JP2010074325A - 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記録媒体、印刷システム、画像形成装置 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記録媒体、印刷システム、画像形成装置 Download PDF

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Yoshihisa Ota
善久 太田
Masakazu Yoshida
雅一 吉田
Takashi Kimura
隆 木村
Masanori Hirano
政徳 平野
Takayuki Ito
貴之 伊藤
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Abstract

【課題】コストを重視して色剤使用量を低減し過ぎて画質が低下し、あるいは、画質を重視して色剤使用量の低減の効果が薄れる。
【解決手段】CMM変換処理部2Bは、入力画像データをカラー印刷するときに使用する色剤の使用量を低減する指定が指定されたとき、色剤使用量低減モード用CMM変換LUTを用いてCMM変換処理を行い、RGB色空間からCMY色空間への変換処理を行うときに、入力画像をフルカラー印刷したときの色域を基準として、彩度域はフルカラー印刷時に対し相似形となるよう圧縮し、明度特性はフルカラー印刷時よりも全体的に高くなるように圧縮して、更に色剤の使用量が入力画像をモノクロ印刷したときの色剤の使用量と同じ色剤使用量になるデータに変換する。
【選択図】図1

Description

本発明は画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記録媒体、印刷システム、画像形成装置に関する。
一般に、画像データを処理する画像処理装置、例えばパーソナルコンピュータ、ワークステーションなどにおいては、アプリケーションソフトによって文字やグラフィックス、イメージなどからなる各種ドキュメントを作成することができ、このようなドキュメントを画像として形成出力するプリンタ、ファクシミリ、複写装置、プリンタ/ファクシミリ/複写機の複合機などの各種画像形成装置は、インクジェット記録方式や電子写真方式などの画像形成方式によって、トナーやインクなどの色剤(画像形成材、色材も同義語)を使用して画像を形成(記録、印刷なども同義語で使用する。)する。
ところで、特にオフィスなどで使用される画像形成装置を使用して画像を出力する場合、印刷画像の画質もさることながら印刷コストも重要な要素である。つまり、モノクロ印刷であれば、基本的に使用する色剤はK(黒)1色であるが、カラー印刷の場合、CMYKの4色(場合によっては、特殊なカラーを含めて4色以上)の色剤が使用されることになる。カラー画像を出力する場合(表現する場合)においては、各色が単独で使用されだけでなく、同一箇所で色剤を重ね合わせて様々な色調を表現することから、印刷にかかるコストは、単純に計算しても数倍に跳ね上がることになる。
そこで、通常、カラー画像を印刷出力する場合に、そのまま印刷した場合の色剤の使用量よりも相対的に色剤の使用量を減らす印刷モード(これを「色剤使用量低減モード」という。エコノモード、省インクモード、セーブモードなどとも称される。)を搭載することで、より低コストでの印刷を行うことができるようにしている。
例えば、特許文献1に記載されているように、指定された条件に基づいて画像形成材の使用量をセーブする画像形成材セーブに関する目標を設定し、設定された目標に基づいて入力色情報に対する色再現条件を変更する、例えば、色空間のγ値を変更する、色域圧縮条件を変更する、色域の圧縮方向を変更するなどの処理を行うことが知られている。
また、特許文献2に記載されているように印刷データに対して特定のパターンで間引き処理を行うこと、特許文献3に記載されているように入力データに対して一定の比率で階調を減らす処理を行うこと、特許文献4に記載されているように、色剤消費量が多いオブジェクト(画像を形成する要素)順にオブジェクトの濃度を薄く(ただし、輪郭が内部よりも濃くなるように)して、所定の色剤使用量まで低減することなどが知られている。
特開2006−68982号公報 特開2006−270927号公報 特開平09−216419号公報 特許第3268712号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、色剤の低減量についてどの程度の使用量まで低減するかについては定かでなく、画質とコストのバランスが採れていない。特に、コストを重視して色剤使用量を低減し過ぎると、画像全体が薄くぼやけた画質となり、本来カラー化によって得られるはずであった画像のメリハリが損なわれることになり、あるいは、画質を重視すると、色剤使用量低減の効果が薄れる。
例えば、カラー出力即ち色は、色相によって明るさ(明度)や鮮やかさ(彩度)が異なるものであり、一律の補正では、色相によっては大きく品質が損なわれてしまう場合がある。
このように、従来は色剤使用量の低減と色剤使用量の低減による画質の低下を両立することができないという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、画像品質の低下を抑えつつ色剤のコストを低減できるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る画像処理装置は、
入力画像データを、色剤を使用して画像を出力する画像形成装置用の出力画像データに変換する画像処理装置において、
