JPH1057188A - 椅子の背凭れ板、座板構造 - Google Patents
椅子の背凭れ板、座板構造Info
- Publication number
- JPH1057188A JPH1057188A JP22374496A JP22374496A JPH1057188A JP H1057188 A JPH1057188 A JP H1057188A JP 22374496 A JP22374496 A JP 22374496A JP 22374496 A JP22374496 A JP 22374496A JP H1057188 A JPH1057188 A JP H1057188A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shell
- inner shell
- fitting
- seat
- backrest
- Prior art date
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- Pending
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- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 アウターシェルとインナーシェルを重合状態
で嵌着する係合作業において、アウターシェルとインナ
ーシェルの位置決めを容易にするとともに、嵌合状態に
おいて横ずれを生じることがなく且つ両側部の嵌合強度
が高い椅子の背凭れ板、座板構造を提供する。 【解決手段】 表面側にクッション体9を装着したイン
ナーシェル2を、それを外覆するアウターシェル1に重
合状態で嵌着してなる椅子の背凭れ板、座板構造であっ
て、アウターシェルの嵌合面側の両側部に沿って筒状の
膨出部3を有し、膨出部の外側面に係合凹部4を形成
し、膨出部の内方に沿って内面側を当止面10となした
立壁5を形成する一方、インナーシェルの嵌合面側の両
側部に沿って膨出部の一部を抱持し得る湾曲部6を有
し、湾曲部の凹曲面内の外方位置に係合凹部に抜止め係
合する係合爪7を突設し、湾曲部の内方に当止面に当接
する突起部8を形成してなる。
で嵌着する係合作業において、アウターシェルとインナ
ーシェルの位置決めを容易にするとともに、嵌合状態に
おいて横ずれを生じることがなく且つ両側部の嵌合強度
が高い椅子の背凭れ板、座板構造を提供する。 【解決手段】 表面側にクッション体9を装着したイン
ナーシェル2を、それを外覆するアウターシェル1に重
合状態で嵌着してなる椅子の背凭れ板、座板構造であっ
て、アウターシェルの嵌合面側の両側部に沿って筒状の
膨出部3を有し、膨出部の外側面に係合凹部4を形成
し、膨出部の内方に沿って内面側を当止面10となした
立壁5を形成する一方、インナーシェルの嵌合面側の両
側部に沿って膨出部の一部を抱持し得る湾曲部6を有
し、湾曲部の凹曲面内の外方位置に係合凹部に抜止め係
合する係合爪7を突設し、湾曲部の内方に当止面に当接
する突起部8を形成してなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子の背凭れ板、
座板構造に係わり、更に詳しくは表面側にクッション体
を装着したインナーシェルを、それを外覆するアウター
シェルに重合状態で嵌着してなる椅子の背凭れ板、座板
構造に関する。
座板構造に係わり、更に詳しくは表面側にクッション体
を装着したインナーシェルを、それを外覆するアウター
シェルに重合状態で嵌着してなる椅子の背凭れ板、座板
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表面側にクッション体を装着した
インナーシェルを、それを外覆するアウターシェルに重
合状態で嵌着してなる椅子の背凭れ板、座板構造は、各
種提供されており、主にアウターシェルとインナーシェ
ルの嵌合が簡単且つ強固になされるように工夫したもの
である。
インナーシェルを、それを外覆するアウターシェルに重
合状態で嵌着してなる椅子の背凭れ板、座板構造は、各
種提供されており、主にアウターシェルとインナーシェ
ルの嵌合が簡単且つ強固になされるように工夫したもの
である。
【0003】この種の背凭れ板又は座板は、合成樹脂で
一体成形したアウターシェルとインナーシェルの互いの
嵌合面側の一方に開口を形成し、他方に該開口に抜止め
係合する係合爪を突設した構造となっている。また、ア
ウターシェルとインナーシェルは比較的大きな成形品で
あるため、曲げ強度を高めるために多数の補強リブを嵌
