JP4134531B2 - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、下地除去を行う画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
【0002】
この明細書において「下地除去」とは、下地領域(画像が紙に印刷されたものであれば、紙地が現れた領域)の各画素データの明度(階調値)を、白に相当する最大値へ変換することを指す。
【0003】
【従来の技術】
従来、画像処理装置が行う下地除去処理としては、図6(a)に示すように入力画像中の各画素データが表す明度(階調値)のヒストグラムを作成して、明度の度数が最も多い階調レベルmを求め、その階調レベルmよりも明度が高い領域(これを「下地領域」とみなす。)では、図6(c)に示すように明度データLを白に相当する最大値(255)へ変換するものが知られている(特開平2000−253250号公報)。または、図6(d)に示すように、下地領域では明度Lを最大値(255)へ変換するとともに、その階調レベルm以下の領域(これを「非下地領域」と呼ぶ。)では、変換後の明度L′が連続するように、下地除去を行わない場合の勾配α1(=1)よりも大きい勾配α2で線形変換するものが知られている。なお、図6(b)は下地除去を行わない場合の線形変換の態様を示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6(c)の方法によれば、下地除去後に、下地領域と非下地領域との間の境界で明度L′が不連続(K1で表す)になるため、その境界に元の入力画像には存在しない擬似輪郭が発生するという問題がある。また、図6(d)の方法によれば、下地領域と非下地領域との間の境界で明度L′が連続であるが、原画の階調レベル(勾配α1の直線である)から勾配α2の直線の階調レベルへ変化するため、下地除去後に、原画の画質と異なる画質になってしまうという問題がある。
【0005】
そこで、この発明の課題は、擬似輪郭の発生を招くことなく、また原画の画質に変化を与えないように下地除去を行うことができる画像処理装置、画像処理方法およびその画像処理方法を実行するためのプログラムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の画像処理装置は、
入力画像の下地領域と非下地領域とを判別する領域判別手段と、
上記領域判別手段によって判別された上記下地領城に含まれた各画素の画像データを下地レベルに設定する下地レベル設定手段と、
上記下地領域と上記非下地領域との間を境界領域とし、該境界領域に含まれた画素の画像データが、上記下地領域に含まれた画素の画像データのレベルから上記非下地領域に含まれた画素の画像データのレベルヘ向かって連続的に変化するように画像処理を行う画像処理手段とを備え、
上記画像処理手段は、
上記非下地領域に含まれた各画素の画像データを、上記下地レベルよりも小さい非下地レベルに設定する非下地レベル設定手段と、
上記下地レベル設定手段及び上記非下地レベル設定手段によって画素の画像データの設 定処理が施された後の画像において、上記下地領域と上記非下地領域との間を境界領域とし、該境界領域に含まれた画素の画像データに対してスムージング処理を施すスムージング手段と、
上記スムージング手段によってスムージング処理が施された後の画像全体に含まれた画素の画像データが上限レベル以下となるように、該画像データを変更する上限値変更手段と、
上記上限値変更手段によって変更処理が施された後の画像の画素の画像データと元の入力画像の画素の画像データとを加算する加算手段とによって構成され、
上記上限レベルは、上記加算手段によって加算処理が施された後の画像の下地領域に含まれた画素の画像データが上記下地レベルとなる値であることを特徴とする。
【0007】
この請求項1の画像処理装置では、まず、領域判別手段が、入力画像データ中の下地領域と非下地領域とを判別する。次に、下地レベル設定手段は、上記領域判別手段によって判別された上記下地領域に含まれた各画素の画像データを下地レベルに設定する。これにより、下地除去が行われる。そして、画像処理手段は、上記下地領域と上記非下地領域との間を境界領域とし、該境界領域に含まれた画素の画像データが、上記下地領域に含まれた画素の画像データのレベルから上記非下地領域に含まれた画素の画像データのレベルヘ向かって連続的に変化するように画像処理を行う。
【0008】
このように、この画像処理装置では、下地領域と非下地領城との間の境界領城に含まれた画素の画像データが下地領城から非下地領域へ向かって連続的に変化するように画像処理を行っているので、下地除去によって発生する階調の段差を緩和することができる。したがって、擬似輪郭の発生を招くことがない。また、上記画像処理は、境界領域に含まれた画素の画像データに対して施されるだけであるから、非下地領域の画質、つまり原画の画質が変化することがない。
