JP3640143B2 - 乗員保護装置 - Google Patents

乗員保護装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3640143B2
JP3640143B2 JP36967598A JP36967598A JP3640143B2 JP 3640143 B2 JP3640143 B2 JP 3640143B2 JP 36967598 A JP36967598 A JP 36967598A JP 36967598 A JP36967598 A JP 36967598A JP 3640143 B2 JP3640143 B2 JP 3640143B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
slave
communication
unit
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP36967598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000190808A (ja
Inventor
賢二 池上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP36967598A priority Critical patent/JP3640143B2/ja
Priority to US09/467,911 priority patent/US6345220B1/en
Priority to DE19963267A priority patent/DE19963267C2/de
Publication of JP2000190808A publication Critical patent/JP2000190808A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3640143B2 publication Critical patent/JP3640143B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/015Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting the presence or position of passengers, passenger seats or child seats, and the related safety parameters therefor, e.g. speed or timing of airbag inflation in relation to occupant position or seat belt use
    • B60R21/01512Passenger detection systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/015Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting the presence or position of passengers, passenger seats or child seats, and the related safety parameters therefor, e.g. speed or timing of airbag inflation in relation to occupant position or seat belt use
    • B60R21/01556Child-seat detection systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R2021/0104Communication circuits for data transmission
    • B60R2021/01047Architecture
    • B60R2021/01054Bus
    • B60R2021/01068Bus between different sensors and airbag control unit
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R2021/0104Communication circuits for data transmission