合面側に縦横に形成している。
一体成形したアウターシェルとインナーシェルの互いの
嵌合面側の一方に開口を形成し、他方に該開口に抜止め
係合する係合爪を突設した構造となっている。また、ア
ウターシェルとインナーシェルは比較的大きな成形品で
あるため、曲げ強度を高めるために多数の補強リブを嵌
合面側に縦横に形成している。
【0004】しかし、アウターシェルとインナーシェル
の嵌合時の位置決めを正確にしないと、開口と係合爪と
の係合が多数カ所で同時に行えないといった組立工程上
の問題や、例え開口と係合爪とが係合したとしてもアウ
ターシェルとインナーシェルとが嵌合面に沿ってずれる
恐れがある。また、アウターシェルの両側部に背凭れス
ライド機構又は座スライド機構が収容される筒状の膨出
部を形成した構造のものにあっては、この膨出部を形成
した位置には前述の開口と係合爪による嵌合手段を設け
ることができないので、この部分の嵌合強度が弱くな
り、アウターシェルに対してインナーシェルの側部が外
れる方向に容易に変形するといった構造的な問題も内在
していた。
の嵌合時の位置決めを正確にしないと、開口と係合爪と
の係合が多数カ所で同時に行えないといった組立工程上
の問題や、例え開口と係合爪とが係合したとしてもアウ
ターシェルとインナーシェルとが嵌合面に沿ってずれる
恐れがある。また、アウターシェルの両側部に背凭れス
ライド機構又は座スライド機構が収容される筒状の膨出
部を形成した構造のものにあっては、この膨出部を形成
した位置には前述の開口と係合爪による嵌合手段を設け
ることができないので、この部分の嵌合強度が弱くな
り、アウターシェルに対してインナーシェルの側部が外
れる方向に容易に変形するといった構造的な問題も内在
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、アウターシェルとイ
ンナーシェルを重合状態で嵌着する係合作業において、
アウターシェルとインナーシェルの位置決めを容易にす
るとともに、嵌合状態において横ずれを生じることがな
く且つ両側部の嵌合強度が高い椅子の背凭れ板、座板構
造を提供する点にある。
鑑み、解決しようとするところは、アウターシェルとイ
ンナーシェルを重合状態で嵌着する係合作業において、
アウターシェルとインナーシェルの位置決めを容易にす
るとともに、嵌合状態において横ずれを生じることがな
く且つ両側部の嵌合強度が高い椅子の背凭れ板、座板構
造を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、表面側にクッション体を装着したインナー
シェルを、それを外覆するアウターシェルに重合状態で
嵌着してなる椅子の背凭れ板、座板構造であって、アウ
ターシェルの嵌合面側の両側部に沿って筒状の膨出部を
有し、該膨出部の外側面に係合凹部を形成するととも
に、該膨出部の内方に沿って内面側を当止面となした立
壁を形成する一方、インナーシェルの嵌合面側の両側部
に沿って前記膨出部の一部を抱持し得る湾曲部を有し、
該湾曲部の凹曲面内の外方位置に前記係合凹部に抜止め
係合する係合爪を突設するとともに、該湾曲部の内方に
前記当止面に当接する突起部を形成してなる椅子の背凭
れ板、座板構造を構成した。
決のために、表面側にクッション体を装着したインナー
シェルを、それを外覆するアウターシェルに重合状態で
嵌着してなる椅子の背凭れ板、座板構造であって、アウ
ターシェルの嵌合面側の両側部に沿って筒状の膨出部を
有し、該膨出部の外側面に係合凹部を形成するととも
に、該膨出部の内方に沿って内面側を当止面となした立
壁を形成する一方、インナーシェルの嵌合面側の両側部
に沿って前記膨出部の一部を抱持し得る湾曲部を有し、
該湾曲部の凹曲面内の外方位置に前記係合凹部に抜止め
係合する係合爪を突設するとともに、該湾曲部の内方に
前記当止面に当接する突起部を形成してなる椅子の背凭
れ板、座板構造を構成した。
【0007】ここで、前記膨出部がその内部に背凭れス
ライド機構又は座スライド機構が収容されるものである
こと、前記立壁が補強リブであることが好ましい。
ライド機構又は座スライド機構が収容されるものである
こと、前記立壁が補強リブであることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】次に添付図面に示した本発明の実
施形態に基づき更に詳細に説明する。本実施形態では、
椅子の背凭れ板における構造を例示するが、座板におい
ても基本的な技術的思想は同一である。図1は本発明に
係る椅子の全体斜視図、図2はアウターシェル1とイン
