JPH1060137A - ポリグリコール酸シート及びその製造方法 - Google Patents

ポリグリコール酸シート及びその製造方法

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JPH1060137A JP9105161A JP10516197A JPH1060137A JP H1060137 A JPH1060137 A JP H1060137A JP 9105161 A JP9105161 A JP 9105161A JP 10516197 A JP10516197 A JP 10516197A JP H1060137 A JPH1060137 A JP H1060137A
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    • C08J2367/04Polyesters derived from hydroxy carboxylic acids, e.g. lactones

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強靭性、バリヤー性などに優れ、かつ、土中
崩壊性を示すポリグリコール酸シートを安価に提供する
こと。 【解決手段】 下記式(1) 【化1】 で表される繰り返し単位を含有し、(a)溶融粘度η*
〔温度(融点Tm+20℃)、剪断速度100/秒で測
定〕が500〜100,000Pa・s、(b)融点T
mが150℃以上、(c)溶融エンタルピーΔHmが2
0J/g以上、及び(d)無配向結晶化物の密度が1.
50g/cm3以上であるポリグリコール酸を含有する
熱可塑性樹脂材料を、Tm〜255℃の温度範囲でシー
ト状に溶融押出してなる引張強度が60MPa以上のポ
リグリコール酸シート、及び該熱可塑性樹脂材料を、T
m〜255℃の温度範囲で、Tダイからシート状に溶融
押出し、結晶化温度Tc1以下に急冷して、必要に応じ
て、熱固定するポリグリコール酸シートの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリグリコール酸
を含有する熱可塑性樹脂材料から形成されたシートに関
し、さらに詳しくは、強靭性、土中崩壊性、バリヤー性
に優れたポリグリコール酸シート、及びその製造方法に
関する。本発明のポリグリコール酸シートは、二次加工
することにより、例えば、電子レンジ用容器、レトルト
食品包材、高温滅菌可能な医用器具包材、熱湯注入型イ
ンスタント食品容器、卵パック、クッション材などとし
て、広範な分野で使用することができる。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチック廃棄物の増大が大き
な社会問題になっている。従来、高分子材料の多くは、
高性能と長期安定性を目的に開発され、生産されてきた
ので、自然環境の中では容易に分解されない。したがっ
て、不要となった大量のプラスチック廃棄物をどのよう
に処分し、管理するかが世界的規模で社会問題となって
いる。これらのプラスチック廃棄物の中には、ポリエチ
レン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポ
リエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、
ナイロンなどのポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニルなど
の塩素含有樹脂等の各種合成樹脂から形成されたシー
ト、及びこれらのシートを2次加工したトレーや容器な
どが含まれている。このような状況の下で、自然の中の
微生物によって分解される生分解性高分子が、環境に負
荷を与えない高分子材料として注目を集めている。生分
解性は、例えば、土壌中での崩壊性(土中崩壊性)試験
によって評価することができる。しかしながら、プラス
チックシートには、機械的特性、熱的特性、バリヤー
性、溶融加工性、経済性などが要求されるため、これら
の要求を十分に満足し、かつ、生分解性を示すプラスチ
ックシートは、いまだ得られていない。
【0003】従来の生分解性プラスチックシートの中
で、例えば、でん粉をベースにしたシートは、強靭性、
バリヤー性、耐水性の点で不満足であり、しかも溶融加
工が難しく、加工コストが高くなるという問題がある。
セルロースをベースにしたシートは、強靭性の点で不満
足であり、しかも溶融加工が難しく、加工コストが高く
なるという問題がある。微生物産生ポリエステルをベー
スにしたシートは、強靭性の点で不満足であり、特にコ
ストが高いという大きな問題がある。ポリこはく酸エス
テルなどの合成物型ポリエステルをベースとしたシート
は、強靭性、バリヤー性の点で不満足であり、しかも原
料のこはく酸やブタンジオールが相当高価であるという
問題がある。半合成物型ポリエステルであるポリ乳酸を
ベースとしたシートは、強靭性が不満足である。また、
原料として使用する光学活性体のL−乳酸には、高純度
が要求されるため、発酵というバイオプロセスにより製
造しなければならず、低コスト化には限界がある。さら
に、ポリ乳酸は、ガラス転移温度Tgが高いため、通常
のコンポスト化条件ではコンポスト化が難しいという問
題点もある。
【0004】合成ポリエステルフィルムであるポリグリ
コール酸をベースにしたフィルムとしては、Higgi
nsら(米国特許第2,676,945号)が、195
4年に、グリコリドの開環重合物ではなく、グリコール
酸を直接重縮合したポリマーを用いて、厚み3ミルの非
晶フィルムと、これを延伸した2軸延伸フィルムを開示
している。しかし、このグリコール酸の重縮合法は、グ
リコール酸を200℃以上の高温で約40時間もの長時
