JPH1059159A - 車両用ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

車両用ブレーキ液圧制御装置

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JPH1059159A
JPH1059159A JP21285096A JP21285096A JPH1059159A JP H1059159 A JPH1059159 A JP H1059159A JP 21285096 A JP21285096 A JP 21285096A JP 21285096 A JP21285096 A JP 21285096A JP H1059159 A JPH1059159 A JP H1059159A
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JP
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wheel
pressure
brake fluid
fluid pressure
acceleration
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JP21285096A
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English (en)
Inventor
Nobuyoshi Onoki
伸好 小野木
Yuzo Imoto
井本  雄三
Masahiko Kamiya
雅彦 神谷
Masuhiro Kondo
益弘 近藤
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直接的にブレーキ液圧を制御して、制動力の
向上と迅速な制御を実現できる車両用ブレーキ液圧制御
装置を提供すること。 【解決手段】 ステップ130では、車輪加速度dVw
から車体加速度dVbをひいて、速度変動Eを求める。
ステップ140では、速度変動Eが、所定値以上か否か
を判定する。所定値以上の場合は、ステップ150に
て、現在のホイールシリンダ圧(推定値)Pbを求め
る。ステップ160では、式(4)に、現在のホイール
シリンダ圧Pb、速度変動E、車輪の慣性モーメントI
を代入して、目標ホイールシリンダ圧Pfを算出する。
一方、所定値を下回る場合は、ステップ190にて、速
度変動Eを増加させるために、増圧値△Pを設定する。
以下同様な処理を経て、目標ホイールシリンダ圧を算出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばアンチスキ
ッド制御における車輪の制動状態を、ブレーキ液圧に基
づいて好適に制御できる車両用ブレーキ液圧制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、制動時の制御として、例えば
アンチスキッド制御(ABS制御)が知られている。こ
のアンチスキッド制御は、図8(a)に示す様に、車輪
のスリップ率Sが増加すると摩擦係数μは所定のスリッ
プ率Sm(例えば20%)で大きく変化する(μピーク
を有する)という特性に着目して、車輪の制動力を制御
するものである。
【0003】具体的には、車輪のスリップ率Sを、大き
な制動力が得られる目標スリップ率Smに制御するため
に、ホイールシリンダに加わるブレーキ液圧を調節し
て、図8(b)に示す様に、車輪速度Vwを(車体速度
Vbの数十%の)目標車輪速度Vmに制御する技術が知
られている(特開昭62−241754)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車輪の
スリップ状態を示すμ−S特性では、どの様な条件下で
も必ず一定のスリップ率(例えばSm=20%)にてμ
ピークが生じるものではないため、下記の様な問題があ
った。
【0005】つまり、図8(c)に示す様に、例えば氷
上路と圧雪路ではμピークが異なるため(例えば氷上路
=5%、圧雪路=20%)、上述したアンチスキッド制
