JPH1064799A - 荷電ビーム描画装置及び描画方法 - Google Patents

荷電ビーム描画装置及び描画方法

Info

Publication number
JPH1064799A
JPH1064799A JP8223386A JP22338696A JPH1064799A JP H1064799 A JPH1064799 A JP H1064799A JP 8223386 A JP8223386 A JP 8223386A JP 22338696 A JP22338696 A JP 22338696A JP H1064799 A JPH1064799 A JP H1064799A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charged beam
mark
beam optical
optical system
electron beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8223386A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3335845B2 (ja
Inventor
Tetsuo Nakasugi
哲郎 中杉
Yumi Watanabe
由美 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP22338696A priority Critical patent/JP3335845B2/ja
Priority to US08/917,212 priority patent/US5933211A/en
Publication of JPH1064799A publication Critical patent/JPH1064799A/ja
Priority to US09/326,631 priority patent/US6140654A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3335845B2 publication Critical patent/JP3335845B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/304Controlling tubes by information coming from the objects or from the beam, e.g. correction signals
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y40/00Manufacture or treatment of nanostructures
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/304Controlling tubes by information coming from the objects or from the beam, e.g. correction signals
    • H01J37/3045Object or beam position registration
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/317Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for changing properties of the objects or for applying thin layers thereon, e.g. for ion implantation
    • H01J37/3174Particle-beam lithography, e.g. electron beam lithography
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/317Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for changing properties of the objects or for applying thin layers thereon, e.g. for ion implantation
    • H01J37/3174Particle-beam lithography, e.g. electron beam lithography
    • H01J37/3177Multi-beam, e.g. fly's eye, comb probe
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/30Electron or ion beam tubes for processing objects
    • H01J2237/317Processing objects on a microscale
    • H01J2237/3175Lithography
    • H01J2237/31774Multi-beam

