は光・
電気負帰還ループ6のみの場合に比べて小さくてよい。
図5(a)が光・電気負帰還ループ6のみによる場合の
光出力の変化の様子を示すのに対し、図5(b)は電流
駆動部7による定電流分IDA2 が付加された場合の光出
力の変化の様子を示す。現実的には、f0 =40MHz
程度であればよく、この程度の交叉周波数であれば容易
に実現できる。
【0035】<基本構成及び作用>次に、本実施の形態
の基本をなす半導体レーザ制御装置1のより具体的なブ
ロック図構成について図6により説明する。まず、半導
体レーザ制御・駆動部5側は前述したように光・電気負
帰還ループ6と、電流駆動部7を形成する定電流源11
とにより構成されている。前記光・電気負帰還ループ6
は、半導体レーザ3、受光素子4とともに、これらの半
導体レーザ3と受光素子4とにループ状に接続されて誤
差増幅部を構成する誤差増幅器9と駆動トランジスタ1
0とを含んで形成されている。ここに、本実施の形態で
は、半導体レーザ制御装置1に関して、パルス幅生成・
データ変調部2と半導体レーザ制御・駆動部5とがバイ
ポーラトランジスタにより1チップの集積回路12とし
て集積化されている。ここに、誤差増幅器9を含む光・
電気負帰還ループ6部分に関しては、特に図示しない
が、例えば特開平5−67833号公報中の図2に示さ
れるような周知のバイポーラトランジスタ回路を用いる
ことにより集積化できる。また、定電流源11部分に関
しても、特に図示しないが、例えば特開平5−6783
3号公報中の図13及び図17に示されるような周知の
バイポーラトランジスタ回路を用いることにより集積化
できる。
【0036】一方、パルス幅生成・データ変調部2側の
より具体的な構成及び作用について、以下に説明する。
いま、本実施の形態では、パルス幅変調を3ビット(即
ち、8値)、強度変調を5ビット(即ち、32値)組合
せ、合計で1ドット当たり8ビット階調(256値)を
出力し得る構成例とする。このパルス幅生成・データ変
調部2は、大別すると、パルス幅変調・強度変調信号生
成部13と、発光指令電流変換部14とにより構成され
ている。
【0037】まず、発光指令信号生成部14は図7
(a)に示すように強度変調データPMDATAに従って電
流IDA,/IDA(信号に関して“/”は反転を示す;以
下、同様とする)に変換するD/A変換器(DAC)1
5と、パルス1に応じて電流IDAを流すか否かをスイッ
チングする差動スイッチ16aと、パルス2に応じて電
流IDAを流すか否かをスイッチングする差動スイッチ1
6bと、差動スイッチ16a,16bのスイッチングに
従い流れる電流/IDA,IDAを各々電圧/VDA,VDA
変換する電流‐電圧変換器(I‐V)17a,17bと
により構成されている。ここに、/IDA+IDA=Ifull
なる関係がある。電流値Ifullは強度変調データPMDA
TAを全てオンにした場合の電流IDAの値であり、発光指
令信号の最大電流値である。差動スイッチ16a,16
bはパルス1,2がともにHレベルの場合にはIDA1
fullとなるように機能する。パルス1がLレベルでパ
ルス2がHレベルの場合にはIDA1 =IDAとなる。パル
ス1,2がともにLレベルの場合にはIDA1 =0とな
る。つまり、パルス1,2がともにHレベルの場合には
DAの値(即ち、強度変調データPMDATA)によらず、
DA1 =Ifullとなる。よって、強度変調データPMDA
TAは1画素クロックの間、一定でよい。この結果、半導
体レーザ制御装置の高速化を図る点で有利となる。この
ような差動スイッチ16a,16bは例えば各々一対ず
つのバイポーラトランジスタを差動接続することにより
構成される。よって、発光指令信号生成部14自体もバ
イポーラトランジスタ構成として容易に集積化されて形
成される。
【0038】ちなみに、1ドット当たり8ビット(=2
56値)の階調数を出力し、強度変調を5ビット(=3
2値)とする場合、5ビットのD/A変換器15に流れ
る最大電流値は31I0 (I0 は最下位ビットに流れる
電流値)であり、これを所望の最大電流値Ifullに設定
すると、図7(a)に示す構成においては、31/25
6と32/256とが同じ出力となる。同様に、63/
256と64/256、〜、223/256と224/
256が各々同一となり、1ドット当たりの階調数が実
質的に249値階調となってしまう。この点を考慮した
場合には、図7(b)に示すように、差動スイッチ16
aに対して常に電流I0 を流す定電流源18を付加し、
full=32I0 となるように設定すれば、0/256
〜255/256なる256値階調を実現でき、階調数
が増加する。もっとも、画像データが全てHレベルとな
っても半導体レーザ3はフル点灯(=256/256)
しない(図7(a)では、255/256と256/2
56とが同一であるためフル点灯する)。この点をも考
慮した場合には、図7(c)に示すように、フルオン信
号(画像データが全てHレベルの場合のみHレベルとな
る信号)により電流I0 を差動スイッチ16a又は16
