JPH1055089A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH1055089A
JPH1055089A JP8225852A JP22585296A JPH1055089A JP H1055089 A JPH1055089 A JP H1055089A JP 8225852 A JP8225852 A JP 8225852A JP 22585296 A JP22585296 A JP 22585296A JP H1055089 A JPH1055089 A JP H1055089A
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JP8225852A
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Yoshitsugu Hirose
吉嗣 広瀬
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光沢差、光沢むらをなくし、原画像に忠実
で、違和感のない自然なカラー画像を形成するカラー画
像形成装置を提供する。 【解決手段】 色材量予測回路21は、下色除去された
Y信号、M信号、C信号と、K信号の供給を受けて、カ
ラー画像が形成される領域の単位面積当ごとにトナー総
量を示すトータルカバレッジを求める。透明色材量算出
回路22は、色材量予測回路21からのトータルカバレ
ッジと、予め設定されている透明色材の重畳量を算出す
るための特性とに応じて、前記単位面積ごとに透明色材
の重畳量を算出する。透明色材の重畳量を示す情報は、
中間調回路17において面積変調されて、透明色材画像
形成部182に供給されて、画像保持材上に透明色材に
よる画像が重畳される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、カラー
原稿等の画像を読み取って画像処理を施し、複数のカラ
ー色材を混合することによりカラー画像を形成するカラ
ー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真記録、静電記録等、カラ
ー画像をトナー等の色材を使用して記録する技術が発達
してきた。これに伴い、カラー写真やコンピュータグラ
フィックスなどのカラー画像を写真印画紙にではなく、
カラー複写機等で、即座に、かつ手軽に得たいとする要
求が増えてきている。このような要求に答えるため各種
のカラー複写機が提供されるようになってきている。
【0003】そして、例えばカラー複写機によりカラー
画像を出力する場合、写真印画紙やコンピュータのディ
スプレイの色再現域に近い色再現性を得るために、出力
されるカラー画像に光沢を持たせるようにすることが従
来から行われている。
【0004】例えば、特開昭59−184382号公報
においては、カラー画像が形成された用紙の表面に樹脂
スプレーを施したり、シート状に被覆したりすることに
より透明高分子樹脂層を形成して画像エリアおよび用紙
に光沢を与えるようにする技術が開示されている。しか
し、この技術の場合には、カラー画像形成後の透明高分
子樹脂層を形成する工程が複雑となるため、透明高分子
形成層を形成するための手段をカラー複写機の内部に組
み込み難く、手軽にカラー画像を印刷して提供する装置
としては提供しにくい。
【0005】そこで、予め光沢を持つように形成された
トナーを用いて、光沢を持つように加工された、いわゆ
るコート紙上にカラー画像を形成することで、元の画像
の色再現域に出力画像の色再現性を近づけるようにする
ことが行われている。このような、光沢を持つようにさ
れた特殊なトナーやコート紙を用いて光沢のあるカラー
画像を形成し、光沢を調整する技術としては、以下のよ
うなものがある。
【0006】例えば、特開平4−204669号公報に
は、光沢度の異なる複数種のトナーを用いることによ
り、つやあり、つやなし等、ユーザーの好みにあった出
力画像を得る技術が開示されている。また、特開平6−
202520号公報には、定着温度を変えるようにする
ことにより、ユーザーの指定に応じて画像の光沢性を変
える技術が開示されている。特開平2−72376号公
報には、定着工程で加熱されたトナー像をシート面部材
で密着させながら挾持搬送して冷却させる際に、シート
面部材の表面粗さに応じて定着トナー画像の光沢を設定
して、質感の均一な画像を形成可能にする技術が開示さ
れている。
【0007】また、画像処理の立場からカラー画像の光
沢の問題を扱ったものとしては、特開平4−20456
7号公報に開示されている入力されたカラー画像信号の
下色を除去する際、下色除去量を所定の領域毎に制御す
ることにより、出力画像の光沢の制御を可能とする技術
がある。
【0008】しかし、前述した技術は、コート紙などの
予め光沢を有する用紙にカラー画像を形成する場合にお
いて、出力するカラー画像の光沢を制御することができ
る点においてのみ、有効であり、普通紙では所望の光沢
度が得られない。すなわち、普通紙などの無光沢紙を用
いた場合には、光沢を有するトナー画像部分と光沢のな
い無画像部分とでは、光沢差が大きくなり、出力された
カラー画像は、原画像に忠実な画像とはいえず、ユーザ
にとって違和感のあるものとなってしまう。このため白
黒画像とカラー画像の両方を得られる装置にあっては、
特殊なコート紙をカラー画像の際にのみ、用紙として装
填しなければならず使い勝手が悪い。
【0009】また、前述の技術の場合には、トナー画像
について何らかの処理を施すようにするものであり、無
画像部分に対しては何の処理もされないため、トナー像
の形成されない無光沢バックグラウンドとトナー像が形
成される光沢面との光沢差による違和感を補正すること
はできない。
【0010】さらに、フルカラー画像の場合、少なくと
も3色のカラートナーの重なりを要するため、色材のパ