前記入力画像データについて、入力画像をフルカラー印刷したときの色域を基準として、彩度域はフルカラー印刷時に対し相似形となるよう圧縮し、明度特性はフルカラー印刷時よりも全体的に高くなるように圧縮して、更に色剤の使用量が前記入力画像をモノクロ印刷したときの色剤の使用量と同じ色剤使用量になるデータに変換する色剤使用量低減処理を行う手段を備えている
構成とした。
本発明に係る画像処理装置は、
入力画像データを、色剤を使用して画像を出力する画像形成装置用の出力画像データに変換する画像処理装置において、
前記入力画像データについて、入力画像をフルカラー印刷したときの色域を基準として、彩度域はフルカラー印刷時に対し相似形となるよう圧縮し、更に色剤の使用量が前記入力画像をモノクロ印刷したときの色剤の使用量と同じ色剤使用量になるデータに変換する色剤使用量低減処理を行う手段を備えている
構成とした。
本発明に係る画像処理装置は、
入力画像データを、色剤を使用して画像を出力する画像形成装置用の出力画像データに変換する画像処理装置において、
前記入力画像データについて、入力画像をフルカラー印刷したときの色域を基準として、明度特性はフルカラー印刷時よりも全体的に高くなるように圧縮して、更に色剤の使用量が前記入力画像をモノクロ印刷したときの色剤の使用量と同じ色剤使用量になるデータに変換する色剤使用量低減処理を行う手段を備えている
構成とした。
これらの各発明に係る画像処理装置においては、前記色剤使用量低減処理はRGB空間からCMY空間への色空間変換に伴って行われる構成とすることができる。
本発明に係る画像処理方法は、
入力画像データを、色剤を使用して画像を出力する画像形成装置用の出力画像データに変換する画像処理方法において、
前記入力画像データについて、入力画像をフルカラー印刷したときの色域を基準として、彩度域はフルカラー印刷時に対し相似形となるよう圧縮し、明度特性はフルカラー印刷時よりも全体的に高くなるように圧縮して、更に色剤の使用量が前記入力画像をモノクロ印刷したときの色剤の使用量と同じ色剤使用量になるデータに変換する色剤使用量低減処理を行う
構成とした。
本発明に係るプログラムは、
入力画像データを、色剤を使用して画像を出力する画像形成装置用の出力画像データに変換する処理をコンピュータに行わせるプログラムにおいて、
前記入力画像データについて、入力画像をフルカラー印刷したときの色域を基準として、彩度域はフルカラー印刷時に対し相似形となるよう圧縮し、明度特性はフルカラー印刷時よりも全体的に高くなるように圧縮して、更に色剤の使用量が前記入力画像をモノクロ印刷したときの色剤の使用量と同じ色剤使用量になるデータに変換する色剤使用量低減処理をコンピュータに行わせる
構成とした。
本発明に係る記録媒体は、本発明に係るプログラムを記録した構成とした。
本発明に係る印刷システムは、
本発明に係る画像処理装置と、
前記画像処理装置からの出力画像データに応じて色剤を使用して画像を出力する画像形成装置と、を備えている
構成とした。
本発明に係る画像形成装置は、
入力画像データに応じて色剤を使用して画像を出力する画像形成装置において、
前記入力画像データについて、入力画像をフルカラー印刷したときの色域を基準として、彩度域はフルカラー印刷時に対し相似形となるよう圧縮し、明度特性はフルカラー印刷時よりも全体的に高くなるように圧縮して、更に色剤の使用量が前記入力画像をモノクロ印刷したときの色剤の使用量と同じ色剤使用量になるデータに変換する色剤使用量低減処理を行う手段を備えている
構成とした。
本発明に係る画像処理装置、画像処理方法、プログラム、印刷システム、画像形成装置によれば、入力画像をフルカラー印刷したときの色域を基準として、彩度域はフルカラー印刷時に対し相似形となるよう圧縮し、明度特性はフルカラー印刷時よりも全体的に高くなるように圧縮して、更に色剤の使用量が入力画像をモノクロ印刷したときの色剤の使用量と同じ色剤使用量になるデータに変換する色剤使用量低減処理を行うので、画像品質の低下を抑えつつ色剤のコストを低減できるようになる。本発明に係る記録媒体によれば、本発明に係るプログラムを記録しているので、本発明に係るプログラムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る画像処理方法を行う本発明に係る画像処理装置の説明に供する機能ブロック説明図である。
この画像処理装置は、アプリケーションソフトなどから与えられた入力画像データ1を、画像形成装置で出力する出力画像データ7に変換するため、モニタ表示用の色空間から記録装置(画像形成装置)用の色空間への変換(一般的な4色プリンタであれば、RGB表色系→CMY表色系)を行なうCMM(Color Management Module)処理部2A、2Bと、CMYの値から黒生成/下色除去を行なうBG/UCR(black generation/ Under Color Removal)処理部3と、記録制御信号となるCMYK信号に対し画像形成装置が画像形成できる色剤の最大総量値に応じてCMYK信号を補正する総量規制処理部4と、画像形成装置の特性やユーザの嗜好を反映した入出力補正を行なうγ補正処理部5と、階調データをドットパターン配置に置き換える中間調処理部6とを有している。なお、これらの各処理部2A、2B、3ないし6はプログラムで構成されている。
