JPH1059967A - 新規3−(ピペリド−4−イル)−1,2−ベンゾイソオキサゾール及び3−(ピペラジン−4−イル)−1,2−ベンゾイソオキサゾール化合物、その製造方法、並びにそれを含有する医薬組成物 - Google Patents

新規3−(ピペリド−4−イル)−1,2−ベンゾイソオキサゾール及び3−(ピペラジン−4−イル)−1,2−ベンゾイソオキサゾール化合物、その製造方法、並びにそれを含有する医薬組成物

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JPH1059967A
JPH1059967A JP9138264A JP13826497A JPH1059967A JP H1059967 A JPH1059967 A JP H1059967A JP 9138264 A JP9138264 A JP 9138264A JP 13826497 A JP13826497 A JP 13826497A JP H1059967 A JPH1059967 A JP H1059967A
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Jean Louis Peglion
ジャン−ルイ・ペリヨン
Mark Millan
マルク・ミラン
Mauricette Brocco
モーリセット・ブロッコ
Valerie Audinot
ヴァレリー・オディノ
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ADIR SARL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 錐体外路系副作用の少ない、ハロペリドール
又はリスペリドンに匹敵する抗精神病活性を有し、特に
抗精神病、抗不安及び抗攻撃性薬として使用することの
できる化合物を提供する。 【解決手段】 式(I): 【化11】 〔式中、Aは、炭素数1〜10の直鎖もしくは分岐鎖状
アルキルなどを表し;mは、ゼロ又は1を表し;nは、
1又は2を表し;Eは、N又はCHを表し;そしてY
は、水素などを表す〕で示される1,2−ベンゾイソオ
キサゾール化合物、又は存在する場合にはその光学異性
体、あるいは薬学的に許容しうる酸とのその付加塩、そ
の製造方法、及びそれを含有する医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な1,2−ベ
ンゾイソオキサゾール化合物、その製造方法及びそれを
含有する医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】多くの3−(ピペリド−4−イル)−
1,2−ベンゾイソオキサゾール及び3−(ピペラジン
−4−イル)−1,2−ベンゾイソオキサゾール化合物
が文献上知られている。特許明細書WO9418197 、US4458
076 及びUS4352811 は、本出願の化合物と最も類似した
化合物を記載している。これらの化合物は、抗精神病性
又は鎮痛特性を有する。
【0003】
【発明の実施の形態】本発明の化合物は、ピペリジン又
はピペラジン環の1位の置換基、及びその薬理学的特性
により既知の化合物とは区別される、3−(ピペリド−
4−イル)−1,2−ベンゾイソオキサゾール及び3−
(ピペラジン−4−イル)−1,2−ベンゾイソオキサ
ゾール化合物である。実際、in vitro及びin vivo 両方
で実施された種々の薬理学的試験では、本発明の化合物
が、5HT2Aセロトニン受容体、α1 −アドレナリン作
動性受容体のアンタゴニスト及びドパミン作動性受容体
のアンタゴニストであることが証明された。これらは、
ハロペリドール(haloperidol)及びリスペリドン(risp
eridone)のような参照物質の活性に匹敵する抗精神病活
性を有するが、特に本発明化合物は、副作用、特に錐体
外路作用を誘導しない。抗精神病薬はしばしば非常に著
しい副作用を引き起こすことが知られており、このため
その使用が制限されている。錐体外路系副作用は、臨床
的に使用されている抗精神病薬のD2 ドパミン作動性受
容体の遮断特性と明らかに関連している。本発明の化合
物は、既知物質よりもはるかに弱いD2 ドパミン作動性
受容体遮断薬である。これに反して、D4 ドパミン作動
性受容体に対するその親和性は非常に高く、D2 受容体
に対する親和性より明らかに大きい。したがってこの選
択性により、本発明化合物による錐体外路系副作用の少
ないことが説明される。ドパミン作動系の活動亢進は、
精神分裂症だけでなく、不安抑うつ障害、衝動障害及び
攻撃性のような中枢神経系の多くの障害にも関係してい
る。したがって本発明化合物は、特に抗精神病、抗不安
