JP2001217174A - 位置検出方法、位置検出装置、露光方法、及び露光装置 - Google Patents

位置検出方法、位置検出装置、露光方法、及び露光装置

Info

Publication number
JP2001217174A
JP2001217174A JP2000023437A JP2000023437A JP2001217174A JP 2001217174 A JP2001217174 A JP 2001217174A JP 2000023437 A JP2000023437 A JP 2000023437A JP 2000023437 A JP2000023437 A JP 2000023437A JP 2001217174 A JP2001217174 A JP 2001217174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mark
imaging
image
detecting
defocus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000023437A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Yoshida
幸司 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2000023437A priority Critical patent/JP2001217174A/ja
Priority to EP01300784A priority patent/EP1122612A3/en
Priority to US09/772,876 priority patent/US20010017939A1/en
Priority to KR1020010004832A priority patent/KR20010078246A/ko
Priority to TW090102001A priority patent/TW497146B/zh
Publication of JP2001217174A publication Critical patent/JP2001217174A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
    • G03F9/7088Alignment mark detection, e.g. TTR, TTL, off-axis detection, array detector, video detection
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/027Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
    • G03F9/7092Signal processing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 物体上に形成されたマークの位置を精度良く
かつ迅速に検出する。 【解決手段】 撮像装置ASが、マークMX,MYを互
いに異なる複数のデフォーカス状態を含む撮像条件で撮
像した後、処理装置20が、撮像されたマークの像とデ
フォーカス量との関係すなわちデーフォーカス量の変化
に伴う撮像されたマーク像の変遷の態様を求める。そし
て、求められた撮像マーク像とデフォーカス量との関係
からマークの位置すなわちフォーカス状態におけるマー
ク像を使用して得られるはずのマーク位置を検出する。
この結果、フォーカス状態において撮像されたマーク像
におけるラインパターンとスペースパターンとの段差が
小さい場合であっても精度良くマークの位置を検出する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置検出方法、位
置検出装置、露光方法、及び露光装置に係り、より詳し
くは、物体上に形成されたマークの位置を検出する位置
検出方法及び位置検出装置、並びに前記位置検出方法を
使用する露光方法及び前記位置検出装置を備える露光装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子、液晶表示素子等
を製造するためのリソグラフィ工程では、マスク又はレ
チクル(以下、「レチクル」と総称する)に形成された
パターンを投影光学系を介してレジスト等が塗布された
ウエハ又はガラスプレート等の基板(以下、適宜「基
板」又は「ウエハ」という)上に転写する露光装置が用
いられている。こうした露光装置としては、いわゆるス
テッパ等の静止露光型の投影露光装置や、いわゆるスキ
ャニング・ステッパ等の走査露光型の投影露光装置が主
として用いられている。
【0003】かかる露光装置においては、露光に先立っ
てレチクルとウエハとの位置合わせ(アライメント)を
高精度に行う必要がある。このアライメントを行うため
に、ウエハ上には以前のリソグラフィ工程で形成(露光
転写)された位置検出用マーク(アライメントマーク)
が、各ショット領域に付設されており、このアライメン
トマークの位置を検出することで、ウエハ(又はウエハ
上の回路パターン)の位置を検出することができる。そ
して、ウエハ(又はウエハ上の回路パターン)の位置の
検出結果に基づいて、アライメントが行われる。
【0004】現在、ウエハ上のアライメントマークの位
置検出にはいくつかの方法が実用化されているが、いず
れの方法においても位置検出用の検出器によって得られ
たアライメントマークの検出結果信号の波形を解析し
て、ウエハ上の所定形状のアライメントマークの位置を
検出している。例えば、最近の主流となっている画像検
出による位置検出では、アライメントマークの光学像を
撮像装置によって撮像し、その撮像信号すなわちその像
の光強度分布を解析してアライメントマーク位置を検出
している。かかるアライメントマークとしては、例え
ば、所定方向に沿ってラインパターンとスペースパター
ンとが交互に配列されたライン・アンド・スペースマー
ク等が用いられている。
【0005】かかる画像検出による位置検出では、撮像
されたマーク像においてラインパターンとスペースパタ
ーンとが識別できることが前提となる。しかし、近年に
おける半導体素子等の高集積度化や微細化に伴う化学的
機械的研磨(CMP)技術等の平坦化技術の進展によ
り、ラインパターンとスペースパターンとの間の低段差
化が進行しており、撮像結果におけるラインパターン部
分とスペースパターン部分との間のコントラストが小さ
くなってしまうことにより、マーク位置の検出のために
重要な要素であるラインパターンとスペースパターンと
の境界(以下、「エッジ」という)が明瞭には識別でき
なくなってしまう事態が生じ始めている。
【0006】ところで、フォーカス状態から正又は負の
デフォーカス量を徐々に増加させながら低段差マークを
撮像すると、撮像結果のマーク像において、ボケの度合
いは徐々に進行していくが、ラインパターン部分とスペ
ースパターン部分との間のコントラストは、まず徐々に
増加し、その後に減少することがある。すなわち、ライ
ンパターン部分とスペースパターン部分との間のコント
ラストが、フォーカス状態よりも大きくなるデフォーカ
ス状態が存在することがある。そこで、デフォーカス量
を変化させることで得られるマーク像の変遷から、コン
トラストが高いデフォーカス位置を探し、そのデフォー
カス位置で得られる信号波形を用いて、マークの位置検
出を行う技術が、特開昭62−278402号公報で提
案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の技術によ
って検出されるマーク位置は、ラインパターン部分とス
ペースパターン部分との間のコントラストが確保された
デフォーカス状態における撮像結果の信号波形に基づい
て検出されるマーク位置である。すなわち、従来の技術
によって検出されるマーク位置は、あくまでデフォーカ
ス状態における信号波形を使用して得られたマーク位置
であり、フォーカス状態における信号波形を使用して得
られるはずのマーク位置と同一であるとは限らない。
【0008】これは、デフォーカス状態を発生させてマ
ーク像を撮像するのにあたって、(a)ウエハと撮像面
とをデフォーカス方向に相対移動させるときに、ウエハ
と撮像面との相対移動を正確にデフォーカス方向のみの
移動とすることは困難であること、(b)ウエハと撮像
面との間の結像光学系の傾きを厳密に零とすることは困
難であること、(c)デフォーカス状態における収差の
発生が等方的であるとは限らないこと等による。すなわ
ち、こうした要因によって、デフォーカス状態における
マーク像が撮像面内おいて移動したり、マーク像の横方
向倍率が撮像面内において均一でなくなる又はデフォー
カス量により変化することによる。
【0009】一方、半導体素子等の更なる高集積化や微
細化の要請により、位置合わせ用マークの低段差化の傾
向は避けられない状況であるとともに、位置合わせ用マ
ークの検出精度の向上も求められている。すなわち、現
在、低段差のマークの高精度位置検出に関する新たな技
術が待望されているのである。
【0010】本発明は、かかる事情のもとでなされたも
のであり、その第1の目的は、物体上に形成されたマー
クの位置を、精度良く検出することが可能な位置検出方
法及び位置検出装置を提供することにある。
【0011】また、本発明の第2の目的は、所定のパタ
ーンを基板に高い精度で転写することが可能な露光方法
及び露光装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の位置検出方法
は、物体(W)に形成されたマーク(MX,MY)の位