    • B60R2021/01102Transmission method
    • B60R2021/01115Transmission method specific data frames

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエアバッグやシートベルトプリテンショナーなどの乗員保護装置に関し、特に、情報の通信方法を改善するものである。
【0002】
【従来の技術】
衝突時の乗員の状態を検出してエアバッグの展開条件を決定するようにした乗員保護装置が知られている(例えば、特開平10−175503号公報参照)。
この種の装置では、荷重センサーや位置センサーから乗員の着座の有無、着座位置、チャイルドシートの有無などの情報を収集し、それらの情報を総合的に判断してエアバッグ展開時の圧力を調節している。例えば、助手席に乗員がいないか、あるいはチャイルドシートが設置されている場合には、エアバッグを非展開とする。また、衝突直後の乗員が車両前方に前のめりになっている場合や、シートベルトが装着されている場合には、展開圧力を小さくしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、運転席や助手席に設置した複数の端末ユニットから情報を収集する場合に、乗員の着座の有無やチャイルドシートの有無などの情報は衝突前後で変化するような内容のものではないから、比較的長い周期で収集しても問題はない。これに対し、乗員の着座位置などの情報は絶えず変化するものであり、特に衝突前後で大きく変化するから、優先度が高く短い周期で収集しなければならない情報である。
【0004】
そこで、通常は比較的長い通信周期ですべての端末ユニットと通信を行い、衝突を検知したら短い通信周期で優先度の高い端末ユニットとのみ通信を行うように、通信相手と通信周期を切り替える通信方法が考えられるが、衝突時に確実に切り替わらないとエアバッグ展開圧力の決定に必要な衝突直後の乗員の位置情報が得られないという事態が発生し、どこで切り替えるかを決定するのが難しい。
【0005】
本発明の目的は、複数の端末ユニットとの通信方法を衝突前後で切り替えることなく、情報の優先度に応じた最適な周期で端末ユニットから乗員保護装置の作動条件を決定するための情報を収集することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
一実施の形態の構成を示す図1および図2に対応づけて本発明を説明すると、
(1) 請求項1の発明は、単一の通信線13を介してすべての端末ユニット1〜5へ所定の周期で同時に情報送信要求を行い、乗員および積載物に関する複数の情報を収集して乗員保護装置11,12の作動条件を決定し、乗員保護装置11,12の作動を制御する中央制御ユニット10を備えた乗員保護装置であって、中央制御ユニット10は、短い周期で収集しなければならない情報(第1種類の情報)を有する端末ユニット1,2からは所定の周期ごとに毎回情報収集を行い、第1種類の情報よりも長い周期で収集してもよい情報(第2種類の情報)を有する端末ユニット3〜5からは所定の周期ごとに交互に情報収集を行う。
(2) 請求項2の乗員保護装置は、中央制御ユニット10は、第1種類の情報を有する端末ユニット1,2からは所定の周期ごとに複数回情報収集を行うようにしたものである。
(3) 請求項3の乗員保護装置は、乗員保護装置はエアバッグであり、第1種類の情報には乗員の位置情報が含まれ、中央制御ユニット10によって、乗員の位置情報に基づいてエアバッグ11,12展開時の圧力や速度を決定するようにしたものである。
(4) 請求項4の乗員保護装置は、乗員保護装置はエアバッグであり、第2種類の情報には乗員の着座の有無、シートベルト装着の有無、チャイルドシートの有無の情報が含まれ、中央制御ユニット10によって、これらの情報に基づいてエアバッグの展開または非展開を決定するようにしたものである。
【0007】
上述した課題を解決するための手段の項では、説明を分かりやすくするために一実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が一実施の形態に限定されるものではない。
【0008】
【発明の効果】
(1) 請求項1の発明によれば、衝突を検知して通信相手および通信周期を変えることなく、短い周期で収集しなければならない第1種類の情報を短い周期で、第1種類の情報よりも長い周期で収集してもよい情報(第2種類の情報)を長い周期で、情報の優先度に応じた最適な周期で合理的に種々の情報を収集することができる。