及び抗攻撃性薬として使用することができる。これらは
また、鎮痛薬として使用することができる。
【0004】本発明は特に、式(I):
【0005】
【化6】
【0006】〔式中、Aは、炭素数1〜10の直鎖もし
くは分岐鎖状アルキル基、あるいは場合により1つ以上
のハロゲン原子又はヒドロキシもしくはアルコキシ基に
より置換されているフェニル基を表し;mは、ゼロ又は
1を表し;nは、1又は2を表し;Eは、N又はCHを
表し;そしてYは、水素もしくはハロゲン原子、又は炭
素数1〜5のアルコキシ基を表す〕で示される1,2−
ベンゾイソオキサゾール化合物、又は存在する場合には
その光学異性体、あるいは薬学的に許容しうる有機酸又
は鉱酸とのその付加塩に関する。
【0007】本発明はまた、式(I)の化合物の製造方
法であって、式(II):
【0008】
【化7】
【0009】〔式中、E及びYは、前記と同義である〕
で示される化合物を、式(III):
【0010】
【化8】
【0011】〔式中、nは、前記と同義である〕で示さ
れる化合物と、例えばメチルエチルケトン又はメチルイ
ソブチルケトンのような極性溶媒中で、例えば炭酸カリ
ウムのような炭酸アルカリ金属の存在下で反応させて、
式(IV):
【0012】
【化9】
【0013】〔式中、n、E及びYは、前記と同義であ
る〕で示される化合物を得て、次にこれを式(V): A−(CH2)m −X (V) 〔式中、A及びmは、前記と同義であり;そしてXは、
ハロゲン原子である〕で示される化合物と、例えばジメ
チルスルホキシドのような極性溶媒中で、例えば水素化
ナトリウムのような水素化アルカリ金属の存在下で反応
させて、式(I)の化合物を得るか、あるいは式(II)
の化合物を、式(VI):
【0014】
【化10】
【0015】〔式中、A、m及びnは、前記と同義であ
る〕で示される化合物と、アセトン又はメチルイソブチ
ルケトンのような極性溶媒中で、炭酸カリウムのような
炭酸アルカリ金属の存在下で反応させて、式(I)の化
合物を得ることを特徴とする方法に関する。
【0016】化合物(III)及び(VI)は、既知物質であ
るか、又は従来の合成法により既知の出発物質から調製
する。
【0017】本発明の化合物は、その化学構造だけでな
く、その薬理学的及び治療活性の点においても、先行技
術の化合物とは異なっている。これらの活性は、以下に
より証明された:In vitro クローン化ヒトD2 及びD4 受容体−、5HT2A受容体
−及びα1 受容体−結合試験により。In vivo − マウスにおけるアポモルヒネにより誘導される垂直
化モデルにおいて、 − ラットにおける能動回避の条件付けのモデルにおい
て、及び − 隔離したマウスにおける攻撃性のモデルにおいて。 最後に、ラットにおけるカタレプシーのモデルにおい
て、副作用の少ないことを確認することもできた。
【0018】これらの活性、及び有害な副作用の少ない
ことにより、本発明の化合物は、精神障害、不安抑うつ
障害及び攻撃性の治療における医薬としての使用に特に
有用である。
【0019】本発明はまた、1つ以上の薬学的に適切な
賦形剤との混合物として、又はそれと組合せて、活性成
分として式(I)の化合物又は薬学的に許容しうる酸と
のその付加塩を含有する医薬組成物に関する。
【0020】このようにして得た医薬組成物は、一般に
0.5〜25mgの活性成分を含有する単位投薬剤型とす
る。これらは、例えば、錠剤、糖衣錠、ゼラチンカプセ
ル剤、坐剤又は注射用もしくは飲用液剤の形であること
ができ、経口、直腸内又は非経口経路により投与するこ
とができる。
【0021】用量は、患者の年齢及び体重、投与の経
路、障害の性質及び関連する治療により変化させること
ができ、0.5〜25mgの活性成分を1日1〜3回の範
囲とする。
【0022】
【実施例】非限定的な例として記載する以下の実施例に
より本発明を説明する。融点はコフラーのホットプレー
トを使用して顕微鏡下で測定した。
【0023】実施例1:1−{2−〔4−(6−フルオ
ロ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)ピペ
リド−1−イル〕エチル}−3−イソプロピルイミダゾ
リジン−2−オン 工程1. 1−{2−〔4−(6−フルオロ−1,2−
ベンゾイソオキサゾール−3−イル)ピペリド−1−イ
ル〕エチル}イミダゾリジン−2−オン 1−(2−クロロエチル)イミダゾリジン−2−オン2
1.4g(0.144mol)、4−(6−フルオロ−1,
2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)ピペリジン2
3.6g(0.107mol)、炭酸カリウム92.9g
(0.67mol)、ヨウ化カリウム2.6g及びメチルイ