置を検出する位置検出方法であって、前記マークを、互
いに異なる複数のデフォーカス状態を含む撮像条件で撮
像する第1工程と;前記撮像条件における撮像結果か
ら、撮像された前記マークの像とデフォーカス量との関
係を求め、該関係に基づいて前記マークの位置を検出す
る第2工程とを含む位置検出方法である。
【0013】これによれば、第1工程において、マーク
を互いに異なる複数のデフォーカス状態を含む撮像条件
で撮像した後、第2工程において、撮像されたマークの
像とデフォーカス量との関係すなわちデフォーカス量の
変化に伴う撮像されたマーク像の変遷の態様を求める。
そして、求められた撮像マーク像とデフォーカス量との
関係からマークの位置すなわちフォーカス状態における
マーク像を使用して得られるはずのマーク位置を検出す
る。したがって、フォーカス状態において撮像されたマ
ーク像におけるラインパターン部とスペースパターン部
とのコントラストが小さい場合であっても精度良くマー
クの位置を検出することができる。
【0014】本発明の位置検出方法では、前記第1工程
において、前記マークの像が結像される結像面に対して
傾斜した面を撮像面(62X,62Y)として、前記マ
ークを撮像することができる。かかる場合には、撮像面
では、結像面に対する傾き方向に沿ってデフォーカス状
態が変化しているので、複数のデフォーカス状態を含む
を撮像条件による撮像を1回の撮像によって行うことが
できる。したがって、精度の良いマーク位置の検出を迅
速に行うことができる。
【0015】また、本発明の位置検出方法では、前記第
2工程が、前記複数のデフォーカス状態における撮像結
果からフォーカス状態における前記マークの特徴点の位
置を推定する第3工程と;該推定結果に基づいて前記マ
ークの位置を検出する第4工程とを含むこととすること
ができる。ここで、「特徴点」とは、撮像結果の生信号
又はその微分信号における、極大点若しくは極小点(以
下、「極点」という)又は変曲点等となる点をいう。か
かる「特徴点」は、通常、マーク形状における特徴点と
一致している。例えば、上述したエッジ部において、マ
ークの撮像信号の1階微分信号の極大点又は極小点とな
る。なお、本明細書において「特徴点」というときに
は、上記の意味におけるマークの特徴点をいうものとす
る。
【0016】かかる場合には、第2工程におけるマーク
位置の検出にあたって、まず、第3工程において、複数
のデフォーカス状態における撮像結果からフォーカス状
態におけるマークの特徴点の位置を推定する。この推定
は、各デフォーカス状態における撮像信号の波形から求
められた、各デフォーカス状態における特徴の位置のデ
フォーカス量の変化の態様に基づいて行われる。そし
て、第4工程において、フォーカス状態における特徴点
の推定位置に基づいて、マークの位置を検出する。この
結果、マークの位置を精度良く検出することができる。
【0017】ここで、前記第2工程では、前記フォーカ
ス状態における前記マークの特徴点の位置の推定を、前
記複数のデフォーカス状態における撮像結果それぞれに
おけるコントラストを考慮して行うことができる。かか
る場合には、各デフォーカス状態の撮像結果におけるコ
ントラストに基づいて、各デフォーカス状態における特
徴点位置の確からしさが考慮される。すなわち、コント
ラストが大きな撮像結果を使用して得られ、確からしさ
が高い特徴点位置を高く評価し、一方コントラストが小
さな撮像結果を使用して得られ、確からしさが低い特徴
点位置を低く評価しつつ、デフォーカス量の変化による
特徴点位置の変遷を求める。この結果、特徴点位置の確
からしさが合理的に評価されてマーク位置が検出される
ので、精度良くマークの位置を検出することができる。
【0018】以上では、デフォーカス状態における撮像
結果のみを使用してマークの位置を検出したが、フォー
カス状態における撮像結果においてラインパターン部と
スペースパターン部とのコントラストが十分とはいえな
いまでもある程度確保できた場合には、フォーカス状態
における撮像結果を更に使用することが可能である。す
なわち、本発明の位置検出方法では、前記撮像条件がフ
ォーカス状態を更に含み、前記第2工程が、前記複数の
デフォーカス状態における撮像結果からフォーカス状態
における前記マークの特徴点の位置を推定する第3工程
と;前記フォーカス状態における撮像結果から前記フォ
ーカス状態における前記マークの特徴点の位置を推定す
る第4工程と;前記第3工程における推定結果と前記第
4工程における推定結果とに基づいて、前記マークの位
置を検出する第5工程とを含むこととすることができ
る。かかる場合には、各デフォーカス状態における特徴
位置にフォーカス状態における撮像結果から得られた特
徴点の推定位置を加えた特徴点位置に基づいてマークの
位置を検出するので、精度良くマークの位置を検出する
ことができる。
【0019】ここで、前記第5工程では、前記複数のデ
フォーカス状態に関する撮像結果それぞれにおけるコン
トラストと、前記フォーカス状態に関する撮像結果にお
けるコントラストとを考慮して、前記マークの位置を検
出することができる。かかる場合には、各撮像結果にお
けるコントラストによって異なる各状態における推定位
置の確からしさが考慮される。すなわち、フォーカス状
態に関する撮像結果から推定される特徴点位置について
も、上述したデフォーカス状態の場合と同様に、コント
ラストの大きさによって推定された特徴点位置の確から
しさが異なってくるので、複数のデフォーカス状態及び
フォーカス状態それぞれにおけるコントラストから各状
態におけける撮像結果から求められる特徴点位置の確か
らしさを評価する。この結果、精度良くマークの位置を
検出することができる。
【0020】なお、前記複数のデフォーカス状態が、正
のデフォーカス状態及び負のデフォーカス状態のいずれ
かのみを含み、前記複数のデフォーカス状態における撮
像結果それぞれから求められた前記マークの特徴点の位
置から、外挿によって、前記フォーカス状態における前
記マークの特徴点の位置を推定することも可能である
し、また、前記複数のデフォーカス状態が、正のデフォ
ーカス状態と負のデフォーカス状態とを含み、前記複数
のデフォーカス状態における撮像結果それぞれから求め
られた前記マークの特徴点の位置から、内挿によって、
前記フォーカス状態における前記マークの特徴点の位置
を推定することも可能である。
【0021】本発明の位置検出装置は、物体(W)に形
成されたマーク(MX,MY)の位置を検出する位置検
出装置であって、前記マークの像を結像する結像光学系
(64X,64Y)と;前記結像光学系によって結像さ
れた前記マークをで撮像する撮像装置(AS)と;前記
撮像装置による互いに異なる複数のデフォーカス状態を
含む撮像条件における撮像結果から、撮像された前記マ
ークの像とデフォーカス量との関係を求め、該関係に基
づいて前記マークの位置を検出する処理装置(20)と
を備える位置検出装置である。
【0022】これによれば、結像光学系によって結像さ
れたマーク像を、互いに異なる複数のデフォーカス状態
を含む撮像条件で撮像装置装置によって撮像する。そし
て、処理装置が、各撮像条件における撮像結果から、撮
像されたマークの像とデフォーカス量との関係を求め、
撮像されたマーク像とデフォーカス量との関係からマー
クの位置すなわちフォーカス状態におけるマーク像を使
用して得られるはずのマーク位置を検出する。すなわ
ち、本発明の位置検出方法を使用して、マーク位置を検
出することができるので、フォーカス状態において撮像
されたマーク像におけるラインパターン部とスペースパ
ターン部とのコントラストが小さい場合であっても精度
良くマークの位置を検出することができる。
【0023】本発明の位置検出装置では、前記マークが
所定方向に沿って表面状態が変化し、前記撮像装置が、
前記結像光学系によって前記マークの像が結像される結
像面(62X,62Y)に対して、前記結像面における
前記所定方向に応じた方向回りに回転した撮像面を備え
る構成とすることができる。かかる場合には、撮像面で
は、結像面に対する傾き方向に沿ってデフォーカス状態
が変化しているので、複数のデフォーカス状態を含むを
撮像条件による撮像を1回の撮像によって行うことがで
きる。したがって、精度の良いマーク位置の検出を迅速
に行うことができる。
【0024】ここで、前記撮像面が前記結像面と交差す
る構成とすることができる。かかる場合には、撮像面に
おけるデフォーカス状態は、正のデフォーカス状態及び
負のデフォーカス状態とを含むので、複数のデフォーカ
ス状態における撮像結果それぞれから抽出された前記マ
ークの特徴点の位置から、内挿によって、フォーカス状
態におけるマークの特徴点の位置を推定することができ
る。
【0025】また、本発明の位置検出装置では、前記マ
ークが所定方向に沿って表面状態が変化し、前記結像光
学系によって前記マークの像が結像される結像面に対す
る前記撮像装置の撮像面の前記結像面における前記所定
方向に応じた方向回りの回転量を調整する傾斜調整機構
(63X,63Y)を更に備える構成とすることができ
る。かかる場合には、マークにおけるラインパターン部
とスペースパターン部との段差に応じて、傾斜調整機構
が撮像面の結像面に対する傾斜量を調整することによ
り、精度良くマーク位置を検出するために必要な複数の
デフォーカス状態を、撮像面上に同時に発生させること
ができる。したがって、マークにおけるラインパターン
部とスペースパターン部との段差にかかわらず、迅速か
つ精度良くマークの位置を検出することができる。
【0026】また、本発明の位置検出装置では、前記結
像光学系によって前記マークの像が結像される結像面と
前記撮像装置の撮像面とを、前記結像光学系の光軸方向
