JPH1051276A - リング発振回路 - Google Patents
リング発振回路Info
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- JPH1051276A JPH1051276A JP8204016A JP20401696A JPH1051276A JP H1051276 A JPH1051276 A JP H1051276A JP 8204016 A JP8204016 A JP 8204016A JP 20401696 A JP20401696 A JP 20401696A JP H1051276 A JPH1051276 A JP H1051276A
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Abstract
ング発振回路を得る。 【解決手段】 奇数段縦続接続されたインバータ111
〜112M+1の最終段の出力信号OUT1は、ANDゲー
ト12を介して、初段のインバータ111 にフィードバ
ックされて第1のリング発振回路10が構成される。ま
た、奇数段縦続接続されたインバータ211 〜212N+1
の最終段の出力信号OUT2は、ANDゲート22を介
して、初段のインバータ211 にフィードバックされて
第2のリング発振回路20が構成される。これら2つの
リング発振回路10,20のそれぞれの奇数段目のイン
バータ112m-1,212n-1の出力信号IS1,IS2
は、それぞれANDゲート22,12の第2の入力端子
に与えられる。これにより、第1及び第2のリング発振
回路10,20の出力は相互に干渉を受け、周波数変化
の大きな出力信号OUT1,OUT2が得られる。
Description
OS(以下、「CMOS」という)等のディジタル大規
模集積回路(Large Scale Integrated Circuit、以下、
「LSI」という)の論理ゲートで構成されるリング発
振回路、特に乱数発生等に使用して好適な周波数変動の
大きなリング発振回路に関するものである。
路を用いて、論理ゲートの出力側を入力側に直接帰還さ
せることにより、発振を行う回路であり、コンデンサや
抵抗等のアナログ素子を使用せず、論理ゲートと配線の
遅延時間によって、発振周波数が決定される簡易発振回
路である。図2は、従来のリング発振回路の構成を示す
回路図である。このリング発振回路は、縦続接続された
奇数個のインバータ1,2,…,Kを有しており、最終
段のインバータKの出力側が初段のインバータ1の入力
側に接続された構成になっている。そして、インバータ
Kの出力側に、このリング発振回路の出力信号OUTが
出力されるようになっている。
た信号を反転して出力する回路である。従って、例え
ば、電源電圧の印加等によってインバータ1の入力側に
“H”レベルの信号が与えられると、奇数段縦続接続さ
れた最終段のインバータKの出力側には、“L”レベル
の信号が出力される。この“L”レベルの信号がインバ
ータ1の入力信号として与えられるので、今度は、イン
バータKの出力側に、“H”レベルの信号が出力され
る。この様に、インバータKの出力側に出力される出力
信号OUTは、“L”レベルと“H”レベルが交互に変
化する。この変化の速度、即ち発振周波数は、リング状
に接続されたインバータ1〜Kのループの遅延時間によ
って決まるが、これらのインバータ1〜Kの回路定数は
温度や電源電圧等の変化によって影響を受けやすいの
で、リング発振回路の発振周波数は不安定なものとなっ
ている。リング発振回路の単純な回路構成と、発振周波
数の不安定性を利用して、このリング発振回路を、乱数
発生や雑音信号の発生に応用する場合がある。例えば、
乱数発生の場合、リング発振回路の出力パルスの数を一
定時間カウントし、そのカウント値を乱数として使用す
る。
リング発振回路では、次のような課題があった。乱数発
生においては、発振周波数が不安定なほど一様な乱数が