ソブチルケトン524mlを、三頸フラスコに入れた。一
晩還流を行い、次に反応混合物を濃縮し、水/酢酸エチ
ルの混合物にとった。デカンテーションを行い、有機相
を水で数回洗浄し、次に1N 塩酸溶液で抽出した。次に
酸性相を水酸化ナトリウム溶液で塩基性にし、塩化メチ
レンで抽出した。MgSO4 で乾燥した。溶媒の留去
後、残渣をアセトニトリル80mlから再結晶して、目的
生成物に対応する固体22gを得た。融点=137〜1
41℃(収率=46%)。
【0024】工程2. 標題化合物 上記工程で得た生成物5g(0.015mol)をジメチル
スルホキシド16mlに溶解した。60%水素化ナトリウ
ム1.2g(0.03mol)を少量づつ添加した。反応物
を0.5時間接触させておき、次に2−ブロモプロパン
4.22ml(0.045mol)を注ぎ入れた。この混合物
を室温で一晩撹拌した。混合物をH2 Oにとり、次に塩
化メチレンにとった。デカンテーションを行い、有機相
をブラインで洗浄し、MgSO4 で乾燥し、真空下で濃
縮した。得られた油状物をシリカクロマトグラフィー
(溶離液:CH2 Cl2 /CH3 OH(95:5))に付
して、目的生成物を得た。融点=121〜123℃(収
率=39%)。
【0025】実施例2:1−{2−〔4−(6−フルオ
ロ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)ピペ
ラジン−1−イル〕エチル}−3−イソプロピルイミダ
ゾリジン−2−オン 本生成物は、実施例1の工程1の4−(6−フルオロ−
1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)−ピペリ
ジンの代わりに4−(6−フルオロ−1,2−ベンゾイ
ソオキサゾール−3−イル)ピペラジンを使用したほか
は、実施例1の化合物と同じ方法で調製した。こうして
得られた標題化合物は、125〜127℃で融解した。
【0026】実施例3:1−{2−〔4−(6−フルオ
ロ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)ピペ
ラジン−1−イル〕エチル}−3−エチルイミダゾリジ
ン−2−オン 本生成物は、実施例1の工程1の4−(6−フルオロ−
1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)−ピペリ
ジンの代わりに4−(6−フルオロ−1,2−ベンゾイ
ソオキサゾール−3−イル)ピペラジンを使用し、かつ
工程2の2−ブロモプロパンの代わりにブロモエタンを
使用したほかは、実施例1の化合物と同じ方法で調製し
た。こうして得られた標題化合物の塩酸塩は、201〜
204℃で融解した。
【0027】実施例4:1−{2−〔4−(6−フルオ
ロ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)ピペ
リド−1−イル〕エチル}−3−イソブチルイミダゾリ
ジン−2−オン 本生成物は、実施例1の工程2の2−ブロモプロパンの
代わりに1−ブロモ−2−メチルプロパンを使用したほ
かは、実施例1の化合物と同じ方法で調製した。
【0028】実施例5:1−{2−〔4−(6−フルオ
ロ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)ピペ
リド−1−イル〕エチル}−3−フェニルイミダゾリジ
ン−2−オン 工程1. 1,1−〔ジ−(2−ヒドロキシエチル)〕
−3−フェニル尿素 ジエタノールアミン15.62ml(0.136mol)と塩
化メチレン163mlの混合物を、10℃の温度で、CH
2 Cl2 37mlに溶解したイソシアン酸フェニル18.
25ml(0.168mol)を含有する三頸フラスコ中に注
ぎ入れた。この混合物をこの温度で1時間放置し、次に
室温で一晩置き、真空下で濃縮して、目的生成物36.
5gを得た(収率=100%)。
【0029】工程2. 1,1−〔ジ−(2−クロロエ
チル)〕−3−フェニル尿素 前工程で得られた生成物39g(0.137mol)を塩化
メチレン100mlに溶解した。0℃で温度を維持して、
塩化チオニル26.64ml(0.365mol)を注ぎ入れ
た。この混合物を4時間還流して、室温に一晩放置し、
真空下で濃縮して、目的生成物43.7gを得た(収率
=96%)。
【0030】工程3. 1−(2−クロロエチル)−3
−フェニルイミダゾリジン−2−オン 工程2で得られた生成物43.7g(0.167mol)を
120℃で3時間、次に140℃で6時間加熱した。一
旦ガスの発生が止めば、冷却後、得られた油状物をシリ
カクロマトグラフィー(溶離液:塩化メチレン100
%)に付して、目的生成物に対応する白色の固体23.