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)
  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速・高精度なマーク位置検出が可能とな
り、描画スループット及び描画精度の向上をはかる。 【解決手段】 複数の電子ビーム光学系を持つマルチビ
ーム方式の電子ビーム描画装置において、各々の荷電ビ
ーム光学系の反射粒子検出器6にそれぞれコリメータ1
1を設け、複数の電子ビーム光学系で同時にマーク位置
検出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の荷電ビーム
光学系を持つマルチビーム方式の荷電ビーム描画装置及
び描画方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子ビーム描画装置は、先端
デバイス開発に広く用いられている。この電子ビーム描
画装置は、電子ビームを電磁的に若しくは静電的に偏向
させ、所望の図形を試料上に描画するものである。しか
しながら、単にビームを偏向した場合には、図25
(a)に示すような偏向歪みが生じる。このため、描画
に先立ち、図25(b)に示すように、描画位置の調整
を行う必要がある。
【0003】描画位置の調整は一般的に以下のように行
う。即ち、ビームの偏向距離分だけステージを動かし、
ステージ上に設けたマークを検出し得るように、偏向電
極若しくはコイルに印加する電圧若しくは電流を決定す
る。この際、ビーム調整に用いるマークとしては、マー
クと下地基板の原子番号の違いや凹凸による反射電子率
の違いを利用したものがある。ビーム偏向領域の大きさ
は通常百μmから数mmであり、偏向領域を越える範囲
に描画を行う場合には、ビーム偏向領域内にステージを
移動して描画を行う。
【0004】なお、図中の201は歪みを持った偏向領
域、202は歪みを修正した偏向領域を示している。
【0005】また、半導体装置の作製においては、同一
基板に形成された下地パターンに対して、重ね合わせ露
光を行うのが一般的である。このような場合、下地基板
上に設けられたマークの位置検出を行う必要がある。位
置検出用マークとしては、上記描画位置の調整と同様
に、マークの凹凸やマークと下地基板の原子番号の違い
による反射電子率の差を利用したものがある。このマー
クに電子ビームを走査し、反射電子信号の強弱を測定す
ることによって、マーク位置の検出を行う。
【0006】近年、高スループットを目指した電子ビー
ム描画装置の技術開発が行われている。この中でも、複
数の電子ビーム光学系を持つマルチビーム方式は有力で
ある。このマルチビーム方式の電子ビーム描画装置で
は、1本のビームで描画するのではなく、複数のビーム
で描画を行うために、描画スループットが格段に向上す
ると期待される。
【0007】マルチビーム方式は、各光学系でビームの
調整が必要となるため、個々のビーム調整を順次行った
場合には、莫大な時間がかかる。このため、上記描画位
置の調整や重ね合わせ露光においては、複数のビームに
ついて、同時にマーク検出を行う必要がある。しかしな
がら、複数のビームで同時にマーク検出を行うと、他の
マークから反射電子の影響によって、正確な位置合わせ
ができないという問題があった。
【0008】即ち、一つの電子光学系は、図26に示す
ように、電子銃1・ビームブランキング系3,4・ビー
ム偏向系5a,5b・ビーム調整用レンズ系2a,2
b,2c・反射電子検出器6からなっている。図27に
ビーム調整用マークの概観を示す。図27の(a)は平
面図、(b)は断面図である。マーク位置検出を行う場
合には、図28に示すように、各電子ビーム光学系13
に対応する描画領域12にマーク10をそれぞれ設け、
複数のマーク10上に同時にビーム走査を行い、ビーム
走査位置とそれに対応する反射電子信号から、マーク位
置を検出する。従来の電子ビーム光学系では、図29に
示すように、複数の電子ビーム7で同時にマークの検出
を行った場合には、本来のマークからの反射電子8と共
に、他のマークからの反射電子9が横方向から検出器6
に侵入してくるため、個々のマーク位置検出は困難であ
る。
【0009】この対策として、各々の電子ビーム光学系
毎に位置検出のタイミングをずらす方法や、チップ毎に
位置合わせを行わずに複数のチップをまとめて位置合わ
せする方法が提案されている。しかしながら、これらの
方法では、装置構成が複雑になるほか、全ての電子ビー
ム光学系で同時にマーク検出を行う場合に比べて、マー
ク検出に時間がかかるとの問題があった。
【0010】一方、マルチビーム方式は、光ステッパや
X線露光のように一括露光ではないため、各鏡筒でビー
ムの調整が必要となる。電子ビーム源を一つしか持たな
い従来の電子ビーム描画装置の場合、描画位置調整用の
マークは一つしか用いていなかった。しかしながら、マ
ルチビーム描画装置においては、多くのビーム調整を行
わねばならないために、一つのマークを共用した場合に
は、ビーム調整に多くの時間を要する。このため、マル
チビーム描画装置では、各電子ビーム光学系に対応した
基準マークを持ち、各鏡筒毎にビーム調整を行う方法を
採用しなければならない。
【0011】しかしながら、前述の各電子ビーム光学系
に対応した基準マークによって、各鏡筒毎にビーム調整
を行う方法では、以下のような問題が生じる。即ち、チ
ップサイズはデバイスの種類によってまちまちであり、
必ずしも一つのチップに一つの電子ビーム源を対応させ
る訳ではない。図30のように、電子ビーム光学系21
1の配置ピッチ(より具体的には、一つの電子ビーム光
学系による描画領域212)よりも大きなパターン21
3を描画する場合は、複数の電子ビーム光学系211を
用いて、一つのパターン213を描画することになる。
例えば、10mmピッチで電子ビーム光学系を配置した
場合、チップサイズが20mm角を越える場合には4個
以上の電子ビーム光学系を用いて描画することになる。
また、フォトマスクのように、一辺が150mmを越え
るような試料を描画する場合には、さらに多くの電子ビ
ームで描画することになる。
【0012】ここで、各電子ビーム光学系の基準マーク
214の位置が図31(a)のように理想的に配置され
ている場合は問題ない。しかしながら、実際は図31
(b)のように歪んでいるはずであり、この基準マーク
を基に描画されたパターンは図32のように、歪んだ形
状となってしまう。この場合、一つのチップを複数の電
子ビーム源で描画した場合には、図33に示すように、
隣接する電子ビーム光学系の描画領域境界でつなぎ精度
が問題となる。なお、215が一つの描画領域、216
は描画領域境界、217は描画パターンである。
【0013】描画精度上は、この偏向領域のつなぎ精度
が重要となる。これは、幾らビームの最小寸法が小さく
とも、つなぎ精度が悪い場合には設計データ通りの図形
を試料上に描画することができないからである。
【0014】上述したように、前記したマルチビーム方
式は、ステッパのような一括露光ではないため、各鏡筒
でビームの調整が必要になる。マルチビーム描画装置の
各電子ビーム源は独立した電子光学系を有しているた
め、個々にビーム調整を行っても、異なる電子ビーム源
の間ではつなぎ精度が劣化するという問題があった。そ
の上、チップサイズはデバイスの種類によってまちまち
であり、必ずしも一つのチップに一つの電子ビーム源を
対応させるような方式は合理的でない。1チップを複数
の電子ビーム源で描画する状況となることは必然である
が、このとき電子ビーム源毎のビーム特性の違いからビ
ーム偏向境界領域でのつなぎ精度が劣化するという問題
が生じる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のマ
ルチビーム方式の電子ビーム描画装置では、マーク位置
検出に際して、装置構成が複雑になったり、時間がかか
るとの問題があった。さらに、各電子ビーム光学系の配
置ピッチよりも大きな描画領域を必要とするパターン描
画の際には、描画されたパターンが歪んだり、隣接する
電子ビームの描画領域でのつなぎ精度が悪くなるという
問題があった。
【0016】なお、これらの問題は電子ビーム描画装置
に限らず、荷電ビームとしてイオンビームを用いたイオ
ンビーム描画装置についても同様に言えることである。
【0017】本発明は、上記の事情を考慮して成された
もので、その目的とするところは、高速・高精度なマー
ク位置検出が可能となり、描画スループット及び描画精
度の向上をはかり得るマルチビーム方式の荷電ビーム描
画装置及び描画方法を提供することである。
【0018】また、本発明の他の目的は、描画領域境界
でのつなぎずれを無くすことができ、描画精度の向上を
はかり得るマルチビーム方式の荷電ビーム描画装置及び
描画方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
(構成)上記課題を解決するために本発明は、次のよう
な構成を採用している。
【0020】(1)複数の荷電ビーム光学系を持つマル
チビーム方式の荷電ビーム描画装置において、各々の荷
電ビーム光学系の反射粒子検出器にコリメータを設けた
こと、さらに複数の荷電ビーム光学系でマーク位置の検
出を同時に行うことを特徴とする。
【0021】(2)複数の荷電ビーム光学系を持つマル
チビーム方式の荷電ビーム描画装置において、複数の荷
電ビーム光学系のうち一つの荷電ビーム光学系を選択す
る手段と、該手段により選択された以外の荷電ビーム光
学系で順次マーク検出を行う手段と、前記選択された荷
電ビーム光学系における他のマークからの反射粒子の干
渉を測定する手段と、該手段の測定結果に基づき干渉の
ない荷電ビーム光学系同士をグループ化する手段と、該
手段によりグループ化された荷電ビーム光学系で同時に
マーク位置検出を行う手段とを具備してなることを特徴
とする。
【0022】さらに、複数の荷電ビーム光学系を持つマ
ルチビーム方式の荷電ビーム描画装置の荷電ビーム描画
方法において、複数の荷電ビーム光学系のうち一つの荷
電ビーム光学系を選択し、選択した荷電ビーム光学系を
オフした状態で、他の荷電ビーム光学系で順次マーク検
出を行い、選択した荷電ビーム光学系における他のマー
クからの反射粒子の干渉を測定し、その測定結果から干
渉のない荷電ビーム光学系同士をグループ化し、マーク
位置検出の際には、該グループの荷電ビームで同時にマ
ーク位置検出を行うことを特徴とする。
【0023】(3)複数の荷電ビーム光学系を持つマル
チビーム方式の荷電ビーム描画装置において、複数の荷
電ビーム光学系に対応して試料台上にそれぞれ設けられ
た基準マーク群と、前記試料台上の移動により基準マー
ク群を移動する手段と、移動した基準マークに荷電ビー
ムを走査し、各基準マークの位置を測定する手段と、測
定された各基準マークの相対的な位置関係を記憶する手
段と、記憶された各基準マークの相対的な位置関係に基
づき各荷電ビームの描画領域の位置を補正する手段と、
補正された描画位置に基づいて描画を行う手段とを具備
してなることを特徴とする。
【0024】さらに、複数の荷電ビーム光学系を持つマ
ルチビーム方式の荷電ビーム描画装置であって、各々の
荷電ビーム光学系に対応して試料台上にそれぞれ設けら
れた基準マーク群を用いて描画位置の補正を行う荷電ビ
ーム描画方法において、複数の荷電ビーム光学系でマー
ク位置検出を行う工程と、隣接する荷電ビーム光学系の
基準マークを用いてマーク位置検出を行う工程と、基準
マーク群の相対的な位置関係を計算する工程と、該計算
結果に基づき、各荷電ビーム光学系の描画領域の位置を
補正する工程と、該補正された描画位置に描画を行う工
程とを含むことを特徴とする。
【0025】(4)複数の荷電ビーム源を用いて描画を
行うマルチビーム方式の荷電ビーム描画方法において、
隣接する荷電ビーム源の偏向境界領域が互いに重なりを
持つよう描画することを特徴とする。さらに、重なり領
域の照射量補正をすることを特徴とする。
【0026】(作用)上記の(1)の構成であれば、各
々の荷電ビーム光学系において、他のマークからの反射
粒子が反射粒子検出器で検出されるのを防止することが
でき、これにより複数の荷電ビーム光学系で同時に位置
合わせを行った場合でも各々の荷電ビーム光学系で独立
にマーク位置検出を行うことができ、描画スループット
及び描画精度の向上をはかることが可能となる。
【0027】上記の(2)の構成でも同様に、複数の荷
電ビーム光学系で同時に位置合わせを行った場合でも、
他のマークからの反射粒子の侵入を防止することがで
き、描画スループット及び描画精度の向上をはかること
が可能となる。
【0028】上記の(3)の構成であれば、各々の荷電
ビーム光学系でマーク位置検出を行った後に、隣接する
荷電ビーム光学系の基準マークを用いてマーク位置検出
を行い、これにより隣接する荷電ビーム光学系の描画領