bに流す差動スイッチ19を付加すればよい。これによ
れば、フルオン信号生成のための素子数は増加するもの
の、0/256〜254/256、256/256の2
56値階調が実現できる。よって、発光指令電流変換部
14に関しては、目的に応じて、図7(a)〜(c)の
何れかの構成を用いればよい。
【0039】一方、パルス幅生成・データ変調部2中の
パルス幅変調・強度変調信号生成部13は、例えば、デ
ータ変換手段となるデータ変換部21と、パルス幅変調
手段となるパルス幅変調部22と、PLL構成でパルス
生成手段となるパルス生成発振器23とにより構成され
ている。前記パルス生成発振器23は図8に示すように
入力クロックに同期した内部クロックX0 と、このX0
と同一周波数(即ち、入力クロックとも同一周波数)で
一定量ずつの位相差(最小パルス幅ΔTに相当)を持つ
パルスX1 ,X2 ,〜,Xk の位相差が異なる複数個の
パルスを生成するもので、位相周波数比較器(PD)2
4と電圧制御発振器(VCO)25とローパスフィルタ
(LPF)26とにより構成されている。パルス幅変調
を8値とした場合、k=7であり、各々のパルスの位相
差は1/8・TCK(TCKは入力クロックの周期)であ
る。また、X4 ,X5 ,X6 ,X7 は、各々X0 ,X
1 ,X2 ,X3 の反転信号である。ここに、入力クロッ
クに同期させるパルスは何れであってもよく、図8では
パルスX6 を同期させており、入力クロックから1/4
周期遅れたX0 を内部クロックとしている。
【0040】前記データ変換部21は入力された画像デ
ータをパルス幅変調データPWMDATAと強度変調データ
PMDATAとに変換する機能を持つ。前記パルス幅変調部
22は前記データ変換部21から得られるパルス幅変調
データPWMDATAに従ってパルス生成発振器23の出力
k 中から2つのパルスPWon,PWdaを生成する機能
を持つ。
【0041】例えば、図3(a)等に準じて、左寄せの
光出力波形を得るための論理を記述すると、(1)式の
ようになる。
【0042】
【数1】
【0043】ここで、(1)式中、Xn ,Xm ,Xn
,Xm′ は(2)式で示される。
【0044】
【数2】
【0045】また、Dn1,Dn2,Dm1,Dm2,Dn1′,
n2′,Dn3′,Dm1′,Dm2′はパルス幅変調データ
PWMDATAであり、画像データD7 (MSB)〜D0
(LSB)のうち、上位3ビット、即ち、D7 ,D6
5 をパルス幅変調のためのデータとすると、(3)式
で表される。
【0046】
【数3】
【0047】このような論理を実現するため、データ変
換部21及びパルス幅変調部22は例えば図9に示すよ
うに構成されている。まず、データ変換部21中には各
々画像データD0 〜D7 を(3)式に従いパルス幅変調
データDni,Dni′,Dmj,Dmj′に変換する論理部2
7〜30が設けられている。31は画像データD0 〜D
7 中の下位5ビット分のデータを強度変調データD
pk(PMDATA)としてそのまま出力する論理部である。
これらの論理部27〜31は変調データを保持する手段
(例えば、フリップフロップやラッチ等)を有する。一
方、パルス幅変調部22中には各々パルス幅変調データ
ni,Dni′,Dmj,Dmj′に従ってパルスXk の内の
一つを選択するマルチプレクサ32〜35が設けられて
いる。さらに、これらのマルチプレクサ32〜35の出
力Xn ,Xn′ ,Xm ,Xm′ に関して(1)式の論理
を実行するANDゲート36a〜36d及びORゲート
36e,36fが設けられている。ORゲート36eの
出力がパルスPWda、ORゲート36fの出力がパルス
PWonとなる。このように主として論理を実行するデー
タ変換部21及びパルス幅変調部22についても、バイ
ポーラトランジスタで集積化して構成することができ
る。
【0048】なお、以降の説明においては、式を簡略化
するため、(2)式中の第1式を Xn =Xini …………………………(4) のように記述する。ここで、太字で記したXi ,D
niは各々(5)式に示す通りである。
【0049】
【数4】
【0050】また、Dniを省略して示す場合もある。
【0051】さらには、(2)式によるXn 等の生成
は、次の(6)式 Xn =Xinii =(X5,X6,X7,XH) Xm =Xjmjj =(X1,X2,X3,XH) Xn =Xi′ Dni′ Xi =(XL,X5,X6,X7,XH) Xm =Xj′ Dmj′ Xj =(XL,X1,X2,X3) …………………………(6) のようにしてもよい。ここで、XH 及びXL は各々常に
Hレベル、Lレベルの信号であり、(2)式においてX
0 ,X4 をXH 或いはXL に代えることで、リニアリテ
ィが向上する。これは、例えば、Xn にX0 が選択され
た場合、X0・X0となり、立上り、立下りが重なり合う
ため、他の場合に比べて立上り、立下り時間が若干遅く
なる。このため、クロックが特に高周波の場合には、生
成されるパルス幅のリニアリティが悪くなる。
【0052】また、(1)〜(3)式は、図3(a)に