ここで、CMM変換処理部2Aは、色剤使用量低減処理を行わない(入力画像をそのままフルカラーで再現する)通常モードにおけるCMM変換処理を行う。CMM変換処理手段2Bは、本発明に係る色剤使用量低減処理を行う手段であり、入力画像をカラー印刷するときに通常モードよりも色剤の使用量を低減して出力させる色剤使用量低減モードが指定されたときに、入力されたRGBデータを、色剤使用量低減CMM変換用ルックアップテーブル(LCT)を使用して、色剤の使用量を低減したカラーデータ(プロセスカラーの色剤のみで表現する場合は、CMYやCMYK)データに変換する処理を行う。
つまり、本発明における色剤使用量低減処理手段(色剤使用量低減モードを行う手段)は、上述したように、CMM変換処理によって行うようにしている。CMM変換処理は、図2に示すように、3次元LUT(ルックアップテーブル)を使用して、プロセスカラーのみで色を表現する場合、入力各色のRGB成分を一対一に対応するCMY成分へと変換するため、入力色毎に独立した設定が可能であり、色毎の色剤使用量の調整に適した処理を行うことができる。
そこで、このCMM変換処理部2Aで使用するLUTの値として、入力値に対し、入力画像をフルカラー印刷したときの色域を基準として、彩度域について明度特性はフルカラー印刷時よりも全体的に高くなるように圧縮し、更に色剤の使用量が入力画像をモノクロ印刷したときの色剤の使用量と同じ色剤使用量になる変換値(プロセスカラーのみで表現する場合、CMYの値又はCMYKの値)として組み込んでおくことによって、入力画像データについて、入力画像をフルカラー印刷したときの色域を基準として、彩度域はフルカラー印刷時に対し相似形となるよう圧縮し、明度特性はフルカラー印刷時よりも全体的に高くなるように圧縮して、更に色剤の使用量が前記入力画像をモノクロ印刷したときの色剤の使用量と同じ色剤使用量になるデータに変換する処理をCMM変換処理に伴って行うことができる。なお、このようなLUTを上述したように「色剤使用量低減用CMM変換LUT」という。
なお、上記の例では、プロセスカラーであるCMY(+K)をベースとした色剤構成の場合について説明しているが、CMYKに加えて、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)などの薄色色剤や、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)、オレンジ(O)などの特色色剤を使用する場合においても、CMY(+K)の場合の処理と同様にCMM変換処理にて色剤調整を適用することができる。
つまり、色剤使用量低減処理は入力装置の色空間から出力装置の色空間への変換処理に伴って行うことができ、上述したように、例えばRGB空間からCMY空間を基本とした入力装置から出力装置の色空間変換に伴って行われる構成とすることができ、また、出力の色空間については、ライトシアンやライトマゼンタといった薄色や、レッド、グリーンといった特色に色空間変換する場合もあるが、同様に適用できる。
まず、彩度の圧縮について図3を参照して説明する。図3は、通常のフルカラー印刷を行ったときの彩度、比較例として入力データに対して一定の比率で階調を減らして色剤使用量を低減したとき(一律係数)の彩度、本発明を適用した場合の彩度a*−b*を示している。
この図3から分かるように、比較例(一定の比率で階調を減らす方式)で印刷したときと、通常のフルカラー印刷時の彩度域を比べると、比較例の彩度域は図3のグラフの第一象限(色で言うと赤〜黄色にかけて)において、凹んでいる(図3の凹部1000で示す)。この部分(凹部1000)の色相は、他の色相よりも彩度を出すために色剤使用量が多く必要となる色相であり、一律の係数を乗じる比較例の方法では、色相ごとに彩度量を調整したくても制御することができない。
これに対し、本実施形態では、彩度域を通常のフルカラー印刷時と同じ形状の相似形となるように圧縮する。これにより、色剤使用量低減モードでも色相ごとに出力彩度がばらつくような現象を回避することができる。
なお、このとき、彩度域をフルカラー印刷の場合に比べてどれだけ圧縮するかは、どれだけ色剤使用量を減らすかによって決まるものであり任意に定めることができる。
次に、明度(明度方向)の圧縮について図4を参照して説明する。明度方向の圧縮は、図4に示すように彩度圧縮の後に全体的に明度を高くするような圧縮を掛ける。このとき、明度をどこまで高くするかは任意に定めることができる。例えば、フルカラー印刷時よりも色剤使用量を大きく下げたい場合は、明度を高く(薄く)するようにすればよい。明度の場合は、明度を高くする(薄くする)ことが色剤使用量の低減につながるため、そのまま色相は変えずに明度だけ高くした色を選ぶだけで、階調性が大きく崩れることなく色剤使用量の低減が可能となる。
また、上述した彩度域及び明度の圧縮の程度は色剤使用量の低減目標によって異なることになる。本実施形態では、カラー印刷時でもモノクロ印刷時と同じ色剤使用量にする、つまり、カラー印刷時の色剤使用量の目標色剤使用量は、当該カラー印刷を行う入力画像データをモノクロ印刷したときに使用する色剤使用量としている。
この場合、予め任意のカラーチャートにおけるモノクロ印刷時の色剤使用量を求めておき、その目標となる色剤使用量に対して、ほぼ同じ色剤使用量になるように彩度圧縮及び明度圧縮の少なくともいずれかを行うことで、モノクロ印刷時の色剤使用量と合わせることもできる。
ただし、色剤は成分によって価格が異なる場合、必ずしも黒の色剤の価格とカラーの色剤価格が同じになるとは限らない。この場合には、色剤使用量から更にコストを求め、モノクロ印刷時と同等以下のコストとなる色剤量の組合せを選択することが好ましい。
ここで、彩度及び明度の圧縮とともに色剤使用量を低減するデータへの変換処理を行うCMM変換処理部2Bの色剤使用量低減用LUTの作成手順について図5を参照して説明する。
