JP2003209708A - 画像処理方法および画像処理装置ならびに画像形成装置、プログラム、記録媒体 - Google Patents

画像処理方法および画像処理装置ならびに画像形成装置、プログラム、記録媒体

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JP2003209708A
JP2003209708A JP2002007925A JP2002007925A JP2003209708A JP 2003209708 A JP2003209708 A JP 2003209708A JP 2002007925 A JP2002007925 A JP 2002007925A JP 2002007925 A JP2002007925 A JP 2002007925A JP 2003209708 A JP2003209708 A JP 2003209708A
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6072Colour correction or control adapting to different types of images, e.g. characters, graphs, black and white image portions

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記憶色を割り当てることのできる視認物を原
画像として読み取られ色変換処理を経て得られる再現画
像が、該原画像との比較の有無に関わらず自然に見える
ように色変換処理を行うことのできる画像処理方法を提
供する。 【解決手段】 色変換部10aにおいて、モード判別部
31はモード判別信号からコピーモードであるかプリン
タモードであるかを判別する。コピーモードであると判
別した場合は、モード判別部31はRGBデータを第1
色変換処理部32へ入力し、第1色変換処理部32は記
憶色対応データに対して忠実色変換値と記憶色変換値と
から色遷移した遷移色変換値を色変換値とする第1色変
換処理を行う。プリンタモードであると判別した場合
は、モード判別部31はRGBデータを第2色変換処理
部33へ入力し、第2色変換処理部33は記憶色対応デ
ータに対して記憶色変換値を色変換値とする第2色変換
処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカラー複
写機や複合機等のデジタルカラー画像形成装置やカラー
マネージメントシステム等で行う画像処理に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、OA機器のデジタル化が急速に進
展し、またカラー画像出力の需要が増してきたことによ
り、電子写真方式のデジタルカラー複写機やインクジェ
ット方式・熱転写方式のカラープリンタ等が画像の出力
機器として広く一般に普及してきている。例えば、スキ
ャナやデジタルカメラ等の視覚的に認められる物体(視
認物)を原画像として、入力機器より入力された原稿や
風景などのカラー画像データ、あるいは、コンピュータ
上で作成されたカラー画像データが、これらの出力機器
を用いて出力されている。これらの入出力機器において
は、入力されたカラー画像データに対して、常に色再現
の安定した画像を出力することが必要であり、デジタル
画像処理技術の色変換(色補正)処理が重要な役割を果
たしている。
【0003】色変換処理の方法としては、入力画像デー
タを均等色空間データに変換するための色座標変換方法
を含めて、従来から数多くの提案がなされている。この
ような方法として、色彩科学ハンドブック新編,第1137
〜1149頁(日本色彩学会編・東京大学出版会刊行)や日
本画像学会誌,第37巻,第4号(1998),第555 〜559
頁に記載されているテーブル参照(Look Up Table :ル
ックアップテーブル、以下LUTと記す)法やマスキン
グ法がある。以下では、そのままでは出力として不適切
な信号になってしまう色信号の補正を行う処理、色自体
を変化させるために色信号を変換する処理、および色自
体が変化しなくても色信号の座標系を変換する処理を全
て色変換と呼ぶことにする。
【0004】LUT法の一つである直接変換法は、全て
の入力画像データの組合せに対して色変換データを予め
計算して、その結果を色変換テーブルに格納し、入力画
像データに対するテーブル値を参照し、出力画像データ
として出力する方法である。この直接変換法は色変換テ
ーブルにアクセスするものであり、回路構成も簡単で比
較的高速に処理することが可能で、どのような非線形特
性であっても適用することができる。
【0005】また、別のLUT法である3次元補間法
は、選択された一部の入力画像データについての組合せ
に対するテーブル値を予め計算して色変換テーブルに格
納し、色変換テーブルにテーブル値が格納されている入
力画像データの近傍の入力画像データについては、色変
換テーブルに格納されているテーブル値を用いて3次元
補間演算により算出するものである。この3次元補間法
は、予めテーブル値を算出しておくべき入力画像データ
数を限定した場合でも全ての入力画像データの組合せに
対して色変換値を求めることができ、色変換テーブルの
サイズを直接変換法の場合よりも小型化することができ
る。
【0006】また、色変換処理の際に人の肌、空の青、
草木の緑等の記憶色と呼ばれる色を割り当てることので
きる画像に対して特別な処理を行うことで、人にとって
より好ましい色に再現する記憶色変換処理が知られてい
る。記憶色が割り当てられる画像のデータとして入力さ
れる記憶色対応データに対しては、人間は再現元の画像
(原稿や風景)のデータに対して正確な色再現を行うよ
りも、人間が記憶している色に近い色再現の方を好まし
く感じるため、記憶色変換処理を行うことで、好ましい
再現画像を出力することが可能となる。好ましい色とい
うのは個人差が有るので、通常プリンタなどでは多くの
被験者の好ましい色の平均値を最も好ましい再現として
いることが多い。
【0007】記憶色変換処理の例として、特許第253
7997号では、記憶色再現対象領域付近のみを色調整
してハードコピーした後、他の色との境界での不連続性
をなくすために対象領域の重心では色調整の移動量を大
きくし、更に、重心から離れるにつれて次第に移動量を
少なくして色調整を行う。その結果、自然な階調性を維
持し、記憶色に近い色領域のみを利用者が自由な色調に
調整でき、好ましい記憶色の色再現を可能としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では、記憶色を割り当てることのできる部分を含ん
でいる原稿や風景などの視認物を原画像として読み取っ
て色変換処理を行い、印刷物や画面表示など視覚的に認
められる形態で、忠実な色再現により再現しても記憶色
再現により再現しても、再現画像をその原画像と比較す
るか否かによって、該再現画像が自然に見えたり不自然
に見えたりするという問題がある。例えば、忠実な色再
現で出力された再現画像は、原画像と比較される場合に
は自然に見えるが、原画像と比較されない場合には記憶
色での再現対象となりうる部分が記憶色からの色ずれが
生じていると認識されて不自然に見えてしまう。一方、
記憶色再現で出力された再現画像は、原画像と比較され
ない場合には自然に見えるが、原画像と比較される場合
には、原画像からの色ずれが生じていると認識されて不
自然に見えてしまう。
【0009】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたものであって、その目的は、記憶色を割り当
てることのできる視認物を原画像として読み取られ色変
換処理を経て得られる再現画像が、該原画像との比較の
有無に関わらず自然に見えるように色変換処理を行うこ
とのできる画像処理方法および画像処理装置ならびに画
像形成装置、プログラム、記録媒体を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理方法
は、上記課題を解決するために、第1の表色系よりなる
第1のカラー画像データを第2の表色系よりなる第2の
カラー画像データに変換し、上記第1のカラー画像デー
タが視認物を原画像として読み取られて得られる読み取
り画像データである場合に上記第2のカラー画像データ
を上記原画像の再現画像を形成するための再現画像デー
タとする色変換処理を行う手順を含む画像処理方法にお
いて、上記色変換処理を、上記読み取り画像データに記
憶色対応データと判定されるものが含まれている場合
に、上記記憶色対応データに対して、上記原画像と略同
じ色を表す再現画像を得るために上記読み取り画像デー
タを上記再現画像データに変換するための忠実色変換値
と、上記読み取り画像データを記憶色変換処理するため
の記憶色変換値とから所定の範囲まで色遷移した領域で
あることを示す色遷移領域内にある色変換値である遷移
色変換値を上記再現画像データとして得るとともに、上
記記憶色対応データ以外の上記読み取り画像データに対
して上記忠実色変換値を上記再現画像データとして得る
ように行うことを特徴としている。
【0011】上記の発明によれば、第1のカラー画像デ
ータが読み取り画像データであって記憶色対応データと
判定されるものが含まれている場合に、記憶色対応デー
タを忠実色変換値あるいは記憶色変換値に固定するので
はなく、忠実色変換値と記憶色変換値とから色遷移した
色遷移領域内にある遷移色変換値に変換して再現画像デ
ータすなわち第2のカラー画像データとする。また、記
憶色対応データ以外の読み取り画像データを忠実色変換
値に変換して再現画像データすなわち第2のカラー画像
データとする。色遷移領域は忠実色変換値と記憶色変換
値とから所定の範囲まで色遷移した領域であるので、色
遷移領域内で遷移色変換値を、その記憶色対応データに
対する再現画像色が忠実色にも見え、記憶色にも見える
ような色変換値とすることができる。従って、再現画像
と該原画像とを比較してもしなくても再現画像は自然に
見える。
【0012】この結果、記憶色を割り当てることのでき
る視認物を原画像として読み取られ色変換処理を経て得
られる再現画像が、該原画像との比較の有無に関わらず
自然に見えるように色変換処理を行うことができる。
【0013】さらに本発明の画像処理方法は、上記課題
を解決するために、上記色変換処理を、上記第1のカラ
ー画像データが、上記記憶色対応データと判定されるも
のが含まれていて上記記憶色対応データに対して上記第
2のカラー画像データとして上記記憶色変換値が得られ
ればよいことが予め決定している記憶色再現指定データ
である場合に、上記記憶色再現指定データであることを
認識することができるものについて上記記憶色再現指定
データの上記記憶色対応データに対して上記記憶色変換
値を上記第2のカラー画像データとして得るとともに、
上記記憶色対応データ以外の上記記憶色再現指定データ
に対して上記忠実色変換値を上記第2のカラー画像デー
タとして得るように行うことを可能とすることを特徴と
している。
【0014】上記の発明によれば、記憶色再現指定デー
タであることを認識することができるものについては、
その記憶色対応データと判定されるものに対して記憶色
変換値を第2のカラー画像データとして得るとともに、
記憶色対応データ以外の上記記憶色再現指定データに対
して上記忠実色変換値を上記第2のカラー画像データと
して得る。従って、例えば複合機における外部入力デー
タのプリンタモードや、送信側で色変換処理を行いその
原稿のコピーを行わない場合のファクシミリ送信モード
および受信側で色変換処理を行う場合のファクシミリ受
信モードでの第1のカラー画像データに対して、形成画
像を原画像と比較しないことに決めているモードや形成
画像を原画像と比較することができないモードであるが
ゆえに記憶色再現指定データであることが分かるものに
ついては、記憶色対応データを好ましい色である記憶色
に変換することができる。
【0015】さらに本発明の画像処理方法は、上記課題
を解決するために、上記色変換処理を、上記第1のカラ
ー画像データが上記第2のカラー画像データとして上記
忠実色変換値に固定された色変換値が得られればよいこ
とが予め決定している変換値固定データである場合に、
上記変換値固定データであることを認識することができ
るものについて上記変換値固定データの全てに対して、
上記固定された色変換値を上記第2のカラー画像データ
として得るように行うことを可能とすることを特徴とし
ている。
【0016】上記の発明によれば、変換値固定データで
あることを認識することができるものについては該変換
値固定データの全てに対して、忠実色変換値に固定され
た色変換値を第2のカラー画像データとして得るので、
強制的に忠実色再現のみを行うことができる。
【0017】さらに本発明の画像処理方法は、上記課題
を解決するために、上記色変換処理を、上記原画像が少
なくとも写真を含む原稿である写真包含原稿であって上
記写真包含原稿の上記読み取り画像データに記憶色対応
データと判定されるものが含まれている場合には、上記
写真包含原稿の上記記憶色対応データに対して上記遷移
色変換値を上記再現画像データとして得て、上記原画像
が文字および線画の一方または両方からなる原稿である
文字線画原稿である場合には、上記文字線画原稿の上記
