JP3882588B2 - マーク位置検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板上の被検マークの位置を検出するマーク位置検出装置に関し、特に、半導体素子などの製造工程における高精度な位置検出に好適なマーク位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、半導体素子や液晶表示素子の製造工程では、マスク(レチクル)に形成された回路パターンをレジスト膜に焼き付ける露光工程と、レジスト膜の露光部分または未露光部分を溶解する現像工程とを経て、レジスト膜に回路パターン(レジストパターン)が転写され、このレジストパターンをマスクとしてエッチングや蒸着などを行うことにより(加工工程)、レジスト膜の直下に隣接している所定の材料膜に回路パターンが転写される(パターン形成工程)。
【0003】
次いで、上記所定の材料膜に形成された回路パターンの上に別の回路パターンを形成するには、同様のパターン形成工程が繰り返される。パターン形成工程を何回も繰り返し実行することにより、様々な材料膜の回路パターンが基板(半導体ウエハや液晶基板)の上に積層され、半導体素子や液晶表示素子の回路が形成される。
【0004】
ところで、上記の製造工程では、様々な材料膜の回路パターンを精度よく重ね合わせるため、各々のパターン形成工程のうち露光工程の前に、マスクと基板とのアライメントを行い、さらに、現像工程の後でかつ加工工程の前に、基板上のレジストパターンの重ね合わせ状態の検査を行い、製品の歩留まり向上を図っている。
【0005】
ちなみに、マスクと基板とのアライメント(露光工程の前)は、マスク上の回路パターンと、1つ前のパターン形成工程で基板上に形成された回路パターンとのアライメントであり、各々の回路パターンの基準位置を示すマークを用いて行われる。
また、基板上のレジストパターンの重ね合わせ状態の検査(加工工程の前)は、1つ前のパターン形成工程で形成された回路パターン(以下「下地パターン」という)に対するレジストパターンの重ね合わせ検査であり、下地パターンおよびレジストパターンの各々の基準位置を示すマークを用いて行われる。
【0006】
そして、上記したアライメントや重ね合わせ検査のためのマークの位置検出は、CCDカメラなどの撮像素子を用いてマークの像を撮像し、得られた画像信号に対して画像処理を施すことにより行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のマーク位置検出装置では、撮像素子の撮像面上にマークの像を形成する結像光学系は歪曲収差(ディストーション)を持っており、マークの位置を正確に検出できない要因となっているが、この歪曲収差を完全に取り除くことは困難であった。
【0008】
本発明の目的は、マークの像を形成する結像光学系に歪曲収差が残存していても、マークの位置を正確に検出できるマーク位置検出装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のマーク位置検出装置は、基板上の被検マークを照明する照明手段と、複数のレンズを備え、前記被検マークからの光を結像して、前記被検マークの像を形成する結像光学系と、前記結像光学系の一部のレンズを前記結像光学系の光軸に垂直な軸を中心としてチルト可能に支持するとともに、前記結像光学系の歪曲収差を調整する光学素子支持手段と、前記結像光学系によって形成された前記被検マークの像を撮像して画像信号を出力する撮像手段と、前記撮像手段から前記画像信号を入力して、前記被検マークの位置を算出する算出手段と、前記撮像手段から前記画像信号を入力して、前記結像光学系の歪曲収差の分布状態を測定する測定手段と、前記測定手段による測定結果に基づいて前記光学素子支持手段を制御し、前記一部のレンズのチルト状態を調整する制御手段と、前記光軸を中心として前記基板を回転可能に支持する基板支持手段とを備え、前記測定手段は、前記基板支持手段を制御して前記基板の回転状態を調整し、前記基板を180度回転させる前後の状態で前記撮像手段から前記画像信号を各々入力して、前記歪曲収差の分布状態を測定するものである。