域との相対的な位置関係を測定し、実際の描画では描画
位置を補正して描画を行うことにより、つなぎ精度が改
善し、高精度な描画を行うことが可能となる。
【0029】上記の(4)の構成であれば、隣接する荷
電ビーム源の偏向領域境界に重なりを持たせ、重なり領
域の照射量を補正することにより、荷電ビーム源毎のビ
ーム特性の違いに起因する描画領域のつなぎずれを解消
し、描画精度の向上をはかることが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示の実施
形態によって説明する。
【0031】[第1の実施形態]図1は、本発明の第1
の実施形態に係わるマルチビーム方式電子ビーム描画装
置における1つの電子ビーム光学系を示す図である。こ
の電子ビーム光学系は、電子銃1、ビームブランキング
系3,4、ビーム偏向系5a,5b、ビーム調整用レン
ズ系2a,2b,2c、反射電子検出器6からなってい
る。
【0032】マーク位置検出を行う場合には、各電子ビ
ームに対応したマーク上にビーム走査を行う。しかしな
がら、従来の電子ビーム光学系では、前記図31に示す
ように反射電子検出器がむき出しの状態になっている。
このため、複数の電子ビームでマークを検出を行った場
合には、他のマークからの反射電子が横方向から検出器
に侵入してくるため、個々のマーク位置検出は困難にな
る。
【0033】これに対し本実施形態では、図1に示すよ
うに、反射電子検出器6にコリメータ11が取り付けて
ある。このため、図2に示すように、複数のビーム7で
同時にマーク10の位置検出を行った場合でも、対応す
るマーク10からの反射電子8は従来と同様に検出しな
がら、他のマーク10からの反射電子9の侵入を防止す
ることができる。偏向歪みの補正のように、ビームを数
mmの範囲で偏向した場合でも、開口角を調整すること
によって、他のマーク10からの反射電子9のみを除去
することが可能となる。
【0034】このように本実施形態では、反射電子検出
器6に取り付けられたコリメータ11により、他のマー
ク10からの反射電子9を除去することが可能となる。
このため、多数の電子ビーム7により同時に位置合わせ
を行った場合でも、個々の電子ビームで独立にマーク位
置検出を行うことができ、描画時間を大幅に短縮するこ
とが可能となる。
【0035】次に、第1の実施形態のより具体的な実施
形態について説明する。
【0036】(実施形態1−1)図3は、本実施形態で
用いたマルチビーム方式の電子ビーム描画装置の概略構
成を示す図である。図中13は電子ビーム光学系、図中
14は試料、15は試料室、16はステージ、17は基
準マーク、18は制御回路、19は制御計算機、50は
ステージ測長系である。
【0037】本描画装置の加速電圧は10kVである。
また、描画可能範囲は150mm角であり、10mmピ
ッチで15×15個、計225個の電子ビーム光学系が
配置されている。ビーム偏向系13は静電偏向による主
副・2段構成であり、それぞれの偏向領域の大きさは主
偏向は500μm、副偏向は100μmである。各電子
ビーム光学系13の描画領域は電子銃を中心とした±5
mmであり、この描画領域を400個の主偏向領域で描
画することになる。
【0038】ステージ16上には、前記図28に示すよ
うにビーム調整用マークが設けられている。このマーク
は各電子ビーム光学系13と一対を成すように対応して
15×15個あり、各電子ビーム光学系13の描画領域
内に1個設けた。マークの形状は、前記図27に示すよ
うな十字の形をしており、光露光とプラズマエッチング
によって、Si基板を堀りこんで形成した。マークの大
きさは片側100μm、幅は5μm、深さは2μmであ
る。
【0039】本実施形態においては、各電子ビーム光学
系13の反射電子検出器6に、図1のようにコリメータ
11を設けた。このコリメータ11は、筒状をしてい
る。
【0040】ここでは、このマルチビーム方式の電子ビ
ーム描画装置の偏向歪み補正について図4を用いて説明
する。偏向歪み補正は以下の要領で行った。
【0041】まず、500μmの主偏向領域を50μm
のメッシュに分割し、その格子点上に基準マーク20が
来るようにステージを移動させる。次いで、ビームを偏
向し、マーク20上に走査する。ビームの偏向量とマー
ク位置から、マーク中心における偏向電圧を計算する。
図中22に示すように、順次基準マークを移動させ、偏
向量を記憶する。同様の操作を、大きさ100μm角の
副偏向領域についても行った。この時、メッシュのサイ
ズは5μmとした。
【0042】上記偏向歪み補正を15×15個のビーム
について同時に行った結果、個々の電子ビーム光学系に
ついて、問題なく行うことができた。このとき、ビーム
調整に要した時間は1分であった。15×15個のビー
ムについて、1個毎にビーム調整を行った場合は225
分(約3時間半)を要した。これに対し、本実施形態で
は15×15個のビームについて同時に行った結果、ビ
ーム調整に要する時間を225分の1に短縮することが
できた。また、偏向歪みの調整後に、通常の描画を行っ
た結果、高精度の描画を行うことができた。
【0043】(実施形態1−2)本実施形態において
は、各電子ビーム光学系の反射電子検出器6に、図5の
ようにコリメータ23を設けた。本実施形態におけるコ
リメータ23は、実施形態1−1と同様に筒状をしてい
るが、個々の反射電子検出器6にではなく、1つの電子
ビーム光学系を囲むように設けた。ここでは、このマル
チビーム方式の電子ビーム描画装置で、Si基板上に形
成された下地パターンに対する位置合わせを行った。
【0044】図6に示すように、ウェハ26に複数のチ
ップ25が配列されている。チップサイズは10mm角
であり、各々のチップ25の四隅に位置合わせマーク2
4が配置されている。これらのマーク24は、光露光と
プラズマエッチングによってSi基板を堀りこんだ凹型
マークであり、マーク24の大きさは片側100μm、
幅は5μm、深さは2μmである。描画の際には、各電
子ビーム光学系で1個のチップを同時に描画する。位置
合わせは以下のように行う。
【0045】チップ25とは、別の場所に設けられたウ
ェハアライメントマーク27で、ステージ上のウェハ位
置を確認する。次いで、ウェハ26上のチップレイアウ
ト情報から、各チップ25内のマーク位置を算出する。
算出された各チップ25のマーク位置に基づき、ステー
ジを移動して、マーク位置検出を行う。このようにし
て、チップ25内の4個のマーク位置を順次検出する。
ここでは、チップを電子ビーム光学系と同ピッチで配置
したため、特別なことをしなくても、15×15個のビ
ームで同時にマーク位置検出が可能である。
【0046】上記位置合わせマーク24の検出を15×
15個のビームについて同時に行った結果、個々の電子
ビーム光学系について、位置合わせを問題なく行うこと
ができた。このとき、1個のビーム調整を要する時間は
1分であり、1チップで計4分の時間を要した。15×
15個のビームについて、1個毎にビーム調整を行った
場合は約12時間を要したのに対し、本実施形態では1
5×15個のビームについて同時に行った結果、位置合
わせに要する時間を225分の1に短縮することができ
た。また、位置合わせ後に、通常の描画を行った結果、
高精度の描画を行うことができた。
【0047】(実施形態1−3)本実施形態において
は、各電子ビーム光学系の反射電子検出器に、図7に示
すように穴の開いた遮蔽板31をコリメータとして用い
た。そして、このコリメータ31を、図8に示すよう
に、試料と電子ビーム光学系の間に設置した。なお、図
7中の28は電子ビームの通過穴、29は反射電子検出
器のための開口部、30は電子ビーム光学系の描画領域
を示している。
【0048】上記コリメータ31を用いて、実施形態1
−2と同様に位置合わせ描画を行ったところ、問題なく
位置合わせを行うことができた。また、位置合わせ後
に、通常の描画を行った結果、高精度の描画を行うこと
ができた。
【0049】なお、本発明はコリメータの形状を限定す
るものではない。実施形態で示した以外にも、他の形状
のコリメータを利用することも可能である。また、本発
明は描画装置や描画方法を限定するものではない。実施
形態に示した以外にも、例えば一つのビームをアパーチ
ャによって、複数に分割するタイプの描画装置にも、応
用可能である。また、本発明はマークの形状や種類を限
定するものではない。実施形態に示した以外にも、例え
ば重金属を用いた凸型マークでも、応用可能である。そ
の他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して、
利用することができる。
【0050】[第2の実施形態]次に、本発明の第2の
実施形態について図9のフローチャートを参照して説明
する。ここでは、説明を簡単にするために、図10,1
1に示すように、電子ビーム源を8×8の計64個のア
レイとした電子ビーム描画装置について、説明する。
【0051】まず、本実施形態は、以下の手段を具備し
ていることを特徴とする。
【0052】(1) 複数の電子ビーム光学系のうち一つの
電子ビーム光学系を選択する(S1)。
【0053】(2) 選択した電子ビーム光学系のビームを
オフする(S2)。
【0054】(3) 選択された以外の電子ビーム光学系で
順次マーク検出を行う(S3)。
【0055】(4) 選択された電子ビーム光学系におけ
る、他のマークからの反射粒子の干渉を測定する(S
4)。
【0056】(5) 全ての電子ビーム光学系で上記操作を
繰り返す(S5,S6)。
【0057】(6) 干渉のない電子ビーム光学系同士をグ
ループ化する(S7)。
【0058】(7) グループ化された電子ビーム光学系の
一つを選択する(S8)。
【0059】(8) 選択された電子ビーム光学系を用い、
複数のマーク位置検出を同時に行う(S9)。
【0060】(9) 全てのグループで上記操作を繰り返す
(S10,S11)。
【0061】そして、前記S4の工程では、他の電子ビ
ームからの反射電子の干渉を測定する。例えば、選択し
た電子ビーム光学系を図中の35、この電子ビーム光学
系の描画領域を図中の34とした場合、このビームをブ
ランクする。このとき、図中36に示す列の電子ビーム
でマーク検出を行うと、例えば隣接する図中37に該当
する電子ビームの場合には、反射電子が図中35の電子
ビーム光学系の反射電子検出器に飛び込んでくる(図1
0(a))。一方、図中38に示すそれ以外の電子ビー
ム光学系では、反射電子は検出されないか、検出された
としても、その量はノイズと同じレベルである(図10
(b))。
【0062】次いで、図中39の列の電子ビーム光学系
から順次電子ビーム光学系を選択し、同様に反射電子の
干渉を測定する(図10(c))。ここでは、例えば隣
接する図中40の電子ビーム光学系では反射電子が干渉
するが、図中41に示すそれ以外の電子ビーム光学系で
は反射電子は検出されないものとする(図11
(d))。このようにすれば、図中43に示すように、
反射電子が干渉する最小単位で求めることができる。こ
の場合、図中43に示す領域内では、同時にマーク検出
ができないので、異なるグループ(図中34,37,4
0,42)になるように設定する(図11(e))。
【0063】前記S7の工程では、図12に示すよう
に、図中43の最小単位を、全電子ビームアレイに適用
する。この結果、相互に反射電子の干渉のない電子ビー
ム群を、4個のグループにすることができる。
【0064】S1〜S7で求められたグループでは、同
時にマーク位置検出を行っても、反射電子の干渉がな
く、問題なくマーク位置検出を行うことができる。この
場合、全ての電子ビーム光学系でマーク検出を行うの
に、4回で済むことになる。この結果、64個の全ての
電子ビーム光学系についてマーク検出を行う場合に比
べ、16分の1にマーク検出に要する時間を低減するこ
とができる。この結果、複数の電子ビーム光学系で同時
にビーム調整や位置合わせを行うことができ、描画時間
を大幅に短縮することが可能となる。なお、ここでは説
明を簡単にするために電子ビーム光学系を8×8個のア
レイとしたが、電子ビーム光学系がもっと大きな10×
10個のアレイであっても、同様にマーク検出を行うこ
とができる。
【0065】次に、第2の実施形態のより具体的な実施
形態について説明する。
【0066】(実施形態2−1)本実施形態で用いたマ
ルチビーム描画装置の概略構成は前記図3に示す通りで
ある。本装置の加速電圧は10kVである。また、描画
可能範囲は80mm角であり、10mmピッチで8×8
個、計64個の電子ビーム光学系を配置されている。ビ
ーム偏向系は静電偏向による主副・2段構成であり、そ
れぞれの偏向領域の大きさは主偏向は500μm、副偏
向は100μmである。各電子ビームの描画領域は電子
銃を中心とした±5mmであり、この描画領域を400
