JPH1064145A - 記録媒体カートリッジライブラリシステム - Google Patents

記録媒体カートリッジライブラリシステム

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JPH1064145A
JPH1064145A JP8238401A JP23840196A JPH1064145A JP H1064145 A JPH1064145 A JP H1064145A JP 8238401 A JP8238401 A JP 8238401A JP 23840196 A JP23840196 A JP 23840196A JP H1064145 A JPH1064145 A JP H1064145A
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JP
Japan
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cartridge
recording medium
tray
connecting member
transfer body
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Application number
JP8238401A
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English (en)
Inventor
Noritake Shizawa
礼健 志沢
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Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Electronics Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 併設された複数の記録媒体カートリッジライ
ブラリ装置の間で、簡単且つ適確に記録媒体カートリッ
ジのやり取りができるようにする。 【解決手段】 併設されたライブラリ装置の間に、駆動
手段を介して所定の通路に沿って双方向に移動されるカ
ートリッジトレイが設けられており、このトレイを介し
て、前記装置間でカートリッジのやり取りが可能であ
る。一方の前記装置に移動する場合、前記トレイに設け
られた係合突部は、前記装置において、所定の待機位置
に弾性的に付勢されたシーソー式のラッチ部材を押圧し
ながら前進し、このラッチ部材の揺動軸を通過後その係
止端部を越え、ストッパで停止させられる。前記ラッチ
部材は、前記突部が通過し終わった時に、前記待機位置
に弾性復帰する。しかる後、前記駆動手段がわずかに逆
動することによって、前記ラッチ部材の係止端部に弾性
的に係止される。前記通路に沿って前記トレイに作用す
るカム面を設けることによって、前記トレイを180゜
反転できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、併設された複数
の記録媒体カートリッジライブラリ装置の間で、簡単且
つ適確に記録媒体カートリッジのやり取りができるよう
にするライブラリシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープカートリッジライブラリ装置
(以下、MTLともいう)は、磁気テープカートリッジ
(以下、カートリッジともいう)の収納および駆動(読
み書き)を行う装置である。一般的に、MTLは、多数
のカートリッジを収納するラック式の収納体と、カート
リッジの読み書きを行うドライブと、所望のカートリッ
ジを着脱式に保持した状態で所定の搬送路に沿って移動
することによって、該内部におけるカートリッジの搬送
を行う搬送体(一般的に、搬送ロボットまたはアクセッ
サと呼ばれている)とを備えている。また、従来より、
例えば同時に処理できるカートリッジの量を増加できる
よう、または、1つのMTLがダウン(機能停止)した
ときでも他のMTLによって代替できるよう、同様な構
成のMTLを複数台並列的に設置して使用している。
【0003】ところで、このようにMTLを複数(最も
一般的には2つ)併設したシステムでは、ある特定のM
TLに格納されている特定のカートリッジの利用頻度
(すなわち、ドライブで読み書きされる頻度)のみが特
に高くなるという情況が発生しがちである。このため、
前記特定のMTLにおけるドライブが常にビジー(使用
中)状態であるにも関わらず、他のMTLにおけるドラ
イブはアイドル(遊閑)状態であることが多くなる、と
いう傾向が現れる。このような場合、適宜、前記特定の
MTLにおける利用頻度の高いカートリッジがアイドル
状態の他のMTLに直接的に(すなわち、人手を介する
ことなく、1つのMTLから他のMTLに)直接移送さ
れて該他のMTLで利用され得るよう、前記MTL間で
直接的なカートリッジのやり取りができるようにすれ
ば、各MTLのドライブを満遍なく効率的に使用(すな
わち、複数のMTLの稼動率均等化)できることにな
り、その結果として、前記システムにおける全体的な処
理効率を高めることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のライブ
ラリシステムとしては、MTL間でカートリッジのやり
取りができるようにしたものは存在せず、従って、該シ
ステムにおける全体的な処理効率を十分高めることがで
きなかった。この発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、複数の記録媒体カートリッジライブラリ装置を併設
した記録媒体カートリッジライブラリシステムにおい
て、簡単に且つ適確に、前記ライブラリ装置間における
カートリッジのやり取りが行えるようにすることを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る記録媒体カートリッジライブラリシ
ステムは、複数の記録媒体カートリッジを収納する収納
体と、記録媒体カートリッジの読み書きを行うドライブ
と、その内部で記録媒体カートリッジの搬送を行う搬送
