JP2502704B2 - 電子ビ―ム描画方法 - Google Patents
電子ビ―ム描画方法Info
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- JP2502704B2 JP2502704B2 JP63233938A JP23393888A JP2502704B2 JP 2502704 B2 JP2502704 B2 JP 2502704B2 JP 63233938 A JP63233938 A JP 63233938A JP 23393888 A JP23393888 A JP 23393888A JP 2502704 B2 JP2502704 B2 JP 2502704B2
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- Japan
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- electron beam
- pattern
- field
- sample
- exposure amount
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電子ビーム描画方法に関するものである。
従来の技術 電子ビームを用いて回路パターンをウエハやマスクに
描画する電子ビーム描画方法においては、電子ビームを
一度に走査する領域、いわゆるフィールドは、偏向収差
と歪を抑えるため数mm角の範囲に制限される。したがっ
て、ウエハやマスク全面を描画するために試料を移動さ
せる。このような電子ビーム描画方法は、ステップアン
ドリピート方式と呼ばれるが、第3図を用いてこの描画
方法を説明する。第3図においては正方形の4つのフィ
ールド11,12,13,14が隣接して示されているが、フィー
ルド11の描画が終ると試料(図示せず)をアの方向にフ
ィールドの一辺の長さと等しい距離だけ機械的に移動さ
せ、次にフィールド12の描画を行う。21,22,23,24は描
画パターン、イ,ウはフィールド12および13の移動方向
である。以上のごとき動作を続けて試料全体の描画を終
了する。
描画する電子ビーム描画方法においては、電子ビームを
一度に走査する領域、いわゆるフィールドは、偏向収差
と歪を抑えるため数mm角の範囲に制限される。したがっ
て、ウエハやマスク全面を描画するために試料を移動さ
せる。このような電子ビーム描画方法は、ステップアン
ドリピート方式と呼ばれるが、第3図を用いてこの描画
方法を説明する。第3図においては正方形の4つのフィ
ールド11,12,13,14が隣接して示されているが、フィー
ルド11の描画が終ると試料(図示せず)をアの方向にフ
ィールドの一辺の長さと等しい距離だけ機械的に移動さ
せ、次にフィールド12の描画を行う。21,22,23,24は描
画パターン、イ,ウはフィールド12および13の移動方向
である。以上のごとき動作を続けて試料全体の描画を終
了する。
このようなステップアンドリピート方式の電子ビーム
描画方法では、各フィールドを更に数百個から数千個の
領域(以下サブフィールドと記す)に分割し、描画パタ
ーンの位置精度を高めるためにサブフィールド毎に電子
ビーム偏向の歪を補正している。
描画方法では、各フィールドを更に数百個から数千個の
領域(以下サブフィールドと記す)に分割し、描画パタ
ーンの位置精度を高めるためにサブフィールド毎に電子
ビーム偏向の歪を補正している。
発明が解決しようとする課題 このような従来の電子ビーム描画方法において偏向歪
の補正にあたっては、数十個程度のサブフィールドにつ
いて歪量を測定し、その値を直線配分して全サブフィー
ルドにおける補正値を決定している。しかし実際には電
子光学系の汚染などにより各サブフィールドでの最適補
正量が線形とはならない場合や再現性の悪い場合が多
く、そのためパターン位置精度が低下するという問題が
あった。
の補正にあたっては、数十個程度のサブフィールドにつ
いて歪量を測定し、その値を直線配分して全サブフィー
ルドにおける補正値を決定している。しかし実際には電
子光学系の汚染などにより各サブフィールドでの最適補
正量が線形とはならない場合や再現性の悪い場合が多
く、そのためパターン位置精度が低下するという問題が
あった。
課題を解決するための手段 このような課題を解決するために、本発明の電子ビー
ム描画方法は試料のステップ移動量を電子ビームを一度
に走査する長さの1/N(Nは整数)とし、前記試料に形
成された個々のパターンに対してそれぞれN2回の描画を
行い、1回の描画は電子ビームレジストの最適露光量の
ほぼ1/N2の露光量で行うものである。
ム描画方法は試料のステップ移動量を電子ビームを一度
に走査する長さの1/N(Nは整数)とし、前記試料に形
成された個々のパターンに対してそれぞれN2回の描画を
行い、1回の描画は電子ビームレジストの最適露光量の
ほぼ1/N2の露光量で行うものである。
作用 試料のステップ移動量を電子ビームを一度に走査する
長さ(フィールドのサイズ)の1/N(N:整数)とする
と、全てのパターンはN2個の各フィールドにそれぞれサ
ブフィールドの位置を異ならせて存在するようにする。
これらN2個のフィールドを重ね描画すると偏向歪補正の
不適当なサブフィールドでの描画部のうち他の描画と重
ならない部分は露光量不足で解像されず、他の描画と重
なった部分すなわち偏向歪補正の適当なパターンのみが
解像される。こうして位置精度の高いパターンが得られ
る。
長さ(フィールドのサイズ)の1/N(N:整数)とする
と、全てのパターンはN2個の各フィールドにそれぞれサ
ブフィールドの位置を異ならせて存在するようにする。
これらN2個のフィールドを重ね描画すると偏向歪補正の