例示するような左寄せの波形を得るための論理式を示す
が、パルス幅変調部22及びデータ変換部21を、
(7)〜(9)式の論理記述を実行する構成とすれば、
入力された位置制御データPにより、任意に左寄せの波
形か右寄せの波形かを選択することができる。これによ
り、ドット毎にドット位置の制御が可能となり、さら
に、右寄せ波形と左寄せ波形とを交互に繰り返すことに
よりドット集中型のパルス幅変調も可能となる。また、
本実施の形態によれば、パルスPWonはパルスPWda
り常に最小パルス分だけ短いパルスである、という相関
関係を有しているので、変調データの一部を共通化でき
る。即ち、Dni=Dni′,Dmj=Dmj′となる。よっ
て、例えば図9において、論理部28,30を省略で
き、データ変換部21の素子数を減らし、パルス幅変調
部22に対するデータ線の本数を減らすこともできる。
【0053】即ち、以下の論理式に示すようにすればよ
い。
【0054】
【数5】
【0055】<実施の形態>本実施の形態では、前述し
たような前提となる構成、基本構成を踏まえた上で、さ
らに、書込み周波数を異ならせた出力モードを選択し得
るように構成されている。即ち、写真画像等のように1
ドット当たり多階調を必要とする画像データに関しては
前述した通りの1ドット内でのパルス幅・強度混合変調
方式により入力クロックと等倍速度で書込みを行うよう
にするが(“等倍モード”とする)、文字画像等のよう
に1ドット内での多階調化よりも書込み密度の高度化を
必要とする画像データに関しては入力クロックに対する
書込みクロック周波数を例えば2倍に高める書込み方式
(“2倍モード”とする)が選択されるように構成され
ている。このため、図9に示したパルス幅変調・強度変
調信号生成部13中のデータ変換部21に対しては出力
形態を選択するための周波数選択信号Mも入力されてい
る。この周波数選択信号Mは、書込みクロック周波数を
入力クロックと同じ(等倍)とする場合にはM=1とさ
れ、入力クロックの2倍とする場合にはM=0とされ
る。
【0056】いま、書込みクロック周波数を変化させた
場合の光出力波形の基本概念図を図10に示す。図10
(a)は書込みクロック周波数が入力クロック(周期;
CK)と同じ周期の場合の光出力波形例を示している。
前述した1ドット内でのパルス幅・強度混合変調方式に
従い、パルス幅変調3ビット、強度変調5ビットの合計
8ビット階調とされている。一方、図10(b)は書込
みクロック周波数を入力クロックの1/2周期に速めた
場合の光出力波形例を示す。この2倍モードでは、1ド
ット当たり4ビット階調(パルス幅変調2ビット、強度
変調2ビット)となり階調数は減るものの、主走査方向
の画像書込み密度は2倍となる。この場合、書込みクロ
ック周波数を2倍にすると同時に半導体レーザ3から照
射されるレーザ光の走査速度、例えば、ポリゴンミラー
の回転速度を2倍にし、感光体の線速も同時に2倍にす
れば、全体として書込み速度が2倍に高速化される。
【0057】ここに、図10のタイムチャートに示すよ
うに、書込みクロック周波数が入力クロックと同じ等倍
モード時には1ドット当たりNビット階調(パルス幅変
調Mビット、強度変調(N−M)ビット)とし、書込み
クロック周波数が入力クロックの2倍である2倍モード
時には1ドット当たりN/2ビット階調(パルス幅変調
(M−1)ビット、強度変調(N/2−M+1)ビッ
ト)とすれば、画像データの入力端子数を同一にするこ
とができ(つまり、2倍モード時には2ドット分の画像
データをパラレル転送する)、データ変換部21におい
て周波数選択信号Mに応じた変調データを生成するよう
にすれば、最小パルス幅も同じであるので(即ち、2倍
モード時のパルス幅変調階調数は等倍モード時の1/2
となる)、パルス幅変調部22も共通化できる。よっ
て、このような処理は図9に示す回路構成で実現でき、
データ変換部21に周波数選択信号Mを入力し、2倍モ
ード時にはDni,Dmjを各々のドット変調データとして
生成すればよいことになる。このような画像データの階
調数の関係が請求項3記載の発明にいう等倍/2倍なる
出力モード時の階調数関係に相当する。
【0058】よって、図9におけるデータ変換部21の
構成を以下の(10)式に示す論理記述を実行する構成と
すれば、このデータ変換部21が出力モード切換手段を
構成することになる。即ち、(10)式の例では、書込み
クロック周波数を2倍とする2倍モードの場合には、入
力される画像データD7 〜D0 のうち、上位4ビット
(D7〜D4)に従い最初のドットを、下位4ビット(D
3〜D0)に従い次のドットを書き込む。また、強度変調
データは(11)式なる論理を実行する構成とすればよ
い。
【0059】
【数6】
【0060】なお、パルス幅変調部22は書込み画素ク
ロックを変化させても同一でよいので、(7)(8)式に
よる論理記述を実行する構成とすればよい。
【0061】また、(10)(11)式を各々(12)(13)式と
すれば、書込み画素クロックを2倍とした場合にも左寄