ナーシェル2を嵌合した状態を示し、図3はその要部の
一部を破断して示した分解斜視図、図4はアウターシェ
ル1の正面図、図5はインナーシェル2の背面図であ
り、図中3は膨出部、4は係合凹部、5は立壁、6は湾
曲部、7は係合爪、8は突起部をそれぞれ示している。
施形態に基づき更に詳細に説明する。本実施形態では、
椅子の背凭れ板における構造を例示するが、座板におい
ても基本的な技術的思想は同一である。図1は本発明に
係る椅子の全体斜視図、図2はアウターシェル1とイン
ナーシェル2を嵌合した状態を示し、図3はその要部の
一部を破断して示した分解斜視図、図4はアウターシェ
ル1の正面図、図5はインナーシェル2の背面図であ
り、図中3は膨出部、4は係合凹部、5は立壁、6は湾
曲部、7は係合爪、8は突起部をそれぞれ示している。
【0009】本発明に係る椅子は、図1に示すように、
脚部Aで支持した座部Bに、その後部両側から上方へ立
ち上がった蛇腹で外被された背凭れ支持杆C1,C1を
介して背凭れ部Cを取付けたものであり、座部Bは前後
スライド移動可能、また背凭れ部Cは前後傾動可能な構
造を有している。そして、本発明は前記座部B及び背凭
れ部Cを構成する座板及び背凭れ板の構造に関するもの
である。
脚部Aで支持した座部Bに、その後部両側から上方へ立
ち上がった蛇腹で外被された背凭れ支持杆C1,C1を
介して背凭れ部Cを取付けたものであり、座部Bは前後
スライド移動可能、また背凭れ部Cは前後傾動可能な構
造を有している。そして、本発明は前記座部B及び背凭
れ部Cを構成する座板及び背凭れ板の構造に関するもの
である。
【0010】本発明は、表面側にクッション体9を装着
したインナーシェル2を、それを外覆するアウターシェ
ル1に重合状態で嵌着してなる椅子の背凭れ板、座板構
造であって、アウターシェル1の嵌合面側の両側部に沿
って筒状の膨出部3を有し、該膨出部3の外側面に係合
凹部4を形成するとともに、該膨出部3の内方に沿って
内面側を当止面10となした立壁5を形成する一方、イ
ンナーシェル2の嵌合面側の両側部に沿って前記膨出部
3の一部を抱持し得る湾曲部6を有し、該湾曲部6の凹
曲面内の外方位置に前記係合凹部4に抜止め係合する係
合爪7を突設するとともに、該湾曲部6の内方に前記当
止面10に当接する突起部8を形成してなることを要旨
としている。
したインナーシェル2を、それを外覆するアウターシェ
ル1に重合状態で嵌着してなる椅子の背凭れ板、座板構
造であって、アウターシェル1の嵌合面側の両側部に沿
って筒状の膨出部3を有し、該膨出部3の外側面に係合
凹部4を形成するとともに、該膨出部3の内方に沿って
内面側を当止面10となした立壁5を形成する一方、イ
ンナーシェル2の嵌合面側の両側部に沿って前記膨出部
3の一部を抱持し得る湾曲部6を有し、該湾曲部6の凹
曲面内の外方位置に前記係合凹部4に抜止め係合する係
合爪7を突設するとともに、該湾曲部6の内方に前記当
止面10に当接する突起部8を形成してなることを要旨
としている。
【0011】更に詳しくは、前記アウターシェル1は、
合成樹脂で一体成形されたものであり、シェル構造基板
11の前面に格子状に複数の補強リブ12,…を形成
し、前述の膨出部3を前面の両側部に前方へ突出状態で
一体成形したものである。ここで、前記膨出部3は、下
方に開放した筒状のものであり、この内部には脚部に取
付けられたフレームの背凭れ支持部に弾性関節機構を介
して連結された背凭れスライド機構が内装され、背凭れ
板を上下移動可能とするものである。尚、座板の場合に
は前記膨出部3の内部に座スライド機構が内装され、座
板を前後移動可能とするのである。また、前記膨出部3
の外面側に形成した係合凹部4は、膨出部3の内部に貫
通した孔であっても良く、そして該膨出部3の長手方向
の少なくとも2ヶ所に形成している。また、前記立壁5
は、前記膨出部3に平行に形成した補強リブ12であっ
ても良く、更に膨出部3の内側面であっても良い。
合成樹脂で一体成形されたものであり、シェル構造基板
11の前面に格子状に複数の補強リブ12,…を形成
し、前述の膨出部3を前面の両側部に前方へ突出状態で
一体成形したものである。ここで、前記膨出部3は、下
方に開放した筒状のものであり、この内部には脚部に取
付けられたフレームの背凭れ支持部に弾性関節機構を介
して連結された背凭れスライド機構が内装され、背凭れ
板を上下移動可能とするものである。尚、座板の場合に
は前記膨出部3の内部に座スライド機構が内装され、座
板を前後移動可能とするのである。また、前記膨出部3
の外面側に形成した係合凹部4は、膨出部3の内部に貫
