JP3631356B2 - 清掃具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は清掃具に関する。
【0002】
【従来の技術】
清掃具として、例えば、実開平6−62960号に記載されたものがある。
この清掃具は、上面中央より棒状の柄を延設した板状の本体底面より、上面前後縁部に巻き付けられた清掃用シートの両縁部を、本体上に設けた固定手段により固定して、着脱可能に装着している。
【0003】
また、この固定手段として、本体上面に設けた凹部上をスリット付きの頂板で被覆し、スリットを押し開いて押し込んだシートの一部を頂板下方へ突出させ、その突出部分の基端をスリットにより挟持して固定する如く構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の清掃具では、スリットの形状を放射状の開き用スリットと、鋸歯状の保持用スリットを組み合わせて、シートの外れが無い様にシートの固定をより確実に行える如く構成しているが、各固定手段は、本体上面にスポット的に押し込んで固定するため、装着したシートに歪みが生じ易く、また、シートの取り付け、取り外しの際、スリットを強引に変形させて押し込み或いは引き抜くため、度重なるシートの交換を行うとスリット部分に変形が生じて良好な保持性を得られなくなる虞がある。更に、シートの厚さが厚いものにあっては、スポット的に凹ますのが行い難く、厚手のシートの装着には不向きである。
【0005】
本発明はこの様な点に鑑み、シートの装着を容易に、歪みがなく、しかも外れることなく強固に固定でき、また、シートの取り外しの際も簡単に行えるとともに、度重なるシートの交換を行っても、良好なシート保持性を維持でき、更に、厚手のシートも容易且つ強固に固定できる優れた清掃具を提案するものである。
また、構造が簡単で、組み付け操作も容易に行える利点を兼ね備えた清掃具を提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本請求項1発明の清掃具は、上記課題を解決するため、板状の清掃具本体A上に清掃シートBを固定するシート固定部Cが設置され、清掃具本体Aの底面に巻き付けられた清掃シートBの端部をシート固定部Cにて保持させる如く構成した清掃具に於いて、上記シート固定部Cを、外側の基端より中央側の先端が高い位置になる如く弾性的に傾斜させて相対向する左右一対の回動軸部4aを軸着させることにより、各回動軸部4a基端相互を連結する平面視横コ字状の押圧部4bを本体A上面に圧接させた前後一対の押さえ金具4として構成したことを特徴とする清掃具として構成した。
【0007】
また、請求項2発明の清掃具は、上記清掃具本体Aが、板状基板2と、基板上面前後方向中央部に嵌着固定させた下向き皿状の固定板3とから構成してなる清掃具本体であり、上記回動軸部4aが、基板2側部上面と固定板3側部下面とで形成する軸受け孔gに回動可能に基端を嵌合させるとともに、基板上面中央の軸受け孔gより高い位置に形成した下向き半円状の凹溝eに先端を回動可能に係止させることにより、弾性的に傾斜させて軸着させた回動軸部である請求項1記載の清掃具として構成した。
【0008】
また、請求項3発明の清掃具は、上記清掃具本体A上面前後縁部に、上記押圧部4bの横桟が嵌合する凹溝cを形成してなる請求項1記載の清掃具として構成した。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
【0010】
本発明の清掃具は、板状の清掃具本体A上に清掃シートBを固定するシート固定部Cが設置され、清掃具本体Aの底面に巻き付けられた清掃シートBの端部をシート固定部Cにて保持させる如く構成している。
【0011】
図面に示す実施例では、清掃具1は、基板2及び固定板3よりなる清掃具本体Aと、シート固定部Cとしての押さえ金具4と、柄5とを備えている。
【0012】
基板2は、その上面前部から前面,下面,後面を介して後部上面に至る部分にシートBを装着させる。図示例では、上部材2aと下部材2bとの二部材で基板2を構成している。
【0013】
上部材2aは、横長矩形筒状の周壁6上端縁より頂板7を延設した下端面開口の箱型をなし、両側を残して中央部を横長に下方に凹ませた凹部aを形成している。また、凹部a前後の頂板7には、凹部aに沿って固定板3を嵌着固定させるための嵌合孔bを横方向間隔をあけて穿設しており、頂板7前後縁部には、各々側面視下向き半円状の凹溝cを長手方向に沿って凹設している。
【0014】
また、凹部a左右の頂板部分には、側面視下向き半円状をなす前後一対の凹溝dをそれぞれ凹設し、また、凹部a内中央部には、左右一対の軸受け板8を起立させ、その上面に側面視下向き半円状の凹溝eを各一対凹設している。この凹溝eは、基板2の凹溝dとは前後方向の位置が同じで、高い位置に形成している。
【0015】
下部材2bは、上部材周壁6外周に嵌合させた周壁9下端縁よりフラットな底壁10を延設してなる皿状をなし、周壁9外面は外方に行くに従って広がる傾斜面に形成している。下部材2bと上部材2aとは、上部材周壁6の下部を若干大径に構成し、下部材周壁9内面下部に周設した凹溝内に、その大径部分を嵌着する如く構成している。
【0016】
固定板3は、基板2上に固定して押さえ金具4を軸着させ、また、その上面には柄5を延設させるためのもので、基板2上面前後方向中央部に嵌着固定させた下向き皿状をなしている。
【0017】
図示例では、周壁11上端縁より頂壁12を延設した下端面開口の箱型をなし、周壁11下面の前部に間隔をあけてフック13を垂設し、この各フックを上記各嵌合孔bに強制的に嵌着させて固定している。
【0018】
また、周壁11の両側下面には、各々所定間隔をあけて上向き半円状の凹溝fを各一対形成しており、基板2上面の凹溝dとで各々軸受け孔gを形成している。また、頂壁12中央には柄5を装着するための嵌合筒部14の上端を貫通して開口しており、上方突出部分の前後左右には下向き半円状をなす凹陥部hを設けており、更に、嵌合筒部下端縁より内方へフランジ15を延設している。