【0009】
また、この画像処理装置では、下地レベル設定手段、非下地レベル設定手段、スムージング手段、及び上限値変更手段によって元の入力画像に加算するための画像が生成される。前記加算用画像の境界領域に含まれた画素の画像データは、スムージング手段によるスムージング処理によって、下地領域に含まれた画素の画像データのレベルから非下地領域に含まれた画素の画像データのレベルヘ向かって連続的に変化するものとなっている。また、加算用画像の下地領域に含まれた画素の画像データは、上限値変更手段による変更処理によって、元の入力画像と加算した後の画像における下地領域に含まれた画素の画像データが下地レベルとなるレベルとなっている。よって、加算用画像と元の入力画像とを加算することによって、下地領域に含まれた画素の画像データを下地レベルに設定し、且つ、境界領域に含まれた画素の画像データは下地領域に含まれた画素の画像データのレベルから非下地領域に含まれた画素の画像データのレベルヘ向かって連続的に変化させることができる。したがって、境界領域での階調の段差が緩和され、ひいては擬似階調が生じることがないという効果が得られる。
【0010】
請求項2に記載の画像処理装置では、上記非下地レベルは、画像処理装置を使用するユーザの設定に応じて決定されることを特徴とする。
【0011】
この請求項2の画像処理装置では、非下地レベルが画像形成装置のユーザの設定に応じて決定されることによって、元画像の非下地領域に含まれた画素に加算される画像データがユーザの設定に応じたレベルとなる。したがって、ユーザの好みに応じて非下地領域の明度を変化させることができる。
【0012】
請求項3に記載の画像処理方法は、画像処理装置によって実行される画像処理方法であって、
入力画像の下地領域と非下地領域とを判別する領域判別ステップと、
上記下地領域に含まれた各画素の画像データを下地レベルに設定する下地レベル設定ステップと、
上記下地領域と上記非下地領域との間を境界領域とし、該境界領域に含まれた画素の画像データが、上記下地領域に含まれた画素の画像データのレベルから上記非下地領域に含まれた画素の画像データのレベルヘ向かって連続的に変化するように画像処理を行う画像処理ステップとを備え、
上記画像処理ステップは、
上記非下地領域に含まれた各画素の画像データを、上記下地レベルよりも小さい非下地レベルに設定する非下地レベル設定ステップと、
上記下地レベル設定ステップ及び上記非下地レベル設定ステップによって画素の画像データの設定処理が施された後の画像において、上記下地領域と上記非下地領域との間を境界領域とし、該境界領域に含まれた画素の画像データに対してスムージング処理を施すスムージングステップと、
上記スムージングステップによってスムージング処理が施された後の画像全体に含まれた画素の画像データが上限レベル以下となるように、該画像データを変更する上限値変更ステップと、
上記上限値変更ステップによって変更処理が施された後の画像の画素の画像データと元の入力画像の画素の画像データとを加算する加算ステップとによって構成され、
上記上限レベルは、上記加算ステップによって加算処理が施された後の画像の下地領域に含まれた画素の画像データが上記下地レベルとなる値であることを特徴とする。
【0013】
この請求項3の画像処理方法では、まず、領域判別ステップによって、入力画像データ中の下地領域と非下地領域とを判別する。次に、下地レベル設定ステップによって、上記下地領域に含まれた各画素の画像データを下地レベルに設定する。これにより、下地除去が行われる。そして、画像処理ステップによって、上記下地領域と上記非下地領域との間を境界領域とし、該境界領域に含まれた画素の画像データが、上記下地領域に含まれた画素の画像データのレベルから上記非下地領域に含まれた画素の画像データのレベルヘ向かって連続的に変化するように画像処理を行う。
【0014】
このように、この画像処理方法では、下地領域と非下地領城との間の境界領城に含まれた画素の画像データが下地領城から非下地領域へ向かって連続的に変化するように画像処理を行っているので、下地除去によって発生する階調の段差を緩和することができる。したがって、擬似輪郭の発生を招くことがない。また、上記画像処理は、境界領域に含まれた画素の画像データに対して施されるだけであるから、非下地領域の画質、つまり原画の画質が変化することがない。
【0015】
また、この画像処理方法では、下地レベル設定ステップ、非下地レベル設定ステップ、スムージングステップ、及び上限値変更ステップによって元の入力画像に加算するための画像が生成される。前記加算用画像の境界領域に含まれた画素の画像データは、スムージングステップによるスムージング処理によって、下地領域に含まれた画素の画像データのレベルから非下地領域に含まれた画素の画像データのレベルヘ向かって連続的に変化するものとなっている。また、加算用画像の下地領域に含まれた画素の画像データは、上限値変更ステップによる変更処理によって、元の入力画像と加算した後の画像における下地領域に含まれた画素の画像データが下地レベルとなるレベルとなっている。よって、加算用画像と元の入力画像とを加算することによって、下地領域に含まれた画素の画像データを下地レベルに設定し、且つ、境界領域に含まれた画素の画像データは下地領域に含まれた画素の画像データのレベルから非下地領域に含まれた画素の画像データのレベルヘ向かって連続的に変化させることができる。したがって、境界領域での階調の段差が緩和され、ひいては擬似階調が生じることがないという効果が得られる。
