JPH08289143A - カラー画像画質調整装置 - Google Patents

カラー画像画質調整装置

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Publication number
JPH08289143A
JPH08289143A JP7092296A JP9229695A JPH08289143A JP H08289143 A JPH08289143 A JP H08289143A JP 7092296 A JP7092296 A JP 7092296A JP 9229695 A JP9229695 A JP 9229695A JP H08289143 A JPH08289143 A JP H08289143A
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JP
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image
color
display
adjusting
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Application number
JP7092296A
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English (en)
Inventor
Kaoru Imao
薫 今尾
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像複写システムにおいて、試し刷りによる
無駄な用紙を使用せず、更に、ユーザーが画像処理の知
識がなくとも画像調整ができ、適宜、画質調整した最終
画像を選択することができるシステムを提供することを
目的とする。 【構成】 画像複写システムにおいて、入力画像を調整
する画像調整手段と、前記画像調整手段により画像調整
された出力画像をディスプレー上でシュミレーションす
るシュミレーション手段と、該ディスプレー上のシュミ
レーション画像を複数表示することにより画像調整手段
成分を選択又は設定する画像調整手段成分選択・設定手
段と、画像調整値に基づき複写する複写手段とからなる
ことを特徴とするカラー画像画質調整装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー複写機、カラー
画像処理装置に関し、特に、カラー画像画質調整装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画質調整方法としては、例えば、
特開平1−296777号公報に記載されているような
色相、濃度、彩度などの調整量を段階的に切り換えなが
ら同一用紙の異なる位置にその調整画像を順次出力する
方法がある。しかしこの方法では、試し刷りを必要とす
るため、そのための用紙が無駄になってしまう。また、
他の方法としては、特開平1−296777号公報に記
載されているような複製画像のシュミレーション画像を
CRTなどの表示器に映しだし、画像調整値を設定して
仕上り画像とシュミレーション画像との違和感を解決す
るため、標準画像を準備しているものがある。しかし、
この場合でも、画質調整値をユーザーが振ってシュミレ
ーションする必要があるため、ある程度の知識を必要と
し、一般ユーザーでは操作が困難である。特開昭62−
47273号公報に記載されている発明では、記録カラ
ー情報に変換するための変換関数を各記録カラー画情報
に対応付けしてそれぞれ複数種類記憶し、カラー原稿の
カラー再現範囲に応じて変換係数を特定している。しか
しこの発明においてもユーザーがモードを選択する必要
があるため、一般ユーザーでは操作が困難である。更
に、特開昭62−198966号公報に記載されている
発明においては、処理の趣類の選択に従って画像記憶手
段から複数のサンプル処理画像のうちいずれか1つ以上
を読みだして表示する表示制御手段を設けることによ
り、容易に、最終の処理画像が得られるようにしてい
る。しかし、表示画像がサンプル画像(処理したい画像
ではない)であるため、その原稿での仕上がり画像をシ
ュミレーションできない(カラー複写機では、種類、更
には、パラメータが同じであっても原稿種によっては全