御を行う場合に、目標スリップ率Smをある路面の最適
スリップ率(例えば圧雪路)に合わせると、別の路面
(例えば氷上路)では最適スリップ率がからずれるとい
う問題があった。その結果、制動力の低下や、制御遅れ
が生じるという問題が生じていた。
【0006】そこで、本発明は、目標スリップ率に制御
するのではなく、直接的にブレーキ液圧を制御して、制
動力の向上と迅速な制御を実現できる車両用ブレーキ液
圧制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、車
輪制動力発生手段により、車輪に制動力を発生させ、調
整手段により、車輪制動力発生手段に加わるブレーキ液
圧を調整する。また、車輪加速度検出手段により、各車
輪の車輪加速度を検出し、車体速度検出手段により、車
体の車体加速度を検出する。更に、決定手段により、車
輪制動力発生手段に加えるブレーキ液圧の基準値を決定
し、演算手段により、この基準値に対して、車輪加速
度、車体加速度及び車輪が有する慣性力を加味して、車
輪制動力発生手段に加える目標ブレーキ液圧を演算す
る。そして、調整手段により、演算手段にて算出された
目標ブレーキ液圧に基づいて、車輪制動力発生手段にか
かるブレーキ液圧を調整する。
【0008】つまり、本発明では、従来の様に、車輪の
スリップ率を目標スリップ率に制御するのではなく、目
標ブレーキ液圧を、出力しているブレーキ液圧と、車輪
加速度、車体加速度及び車輪が有する慣性力とから直接
に求めて、次に出力するブレーキ液圧(例えばホイール
シリンダ圧)を決定するものである。そのため、路面状
態が違っている場合でも、最適なブレーキ液圧に制御す
ることができる。
【0009】また、車輪のスリップ率を求める場合に
は、通常、車輪速度を求め、この車輪速度の各ピークを
結んで車体速度を求め、下記式(1)によって算出する
という手順を経るので、誤差が発生し易いが、本発明で
は、目標ブレーキ液圧を、車輪加速度、車体加速度及び
車輪が有する慣性力から直接に求めて制御するので、ス
リップ率を算出する際の誤差を排除することができる。
【0010】 S=(Vb−Vw)/Vb …(1) 但し、S ;スリップ率 Vb;車体速度 Vw;車輪速度 従って、本発明では、上述した特徴により、制御の制動
が向上するので、制動力の向上及び制御遅れの解消を図
ることができる。
【0011】以下、本発明の原理について、更に詳細に
説明する。最適なブレーキ液圧に制御する前の通常の制
動状態の場合では、下記式(2)が成立する。但し、V
w=Vb以外。 I・dVw=F−k・Pb …(2) 但し、I ;車輪の慣性モーメント dVw;車輪加速度 F ;制動力 k ;定数 Pb ;現在のホイールシリンダ圧 そして、(車輪ロックの直前の制動力の高い)最適なブ
レーキ液圧に制御された場合(最終状態)には、下記式
(3)が成立する。
【0012】 I・dVb=F−k・Pf …(3) 但し、dVb;車体加速度 Pf ;目標ホイールシリンダ圧 従って、前記式(2),(3)から、下記式(4)が求
まる。
【0013】 Pf=I・E+Pb …(4) 但し、E=dVw−dVb 従って、この式(4)を用いて、目標ホイールシリンダ
圧Pfは、車輪の慣性モーメントIと、車輪加速度dV
wから車体加速度dVbを引いた差Eと、現在のホイー
ルシリンダ圧Pbとから求めることができる。
【0014】よって、本発明によれば、上述した式
(4)の制動力のつりあいの式より、制動力と均衡する
現在のホイールシリンダ圧Pbを例えば推定や実測によ
り求め、図1に示す様に、これを基準として目標ホイー
ルシリンダ圧Pf(例えばPf1やPf2)を求めてホイ
ールシリンダ圧を制御するので、従来のスリップ率を用
いて制御する場合と比較して、制御の誤差が少なく、し
かも、圧雪路や氷上路等の路面状態の変化に好適に対応
できる。また、増圧中のみでなく、減圧中にもピークサ
ーチ動作が同時進行するという効果もある。よって、高
い制動力を発揮できるとともに、制御遅れを防止できる
という効果がある。
【0015】また、実際に使用する場合は、前記E及び
