JPH1058880A - 綴込具 - Google Patents

綴込具

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JPH1058880A
JPH1058880A JP21754496A JP21754496A JPH1058880A JP H1058880 A JPH1058880 A JP H1058880A JP 21754496 A JP21754496 A JP 21754496A JP 21754496 A JP21754496 A JP 21754496A JP H1058880 A JPH1058880 A JP H1058880A
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Hiroshi Shimada
博 嶋田
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King Jim Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 櫛板の着脱操作を容易かつ円滑に行うことが
できる比較的簡単な構成からなる両開き式綴込具を提供
する。 【解決手段】 折曲部12を立設した基板10と、折曲
部12の上端縁部上に蝶番接手22を介して外向きに回
動自在に蝶支した側板20と、側板20に押圧される押
圧体部32および折曲部12に対向する保持脚部34を
有し蝶番接手22に蝶支した押圧保持板30と、保持脚
部34内の保持穴36に係止され側板20に対し係脱可
能に挿着した櫛板40とからなる綴込具において、折曲
部12は、傾斜伸長部分12aと垂直伸長部分12bと
から形成し、保持脚部34は、垂直保持部分34aと傾
斜保持部分34bとから形成すると共に、その保持穴3
6は傾斜保持部分34b内へ跨がりかつストッパ36a
を備え、櫛板40には、保持穴36に対向する係合突起
44と傾斜保持部分34bに対接する対接突片46とを
備えた構成からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の書類等を綴
込むための綴込具に係り、特に厚手のカタログ等を多量
に綴込むのに適した両開き式綴込具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、通常の綴込具は、綴込具の基板
の一方の側縁部に立設する固定櫛板に対し、他方の側縁
部に着脱可能に係止する櫛板を、係止手段によって着脱
し得るように構成されている。しかるに、このような綴
込具においては、一方の櫛板が固定されているため、綴
込み量が多くなると、前記一方の固定櫛板側に対する綴
込み操作および綴外し操作が極めて困難かつ繁雑となる
難点を有していた。
【0003】そこで、本出願人は、先に前記難点を解決
すべく新規な綴込具を開発し、特許出願を行った(例え
ば、特開平8−90976号参照)。すなわち、この新
規な綴込具は、長手方向の両側縁部に折曲部を立設した
方形の基板と、この基板の前記折曲部の上端縁部上に蝶
番接手を介して外向きに回動自在に蝶支される側板と、
この側板に押圧される押圧体部および前記基板の折曲部
に対向する保持脚部を備えて前記蝶番接手に蝶支される
押圧保持板と、この押圧保持板の前記保持脚部内の保持
穴に係止されて前記側板に対し係脱可能に挿着される櫛
板とから形成した構成からなる。
【0004】すなわち、この新規な綴込具は、両櫛板が
共に着脱可能となる、いわゆる両開き式に構成されてい
るので、前述したように一方の櫛板側に対する綴込み操
作および綴外し操作が困難かつ繁雑となるような難点
が、解決されることは明らかである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の両開き式綴込具は、なお改良すべき別の難点を有し
ていた。
【0006】すなわち、前記従来の両開き式綴込具にお
いて、その櫛板は、前述したように、押圧保持板の保持
脚部内の保持穴に係止されて、側板に対し係脱可能に挿
着した構成を有している。しかるに、櫛板の押圧保持板
に対する前記係止操作および側板に対する前記挿着操作
は、その押圧保持板および側板上の操作スペースが狭隘
であること等の原因により、実際的には、その操作が往
々にして円滑を欠くものであった。
【0007】そこで、本発明の目的は、櫛板の着脱操作
を容易にかつ円滑に行うことができる比較的簡単な構成
からなる両開き式の綴込具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る綴込具は、長手方向の両側縁部に折曲
部を立設した方形の基板と、この基板の前記折曲部の上
端縁部上に蝶番接手を介して外向きに回動自在に蝶支し
た側板と、この側板に押圧される押圧体部および前記基
板の折曲部に対向する保持脚部を備えて前記蝶番接手に
蝶支した押圧保持板と、この押圧保持板の前記保持脚部
内の保持穴に係止され前記側板に対し係脱可能に挿着し
た櫛板とからなる綴込具において、基板の前記折曲部
は、基板の側縁部から外向きにかつ斜め上向きに伸長す
る傾斜伸長部分と、これに連続して垂直方向に上向きに
伸長する垂直伸長部分とから形成し、押圧保持板の前記
保持脚部は、前記基板の折曲部の前記垂直伸長部分およ
び傾斜伸長部分にそれぞれ対向する垂直保持部分および