イルハイトにより平坦でない凹凸像を形成し、その周辺
及び変化部において観察時の照明の反射の異方性による
光沢のむら、あるいは画面の場所による肌合いや質感の
違いが生じてしまう。また、中間調の領域においては、
カラー画像の画素に対応する各網点がパイルハイトを有
していることから、画像面が粗面となり光沢が低下し、
画像濃度と光沢度のバランスが崩れてしまう不具合もで
ている。このような、光沢むらや光沢の低下について
は、前述の技術により解決することは難しい。
【0011】そこで、カラー複写機で形成される画像の
少なくとも非画像部に無色透明トナーの像を形成するな
どの無色透明トナーを使用した、カラー画像の光沢度、
光沢むらを改善する技術が用いられるようになってきて
いる。
【0012】例えば、特開平5−127437号公報に
おいては、カラー画像を形成するためのC(シアン)、
M(マゼンタ)、Y(イエロー)などの各色毎の静電潜
像に対し反転現像と正規現像を続けて行い、その一方に
無色透明トナーを用いる技術が開示されている。
【0013】また、特開平5−232840号公報にお
いては、画像が形成される用紙の全面あるいは局所的に
ユーザが任意に選択した領域に無色透明トナーを用いる
ようにする技術が開示されている。
【0014】更に、最近では、特開平7−72696号
公報において、無色トナー画像を有色トナー画像と組み
合わせて形成し、定着させるようにすることによって、
トナー画像部分の光沢度を改善する技術が開示されてい
る。この技術の場合、無色トナー画像は、無色トナー画
像の空間的境界と画素当たりに付着させる無色トナー量
を示すデジタル電気信号から求めるようにされている。
そして、無色トナー画像を形成する際に用いられるデジ
タル信号は、有色トナー画像の静電潜像を形成するため
の情報に基づいて形成するようにされている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した無
色透明トナーを使用して画像の光沢度、光沢むらを改善
する方法の場合、不具合が生じることがある。
【0016】例えば、前述の特開平5−127437号
公報の技術の場合、各色毎に静電潜像に対し反転現像と
正規現像を行い、その一方に無色透明トナーを用いるた
め、画像の場所によらず色材のパイルハイトは一定にな
るが、トナーの絶対量は大幅に増加してしまう。このた
め、再現された画像は非常に厚みを感じる違和感のある
ものとなってしまう場合がある。また、この方式では絵
柄の種類に依らず画像全面にトナーが乗ってしまうた
め、例えば文字領域などは非常に読みにくくなってしま
うことがある。
【0017】また、前述の特開平5−232840号公
報の技術の場合、画像が形成される用紙の任意のエリア
に対して光沢、半光沢、無光沢の選択はできるものの、
同一エリア内は均一な無色透明トナー画像が形成されて
しまう。したがって、色材のパイルハイトを一定にする
ことはできず、絵柄に依存するパイルハイトの違いによ
る凹凸が原因となる光沢のむらやエッジの段差、あるい
は肌合いや質感の違いは解決できない。
【0018】また、前述の特開平7−72696号公報
の技術の場合には、有色トナー画像に対応する静電潜像
を生成するための情報から無色トナー画像の静電潜像を
形成するようにされているが、C(シアン)、M(マゼ
ンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色の色材
(カラートナー)を用いたフルカラー画像を想定した場
合、UCR率(下色除去率)を如何なる値に設定しよう
とも色トナーの最大付着量は面積カバレッジに換算して
200%に達してしまう。このため、これを透明トナー
で補うことは、少なくとも2回以上の画像形成工程を経
なくてはならず、生産性が落ちるばかりか、それによる
画質劣化も否めない。
【0019】以上のことにかんがみ、この発明は、上記
課題を一掃し、原画像に忠実で、違和感のないカラー画
像を形成するカラー画像形成装置を提供することを目的
とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明による請求項1に記載のカラー画像形成装
置は、入力カラー画像信号に基づくカラー出力画像を画
像保持材上に形成するものであって、前記カラー出力画
像を形成する領域を複数個の小領域に分割し、この小領
域毎にカラー画像を生成するためのカラー色材の量を設
定して、前記カラー出力画像を得るカラー画像形成装置
において、前記小領域毎のカラー色材の量を予測するカ
ラー色材量予測手段と、前記カラー色材量予測手段によ
り予測される前記小領域毎のカラー色材の量に基づい
て、前記小領域毎または複数小領域毎に重畳する透明色
材の重畳量を算出する透明色材量算出手段と、前記カラ
ー色材量予測手段により算出された前記小領域毎の前記
カラー色材の量に基づいて、前記カラー色材によりカラ
ー色材画像を形成するカラー色材画像形成手段と、前記
透明色材量算出手段により算出された前記小領域毎また
は複数小領域毎の前記透明色材の重畳量に基づいて、前
記透明色材により透明色材画像を前記カラー色材画像に
重畳して形成する透明色材画像形成手段とを有すること
を特徴とする。
【0021】また、この発明による請求項2に記載のカ
ラー画像形成装置は、請求項1に記載のカラー画像形成
装置において、乱数発生手段を設け、前記透明色材量算
出手段は、前記カラー色材量予測手段により予測される
前記小領域毎のカラー色材の量と、前記乱数発生手段か
らの乱数とに基づいて、前記小領域毎または複数小領域
毎に重畳する透明色材の重畳量を算出することを特徴と
する。
【0022】また、この発明による請求項3に記載のカ
ラー画像形成装置は、請求項1または請求項2に記載の
カラー画像形成装置であって、ユーザの領域指定操作に
応じて画像が形成される領域を複数の領域に分ける画像
領域指定手段を有し、前記画像領域指定手段により指定