読み取り画像データに記憶色対応データと判定されるも
のが含まれていても上記文字線画原稿の上記記憶色対応
データに対して上記忠実色変換値を上記再現画像データ
として得るように行うことを可能とすることを特徴とし
ている。
【0018】上記の発明によれば、原画像が写真包含原
稿である場合には記憶色対応データと判定されるものを
遷移色変換値に変換して再現画像データを得て、原画像
が文字線画原稿である場合には記憶色対応データと判定
されるものを忠実色変換値に変換して再現画像データを
得る。従って、写真包含原稿の記憶色対応データが記憶
色に見えるように再現された方がよい確率が高いこと
と、文字線画原稿の記憶色対応データが忠実色に見える
ように再現された方がよい確率が高いこととに略合致し
た色変換処理を行うことができる。
【0019】さらに本発明の画像処理方法は、上記課題
を解決するために、上記色変換処理を、上記遷移色変換
値をルックアップテーブル法により得るように行うこと
を特徴としている。
【0020】上記の発明によれば、記憶色対応データを
遷移色変換値に変換するときにはルックアップテーブル
法により得るので、色変換処理を容易に行うことができ
る。
【0021】さらに本発明の画像処理方法は、上記課題
を解決するために、上記色変換処理を、上記読み取り画
像データに記憶色対応データと判定されるものが含まれ
ている場合に、上記記憶色対応データに対して上記再現
画像データを得るときに、上記色遷移領域内での上記忠
実色変換値と上記記憶色変換値とからの色遷移の度合い
を変化させるパラメータに従って上記遷移色変換値を求
めるように行うことを特徴としている。
【0022】上記の発明によれば、読み取り画像データ
の記憶色対応データと判定されるものに対して遷移色変
換値を再現画像データとするときに、忠実色変換値と記
憶色変換値とからの色遷移の度合いをパラメータによっ
て変化させて求めることができる。従って、遷移色変換
値を状況に応じて変化させることができる。
【0023】さらに本発明の画像処理方法は、上記課題
を解決するために、上記色変換処理を、上記第1のカラ
ー画像データが上記記憶色対応データと判定されるもの
が含まれていて上記記憶色対応データに対して上記第2
のカラー画像データとして上記記憶色変換値が得られれ
ばよいことが予め決定している記憶色再現指定データで
ある場合に、上記記憶色再現指定データであることを認
識することができるものについて上記記憶色再現指定デ
ータの上記記憶色対応データに対して上記記憶色変換値
を上記第2のカラー画像データとして得るとともに、上
記パラメータを上記記憶色再現指定データの上記記憶色
対応データ用のものとすることによって上記第2のカラ
ー画像データを得るように行うことを可能とすることを
特徴としている。
【0024】上記の発明によれば、遷移色変換値を変化
させるパラメータを読み取り画像データの記憶色対応デ
ータと判定されるものに対してだけ用いるのではなく、
認識することのできる記憶色再現指定データの記憶色対
応データと判定されるものについても記憶色変換値を第
2のカラー画像データとして得るために該記憶色対応デ
ータ用のものとして用いることができる。従って、遷移
色で再現すべき画像についても、記憶色で再現すべき画
像についても同様の処理を適用することができて色変換
処理が簡便になる。
【0025】さらに本発明の画像処理方法は、上記課題
を解決するために、上記パラメータは、上記原画像が原
稿である場合に、原稿に含まれる予め定められた画像種
別ごとに定められていることを特徴としている。
【0026】上記の発明によれば、原稿に含まれる画像
種別ごとにパラメータを変化させることができるので、
色遷移の度合いを画像種別ごとに変化させることができ
る。
【0027】さらに本発明の画像処理方法は、上記課題
を解決するために、上記パラメータが任意に設定可能で
あることを特徴としている。
【0028】上記の発明によれば、色遷移の度合いを自
由に設定することができ、所望の遷移色変換値を得るこ
とができる。
【0029】また、本発明のプログラムは、前記いずれ
かの画像処理方法をコンピュータに実行させることを特
徴としている。
【0030】上記の発明によれば、前記の画像処理方法
をコンピュータが実行することができるので、該画像処
理方法を汎用的なものとすることができる。
【0031】また、本発明の記録媒体は、前記プログラ
ムをコンピュータで読み取り可能に記録したことを特徴
としている。
【0032】上記の発明によれば、前記プログラムを容
易にコンピュータに提供することができる。
【0033】また、本発明の画像処理装置は、上記課題
を解決するために、第1の表色系よりなる第1のカラー
画像データを第2の表色系よりなる第2のカラー画像デ
ータに変換し、上記第1のカラー画像データが視認物を
原画像として読み取られて得られる読み取り画像データ
である場合に上記第2のカラー画像データを上記原画像
の再現画像を形成するための再現画像データとする色変
換処理を行う色変換処理手段を備える画像処理装置にお
いて、上記色変換処理手段は、上記色変換処理を、上記
読み取り画像データに記憶色対応データと判定されるも
のが含まれている場合に、上記記憶色対応データに対し
て、上記原画像と略同じ色を表す再現画像を得るために
上記読み取り画像データを上記再現画像データに変換す
るための忠実色変換値と、上記読み取り画像データを記
憶色変換処理するための記憶色変換値とから所定の範囲
まで色遷移した領域であることを示す色遷移領域内にあ
る色変換値である遷移色変換値を上記再現画像データと
して得るとともに、上記記憶色対応データ以外の上記読
み取り画像データに対して上記忠実色変換値を上記再現
画像データとして得るように行うことを特徴としてい
る。
【0034】上記の発明によれば、第1のカラー画像デ
ータが読み取り画像データであって記憶色対応データと
判定されるものが含まれている場合に、記憶色対応デー
タを忠実色変換値あるいは記憶色変換値に固定するので
はなく、忠実色変換値と記憶色変換値とから色遷移した
色遷移領域内にある遷移色変換値に変換して再現画像デ
ータすなわち第2のカラー画像データとする。また、記
憶色対応データ以外の読み取り画像データを忠実色変換
値に変換して再現画像データすなわち第2のカラー画像
データとする。色遷移領域は忠実色変換値と記憶色変換
値とから所定の範囲まで色遷移した領域であるので、色
遷移領域内で遷移色変換値を、その記憶色対応データに
対する再現画像色が忠実色にも見え、記憶色にも見える
ような色変換値とすることができる。従って、再現画像
と該原画像とを比較してもしなくても再現画像は自然に
見える。
【0035】この結果、記憶色を割り当てることのでき
る視認物を原画像として読み取られ色変換処理を経て得
られる再現画像が、該原画像との比較の有無に関わらず
自然に見えるように色変換処理を行うことができる。
【0036】さらに、本発明の画像処理装置は、上記課
題を解決するために、上記色変換処理手段は、上記色変
換処理を、上記第1のカラー画像データが、上記記憶色
対応データと判定されるものが含まれていて上記記憶色
対応データに対して上記第2のカラー画像データとして
上記記憶色変換値が得られればよいことが予め決定して
いる記憶色再現指定データである場合に、上記記憶色再
現指定データであることを認識することができるものに
ついて上記記憶色再現指定データの上記記憶色対応デー
タに対して上記記憶色変換値を上記第2のカラー画像デ
ータとして得るとともに、上記記憶色対応データ以外の
上記記憶色再現指定データに対して上記忠実色変換値を
上記第2のカラー画像データとして得るように行うこと
が可能であることを特徴としている。
【0037】上記の発明によれば、記憶色再現指定デー
タであることを認識することができるものについては、
その記憶色対応データと判定されるものに対して記憶色
変換値を第2のカラー画像データとして得るとともに、
記憶色対応データ以外の上記記憶色再現指定データに対
して上記忠実色変換値を上記第2のカラー画像データと
して得る。従って、例えば複合機における外部入力デー
タのプリンタモードや、送信側で色変換処理を行いその
原稿のコピーを行わない場合のファクシミリ送信モード
および受信側で色変換処理を行う場合のファクシミリ受
信モードでの第1のカラー画像データに対して、形成画
像を原画像と比較しないことに決めているモードや形成
画像を原画像と比較することができないモードであるが
ゆえに記憶色再現指定データであることが分かるものに
ついては、記憶色対応データを好ましい色である記憶色
に変換することができる。
【0038】さらに、本発明の画像処理装置は、上記課
題を解決するために、上記色変換処理手段は、上記色変
換処理を、上記第1のカラー画像データが上記第2のカ
ラー画像データとして上記忠実色変換値に固定された色
変換値が得られればよいことが予め決定している変換値
固定データである場合に、上記変換値固定データである
ことを認識することができるものについて上記変換値固
定データの全てに対して、上記固定された色変換値を上
記第2のカラー画像データとして得るように行うことが
可能であることを特徴としている。
【0039】上記の発明によれば、変換値固定データで
あることを認識することができるものについては該変換
値固定データの全てに対して、忠実色変換値に固定され
た色変換値を第2のカラー画像データとして得るので、
強制的に忠実色再現のみを行うことができる。
【0040】さらに、本発明の画像処理装置は、上記課
題を解決するために、上記色変換処理手段は、上記色変
換処理を、上記原画像が少なくとも写真を含む原稿であ
る写真包含原稿であって上記写真包含原稿の上記読み取
り画像データに記憶色対応データと判定されるものが含
まれている場合には、上記写真包含原稿の上記記憶色対
応データに対して上記遷移色変換値を上記再現画像デー
タとして得て、上記原画像が文字および線画の一方また
は両方からなる原稿である文字線画原稿である場合に
は、上記文字線画原稿の上記読み取り画像データに記憶
色対応データと判定されるものが含まれていても上記文
字線画原稿の上記記憶色対応データに対して上記忠実色
変換値を上記再現画像データとして得るように行うこと
が可能であることを特徴としている。
【0041】上記の発明によれば、原画像が写真包含原
稿である場合には記憶色対応データと判定されるものを
遷移色変換値に変換して再現画像データを得て、原画像
が文字線画原稿である場合には記憶色対応データと判定
されるものを忠実色変換値に変換して再現画像データを
得る。従って、写真包含原稿の記憶色対応データが記憶
色に見えるように再現された方がよい確率が高いこと
と、文字線画原稿の記憶色対応データが忠実色に見える
ように再現された方がよい確率が高いこととに略合致し
た色変換処理を行うことができる。
【0042】さらに、本発明の画像処理装置は、上記課
題を解決するために、上記色変換処理手段は、上記色変
換処理を、上記遷移色変換値をルックアップテーブル法
により得るように行うことを特徴としている。
【0043】上記の発明によれば、記憶色対応データを
遷移色変換値に変換するときにはルックアップテーブル
法により得るので、色変換処理を容易に行うことができ
る。
【0044】さらに、本発明の画像処理装置は、上記課
題を解決するために、上記色変換処理手段は、上記色変
換処理を、上記読み取り画像データに記憶色対応データ
と判定されるものが含まれている場合に、上記記憶色対
応データに対して上記再現画像データを得るときに、上
記色遷移領域内での上記忠実色変換値と上記記憶色変換
値とからの色遷移の度合いを変化させるパラメータに従
って上記遷移色変換値を求めるように行うことを特徴と
している。
【0045】上記の発明によれば、読み取り画像データ
の記憶色対応データと判定されるものに対して遷移色変
換値を再現画像データとするときに、忠実色変換値と記
憶色変換値とからの色遷移の度合いをパラメータによっ
て変化させて求めることができる。従って、遷移色変換
値を状況に応じて変化させることができる。
【0046】さらに、本発明の画像処理装置は、上記課
題を解決するために、上記色変換処理手段は、上記色変
換処理を、上記第1のカラー画像データが上記記憶色対
応データと判定されるものが含まれていて上記記憶色対
応データに対して上記第2のカラー画像データとして上
記記憶色変換値が得られればよいことが予め決定してい
る記憶色再現指定データである場合に、上記記憶色再現
指定データであることを認識することができるものにつ
いて上記記憶色再現指定データの上記記憶色対応データ
に対して上記記憶色変換値を上記第2のカラー画像デー
タとして得るとともに、上記パラメータを上記記憶色再
現指定データの上記記憶色対応データ用のものとするこ
とによって上記第2のカラー画像データを得るように行
うことが可能であることを特徴としている。
【0047】上記の発明によれば、遷移色変換値を変化
させるパラメータを読み取り画像データの記憶色対応デ
ータと判定されるものに対してだけ用いるのではなく、
認識することのできる記憶色再現指定データの記憶色対
応データと判定されるものについても記憶色変換値を第
2のカラー画像データとして得るために該記憶色対応デ
ータ用のものとして用いることができる。従って、遷移
色で再現すべき画像についても、記憶色で再現すべき画