間加熱融合させるものであり、分解反応などの副反応を
伴い易い。したがって、この方法では、実用性のある高
分子量を持ったものは得られ難い。米国特許第2,67
6,945号の実施例中に、ポリマーの溶融粘度が約
2,000ポイズ(245℃)と記載されているが、こ
の溶融粘度値は、剪断速度がほぼゼロの場合に相当する
値である。この溶融粘度値を剪断速度100/秒の値に
換算すると、20ポイズ(245℃)程度の極めて小さ
な値になる。しかも、このポリマーは、副反応による不
安定な構造を含有している可能性が高い。したがって、
このような直接縮重合法によって得られたポリマーから
調製された押出フィルムは、引張強度が5,470ps
i(約39MPa)と極めて低いことにみられるよう
に、機械的強度が極めて貧弱であり、実用的には不満足
であるという問題点があった。
【0005】Gildingら〔POLYMER,
,1459(1979)〕が、グリコール酸コポリマ
ーの20%溶液からキャスト法により厚み250μmの
フィルム(グリコリド/ラクチド=90/10、70/
30、50/50等)を得ているが、溶媒を揮発させる
際に粗大球晶を生成し易く、したがって、このフィルム
は、極めて脆弱で、実用的な機械的強度が不満足なもの
である。特開平6−256480号公報及び特開平6−
256481号公報には、粘度平均分子量28万または
25万のポリグリコール酸を原料とし、これを280℃
で溶融押出し、キャストして未延伸シートとした後、1
60℃で縦方向に3倍及び横方向に4倍または3倍に延
伸して二軸延伸フィルムを得たことが開示されている
(各実施例3)。しかし、ポリグリコール酸は、約25
5℃を超える温度では熱分解し易くなり、280℃とい
う高温では、実際には殆ど熱分解してしまうため、満足
な未延伸シートを得ることはできない。当然のことなが
ら、そのような未延伸シートを二軸延伸しても、充分な
強度を有する二軸配向フィルムを得ることは、殆ど不可
能である。さらに、ポリグリコール酸の非晶シートは、
結晶化温度Tc1(約80℃前後)超過の温度下では結
晶化してしまい、特に160℃という高温では高度に結
晶化してしまうため、そのような延伸温度条件下で、例
えば、縦方向に3倍と横方向に3〜4倍の二軸延伸は、
極めて困難か事実上不可能である。したがって、これら
の公報に開示されている条件では、充分な高強度を有す
るシート及び配向フィルムを得ることはできない。ま
た、前記の粘度平均分子量25万または28万の意味や
その測定法も不明瞭である。したがって、これらの公報
は、技術水準に照らして、高分子量ポリグリコール酸を
現実に開示しているとは言い難い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、強靭
性、バリヤー性などに優れ、かつ、土中崩壊性を示すポ
リグリコール酸シートを安価に提供することにある。本
発明者らは、前記従来技術の問題点を克服するために鋭
意研究した結果、特定の物性を有するポリグリコール酸
を含有する熱可塑性樹脂材料から形成されたシートが、
引張強度が高く、伸度も満足でき、土壌分解性であると
共にバリヤー性にも優れ、しかも比較的安価に製造でき
ることを見いだした。
【0007】本発明の機械的強度に優れたポリグリコー
ル酸シートを得るためには、充分に高分子量のポリグリ
コール酸を用いることが必要であり、このようなポリグ
リコール酸は、例えばグリコリド(すなわち、グリコー
ル酸の環状2量体エステル)を、触媒(例えば、有機カ
ルボン酸錫、ハロゲン化錫、ハロゲン化アンチモン等の
カチオン触媒)の存在下に加熱して、塊状開環重合また
は溶液開環重合することにより得ることができる。優れ
た物性のポリグリコール酸を得るには、モノマーとして
高純度のグリコリドを使用することが必須である。高純
度のグリコリドは、グリコール酸オリゴマーを高沸点極
性有機溶媒と混合して、常圧下または減圧下に、該オリ
ゴマーの解重合が起こる温度に加熱し、該オリゴマーが
溶液相を形成している状態で解重合させて、生成したグ
リコリドを高沸点極性有機溶媒と共に溜出させ、溜出物
からグリコリドを回収する方法により、生産性よく得る
ことができる。
【0008】ポリグリコール酸からシートを作製する方
法としては、例えば、ポリグリコール酸単独あるいはポ
リグリコール酸を含有する組成物をTダイからシート状
に溶融押出する方法が挙げられる。ポリグリコール酸
は、CO、H2O、及びCH2O、あるいはエチレングリ
コールという極めて安価な原料を用いて、工業的に量産
することができる。ポリグリコール酸シートは、土中崩
壊性を有するため、環境に対する負荷が小さい。本発明
は、これらの知見に基づいて完成するに至ったものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記式
(1)
【0010】
【化3】 で表される繰り返し単位を含有し、(a)溶融粘度η*
〔温度(融点Tm+20℃)、剪断速度100/秒で測
定〕が500〜100,000Pa・s、(b)融点T
mが150℃以上、(c)溶融エンタルピーΔHmが2
0J/g以上、及び(d)無配向結晶化物の密度が1.
50g/cm3以上であるポリグリコール酸を含有する
熱可塑性樹脂材料を、Tm〜255℃の温度範囲でシー
ト状に溶融押出してなる引張強度が60MPa以上のポ
リグリコール酸シートが提供される。また、本発明によ
れば、下記式(1)
【0011】
【化4】 で表される繰り返し単位を含有し、(a)溶融粘度η*
〔温度(融点Tm+20℃)、剪断速度100/秒で測
定〕が500〜100,000Pa・s、(b)融点T
mが150℃以上、(c)溶融エンタルピーΔHmが2
0J/g以上、及び(d)無配向結晶化物の密度が1.