に沿って相対移動させる移動機構(65)を更に備える
構成とすることができる。かかる場合には、移動機構が
マーク像の結像面と撮像面とを結像光学系の光軸方向に
沿って相対移動させることにより、精度良くマーク位置
を検出するために必要な複数のデフォーカス状態を、撮
像面上に順次発生することができる。したがって、マー
クにおけるラインパターン部とスペースパターン部との
段差にかかわらず、精度良くマークの位置を検出するこ
とができる。
【0027】本発明の露光方法は、所定のパターンを基
板(W)上の区画領域(SA)に転写する露光方法であ
って、前記基板に形成された位置検出用マーク(MX,
MY)の位置を本発明の位置検出方法によって検出し
て、前記区画領域の位置に関する所定数のパラメータを
求め、前記基板上における前記区画領域の配列情報を算
出する配列算出工程と;前記配列算出工程において求め
られた前記区画領域の配列情報に基づいて、前記基板の
位置制御を行いつつ、前記区画領域に前記パターンを転
写する転写工程とを含む露光方法である。
【0028】これによれば、配列算出工程において、本
発明の位置検出方法を使用して、基板に形成された位置
検出用マークの位置を高精度で検出し、その検出結果に
基づいて基板上の区画領域の配列座標を算出する。そし
て、転写工程において、区画領域の配列座標の算出結果
に基づいて基板の位置合わせを行いつつ、区画領域にパ
ターンを転写する。したがって、所定のパターンを精度
良く区画領域に転写することができる。
【0029】本発明の露光装置は、所定のパターンを基
板(W)上の区画領域(SA)に転写する露光装置であ
って、前記基板を移動面に沿って移動させるステージ装
置(WST)と;前記ステージ装置に搭載された前記基
板上のマークの位置を検出する本発明の位置検出装置と
を備える露光装置である。これによれば、本発明の位置
検出装置により、基板上のマークの位置ひいては基板の
位置を精度良く検出することができる。したがって、ス
テージ装置が、精度良く求められた基板の位置に基づい
て基板を移動させることができる。この結果、精度を向
上して、所定のパターンを基板上の区画領域に転写する
ことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
1〜図9を参照して説明する。
【0031】図1には、本発明の一実施形態に係る露光
装置100の概略構成が示されている。この露光装置1
00は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装
置である。この露光装置100は、照明系10、マスク
としてのレチクルRを保持するレチクルステージRS
T、投影光学系PL、基板(物体)としてのウエハWが
搭載されるウエハステージWST、撮像装置としてのア
ライメント顕微鏡AS、及び装置全体を統括制御する主
制御系20等を備えている。
【0032】前記照明系10は、光源、フライアイレン
ズ等からなる照度均一化光学系、リレーレンズ、可変N
Dフィルタ、レチクルブラインド、及びダイクロイック
ミラー等(いずれも不図示)を含んで構成されている。
こうした照明系の構成は、例えば、特開平10−112
433号公報に開示されている。この照明系10では、
回路パターン等が描かれたレチクルR上のレチクルブラ
インドで規定されたスリット状の照明領域部分を照明光
ILによりほぼ均一な照度で照明する。
【0033】前記レチクルステージRST上にはレチク
ルRが、例えば真空吸着により固定されている。レチク
ルステージRSTは、ここでは、磁気浮上型の2次元リ
ニアアクチュエータから成る不図示のレチクルステージ
駆動部によって、レチクルRの位置決めのため、照明系
10の光軸(後述する投影光学系PLの光軸AXに一
致)に垂直なXY平面内で微少駆動可能であるととも
に、所定の走査方向(ここではY方向とする)に指定さ
れた走査速度で駆動可能となっている。さらに、本実施
形態では上記磁気浮上型の2次元リニアアクチュエータ
はX駆動用コイル、Y駆動用コイルの他にZ駆動用コイ
ルを含んでいるため、Z方向にも微小駆動可能となって
いる。
【0034】レチクルステージRSTのステージ移動面
内の位置はレチクルレーザ干渉計(以下、「レチクル干
渉計」という)16によって、移動鏡15を介して、例
えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出される。レ
チクル干渉計16からのレチクルステージRSTの位置
情報(又は速度情報)RPVはステージ制御系19に送
られ、ステージ制御系19はレチクルステージRSTの
位置情報に基づいてレチクルステージ駆動部(図示省
略)を介してレチクルステージRSTを駆動する。な
お、レチクルステージRSTの位置情報RPVはステー
ジ制御系19を介して主制御系20にも送られている。
【0035】前記投影光学系PLは、レチクルステージ
RSTの図1における下方に配置され、その光軸AXの
方向がZ軸方向とされている。投影光学系PLとして
は、両側テレセントリックで所定の縮小倍率(例えば1
/5、又は1/4)を有する屈折光学系が使用されてい
る。このため、照明光学系からの照明光ILによってレ
チクルRの照明領域が照明されると、このレチクルRを
通過した照明光ILにより、投影光学系PLを介してそ
の照明領域内のレチクルRの回路パターンの縮小像(部
分倒立像)が表面にレジスト(感光剤)が塗布されたウ
エハW上に形成される。
【0036】前記ウエハステージWSTは、投影光学系
PLの図1における下方で、ベースBS上に配置され、
このウエハステージWST上には、ウエハホルダ25が
載置されている。このウエハホルダ25上にウエハWが
例えば真空吸着等によって固定されている。ウエハホル
ダ25は不図示の駆動部により、投影光学系PLの光軸
直交面に対し、任意方向に傾斜可能で、かつ投影光学系
PLの光軸AX方向(Z方向)にも微動可能に構成され
ている。また、このウエハホルダ25は光軸AX回りの
微小回転動作も可能になっている。
【0037】ウエハステージWSTは走査方向(Y方
向)の移動のみならず、ウエハW上の複数のショット領
域を前記照明領域と共役な露光領域に位置させることが
できるように、走査方向に垂直な方向(X方向)にも移
動可能に構成されており、ウエハW上の各ショット領域
を走査(スキャン)露光する動作と、次のショットの露
光開始位置まで移動する動作とを繰り返すステップ・ア
ンド・スキャン動作を行う。このウエハステージWST
はモータ等を含むのウエハステージ駆動部24によりX
Y2次元方向に駆動される。
【0038】ウエハステージWSTのXY平面内での位
置はウエハレーザ干渉計18によって、移動鏡17を介
して、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出さ
れている。ウエハステージWSTの位置情報(又は速度
情報)WPVはステージ制御系19に送られ、ステージ
制御系19はこの位置情報WPVに基づいてウエハステ
ージWSTを制御する。なお、ウエハステージWSTの
位置情報WPVはステージ制御系19を介して主制御系
20にも送られている。
【0039】前記アライメント顕微鏡ASは、投影光学
系PLの側面に配置された、オフアクシス方式のアライ
メントセンサである。このアライメント顕微鏡ASは、
ウエハW上の各ショット領域に付設されたアライメント
マーク(ウエハマーク)の撮像結果を出力する。かかる
撮像結果は撮像データIMDとして主制御系20へ送ら
れる。
【0040】このアライメント顕微鏡ASは、図2
(A)に示されるように、光源51、コリメータレンズ
52、ビームスプリッタ53、ミラー54、対物レンズ
55、集光レンズ56、指標板57、第1リレーレンズ
58、ビームスプリッタ59、X軸用第2リレーレンズ
60X、撮像面62Xを有する2次元CCDより成るX
軸用撮像素子61X、傾斜調節機構63X、Y軸用第2
リレーレンズ60Y、撮像面62Yを有する2次元CC
Dより成るY軸用撮像素子61Y、及び傾斜調節機構6
3Y等を含んで構成されている。ここで、このアライメ
ント顕微鏡ASの構成各部についてその作用とともに説
明する。
【0041】光源51は、ウエハ上のフォトレジストを
感光させない非感光性の光であって、ある帯域幅(例え
ば200nm程度)をもつブロードな波長分布の光を発
する。特に、光源51として、ハロゲンランプが好適に
採用可能である。レジスト層での薄膜干渉によるマーク
検出精度の低下を防止するため、十分に広い帯域幅の照
明光を用いることが望ましい。特に、アライメント顕微
鏡ASのように画像処理方式の計測顕微鏡を用いる場合
には、このことは重要である。
【0042】光源51からの照明光がコリメータレンズ
52、ビームスプリッタ53、ミラー54、及び対物レ
ンズ55を順次介してウエハW上のアライメントマーク
MX又はMY(図3参照)の近傍に照射される。そし
て、アライメントマークMX又はMYからの反射光が、
対物レンズ55、ミラー54、ビームスプリッタ53、
及び集光レンズ56を順次介して指標板57上に到達
し、指標板57上にアライメントマークMX又はMYの
像が結像される。
【0043】指標板57を透過した光は、第1リレーレ
ンズ58を経てビームスプリッタ59に向かう。そし
て、ビームスプリッタ59を透過した光が、X軸用第2
リレーレンズ60XによりX軸用撮像素子61Xの撮像
面62X上に集束される。一方、ビームスプリッタ59
で反射された光は、Y軸用第2リレーレンズ60Yによ
りY軸用撮像素子61Yの撮像面62Y上に集束され
る。この結果、撮像素子61X,61Yの撮像面62
X,62Y上にはそれぞれアライメントマークMX又は