まず、フルカラー印刷時の入力値(図5の例では、R=0、G=224、B=240の入力データ)の色を出力したときのCIELAB色空間におけるa*b*値を求める。次に、求めたa*b*値より彩度量(原点から(a*、b*)までの距離、図5の例ではFcroma[0])を求める(図5の(1)、(2)の手順)。
次に、色剤使用量低減のため、圧縮しても良い彩度の割合sを任意に決めて、上記で求めたFcroma[*]に対して、その割合sを掛け目標となる彩度Pcroma[*]を求める(図5の(3)の手順)。
その後、リストアップした同色相上の色の彩度(Pcroma[*])とフルカラー印刷時の入力値を出力したときの彩度量(Fcroma[0])を比較し、同等以下となる変換条件を探す(図5の例では、Fcroma[31]が条件を満たす彩度量となる)(図5の(4)の手順)。
そして、見つかった変換条件(図5の例では、C[31]、M[31]、Y[31]、K[31]が該当する。)が、色剤使用量低減モードにおける色変換値となる(図5の(5)の手順)。
これを入力値毎に求めることによって、色剤使用量低減モード用CMM変換LUTを作成することができる。
上述したような手順を全ての入力点(入力値)に対して行うことは煩雑であるので、実際には代表的なサンプル点(例えば、RGB値の各16点おきの組合せとなる4913点、これに限るものではない。)を抽出し、この抽出した点において対応する点を探す手順を行った後にその他の点については補間演算を行って求めることが好ましい。これにより、色剤使用量低減モード用CMM変換LUTの作成が容易になる。
また、上記実施形態におけるFcroma[*]を求める手順(方法)としては、出力した印刷物を簡易的にカラースキャナなどで色を測る方法、測色器で測る方法がある。スキャナで色を測る方法では、コピー、スキャナ、プリンタが一体となったデジタル複合機でプリント機能を使用して印刷したカラーパッチをスキャナで取り込み、色を測ることが可能であるので、このような機能を用いてデータを取得する方法を取るのも良い。このような方法であれば、カラーパッチを印刷し、彩度の圧縮率sを決めるだけで、簡単に任意に決めた色剤使用量で印刷物を作ることが可能となり、ユーザにおいても実施することができる。
また、上記の説明では、彩度について説明している、明度についても同様な手順で行うことができる。
上述したCMM変換処理部2Bでは、入力画像データをカラー印刷するときに使用する色剤の使用量を低減する指定、即ち色剤使用量低減モードが指定されたときに、上述した色剤使用量低減モード用CMM変換LUTを用いてCMM変換処理を行う。これにより、CMM変換処理(RGB色空間からCMY色空間への変換)を行うときに、入力画像をフルカラー印刷したときの色域を基準として、彩度域はフルカラー印刷時に対し相似形となるよう圧縮し、明度特性はフルカラー印刷時よりも全体的に高くなるように圧縮して、更に色剤の使用量が入力画像をモノクロ印刷したときの色剤の使用量と同じ色剤使用量になるデータに変換することができる。
このように、入力画像をフルカラー印刷したときの色域を基準として、彩度域はフルカラー印刷時に対し相似形となるよう圧縮し、明度特性はフルカラー印刷時よりも全体的に高くなるように圧縮して、更に色剤の使用量が入力画像をモノクロ印刷したときの色剤の使用量と同じ色剤使用量になるデータに変換する色剤使用量低減処理を行うので、画像品質の低下を抑えつつ色剤のコストを低減できるようになる。
なお、上記説明においては、色剤使用量低減処理をCMM変換処理部のLUTを用いて行う例で説明しているが、図6に示すように、CMM変換処理とBG/UCR処理は、CMM変換処理用3次元LUTの値として直接統合することができる(前述したようにRGB値からCMYK値に変換する)ので、この統合されたCMM変換処理部2Bで行うこともできる。
同様に、図7及び図8に示すように、CMM変換処理部2の前処理、あるいは、BG/UCR処理部3の後処理として、色相補正LUT部8を設けて、この色相補正LUT部8で色剤使用量低減処理における変換処理を行う構成とすることもできる。
なお、色剤使用量低減処理用のLUTは、ソフトウエアパラメータとしてプログラム上から呼び出すことも、ROMやRAMに記憶させてハードウエア処理に使用することもできる。色剤使用量低減処理用LUTや、それを用いて色剤使用量低減処理を行うプログラムは、CDやDVDといったデータ記録媒体に保存した状態、あるいはネットワークを介して配布可能である
また、上記の説明ではLUTを用いて色剤使用量低減処理を行っているが、LUTに限らず演算処理を行うようにすることもできる。
このように、本発明では、色剤使用量低減モードであっても、通常のフルカラー印刷時の彩度・明度特性を基準として、彩度はフルカラー印刷時の彩度域に対し相似形の彩度域を取るように圧縮し、その上、明度特性はフルカラー印刷のよりも全体的に高くなるような色域になるよう色剤使用量を調整することで色相ごとの彩度や明度の圧縮率のばらつきを低減し、画像品質を劣化することなく、色剤使用量の低減を図ることができる。
次に、本発明に係る画像処理装置と画像形成装置であるインクジェットプリンタ(インクジェット記録装置)とで構成した本発明に係る印刷システムの一例について図9を参照して説明する。
この印刷システム(画像形成システム)は、パーソナルコンピュータ(PC)などからなる1又は複数台の画像処理装置100と、インクジェットプリンタ200とが、所定のインターフェイス又はネットワークで接続されて構成されている。