Pbのノイズ成分を除くために、PfはL.P.F(ロ
ーパスフィルタ)処理されて用いられる。尚、カットオ
フは、例えば5Hz程度で使用する。請求項2の発明で
は、決定手段は、車輪制動力発生手段のブレーキ液圧を
検出する圧力センサの検出結果、又はブレーキ液圧を制
御する制御機器(例えば電磁弁)の制御経過(例えばオ
ン・オフの時間)に基づいて、基準値を決定する。
【0016】この基準値とは、目標となるブレーキ液圧
を算出する基となるブレーキ液圧であり、例えば現在の
ホイールシリンダのブレーキ液圧を圧力センサにより直
接に検出したり、例えばブレーキ液の配管に設けられた
電磁弁の動作結果から算出することができる。
【0017】請求項3の発明では、車輪制動力発生手段
に加えるブレーキ液圧を発生するブレーキ液圧発生手段
(例えばマスタシリンダ)のブレーキ液圧を求め、基準
値の決定に際して、このブレーキ液圧を加味している。
つまり、前記基準値を決定する場合、図2に示す様に、
例えば時点t2におけるホイールシリンダ圧Pb2を、増
圧を行なうための電磁弁のオン時間から推定するときに
は、時点t1におけるホイールシリンダ圧Pb1から所定
のマスタシリンダ圧Pmに至る(所定の指数関数で示さ
れる)式を用いて算出するが、その場合、マスタシリン
ダ圧Pmの精度が高いほどホイールシリンダ圧の精度が
高い。よって、例えばアンチスキッド制御時などに、よ
り精度の高い制御を行うことができる。尚、例えばマス
タシリンダ圧がない場合には、固定値としてドライアス
ファルトでのロック時の圧力などを決定しておく。
【0018】請求項4の発明では、車輪加速度と車体加
速度との差が所定値以上の場合、又は車輪加速度が所定
値以上の場合に、演算手段を実行する。つまり、前記式
(4)から明かな様に、車輪加速度と車体加速度との差
E(=dVw−dVb)が小さい場合(例えば0.1G
より小の場合)には、前記式(4)のI・E項がほぼ0
となる。この場合、路面の制動力Fがピークに達してい
ない場合や、Vw=Vbの状態が考えられる。
【0019】従って、前記式(4)を用いる場合には、
車輪加速度と車体加速度との差が所定値以上のときに限
り、演算手段により、目標ブレーキ液圧を算出するもの
である。また、車輪加速度が所定値以上の場合には、簡
易的に、車輪加速度と車体加速度との差が所定値以上の
ときと同様な場合と見なせる。つまり、通常、車輪加速
度の値は車体加速度の値よりはるかに大きいので、車輪
加速度のみを用いた条件判定によって、演算手段による
演算の開始の判定を、より容易に行うことができる。
【0020】請求項5の発明では、車輪加速度と車体加
速度との差が所定値より小さい場合、又は車輪加速度が
所定値より小さい場合に、車輪制動力発生手段に加える
ブレーキ圧力を所定期間にわたり増加させる。つまり、
上述した様に、車輪加速度と車体加速度との差が所定値
(例えば0.1G)より小さい場合(又は簡易的に車輪
加速度が所定値より小さい場合)には、演算手段を用い
て目標ブレーキ液圧を算出することは困難であるので、
この様な場合には、積極的に例えばホイールシリンダ圧
を増加させる。
【0021】例えば図3(a)に示す様に、パルス状に
ホイールシリンダ圧Pbを増加させて制動力を増すと、
車輪速度Vwひいては車輪加速度dVwが変動する。こ
れにより、前記請求項4の様に、車輪加速度と車体加速
度との差が所定値以上(又は車輪加速度が所定値以上)
となるので、演算手段により目標ブレーキ液圧Pfを算
出して、好適な制御を行うことができる。
【0022】尚、パルス状にホイールシリンダ圧の増圧
だけでは、車輪加速度等に変化が表れない場合には、図
3(b)に示す様に、徐々に(例えば階段状に)ホイー
ルシリンダ圧を増加することが望ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の例
(実施例)について、図面を参照しつつ説明する。 a)図4は本発明が適用された車両の制御系全体の構成
を表わす概略構成図である。尚、本実施例はフロントエ
ンジン・フロントドライブ(FF)の四輪車に本発明を
適用した例である。