得られる。リング発振回路の周波数変動を大きくするた
めには、インバータの段数を大きくする必要がある。し
かし、インバータの段数を大きくすると発振周波数が低
下し、短時間に有効な乱数を得ることが困難になるとい
う課題があった。本発明は、前記従来技術が持っていた
課題を解決し、発振周波数を低下させずに周波数変動の
大きな出力信号が得られるリング発振回路を提供するも
のである。
め、本発明の内の第1の発明は、LSIの論理ゲート等
で構成されるリング発振回路において、2M+1(但
し、Mは正の整数)個の反転増幅器が縦続接続され、そ
の2m−1(但し、mはM以下の正の整数)段目の反転
増幅器から第1の中間信号を出力し、最終段の反転増幅
器から第1の発振信号を出力する第1の直列回路と、2
N+1(但し、Nは正の整数)個の反転増幅器が縦続接
続され、その2n−1(但し、nはN以下の正の整数)
段目の反転増幅器から第2の中間信号を出力し、最終段
の反転増幅器から第2の発振信号を出力する第2の直列
回路とを備えている。更に、このリング発振回路には、
前記第1の発振信号及び前記第2の中間信号を入力し、
該2つの信号の論理積または論理和をとり、その論理結
果を該第1の直列回路における初段の反転増幅器の入力
側に出力する第1の論理ゲートと、前記第2の発振信号
及び前記第1の中間信号を入力し、該2つの信号の論理
積または論理和をとり、その論理結果を該第2の直列回
路における初段の反転増幅器の入力側に出力する第2の
論理ゲートとが、設けられている。
論理ゲートを、発振モード制御用の第1の制御信号によ
り活性化され、前記第1の発振信号及び前記第2の中間
信号を入力し、該2つの信号の論理積または論理和をと
り、その論理結果を該第1の直列回路における初段の反
転増幅器の入力側に出力する構成にしている。更に、前
記第2の論理ゲートを、発振モード制御用の第2の制御
信号により活性化され、前記第2の発振信号及び前記第
1の中間信号を入力し、該2つの信号の論理積または論
理和をとり、その論理結果を該第2の直列回路における
初段の反転増幅器の入力側に出力する構成にしている。
第3の発明は、LSIの論理ゲート等で構成されるリン
グ発振回路において、それぞれ干渉信号を入力して中間
信号を出力する奇数組(但し、3組以上)の直列回路が
リング状に接続された第1のリング回路と、前記各直列
回路にそれぞれ接続され、前記中間信号を入力して前記
干渉信号を該直列回路に出力する複数個の第2のリング
回路とを備えている。
信号及び前記干渉信号を入力してそれら2つの信号の論
理積または論理和を出力する第1の論理ゲートと、前記
第1の論理ゲートの出力側に接続されて前記中間信号を
出力する奇数個縦続接続された第1の反転増幅器群と、
前記第1の反転増幅器群の出力側に接続されて後段の直
列回路に前記第1のリング信号を出力する偶数個(但
し、0個を含む)縦続接続された第2の反転増幅器群と
で構成している。また、前記各第2のリング回路は、第
2のリング信号及び前記中間信号を入力してそれら2つ
の信号の論理積または論理和を出力する第2の論理ゲー
トと、前記第2の論理ゲートの出力側に接続されて前記
干渉信号を前記第1の論理ゲートに出力する奇数個縦続
接続された第3の反転増幅器群と、前記第3の反転増幅
器群の出力側に接続されて前記第2のリング信号を前記
第2の論理ゲートに出力する偶数個(但し、0個を含
む)縦続接続された第4の反転増幅器群とで構成してい
る。
発振回路を構成したので、次のような作用が行われる。
縦続接続された奇数個の反転増幅器からなる第1の直列
回路の出力信号は、第1の論理ゲートを介して該第1の
直列回路の初段の反転増幅器の入力側にフィードバック
され、第1のリング発振回路が構成される。同様に第2
の直列回路と第2の論理ゲートによって、第2のリング
発振回路が構成される。更に、第1のリング発振回路か
らは第1の中間信号が出力され、この中間信号が第2の