通した孔であっても良く、そして該膨出部3の長手方向
の少なくとも2ヶ所に形成している。また、前記立壁5
は、前記膨出部3に平行に形成した補強リブ12であっ
ても良く、更に膨出部3の内側面であっても良い。
【0012】また、前記インナーシェル2は、合成樹脂
で一体成形されたものであり、シェル構造基板13の背
面に格子状に複数の補強リブ14,…を形成し、前述の
湾曲部6をその凹曲面が背面側となるように形成したも
のである。ここで、前記係合爪7は、前記湾曲部6の一
部にスリットを形成し且つ爪成形して内外に弾力性を有
するように、前記係合凹部4と対応する位置に対応数だ
け形成している。また、インナーシェル2のシェル構造
基板13には多数の貫通孔15,…を形成し、表面側に
発泡ウレタン製のクッション材を接着し、それをクロス
やレザー等の表皮シートで外覆して形成したクッション
体9と一体となしている。ここで、インナーシェル2を
クッション材の成形金型内に配置しておくと、クッショ
ン材の発泡成形時にシェル構造基板13の表面側に自動
的に接着され、クッション材の一部は前記貫通孔15,
…を通してその裏面側に回り込み、アンカー効果によっ
てより強固にインナーシェル2とクッション材が一体化
する。
で一体成形されたものであり、シェル構造基板13の背
面に格子状に複数の補強リブ14,…を形成し、前述の
湾曲部6をその凹曲面が背面側となるように形成したも
のである。ここで、前記係合爪7は、前記湾曲部6の一
部にスリットを形成し且つ爪成形して内外に弾力性を有
するように、前記係合凹部4と対応する位置に対応数だ
け形成している。また、インナーシェル2のシェル構造
基板13には多数の貫通孔15,…を形成し、表面側に
発泡ウレタン製のクッション材を接着し、それをクロス
やレザー等の表皮シートで外覆して形成したクッション
体9と一体となしている。ここで、インナーシェル2を
クッション材の成形金型内に配置しておくと、クッショ
ン材の発泡成形時にシェル構造基板13の表面側に自動
的に接着され、クッション材の一部は前記貫通孔15,
…を通してその裏面側に回り込み、アンカー効果によっ
てより強固にインナーシェル2とクッション材が一体化
する。
【0013】そして、前記インナーシェル2には、図5
及び図6に示すように、周囲の適所に複数の開口16,
…を形成しているのである。ここで、前記開口16は、
シェル構造基板13の一部をアウターシェル1の嵌合側
(背面側)に向けて箱状に突出させて台座17を形成
し、該台座17の頂面側の両側部に台座17の内部方向
へ傾斜させて傾斜板18,18を形成し、両傾斜板1
8,18の端縁の係合縁19,19間を前記開口16と
なしているのである。一方、前記アウターシェル1に
は、図4及び図6に示すように、前記開口16,…に対
応する位置に複数の係合爪群20,…を突設したもので
ある。ここで、前記係合爪群20は、一方の係合縁19
に係合する板状の第一係合爪20Aと他方の係合縁19
に係合する板状の第二係合爪20Bとを交互に且つ係合
縁19と直角に複数列設したものであり、各係合爪20
A,20Bは係合対象の係合縁19側に急峻な立上縁2
1を有するとともに、他方側に先端へ向けて爪幅を狭く
する方向に傾斜した傾斜縁22を有し、更に前記立上縁
21の上部に前記係合縁19を受け入れる凹部23を有
するものである。
及び図6に示すように、周囲の適所に複数の開口16,
…を形成しているのである。ここで、前記開口16は、
シェル構造基板13の一部をアウターシェル1の嵌合側
(背面側)に向けて箱状に突出させて台座17を形成
し、該台座17の頂面側の両側部に台座17の内部方向
へ傾斜させて傾斜板18,18を形成し、両傾斜板1
8,18の端縁の係合縁19,19間を前記開口16と
なしているのである。一方、前記アウターシェル1に
は、図4及び図6に示すように、前記開口16,…に対
応する位置に複数の係合爪群20,…を突設したもので
ある。ここで、前記係合爪群20は、一方の係合縁19
に係合する板状の第一係合爪20Aと他方の係合縁19
に係合する板状の第二係合爪20Bとを交互に且つ係合
縁19と直角に複数列設したものであり、各係合爪20
A,20Bは係合対象の係合縁19側に急峻な立上縁2
1を有するとともに、他方側に先端へ向けて爪幅を狭く
する方向に傾斜した傾斜縁22を有し、更に前記立上縁
21の上部に前記係合縁19を受け入れる凹部23を有
するものである。
【0014】ここで、本実施形態の背凭れ板において
は、背凭れ板の上部に相当する部分の開口16は、係合