【0024】図4に示す如く、車両の各車輪(左前輪F
L,右前輪FR,左後輪RL,右後輪RR)には、各車
輪FL〜RRに制動力を与えるためのホイールシリンダ
2FL,2FR,2RL,2RR、及び各車輪FL〜RRの回転
速度を検出する速度センサ4FL,4FR,4RL,4RRが夫
々設けられている。
【0025】また、駆動輪である左右前輪(以下,単に
駆動輪という)FL,FRは、変速機6、ディファレン
シャルギヤ8を介して接続された内燃機関10からの駆
動力を受けて回転するようになっており、この動力源と
なる内燃機関10には、その回転速度,吸入空気量,冷
却水温,スロットルバルブの開度(スロットル開度)等
の運転状態を検出するセンサ群12が設けられている。
【0026】そして、これらセンサ群12からの検出信
号は、エンジン(E/G)制御装置20に入力され、E
/G制御装置20がその検出信号に基づき内燃機関10
の燃料噴射量や点火時期を制御するのに使用される。ま
た、各車輪FL〜RRに設けられた速度センサ4FL〜4
RRからの検出信号に加え、ブレーキペダル32の操作時
にオン状態となるブレーキスイッチ(以下ブレーキSW
と称す)36、車体加速度を検出するGセンサ37、マ
スタシリンダ34の油圧(マスタシリンダ圧)を検出す
る圧力センサ38等からの検出信号が、制動制御装置3
0に入力される。
【0027】この制動制御装置30は、後述する車両制
動時のアンチスキッド制御や車両加速時のトラクション
制御などを実行するためのものであり、マスタシリンダ
34から各車輪FL〜RRのホイールシリンダ2FL〜2
RRに至る油圧経路に設けられた油圧回路40内の各種電
磁弁を制御することにより、車両制動時及び車両加速時
に車輪に生じたスリップを抑制する制御を行なう。
【0028】尚、E/G制御装置20及び制動制御装置
30は、夫々、CPU,ROM,RAM等を中心に構成
されたマイクロコンピュータからなっており、これら各
制御装置20,30は、センサによる検出データや制御
データ等を送・受信する通信装置を備えている。
【0029】b)次に、油圧回路40について説明す
る。図5に示す如く、油圧回路40は、マスタシリンダ
34の2個の油路から圧送されるブレーキ油を、左前輪
FLと右後輪RR、右前輪FRと左後輪RLに各々供給
するための2系統の油圧経路42,44を備えている。
そして、これら各油圧経路44,42の内、従動輪であ
る左右後輪(以下単に従動輪と称す)RL,RRのホイ
ールシリンダ2RL,2RRに至る油圧経路44R,42R
には、その経路44R,42Rを連通状態又は遮断状態
に切換可能な増圧制御弁46RL,46RRと、各ホイール
シリンダ2RL,2RR内のブレーキ油を排出するための減
圧弁(減圧制御弁)48RL,48RRとが設けられてい
る。
【0030】尚、増圧制御弁46RL,46RRは、通常、
連通位置(増圧位置)となっており、制動制御装置30
からの通電により遮断位置に切り換えられる。また、減
圧制御弁48RL,48RRは、通常、遮断位置になってお
り、制動制御装置30からの通電により連通位置(減圧
位置)となってホイールシリンダ2RL,2RR内のブレー
キ油を排出する。
【0031】一方、前記各油圧経路42,44の内、駆
動輪である左右前輪FL,FRのホイールシリンダ2F
L,2FRに至る油圧経路42F,44Fには、従動輪側
の油圧経路44R,42Rと同様、前述の制御弁として
の増圧制御弁46FL,46FR及び減圧制御弁48FL,4
8FRが設けられると共に、各増圧制御弁46FL,46FR
よりマスタシリンダ34側に、その経路42F,44F
を連通状態又は遮断状態に切り替えるマスタシリンダカ
ットバルブ(SM弁)50FL,50FRが設けられてい
る。
【0032】そして、これら各SM弁50FL,50FRに
は、増圧制御弁46FL,46FR側の油圧がマスタシリン
ダ34側の油圧に対して所定値だけ大きい上限値以上に
なったときに連通して、増圧制御弁46FL,46FR側の
油圧をその上限値以下に制限するリリーフ弁52FL,5
2FRと、マスタシリンダ34側の油圧が増圧制御弁46