像についても同様の処理を適用することができて色変換
処理が簡便になる。
【0048】さらに、本発明の画像処理装置は、上記課
題を解決するために、上記パラメータは、上記原画像が
原稿である場合に、原稿に含まれる予め定められた画像
種別ごとに定められていることを特徴としている。
【0049】上記の発明によれば、原稿に含まれる画像
種別ごとにパラメータを変化させることができるので、
色遷移の度合いを画像種別ごとに変化させることができ
る。
【0050】さらに、本発明の画像処理装置は、上記課
題を解決するために、上記パラメータが任意に設定可能
であることを特徴としている。
【0051】上記の発明によれば、色遷移の度合いを自
由に設定することができ、所望の遷移色変換値を得るこ
とができる。
【0052】また、本発明の画像形成装置は、前記いず
れかの画像処理装置を備えていることを特徴としてい
る。
【0053】上記の発明によれば、前記の画像処理装置
による画像処理結果に従って画像形成を行うことができ
る。
【0054】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について、
図1ないし図14に基づいて説明すれば以下の通りであ
る。
【0055】図13に、本実施の形態に係る画像形成装
置1の構成を示す。画像形成装置1は、デジタルカラー
複写機または複合機であって、カラー画像入力装置2、
カラー画像処理装置3、カラー画像出力装置4、および
操作パネル5を備えている。
【0056】カラー画像入力装置2は、視認物を原画像
として所定の読み取り状態で読み取る画像読み取り手段
であってここではCCD(Charge Coupled Device )を
備えたスキャナ部より構成されている。カラー画像入力
装置2は、原画像としての原稿からの反射光像を、CC
DでRGB(R:赤・G:緑・B:青)のアナログ信号
に変換して出力し、カラー画像処理装置3に入力するも
のである。
【0057】カラー画像処理装置(画像処理装置)3
は、カラー画像入力装置2から入力された上記アナログ
信号をデジタル信号に変換して所定の画像処理を行い、
CMYKのデジタルカラー信号である画像出力用データ
を生成する。また、外部のコンピュータから入力された
画像データをも画像処理してCMYKのデジタルカラー
信号である画像出力用データを生成する。そして、これ
ら画像出力用データを出力してカラー画像出力装置4に
入力する。なお、カラー画像処理装置3の処理は不図示
のCPU(Central Processing Unit)により制御され
るようになっている。カラー画像処理装置3については
後で詳述する。
【0058】カラー画像出力装置4は、カラー画像処理
装置3から入力された画像出力用データを紙などの記録
材上に印刷出力する画像出力手段であり、例えば、電子
写真方式やインクジェット方式を用いたカラー画像出力
装置等を挙げることができるが特に限定されるものでは
ない。
【0059】操作パネル5は、例えば、図示しない液晶
ディスプレイからなる表示画面、設定ボタン、テンキー
などの入力手段を備えている。そして、コピー枚数など
のユーザーの指示を受けると共に、ユーザに対して設定
されているコピーモードや印刷処理結果などを示す機能
を有している。ユーザーは、この操作パネル5を通し
て、後述する色変換処理の内容に関する指示や表示閲覧
を行うことができる。
【0060】次に、カラー画像処理装置3について詳述
する。カラー画像処理装置3は、A/D変換部6、シェ
ーディング補正部7、入力階調補正部8、領域分離処理
部9、色変換部10、黒生成下色除去部11、空間フィ
ルタ処理部12、出力階調補正部13、および階調再現
処理部14を備えている。
【0061】カラー画像入力装置3から入力されたアナ
ログ信号は、カラー画像処理装置3内を、A/D変換部
6、シェーディング補正部7、入力階調補正部8、領域
分離処理部9、色変換部10、黒生成下色除去部11、
空間フィルタ処理部12、出力階調補正部13、および
階調再現処理部14の順で送られて画像出力用データと
なり、一旦、不図示の記憶手段に記憶される。そして、
画像出力用データは所定のタイミングで読み出されてカ
ラー画像出力装置4に入力される。
【0062】A/D(アナログ/デジタル)変換部6
は、RGBのアナログ信号をデジタル信号に変換する。
シェーディング補正部7は、A/D変換部6より送られ
てきたデジタルのRGB信号に対して、カラー画像入力
装置2の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを
取り除く処理を施すものである。入力階調補正部8は、
シェーディング補正部7にて各種の歪みが取り除かれた
RGB信号(RGBの反射率信号)に対して、カラーバ
ランスを整えると同時に、濃度信号などカラー画像処理
装置3に採用されている画像処理システムの扱い易い信
号に変換する処理を施すものである。
【0063】領域分離処理部9は、RGB信号より、入
力画像中の各画素を文字領域、網点領域、写真領域の何
れかに分離するものである。領域分離処理部9は、分離
結果に基づき、画素がどの領域に属しているかを示す領
域識別信号を、黒生成下色除去部11、空間フィルタ処
理部12、および階調再現処理部14へと出力すると共
に、入力階調補正部8より出力された入力信号をそのま
ま後段の色変換部10に出力する。
【0064】色変換部(色変換処理手段)10は、所望
の色再現を実現するために、不要吸収成分を含むCMY
(C:シアン・M:マゼンタ・Y:イエロー)色材の分
光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を行うものであ
る。色変換部10は、領域分離処理部9から入力される
画像データ、すなわち第1の表色系よりなる第1のカラ
ー画像データを第2の表色系よりなる第2のカラー画像
データに変換する。本実施の形態では第1の表色系はR
GB表色系であって第1のカラー画像データはRデー
タ、Gデータ、およびBデータからなる画像データ(R
GB信号)であり、第2の表色系はCMY表色系であっ
て第2のカラー画像データはCデータ、Mデータ、およ
びYデータからなる画像データ(CMY信号)である。
なお、第1の表色系および第2の表色系は任意の表色系
でよく、第1の表色系と第2の表色系とが同じ表色系で
あっても構わない。また、第1の表色系と第2の表色系
との間にさらなる表色系変換が行われてもよい。
【0065】黒生成下色除去部11は、色変換後のCM
Yの3色信号から黒(K)信号を生成する黒生成、元の
CMY信号から黒生成で得たK信号を差し引いて新たな
CMY信号を生成する処理を行うものであって、CMY
の3色信号はCMYKの4色信号に変換される。
【0066】黒生成処理の一例として、スケルトンブラ
ックによる黒生成を行なう方法(一般的方法)がある。
この方法では、スケルトンカーブの入出力特性をy=f
(x)、入力されるデータをC,M,Y,出力されるデ
ータをC’,M’,Y’,K’、UCR(Under Color
Removal)率をα(0<α<1)とすると、黒生成下色
除去処理は以下の式(1)で表わされる。
【0067】 K’=f(min(C,M,Y)) C’=C−aK’ M’=M−aK’ Y’=Y−aK’ (1) 空間フィルタ処理部12は、黒生成下色除去部11より
入力されるCMYK信号の画像データに対して、領域識
別信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理
を行い、空間周波数特性を補正することによって出力画
像のぼやけや粒状性劣化を防ぐように処理するものであ
る。階調再現処理部14も、空間フィルタ処理部12と
同様に、CMYK信号の画像データに対して、領域識別
信号を基に所定の処理を施すものである。
【0068】例えば、領域分離処理部9にて文字に分離
された領域は、特に黒文字或いは色文字の再現性を高め
るために、空間フィルタ処理部12による空間フィルタ
処理における鮮鋭強調処理で高周波数の強調量が大きく
される。同時に、階調再現処理部14においては、高域
周波数の再現に適した高解像度のスクリーンでの二値化
または多値化処理が選択される。
【0069】また、領域分離処理部9にて網点に分離さ
れた領域に関しては、空間フィルタ処理部12におい
て、入力網点成分を除去するためのローパス・フィルタ
処理が施される。そして、出力階調補正部13では、濃
度信号などの信号をカラー画像出力装置4の特性値であ
る網点面積率に変換する出力階調補正処理を行った後、
階調再現処理部14で、最終的に画像を画素に分離して
それぞれの階調を再現できるように処理する階調再現処
理(中間調生成)が施される。領域分離処理部9にて写
真に分離された領域に関しては、階調再現性を重視した
スクリーンでの二値化または多値化処理が行われる。
【0070】以上のような画像処理は、カラー画像処理
装置3によって自動的に処理することも可能であるし、
また、操作パネル5によって任意に調整することもでき
る。
【0071】また、画像形成装置1を複合機とするなら
ば、図13に示すようにインターフェイス15を設け、
外部のコンピュータからインターフェイス15を介して
入力される画像データをカラー画像処理装置3によって
画像処理することもできる。このような処理に対する出
力処理を行うプリンタモードの場合のインターフェイス
15を経由する画像データの入力先は、例えば、画像デ
ータがポストスクリプトデータの場合は出力階調補正部
13、また、ビットマップデータの場合は領域分離処理
部9とされ、これらに入力された画像データには上記の
画像処理が行われる。
【0072】ここで、カラー画像入力装置2から入力さ
れて色変換部10に入力される第1のカラー画像データ
は、原稿を原画像として読み取られて得られる読み取り
画像データであり、これが色変換部10によって変換さ
れて出力される画像データは、原稿の再現画像を形成す
るための再現画像データである。また、インターフェイ
ス15を経由して入力されて色変換部10に入力される
ビットマップデータは第1のカラー画像データであり、
これが色変換部10によって変換されて出力される画像
データは第2のカラー画像データである。
【0073】さらに、複合機がデジタル伝送用のファク
シミリ機能を有していてカラー画像入力装置2によって
原稿から読み取られた送信データがカラー画像処理装置
3によって画像処理されて送信される場合、および複合
機がアナログ伝送用のファクシミリ機能を有していて送
信データがカラー画像処理装置3によって画像処理され
た後アナログ信号に変換されて送信される場合には、カ
ラー画像入力装置2から入力されて色変換部10に入力
される第1のカラー画像データは、原稿を原画像として
読み取られて得られる読み取り画像データであり、これ
が色変換部10によって変換されて出力される画像デー
タは、原稿の再現画像を形成するための再現画像データ
である。さらに、複合機がデジタル伝送用やアナログ伝
送用のファクシミリ機能を有していて送信側が原稿から
読み取って伝送してきた受信データがカラー画像処理装
置3によって画像処理される場合には、色変換部10に
入力される受信データは読み取り画像データである。こ
のようなことは画像形成装置1がファクシミリ装置その
ものであっても同じである。
【0074】以上が画像形成装置1についての説明であ
るが、原稿種別判別手段を備える画像形成装置とするこ
ともできる。図14に、このような原稿種別判別手段と
して図13の画像形成装置1に原稿種別自動判別部16
を追加した画像形成装置21の構成を示す。画像形成装
置21もデジタルカラー複写機または複合機として機能
するものである。画像形成装置21において原稿種別自
動判別部16は、シェーディング補正部7と入力階調補
正部8との間に設けられる。
【0075】原稿種別自動判別部16は、シェーディン
グ補正部7によって各種の歪みが取り除かれたRGB信
号(RGBの反射率信号)から、入力された原稿画像が
文字原稿であるか、写真原稿(印刷写真・印画紙写真)
であるか、あるいはそれらが混在する場合の文字/写真
原稿であるかを判定する。そして判定結果を原稿種別判
別信号として入力階調補正部8、領域分離処理部9、色
変換部10、黒生成下色除去部11、空間フィルタ処理
部12、および階調再現処理部14に出力する。この場
合、入力階調補正部8は、カラーバランスを整えると同
時に、原稿種別自動判別部16の判定結果である原稿種
別判別信号を基に下地濃度の除去やコントラストなどの
画質調整処理を施す。原稿種別を自動的に判別する方法
としては、本件出願人が先に出願した特願2000−1
2450号に開示されている方法を採用することができ
る。原稿種別自動判別部16は、文字原稿・写真原稿の
認識度合いを推定し、推定結果を原稿種別判別信号とし
て出力するようにしてもよい。
【0076】また、原稿種別自動判別部16では、シェ
ーディング補正部7から入力される上記RGB信号を補
色反転してCMY信号とし、濃度信号などカラー画像処
理装置に採用されている画像処理システムの扱い易い信
号に変換することもできる。
【0077】また、画像形成装置1・21では、前記の
操作パネル5により原稿種別を任意に選択することによ
り原稿種別を指定することもできる。なお、画像形成装
置21を複合機としてプリンタモードで画像処理する場
