JP3741333B2 - 清掃具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は清掃具に関する。
【0002】
【従来の技術】
清掃具として、例えば、実開平6−62960号に記載されたものがある。
この清掃具は、上面中央より棒状の柄を延設した板状の本体底面より、上面前後縁部に巻き付けられた清掃用シートの両縁部を、本体上に設けた固定手段により固定して、着脱可能に装着している。
【0003】
また、この固定手段として、本体上面に設けた凹部上をスリット付きの頂板で被覆し、スリットを押し開いて押し込んだシートの一部を頂板下方へ突出させ、その突出部分の基端をスリットにより挟持して固定する如く構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の清掃具では、スリットの形状を放射状の開き用スリットと、鋸歯状の保持用スリットを組み合わせて、シートの外れが無い様にシートの固定をより確実に行える如く構成しているが、各固定手段は、本体上面にスポット的に押し込んで固定するため、装着したシートに歪みが生じ易く、また、シートの取り付け、取り外しの際、スリットを強引に変形させて押し込み或いは引き抜くため、度重なるシートの交換を行うとスリット部分に変形が生じて良好な保持性を得られなくなる虞がある。更に、シートの厚さが厚いものにあっては、スポット的に凹ますのが行い難く、厚手のシートの装着には不向きである。
【0005】
本発明はこの様な点に鑑み、シートの装着を容易に、歪みがなく、しかも外れることなく強固に固定でき、また、シートの取り外しの際も簡単に行えるとともに、度重なるシートの交換を行っても、良好なシート保持性を維持でき、更に、厚手のシートも容易且つ強固に固定できる優れた清掃具を提案するものである。
また、構造が簡単で、組み付け操作も容易に行える利点を兼ね備えた清掃具を提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の手段として、板状の清掃具本体A上に清掃シートBを固定するシート固定部Cが設置され、清掃具本体Aの底面に巻き付けられた清掃シートBの端部をシート固定部Cにて保持させる如く構成した清掃具に於いて、上記清掃具本体Aを、内面上部に下向き段部bを形成した案内壁3を上面両側にそれぞれ立設するとともに、各案内壁3の内側の上面前後方向中央部に凹部aを凹設してなる板状に構成し、上記シート固定部Cを、周壁8上端縁より頂壁9を延設するとともに、周壁8前後に突設した係合突条 13 を凹部aに穿設した嵌合孔cに係合させて凹部a内に下部を嵌着固定し、且つ、周壁8の両側に突設した係合突条 14 を下向き段部bに係合させて各案内壁3間中央部に上部を嵌着固定した取り付け基部 10 と、該取り付け基部10上端前後縁に薄肉ヒンジdを介して中央側上端縁をそれぞれ連結して開閉可能に設けるとともに、側面に突設した係合突起 18を案内壁3内面の上記下向き段部bに離脱可能に係合させた前後一対の押圧板11とで構成した。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
【0008】
本発明の清掃具は、板状の清掃具本体A上に清掃シートBを固定するシート固定部Cが設置され、清掃具本体Aの底面に巻き付けられた清掃シートBの端部をシート固定部Cにて保持させる如く構成している。
【0009】
清掃具本体Aは、上面前後方向中央部に凹部aを凹設するとともに、上面両側に案内壁3を立設してなる板状をなしており、その上面全部から前面,下面,後面を介して後部上面に至る部分にシートBを装着させる。図示例では、上部材A1と、下部材A2との二部材で清掃具本体Aを構成している。
【0010】
上部材A1は、横長矩形筒状の周壁4上端縁より頂板5を延設した下端面開口の箱型をなし、上面両側に案内壁3を立設するとともに、各案内壁内側の頂板中央部を横長に下方に凹ませた凹部aを形成している。また、案内壁3の内面を内側へ凹ませて内面上部に下向き段部bを形成している。また、凹部aの前後垂壁部には、間隔をあけて嵌合孔cを穿設している。
【0011】
下部材A2は、上部材周壁4外周に嵌合させた周壁6下端縁よりフラットな底壁7を延設してなる皿状をなし、周壁6外面は外方にいくに従って広がる傾斜面に形成している。下部材A2と上部材A1とは、上部材周壁4の下部を若干大径に構成し、下部材周壁6内面下部に周設した凹溝内に、その大径部分を嵌着する如く構成している。
【0012】
本発明に於けるシート固定部Cは、凹部a内に下部を嵌着固定した周壁8上端縁より頂壁9を延設してなる取り付け基部10上端前後縁に、薄肉ヒンジdを介して中央側上端縁をそれぞれ連結して開閉可能に設けるとともに、側面を案内壁3内面に離脱可能に係合させた前後一対の押圧板11で構成している。
【0013】
取り付け基部10は、本体A上に固定して各押圧板11を一体に延設させ、また、その上面には柄12を延設させるためのもので、図示例では、周壁8前後面下部に間隔をあけて係合突条13を突設し、また、周壁8両側面上部には横長の係合突条14を突設し、各係合突条13を上記嵌合孔cに、各係合突条14を上記下向き段部bに各々係合させて清掃具本体Aに抜け出し不能に嵌着させている。また、頂壁9中央には柄12を装着するための嵌合筒部15の上端を貫通して開口しており、上方突出部分の前後左右には下向き半円状をなす凹陥部eを設け、更に、嵌合筒部下端縁より内方へフランジ16を延設している。また、頂壁9裏面より周壁前部に沿う横桟17を間隔をあけて複数垂設して、補強の働きをさせている。
【0014】
図示例の押圧板11は、下面及び中央側面を開口した中空板状で、その先端縁下面及び側縁下面先端部でシートBを押圧係止する如く構成している。また、その係合は、側面に突設した係合突起18を案内壁3内面の下向き段部bに離脱可能に係合させる如く構成している。また、外側部中央をそれぞれ中央側へ凹ませて、その部分に各々指掛け突起19を突設している。