体とをそれぞれ備えた、少なくとも2つの併設された記
録媒体カートリッジライブラリ装置と;両前記ライブラ
リ装置を連結する連結部とを備えたものであって、前記
連結部が:両前記装置間を結ぶ通路と;前記通路に沿う
双方向に動作可能な駆動手段と;係合突部を有し、所望
の前記カートリッジを着脱式に保持した状態で前記駆動
手段を介して前記通路に沿って両前記装置間を移動し、
移動してきた方の前記装置の所定のアクセス位置におい
て前記搬送体との間で前記カートリッジの受渡しを行
い、これにより、両前記装置間で前記カートリッジの移
送を行うカートリッジ移送体と;各前記装置の前記アク
セス位置に隣接して設けられたラッチ機構とを備え、各
前記ラッチ機構が:所定の待機位置に常時弾性的に付勢
されており、前記駆動手段によって一方向に移動されて
くる前記移送体の前記突部に押圧されることにより、前
記弾性的な付勢に抗して前記待機位置から遠ざかるよう
回動するラッチ部材と;該ラッチ部材を前記待機位置か
ら遠ざかる方向に回動させながら前記ラッチ部材の前記
一方向側の端部を通過した前記突部に当接し、これによ
り、前記移送体を前記アクセス位置に停止するストッパ
と;前記ラッチ部材の前記一方向側の端部において前記
ストッパに対向して設けられた係止部であって、前記突
部が前記ラッチ部材に押圧していないときには、該ラッ
チ部材が前記弾性的な付勢によって前記待機位置に維持
されることによって、前記ストッパに近接した位置に維
持される係止部とを備え、前記ストッパによる停止後、
前記駆動手段の他方向へのわずかな逆動により前記突部
が前記係止部に係止され、これにより、前記移送体が前
記アクセス位置に弾性的に保持されるようにしたもので
ある。
【0006】上記記録媒体カートリッジライブラリシス
テムにあっては、併設された記録媒体カートリッジライ
ブラリ装置の間に、所望の記録媒体カートリッジを着脱
式に保持した状態で駆動手段を介して双方向に移動され
るカートリッジ移送体を含む連結部を設けたので、前記
装置間で記録媒体カートリッジのやり取りが可能であ
る。また、前記駆動手段を介していずれか一方の記録媒
体カートリッジライブラリ装置に移動されるカートリッ
ジ移送体は、移動してきた方の記録媒体カートリッジラ
イブラリ装置側のラッチ機構において、その係合突部
が、弾性的に付勢されたラッチ部材を所定の待機位置か
ら退却させながら前進し、該ラッチ部材の前記一方向の
端部を通過した所で、ストッパに停止させられる。前記
ラッチ部材は、前記突部が通過した時に、前記所定の待
機位置に弾性的な付勢力(最も好ましくは、引張バネの
付勢力)によって復帰する。しかる後、前記駆動手段が
わずかに逆動(前記一方向とは反対方向の移動)するこ
とによって、前記ラッチ部材の係止部に弾性的に係止さ
れる。このようにして、前記移送体が前記一方の記録媒
体カートリッジライブラリ装置の所定のアクセス位置に
保持されると、該装置の搬送体と前記移送体との間で記
録媒体カートリッジのやり取りが行われる。その後、他
方の記録媒体カートリッジライブラリ装置に移送体を移
動する場合、前記駆動手段を前記一方向に動作させるこ
とによって、前記突部を前記ラッチ部材の係止部から外
し、しかる後、前記反対方向に前記駆動手段を動作させ
ることよって前記移送体を移動させることができる。
【0007】このように、この発明は、前記駆動手段が
前記移送体を移動させる駆動力を利用して該移送体を前
記アクセス位置にラッチできるので、該移送体を前記ア
クセス位置にラッチするために個別の駆動手段を必要と
せず、従って、簡単に且つ適確に、前記ライブラリ装置
間におけるカートリッジのやり取りが行えるようにする
ことができる。前記係止部は前記ストッパに向けて開口
した凹部であるのが好ましく、前記駆動手段の前記他方
向へのわずかな逆動がなされることによって、前記突部
は、前記弾性的な付勢に抗して前記ラッチ部材を所定の
係止位置まで回動しながら、前記該係止部に収容係止さ
れる。
【0008】上記のように併設される記録媒体カートリ
ッジライブラリ装置としては、各々の搬送体の前記移送
体に対するアクセス方向が反対であるものが多い。この
ような異なるアクセス方向に対処するために、この発明
の1つの好ましい実施の形態に従うと、前記通路の一方
側の略全長には、該通路に平行に延びた平坦面部と、前
記通路の長手方向略中間部において前記平坦面部から該
通路の外方に向けて切り欠かれた凹面部とを有するカム
面が設けられている。また、前記移送体は、その一方面
において前記駆動手段に固定された連結部材と、前記連
結部材の他方面に対面離隔して設けられていて、所定の
軸を介し、前記連結部材に対して前記他方面に沿って回
動可能に連結されており、両前記ライブラリ装置間で移
送すべき記録媒体カートリッジを着脱式に保持するカー
トリッジトレイとを含み、前記係合突部が前記連結部材
に設けられたものである。さらに、前記カートリッジト
レイの前記連結部材に対面する側には、前記カム面に接
する1対のローラが設けられており、該1対のローラ
は、前記対面する側において、前記所定の軸を中心とし
た、前記移送体が移動する方向の両端部に設けられたも
のである。さらに、前記トレイにおける一方の前記ロー
ラに隣接した箇所と、前記連結部材の前記他方面におけ
る前記所定の軸に隣接した箇所との間には、前記トレイ
を、前記所定の軸を中心として前記連結部材に対して所
定方向に回動するよう常時弾性的に付勢した回動付勢手
段が設けられている。前記移送体がいずれか一方の前記
ライブラリ装置から他方の前記ライブラリ装置に移動す
る場合、前記1対のローラが前記カム面の凹面部を反転
ガイドとして、且つ、前記回動付勢手段の弾性付勢力に
よって、前記トレイが前記連結部材に対して180゜反
転され、この180゜反転された状態で前記アクセス位
置に弾性的に保持されるようになっている。
【0009】いずれか一方の前記ライブラリ装置から他
方の前記ライブラリ装置に移動する場合、前記1対のロ
ーラのうち、移動方向における前のローラが、前記カム
面に常時追従するカム従動用ローラとして機能し、後の
ローラが、前記トレイの反転中に前記カム面から一時的
離れた後、再び前記カム面に接することによって、前記
トレイの反転ストッパ用ローラとして機能する。こうし