合は、前記画像形成装置1について述べた通りである。
【0078】次に、上記画像形成装置1や画像形成装置
21の色変換部10の構成と、本実施の形態の画像処理
の一部をなす色変換部10が行う色変換処理とについ
て、種々の実施例を挙げて説明する。
【0079】〔実施例1〕図1に、色変換部10の第1
の実施例である色変換部10aの構成を示す。色変換部
10aは、モード判別部31、第1色変換処理部32、
および第2色変換処理部33を備えている。
【0080】モード判別部31は、色変換部10aに入
力された第1のカラー画像データであるRGBデータ
(RGB信号)がコピーモードにおけるものであるの
か、プリンタモードにおけるものであるのかを、入力さ
れるモード判別信号から判別する。コピーモードである
かプリンタモードであるかはCPUが判定し、モード判
別信号はCPUから出力されるものである。RGBデー
タがコピーモードにおけるものであれば、該RGBデー
タを読み取り画像データとして第1色変換処理部32に
入力する。RGBデータがプリンタモードにおけるもの
であれば、該RGBデータを読み取り画像データ以外の
第1のカラー画像データとして第2色変換処理部33に
入力する。
【0081】第1色変換処理部32は、入力されるRG
Bデータを画像データC1・M1・Y1で表される第2
のカラー画像データかつ再現画像データとしてのCMY
データへ変換する第1色変換処理を行う。第1色変換処
理には所定のRGBデータに対応した色変換値を備える
LUTである第1LUTを用い、第1色変換処理部32
はこの第1LUTを内部に格納している。第1LUTに
は、予め記憶色対応データと判定することに決定した読
み取り画像データ(RGBデータ)に対して記憶色対応
データ用の色変換値が備えられている。
【0082】この色変換値は、原画像と略同じ色を表す
再現画像を得るために読み取り画像データを再現画像デ
ータに変換するための忠実色変換値と、読み取り画像デ
ータを記憶色変換処理するための記憶色変換値とから所
定の範囲まで色遷移した領域であることを示す色遷移領
域内にある遷移色変換値である。遷移色変換値について
は後述するが、この遷移色変換値は忠実色変換値と記憶
色変換値との両方を加味して求められた両変換値の中間
の色変換値とも言えるものである。
【0083】また、第1LUTには、記憶色対応データ
と判定することに決定した読み取り画像データ以外の読
み取り画像データ(RGBデータ)に対して上記忠実色
変換値が色変換値として備えられている。
【0084】第2色変換処理部33は、入力されるRG
Bデータを画像データC2・M2・Y2で表される第2
のカラー画像データとしてのCMYデータへ変換する第
2色変換処理を行う。第2色変換処理には所定のRGB
データに対応した色変換値を備えるLUTである第2L
UTを用い、第2色変換処理部33はこの第2LUTを
内部に格納している。第2LUTには、予め記憶色対応
データと判定することに決定した第1のカラー画像デー
タ(RGBデータ)に対して記憶色変換値が色変換値と
して備えられており、記憶色対応データと判定すること
に決定した第1のカラー画像データ以外の第1のカラー
画像データ(RGBデータ)に対して忠実色変換値が色
変換値として備えられている。
【0085】上記第1LUTおよび第2LUTを用いる
LUT法として、直接変換法、3次元補間法、本件出願
人が先に出願した特願2000−169633号(特開
2001−157072号公報)で開示している2次元
補間法、入力RGBデータの上位ビットのみにテーブル
値を与えて、下位ビットに関わらずその上位ビットのテ
ーブル値を割り当てるビット切り捨て直接変換法などを
用いることができる。以下の実施例における各LUTも
同様である。
【0086】上記の構成の色変換部10aの色変換処理
を図2のフローチャートに従って説明する。S1ではモ
ード判別部31がモード判別信号からコピーモードであ
るかプリンタモードであるかを判別する。コピーモード
であると判別した場合はS2へ進み、モード判別部31
はRGBデータを第1色変換処理部32へ入力し、第1
色変換処理部32は第1色変換処理を行う。このとき所
定のRGBデータについては遷移色変換値が自動的に割
り当てられるので、記憶色対応データが入力されたこと
が判定されていることになる。S1でプリンタモードで
あると判別した場合はS3へ進み、モード判別部31は
RGBデータを第2色変換処理部33へ入力し、第2色
変換処理部33は第2色変換処理を行う。このとき所定
のRGBデータについては記憶色変換値が自動的に割り
当てられるので、記憶色対応データが入力されたことが
判定されていることになる。
【0087】次に、前述の遷移色変換値について説明す
る。図3に、入力されるRGBデータに対して割り当て
ることのできるCMYデータを含んだCMY空間の一部
を示す。あるRGBデータに対する忠実色変換値を同図
の点P1 (C1 ,M1 ,Y1)とし、記憶色変換値を点
2 (C2 ,M2 ,Y2 )とする。従来では点P1 、お
よび点P1 を実線矢印で示すように移された点P2 のい
ずれか一方にしか変換されていなかったが、本実施の形
態では点P1 と点P2 とから所定の範囲まで、すなわち
点P1 と点P2 とからある方向に向かって連続する格子
点を全て含みながら所定の格子点まで、色遷移した領域
であることを示す色遷移領域内にある点を遷移色変換値
として記憶色対応データに割り当てることができる。
【0088】同図の場合は、色遷移領域が点P1 と点P
2 とを結ぶ線分を直径とする球の内部となっている場合
で、点P1 からは一点鎖線矢印で示すように移された点
(C j0,Mj0,Yj0)、(Ck0,Mk0,Yk0)、
(Cl0,Ml0,Yl0)が遷移色変換値の例として図示さ
れている。上記球の中心の座標は、 (C0 ,M0 ,Y0 )=((C1 +C2 )/2,(M1
+M2 )/2,(M1 +M2 )/2) であって、半径Rは、 R2 ={(C1 −C2 2 +(M1 −M2 2 +(Y1
−Y2 2 }/4 で表されるので、この色遷移領域は、 (c−C0 2 +(m−M0 2 +(y−Y0 2 ≦R
2 と表すことができる。
【0089】点P1 と点P2 との具体的な数値例として
は、CMYデータがそれぞれ8ビットで表されるとした
場合に、点P1 (45,120,135)−点P2 (3
5,110,130)や、点P1 (40,95,10
0)−点P2 (30,85,100)などが挙げられ
る。色遷移領域としては、楕円球や二重円錐形などで規
定される類似の範囲でもよいし、線分P1 2 上のみの
簡易的な範囲でもよい。
【0090】このような色遷移領域のどの点を遷移色変
換値とするかは、記憶色対応データがどのような画像に
おけるものかによって適宜決定すればよい。色遷移領域
は忠実色変換値と記憶色変換値とから所定の範囲まで色
遷移した領域であるので、色遷移領域内で遷移色変換値
を、その記憶色対応データに対する再現画像色が忠実色
にも見え、記憶色にも見えるような色変換値とすること
ができる。従って、再現画像と該原画像とを比較しても
しなくても再現画像は自然に見える。
【0091】この結果、記憶色を割り当てることのでき
る原稿を原画像として読み取られ色変換処理を経て得ら
れる再現画像が、該原画像との比較の有無に関わらず自
然に見えるように色変換処理を行うことができる。
【0092】次に、第1LUTなどの遷移色変換値を色
変換値として有するLUTを作成する方法の一例につい
て説明する。なお、この方法は以下の実施例においても
同様である。
【0093】LUTの作成方法として、重回帰分析法
(下記の例では最小二乗法)を用いた例を示す。この例
では、例えば、RGBデータからCMYデータへの変換
を式(2)の行列演算を用いて実現する。
【0094】
【数1】
【0095】主要なCMYデータの値の組み合わせをカ
ラー画像出力装置4と等価な画像出力装置に与えてカラ
ーパッチを出力し、それをカラー画像入力装置2と等価
な画像入力装置で読み込み、対応するCMYデータの値
とRGBデータの値とを求める。これらの関係を満たす
定数a11からa33まで、およびb1 からb3 までを最小
二乗法で求める。より精度を上げて色再現を行う場合に
は、RGBデータの2次以上のより高次の項を含め上記
定数(マトリクス係数)を求める。
【0096】本方法の場合は以下のように処理を行う。
ある遷移による色再現を行いたい色(例えば肌色)に対
して、カラーパッチ(図3の忠実色変換値を示す点P1
(C 1 ,M1 ,Y1 ))の出力データ(Ci1,Mi1,Y
i1)に対応するスキャン値((Ri ,Gi ,Bi )を得
る。遷移色変換値を(Ci0,Mi0,Yi0)(i=0〜
n:図1の球内に含まれる点)とする。今、(Ck1,M
k1,Yk1)(i=k(0≦k≦n))の出力データを遷
移色変換値に変更する場合、最終的なデータセットは以
下のようになる。
【0097】 (R0 ,G0 ,B0 ) ←→ (C01,M01,Y01) (R1 ,G1 ,B1 ) ←→ (C11,M11,Y11) … … (Rk ,Gk ,Bk ) ←→ (Ck0,Mk0,Yk0) … … (Rn ,Gn ,Bn ) ←→ (Cn1,Mn1,Yn1) ここで、(Rk ,Gk ,Bk )に対しては(Ck1
k1,Yk1)を(Ck0,M k0,Yk0)に置き換えてい
る。この全データセット(R,G,B)←→(C,M,
Y)に対して、最小二乗法によりマトリクス係数を算出
することにより遷移色での色再現を行うことができる。
また、遷移色が複数ある場合は、対応する出力信号を変
更すればよい。
【0098】また、ニューラルネットワークでLUTを
作成する場合は、(R,G,B)を学習データ、(C,
M,Y)を教師データとして学習を行えばよい。
【0099】また、本実施例によれば、プリンタモード
での形成画像を電子ディスプレイ上などの原画像と比較
することがない場合、プリンタモードでの第1のカラー
画像データは、原画像との比較を行わない画像を形成す
るための非比較画像データである。このような非比較画
像データの記憶色対応データに対しては、記憶色再現さ
れた方が再現画像が自然に見えるので、第2のカラー画
像データとして記憶色変換値が得られればよいことにな
る。従って、プリンタモードでの第1のカラー画像デー
タは、記憶色対応データに対して第2のカラー画像デー
タとして記憶色変換値が得られればよいことが予め決定
している記憶色再現指定データである。
【0100】そして、記憶色再現指定データであること
を認識することができるものについては、その記憶色対
応データと判定されるものに対して記憶色変換値を第2
のカラー画像データとして得るとともに、記憶色対応デ
ータ以外の記憶色再現指定データに対して忠実色変換値
を第2のカラー画像データとして得る。上記例の場合は
プリンタモードであることが分かれば記憶色再現指定デ
ータであることを認識することができる。従って、本実
施例のようなプリンタモードや、送信側で色変換処理を
行いその原稿のコピーを行わない場合のファクシミリ送
信モードおよび受信側で色変換処理を行う場合のファク
シミリ受信モードでの第1のカラー画像データに対し
て、形成画像を原画像と比較しないことに決めているモ
ードや形成画像を原画像と比較することができないモー
ドであるがゆえに記憶色再現指定データであることが分
かるものについては、記憶色対応データを好ましい色で
ある記憶色に変換することができる。
【0101】また、本実施例によれば、記憶色対応デー
タを遷移色変換値に変換するときにはLUT法により得
るので、色変換処理を容易に行うことができる。
【0102】また、色変換部10が第1色変換処理部3
2のみを備え、プリンタモードが存在せず読み取り画像
データに記憶色対応データが含まれる場合に、また、プ
リンタモードが存在しても第1のカラー画像データに記
憶色対応データが含まれる場合にこのようなモードに関
わらずに、遷移色変換値を用いて色変換処理を行うよう
にしてもよい。
【0103】〔実施例2〕図4に、色変換部10の第2
の実施例である色変換部10bの構成を示す。色変換部
10bは、モード判別部34、第1色変換処理部32、
第2色変換処理部33、および第3色変換処理部35を
備えている。
【0104】モード判別部34は、色変換部10bに入
力された第1のカラー画像データであるRGBデータ
(RGB信号)がコピーモードにおけるものであるの
か、プリンタモードにおけるものであるのかを、入力さ
れるモード判別信号から判別する。さらに、モード判別
部34は、RGBデータ(RGB信号)がコピーモード
におけるものである場合に、原稿種別が写真原稿あるい
は文字/写真原稿(文字と写真とが混在した原稿)、す
なわち写真を包含している写真包含原稿であるか、文字
線画原稿(文字および線画の一方または両方からなる原
稿)であるかを判別する。原稿種別は、画像形成装置1
・21の操作パネル5から、あるいは画像形成装置21
の原稿種別自動判別部16から入力される原稿種別判別
信号から判別する。
【0105】モード判別部34は、RGBデータがコピ
ーモードにおけるものであって原稿種別が写真包含原稿
であれば、該RGBデータを読み取り画像データとして
第1色変換処理部32に入力する。RGBデータがコピ
ーモードにおけるものであって原稿種別が文字線画原稿