された前記領域毎に透明色材の重畳量を変える手段を、
前記透明色材量算出手段が有することを特徴とする。
【0023】また、この発明による請求項4に記載のカ
ラー画像形成装置は、請求項1または請求項2に記載の
カラー画像形成装置であって入力された画像の階調画像
領域と線画像領域を判別する画像領域判別手段を設け、
前記画像領域判別手段により判別された領域毎に透明色
材の重畳量を変える手段を、前記透明色材量算出手段が
有することを特徴とする。
【0024】
【作用】この発明による請求項1に記載のカラー画像形
成装置によれば、カラー出力画像が形成される領域が複
数個の小領域に分割され、色材量予測手段において、こ
の小領域毎にカラー出力画像を形成するために必要なカ
ラー色材の量が予測される。この小領域毎に予測された
カラー色材の量に応じて、透明色材量算出手段により、
小領域毎または複数の小領域毎に透明色材の重畳量が算
出される。
【0025】そして、小領域または複数の小領域毎に算
出された透明色材の重畳量に基づいて、透明色材画像形
成手段により形成される透明色材画像が、カラー色材画
像形成手段により形成されるカラー色材画像に重畳され
て出力される。
【0026】これにより、カラー色材の量が多い小領域
に対しては、透明色材の重畳量は少なくされ、カラー色
材の量が少ない、あるいは、カラー画像が形成されない
部分の小領域に対しては、透明色材の重畳量は多くされ
て、出力画像全体に対して適切に光沢が与えられる。
【0027】また、この発明による請求項2に記載のカ
ラー画像形成装置によれば、透明色材量算出手段は、カ
ラー色材量予測手段により予測されたカラー色材の量
と、乱数発生手段からの乱数に基づいて、小領域または
複数の小領域毎に透明色材の重畳量を算出する。
【0028】これにより、透明色材の重畳量が適度に分
散されて、スクリーンパターンによる規則的な光沢むら
などのいわゆるグロスむらの発生が防止される。
【0029】さらに、この発明による、請求項3に記載
のカラー画像形成装置によれば、透明色材量算出手段
は、画像領域指定手段により分けられた画像が形成され
る領域中の複数の領域毎に、透明色材の重畳量を変え
る。
【0030】これにより、写真や絵柄のように中間調を
含む中間調画像領域に対しては、透明色材を重畳させて
良好な色再現域を確保し、文字や線画などの中間調を含
まない色再現域が問題となることが少ない線画像領域に
対しては、透明色材の重畳量を少なくしたり、あるいは
透明色材を重畳させないようにすることができるように
される。
【0031】また、この発明による、請求項4に記載の
カラー画像形成装置によれば、画像領域判別手段によ
り、写真や絵柄などの中間調を含む中間調画像領域と、
文字、線画などの中間調の存在しない線画像領域とが判
別される。透明色材量算出手段は、画像領域判別手段の
判別結果に基づいて中間調画像領域と線画像領域とで透
明色材の重畳量を変えるようにする。
【0032】したがって、ユーザの手を介すことなく、
画像の違いに応じて、出力画像の光沢が調整される。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、この発明によるカラー画
像形成装置の一実施の形態について図を参照しながら説
明する。なお、以下に説明するカラー画像形成装置は、
画素を網点面積率を決定する単位面積として処理を行う
ものである。したがって、画素を小領域として、この小
領域の1つごとに処理を行うようにされている。
【0034】[第1の実施の形態]図1は、第1の実施
の形態のカラーカラー画像形成装置を説明するためのブ
ロック図である。図1に示すように、この実施の形態の
カラー画像形成装置は、画像入力部11と、階調変換回
路12と、明度/色度分離色変換回路(以下、色変換回
路と略称する)13と、鮮鋭性補正回路14と、減法混
色変換回路15と、下色除去回路(以下、UCR回路と
いう)16と、中間調回路17と、色材量予測回路21
と透明色材量算出回路22とを有する透明色材量決定回
路20と、カラー色材画像形成部181と透明色材画像
形成部182と有する画像出力部18とを備えている。
【0035】画像入力部11は、カラー原稿を光学的に
読み取ってカラー画像信号に変換し、これを出力する。
画像入力部11は、例えば、カラーテレビカメラやカラ
ーイメージスキャナーなどが用いられて形成されたもの
である。この実施の形態において画像入力部11から出
力されるカラー画像信号は、各画素が、それぞれ8ビッ
トのR(レット)、G(グリーン)、B(ブルー)の画
像信号から成っている。
【0036】階調変換回路12は、画像入力部11から
出力されるR、G、Bの各画像信号の階調を等価明度に
変換するテーブルである。
【0037】色変換回路13は、等価明度に変換された
R、G、Bの各画像信号を明度情報信号Lと色度情報
信号a、bとに変換する。この実施の形態において
は、3×10のマトリックス演算により均等色空間であ
るL、a、b成分に変換している。なお、明度情
報信号、色度情報信号については、上述のようにL
、bと表記すべきであるが、以下においては、
L、a、bと表記するものとする。
【0038】鮮鋭性補正回路14は、アンシャープネス
マスクと画像とのコンボリュションを取る方法が一般的
に用いられているが、この実施の形態においては、前記
カラー画像信号における明度情報信号Lに鮮鋭性強調処
理を行うとともに、色度情報信号a,bに鮮鋭性低減処
理を行うものである。この場合、鮮鋭性強調処理および
鮮鋭性低減処理は、各々異なった特性のフィルタを用い
て行なうものである。
【0039】減法混色変換回路15は、鮮鋭性補正がさ
れたL、a、b信号を、Y(イエロー)信号、M(マゼ
ンタ)信号、C(シアン)信号の画像濃度信号に変換す
る。ここではダイレクトルックアップテーブル演算によ
り画像濃度信号への変換を行う。
【0040】UCR回路16は、Y信号、M信号、C信