MYの像及び指標板57上の指標マークの像が重ねて投
影される。なお、対物レンズ55、集光レンズ56、第
1リレーレンズ58、X軸用第2リレーレンズ60Xか
らマークMX用の結像光学系64Xが構成されており、
また、対物レンズ55、集光レンズ56、第1リレーレ
ンズ58、Y軸用第2リレーレンズ60YからマークM
Y用の結像光学系64Yが構成されている。
【0044】ここで、図2(B)に示されるように、主
制御系20からの傾斜制御データRCXに応じて傾斜調
節機構63Xが、マークMX用結像光学系に関するウエ
ハ座標系(X,Y,Z)の共役座標系(XX,YX
X)のXX軸回りに撮像素子61Xを回転させる(回転
角φX)ことにより、マークMX用の結像光学系64X
のマーク像の結像面に対する撮像面62Xの傾斜量が調
整される。また、図2(C)に示されるように、主制御
系20からの傾斜制御データRCYに応じて傾斜調節機
構63Yが、マークMY用の結像光学系64Yに関する
ウエハ座標系(X,Y,Z)の共役座標系(XY,YY
Y)のYY軸回りに撮像素子61Yを回転させる(回転
角φY)ことにより、マークMY用結像光学系64Yの
マーク像の結像面に対する撮像面62Yの傾斜量が調整
される。
【0045】こうして傾斜量が調整された撮像面62
X,62Yにおけるマーク像が撮像素子61X及び61
Yによって撮像され、その撮像結果である撮像データI
MDが主制御系20に供給される。なお、撮像対象がマ
ークMXである場合には、撮像素子61Xによって得ら
れた撮像結果のみが撮像データIMDとして主制御系2
0に供給される。一方、撮像対象がマークMYである場
合には、撮像素子61Yによって得られた撮像結果のみ
が撮像データIMDとして主制御系20に供給される。
【0046】アライメントマークとしては、例えば、図
3(A)に示されるようなウエハW上のショット領域S
Aの周囲のストリートライン上に形成された、位置合わ
せマークとしてのX方向位置検出用のマークMXとY方
向位置検出用のマークMYとが使用される。各マークM
X、MYとしては、例えば、図3(B)において拡大さ
れたマークMXで代表して示されるように、検出位置方
向について周期構造を有するラインアンドスペースマー
クを使用することができる。アライメント顕微鏡AS
は、その撮像結果である撮像データIMDを主制御系2
0へ向けて出力する(図1参照)。なお、図3(B)に
おいては、ラインが5本のラインアンドスペースマーク
が示されているが、マークMX(又はマークMY)とし
て採用されるラインアンドスペースマークにおけるライ
ン本数は、5本に限定されるものではなく、他の本数で
あってもよい。また、以下の説明においては、マークM
X及びマークMYの個々を示す場合には、対応するショ
ット領域SAの配列位置に応じてマークMX(i,j)
及びマークMY(i,j)と記すものとする。
【0047】ウエハWにおけるマークMXの形成領域
は、図4(A)のXZ断面で示されるように、基層71
の表面にラインパターン73とスペースパターン74と
がX方向に交互に形成されており、ラインパターン73
及びスペースパターン74をレジスト層が覆っている。
レジスト層の材質は、例えばポジ型レジスト材や化学増
幅型レジストであり、高い光透過性を有している。ま
た、基層71の材質とラインパターン73の材質とは互
いに異なっており、一般に反射率や透過率が互いに異な
っている。本実施形態では、ラインパターン73の材質
は反射率が高いものであり、かつ、基層71の材質はラ
インパターン73の材質よりも反射率が低いものとして
いる。そして、基層71及びラインパターン73の上面
はほぼ平坦であるとする。
【0048】このとき、上方から照明光を照射し、マー
クMXの形成領域における反射光による像を上方で観察
すると、その像における光強度のX方向分布I(X)
は、図4(B)に示されるものとなる。すなわち、観察
像において、ラインパターン73の上面に対応する位置
で光強度が最も大きく且つ一定であり、スペースパター
ン74上面に対応する位置で光強度が次に大きく且つ一
定であり、そして、ラインパターン73の上面と基層7
1上面との間では、光強度がJ字(又は、し字)状に変
化する。こうした図4(B)に示された信号波形(生波
形)についての1階微分波形d(I(X))/dX(以
下、「J(X)」という)及び2階微分波形d2(I
(X))/dX2が、図4(C)及び図4(D)に示さ
れている。なお、本実施形態では、1階微分波形J
(X)を解析して、マークMXの位置を検出ことにして
いる。また、マークMYについてもXの位置を検出する
ことにしている。
【0049】なお、マークMYも、ラインパターンとス
ペースパターンとの配列方向がY方向であることを除い
て、マークMXと同様に構成されている。また、マーク
MYについても、生波形の1階微分波形J(X)を解析
して、Y位置を検出することにしている。
【0050】前記主制御系20は、図5に示されるよう
に、主制御装置30と記憶装置40とを備えている。主
制御装置30は、アライメント顕微鏡ASに傾斜制御デ
ータRCX,RCYを供給するとともに、ステージ制御
系19にステージ制御データSCDを供給する等して露
光装置100の動作を制御する制御装置39と、アライ
メント顕微鏡ASからの撮像データIMDを収集する撮
像データ収集装置31と、該撮像データ収集装置31に
よって収集された撮像データIMDを解析してアライメ
ントマークMX,MYの位置を求める位置演算装置32
と、該位置演算装置32によって求められたアライメン
トマークMX,MYの位置に基づいて、ショット領域S
Aの配列座標を規定するパラメータを算出するパラメー
タ算出装置35とを含んでいる。そして、位置演算装置
32は、各デフォーカス状態における撮像データIMD
を解析して、デフォーカス状態ごとに特徴点の位置を抽
出する特徴点位置抽出装置33と、デフォーカス状態ご
とに特徴点の位置にもとづいて、アライメントマークM
X,MYの位置を算出する位置算出装置34とから構成
されている。
【0051】また、記憶装置40は、その内部に、撮像
データIMDを格納する撮像データ格納領域41と、デ
フォーカス状態ごとの特徴点の位置を格納する特徴点位
置格納領域42と、マーク位置格納領域43と、パラメ
ータ格納領域44とを有している。
【0052】なお、図5においては、データの流れが実
線矢印で示され、制御の流れが点線矢印で示されてい
る。主制御系20の各装置の作用は後述する。
【0053】以上のように、本実施形態では、主制御装
置30を各種の装置を組み合わせて構成したが、主制御
装置30を計算機システムとして構成し、主制御装置3
0を構成する上記の各装置の機能を主制御装置30に内
蔵されたプログラムによって実現することも可能であ
る。
【0054】図1に戻り、露光装置100には、投影光
学系PLの最良結像面に向けて複数のスリット像を形成
するための結像光束を光軸AX方向に対して斜め方向よ
り供給する照射光学系13と、その結像光束のウエハW
の表面での各反射光束をそれぞれスリットを介して受光
する受光光学系14とから成る斜入射方式の多点フォー
カス検出系が、投影光学系PLを支える支持部(図示省
略)に固定されている。この多点フォーカス検出系(1
3、14)としては、例えば特開平5−190423号
公報に開示されるものと同様の構成のものが用いられ、
ステージ制御系19はこの多点フォーカス検出系(1
3、14)からのウエハ位置情報に基づいてウエハホル
ダ25をZ方向及び傾斜方向に駆動する。
【0055】以上のように構成された露光装置100で
は、以下のようにしてウエハW上におけるショット領域
の配列座標を検出する。なお、ショット領域の配列座標
を検出する前提として、マークMX(i,j),MY
(i,j)は、前層までプロセス(例えば、第1層目の
プロセス)で既にウエハW上に形成されているものとす
る。また、ウエハWがウエハホルダ25に不図示のウエ
ハローダによってロードされており、主制御系20によ
るステージ制御系19を介したウエハWの移動により、
アライメント顕微鏡ASの観察視野内に各マークMX
(i,j),MY(i,j)を入れることができるよう
に、粗い精度の位置合わせ(プリアライメント)が既に
行われているものとする。こうした、プリアライメント
は、ウエハWの外形の観察や、広い視野でのマークMX
(i,j),MY(i,j)の観察結果及びウエハ干渉
計18からの位置情報(又は速度情報)に基づいて、主
制御系20(より詳しくは、制御装置39)によってス
テージ制御系19を介して行なわれる。
【0056】また、マークMX(i,j),MY(i,
j)におけるラインパターン73部分とスペースパター
ン74部との段差(ラインパターン73の厚さにほぼ一
致)は既知であるものとする。そして、かかる既知の段
差の場合において、デフォーカス量の変化によるライン
パターン73部とスペースパターン74部とのコントラ
ストの変遷状況も既知であり、マークMX(i,j),
MY(i,j)の位置検出のために適当な上述した撮像
面62Xの傾斜角φX0及び撮像面62Yの傾斜角φY0
既知であるものとする。なお、ラインパターン73部分
とスペースパターン74部との段差については、実測に
よって求めることもできるし、設計値を使用することも
できる。また、マークMX(i,j),MY(i,j)
の位置検出のために適当な傾斜角φX0及び傾斜角φY0
ついては、傾斜角を変化させながら撮像した結果に基づ
いて求めることもできるし、段差等のマーク形状情報等
に基づいた算出によって求めることもできる。
【0057】また、ショット領域の配列座標を検出する
ために計測される、設計上一直線上には並ばない3個以
上のXアライメントマークMX(im,jm)(m=1〜