であれば、該RGBデータを読み取り画像データとして
第3色変換処理部35に入力する。RGBデータがプリ
ンタモードにおけるものであれば、該RGBデータを読
み取り画像データ以外の第1のカラー画像データとして
第2色変換処理部33に入力する。
【0106】第1色変換処理部32および第2色変換処
理部33は実施例1と同一のものである。
【0107】第3色変換処理部35は、入力されるRG
Bデータを画像データC3・M3・Y3で表される第2
のカラー画像データかつ再現画像データとしてのCMY
データへ変換する第3色変換処理を行う。第3色変換処
理には所定のRGBデータに対応した色変換値を備える
LUTである第3LUTを用い、第3色変換処理部35
はこの第3LUTを内部に格納している。第3LUTに
は、全ての第1のカラー画像データ(RGBデータ)に
対して忠実色変換値が色変換値として備えられている。
【0108】上記の構成の色変換部10bの色変換処理
を図5のフローチャートに従って説明する。S11では
モード判別部34がモード判別信号からコピーモードで
あるかプリンタモードであるかを判別する。コピーモー
ドであると判別した場合はS12へ進み、モード判別部
34は原稿種別判別信号から原稿種別が写真包含原稿で
あるか文字線画原稿であるかを判別する。写真包含原稿
であると判別した場合はS13へ進み、RGBデータを
第1色変換処理部32へ入力し、第1色変換処理部32
は第1色変換処理を行う。S12で文字線画原稿(図中
では文字原稿の場合のみを示してある)であると判別し
た場合はS14へ進み、RGBデータを第3色変換処理
部35へ入力し、第3色変換処理部35は第3色変換処
理を行う。S11でプリンタモードであると判別した場
合はS15へ進み、モード判別部34はRGBデータを
第2色変換処理部33へ入力し、第2色変換処理部33
は第2色変換処理を行う。
【0109】本実施例によれば、文字線画原稿から読み
取られた読み取り画像データは、第2のカラー画像デー
タとして忠実色変換値に固定された色変換値が得られれ
ばよいことが予め決定している変換値固定データであ
り、また変換値固定データであることを認識することが
できるものである。このように変換値固定データである
ことを認識することができるものについては該変換値固
定データの全てに対して、忠実色変換値に固定された色
変換値を第2のカラー画像データとして得るので、強制
的に忠実色再現のみを行うことができる。
【0110】また、本実施例によれば、原画像が写真包
含原稿である場合には記憶色対応データと判定されるも
のを遷移色変換値に変換して再現画像データを得て、原
画像が文字線画原稿である場合には記憶色対応データと
判定されるものを忠実色変換値に変換して再現画像デー
タを得る。従って、写真包含原稿の記憶色対応データが
記憶色に見えるように再現された方がよい確率が高いこ
とと、文字線画原稿の記憶色対応データが忠実色に見え
るように再現された方がよい確率が高いこととに略合致
した色変換処理を行うことができる。
【0111】〔実施例3〕図6に、色変換部10の第3
の実施例である色変換部10cの構成を示す。色変換部
10cは、モード判別部36、第1色変換処理部32、
第2色変換処理部33、第3色変換処理部35、および
第1’色変換処理部37を備えている。
【0112】モード判別部36は、色変換部10cに入
力された第1のカラー画像データであるRGBデータ
(RGB信号)がコピーモードにおけるものであるの
か、プリンタモードにおけるものであるのかを、入力さ
れるモード判別信号から判別する。さらに、モード判別
部36は、RGBデータ(RGB信号)がコピーモード
におけるものである場合に、原稿種別が印画紙写真原稿
(写真包含原稿)であるか印刷写真原稿(写真包含原
稿)であるか文字線画原稿であるかを、操作パネル5に
おいてユーザによって選択され、操作パネル5から出力
される画像モード信号から判別する。画像モードとして
はこの他、文字/写真原稿のモードなどが含まれていて
もよい。
【0113】モード判別部36は、RGBデータがコピ
ーモードにおけるものであって原稿種別が印画紙写真原
稿であれば、該RGBデータを読み取り画像データとし
て第1色変換処理部32に入力する。RGBデータがコ
ピーモードにおけるものであって原稿種別が印刷写真原
稿であれば、該RGBデータを読み取り画像データとし
て第1’色変換処理部37に入力する。RGBデータが
コピーモードにおけるものであって原稿種別が文字線画
原稿であれば、該RGBデータを読み取り画像データと
して第3色変換処理部35に入力する。RGBデータが
プリンタモードにおけるものであれば、該RGBデータ
を読み取り画像データ以外の第1のカラー画像データと
して第2色変換処理部33に入力する。
【0114】第1色変換処理部32、第2色変換処理部
33、および第3色変換処理部35は実施例2と同一の
ものであるが、第1色変換処理部32の第1LUTの色
変換値は印画紙写真原稿用として格納されている。
【0115】第1’色変換処理部37は、入力されるR
GBデータを画像データC1’・M1’・Y1’で表さ
れる第2のカラー画像データかつ再現画像データとして
のCMYデータへ変換する第1’色変換処理を行う。第
1’色変換処理には所定のRGBデータに対応した色変
換値を備えるLUTである第1’LUTを用い、第1’
色変換処理部37はこの第1’LUTを内部に格納して
いる。第1’LUTには、第1LUTの色変換値を印刷
写真原稿用に置き換えたものとなっている。
【0116】上記の構成の色変換部10cの色変換処理
を図7のフローチャートに従って説明する。S21では
モード判別部36がモード判別信号からコピーモードで
あるかプリンタモードであるかを判別する。コピーモー
ドであると判別した場合はS22へ進み、モード判別部
36は画像モード信号から原稿種別が印画紙写真原稿で
あるか印刷写真原稿であるか文字線画原稿であるかを判
別する。印画紙写真原稿であると判別した場合はS23
へ進み、RGBデータを第1色変換処理部32へ入力
し、第1色変換処理部32は第1色変換処理を行う。S
22で印刷写真原稿であると判別した場合はS24へ進
み、RGBデータを第1’色変換処理部37へ入力し、
第1’色変換処理部37は第1’色変換処理を行う。S
22で文字線画原稿(図中では文字原稿の場合のみを示
してある)であると判別した場合はS25へ進み、RG
Bデータを第3色変換処理部35へ入力し、第3色変換
処理部35は第3色変換処理を行う。S21でプリンタ
モードであると判別した場合はS26へ進み、モード判
別部36はRGBデータを第2色変換処理部33へ入力
し、第2色変換処理部33は第2色変換処理を行う。
【0117】〔実施例4〕本実施例では、図4の色変換
部10bのモード判別部34が、モード信号からコピー
モードであることを判別した場合に、読み取り画像デー
タが網点領域あるいは写真領域であるか、文字領域であ
るかを領域分離処理部9から出力される領域識別信号か
ら判別する。読み取り画像データが網点領域あるいは写
真領域であると判別した場合には、読み取り画像データ
を第1色変換処理部32に入力する。読み取り画像デー
タが文字領域であると判別した場合には、読み取り画像
データを第3色変換処理部35に入力する。
【0118】上記の色変換処理を図8のフローチャート
に従って説明する。S31ではモード判別部34がモー
ド判別信号からコピーモードであるかプリンタモードで
あるかを判別する。コピーモードであると判別した場合
はS32へ進み、モード判別部34は領域識別信号から
領域が網点領域あるいは写真領域であるか文字領域であ
るかを判別する。網点領域あるいは写真領域であると判
別した場合はS33へ進み、RGBデータを第1色変換
処理部32へ入力し、第1色変換処理部32は第1色変
換処理を行う。S32で文字領域であると判別した場合
はS34へ進み、RGBデータを第3色変換処理部35
へ入力し、第3色変換処理部35は第3色変換処理を行
う。S31でプリンタモードであると判別した場合はS
35へ進み、モード判別部34はRGBデータを第2色
変換処理部33へ入力し、第2色変換処理部33は第2
色変換処理を行う。
【0119】ここで、領域分離処理方法の一例について
説明する。
【0120】入力画像データを文字・網点(印刷写真)
・写真(印画紙写真)領域を分離する方法としては、例
えば「画像電子学会研究会予稿90-06-04」に記載されて
いる方法を用いることができる。以下に詳細を説明す
る。注目画素を中心としたM×N(M、Nは自然数)画
素のブロック内で以下のような判定を行い、それを注目
画素の領域識別信号とする。
【0121】1.ブロック内の中央の9画素に対して信
号レベルの平均値(Dave)を求め、その平均値を用
いてブロック内の各画素を2値化する。また、最大画素
信号レベル(Dmax)、最小画素信号レベル(Dmi
n)も同時に求める。
【0122】2.網点領域では、小領域における画像信
号の変動が大きいことや、背景に比べて濃度が高いこと
を利用し、網点領域を識別する。2値化されたデータに
対して主走査、副走査方向でそれぞれ0から1への変化
点数、1から0への変化点数を求めて、それぞれ、K
h,Kvとし、閾値、Th,Tvと比較して両者が共に
閾値を上回ったら網点領域とする。また、背景との誤判
定を防ぐために、Dmax、Dmin、Daveを閾
値、B1,B2と比較する。Dmax−Dave>B1
かつDave−Dmin>かつKh>ThかつKv>T
vの場合に網点領域とし、上記の条件以外の場合に写真
領域とする。
【0123】3.文字領域では、最大信号レベルと最小
信号レベルの差が大きく、濃度も高いと考えられること
から、文字領域の識別を以下のように行う。非網点領域
において先に求めていた最大、最小信号レベルとそれら
の差分(Dsub)を閾値、Pa,Pb,Pcと比較
し、どれか一つが上回ったならば文字領域、すべて閾値
以下ならば写真領域とする。Dmax>PaまたはDm
in<PbまたはDsub>Pcである場合に文字領域
とし、上記の条件以外の場合に写真領域とする。
【0124】〔実施例5〕図9に、色変換部10の第5
の実施例である色変換部10dの構成を示す。色変換部
10dは、第3色変換処理部35、第4色変換処理部4
1、および信号処理部42を備えている。
【0125】第3色変換処理部35は実施例2と同一の
ものである。
【0126】第4色変換処理部41は、入力されるRG
Bデータを画像データC4・M4・Y4で表される第2
のカラー画像データとしてのCMYデータへ変換する第
4色変換処理を行う。第4色変換処理には所定のRGB
データに対応した色変換値を備えるLUTである第4L
UTを用い、第4色変換処理部41はこの第4LUTを
内部に格納している。第4LUTには、予め記憶色対応
データと判定することに決定した第1のカラー画像デー
タ(RGBデータ)に対して記憶色変換値が色変換値と
して備えられており、記憶色対応データと判定すること
に決定した第1のカラー画像データ以外の第1のカラー
画像データ(RGBデータ)に対して忠実色変換値が色
変換値として備えられている。なお、第4LUTには、
予め記憶色対応データと判定することに決定した第1の
カラー画像データに対しての記憶色変換値のみが色変換
値として備えられていてもよい。
【0127】信号処理部42は、第3色変換処理部35
から出力された画像データC3・M3・Y3と、第4色
変換処理部41から出力された画像データC4・M4・
Y4とが入力されるようになっている。信号処理部42
は、画像データC3・M3・Y3と画像データC4・M
4・Y4とを、入力されるモード判別信号や、画像種別
判別信号、後述する調整信号などに基づいて予め定めら
れた比率aで加算して第2のカラー画像データとしての
画像データCout ・Mout ・Yout を出力する。画像種
別判別信号には、原稿種別判別信号、画像モード信号、
領域識別信号などがある。第4LUTに記憶色変換値の
みが備えられている場合には、記憶色対応データ以外の
画像データRGBに対しては、画像データC3・M3・
Y3の比率を1とすればよい。
【0128】コピーモードとプリンタモードとでの比率
aの設定例を表1に示す。ここではaは記憶色変換値の
比率を示す。
【0129】
【表1】
【0130】上記の構成の色変換部10dの色変換処理
の一例を図10のフローチャートに従って説明する。S
41では信号処理部42がモード判別信号からコピーモ
ードであるかプリンタモードであるかを判別し、表1に
従って比率aを設定する。次に、並列処理として、S4
2で第3色変換処理部35が第3色変換処理を行い、S
43で第4色変換処理部41が第4色変換処理を行う。
次に、S44で信号処理部42が画像データC3・M3
・Y3と画像データC4・M4・Y4とを、S44で示
した式により比率aで加算して第2のカラー画像データ
としての画像データCout ・Mout ・Yout を出力す
る。
【0131】また、コピーモードにおいて、画像種別判
別信号による原稿の画像種別ごとに比率aを設定するこ
とができ、その設定例を表2に示す。
【0132】
【表2】
【0133】なお表2においては、原稿種別判別信号あ
るいは領域識別信号を用いる場合、その認識度合いに基
づいて比率aを設定することができることも示されてい
る。認識度合いは、原稿種別判別信号の場合は文字の度
