JPH1059887A - 4−ヒドロキシビフエニルの製造法 - Google Patents
4−ヒドロキシビフエニルの製造法Info
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- JPH1059887A JPH1059887A JP9171178A JP17117897A JPH1059887A JP H1059887 A JPH1059887 A JP H1059887A JP 9171178 A JP9171178 A JP 9171178A JP 17117897 A JP17117897 A JP 17117897A JP H1059887 A JPH1059887 A JP H1059887A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C37/00—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
- C07C37/01—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by replacing functional groups bound to a six-membered aromatic ring by hydroxy groups, e.g. by hydrolysis
- C07C37/04—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by replacing functional groups bound to a six-membered aromatic ring by hydroxy groups, e.g. by hydrolysis by substitution of SO3H groups or a derivative thereof
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ビフェニル−4−スルフォン酸からチキソト
ロピー性をもたない湿った生成物の形で4−ヒドロキシ
ビフェニルを製造する方法。 【解決手段】 ビフェニル−4−スルフォン酸のアルカ
リ加水分解法により得られた4−ヒドロキシビフェニル
を含んでいる反応混合物を高圧において0以上6.5よ
り低いpH範囲で115℃より高い温度に加熱すること
によりチキソトロピー性をもたない形で4−ヒドロキシ
ビフェニルが得られる。
ロピー性をもたない湿った生成物の形で4−ヒドロキシ
ビフェニルを製造する方法。 【解決手段】 ビフェニル−4−スルフォン酸のアルカ
リ加水分解法により得られた4−ヒドロキシビフェニル
を含んでいる反応混合物を高圧において0以上6.5よ
り低いpH範囲で115℃より高い温度に加熱すること
によりチキソトロピー性をもたない形で4−ヒドロキシ
ビフェニルが得られる。
Description
【0001】本発明はビフェニル−4−スルフォン酸か
らアルカリで加水分解し加圧下で加熱することにより4
−ヒドロキシビフェニルを製造する方法に関する。
らアルカリで加水分解し加圧下で加熱することにより4
−ヒドロキシビフェニルを製造する方法に関する。
【0002】4−ヒドロキシビフェニルは植物保護剤お
よび乳化剤の重要な製造原料である。
よび乳化剤の重要な製造原料である。
【0003】特許文献にはビフェニル−4−スルフォン
酸からアルカリ熔融物を用いてスルフォ基をヒドロキシ
ル基で置換することにより4−ヒドロキシビフェニルを
製造する方法が記載されている。硫酸でビフェニルをス
ルフォン化した後、スルフォン化混合物を水で希釈し、
水酸化ナトリウムで部分的に中和した後瀘過、乾燥して
得られる該スルフォン酸のナトリウム塩をアルカリ熔融
物に加えることが多い。多くの特許出版物には、しばし
ば非常に高い温度(少なくとも380℃)において圧力
をかけないでアルカリ熔融物を長い反応時間で反応させ
ても、収率および製品の品質は比較的悪いことが記載さ
れている。NaOHの一部をもっと高価なKOHで置き
換え、種々の型の添加剤を加えることにより、高温を低
下させ熔融物の粘度を減少させようとする試みが行われ
ている(日本特許71−30507号;ドイツ特許公開
明細書3 031 945号;英国特許2 071 0
90号;米国特許2 368 361号;日本特許60