M;M≧3)、及び設計上一直線上には並ばない3個以
上のYアライメントマークMY(in,jn)(n=1〜
N;N≧3)は既に選択されているものとする。但し、
選択されるマークの総数(=M+N)は6個よりも多い
個数でなければならない。
【0058】以下、ウエハW上におけるショット領域S
Aの配列座標の検出を、図6に示されるフローチャート
に基づきながら、適宜他の図面を参照しつつ説明する。
【0059】まず、図6のステップ201において、選
択されたマークMX(im,jm),MY(in,jn)の
内の最初のマーク(XアライメントマークMX(i1
1)とする)をアライメント顕微鏡ASによる撮像位
置となるようにウエハWを移動する。かかる移動は、主
制御系20(より詳細には、制御装置39)によってス
テージ制御系19を介した制御の下で行われる。こうし
たマークMX(i1,j1)の撮像位置への移動と並行し
て、アライメント顕微鏡AS内のマークMX用の撮像面
62Xの傾斜角φXを上述した位置検出に適当な傾斜角
φX0に設定する。かかる傾斜角設定は、主制御系20
(より詳細には、制御装置39)が傾斜調節機構63X
を制御することによって行われる。また、マークMY
(in,jn)の撮像のために撮像面62Yの傾斜角φY
を上述した位置検出に適当な傾斜角φY0とする設定も、
当該ステップ201において行われる。かかる傾斜角設
定は、主制御系20(より詳細には、制御装置39)が
傾斜調節機構63Yを制御することによって行われる。
【0060】以上のようにして、マークMX(i1
1)がアライメント顕微鏡ASによる撮像位置に設定
されると、ステップ202において、アライメント顕微
鏡ASが、制御装置39の制御のもとで、マークMX
(i1,j1)を撮像する。
【0061】ところで、マークMX(i1,j1)がアラ
イメント顕微鏡ASによる撮像位置となったときには、
図7に示されるように、撮像面62Xは、上述のウエハ
座標系(X,Y,Z)の共役座標系(XX,YX,ZX
におけるXXX面すなわちマークMX用結像光学系によ
るマークMX(i1,j1)の結像面に対して、XX軸回
りに角度φX0だけ傾いた状態となっている。ここで、撮
像面62X上で定義され2次元座標系(XMX,YMX
(XMX軸はXX軸と一致)における座標位置(XM X,Y
MX)は、共役座標系(XX,YX,ZX)においては、 XX=XMX …(1) YX=YMX・cosφX0 …(2) ZX=YMX・sinφX0 …(3) で求められる座標位置となっている。すなわち、撮像面
62XにおけるマークMX(i1,j1)の像において
は、撮像面62X上で定義され2次元座標系(XMX,Y
MX)における位置において、YMX座標値に比例したデフ
ォーカス量DF(Y MX)(=YMX・sinφX0)が発生
した状態となっている。なお、撮像面62Xには上述し
た指標マークの像も重ねて投影されているが、図7で
は、指標マークの像の図示を省略している。
【0062】かかる撮像面62Xに投影された像を撮像
することにより、マークMX(i1,j1)におけるX軸
方向の共役方向であるXMX軸方向の直交方向(YMX軸方
向)に沿って正のデフォーカス状態から負のデフォーカ
ス状態へ連続的にデフォーカス状態が変化しているマー
クMX(i1,j1)の像(及び指標マークの像)が撮像
される。そして、アライメント顕微鏡ASによる撮像結
果である撮像データIMDを、制御装置39からの指示
に応じて、撮像データ収集装置31が取り込み、撮像デ
ータ格納領域41に格納することにより、撮像データI
MDが収集される。
【0063】次に、ステップ203において、制御装置
39の指示に応じて、特徴点位置抽出装置33が、所定
のデフォーカス量間隔をΔDFとして、 DFk=k・ΔDF …(4) で表されるデフォーカス量DFk(k=−K〜K)ごと
の特徴点のX位置を抽出する。なお、以下の説明におい
ては、K=3である場合を例にとって説明する。
【0064】かかる特徴点位置の抽出にあたって、ま
ず、特徴点位置抽出装置33は、撮像面62Xにおい
て、上記のデフォーカス量DFkが発生しているY位置
kを、 Yk=DFk/sinφX0 …(5) によって算出する。引き続き、特徴点位置抽出装置33
は、撮像データ格納領域41から撮像データIMDを読
み出し、図8(A)に示されるように、撮像面62Xの
MX位置Ykそれぞれについて、走査線SLXk,p上の信
号強度分布(光強度分布)Ik,(XMX)を抽出する。か
かる抽出にあたっては、図8(B)において、YMX位置
0について代表的に示されるように、撮像面62Xの
MX位置Ykそれぞれについて、YMX方向についてYMX
位置Ykを中心とするXMX方向のP本(Pは複数(例え
ば、5本))の走査線SLXk,p(p=1〜P)上の信
号強度分布(光強度分布)Ik,1(XMX)〜I
k,P(XMX)を抽出する。そして、次の(6)式によっ
て、YMX位置YkそれぞれにおけるXMX方向に関する信
号強度分布の波形Ik(XMX)を求める。なお、各YMX
位置Yk間におけるXMX位置合わせは、YMX位置Ykにお
ける上記の指標マークのXMX位置を同一とすることによ
って行われる。
【0065】
【数1】
【0066】こうして求められた信号波形Ik(XMX
は、信号強度分布Ik,1(XMX)〜I k,P(XMX)の個々
に重畳しているホワイトノイズや高周波ノイズが低減さ
れたものとなっている。
【0067】次いで、特徴点位置抽出装置33は、信号
波形Ik(XMX)の微分波形Jk(X MX)(=dIk(X
MX)/dXMX)を算出する。こうして算出された微分波
形Jk(XMX)が、図9に示されている。引き続き、特
徴点位置抽出装置33は、微分波形Jk(XMX)それぞ
れについて、ピークとなる特徴点のXMX位置を抽出し
て、特徴点位置格納領域42に格納する。
【0068】次に、ステップ204において、位置算出
装置34が、デフォーカス量がDF kに応じた各デフォ
ーカス状態における特徴点位置に基づいて、フォーカス
状態すなわちデフォーカス量が零(=DF0)における
特徴点位置を推定する。
【0069】かかる特徴点の抽出にあたって、位置算出
装置34は、まず、特徴点位置格納領域42から、各デ
フォーカス状態における特徴点位置を読み出す。引き続
き、位置算出装置34は、各デフォーカス状態間におい
て対応する特徴点のXMX位置に基づいて、デフォーカス
量を変数として各デフォーカス量において求められる特
徴点のXMX位置がどのような軌跡を描くかを推定する。
この推定は、例えば、線形補間法やスプライン補間法に
よる補間を行うことによって行われる。なお、本実施形
態においてはスプライン補間法を使用している。こうし
て得られた特徴点のXMX位置のデフォーカス量の変化に
よる変遷の軌跡の例が、図9に2点鎖線で示されてい
る。
【0070】また、上記の補間においては、デフォーカ
ス量による特徴点のX位置の軌跡の推定にあたって、各
デフォーカス量における撮像結果の波形におけるコント
ラストを考慮しつつ軌跡が推定される。すなわち、コン
トラストが大きな撮像結果となっているデフォーカス量
においては、撮像結果のS/Nが高いと考えられるの
で、その波形から得られる特徴点の位置はその確からし
さが高いと評価する。一方、コントラストが小さな撮像
結果となっているデフォーカス量においては、撮像結果
のS/Nが低いと考えられるので、その波形から得られ
る特徴点の位置はその確からしさが低いと評価する。そ
して、特徴点位置の確からしさの評価が高いほどその特
徴点位置から離れないように、特徴点軌跡が推定され
る。
【0071】そして、位置算出装置34は、求められた
デフォーカス量を変数とする特徴点軌跡において、デフ
ォーカス量を零としたときの特徴点位置を、フォーカス
状態における特徴点位置と推定する。
【0072】次いで、ステップ205において、位置算
出装置34は、推定したフォーカス状態における特徴点
位置に基づいてマークMX(i1,j1)の位置を算出す
る。すなわち、推定されたフォーカス状態における各特
徴点は、ラインパターン73とスペースパターン74と
の境界である各エッジに対応しているので、位置算出装
置34は、推定された各特徴点のXXM位置すなわちXX
位置及びウエハ干渉計18から供給されたウエハWのX
位置情報(又は速度情報)WPVに基づいて各エッジの
X位置を求め、それらのエッジ位置の平均を求めること
によりマークMX(i1,j1)のX位置を算出する。そ
して、位置算出装置34は、求められたマークMX(i
1,j1)の位置をマーク位置格納領域43に格納する。
【0073】次に、ステップ206において選択された
全てのマークについてマーク位置の算出を完了したか否
かが判定される。以上では、1個のマークMX(i1
1)のみについてマーク位置、すなわちマークMX
(i1,j1)のX位置の算出が完了したのみなので、ス
テップ206においての判定は否定的なものとなり、ス
テップ207に処理が移行する。
【0074】ステップ207では、制御装置39が、次
のマークがアライメント顕微鏡ASの撮像視野に入る位
置にウエハWを移動させる。かかるウエハWの移動は、
制御装置39が、ステージ制御系19を介してウエハ駆
動装置24を制御し、ウエハステージWSTを移動させ
ることにより行われる。
【0075】以後、ステップ206において、選択され
た全てのマークについてマーク位置が算出されたと判定
されるまで、上述のマークMX(i1,j1)の場合と同
様にして、マークMX(im,jm)(m=2〜M)のX
位置及びマークMY(in,jn)(n=1〜N)のY位
置が算出される。こうして、選択された全てのマークの
マーク位置が算出され、マーク位置格納領域43に格納
され、ステップ206において肯定的な判定がなされる