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載したマーク位置検出装置において、前記制御手段は、当該装置の視野の中心に対して前記歪曲収差の分布状態が対称となるように、前記一部のレンズのチルト状態を調整するものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載したマーク位置検出装置において、前記光学素子支持手段は、前記結像光学系の他の一部のレンズを前記光軸に垂直な軸に沿ってシフト可能に支持し、前記制御手段は、前記一部のレンズのチルト状態を調整後、前記他の一部のレンズをシフトさせて、前記結像光学系のコマ収差を補正するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明の実施形態は、請求項1〜請求項3に対応する。
ここでは、本実施形態のマーク位置検出装置について、図1に示す重ね合わせ測定装置10を例に説明する。
【0014】
重ね合わせ測定装置10は、図1(a)に示すように、被検物体であるウエハ11(基板)を支持する検査ステージ12と、検査ステージ12上のウエハ11に対する照明光L1を射出する照明光学系(13〜18)と、照明光L1によって照明されたウエハ11の像を形成する結像光学系(19〜24)と、CCD撮像素子25と、画像処理装置26と、制御装置27とで構成されている。
【0015】
この重ね合わせ測定装置10について具体的に説明する前に、被検物体であるウエハ11の説明を行う。
ウエハ11には、複数の回路パターン(何れも不図示)が表面上に積層されている。最上層の回路パターンは、レジスト膜に転写されたレジストパターンである。つまり、ウエハ11は、1つ前のパターン形成工程で形成された下地パターンの上に別の回路パターンを形成する工程の途中(レジスト膜に対する露光・現像後で且つ材料膜に対するエッチング加工前)の状態にある。
【0016】
そして、ウエハ11の下地パターンに対するレジストパターンの重ね合わせ状態が重ね合わせ測定装置10によって検査される。このため、ウエハ11には、重ね合わせ状態の検査に用いられる重ね合わせマーク30(図2)が形成されている。図2(a)は重ね合わせマーク30の平面図、図2(b)は断面図である。
重ね合わせマーク30は、図2(a),(b)に示すように、大きさが異なる矩形状の下地マーク31とレジストマーク32とからなる。下地マーク31は、下地パターンと同時に形成され、下地パターンの基準位置を示す。レジストマーク32は、レジストパターンと同時に形成され、レジストパターンの基準位置を示す。下地マーク31,レジストマーク32は、各々、請求項の「被検マーク」に対応する。
【0017】
なお、図示省略したが、レジストマーク32およびレジストパターンと、下地マーク31および下地パターンとの間には、加工対象となる材料膜が形成されている。この材料膜は、重ね合わせ測定装置10による重ね合わせ状態の検査後、レジストマーク32が下地マーク31に対して正確に重ね合わされ、レジストパターンが下地パターンに対して正確に重ね合わされている場合に、レジストパターンを介して実際に加工される。
【0018】
なお、上記の重ね合わせマーク30は、重ね合わせ測定装置10を構成する結像光学系(19〜24)の歪曲収差の調整にも用いられる。詳細は後述するが、重ね合わせマーク30を用いた結像光学系(19〜24)の歪曲収差の調整は、重ね合わせ測定装置10による重ね合わせ状態の検査前に行われる。
さらに、ウエハ11には、ライン&スペースマーク33が形成されている。ライン&スペースマーク33は、図3(a),(b)に示すように、線幅が3μm、ピッチが6μm、段差が85nm(測定波長λの1/8程度)である。図3(a)はライン&スペースマーク33の平面図、図3(b)は断面図である。
【0019】
このライン&スペースマーク33は、照明光学系(13〜18)や結像光学系(19〜24)の微調整に用いられる。詳細は後述するが、ライン&スペースマーク33を用いた微調整は、上記の重ね合わせマーク30を用いた結像光学系(19〜24)の歪曲収差の調整後であって、重ね合わせ測定装置10による重ね合わせ状態の検査前の段階で、必要に応じて行われる。
【0020】
さて次に、重ね合わせ測定装置10(図1)の具体的な構成説明を行う。
重ね合わせ測定装置10の検査ステージ12は、ウエハ11を水平状態に保ちながら支持すると共に、ウエハ11を水平方向(XY方向),鉛直方向(Z方向),回転方向(θ方向)に移動させる。検査ステージ12およびウエハ11の回転は、結像光学系(19〜24)の光軸O2を中心として行われる。光軸O2は、Z方向に平行である。検査ステージ12は、請求項の「基板支持手段」に対応する。