個の主偏向領域で描画することになる。
【0067】ステージ上には、前記図30に示すように
ビーム調整用マークが設けられている。このマークは各
電子ビーム光学系と一対を成すように対応して8×8個
あり、各電子光学系の描画領域内に1個設けた。マーク
の形状及び大きさは、前記図29で説明したのと同じで
ある。
【0068】本実施形態においては、マルチビーム方式
の電子ビーム描画装置の偏向歪み補正を行った。まず、
偏向歪み補正に先立ち、電子ビーム光学系のグループ化
を行い。以下に、図10,11及び図12を用いながら
説明する。
【0069】1)電子ビーム光学系(図中35)を選択
する。
【0070】2)この電子ビーム光学系のビームをブラ
ンクする。
【0071】3)図中36に示す列の電子ビーム光学系
でマーク検出を行う。
【0072】4)この結果、隣接する図中37に該当す
る電子ビーム光学系の場合には、反射電子が図中35の
電子ビーム光学系の反射電子検出器で検出された。
【0073】5)一方、図中38に示すそれ以外の電子
ビーム光学系では、殆ど反射電子は検出されなかった。
【0074】6)次いで、図中39の列の電子ビーム光
学系から順次電子ビーム光学系を選択し、同様に反射電
子の干渉を測定した。ここでは、隣接する図中40の電
子ビームでは反射電子が干渉したが、図中41に示すそ
れ以外の電子ビーム光学系では反射電子は検出されなか
った。
【0075】7)上記の結果、図11(d)図中43に
示すような4個の電子ビーム描画領域で構成される反射
電子が干渉する最小単位を求めた。
【0076】8)図中43に示す領域内を、異なるグル
ープ(図中34,37,40,42)になるように設定
した。
【0077】9)8)の最少単位を、図12に示すよう
に、8×8個のアレイ中に繰り返して配置した。
【0078】以上の要領で、各グループ内に16個の電
子ビーム光学系を持つ4個のグループを作成し、その情
報を制御計算機に格納した。
【0079】次いで、偏向歪み補正は以下の要領で行っ
た。
【0080】1)前記図4に示すように、500μmの
主偏向領域を50μmのメッシュに分割し、その格子点
上に基準マークがくるようにステージを移動させる。
【0081】2)第1グループの16個のビームを選択
する。
【0082】3)16個のビームを同時に偏向し、マー
ク上に走査する。
【0083】4)ビームの偏向量とマーク位置から、マ
ーク中心における偏向電圧を計算する。
【0084】5)第2グループから第4グループについ
て、3)〜4)の操作を繰り返し行う。
【0085】6)図4の22と同様にして基準マークを
移動させ、2)〜5)の操作を繰り返し行う。
【0086】7)1)〜7)と同様の操作を、大きさ1
00μm角の副偏向領域についても行う。この時、メッ
シュのサイズは5μmとした。
【0087】上記操作を、8×8個のビームについて、
まず第1〜4のグループまで各16個のビームで同時に
行った結果、個々の電子ビーム光学系について、偏向歪
み補正を問題なく行うことができた。この時、1個のビ
ーム調整に要する時間は1分であり、8×8個のビーム
を4個のグループ別の偏向歪み補正を行うに要した時間
は4分であった。8×8個のビームについて、1個毎に
ビーム調整を行った場合は約1時間を要したのに対し、
本実施形態では8×8個のビームについて同時に行った
結果、偏向歪み補正に要する時間を約16分の1に短縮
することができた。また、偏向歪み補正後に、通常の描
画を行った結果、高精度の描画を行うことができた。
【0088】(実施形態2−2)本実施形態において
は、マルチビーム方式の電子ビーム描画装置で、Si基
板上に形成された下地パターンに対する位置合わせを行
った。
【0089】チップサイズは10mm角であり、前記図
6に示すようにチップの四隅に位置合わせマークが配置
されている。このマークは、光露光とプラズマエッチン
グによって、Si基板を堀りこんだ凹型マークであり、
マークの大きさは片側100μm、幅は5μm、深さは
2μmである。描画の際には、各電子ビーム光学系で1
個のチップを同時に描画する。位置合わせは以下のよう
に行う。
【0090】まず、チップとは別の領域に設けられたウ
ェハアライメントマークを光学的に検出し、ステージ上
のウエハ位置を確認する。次いで、ウェハ上のチップレ
イアウト情報から、各チップ内のマーク位置を算出す
る。算出された各チップのマーク位置に基づき、まず第
1のマーク位置を測定するためにステージを移動させ、
第1から第4までのグループ毎に、各チップのマーク位
置検出を順次行う。続いて、第2から第4のマーク位置
測定を、同様の手順で行った。ここでは、チップを電子
ビーム光学系と同ピッチで配置したため、ステージ移動
はチップ内のマーク位置に合わせて4回行えばよい。
【0091】上記位置合わせマークの検出を、8×8個
のビームについて、4個のグループ別に同時に行った結
果、個々の電子ビーム光学系について、位置合わせを問
題なく行うことができた。この時、1個のビーム調整を
要する時間は15秒であり、1チップで計1分の時間を
要した。この結果、8×8個のビームの位置合わせに要
した時間は4分であった。8×8個のビームについて、
1個毎にビーム調整を行った場合は約1時間を要したの
に対し、本実施形態では8×8個のビームについて同時
に行った結果、位置合わせに要する時間を約16分の1
に短縮することができた。また、位置合わせ後に、通常
の描画を行った結果、高精度の描画を行うことができ
た。
【0092】(実施形態2−3)本実施形態において
は、電子光学系のグループ化を計算機上のシミュレーシ
ョンによって、行った。実際のデバイス作成において
は、試料としてGaAs基板や、Wなどの重金属が成膜
されたものが考えられる。計算機によって、電子ビーム
光学系のグループ化を行えば、多種多様な基板につい
て、基板が変わる度にグループ化を行う必要がない。
【0093】まず、計算機のプログラム上で、本実施形
態で用いたマルチビーム方式の電子ビーム描画装置を再
現した。ここでは、図13に示すように、1次元のみの
計算を行った。
【0094】まず、10kVに加速された電子がSi基
板上に入射した場合、図中46に示す列の電子ビーム光
学系で順次マーク検出を行った場合に、図中45の電子
ビーム光学系に干渉の度合を計算した。ここでは、最も
隣接するマークからの反射電子9は、図中45の電子ビ
ーム光学系の反射電子検出器で検出された。一方、最隣
接以外のマークからの反射電子9′は図中45の電子ビ
ーム光学系の反射電子検出器では殆ど検出されないとの
結果が得られた。この1次元空間での計算結果を、2次
元に拡大した結果、図12と同様のグループ化を行うこ
とができた。
【0095】計算機でグループ化を行う場合には、試料
としてGaAs基板や、Wなどの重金属を想定する場合
でも、反射電子の及ぶ範囲は、モンテカルロ計算による
反射電子の量や角度のデータから、求めることができ
る。このため、多種多様な基板について、基板が変わる
度にグループ化を行う必要がなくなった。
【0096】上記方法にて、電子ビームのグループ化を
行い、実施形態2−2と同様に位置合わせ描画を行った
ところ、問題なく位置合わせを行うことができた。ま
た、位置合わせ後に、通常の描画を行った結果、高精度
の描画を行うことができた。
【0097】本発明は描画装置や描画方法を限定するも
のではない。実施形態に示した以外にも、例えば一つの
ビームをアパーチャによって、複数に分割するタイプの
描画装置にも、応用可能である。また、本発明はマーク
の形状や種類を限定するものではない。実施形態に示し
た以外にも、例えば重金属を用いた凸型マークでも、応
用可能である。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々変形して、利用することができる。
【0098】[第3の実施形態]次に、本発明の第3の
実施形態について説明する。ここでは、説明を簡単にす
るために、電子ビーム源を3×3の計9個のアレイとし
た電子ビーム描画装置について説明する。このとき、各
電子ビーム光学系には、図14に示すように、各電子ビ
ーム光学系に対応した基準マークが設けられている。図
中の7は電子ビーム、10はマーク、13は電子光学
系、52は1個の電子光学系による描画領域である。
【0099】基準マークの位置を前記図31(a)のよ
うに、理想的な配置で作ることは難しい。実際には、図
31(b)のように歪んでいる。このような基準マーク
を用いた場合、基準マーク位置がずれているために、1
チップを複数の電子ビーム光学系で描画する場合に、各
電子ビーム光学系の描画領域境界でパターン位置ずれが
発生する。
【0100】本実施形態では、各電子ビーム光学系の対
応する基準マークの位置測定だけではなく、隣接する電
子ビーム光学系の基準マーク位置を測定することによっ
て、各基準マークの相対的な位置ずれを測定している。
例えば、図中1行目,1列目の基準マークを原点とした
時に、前記図32に示すように各基準マークがずれてい
たとする。なおここでは、説明を簡単にするために、1
00μmを1として表記する。
【0101】まず、各電子ビーム光学系の中心にマーク
を移動し、マーク位置の検出を行う。次いで、図15に
示すように、電子ビーム光学系のピッチ分だけ、Y方向
にマークを移動させ、隣接する電子ビーム光学系の基準
マークの位置を測定する。さらに、逆方向にステージを
移動し、隣接する電子ビーム光学系の基準マークの位置
を測定する。このようにすれば、各列毎に行間の基準マ
ーク位置のXY方向のずれ量を求めることができる。な
お、図中の47は固定された電子ビーム配置、48は移
動したステージ位置を示している。
【0102】ここで、1行目の各電子ビーム光学系を基
準(0,0)とすると、列方向の基準マークの位置は以
下のように表すことができる。
【0103】 1列目 2列目 3列目 1行目( 0,0) ( 0,0) (0, 0) 2行目( 1,0) (−1,0) (0, 0) 3行目( 0,1) ( 0,1) (1,−1) (×100μm) 次に、図16のように、X方向についてもステージを動
かし、行間と同様に、列間のマーク位置ずれ測定を行
う。ここで、1列目の各電子ビーム光学系を基準とし
て、1行目の基準マークの位置ずれが以下のように表わ
せたとする。
【0104】 1列目 2列目 3列目 1行目( 0,0) ( 1,0) (0,−1) (×100μm) この値を、1回目の測定結果に足しあわせれば、図中1
行目,1列目の基準マークを原点とした、各基準マーク
の相対的位置を求めることができる。
【0105】 1列目 2列目 3列目 1行目( 0,0) ( 1,0) (0,−1) 2行目( 1,0) ( 0,0) (0,−1) 3行目( 0,1) ( 1,1) (1,−2) (×100μm) この結果を基に、描画領域の位置補正を行えば、各電子
ビーム光学系の基準マークが異なることによる描画領域
境界でのパターンの位置ずれを低減することができる。
上記の例では、基準マークの相対的な位置ずれが0とな
るようにするには、以下のように描画位置の補正を行え
ばよい。
【0106】 1列目 2列目 3列目 1行目( 0, 0) (−1, 0) ( 0,1) 2行目(−1, 0) ( 0, 0) ( 0,1) 3行目( 0,−1) (−1,−1) (−1,2) (×100μm) この描画位置の補正は、各電子ビーム光学系において、
ビーム偏向量を変えることによって行う。この結果、補
正された描画位置は、図17中の56に示すように、隣
接する電子ビーム光学系の描画領域と重なり合うことな
く、調整することができる。なお、図中の55は補正前
の描画位置、56は補正後の描画位置である。
【0107】このようにすれば、各電子ビーム光学系の
描画領域境界においても、つなぎ精度が改善することが
可能となる。また、各電子ビーム光学系のビーム偏向歪
みの調整や、マーク検出は各電子ビーム光学系毎に行え
ば良いので、マルチビーム描画装置の描画スループット
が向上することが可能となる。なお。ここでは説明を簡
単にするために、電子ビームを3×3個のアレイとした
が、電子ビームがもっと大きな100×100個のアレ
イであっても、同様に描画領域の補正を行うことができ
る。
【0108】次に、第3の実施形態のより具体的な実施
形態について説明する。
【0109】(実施形態3−1)本実施形態で用いたマ
ルチビーム描画装置の概略構成は前記図3に示す通りで
ある。各電子ビーム光学系の構成は前記図26と同様で
ある。
【0110】本描画装置の加速電圧は10kVである。
また、描画可能範囲は80mm角であり、10mmピッ
チで8×8個、計64個の電子ビーム光学系が配置され
ている。ビーム偏向系は静電偏向による主副・2段構成
であり、それぞれの偏向領域の大きさは主偏向は500
μm、副偏向は100μmである。各電子ビーム光学系