縁19が横方向に配向し、下部に相当する開口16は係
合縁19が上下方向に配向している。それに応じて、前
記係合爪群20の各係合爪20A,20Bの板状部分の
向きは配向されている。このように、部分によって開口
16及び係合爪群20の向きを変えることによって嵌合
強度を更に高めることができる。また、前記係合爪群2
0の第一係合爪20Aや第二係合爪20Bの凹部23を
前記開口16の係合縁19,19に係合させた状態で、
第一係合爪20Aや第二係合爪20Bの先端が前記台座
17の内部に収容されて、シェル構造基板13の前面側
から突出しないようにすることが好ましい。このシェル
構造基板13の前面側には前記クッション材が位置する
ので、クッション材に係合爪群20の先端が突き刺さら
ないようにするのである。
は、背凭れ板の上部に相当する部分の開口16は、係合
縁19が横方向に配向し、下部に相当する開口16は係
合縁19が上下方向に配向している。それに応じて、前
記係合爪群20の各係合爪20A,20Bの板状部分の
向きは配向されている。このように、部分によって開口
16及び係合爪群20の向きを変えることによって嵌合
強度を更に高めることができる。また、前記係合爪群2
0の第一係合爪20Aや第二係合爪20Bの凹部23を
前記開口16の係合縁19,19に係合させた状態で、
第一係合爪20Aや第二係合爪20Bの先端が前記台座
17の内部に収容されて、シェル構造基板13の前面側
から突出しないようにすることが好ましい。このシェル
構造基板13の前面側には前記クッション材が位置する
ので、クッション材に係合爪群20の先端が突き刺さら
ないようにするのである。
【0015】そして、前記アウターシェル1とインナー
シェル2とを、該アウターシェル1の両側部の膨出部
3,3をインナーシェル2の両側部の湾曲部6,6で抱
持するように重合し、互いに嵌合方向に強く接合する
と、前記係合爪7が係合凹部4に抜止め係合するととも
に、前記突起部8が立壁5の当止面10に当接し、それ
と同時に前記係合爪群20が対応する開口16の係合縁
19,19に抜止め係合して互いの部材が強固に嵌合さ
れるのである。ここで、図2に示すように、前記係合凹
部4の上端係合縁24と立壁5の当止面10との間隔d
と、前記係合爪7の脚片25の内面と突起部8の外方当
止板26との間隔dを一致させている。前記アウターシ
ェル1及びインナーシェル2は、全体としては比較的大
きな成形品であるので、全体の寸法精度を高めることに
は限界があるが、この間隔dは、比較的近距離であり、
樹脂成形品であることから精度良く設定できる。しか
も、膨出部3を湾曲部6で抱持する構造であるので、ア
ウターシェル1とインナーシェル2とを嵌合した状態で
は横ずれは全く生じず、加えて、係合爪群20と開口1
6との嵌合時における位置決めも容易である。
シェル2とを、該アウターシェル1の両側部の膨出部
3,3をインナーシェル2の両側部の湾曲部6,6で抱
持するように重合し、互いに嵌合方向に強く接合する
と、前記係合爪7が係合凹部4に抜止め係合するととも
に、前記突起部8が立壁5の当止面10に当接し、それ
と同時に前記係合爪群20が対応する開口16の係合縁
19,19に抜止め係合して互いの部材が強固に嵌合さ
れるのである。ここで、図2に示すように、前記係合凹
部4の上端係合縁24と立壁5の当止面10との間隔d
と、前記係合爪7の脚片25の内面と突起部8の外方当
止板26との間隔dを一致させている。前記アウターシ
ェル1及びインナーシェル2は、全体としては比較的大
きな成形品であるので、全体の寸法精度を高めることに
は限界があるが、この間隔dは、比較的近距離であり、
樹脂成形品であることから精度良く設定できる。しか
も、膨出部3を湾曲部6で抱持する構造であるので、ア
ウターシェル1とインナーシェル2とを嵌合した状態で
は横ずれは全く生じず、加えて、係合爪群20と開口1
6との嵌合時における位置決めも容易である。
【0016】前記突起部8の更に具体的形状を説明すれ
ば、前記外方当止板26の内方には横リブ27と縦リブ
28とを十文字に交叉させた補強部を一体形成してい
る。また、この突起部8は、前記補強リブ14の一部で
代用することも、あるいは湾曲部6の凹曲面側の立上り
面で代用することも可能である。
ば、前記外方当止板26の内方には横リブ27と縦リブ
28とを十文字に交叉させた補強部を一体形成してい
る。また、この突起部8は、前記補強リブ14の一部で
代用することも、あるいは湾曲部6の凹曲面側の立上り
面で代用することも可能である。
【0017】
【発明の効果】以上にしてなる本発明の椅子の背凭れ