合いと写真の度合いとを認識し、領域識別信号の場合は
文字領域の度合いと文字領域以外の度合いとを認識して
画像種別を判別する。
【0134】原稿種別判別信号による上記比率aの設定
は、原稿種別ごとに例えば以下のように行っている。写
真原稿の場合、人肌や空を含む可能性が高いためにより
好ましい色再現を行うために例えばa(表2のT3)=
0.8とする。文字原稿の場合は、逆に人肌や空を含む
可能性は低いため、より忠実な色再現を行うために例え
ばa(表2のT1)=0.1とする。文字写真原稿の場
合は、写真原稿と文字原稿との色再現を行うために例え
ばa(表2のT2)=0.5とする。
【0135】また、画像モード信号による上記比率aの
設定は、例えば以下のように行う。文字モードの場合、
人肌や空を含む可能性は低いので(もしくは、ユーザが
文字などの線画の再現を明示的に指示していて、人肌な
どを含んでいても好ましい再現を行う必要がないの
で)、より忠実な色再現を行うために例えばa(表2の
T1)=0.1とする。印画紙写真モードおよび印刷写
真モードの場合は、人肌や空を含む可能性が高いため、
どちらも記憶色を重視した色再現を行う。加えて印画紙
写真のほとんどが人物画や風景がであるため、印画紙写
真モードでが最も好ましい色再現(記憶色再現)を行っ
た方がよく、例えば印画紙写真モードでa(表2のT
3)=0.9、印刷写真モードでa(表2のT2)=
0.7とする。
【0136】また、領域分離信号ににより上記比率aを
設定する場合、文字領域に対しては忠実に色再現を行
い、文字領域以外には記憶色と忠実色との両方を加味し
た色再現をおこなうために、例えば文字領域でa(表2
のT1)=0.1、文字領域以外でa(表2のT2)=
0.5とする。
【0137】また、前述の調整信号は、画像形成装置1
・21(例えば操作パネル5により、ボタンを押して入
力)あるいはコンピューターシステム(例えばキーボー
ドやマウスを用いて表示画面により入力)を用いてユー
ザーが発生させるものである。この調整信号を用いる
と、画像データC3・M3・Y3と画像データC4・M
4・Y4とに対する比率aを任意に設定して加算する指
示を与えることにより色変換値を求めることができる。
【0138】調整信号により比率aを変化させる場合、
例えば操作パネル5に「肌色や風景画をよりきれいにし
ます」などと表示し、さらに操作パネル5に図11に示
すような指示画面51を設け、指示画面51に表示され
る比率設定スケール52を設定ボタン53で移動させ、
所望の位置で確定キー54で確定するようにすればよ
い。この場合、全ての画像に対応することができなくて
も、指示画面51にグラデーションなどのサンプルを表
示することにより比率aを設定する際の目安とすること
ができる。
【0139】また、図11のように比率aを連続的に設
定するのではなく、図12に示すように、段階的に設定
するようにしてもよい。図12では、指示画面51に選
択画面55a〜55eといったように段階的な選択画面
を表示するようになっている。
【0140】さらに、上記の比率aは実施例1で説明し
た点P1 と点P2 とを結ぶ線分上での色遷移の度合いを
表すものであるが、実施例1で同様に説明した色遷移領
域一般における色遷移の度合いを設定することは可能で
あり、このような色遷移領域の所定のものをランク付け
して使用することもできる。例えば、高精細な色再現を
行うため色遷移領域として楕円体を用い、標準の色再現
を行うための色遷移領域として球を用い、簡易的な色再
現を行うため色遷移領域として直線を用いることができ
る。
【0141】なお、色変換処理後の画像を操作パネル5
の表示部に表示し、それを見て比率a(色遷移の度合
い)を変更するか否かをユーザに確認するようにしても
よい。この場合の表示部は、画像全体を認識することが
できるように表示するものが好ましい。
【0142】本実施例では、比率aなど色遷移領域でユ
ーザが指定する色遷移の度合いを示すものは、色遷移の
度合いを変化させるパラメータである。これによれば、
読み取り画像データの記憶色対応データと判定されるも
のに対して遷移色変換値を再現画像データとするとき
に、忠実色変換値と記憶色変換値とからの色遷移の度合
いをパラメータによって変化させて求めることができ
る。従って、遷移色変換値を状況に応じて変化させるこ
とができる。また、実施例1ないし4のそれぞれにおい
ても、第1LUTや第1’LUTとして色遷移の度合い
の異なる複数のものが予め作成されていて、この中から
あるLUTを選択するのに、操作パネル5から発生する
選択基準や色変換部10内で発生する選択基準も上記パ
ラメータとなる。
【0143】また、本実施例によれば、遷移色変換値を
変化させるパラメータを読み取り画像データの記憶色対
応データと判定されるものに対してだけ用いるのではな
く、表1および表2にも示されているように、認識する
ことのできる記憶色再現指定データの記憶色対応データ
と判定されるものについても記憶色変換値を第2のカラ
ー画像データとして得るために該記憶色対応データ用の
ものとして用いることができる。従って、遷移色で再現
すべき画像についても、記憶色で再現すべき画像につい
ても同様の処理を適用することができて色変換処理が簡
便になる。
【0144】また、本実施例によれば、原稿に含まれる
画像種別ごとにパラメータを変化させることができるの
で、色遷移の度合いを画像種別ごとに変化させることが
できる。
【0145】また、本実施例によれば、パラメータが任
意に設定可能であるので、色遷移の度合いを自由に設定
することができ、所望の遷移色変換値を得ることができ
る。
【0146】以上、各実施例について述べた。画像形成
装置1・21は、このような色変換部10を含むカラー
画像処理装置3を備えているので、カラー画像処理装置
3による画像処理結果に従って画像形成を行うことがで
きる。またこのようなカラー画像処理装置3および画像
処理方法により、再現画像が自然に見えるような色変換
処理を行うことができるのでユーザが困難を感じること
はない。
【0147】本実施の形態では、カラー画像入力装置2
がスキャナである場合について述べ、原稿と再現画像と
を同時に見る場合と再現画像のみを見る場合とでは最適
画質が異なることをポイントとして説明したが、カメラ
システム(プリンタ付きデジタルカメラ、ポラロイド
(登録商標)カメラなど)にも同様の考え方を応用する
ことができる。
【0148】この場合、原稿は視認物としてのオリジナ
ルシーン(写真の場合は実風景など)、再現画像は出力
画像に対応する。通常の写真現像では最も好ましい色再
現を行っているが、その場で出力を行うことができるシ
ステムでは、オリジナルシーンと出力画像とを同時に見
ることができるため、好ましい再現(記憶色再現)だけ
を行うと正確性(忠実さ)に欠けることとなる。反対に
正確な色再現(忠実色再現)のみを行うと、後日、出力
画像を見る際には好ましさに欠けることになってしま
う。そのため、本実施の形態のように遷移色再現を行う
ことにより、いずれに場合にも対応することが可能とな
るまた、本実施の形態では、以上に述べた色変換処理を
含む画像処理方法は、コンピュータに実行させるための
プログラムで実現することができる。これによれば、前
記の画像処理方法をコンピュータが実行することができ
るので、該画像処理方法を汎用的なものとすることがで
きる。また、このプログラムを記録媒体にコンピュータ
読み取り可能に記録することもできる。これによれば、
上記プログラムを容易にコンピュータに提供することが
できる。
【0149】なお、本実施の形態では、この記録媒体と
しては、マイクロコンピュータで処理が行われるために
図示していないメモリ、例えばROMのようなものその
ものがプログラムメディアであっても良いし、また、図
示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り
装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み
取り可能なプログラムメディアであっても良い。
【0150】いずれの場合においても、格納されている
プログラムはマイクロプロセッサがアクセスして実行さ
せる構成であっても良いし、あるいは、いずれの場合も
プログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マ
イクロコンピュータの図示されていないプログラム記憶
エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行さ
れる方式であってもよい。このダウンロード用のプログ
ラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0151】ここで、上記プログラムメディアは、本体
と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープや
カセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)
ディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM
/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード
(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、ある
いはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read O
nly Memory)、EEPROM(ElectricallyErasable Program
mable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半
導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体
であっても良い。
【0152】また、本実施の形態においては、インター
ネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構
成であることから、通信ネットワークからプログラムを
ダウンロードするように流動的にプログラムを担持する
媒体であっても良い。なお、このように通信ネットワー
クからプログラムをダウンロードする場合には、そのダ
ウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納してお
くか、あるいは別な記録媒体からインストールされるも
のであっても良い。
【0153】上記記録媒体は、デジタルカラー画像形成
装置やコンピュータシステムに備えられるプログラム読
み取り装置により読み取られることで上述した画像処理
方法が実行される。
【0154】コンピュータシステムは、フラットベッド
スキャナ・フィルムスキャナ・デジタルカメラなどの画
像入力装置、所定のプログラムがロードされることによ
り上記画像処理方法など様々な処理が行われるコンピュ
ータ、コンピュータの処理結果を表示するCRTディス
プレイ・液晶ディスプレイなどの画像表示装置およびコ
ンピュータの処理結果を紙などに出力するプリンタより
構成される。さらには、ネットワークを介してサーバー
などに接続するための通信手段としてのモデムなどが備
えられる。
【0155】
【発明の効果】本発明の画像処理方法は、以上のよう
に、上記色変換処理を、上記読み取り画像データに記憶
色対応データと判定されるものが含まれている場合に、
上記記憶色対応データに対して、上記原画像と略同じ色
を表す再現画像を得るために上記読み取り画像データを
上記再現画像データに変換するための忠実色変換値と、
上記読み取り画像データを記憶色変換処理するための記
憶色変換値とから所定の範囲まで色遷移した領域である
ことを示す色遷移領域内にある色変換値である遷移色変
換値を上記再現画像データとして得るとともに、上記記
憶色対応データ以外の上記読み取り画像データに対して
上記忠実色変換値を上記再現画像データとして得るよう
に行う構成である。
【0156】それゆえ、再現画像と該原画像とを比較し
てもしなくても再現画像は自然に見える。
【0157】この結果、記憶色を割り当てることのでき
る視認物を原画像として読み取られ色変換処理を経て得
られる再現画像が、該原画像との比較の有無に関わらず
自然に見えるように色変換処理を行うことができるとい
う効果を奏する。
【0158】さらに本発明の画像処理方法は、以上のよ
うに、上記色変換処理を、上記第1のカラー画像データ
が、上記記憶色対応データと判定されるものが含まれて
いて上記記憶色対応データに対して上記第2のカラー画
像データとして上記記憶色変換値が得られればよいこと
が予め決定している記憶色再現指定データである場合
に、上記記憶色再現指定データであることを認識するこ
とができるものについて上記記憶色再現指定データの上
記記憶色対応データに対して上記記憶色変換値を上記第
2のカラー画像データとして得るとともに、上記記憶色
対応データ以外の上記記憶色再現指定データに対して上
記忠実色変換値を上記第2のカラー画像データとして得
るように行うことを可能とする構成である。
【0159】それゆえ、一般に記憶色再現指定データで
あることが分かるものについては、記憶色対応データを