せの波形か右寄せの波形かをドット毎に選択できる。即
ち、書込み画素クロックを2倍とする場合には、上位4
ビットのうち、1ビット(ここでは、D7 )を最初のド
ット位置制御データとし、残りの3ビットをパルス幅変
調(0〜4の5値出力)用のデータとしている。同様
に、下位4ビットのうち、1ビットをドット位置制御デ
ータとし、残りの3ビットをパルス幅変調用のデータと
している。このようなドット位置制御データの扱いが、
請求項4記載の発明に相当する。また、強度変調データ
はM=0(即ち、2倍モード時)には全てをLレベルと
している。
【0062】
【数7】
【0063】ところで、通常、入力するデータ列を画像
データNビットのデータ列とすると、出力できる階調数
は最大2^Nであり、0/2^N〜2^N/2^Nなる
2^N+1個の出力ステートのうち、1つ或いは数個が
欠落している。また、入力データ列としてさらに位置制
御信号1ビットを加えると左寄せ波形、右寄せ波形各々
のモードで2^N値階調出力となるが、何れのモードと
も、出力ステートのうち、1つが欠落している。そのた
め、完全に2^N+1個の階調を得るためには画像デー
タとしてN+1ビットと位置制御信号1ビットとが必要
となる。しかし、フルオフ(=1ドット全消灯=0/2
^N)及びフルオン(=1ドット全発光=2^N/2^
N)は左寄せ波形、右寄せ波形の何れでも同一波形であ
るので、フルオフ、フルオン及び各々左寄せ波形、右寄
せ波形の中間値1/2^N〜(2^N−1)/2^N
(2×(2^N−1))個の計2^(N+1)個のステ
ートを出力するようにすれば、N+1ビットのデータ列
からでも位置制御まで含めた2^N+1値階調出力とな
る。このようなデータ列構成が請求項5,6記載の発明
にいうデータ列構成に相当する。
【0064】例えば、データ列を4ビットとし、1ドッ
ト当たり9値階調(0/8〜8/8の9値であり、0/
8(常にオフ)、8/8(常にオン)、各々左寄せ又は
右寄せ波形の1/8〜7/8の計16のステートを持
つ)を持たせるには、表1に示すような真理値表に従う
ようにすればよい。
【0065】
【表1】
【0066】入力する画像データをこのようなデータ列
とすれば、1ビット少ないデータ列で同じ階調数が得ら
れる。よって、入力データ転送レートを低減でき、入力
端子数も低減できる。さらには、データ変換部21の前
段に通常用いられるバッファメモリも低減させることが
できる。逆にいえば、入力データ線数が決まっている場
合には、このようなデータ列とすることにより、階調数
を増加させることができる。特に、2倍モード時のよう
に1ドット当たりのデータのビット数が少ないときには
効果的となる。
【0067】具体的に、書込みクロック周波数を2倍に
する場合、上位4ビット、下位4ビットで各々1ドット
当たりドット位置制御を含めた9値階調(表1の真理値
表を参照)とするデータ列とすれば、書込みクロック周
波数を2倍にした場合において入力データ線数を増やす
ことなく階調数を増加させて、高品位な画像を得ること
ができる。
【0068】即ち、(7)(12)(13)式を、各々、(14)(1
5)(16)式のようにすればよい。なお、(14)式でX
n ,Xn′ ,Xm ,Xm′ は(8)式に従う。また、強
度変調データDpkはM=0のとき、Dp4のみHレベルと
し他は全てLレベルとする。
【0069】
【数8】
【0070】ここに、本実施の形態では、2倍モード時
には画像データに従ってパルスPWdaをPWonと同じパ
ルス幅或いは最小パルス幅分だけ長くしたパルスとし、
強度変調データを一定にしてパルスPWdaがパルスPW
onよりも最小パルス分長くなったときに強度変調するよ
うにしているので(請求項2記載の発明に相当する)、
(11)式のように入力クロックの半クロック単位で強度
変調データを変化させるステートが減少し、高速化の点
でさらに有利となる。
【0071】ここで、半導体レーザ制御・駆動部5側の
概略作用については前述したが、前述したパルス幅生成
・データ変調部2の構成に基づく作用について、図4を
参照して再度簡単に説明する。まず、光・電気負帰還ル
ープ6中の電流源8は変調されたデータ(パルス幅変調
された2つのパルスPWon,PWda及び強度変調データ
PMDATA)に従って生成された電流を流し、この電流と
受光素子4にて半導体レーザ3の光出力に比例して出力
されるモニタ電流とを比較し、その誤差分を誤差増幅器
9及び駆動トランジスタ10を介して半導体レーザ3の
順方向電流に変換することにより光・電気負帰還ループ
6を構成する。また、電流源11もパルス幅変調された
2つのパルスPWon,PWda及び強変調信号PMDATAに
従って生成された電流(つまり、電流IDA1 に比例する
電流)を流し、直接、半導体レーザ3の順方向電流とな
っている。
【0072】ここで、一般に半導体レーザ3の微分量子
効率や受光素子4の光・電気変換受光感度には素子ばら
つきがあるので、各々の特性に合わせて電流値を設定す
る必要がある。このような素子ばらつきに関して、I
DA1 の電流値を半導体レーザ3が所望の光出力となるよ