板、座板構造によれば、アウターシェルとインナーシェ
ルを重合状態で嵌着する係合作業において、アウターシ
ェルとインナーシェルの位置決めを容易にするととも
に、嵌合状態において横ずれを生じることがなく且つ両
側部の嵌合強度を高めることができ、更にインナーシェ
ルの側部が外れる方向に湾曲変形することも規制でき
る。
板、座板構造によれば、アウターシェルとインナーシェ
ルを重合状態で嵌着する係合作業において、アウターシ
ェルとインナーシェルの位置決めを容易にするととも
に、嵌合状態において横ずれを生じることがなく且つ両
側部の嵌合強度を高めることができ、更にインナーシェ
ルの側部が外れる方向に湾曲変形することも規制でき
る。
【図1】本発明に係る椅子の全体斜視図である。
【図2】アウターシェルとインナーシェルとを嵌合した
状態の部分断面図である。
状態の部分断面図である。
【図3】本発明の要部を一部破断して示した分解斜視図
である。
である。
【図4】アウターシェルの右半分を示す正面図である。
【図5】インナーシェルの右半分を示す背面図である。
【図6】アウターシェルとインナーシェルとを嵌合連結
する構造を示す部分拡大断面図である。
する構造を示す部分拡大断面図である。
A 脚部 B 座部 C 背凭れ部 C1 背凭れ支持杆 1 アウターシェル 2 インナーシェル 3 膨出部 4 係合凹部 5 立壁 6 湾曲部 7 係合爪 8 突起部 9 クッション体 10 当止面 11 シェル構造基板 12 補強リブ 13 シェル構造基板 14 補強リブ 15 貫通孔 16 開口 17 台座 18 傾斜板 19 係合縁 20 係合爪群 20A 第一係合爪 20B 第二係合爪 21 立上縁 22 傾斜縁 23 凹部 24 上端係合縁 25 脚片 26 外方当止板 27 横リブ 28 縦リブ
Claims (3)
- 【請求項1】 表面側にクッション体を装着したインナ
ーシェルを、それを外覆するアウターシェルに重合状態
で嵌着してなる椅子の背凭れ板、座板構造であって、ア
ウターシェルの嵌合面側の両側部に沿って筒状の膨出部
を有し、該膨出部の外側面に係合凹部を形成するととも
に、該膨出部の内方に沿って内面側を当止面となした立
壁を形成する一方、インナーシェルの嵌合面側の両側部
に沿って前記膨出部の一部を抱持し得る湾曲部を有し、
該湾曲部の凹曲面内の外方位置に前記係合凹部に抜止め
係合する係合爪を突設するとともに、該湾曲部の内方に
前記当止面に当接する突起部を形成してなることを特徴
とする椅子の背凭れ板、座板構造。 - 【請求項2】 前記膨出部がその内部に背凭れスライド
機構又は座スライド機構が収容されるものである請求項
1記載の椅子の背凭れ板、座板構造。 - 【請求項3】 前記立壁が補強リブである請求項1記載
の椅子の背凭れ板、座板構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22374496A JPH1057188A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 椅子の背凭れ板、座板構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22374496A JPH1057188A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 椅子の背凭れ板、座板構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1057188A true JPH1057188A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=16803027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22374496A Pending JPH1057188A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 椅子の背凭れ板、座板構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1057188A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-08-26 JP JP22374496A patent/JPH1057188A/ja active Pending
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