FL,46FR側の油圧より大きくなったときに連通して、
マスタシリンダ34から出力された圧油を増圧制御弁4
6FL,46FR側に供給するリリーフ弁54FL,54FRと
が、各々並列に接続されている。尚、SM弁50FL,5
0FRは、通常、連通位置となっており、制動制御装置3
0からの通電により遮断位置に切り換えられる。
【0033】また、各油圧経路42,44には、減圧制
御弁48FL〜48RRから排出されたブレーキ油を一時的
に蓄えるリザーバ56,58が備えられ、更にそのブレ
ーキ油を、SM弁50FLと増圧制御弁46FLとの間の油
圧経路42Faと、SM弁50FRと増圧制御弁46FRと
の間の油圧経路44Faとに夫々圧送するポンプ60,
62が備えられている。尚、各ポンプ60,62からの
ブレーキ油の吐出経路には、内部の油圧の脈動を抑える
アキュムレータ64,66が設けられている。
【0034】更に、各油圧経路42,44には、トラク
ション制御実行時に、マスタシリンダ34を介してマス
タシリンダ34の上部に設けられたリザーバ68からポ
ンプ60,62に直接ブレーキ油を供給するための油供
給経路42P,44Pが設けられ、これら各油供給経路
42P,44Pには、その経路を連通状態又は遮断状態
に切り替えるリザーバカットバルブ(SR弁)70FL,
70FRが設けられている。尚、SR弁70FL,70FR
は、通常、遮断位置となっており、制動制御装置30か
らの通電により連通位置に切り換えられる。また、各ポ
ンプ60,62は、トラクション制御実行時に、モータ
80を介して駆動される。
【0035】c)次に、前記制動制御装置30による基
本的な制御動作について簡単に説明する。 アンチスキッド制御時 車両制動時に各車輪FL〜RRにスリップが発生する
と、アンチスキッド制御を開始して、前記油圧回路40
内の増圧制御弁46FL〜46RRと減圧制御弁48FL〜4
8RRを各々オン・オフ(ON・OFF)することによ
り、各車輪FL〜RRのスリップ状態に応じて、各ホイ
ールシリンダ2FL〜2RR内のブレーキ油圧(ホイールシ
リンダ圧)を制御する。
【0036】例えば増圧制御弁46FL〜46RRを遮断位
置にして減圧制御弁48FL〜48RRを連通位置にすると
ホイールシリンダ圧が減少し、増圧制御弁46FL〜46
RRを遮断位置にして減圧制御弁48FL〜48RRを遮断位
置にするとホイールシリンダ圧が保持され、増圧制御弁
46FL〜46RRを連通位置にして減圧制御弁48FL〜4
8RRを遮断位置にするとホイールシリンダ圧が増加す
る。
【0037】トラクション制御時 車両加速時に、駆動輪FL,FRにスリップが発生する
と、E/G制御装置20に対して燃料噴射量の減量或は
点火時期の遅角指令を出力することにより、内燃機関1
0の出力トルクを抑制する(エンジン出力の制御によ
る)E/G・トラクション制御を開始する。それととと
もに、(ブレーキの制動力を制御する)ブレーキ・トラ
クション制御を開始して、前記油圧回路40内のSM弁
50FL,50FRとSR弁70FL,70FRとをオンし、増
圧制御弁46FL,46FRと減圧制御弁48FL,48FRと
をオン・オフすることにより、駆動輪に制動力を与え、
加速スリップを抑制する。
【0038】d)次に、前記制動制御装置30により行
われる制御のうち、本実施例の要部であるアンチスキッ
ド制御について、図6及び図7等に基づいて説明する。
本実施例のアンチスキッド制御は、従来の様に、車輪の
スリップ率を目標スリップ率に制御するのではなく、推
定によって得られたホイールシリンダ圧を直接に目標ホ
イールシリンダ圧に制御するものである。
【0039】まず、本実施例の制御の構成を、図6の
制御ブロック図を用いて説明する。図6に示す様に、変
動収束部A1では、車輪加速度dVwと車体加速度dV
bとの差(以下速度変動と称す)Eに基づいて、この速
度変動Eを低減(収束)させるために、周知のPID制
御の制御値△Paの出力を行う。
【0040】この制御値△Paは、下記式(5)で与え
られる。
【0041】
【数1】
【0042】但し、k1、k2、k3は係数 また、目標圧推定部A2では、速度変動Eと油圧サーボ