く異なる画像になることが一般的であるため)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の方法では試し刷
りによる用紙の無駄や、一般ユーザーには操作困難なシ
ュミレーションが必要になるなど、いずれの方法でも、
簡易に、一般ユーザーが所望の画像を得ることができな
い。そこで本発明はカラー画像処理装置(特に、カラー
複写機、カラー印刷製版システムに対しても適用可能)
における画質調整装置において、試し刷りによる無駄な
用紙を使用せず、更に、ユーザーが画像処理の知識がな
くとも画像調整でき、適宜、画質調整した最終画像を選
択することができるシステムを提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、画像複写システムにおいて、入力画像を調整する画
像調整手段と、前記画像調整手段により画像調整された
出力画像をディスプレー上でシュミレーションするシュ
ミレーション手段と、該ディスプレー上のシュミレーシ
ョン画像を複数表示することにより画像調整手段成分を
選択又は設定する画像調整手段成分選択・設定手段と、
画像調整値に基づき複写する複写手段とを有することに
した。
【0005】請求項2記載の発明では、画像をプリスキ
ャンして最適な画像調整手段を推定し、該推定した画質
調整値を参照して画質調整値を振ったシュミレーション
画像をディスプレー上に複数表示することにより画質値
調整手段を選択又は設定する選択・設定手段を有するこ
とにした。
【0006】請求項3記載の発明では、画像調整手段が
原稿種モード設定手段であることにした。
【0007】請求項4記載の発明では、画像調整手段が
空間周波数応答調整手段であることにした。
【0008】請求項5記載の発明では、画像調整手段が
色再現性調整手段であることにした。
【0009】請求項6記載の発明では、画像調整手段が
地肌とばし調整手段であることにした。
【0010】請求項7記載の発明では、画像調整手段が
色再現域調整手段であることにした。
【0011】請求項8記載の発明では、画像調整手段が
像域分離調整手段であることにした。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明によれば、画像複写システ
ムにおいて、入力画像を調整する画像調整手段と、前記
画像調整手段により画像調整された出力画像をディスプ
レー上でシュミレーションするシュミレーション手段
と、該ディスプレー上のシュミレーション画像を複数表
示することにより画像調整手段成分を選択又は設定する
画像調整手段成分選択・設定手段と、画像調整値に基づ
き複写する複写手段とにより画質調整された所望の画像
が得られ、また、当該画質調整画像を複数表示して所望
の画像を選択して複写することが可能となる。
【0013】請求項2記載の発明によれば、画像をプリ
スキャンして最適な画像調整手段を推定し、該推定した
画質調整値を参照して画質調整値を振ったシュミレーシ
ョン画像をディスプレー上に複数表示することが可能と
なる。
【0014】請求項3記載の発明によれば、画像調整手
段により原稿種モードを設定することが可能となる。
【0015】請求項4記載の発明によれば、エッジ強調
を制御する画像調整手段により空間周波数応答を調整こ
とが可能となる。
【0016】請求項5記載の発明によれば、画像調整手
段により色再現性を調整することが可能となる。
【0017】請求項6記載の発明によれば、画像調整手
段により地肌とばしを調整することが可能となる。
【0018】請求項7記載の発明によれば、画像調整手
段により色再現域を調整することが可能となる。
【0019】請求項8記載の発明によれば、画像調整手
段により像域分離を調整することが可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
する。本発明は、試し刷りによる無駄な用紙を使用せず
に画像調整ができ、また、ユーザーが画像処理の知識が
なくとも、画像調整できるようにしたものである。本発
明が適用されるカラ−複写機の画像処理部の概要構成を
図1に示す。またこの画像処理部にディスプレイ系を含
めた実施例も順次説明する。この実施例は図7、図8に
示す。スキャナー等の画像入力部1よりのカラー画像デ
ジタル信号R、G、Bは、ガンマ変換部2によりそれぞ