て、前記1対のローラが前記カム面の凹面部を反転ガイ
ドとして、且つ、前記回動付勢手段の弾性付勢力を利用
して、前記トレイが、前記連結部材に対して180゜反
転され、この180゜反転された状態で前記アクセス位
置に弾性的に固定保持されることができる。
【0010】さらに、前記回動付勢手段の一端が固着さ
れた前記移送体は前記連結部材に対して回動可能である
のに対して、前記回動付勢手段の他端が固着された前記
連結部材は前記駆動手段に対して固定された構成である
ので、前記移送体がいずれの記録媒体カートリッジライ
ブラリ装置に移動される場合でも、前記回動付勢手段の
弾性付勢力は、前記トレイの180゜反転を行うために
利用できる。すなわち、上記とは逆に、前記一方のライ
ブラリ装置から前記他方のライブラリ装置に移動する場
合には、前記回動付勢手段による弾性付勢力は上記と反
対方向に作用し、移動方向における前のローラがカム従
動用ローラとして機能し、後のローラが反転ストッパ用
ローラとして機能することになる。
【0011】このように、前記カム面、カム従動用ロー
ラおよびローラ反転ストッパ用ローラ、ならびに、回動
付勢手段を設けたことにより、前記駆動手段が前記移送
体を移動させるための駆動力を利用して、前記トレイの
所望の180゜反転を行うことができる。従って、個別
の反転用駆動源および駆動力伝達要素を必要することな
く、簡単に、前記カートリッジトレイを180゜反転さ
せることができる。好ましくは、前記駆動手段は、前記
通路の略全長に延びていて、モータによって駆動される
ベルトである。また、前記回動付勢手段は、前記トレイ
における一方の前記ローラに隣接した箇所と、前記連結
部材の前記他方面における前記所定の軸に隣接した箇所
との間に設けられたバネである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいてこの発
明の一実施の態様を説明する。図1は、この発明の一実
施の形態に係る磁気テープカートリッジライブラリシス
テム(すなわち、MTLシステム)の全体を示す斜視図
である。
【0013】図1に示したMTLシステムにあっては、
同一の構成を有する複数(説明上、2つとして説明する
が、3つ以上であってもよいことが以下の説明から理解
されるであろう)のMTL2A,2Bが、並列的に隣接
して設けられている。従来のMTLと同様に、各MTL
2A,2Bは、カートリッジC(図2)を収納するため
の収納セル4を多数有する収納体3と(図1では、分か
りやすさのため、一部の収納セル4を省略して示してお
り、カートリッジCも示されていない)、カートリッジ
Cの読み書きを行うドライブ5と、所望のカートリッジ
Cを着脱式に保持した状態で該MTL2Aまたは2B内
部を上下、左右方向に移動することによって、該MTL
2Aまたは2B内部におけるカートリッジCの搬送を行
う搬送体6と、該MTLの全動作を制御する例えばマイ
クロコンピュータからなる制御部8とを具備している。
各前記MTL2A,2Bにおいて、各収納セル4は、搬
送体6によってアクセス可能に、搬送体6の搬送路に面
する側(前端側)にカートリッジ出入口4aを有する。
【0014】図示例では、前記2つのMTL2A,2B
は、それぞれの背面側(すなわち、カートリッジ出入口
4aとは反対側)が対向した方向に、相互に平行離隔し
て設けられている。従来の技術に関連して上述したよう
に、このように2台のMTL2A,2Bを併設したシス
テムでは、一方のMTL(例えば2A)におけるドライ
ブ5が常にビジー状態であるにも関わらず、他のMTL
(例えば2B)におけるドライブ5はアイドル状態であ
ることが多くなる、という傾向が現れがちである。この
ような場合、前記システムにおける全体的な処理効率を
高めるために、特に使用頻度が高いカートリッジCをビ
ジー状態のMTL2Aからアイドル状態のMTL2Bに
自由に直接に移送できるようにしたい、という要求が生
じる。
【0015】このような要求に対処するために、図示例
では、隣接した前記2つのMTL2A,2Bは、下記の
ような構成を有する例えば2つ(1つでもよいし、3つ
以上でもよい)の連結部10によって相互連結されてお
り、該連結部10を介して、隣接した前記MTL2A,
2B間におけるカートリッジCのやりとりを自由に直接
的に行うことができるようになっている。なお、この明
細書では、説明を分かりやすくするために、同一のMT
L2Aまたは2B内において前記搬送体6によってカー
トリッジCを上下、左右方向に移動させることを“搬
送”と言い、並設された2台のMTL2Aおよび2B間
で前記連結部10を介してカートリッジCを左右方向に
移動させることを“移送”と言うことにする。
【0016】図2は、各前記連結部10の概略構成を示
す図である。該連結部10は、前記平行離隔して隣接し
たMTL2A,2Bを連通する移動通路11と、該移動
通路11の略全長に沿って前記MTL2A,2Bの間に
延びた駆動手段としての移送ベルト12とで構成されて
いる。該移送ベルト12は、例えば、その両端部におい
て1対のプーリに巻回された無端のタイミングベルトで
あり、単一(共通)の可逆式のモータMを介して一方の
前記プーリが回転することによって駆動されるようにな
っている。該移送ベルト12の所定箇所には連結部材S
が固着されており、該連結部材Sには、1つの略箱状の
カートリッジトレイ14が連結されている。以下に詳述
するように、前記カートリッジトレイ14は、前記MT
L2A,2B間で移送すべきカートリッジCを着脱式に
収納保持し、前記連結部材Sが移送ベルト12によって
駆動されることによって、前記MTL2A,2B間にお
けるカートリッジCの移送を行うものである。以下、前
記連結部材Sおよびカートリッジトレイ14の両方を、
まとめて、カートリッジ移送体CTということにする。
【0017】図3および図4は、それぞれ、前記連結部
10を長手方向に見た一部断面正面図、ならびに、図3
に示したカートリッジ移送体CT、すなわち、連結部材
Sおよびカートリッジトレイ14の平面図である。前記
連結部材Sは、任意の手段によって移送ベルト12に固
着されており、さらに、その両側に設けられたローラ1