【0021】
照明光学系(13〜18)は、光軸O1に沿って順に配置された光源13と照明開口絞り14とコンデンサーレンズ15と視野絞り16と照明リレーレンズ17とハーフプリズム18とで構成されている。ハーフプリズム18は、反射透過面18aが光軸O1に対して略45°傾けられ、結像光学系(19〜24)の光軸O2上にも配置されている。照明光学系(13〜18)の光軸O1は、結像光学系(19〜24)の光軸O2に垂直である。
【0022】
また、照明光学系(13〜18)の光源13は、白色光を射出する。照明開口絞り14は、光源13から射出された光の径を特定の径に制限する。この照明開口絞り14は、光軸O1に対してシフト可能に支持されている。照明開口絞り14のシフト状態の調整は、上記のライン&スペースマーク33(図3)を用いて行われ、結果として、照明光学系(13〜18)が微調整される。
【0023】
コンデンサーレンズ15は、照明開口絞り14からの光を集光する。視野絞り16は、重ね合わせ測定装置10の視野を制限する光学素子であり、図1(b)に示すように、矩形状の開口である1つのスリット16aを有する。照明リレーレンズ17は、視野絞り16のスリット16aからの光をコリメートする。ハーフプリズム18は、照明リレーレンズ17からの光を反射して結像光学系(19〜24)の光軸O2上に導く(照明光L1)。
【0024】
結像光学系(19〜24)は、光軸O2に沿って順に配置された第1対物レンズ19と第2対物レンズ20,21と第1結像リレーレンズ22と結像開口絞り23と第2結像リレーレンズ24とで構成されている。第1対物レンズ19と第2対物レンズ20,21との間には、上記したハーフプリズム18が配置されている。
第1対物レンズ19は、ハーフプリズム18からの照明光L1をウエハ11上に集光すると共に、ウエハ11から発生した光(反射光L2)をコリメートする。上記のハーフプリズム18は、第1対物レンズ19からの光を透過する。第2対物レンズ20,21は、ハーフプリズム18からの光を1次結像面10a上に結像する。
【0025】
また、第2対物レンズ20,21は、第1群20と第2群21との2群構成である。第1群20を支持する支持部材20aと第2群21を支持する支持部材21aは、請求項の「光学素子支持手段」に対応する。
第2対物レンズの第1群20は、所定のパワーを持つレンズ系であり、光軸O2に垂直なX軸およびY軸を中心としてチルト可能に支持されている。チルト可能とは、第1群20自体の光軸を結像光学系(19〜24)の光軸O2に対して傾斜可能なことを意味する。
【0026】
第2対物レンズの第2群21は、パワーを持たないアフォーカル系であり、光軸O2に垂直な軸に沿ってXY面内でシフト可能に支持されている。シフト可能とは、第2群21自体の光軸を結像光学系(19〜24)の光軸O2に対して傾斜させることなく平行移動可能なことを意味する。
第1群20のチルト状態の調整は、上記の重ね合わせマーク30(図2)を用いて行われ、結果として、結像光学系(19〜24)の歪曲収差が調整される。また、第2群21のシフト状態の調整は、上記のライン&スペースマーク33(図3)を用いて行われ、結果として、結像光学系(19〜24)が微調整される。第1群20は、請求項の「結像光学系の一部の光学素子」に対応する。第2群21は「結像光学系の他の一部の光学素子」に対応する。
【0027】
第1結像リレーレンズ22は、第2対物レンズ20,21からの光をコリメートする。結像開口絞り23は、第1結像リレーレンズ22からの光の径を特定の径に制限する。この結像開口絞り23は、光軸O2に対してシフト可能に支持されている。結像開口絞り23のシフト状態の調整は、上記のライン&スペースマーク33(図3)を用いて行われ、結果として、結像光学系(19〜24)が微調整される。第2結像リレーレンズ24は、結像開口絞り23からの光をCCD撮像素子25の撮像面(2次結像面)上に再結像する。
【0028】
このように構成された照明光学系(13〜18)と結像光学系(19〜24)において、光源13から射出された光は、照明開口絞り14とコンデンサーレンズ15とを介して、視野絞り16を均一に照明する。そして、視野絞り16のスリット16aを通過した光は、照明リレーレンズ17とハーフプリズム18とを介して第1対物レンズ19に導かれ、第1対物レンズ19を透過して光軸O2に略平行な照明光L1となる。照明光L1は、検査ステージ12上のウエハ11を略垂直に照明する。