(2) 請求項2の発明によれば、請求項1の上記効果に加え、短い周期で収集しなければならない第1種類の情報をさらに短い周期で収集することができる。
(3) 請求項3の発明によれば、衝突を検知して通信相手および通信周期を変えることなく、短い周期で収集しなければならない乗員位置情報を短い周期で収集することができるため、衝突直後の乗員位置を正確に把握して、衝突直後の乗員位置に応じた展開圧力や展開速度を決定することができ、乗員を確実に保護することができる。
(4) 請求項4の発明によれば、乗員の着座の有無、シートベルト装着の有無、チャイルドシートの有無などの情報は衝突の前後で大きく変化するものではないから、長い周期で収集してもエアバッグの展開または非展開を正確に決定することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明を運転席および助手席エアバッグに適用した一実施の形態を説明する。なお、本発明は運転席および助手席エアバッグに限定されず、例えばサイドエアバッグやシートベルトプリテンショナーなどの他の乗員保護装置に対しても適用することができる。
【0010】
図1および図2に一実施の形態の構成を示す。
一実施の形態の乗員保護装置は、運転席と助手席に設置されたエアバッグ11,12の展開制御を行うエアバックコントロールユニット10と、エアバッグ展開制御のための各種情報をエアバッグコントロールユニット10へ提供する各種コントロールユニット1〜5とから構成される。エアバッグコントロールユニット10はマスターコントロールユニット(以下、マスターユニットまたは単にマスターと呼ぶ)として機能し、各種コントロールユニット1〜5をスレーブコントロールユニット(以下、スレーブユニットまたは単にスレーブと呼ぶ)として1本の通信線13を介してシリアル通信を行う。
【0011】
エアバッグコントロールユニット(マスターユニット)10は、マイクロコンピューター10a、Gセンサー10b、メモリ10c、通信回路10d、駆動回路10e,10fなどを備え、Gセンサー10bにより検出した車両減速度Gに基づいて車両の衝突を判断し、各スレーブユニット1〜5から収集した乗員の着座の有無、チャイルドシートの有無、乗員の着座位置、シートベルト装着の有無などの情報に基づいて展開条件を決定し、駆動回路10e,10fにより運転席エアバッグ11と助手席エアバッグ12を展開制御する。エアバッグ11,12は、それぞれ2組のインフレーター(不図示)およびスクイブ11a,11b、12a,12bを備えており、衝突直後の乗員とチャイルドシートなどの積載物の状況に応じて一方のみの展開または両方の展開、もしくは非展開が選択され、エアバッグ展開時の条件、すなわち展開圧力が調節可能である。メモリ10cには、スレーブユニット1〜5のIDチェックを行うための、各スレーブユニット1〜5のIDが記憶される。
【0012】
運転席側乗員位置検知コントロールユニット1(スレーブユニット1)は、マイクロコンピューター1a、位置センサー1b、メモリ1c、通信回路1dなどを備え、位置センサー1bにより運転席乗員の着座位置を検出してマスターユニット10へ送る。位置センサー1bには例えば超音波センサーなどを用いることができる。メモリ1cにはこのスレーブユニット1のIDが記憶される。
【0013】
助手席側乗員位置検知コントロールユニット2(スレーブユニット2)は、マイクロコンピューター2a、位置センサー2b、メモリ2c、通信回路2dなどを備え、位置センサー2bにより助手席乗員の着座位置を検出してマスターユニット10へ送る。位置センサー2bには例えば超音波センサーなどを用いることができる。メモリ2cにはこのスレーブユニット2のIDが記憶される。
【0014】
助手席側重量検知コントロールユニット3(スレーブユニット3)は、マイクロコンピューター3a、重量センサー3b、メモリ3c、通信回路3dなどを備え、重量センサー3bにより助手席の荷重を検出してマスターユニット10へ送る。重量センサー3bには例えば圧力センサーを用いることができる。メモリ3cにはこのスレーブユニット3のIDが記憶される。
【0015】
チャイルドシート検知コントロールユニット4(スレーブユニット4)は、マイクロコンピューター4a、検知センサー4b、メモリ4c、通信回路4dなどを備え、検知センサー4bにより助手席のチャイルドシートの有無および向きを検出してマスターユニット10へ送る。メモリ4cにはスレーブユニット4のIDが記憶されている。