7において、前記移動通路11の両側の固定フレームに
設けられたガイドレール18に支持されている。カート
リッジトレイ14は、連結軸19によって連結部材Sに
連結されており、該連結軸19を中心として前記連結部
材Sに対して回転可能になっている。こうして、前記モ
ータM(図2)を介して移送ベルト12を駆動すること
によって、移送ベルト12に固定された連結部材S、お
よび、該連結部材Sに連結されたカートリッジトレイ1
4は、前記ローラ17においてガイドレール18によっ
てガイドされながら、前記移動通路11に沿ってMTL
2A,2B間を移動(図4において、その移動方向を矢
印A,Bで示している)するようになっている。この連
結部材Sを介したカートリッジトレイ14の移動によっ
て、該トレイ14に保持されたカートリッジCの移送が
可能になる。
【0018】さらに、後述する目的で、前記連結部材S
の上面一方側には、前記移動方向A,Bに対して直角に
ピンスライド軸22が設けられている。係合突部(図示
例では、係合ピン)23は、例えば、その上端部より太
い胴部においてピンスライド軸22の外周に挿着されて
おり、該スライド軸22の長手方向、すなわち、前記移
動方向A,Bに対して直角な方向に摺動可能になってい
る。また、係合ピン23は、圧縮バネ24によって、例
えば連結軸19に接近する方向に常時付勢されている。
【0019】また、連結部材Sの上面側には、前記移動
方向A,Bに平行に延びたプッシャロッド26が設けら
れている。該プッシャロッド26は、例えば、連結部材
Sの上面に固定された略逆U字状の支持フレーム28の
離隔対向した1対の縦壁部28aを貫通し、該縦壁部2
8aに対して前記移動方向A,Bに摺動可能に支持され
ている。プッシャロッド26の各端と、前記支持フレー
ム28の縦壁部28aとの間には、圧縮バネ30が設け
られている。
【0020】この実施の形態のように2つのMTL2
A,2Bで構成されているシステムにあっては、前記カ
ートリッジトレイ14が一端側にのみカートリッジ出入
口14aを有するので、一方のMTL2Aまたは2Bか
ら他方のMTL2Bまたは2Aに移動される場合に、カ
ートリッジトレイ14を水平方向に180゜反転する必
要がある。そこで、カートリッジトレイ14を水平方向
に180゜反転する目的で、前記カートリッジトレイ1
4の上面における両端部(前記移動方向A,Bの両端
部)には、後述する目的を有するローラ31,32が設
けられており、前記通路の一方側に沿って水平に延びた
カムプレート34の内方側カム面35に接するようにな
っている。図6に示すように、該カム面35は、前記移
動通路11の一方側面に平行に延びた平坦面部35a
と、前記通路11の長手方向略中間部において前記平坦
面部35aから該移動通路11の外方に向けてV字状に
切り欠かれた凹面部35bを有する。
【0021】さらに、図3および図4に示すように、前
記連結部材Sの下面側における、前記連結軸19の係合
ピン23とは反対側に隣接した箇所と、前記連結部材S
に対面したカートリッジトレイ14の上面側における一
端部(図示例では、矢印B方向端部のローラ32に隣接
した箇所)との間には、バネ36が張設されている。こ
うして、該バネ36は、カートリッジトレイ14を、連
結軸19を中心として、前記連結部材Sに対して一方向
(例えば、図3における時計回り逆方向H)に回動する
よう常時付勢している。前記バネ36の付勢力はカート
リッジトレイ14に常時作用しているが、前記連結部材
Sが移送ベルト12に対して回転しないよう固定されて
いることとによって、バネ36から遠い方のローラ31
が前記カム面35の平坦面部35aに当接している間
は、前記カートリッジトレイ14が連結部材Sに対して
回動しないようになっている。このような構成によって
カートリッジトレイ14を水平方向に180゜反転する
動作については、図6を参照して後で詳述する。
【0022】さらに、図2では簡略化のために単にブロ
ック化して示しているが、前記連結部10において移動
通路11の両端には、それぞれ、前記カートリッジ移送
体CTを、両前記MTL2A,2Bの搬送体6によって
アクセス可能な所定のアクセス位置および向きに保持す
るためのラッチ機構LAが設けられている。これら2つ
のラッチ機構LAは、構成および作用において同等であ
るので、1つのラッチ機構LA(例えば、MTL2B側
のラッチ機構LA)についてのみ、図5を参照して詳細
に説明することにする。
【0023】図5は、前記カム面35、バネ36、ロー
ラ31,32の作用により図4の状態から180゜反転
した状態で、MTL2B側のラッチ機構LAに向けて前
進している前記カートリッジ移送体CTのカートリッジ
トレイ14を示している。前記ラッチ機構LAにおい
て、シーソー式に動作するラッチ部材38は、その外方
端部(すなわち、前記カートリッジ移送体CTから遠い
方の端部)を除くほとんどの部分が略逆L字状の縦断面
を有するものであり、その長手方向中央部近くの揺動軸
39を中心として水平方向(すなわち、前記カートリッ
ジ移送体CTが移動する面に沿った方向)に揺動可能に
取り付けられている。前記揺動軸39の位置は、前記カ
ートリッジ移送体CTの連結部材Sに設けた前記ピンス
ライド軸22の略中央部に対応しており、従って、圧縮
バネ24によって連結軸19側に常時付勢された係合ピ
ン23に対して位置ずれしている。なお、この図におい
て、係合ピン23の動きの変化を明確に理解できるよ
う、該係合ピン23を網目線を施した円として示してい
る。
【0024】前記ラッチ部材38は、その上方横壁部3
8a内方側から下方に延びた縦壁部38bをその全長に
有し、該縦壁部38bの外方端部には、前記係合ピン2
3を収容係止可能な係止凹部を構成するフック部38c
が一体的に形成されている。前記フック部38cからB
方向に分離した箇所には、例えば前記カートリッジ通路
11の前記固定フレームに対して固定されたストッパ壁
40が設けられている。該ストッパ壁40の略中央部に
はラッチ部材38のフック部38cに向けて突出した内
方突起40bが形成されている。該内方突起40bは、
前記揺動軸39を中心として揺動するラッチ部材38の
外方端からわずかな距離離隔している。さらに、前記ラ