と、マークMX(im,jm)のX位置及びマークMY
(in,jn)のY位置の検出が終了し、処理がステップ
208に移行する。
【0076】ステップ208においては、パラメータ算
出装置35が、マーク位置格納領域43から、マークM
X(im,jm)(m=1〜M)のX位置、及びマークM
Y(in,jn)(n=1〜N)のY位置を読み出して、
ショット領域SAの配列座標を算出するためのパラメー
タ(誤差パラメータ)値を算出する。かかるパラメータ
の算出は、例えば特開昭61−44429号公報に開示
されているEGA(エンハンスト・グローバル・アライ
ンメント)手法等の統計的な手法を用いて算出される。
そして、パラメータ算出装置35は、算出されたパラメ
ータをパラメータ格納領域44に格納する。
【0077】こうしてショット領域SAの配列座標を算
出するためのパラメータの算出が終了する。
【0078】以上のようにして、ショット領域SAの配
列座標を算出するためのパラメータの値が算出される
と、制御装置39は、パラメータ格納領域44からパラ
メータ値を読み出し、読み出されたパラメータ値を用い
て求められたショット領域配列を使用しつつ、レチクル
Rにおけるスリット状の照明領域(中心は光軸AXとほ
ぼ一致)を照明光ILにより照明した状態で、ウエハW
とレチクルRとを走査方向(Y方向)に沿って互いに逆
向きに、投影倍率に応じた速度比で同期移動させる。こ
れにより、レチクルRのパターン領域のパターンがウエ
ハW上のショット領域上に縮小転写される。
【0079】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ウエハW上に形成されたアライメントマークMX,
MYのフォーカス状態におけるラインパターン部とスペ
ースパターン部とのコントラストが小さな場合であって
も、ラインパターン部とスペースパターン部とのコント
ラストが確保可能な互いに異なる複数のデフォーカス状
態におけるマークの撮像結果を使用してアライメントマ
ークMX,MYの位置を検出するので、アライメントマ
ークMX,MYの位置を精度良く検出することができ
る。そして、本実施形態では、精度良く求められたアラ
イメントマークMX,MYの位置に基づいてウエハW上
のショット領域SA(i,j)の配列座標を高精度で算
出し、これらの算出結果に基づいて、ウエハWの位置合
わせを高精度で行うことができるので、各ショット領域
SA(i,j)にレチクルRに形成されたパターンを精
度良く転写することができる。
【0080】また、本実施形態では、アライメントマー
クMX,MYの像が結像される結像面に対して、ライン
パターン像とスペースパターン像とが交互に配列される
方向(マークMXについてはXX軸方向、マークMYに
ついてはYY軸方向)回りの回転量を調整することがで
きるので、アライメントマークMX,MYにおけるライ
ンパターン部分とスペースパターン部分との段差に応じ
て、撮像面の結像面に対する傾斜量を調整することによ
り、精度良くマーク位置を検出するために必要な複数の
デフォーカス状態を、撮像面上に同時に発生させること
ができる。したがって、アライメントマークMX,MY
におけるラインパターン部とスペースパターン部との段
差にかかわらず、迅速かつ精度良くマークの位置を検出
することができる。
【0081】なお、本実施形態では、アライメントマー
クMX,MYにおけるラインパターン部分とスペースパ
ターン部分との段差が十分であり、ラインパターン部分
とスペースパターン部分との間のコントラストが十分で
ある場合には、撮像面の結像面に対する傾斜量を零とす
ることにより、精度良くマーク位置を検出することがで
きる。
【0082】また、本実施形態では、複数のデフォーカ
ス状態におけるアライメントマークMX,MYの撮像結
果における信号波形の特徴点の位置から、デフォーカス
量に変化による特徴点位置の変遷の仕方を推定すること
により、フォーカス状態におけるアライメントマークM
X,MYの特徴点の位置を推定しているので、精度良く
かつ迅速にアライメントマークMX,MYの位置を検出
することができる。
【0083】また、本実施形態では、複数のデフォーカ
ス状態に関する撮像結果それぞれにおけるコントラスト
と、フォーカス状態に関する撮像結果におけるコントラ
ストとから、各状態における特徴点位置の確からしさを
合理的に評価しつつ、アライメントマークMX,MYの
位置を検出するので、精度良くアライメントマークM
X,MYの位置を検出することができる。
【0084】なお、上記の実施形態では、結像面に対し
て傾斜した撮像面を結像面と交差させ、撮像面において
正のデフォーカス状態から負のデフォーカス状態までを
含む構成とし、内挿によって、フォーカス状態における
アライメントマークMX,MYの特徴点の位置を推定し
たが、撮像面において正のデフォーカス状態又は負のデ
フォーカス状態の一方のみを発生させる構成とし、外挿
によって、フォーカス状態におけるアライメントマーク
MX,MYの特徴点の位置を推定することも可能であ
る。
【0085】また、上記の実施形態では、撮像面を回転
することにより、撮像面に複数のデフォーカス状態を発
生させたが、楔型の光学ガラスを光路中に挿入すること
により、撮像面に複数のデフォーカス状態を発生させる
こともできる。
【0086】また、上記実施形態では、注目した信号波
形のピーク点を特徴点としてフォーカス状態における特
徴点位置を推定したが、注目した信号波形の零点を特徴
点として、図9において点線で示されるような補間を行
ってフォーカス状態における特徴点位置を推定すること
も可能である。
【0087】また、上記の実施形態では、結像光学系に
よるアライメントマークMX,MYの結像面に対して結
像面を傾斜させて複数のデフォーカス状態におけるアラ
イメントマークMX,MYの撮像を同時に行ったが、図
10において撮像素子61Xについて代表的に示される
ように、撮像面62Xを結像面と平行とするとともに、
主制御系20から供給され、上述の傾斜制御データRC
Xに対応する移動制御データDCXに基づいて、移動機
構65が撮像面62Xを結像光学系64Xの光軸方向に
移動させることにより、結像面と撮像面62Xとを結像
光学系64Xの光軸方向に沿って相対移動させることも
可能である。かかる場合にも、精度良くマーク位置を検
出するために適切な複数のデフォーカス状態を、撮像面
62X上に順次発生することができる。また、上記の相
対移動にあたっては、ウエハWを結像光学系64Xの光
軸方向に沿って移動させることにしてもよいし、また、
結像光学系64Xの光学部品の位置を調整することにし
てもよい。
【0088】また、結像光学系64X,64Yをそれぞ
れ介した光を更に2分岐し、分岐された一方の光の結像
面と一致する一の撮像面を配置するとともに、他方の光
の結像面に対して傾斜した他の撮像面を配置する構成と
することもできる。そして、マークMX,MYの段差が
十分なコントラストを発生される段差である場合には一
の撮像面を使用し、低段差の場合には他の撮像面を使用
することとしてもよい。
【0089】また、上記の実施形態では、アライメント
マークとして1次元マークであるライン・アンド・スペ
ースマークを使用したが、他の形状の1次元マークやボ
ックス・イン・ボックスマーク等の2次元マークを使用
しても、同様に精度の良いマーク位置の検出をすること
ができる。
【0090】また、上記の実施形態では、走査型露光装
置の場合を説明したが、本発明は、紫外線を光源にする
縮小投影露光装置、波長30nm前後の軟X線を光源に
する縮小投影露光装置、波長1nm前後を光源にするX
線露光装置、EB(電子ビーム)やイオンビームによる
露光装置などあらゆるウエハ露光装置、液晶露光装置等
に適応できる。また、ステップ・アンド・リピート機、
ステップ・アンド・スキャン機、ステップ・アンド・ス
ティッチング機を問わない。
【0091】また、上記の実施形態では、露光装置にお
けるウエハ上の位置合わせマークの位置検出及びウエハ
の位置合わせの場合を説明したが、本発明を適用した位
置検出、及び位置合わせは、レチクル上の位置合わせマ
ークのマーク検出、位置検出、及びレチクルの位置合わ
せに用いることもでき、更に、露光装置以外の装置、例
えば顕微鏡等を使用した物体の観察装置、工場の組み立
てライン、加工ライン、検査ラインにおける対象物の位
置決め装置等における物体の位置検出やその物体の位置
合わせにも利用可能である。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位置検出
方法によれば、ラインパターン部とスペースパターン部
とのコントラストが確保可能な互いに異なる複数のデフ
ォーカス状態におけるマークの撮像結果を使用してマー
クの位置を検出するので、マークのフォーカス状態にお
けるラインパターン部とスペースパターン部とのコント
ラストが小さな場合であっても、マークの位置を精度良
く検出することができる。
【0093】また、本発明の位置検出装置によれば、本
発明の位置検出方法を使用してマークの位置を検出する
ので、精度良くマーク位置の検出をすることができる。
【0094】また、本発明の露光方法によれば、本発明
の位置検出方法を使用して、基板に形成された位置検出
用マークの位置を高精度で検出し、その検出結果に基づ
いて基板の位置合わせを行いつつ、区画領域にパターン
を転写するので、所定のパターンを精度良くかつ迅速に
区画領域に転写することができる。
【0095】また、本発明の露光装置によれば、本発明
の位置検出装置によって、位置検出用マークの位置を精
度良く検出することができるので、精度を向上して、所