【0015】
清掃シートBは、不織布,紙,合成樹脂等で形成された従来この種の清掃具に使用されているものが使用でき、清掃具本体Aの底面に巻き付けて、その両端縁部を本体上面前後に於いて押圧板11により押圧係止する如く構成している。
【0016】
また、図示例に於ける柄12は、取り付け基部10に回動可能に嵌合させた連結部材20を介して装着している。連結部材20は、下端縁に周方向複数の縦切溝fを穿設するとともに、外周下端縁に係合突条21を周設してなる嵌合筒部22を有し、この嵌合筒部22を下面中央より垂設した底板23上面左右より、内面に軸受け溝gを凹設した一対の支持壁24を立設して構成している。そして、取り付け基部10の嵌合筒部15内に、そのフランジ16下面に係合突条21が抜け出し不能に係合する如く押圧嵌合させて回動可能且つ抜け出し不能に嵌合させる。この連結部材20の軸受け溝gに両側下端部より突設した軸25を回動可能に枢着させて、支持壁24間を前後方向に回動可能に柄12を連結している。従って、柄12は、回動も、傾倒も可能となる如く構成している。本実施例では、柄12を三部材で構成している。
【0017】
上記の如く構成した清掃具1は、例えば、清掃シートBの一端縁を一方の押圧板11により固定させた後、本体A下面を巻き回して他端縁を他方の押圧板11により固定させることにより簡単に且つシートに歪みを生じさせることなく装着することができ、また、各押圧板11を持ち上げて極めて容易に取り外すことができる如く構成している。
【0018】
尚、上記各部材は、特に断りの無い限り合成樹脂で形成すると良い。
【0019】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明清掃具は、既述構成としたことにより、清掃シート端縁全体を押圧固定させることができ、しかも、押圧固定は上方より全体を押圧する構造であるため、装着したシートに歪み等が生じることを極力防止でき、また、装着に当たっても、押圧板を嵌合させるだけで良いため、極めて簡単に行えるものである。
【0020】
また、シート固定部も単純構成で無理のない構造によりシートを固定しているため、耐久性に優れ、度重なるシートの交換を行っても、その保持力の低下は極めて少なく、良好なシート保持力を持続することができるものである。
【0021】
また、本体に取り付け基部を上方より嵌着固定するという簡単な操作で組み付けが行えるという利点を兼ね備えている。
【0022】
更に、厚手のシートを装着しても確実にシートの固定を行える利点を兼ね備えている。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】同実施例の分解斜視図である。
【図3】同実施例の要部縦断面図である。
【符号の説明】
2…案内壁,8…周壁,9…頂壁,10…取り付け基部,11…押圧板,
A…清掃具本体,B…清掃シート,C…シート固定部,a…凹部,
d…薄肉ヒンジ
Claims (1)
- 板状の清掃具本体A上に清掃シートBを固定するシート固定部Cが設置され、清掃具本体Aの底面に巻き付けられた清掃シートBの端部をシート固定部Cにて保持させる如く構成した清掃具に於いて、上記清掃具本体Aを、内面上部に下向き段部bを形成した案内壁3を上面両側にそれぞれ立設するとともに、各案内壁3の内側の上面前後方向中央部に凹部aを凹設してなる板状に構成し、上記シート固定部Cを、周壁8上端縁より頂壁9を延設するとともに、周壁8前後に突設した係合突条 13 を凹部aに穿設した嵌合孔cに係合させて凹部a内に下部を嵌着固定し、且つ、周壁8の両側に突設した係合突条 14 を下向き段部bに係合させて各案内壁3間中央部に上部を嵌着固定した取り付け基部 10 と、該取り付け基部10上端前後縁に薄肉ヒンジdを介して中央側上端縁をそれぞれ連結して開閉可能に設けるとともに、側面に突設した係合突起 18を案内壁3内面の上記下向き段部bに離脱可能に係合させた前後一対の押圧板11とで構成したことを特徴とする清掃具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28292297A JP3741333B2 (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 清掃具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28292297A JP3741333B2 (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 清掃具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11104054A JPH11104054A (ja) | 1999-04-20 |
JP3741333B2 true JP3741333B2 (ja) | 2006-02-01 |
Family
ID=17658859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28292297A Expired - Fee Related JP3741333B2 (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 清掃具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3741333B2 (ja) |
-
1997
- 1997-09-30 JP JP28292297A patent/JP3741333B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11104054A (ja) | 1999-04-20 |
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