ッチ部材38は、前記上方横壁部38aの外方側におい
てバネ41によって引張されており、該バネ41は、前
記ラッチ部材38を、前記フック部38c外方端が前記
ストッパ壁40の内方突起40bの先端に近接する方向
に常時付勢している。
【0025】前記ラッチ部材38の上方横壁部38aの
A方向端部(すなわち、カートリッジ移送体CTに近い
方の端部)両側に面する箇所には、該ラッチ部材38の
揺動を所定範囲に制限するために、例えば固定フレーム
Fに対して固定されたラッチ部材ストッパ42a,42
bが設けられている。すなわち、一方の前記ストッパ4
2aは、バネ41によって引張されたラッチ部材38を
前記待機位置に停止するためのものであり、また、他方
の前記ストッパ42bは、ラッチ部材38を所定の係止
位置に停止するためのものである。ラッチ部材38は、
バネ41によって、前記待機位置に常時付勢されてお
り、この位置において、縦壁部38bは移送体CTの移
動方向(図示例ではB方向)に対して傾斜している。
【0026】図5を参照して前記ラッチ機構LAの動作
の一例を説明すると、次のようである。例えばカートリ
ッジトレイ14に保持されたカートリッジCを前記MT
L(例えば、MTL2Bとする)に移送する場合、前記
モータMが正転することによって移送ベルト12が駆動
され、カートリッジ移送体CT(すなわち、連結部材S
および該連結部材Sに連結されたカートリッジトレイ1
4)が、ガイドレール18(図3)によってガイドされ
ながら、B方向にMTL2Bに向けて移動する。この移
動により、前記連結部材Sに設けられた係合ピン23
が、先ず、移送体CTの移動方向Bに対して傾斜した前
記ラッチ部材38の縦壁部38bの外側面に接し、しか
る後、該外側面に沿って前記軸39の位置まで摺動す
る。この間、前記係合ピン23は、前記縦壁部38bの
外側面に押されることにより、バネ24を圧縮しながら
前記連結軸19から遠ざかる方向に、ピンスライド軸2
2に沿って摺動することになる。従って、前記係合ピン
23が前記ラッチ部材38に作用する衝撃をバネ24の
弾性によって効果的に緩和できる。
【0027】その後、移送体CTがさらにB方向に移動
することにより、係合ピン23が縦壁部38bの外側面
に沿って揺動軸39の位置を越えると、縦壁部38bの
外側面における揺動軸39を越えた部分が係合ピン23
によって押され、これにより、ラッチ部材38は、シー
ソー式に、前記バネ41の付勢力に抗して、二点鎖線の
係止位置近くまで図3における時計回り方向に回動す
る。そして、移送体CTがさらに移動すると、係合ピン
23が、前記ラッチ部材38から離れ、前記ストッパ壁
40におけるストッパ面40aと内方突起40bとによ
って形成された角部に当たり、ここに一時的に停止され
る。この状態において、プッシャロッド26は、B方向
の端部において、圧縮バネ30に抗してA方向に押し返
されながら、前記ストッパ面40aに弾性的に当接す
る。また、この時点で、前記ラッチ部材38は、係合ピ
ン23からの押圧力から解放されるので、前記バネ41
の付勢力によって前記待機位置に一時的に復帰する。
【0028】その後、前記モータMがわずかに逆転する
ことによって、カートリッジ移送体CTがわずかにA方
向に後退し、これにより、前記係合ピン23が、ラッチ
部材38のフック部38cに入り込み、前記バネ41の
付勢力に抗して、前記ラッチ部材38を二点鎖線で示す
前記係止位置に回動させる。しかる後、前記モータMの
逆転が停止することによって、前記カートリッジ移送体
CTが係合ピン23がラッチ部材38のフック部38c
に収容係止され、前記のカートリッジトレイ14は、前
記MTL2Bの所定のアクセス位置において、所定の姿
勢(向き)に弾性的に保持される。なお、上記のように
カートリッジトレイ14は前記連結軸19を介して、連
結部材Sに対して回転可能に連結されているが、その上
面両端部に設けられたローラ31,32が前記カム面3
5の平坦面部35aに接しているので、このラッチ状態
において、カートリッジトレイ14が連結部材Sに対し
て回動することが阻止される。
【0029】上述したラッチ状態において、前記連結部
材Sに設けられたプッシャロッド26は、そのB方向の
端部において前記ストッパ面40aに弾性的に当接した
状態に維持され、カートリッジ移送体CTをストッパ壁
40から遠ざかる方向(すなわち、該当するMTL2B
とは反対側、つまり、他方のMTL2A側)に付勢す
る。このようなプッシャロッド26は、該当するMTL
2Bの搬送体6がカートリッジトレイ14からカートリ
ッジCを取り出す際の引張力等によって前記係合ピン2
3がラッチ部材38のフック部38cから外れ、カート
リッジ移送体CTのラッチ状態が偶発的に解除されるの
を防止する機能を果たすものである。
【0030】その後、前記カートリッジ移送体CTを他
方のMTL2Aに移動させる場合には、先ず、前記モー
タMおよび移送ベルト12を介して前記カートリッジ移
送体CTをB方向にわずかに前進させる。これにより、
前記係合ピン23がラッチ部材38のフック部38cか
ら外れ、従って、ラッチ部材38は、バネ41の付勢力
によって、図5の実線で示す待機位置に復帰する。この
ようにしてラッチが解除された後、前記モータMが逆転
(B方向に対しては逆転であるが、A方向に対しては正
転となる)し続けることによって、前記カートリッジ移
送体CTがA方向に移動されることになる。この間にお
いて、係合ピン23は、ラッチ部材38の縦壁部38a
の内側面に沿って揺動軸39を越えた後、前記ラッチ部
材38を図6に示す前記係止位置方向に回動させながら
移動することになる。係合ピン23がラッチ部材38の
縦壁部38bのA方向端部を越えると、前記ラッチ部材
38は、バネ41の付勢力によって、図5の実線で示す
待機位置に復帰する。
【0031】前記モータMがさらに回転し続け、前記カ
ートリッジ移送体CTが前記他方のMTL2A側のラッ
チ機構LAに達すると、上記と同様な動作が行われる。
因みに、この場合、前記プッシャロッド26のA方向端
部が、前記MTL2A側のラッチ機構LAのストッパ壁
40におけるストッパ面40aに当接することになる。
なお、前記係合ピン23は、前記ラッチ部材38の縦壁