好ましい色である記憶色に変換することができるという
効果を奏する。
【0160】さらに本発明の画像処理方法は、以上のよ
うに、上記色変換処理を、上記第1のカラー画像データ
が上記第2のカラー画像データとして上記忠実色変換値
に固定された色変換値が得られればよいことが予め決定
している変換値固定データである場合に、上記変換値固
定データであることを認識することができるものについ
て上記変換値固定データの全てに対して、上記固定され
た色変換値を上記第2のカラー画像データとして得るよ
うに行うことを可能とする構成である。
【0161】それゆえ、強制的に忠実色再現のみを行う
ことができるという効果を奏する。
【0162】さらに本発明の画像処理方法は、以上のよ
うに、上記色変換処理を、上記原画像が少なくとも写真
を含む原稿である写真包含原稿であって上記写真包含原
稿の上記読み取り画像データに記憶色対応データと判定
されるものが含まれている場合には、上記写真包含原稿
の上記記憶色対応データに対して上記遷移色変換値を上
記再現画像データとして得て、上記原画像が文字および
線画の一方または両方からなる原稿である文字線画原稿
である場合には、上記文字線画原稿の上記読み取り画像
データに記憶色対応データと判定されるものが含まれて
いても上記文字線画原稿の上記記憶色対応データに対し
て上記忠実色変換値を上記再現画像データとして得るよ
うに行うことを可能とする構成である。
【0163】それゆえ、写真包含原稿の記憶色対応デー
タが記憶色に見えるように再現された方がよい確率が高
いことと、文字線画原稿の記憶色対応データが忠実色に
見えるように再現された方がよい確率が高いこととに略
合致した色変換処理を行うことができるという効果を奏
する。
【0164】さらに本発明の画像処理方法は、以上のよ
うに、上記色変換処理を、上記遷移色変換値をルックア
ップテーブル法により得るように行う構成である。
【0165】それゆえ、色変換処理を容易に行うことが
できるという効果を奏する。
【0166】さらに本発明の画像処理方法は、以上のよ
うに、上記色変換処理を、上記読み取り画像データに記
憶色対応データと判定されるものが含まれている場合
に、上記記憶色対応データに対して上記再現画像データ
を得るときに、上記色遷移領域内での上記忠実色変換値
と上記記憶色変換値とからの色遷移の度合いを変化させ
るパラメータに従って上記遷移色変換値を求めるように
行う構成である。
【0167】それゆえ、遷移色変換値を状況に応じて変
化させることができるという効果を奏する。
【0168】さらに本発明の画像処理方法は、以上のよ
うに、上記色変換処理を、上記第1のカラー画像データ
が上記記憶色対応データと判定されるものが含まれてい
て上記記憶色対応データに対して上記第2のカラー画像
データとして上記記憶色変換値が得られればよいことが
予め決定している記憶色再現指定データである場合に、
上記記憶色再現指定データであることを認識することが
できるものについて上記記憶色再現指定データの上記記
憶色対応データに対して上記記憶色変換値を上記第2の
カラー画像データとして得るとともに、上記パラメータ
を上記記憶色再現指定データの上記記憶色対応データ用
のものとすることによって上記第2のカラー画像データ
を得るように行うことを可能とする構成である。
【0169】それゆえ、遷移色で再現すべき画像につい
ても、記憶色で再現すべき画像についても同様の処理を
適用することができて色変換処理が簡便になるという効
果を奏する。
【0170】さらに本発明の画像処理方法は、以上のよ
うに、上記パラメータは、上記原画像が原稿である場合
に、原稿に含まれる予め定められた画像種別ごとに定め
られている構成である。
【0171】それゆえ、色遷移の度合いを画像種別ごと
に変化させることができるという効果を奏する。
【0172】さらに本発明の画像処理方法は、以上のよ
うに、上記パラメータが任意に設定可能である構成であ
る。
【0173】それゆえ、色遷移の度合いを自由に設定す
ることができ、所望の遷移色変換値を得ることができる
という効果を奏する。
【0174】また、本発明のプログラムは、前記いずれ
かの画像処理方法をコンピュータに実行させる構成であ
る。
【0175】それゆえ、前記の画像処理方法をコンピュ
ータが実行することができるので、該画像処理方法を汎
用的なものとすることができるという効果を奏する。
【0176】また、本発明の記録媒体は、前記プログラ
ムをコンピュータで読み取り可能に記録した構成であ
る。
【0177】それゆえ、前記プログラムを容易にコンピ
ュータに提供することができるという効果を奏する。
【0178】また、本発明の画像処理装置は、以上のよ
うに、上記色変換処理手段は、上記色変換処理を、上記
読み取り画像データに記憶色対応データと判定されるも
のが含まれている場合に、上記記憶色対応データに対し
て、上記原画像と略同じ色を表す再現画像を得るために
上記読み取り画像データを上記再現画像データに変換す
るための忠実色変換値と、上記読み取り画像データを記
憶色変換処理するための記憶色変換値とから所定の範囲
まで色遷移した領域であることを示す色遷移領域内にあ
る色変換値である遷移色変換値を上記再現画像データと
して得るとともに、上記記憶色対応データ以外の上記読
み取り画像データに対して上記忠実色変換値を上記再現
画像データとして得るように行う構成である。
【0179】それゆえ、再現画像と該原画像とを比較し
てもしなくても再現画像は自然に見える。
【0180】この結果、記憶色を割り当てることのでき
る視認物を原画像として読み取られ色変換処理を経て得
られる再現画像が、該原画像との比較の有無に関わらず
自然に見えるように色変換処理を行うことができるとい
う効果を奏する。
【0181】さらに、本発明の画像処理装置は、以上の
ように、上記色変換処理手段は、上記色変換処理を、上
記第1のカラー画像データが、上記記憶色対応データと
判定されるものが含まれていて上記記憶色対応データに
対して上記第2のカラー画像データとして上記記憶色変
換値が得られればよいことが予め決定している記憶色再
現指定データである場合に、上記記憶色再現指定データ
であることを認識することができるものについて上記記
憶色再現指定データの上記記憶色対応データに対して上
記記憶色変換値を上記第2のカラー画像データとして得
るとともに、上記記憶色対応データ以外の上記記憶色再
現指定データに対して上記忠実色変換値を上記第2のカ
ラー画像データとして得るように行うことが可能である
構成である。
【0182】それゆえ、一般に記憶色再現指定データで
あることが分かるものについては、記憶色対応データを
好ましい色である記憶色に変換することができるという
効果を奏する。
【0183】さらに、本発明の画像処理装置は、以上の
ように、上記色変換処理手段は、上記色変換処理を、上
記第1のカラー画像データが上記第2のカラー画像デー
タとして上記忠実色変換値に固定された色変換値が得ら
れればよいことが予め決定している変換値固定データで
ある場合に、上記変換値固定データであることを認識す
ることができるものについて上記変換値固定データの全
てに対して、上記固定された色変換値を上記第2のカラ
ー画像データとして得るように行うことが可能である構
成である。
【0184】それゆえ、強制的に忠実色再現のみを行う
ことができるという効果を奏する。
【0185】さらに、本発明の画像処理装置は、以上の
ように、上記色変換処理手段は、上記色変換処理を、上
記原画像が少なくとも写真を含む原稿である写真包含原
稿であって上記写真包含原稿の上記読み取り画像データ
に記憶色対応データと判定されるものが含まれている場
合には、上記写真包含原稿の上記記憶色対応データに対
して上記遷移色変換値を上記再現画像データとして得
て、上記原画像が文字および線画の一方または両方から
なる原稿である文字線画原稿である場合には、上記文字
線画原稿の上記読み取り画像データに記憶色対応データ
と判定されるものが含まれていても上記文字線画原稿の
上記記憶色対応データに対して上記忠実色変換値を上記
再現画像データとして得るように行うことが可能である
構成である。
【0186】それゆえ、写真包含原稿の記憶色対応デー
タが記憶色に見えるように再現された方がよい確率が高
いことと、文字線画原稿の記憶色対応データが忠実色に
見えるように再現された方がよい確率が高いこととに略
合致した色変換処理を行うことができるという効果を奏
する。
【0187】さらに、本発明の画像処理装置は、以上の
ように、上記色変換処理手段は、上記色変換処理を、上
記遷移色変換値をルックアップテーブル法により得るよ
うに行う構成である。
【0188】それゆえ、色変換処理を容易に行うことが
できるという効果を奏する。
【0189】さらに、本発明の画像処理装置は、以上の
ように、上記色変換処理手段は、上記色変換処理を、上
記読み取り画像データに記憶色対応データと判定される
ものが含まれている場合に、上記記憶色対応データに対
して上記再現画像データを得るときに、上記色遷移領域
内での上記忠実色変換値と上記記憶色変換値とからの色
遷移の度合いを変化させるパラメータに従って上記遷移
色変換値を求めるように行う構成である。
【0190】それゆえ、遷移色変換値を状況に応じて変
化させることができるという効果を奏する。
【0191】さらに、本発明の画像処理装置は、以上の
ように、上記色変換処理手段は、上記色変換処理を、上
記第1のカラー画像データが上記記憶色対応データと判
定されるものが含まれていて上記記憶色対応データに対
して上記第2のカラー画像データとして上記記憶色変換
値が得られればよいことが予め決定している記憶色再現
指定データである場合に、上記記憶色再現指定データで
あることを認識することができるものについて上記記憶
色再現指定データの上記記憶色対応データに対して上記
記憶色変換値を上記第2のカラー画像データとして得る
とともに、上記パラメータを上記記憶色再現指定データ
の上記記憶色対応データ用のものとすることによって上
記第2のカラー画像データを得るように行うことが可能
である構成である。
【0192】それゆえ、遷移色で再現すべき画像につい
ても、記憶色で再現すべき画像についても同様の処理を
適用することができて色変換処理が簡便になるという効
果を奏する。
【0193】さらに、本発明の画像処理装置は、以上の
ように、上記パラメータは、上記原画像が原稿である場
合に、原稿に含まれる予め定められた画像種別ごとに定
められている構成である。
【0194】それゆえ、色遷移の度合いを画像種別ごと
に変化させることができるという効果を奏する。
【0195】さらに、本発明の画像処理装置は、以上の
ように、上記パラメータが任意に設定可能である構成で
ある。
【0196】それゆえ、色遷移の度合いを自由に設定す
ることができ、所望の遷移色変換値を得ることができる
という効果を奏する。
【0197】また、本発明の画像形成装置は、前記いず
れかの画像処理装置を備えている構成である。
【0198】それゆえ、前記の画像処理装置による画像
処理結果に従って画像形成を行うことができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における第1実施例の色
変換部の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の色変換部による色変換処理を説明するフ
ローチャートである。
【図3】色遷移領域を説明するCMY空間図である。
【図4】本発明の一実施の形態における第2実施例の色
変換部の構成を示すブロック図である。
【図5】図4の色変換部による色変換処理を説明するフ
ローチャートである。
【図6】本発明の一実施の形態における第3実施例の色
変換部の構成を示すブロック図である。
【図7】図6の色変換部による色変換処理を説明するフ
ローチャートである。
【図8】本発明の一実施の形態における第4実施例の色
変換部による色変換処理を説明するフローチャートであ
る。
【図9】本発明の一実施の形態における第5実施例の色
変換部の構成を示すブロック図である。
【図10】図9の色変換部による色変換処理を説明する
フローチャートである。
【図11】図9の色変換部に比率を設定するための操作
パネルの構成を示す平面図である。
【図12】図9の色変換部に比率を設定するための操作
パネルの別の構成を示す平面図である。
【図13】本発明の一実施の形態における画像形成装置
の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の一実施の形態における画像形成装置
の別の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 カラー画像形成装置(画像形成装置) 3 カラー画像処理装置(画像処理装置) 10 色変換部(色変換処理手段) 10a〜10d色変換部(色変換処理手段) 21 カラー画像形成装置(画像形成装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 達哉 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CB01 CB08 CE17 CE18 CH01 CH07 CH11 CH18 DC25 5C077 MP08 PP32 PP33 PP37 PQ08 PQ12 PQ22 PQ23 TT06 5C079 HB01 HB03 HB12 LA02 LA31 MA01 MA04 MA11 NA06 PA02