れガンマ変換される。このガンマ変換された信号はフィ
ルタ3により所定の方法でフィルタリング処理され、更
に、記録系特性を考慮した色補正を施してYMC信号に
変換される。次に、墨版信号処理(墨版信号生成且つU
CR処理)してBk信号及びUCR処理したymc信号
を生成し、これらのy,m,c,Bk信号をガンマ変換
部6でガンマ変換し、最後にディザ処理してプリンタ部
8を駆動する。尚、ディザ処理後の出力にプリンタなど
の出力装置を使用する場合は、プリンタとして、レーザ
ープリンタ、インクジェットプリンタ、感熱プリンタ
等、目的、用途に応じ適切なプリンタを選択すればよ
い。更に、本発明の場合、プリンタと平行してディスプ
レイも使用する。また、スキャナ読み取りRGB信号を
基に像域分離部9において、黒文字/色文字/絵柄と画
素単位で像域分離する。この像域分離結果に基づいて、
フィルタリング処理/墨版信号処理/ディザ処理を制御
し、その像域に適した処理を施す。 色変換部を補間法
で実現すれば、ガミュート処理をこの色変換部で容易に
実現できる。ここで、フィルタリングによりラプラシア
ン信号を変換する様子を図3(a)に、例えば、LUT
で構成した変換部の実施例を図3(b)に示し、また、
フィルタ係数例を以下に示す。
【021】図3(b)で実線Sはエッジを強くかけた場
合の様子を、一点鎖線Nはエッジが通常の強さの場合の
様子を、点線Wはエッジを弱くかけた場合の様子をそれ
ぞれ示している。種々の原稿種に対応した色補正部4
は、パラメータで対応する。ガミュート処理も色補正部
4のパラメータで対応する。図4は明度の圧縮の様子
を、図5は彩度の圧縮の様子を示す図である。この変換
された明度/彩度をターゲットにして色補正部4のパラ
メータを設定する。地肌除去の実施例を図6に示す。種
々の地肌除去の方式があるが、図6では入力ガンマ変換
部2で実施した例を示す。尚、RGBのそれぞれのガン
マ変換部2,6で上記と同様のことを行なえば良い。
【0022】次に図1の画像処理装置にディスプレイ系
を含めた実施例を図7に示す。コピー系のy,m,c,
Bkディザ信号をディスプレー系のr,g,b信号に色
変換してディスプレー部12を駆動する。これによりコ
ピー系の出力画像をシュミレーションしたディスプレー
画像を得ることができる。色変換部10はy,m,c,
Bkディザ信号での色(Lab値)とrgb信号での色
(Lab値)が一致させるようなものにする。
【0023】他の実施例を図8に示す。コピー系のディ
ザ処理前のy,m,c,Bk信号をディスプレー系の
r,g,b信号に色変換してディスプレー部12を駆動
する。この場合ディザの部分はシュミレーションできな
いが、その他の画像処理に関しては、コピー系の出力画
像をシュミレーションしたディスプレー画像を得ること
ができる。色変換部10はコピー系のディザ処理前の
y,m,c,Bk信号をディザ処理した色(Lab値)
と、rgb信号での色(Lab値)が一致させるような
ものにする。
【0024】図2は本発明をカラー複写機でのモード選
択に適用した実施例である。カラー複写機では種々様々
な反射原稿をコピーする。これらの反射原稿に対し単一
のコピーボタンで高画質にコピーすることは困難であ
る。一般的には、原稿種に対応した各種モードを準備す
ることで対応している。例えば、印刷用/銀塩用/文字
用/地図用モードや、更には、カラー/白黒モードなど
であり、これらのモードを選び、それぞれの原稿種に適
応した空間周波数応答制御、色変換などを実行してい
る。また、原稿種ではないが像域分離有無モードもあ
る。
【0025】一般的には、モードを選択後コピーボタン
を押すことによりコピーする。しかし、一般ユーザーは
モードの意味を理解できない場合が多く、一般ユーザー
がこれらのモードを使いこなすことは困難である。そこ
でカラー複写機にディスプレイを装着し、例えば、モー
ド選択ボタンが押されたら、これらモードでの仕上りシ
ュミレーション画像をディスプレーに表示し、ユーザー
が仕上り画像そのものを選択することにより、その選択
されたモードでのコピーが可能になる。このようにし
て、モードが何を意味するか知らなくても、一般ユーザ
ーが高画質にコピーすることが可能になる。
【0026】図2はこのモード選択の様子を具体的に示
した実施例である。例えば、カラー複写機14のコピー