【0029】
ウエハ11に入射する照明光L1の入射角度範囲は、第1対物レンズ19の瞳に共役な面に配置された照明開口絞り14の絞り径によって決まる。また、視野絞り16とウエハ11とは共役な位置関係にあるため、ウエハ11の表面のうち、視野絞り16のスリット16aに対応する領域が、均一に照明される。つまり、ウエハ11の表面には、スリット16aの像が投影される。
【0030】
そして、照明光L1が照射されたウエハ11からの反射光L2は、第1対物レンズ19とハーフプリズム18とを介して第2対物レンズ20,21に導かれ、第2対物レンズ20,21によって1次結像面10aに結像される。また、第2対物レンズ20,21からの光は、第1結像リレーレンズ22と結像開口絞り23とを介して第2結像リレーレンズ24に導かれ、第2結像リレーレンズ24によってCCD撮像素子25の撮像面上に再結像される。CCD撮像素子25は、複数の画素が2次元配列されたエリアセンサである。
【0031】
なお、照明光学系(13〜18)および第1対物レンズ19は、請求項の「照明手段」に対応する。また、結像光学系(19〜24)は、請求項の「結像光学系」に対応する。CCD撮像素子25は「撮像手段」に対応する。
ここで、重ね合わせ測定装置10の視野中心にウエハ11上の重ね合わせマーク30(図2)が位置決めされると、この重ね合わせマーク30が照明光L1によって照明され、CCD撮像素子25の撮像面上には、重ね合わせマーク30の像が形成される。このとき、CCD撮像素子25は、重ね合わせマーク30の像を撮像して、この像の光強度(明るさ)に応じた画像信号を画像処理装置26に出力する。
【0032】
また、重ね合わせ測定装置10の視野中心にウエハ11上のライン&スペースマーク33(図3)が位置決めされると、このライン&スペースマーク33が照明光L1によって照明され、CCD撮像素子25の撮像面上には、ライン&スペースマーク33の像が形成される。このとき、CCD撮像素子25は、ライン&スペースマーク33の像を撮像して、この像の光強度に応じた画像信号を画像処理装置26に出力する。
【0033】
画像処理装置26は、重ね合わせマーク30(図2)の像に関わる画像信号をCCD撮像素子25から入力すると、画像に現れた複数のエッジを抽出して、下地マーク31の中心位置C1およびレジストマーク32の中心位置C2を各々算出する。エッジとは画像信号の強度が急激に変化する箇所である。画像処理装置26は、請求項の「算出手段」に対応する。
【0034】
さらに、画像処理装置26は、ウエハ11の下地パターンに対するレジストパターンの重ね合わせ状態を検査する際、下地マーク31の中心位置C1とレジストマーク32の中心位置C2の差に基づいて、重ね合わせずれ量Rを算出する。重ね合わせずれ量Rは、ウエハ11の表面の2次元ベクトルとして表される。
また、画像処理装置26は、重ね合わせずれ量Rを算出する前に、下地マーク31の中心位置C1とレジストマーク32の中心位置C2とに基づいて、重ね合わせ測定装置10の結像光学系(19〜24)の歪曲収差の分布状態を測定する(詳細は後述する)。画像処理装置26は、請求項の「測定手段」に対応する。
【0035】
一方、画像処理装置26は、ライン&スペースマーク33(図3)の像に関わる画像信号をCCD撮像素子25から入力すると、照明光学系(13〜18)や結像光学系(19〜24)を微調整するための指標として、後述するQ値のフォーカス特性(図7(b)参照)を測定する。
【0036】
構成説明の最後に、制御装置27について説明する。制御装置27は、請求項の「制御手段」に対応する。
制御装置27は、ウエハ11の下地パターンに対するレジストパターンの重ね合わせ状態を検査する際、検査ステージ12およびウエハ11をXY方向に移動制御して、ウエハ11上の重ね合わせマーク30(図2)を重ね合わせ測定装置10の視野中心に位置決めする。
【0037】
また、制御装置27は、重ね合わせ測定装置10の結像光学系(19〜24)の歪曲収差を調整する際、上記と同様に重ね合わせマーク30(図2)を視野中心に位置決めすると共に、検査ステージ12およびウエハ11をθ方向に回転制御して、画像処理装置26に結像光学系(19〜24)の歪曲収差の分布状態を測定させる。そして、画像処理装置26によって測定された歪曲収差の分布状態に基づいて、第2対物レンズ20,21の支持部材20aを制御し、第1群20のチルト状態を調整する。