2gを得た。融点=92℃(収率=61.7%)。
【0031】工程4. 標題化合物 1−(2−クロロエチル)イミダゾリジン−2−オンを
1−(2−クロロエチル)−3−フェニルイミダゾリジ
ン−2−オンとおきかえたほかは、実施例1の工程1に
記載したのと同じ方法を使用した。シリカクロマトグラ
フィー(溶離液:CH2 Cl2 /シクロヘキサン(8
0:20))により精製して、目的生成物3.8gを得
た。融点=158〜160℃(収率=56%)。
【0032】実施例6:1−{2−〔4−(6−フルオ
ロ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)ピペ
リド−1−イル〕エチル}−3−tert−ブチルイミダゾ
リジン−2−オン 本生成物は、実施例5の合成の工程1のイソシアン酸フ
ェニルをイソシアン酸tert−ブチルとおきかえたほか
は、実施例5の化合物と同じ方法で得た。標題化合物の
塩酸塩は、205〜208℃で融解した。
【0033】実施例7:3−ベンジル−1−{2−〔4
−(6−フルオロ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−
3−イル)ピペリド−1−イル〕エチル}イミダゾリジ
ン−2−オン 本生成物は、実施例5の合成の工程1のイソシアン酸フ
ェニルをイソシアン酸ベンジルとおきかえたほかは、実
施例5の化合物と同じ方法で得た。目的化合物は、12
6〜130℃で融解した。
【0034】実施例8:1−{2−〔4−(6−フルオ
ロ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)ピペ
リド−1−イル〕エチル}−3−(2−エトキシフェニ
ル)−イミダゾリジン−2−オン 本生成物は、実施例5の合成の工程1のイソシアン酸フ
ェニルをイソシアン酸2−エトキシフェニルとおきかえ
たほかは、実施例5の化合物と同じ方法で得た。標題化
合物の塩酸塩は、214〜218℃で融解した。
【0035】実施例9:1−{2−〔4−(6−フルオ
ロ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)ピペ
リド−1−イル〕エチル}−3−(2−クロロフェニ
ル)−イミダゾリジン−2−オン 本生成物は、実施例5の合成の工程1のイソシアン酸フ
ェニルをイソシアン酸2−クロロフェニルとおきかえた
ほかは、実施例5の化合物と同じ方法で得た。標題化合
物の塩酸塩は、223〜227℃で融解した。
【0036】実施例10:1−{2−〔4−(6−フル
オロ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)ピ
ペリド−1−イル〕エチル}−3−(3−クロロフェニ
ル)−イミダゾリジン−2−オン 本生成物は、実施例5の合成の工程1のイソシアン酸フ
ェニルをイソシアン酸3−クロロフェニルとおきかえた
ほかは、実施例5の化合物と同じ方法で得た。標題化合
物の塩酸塩は、223〜227℃で融解した。
【0037】実施例11:1−{2−〔4−(6−フル
オロ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)ピ
ペリド−1−イル〕エチル}−3−(2,6−ジクロロ
フェニル)−イミダゾリジン−2−オン 本生成物は、実施例5の合成の工程1のイソシアン酸フ
ェニルをイソシアン酸2,6−ジクロロフェニルとおき
かえたほかは、実施例5の化合物と同じ方法で得た。標
題化合物の塩酸塩は、237〜241℃で融解した。
【0038】実施例12:1−{2−〔4−(6−フル
オロ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)ピ
ペリド−1−イル〕エチル}−3−(4−メトキシフェ
ニル)−イミダゾリジン−2−オン 本生成物は、実施例5の合成の工程1のイソシアン酸フ
ェニルをイソシアン酸4−メトキシフェニルとおきかえ
たほかは、実施例5の化合物と同じ方法で得た。目的生
成物は、154〜157℃で融解した。
【0039】実施例13:1−{2−〔4−(6−フル
オロ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)ピ
ペリド−1−イル〕エチル}−3−(2,3−ジクロロ
フェニル)−イミダゾリジン−2−オン 本生成物は、実施例5の合成の工程1のイソシアン酸フ
ェニルをイソシアン酸2,3−ジクロロフェニルとおき
かえたほかは、実施例5の化合物と同じ方法で得た。標
題化合物の塩酸塩は、218〜222℃で融解した。
【0040】実施例14:1−{2−〔4−(6−フル
オロ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)ピ