の描画領域は電子銃を中心とした±5mmであり、この
描画領域を400個の主偏向領域で描画することにな
る。
【0111】マーク位置の検出を行うと、その情報は制
御計算機に送られ、記憶される。マーク検出後に、記憶
されたマーク位置情報に基づき、各基準マークの位置ず
れを計算する。その後、各電子ビーム光学系の描画領域
の位置を補正し、制御回路にその補正情報を送る。描画
の際には、制御計算機から、描画データが各電子ビーム
光学系の描画制御回路に送られるが、この時描画領域の
補正データを基に描画位置の補正を行う。
【0112】ステージ上には、図14と同様にビーム調
整用マークが設けられている。図14は3×3のアレイ
で表現されているが、このマークは各電子ビーム光学系
と一対を成すように対応して8×8個あり、各電子ビー
ム光学系の描画領域内に1個設けた。マークの形状は、
前記図27に示すような十字の形をしており、光露光と
プラズマエッチングによって、Si基板を堀りこんで形
成した。マークの大きさは片側100μm、幅は5μ
m、深さは2μmである。
【0113】本実施形態においては、80mm角のフォ
トマスクの描画を行った。まず、各電子ビーム光学系に
おいて、それぞれの基準マークを用いて、主・副偏向領
域の歪み補正を行った。次いで、各電子ビーム光学系の
描画領域の補正は、以下のように行った。
【0114】1)まず、各電子ビーム光学系の中心付近
にマークを移動し、マーク位置の検出を行う。
【0115】2)次いで、図18(a)に示すように電
子ビーム光学系のピッチ分(10mm)だけ、Y方向に
マークを移動させ、隣接する電子ビーム光学系の基準マ
ークの位置を測定する。なお、図中の51は電子銃、5
2は1つの電子銃による描画領域である。
【0116】3)今度は、2)と逆方向に−10mmス
テージを移動し、隣接する電子ビーム光学系の基準マー
クの位置を測定する。これにより、列毎の基準マーク位
置のXY方向のずれ量を求めることができる。ここで
は、図18(b)に示すように、図中の53で示す1行
目の各電子ビーム光学系を基準として、列方向の基準マ
ークの位置を算出した。
【0117】4)次に、ステージを元に戻し、X方向も
Y方向と同様に10mmだけ、マークを移動させ、隣接
する電子ビーム光学系の基準マークの位置を測定する。
【0118】5)3)と同様に、反対方向に10mmス
テージを移動させ、隣接する電子ビーム光学系の基準マ
ーク位置を測定する。ここでは、1列目の各電子ビーム
光学系を基準として、行方向の基準マークの位置を算出
した。
【0119】6)上記1)〜5)の操作によって、各基
準マークの相対的位置を求めることができた。
【0120】7)基準マークの相対的な位置ずれを相殺
するように、図17と同様に、各電子ビーム光学系の描
画領域位置を計算した。
【0121】8)上記の計算結果は、各電子ビーム光学
のビーム偏向歪みの測定データをもとに、各電子ビーム
光学のビーム偏向のデータに変換し、制御回路に記憶し
た。
【0122】実際の描画では、フォトマスクの描画デー
タは、予め制御計算機内で各電子ビーム光学系の描画領
域にあわせて分割しておく。
【0123】主偏向領域毎に各電子ビーム光学系に描画
データを転送すると、制御回路ではステージを移動する
とともに、送られてきた描画データに予め記憶されてい
る描画位置の補正データを加えて、描画を行う。このよ
うにして、主偏向領域毎にステージを動かし、8×8個
の電子光学系で同時に描画を行った。
【0124】上記のようにして描画を行った結果、各電
子ビーム光学系の描画領域境界において、つなぎ精度を
改善され、高精度な描画を行うことができた。また、各
電子ビーム光学系のビーム偏向歪みの調整や、マーク検
出は各電子ビーム光学系毎に行えば良いので、マルチビ
ーム描画装置のビーム調整に要する時間を大幅に短縮す
ることができた。
【0125】なお、上記実施形態では電子ビームを8×
8個のアレイとしたが、本発明は電子ビームのアレイ数
を限定するものではない。実施形態で示した以外にも、
電子ビームのアレイ数が100×100個の電子ビーム
描画装置で利用することも可能である。また、本発明は
描画装置や描画方法を限定するものものではない。上記
実施形態に示した以外にも、例えば一つのビームをアパ
ーチャによって、複数に分割するタイプの描画装置に
も、応用可能である。また、本発明はマークの形状や種
類を限定するものではない。上記実施形態に示した以外
にも、例えば重金属を用いた凸型マークでも、応用可能
である。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形して、利用することができる。
【0126】[第4の実施形態]次に、本発明の第4の
実施形態について説明する。各々の電子ビーム光学系は
図24のように、隣合う電子ビーム光学系の描画領域と
重なる範囲を描画領域とする。その際、2領域が重なっ
た部分は2分の1、4領域が重なった部分は4分の1の
照射量で描画するよう照射量補正を行う。これらの工程
により描画精度を向上させることが可能となる。
【0127】次に、第4の実施形態のより具体的な実施
形態について説明する。
【0128】(実施形態4−1)本実施形態で用いたマ
ルチビーム描画装置の概略構成は前記図3に示す通りで
ある。本描画装置は、各電子ビーム源が各々の描画領域
の左上端にあるときを基準位置とする。
【0129】図19(a)に示すように、試料101に
はビーム調整用マーク103が設けられている。マーク
の形状は、図19(b)に示すような十字の形をしてお
り、光露光とプラズマエッチングによってSi基板を彫
り込んで形成した。マークの大きさは片側10μm、幅
は1μm、深さは2μmである。
【0130】本描画装置における描画可能範囲は、15
4mm角であり、50mmピッチで3×3基、計9基の
電子ビーム源が配置されている。ビームは主副2段偏向
であり、それぞれの偏向領域の大きさは、主偏向が6m
m、副偏向が2mmである。各ビームの描画領域は、荷
電ビーム源を中心に±27mmである。描画領域を主偏
向領域81個に分割して描画することになる。
【0131】本実施形態では、150mm角のフォトマ
スクを描画した。描画に先立って、1枚のマスクを複数
の電子ビーム源で描画するよう、マスクデータの変換を
行った。副偏向領域単位で多重描画を行うものとし、ま
ずマスクデータを各電子ビーム源のピッチで9個の領域
に分割した。この周囲に図20のように副偏向領域1つ
分の幅のデータを加え、電子ビーム源1基分の描画デー
タとする。このデータを主偏向領域に分割、さらに副偏
向領域に分割し、ビットデータに変換する。なお、図中
の71はマスクの大きさ、72は描画領域、73は主偏
向領域、74は副偏向領域である。
【0132】データ変換の際、図21の81,82,8
3,84の部分のように通常の露光量で描画される領域
とは別に、2重に描画される領域(図中85,86,8
7,88,89)、4重に描画される領域(図中81
0,811)には照射量設定用のデータを持たせた。即
ち、2領域が重なった部分は2分の1、4領域が重なっ
た部分は4分の1の照射量で描画するよう照射量補正を
行う。これにより、多重描画を行った領域においても、
照射量は重なりのない領域と同等となった。
【0133】続いて、各荷電ビームの偏向歪み調整を行
った。偏向歪み調整は以下のように行った。
【0134】1)図22に示すように、6mmの主偏向
領域を500μmのメッシュに分割し、その格子点上に
基準マークが来るようにステージを移動させる。なお、
図中の121は主偏向領域、122は基準マークであ
る。
【0135】2)9個のビームについて、順次ビームを
偏向し、マーク位置を検出する。
【0136】3)基準マークを移動させ、1)〜2)の
操作を繰り返し行う。
【0137】4)1)〜3)と同様の操作を、大きさ2
mm角の副偏向領域についても行う。メッシュのサイズ
は50μmとした。
【0138】続いて、描画を行った。まず、ステージを
基準位置に移動させ、各荷電ビーム源の第一の主偏向領
域の描画を行った。まず、図23の図中91のように主
偏向領域の描画を行い、次いでステージを右方向に6m
m移動させ、同様にして第2の主偏向領域の描画を行っ
た。以下、図中92に従って、順次描画を行った。
【0139】以上実施の結果、各荷電ビーム源の偏向境
界領域においてもつなぎ精度よくパターンを形成するこ
とができた。
【0140】なお、本発明は描画装置や描画方法を限定
するものではない。上記実施形態に示した以外にも、例
えば一つのビームをアパーチャによって複数に分割する
タイプの描画装置にも応用可能である。また、本発明は
マークの形状や種類を限定するものではない。上記実施
形態に示した以外にも、例えば重金属を用いた凸型マー
クでも、応用可能である。その他、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で種々変形して、利用することができる。
【0141】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、複
数の荷電ビームで同時に位置合わせを行った場合でも、
他のマークからの反射粒子の侵入を防止することができ
る。また、複数の荷電ビームで同時に位置合わせを行う
ことができ、描画時間を大幅に短縮することが可能とな
る。
【0142】また本発明によれば、マルチビーム方式の
描画装置において各荷電ビーム光学系の配置ピッチより
も大きな描画領域を必要とするパターン描画の場合で
も、複数の荷電ビーム光学系で描画を行う場合でも、特
に荷電ビームの描画領域境界でのつなぎ精度が改善し、
高精度な描画を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わる電子ビーム描画装置の
光学系を示す図。
【図2】複数のビームでマーク検出を行った場合の効果
を示す図。
【図3】実施形態1−1に係わる電子ビーム描画装置の
概略構成を示す図。
【図4】実施形態1−1におけるビーム調整用マークの
形状を示す図。
【図5】実施形態1−2に係わる電子ビーム描画装置の
概略構成を示す図。
【図6】実施形態1−2におけるチップと位置合わせマ
ークとの関係を示す図。
【図7】実施形態1−3におけるコリメータの構造を示
す図。
【図8】実施形態1−3における電子ビーム光学系とコ
リメータの配置を示す図。
【図9】第2の実施形態による描画方法の手順を示す
図。
【図10】実施形態2−1における電子ビーム光学系の
グループ化の手順を示す図。
【図11】実施形態2−1における電子ビーム光学系の
グループ化の手順を示す図。
【図12】グループ化された電子ビームの様子を示す
図。
【図13】計算機プログラム上で再現したマルチビーム
描画装置の構成を示す図。
【図14】第3の実施形態におけるマーク検出の様子を
示す図。
【図15】基準マークの位置測定方法を示す図。
【図16】基準マークの位置測定方法を示す図。
【図17】描画位置補正の効果を説明するための図。
【図18】実施形態3−1における基準マークの位置測
定方法を示す図。
【図19】ステージ上のビーム調整マーク及びその位置
を示す図。
【図20】電子ビーム源弦1基当たりの描画領域を示す
図。
【図21】各電子ビーム源の描画領域の重なりを示す
図。
【図22】偏向歪み調整の際の主偏向領域の分割を示す
図。
【図23】描画領域内での描画の順序を示す図。
【図24】多重描画の一例を示す図。
【図25】ビーム偏向歪みを示す図。
【図26】従来の電子ビーム光学系を示す図。
【図27】マークの平面形状及び断面形状を示す図。
【図28】マーク検出の様子を示す図。
【図29】複数のビームでマーク検出を行った場合の問
題点を示す図。
【図30】マルチビーム方式の電子ビーム描画装置の描
画方法を示す図。
【図31】理想的な基準マークの配置と現実に想定され
るマークの位置ずれの様子を示す図。
【図32】基準マークの位置ずれによる描画領域の位置
ずれの様子を示す図。
【図33】電子ビーム光学系の描画領域境界における位
置ずれの様子を示す図。
【符号の説明】
1…電子銃 2a,2b,2c…ビーム調整用レンズ系 3…ブランキング用偏向器 4…ブランキングアパーチャ 5a,5b…ビーム偏向系 6…反射電子検出器 7…電子ビーム 8…対応するマークからの反射電子 9…他のマークからの反射電子 10…基準マーク 11,23…コリメータ 13…電子ビーム光学系 14…試料 15…試料室 16…ステージ 17…基準マーク 18…制御回路 19…制御計算機 24…チップアライメントマーク 25…チップ 26…ウェハ 27…ウェハアライメントマーク 28…電子ビームの通過穴 29…反射電子のための開口部 30…描画領域 31…遮蔽板(コリメータ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/30 541K