【0038】
さらに、制御装置27は、照明光学系(13〜18)や結像光学系(19〜24)を微調整する際、検査ステージ12およびウエハ11をXY方向に移動制御して、ウエハ11上のライン&スペースマーク33(図3)を重ね合わせ測定装置10の視野中心に位置決めする。そして、検査ステージ12およびウエハ11をZ方向に移動制御しながら、画像処理装置26にQ値(図7参照)を測定させ、必要に応じて第2対物レンズ20,21の支持部材21aを制御し、第2群21のシフト状態を調整する。また、照明開口絞り14や結像開口絞り23のシフト状態も、必要に応じて調整する。
【0039】
次に、上記のように構成された重ね合わせ測定装置10における結像光学系(19〜24)の歪曲収差の調整と、照明光学系(13〜18)や結像光学系(19〜24)の微調整とについて、順に説明する。
【0040】
一般に、結像光学系(19〜24)には歪曲収差がある。そして、この歪曲収差が原因となって、CCD撮像素子25の撮像面上に形成された像は歪んでしまう。歪曲収差による像の位置ずれ量Δは、次式(1)で表されるように、像高yの3乗に比例して増大する。y0は像高yの任意の地点、D0はy=y0における歪曲収差を示す。
【0041】
Δ=(D0/y0 2)×y3 …(1)
また、一般に、結像光学系(19〜24)の配置には、組み立てる際の製造誤差(偏心誤差)が含まれている。したがって、結像光学系(19〜24)の歪曲収差は、視野中心に対して非対称に分布することになる。このとき、歪曲収差による像の位置ずれ量Δも、図4(a)の曲線bに示すように、視野中心に対して非対称に分布する。
【0042】
このように、像の位置ずれ量Δが視野中心に対して非対称に分布していると、例えば重ね合わせマーク30(図2)を視野中心に位置決めした場合、図4(b)に示すように、矩形状マーク(下地マーク31またはレジストマーク32)の画像の左側エッジ34と右側エッジ35とで位置ずれ量(図中矢印の大きさで示す)に差が生じてしまう。
【0043】
そして、この位置ずれ量の差がそのまま矩形状マークの中心位置C(図2に示す下地マーク31の中心位置C1およびレジストマーク32の中心位置C2)の算出結果に反映され、結果として、上記した重ね合わせずれ量Rが不正確になってしまう。
これに対して、結像光学系(19〜24)の歪曲収差を視野中心に対して対称に分布させることができれば、この歪曲収差による像の位置ずれ量Δも、図4(a)の曲線aに示すように、視野中心に対して対称に分布することになる。
【0044】
そして、例えば重ね合わせマーク30(図2)を視野中心に位置決めした場合、図4(c)に示すように、矩形状マーク(下地マーク31またはレジストマーク32)の画像の左側エッジ34と右側エッジ35とで位置ずれ量(図中矢印の大きさで示す)が等しくなる。
このため、左側エッジ34の位置ずれ量と右側エッジ35の位置ずれ量とは、矩形状マークの中心位置C(図2に示す下地マーク31の中心位置C1およびレジストマーク32の中心位置C2)を算出する際に相殺され、結果として、上記した重ね合わせずれ量Rを正確に求めることができる。
【0045】
本実施形態では、結像光学系(19〜24)の歪曲収差を調整して、この歪曲収差を視野中心に対して対称に分布させ、結果として、歪曲収差による像の位置ずれ量Δを視野中心に対して対称に分布させる(図4(a)の曲線b→曲線a)ために、第2対物レンズ20,21の第1群20をX軸およびY軸のまわりにチルト可能とした。第1群20をチルト調整することで、結像光学系(19〜24)の歪曲収差の分布状態を変えることができるからである。
【0046】
また、本実施形態では、結像光学系(19〜24)の歪曲収差が視野中心に対して非対称に分布しているか、対称に分布しているかを判断する指標として、後述するTIS(Tool Induced Shift)値を用いる。TIS値は、結像光学系(19〜24)の歪曲収差が視野中心に対して対称に分布しているときに0となり、非対称に分布しているときに任意の値(≠0)をもつ。また、歪曲収差の分布状態の非対称性が大きくなるほど、TIS値も大きくなる。
【0047】