リング発振回路の第2の論理ゲートの入力側に与えられ
る。また、第2のリング発振回路からは第2の中間信号
が出力され、この中間信号が第1のリング発振回路の第
1の論理ゲートの入力側に与えられる。このため、第1
のリング発振回路と第2のリング発振回路は、相互に干
渉を与えながら発振する。
第1及び第2の論理ゲートに対して、それぞれ発振モー
ド制御用の第1及び第2の制御信号が与えられるように
なっている。このため、外部信号によって第1及び第2
のリング発振回路の発振及び停止の制御が行われる。第
3の発明によれば、第1の論理ゲートと、奇数個縦続接
続された第1の反転増幅器群と、偶数個縦続接続された
第2の反転増幅器群とで構成された第1の直列回路を、
奇数個リング状に接続して第1のリング発振回路が構成
される。そして、この第1のリング発振回路に対して、
奇数個の第2のリング発振回路が第1の発明と同じよう
に相互に干渉を与えるように接続されている。これによ
り、第1のリング発振回路は、複数の第2のリング発振
回路との間で相互に干渉しながら発振する。
の回路図である。このリング発振回路は、第1のリング
発振部10及び第2のリング発振部20を有しており、
これらのリング発振部10,20は、LSIの論理ゲー
ト等で構成されている。第1のリング発振部10は、縦
続接続された奇数個の反転増幅器(例えば、CMOSイ
ンバータ)111 〜112M+1(但し、Mは正の整数)か
らなる第1の直列回路と、2入力ANDゲート12とで
構成されている。最終段のインバータ112M+1の出力側
は、ANDゲート12の入力端子Aに接続され、このA
NDゲート12の出力端子Dは、初段のインバータ11
1 の入力側に接続されている。第2のリング発振部20
は、縦続接続された奇数個のインバータ211 〜21
2N+1(但し、Nは正の整数)からなる第2の直列回路
と、2入力ANDゲート22とで構成されている。最終
段のインバータ212N+1の出力側は、ANDゲート22
の入力端子Aに接続され、このANDゲート22の出力
端子Dは、初段のインバータ211 の入力側に接続され
ている。
112M+1の内の奇数番目のインバータ112m-1の出力側
から第1の中間信号IS1が出力され、この中間信号I
S1が、ANDゲート22の入力端子Bに与えられてい
る。また、縦続接続されたインバータ211 〜212N+1
内の奇数番目のインバータ212n-1の出力側から第2の
中間信号IS2が出力され、この中間信号IS2が、A
NDゲート12の入力端子Bに与えられている。そし
て、インバータ112M+1及びインバータ212N+1の出力
側には、それぞれ第1、第2の発振信号(例えば、出力
信号)OUT1,OUT2が出力されるようになってい
る。次に、動作を説明する。ANDゲート12の入力端
子A,Bには、それぞれ出力信号OUT1、中間信号I
S2が与えられる。また、ANDゲート22の入力端子
A,Bには、それぞれ出力信号OUT2、中間信号IS
1が与えられる。
B、及び出力端子Dの信号の論理値をそれぞれ、
“U”,“V”,“W”とし、ANDゲート22の入力
端子A,B、及び出力端子Dの信号の論理値をそれぞ
れ、“X”,“Y”,“Z”とする。ANDゲート12
において、次の(1)式が成り立つ。 “W”=“U”・“V” ・・・(1) 但し、「・」:論理積 一方、ANDゲート12の出力信号“W”は、インバー
タ111 の入力側に与えられ、奇数段のインバータ11
1 〜112M+1によって反転出力されるので、次の(2)
式が成り立つ。 “U”=“W/” ・・・(2) 但し、「/」:反転 同様に、奇数段のインバータ211 〜212n-1により、
次の(3)式が成り立つ。 “V”=“Z/” ・・・(3) 従って、ANDゲート12では、(1)〜(3)式よ
り、次の(4)式が成り立つ。 “W”=“W/”・“Z/” ・・・(4) また、ANDゲート22では、次の(5)式が成り立っ