部38bに沿ってスムーズに移動できるよう、その外周
に回転可能なスリーブが設けられているのが好ましい。
【0032】図6は、この発明において上記のようにカ
ートリッジトレイ14を180゜反転するための動作を
示す平面図であり、ここでは、図示を分かりやすくする
ために、連結部材Sを省略して示している。この180
゜反転はカートリッジ移送体CTが両前記MTL2A,
2B間を移動する間に行われるようになっている。この
ような180゜反転を実現するために、前記バネ36、
ならびに、前記ローラ31,32およびカムプレート3
4は、前記連結部材Sの下面とカートリッジトレイ14
の上面との間に位置している。また、上述したように、
前記カートリッジトレイ14は、前記連結軸19を介し
て、連結部材Sに対して回転可能に連結されており、ま
た、前記バネ36が、連結部材Sの下面側略中央部と、
カートリッジトレイ14の上面側における一方のローラ
32に隣接した箇所との間に延びている。さらに、前記
カートリッジトレイ14は、その上面における両端部に
設けられたローラ31,32が、前記固定フレームに沿
って水平に延びたカムプレート34の内方側カム面35
に接するようになっており、前記カム面35の凹面部3
5Bは、好ましくは、前記移動通路11の長手方向略中
央部、すなわち、両前記MTL2A,2Bの略真ん中に
位置している。
【0033】前記カートリッジ移送体CTがいずれか一
方のMTL2Aまたは2B(説明上、MTL2Aとす
る)側で待機しているとき、図6の(a)に示すよう
に、両前記ローラ31,32は、前記カム面35の平坦
面部35aに接しており、バネ36に近い方のローラ3
2が前記MTL2Aにより近く位置し、バネ36から遠
い方のローラ31が前記MTL2Bにより近く位置して
いる。また、この図6の(a)に示す待機状態におい
て、その一端においてカートリッジトレイ14における
前記ローラ32の隣接した箇所に固定された前記バネ3
6は、その他端において、連結部材Sにおける、前記連
結軸19を挟んでカム面35から遠ざかる方向にわずか
に変位した箇所に固定されている。こうして、前記バネ
36は、カートリッジトレイ14を、連結部材Sに対し
て時計回り方向に回動するよう常時付勢している。しか
し、前述したように、バネ36から遠い方のローラ31
が前記カム面35の平坦面部35aに当接している間
は、該平坦面部35aが回動阻止作用を果たすので、前
記カートリッジトレイ14が連結部材Sに対して回動し
ないようになっている。
【0034】このような図6の(a)の状態から、上述
のように前記モータMおよび移送ベルト12を介してカ
ートリッジ移送体CTがMTL2Bに向けて(すなわ
ち、矢印B方向)に移動されるのに伴い、前記ローラ3
1,32もカム面35に沿って矢印B方向に移動する。
こうして、移動方向B前方のローラ31が前記カム面3
5の凹面部35bに来ると、該ローラ31は前記凹面部
35Bの一方の傾斜面に沿って転動し始め、これによ
り、カートリッジトレイ14が前記カム面35の平坦面
部35aによる回動阻止作用から解放されるので、カー
トリッジトレイ14が図6における時計回り方向に回動
し始める。図6の(b)は、このようなカートリッジト
レイ14の回動が開始した後に、ローラ31が前記凹面
部35bの谷底部分(すなわち、カム面35の最も引っ
込んだ部分)に到達し、カートリッジトレイ14が略9
0゜回動した状態を示している。
【0035】その後、カートリッジ移送体CTが矢印B
方向にさらに移動され続けるのに伴い、ローラ31が前
記凹面部35bの他方の傾斜面に沿って転動しながら、
カートリッジトレイ14は前記回動の勢いによってさら
に回動し続ける。その間、前記ローラ31,32の前後
関係が逆転する。このような回動は、図6の(c)に示
すように、移動方向B前方に来たローラ32が再び前記
カム面35の平坦面部35aに当接し、さらに、移動方
向B後方に来たローラ31が再び前記平坦面部35aに
乗り上げることによって終了する。このようにして、カ
ートリッジトレイ14の180゜反転が完了する。
【0036】この図6の(c)に示す反転完了状態で、
前記移送体CTは、他方のMTL2B側のラッチ機構L
Aによって上述のようにラッチされることになる。こう
して、カートリッジトレイ14は、前記MTL2Bの搬
送体6よって所定方向にアクセス可能になる。上記から
理解されるように、この実施の形態においては、前記バ
ネ36がカートリッジトレイ14を弾性的に反転する機
能を果たし、前記バネ36に近い方のローラ32はカー
トリッジトレイ14の180゜反転時のストッパ用ロー
ラとして機能し、前記バネ36から遠い方のローラ31
はカムフォロアとして機能する。
【0037】その後、図6の(c)の状態から、前記カ
ートリッジ移送体CTがMTL2B側からMTL2A側
に(矢印A方向に)移動される場合も、上記と同様な動
作が行われる。すなわち、図6の(c)の状態において
も、バネ36から遠い方のカムフォロアとしてのローラ
31が、バネ36に近い方のストッパ用ローラとしての
ローラ32よりも移動方向A前方に位置している。ま
た、その一端においてカートリッジトレイ14における
前記ローラ32の隣接した箇所に固定された前記バネ3
6は、その他端において、連結部材Sにおける、前記連
結軸19を挟んでカム面35から遠ざかる方向にわずか
に変位した箇所に固定されている。こうして、この場
合、前記バネ36は、カートリッジトレイ14を、連結
部材Sに対して逆時計回り方向に回動するよう常時付勢
している。上記のようなバネ36の付勢力の切り替わり
(つまり、時計回り方向と逆時計回り方向との間での切
り替わり)は、前記連結部材Sが移送ベルト12に固定
であるのに対して、前記カートリッジトレイ14が前記
連結部材Sに対して連結軸19を介して回動可能に設け
られていることによって可能になる。
【0038】図示していないが、図6の(c)の状態か
ら、上述のように前記モータMおよび移送ベルト12を
介してカートリッジ移送体CTがMTL2Aに向けて
(すなわち、矢印A方向)に移動されるのに伴い、前記
ローラ31,32もカム面35に沿って矢印A方向に移
動する。こうして、移動方向A前方のローラ31が前記