ここで、TIS値の測定方法について簡単に説明しておく。TIS値の測定時、重ね合わせ測定装置10の視野中心には、ウエハ11上の重ね合わせマーク30(図2)が位置決めされる。そして、制御装置27は、ウエハ11を光軸O2のまわりに180度回転させる前後の状態(図5(a),(b))で、画像処理装置26に、下地マーク31の中心位置C1とレジストマーク32の中心位置C2とを各々算出させる。
【0048】
画像処理装置26では、図5(a)の状態で算出した中心位置C1,C2に基づいて中心位置C1を起点として0度方向の重ね合わせずれ量R0を算出し、同様に、図5(b)の状態で算出した中心位置C1,C2に基づいて中心位置C1を起点として180度方向の重ね合わせずれ量R180を算出する。そして、次式(2)にしたがってTIS値を測定する。
【0049】
TIS値=(R0+R180)/2 …(2)
TIS値を指標として結像光学系(19〜24)の歪曲収差の分布状態を判断し、この判断結果に基づいて第2対物レンズ20,21の第1群20をチルト調整する。最終的に、結像光学系(19〜24)の歪曲収差を視野中心に対称な分布状態とするための手順は、概略、図6のステップS1〜S3に示す通りである。
【0050】
なお、図6のステップS1〜S3の処理は、結像光学系(19〜24)の歪曲収差の調整処理であり、次のステップS4の処理は、後で説明する照明光学系(13〜18)や結像光学系(19〜24)の微調整処理である。
図6のステップS1において、制御装置27は、画像処理装置26によって測定されたTIS値を取り込み、次のステップS2において、予め定めた閾値と比較する。閾値は、十分に小さい値を示している。
【0051】
そして、測定されたTIS値が閾値より大きい場合には(S2がN)、結像光学系(19〜24)の歪曲収差が視野中心に対して非対称に分布しているため、次のステップS3において、第2対物レンズ20,21の第1群20をチルト調整し、結像光学系(19〜24)の歪曲収差の分布状態を少し変更する。さらに、第1群20のチルト調整後、再度、ステップS1,S2の処理を行う。
【0052】
このようにして、制御装置27は、測定されたTIS値が閾値より小さくなるまで、ステップS1〜S3の処理を繰り返す。そして、測定されたTIS値が閾値より小さくなる(S2がY)と、結像光学系(19〜24)の歪曲収差が視野中心に対して対称に分布しているため、次のステップS4に進む。
【0053】
ちなみに、このとき、結像光学系(19〜24)の歪曲収差による像の位置ずれ量Δも、視野中心に対して対称に分布する(図4(a)の曲線a)。このため、図4(c)に示すように視野中心に位置決めされた矩形状マークの中心位置C(図2に示す中心位置C1,C2)を算出する際、左側エッジ34と右側エッジ35との位置ずれ量Δが相殺され、結果として、上記した重ね合わせずれ量Rを正確に求めることができる。
【0054】
ただし、第2対物レンズ20,21の第1群20をチルト調整すると、結像光学系(19〜24)に若干の偏心コマ収差が発生することがある。本実施形態では、この場合の偏心コマ収差を補正し、上記した重ね合わせずれ量Rをより正確に求めるため、第2対物レンズの第2群21をシフト可能とした。
また、本実施形態では、上記した重ね合わせずれ量Rをさらに正確に求めるため、結像光学系(19〜24)の偏心コマ収差の補正に加えて、結像光学系(19〜24)における反射光L2のけられや、照明光L1の主光線の傾斜(照明テレセン)をも補正することとした。反射光L2のけられ,照明光L1の傾斜の補正は、各々、結像開口絞り23,照明開口絞り14のシフト調整によって行われる。
【0055】
なお、第2対物レンズの第2群21,結像開口絞り23,照明開口絞り14のシフト調整の方法としては、特開2000−77295号公報に開示されている方法(「QZ法」という)を利用することができる。
このように、本実施形態では、上記した重ね合わせずれ量Rをさらに正確に求めるため、図6のステップS4において、QZ法を利用し、第2対物レンズの第2群21,結像開口絞り23,照明開口絞り14のシフト調整を行う。
【0056】
このとき、重ね合わせ測定装置10の視野中心には、ウエハ11上のライン&スペースマーク33(図3)が位置決めされ、結果として、画像処理装置26には、図7(a)に示すように、ライン&スペースマーク33の像の光強度に応じた画像信号が入力される。
【0057】