【0016】
請求項4に記載の画像処理方法では、上記非下地レベルは、画像処理装置を使用するユーザの設定に応じて決定されることを特徴とする。
【0017】
この請求項4の画像処理方法では、非下地レベルが画像形成装置のユーザの設定に応じて決定されることによって、元画像の非下地領域に含まれた画素に加算される画像データがユーザの設定に応じたレベルとなる。したがって、ユーザの好みに応じて非下地領域の明度を変化させることができる。
【0018】
請求項5に記載のプログラムは、請求項3または4に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0019】
この請求項5のプログラムによれば、請求項3または4に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させることができる。したがって、その画像処理方法による作用効果を奏することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0021】
図1は、この発明を適用した一実施形態の画像読取装置300のブロック構成を示している。
【0022】
この画像読取装置300は、ユーザが各種設定・入力を受けるための操作パネル100と、この装置全体を制御するCPU(中央演算処理装置)200と、このCPU200が実行すべきプログラムを格納したROM(リード・オンリ・メモリ)を備えている。また、この画像読取装置300は、原稿から画像データを得るためのCCDセンサ111と、その画像データに画像処理を施すためのA/D変換部310、シェーディング補正部320、変倍・移動制御部330、Lab変換部340、下地レベル調整部350、逆Lab変換部360、LOG補正部370A、色補正処理部370B、領域判別部390およびMTF補正処理部380を備えている。
【0023】
図示しない露光ランプによって原稿面が照射され、原稿面からの反射光が光学系によって導かれてCCDセンサ111に入射する。CCDセンサ111の光電変換によって得られたアナログ信号は、A/D変換部310で、R(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の多値デジタル画像データに変換される。そのRGB画像データは、シェーディング補正部320で、CCDセンサ111における画素間の濃度ムラおよび露光ランプの配光ムラ等によって生じた読取りバラツキが解消するように補正された後、変倍・移動制御部330へ出力される。
【0024】
入力されたRGB画像データは、上記変倍・移動制御部330において、予め操作者により指示されていた倍率に変更されたり、画像の位置を移動されたりする処理を施された後、Lab変換部340へ出力される。
【0025】
変倍・移動制御部330から出力されたRGB画像データは、Lab変換部340でL(明度データ)並びにaおよびb(色度データ)に表色系が変換される。この変換によって得られたLab画像データは下地レベル調整部350へ出力される。
【0026】
下地レベル調整部350は、入力されたLab画像データに対して下地調整を行って、原稿の裏写り、下地かぶりを防止する。
【0027】
下地調整後のLab画像データは、逆Lab変換部360で再びRGB画像データに変換されて、LOG補正部370Aおよび色補正処理部370Bへ出力される。
【0028】
LOG補正部370Aは、入力された輝度データであるRGB画像データをトナー色に対応するY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の濃度データヘ変換する。一方、色補正処理部370Bは、そのYMC濃度データからUCR(下色除去)処理や墨入れ(BP)処理によってK(ブラック)の濃度データを生成する。なお、濃度データは256(0〜255)階調で表現される。
【0029】
濃度データであるCMYK画像データは、MTF補正処理部380でエッジ処理を施された上で、プリンタ(図示せず)へ出力される。
【0030】
一方、逆Lab変換部360から出力されたRGB画像データは、領域判別部390にも入力される。この領域判別部390は、入力されたRGB画像データに基づいて、対応する画素がエッジ部のものか否かなどの判別をする。
【0031】