うに外部からの電流設定信号により設定、即ち、直流動
作的には受光素子4のモニタ電流値を設定することによ
り、個体差を吸収して半導体レーザ3が常に所望の光出
力となるように設定することが可能である。電流源8を
図7に示すような構成とする場合には、所望の最大発光
となるようにIfu llを設定することとなる。一方、半導
体レーザ3の微分量子効率や発振閾値電流に関しては、
用いる半導体レーザ3の経時変化や温度により大きく変
動するため、使用する条件における各々の値を検出し、
検出した値に応じて半導体レーザ3が所望の光量となる
順方向電流で駆動することにより、図5(b)に示すよ
うな波形を得ることができる。
【0073】電流源11に関しても図7のように構成す
ればよく、この場合のD/A変換器の最大電流値をI
full2 とすればこのIfull2 を設定すればよい。この設
定方法について簡単に説明する。所望の最大発光時にお
ける半導体レーザ3の順方向電流をImax 、オフセット
発光時(光・電気負帰還ループ6を常に動作させるため
には半導体レーザ3を完全にオフにはせず、僅かに発光
させておく必要がある)の半導体レーザ3の順方向電流
をImin とすると、この差分Imax −Imin とIfull2
とが等しくなるようにすればよい。即ち、最初にIDA2
=0(つまり、Ifull2 =0)の状態で半導体レーザ3
を最大発光させる。この時、制御電流のみで半導体レー
ザ3の順方向電流を流しているので、Imax =IDA1
なっている。次に、半導体レーザ3を最大発光状態を保
ちながらIDA2 を徐々に増やしていくと(発光指令信号
をオンにしてIfull2 を増加していくと)、制御電流I
DA1は徐々に減っていき、IDA1 =Imin となったと
き、Ifull2 =Imax −Iminとなる。このような設定
動作は、電源投入時やリセット時において所定の時間だ
けイニシャル動作として実行され、通常動作時にはI
full2 の値は保持される。
【0074】<変形例>上述した実施の形態では、全体
をバイポーラトランジスタによる集積回路12として集
積化させて構成した場合の適用例として示したが、本発
明を実施する上では、バイポーラトランジスタによる集
積化に限られない。
【0075】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、入力クロ
ックと同一周波数で位相が一定量ずつ異なる複数個のパ
ルスを生成するパルス生成手段と、入力される画像デー
タをパルス幅変調データとパワー変調データとに変換す
るデータ変換手段と、前記パルス生成手段により生成さ
れたパルスより前記パルス幅変調データに基づきパルス
幅変調した複数個のパルスを生成するパルス幅変調手段
とを有して、半導体レーザに対するパルス幅変調と強度
変調とを同時に行う発光指令信号を生成するパルス幅変
調・強度変調信号生成部と、前記半導体レーザとこの半
導体レーザの光出力をモニタする受光素子とともに光・
電気負帰還ループを形成して前記受光素子から得られる
前記半導体レーザの光出力に比例した受光信号と前記パ
ルス幅変調・強度変調信号生成部から与えられる発光指
令信号とが等しくなるように前記半導体レーザの順方向
電流を制御する誤差増幅部と、前記光・電気負帰還ルー
プの制御電流との和又は差の電流により前記半導体レー
ザの駆動を制御するように生成されて前記パルス幅変調
・強度変調信号生成部から与えられる発光指令信号に応
じた駆動電流を前記半導体レーザに順方向電流を流す電
流駆動部とを備え、前記パルス幅変調手段から出力され
る複数個のパルスが相関関係を有するとともに、これら
のパルス幅変調・強度変調信号生成部と誤差増幅部と電
流駆動部とが1チップの集積回路で構成されているの
で、パルス幅変調手段から出力される複数個のパルスに
相関関係を持たせおり、この相関関係を利用することに
より変調データの一部を共通化させることができ、これ
により必要とする信号数を減らすことができ、よって、
入力端子数ないしは回路素子数を減らすことができ、全
体的に1チップ化を図る上で有利となり、消費電流も低
減させることができる。
【0076】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様にパルス幅変調・強度変調信号生成部と
誤差増幅部と電流駆動部とを1チップの集積回路として
備えた構成において、パルス幅変調手段から出力される
複数個のパルスのうちの1つ或いは複数個のパルスが常
に他のパルスよりパルス生成手段による一定量の位相差
分だけ長いという相関関係を有しているので、請求項1
記載の発明の場合と同様な効果が得られるが、複数個の
パルスに関する相関関係がパルス生成手段による一定量
の位相差分だけ長いという相関関係に特定されているの
で、この相関関係を利用することにより、変調データに
関する論理をより圧縮させて信号数を減らすことがで
き、請求項1記載の発明よりもより簡便な構成で実現す
ることができる。