そして、画像処理装置26では、ライン&スペースマーク33の像に関わる画像信号(図7(a))を入力すると、画像に現れた複数のエッジを抽出して、左側エッジ36と右側エッジ37との信号強度差ΔIを算出する。さらに、得られた信号強度差ΔIを任意の信号強度Iで規格化して、次式(3)に示されるQ値を算出する。Q値は、左側エッジ36と右側エッジ37との非対称性を表している。
【0058】
Q値=ΔI/I×100(%) …(3)
このようなQ値の算出は、制御装置27がウエハ11をZ方向に移動させる毎に行われる。その結果、図7(b)に示すようなQ値のフォーカス特性曲線を得ることができる。
制御装置27は、Q値のフォーカス特性曲線(図7(b))を指標として、第2対物レンズの第2群21,結像開口絞り23,照明開口絞り14のシフト調整を行う(QZ法)。
【0059】
ここで、Q値のフォーカス特性曲線(図7(b))のうち、図7(c)に示す平行シフト成分αは、照明開口絞り14のシフト調整によって変動する成分である。また、図7(d)に示す凹凸成分βは、結像開口絞り23のシフト調整によって変動する成分である。さらに、図7(e)に示す傾斜成分γは、第2対物レンズの第2群21のシフト調整によって変動する成分である。
【0060】
したがって、第2対物レンズの第2群21,結像開口絞り23,照明開口絞り14を必要に応じてシフト調整することにより、Q値のフォーカス特性曲線(図7(b))を予め定めた規格値(例えばZ位置によらず0を示す状態)に収束させることができる。
このようにしてQZ法による照明光学系(13〜18)や結像光学系(19〜24)の微調整処理が終了すると、制御装置27は、ウエハ11の下地パターンに対するレジストパターンの重ね合わせ状態を検査するため、再度、重ね合わせ測定装置10の視野中心に、ウエハ11上の重ね合わせマーク30(図2)を位置決めする。そして、画像処理装置26は、下地マーク31の中心位置C1とレジストマーク32の中心位置C2の差に基づいて、重ね合わせずれ量Rを算出する。
【0061】
本実施形態では、結像光学系(19〜24)の歪曲収差による像の位置ずれ量Δを視野中心に対して対称に分布させたため(図4(a)の曲線a)、下地マーク31の中心位置C1とレジストマーク32の中心位置C2とを正確に算出することができる。その結果、重ね合わせずれ量Rも正確に算出できる。
さらに、本実施形態では、結像光学系(19〜24)の偏心コマ収差や反射光L2のけられ、照明光L1の主光線の傾斜(照明テレセン)も補正したため、上記した中心位置C1,C2および重ね合わせずれ量Rの算出をさらに正確に行うことができる。
【0062】
したがって、重ね合わせ測定装置10によれば、結像光学系(19〜24)に歪曲収差があっても、ウエハ11の重ね合わせ状態を高精度に検査することができ、製品の歩留まりをさらに向上させることもできる。
なお、上記した実施形態では、結像光学系(19〜24)の歪曲収差の分布を調整するために、第2対物レンズの第1群20をチルト調整したが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、第2対物レンズの第2群15をチルト調整しても良い。また、第1対物レンズ19や第1結像リレーレンズ22、第2結像リレーレンズ24をチルト調整しても良い。
【0063】
また、上記した実施形態では、結像光学系(19〜24)の偏心コマ収差を補正するために、第2対物レンズの第2群21をシフト調整したが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、第2対物レンズの第1群20をシフト調整してもよい。第1対物レンズ19や第1結像リレーレンズ22、第2結像リレーレンズ24をシフト調整してもよい。
【0064】
ただし、第2対物レンズの第1群20などのように所定のパワーを持つレンズをシフト調整すると、偏心コマ収差以外の収差(色収差など)が新たに発生することも考えられるので、第2対物レンズの第2群21のようなアフォーカル系をシフト調整する方が好ましい。
【0065】
また、共通のレンズをチルト調整させかつシフト調整させる構成は、駆動系などが複雑かつ大型化するため、チルト調整用レンズとシフト調整用レンズとは別々に構成することが好ましい。
さらに、上記した実施形態では、制御装置27によって、自動的に、照明光学系(13〜18)や結像光学系(19〜24)の調整を行い、その後、重ね合わせマーク30の下地マーク31とレジストマーク32の中心位置C1,C2および重ね合わせずれ量Rを検出したが、本発明は、手動で調整や位置検出などを行う装置にも適用することができる。この場合、重ね合わせ測定装置10の制御装置27は省略される。