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の荷電ビーム光学系を持つマルチビー
    ム方式の荷電ビーム描画装置において、 各々の荷電ビーム光学系の反射粒子検出器にコリメータ
    を設けたことを特徴とする荷電ビーム描画装置。
  2. 【請求項2】複数の荷電ビーム光学系を持つマルチビー
    ム方式の荷電ビーム描画装置において、 各々の荷電ビーム光学系の反射粒子検出器にコリメータ
    を設けておき、複数の荷電ビーム光学系で同時にマーク
    位置検出を行うことを特徴とする荷電ビーム描画方法。
  3. 【請求項3】複数の荷電ビーム光学系を持つマルチビー
    ム方式の荷電ビーム描画装置において、 複数の荷電ビーム光学系のうち一つの荷電ビーム光学系
    を選択する手段と、該手段により選択された以外の荷電
    ビーム光学系で順次マーク検出を行う手段と、前記選択
    された荷電ビーム光学系における他のマークからの反射
    粒子の干渉を測定する手段と、該手段の測定結果に基づ
    き干渉のない荷電ビーム光学系同士をグループ化する手
    段と、該手段によりグループ化された荷電ビーム光学系
    で同時にマーク位置検出を行う手段とを具備してなるこ
    とを特徴とする荷電ビーム描画装置。
  4. 【請求項4】複数の荷電ビーム光学系を持つマルチビー
    ム方式の荷電ビーム描画装置において、 複数の荷電ビーム光学系のうち一つの荷電ビーム光学系
    を選択し、選択した荷電ビーム光学系をオフした状態
    で、他の荷電ビーム光学系で順次マーク検出を行い、選
    択した荷電ビーム光学系における他のマークからの反射
    粒子の干渉を測定し、その測定結果から干渉のない荷電
    ビーム光学系同士をグループ化し、マーク位置検出の際
    には、該グループの荷電ビームで同時にマーク位置検出
    を行うことを特徴とする荷電ビーム描画方法。
  5. 【請求項5】複数の荷電ビーム光学系を持つマルチビー
    ム方式の荷電ビーム描画装置において、 複数の荷電ビーム光学系に対応して試料台上にそれぞれ
    設けられた基準マーク群と、前記試料台上の移動により
    基準マーク群を移動する手段と、移動した基準マークに
    荷電ビームを走査し、各基準マークの位置を測定する手
    段と、測定された各基準マークの相対的な位置関係を記
    憶する手段と、記憶された各基準マークの相対的な位置
    関係に基づき各荷電ビームの描画領域の位置を補正する
    手段と、補正された描画位置に基づいて描画を行う手段
    とを具備してなることを特徴とする荷電ビーム描画装
    置。
  6. 【請求項6】複数の荷電ビーム光学系を持つマルチビー
    ム方式の荷電ビーム描画装置であって、各々の荷電ビー
    ム光学系に対応して試料台上にそれぞれ設けられた基準
    マーク群を用いて描画位置の補正を行う荷電ビーム描画
    方法において、 複数の荷電ビーム光学系でマーク位置検出を行う工程
    と、隣接する荷電ビーム光学系の基準マークを用いてマ
    ーク位置検出を行う工程と、基準マーク群の相対的な位
    置関係を計算する工程と、該計算結果に基づき、各荷電
    ビーム光学系の描画領域の位置を補正する工程と、該補
    正された描画位置に描画を行う工程とを含むことを特徴
    とする荷電ビーム描画方法。
  7. 【請求項7】複数の荷電ビーム源を用いて描画を行うマ
    ルチビーム方式の荷電ビーム描画方法において、 隣接する荷電ビーム源の偏向境界領域が互いに重なりを
    持つよう描画することを特徴とする荷電ビーム描画方
    法。
  8. 【請求項8】前記重なり領域の照射量補正を行うことを
    特徴とする請求項7記載の荷電ビーム描画方法。
JP22338696A 1996-08-26 1996-08-26 荷電ビーム描画装置及び描画方法 Expired - Fee Related JP3335845B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22338696A JP3335845B2 (ja) 1996-08-26 1996-08-26 荷電ビーム描画装置及び描画方法
US08/917,212 US5933211A (en) 1996-08-26 1997-08-25 Charged beam lithography apparatus and method thereof
US09/326,631 US6140654A (en) 1996-08-26 1999-06-07 Charged beam lithography apparatus and method thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22338696A JP3335845B2 (ja) 1996-08-26 1996-08-26 荷電ビーム描画装置及び描画方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002172637A Division JP3569273B2 (ja) 2002-06-13 2002-06-13 荷電ビーム描画装置及び描画方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1064799A true JPH1064799A (ja) 1998-03-06
JP3335845B2 JP3335845B2 (ja) 2002-10-21