傾斜保持部分から形成すると共に、この保持脚部内の前
記保持穴は前記傾斜保持部分内に形成し、さらに櫛板に
は、前記保持穴に対向するよう内向きに偏向突出する係
合突起と、前記傾斜保持部分に対接するよう内向きに偏
向突出する対接突片とを形成することを特徴とする。
【0009】この場合、前記側板に対し櫛板を係脱可能
に挿着する係脱部は、側板の自由端縁部の中央に設けた
操作リブの下面上の係止凹部と、これに対応するよう櫛
板の上端縁部上に設けた係止凸部とから形成することが
できる。
【0010】また、前記基板と側板と押圧保持板と櫛板
とは、それぞれ一体成形により構成することができる。
【0011】本発明に係る綴込具においては、押圧保持
板および側板上の操作スペースは、押圧保持板の保持脚
部および基板の折曲部がそれぞれ垂直部分および傾斜部
分から形成されていることから、十分に確保することが
できる。従って、本発明によれば、比較的簡単な構成に
より、櫛板の着脱操作を容易にかつ円滑に行うことが可
能となる。
【0012】
【実施例】次に、本発明に係る綴込具の実施例につき、
添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0013】図1乃至図4において、本実施例の両開き
式綴込具の構成は、先ず基本的には、前述した従来の構
成と同様である。すなわち、本発明の綴込具は、基本的
には、長手方向の両側縁部に折曲部12を立設した方形
の基板10と、この基板10の折曲部12の上端縁部上
に蝶番接手22を介して外向きに回動自在に蝶支した側
板20と、この側板20に付勢スプリング22aを介し
て押圧される押圧体部32および前記基板の折曲部12
に対向する保持脚部34を備えて前記蝶番接手22に蝶
支される押圧保持板30と、この押圧保持板30の保持
脚部34内の保持穴36に係止して側板20に対し係脱
可能に挿着した櫛板40とから形成されている。なお、
基板10上の参照符号10a(図1)はファイル50に
対する取付け穴を示すと共に、櫛板40上の参照符号4
2は綴管および/または綴杆をそれぞれ示す。
【0014】しかるに、本実施例においては、前記構成
において、先ず基板10の折曲部12は、基板10の側
縁部から外向きにかつ斜め上向きに伸長する傾斜伸長部
分12aと、これに連続して垂直方向に上向きに伸長す
る垂直伸長部分12bとを形成する。
【0015】次に、押圧保持板30の保持脚部34は、
基板10の折曲部12の垂直伸長部分12aおよび傾斜
伸長部分12bに、それぞれ対向する同じ形状の垂直保
持部分34aおよび傾斜保持部分34bを形成すると共
に、この保持脚部34内の前記保持穴36は、傾斜保持
部分34b内へ跨がりかつストッパ36aを備えた構成
からなる。そして、櫛板40には、前記保持穴36に対
向するよう内向きに偏向突出する係合突起44を形成す
ると共に、その残余部分は更に内向きに偏向突出して、
傾斜保持部分34bに対接する対接突片46を形成す
る。
【0016】なお、側板20の自由端縁部の中央には、
操作リブ24を設け、その下面上の係止凹部24a(図
3参照)が、後述するように、櫛板40の着脱時にその
上端縁部上の係止凸部48に対し、係脱するように構成
されている。また、前記各要素、すなわち基板10と、
側板12と、押圧保持板30と、櫛板40とは、それぞ
れ一体的に成形すれば好適である。
【0017】従って、本発明において、綴込具に対する
綴込みもしくは綴外し操作、すなわち櫛板の着脱操作
は、次のように行うことができる。先ず、櫛板の挿着
は、側板20および押圧保持板30を拡開した状態(図
4)で、櫛板40を押圧保持板30に対して、その係合
突起44および対接突片46が、保持穴36(水平幅W
で開口している)および対接部34a(傾斜保持部分)
に挿通あるいは対接するように、所要の押圧力Fにより
係合押圧する。
【0018】このようにして、押圧保持板30および側
板20は、前記押圧力F1 および間隔L1 に対応する回
動力M1 により、蝶番接手22の周りを図示の時計回り
方向に回動する。そして、これにより、櫛板40上の係
止凸部48が、側板20上の係止凹部24a内に付勢ス
プリング22aの作用下に、弾発的に係着される(図
3)。
【0019】すなわち、櫛板20の挿着が達成される。
一方、櫛板40の取外しは、その前記挿着状態(図3)
において、側板20上の操作リブ24を、図示の反時計
回り方向へ所要の回動力M2 により回動する。従って、
この回動力M2 により、前記係止凹部24aが、付勢ス
プリング22aの作用力に抗して前記係止凸部48から
離脱する。そして、前記の櫛板40が、その対接突片4
6上に作用する押圧保持板30からの持上げ力F2 (回
動力M2 および間隔L2 に対応する)を介して持上げら
れる。すなわち、櫛板20の取外しが達成される。
【0020】しかるに、本実施例においては、前記櫛板
の着脱操作に際して、綴込具が前記構成要件、すなわち
図3およびおよび図4において、折曲部12および保持
脚部34が、それぞれ垂直部分12b、34bおよび傾
斜部分12a、34a、を備えていることから、従来の
この種の綴込具の構成、すなわち前記図3および図4と
対比される図5および図6における折曲部12および保
持脚部34がそれぞれ垂直部分12、34のみからなる
構成、と比較して、前記着脱操作の操作スペースおよび