−8720号;同71−30508号;同71−305
09号;同77−68154号;同74−16417
号;同81−57728号)。ここに記載された方法は
すべて、得られる生成物の純度および収率に関し、或い
は使用する高温または方法の複雑さ、例えば後で分離し
なければならない添加剤を使用するような場合の複雑さ
に関して満足できる方法ではない。
酸からアルカリ熔融物を用いてスルフォ基をヒドロキシ
ル基で置換することにより4−ヒドロキシビフェニルを
製造する方法が記載されている。硫酸でビフェニルをス
ルフォン化した後、スルフォン化混合物を水で希釈し、
水酸化ナトリウムで部分的に中和した後瀘過、乾燥して
得られる該スルフォン酸のナトリウム塩をアルカリ熔融
物に加えることが多い。多くの特許出版物には、しばし
ば非常に高い温度(少なくとも380℃)において圧力
をかけないでアルカリ熔融物を長い反応時間で反応させ
ても、収率および製品の品質は比較的悪いことが記載さ
れている。NaOHの一部をもっと高価なKOHで置き
換え、種々の型の添加剤を加えることにより、高温を低
下させ熔融物の粘度を減少させようとする試みが行われ
ている(日本特許71−30507号;ドイツ特許公開
明細書3 031 945号;英国特許2 071 0
90号;米国特許2 368 361号;日本特許60
−8720号;同71−30508号;同71−305
09号;同77−68154号;同74−16417
号;同81−57728号)。ここに記載された方法は
すべて、得られる生成物の純度および収率に関し、或い
は使用する高温または方法の複雑さ、例えば後で分離し
なければならない添加剤を使用するような場合の複雑さ
に関して満足できる方法ではない。
【0004】米国特許4 467 123号には、温度
280〜330℃において最高120バールの高圧を用
い、スルフォン基1当量当たり3〜25モルのアルカリ
金属水溶液を少なくとも30重量%の濃度で使用し、加
圧アルカリ加水分解法によりビフェニル−4−スルフォ
ン酸から4−ヒドロキシビフェニルを製造する方法が記
載されている。しかし4−ヒドロキシビフェニルを製造
するために米国特許4467 123号実施例2を追試
した結果、有機性の副成物に関しては高純度で生成物が
得られるが、このものは65〜70重量%の非常に高い
含水量のチキソトロピー性をもった湿った生成物として
得られ、実質的に取り扱いが不可能である(対照例を参
照のこと)ことが判った。
280〜330℃において最高120バールの高圧を用
い、スルフォン基1当量当たり3〜25モルのアルカリ
金属水溶液を少なくとも30重量%の濃度で使用し、加
圧アルカリ加水分解法によりビフェニル−4−スルフォ
ン酸から4−ヒドロキシビフェニルを製造する方法が記
載されている。しかし4−ヒドロキシビフェニルを製造
するために米国特許4467 123号実施例2を追試
した結果、有機性の副成物に関しては高純度で生成物が
得られるが、このものは65〜70重量%の非常に高い
含水量のチキソトロピー性をもった湿った生成物として
得られ、実質的に取り扱いが不可能である(対照例を参
照のこと)ことが判った。
【0005】本発明においては、アルカリ性の反応混合
物を水で蒸溜し鉱酸で中和した後、0以上で6.5より
低いpH領域において高圧で115℃より高い温度に加
熱することにより、ビフェニル−4−スルフォン酸から
アルカリ加水分解法を用い、チキソトロピー性をもたな
い湿った生成物の形で4−ヒドロキシビフェニルを製造
する方法が見出された。
物を水で蒸溜し鉱酸で中和した後、0以上で6.5より
低いpH領域において高圧で115℃より高い温度に加
熱することにより、ビフェニル−4−スルフォン酸から
アルカリ加水分解法を用い、チキソトロピー性をもたな
い湿った生成物の形で4−ヒドロキシビフェニルを製造
する方法が見出された。
【0006】本発明方法においては、ビフェニル−4−
スルフォン酸をアルカリ金属の水酸化物を用いてアルカ
リ加水分解する任意所望の方法、例えば加圧しないでケ
ーキ状にした熔融物(粉末の熔融物)を、随時極めて高
沸点の不活性有機媒質の存在下においてつくるか、また
は加圧してアルカリ加水分解を行うことにより4−ヒド
ロキシビフェニルを製造することができる。
スルフォン酸をアルカリ金属の水酸化物を用いてアルカ
リ加水分解する任意所望の方法、例えば加圧しないでケ