画像処理装置100は、図10に示すように、CPU101と、メモリ手段である各種のROM102やRAM103とが、バスラインで接続されている。このバスラインには、所定のインターフェイスを介して、ハードディスクなどの磁気記憶装置を用いた記憶装置106と、マウスやキーボードなどの入力装置104と、LCDやCRTなどのモニタ105と、図示しないが、光ディスクなどの記憶媒体を読み取る記憶媒体読取装置が接続され、また、インターネットなどのネットワークやUSBなどの外部機器と通信を行なう所定のインターフェイス(外部I/F)107が接続されている。
画像処理装置100の記憶装置106には、前述した色剤使用量低減処理用LUTを用いるCMM変換処理を含む本発明に係るプログラムなどの画像処理プログラムが記憶されている。この画像処理プログラムは、記憶媒体から記憶媒体読取装置により読み取って、あるいは、インターネットなどのネットワークからダウンロードするなどして、記憶装置106にインストールされたものである。このインストールにより画像処理装置100は、上述した画像処理装置におけると同様な画像処理を行なうために動作可能な状態となる。なお、この画像処理プログラムは、所定のOS上で動作するものであってもよい。また、特定のアプリケーションソフトの一部をなすものであってもよい。
この画像処理装置100は、アプリケーションソフトなどからのプリント命令がソフトウェアとして組み込まれたプリンタドライバで画像処理されてインクジェット記録装置200が出力可能な多値のドットパターンのデータ(出力画像データ)が生成され、それがラスタライズされてインクジェット記録装置200に転送され,インクジェット記録装置200によって印刷出力される。
ここで、この画像処理装置100内の本発明に係るプログラムとしてのプリンタドライバによる画像処理の流れについて図11に示すブロック説明図を参照して説明する。
パーソナルコンピュータなどのデータ処理装置上で動作するアプリケーションソフトから「印刷」指示が出されると、プリンタドライバにおいては、入力600に対してオブジェクト判定処理601でオブジェクトの種類を判定し、オブジェクト毎、つまり文字の画像データ602、線画の画像データ603、グラフィックスの画像データ604、イメージの画像データ605毎にデータが渡され、それぞれのルートを通って処理が行われる。
つまり、文字602、線画603、グラフィックス604については、カラー調整処理606を行なう。そして、文字についてはカラーマッチング処理(CMM変換処理)607、BG/UCR処理609、総量規制処理611を行い、更に文字ディザ処理(中間調処理)615を行なう。また、線画及グラフィックスについてはカラーマッチング処理608、BG/UCR処理610、総量規制処理612、γ補正処理613を行い、更にグラフィックスディザ処理(中間調処理)616を行なう。
一方、イメージ605については、色判定及び圧縮方式判定処理621を行って、通常の場合には、カラー調整処理622、カラーマッチング処理623を行なった後、BG/UCR処理624、総量規制処理625、γ補正処理623を行い、更に誤差拡散処理(中間調処理)627を行なう。また、2色以下の場合には、イメージ間引き処理631、カラー調整処理632、カラーマッチング処理633a又はインデックスレス処理(カラーマッチングを行なわない処理)633bを行なった後、BG/UCR処理624、総量規制処理625、γ補正処理626を行い、更に誤差拡散処理(中間調処理)627を行なう。
なお、線画及びグラフィックスについてはカラー調整処理606に至る前に分岐してROP処理641を経てイメージの場合のカラーマッチング処理632に移行することもある。
このようにしてオブジェクト毎に処理された画像データは、また元の一つの画像データに合成され、図示しないがラスタライジング処理を経てインクジェット記録装置200へと渡されることになる
ここで、例えばイメージについてのカラーマッチング処理623においては、前述した色剤使用量低減処理用LCTを用いたCMM変換処理を行うことによって、イメージをカラー印刷するときに、前述したような彩度及び明度の圧縮が行われ、色剤使用量がモノクロ印刷時の色剤使用量と同等になるように制限されて、色相のばらつきを抑制しつつ色剤使用量を低減することができる。
次に、インクジェット記録装置200の一例について図12ないし図14を参照して説明する。なお、図12は同装置の機構部の全体構成を説明する概略構成図、図13は同機構部の要部平面説明図、図14は同装置の制御部の概要を示すブロック説明図である。
このインクジェット記録装置200は、シリアル型画像形成装置であり、左右の側板201A、201Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド231、232でキャリッジ233を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ233には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための本発明に係る液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド234a、234b(区別しないときは「記録ヘッド234」という。)を複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
また、CMYKに薄色や特色といった色剤が増えた場合についても、ノズルやヘッドの数を増やすことで、CMYKと同様な記録ヘッド構成にすることができる。