50g/cm3以上であるポリグリコール酸を含有する
熱可塑性樹脂材料を、Tm〜255℃の温度範囲で、T
ダイからシート状に溶融押出し、結晶化温度Tc1以下
に急冷して、さらに、必要に応じて、結晶化温度Tc1
〜(Tm+10℃)の温度範囲で1秒間ないし3時間、
緊張下または無緊張下で熱固定することを特徴とするポ
リグリコール酸シートの製造方法が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。ポリマー構造 本発明で使用するポリグリコール酸は、下記式(1)
【0013】
【化5】 で表される繰り返し単位を含有するポリマーである。ポ
リマー中、式(1)で表される繰り返し単位の割合は、
通常、70重量%以上、好ましくは80重量%以上、よ
り好ましくは90重量%以上である。式(1)で表され
る繰り返し単位の割合が70重量%未満であると、強靭
性、バリヤー性が低下したり、土中崩壊性が損なわれる
おそれが生じる。式(1)で表される繰り返し単位以外
の繰り返し単位としては、例えば、下記式(2)
【0014】
【化6】 (式中、n=1〜10、m=0〜10)で表される繰り
返し単位、下記式(3)
【0015】
【化7】 (式中、j=1〜10)で表される繰り返し単位、下記
式(4)
【0016】
【化8】 (式中、R1及びR2は、それぞれ独立に、水素原子また
は炭素数1〜10のアルキル基である。k=2〜10)
で表される繰り返し単位、下記式(5)
【0017】
【化9】 で表される繰り返し単位を挙げることができる。
【0018】これらの繰り返し単位(2)〜(5)を1
重量%以上の割合で導入することにより、ポリグリコー
ル酸ホモポリマーの融点Tmを下げ、ポリマーの加工温
度を下げることにより、溶融加工時の熱分解を低減する
ことができる。また、共重合によりポリグリコール酸の
結晶化速度を制御して、押出加工性や延伸加工性を改良
することもできる。一方、これらの繰り返し単位(2)
〜(5)が30重量%を超過すれば、ポリグリコール酸
が本来有する結晶性が損なわれ、得られるシートの強靭
性、耐熱性等が著しく低下するおそれがある。
【0019】ポリマー物性 〈分子量−溶融粘度〉本発明のシートの原料として使用
するポリグリコール酸は、高分子量ポリマーである。ポ
リマーの溶融粘度を分子量の指標とすることができる。
本発明で使用するポリグリコール酸は、温度(Tm+2
0℃)(すなわち、通常の溶融加工温度に相当する温
度)及び剪断速度100/秒において測定した溶融粘度
η*が、500〜100,000Pa・sであり、好ま
しくは1,000〜50,000Pa・s、より好まし
くは1,500〜20,000Pa・sである。ポリグ
リコール酸の溶融粘度η*が500Pa・s未満では、
シートに溶融成形する際に溶融体がドローダウンした
り、Tダイから溶融押出したシートが冷却中に変形して
溶融加工が困難であったり、あるいは得られたシートの
強靭性が不充分となったりするおそれがある。ポリグリ
コール酸の溶融粘度η*が100,000Pa・s超過
では、溶融加工に高い温度が必要となり、加工時にポリ
グリコール酸が熱劣化を起こすおそれがある。
【0020】〈熱的物性〉本発明で使用するポリグリコ
ール酸の融点Tmは、150℃以上であり、好ましくは
190℃以上、より好ましくは210℃以上である。本
発明で使用するポリグリコール酸の溶融エンタルピーΔ
Hmは、20J/g以上であり、好ましくは30J/g
以上、より好ましくは40J/g以上である。Tmが1
50℃未満及び/またはΔHmが20J/g未満のポリ
グリコール酸は、分子内の化学構造の乱れにより結晶化
度が低下し、その結果、Tm及び/またはΔHmが低く
なっていると推定される。したがって、このようなポリ
グリコール酸を用いて形成したシートは、強靭性が低
く、耐熱性も不充分なものとなるおそれがある。
【0021】〈密度〉本発明で使用するポリグリコール
酸は、無配向結晶化物の密度が1.50g/cm3以上
であり、好ましくは1.51g/cm3以上、より好ま
しくは1.52g/cm3以上である。密度が1.50
g/cm3未満の低密度ポリグリコール酸は、分子内の
化学構造の乱れ等により結晶化度が低下し、その結果、
密度が低下していると推定される。したがって、このよ
うな低密度のポリグリコール酸を用いて形成したシート
は、結晶化度が低く、強靭性、耐熱性が不充分となるお
それがある。
【0022】シートの一般特性 〈引張強度・伸度〉本発明のシートは、前記特定のポリ
グリコール酸を用いているために、引張強度が60MP
a以上であり、好ましくは80MPa以上、より好まし
くは100MPa以上、そして、しばしば130MPa
以上の充分に実用的な強度を有するシートである。本発
明のシートは、前記特定のポリグリコール酸を用いてい
るため、引張伸度が、通常5%以上、好ましくは7%以
上、より好ましくは9%以上の充分に実用的な伸度を有
するシートである。本発明のポリグリコール酸シート
は、高引張強度と高引張伸度とが相俟って、薄くても充
分に腰が強く、破れがたい強靭なシートである。薄膜化
によって、シートの目付を大巾に低減することができ、
低コストの土中崩壊性シートを提供することができる。
本発明のシートは、高引張強度と高引張伸度の特性を活
かして、真空成形、加圧成形などにより、シートの2次
加工を容易に行うことができる。引張強度が60MPa
未満及び/または引張伸度が5%未満のシートは、2次
加工する際に破れ易かったり、また、得られたシート成
形物の腰が弱く、破れ易いものになるおそれがある。
【0023】〈厚み〉本発明のシートの厚みは、通常、
0.01〜5mm、好ましくは0.05〜4mm、より
好ましくは0.1〜3mmである。厚みが0.01mm
未満のシートは、ポリグリコール酸をTダイから溶融押
出して成形する際にドローダウンしたり、破れたりし易
く、製造が困難であることに加えて、得られたシート
も、腰が弱く、破れ易いなどの問題があり好ましくな