ーキ状にした熔融物(粉末の熔融物)を、随時極めて高
沸点の不活性有機媒質の存在下においてつくるか、また
は加圧してアルカリ加水分解を行うことにより4−ヒド
ロキシビフェニルを製造することができる。
【0007】好ましくは、温度290〜340℃、特に
310〜330℃において、最高120バール、例えば
2〜120バール、好ましくは5〜80バール、特に好
ましくは10〜40バールの圧力下において加圧アルカ
リ加水分解を行うことにより本発明方法によって4−ヒ
ドロキシビフェニルを製造することが好ましい。 これら
の圧力は反応混合物の固有圧力であるか、または不活性
ガス、例えば窒素を圧入して固有圧力以上に増加させる
ことができる。反応混合物の固有圧力は、当業界の専門
家には原理的にはよく知られているように、反応混合物
中の混合および濃度比、並びにその際の反応温度の因子
である。この関係は特に反応混合物中の水の割合に適用
される。圧力がこの範囲の低い所にある場合、加圧弁を
介して反応混合物から水蒸気を逃がすことによってこの
圧力は得られる。本発明方法に対するアルカリ金属水酸
化物の水溶液としては、例えば該水溶液の全重量に関し
アルカリ金属水酸化物の濃度が少なくとも50重量%の
水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム、好ましくは水
酸化ナトリウムの水溶液を挙げることができる。濃度と
して例えば50〜96重量%、好ましくは60〜95重
量%、特に好ましくは65〜85重量%を挙げることが
できる。この場合アルカリ金属水酸化物の量は、アルカ
リ金属のビフェニルスルフォン酸塩1モル当たりアルカ
リ金属水酸化物が3〜25モル、好ましくは5〜12モ
ル反応混合物中に存在しているような量である。この場
合アルカリ金属水酸化物の該モル量は、スルフォン酸
基、例えばビフェニ−4−ルスルフォン酸のナトリウム
塩またはカリウム塩のスルフォン酸基に関するものであ
る。
310〜330℃において、最高120バール、例えば
2〜120バール、好ましくは5〜80バール、特に好
ましくは10〜40バールの圧力下において加圧アルカ
リ加水分解を行うことにより本発明方法によって4−ヒ
ドロキシビフェニルを製造することが好ましい。 これら
の圧力は反応混合物の固有圧力であるか、または不活性
ガス、例えば窒素を圧入して固有圧力以上に増加させる
ことができる。反応混合物の固有圧力は、当業界の専門
家には原理的にはよく知られているように、反応混合物
中の混合および濃度比、並びにその際の反応温度の因子
である。この関係は特に反応混合物中の水の割合に適用
される。圧力がこの範囲の低い所にある場合、加圧弁を
介して反応混合物から水蒸気を逃がすことによってこの
圧力は得られる。本発明方法に対するアルカリ金属水酸
化物の水溶液としては、例えば該水溶液の全重量に関し
アルカリ金属水酸化物の濃度が少なくとも50重量%の
水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム、好ましくは水
酸化ナトリウムの水溶液を挙げることができる。濃度と
して例えば50〜96重量%、好ましくは60〜95重
量%、特に好ましくは65〜85重量%を挙げることが
できる。この場合アルカリ金属水酸化物の量は、アルカ
リ金属のビフェニルスルフォン酸塩1モル当たりアルカ
リ金属水酸化物が3〜25モル、好ましくは5〜12モ
ル反応混合物中に存在しているような量である。この場
合アルカリ金属水酸化物の該モル量は、スルフォン酸
基、例えばビフェニ−4−ルスルフォン酸のナトリウム
塩またはカリウム塩のスルフォン酸基に関するものであ
る。
【0008】ビフェニル−4−スルフォン酸はビフェニ
ルをスルフォン酸でスルフォン化することにより公知方
法で製造される。この場合得られるスルフォン酸を公知
方法で中和して対応するスルフォン酸塩にする。本発明
に対しては、この中和は反応混合物の外側で進行させる
ことができ、従って本発明方法では前以て中和したビフ
ェニル−4−スルフォン酸が使用される。しかし本発明
の工程中において中和を行い、本発明方法中で遊離のビ
フェニル−4−スルフォン酸を使用することもできる。
本発明方法に従えば、またビフェニル−4−スルフォン
酸またはそのアルカリ金属塩を乾燥したまたは水で湿ら
せた形、または水溶液の形で使用することもできる。本
発明に従えば、純粋なビフェニル−4−スルフォン酸、