A3から出力される油圧推定値(推定による現在のホイ
ールシリンダ圧)Pbとに基づいて、目標ホイールシリ
ンダ圧Pfを推定して出力する。
【0043】そして、目標ホイールシリンダ圧Pfにす
るために、例えば増圧する場合を例に挙げると、速度変
動Eが大きい場合(例えば0.1G以上)は、前記制御
値△Paと目標ホイールシリンダ圧Pfとの和である指
令値Pnを油圧サーボA3に出力し、油圧サーボA3か
らは、この指令値Pnに基づいて、例えば増圧制御弁4
6FL〜46RRをオンして増圧を行う期間tを求め、この
期間tにわたり増圧制御弁46FL〜46RRをオンする。
【0044】一方、速度変動Eが小さい場合(例えば
0.1Gより小)には、前記制御値△Paと目標ホイー
ルシリンダ圧Pfとの和に、更に加振部A5からの加振
のための増圧値△Pを加えた指令値Pnを、油圧サーボ
A3に出力する。以下前記と同様に、油圧サーボA3に
よって、指令値Pnに基づいて算出された期間tにわた
り例えば増圧制御弁46FL〜46RRをオンする。
【0045】つまり、速度変動Eが大きな場合は、前記
式(4)から正確な目標ホイールシリンダ圧Pfが得ら
れるので、変動収束部A1にて、速度変動Eを小さくし
て目標ホイールシリンダ圧Pfへの収束を行うするよう
なPID制御を行うが、速度変動Eが小さくなると、前
記式(4)から目標ホイールシリンダ圧Pfを求めるこ
とができなくなる。従って、その場合には、加振部A5
から油圧変動を生じさせる前記図3に示す様な出力を行
って、逆に速度変動Eを生じさせ、それによって、制御
に必要な目標ホイールシリンダ圧Pfを得るのである。
【0046】次に、本実施例の制御処理を、図7のフ
ローチャートを用いて説明する。尚、本制御処理は、タ
イマ割り込みにより所定時間毎に実行される。図7のス
テップ100にて、車速センサ4FL〜4RRからの信号に
基づいて、車輪速度Vwを求める。
【0047】続くステップ110では、車輪速度Vwを
微分して車輪加速度dVwを求める。続くステップ12
0では、Gセンサ37からの信号に基づいて、車体加速
度dVbを求める。尚、従動輪の車輪速度Vwから車体
速度Vbを求め、この車体速度Vdを微分して車体加速
度dVbを求めてもよい。
【0048】続くステップ130では、車輪加速度dV
wから車体加速度dVbをひいて、速度変動Eを求め
る。続くステップ140では、速度変動Eが、所定値
(例えば0.1G)以上か否かを判定する。ここで肯定
判断されるとステップ150に進み、一方否定判断され
るとステップ190に進む。つまり、速度変動Eが大き
く、目標ホイールシリンダ圧Pfの算出が可能な状態で
あると判断された場合には、ステップ150に進み、一
方、速度変動Eが小さく、目標ホイールシリンダ圧Pf
の算出が可能な状態ではなく、(ある程度の速度変動E
を起こさせるための)プローブとして油圧を増加する必
要があると判断された場合には、ステップ190に進
む。
【0049】ステップ150では、現在のホイールシリ
ンダ圧(推定値)Pbを求める。前記図2に示す様に、
例えば増圧時の場合には、ある油圧Pb1から所定時間
tだけ増圧制御弁46FL〜46RRをオンして増圧を行っ
た後の油圧Pb2は、始めの油圧Pb1からマスタシリン
ダ圧Pmに至る実線で示す所定の関数f(例えば下記式
(6)参照)に基づいて求めることができる。
【0050】
【数2】
【0051】但し、kuは定数 従って、始めの油圧Pb1と関数fとオン時間tとか
ら、現在のホイールシリンダ圧Pbを推定することがで
きる。尚、この場合、マスタシリンダ圧Pmは、予め決
められた所定の値を用いてもよいが、圧力センサ38に
よって検出された実際のマスタシリンダ圧Pmを用いる
と、より精度の高いホイールシリンダ圧Pbを推定する
ことができる。
【0052】また、同様に、例えば減圧時の場合には、
ある油圧Pb1’から所定時間tだけ減圧制御弁48FL
〜48RRをオンして減圧を行った後の油圧Pb2’は、
始めの油圧Pb1’からリザーバ圧(=0)に至る一点
鎖線で示す所定の関数f’(例えば下記式(7)参照)