い。一方、厚みが5mmを越えるシートは、シート製造
過程で、シートの表面部と中心部とがその結晶化の時間
的ずれにより不均一結晶構造を生じ易く、これにより得
られるシートの強靭性が劣化するおそれがある。
【0024】〈土中崩壊性〉本発明のシートは、環境負
荷の少ない土中崩壊性シートである。すなわち、本発明
のポリグリコール酸のシートは、土壌中に深さ10cm
で埋設した場合、通常、24カ月以内、好ましくは12
カ月以内に崩壊して、原形を失ってしまう。従来のポリ
乳酸のシートは、ガラス転移温度Tgが高過ぎるため、
通常の条件でコンポスト化が難しいという問題点があ
る。これに対して、本発明のシートは、Tgがそれほど
高くないポリグリコール酸から形成されているために、
通常の条件によるコンポスト化が可能である。
【0025】ハイバリヤーシート 前記特定のポリグリコール酸を用いることにより、酸素
透過度が小さいシートを得ることができる。すなわち、
本発明のシートは、酸素透過度(温度23℃、相対湿度
80%で測定;厚み25μmに換算)が、通常、100
cc/m2・day・atm以下、好ましくは50cc
/m2・day・atm以下、より好ましくは30cc
/m2・day・atm以下のハイバリヤー性を示す。
本発明のシートは、炭酸ガスバリヤー性にも優れてお
り、炭酸ガス透過度(温度23℃、相対湿度80%で測
定;厚み25μmに換算;JIS K−7126に準
拠)が、通常、300cc/m2・day・atm以
下、好ましくは200cc/m2・day・atm以
下、より好ましくは50cc/m2・day・atm以
下のハイバリヤー性を示す。
【0026】シートの製造方法 〈原料ポリマー〉本発明のシートの原料となるポリグリ
コール酸は、下記の方法によって製造することができ
る。 ポリグリコール酸は、グリコリド(すなわち、1,4
−ジオキサン−2,5−ジオン)を、少量の触媒(例え
ば、有機カルボン酸錫、ハロゲン化錫、ハロゲン化アン
チモン等のカチオン触媒)の存在下に、約120〜25
0℃の温度に加熱して、開環重合する方法によって得る
ことができる。開環重合は、塊状重合法及び溶液重合法
によることが好ましい。また、ポリグリコール酸は、
グリコール酸またはグリコール酸アルキルエステルを、
触媒の存在下または不存在下に、加熱して、脱水または
脱アルコールする重縮合法によって得ることができる。
【0027】ポリグリコール酸共重合体を得るには、上
記またはの方法において、コモノマーとして、例え
ば、シュウ酸エチレン(すなわち、1,4−ジオキサン
−2,3−ジオン)、ラクチド、ラクトン類(例えば、
β−プロピオラクトン、β−ブトロラクトン、ピバロラ
クトン、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、β
−メチル−δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン
等)、トリメチレンカーボネート、及び1,3−ジオキ
サンなどの環状モノマー;乳酸、3−ヒドロキシプロパ
ン酸、3−ヒドロキシブタン酸、4−ヒドロキシブタン
酸、6−ヒドロキシカプロン酸などのヒドロキシカルボ
ン酸またはそのアルキルエステル;エチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール等の脂肪族ジオールと、琥
珀酸、アジピン酸等の脂肪族ジカルボン酸またはそのア
ルキルエステルとの実質的に等モルの混合物;またはこ
れらの2種以上を、グリコリド、グリコール酸、または
グリコール酸アルキルエステルと適宜組み合わせて共重
合すればよい。また、ポリグリコール酸共重合体は、ポ
リグリコール酸と、前記式(2)〜(4)から選ばれる
繰り返し単位を有する他の重合体とを、加熱下にエステ
ル交換反応させることによって得られたものであっても
よい。前記製造方法のうち、のグリコリドの開環重合
法が、高分子量のポリグリコール酸が得られ易いので、
好ましい。
【0028】前記の方法において、モノマーとして使
用するグリコリドとしては、従来のグリコール酸オリゴ
マーの昇華解重合法によって得られるものよりも、本発
明者らが開発した「溶液相解重合法」(特願平8−48
000号)によって得られるものの方が、高純度であ
り、しかも高収率で大量に得ることができるので好まし
い。モノマーとして高純度のグリコリドを用いることに
より、高分子量のポリグリコール酸を容易に得ることが
できる。溶液相解重合法では、(1)グリコール酸オリ
ゴマーと230〜450℃の範囲内の沸点を有する少な
くとも一種の高沸点極性有機溶媒とを含む混合物を、常
圧下または減圧下に、該オリゴマーの解重合が起こる温
度に加熱して、(2)該オリゴマーの融液相の残存率
(容積比)が0.5以下になるまで、該オリゴマーを該
溶媒に溶解させ、(3)同温度で更に加熱を継続して該
オリゴマーを解重合させ、(4)生成した2量体環状エ
ステル(すなわち、グリコリド)を高沸点極性有機溶媒
と共に溜出させ、(5)溜出物からグリコリドを回収す
る。
【0029】高沸点極性有機溶媒としては、例えば、ジ
(2−メトキシエチル)フタレートなどのフタル酸ビス
(アルコキシアルキルエステル)、ジエチレングリコー
ルジベンゾエートなどのアルキレングリコールジベンゾ
エート、ベンジルブチルフタレートやジブチルフタレー
トなどの芳香族カルボン酸エステル、トリクレジルホス
フェートなどの芳香族リン酸エステル等を挙げることが
でき、該オリゴマーに対して、通常、0.3〜50倍量
(重量比)の割合で使用する。高沸点極性有機溶媒と共
に、必要に応じて、該オリゴマーの可溶化剤として、ポ
リプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、テ
トラエチレングリコールなどを併用することができる。
グリコール酸オリゴマーの解重合温度は、通常、230
℃以上であり、好ましくは230〜320℃である。解
重合は、常圧下または減圧下に行うが、0.1〜90.