【0019】
本発明に於けるシート固定部Cは、外側の基端より中側の先端が高い位置になる如く弾性的に傾斜させて相対向する左右一対の回動軸部4a,4aを軸着させることにより、各回動軸部4a基端相互を連結する平面視横コ字状の押圧部4bを本体A上に圧接する如く下方へ付勢させてなる前後一対の押さえ金具4として構成している。
【0020】
図示例では、押さえ金具4は、横長矩形状で、長辺の中央部を切り欠いた開環状をなし、切り欠き部分両側を回動軸部4aに、その他を押圧部4bに構成している。そして、各回動軸部4aを軸受け孔gと軸受け板8の凹溝eとの高低差により弾性的に傾斜させて軸着させることにより、押圧部4bを下方に付勢させている。また、押圧部4bの横桟部分は各々上記凹溝c内に嵌合する如く構成している。更に、押圧部4bの中央部には、上方へ隆起させた指掛け部iを形成している。
【0021】
清掃シートBは、不織布,紙,合成樹脂等で形成された従来この種の清掃具に使用されているものが使用でき、清掃具本体Aの底面に巻き付けて、その両端縁部を本体上面前後に於いて押さえ金具4の押圧部4bにより押圧係止する如く構成している。
【0022】
また、図示例に於ける柄5は、固定板3に回動可能に嵌合させた連結部材16を介して装着している。連結部材16は、下端縁に周方向複数の縦切溝jを穿設するとともに、外周下端縁に係合突条17を周設してなる嵌合筒部18を有し、この嵌合筒部18を下面中央より垂設した底板19上面左右より、内面に軸受け溝kを凹設した一対の支持壁20を立設して構成している。そして、固定板3の嵌合筒部14内に、そのフランジ15下面に係合突条17が抜け出し不能に係合する如く押圧嵌合させて回動可能且つ抜け出し不能に嵌合させる。この連結部材16の軸受け溝kに両側下端部より突設した軸21を回動可能に枢着させて、支持壁20間を前後方向に回動可能に柄5を連結している。従って、柄5は、回動も、傾倒も可能となる如く構成している。本実施例では、柄5を三部材で構成している。
【0023】
上記の如く構成した清掃具1は、例えば、清掃シートBの一端縁を一方の押さえ金具4の押圧部4bにより固定させた後、本体A下面を巻き回して他端縁を他方の押さえ金具4の押圧部により固定させることにより簡単に且つシートに歪みを生じさせることなく装着することができ、また、各押圧部4bを持ち上げて極めて容易に取り外すことができる如く構成している。
【0024】
尚、上記各部材は、特に断りの無い限り合成樹脂で形成すると良い。
【0025】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明清掃具は、既述構成としたことにより、清掃シート端縁全体を押圧固定させることができ、しかも、押圧固定は上方より全体を押圧する構造であるため、装着したシートに歪み等が生じることを極力防止でき、また、装着に当たっても、押さえ金具を持ち上げてシート端部を挿入するだけで良いため、極めて簡単に行えるものである。
【0026】
また、シート固定部も単純構成で且つ丈夫な押さえ金具を使用しているため、耐久性に優れ、度重なるシートの交換を行っても、その保持力の低下は極めて少なく、良好なシート保持力を持続することができるものである。
【0027】
また、請求項2に記載の清掃具では、押さえ金具の取り付けが極めて容易に行え、組み付け操作が容易となる利点を兼ね備えている。
【0028】
また、請求項3に記載の清掃具では、厚手のシートを装着してもより確実にシートの固定を行える利点を兼ね備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】同実施例の分解斜視図である。
【図3】同実施例の要部縦断面図である。
【符号の説明】
2…基板,3…固定板,4…押さえ金具,4a…回動軸部,4b…押圧部,
8…軸受け板,A…清掃具本体,B…清掃シート,C…シート固定部,
a…凹部,e…凹溝,g…軸受け孔
Claims (3)
- 板状の清掃具本体A上に清掃シートBを固定するシート固定部Cが設置され、清掃具本体Aの底面に巻き付けられた清掃シートBの端部をシート固定部Cにて保持させる如く構成した清掃具に於いて、上記シート固定部Cを、外側の基端より中央側の先端が高い位置になる如く弾性的に傾斜させて相対向する左右一対の回動軸部4aを軸着させることにより、各回動軸部4a基端相互を連結する平面視横コ字状の押圧部4bを本体A上面に圧接させた前後一対の押さえ金具4として構成したことを特徴とする清掃具。
- 上記清掃具本体Aが、板状基板2と、基板上面前後方向中央部に嵌着固定させた下向き皿状の固定板3とから構成してなる清掃具本体であり、上記回動軸部4aが、基板2側部上面と固定板3側部下面とで形成する軸受け孔gに回動可能に基端を嵌合させるとともに、基板上面中央の軸受け孔gより高い位置に形成した下向き半円状の凹溝eに先端を回動可能に係止させることにより、弾性的に傾斜させて軸着させた回動軸部である請求項1記載の清掃具。
- 上記清掃具本体A上面前後縁部に、上記押圧部4bの横桟が嵌合する凹溝cを形成してなる請求項1記載の清掃具。
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JPH11104053A JPH11104053A (ja) | 1999-04-20 |
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1997
- 1997-09-30 JP JP28292197A patent/JP3631356B2/ja not_active Expired - Fee Related
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