さて、図2は下地レベル調整部350のブロック構成を示している。この下地レベル調整部350は、入力されたLab画像データのうち明度データLに対して順次所定の処理を実行する乗算部351、白領域判別部352、エッジ判別部353、スムージング処理部354およびオフセット調整部355を備えるとともに、オフセット調整部355が出力した明度データと元の明度データとを加算する画像合成部356を備えている。
【0032】
この下地レベル調整部350の動作は、CPU200(図2)によって図3に示すフローに従って制御される。以下、下地レベル調整部350の動作を、図3のフローと、図4(a)〜図5(f)に例示した画像データ(ビットマップイメージで表す。)および明度プロファイルを参照しながら説明する。なお、図4(a)〜図5(f)では、それぞれ上段が処理過程にある画像データを表し、下段が対応する各画像データの中央線Cに沿った明度プロファイルを表している。
【0033】
図4(a)は入力画像データ(原画)を例示している。この入力画像データには、背景である下地領域1と、ドーナツ状の非下地領域3とが存在している。明度データは、下地領域1ではL=200、非下地領域3ではL≒120になっている。
【0034】
この入力画像データのうちのLデータに対して、まず乗算部351が予め定められた定数a(ただし、a>1である。)を乗算する(図3のS1)。この乗算によって、図4(b)に示すような画像データが得られる。なお、Lデータが255を超えた領域は、次に述べる下地レベル設定の便宜上、一律にL=255として表している。
【0035】
次に、白領域判別部352が領域判別手段として働いて、乗算後にLデータが255である領域を下地領域(白領域)1、それ以外の領域を非下地領域3であると判別する(図3のS2)。これとともに、白領域判別部352が下地レベル設定手段として働いて、Lデータが255を超えた領域については、超えた分をカットして、一律に下地レベルとしてのL=255に設定する。
【0036】
次に、エッジ判別部353は、画像データに含まれた各画素がエッジであるか否かを判別する(S3)。エッジであれば、その画素のLデータをL=255に設定して、白領域に包含する(S4)。これにより、エッジのぼけ、にじみを防止することができる。
【0037】
次に、図4(c)に示すように、スムージング処理部354が非下地レベル設定手段として働いて、非下地領域3に含まれた各画素のLデータを特定レベルとしてのゼロレベルに設定する(図3のS5)。
【0038】
そして、図5(d)に示すように、スムージング処理部354は、上記下地レベルL=255に設定後の下地領域1と上記ゼロレベルL=0に設定後の非下地領域3との間の境界領域2に含まれた画素のLデータに対して、上記下地レベルL=255と上記ゼロレベルL=0とを連続させるようにスムージング処理を施す(図3のS6)。
【0039】
次に、図5(e)に示すように、オフセット調整部355が上限値変更手段として働いて、上記スムージング処理後のLデータを所定値だけシフトさせる(図3のS7)。このシフト量は、次に述べる加算処理で、下地領域1のLデータが狙いの下地レベルL=255になるように設定する。この例では、上記スムージング処理後の各画素のLデータを200だけ一律に減じている。このオフセット調整(変更処理)後のLデータは、下地領域1ではL=55、非下地領域3ではL=0、境界領域2では下地領域1から非下地領域3へ向かってL=55からL=0へ連続的に変化するものとなる。
【0040】
次に、図5(f)に示すように、画像合成部356が加算手段として働いて、上記オフセット調整後のLデータと元の入力画像(原画像)のLデータとを加算する(図3のS8)。この加算処理後の明度データは、下地領域1では、上記オフセット調整後のデータL=55と原画像のL=200とが加算されてL=255になる。つまり、下地除去が適切に行われた状態となる。非下地領域3では、上記オフセット調整後のデータはL=0であるから、原画像のL≒120が維持される。したがって、原画像の画質に変化を与えることなく、原画像を忠実に再生することができる。また、境界領域2では下地領域1から非下地領域3へ向かって明度データがL=255からL≒200へ連続的に変化するものとなる。したがって、境界領域2に擬似輪郭が生じることがない。
【0041】
なお、図3のステップS5(非下地レベル設定処理)では、非下地領域3に含まれた各画素のLデータをゼロレベルに設定したが、これに限られるものではなく、ユーザの好みに応じて他のレベルに設定しても良い。その場合、その設定したレベルに応じて、上記加算処理(図3のS8)後の非下地領域3の明度を変化させることができる。同様に、図3のステップS7(オフセット調整処理)でも、ユーザの好みに応じて、上記加算処理(図3のS8)後に下地領域1のLデータがL=255以外のレベルになるように設定しても良い。その場合、その設定したレベルに応じて、上記加算処理(図3のS8)後の下地領域1の明度を変化させることができる。このようにして、ユーザの好みに応じた画像を再生できる。