ている。 “Z”=“X”・“Y” ・・・(5) ANDゲート22の出力信号“Z”は、インバータ21
1 の入力側に与えられ、奇数段のインバータ211 〜2
12N+1によって反転出力されるので、次の(6)式が成
り立つ。 “X”=“Z/” ・・・(6) 同様に、奇数段のインバータ111 〜112m-1により、
次の(7)式が成り立つ。 “Y”=“W/” ・・・(7) 従って、ANDゲート22では、(5)〜(7)式よ
り、次の(8)式が成り立つ。 “Z”=“Z/”・“W/” ・・・(8) (4),(8)式で示されるように、ANDゲート1
2,22の出力信号の論理値“W”,“Z”は、それぞ
れ相互に干渉を与えながら発振が行われているいること
が分かる。
111 〜112M+1の内の偶数番目のインバータ112mの
出力側を、ANDゲート22の入力端子Bに接続し、縦
続接続されたインバータ211 〜212N+1の内の偶数番
目のインバータ212nの出力側を、ANDゲート12の
入力端子Bに接続したとする。ANDゲート12の入出
力信号の関係は、次の(9)式のようになる。 “W”=“U”・“V” =“W/”・“Z” ・・・(9) 同様に、ANDゲート22の入出力信号の関係は、次の
(10)式のようになる。 “Z”=“X“・“Y” =“Z/”・“W” ・・・(10) ここで、(9)式に(10)式を代入すると、次の(1
1)式が得られる。 “W”=“W/”・{“Z/”・“W”} =“W/”・“Z/”・“W” =“W/”・“W”・“Z/” ={“W/”・“W”}・“Z/” =“0”・“Z/”=“0” ・・・(11) (11)式を(10)式に代入すると、“Z”=“0”
となる。
号が“0”で固定し、発振が行われないことを意味す
る。この様に、本実施形態のリング発振回路は、次の
(i),(ii)のような利点がある。 (i) 2つのリング発振部10,20を有し、各リン
グ発振部10,20の奇数段目のインバータ112m-1,
212n-1の中間信号IS1,IS2が、ANDゲート1
2,22を介して相互に干渉を与えるため、発振周波数
の変動の大きな出力信号OUT1,OUT2を得ること
ができる。例えば、図1のリング発振部10,20のイ
ンバータ111 ,…,211 ,…を、それぞれ23段の
CMOSインバータで構成した回路の動作を、コンピュ
ータシミュレーションで解析した結果では、出力信号O
UT1,OUT2に、150kHz〜2.1MHzの周
波数に相当するパルス幅を有するパルスがランダムに変
化しながら出力されることが確認されている。 (ii) キャパシタンスや抵抗等のアナログ素子を使用
せずに、論理回路のみで構成されているので、ディジタ
ルLSI等への適用が容易である。
の回路図であり、図1中の要素と共通の要素には共通の
符号が付されている。この第2の実施形態のリング発振
回路は、図1のリング発振部10,20に代えて、これ
らのリング発振部10,20内の2入力ANDゲート1
2,22を、2入力ORゲート13,23に変更したリ
ング発振部10A,20Aを設けている。その他の回路
は図1と同一である。この図3のリング発振回路におけ
る動作の概略は次のとおりである。ここで、ORゲート
13の入力端子A,B、及び出力端子Dの信号の論理値
をそれぞれ、“U”,“V”,“W”とし、ORゲート
23の入力端子A,B、及び出力端子Dの信号の論理値
をそれぞれ、“X”,“Y”,“Z”とする。
(12)式が成り立つ。 “W”=“U”+“V”=“W/”+“Z/” “Z”=“X“+“Y”=“Z/”+“W/” ・・・(12) 但し、「+」:論理和 従って、次の(13)式が成り立つ。 “W”=“W/”+“{“Z/”+“W/”}/” =“W/”+“Z”・“W” “Z”=“Z/”+“{“W/”+“Z/”}/” =“Z/”+“Z”・“W” ・・・(13) (13)式で示されるように、ORゲート13,23の
出力信号の論理値“W”,“Z”は、それぞれ相互に干