ペリド−1−イル〕エチル}−3−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−イミダゾリジン−2−オン 本生成物は、実施例5の合成の工程1のイソシアン酸フ
ェニルをイソシアン酸4−ヒドロキシフェニルとおきか
えたほかは、実施例5の化合物と同じ方法で得た。目的
生成物は、190〜194℃で融解した。
【0041】実施例15:1−{2−〔4−(6−フル
オロ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)ピ
ペリド−1−イル〕エチル}−3−フェニル−3,4,
5,6−テトラヒドロ−(2H)−ピリミジン−2−オ
ン 工程1. 1−フェニル−3,4,5,6−テトラヒド
ロ−(2H)−ピリミジン−2−オン N1 −フェニルプロパン−1,3−ジアミン2.5g
(16.5mM)を無水テトラヒドロフラン56.5mlに
溶解した。無水テトラヒドロフラン115mlにカルボニ
ルジイミダゾール3.8g(23.3mM)を含む混合物
をこの溶液に注ぎ入れ、混合物を室温で一晩放置した。
この混合物を濃縮し、酢酸エチルにとり、1N HClで
洗浄し、MgSO4 で乾燥して、白色固体2gを得た
が、これは210〜211℃で融解し、目的生成物に対
応した。
【0042】工程2. 1−(2−クロロエチル)−3
−フェニル−3,4,5,6−テトラヒドロ−(2H)
−ピリミジン−2−オン 前工程で得られた生成物1.76g(10mM)を無水ジ
メチルスルホキシド15mlに溶解した。60%NaH
0.81g(20mM)を少量づつ添加した。この反応物
を2時間接触させ、次に1−ブロモ−2−クロロエタン
1.7ml(20mM)を注ぎ入れた。この混合物を室温で
週末の間放置した。蒸留水350mlを添加し、次に塩化
メチレンで抽出を行った。デカンテーションを行い、有
機相を洗浄し、MgSO4 で乾燥した。溶媒の留去によ
り、構造が目的生成物に対応する油状物1.8gを得た
(収率=76%)。
【0043】工程3. 標題化合物 1−(2−クロロエチル)イミダゾリジン−2−オンを
上記で得られた1−(2−クロロエチル)−3−フェニ
ル−3,4,5,6−テトラヒドロ−(2H)−ピリミ
ジン−2−オンとおきかえたほかは、実施例1の工程1
に記載されたのと同じ方法を使用した。シリカクロマト
グラフィー(溶離液:CH2 Cl2 /シクロヘキサン
(80:20))により精製して、目的生成物を得た。
【0044】実施例16:薬理学的試験In vitro Millanら(J. Pharm. Exp. Ther., 275, 885-898, 199
5)による従来の結合試験法を使用して、本化合物と、
5HT2Aセロトニン、α1 −アドレナリン並びにD2
びD4 ドパミン作動性受容体との相互作用を測定した。
条件は以下に詳述した:
【0045】
【表1】
【0046】遊離の放射性リガンドからの、受容体に結
合した放射性リガンドの分離は、ブランドル細胞回収器
型(Brandle Cell harvester type)の濾過装置を使用し
て、0.3%ポリエチレンイミンで前処理したGF/B
フィルターによる濾過によって行った。シンチレーショ
ン液をフィルターに添加し、ベータカウンターを使用し
てこれの放射活性を計測した。非線形回帰によりIC50
(放射性リガンドの結合を50%阻害する化合物の濃
度)を決定した。次にCheng-Prussof 式:Ki =IC50
/(1+L* /Kd)〔式中、L* は、放射性リガンドの
濃度であり;そしてKd は、飽和試験により決定された
放射性リガンドの解離定数である〕を使用して、Ki
計算した。
【0047】本発明化合物は、5HT2A及びα1 受容体
に対するKi 値が、10-8M 未満であった。D4 選択性
と比較したD2 選択性に関しては、D4 受容体に対する
親和性が、D2 受容体に対する親和性よりも一般に10
倍大きかった(D4 :≦5nM対D2 :≧50nM)。
【0048】In vivo 1.マウスにおけるアポモルヒネ(0.75mg/kg 、
s.c.)により誘導される垂直化(verticalisation) Protais ら(Psychopharmacology, 50, 1-6(1976))によ
り記載された本試験により、抗精神病薬としての可能性
のある化合物のドパミンアンタゴニスト活性の評価を行
った。アポモルヒネを投与し、垂直な棒のついたケージ
に入れたマウスは、その棒に4本の足でしがみついて、
大半の時間をケージの最上部に動かずに留る。この垂直
化行動は、アポモルヒネの投与前にドパミン作動性受容
体アンタゴニスト化合物を投与すれば、阻害される。
【0049】試験法:化合物又は溶媒(対照群)の皮下
(s.c.)投与直後、マウスを垂直な棒のついた円筒形
のケージ(直径14cm×高さ14cm)に入れた。30分
後、マウスにアポモルヒネ(0.75mg/kg 、s.c.)