または未反応のスルフォン酸および他のビフェニルモノ
−およびジスルフォン酸の他にビフェニル−4−スルフ
ォン酸を含むスルフォン化混合物のいずれかを使用する
ことができる。好ましくは、本発明方法に対しては、ビ
フェニル−4−スルフォン酸を水で湿らせたナトリウム
塩の形で使用する。4−ヒドロキシビフェニルを製造す
るためには、アルカリ金属水酸化物のモル量ははスルフ
ォン酸基に基づくものであるから、遊離のビフェニル−
4−スルフォン酸を用いる場合またはビフェニル−4−
スルフォン酸を含むスルフォン化混合物を用いる場合、
すべての酸基の中和を完了するのに十分な余分の量のア
ルカリ金属水酸化物を加えなければならない。
ルをスルフォン酸でスルフォン化することにより公知方
法で製造される。この場合得られるスルフォン酸を公知
方法で中和して対応するスルフォン酸塩にする。本発明
に対しては、この中和は反応混合物の外側で進行させる
ことができ、従って本発明方法では前以て中和したビフ
ェニル−4−スルフォン酸が使用される。しかし本発明
の工程中において中和を行い、本発明方法中で遊離のビ
フェニル−4−スルフォン酸を使用することもできる。
本発明方法に従えば、またビフェニル−4−スルフォン
酸またはそのアルカリ金属塩を乾燥したまたは水で湿ら
せた形、または水溶液の形で使用することもできる。本
発明に従えば、純粋なビフェニル−4−スルフォン酸、
または未反応のスルフォン酸および他のビフェニルモノ
−およびジスルフォン酸の他にビフェニル−4−スルフ
ォン酸を含むスルフォン化混合物のいずれかを使用する
ことができる。好ましくは、本発明方法に対しては、ビ
フェニル−4−スルフォン酸を水で湿らせたナトリウム
塩の形で使用する。4−ヒドロキシビフェニルを製造す
るためには、アルカリ金属水酸化物のモル量ははスルフ
ォン酸基に基づくものであるから、遊離のビフェニル−
4−スルフォン酸を用いる場合またはビフェニル−4−
スルフォン酸を含むスルフォン化混合物を用いる場合、
すべての酸基の中和を完了するのに十分な余分の量のア
ルカリ金属水酸化物を加えなければならない。
【0009】本発明方法においては、アルカリ性反応混
合物を水で希釈し、0以上で6.5より低い、好ましく
は3以上で6.5より低い、特に好ましくは5以上で
6.5より低いpH範囲において鉱酸を用いて中和する
か僅かに酸性にし、最初アルカリ熔融物の中に生じたア
ルカリ金属塩から4−ヒドロキシビフェニルを遊離させ
る。本発明方法で使用できる鉱酸は例えば塩酸および/
または硫酸である。硫酸を例えば10〜100重量%の
含量で使用することが好ましい。 アルカリ性反応混合物
を希釈するのに必要な水の量は、本発明においては中和
/酸性化において生じるアルカリ金属塩、例えば硫酸ナ
トリウムおよび/または塩化ナトリウムが溶解したまま
の状態で、または溶解して本発明方法により製造された
4−ヒドロキシビフェニルを遊離させるような量であ
る。
合物を水で希釈し、0以上で6.5より低い、好ましく
は3以上で6.5より低い、特に好ましくは5以上で
6.5より低いpH範囲において鉱酸を用いて中和する
か僅かに酸性にし、最初アルカリ熔融物の中に生じたア
ルカリ金属塩から4−ヒドロキシビフェニルを遊離させ
る。本発明方法で使用できる鉱酸は例えば塩酸および/
または硫酸である。硫酸を例えば10〜100重量%の
含量で使用することが好ましい。 アルカリ性反応混合物
を希釈するのに必要な水の量は、本発明においては中和
/酸性化において生じるアルカリ金属塩、例えば硫酸ナ
トリウムおよび/または塩化ナトリウムが溶解したまま
の状態で、または溶解して本発明方法により製造された
4−ヒドロキシビフェニルを遊離させるような量であ
る。
【0010】本発明方法により4−ヒドロキシビフェニ
ルをチキソトロピー性をもたない湿った生成物の形で遊
離させるためには、中和/酸性化反応混合物を高圧で
6.5より低いpH範囲において115℃より高い温度
に加熱することが重要である。好ましくは、この加熱は
温度120〜170℃、特に好ましくは125〜155
℃、さらに好ましくは130〜145℃で行う。
ルをチキソトロピー性をもたない湿った生成物の形で遊
離させるためには、中和/酸性化反応混合物を高圧で
6.5より低いpH範囲において115℃より高い温度
に加熱することが重要である。好ましくは、この加熱は