カム面35の凹面部35bに来ると、該ローラ31は前
記凹面部35bの一方の傾斜面に沿って転動し始め、こ
れにより、カートリッジトレイ14が前記平坦面部35
aによる回動阻止作用から解放されるので、今度は、カ
ートリッジトレイ14が逆時計回り方向に回動し始める
ことになる。その後の動作は、上記の説明から明らかで
あると思うので、その説明を省略する。
【0039】以上説明したMTLシステムにおいては、
隣接したMTL2A,2Bの間でカートリッジ移送体C
Tを移動するためのモータMを利用して、すなわち、カ
ートリッジ移送体CTの移動動作と連動して、前記カー
トリッジトレイ14を、ラッチ機構LAによって、各M
TL2A,2Bの所定のアクセス位置に弾性的に係止で
き、さらに、前記カム面35,バネ36およびローラ3
1,32によって弾性的に180゜反転する構成になっ
ている。このため、カートリッジトレイ14を所定のア
クセス位置に係止するため、および、カートリッジトレ
イ14を180゜反転するための駆動源を個別に必要と
しないので、カートリッジトレイ14を所定のアクセス
位置に係止し、180゜反転するために必要な構成を、
大幅に簡略化できるものである。
【0040】上記発明の一実施の形態を磁気テープカー
トリッジライブラリシステムに適用した場合に関して説
明したが、この発明は、光ディスクカートリッジのよう
なその他の記録媒体カートリッジを取り扱うその他のラ
イブラリ装置を併設したシステムに適用してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上のように、この発明にあっては、隣
接した記録媒体カートリッジライブラリ装置の各々の搬
送体との間でカートリッジのアクセスを行えるよう構成
され、且つ、所定の通路に沿って前記ライブラリ装置の
間を移動可能に設けられたカートリッジ移送体を備えて
おり、さらに、該移送体を移動するための駆動源を利用
して、前記移送体を所定のアクセス位置に弾性的に係止
できるよう構成されている。その結果、この発明は、簡
単に且つ適確に、前記ライブラリ装置間におけるカート
リッジのやり取りが行える、という優れた効果を奏す
る。また、該移送体を移動するための駆動源を利用し
て、前記移送体のカートリッジトレイを、各前記装置に
おける所定のアクセス方向に適合するよう180゜反転
できるので、この180゜反転が必要な場合でも、簡単
に且つ適確に、前記ライブラリ装置間におけるカートリ
ッジのやり取りが行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の態様に係るMTLシステム
の全体を略示する一部切欠斜視図。
【図2】図1の連結部の詳細構成を示す側面略図。
【図3】図1の連結部を長手方向に見た一部断面正面
図。
【図4】図3に示したカートリッジ移送体の連結部材お
よびカートリッジトレイの平面図。
【図5】各MTLに設けられたラッチ機構を示す平面
図。
【図6】併設されたMTL間で前記移送体のカートリッ
ジトレイを180゜反転させるための機構を示す平面略
図。
【符号の説明】
2A,2B MTL(磁気テープカートリッジライブ
ラリ装置) C カートリッジ 3 収納体 4 収納セル 5 ドライブ 6 搬送体 10 連結部 11 移動通路 12 移送ベルト(駆動手段) CT カートリッジ移送体 S 連結部材 14 カートリッジトレイ M モータ 19 連結軸 LA ラッチ機構 23 係合ピン(係合突部) 31,32 ローラ 34 カムプレート 35 カム面 35a 平坦面部 35b 凹面部 36 バネ 38 ラッチ部材 38c フック部(係止部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録媒体カートリッジを収納する
    収納体と、記録媒体カートリッジの読み書きを行うドラ
    イブと、その内部で記録媒体カートリッジの搬送を行う
    搬送体とをそれぞれ備えた、少なくとも2つの併設され
    た記録媒体カートリッジライブラリ装置と;両前記ライ
    ブラリ装置を連結する連結部とを備えた記録媒体カート
    リッジライブラリシステムであって、 前記連結部が:両前記装置間を結ぶ通路と;前記通路に
    沿う双方向に動作可能な駆動手段と;係合突部を有し、
    所望の前記カートリッジを着脱式に保持した状態で前記
    駆動手段を介して前記通路に沿って両前記装置間を移動
    し、移動してきた方の前記装置の所定のアクセス位置に
    おいて前記搬送体との間で前記カートリッジの受渡しを
    行い、これにより、両前記装置間で前記カートリッジの
    移送を行うカートリッジ移送体と;各前記装置の前記ア
    クセス位置に隣接して設けられたラッチ機構とを備え、 各前記ラッチ機構が:所定の待機位置に常時弾性的に付
    勢されており、前記駆動手段によって一方向に移動され
    てくる前記移送体の前記突部に押圧されることにより、
    前記弾性的な付勢に抗して前記待機位置から遠ざかるよ
    う回動するラッチ部材と;該ラッチ部材を前記待機位置
    から遠ざかる方向に回動させながら前記ラッチ部材の前
    記一方向側の端部を通過した前記突部に当接し、これに
    より、前記移送体を前記アクセス位置に停止するストッ
    パと;前記ラッチ部材の前記一方向側の端部において前
    記ストッパに対向して設けられた係止部であって、前記
    突部が前記ラッチ部材に押圧していないときには、該ラ
    ッチ部材が前記弾性的な付勢によって前記待機位置に維
    持されることによって、前記ストッパに近接した位置に
    維持される係止部とを備え、 前記ストッパによる停止後、前記駆動手段の他方向への
    わずかな逆動により前記突部が前記係止部に係止され、
    これにより、前記移送体が前記アクセス位置に弾性的に
    保持されるようにした記録媒体カートリッジライブラリ
    システム。
  2. 【請求項2】 前記係止部が前記ストッパに向けて開口
    した凹部であり、前記駆動手段の前記他方向へのわずか
    な逆動がなされることによって、前記係合突部が、前記