を投与した。アポモルヒネ注射の10及び20分後にマ
ウスを観察し、各測定時に以下のスコアの1つを付け
た:スコア0(4本の足が床にある)、スコア1(マウ
スが直立し、2本の前足を棒に付けている)、又はスコ
ア2(マウスが4本の足で棒にしがみついている)。結
果として使用した垂直化スコアは、0〜4(2回のスコ
アの合計)であった。各実験群には少なくとも5匹のマ
ウスを含めた。
【0050】統計解析:垂直化に及ぼす化合物の影響
は、p<0.05の確率でマン・ホイットニーU検定
(Mann and Whitney U test)を使用して、化合物を投与
した各群について得られたスコアを、対照群(溶媒)に
ついて得られたスコアと比較することにより評価した。
ID50阻害用量は、対照群の垂直化スコアの平均値と比
べて、垂直化スコアの平均値を半分に低下させた化合物
の用量である。
【0051】結果:一例として、実施例5の化合物は、
本試験において0.22mg/kg のID50を示した。
【0052】2.ラットにおける能動回避の条件付け 本試験は、例えば、P.A. Janssen, C.J.E. Niemegeers,
Arzneim-Forsch, 1037-1043(1961)のように、抗精神病
薬を性状解析するために従来から使用されている。本試
験は、通電床を有する2つのコンパートメントを有する
ケージ中で、以下の方法で条件付けしたラットについて
行った:光シグナルの提示により、ラットは、電気ショ
ックを受けないためには、今までいたコンパートメント
からもう一方のコンパートメントへ移動しなければなら
ない。この光シグナルに対するラットの反応は、条件回
避反応である。ラットが、光シグナルが終わってもこの
反応を起こさなければ、もう一方のコンパートメントに
入るまで電気ショックが与えられる。この電気ショック
に対する反応は、無条件逃避反応である。抗精神病薬は
通常、無条件逃避反応を阻害する用量より低用量で、条
件回避反応を阻害する。このことにより抗精神病薬は、
両方の反応を同様に阻害する他の種類の薬品(詳細に
は、バルビツール酸類やベンゾジアゼピン類)と区別さ
れている。
【0053】装置:本装置は、中央の仕切りにより2つ
のコンパートメントに分割されたケージと、ラットが1
つのコンパートメントからもう一方のコンパートメント
へ移動することができる仕切りの開口部よりなる(LE916
モデル、レティカ(LETICA))。各コンパートメントの床
は、通電格子である。ケージの操作(光シグナル、格子
を電流が流れる)及び1つのコンパートメントからもう
一方のコンパートメントへのラットの移動の記録は、シ
ャトル8(SHUTTLE 8)(レティカ(LETICA))ソフトウェ
アを使用してコンピュータ(コンパック(COMPAQ)386S)
により行った。
【0054】試験法:ラットはそれ自身を対照とした。
毎日のセッションは、30秒の間隔をあけた10回の試
験とした。1回の試験は、光シグナルの提示(10秒)
と、この光シグナルに対するラットの反応によって、こ
れに続く電気ショック(0.460mA、最大5秒間)
か、又は前者のみであった。回避反応に及ぼす化合物の
影響は、ラットに溶媒を投与した対照セッションの翌日
に行った試験セッションで評価した。化合物又は溶媒
は、セッション開始の30分前にラットに投与した。使
用したパラメーターは、回避反応の回数である。
【0055】統計解析:確率p<0.05で、ウィルコ
クソン検定(Wilcoxon Test)を使用して、化合物の各用
量について、試験セッションで得られた回避反応の回数
を、対照セッションで同じラットについて得られた回数
と比較した。平均ID50阻害用量は、条件回避の回数
を、対照値に比較して50%低下させた用量である。
【0056】結果:一例として、皮下投与した実施例5
の化合物は、本試験で0.88mg/kgのID50を示し
た。
【0057】3.隔離したマウスにおける攻撃性の試験 本試験により、数ケ月間隔離されていたマウスにおけ
る、化合物の同一種内抗攻撃性の評価を行った。
【0058】動物:本試験では、畜舎に到着時の体重2
2〜25gの雄性CDマウス(チャールズリバー(Charl
es River))を使用した。到着直後に、マウスを格子のフ
タのついた不透明の黒色のポリカーボネート製の個々の
ケージ(23×14×13cm)に隔離して、実験室で長
期間(約6ケ月)飼育した。
【0059】マウスの対の選択:本試験において長期に
使用することになる攻撃的なマウスの対の選択は、マウ
スを1ケ月間隔離した後に開始した。1週間に1回又は
2回、別のケージからのマウス(侵入者)を(居住者)