温度120〜170℃、特に好ましくは125〜155
℃、さらに好ましくは130〜145℃で行う。
【0011】加熱時間は選ばれた温度に依存し、一般に
5分〜5時間であり、特に好適な温度範囲130〜14
5℃においては約15分〜3時間である。
5分〜5時間であり、特に好適な温度範囲130〜14
5℃においては約15分〜3時間である。
【0012】好適具体化例において、本発明方法は詳細
には下記のようにして行われる。
には下記のようにして行われる。
【0013】ビフェニル−4−スルフォン酸ナトリウム
を約70重量%のNaOHと、NaOH対ビフェニル−
4−スルフォン酸ナトリウムのモル比を約10:1にし
て反応させ、ナトリウム4−フェニルフェノレートを得
る(約320℃、16〜26バール)。320℃で直接
容積を増加させるか、または予め200℃に冷却した後
反応混合物中に水を圧入することにより、この反応混合
物を希釈して4−ヒドロキシビフェニルの含量を約12
重量%にする。得られたアルカリ性の4−ヒドロキシビ
フェニルナトリウム塩の懸濁液を計量し、約50重量%
のH2SO4と同時に、温度90℃、pH5.5において
水の貯蔵器の中に加える。得られた4−ヒドロキシビフ
ェニルの含量が約4.3重量%の得られたNa2SO3/
NaHSO3含有4−ヒドロキシビフェニル水性懸濁液
を温度130〜135℃、圧力約2バールにおいて約2
時間加熱し、10K/時間の速度で100℃まで撹拌し
ながら冷却し、さらに60℃に冷却する。60℃におい
てガラスの焼結真空瀘斗を介して非常に容易に濾過でき
る粗い結晶性生成物を分離し、これを水で洗滌する。実
質的に無色で、流動可能であり、チキソトロピー性をも
たず、実質的にNa2SO4を含まず、含水量が劇的に減
少して10〜20重量%になった生成物が得られた。こ
れに対し、本発明方法の加熱を行わずに得られた高度の
チキソトロピー性をもつ生成物の含水量は65〜70重
量%であった。
を約70重量%のNaOHと、NaOH対ビフェニル−
4−スルフォン酸ナトリウムのモル比を約10:1にし
て反応させ、ナトリウム4−フェニルフェノレートを得
る(約320℃、16〜26バール)。320℃で直接
容積を増加させるか、または予め200℃に冷却した後
反応混合物中に水を圧入することにより、この反応混合
物を希釈して4−ヒドロキシビフェニルの含量を約12
重量%にする。得られたアルカリ性の4−ヒドロキシビ
フェニルナトリウム塩の懸濁液を計量し、約50重量%
のH2SO4と同時に、温度90℃、pH5.5において
水の貯蔵器の中に加える。得られた4−ヒドロキシビフ
ェニルの含量が約4.3重量%の得られたNa2SO3/
NaHSO3含有4−ヒドロキシビフェニル水性懸濁液
を温度130〜135℃、圧力約2バールにおいて約2
時間加熱し、10K/時間の速度で100℃まで撹拌し
ながら冷却し、さらに60℃に冷却する。60℃におい
てガラスの焼結真空瀘斗を介して非常に容易に濾過でき
る粗い結晶性生成物を分離し、これを水で洗滌する。実
質的に無色で、流動可能であり、チキソトロピー性をも
たず、実質的にNa2SO4を含まず、含水量が劇的に減
少して10〜20重量%になった生成物が得られた。こ
れに対し、本発明方法の加熱を行わずに得られた高度の
チキソトロピー性をもつ生成物の含水量は65〜70重
量%であった。
【0014】本発明方法はバッチ法または連続法で行う
ことができる。
ことができる。
【0015】実施例 1 5リットルのニッケルのオートクレブに、順次2000
gのNaOH(70%)および953gのビフェニル−
4−スルフォン酸ナトリウム(遊離酸87.2重量%、
分子量234)を装入する。窒素を吹き込んだ後、反応
混合物(懸濁液)を約2時間に亙り320℃に加熱し、
この際180℃に達した後始めて撹拌を開始し、この混
合物を温度320℃、圧力16〜26バールにおいて約
7時間さらに撹拌する。反応混合物を希釈するため、撹
拌しながら200℃に冷却した後(約2時間)、200
0gの水を圧入し、さらに約75℃に冷却した後、オー
トクレブの内容物を完全に抜き取った。得られた分子量
170の4−ヒドロキシビフェニル含量約12重量%
(HPLCによる)のアルカリ性の4−ヒドロキシビフ
ェニル・ナトリウム塩懸濁液を、3370gのH2SO4
(50%)と同時に、温度90℃、pH5.5において
約1時間に亙り5000gの水の貯蔵容器の中に計量し