号より4色再現用のK(ブラック)信号を生成する。こ
の実施の形態においては、UCRレートを50%として
K信号を生成する。すなわち、この場合、Y信号、M信
号、C信号のうち、濃度を示しトナー量に対応するカバ
レッジデータが最も小さい画像濃度信号の50%のカバ
レッジデータを持つようにK信号が生成される。そし
て、得られたK信号に基づいてY信号、M信号、C信号
に対する下色除去が行われる。
【0041】透明色材量決定回路20内にある色材量予
測回路21は、詳しくは後述するように、UCR回路1
6より出力されるY信号、M信号、C信号、K信号に基
づいて単位面積当たりのカラートナー(カラー色材)の
総量(以下、トータルカバレッジという。)を算出す
る。この実施の形態においては、各画素ごとにトータル
カバレッジが算出される。
【0042】透明色材量算出回路22は、色材量予測回
路21で算出されたトータルカバレッジに基づいて各画
素ごとに透明トナー(透明色材)の重畳量を算出する。
この実施の形態においては、後述にもするように、透明
トナーの重畳量を図3に示す特性に従って設定する。
【0043】中間調回路17は、UCR回路16からの
Y信号、M信号、C信号、および透明色材量算出回路2
2からの透明トナーの重畳量を示す信号Tの供給を受け
て、これらの信号を面積階調による濃淡再現を得るため
に各信号が有する濃度(カバレッジデータ)に対応した
2値パターンの信号に変換する。この実施の形態におい
ては、PWM(Pulse Width Modula
tion)回路を用いて各濃度に対応したパルス幅信号
を生成している。
【0044】最後に、画像出力部18は、中間調回路1
7からのパルス幅信号に基づきレーザーを駆動し、感光
体上に潜像を形成する。そして、Y(イエロー)、M
(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の4色の
カラートナーと、無色の透明トナーが用いられて現像さ
れた可視像を形成する。この実施の形態においては、基
本4色のカラートナーにより、C、M、Y、K画像を形
成するカラー色材画像形成部181と透明トナーによる
画像を形成する透明色材画像形成部182を備え、紙な
どの画像保持材上にカラー画像を形成し、出力する。
【0045】次に、動作を説明する。画像入力部11で
生成されたR、G、Bの画像信号は、階調変換回路12
および色変換回路13により明度情報信号Lと色度情報
信号a、bに変換される。明度情報信号Lと色度情報信
号a、bは、鮮鋭性補正回路14に供給され、鮮鋭性
(シャープネス)が補正される。
【0046】鮮鋭性補正された明度情報信号Lと色度情
報信号a、bは、減法混色変換回路15に供給されて、
ここでY信号、M信号、C信号の画像濃度信号に変換さ
れ、UCR回路16に供給される。
【0047】UCR回路16は、Y信号、M信号、C信
号に基づいて墨入れ量、すなわちK信号の濃度を決定
し、下色除去を行う。この実施の形態においては、前述
したようにUCRレートを50%としているため、例え
ば、図2に示すように下地除去前のY信号、M信号、C
信号の濃度を示しトナー量に対応するカバレッジデータ
が、40%、80%、50%である場合には、K信号
は、Y信号のカバレッジデータの50%である20%の
カバレッジデータを有するように設定される。
【0048】そして、このK信号に基づいて下色除去が
行われ、カバレッジデータが、20%、60%、30%
とされたY信号、M信号、C信号と、カバレッジデータ
が20%とされたK信号が中間調回路17と色材量予測
回路21に供給される。
【0049】色材量予測回路21は、UCR回路16後
のY信号、M信号、C信号およびK信号よりトータルカ
バレッジを算出する。ここでは、各信号のカバレッジデ
ータが合算されて、トータルカバレッジが算出される。
すなわち、図2を用いて前述したように、UCR回路1
6において下色除去されて、カバレッジデータが、20
%、60%、30%となったY信号、M信号、C信号
と、カバレッジデータが20%とされたK信号が供給さ
れた場合、トータルカバレッジは、130%となる。ト
ータルカバレッジを示す情報は、透明色材量算出回路2
2に供給される。
【0050】透明色材量算出回路22は、色材量予測回
路21で算出されたトータルカバレッジに基づいて透明
トナーの重畳量Tを算出する。この実施の形態において
は、前述したように、図3に示す特性に基づいて透明ト
ナーの重畳量Tが算出される。例えば、前述したように
トータルカバレッジが130%の場合には、図3におい
て矢印が示すように、透明トナーの重畳量Tに対応する
カバレッジデータは、68%となる。このようにして決
定された、透明トナーの重畳量Tを示すカバレッジデー
タは、中間調回路17に供給される。
【0051】中間調回路17では、UCR回路16後の
Y信号、M信号、C信号、K信号および透明色材量算出
回路22で算出された透明トナーの重畳量Tに基づい
て、面積変調による濃淡階調を得るために濃度に対応し
たパルス幅信号Y´、M´、C´、K´、T´を形成す
る。
【0052】そして、画像出力部18では中間調回路1
7からのパルス幅信号Y´、M´、C´、K´、T´に
基づきレーザーが駆動され、レーザによって感光体ドラ
ム上が走査されて潜像が形成される。その後、電子写真
プロセスにのっとり、各色の潜像に対応したカラートナ
ーおよび無色の透明トナーにより現像し、各色のカラー
トナーおよび透明トナー画像を画像保持材(用紙など)
上に多重転写させ、定着することによりフルカラーの画
像が形成される。
【0053】この実施の形態においては、各色毎に、潜
像形成、現像、画像保持材上への転写が行われ、透明ト
ナーによって形成される画像の潜像形成、現像、転写が
行われた後に定着処理が行われて、画像保持材上のカラ
ー画像部分と無画像部分の両方に光沢を有するようにさ
れたカラー画像が提供される。