操作力は、共に大幅に拡大もしくは増大する。すなわ
ち、前記図3、図4および図5、図6を比較して、保持
穴36の水平幅Wあるいは作用間隔L1 で表される操作
スペースも、回動力M1 あるいは持上げ力F2 で表され
る操作力も、共に前者の方が大幅に勝ることは明らかで
ある。
【0021】従って、本発明によれば、櫛板の前記着脱
操作が極めて容易かつ円滑に行うことが可能となる。ま
た、本発明の綴込具は、基板の折曲部および押圧保持板
の保持脚部を、垂直部分および傾斜部分から形成するだ
けの簡単な構成により、容易に達成することができる利
点を有する。
【0022】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更
が可能である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る綴込
具は、長手方向の両側縁部に折曲部を立設した方形の基
板と、この基板の前記折曲部の上端縁部上に蝶番接手を
介して外向きに回動自在に蝶支した側板と、この側板に
押圧される押圧体部および前記基板の折曲部に対向する
保持脚部を備えて前記蝶番接手に蝶支した押圧保持板
と、この押圧保持板の前記保持脚部内の保持穴に係止さ
れ前記側板に対し係脱可能に挿着した櫛板とからなる綴
込具において、基板の前記折曲部は、基板の側縁部から
外向きにかつ斜め上向きに伸長する傾斜伸長部分と、こ
れに連続して垂直方向に上向きに伸長する垂直伸長部分
とから形成し、押圧保持板の前記保持脚部は、前記基板
の折曲部の前記垂直伸長部分および傾斜伸長部分にそれ
ぞれ対向する垂直保持部分および傾斜保持部分から形成
すると共に、この保持脚部内の前記保持穴は前記傾斜保
持部分内に形成し、さらに櫛板には、前記保持穴に対向
するよう内向きに偏向突出する係合突起と、前記傾斜保
持部分に対接するよう内向きに偏向突出する対接突片と
を形成する構成としたことにより、櫛板の着脱操作時に
おける操作スペースおよび操作力を、大幅に拡大または
増大することができる。
【0024】従って、本発明によれば、櫛板の前記着脱
操作は、極めて容易かつ円滑に行うことが可能となる。
また、本発明の綴込具は、比較的簡単に構成し得る利点
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る綴込具のファイル上に取付けられ
た状態の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す綴込具の左半部を拡大して示す要部
分解斜視図である。
【図3】図1および図2に示す綴込具の櫛板の挿着完了
時における状態を示す要部拡大断面図である。
【図4】図3に対応する櫛板の挿着操作時における状態
を示す要部拡大断面図である。
【図5】従来の綴込具の櫛板の挿着完了時における状態
を示す要部拡大断面図である。
【図6】図5に対応する櫛板の挿着操作時における状態
を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 基板 12 折曲部 12a 傾斜伸長部分 12b 垂直伸長部分 20 側板 22 蝶番接手 22a 付勢スプリング 24 操作リブ 24a 係止凹部 30 押圧保持板 32 押圧体部 34 保持脚部 34a 傾斜保持部分 34b 垂直保持部分 36 保持穴 36a ストッパ 40 櫛板 42 綴管および/または綴杆 44 係合突起 46 対接突片 48 係止凸部 50 ファイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向の両側縁部に折曲部を立設した
    方形の基板と、この基板の前記折曲部の上端縁部上に蝶
    番接手を介して外向きに回動自在に蝶支した側板と、こ
    の側板に押圧される押圧体部および前記基板の折曲部に
    対向する保持脚部を備えて前記蝶番接手に蝶支した押圧
    保持板と、この押圧保持板の前記保持脚部内の保持穴に
    係止され前記側板に対し係脱可能に挿着した櫛板とから
    なる綴込具において、 基板の前記折曲部は、基板の側縁部から外向きにかつ斜
    め上向きに伸長する傾斜伸長部分と、これに連続して垂
    直方向に上向きに伸長する垂直伸長部分とから形成し、
    押圧保持板の前記保持脚部は、前記基板の折曲部の前記
    垂直伸長部分および傾斜伸長部分にそれぞれ対向する垂
    直保持部分および傾斜保持部分から形成すると共に、こ
    の保持脚部内の前記保持穴は前記傾斜保持部分内に形成
    し、さらに櫛板には、前記保持穴に対向するよう内向き
    に偏向突出する係合突起と、前記傾斜保持部分に対接す
    るよう内向きに偏向突出する対接突片とを形成すること
    を特徴とする綴込具。
  2. 【請求項2】 側板に対し櫛板を係脱可能に挿着する係
    脱部は、側板の自由端縁部の中央に設けた操作リブの下
    面上の係止凹部と、これに対応するよう櫛板の上端縁部
    上に設けた係止凸部とから形成してなる請求項1記載の
    綴込具。
  3. 【請求項3】 基板と側板と押圧保持板と櫛板とは、そ
    れぞれ一体成形により構成してなる請求項1記載の綴込
    具。
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