【0016】
助手席エアバッグ作動選択コントロールユニット5(スレーブユニット5)は、マイクロコンピューター5a、助手席エアバッグ作動選択スイッチ5b、メモリ5c、通信回路5dなどを備え、スイッチ5bにより選択された助手席エアバッグ12の作動または非作動の情報をマスターユニット10へ送る。助手席にチャイルドシートを設置した時など、助手席エアバッグ12を展開する必要がない場合には、スイッチ5bにより助手席エアバッグ12の非作動を選択することができる。メモリ5cにはこのスレーブユニット5のIDが記憶される。
【0017】
マスターユニット10および各スレーブユニット1〜5には、イグニッションスイッチ14を介してバッテリー15から電源が供給される。
【0018】
マスターユニット10は、1本の通信線13を介して各スレーブユニット1〜5とシリアル通信を行い、エアバッグ11,12の展開制御を行うための情報を収集する。マスターユニット10と各スレーブユニット1〜5との間の通信におけるフレームフォーマットを、図3に示す。通信フレームは、1ビットのスタートビットと、1バイトのデータと、1ビットのパリティービットと、1ビットのストップビットから構成される。スタートビットは論理値”0”とし、ストップビットは論理値”1”とする。また、パリティービットは偶数パリティーとする。
【0019】
次に、データビットのフォーマットと内容を説明する。
図4はマスターユニット10からスレーブユニット1〜5へ送られるコマンドのデータフォーマットを示し、このデータは上位(MSB)3ビットでスレーブユニットのアドレスを指定し、下位(LSB)5ビットでオペコードを指定する。また、図5にスレーブユニット1〜5からマスターユニット10へ送られるデータフォーマットを示し、このデータは上位(MSB)3ビットでスレーブユニットのアドレスを表し、下位(LSB)5ビットで位置、重量、スイッチなどの状態データまたはIDデータを表す。
【0020】
図6はマスターユニット10とスレーブユニット1〜5との間の通信で用いられるデータの構成を示し、(a)はマスターがスレーブに対してスレーブデータ1をリクエストする場合のデータ構成を示し、(b)は(a)のリクエストに対してスレーブが応答する場合のデータ構成を示す。さらに、(c)はマスターがスレーブに対してスレーブデータ2をリクエストする場合のデータ構成を示し、(d)は(c)のリクエストに対してスレーブが応答するデータ場合の構成を示す。
【0021】
スレーブユニット1〜5の3ビットアドレスを、次表に示すように定義する。
【表1】
Figure 0003640143
【0022】
また、マスターユニット10からスレーブユニット1〜5へ送られるコマンドの5ビットのオペコードを、次表に示すように定義する。
【表2】
Figure 0003640143
【0023】
さらに、スレーブユニット1〜5からマスターユニット10へ送られるスレーブデータ1を、次表に示すように定義する。
【表3】
Figure 0003640143
表3において、*印は初期値を示す。
【0024】
ところで、上述したように、乗員の着座の有無やチャイルドシートの有無の情報は衝突前後で変化するような内容のものではないから、比較的長い周期で収集しても問題はない。ところが、乗員の着座位置の情報は絶えず変化するものであり、特に衝突前後で大きく変化するから、優先度が高く短い周期で収集しなければならない。
【0025】
この実施の形態では、エアバッグ展開時の圧力や速度を決定するための情報、すなわち優先度が高く短い周期(例えばmsecオーダー)で収集する必要がある情報をダイナミックデータと呼ぶ。一方、エアバッグの展開または非展開を決定するための情報、すなわちダイナミックデータよりも優先度が低く長い周期(例えばsecオーダー)で収集しても問題ない情報をスタティックデータと呼ぶ。
【0026】
表4にマスターユニット10がスレーブユニット1〜5から受理するスレーブデータを示す。
【表4】
Figure 0003640143
【0027】