【0054】このように、この実施の形態のカラー画像
形成装置においては、例えば、図4に示すように、下色
除去されたY信号、M信号、C信号と設定されたK信号
に基づいて、単位面積当たりのカラートナー総量を示す
トータルカバレッジが算出される。そして、このトータ
ルカバレッジに基づいて、すなわち、単位面積当たりの
カラートナーの総量に基づいて透明色材量算出回路22
において透明トナーの重畳量が算出され、この重畳量に
基づいた透明トナーが重畳されたカラー画像が形成され
る。すなわち、この実施の形態のカラー画像形成装置に
おいては、各単位面積ごとのカラートナーのパイルハイ
トが一定となるようにされるとともに、カラー画像が形
成された画像保持材上の光沢もほぼ均一となるようにさ
れる。
【0055】そして、この実施の形態のカラー画像形成
装置を用いて、フルカラー画像を形成した場合、従来色
トナーが存在せず用紙がむき出しで無光沢であったいわ
ゆるハイライト部から中間調にかけては、無色透明トナ
ーが高カバレッジで存在することにより光沢を補い、ま
た色トナーが重なり合って存在することにより、もとも
と高光沢であるいわゆるシャドウ部では無色透明トナー
は存在せず、あるいは透明トナーの量は少なくされて、
過剰なぎらつき感の発生が抑えられる。
【0056】図5は、C(シアン)単色における網点の
カバレッジと光沢の関係を示したグラフであり、L1
は、この実施の形態のカラー画像形成装置の光沢特性を
示し、L2は、透明トナーを用いない従来のカラー画像
形成装置の光沢特性を表している。このグラフからも明
らかなように、この実施の形態のカラー画像形成装置に
よれば、C(シアン)トナーが低濃度の場合にも、透明
トナーが重畳されることにより、光沢度は高くなり、カ
ラー画像が形成される画像保持材上においては、ほぼ均
一な光沢性を有するようにする。
【0057】このように、この実施の形態のカラー画像
形成装置は、光沢差や色材のパイルハイトの段差による
光沢のむらを改善し、質感の高い画像を再現することが
できるように構成されている。
【0058】[第2の実施の形態]図6は、この発明に
よる第2の実施の形態のカラー画像形成装置の透明色材
量決定回路20を説明するためのブロック図である。こ
の第2の実施の形態のカラー画像形成装置は、前述の第
1の実施の形態と同様に、画像入力部11と、階調変換
回路12と、色変換回路13と、鮮鋭性補正回路14
と、減法混色変換回路15と、UCR回路16と、中間
調生成回路17と、透明色材量決定回路20と、カラー
色材画像形成部181と透明色材画像形成部182と有
する画像出力部18とを備えているものである。
【0059】そして、この第2の実施の形態のカラー画
像形成装置は、透明色材量決定回路20に特徴があるも
のである。以下、この透明色材量決定回路20について
説明する。また、この第2の実施の形態のカラー画像形
成装置の場合にも画素単位に処理を行うものである。
【0060】この第2の実施の形態のカラー画像形成装
置の透明色材量決定回路20は、図2に示すように、色
材量予測回路21と透明色材量算出回路22に加え、乱
数発生回路23と透明色材量変動決定回路24と透明色
材量変動回路25を具備することにより、透明色材の重
畳量を積極的に変動させるようにしている。すなわち、
この第2の実施の形態のカラー画像形成装置は、第1の
実施の形態のカラー画像形成装置とは、透明トナー(透
明色材)の重畳量の決定方法が異なるものである。
【0061】乱数発生回路23は、この実施の形態で
は、乱数として正規分布型ランダムノイズデータを提供
するものである。この実施の形態においては、RND
(1)およびRND(2)を一様乱数発生関数とし、u
1=RND(1)、u2=RND(2)としたときに、
(1)式によって示されるBox & Mllerのア
ルゴリズムによりノイズデータを生成する。
【0062】 NOISE(x,y) =(−2・log(u1))1/2 ・cos(2π・u2) …(1) 但し、(1)式において、x=1,2…x方向総画素
数、y=1,2…y方向総画素数とするものである。
【0063】透明色材変動量決定回路24は、乱数発生
回路23より提供されたノイズデータの供給を受けて、
このノイズデータに応じて、透明トナーの重畳量の変動
量を決定する。ここで決定された変動量を示す情報は、
透明色材量変動回路25に供給される。
【0064】透明色材量変動回路25は、透明トナーの
重畳量の変動量を示す情報と、前述の第1の実施の形態
と同様に、色材量予測回路21において算出されたトー
タルカバレッジに基づいて、透明色材量算出回路22に
おいて算出された透明トナーの重畳量を示す情報の供給
を受けて、透明色材の重畳量を変動させる。
【0065】変動させた後の透明色材の重畳量Tを示す
情報は、中間調回路17に供給されて、前述した第1の
実施の形態と同様にY信号、M信号、C信号、K信号の
基づいたカラー画像に、透明色材による透明画像が重畳
されてカラー出力画像が形成されて、出力される。
【0066】このように、この第2の実施の形態のカラ
ー画像形成装置においては、透明色材量を示すカバレッ
ジが20%〜80%において、積極的にノイズ等の乱数
を加え透明色材の重畳量を変動させることにより、透明
色材のスクリーンパターンによる規則的な光沢むらを低
減することができ、中間調の多い絵柄に対しても質感の
高い画像を再現することができるように構成されてい
る。
【0067】なお、乱数の発生方法は、前述のBox
& Mllerのアルゴリズムに限るものではなく、他
の方法を用いるようにしてもよい。また、計算により乱
数を求めるようにしなくてもよく、例えば、乱数データ
が記憶されたメモリから乱数データを読み出すことによ
り得るようにしてもよい。
【0068】また、透明色材量算出回路22に乱数発生
回路23によって発生させた乱数データを供給するよう
にして、乱数データをも考慮して透明色材の重畳量を算
出するようみ構成してもよい。