記録ヘッド234は、それぞれ2つのノズル列を有し、記録ヘッド234aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を、記録ヘッド234bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。なお、ここでは2ヘッド構成で4色の液滴を吐出する構成としているが、各色毎の記録ヘッドを備えることもできるし、4色の液滴を吐出する複数のノズルを並べたノズル列を有する1つの記録ヘッド構成とすることもできる。
また、CMYKに薄色や特色といった色剤が増えた場合についても、ノズルやヘッドの数を増やすことで、CMYKと同様な記録ヘッド構成にすることができる。
また、キャリッジ233には、記録ヘッド234のノズル列に対応して各色のインクを供給するためのサブタンク235a、235b(区別しないときは「サブタンク235」という。)を搭載している。このサブタンク235には各色の供給チューブ236を介して、供給ユニット224によって各色のインクカートリッジ210から各色のインクが補充供給される。
一方、給紙トレイ202の用紙積載部(圧板)241上に積載した用紙242を給紙するための給紙部として、用紙積載部241から用紙242を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)243及び給紙コロ243に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド244を備え、この分離パッド244は給紙コロ243側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙242を記録ヘッド234の下方側に送り込むために、用紙242を案内するガイド部材245と、カウンタローラ246と、搬送ガイド部材247と、先端加圧コロ249を有する押さえ部材248とを備えるとともに、給送された用紙242を静電吸着して記録ヘッド234に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト251を備えている。
この搬送ベルト251は、無端状ベルトであり、搬送ローラ252とテンションローラ253との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト251の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ256を備えている。この帯電ローラ256は、搬送ベルト251の表層に接触し、搬送ベルト251の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト251は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ252が回転駆動されることによってベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド234で記録された用紙242を排紙するための排紙部として、搬送ベルト251から用紙242を分離するための分離爪261と、排紙ローラ262及び排紙コロ263とを備え、排紙ローラ262の下方に排紙トレイ203を備えている。
また、装置本体の背面部には両面ユニット271が着脱自在に装着されている。この両面ユニット271は搬送ベルト251の逆方向回転で戻される用紙242を取り込んで反転させて再度カウンタローラ246と搬送ベルト251との間に給紙する。また、この両面ユニット271の上面は手差しトレイ272としている。
さらに、キャリッジ233の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド234のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む本発明に係るヘッドの維持回復装置である維持回復機構281を配置している。この維持回復機構281には、記録ヘッド234の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)282a、282b(区別しないときは「キャップ282」という。)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパブレード283と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け284などを備えている。
また、キャリッジ233の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け288を配置し、この空吐出受け288には記録ヘッド234のノズル列方向に沿った開口部289などを備えている。
次に、このインクジェット記録装置200の制御部は、図14に示すように、装置全体の制御を司るマイクロコンピュータなどで構成した主制御部501及び印刷制御を司るマイクロコンピュータで構成した印刷制御部502を備え、画像処理装置(情報処理装置)100から通信回路500を介して画像データを受信する。画像処理装置100は、アプリケーション111を通してユーザより印刷命令があった場合、OS(例えばGDI:Graphic Device Interface)112がインクジェット記録装置200で出力する画像データをプリンタドライバ113に伝達する。プリンタドライバ113は、アプリケーション111から伝達された画像データを、インクジェット記録装置200が処理できる形式の印刷画像データに変換して、外部I/F107、通信回路500を経由してインクジェット記録装置200に入力する。