    弾性的な付勢に抗して前記ラッチ部材を所定の係止位置
    まで回動させながら、前記凹部に収容係止されるように
    した請求項1に記載の記録媒体カートリッジライブラリ
    システム。
  3. 【請求項3】 前記通路の一方側の略全長には、該通路
    に平行に延びた平坦面部と、前記通路の長手方向略中間
    部において前記平坦面部から該通路の外方に向けて切り
    欠かれた凹面部とを有するカム面が設けられており、 前記移送体が:その一方面において前記駆動手段に固定
    された連結部材と;前記連結部材の他方面に対面離隔し
    て設けられていて、所定の軸を介し、前記他方面に沿っ
    て前記連結部材に対して回動可能に連結されており、両
    前記装置間で移送すべき記録媒体カートリッジを着脱式
    に保持するカートリッジトレイとを含み、さらに、前記
    係合突部が前記連結部材に設けられたものであり、 前記カートリッジトレイの前記連結部材に対面する側に
    は、前記カム面に接する1対のローラが設けられてお
    り、該1対のローラは、前記対面する側において、前記
    所定の軸を中心とした、前記駆動手段によって前記移送
    体が移動する方向の両端部に設けられたものであり、さ
    らに、前記トレイと前記連結部材との間には、前記トレ
    イを、前記所定の軸を中心として前記連結部材に対して
    所定方向に常時弾性的に付勢している回動付勢手段が設
    けられており、 前記移送体がいずれか一方の前記装置から他方の前記装
    置に移動する場合、前記1対のローラが前記カム面の凹
    面部を反転ガイドとして、且つ、前記回動付勢手段の弾
    性付勢力によって、前記トレイが前記連結部材に対して
    180゜反転され、このように180゜反転された状態
    で前記アクセス位置に弾性的に保持されるようにした請
    求項1に記載の記録媒体カートリッジライブラリシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段が、前記通路の略全長に延
    びていて、可逆モータによって駆動されるベルトである
    請求項3に記載の記録媒体カートリッジライブラリシス
    テム。
  5. 【請求項5】前記回動付勢手段が、前記トレイにおける
    一方の前記ローラに隣接した箇所と、前記連結部材の前
    記他方面における前記所定の軸に隣接した箇所との間に
    設けられたバネである請求項3に記載の記録媒体カート
    リッジライブラリシステム。
  6. 【請求項6】 記録媒体カートリッジを収納する収納体
    と、記録媒体カートリッジの読み書きを行うドライブ
    と、その内部でカートリッジの搬送を行う搬送体とをそ
    れぞれ備えた、少なくとも2つの併設された記録媒体カ
    ートリッジライブラリ装置と;両前記装置を連結する連
    結部とを備えた記録媒体カートリッジライブラリシステ
    ムであって、 前記連結部が:両前記装置間を結ぶ通路と;前記通路に
    沿う双方向に動作可能な駆動手段と;所望の前記カート
    リッジを着脱式に保持した状態で前記駆動手段を介して
    前記通路に沿って両前記装置間を移動し、移動してきた
    方の前記装置の所定のアクセス位置において前記搬送体
    との間で前記カートリッジの受渡しを行い、これによ
    り、両前記装置間で前記カートリッジの移送を行うカー
    トリッジ移送体とを備え、 前記通路の一方側の略全長には、該通路に平行に延びた
    平坦面部と、前記通路の長手方向略中間部において前記
    平坦面部から該通路の外方に向けて切り欠かれた凹面部
    とを有するカム面が設けられており、 前記移送体が:その一方面において前記駆動手段に固定
    された連結部材と;前記連結部材の他方面に対面離隔し
    て設けられていて、所定の軸を介し、前記他方面に沿っ
    て前記連結部材に対して回動可能に連結されており、両
    前記装置間で移送すべき記録媒体カートリッジを着脱式
    に保持するカートリッジトレイとを含み、 前記カートリッジトレイの前記連結部材に対面する側に
    は、前記カム面に接する1対のローラが設けられてお
    り、該1対のローラは、前記対面する側において、前記
    所定の軸を中心とした、前記ベルトによって前記移送体
    が移動する方向の両端部に設けられたものであり、さら
    に、前記トレイと前記連結部材との間には、前記トレイ
    を、前記所定の軸を中心として前記連結部材に対して所
    定方向に常時弾性的に付勢している回動付勢手段が設け
    られており、 前記移送体がいずれか一方の前記装置から他方の前記装
    置に移動する場合、前記1対のローラが前記カム面の凹
    面部を反転ガイドとして、且つ、前記回動付勢手段の弾
    性付勢力によって、前記トレイが前記連結部材に対して
    180゜反転され、しかる後、180゜反転された状態
    で前記アクセス位置に弾性的に固定保持されるようにし
    た記録媒体カートリッジライブラリシステム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013540332A (ja) * 2010-09-30 2013-10-31 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション カートリッジを線形ライブラリ間で移動させるためのキャリッジ、パススルー・システム、及び方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013540332A (ja) * 2010-09-30 2013-10-31 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション カートリッジを線形ライブラリ間で移動させるためのキャリッジ、パススルー・システム、及び方法

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