渉を与えながら発振が行われているいることが分かる。
111 〜112M+1の内の偶数番目のインバータ112mの
出力側を、ORゲート23の入力端子Bに接続し、縦続
接続されたインバータ211 〜212N+1の内の偶数番目
のインバータ212nの出力側を、ORゲート13の入力
端子Bに接続したとする。ORゲート13,23の入出
力信号の関係は、次の(14)式のようになる。 “W”=“U”+“V”=“W/”+“Z” “Z”=“X“+“Y”=“Z/”+“W” ・・・(14) 従って、次の(15)式が成り立つ。 “W”=“W/”+“Z/”+“W” =“W/”+“W”+“Z/” =“1”+“Z/”=“1” “Z”=“Z/”+“W/”+“Z” =“Z/”+“Z”+“W/” =“1”+“W/”=“1” ・・・(15) これは、ORゲート13,23の出力信号が“1”で固
定し、発振が行われないことを意味する。この様に、第
2の実施形態のリング発振回路は、図1のリング発振回
路と同様に、2つのリング発振部10A,20Aが、O
Rゲート13,23を介して相互に干渉を与えながら発
振するため、発振周波数の変動の大きな出力信号OUT
1,OUT2を得ることができるという利点がある。ま
た、LSIの構成上、ORゲートを使用する方が都合の
良い場合に、適用することができる。
の回路図であり、図1中の要素と共通の要素には共通の
符号が付されている。この第3の実施形態のリング発振
回路では、図1のリング発振部10,20とは異なる構
成のリング発振部10B,20Bを有している。リング
発振部10Bは、図1と同様のインバータ111 〜11
2M+1からなる第1の直列回路と、図1とは異なる3入力
ANDゲート14とで構成されている。リング発振部2
0Bは、図1と同様のインバータ211 〜212N+1から
なる第2の直列回路と、図1とは異なる3入力ANDゲ
ート24とで構成されている。そして、ANDゲート1
4,24の入力端子Cには、それぞれ発振モード制御用
の制御信号CTRL1,CTRL2が与えられるように
なっている。その他の回路は、図1と同一である。
CTRL1,CTRL2と、その制御信号CTRL1,
CTRL2に対応するリング発振部10B,20Bの出
力の関係を示す図である。制御信号CTRL1,CTR
L2が、ともに“0”であれば、リング発振部10B,
20Bは、どちらも発振を停止する。制御信号CTRL
1が“0”、制御信号CTRL2が“1”であれば、リ
ング発振部10Bは発振を停止し、リング発振部20B
は単独で発振する。制御信号CTRL1が“1”、制御
信号CTRL2が“0”であれば、リング発振部10B
は単独で発振し、リング発振部20Bは発振を停止す
る。更に制御信号CTRL1,CTRL2が、ともに
“1”であれば、リング発振部10B,20Bは、図1
のリング発振回路と同様に相互に干渉して発振する。こ
の様に、第3の実施形態のリング発振回路は、3入力A
NDゲート14,24を有しているので、発振モードの
制御を行うことが可能になり、周波数変動量を切替える
ことができるという利点がある。
の回路図である。このリング発振回路は、第1のリング
回路(例えば、リング発振部)30と、3組の第2のリ
ング回路(例えば、リング発振部)40,50,60と
を備えている。リング発振部30は、3組の直列回路3
0A,30B,30Cがリング状に接続されて構成され
ている。直列回路30Aは、第1の論理ゲート(例え
ば、2入力ANDゲート)31Aと、奇数個のインバー
タを縦続接続した第1の反転増幅器群(例えば、奇数イ
ンバータ回路)32Aと、偶数個のインバータを縦続接
続した第2の反転増幅器群(例えば、偶数インバータ回
路)33Aとで構成されている。同様に、直列回路30
Bは、ANDゲート31Bと、奇数インバータ回路32
Bと、偶数インバータ回路33Bとで構成されている。
直列回路30Cは、ANDゲート31Cと、奇数インバ
ータ回路32Cと、偶数インバータ回路33Cとで構成