【0042】
【発明の効果】
以上より明らかなように、この発明の画像処理装置によれば、擬似輪郭の発生を招くことなく、かつ原画の画質に変化を与えないように下地除去を行うことができる。
【0043】
この発明の画像処理方法によれば、擬似輪郭の発生を招くことなく、下地除去を行うことができる。
【0044】
また、この発明のプログラムによれば、この発明の画像処理方法をコンピュータに実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を適用した一実施形態の画像読取装置300のブロック構成を示す図である。
【図2】 下地レベル調整部350のブロック構成を示す図である。
【図3】 下地レベル調整部350の動作フローを示す図である。
【図4】 処理過程にある画像データおよび明度プロファイルを示す図である。
【図5】 処理過程にある画像データおよび明度プロファイルを示す図である。
【図6】 従来の下地除去処理とその問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1 下地領域
2 境界領域
3 非下地領域
300 画像読取装置
350 下地レベル調整部
Claims (5)
- 入力画像の下地領域と非下地領域とを判別する領域判別手段と、
上記領域判別手段によって判別された上記下地領域に含まれた各画素の画像データを下地レベルに設定する下地レベル設定手段と、
上記下地領域と上記非下地領域との間を境界領域とし、該境界領域に含まれた画素の画像データが、上記下地領域に含まれた画素の画像データのレベルから上記非下地領域に含まれた画素の画像データのレベルヘ向かって連続的に変化するように画像処理を行う画像処理手段とを備え、
上記画像処理手段は、
上記非下地領域に含まれた各画素の画像データを、上記下地レベルよりも小さい非下地レベルに設定する非下地レベル設定手段と、
上記下地レベル設定手段及び上記非下地レベル設定手段によって画素の画像データの設定処理が施された後の画像において、上記下地領域と上記非下地領域との間を境界領域とし、該境界領域に含まれた画素の画像データに対してスムージング処理を施すスムージング手段と、
上記スムージング手段によってスムージング処理が施された後の画像全体に含まれた画素の画像データが上限レベル以下となるように、該画像データを変更する上限値変更手段と、
上記上限値変更手段によって変更処理が施された後の画像の画素の画像データと元の入力画像の画素の画像データとを加算する加算手段とによって構成され、
上記上限レベルは、上記加算手段によって加算処理が施された後の画像の下地領域に含まれた画素の画像データが上記下地レベルとなる値であることを特徴とする画像処理装置。 - 上記非下地レベルは、画像処理装置を使用するユーザの設定に応じて決定されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 画像処理装置によって実行される画像処理方法であって、
入力画像の下地領域と非下地領域とを判別する領域判別ステップと、
上記下地領域に含まれた各画素の画像データを下地レベルに設定する下地レベル設定ステップと、
上記下地領域と上記非下地領域との間を境界領域とし、該境界領域に含まれた画素の画像データが、上記下地領域に含まれた画素の画像データのレベルから上記非下地領域に含まれた画素の画像データのレベルヘ向かって連続的に変化するように画像処理を行う画像処理ステップとを備え、
上記画像処理ステップは、
上記非下地領域に含まれた各画素の画像データを、上記下地レベルよりも小さい非下地レベルに設定する非下地レベル設定ステップと、
上記下地レベル設定ステップ及び上記非下地レベル設定ステップによって画素の画像データの設定処理が施された後の画像において、上記下地領域と上記非下地領域との間を境界領域とし、該境界領域に含まれた画素の画像データに対してスムージング処理を施すスムージングステップと、
上記スムージングステップによってスムージング処理が施された後の画像全体に含まれた画素の画像データが上限レベル以下となるように、該画像データを変更する上限値変更ステップと、
上記上限値変更ステップによって変更処理が施された後の画像の画素の画像データと元の入力画像の画素の画像データとを加算する加算ステップとによって構成され、
上記上限レベルは、上記加算ステップによって加算処理が施された後の画像の下地領域に含まれた画素の画像データが上記下地レベルとなる値であることを特徴とする画像処理方法。 - 上記非下地レベルは、画像処理装置を使用するユーザの設定に応じて決定されることを特徴とする請求項3に記載の画像処理方法。
- 請求項3または4に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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