マウスのケージに入れて、そのトライアルの間2匹のマ
ウスが相互に攻撃(臭いをかぐ、追跡する、はさむ、噛
む)しあうかどうかを観察した。このトライアルの最後
に(最大10分間の時間)、各マウスを再度各々のケー
ジに隔離した。攻撃が起これば、次のトライアルに同じ
対で再度試験し;攻撃がなければ、次のトライアルでは
その対の各々のマウスを異なるマウスのもとに入れた。
こうして1週間に1回又は2回トライアルを行うことに
よる継続的なトライアルによって、実験に使用するマウ
スの確定した対を選択した。対の選択は、1回のトライ
アルから次回のトライアルまでマウスの闘争性が安定で
あるか、最初に攻撃するまでの潜期の短さ、及び攻撃の
頻度と時間に基づいた。このように選択した対につい
て、これらのパラメーターを、試験日の2日前に、処理
なしで短いトライアルにより毎週チェックした。
【0060】試験法:試験は週に1回行った。対の2匹
のマウスを一緒に入れる30分前に、各マウスに同じ処
理(化合物又は溶媒)を行い、各々のケージに隔離して
おいた。T0分で、侵入者マウスを居住者マウスのケー
ジに3分間導入した。最初の攻撃までの潜期(秒)及び
攻撃の回数と合計時間(秒)を観察した。もう一方のマ
ウスに対する一方のマウスの優勢の逆転(一般に居住者
マウスが優勢なマウスである)にも注意した。この試験
の最後に、侵入者マウスをケージに戻し;次の短いトラ
イアルと次週の試験まで、マウスを隔離しておいた。
【0061】統計解析:攻撃性に及ぼす化合物の影響
は、分散分析(ANOVA)と続いてダネット検定(Du
nnett's test)を使用して、p<0.05の確率で、化
合物を投与した対(処理群)による攻撃の回数と時間
を、溶媒を投与した対(対照群)により得られたそれら
と比較することにより評価した。攻撃の回数又は時間の
ID50阻害用量は、各々対照群で得られた平均値に比較
してこれらの各値の平均値を半分に低下させた化合物の
用量である。
【0062】結果:一例として、皮下投与した実施例5
の化合物は、本試験において0.18mg/kg のID50
示した。
【0063】4.ラットにおけるカタレプシーの誘導 精神分裂症患者への、「典型的」神経弛緩薬又は抗精神
病薬(ハロペリドール、クロルプロマジン)の長期投与
は、しばしばパーキンソン型の有害な錐体外路症状(E
PS)、とりわけ不動化現象の発現を引き起こす(例え
ば、Davis ら、神経弛緩薬:神経化学的、行動科学的、
及び臨床的展望(Neuroleptics: Neurochemical, Behav
ioral, and Clinical Perspectives)」, Coyle, J.T.
及びEnna, S.J.編, Raven Press, New York (1983)を参
照)。しかし「非典型的」抗精神病薬(クロザピン)
は、錐体外路症状をほとんど引き起こさない。
【0064】動物への「典型的」抗精神病薬の急速投与
は、カタレプシーを誘導する(即ち、動物が、この実験
を行う人により強要された、しばしば異常なある姿勢の
ままでいる)(例えば、Waldmeier P.C.ら; Eur. J. of
Pharmacology, 55, 363-373(1979)を参照)。したがっ
てラットにおける化合物のカタレプシー誘導特性の評価
により、ヒトに投与したとき、その化合物が錐体外路型
症候群を引き起こすリスクを有するかどうかを知ること
ができる。
【0065】試験法:ラットを個々のケージに入れて、
試験前日は食餌は与えなかったが、飲み物は自由に摂取
させた。カタレプシー試験は、ラットの各後足を同じ側
の前足に重ねて、ラットがこの「交差足」位置に留まる
時間(秒)を測定することよりなる(最大30秒)。ラ
ットをケージから取り出して作業面に置いて、各ラット
に3回の連続試験(2分毎に1回)を行った。試験は、
化合物又は溶媒の、皮下注射又は経口投与の1時間後に
行った。3回の試験の平均値で各ラットのカタレプシー
の時間(秒)を表した。1実験群当たり5又は6匹のラ
ットとした。
【0066】統計解析:ANOVAと続いてダネット検
定(Dunnett's test)により、p<0.05の確率で、
カタレプシーの時間に及ぼす化合物の影響を評価した。
カタレプシー誘導の平均ED50有効用量は、30秒の最
大値と比較して50%の時間のカタレプシーを引き起こ
す用量である(溶媒対照群の値により補正する)。
【0067】結果:一例として、実施例5の化合物は、
本試験で34mg/kg のED50を示したが、これは、本試
験で皮下投与した場合に、各々0.15mg/kg 及び1.