Family

ID=16797342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22338696A Expired - Fee Related JP3335845B2 (ja) 1996-08-26 1996-08-26 荷電ビーム描画装置及び描画方法

Country Status (2)

Country Link
US (2) US5933211A (ja)
JP (1) JP3335845B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002047131A1 (fr) * 2000-12-06 2002-06-13 Advantest Corporation Systeme d'exposition a un faisceau electronique, procede de detection de position d'irradiation et detecteur d'electrons
JP2003077813A (ja) * 2001-09-05 2003-03-14 Nikon Corp 荷電粒子線露光装置の結像性能の評価方法、荷電粒子線露光装置の調整方法、ビームぼけ計測装置及び荷電粒子線露光装置
US8927949B2 (en) 2011-07-13 2015-01-06 Canon Kabushiki Kaisha Measuring apparatus, drawing apparatus, and article manufacturing method
JP2016063149A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 株式会社ニューフレアテクノロジー マルチ荷電粒子ビームのビーム位置測定方法及びマルチ荷電粒子ビーム描画装置
JP2018520495A (ja) * 2015-07-22 2018-07-26 エルメス マイクロビジョン, インコーポレーテッドHermes Microvision Inc. 複数荷電粒子ビームの装置
JP2019211296A (ja) * 2018-06-01 2019-12-12 株式会社ニューフレアテクノロジー 電子ビーム検査装置及び電子ビーム検査方法