0kPa(1〜900mbar)の減圧下に加熱して解
重合させることが好ましい。
【0030】〈熱可塑性樹脂材料〉本発明では、ポリグ
リコール酸シートの原料として、前記特定のポリグリコ
ール酸を含有する熱可塑性樹脂材料を使用する。熱可塑
性樹脂材料としては、ポリグリコール酸のニートレジン
を単独で使用することができる。また、熱可塑性樹脂材
料としては、ポリグリコール酸に、本発明の目的を阻害
しない範囲内において、無機フィラー、他の熱可塑性樹
脂、可塑剤などを配合した組成物を使用することができ
る。より具体的には、ポリグリコール酸100重量部に
対して、0〜100重量部の無機フィラー、0〜100
重量部の他の熱可塑性樹脂、0〜200重量部の可塑剤
などを配合した組成物(コンパウンド)を用いることが
できる。無機フィラーまたは他の熱可塑性樹脂が100
重量部超過し、あるいは可塑剤が200重量部超過する
と、得られるシートの引張強度、耐熱収縮性が不足し、
また、溶融加工性が低下するおそれがある。
【0031】無機フィラーとしては、アルミナ、シリ
カ、シリカアルミナ、ジルコニア、酸化チタン、酸化
鉄、酸化ホウ素、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、
リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、ケイ酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、硫酸マ
グネシウム、カオリン、タルク、マイカ、フェライト、
炭素、ケイ素、窒化ケイ素、二硫化モリブデン、ガラ
ス、チタン酸カリウム等の粉末、ウイスカー、繊維等が
挙げられる。これらは、それぞれ単独で、あるいは2種
以上を組み合わせて使用することができる。無機フィラ
ーは、ポリグリコール酸100重量部に対して、通常0
〜100重量部の割合で使用されるが、製膜性、強靭性
を考慮すると、好ましくは0.01〜10重量部、より
好ましくは0.05〜5重量部の範囲で用いることが望
ましい。
【0032】他の熱可塑性樹脂としては、例えば、乳酸
の単独重合体及び共重合体、シュウ酸エチレンの単独重
合体及び共重合体、ε−カプロラクトンの単独重合体及
び共重合体、ポリこはく酸エステル、ポリヒドロキシブ
タン酸、ヒドロキシブタン酸−ヒドロキシ吉草酸共重合
体、酢酸セルロース、ポリビニルアルコール、でん粉、
ポリグルタミン酸エステル、天然ゴム、ポリエチレン、
ポリプロピレン、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、ア
クリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、ポリメチルメ
タクリレート、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン−
スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン・ブチ
レン−スチレンブロック共重合体、ABS樹脂、MBS
樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体等が挙げら
れる。これらの熱可塑性樹脂は、それぞれ単独で、ある
いは2種以上を組み合わせて使用することができる。他
の熱可塑性樹脂は、ポリグリコール酸100重量部に対
して、通常0〜100重量部の割合で使用されるが、強
靭性、土中崩壊性を考慮すると、好ましくは50重量部
以下、より好ましくは30重量部以下の割合で使用する
ことが望ましい。
【0033】可塑剤としては、ジ(メトキシエチル)フ
タレート、ジオクチルフタレート、ジエチルフタレー
ト、ベンジルブチルフタレート等のフタル酸エステル;
ジエチレングリコールジベンゾエート、エチレングリコ
ールジベンゾエート等の安息香酸エステル;アジピン酸
オクチル、セバチン酸オクチル等の脂肪族二塩基酸エス
テル;アセチルクエン酸トリブチル等の脂肪族三塩基酸
エステル;リン酸ジオクチル、リン酸トリクレジル等の
リン酸エステル;エポキシ化大豆油等のエポキシ系可塑
剤;ポリエチレングリコールセバケート、ポリプロピレ
ングリコールラウレート等のポリアルキレングリコール
エステル;等が挙げられる。これらの可塑剤は、それぞ
れ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用するこ