に基づいて求めることができる。
【0053】
【数3】
【0054】但し、kdは定数 従って、始めの油圧Pb1’と関数f’とオン時間tと
から、現在のホイールシリンダ圧Pbを推定することが
できる。続くステップ160では、既に詳述した下記式
(4)に、現在のホイールシリンダ圧Pb、速度変動
E、車輪の慣性モーメントIを代入して、目標ホイール
シリンダ圧Pfを算出する。
【0055】 Pf=I・E+Pb …(4) 尚、車輪の慣性モーメントIは、下記式(8),(9)
から求めることができる。
【0056】
【数4】
【0057】但し、In;サンプル間隔毎の慣性モーメ
ント(尚、I0は、前後輪で初期値として与える) λ;1以下の係数 続くステップ165では、PID制御による制御値(変
動収束量)△Paを算出する。
【0058】続くステップ170では、前記目標ホイー
ルシリンダ圧Pfに前記変動収束量△Paを加算した
値、即ち上述した指令値Pnに対応した時間だけ(例え
ば増圧する場合には)増圧制御弁46FL〜46RRを駆動
するために、例えば油圧の増圧量とオン時間との関係を
示す演算式やマップを用いて、増圧制御弁46FL〜46
RRの駆動時間tを求める。
【0059】続くステップ180では、例えば増圧する
場合には、この駆動時間tにわたり増圧制御弁46FL〜
46RRを駆動し、一旦本処理を終了する。一方、前記ス
テップ140にて否定判断されて進むステップ190で
は、速度変動Eが小さいので、速度変動Eを増加させる
ために、(上述した加振部A5による増圧である)増圧
値△Pを設定する。尚、この増圧値△Pは、本処理を経
由する毎に、即ち速度変動Eが例えば0.1G以上にな
るまでは、例えば前記図3(b)に示す様に、所定値づ
つ増加してゆく様に設定されている。
【0060】そして、このステップ140以降は、前記
ステップ150〜180とほぼ同様な処理を行う。但
し、ステップ190を経た場合は、増圧値△Pが設定さ
れているので、例えば増圧制御弁46FL〜46RRの駆動
時間tは、前記目標ホイールシリンダ圧Pf及び変動収
束量△Paに更に増圧値△Pを加えた値、即ち(速度変
動Eが小さい場合における増圧値△P分だけ加算され
た)指令値Pnに対応した時間となる。
【0061】この様に、本実施例では、速度変動Eが大
きな場合は、前記制動力のバランスを示す前記式(4)
に、慣性モーメントIと速度車速Eと現在の推定による
ホイールシリンダ圧Pbとを代入して、目標ホイールシ
リンダ圧Pfを求め、この目標ホイールシリンダ圧Pf
となる様に、増圧制御弁46FL〜46RRや減圧制御弁4
8FL〜48RRのオン時間を設定してブレーキ油圧を制御
している。
【0062】従って、従来の様に車輪のスリップ率を目
標スリップ率に制御する場合と比べて、制御の誤差が少
なく、精度のよい制御を行なうことができるので、制動
性能が高く、制御遅れも少ないという効果を奏する。ま
た、路面μが変化した場合には、従来の様にある路面に
合わせた目標スリップ率のみを用いた場合に比べて、現
在の路面状態に応じた好ましいブレーキ油圧を設定で
き、更に、車輪速度だけでなくブレーキ圧の情報を利用
することで、減圧時にもピークサーチを実行していると
いう効果もある。よって、その点からも制動性能が高
く、制御遅れも少ないという利点がある。
【0063】一方、速度変動Eが小さな場合は、前記式
(4)を用いて、正確な目標ホイールシリンダ圧Pfを
求めることは困難であるが、その様なときには、一時的
に例えばパルス状や階段状の増圧値△Pを出力すること
により、速度変動Eを大きくするので、前記式(4)を
用いて正確な目標ホイールシリンダ圧Pfを求めること
が可能になる。
【0064】以上、本発明の実施の形態につき説明した
が、本発明はこれに限らず、その要旨を逸脱しない範囲
内で種々なる形態にて実施できることはもちろんであ
る。 (1)例えば前記実施例では、現在のホイールシリンダ
圧を演算によって求めたが、例えば各ホイールシリンダ
を検出する圧力センサを設けて、この圧力センサによる
実測値を現在のホイールシリンダ圧としてもよい。