表4において、各スレーブユニット1〜5は2種類のデータを有し、スレーブデータ1には各スレーブユニット1〜5の主要な情報が格納され、スレーブデータ2には各スレーブユニット1〜5のID情報が格納されている。運転席側乗員位置検知コントロールユニット1のスレーブデータ1には、マスターユニット10が短い周期で収集しなければならない優先度の高い情報、すなわち運転席乗員の位置情報とユニットの故障情報などが格納されており、このデータをダイナミックデータ[A1]と呼ぶ。また、助手席側乗員位置検知コントロールユニット2のスレーブデータ1には、マスターユニット10が短い周期で収集しなければならない優先度の高い情報、すなわち助手席乗員の位置情報とユニットの故障情報などが格納されており、このデータをダイナミックデータ[A2]と呼ぶ。
【0028】
また、助手席重量検知コントロールユニット3のスレーブデータ1には助手席シート上の重量または積載物の重量とユニットの故障情報などが格納されており、それらは長い周期で収集しても問題ない比較的優先度の低い情報であるからスタティックデータ[C1]と呼ぶ。チャイルドシート検知コントロールユニット4にはチャイルドシート(CRS)の有無、向き、ユニットの故障情報などが格納されており、それらは長い周期で収集しても問題ない比較的優先度の低い情報であるからスタティックデータ[D1]と呼ぶ。エアバック作動選択コントロールユニット5のスレーブデータ1には助手席エアバッグ12の作動または非作動の選択情報とユニットの故障情報などが格納されており、それらはそれらは長い周期で収集しても問題ない比較的優先度の低い情報であるからスタティックデータ[E1]と呼ぶ。
【0029】
さらに、各スレーブユニット1〜5のスレーブデータ2には各スレーブユニット1〜5のIDと予備データが格納されており、それらはスレーブユニットの誤組み付けを検出するためのIDチェックに用いられる。このIDチェックについては後述する。拡張コントロールユニット1(スレーブ6)および拡張コントロールユニット2(スレーブ7)は、将来のスレーブユニットの増設に対応するための予備であり、それぞれスレーブユニット1〜5と同様にスレーブデータ1と2を有する。なお、拡張コントロールユニットは、マスターユニット10からスレーブユニットへ送られるコマンドに含まれるアドレスデータのビット数分だけ増設することができる。
【0030】
《第1の通信手順例》
図7は、説明を解りやすくするために、スレーブユニット5および拡張ユニット1,2が設置されていない場合の、マスターユニット10とスレーブユニット1〜4との間の通信手順を示すタイムチャートである。図7を参照しながら通常の通信における手順を説明する。
マスターユニット10は、スレーブユニット1〜4ごとにコマンドを送るのではなく、すべてのスレーブユニット1〜4に対して同時に、通信周期T0(=6・T)でスレーブデータ1を要求するコマンドを送る。コマンドは、スタティックデータしか持たないスレーブユニット3,4を順にアドレス指定したものであり、▲1▼[(スレーブ3のアドレス)付きコマンド]、▲2▼[(スレーブ4のアドレス)付きコマンド]の2種類であり、▲1▼→▲2▼→▲1▼の順に周期T0ですべてのスレーブユニット1〜4へ送られる。したがって、通信周期T0は、マスターユニット10がスレーブユニットへコマンドを送る周期である。
【0031】
コマンドを受信したスレーブユニット1は、コマンドによるアドレス指定がなくても、コマンドの立ち上がりからT1(=T)時間後とT4(=4T)時間後にそれぞれダイナミックデータ[A1]をマスターユニット10へ返信する。つまり、スレーブユニット1は通信周期Toごとにダイナミックデータ[A1]を2回返信する。これらのダイナミックデータ[A1]には、送信時点ごとに最新の運転席乗員の位置情報と故障情報が格納される。
【0032】
同様に、コマンドを受信したスレーブユニット2は、コマンドによるアドレス指定がなくても、コマンドの立ち上がりからT2(=2T)時間後とT5(=5T)時間後にそれぞれダイナミックデータ[B1]をマスターユニット10へ返信する。つまり、スレーブユニット2は通信周期Toごとにダイナミックデータ[B1]を2回返信する。これらのダイナミックデータ[B1]には、送信時点ごとに最新の助手席乗員の位置情報と故障情報が格納される。
【0033】
一方、▲1▼[(スレーブ3のアドレス)付きコマンド]を受信したスレーブユニット3は、コマンドの立ち上がりからT3(=3T)時間後にスタティックデータ[C1]をマスターユニット10へ返信する。このスタティックデータ[C1]には、送信時点の最新の助手席乗員の重量情報と故障情報が格納される。なお、この時同時にスレーブユニット4も▲1▼のコマンドを受信するが、コマンドアドレスで自身が指定されていないので何も返信しない。
【0034】
また、次の通信周期で▲2▼[(スレーブ4のアドレス)付きコマンド]を受信したスレーブユニット4は、コマンドの立ち上がりからT3(=3T)時間後にスタティックデータ[D1]をマスターユニット10へ返信する。このスタティックデータ[D1]には、送信時点の最新のチャイルドシートの有無および向きの情報と故障情報が格納される。なお、この時同時にスレーブユニット3も▲2▼のコマンドを受信するが、コマンドアドレスで自身が指定されていないので何も返信しない。
【0035】
以上の第1の通信手順を実行した場合、通信線13上には、[(S3)CMD][A1][B1][C1][A1][B1][(S4)CMD][A1][B1][D1][A1][B1][(S3)CMD]・・・の順にデータが現れる。ここで、[(S3)CMD]はスレーブユニット3に対してスタティックデータ[C1]の返信を要求するコマンドを表し、[(S4)CMD]はスレーブユニット4に対してスタティックデータ[D1]の返信を要求するコマンドを表す。
【0036】
この第1の通信手順を要約すれば、[CMD][A][B][X][A][B][CMD]・・のパターンとなる。ここで、[CMD]は[(S3)CMD]または[(S4)CMD]を表し、[A]は[A1]を表し、[B]は[B1]を表す。また、[X]は[C1]または[D1]を表す。すなわち、優先度が高く短い周期で頻繁に収集する必要があるダイナミックデータ[A1]、[B1]を持つスレーブユニット1,2とは、通信周期T0ごとに2回通信を行う。一方、優先度が低く長い周期で収集しても問題がないスタティックデータを持つスレーブユニット3,4とは、通信周期T0ごとに順に通信を行う。
【0037】
この第1の通信手順によれば、スレーブユニット1,2のダイナミックデータ[A1]、[B1]はそれぞれ周期3Tごとにマスターユニット10へ送られ、スレーブユニット3,4のスタティックデータ[C1]、[D1]はそれぞれ周期12Tごとにマスターユニット10へ送られる。つまり、衝突を検知して通信相手および通信周期を変えることなく、優先度の高い乗員の位置情報を短い周期3Tごとに収集することができ、優先度の低いその他の情報を4倍の周期12Tごとに収集することができる。
【0038】
《第2の通信手順例》
次に、スレーブユニット5を設置した場合の、通常の通信における手順を説明する。
マスターユニット10は、すべてのスレーブユニット1〜5に対して同時に、通信周期T0(6・T)でスレーブデータ1を要求するコマンドを送る。コマンドは、スタティックデータしか持たないスレーブユニット3〜5を順にアドレス指定したものであり、上述したコマンドの表記方法によれば、▲1▼[(S3)CMD]、▲2▼[(S4)CMD]、▲3▼[(S5)CMD]の3種類であり、▲1▼→▲2▼→▲3▼→▲1▼の順に周期T0ですべてのスレーブユニット1〜5へ送られる。
【0039】
スレーブユニット1は、上述した第1の通信手順と同様に、コマンドによるアドレス指定がなくても、コマンドの立ち上がりからT1(=T)時間後とT4(=4T)時間後にそれぞれダイナミックデータ[A1]をマスターユニット10へ返信する。つまり、スレーブユニット1は通信周期T0ごとにダイナミックデータ[A1]を2回返信する。これらのダイナミックデータ[A1]には、送信時点ごとに最新の運転席乗員の位置情報と故障情報が格納される。
【0040】
また、スレーブユニット2も、上述した第1の通信手順と同様に、コマンドによるアドレス指定がなくても、コマンドの立ち上がりからT2(=2T)時間後とT5(=5T)時間後にそれぞれダイナミックデータ[B1]をマスターユニット10へ返信する。つまり、スレーブユニット2は通信周期T0ごとにダイナミックデータ[B1]を2回返信する。これらのダイナミックデータ[B1]には、送信時点ごとに最新の助手席乗員の位置情報と故障情報が格納される。
【0041】
▲1▼[(S3)CMD]を受信したスレーブユニット3は、コマンドの立ち上がりからT3(=3T)時間後にスタティックデータ[C1]をマスターユニット10へ返信する。この時、スレーブユニット4,5はコマンドによるアドレス指定がないから応答しない。次の通信周期で▲2▼[(S4)CMD]を受信したスレーブユニット4は、コマンドの立ち上がりからT3(=3T)時間後にスタティックデータ[D1]をマスターユニット10へ返信する。この時、スレーブユニット3,5はコマンドによるアドレス指定がないから応答しない。さらに、次の通信周期で▲3▼[(S5)CMD]を受信したスレーブユニット5は、コマンドの立ち上がりからT3(=3T)時間後にスタティックデータ[E1]をマスターユニット10へ返信する。この時、スレーブユニット3,4はコマンドによるアドレス指定がないから応答しない。
【0042】
以上の第2の通信手順を実行した場合、通信線13上には、[(S3)CMD][A1][B1][C1][A1][B1][(S4)CMD][A1][B1][D1][A1][B1][(S5)CMD][A1][B1][E1][A1][B1][(S3)CMD]・・・の順にデータが現れる。なお、[(5)CMD]はスレーブユニット5にスタティックデータ[E1]を要求するコマンドを表す。
【0043】
ここで、上述した第1の通信手順の表記法にしたがってこの第2の通信手順を要約すれば、[CMD][A][B][X][A][B][CMD]・・のパターンとなり、形式上は第1の通信手順と同一パターンとなるが、[X]が[C1]または[D1]または[E1]のいずれかを表す点が相違する。この第2の通信手順では、優先度が高く短い周期で頻繁に収集する必要があるダイナミックデータを持つスレーブユニット1,2とは、通信周期T0ごとに2回通信を行う。一方、優先度が低く長い周期で収集しても問題がないスタティックデータを持つスレーブユニット3,4,5とは、通信周期T0ごとに順に通信を行う。
【0044】
この第2の通信手順によれば、スレーブユニット1,2のダイナミックデータ[A1]、[B1]はそれぞれ周期3Tごとにマスターユニット10へ送られ、スレーブユニット3〜5のスタティックデータ[C1]、[D1]、[E1]はそれぞれ周期18Tごとにマスターユニット10へ送られる。つまり、衝突を検知して通信相手および通信周期を変えることなく、優先度の高い乗員の位置情報を短い周期3Tごとに収集することができ、優先度の低いその他の情報を6倍の周期18Tごとに収集することができる。
【0045】
《第3の通信手順例》
上述した第1および第2の通信手順では、通信周期ごとにダイナミックデータを2回ずつ返信する例を示したが、通信周期ごとにダイナミックデータを1回のみ返信する第3の通信手順を説明する。
【0046】
図8は、マスターユニット10とスレーブユニット1〜5との間の通常の通信の第3手順を示すタイムチャートである。
マスターユニット10は、すべてのスレーブユニット1〜5に対して同時に、通信周期T0’(=4T)でスレーブデータ1を要求するコマンドを送る。コマンドは、スタティックデータしか持たないスレーブユニット3〜5を順にアドレス指定したものであり、▲1▼[(S3)CMD]、▲2▼[(S4)CMD]、▲3▼[(S5)CMD]の3種類であり、▲1▼→▲2▼→▲3▼→▲1▼の順に周期T0’ですべてのスレーブユニット1〜5へ送られる。
【0047】
コマンドを受信したスレーブユニット1は、コマンドによるアドレス指定がなくても、コマンドの立ち上がりからT時間後にダイナミックデータ[A1]をマスターユニット10へ返信する。つまり、スレーブユニット1は通信周期T0’ごとにダイナミックデータ[A1]を1回返信する。このダイナミックデータ[A1]には、送信時点ごとに最新の運転席乗員の位置情報と故障情報が格納される。
【0048】
同様に、コマンドを受信したスレーブユニット2は、コマンドによるアドレス指定がなくても、コマンドの立ち上がりから2T時間後にダイナミックデータ[B1]をマスターユニット10へ返信する。つまり、スレーブユニット2は通信周期T0’ごとにダイナミックデータ[B1]を1回返信する。このダイナミックデータ[B1]には、送信時点ごとに最新の助手席乗員の位置情報と故障情報が格納される。
【0049】
一方、▲1▼[(S3)CMD]を受信したスレーブユニット3は、コマンドの立ち上がりから3T時間後にスタティックデータ[C1]をマスターユニット10へ返信する。このスタティックデータ[C1]には、送信時点の最新の助手席乗員の重量情報と故障情報が格納される。なお、この時同時にスレーブユニット4,5も▲1▼のコマンドを受信するが、コマンドアドレスで自身が指定されていないので何も返信しない。
【0050】
また、次の通信周期で▲2▼[(S4)CMD]を受信したスレーブユニット4は、コマンドの立ち上がりから3T時間後にスタティックデータ[D1]をマスターユニット10へ返信する。このスタティックデータ[D1]には、送信時点の最新のチャイルドシートの有無および向きの情報と故障情報が格納される。なお、この時同時にスレーブユニット3,5も▲2▼のコマンドを受信するが、コマンドアドレスで自身が指定されていないので何も返信しない。