主制御部501は、通信回路500から入力される画像データに基づいて用紙242に画像を形成するために、前述したように、キャリッジ233を移動走査する主走査モータ531や搬送ローラ252を回転駆動する副走査モータ532を主走査モータ駆動回路503及び副走査モータ駆動回路504を介して駆動制御するとともに、印刷制御部302に対して印刷用データを送出するなどの制御を行なう。
主制御部501には、キャリッジ233の位置を検出するキャリッジ位置検出回路505からの検出信号が入力され、主制御部501はこの検出信号に基づいてキャリッジ233の移動位置及び移動速度を制御する。キャリッジ位置検出回路505は、キャリッジ233の走査方向に配置されたエンコーダシートのスリット数を、キャリッジ233に搭載されたフォトセンサで読み取って計数することで、キャリッジ233の位置を検出する。主走査モータ駆動回路503は、主制御部501から入力されるキャリッジ移動量に応じて主走査モータ531を回転駆動させて、キャリッジ233を所定の位置に所定の速度で移動させる。
主制御部501には搬送ベルト251の移動量を検出する搬送量検出回路506からの検出信号が入力され、主制御部501はこの検出信号に基づいて搬送ベルト251の移動量及び移動速度を制御する。搬送量検出回路506は、例えば、搬送ローラ252の回転軸に取り付けられた回転エンコーダシートのスリット数を、フォトセンサで読み取って計数することで搬送量を検出する。副走査モータ駆動回路504は、主制御部501から入力される搬送量に応じて副走査モータ532を回転駆動させて、搬送ローラ252を回転駆動して搬送ベルト251を所定の位置に所定の速度で移動させる。
主制御部501は、図示しない給紙コロ駆動回路に給紙コロ駆動指令を与えることによって給紙コロ243を一回転させる。主制御部301は、維持回復機構駆動用モータ駆動回路511を介してモータ533を回転駆動することにより、キャップ82の昇降、ワイパブレード83の昇降などを行なわせる。
主制御部501は、インク供給モータ駆動回路512を介して供給ポンプユニット24の供給ポンプを駆動してインクカートリッジ210からサブタンク235にインクを給送させる制御をする。
主制御部501には、センサ群520からの各種検知信号が入力される。また、主制御部501は、カートリッジ通信回路515を通じて、各インクカートリッジ210に設けられる記憶手段である不揮発性メモリ516に記憶されている情報を取り込んで、所要の処理を行なって、本体側記憶手段である不揮発性メモリ(例えば、EEPROM)514に格納保持する。
なお、インクカートリッジ210の不揮発性メモリ516(情報記憶手段)にインク(色剤)の単位量当たりの色剤コスト情報を記憶しておき、あるいは、色剤型式情報を記憶しておき、これらの色剤コスト情報や色剤型式情報を、主制御部501が取り込んで画像処理装置100側に転送するようにすることもできる。
印刷制御部502は、主制御部501からの信号とキャリッジ位置検出回路505及び搬送量検出回路506などからのキャリッジ位置や搬送量に基づいて、記録ヘッド234の液滴を吐出させるための圧力発生手段を駆動するためのデータを生成して、ヘッド駆動回路510に与える。
ヘッド駆動回路510は、印刷制御部502からの印刷データに基づいて記録ヘッド34の圧力発生手段(ピエゾ型ヘッドであれば圧電素子)を駆動して、所要のノズルから液滴を吐出させる。
このように構成したこのインクジェット記録装置200においては、給紙トレイ202から用紙242が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙242はガイド245で案内され、搬送ベルト251とカウンタローラ246との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド237で案内されて先端加圧コロ249で搬送ベルト251に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ256に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト251が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト251上に用紙242が給送されると、用紙242が搬送ベルト251に吸着され、搬送ベルト251の周回移動によって用紙242が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ233を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド234を駆動することにより、停止している用紙242にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙242を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙242の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙242を排紙トレイ203に排紙する。
なお、上実施形態では画像処理装置側で色剤使用量低減処理を行った画像データを生成しているが、画像形成装置側で色剤使用量低減処理を行った画像データを生成することもでき、例えば、スキャナなどの画像読取装置を備えたいわゆるマルチファンクションの画像形成装置における画像処理にも本発明を同様に適用することができる。また、画像形成装置としては、インクジェット記録方式に限らず、電子写真方式、サーマル転写方式など、いずれの画像形成方式の画像形成装置であっても適用することができる。