定のパターンを基板上の区画領域に転写することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の露光装置の概略構成を示す図であ
る。
【図2】図2(A)〜図2(C)は、図1のアラメント
顕微鏡の内部構成を示す図である。
【図3】図3(A)及び図3(B)は、アライメントマ
ークの例を説明するための図である。
【図4】図4(A)〜図4(D)は、アライメントマー
クに関する撮像結果を説明するための図である。
【図5】図1の主制御系の概略構成を示す図である。
【図6】マークの位置検出動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図7】撮像時の撮像面上におけるデフォーカス状態の
発生状況を説明するための図である。
【図8】図8(A)及び図8(B)は、各デフォーカス
量における信号波形の求め方を説明するための図であ
る。
【図9】フォーカス状態における特徴点の位置の推定を
説明するための図である。
【図10】本発明の変形例を説明するための図である。
【符号の説明】
20…主制御系(処理装置)、62X,62Y…撮像
面、63X,63Y…傾斜調整機構、64X,64Y…
結像光学系、65…移動機構、AS…アライメント顕微
鏡(撮像装置)、MX,MY…アライメントマーク(マ
ーク)、SA…ショット領域(区画領域)、W…ウエハ
(物体、基板)、WST…ウエハステージ(ステージ装
置)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA03 AA14 BB03 BB28 CC20 DD03 DD04 FF42 FF44 FF55 GG01 JJ03 JJ26 LL00 LL12 LL46 LL59 MM02 PP12 PP24 QQ13 QQ17 QQ28 QQ34 QQ38 5F046 BA05 CC01 CC02 CC03 CC16 ED02 FA03 FA10 FA17 FA20 FB14 FB20 FC04 FC05

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体に形成されたマークの位置を検出す
    る位置検出方法であって、 前記マークを、互いに異なる複数のデフォーカス状態を
    含む撮像条件で撮像する第1工程と;前記撮像条件にお
    ける撮像結果から、撮像された前記マークの像とデフォ
    ーカス量との関係を求め、該関係に基づいて前記マーク
    の位置を検出する第2工程とを含む位置検出方法。
  2. 【請求項2】 前記第1工程では、前記マークの像が結
    像される結像面に対して傾斜した面を撮像面として、前
    記マークを撮像することを特徴とする請求項1に記載の
    位置検出方法。
  3. 【請求項3】 前記第2工程は、 前記複数のデフォーカス状態における撮像結果からフォ
    ーカス状態における前記マークの特徴点の位置を推定す
    る第3工程と;該推定結果に基づいて前記マークの位置
    を検出する第4工程とを含むことを特徴とする請求項1
    に記載の位置検出方法。
  4. 【請求項4】 前記第2工程では、前記フォーカス状態
    における前記マークの特徴点の位置の推定が、前記複数
    のデフォーカス状態における撮像結果それぞれにおける
    コントラストを考慮して行われることを特徴とする請求
    項3に記載の位置検出方法。
  5. 【請求項5】 前記撮像条件は、フォーカス状態を更に
    含み、 前記第2工程は、 前記複数のデフォーカス状態における撮像結果から前記
    フォーカス状態における前記マークの特徴点の位置を推
    定する第3工程と;前記フォーカス状態における撮像結
    果から前記フォーカス状態における前記マークの特徴点
    の位置を推定する第4工程と;前記第3工程における推
    定結果と前記第4工程における推定結果とに基づいて、
    前記マークの位置を検出する第5工程とを含むことを特
    徴とする請求項1に記載の位置検出方法。
  6. 【請求項6】 前記第5工程では、前記複数のデフォー
    カス状態に関する撮像結果それぞれにおけるコントラス
    トと、前記フォーカス状態に関する撮像結果におけるコ
    ントラストとを考慮して、前記マークの位置を検出する
    ことを特徴とする請求項5に記載の位置検出方法。
  7. 【請求項7】 前記複数のデフォーカス状態は、正のデ
    フォーカス状態及び負のデフォーカス状態のいずれかの
    みを含み、 前記複数のデフォーカス状態における撮像結果それぞれ
    から求められた前記マークの特徴点の位置から、外挿に
    よって、前記フォーカス状態における前記マークの特徴
    点の位置が推定されることを特徴とする請求項3〜6の
    いずれか一項に記載の位置検出方法。
  8. 【請求項8】 前記複数のデフォーカス状態は、正のデ
    フォーカス状態と負のデフォーカス状態とを含み、 前記複数のデフォーカス状態における撮像結果それぞれ
    から求められた前記マークの特徴点の位置から、内挿に
    よって、前記フォーカス状態における前記マークの特徴
    点の位置が推定されることを特徴とする請求項3〜6の
    いずれか一項に記載の位置検出方法。
  9. 【請求項9】 物体に形成されたマークの位置を検出す
    る位置検出装置であって、 前記マークの像を結像する結像光学系と;前記結像光学
    系によって結像された前記マークを撮像する撮像装置
    と;前記撮像装置による互いに異なる複数のデフォーカ
    ス状態を含む撮像条件における撮像結果から、撮像され
    た前記マークの像とデフォーカス量との関係を求め、該
    関係に基づいて前記マークの位置を検出する処理装置と
    を備える位置検出装置。
  10. 【請求項10】 前記マークは、所定方向に沿って表面
    状態が変化し、 前記撮像装置は、前記結像光学系によって前記マークの
    像が結像される結像面に対して、前記結像面における前
    記所定方向に応じた方向回りに回転した撮像面を備える
    ことを特徴とする請求項9に記載の位置検出装置。
  11. 【請求項11】 前記撮像面は、前記結像面と交差する
    ことを特徴とする請求項10に記載の位置検出装置。
  12. 【請求項12】 前記マークは、所定方向に沿って表面
    状態が変化し、 前記結像光学系によって前記マークの像が結像される結
    像面に対する前記撮像装置の撮像面の前記結像面におけ
    る前記所定方向に応じた方向回りの回転量を調整する傾
    斜調整機構を更に備えることを特徴とする請求項9に記
    載の位置検出装置。
  13. 【請求項13】 前記結像光学系によって前記マークの
    像が結像される結像面と前記撮像装置の撮像面とを、前
    記結像光学系の光軸方向に沿って相対移動させる移動機
    構を更に備えることを特徴とする請求項9に記載の位置
    検出装置。
  14. 【請求項14】 所定のパターンを基板上の区画領域に
    転写する露光方法であって、 前記基板に形成された位置検出用マークの位置を請求項
    1〜8のいずれか一項に記載の位置検出方法によって検
    出して、前記区画領域の位置に関する所定数のパラメー
    タを求め、前記基板上における前記区画領域の配列情報
    を算出する配列算出工程と;前記配列算出工程において
    求められた前記区画領域の配列情報に基づいて、前記基
    板の位置制御を行いつつ、前記区画領域に前記パターン
    を転写する転写工程とを含む露光方法。
  15. 【請求項15】 所定のパターンを基板上の区画領域に
    転写する露光装置であって、 前記基板を移動面に沿って移動させるステージ装置と;
    前記ステージ装置に搭載された前記基板上のマークの位
    置を検出する請求項9〜13のいずれか一項に記載の位
    置検出装置とを備える露光装置。
JP2000023437A 2000-02-01 2000-02-01 位置検出方法、位置検出装置、露光方法、及び露光装置 Pending JP2001217174A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000023437A JP2001217174A (ja) 2000-02-01 2000-02-01 位置検出方法、位置検出装置、露光方法、及び露光装置
EP01300784A EP1122612A3 (en) 2000-02-01 2001-01-30 Position detection
US09/772,876 US20010017939A1 (en) 2000-02-01 2001-01-31 Position detecting method, position detecting apparatus, exposure method, exposure apparatus and making method thereof, computer readable recording medium and device manufacturing method
KR1020010004832A KR20010078246A (ko) 2000-02-01 2001-02-01 위치검출방법 및 장치, 노광방법, 노광장치 및 그의제조방법, 기록매체, 그리고 디바이스 제조방법