されている。
力側は、奇数インバータ回路32Aの入力側に接続され
ている。奇数インバータ回路32Aの出力側は、偶数イ
ンバータ回路33Aの入力側に接続されている。偶数イ
ンバータ回路33Aの出力側は、直列回路30BのAN
Dゲート31Bの第1の入力端子に接続されている。ま
た、直列回路30B,30Cの接続関係は、直列回路3
0Aと同様である。リング発振部40は、第2の論理ゲ
ート(例えば、2入力ANDゲート)41と、奇数個の
インバータを縦続接続した第3の反転増幅器群(例え
ば、奇数インバータ回路)42と、偶数個のインバータ
を縦続接続した第4の反転増幅器群(例えば、偶数イン
バータ回路)43とで、構成されている。ANDゲート
41の第1の入力端子には、直列回路30Aの奇数イン
バータ回路32Aの出力側が接続され、このANDゲー
ト41の出力側には、奇数インバータ回路42の入力側
が接続されている。奇数インバータ回路42の出力側
は、前記直列回路30AにおけるANDゲート31Aの
第2の入力端子と、偶数インバータ回路43の入力側と
に、共通接続されている。そして、偶数インバータ回路
43の出力側は、ANDゲート41の第2の入力端子に
接続されている。
グ発振部40と同様の構成であり、このリング発振部4
0と同様の状態で、リング発振部30の直列回路30
B,30Cに、それぞれ接続されている。そして、リン
グ発振部30の偶数インバータ回路33Cの出力側か
ら、このリング発振回路の出力信号OUTが出力される
ようになっている。この第4の実施形態のリング発振回
路の動作は、複数のリング発振部(例えば、リング発振
部30,40)が相互に干渉して発振するという点で
は、図1のリング発振回路の動作とほぼ同様である。但
し、第1のリング回路(即ち、リング発振部30)に接
続される第2のリング回路(即ち、リング発振部40,
50,60)が3個有るので、図1のリング発振回路よ
りも更に周波数変動の大きな出力信号OUTを得ること
ができるという利点がある。なお、本発明は、上記実施
形態に限定されず、種々の変形が可能である。この変形
例としては、例えば、次の(a)〜(e)のようなもの
がある。
11 ,…,211 ,…を用いているが、インバータに限
らず、入力信号を反転して出力するNOR,NAND等
の能動回路であれば、どの様な回路を用いても同様に構
成することができる。 (b) 図4のリング発振回路では、3入力ANDゲー
ト14,24を使用しているが、3入力ORゲートを使
用しても同様の機能を有するリング発振回路を構成する
ことができる。その場合、制御信号CTRL1,CTR
L2の値とリング発振部10A,20Aの出力の関係は
図5とは異なる。 (c) 図6のリング発振回路は、3組のリング発振部
40,50,60を備えているが、任意の奇数個のリン
グ発振部40,…を設けることが可能である。多数のリ
ング発振部40,…を設けることにより、更に周波数変
化の大きなリング発振回路を構成することができる。 (d) 図1、図3、図4及び図6では、出力信号OU
Tを特定のインバータ11の出力側から取り出すように
なっているが、この出力信号OUTは、リングを構成す
るどの回路素子の出力側から取り出しても、同様の出力
信号を得ることができる。 (e) 本発明のリング発振回路の応用例として乱数発
生について説明したが、ゲーム機や暗号装置での乱数発
生のほかに、出力信号をアナログ量に変換することによ
り広帯域のノイズ発生器等として応用することができ
る。
によれば、第1の直列回路及び第1の論理ゲートで構成
される第1のリング発振回路と、第2の直列回路及び第
2の論理ゲートで構成される第2のリング発振回路と
が、第1及び第2の論理ゲートを介して相互に干渉する
ように中間信号を相手側に出力している。このため、周
波数変化の大きな発振信号を得ることが可能になる。第
2の発明によれば、第1の発明における第1及び第2の
論理ゲートに対して、それぞれ発振モード制御用の制御