2mg/kg のED50を示したハロペリドール又はリスペリ
ドンのような参照化合物に比較して非常に良好であっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 413/14 211 C07D 413/14 211 // C07M 7:00 (72)発明者 モーリセット・ブロッコ フランス国、75003 パリ、リュ・デュ・ タンプル 178 (72)発明者 ヴァレリー・オディノ フランス国、78300 ポワシィ、アヴニ ュ・ブランシュ・ドゥ・カスティーユ 31 (54)【発明の名称】 新規3−(ピペリド−4−イル)−1,2−ベンゾイソオキサゾール及び3−(ピペラジン−4 −イル)−1,2−ベンゾイソオキサゾール化合物、その製造方法、並びにそれを含有する医薬 組成物

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 〔式中、 Aは、炭素数1〜10の直鎖もしくは分岐鎖状アルキル
    基、あるいは場合により1つ以上のハロゲン原子又はヒ
    ドロキシもしくはアルコキシ基により置換されているフ
    ェニル基を表し;mは、ゼロ又は1を表し;nは、1又
    は2を表し;Eは、N又はCHを表し;そしてYは、水
    素もしくはハロゲン原子、又は炭素数1〜5のアルコキ
    シ基を表す〕で示される1,2−ベンゾイソオキサゾー
    ル化合物、又は存在する場合にはその光学異性体、ある
    いは薬学的に許容しうる酸とのその付加塩。
  2. 【請求項2】 1−{2−〔4−(6−フルオロ−1,
    2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)ピペラジン−
    1−イル〕エチル}−3−イソプロピルイミダゾリジン
    −2−オンである、請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 1−{2−〔4−(6−フルオロ−1,
    2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)ピペラジン−
    1−イル〕エチル}−3−エチルイミダゾリジン−2−
    オンである、請求項1記載の化合物、又はその塩酸塩。
  4. 【請求項4】 1−{2−〔4−(6−フルオロ−1,
    2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)ピペリド−1
    −イル〕エチル}−3−フェニルイミダゾリジン−2−
    オンである、請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の化合物の製造方法であっ
    て、式(II): 【化2】 〔式中、E及びYは、請求項1と同義である〕で示され
    る化合物を、式(III): 【化3】 〔式中、nは、請求項1と同義である〕で示される化合
    物と、極性溶媒中で炭酸アルカリ金属の存在下で反応さ
    せて、式(IV): 【化4】 〔式中、n、E及びYは、前記と同義である〕で示され
    る化合物を得て、次にこれを式(V): A−(CH2)m −X (V) 〔式中、A及びmは、請求項1と同義であり;そしてX
    は、ハロゲン原子である〕で示される化合物と、極性溶
    媒中で、水素化アルカリ金属の存在下で反応させて、式
    (I)の化合物を得るか、あるいは式(II)の化合物
    を、式(VI): 【化5】 〔式中、A、m及びnは、請求項1と同義である〕で示
    される化合物と、極性溶媒中で、炭酸アルカリ金属の存
    在下で反応させて、式(I)の化合物を得ることを特徴
    とする方法。
  6. 【請求項6】 1つ以上の薬学的に適切な賦形剤と共に
    請求項1〜4のいずれか1項記載の化合物を活性成分と
    して含有する医薬組成物。
JP9138264A 1996-06-04 1997-05-28 新規3−(ピペリド−4−イル)−1,2−ベンゾイソオキサゾール及び3−(ピペラジン−4−イル)−1,2−ベンゾイソオキサゾール化合物、その製造方法、並びにそれを含有する医薬組成物 Withdrawn JPH1059967A (ja)

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