ボタンが押されると、各種モードでの仕上がりシュミレ
ーション画像を、同時に、ディスプレイ11に表示し、
表示画像そのものをマウス(図示せず)でクリックし
て、所望の画像(モード)を選択して、ハードコピーす
ることができる。図2の実施例においては、人物の画像
Aが、印刷用モードであり、人物の画像Bが銀塩用モー
ドであり、人物の画像C、Dがそれぞれ文字用モード、
地図用モードを表している。
【0027】各モードでの処理例を以下に示す。 (1)印刷用モード:フィルタリング処理のエッジ強調
を弱くし、印刷用の色補正係数にする。 (2)銀塩用モード:フィルタリング処理のエッジ強調
を中位にし、銀塩用の色補正係数にする。 (3)文字用モード:フィルタリング処理のエッジ強調
を強くする。 (4)地図用モード:フィルタリング処理のエッジ強調
を中位にし、彩度を高める色補正係数にする。 また白黒モードでは黒単色処理で終了させる。印刷用の
色補正係数とは、印刷原稿を忠実に色再現させるもので
あり、銀塩用の色補正係数も同様である。上記各種モー
ドでの仕上りシュミレーション画像をディスプレイ11
に表示させ、その仕上りシュミレーション画像そのもの
をユーザーに選択させる。このように画像調整した出力
画像をディスプレー上でシュミレーションするシュミレ
ーション手段と、ディスプレー上のシュミレーション画
像を複数表示することにより画像調整手段成分を選択又
は設定する画像調整手段成分選択・設定手段と、画像調
整値に基づき複写手段により複写するのが請求項1記載
の発明であり、画像調整手段が、原稿種モード設定手段
であるのが、請求項3記載の発明である。
【0028】次に、請求項4に記載された発明の実施例
を説明する。カラー複写機での空間周波数応答の選択に
適用した例を以下に示す。具体的には、エッジ強調度等
を制御するものである。文字原稿や地図原稿などではエ
ッジ強調度を強く、印刷原稿では、エッジ強調度を弱
く、印画紙原稿では両者の中間レベルに設定するのが一
般的である。また、原稿種が同じとしてもユーザーの好
みを考慮して何段階かのエッジ強調度を振れることが望
ましい。エッジ強調度キーが押されたら、種々の強調度
合いでの仕上り画像をディスプレーに表示し、ユーザー
がその仕上り画像そのものを選択することにより、その
選択された強調度合いでのコピーが可能になり無駄なコ
ピーをすることがなくなる。
【0029】また、その画素でのエッジ度に応じて、エ
ッジ強調度合いを制御する非線形フィルタリング処理に
よるエッジ強調する方法もあるが、この場合にも、エッ
ジ度とエッジ強調度合いのテーブルを変えることにより
適用できる。例えば、フィルタリングの強さを5段階に
振ったものを準備すればよい。前記各種フィルタリング
の強さを振った仕上りシュミレーション画像をディスプ
レーに表示させ仕上り画像そのものをユーザに選択させ
る。このように画像調整手段が空間周波数応答調整手段
であるのが請求項4記載の発明である。
【0030】請求項5記載に記載された発明の実施例を
説明する。カラー複写機での色再現性向上に適応した例
を以下に示す。同じ色の原稿でも原稿種によってスキャ
ナ読み取り画像が異なっている(これを技術用語でメタ
マ色という)。印刷原稿と銀塩原稿での色再現がその例
である。 これに対しては上記第1の例でだいたい適応
できるが、更に、種々の原稿に適応した例を示す。銀塩
原稿でもその紙及び色材によって微妙に色再現性が異な
っている。また、昇華型プリンタ出力の原稿/インクジ
ェットプリンタ出力の原稿/電子写真プリンタ出力の原
稿/色鉛筆の原稿/螢光色の原稿など色再現に影響を与
える様々な原稿がある。一般ユーザーがこれらの原稿種
を特定するのはかなり困難である。
【0031】そこで色再現ボタンが押されたら、これら
原稿種を想定したモードでの色再現仕上り画像をディス
プレーに表示し、ユーザが仕上り画像そのものを選択す
ることによりその選択されたモードでのコピーが可能に
なり、高精度な色再現でコピーすることが可能になる。
例えば、印刷用にチューニングされた色補正係数、印画
紙用、昇華型プリンタ出力の原稿/インクジェットプリ
ンタ出力の原稿/電子写真プリンタ出力の原稿/色鉛筆
の原稿/螢光色の原稿などの色補正係数を準備すれば良
い。前記各種色補正の仕上りシュミレーション画像その
ものをユーザに選択させる。このように画像調整手段が