不適当なサブフィールドでの描画部のうち他の描画と重
ならない部分は露光量不足で解像されず、他の描画と重
なった部分すなわち偏向歪補正の適当なパターンのみが
解像される。こうして位置精度の高いパターンが得られ
る。
実施例 第1図は本発明の電子ビーム描画方法の一実施例を説
明するための図である。
明するための図である。
この実施例では試料のステップ移動量はフィールドサ
イズの1/2となっている。1a〜1dは各フィールド、2a〜2
dは各フィールドの描画パターンを示す。描画パターン
は4回のフィールド描画により描画パターン2a,2b,2c,2
dを重ね合わせ、逆L字形の描画パターンが形成され
る。各フィールド描画は使用する電子ビームレジストの
最適露光量の1/4の露光量で行なわれる。描画パターン2
a〜2dの属するサブフィールドは1a〜1bの各フィールド
において毎回異なる。よって描画パターン2a〜2dに関す
る偏向歪補正の様子も各フィールド毎に異なる。今、描
画パターン2aだけ偏向歪補正が不適当であったとする
と、描画パターン2aは第2図に示すように他の描画パタ
ーン2b〜2dからずれる。描画パターン2aにおいて描画パ
ターン2b〜2dよりはみ出た部分はレジストの最適露光量
の1/4しかなく、現像しても解像されない。厳密には、
現像後に解像されるパターンは描画パターン2a〜2d全て
が重なった部分であるが、実際には描画パターン2b〜2d
に近いものとなる。発明者の実験によれば、パターン寸
法精度は0.05μm程度と充分な精度が得られた。
イズの1/2となっている。1a〜1dは各フィールド、2a〜2
dは各フィールドの描画パターンを示す。描画パターン
は4回のフィールド描画により描画パターン2a,2b,2c,2
dを重ね合わせ、逆L字形の描画パターンが形成され
る。各フィールド描画は使用する電子ビームレジストの
最適露光量の1/4の露光量で行なわれる。描画パターン2
a〜2dの属するサブフィールドは1a〜1bの各フィールド
において毎回異なる。よって描画パターン2a〜2dに関す
る偏向歪補正の様子も各フィールド毎に異なる。今、描
画パターン2aだけ偏向歪補正が不適当であったとする
と、描画パターン2aは第2図に示すように他の描画パタ
ーン2b〜2dからずれる。描画パターン2aにおいて描画パ
ターン2b〜2dよりはみ出た部分はレジストの最適露光量
の1/4しかなく、現像しても解像されない。厳密には、
現像後に解像されるパターンは描画パターン2a〜2d全て
が重なった部分であるが、実際には描画パターン2b〜2d
に近いものとなる。発明者の実験によれば、パターン寸
法精度は0.05μm程度と充分な精度が得られた。
発明の効果 本発明の電子ビーム描画方法によれば、電子ビーム偏
向歪補正の誤差を無くしパターン位置精度の高い描画が
可能となる。
向歪補正の誤差を無くしパターン位置精度の高い描画が
可能となる。
第1図は本発明の一実施例における電子ビーム描画方法
を示す図、第2図は一実施例における描画パターンを示
す図、第3図は従来の電子ビーム描画方法を示す図であ
る。 1a〜1d……フィールド、2a〜2d……描画パターン。
を示す図、第2図は一実施例における描画パターンを示
す図、第3図は従来の電子ビーム描画方法を示す図であ
る。 1a〜1d……フィールド、2a〜2d……描画パターン。
Claims (1)
- 【請求項1】ステップアンドリピート方式の描画方法に
おいて、描画に伴う試料のステップ移動の距離を、電子
ビームを一度に走査する長さの1/N(Nは整数)とし、
前記試料に形成された個々のパターンに対してそれぞれ
N2回の描画を行い、1回の描画は電子ビームレジストの
最適露光量のほぼ1/N2の露光量で行うことを特徴とする
電子ビーム描画方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63233938A JP2502704B2 (ja) | 1988-09-19 | 1988-09-19 | 電子ビ―ム描画方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63233938A JP2502704B2 (ja) | 1988-09-19 | 1988-09-19 | 電子ビ―ム描画方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0282512A JPH0282512A (ja) | 1990-03-23 |
JP2502704B2 true JP2502704B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=16962967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63233938A Expired - Fee Related JP2502704B2 (ja) | 1988-09-19 | 1988-09-19 | 電子ビ―ム描画方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2502704B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01286310A (ja) * | 1988-05-12 | 1989-11-17 | Nec Corp | 荷電ビーム露光方法 |
-
1988
- 1988-09-19 JP JP63233938A patent/JP2502704B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0282512A (ja) | 1990-03-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |