JPH10511908A - 自動車の反射型の抑制装置と抑制素子としてのエア・バッグ・モジュール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 事故とその重大性を示す信号を発生させ、また中央電子的ユニット２０を備える構造上の装置を任意に形成する少くとも１つの衝突センサ１０と１０′を備える自動車用の反射型の抑制装置が記述されている。この中で前記衝突センサからの信号が演算される。さらにこの装置は多数の抑制部材、例えばエア・バッグ３０とベルト牽引装置４０と、位置およびチャイルド・シート認識センサ５０と、着座センサ６０および車のシート１席当り１つのべルト位置センサを備え、これらに配置されて車両用シート７０のそれぞれの実際の使用状態を認識させる。本装置の融通性は１つの解決策により前記個々の抑制部材が内容信号を事故発生の場合、反応させる中央電子的ユニット２０から受信し、それにより前記個々の抑制部材３０、４０がその反応信号自体を、それに配置されたプロセッサで、どのような示された場合にでも、それに配置された前記センサと衝突センサの信号の関数として計算する。

Description

【発明の詳細な説明】 自動車の反射型の抑制装置と抑制素子としてのエア・バッグ・モジュール 本発明は自動車で使用される反射型の抑制装置、ならびに抑制部材としても前 記反射型の抑制装置に好んで使用されているエア・バッグ・モジュールにも関す るものである。 自動車の反射型の抑制装置は、実際問題として長期間多数の構造様式で用いら れてきた。このような抑制装置の抑制部材がエア・バッグ、したがってガス嚢で あって、事故の場合、衝撃によって前方に投げ出されるドライバー乃至乗客の胴 体を掴えるため１秒の何分の１かで充満させる必要がある。エア・バッグを備え るこのような抑制装置は、いわゆる衝突センサを利用可能に備え、事故の際に適 当な信号を発生し、その後該信号は演算電子的ユニットによりさらに処理される 。衝突センサは通常遅れ測定装置であって、すなわち基本的には事故の場合、標 準的な道路交通中に自動車の標準制動のかかっている時よりも負の加速度が強い ものである。特にこの負の加速度値が特定の設定値を超えた場合、前記演算電子 的ユニットがこれを事故が発生したものと解釈し、その際に、抑制部材にトリガ を引かせる指示信号が発せられる。この指示信号は、例えばチャージが点火され 、その際にその爆発ガスがガス嚢を充満させる。他の可能性は活性器が適当な信 号を受けてから、加圧貯蔵されたガスをガス嚢内に膨張させて入れることである 。 抑制装置の他の周知の抑制部材は、いわゆるベルト牽引装置で、よって安全ベ ルトを事故の場合に、人を破壊された車両の車両用シートに一層しっかりと保持 するために安全ベルトを締付ける装置を備える。 すべての周知の装置に共通しているのは、抑制部材の反応が古典的あるいは原 理的装置により起こることで、すなわち部材が、衝突センサにより事故の状態を 認識した後、唯一の所定な方法で反応することである。したがって、エア・バッ グが膨張して、ベルト牽引器がベルトを締付けるだけのことで、いかにもさらな る条件が充足されているかどうかとは全く無関係である。しかしながら、それは 正しくこのことであって、実際面では種々の問題に繋がる。ここでは、例えば致 命的な事件は、いわゆるリボート（ｒｅｂｏａｒｄ）チャイルド・シートが乗客 用シートの上に置かれて、安全ベルトで締付けられたかどうかの前記二者択一の 原理のため起こり得るのだと言っておこう。事故の場合、乗客のエア・バッグの 膨張がシートに座っているかあるいは横になっている子供にとっては致命的な危 険を意味することになりかねない。抑制部材、例えばエア・バッグの標準的反応 が、体重の異にするか、あるいは体の輪郭を異にする人にとっては一律に最適条 件であり得ない。伝統的な装置と部材はこのようにして融通性がなく、周知の装 置の重大な欠点が見られる。 反射型の抑制装置は特許文献、例えば米国特許第５，４１３，３７８号ならび にドイツ連邦共和国特許第４１ １２ ５７９号に述べられている。これらすベ ての装置は衝突の認識、信号の準備や伝達の仕事を行うものと考えられる中央制 御装置を備えている。それにもかかわらず、この装置それ自体が衝撃により損傷 を受けた場合、前記抑制装置が完全に故障して自動車占有者にとっては非常に重 大な問題を生ずる。ドイツ連邦共和国特許第３８ １１ ２１７号による安全装 置に任せる以外方法がない。 事実、偏心化様式で回路網の一部を形成する一連のセンサを配置することが１ ９９２年スプリンガー．パブリッシング社版のＷ．ヘイワン（Ｈｅｙｗａｎｇ） のＤＥ−Ｚ「センサーテクノロジー（Ｓｅｎｓｏｒ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ）」 から公知である。それにもかかわらず、それだけは自動車内に車両の占有者の安 全を保証する反射型の抑制装置の特別の要求条件に関し、すなわち中央制御装置 が前述の出版物に述べられているように配設される限り十分ではない。 このような技術的背景に対して、ここで本発明の改善策、すなわち事故の場合 に状況が関わる仕方で柔軟性をもって反応できる自動車の反射型の抑制装置を発 明することが目的である。さらにこのような装置で使用できる部材が提案されね ばならない。 本発明は、事故とその厳しさを示す信号を発生する少くとも１つのセンサを備 え、また先に述べた中央電子的ユニットを備える構造上の装置を任意に形成する 抑制装置から出発する。この装置では、信号は衝突センサで数値が求められる。 この装置は多数の抑制部材、例えばエア・バッグもしくはベルト牽引装置、なら びにこれに少くとも１つ、なるべくなら車両用シート全部の問題となる実際の使 用状態の認識上割当てられた位置、チャイルド・シートの認識および実際の着座 状態センサも備えている。さらに少くとも１つの、いわゆるベルト位置センサが １シート当り１つ配設されて、ベルトが装着されているか否かを判定する。 本発明の基礎をなす目的は、請求の範囲の請求項１による抑制装置により達成 される。この装置はその要旨で従来技術での装置と同様の装置から出発する。も ちろん現在では中央電子的ユニットはすべての抑制部材のすべての計算を行うプ ロセッサを備えていない。さらに、いわゆる着座センサが設けられ、それにより 各車両用シートに着座する人の体重を、例えば体重測定により測定し、それをさ らなるパラメーターとして最適反応指示信号の計算に受け入れることができる。 この提案による本発明の目的は、各抑制部材が事故の場合、中央電子的ユニッ トからコンテント信号を受信して反応し、それにより前記各抑制部材がその反応 信号をどのような示された事例においても割当てられたプロセッサで、代入され た位置およびチャイルド・シートの認識と着座センサ、ベルト位置センサならび に衝突センサからの信号の関数として計算する。 このようにして、中央電子的ユニットは事故の場合、信号を各抑制部材に単に 発生するだけで、その設計機能を果たす。この場合、相対的に複雑なデータ電信 は各抑制部材には伝送されないで、単に反応を指示するだけである。その後の各 抑制部材の反応の現れ方が部材それぞれにより事前に、その検知技術によって判 定される各シートそれ自体の実際使用状態に基いて測定されるべきである。起り 得る反応が最初の実施例の反応に対応する。 この提案により中央電子的ユニットが、事故の場合、高価につくデータ電信の 形の個々の反応指示信号の相対的に複雑な計算から解放される。自動車の電子的 ユニットが事故の場合に達成する必要のあるものを考えた場合、特定の状況の下 、詳しくは抑制装置の中央電子的ユニットが、抑制装置を個々の仕方で反応させ るために信号を単純に生成させる必要があるという事実から寿命を決定するよう な利点が結果として生じ得る。さらに中央電子的ユニットは、事故の場合には損 傷から保護されない。この中央電子的ユニットが相対的に単純な信号を発して反 応させる公算はもちろんこの関連では、それでも電子工学ユニットがすべての抑 制 部材の個々の反応指示信号を発生して記憶から呼戻させることができる公算より も基本的に大きい。この趣旨で、本発明に関連して、特別に費用のかかるハード ウエア、すなわち各抑制部材に必要なプロセッサの偏心配置により一層確実な安 全性が達成される。 前記中央電子的ユニットがブス線全長に亘って個々の抑制部材と連絡した状態 にある。これは適当なデータ伝送インタフェース上で起こり得る。 個々の抑制部材のブス線での中央電子的ユニットとの接続の利点は、電磁的適 合性（ＥＭＣ）が個別接続方式と比較して明らかに増えている。本発明による偏 心モジュール構成の抑制装置は適当な方法によるブス線構造を可能にし、それに よって装置の安全性が再度増大する。個別結線方式を用いると、抑制装置の部分 ではない隣接電線路からの妨害作用力が発生して、そのため特定の状況下にあっ ては、個々の部材の誤反応が起こり得る。 本発明の基礎をなす目的のさらなる実施態様、すなわち本発明の抑制装置での 使用に適したエア・バッグ・モジュールの発明は亜永久の範囲の請求項３による エア・バッグ・モジュールにより達成される。モジュールが本質的にそれ自体公 知の多段式ガス発生器と単室もしくは多室ガス嚢を利用可能に備えるとの前提か ら生まれる。前記多段式ガス発生器は適当なトリガによって様々な量のガスを必 要に応じて様々なガス圧で１つのガス嚢に引込むことができる。多室ガス嚢はそ れなりに同じように周知である。様々な数のガス嚢の室が膨張するとここでは膨 張量を適応させるのに役立つ。 本発明のエア・バッグ・モジュールはそれ自体の電子的演算ユニットを利用可 能に備え、センサ、例えば既に述べた、位置およびチャイルド・シートの認識お よび着座センサ、ならびにベルト位置センサからの信号を各自動車用シートの実 際使用状態に関して演算する。したがって外部から供給されたトリガ信号、例え ば中央電子的ユニットにより発生せられて反応する内容信号はガス発生器を車両 用シートの実際使用状態と、必要に応じて衝突センサとの関数として２つ以上の ガス嚢の室に状況によってガスを充満させるように作動させる。ここで、衝突セ ンサからの信号も事故の重大性を符号化して包含していること再度想起されるべ きである。この方法で、エア・バッグ・モジュールは問題の車両シートの使用に 対し測定されたそれぞれの実際値の関数として、また事故の重大性の関数として 最適の方法で反応させることができる。したがってモジュールは、例えばガス発 生器がガス嚢の全室を、相対的に大きい体格の人が車両シートに着座しているこ とが前もって判定された場合、全圧で膨張させるような方法でセットされる。例 えば、リボード・チャイルド・シートが乗客用シート上に設定され安全ベルトで 固定された場合、そこで事故発生の当初にスケッチされた危険の状況の発生を許 さないために相対的におだやかなものとして検知される事故に関連してガス嚢が 全く膨張しないであろうということが、ベルトの引出し量（極めて長い）と、判 定体重（比較的に軽い）を基礎として、また両信号を関係させることを基礎とし て確率される。 本発明のエア・バッグ・モジュールは、ドライバー側あるいは乗客側に立って のエア・バッグとしての使用されることに限定されない。それは後部座席や側面 エア・バッグにも用いることができる。 モジュールのセンサ技術はさらに、温度を記録して、電子的演算ユニットに送 られる対応する信号を準備する温度センサをガス発生器の上に設置して有利に補 完できる。この方策の理由は、ガス発生器が極めて温度依存性、すなわち最後の 分析で、ガス嚢が膨張させられるガス圧が極めて高い割合で外部温度に左右され ることである。比較的低い温度で、圧力に相対的に微圧であるが、高温では極め て高圧になる。本発明のエア・バッグ・モジュールはこれに対し、詳述すれば、 例えば低温では、室が高温で他のパラメーターの下で変らぬ場合よりも多数が膨 張させられるという点で補償の手段を与えることができる。 最後に、モジュールが、有利な改善によりチャイルドシート認識センサからの 肯定信号を用いてモジュールを不活性化の引金を引かせる特別の指示器を備える ことになる。センサがチャイルド・シートを認識したことを意味する肯定信号を 用いることにより、事故もしくはエア・バッグの思いがけない膨張のための子供 に対する危険がモジュールの機能障害に対して起ることを自動車のドライバーに 伝達できる。始めにチャイルド・シートが乗客シート内で認識される時、どんな 度合の事故の重大性でエア・バッグが膨張させられるのかは安全性の様々な見解 により決定される。 本発明は実施例として単一添付図面に基き一層詳細に説明される。これは先行 技術と比較してさらに複合化された抑制装置を備える自動車の概略図である。 本発明では、前部に取付けられた衝突センサ１０がここでは特別の衝突センサ １０′と共に配設される。これらが本発明ではその自由になる内部プロセッサも 備えない中央電子的ユニットにその信号を転送する。それどころか、各抑制部材 、例えばエア・バッグ３０ならびにベルト牽引器４０はそれ自体のプロセッサを 配置している。偏心配置されたプロセッサ（図示せず）は、位置ならびに各シー ト７０に配置された着座センサ６０のほかに配置された位置およびチャイルド・ シート認識センサ５０から受信する信号を処理する。 前記着座センサ６０は、例えば各車両用シートに着座している人の体重が、そ の後、エア・バッグ３０とベルト牽引器４０の計算のパラメータとして偏心配置 されたプロセッサに受け入れられるために測定されるとする原理に応じて作動す る。 本発明では、すべての抑制部材（エア・バッグ３０、ベルト牽引器４０）は概 略図で示されたデータ・インターフェース９０全体を介してブス線８０により中 央電子的ユニット２０と接続される。これは、既に最初に述べたように、個別ケ ーブル配線とは対照的に比較的に安価な装置費の利点をもつが、しかしながら主 として外部の他の電気系統からの妨害作用に関して増大する電磁的適合性（ＥＭ Ｃ）という利点、あるいは個別ケーブル有線に関して、隣接ケーブルで起るデー タ電信の妨害作用を大規模に排除できる利点を有する。 偏心配置された抑制部材にあっては、最適反応信号はこのようにして、自動車 シートの実際の使用状況により計算し、また必要ならこれを記憶する。事故の場 合、衝突センサ１０と１０′がこの状況を信号で送り、さらに中央電子的ユニッ トが抑制部材をデータ・ブス線８０を介して一般信号で活性化させ、したがって 各抑制部材に対しては個別に調整されない。この活性化信号は指示信号に対応し て直ちに反応する。この信号の受信後、各抑制部材４０と５０は好ましくは事前 に計算された最適反応に向けて選択的に引金を引かせる。事実オンライン計算も 想像できることであって、これはもちろん反応時間を延ばすことにもなる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．事故とその重大性を指示する信号を発生しかつ該信号を演算する中央電子 的ユニット（２０）を有する構造的なユニットを形成する少くとも１つの衝突セ ンサ（１０、１０′）と、エア・バッグおよびベルト牽引器（４０）のような多 数の抑制部材と、位置およびチャイルド・シート認識（５０）と、これらに対応 させられて少くとも１つの車両用シート（７０）の実際使用状態を認識する着座 センサ（６０）と、ベルト装着の有無を裁定する車両用シート（７０）１つ当り １つのベルト位置センサとを有する反射型の抑制装置において、前記個々の抑制 部材が中央電子的ユニット（２０）からのコンテント信号を事故の場合受信して 反応して、前記個々の抑制部材（３０、４０）がその反応信号それ自体をそれら にそれぞれ配置されたプロセッサで、前記位置およびチャイルド・シート認識と 着座センサ、ベルト位置センサならびにそれらにいつでも配置された衝突センサ からの信号の関数として計算することを特徴とする反射型の抑制装置。 ２．前記中央電子的ユニット（２０）が前記個々の抑制部材（３０、４０）を ブス線（８０）を通して電気的に接続した状態にあることを特徴とする請求項１ 記載の反射型の抑制装置。 ３．多段式ガス発生器と単室もしくは多室ガス嚢を備える請求項１もしくは２ 記載の偏心構造部材を備える反射型の抑制装置における抑制部材（３０）として 使用する反射型の抑制装置の素子としてのエア・バッグ・モジュールにおいて、 位置およびチャイルド・シート認識と着座センサ（５０、６０）ならびにベルト 位置センサのようなセンサからの信号が各シートの実際の使用状態に関して演算 されるそれ自体の電子演算ユニットを有し、外部からトリガ信号が導入されるに 際しガス発生器は車両のシートの測定された実際の使用状態の関数として、状況 によって１つ以上のガス嚢室がガスで充満されるように活性化させることを特徴 とするエア・バッグ・モジュール。 ４．前記ガス発生器に、その温度を記録し、前記電子的演算ユニットに送られ る対応する信号を準備する追加のセンサが配設されることを特徴とする請求項３ 記載のエア・バッグ・モジュール。 ５．前記チャイルド・シート認識センサからの肯定信号を受けた際に前記モジ ュールの不活性化を信号する追加の指示計を備えることを特徴とする請求項３も しくは４記載のエア・バッグ・モジュール。