色再現性調整手段であるのが請求項5記載の発明であ
る。
【0032】請求項6に記載された発明の実施例を説明
する。カラー複写機での地肌飛ばしレベルのパラメータ
ー調整に適用した例を以下に示す。カラー複写機では反
射原稿の紙の白の部分を飛ばしてコピーすることが一般
的には望まれる。従って、その原稿の紙白の濃度にあわ
せて、地肌飛ばしレベルを設定することが必要である。
現状では、濃くコピー/薄くコピーなどの濃度調整キー
でその地肌飛ばしレベルを設定している。一度コピーし
て望みのコピーが得られない場合、再度その濃度調整キ
ーで調整して再度コピーすることになり、ランニングコ
ストが高くなる欠点があった。
【0033】そこで濃度調整キーが押されると、種々の
地肌飛ばしレベルでのコピー画像をシュミレーションし
た画像を複数ディスプレーに表示し、ユーザーがその仕
上り画像そのものを選択することにより、その選択され
た地肌飛ばしレベルでのコピーが可能になる。これによ
り無駄なコピーをすることなく高画質にコピーすること
が可能になる。例えば、地肌飛ばしレベル(白地と判定
する閾値)を6段階に振ったものを準備すれば良い。前
記地肌飛ばしレベルの仕上りシュミレーション画像をデ
ィスプレーに表示させ、その仕上りシュミレーション画
像そのものをユーザーに選択させる。このように画像調
整手段を地肌とばし調整手段としたのが請求項6記載の
発明である。
【0034】請求項7記載の発明の実施例について説明
する。カラー複写機での色再現域調整のパラメーター調
整に適用した例を、以下に示す。原稿の色再現域がカラ
ー複写機(プリンタ)の色再現域より広い場合がある。
そのような原稿に対しコピーすればシャドー部がつぶれ
るなど画質劣化が生じる。特に銀塩原稿の場合が顕著で
ある。それを解決する方法としての再現域調整方法が多
数提案されている。色相を一定にして明度彩度を圧縮す
る方法が一般的である。この場合は、明度は線形に圧縮
し、彩度は非線形に圧縮するのが一般的である。同一原
稿であってもどの程度圧縮するかは、そのユーザーによ
っても異なる場合がある。
【0035】そこで再現域調整キーが押されると、種々
の再現域圧縮レベルでのコピー画像をシュミレーション
した画像を複数ディスプレーに表示し、ユーザーがその
仕上り画像そのものを選択することにより、その選択さ
れた再現域圧縮レベルでのコピーが可能になる。これに
より無駄なコピーをすることなく高画質にコピーするこ
とが可能になる。例えば、色相を一定にして明度を線形
に圧縮し、彩度は非線形に圧縮する方法であり、その圧
縮方法を何段階か準備すればよい。前記各種圧縮程度の
仕上りシュミレーシヨン画像をディスプレイに表示させ
その仕上りシュミレーション画像そのものをユーザーに
選択させる。
【0036】上記は反射原稿の例での説明であるが、透
明原稿やディスプレイ画像の場合にも、上記と同様な再
現域調整は有効である。また、ディスプレイ画像をハー
ドコピーする場合は、再現域圧縮の度合いを制御するだ
けでなく、再現域圧縮方式の選択に利用しても有効であ
る。ロゴなどをハードコピーするときは、階調性を保存
するよりは色再現の一致度が重要である。このような場
合には、色再現域内は完全一致(再現域を圧縮せず)さ
せ、再現域外のディスプレーデータは色差を最小にさせ
るマッピング方法が有効である。また、画像により再現
域内は完全一致させ、再現域外は色相を保存した上で外
郭にマッピングするのが有効な場合がある。
【0037】これらを想定して色再現域圧縮方式の選択
においてこれら方式をシュミレーションした画像を複数
ディスプレーに表示し、ユーザーがその仕上り画像その
ものを選択することにより、ユーザー自身の要望にあっ
たハードコピー画像を得ることができる。再現域圧縮法
の例を次に示す。 再現域圧縮法1:再現域外のデータは色相一定で再現域
境界面に張り付ける。 再現域圧縮法2:再現域外のデータは色差最小で再現域
境界面に張り付ける。 再現域圧縮法3:色相を一定にして明度線形に圧縮、彩
度は非線形に圧縮する。 更に、再現域圧縮法3におい
て、その圧縮程度を何段階か準備すればよい。上記各種
圧縮方式及びその程度を振った仕上りシュミレーシヨン
画像をディスプレーに表示させ、その仕上りシュミレー
シヨン画像そのものをユーザーに選択させる。このよう
に画像調整手段が色再現域調整手段であるのが請求項7