【0069】[第3の実施の形態]図7は、第3の実施
の形態のカラー画像形成装置を説明するためのブロック
図である。この第3の実施の形態のカラー画像形成装置
は、前述した第1、第2の実施の形態のカラー画像形成
装置と同様に、画像入力部11と、階調変換回路12
と、色変換回路13と、鮮鋭性補正回路14と、減法混
色変換回路15と、UCR回路16と、中間調生成回路
17と、透明色材量決定回路20と、カラー色材画像形
成部181と透明色材画像形成部182と有する画像出
力部18とを備え、画素単位に処理を行うものである。
なお、以下の説明においては、第1、第2の実施の形態
のカラー画像形成装置と、構成および動作が同じで、説
明が重複する画像入力部11、諧調変換回路12、およ
び画像出力部18についての説明は省略する。
【0070】この第3の実施の形態のカラー画像形成装
置は、ユーザーの指示により原稿画像エリアの位置情報
を得ることができるディジタイザー等に代表される画像
領域指定部31と、画像領域指定部31からの位置情報
に基づいて入力されたカラー画像信号を分離する画像領
域分離回路32とを有している。
【0071】そして、後述するように、この第3の実施
の形態のカラー画像形成装置は、光沢が必要な部分と、
光沢が不要な部分がある場合に、ユーザによって、光沢
が必要な部分が指定されることにより、この指定された
部分のみに透明トナーを重畳させることができるように
されたものである。
【0072】例えば、図8に示すように、1枚の原稿の
中に、カラー写真の画像G1を含む画像領域R1と図Z
1が記載された画像領域R2と、文字が記載された画像
領域R3とを有する場合、画像領域R1、R2を指定す
ることにより、画像領域R1、R2に透明トナーを重畳
し、画像領域R3には、透明トナーを重畳しないように
することができるようにされている。
【0073】この場合、画像領域R1は、階調画像領域
であり、画像領域R2、R3は線画領域である。ここで
階調画像領域は、写真や絵柄などの中間調の情報をも含
む画像の領域であり、線画像領域は、文字や図形などの
中間調の存在しない画像の領域である。したがって、ユ
ーザは、階調画像領域および線画領域のいずれの領域に
対しても、必要に応じて光沢を持たせることができる。
【0074】この第3の実施の形態において画像領域指
定部31は、ユーザからの指示操作に応じて、光沢を持
たせる画像領域を設定する。この場合、ユーザは、画像
領域指定部31に対して、画像領域の4つの頂点または
対角をなす2つの頂点を指定することにより目的とする
画像領域を指定する。
【0075】画像領域分離回路32は、画像領域指定部
31からの位置情報に基づいて、色変換回路13からの
明度情報信号L、色度情報信号a、bを、ユーザにより
指定された光沢有りとされた画像領域とそれ以外の光沢
無しとされた画像領域の信号に分離する。
【0076】画像領域分離回路32により分離された光
沢有りとされた画像領域の明度情報信号L、色度情報信
号a、bは、鮮鋭性補正回路14の階調画像用の鮮鋭性
補正回路141に供給される。また、光沢無しとされた
画像領域の明度情報信号L、色度情報信号a、bは、鮮
鋭性補正回路14の線画像用の鮮鋭性補正回路142に
供給される。そして、指定された領域および光沢の有無
に応じて鮮鋭性補正処理が行われた後、鮮鋭性補正回路
141、142からの明度情報信号L、色度情報信号
a、bは、減色混色変換回路14に供給されて、Y信
号、M信号、C信号の画像濃度信号に変換される。
【0077】そして、光沢有りとされた画像領域のY信
号、M信号、C信号は、UCR回路16の階調画像用の
UCR回路161に供給される。また、光沢無しとされ
た画像領域のY信号、M信号、C信号は、UCR回路1
4の線画像用のUCR回路162に供給される。そし
て、いわゆる墨入れ処理が行われた後、UCR回路16
1、162からのY信号、M信号、C信号、K信号は、
中間調回路17と透明色材量決定回路20に供給され
る。なお、UCR回路161においては、前述した第
1、第2の実施の形態のUCR回路16と同様に、UC
Rレートを50%とした墨入れ処理(下色除去)が行わ
れる。
【0078】透明色材決定回路20は、前述した第2の
実施の形態の透明色材量決定回路20とほぼ同様に構成
されたものであるが、この第3の実施の形態の透明色材
量決定回路20は、画面領域分離回路32からのユーザ
の指示操作に応じた位置情報の供給をも受けるようにさ
れている。
【0079】そして、透明色材量決定回路20において
は、光沢有りとされた画像領域のY信号、M信号、C信
号、K信号に基づいて、色材量予測回路21により光沢
有りとされた画像領域について各単位面積当たりのトナ
ー総量が算出され、これに応じて透明色材量算出回路2
2により、各単位面積当たりの透明トナーの重畳量が算
出される。そして、乱数発生回路23からのノイズデー
タに基づいて、透明色材変動量決定回路により透明トナ
ーの変動量が決定され、この変動量に基づいて透明色材
量変動回路25により、透明トナーの重畳量が調整され
て、透明トナーの重畳量Tを示す情報が中間調回路17
に供給される。
【0080】このように、この第3の実施の形態のカラ
ー画像形成装置は、ユーザからの指示に応じて、光沢を
持たせる画像領域と、光沢を持たせない画像領域に分離
し、指定された光沢を持たせる領域にのみ透明色材を重
畳することができるようにされている。したがって、ユ
ーザの指示に応じて、例えば、階調画像領域には一様な
光沢性を持たせ、かつ、線画像領域には光沢を持足せる
場合と持たせない場合の選択が可能となり、よりユーザ
ーの要求に見合った、総合的に見やすいカラー出力画像
を得ることができるようにされている。
【0081】なお、この第3の実施の形態においては、
ユーザが指定した領域にのみ透明トナーを重畳するよう
にしたが、これに限るものではなく、例えば、指定され