【0077】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様にパルス幅変調・強度変調信号生成部と
誤差増幅部と電流駆動部とを1チップの集積回路として
備えた構成において、パルス幅変調・強度変調信号生成
部中のデータ変換手段が入力される画像データをその画
像データとドット位置制御信号と周波数選択信号とに基
づきパルス幅変調データとパワー変調データとに変換す
るものとし、周波数選択信号により切り換えられる出力
モードのクロック周波数が、入力クロックに対して等倍
と2倍とで選択自在であり、2倍なる出力モードの選択
時には入力される画像データのうちの1/2のビット数
を各々の書込みドットの画像データとしてパルス幅変調
による階調数を等倍なる出力モード時の1/2にするよ
うにしたので、入力クロックに対する等倍なる出力モー
ドと2倍なる出力モードとの何れをとった場合でも画像
データの入力端子数を同一にすることができ、結果とし
て、パルス幅変調・強度変調信号生成部中のパルス幅変
調手段を共通化することができ、入力端子数ないしは回
路素子数を減らすことができ、全体的に1チップ化を図
る上で有利となる。
【0078】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様にパルス幅変調・強度変調信号生成部と
誤差増幅部と電流駆動部とを1チップの集積回路として
備えた構成において、パルス幅変調・強度変調信号生成
部中のデータ変換手段が入力される画像データをその画
像データとドット位置制御信号と周波数選択信号とに基
づきパルス幅変調データとパワー変調データとに変換す
るものとし、周波数選択信号により切り換えられる出力
モードのクロック周波数が、入力クロックに対して等倍
と2倍とで選択自在であり、2倍なる出力モードの選択
時には入力される画像データのうちの2ビット分を各々
の書込みドットのドット位置選択信号としているので、
階調度よりも書込密度が優先される2倍なる出力モード
の選択時にも、左寄せ波形と右寄せ波形とを1ドット毎
に任意に選択することができ、ドット毎にドット位置の
制御が可能となり、結果として、右寄せ波形と左寄せ波
形とを交互に繰り返すことでドット集中型のパルス幅変
調も可能となり、所望の形態の出力を得ることができ
る。
【0079】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様にパルス幅変調・強度変調信号生成部と
誤差増幅部と電流駆動部とを1チップの集積回路として
備えた構成において、前記画像データが、1ドット全発
光と1ドット全消灯と各々2値のドット位相状態を有す
る(2^(N−1)−1)個の中間値とによる2^N個
の出力ステートを表現するNビットのデータ列で構成さ
れているので、1ビット少ないデータ列で同じ階調数を
得ることができ、同じ階調数を得るための入力端子数な
いしは入力データ転送レートを低減させることができ、
別の観点からすると、データ列のビット数が同じであれ
ば、階調数を増やすことができ、結果として、全体のビ
ット数が少ないときには階調を得るために効果的とな
る。
【0080】請求項6記載の発明によれば、請求項3記
載の発明に加えて、2倍なる出力モードの選択時にの
み、画像データが、1ドット全発光と1ドット全消灯と
各々2値のドット位相状態を有する(2^(M−1)−
1)個の中間値とによる2^M個の出力ステートを表現
する2組のMビットのデータ列で構成されているので、
ビット数が少なくなる2倍なる出力モードの選択時に請
求項5記載の発明による効果を有効に発揮させることが
でき、信号線数を増やすことなく階調数を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】前提となる半導体レーザ制御装置を示すブロッ
ク図である
【図2】半導体レーザの光出力波形を示す基本概念図で
ある。
【図3】左寄せ波形、右寄せ波形の生成例を示す説明図
である。
【図4】半導体レーザ制御・駆動部の前提的な構成例を
示す回路図である。
【図5】IDA2 の有無に応じて制御形態を示す説明図で
ある。
【図6】本発明の実施の形態における基本構成を示すブ
ロック図である。
【図7】発光指令信号生成部の構成例を示すブロック図
である。
【図8】パルス幅生成方法を説明するためのタイムチャ
ートである。
【図9】本発明の一実施の形態を示すブロック図であ
る。
【図10】書込みクロック周波数を切り換えた場合の出
力制御例を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
3 半導体レーザ 4 受光素子 6 光・電気負帰還ループ 7 電流駆動部 9 誤差増幅部 12 集積回路 13 パルス幅変調・強度変調信号生成部 21 データ変換手段 22 パルス幅変調手段 23 パルス生成手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力クロックと同一周波数で位相が一定
    量ずつ異なる複数個のパルスを生成するパルス生成手段