【0065】(2)前記実施例では、FF車を例に挙げ
て説明したが、FR車についても同様な制御を行うこと
ができる。 (3)前記実施例では、アンチスキッド制御に本発明を
適用した例を挙げたが、それ以外に、上述した式(4)
によって算出した目標ホイールシリンダ圧を用いること
ができる例えばトラクション制御等の各種の制御に適用
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明の説明図である。
【図2】 請求項3の発明の説明図である。
【図3】 請求項5の発明の説明図である。
【図4】 実施例の車両用ブレーキ液圧制御装置の概略
構成図である。
【図5】 実施例の制動力制御装置の油圧回路及び制御
機器を示す説明図である。
【図6】 実施例の制御ブロック図である。
【図7】 実施例の制御処理を示すフローチャートであ
る。
【図8】 従来技術を示す説明図である。
【符号の説明】
2FL,2FR,2RL,2RR…ホイールシリンダ、4FL,4
FR,4RL,4RR…速度センサ、10…内燃機関、
20…エンジン(E/G)制御装置、32…ブ
レーキペダル32、 37…Gセンサ37、34…マ
スタシリンダ、 38…圧力センサ、30…制動
制御装置 40…油圧回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 益弘 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪に制動力を発生させる車輪制動力発
    生手段と、 該車輪制動力発生手段に加わるブレーキ液圧を調整する
    調整手段と、 前記車輪の車輪加速度を検出する車輪加速度検出手段
    と、 車体の車体加速度を検出する車体加速度検出手段と、 前記車輪制動力発生手段に加えるブレーキ液圧の基準値
    を決定する決定手段と、 前記基準値に対して、車輪加速度、車体加速度及び車輪
    が有する慣性力を加味して、前記車輪制動力発生手段に
    加える目標ブレーキ液圧を演算する演算手段と、 を備え、 前記調整手段は、前記演算手段にて算出された目標ブレ
    ーキ液圧に基づいて、前記車輪制動力発生手段にかかる
    ブレーキ液圧を調整することを特徴とする車両用ブレー
    キ液圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記決定手段は、前記車輪制動力発生手
    段のブレーキ液圧を検出する圧力センサの検出結果、又
    はブレーキ液圧を制御する制御機器の制御経過に基づい
    て、前記基準値を決定することを特徴とする前記請求項
    1記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記車輪制動力発生手段に加えるブレー
    キ液圧を発生するブレーキ液圧発生手段のブレーキ液圧
    を求め、前記基準値の決定に際して、該ブレーキ液圧発
    生手段のブレーキ液圧を加味することを特徴とする前記
    請求項1又は2記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
  4. 【請求項4】 前記車輪加速度と車体加速度との差が所
    定値以上の場合、又は前記車輪加速度が所定値以上の場
    合に、前記演算手段を実行することを特徴とする前記請
    求項1〜3のいずれか記載の車両用ブレーキ液圧制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記車輪加速度と車体加速度との差が所
    定値より小さい場合、又は前記車輪加速度が所定値より
    小さい場合には、前記車輪制動力発生手段に加えるブレ
    ーキ圧力を所定期間にわたり増加させることを特徴とす
    る前記請求項1〜3のいずれか記載の車両用ブレーキ液
    圧制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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