本発明に係る画像処理装置の一例を示す機能ブロック説明図である。 CMM変換処理の説明に供する説明図である。 彩度の圧縮の説明に供する説明図である。 明度の圧縮の説明に供する説明図である。 色剤使用量低減処理を含むCMM変換処理で使用するLUTの作成手順の説明に供する説明図である。 本発明に係る画像処理装置の他の例を示す機能ブロック説明図である。 本発明に係る画像処理装置の更に他の例を示す機能ブロック説明図である。 本発明に係る画像処理装置の更にまた他の例を示す機能ブロック説明図である。 本発明に係る印刷システムの一例を示すブロック説明図である。 同システムの画像処理装置(情報処理装置)のブロック説明図である。 同画像処理装置におけるデータの流れの説明に供するブロック説明図である。 同システムのインクジェット記録装置の機構部の一例を示す側面説明図である。 同じく要部平面説明図である。 同じく制御部の概要を示すブロック説明図である。
符号の説明
2…CMM変換処理部
2A…CMM変換処理部(通常モード用)
2B…CMM変換処理部(色剤使用量低減モード用:色剤使用量低減処理手段)
3…BG/UCR処理部
100…画像処理装置
200…インクジェット記録装置

Claims (9)

  1. 入力画像データを、色剤を使用して画像を出力する画像形成装置用の出力画像データに変換する画像処理装置において、
    前記入力画像データについて、入力画像をフルカラー印刷したときの色域を基準として、彩度域はフルカラー印刷時に対し相似形となるよう圧縮し、明度特性はフルカラー印刷時よりも全体的に高くなるように圧縮して、更に色剤の使用量が前記入力画像をモノクロ印刷したときの色剤の使用量と同じ色剤使用量になるデータに変換する色剤使用量低減処理を行う手段を備えている
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 入力画像データを、色剤を使用して画像を出力する画像形成装置用の出力画像データに変換する画像処理装置において、
    前記入力画像データについて、入力画像をフルカラー印刷したときの色域を基準として、彩度域はフルカラー印刷時に対し相似形となるよう圧縮し、更に色剤の使用量が前記入力画像をモノクロ印刷したときの色剤の使用量と同じ色剤使用量になるデータに変換する色剤使用量低減処理を行う手段を備えている
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 入力画像データを、色剤を使用して画像を出力する画像形成装置用の出力画像データに変換する画像処理装置において、
    前記入力画像データについて、入力画像をフルカラー印刷したときの色域を基準として、明度特性はフルカラー印刷時よりも全体的に高くなるように圧縮して、更に色剤の使用量が前記入力画像をモノクロ印刷したときの色剤の使用量と同じ色剤使用量になるデータに変換する色剤使用量低減処理を行う手段を備えている
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 前記色剤使用量低減処理はRGB空間からCMY空間への色空間の変換に伴って行われることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の画像処理装置。
  5. 入力画像データを、色剤を使用して画像を出力する画像形成装置用の出力画像データに変換する画像処理方法において、
    前記入力画像データについて、入力画像をフルカラー印刷したときの色域を基準として、彩度域はフルカラー印刷時に対し相似形となるよう圧縮し、明度特性はフルカラー印刷時よりも全体的に高くなるように圧縮して、更に色剤の使用量が前記入力画像をモノクロ印刷したときの色剤の使用量と同じ色剤使用量になるデータに変換する色剤使用量低減処理を行う
    ことを特徴とする画像処理方法。
  6. 入力画像データを、色剤を使用して画像を出力する画像形成装置用の出力画像データに変換する処理をコンピュータに行わせるプログラムにおいて、
    前記入力画像データについて、入力画像をフルカラー印刷したときの色域を基準として、彩度域はフルカラー印刷時に対し相似形となるよう圧縮し、明度特性はフルカラー印刷時よりも全体的に高くなるように圧縮して、更に色剤の使用量が前記入力画像をモノクロ印刷したときの色剤の使用量と同じ色剤使用量になるデータに変換する色剤使用量低減処理をコンピュータに行わせる
    ことを特徴とするプログラム。
  7. 請求項6に記載のプログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体。
  8. 請求項1ないし4のいずれかに記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置からの出力画像データに応じて色剤を使用して画像を出力する画像形成装置と、を備えている
    ことを特徴とする印刷システム。
  9. 入力画像データに応じて色剤を使用して画像を出力する画像形成装置において、
    前記入力画像データについて、入力画像をフルカラー印刷したときの色域を基準として、彩度域はフルカラー印刷時に対し相似形となるよう圧縮し、明度特性はフルカラー印刷時よりも全体的に高くなるように圧縮して、更に色剤の使用量が前記入力画像をモノクロ印刷したときの色剤の使用量と同じ色剤使用量になるデータに変換する色剤使用量低減処理を行う手段を備えている
    ことを特徴とする画像形成装置。
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