    と、入力される画像データをパルス幅変調データとパワ
    ー変調データとに変換するデータ変換手段と、前記パル
    ス生成手段により生成されたパルスより前記パルス幅変
    調データに基づきパルス幅変調した複数個のパルスを生
    成するパルス幅変調手段とを有して、半導体レーザに対
    するパルス幅変調と強度変調とを同時に行う発光指令信
    号を生成するパルス幅変調・強度変調信号生成部と、 前記半導体レーザとこの半導体レーザの光出力をモニタ
    する受光素子とともに光・電気負帰還ループを形成して
    前記受光素子から得られる前記半導体レーザの光出力に
    比例した受光信号と前記パルス幅変調・強度変調信号生
    成部から与えられる発光指令信号とが等しくなるように
    前記半導体レーザの順方向電流を制御する誤差増幅部
    と、 前記光・電気負帰還ループの制御電流との和又は差の電
    流により前記半導体レーザの駆動を制御するように生成
    されて前記パルス幅変調・強度変調信号生成部から与え
    られる発光指令信号に応じた駆動電流を前記半導体レー
    ザに順方向電流を流す電流駆動部とを備え、 前記パルス幅変調手段から出力される複数個のパルスが
    相関関係を有するとともに、これらのパルス幅変調・強
    度変調信号生成部と誤差増幅部と電流駆動部とが1チッ
    プの集積回路で構成されていることを特徴とする半導体
    レーザ制御装置。
  2. 【請求項2】 入力クロックと同一周波数で位相が一定
    量ずつ異なる複数個のパルスを生成するパルス生成手段
    と、入力される画像データをパルス幅変調データとパワ
    ー変調データとに変換するデータ変換手段と、前記パル
    ス生成手段により生成されたパルスより前記パルス幅変
    調データに基づきパルス幅変調した複数個のパルスを生
    成するパルス幅変調手段とを有して、半導体レーザに対
    するパルス幅変調と強度変調とを同時に行う発光指令信
    号を生成するパルス幅変調・強度変調信号生成部と、 前記半導体レーザとこの半導体レーザの光出力をモニタ
    する受光素子とともに光・電気負帰還ループを形成して
    前記受光素子から得られる前記半導体レーザの光出力に
    比例した受光信号と前記パルス幅変調・強度変調信号生
    成部から与えられる発光指令信号とが等しくなるように
    前記半導体レーザの順方向電流を制御する誤差増幅部
    と、 前記光・電気負帰還ループの制御電流との和又は差の電
    流により前記半導体レーザの駆動を制御するように生成
    されて前記パルス幅変調・強度変調信号生成部から与え
    られる発光指令信号に応じた駆動電流を前記半導体レー
    ザに順方向電流を流す電流駆動部とを備え、 前記パルス幅変調手段から出力される複数個のパルスの
    うちの1つ或いは複数個のパルスが常に他のパルスより
    前記パルス生成手段による一定量の位相差分だけ長いと
    いう相関関係を有するとともに、これらのパルス幅変調
    ・強度変調信号生成部と誤差増幅部と電流駆動部とが1
    チップの集積回路で構成されていることを特徴とする半
    導体レーザ制御装置。
  3. 【請求項3】 入力クロックと同一周波数で位相が一定
    量ずつ異なる複数個のパルスを生成するパルス生成手段
    と、入力される画像データをその画像データとドット位
    置制御信号と周波数選択信号とに基づきパルス幅変調デ
    ータとパワー変調データとに変換するデータ変換手段
    と、前記パルス生成手段により生成されたパルスより前
    記パルス幅変調データに基づきパルス幅変調した複数個
    のパルスを生成するパルス幅変調手段とを有して、半導
    体レーザに対するパルス幅変調と強度変調とを同時に行
    う発光指令信号を生成するパルス幅変調・強度変調信号
    生成部と、 前記半導体レーザとこの半導体レーザの光出力をモニタ
    する受光素子とともに光・電気負帰還ループを形成して
    前記受光素子から得られる前記半導体レーザの光出力に
    比例した受光信号と前記パルス幅変調・強度変調信号生
    成部から与えられる発光指令信号とが等しくなるように
    前記半導体レーザの順方向電流を制御する誤差増幅部
    と、 前記光・電気負帰還ループの制御電流との和又は差の電
    流により前記半導体レーザの駆動を制御するように生成
    されて前記パルス幅変調・強度変調信号生成部から与え
    られる発光指令信号に応じた駆動電流を前記半導体レー
    ザに順方向電流を流す電流駆動部とを備え、 前記周波数選択信号により切り換えられる出力モードの
    クロック周波数が、入力クロックに対して等倍と2倍と
    で選択自在であり、2倍なる出力モードの選択時には入
    力される画像データのうちの1/2のビット数を各々の
    書込みドットの画像データとしてパルス幅変調による階
    調数を等倍なる出力モード時の1/2にするとともに、