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6674086B2 (en) * 1998-03-20 2004-01-06 Hitachi, Ltd. Electron beam lithography system, electron beam lithography apparatus, and method of lithography
JP2000252207A (ja) * 1998-08-19 2000-09-14 Ims Ionen Mikrofab Syst Gmbh 粒子線マルチビームリソグラフイー
US6975399B2 (en) * 1998-08-28 2005-12-13 Nikon Corporation mark position detecting apparatus
JP3882588B2 (ja) * 2001-11-12 2007-02-21 株式会社ニコン マーク位置検出装置
US6740889B1 (en) * 1998-09-28 2004-05-25 Applied Materials, Inc. Charged particle beam microscope with minicolumn
JP2003077814A (ja) * 2001-09-05 2003-03-14 Nikon Corp 荷電粒子線露光装置の結像性能の計測方法及びその計測装置、荷電粒子線露光装置
DE60127677T2 (de) * 2001-10-05 2007-12-27 ICT Integrated Circuit Testing Gesellschaft für Halbleiterprüftechnik mbH Elektronenstrahlvorrrichtung mit Mehrfachstrahl
JP3940310B2 (ja) 2002-04-04 2007-07-04 株式会社日立ハイテクノロジーズ 電子ビーム描画方法及び描画装置、並びにこれを用いた半導体製造方法
JP2005116731A (ja) * 2003-10-07 2005-04-28 Hitachi High-Technologies Corp 電子ビーム描画装置及び電子ビーム描画方法
US7332729B1 (en) * 2004-06-18 2008-02-19 Novelx, Inc. System and method for multiple electron, ion, and photon beam alignment
JP2009182269A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Toshiba Corp 荷電ビーム露光装置及び露光方法
JP5143606B2 (ja) * 2008-03-28 2013-02-13 住友重機械工業株式会社 荷電粒子線照射装置
JP6057522B2 (ja) 2012-03-12 2017-01-11 三菱電機株式会社 欠陥検査方法
JP5662393B2 (ja) * 2012-08-30 2015-01-28 株式会社アドバンテスト 電子ビーム検出器、電子ビーム処理装置及び電子ビーム検出器の製造方法
EP2913838B1 (en) 2014-02-28 2018-09-19 IMS Nanofabrication GmbH Compensation of defective beamlets in a charged-particle multi-beam exposure tool
US9443699B2 (en) 2014-04-25 2016-09-13 Ims Nanofabrication Ag Multi-beam tool for cutting patterns
EP3358599B1 (en) 2014-05-30 2021-01-27 IMS Nanofabrication GmbH Compensation of dose inhomogeneity using row calibration
JP6890373B2 (ja) 2014-07-10 2021-06-18 アイエムエス ナノファブリケーション ゲーエムベーハー 畳み込みカーネルを使用する粒子ビーム描画機における結像偏向の補償
US9652082B1 (en) 2014-08-20 2017-05-16 Amazon Technologies, Inc. Space efficient electronic device component configurations
JP6305280B2 (ja) * 2014-08-28 2018-04-04 株式会社日立ハイテクサイエンス 蛍光x線分析装置及びその試料表示方法
US9568907B2 (en) 2014-09-05 2017-02-14 Ims Nanofabrication Ag Correction of short-range dislocations in a multi-beam writer
EP2993684B1 (en) * 2014-09-05 2017-03-08 IMS Nanofabrication AG Correction of short-range dislocations in a multi-beam writer
US9653263B2 (en) 2015-03-17 2017-05-16 Ims Nanofabrication Ag Multi-beam writing of pattern areas of relaxed critical dimension
EP3096342B1 (en) 2015-03-18 2017-09-20 IMS Nanofabrication AG Bi-directional double-pass multi-beam writing
US10410831B2 (en) 2015-05-12 2019-09-10 Ims Nanofabrication Gmbh Multi-beam writing using inclined exposure stripes
US10325756B2 (en) 2016-06-13 2019-06-18 Ims Nanofabrication Gmbh Method for compensating pattern placement errors caused by variation of pattern exposure density in a multi-beam writer
CN110023961A (zh) * 2016-12-01 2019-07-16 艾利丹尼森零售信息服务公司 不同尺寸元件布局的混合结构方法以优化晶圆的面积使用
US10325757B2 (en) 2017-01-27 2019-06-18 Ims Nanofabrication Gmbh Advanced dose-level quantization of multibeam-writers
US10522329B2 (en) 2017-08-25 2019-12-31 Ims Nanofabrication Gmbh Dose-related feature reshaping in an exposure pattern to be exposed in a multi beam writing apparatus
US11569064B2 (en) 2017-09-18 2023-01-31 Ims Nanofabrication Gmbh Method for irradiating a target using restricted placement grids
US10651010B2 (en) 2018-01-09 2020-05-12 Ims Nanofabrication Gmbh Non-linear dose- and blur-dependent edge placement correction
US10840054B2 (en) 2018-01-30 2020-11-17 Ims Nanofabrication Gmbh Charged-particle source and method for cleaning a charged-particle source using back-sputtering
US11099482B2 (en) 2019-05-03 2021-08-24 Ims Nanofabrication Gmbh Adapting the duration of exposure slots in multi-beam writers
KR20210132599A (ko) 2020-04-24 2021-11-04 아이엠에스 나노패브릭케이션 게엠베하 대전 입자 소스

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6010730A (ja) * 1983-06-30 1985-01-19 Toshiba Corp 半導体ウエハの位置合わせ方法
US4673918A (en) * 1984-11-29 1987-06-16 Zenith Electronics Corporation Light guide having focusing element and internal reflector on same face
JPS62183118A (ja) * 1986-02-06 1987-08-11 Canon Inc アライメント装置及び方法
EP0289278B1 (en) * 1987-04-28 1994-08-17 Canon Kabushiki Kaisha A multi-electron-beam pattern drawing apparatus
JPH0722010B2 (ja) * 1989-09-28 1995-03-08 株式会社日立製作所 電子線描画装置
JP2960746B2 (ja) * 1990-03-15 1999-10-12 株式会社日立製作所 ビーム照射方法および電子ビーム描画方法とビーム照射装置並びに電子ビーム描画装置
US5155355A (en) * 1991-04-25 1992-10-13 Mitutoyo Corporation Photoelectric encoder having a grating substrate with integral light emitting elements
EP0518633B1 (en) * 1991-06-10 1997-11-12 Fujitsu Limited Pattern inspection apparatus and electron beam apparatus
JP2663063B2 (ja) * 1991-06-12 1997-10-15 富士通株式会社 荷電ビーム露光方法
JPH0513037A (ja) * 1991-07-02 1993-01-22 Fujitsu Ltd 荷電粒子ビーム装置及びその制御方法
US5122663A (en) * 1991-07-24 1992-06-16 International Business Machine Corporation Compact, integrated electron beam imaging system
JP2864060B2 (ja) * 1991-09-04 1999-03-03 キヤノン株式会社 縮小投影型露光装置及び方法
US5369282A (en) * 1992-08-03 1994-11-29 Fujitsu Limited Electron beam exposure method and system for exposing a pattern on a substrate with an improved accuracy and throughput
US5523576A (en) * 1993-03-15 1996-06-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Charged beam drawing apparatus
US5373163A (en) * 1993-05-25 1994-12-13 The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy Apparatus and method for detecting gamma radiation
JP2746098B2 (ja) * 1994-01-19 1998-04-28 日本電気株式会社 電子ビーム描画用アパーチャおよび電子ビーム描画方法
JPH07263308A (ja) * 1994-03-18 1995-10-13 Fujitsu Ltd 電子ビーム露光方法及び装置
JP3298347B2 (ja) * 1995-01-11 2002-07-02 株式会社日立製作所 電子線描画装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002047131A1 (fr) * 2000-12-06 2002-06-13 Advantest Corporation Systeme d'exposition a un faisceau electronique, procede de detection de position d'irradiation et detecteur d'electrons
JP2003077813A (ja) * 2001-09-05 2003-03-14 Nikon Corp 荷電粒子線露光装置の結像性能の評価方法、荷電粒子線露光装置の調整方法、ビームぼけ計測装置及び荷電粒子線露光装置
US8927949B2 (en) 2011-07-13 2015-01-06 Canon Kabushiki Kaisha Measuring apparatus, drawing apparatus, and article manufacturing method
JP2016063149A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 株式会社ニューフレアテクノロジー マルチ荷電粒子ビームのビーム位置測定方法及びマルチ荷電粒子ビーム描画装置
JP2018520495A (ja) * 2015-07-22 2018-07-26 エルメス マイクロビジョン, インコーポレーテッドHermes Microvision Inc. 複数荷電粒子ビームの装置
US10879031B2 (en) 2015-07-22 2020-12-29 Asml Netherlands B.V. Apparatus of plural charged-particle beams
US11587758B2 (en) 2015-07-22 2023-02-21 Asml Netherlands B.V. Apparatus of plural charged-particle beams
US11887807B2 (en) 2015-07-22 2024-01-30 Asml Netherlands B.V. Apparatus of plural charged-particle beams
JP2019211296A (ja) * 2018-06-01 2019-12-12 株式会社ニューフレアテクノロジー 電子ビーム検査装置及び電子ビーム検査方法

Also Published As

Publication number Publication date
US5933211A (en) 1999-08-03
JP3335845B2 (ja) 2002-10-21
US6140654A (en) 2000-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3335845B2 (ja) 荷電ビーム描画装置及び描画方法
KR101843057B1 (ko) 멀티 하전 입자빔 묘화 장치 및 멀티 하전 입자빔 묘화 방법
JP5505821B2 (ja) 粒子ビーム露光装置のためのパターンロック装置
TWI639895B (zh) Multi-charged particle beam drawing device and adjusting method thereof
JP2017107959A (ja) マルチ荷電粒子ビーム装置及びマルチ荷電粒子ビーム像の形状調整方法
US10607812B2 (en) Multiple charged particle beam writing apparatus, and multiple charged particle beam writing method
KR20200120512A (ko) 멀티 하전 입자 빔 묘화 장치 및 멀티 하전 입자 빔 묘화 방법
EP0078579B1 (en) Method of using an electron beam
US4385238A (en) Reregistration system for a charged particle beam exposure system
JP3299647B2 (ja) 電子線描画装置および電子線描画方法
JP3689097B2 (ja) 荷電ビーム描画装置及び描画方法
JP3569273B2 (ja) 荷電ビーム描画装置及び描画方法
US20220359156A1 (en) Multi charged particle beam writing method and multi charged particle beam writing apparatus
KR102546621B1 (ko) 멀티 하전 입자 빔 묘화 장치 및 멀티 하전 입자 빔 묘화 방법
JP4183454B2 (ja) 電子ビーム描画装置
JP3173162B2 (ja) 透過マスク板
US4737646A (en) Method of using an electron beam
JP6754481B2 (ja) マルチ荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム描画方法
JP2018133428A (ja) 荷電粒子ビーム描画方法
JP2502704B2 (ja) 電子ビ―ム描画方法
JPS6139354A (ja) 電子ビ−ム露光装置用ブランキング装置
JPH06188180A (ja) 荷電粒子ビーム露光方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070802

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090802

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees