JPH1062012A - 風呂装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 追焚き時に浴槽内の湯水を濾過、殺菌すると
ともに、湯水の循環効率を高めた風呂装置を提供する。 【解決手段】 追焚き時の湯水の濾過、殺菌の経路を循
環経路と並列化することにより、湯水の循環効率を低下
させることなく湯水の濾過、殺菌を実現している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽等への給湯、
浴槽内の湯水の追焚きとともに温水の濾過及び殺菌が可
能な風呂装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】最近の風呂装置は、浴槽その他への給湯
とともに浴槽内の湯水の追焚きを行う追焚き機能を備え
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、浴槽の湯水
の汚れは、新しい温水を給湯することにより軽減できる
が、頻繁に温水を足すことは不経済である。

【０００４】追焚き時に浴槽内の湯水を濾過装置や殺菌
装置に循環させることで浄化することができるが、濾過
装置や殺菌装置の能力低下が循環効率を低下させる原因
になる。

【０００５】そこで、本発明は、追焚き時に浴槽内の湯
水を濾過、殺菌するとともに、湯水の循環効率を高めた
風呂装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の風呂装置は、追
焚き時の湯水の濾過、殺菌の経路を循環経路と並列化す
ることにより、湯水の循環効率を低下させることなく湯
水の濾過、殺菌を実現している。

【０００７】本発明の風呂装置は、浴槽（２８）に溜め
た湯水を追焚きによって加熱する風呂装置であって、所
定量の湯水を溜める浴槽内の湯水を加熱する追焚用熱交
換器（３）と、この追焚用熱交換器と前記浴槽との間に
設けられた循環経路（往き管１９、戻り管２３）と、こ
の循環経路を通して前記浴槽内の前記湯水を前記追焚用
熱交換器に循環させる循環ポンプ（４）と、この循環ポ
ンプと前記追焚用熱交換器との間の管路（２６）に併設
された前記湯水の濾過装置（５）及び殺菌装置（６）と
を備えて、追焚き時、前記循環ポンプにより前記追焚用
熱交換器に循環させる湯水の一部を前記濾過装置及び殺
菌装置側に分流させて濾過及び殺菌を行うことを特徴と
する。

【０００８】このような構成とすることにより、循環経
路は追焚きのため湯水を循環させ、循環する湯水の濾
過、殺菌は循環経路に並列に設けられた管路の濾過装置
及び殺菌装置を通じて行われる。濾過装置及び殺菌装置
を設置した管路は循環経路と並列化されているため、循
環経路に直接に濾過装置及び殺菌装置を設置した場合に
比較し、循環ポンプへの負担を軽減でき、特に、濾過装
置及び殺菌装置の機能低下による循環効率の低下を防止
でき、追焚き時の湯水の加熱を効率的に行うことができ
る。

【０００９】また、本発明の風呂装置は、浴槽に溜めた
湯水を追焚きによって加熱する風呂装置であって、所定
量の湯水を溜める浴槽内の湯水を加熱する追焚用熱交換
器（３）と、この追焚用熱交換器と前記浴槽との間に設
けられた循環経路（往き管１９、戻り管２３）と、この
循環経路を通して前記浴槽内の前記湯水を前記追焚用熱
交換器に循環させる循環ポンプ（４）と、この循環ポン
プと前記追焚用熱交換器との間の管路に併設された前記
湯水の濾過装置（５）及び殺菌装置（６）と、これら濾
過装置及び殺菌装置に対する上水側の管路（２６）の接
続を切り換える切換弁（流路切換弁１３、１４、２５）
とを備えて、前記濾過装置及び殺菌装置に前記濾過及び
殺菌時の湯水の通流方向とは反対方向に前記上水を通流
させて前記濾過装置及び殺菌装置を洗浄することを特徴
とする。

【００１０】このような構成としたことにより、機能が
低下した濾過装置及び殺菌装置を効率的に洗浄し、機能
の回復を速やかに行うことができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施
の形態を参照して詳細に説明する。

【００１２】図１は、本発明の風呂装置の一実施形態を
示している。図１において、給湯装置１には給湯用熱交
換器２、追焚用熱交換器３及び温水の強制循環手段とし
ての循環ポンプ４が設けられるとともに、循環ポンプ４
と追焚用熱交換器３との間には、循環経路と並列に設け
られた管路２６に循環する湯水を濾過及び殺菌する濾過
装置５及び殺菌装置６が設けられている。

【００１３】給湯用熱交換器２と追焚用熱交換器３との
間には、給湯用熱交換器２からの温水を一時的に貯留す
るとともに追焚用熱交換器３への温水供給量を調節する
ためのホッパ７が介在している。このホッパ７と循環ポ
ンプ４との間における上水側の管路２７には流量センサ
８が設けられる。また、追焚用熱交換器３の温水入口側
から出口側に至るバイパス管路９、１０が設けられると
ともに、このバイパス管路９には流量センサ８の検知信
号に基づき、追焚用熱交換器３からの温水の流量制御を
行う温水制御弁１１が設けられ、さらに、バイパス管路
１０には流路開閉弁１２が設けられる。

【００１４】また、濾過装置５及び殺菌装置６は互いに
直列に配置され、この濾過装置５及び殺菌装置６の温水
流入側、流出側には第１及び第２の流路切換弁１３、１
４が設けられ、この流路切換弁１３、１４を切り換える
ことにより濾過装置５及び殺菌装置６の逆洗が行われる
ようにしたもので、排水口１５は濾過装置５及び殺菌装
置６の逆洗水を排出するためのものである。

【００１５】給湯用熱交換器２とホッパ７間には給水口
１６からの水と給湯用熱交換器２からの温水を導入して
混合する温水混合手段１７が設けられ、ホッパ７及び台
所等、外部へ給湯するための給湯口１８ヘ温水を供給す
るようになっている。

【００１６】この給湯装置１と浴槽２８との間には温水
循環供給経路が設けられており、即ち、追焚用熱交換器
３と浴槽２８とは、温水供給通路である往き管１９を介
して接続され、往き管１９は浴槽２８に設けられた追焚
用循環金具２０に連絡接続される。また、この追焚用循
環金具２０には、気泡浴を行うためのエアを温水に混入
させるエア電磁弁２１が設けられている。さらに、浴槽
２８の底部には、湯水取入口２２が設けられ、湯水取入
口２２から湯水を給湯装置１の循環ポンプ４に還流する
ための戻り管２３が設けられる。この戻り管２３には、
浴槽２８の湯水を循環ポンプ４に還流するための追焚循
環経路を開閉する流路開閉弁２４及びホッパ７からの温
水を供給遮断する第３の流路切換弁２５が介在してい
る。

【００１７】以上の構成に基づいて、その動作を説明す
る。

【００１８】給湯用熱交換器２の熱交換作用によって加
温された温水は、温水混合手段１７に至り、給水口１６
からの水との混合によって所定の湯温にされて一時的に
ホッパ７に貯留される。また、温水は温水混合手段１７
から給湯口１８に供給され、台所その他へ給湯される。

【００１９】そして、温水は循環ポンプ４によってホッ
パ７から流量センサ８、流路切換弁２５、循環ポンプ
４、バイパス管路９、温水制御弁１１を介して往き管１
９に至り、浴槽２８に注湯される。この場合、循環ポン
プ４を通して浴槽２８側に供給される水量はホッパ７と
循環ポンプ４との間に設けられた流量センサ８によって
検知され、この検知信号に基づいて温水制御弁１１の開
度が制御され、往き管１９を通して浴槽２８側に温水が
供給される。また、温水の一部は追焚用熱交換器３へ供
給され、追焚用熱交換器３において熱交換がなされて往
き管１９を介して浴槽２８へ注湯される。

【００２０】浴槽２８への注湯量が多いために給湯用熱
交換器２の熱交換の能力を越える場合、設定温度より浴
槽２８に注湯される湯温が低下することが予想される
が、温水は追焚用熱交換器３を通して加熱されるので、
所定の湯温の温水が短時間で注湯される。なお、注湯量
がさらに増大する場合、流路開閉弁１２を開成させバイ
パス管路１０に温水を通過させて給湯することもでき
る。