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の表色系よりなる第1のカラー画像デ
    ータを第2の表色系よりなる第2のカラー画像データに
    変換し、上記第1のカラー画像データが視認物を原画像
    として読み取られて得られる読み取り画像データである
    場合に上記第2のカラー画像データを上記原画像の再現
    画像を形成するための再現画像データとする色変換処理
    を行う手順を含む画像処理方法において、 上記色変換処理を、上記読み取り画像データに記憶色対
    応データと判定されるものが含まれている場合に、上記
    記憶色対応データに対して、上記原画像と略同じ色を表
    す再現画像を得るために上記読み取り画像データを上記
    再現画像データに変換するための忠実色変換値と、上記
    読み取り画像データを記憶色変換処理するための記憶色
    変換値とから所定の範囲まで色遷移した領域であること
    を示す色遷移領域内にある色変換値である遷移色変換値
    を上記再現画像データとして得るとともに、上記記憶色
    対応データ以外の上記読み取り画像データに対して上記
    忠実色変換値を上記再現画像データとして得るように行
    うことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】上記色変換処理を、上記第1のカラー画像
    データが、上記記憶色対応データと判定されるものが含
    まれていて上記記憶色対応データに対して上記第2のカ
    ラー画像データとして上記記憶色変換値が得られればよ
    いことが予め決定している記憶色再現指定データである
    場合に、上記記憶色再現指定データであることを認識す
    ることができるものについて上記記憶色再現指定データ
    の上記記憶色対応データに対して上記記憶色変換値を上
    記第2のカラー画像データとして得るとともに、上記記
    憶色対応データ以外の上記記憶色再現指定データに対し
    て上記忠実色変換値を上記第2のカラー画像データとし
    て得るように行うことを可能とすることを特徴とする請
    求項1に記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】上記色変換処理を、上記第1のカラー画像
    データが上記第2のカラー画像データとして上記忠実色
    変換値に固定された色変換値が得られればよいことが予
    め決定している変換値固定データである場合に、上記変
    換値固定データであることを認識することができるもの
    について上記変換値固定データの全てに対して、上記固
    定された色変換値を上記第2のカラー画像データとして
    得るように行うことを可能とすることを特徴とする請求
    項1または2に記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】上記色変換処理を、上記原画像が少なくと
    も写真を含む原稿である写真包含原稿であって上記写真
    包含原稿の上記読み取り画像データに記憶色対応データ
    と判定されるものが含まれている場合には、上記写真包
    含原稿の上記記憶色対応データに対して上記遷移色変換
    値を上記再現画像データとして得て、上記原画像が文字
    および線画の一方または両方からなる原稿である文字線
    画原稿である場合には、上記文字線画原稿の上記読み取
    り画像データに記憶色対応データと判定されるものが含
    まれていても上記文字線画原稿の上記記憶色対応データ
    に対して上記忠実色変換値を上記再現画像データとして
    得るように行うことを可能とすることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかに記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】上記色変換処理を、上記遷移色変換値をル
    ックアップテーブル法により得るように行うことを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像処理方
    法。
  6. 【請求項6】上記色変換処理を、上記読み取り画像デー
    タに記憶色対応データと判定されるものが含まれている
    場合に、上記記憶色対応データに対して上記再現画像デ
    ータを得るときに、上記色遷移領域内での上記忠実色変
    換値と上記記憶色変換値とからの色遷移の度合いを変化
    させるパラメータに従って上記遷移色変換値を求めるよ
    うに行うことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    に記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】上記色変換処理を、上記第1のカラー画像
    データが上記記憶色対応データと判定されるものが含ま
    れていて上記記憶色対応データに対して上記第2のカラ
    ー画像データとして上記記憶色変換値が得られればよい
    ことが予め決定している記憶色再現指定データである場
    合に、上記記憶色再現指定データであることを認識する
    ことができるものについて上記記憶色再現指定データの
    上記記憶色対応データに対して上記記憶色変換値を上記
    第2のカラー画像データとして得るとともに、上記パラ
    メータを上記記憶色再現指定データの上記記憶色対応デ
    ータ用のものとすることによって上記第2のカラー画像
    データを得るように行うことを可能とすることを特徴と
    する請求項6に記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】上記パラメータは、上記原画像が原稿であ
    る場合に、原稿に含まれる予め定められた画像種別ごと
    に定められていることを特徴とする請求項6または7に
    記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】上記パラメータが任意に設定可能であるこ
    とを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の画
    像処理方法。
  10. 【請求項10】請求項1ないし9のいずれかに記載の画
    像処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とす
    るプログラム。
  11. 【請求項11】請求項10に記載のプログラムをコンピ
    ュータで読み取り可能に記録したことを特徴とする記録
    媒体。
  12. 【請求項12】第1の表色系よりなる第1のカラー画像
    データを第2の表色系よりなる第2のカラー画像データ
    に変換し、上記第1のカラー画像データが視認物を原画
    像として読み取られて得られる読み取り画像データであ
    る場合に上記第2のカラー画像データを上記原画像の再
    現画像を形成するための再現画像データとする色変換処
    理を行う色変換処理手段を備える画像処理装置におい
    て、 上記色変換処理手段は、上記色変換処理を、上記読み取
    り画像データに記憶色対応データと判定されるものが含
    まれている場合に、上記記憶色対応データに対して、上
    記原画像と略同じ色を表す再現画像を得るために上記読
    み取り画像データを上記再現画像データに変換するため
    の忠実色変換値と、上記読み取り画像データを記憶色変
    換処理するための記憶色変換値とから所定の範囲まで色
    遷移した領域であることを示す色遷移領域内にある色変
    換値である遷移色変換値を上記再現画像データとして得
    るとともに、上記記憶色対応データ以外の上記読み取り
    画像データに対して上記忠実色変換値を上記再現画像デ
    ータとして得るように行うことを特徴とする画像処理装
    置。
  13. 【請求項13】上記色変換処理手段は、上記色変換処理
    を、上記第1のカラー画像データが、上記記憶色対応デ
    ータと判定されるものが含まれていて上記記憶色対応デ
    ータに対して上記第2のカラー画像データとして上記記
    憶色変換値が得られればよいことが予め決定している記
    憶色再現指定データである場合に、上記記憶色再現指定
    データであることを認識することができるものについて
    上記記憶色再現指定データの上記記憶色対応データに対
    して上記記憶色変換値を上記第2のカラー画像データと
    して得るとともに、上記記憶色対応データ以外の上記記
    憶色再現指定データに対して上記忠実色変換値を上記第
    2のカラー画像データとして得るように行うことが可能
    であることを特徴とする請求項12に記載の画像処理装
    置。
  14. 【請求項14】上記色変換処理手段は、上記色変換処理
    を、上記第1のカラー画像データが上記第2のカラー画
    像データとして上記忠実色変換値に固定された色変換値
    が得られればよいことが予め決定している変換値固定デ
    ータである場合に、上記変換値固定データであることを
    認識することができるものについて上記変換値固定デー
    タの全てに対して、上記固定された色変換値を上記第2
    のカラー画像データとして得るように行うことが可能で
    あることを特徴とする請求項12または13に記載の画
    像処理装置。
  15. 【請求項15】上記色変換処理手段は、上記色変換処理
    を、上記原画像が少なくとも写真を含む原稿である写真
    包含原稿であって上記写真包含原稿の上記読み取り画像
    データに記憶色対応データと判定されるものが含まれて
    いる場合には、上記写真包含原稿の上記記憶色対応デー
    タに対して上記遷移色変換値を上記再現画像データとし
    て得て、上記原画像が文字および線画の一方または両方
    からなる原稿である文字線画原稿である場合には、上記
    文字線画原稿の上記読み取り画像データに記憶色対応デ
    ータと判定されるものが含まれていても上記文字線画原
    稿の上記記憶色対応データに対して上記忠実色変換値を
    上記再現画像データとして得るように行うことが可能で
    あることを特徴とする請求項12ないし14のいずれか
    に記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】上記色変換処理手段は、上記色変換処理
    を、上記遷移色変換値をルックアップテーブル法により
    得るように行うことを特徴とする請求項12ないし15
    のいずれかに記載の画像処理装置。
  17. 【請求項17】上記色変換処理手段は、上記色変換処理
    を、上記読み取り画像データに記憶色対応データと判定
    されるものが含まれている場合に、上記記憶色対応デー
    タに対して上記再現画像データを得るときに、上記色遷
    移領域内での上記忠実色変換値と上記記憶色変換値とか
    らの色遷移の度合いを変化させるパラメータに従って上
    記遷移色変換値を求めるように行うことを特徴とする請
    求項12ないし16のいずれかに記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】上記色変換処理手段は、上記色変換処理
    を、上記第1のカラー画像データが上記記憶色対応デー
    タと判定されるものが含まれていて上記記憶色対応デー
    タに対して上記第2のカラー画像データとして上記記憶
    色変換値が得られればよいことが予め決定している記憶
    色再現指定データである場合に、上記記憶色再現指定デ
    ータであることを認識することができるものについて上
    記記憶色再現指定データの上記記憶色対応データに対し
    て上記記憶色変換値を上記第2のカラー画像データとし
    て得るとともに、上記パラメータを上記記憶色再現指定
    データの上記記憶色対応データ用のものとすることによ
    って上記第2のカラー画像データを得るように行うこと
    が可能であることを特徴とする請求項17に記載の画像
    処理装置。
  19. 【請求項19】上記パラメータは、上記原画像が原稿で
    ある場合に、原稿に含まれる予め定められた画像種別ご
    とに定められていることを特徴とする請求項17または
    18に記載の画像処理装置。
  20. 【請求項20】上記パラメータが任意に設定可能である
    ことを特徴とする請求項17ないし19のいずれかに記
    載の画像処理装置。
  21. 【請求項21】請求項12ないし20のいずれかに記載
    の画像処理装置を備えていることを特徴とする画像形成
    装置。
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