た領域と、その他の領域で透明トナーの重畳量を変える
ように構成してもよい。この場合には、指定された領域
とその他の領域とを示す情報は、図7に示したように画
像領域分離回路32から透明色材料決定回路20に供給
されるため、各領域に応じて透明トナーの重畳量を算出
するための特性を変えるように透明色材料決定回路20
を構成すればよい。
【0082】[第4の実施の形態]図9は、この発明に
よるカラー画像形成装置の第4の実施の形態を説明する
ためのブロック図である。この第4の実施の形態のカラ
ー画像形成装置は、前述した第3の実施の形態のカラー
画像形成装置と同様に、画像入力部11と、階調変換回
路12と、色変換回路13と、鮮鋭性補正回路14と、
減法混色変換回路15と、UCR回路16と、中間調生
成回路17と、透明色材量決定回路20と、カラー色材
画像形成部181と透明色材画像形成部182と有する
画像出力部18と、画像領域指定部31と、画像領域分
離回路32とを有している。
【0083】そして、この第4の実施の形態のカラー画
像形成装置は、図9に示すように、色変換回路13と画
像領域分離回路32との間に画像領域判別回路41が設
けられたものである。
【0084】この実施の形態において、画像領域判別回
路41は、明度情報信号L、色度情報信号a、bの供給
を受けて、階調画像領域と線画像領域とを自動的に判別
する。
【0085】この第4の実施の形態において、画像領域
判別回路41は、原稿画像に対応するカラー画像信号の
画素パターンの比較により階調画像と線画像とを判別す
る。
【0086】図10は、この第4の実施の形態の画像領
域判別回路41においての階調画像領域と線画像領域の
判別処理を説明するためのフローチャートである。
【0087】画像領域判別回路41は、供給される明度
情報信号L、あるいは必要に応じて色度情報信号a、b
を用いて入力された画像を、4×4画素のブロックに分
割し(ステップ101)、各ブロック内の画素ごとの情
報の平均値を算出する(ステップ102)。
【0088】次に、画像領域判別回路41は、ステップ
102で求めた平均値により画素の持つ情報を2値化す
る(ステップ103)。そして、この第4の実施の形態
においては、予め定められた領域ごとに、予め定められ
ている複数種類の2値化パターンとのパターンマッチン
グを行うことにより、階調画像と線画像とを判別する。
【0089】そして、画像領域判別回路41は、判別し
た階調画像領域、線画像領域を示す位置情報と画像領域
判別回路41に供給された明度情報信号L、色度情報信
号a、bを画像領域分離回路32に供給する。
【0090】画像領域分離回路32は、供給された明度
情報信号L、色度情報信号a、bを、画像領域判別回路
41からの位置情報に基づいて、階調画像領域と線画像
領域の明度情報信号L、色度情報信号a、bに分離し、
階調画像領域と線画像領域の信号は、階調画像用の鮮鋭
補正回路141、線画像用の鮮鋭性補正回路142に供
給される。
【0091】そして、鮮鋭性補正回路14以降の処理
は、前述した第3の実施の形態のカラー画像形成装置と
同様に行われ、画像領域判別回路41により自動判別さ
れた階調画像領域にのみ透明トナーが重畳される。
【0092】なお、第3の実施例で説明したユーザーの
指定による画像領域分離方法を併用し、通常は、上述し
たように画像領域判別回路41による自動判別とする
が、画像領域指定部31を介してのユーザのマニュアル
操作による指定があった場合にはそれを優先させるよう
に構成してもよい。
【0093】このように、この第4の実施の形態のカラ
ー画像形成装置は、画像領域の判別を自動的に行うよう
に構成されており、ユーザーの手を煩わせることなく、
階調画像領域と線画像領域との各々に対して最適な光沢
の制御ができるようにされている。
【0094】また、画像領域の判別方法に関しては、図
10に示した例に限らず、他の方法を用いるように構成
することもできる。この場合には、画像領域判別回路4
1において実行するソフトウェアを変更することで対応
することができる。
【0095】また、前述した第1から第4の実施の形態
においては、画素単位に透明色材量決定処理を行うよう
にしたが、これに限るものではなく、例えば、3×3画
素ごと、4×4画素ごとのように、複数の小領域からな
る予め決められるブロックごとに行うようにしてもよ
い。例えば、カラートナーの量は、画素ごとに求め、透
明トナーを重畳する領域は複数画素からなる領域とする
ことができる。
【0096】また、カラートナーの量を求める領域を単
位面積ごとにではなく、所定の面積を有する領域ごとに
行い、この領域ごと、あるいは上述のように所定の面積
を有する領域が複数個集められた領域ごとに、透明トナ
ーの重畳量を算出するようにしてもよい。
【0097】また、前述の実施の形態においては、Y
(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブ
ラック)の色材が用いられてフルカラー画像が形成され
る場合として説明したが、これに限るものではなく、単
色のカラー色材が用いられた場合にこの発明のカラー画
像形成装置を用いて、光沢を調整することができるもの
である。
【0098】また、前述の実施の形態のカラー画像形形
成装置においては、カラー画像を形成するカラー色材
は、光沢を有するように形成されたものと、光沢を有し
ないもののいずれの場合にも、出力画像全体に対して適
正に光沢を調整することができる。すなわち、使用する
カラー色材の光沢度に応じて、透明色材の重畳量を制御
すればよく、この場合には、図3を用いて前述したよう
に、透明色材の重畳量を算出するための特性を変更すれ
ばよい。
【0099】また、前述の実施の形態においては、画像
を読み取る画像入力部31を備えているものとして説明
したが、これに限るものではなく、例えば、パーソナル
コンピュータによって作成した画像を出力するレーザプ