とができる。可塑剤は、ポリグリコール酸100重量部
に対して、通常0〜200重量部の割合で使用される
が、製膜性、強靭性、耐熱収縮性を考慮すると、好まし
くは100重量部以下、より好ましくは50重量部以下
の割合で使用することが望ましい。
【0034】本発明では、必要に応じて、熱安定剤、光
安定剤、防湿剤、防水剤、揆水剤、滑剤、離型剤、カッ
プリング剤、顔料、染料などの各種添加剤を熱可塑性樹
脂材料に添加することができる。これら各種添加剤は、
それぞれの使用目的に応じて有効量が使用される。組成
物は、常法により、ポリグリコール酸と、無機フィラ
ー、熱可塑性樹脂、可塑剤、各種添加剤などの他の成分
の一種以上とを混練押出機に供給し、シリンダー温度T
m〜255℃の温度(通常、150〜255℃)で溶融
混練し、ストランド状に押出し、冷却、カットしてペレ
ット状にして製造される。
【0035】〈シート〉本発明のシートは、ポリグリコ
ール酸のニートレジンまたは該ポリグリコール酸を含有
する組成物をシート状に溶融押出し、必要に応じて熱固
定することにより製造することができる。溶融押出成形
法としては、Tダイ法が好ましい。好ましいシートの製
造方法は、以下のとおりである。熱可塑性樹脂材料を、
Tダイを装着した押出機に供給し、Tm〜255℃の温
度(通常150〜255℃)でシート状に押出し、冷却
ロール、冷溶媒等により結晶化温度Tc1以下、好まし
くはガラス転移温度Tg以下に急冷してシートを得る。
シートを、必要に応じて、結晶化温度Tc1〜(Tm+
10℃)の温度範囲(通常70〜240℃)で1秒間な
いし3時間、緊張下または無緊張下で熱固定することに
より、熱固定シートを得ることができる。冷却ロールの
代わりに、あるいは冷却ロールの前に、延伸ロールを配
置して、シートを縦方向(M方向)に延伸すれば、一軸
配向シートを製造することができる。溶融押出温度が2
55℃超過では、ポリマーの熱分解が起こり易くなり、
それに伴って分子量の急激な低下や発泡が起こり、二次
加工ができにくい劣悪な性状のシートになるおそれがあ
る。
【0036】〈2次加工〉本発明のポリグリコール酸シ
ートは、例えば、真空成形機、加圧成形機、マッチモー
ルド成形機を用い、Tg〜(Tm+10℃)の温度(通
常30〜240℃)でシート・フォーミングすることに
よって、シートに凹凸や深絞り等の立体形状を付与し、
必要に応じて、さらに打ち抜きすることによって、各種
のシート成形物を製造することができる。
【0037】用途 本発明のポリグリコール酸シートは、強靭性、耐熱性、
透明性等の特徴を活かして、各種の用途に使用すること
ができる。本発明のシートは、通常、二次加工して各種
成形品とされる。本発明のシートの耐熱性を活かした用
途としては、例えば、電子レンジ用容器(トレイ、カッ
プ等)、レトルト食品包材、高温滅菌可能な医用器具包
材、熱湯注入型のインスタント食品容器(カップ等)、
各種使い捨て食器(例、スープ皿)を挙げることができ
る。本発明のシートの強靭性を活かした用途としては、
例えば、卵パック、クッション材、文房具、人形ケース
を挙げることができる。
【0038】
【実施例】以下に、合成例、実施例、及び比較例を挙げ
て、本発明についてより具体的に説明する。物性の測定法 (1)溶融粘度η* ポリマーの分子量の指標として、溶融粘度η*を測定し
た。試料として、各ポリマーの厚み約0.2mmの非晶
シートを約150℃で5分間加熱して結晶化させたもの
を用い、D=0.5mm、L=5mmのノズル装着キャ
ピログラフ〔東洋精機(株)製〕を用いて、温度(Tm
+20℃)、剪断速度100/秒で測定した。 (2)ポリマーの熱的性質:試料として、各ポリマーの
厚み約0.2mmの非晶シートを用い、示差走査熱量計
(DSC;Mettler社製TC−10A型)を用
い、窒素ガス気流下、10℃/分の速度で昇温し、結晶
化温度(Tc1)、融点(Tm)、及び溶融エンタルピ
ー(ΔHm)を測定した。ただし、ガラス転移温度(T
g)は、5℃/分の昇温速度で測定した。 (3)無配向結晶化物の密度 試料として、各ポリマーの厚み約0.2mmの非晶シー
トを150℃で5分間熱固定したものを用いて、JIS
R−7222(n−ブタノールを用いたピクノメータ
ー法)に準拠して測定した。 (4)シートの厚み マイクロメーター(μ−mate、SONY社製)を用
い、試料シートの10カ所の厚みを測定し、平均値を求
めた。 (5)シート密度 塩化亜鉛水溶液浮沈法により、比重の異なる塩化亜鉛・
塩酸水溶液を調製し、20℃で、サンプルシート片を浸
漬して、浮沈状態を観察して測定した。 (6)引張強度及び伸度 テンシロン(Toyo Baldwin社製)を用い、
巾10mmの短冊形試料片を、試料長が30mmになる
ようにクランプではさみ、23℃、引張速度100mm
/分で測定した。 (7)バリヤー性 各シートサンプルにつき、GLサイエンス社製両面加湿
式ガス透過試験を用いて、温度23℃、80%RHにお
いて、JIS K−7126に準拠して、酸素及び炭酸
ガスの透過度を測定し、厚み25μmに換算した。 (8)土中崩壊性 シートを約3cmの短冊状に切断し、畑地の土壌中の深
さ約10cmのところに埋設し、半月毎に掘り出して形
状を観察した。形状がくずれ始める時期を観察し、24
カ月以内に崩壊を始めた場合を土中崩壊性ありと評価し
た。
【0039】[合成例1]モノマーの合成 10リットルオートクレーブに、グリコール酸〔和光純
薬(株)製〕5.5kgを仕込み、撹拌しながら、17
0℃から200℃まで約2時間かけて昇温加熱し、生成
水を溜出させながら、縮合させた。次いで、20kPa
(200mbar)に減圧し2時間保持して、低沸分を
溜出させ、グリコール酸オリゴマーを調製した。オリゴ
マーの融点Tmは、205℃であった。グリコール酸オ
リゴマー1.3kgを10リットルのフラスコに仕込
み、溶媒としてベンジルブチルフタレート5.5kg
〔純正化学(株)製〕及び可溶化剤としてポリプロピレ
ングリコール〔純正化学(株)製、#400〕165g
を加え、窒素ガス雰囲気中、5kPa(50mbar)
の減圧下、270℃に加熱して、当該オリゴマーの「溶
液相解重合」を行い、生成したグリコリドをベンジルブ
チルフタレートと共溜出させた。得られた共溜出物に約
2倍容のシクロヘキサンを加えて、グリコリドをベンジ
ルブチルフタレートから析出させ、濾別した。これを、
酢酸エチルを用いて再結晶し、減圧乾燥した。約75%
の収率でグリコリドを得た。
【0040】[ポリマー調製例1]合成例1で得たグリ
コリド220gを、PFA製シリンダーに仕込み、窒素
ガスを吹き込みながら約30分間室温で乾燥した。次い
で、触媒としてSnCl4・6.5H2Oを0.044g
添加し、窒素ガスを吹き込みながら170℃に2時間保
持して重合した。重合終了後、シリンダーを室温まで冷
却し、シリンダーから取り出した塊状ポリマーを約3m
m以下の細粒に粉砕し、約150℃、約0.1kPaで
一晩減圧乾燥し、残存モノマーを除去してポリグリコー
ル酸〔ポリマー(P−1)〕を得た。同じ方法を繰り返
して、必要量のポリマー(P−1)を調製した。
【0041】[ポリマー調製例2]グリコリド220g
に代えて、グリコリド210gとシュウ酸エチレン
(1,4−ジオキサン・2,3−ジオン)10gとの混
合物を用いたこと以外は、ポリマー調製例1と同様にし
て重合と後処理を行い、グリコール酸−シュウ酸エチレ
ン共重合体〔ポリマー(P−2)〕を得た。同じ方法を
繰り返して、必要量のポリマー(P−2)を調製した。
【0042】[ポリマー調製例3]グリコリド220g
に代えて、グリコリド210gとL−(−)ラクチド1
0gとの混合物を用いたこと以外は、ポリマー調製例1
と同様にして重合と後処理を行い、グリコール酸−ラク
チド共重合体〔ポリマー(P−3)〕を得た。同じ方法
を繰り返して、必要量のポリマー(P−3)を調製し
た。
【0043】[ポリマー調製例4]L−(−)ラクチド
〔東京化成(株)製〕をエタノールで再結晶して精製し
た。精製したL−(−)ラクチド220gをPFA製シ
リンダーに仕込み、窒素ガスを吹き込みながら約30分
間室温で乾燥した。次いで、触媒としてオクタン酸錫を
0.055g添加し、窒素ガスを吹き込みながら130
℃10時間保持して重合した。重合終了後、シリンダー
を室温まで冷却し、シリンダーから取り出した塊状ポリ
マーを約3mm以下の細粒に粉砕し、約100℃、約
0.1kPaで一晩減圧乾燥し、残存モノマーを除去し
てポリラクチド〔ポリマー(CP−1)〕を得た。同じ
方法を繰り返して、必要量のポリマー(CP−1)を調
製した。
【0044】[ポリマー調製例5]グリコール酸に0.
1重量%のトリフェニルホスファイト、0.01重量%
の3酸化アンチモンを加え、窒素ガスを流しながら20
0℃、約1.5時間加熱して脱水した。次いで、約0.