記載の発明である。
【0038】請求項8記載の発明の実施例について説明
する。カラー複写機では画像を文字と絵柄に像域分離し
て、それぞれの像域に適した画像処理を施すのが一般的
である。この像域分離を利用した適応画質向上処理によ
って、文字は高解像度に、絵柄は階調性よくコピーでき
る。しかし、像域分離が間違ったときの画質劣化は著し
く、また、完全な像域分離精度を求めるのは不可能であ
る。そこで像域分離のパラメータを文字寄り/デフォル
ト/絵柄寄りに振って、その時の仕上がり画像シュミレ
ーション画像をディスプレイに表示させ、その仕上がり
シュミレーション画像そのものをユーザーに選択させ
る。また、この際、仕上がりシュミレーション画像では
なく、像域分離結果そのものをディスプレイに表示さ
せ、選択させても有効である。像域分離のパラメーター
を文字寄り/デフォルト/絵柄寄りに振る方法として
は、種々の方法が考えられる。例えば、エッジの強さを
一つの判断基準にする像域分離方式においては、その強
さ判定基準を、文字寄り(エッジが弱くてもエッジあり
と判定)/絵柄寄り(エッジが強くてもエッジなしと判
定)のパラメーターにすればよい。
【0039】また、上記方法により選択された画像調整
値を中心として、更に、その調整値を中心として振った
画像を複数表示し、微妙な画像調整値へと実行すること
も有効である。粗い調整からキメ細かな調整へと段階的
に画像調整できるので、微妙な画像調整が効率的に可能
になる。更に、プリスキャンによる画像解析結果に基づ
いて画像調整値のセンタ値を設定し、この画像調整値を
中心として画像調整値を振った画像を複数表示し、微妙
な画像調整へと実行することも有効である。これによ
り、より早く最適画像を得ることが可能になる。このよ
うに画像をプリスキャンして最適な画像調整手段を推定
し、その推定した画質調整値を参照して画質調整値を振
ったシュミレーション画像をディスプレー上に複数表示
することにより画質値調整手段を選択又は設定する選択
・設定手段を有するのが請求項2記載の発明である。
【0040】上記実施例はそれぞれ単独でも有効である
が、本発明は、上記の例に限らず、それぞれ適宜組み合
わせて使用すると、更に効果的である。即ち、上記手段
ではまた直接にモード選択(例えば、銀塩モード)した
後、そのモードでのデフォルト画像調整値(空間周波数
応答特性や色再現特性が設定される)を選択し、その
後、画像調整キーが指定されたとき(例えば、空間周波
数応答特性キー)、前記設定された画像調整値を中心と
し画像調整(銀塩モードでのデフォルト空間周波数応答
特性調整値を中心にして、その空間周波数応答特性調整
値を微調整する)することも有効である。また、上記以
外でも色かぶり原稿(画像)に対する画像調整や、コン
トラスト調整(調整修正)やハイライト/シャドーポイ
ントの設定などに対しても、本発明は有効である。上記
いずれの例もスキャナなどで画像を読み取りハードコピ
ーせずにそのデータをディスプレイに表示するだけの系
でも本発明は有効である。また、カラーに限らず、白黒
での読み取り系にも本発明は有効である。また、上記で
は原稿前面に対し一様に制御した例を示したが、編集機
能などで、特定の画像エリア内で上記のことを実現する
ことに対しても、本発明は有効である。更に、本発明
は、本発明の主旨を満たす画質調整装置であれば、カラ
ー複写機に限らず、情報処理装置、オフィスオートーシ
ョン機器などに対して広く適用することができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、画像その
ものを比較判断して所望の画像を選択することにより画
像処理の知識のない一般ユーザーでも所望の画像を得る
ことが出来る。また、ディスプレィに画質調整画像をを
複数表示して所望の画像を選択することによりハードコ
ピーに要するコストをかけずに所望の画像を得ることが
できる。
【0042】請求項2記載の発明によれば、推定した画
像調整値を中心として調整値を振ったシュミレーション
画像をディスプレー上に複数表示することにより数少な
い画質調整画像でユーザーが画質調整方法を選択/設定
できるため短時間でユーザー所望の画像を得ることがで
きる。
【0043】請求項3乃至請求項8記載の発明によれ
ば、画像そのものを比較判断して所望の画像を選択する