リンターなどにこの発明を適用することも可能である。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によるカ
ラー画像形成装置によれば、カラー色材の量を予め予測
し、その値に基づき透明色材の重畳量を決定すること
で、画像の光沢性を効果的に制御する事ができる。これ
により、普通紙上にカラー画像を形成するようにして
も、トナー等の色材がない用紙の素地むき出しの無光沢
バックグラウンドと画像が形成されている光沢面との光
沢差や、カラー色材のパイルハイトの段差による光沢の
むら等による質感の低下を抑え、原画に忠実で、より自
然なカラー画像を得ることができる。
【0101】また、中間調の領域に透明色材を重畳する
場合には、透明色材の重畳量をランダムに変動させるこ
とにより、透明色材の規則的パターンが原因となる光沢
むらを回避することができ均質な光沢を持つ階調画像が
得られようになる。
【0102】さらに、階調画像領域と文字・線画像領域
との指定手段を設けることにより、ユーザーの要求に応
じた光沢画像を作成することが可能となる。
【0103】また更に、上述の判別を自動的行う手段を
設けることにより、ユーザーの手を煩わせることなく最
適な光沢の制御が可能となり、容易に質感の高い画像サ
ンプルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるカラー画像形成装置の第1の実
施の形態を説明するためのブロック図である。
【図2】第1の実施の形態のカラー画像形成装置のUC
R回路の処理を説明するための図である。
【図3】第1の実施の形態のカラー画像形成装置おいて
用いる透明色材の重畳量を設定するための特性を説明す
るための図である。
【図4】第1の実施の形態のカラー画像形成装置におい
て適用された透明色材重畳量の決定方法を説明するため
の図である。
【図5】第1の実施の形態のカラー画像表示装置で得ら
れた画像サンプルの光沢特性の評価結果を示すグラフで
ある。
【図6】この発明によるカラー画像形成装置の第2の実
施の形態を説明するためのブロック図である。
【図7】この発明によるカラー画像形成装置の第3の実
施の形態を説明するためのブロック図である。
【図8】第3の実施の形態において用いられた原稿画像
の画像領域分離例を説明するための図である。
【図9】この発明によるカラー画像形成装置の第4の実
施の形態を説明するためのブロック図である。
【図10】第4の実施の形態のカラー画像形成装置の画
像領域判別手段の動作例を説明するためのフローチャー
トである。
【符号の説明】
11 画像入力部 12 階調変換回路 13 色変換回路 14 鮮鋭性補正回路 15 減法混色変換回路 16 UCR回路 17 中間調回路 18 画像出力部 181 カラー色材画像形成部 182 透明色材画像形成部 20 透明色材量決定回路 21 色材量予測回路 22 透明色材量算出回路 23 乱数発生回路 24 透明色材変動量決定回路 25 透明色材量変動回路 31 画像領域指定部 32 画像領域分離回路 41 画像領域判別回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力カラー画像信号に基づくカラー出力画
    像を画像保持材上に形成するものであって、前記カラー
    出力画像を形成する領域を複数個の小領域に分割し、こ
    の小領域毎にカラー画像を生成するためのカラー色材の
    量を設定して、前記カラー出力画像を得るカラー画像形
    成装置において、 前記小領域毎のカラー色材の量を予測するカラー色材量
    予測手段と、 前記カラー色材量予測手段により予測される前記小領域
    毎のカラー色材の量に基づいて、前記小領域毎または複
    数小領域毎に重畳する透明色材の重畳量を算出する透明
    色材量算出手段と、 前記カラー色材量予測手段により算出された前記小領域
    毎の前記カラー色材の量に基づいて、前記カラー色材に
    よりカラー色材画像を形成するカラー色材画像形成手段
    と、 前記透明色材量算出手段により算出された前記小領域毎
    または複数小領域毎の前記透明色材の重畳量に基づい
    て、前記透明色材により透明色材画像を前記カラー色材
    画像に重畳して形成する透明色材画像形成手段とを有す
    ることを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のカラー画像形成装置にお
    いて、 乱数発生手段を設け、 前記透明色材量算出手段は、前記カラー色材量予測手段
    により予測される前記小領域毎のカラー色材の量と、前
    記乱数発生手段からの乱数とに基づいて、前記小領域毎
    または複数小領域毎に重畳する透明色材の重畳量を算出
    することを特徴とするカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】ユーザの領域指定操作に応じて画像が形成
    される領域を複数の領域に分ける画像領域指定手段を設
    け、 前記画像領域指定手段により指定された前記領域毎に透
    明色材の重畳量を変える手段を、前記透明色材量算出手
    段が有することを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のカラー画像形成装置。
  4. 【請求項4】入力された画像の階調画像領域と線画像領
    域を判別する画像領域判別手段を設け、 前記画像領域判別手段により判別された領域毎に透明色
    材の重畳量を変える手段を、前記透明色材量算出手段が
    有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    のカラー画像形成装置。
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