て加え、4−ヒドロキシビフェニル含量が約4.3重量
%(HPLCによる)のNa2SO3/NaHSO3含有
4−ヒドロキシビフェニル水性懸濁液13,320gを
得た。この4−ヒドロキシビフェニル水性懸濁液900
gを1.6リットルのガラス製オートクレブに導入す
る。この反応混合物を激しく撹拌(750rpm)しな
がら約1/2時間に亙って130〜135℃に加熱す
る。この際圧力は約2バールに達し、4−ヒドロキシビ
フェニルが僅かに焼結することが観測された。さらに2
時間130〜135℃に加熱し、10K/時間の速度で
撹拌しながら100℃まで冷却し、さらに60℃に冷却
する。ガラス製の焼結吸引瀘斗を介して60℃において
極めて容易に濾過される粗い結晶性の生成物を分離し、
全部で100gの水を用い等量ずつ2回に分けて洗滌を
行う。46gの湿った4−ヒドロキシビフェニル(実質
的に無色、流動性があり、チキソトロピー性をもたない
生成物)を得た。
gのNaOH(70%)および953gのビフェニル−
4−スルフォン酸ナトリウム(遊離酸87.2重量%、
分子量234)を装入する。窒素を吹き込んだ後、反応
混合物(懸濁液)を約2時間に亙り320℃に加熱し、
この際180℃に達した後始めて撹拌を開始し、この混
合物を温度320℃、圧力16〜26バールにおいて約
7時間さらに撹拌する。反応混合物を希釈するため、撹
拌しながら200℃に冷却した後(約2時間)、200
0gの水を圧入し、さらに約75℃に冷却した後、オー
トクレブの内容物を完全に抜き取った。得られた分子量
170の4−ヒドロキシビフェニル含量約12重量%
(HPLCによる)のアルカリ性の4−ヒドロキシビフ
ェニル・ナトリウム塩懸濁液を、3370gのH2SO4
(50%)と同時に、温度90℃、pH5.5において
約1時間に亙り5000gの水の貯蔵容器の中に計量し
て加え、4−ヒドロキシビフェニル含量が約4.3重量
%(HPLCによる)のNa2SO3/NaHSO3含有
4−ヒドロキシビフェニル水性懸濁液13,320gを
得た。この4−ヒドロキシビフェニル水性懸濁液900
gを1.6リットルのガラス製オートクレブに導入す
る。この反応混合物を激しく撹拌(750rpm)しな
がら約1/2時間に亙って130〜135℃に加熱す
る。この際圧力は約2バールに達し、4−ヒドロキシビ
フェニルが僅かに焼結することが観測された。さらに2
時間130〜135℃に加熱し、10K/時間の速度で
撹拌しながら100℃まで冷却し、さらに60℃に冷却
する。ガラス製の焼結吸引瀘斗を介して60℃において
極めて容易に濾過される粗い結晶性の生成物を分離し、
全部で100gの水を用い等量ずつ2回に分けて洗滌を
行う。46gの湿った4−ヒドロキシビフェニル(実質
的に無色、流動性があり、チキソトロピー性をもたない
生成物)を得た。
【0016】分離した生成物はHPLCにより下記の含
量を有することが決定された。
量を有することが決定された。
【0017】 4−ヒドロキシビフェニル、分子量170 83.0重量% 水 17.0重量% 硫酸塩、分子量96 < 0.2重量% 4−ヒドロキシビフェニルの収率は使用したビフェニル
−4−スルフォン酸に関し理論値の94%であった。
−4−スルフォン酸に関し理論値の94%であった。
【0018】実施例 2(対照例) 実施例1のようにして製造された4−ヒドロキシビフェ
ニル含量約4.3重量%(HPLCによる)のNa3S
O3/NaHSO3含有4−ヒドロキシビフェニル水性懸
濁液900gを、90℃から60℃まで撹拌しながら冷
却する。ガラス製の焼結吸引瀘斗を介して容易に濾過さ
れる生成物を60℃において分離し、全部で300gの
水を用い等量ずつ2回に分けて洗滌を行う。127gの
湿った4−ヒドロキシビフェニル(実質的に無色、高度
のチキソトロピー性をもった生成物)を得た。
ニル含量約4.3重量%(HPLCによる)のNa3S
O3/NaHSO3含有4−ヒドロキシビフェニル水性懸
濁液900gを、90℃から60℃まで撹拌しながら冷
却する。ガラス製の焼結吸引瀘斗を介して容易に濾過さ
れる生成物を60℃において分離し、全部で300gの
水を用い等量ずつ2回に分けて洗滌を行う。127gの
湿った4−ヒドロキシビフェニル(実質的に無色、高度
のチキソトロピー性をもった生成物)を得た。
【0019】分離した生成物はHPLCにより下記の含
量を有することが決定された。
量を有することが決定された。