【0066】
また、上記した実施形態では、重ね合わせ測定装置10を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、マスクに形成された回路パターンをレジスト膜に焼き付ける露光工程の前に、マスクとウエハ11とのアライメントを行う装置(露光装置のアライメント系)にも適用できる。この場合には、ウエハ11上に形成されたアライメントマークの位置を精度良く検出することができる。また、単一のマークとカメラの基準位置との光学的位置ずれを検出する装置にも、本発明は適用できる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、マークの像を形成する結像光学系に歪曲収差があっても、マークの位置を正確に検出できるため、半導体製造工程における重ね合わせ検査やアライメントを高精度に行うことができ、製品の歩留まりが確実に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】重ね合わせ測定装置10の全体構成を示す図である。
【図2】ウエハ11に形成された重ね合わせマーク30の平面図(a)および断面図(b)である。
【図3】ウエハ11に形成されたライン&スペースマーク33の平面図(a)および断面図(b)である。
【図4】結像光学系(19〜24)の歪曲収差による像の位置ずれ量を示す模式図である。
【図5】TIS値の測定方法を説明する図である。
【図6】重ね合わせ測定装置10における重ね合わせ状態の検査前に行われる光学系の調整手順を示すフローチャートである。
【図7】QZ法による光学系の微調整方法を説明する図である。
【符号の説明】
10 重ね合わせ測定装置
11 ウエハ
12 検査ステージ
13 光源
14 照明開口絞り
15 コンデンサーレンズ
16 視野絞り
17 照明リレーレンズ
18 ハーフプリズム
19 第1対物レンズ
20,21 第2対物レンズ
22 第1結像リレーレンズ
23 結像開口絞り
24 第2結像リレーレンズ
25 CCD撮像素子
26 画像処理装置
27 制御装置
30 重ね合わせマーク
33 ライン&スペースマーク

Claims (3)

  1. 基板上の被検マークを照明する照明手段と、
    複数のレンズを備え、前記被検マークからの光を結像して、前記被検マークの像を形成する結像光学系と、
    前記結像光学系の一部のレンズを前記結像光学系の光軸に垂直な軸を中心としてチルト可能に支持するとともに、前記結像光学系の歪曲収差を調整する光学素子支持手段と、
    前記結像光学系によって形成された前記被検マークの像を撮像して画像信号を出力する撮像手段と、
    前記撮像手段から前記画像信号を入力して、前記被検マークの位置を算出する算出手段と
    前記撮像手段から前記画像信号を入力して、前記結像光学系の歪曲収差の分布状態を測定する測定手段と、
    前記測定手段による測定結果に基づいて前記光学素子支持手段を制御し、前記一部のレンズのチルト状態を調整する制御手段と、
    前記光軸を中心として前記基板を回転可能に支持する基板支持手段とを備え、
    前記測定手段は、前記基板支持手段を制御して前記基板の回転状態を調整し、前記基板を180度回転させる前後の状態で前記撮像手段から前記画像信号を各々入力して、前記歪曲収差の分布状態を測定する
    ことを特徴とするマーク位置検出装置。
  2. 請求項1に記載したマーク位置検出装置において、
    前記制御手段は、当該装置の視野の中心に対して前記歪曲収差の分布状態が対称となるように、前記一部のレンズのチルト状態を調整する
    ことを特徴とするマーク位置検出装置。
  3. 請求項1に記載のマーク位置検出装置において、
    前記光学素子支持手段は、前記結像光学系の他の一部のレンズを前記光軸に垂直な軸に沿ってシフト可能に支持し、
    前記制御手段は、前記一部のレンズのチルト状態を調整後、前記他の一部のレンズをシフトさせて、前記結像光学系のコマ収差を補正する
    ことを特徴とするマーク位置検出装置。
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