【００２１】このように注湯が完了した後、図２に示す
ように、流路開閉弁２４が開成されることで流路が切り
換えられ、追焚き運転が開始される。この場合、濾過装
置５及び殺菌装置６の流路切換弁１３、１４は切り換え
られており、濾過装置５及び殺菌装置６に温水が通流さ
れるように流路が形成される。また、温水は循環ポンプ
４の作用下に、循環ポンプ４を介して濾過装置５及び殺
菌装置６に供給される一方、追焚用熱交換器３に供給さ
れ熱交換が行われる。このように追焚運転の際、温水は
濾過装置５によって温水中の汚れが除去されるとともに
殺菌装置６によって殺菌され、湯水の浄化が行われる。
この場合、湯水の濾過及び殺菌は、循環経路と並列を成
す管路を通じて行われ、循環ポンプ４の負担が軽減され
ており、濾過装置５及び殺菌装置６の機能が低下した場
合でも、循環効率の低下はなく、追焚き時の加熱効率の
低下が防止できる。

【００２２】そして、濾過装置５及び殺菌装置６は、流
路を切り換えて逆洗することにより、能力を維持させる
ことができる。すなわち、図３に示すように、制御部に
よって流路切換弁１３、１４が切り換えられ、逆洗流路
が形成される。温水は、流路切換弁１４、殺菌装置６、
濾過装置５、流路切換弁１３を通流して排水口１５に至
り、排水される。逆洗は必要に応じて行われる。

【００２３】なお、本発明は、ホッパ７を使用しないで
注湯する風呂装置にも適用可能である。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果が得られる。 ａ．追焚き時、湯水を循環経路と並列に設けられた管路
の濾過装置及び殺菌装置を通して循環させるようにした
ため、湯水の浄化とともに湯水の循環効率の低下がな
く、濾過装置及び殺菌装置を設置したことによる追焚き
効率の低下を防止できる。 ｂ．機能が低下した濾過装置及び殺菌装置は、追焚き時
とは異なる方向に上水側の温水を通過させて効率よく洗
浄でき、機能の回復を速やかに行うことができ、浴槽内
の湯水を清潔に維持することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の風呂装置の一実施形態を示す系統図で
ある。

【図２】追焚き運転時の湯水の循環、濾過及び殺菌を示
す図である。

【図３】濾過装置及び殺菌装置の逆洗を示す図である。

【符号の説明】 １ 給湯装置 ３ 追焚用熱交換器 ４ 循環ポンプ ５ 濾過装置 ６ 殺菌装置 １３ 第１の流路切換弁 １４ 第２の流路切換弁 １９ 往き管 ２３ 戻り管 ２５ 第３の流路切換弁 ２６ 管路 ２７ 管路 ２８ 浴槽

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴槽に溜めた湯水を追焚きによって加熱
   する風呂装置であって、 所定量の湯水を溜める浴槽内の湯水を加熱する追焚用熱
   交換器と、 この追焚用熱交換器と前記浴槽との間に設けられた循環
   経路と、 この循環経路を通して前記浴槽内の前記湯水を前記追焚
   用熱交換器に循環させる循環ポンプと、 この循環ポンプと前記追焚用熱交換器との間の管路に併
   設された前記湯水の濾過装置及び殺菌装置と、 を備えて、追焚き時、前記循環ポンプにより前記追焚用
   熱交換器に循環させる湯水の一部を前記濾過装置及び殺
   菌装置側に分流させて濾過及び殺菌を行うことを特徴と
   する風呂装置。
2. 【請求項２】 浴槽に溜めた湯水を追焚きによって加熱
   する風呂装置であって、 所定量の湯水を溜める浴槽内の湯水を加熱する追焚用熱
   交換器と、 この追焚用熱交換器と前記浴槽との間に設けられた循環
   経路と、 この循環経路を通して前記浴槽内の前記湯水を前記追焚
   用熱交換器に循環させる循環ポンプと、 この循環ポンプと前記追焚用熱交換器との間の管路に併
   設された前記湯水の濾過装置及び殺菌装置と、 これら濾過装置及び殺菌装置に対する上水側の管路の接
   続を切り換える切換弁と、 を備えて、前記濾過装置及び殺菌装置に前記濾過及び殺
   菌時の湯水の通流方向とは反対方向に前記上水を通流さ
   せて前記濾過装置及び殺菌装置を洗浄することを特徴と
   する風呂装置。