【0020】 4−ヒドロキシビフェニル、分子量170 31.0重量% 水 69.0重量% 硫酸塩、分子量96 < 0.2重量% 4−ヒドロキシビフェニルの収率は使用したビフェニル
−4−スルフォン酸に関し理論値の94%であった。こ
の高度のチキソトロピー性をもった生成物の取り扱いお
よびそれ以上の処理には極めて問題があった(例えば包
装品への貯蔵、装入および包装品からの取り出しが困
難、適当な乾燥装置への移送が困難、H2Oを高含量で
含むため乾燥費用が高く不経済)。
−4−スルフォン酸に関し理論値の94%であった。こ
の高度のチキソトロピー性をもった生成物の取り扱いお
よびそれ以上の処理には極めて問題があった(例えば包
装品への貯蔵、装入および包装品からの取り出しが困
難、適当な乾燥装置への移送が困難、H2Oを高含量で
含むため乾燥費用が高く不経済)。
【0021】本発明の主な特徴及び態様は次の通りであ
る。 1.水で希釈し鉱酸で中和した後、0以上6.5より低
いpH範囲において高圧でアルカリ性の反応混合物を1
15℃よりも高い温度に加熱するアルカリ金属水酸化物
を用いるアルカリ加水分解によりビフェニル−4−スル
フォン酸からチキソトロピー性をもたない湿った生成物
の形で4−ヒドロキシビフェニルを製造する方法。
る。 1.水で希釈し鉱酸で中和した後、0以上6.5より低
いpH範囲において高圧でアルカリ性の反応混合物を1
15℃よりも高い温度に加熱するアルカリ金属水酸化物
を用いるアルカリ加水分解によりビフェニル−4−スル
フォン酸からチキソトロピー性をもたない湿った生成物
の形で4−ヒドロキシビフェニルを製造する方法。
【0022】2.中和した反応混合物を高圧で6.5よ
り低いpH範囲において温度120〜170℃、好まし
くは125〜155℃、特に好ましくは130〜145
℃に加熱する上記第1項記載の方法。
り低いpH範囲において温度120〜170℃、好まし
くは125〜155℃、特に好ましくは130〜145
℃に加熱する上記第1項記載の方法。
【0023】3.温度290〜340℃、特に310〜
330℃、圧力2〜120バール、好ましくは5〜80
バール、特に好ましくは10〜40バール、アルカリ金
属水酸化物濃度50〜96重量%、好ましくは60〜9
5重量%、特に好ましくは65〜85重量%において、
ビフェニルスルフォン酸のアルカリ金属塩1モル当たり
3〜25モル、好ましくは5〜12モルのアルカリ金属
水酸化物が存在するようなアルカリ金属水酸化物水溶液
を用い、ビフェニル−4−スルフォン酸から加圧アルカ
リ加水分解法により4−ヒドロキシビフェニルを得る上
記第1項記載の方法。
330℃、圧力2〜120バール、好ましくは5〜80
バール、特に好ましくは10〜40バール、アルカリ金
属水酸化物濃度50〜96重量%、好ましくは60〜9
5重量%、特に好ましくは65〜85重量%において、
ビフェニルスルフォン酸のアルカリ金属塩1モル当たり
3〜25モル、好ましくは5〜12モルのアルカリ金属
水酸化物が存在するようなアルカリ金属水酸化物水溶液
を用い、ビフェニル−4−スルフォン酸から加圧アルカ
リ加水分解法により4−ヒドロキシビフェニルを得る上
記第1項記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ギユンター・ラウヒシユバルベ ドイツ51375レーフエルクーゼン・アムメ ルヘン2
Claims (1)
- 【請求項1】 水で希釈し鉱酸で中和した後、0以上
6.5より低いpH範囲において高圧でアルカリ性の反
応混合物を115℃よりも高い温度に加熱することを特
徴とするアルカリ金属水酸化物を用いるアルカリ加水分
解によりビフェニル−4−スルフォン酸からチキソトロ
ピー性をもたない湿った生成物の形で4−ヒドロキシビ
フェニルを製造する方法。
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DE19624202.9 | 1996-06-18 | ||
DE19624202A DE19624202A1 (de) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | Verfahren zur Herstellung von 4-Hydroxydiphenyl |
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---|---|