TW090102001A TW497146B (en) 2000-02-01 2001-02-01 Method and apparatus of position detection as well as method of exposure, apparatus of exposure and method of manufacturing the exposure apparatus recording medium and method of manufacturing a recording device using such method and apparatus of position

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000023437A JP2001217174A (ja) 2000-02-01 2000-02-01 位置検出方法、位置検出装置、露光方法、及び露光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001217174A true JP2001217174A (ja) 2001-08-10

Family

ID=18549597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000023437A Pending JP2001217174A (ja) 2000-02-01 2000-02-01 位置検出方法、位置検出装置、露光方法、及び露光装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20010017939A1 (ja)
EP (1) EP1122612A3 (ja)
JP (1) JP2001217174A (ja)
KR (1) KR20010078246A (ja)
TW (1) TW497146B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100671350B1 (ko) 2004-03-31 2007-01-19 캐논 가부시끼가이샤 위치계측기술
JP2011023726A (ja) * 2009-07-16 2011-02-03 Asml Netherlands Bv 物体アライメント測定方法及び装置

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20010049589A1 (en) * 1993-01-21 2001-12-06 Nikon Corporation Alignment method and apparatus therefor
JP3882588B2 (ja) * 2001-11-12 2007-02-21 株式会社ニコン マーク位置検出装置
DE10058796A1 (de) * 2000-05-09 2001-11-15 Heidelberger Druckmasch Ag Sammelhefter mit getrennten Antrieben
SE0202505D0 (sv) 2002-08-23 2002-08-23 Micronic Laser Systems Ab Method for aligning a substrate on a stage
US20050275841A1 (en) * 2004-06-09 2005-12-15 Asml Netherlands B.V. Alignment marker and lithographic apparatus and device manufacturing method using the same
US8139866B2 (en) * 2007-04-23 2012-03-20 4Pi Analysis, Inc. Method and system for drift correction of spectrum images
TWI478272B (zh) * 2007-08-15 2015-03-21 尼康股份有限公司 A positioning device, a bonding device, a laminated substrate manufacturing device, an exposure device, and a positioning method
US10904425B2 (en) * 2017-11-06 2021-01-26 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, control method therefor, and storage medium for evaluating a focusing state of image data
JP2021149000A (ja) * 2020-03-19 2021-09-27 キオクシア株式会社 露光方法、露光装置、及び半導体装置の製造方法
JP2023003153A (ja) 2021-06-23 2023-01-11 キヤノン株式会社 露光装置、露光方法および物品の製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07175102A (ja) * 1993-12-21 1995-07-14 Seikosha Co Ltd カメラのデータ処理装置
JP3395798B2 (ja) * 1993-12-22 2003-04-14 株式会社ニコン 位置検出方法及び装置、並びに露光方法及び装置
US5754299A (en) * 1995-01-13 1998-05-19 Nikon Corporation Inspection apparatus and method for optical system, exposure apparatus provided with the inspection apparatus, and alignment apparatus and optical system thereof applicable to the exposure apparatus
US5929978A (en) * 1997-12-11 1999-07-27 Nikon Corporation Projection exposure apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100671350B1 (ko) 2004-03-31 2007-01-19 캐논 가부시끼가이샤 위치계측기술
JP2011023726A (ja) * 2009-07-16 2011-02-03 Asml Netherlands Bv 物体アライメント測定方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1122612A2 (en) 2001-08-08
TW497146B (en) 2002-08-01
KR20010078246A (ko) 2001-08-20
US20010017939A1 (en) 2001-08-30
EP1122612A3 (en) 2004-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2002029870A1 (ja) 露光条件の決定方法、露光方法、デバイス製造方法及び記録媒体
JPH08298240A (ja) ウエーハ露光装置及びウエーハのプリアラインメントを行う方法
JPH05190419A (ja) 半導体露光方法およびその装置
JP2002202220A (ja) 位置検出方法、位置検出装置、光学特性測定方法、光学特性測定装置、露光装置、及びデバイス製造方法
JPWO2002091440A1 (ja) 光学特性計測方法、露光方法及びデバイス製造方法
JP2000260704A (ja) 露光装置およびデバイス製造方法
JP2001217174A (ja) 位置検出方法、位置検出装置、露光方法、及び露光装置
JPWO2002045023A1 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、検出方法、検出装置、露光方法及び露光装置
JPH0864518A (ja) 露光方法
JP2001267216A (ja) 位置検出方法、位置検出装置、露光方法、及び露光装置
JP2005337912A (ja) 位置計測装置、露光装置、及びデバイスの製造方法
JPH118194A (ja) 露光条件測定方法、投影光学系の評価方法及びリソグラフィシステム
JP2007281126A (ja) 位置計測方法、位置計測装置及び露光装置
JP2002198279A (ja) 位置検出方法、光学特性測定方法、光学特性測定装置、露光装置、及びデバイス製造方法
JP2001237177A (ja) 位置検出方法、位置検出装置、露光方法、露光装置、記録媒体、及びデバイス製造方法
JP2004146702A (ja) 光学特性計測方法、露光方法及びデバイス製造方法
JP3651630B2 (ja) 投影露光方法及び投影露光装置
JP2007102580A (ja) 位置決め手法、及び位置決め装置
JP2004207521A (ja) 光学特性計測方法、露光方法及びデバイス製造方法
JP2004165307A (ja) 像検出方法、光学特性計測方法、露光方法及びデバイス製造方法
JP2004356411A (ja) 位置計測方法及び装置、露光方法及び装置、並びにプログラム
JP2004165483A (ja) データ抽出方法及び装置、位置検出方法及び装置、並びに露光装置
JP4332891B2 (ja) 位置検出装置、位置検出方法、及び露光方法、並びにデバイス製造方法
JP2005303043A (ja) 位置検出方法とその装置、位置合わせ方法とその装置、露光方法とその装置、及び、位置検出プログラム
JP2005116561A (ja) テンプレート作成方法及び装置、位置検出方法及び装置、並びに露光方法及び装置