7時間かけて0.1〜0.6kPaまで減圧にした。次
いで、攪拌翼を挿入し、攪拌しながら0.1〜0.6k
Paで約0.7時間かけて220℃まで昇温した。次い
で、できるだけ減圧度を上げて11時間継続した。その
間、時々ポリマーが固化すると245℃まで昇温して、
溶融した。得られた粗ポリマーを粉砕し、20メッシュ
スクリーンで篩分し、フラスコに仕込み、加熱して再融
し、真空下、攪拌しながら218℃、24時間加熱し
て、残存グリコリドを追出し、重縮合型ポリグリコール
酸〔ポリマー(CP−2)〕を収率約60%で得た。合
成例2〜6により得られた各ポリマーの物性を表1に示
す。
【0045】
【表1】 (*1)GA=グリコリド、EX=シュウ酸エチレン、
LA=L−ラクチド。
【0046】[実施例1]ポリマー(P−1)を3mm
φのノズルを装着した小型二軸混練押出機に窒素ガス流
下で供給し、溶融温度約230〜235℃でストランド
状に押出し、空冷してカットし、ペレット(No.1)
を得た。このペレット(No.1)をコートハンガー型
Tダイを装着した小型押出機に窒素ガス気流下で供給
し、溶融樹脂温約230℃でシート状に押出し、所望の
長さに裁断してシート(S1−1)を得た。
【0047】[実施例2]ポリマー(P−2)100重
量部に0.1重量部のアルミナ粉末を添加したものを用
い、溶融温度を約225〜230℃にしたこと以外は、
実施例1と同様にして、ペレット(No.2)を調製し
た。このペレット(No.2)を用いて、溶融樹脂温を
約225℃としたこと以外は、実施例1と同様にして、
シート(S2−1)を得た。
【0048】[実施例3]ポリマー(P−3)100重
量部に0.1重量部のタルクを添加したものを用い、溶
融温度を約225〜230℃としたこと以外は、実施例
1と同様にしてペレット(No.3)を調製した。この
ペレット(No.3)を用いて、溶融樹脂温度を約22
5℃にしたこと以外は、実施例1と同様にして、シート
(S3−1)を得た。
【0049】[比較例1]ポリマー調製例4で得たポリ
マー(CP−1)を用いて、溶融温度を約185〜19
0℃としたこと以外は、実施例1と同様にして、ペレッ
ト(No.C1)を調製した。このペレット(No.C
1)を用いて、溶融樹脂温を約185℃としたこと以外
は、実施例1と同様にして、シート(SC1−1)を得
た。
【0050】[比較例2]ポリマー調製例5で得た重縮
合型ポリマー(CP−2)を用いて、実施例1と同様に
してペレット(No.C2)を調製した。このペレット
(No.C2)を用いて245〜250℃で押出してシ
ートの成形を試みた。ポリマーの溶融粘度η*が低すぎ
て、溶融シートを引き取り、冷却ロールで冷却するまで
の間にドローダウンが起り易かったが、かろうじてシー
ト(SC2−1)を得た。
【0051】[比較例3]シート状物の押出を溶融樹脂
温度260℃という高い温度で行ったほかは、実施例1
と同様にして、ペレット(No.1)を用いてシートの
作製を試みたが、溶融押出中に樹脂の分解が激しく、正
常なシートを得ることができなかったので中止した。こ
れらの実施例及び比較例により得られた各シートの物性
の測定結果を表2に一括して示す。
【0052】
【表2】
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、強靭性、バリヤー性に
優れ、かつ、土中崩壊性を示すシートを安価に提供する
ことができる。本発明のシートは、強靭性、ハイバリヤ
ー性、高透明性の特徴を有しているので、二次加工する
ことにより、それらの特徴を活かした用途、例えば、電
子レンジ用容器、レトルト食品包材、医用器具包材、イ
ンスタント食品容器、各種使い捨て食器、卵パック、ク
ッション材、文房具、人形ケースなどの材料として好適
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 7:00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1) 【化1】 で表される繰り返し単位を含有し、(a)溶融粘度η*
    〔温度(融点Tm+20℃)、剪断速度100/秒で測
    定〕が500〜100,000Pa・s、(b)融点T
    mが150℃以上、(c)溶融エンタルピーΔHmが2
    0J/g以上、及び(d)無配向結晶化物の密度が1.
    50g/cm3以上であるポリグリコール酸を含有する
    熱可塑性樹脂材料を、Tm〜255℃の温度範囲でシー
    ト状に溶融押出してなる引張強度が60MPa以上のポ
    リグリコール酸シート。
  2. 【請求項2】 土中崩壊性である請求項1記載のシー
    ト。
  3. 【請求項3】 酸素透過度(温度23℃、相対湿度80
    %で測定;厚み25μmに換算)が100cc/m2
    day・atm以下である請求項1または2記載のシー
    ト。
  4. 【請求項4】 炭酸ガス透過度(温度23℃、相対湿度
    80%で測定;厚み25μmに換算)が300cc/m
    2・day・atm以下である請求項1ないし3のいず
    れか1項に記載のシート。
  5. 【請求項5】 前記熱可塑性樹脂材料が、ポリグリコー
    ル酸単独、あるいはポリグリコール酸と、無機フィラ
    ー、他の熱可塑性樹脂、及び可塑剤からなる群より選ば
    れる少なくとも一種との組成物である請求項1ないし4
    のいずれか1項に記載のシート。
  6. 【請求項6】 ポリグリコール酸が、グリコリドの単独
    開環重合体、あるいはグリコリド70重量%以上100
    重量%未満と、シュウ酸エチレン、ラクチド、ラクトン
    類、トリメチレンカーボネート、及び1.3−ジオキサ
    ンからなる群より選ばれる少なくとも一種の環状コモノ
    マー0重量%超過30重量%未満との開環共重合体であ
    る請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシート。
  7. 【請求項7】 下記式(1) 【化2】 で表される繰り返し単位を含有し、(a)溶融粘度η*
    〔温度(融点Tm+20℃)、剪断速度100/秒で測
    定〕が500〜100,000Pa・s、(b)融点T
    mが150℃以上、(c)溶融エンタルピーΔHmが2
    0J/g以上、及び(d)無配向結晶化物の密度が1.
    50g/cm3以上であるポリグリコール酸を含有する
    熱可塑性樹脂材料を、Tm〜255℃の温度範囲で、T
    ダイからシート状に溶融押出し、結晶化温度Tc1以下
    に急冷して、さらに、必要に応じて、結晶化温度Tc1
    〜(Tm+10℃)の温度範囲で1秒間ないし3時間、
    緊張下または無緊張下で熱固定することを特徴とするポ
    リグリコール酸シートの製造方法。
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