ことにより画像処理の知識のない一般ユーザーでも所望
の画像を得ることが出来る。また、ディスプレィに画質
調整画像をを複数表示して所望の画像を選択することに
よりハードコピーに要するコストをかけずに所望の画像
を得ることができる。
【0044】更に、本発明の効果をまとめると以下のよ
うになる。 (1)本発明によれば画像処理の知識が無い人でも簡易
に画像調整ができる。 (2)カラー複写機特有の制約下(即ち、見た目に同じ
原稿でも原稿種によって異なる画像出力になる)でも簡
単に最適な画質の画像を得ることができる。 (3)試し刷り無く画像調整でき、試し刷りに要するコ
ストが低減できる。 (4)ディスプレイ表示や階層的画像調整などにより、
短時間で画像調整ができる。 (5)画像そのもので画像調整値を選択できるので適宜
画像調整できる。 (6)これらによりシステムの能力を最大限に出した高
画質な画像をユーザーに提供できる。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるカラー複写機の画像処理部
の概要構成を示す図。
【図2】モード選択の実施例を示す図。
【図3】(a)は、フィルタリングによりラプラシアン
信号を変換する様子を示す図で、(b)はLUTで構成
した変換部の実施例を示す図。
【図4】明度の圧縮の様子を示す図。
【図5】彩度の圧縮の様子を示す図。
【図6】入力ガンマ変換部で地肌除去を行なう実施例を
示す図。
【図7】コピー系のy,m,c,Bk信号をディスプレ
イ系のr,g,b信号に色変換してディスプレイを駆動
する実施例を示す図。
【図8】ディザ処理前のy,m,c,Bk信号をディス
プレイ系のr,g,b信号に色変換してディスプレイを
駆動する実施例を示す図。
【0046】
【符号の説明】
1 画像入力部 2 ガンマ変換部 3 フィルタ 4 色補正部 5 墨版信号処理部 6 ガンマ変換部 7 ディザ処理部 8 画像出力部 9 像域分離部 10 色変換部 11,12 ディスプレー部 13 プリンタ部 14 カラー複写機 15 原稿 16 原稿カバー。 17 ラプラシアン信号部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像複写システムにおいて、入力画像を
    調整する画像調整手段と、前記画像調整手段により画像
    調整された出力画像をディスプレー上でシュミレーショ
    ンするシュミレーション手段と、該ディスプレー上のシ
    ュミレーション画像を複数表示することにより画像調整
    手段成分を選択又は設定する画像調整手段成分選択・設
    定手段と、画像調整値に基づき複写する複写手段とから
    なることを特徴とするカラー画像画質調整装置。
  2. 【請求項2】 画像をプリスキャンして最適な画像調整
    手段を推定し、該推定した画質調整値を参照して画質調
    整値を振ったシュミレーション画像をディスプレー上に
    複数表示することにより画質値調整手段を選択又は設定
    する選択・設定手段を有することを特徴とする請求項1
    記載のカラー画像画質調整装置。
  3. 【請求項3】 前記画像調整手段が原稿種モード設定手
    段であることを特徴とする請求項1記載のカラー画像画
    質調整装置。
  4. 【請求項4】 前記画像調整手段が空間周波数応答調整
    手段であることを特徴とする請求項1記載のカラー画像
    画質調整装置。
  5. 【請求項5】 前記画像調整手段が色再現性調整手段で
    あることを特徴とする請求項1記載のカラー画像画質調
    整装置。
  6. 【請求項6】 前記画像調整手段が地肌とばし調整手段
    であることを特徴とする請求項1記載のカラー画像画質
    調整装置。
  7. 【請求項7】 前記画像調整手段が色再現域調整手段で
    あることを特徴とする請求項1記載のカラー画像画質調
    整装置。
  8. 【請求項8】 前記画像調整手段が像域分離調整手段で
    あることを特徴とする請求項1記載のカラー画像画質調
    整装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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