信号が与えられるようになっている。このため、リング
発振回路の発振及び停止の制御が可能になる。第3の発
明によれば、第1のリング発振回路に対して、奇数個
(3個以上)の第2のリング発振回路が相互に干渉を与
えるように接続されている。このため、第1の発明に比
べて更に周波数変化の大きな発振信号を得ることが可能
になる。
の回路図である。
の回路図である。
の回路図である。
の関係を示す図である。
の回路図である。
40,50,60 リング
発振部 111 ,112 ,…,211 ,212 ,…
インバータ 12,14,22,24,31A,31B,31C
ANDゲート 13,23
ORゲート 30A,30B,30C
直列回路 32A,32B,32C
奇数インバータ回路 33A,33B,33C
偶数インバータ回路
Claims (3)
- 【請求項1】 2M+1(但し、Mは正の整数)個の反
転増幅器が縦続接続され、その2m−1(但し、mはM
以下の正の整数)段目の反転増幅器から第1の中間信号
を出力し、最終段の反転増幅器から第1の発振信号を出
力する第1の直列回路と、 2N+1(但し、Nは正の整数)個の反転増幅器が縦続
接続され、その2n−1(但し、nはN以下の正の整
数)段目の反転増幅器から第2の中間信号を出力し、最
終段の反転増幅器から第2の発振信号を出力する第2の
直列回路と、 前記第1の発振信号及び前記第2の中間信号を入力し、
該2つの信号の論理積または論理和をとり、その論理結
果を該第1の直列回路における初段の反転増幅器の入力
側に出力する第1の論理ゲートと、 前記第2の発振信号及び前記第1の中間信号を入力し、
該2つの信号の論理積または論理和をとり、その論理結
果を該第2の直列回路における初段の反転増幅器の入力
側に出力する第2の論理ゲートとを、 備えたことを特徴とするリング発振回路。 - 【請求項2】 前記第1の論理ゲートは、発振モード制
御用の第1の制御信号により活性化され、前記第1の発
振信号及び前記第2の中間信号を入力し、該2つの信号
の論理積または論理和をとり、その論理結果を該第1の
直列回路における初段の反転増幅器の入力側に出力する
構成にし、 前記第2の論理ゲートは、発振モード制御用の第2の制
御信号により活性化され、前記第2の発振信号及び前記
第1の中間信号を入力し、該2つの信号の論理積または
論理和をとり、その論理結果を該第2の直列回路におけ
る初段の反転増幅器の入力側に出力する構成にしたこと
を特徴とする請求項1記載のリング発振回路。 - 【請求項3】 それぞれ干渉信号を入力して中間信号を
出力する奇数組(但し、3組以上)の直列回路がリング
状に接続された第1のリング回路と、 前記各直列回路にそれぞれ接続され、前記中間信号を入
力して前記干渉信号を該直列回路に出力する複数個の第
2のリング回路とを備え、 前記各直列回路は、第1のリング信号及び前記干渉信号
を入力してそれら2つの信号の論理積または論理和を出
力する第1の論理ゲートと、前記第1の論理ゲートの出
力側に接続されて前記中間信号を出力する奇数個縦続接
続された第1の反転増幅器群と、前記第1の反転増幅器
群の出力側に接続されて後段の直列回路に前記第1のリ
ング信号を出力する偶数個(但し、0個を含む)縦続接
続された第2の反転増幅器群とで構成し、 前記各第2のリング回路は、第2のリング信号及び前記
中間信号を入力してそれら2つの信号の論理積または論
理和を出力する第2の論理ゲートと、前記第2の論理ゲ
ートの出力側に接続されて前記干渉信号を前記第1の論
理ゲートに出力する奇数個縦続接続された第3の反転増
幅器群と、前記第3の反転増幅器群の出力側に接続され
て前記第2のリング信号を前記第2の論理ゲートに出力
する偶数個(但し、0個を含む)縦続接続された第4の
反転増幅器群とで構成したことを特徴とするリング発振
回路。
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