JPH1059887A true JPH1059887A (ja) | 1998-03-03 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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EP (1) | EP0816318B1 (ja) |
JP (1) | JPH1059887A (ja) |
KR (1) | KR980001998A (ja) |
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CN111825532A (zh) * | 2020-07-30 | 2020-10-27 | 河北汉恩新材料科技有限公司 | 一种4-羟基联苯的制备方法 |
CN117209363B (zh) * | 2023-09-12 | 2024-04-05 | 江苏极易新材料有限公司 | 一种4-羟基联苯的合成方法 |
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US4243822A (en) * | 1979-08-31 | 1981-01-06 | Buffalo Color Corporation | Process for the manufacture of 4,4' dihydroxydiphenyl |
US4324926A (en) * | 1980-03-06 | 1982-04-13 | Buffalo Color Corporation | Process for the purification of 4,4' dihydroxydiphenyl |
DE3204079A1 (de) * | 1982-02-06 | 1983-08-18 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Verfahren zur herstellung von hydroxydiphenylen |
JPS6416732A (en) * | 1987-07-11 | 1989-01-20 | Mitsubishi Petrochemical Co | Purification of phenols |
-
1996
- 1996-06-18 DE DE19624202A patent/DE19624202A1/de not_active Withdrawn
-
1997
- 1997-06-05 DE DE59703759T patent/DE59703759D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1997-06-05 EP EP97109084A patent/EP0816318B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1997-06-12 US US08/873,532 patent/US5847234A/en not_active Expired - Fee Related
- 1997-06-13 JP JP9171178A patent/JPH1059887A/ja active Pending
- 1997-06-17 KR KR1019970025137A patent/KR980001998A/ko not_active Application Discontinuation
- 1997-06-18 CN CN97113340A patent/CN1093111C/zh not_active Expired - Fee Related
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KR980001998A (ko) | 1998-03-30 |
EP0816318A3 (de) | 1998-03-18 |
CN1171389A (zh) | 1998-01-28 |
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EP0816318B1 (de) | 2001-06-13 |
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