    これらのパルス幅変調・強度変調信号生成部と誤差増幅
    部と電流駆動部とが1チップの集積回路で構成されてい
    ることを特徴とする半導体レーザ制御装置。
  4. 【請求項4】 入力クロックと同一周波数で位相が一定
    量ずつ異なる複数個のパルスを生成するパルス生成手段
    と、入力される画像データをその画像データとドット位
    置制御信号と周波数選択信号とに基づきパルス幅変調デ
    ータとパワー変調データとに変換するデータ変換手段
    と、前記パルス生成手段により生成されたパルスより前
    記パルス幅変調データに基づきパルス幅変調した複数個
    のパルスを生成するパルス幅変調手段とを有して、半導
    体レーザに対するパルス幅変調と強度変調とを同時に行
    う発光指令信号を生成するパルス幅変調・強度変調信号
    生成部と、 前記半導体レーザとこの半導体レーザの光出力をモニタ
    する受光素子とともに光・電気負帰還ループを形成して
    前記受光素子から得られる前記半導体レーザの光出力に
    比例した受光信号と前記パルス幅変調・強度変調信号生
    成部から与えられる発光指令信号とが等しくなるように
    前記半導体レーザの順方向電流を制御する誤差増幅部
    と、 前記光・電気負帰還ループの制御電流との和又は差の電
    流により前記半導体レーザの駆動を制御するように生成
    されて前記パルス幅変調・強度変調信号生成部から与え
    られる発光指令信号に応じた駆動電流を前記半導体レー
    ザに順方向電流を流す電流駆動部とを備え、 前記周波数選択信号により切り換えられる出力モードの
    クロック周波数が、入力クロックに対して等倍と2倍と
    で選択自在であり、2倍なる出力モードの選択時には入
    力される画像データのうちの2ビット分を各々の書込み
    ドットのドット位置選択信号とするとともに、これらの
    パルス幅変調・強度変調信号生成部と誤差増幅部と電流
    駆動部とが1チップの集積回路で構成されていることを
    特徴とする半導体レーザ制御装置。
  5. 【請求項5】 入力クロックと同一周波数で位相が一定
    量ずつ異なる複数個のパルスを生成するパルス生成手段
    と、入力される画像データをパルス幅変調データとパワ
    ー変調データとに変換するデータ変換手段と、前記パル
    ス生成手段により生成されたパルスより前記パルス幅変
    調データに基づきパルス幅変調した複数個のパルスを生
    成するパルス幅変調手段とを有して、半導体レーザに対
    するパルス幅変調と強度変調とを同時に行う発光指令信
    号を生成するパルス幅変調・強度変調信号生成部と、 前記半導体レーザとこの半導体レーザの光出力をモニタ
    する受光素子とともに光・電気負帰還ループを形成して
    前記受光素子から得られる前記半導体レーザの光出力に
    比例した受光信号と前記パルス幅変調・強度変調信号生
    成部から与えられる発光指令信号とが等しくなるように
    前記半導体レーザの順方向電流を制御する誤差増幅部
    と、 前記光・電気負帰還ループの制御電流との和又は差の電
    流により前記半導体レーザの駆動を制御するように生成
    されて前記パルス幅変調・強度変調信号生成部から与え
    られる発光指令信号に応じた駆動電流を前記半導体レー
    ザに順方向電流を流す電流駆動部とを備え、 前記画像データが、1ドット全発光と1ドット全消灯と
    各々2値のドット位相状態を有する(2^(N−1)−
    1)個の中間値とによる2^N個の出力ステートを表現
    するNビットのデータ列で構成されているとともに、こ
    れらのパルス幅変調・強度変調信号生成部と誤差増幅部
    と電流駆動部とが1チップの集積回路で構成されている
    ことを特徴とする半導体レーザ制御装置。
  6. 【請求項6】 2倍なる出力モードの選択時にのみ、画
    像データが、1ドット全発光と1ドット全消灯と各々2
    値のドット位相状態を有する(2^(M−1)−1)個
    の中間値とによる2^M個の出力ステートを表現する2
    組のMビットのデータ列で構成されていることを特徴と
    する請求項3記載の半導体レーザ制御装置。
JP14482797A 1996-07-11 1997-06-03 半導体レーザ制御装置 Pending JPH1079546A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6334628B1 (en) 2000-04-28 2002-01-01 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Ceiling retractable three point seat belt system

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