【0051】
さらに、次の通信周期で▲3▼[(S5)CMD]を受信したスレーブユニット5は、コマンドの立ち上がりから3T時間後にスタティックデータ[E1]をマスターユニット10へ返信する。このスタティックデータ[E1]には、送信時点の最新の助手席エアバッグ12の作動または非作動の選択情報とユニットの故障情報が格納される。なお、この時同時にスレーブユニット3,4も▲3▼のコマンドを受信するが、コマンドアドレスで自身が指定されていないので何も返信しない。
【0052】
以上の通信手順を実行した場合、通信線13上には、[(S3)CMD][A1][B1][C1][(S4)CMD][A1][B1][D1][(S5)CMD][A1][B1][E1][(S3)CMD]・・・の順にデータが現れる。
【0053】
ここで、上述した第1の通信手順の表記法にしたがってこの第3の通信手順を要約すれば、[CMD][A][B][X][CMD]・・のパターンとなる。ここで、[X]は[C1]または[D1]または[E1]のいずれかを表す。この第3の通信手順では、優先度が高く短い周期で頻繁に収集する必要があるダイナミックデータを持つスレーブユニット1,2とは、通信周期To’ごとに1回通信を行う。一方、優先度が低く長い周期で収集しても問題がないスタティックデータを持つスレーブユニット3,4,5とは、通信周期T0’ごとに順に通信を行う。
【0054】
この第3の通信手順によれば、スレーブユニット1,2のダイナミックデータ[A1]、[B1]はそれぞれ周期4Tごとにマスターユニット10へ送られ、スレーブユニット3〜5のスタティックデータ[C1]、[D1]、[E1]はそれぞれ12Tごとにマスターユニット10へ送られる。つまり、衝突を検知して通信相手および通信周期を変えることなく、優先度の高い乗員の位置情報を短い周期4Tごとに収集することができ、優先度の低いその他の情報を3倍の周期12Tごとに収集することができる。
【0055】
《その他の通信手順例》
ダイナミックデータを有するスレーブユニット数と、通信周期ごとのダイナミックデータの返信回数とを変えた場合の通信手順例を説明する。
【0056】
マスターユニットと5個のスレーブユニットとの間の通常の通信において、ダイナミックデータを持つスレーブユニットを1個(S3,[A])のみとし、ダイナミックデータを持つスレーブユニットとは通信周期ごとに1回通信を行い、スタティックデータを持つスレーブユニットとは通信周期ごとに順に通信を行うものとすると、その通信手順は[CMD][A][X][CMD]・・のパターンとなる。ここで、[X]はスタティックデータ[B]、[C]、[D]、[E]のいずれかを表す。この場合、ダイナミックデータ[A]を収集する周期は3Tとなり、スタティックデータ[B]、[C]、[D]、[E]を収集する周期は12Tとなる。したがって、この場合でも、衝突を検知して通信相手および通信周期を変えることなく、優先度の高い情報を短い3Tごとに収集することができ、優先度の低い情報を長い周期12Tごとに収集することができる。
【0057】
マスターユニットと5個のスレーブユニットとの間の通常の通信において、ダイナミックデータを持つスレーブユニットを1個(S3,[A])のみとし、ダイナミックデータを持つスレーブユニットとは通信周期ごとに2回通信を行い、スタティックデータを持つスレーブユニットとは通信周期ごとに順に通信を行うものとすると、その通信手順は[CMD][A][X][A][CMD]・・のパターンとなる。ここで、[X]はスタティックデータ[B]、[C]、[D]、[E]のいずれかを表す。この場合、ダイナミックデータ[A]を収集する周期は2Tとなり、スタティックデータ[B]、[C]、[D]、[E]を収集する周期は16Tとなる。したがって、この場合でも、衝突を検知して通信相手および通信周期を変えることなく、優先度の高い情報を短い2Tごとに収集することができ、優先度の低い情報を8倍の周期16Tごとに収集することができる。
【0058】
マスターユニットと5個のスレーブユニットとの間の通常の通信において、ダイナミックデータを持つスレーブユニットを3個(S3[A],S4[B],S5[C])とし、ダイナミックデータを持つスレーブユニットとは通信周期ごとに1回通信を行い、スタティックデータを持つスレーブユニットとは通信周期ごとに順に通信を行うものとすると、その通信手順は[CMD][A][B][C][X][CMD]・・のパターンとなる。ここで、[X]はスタティックデータ[D]または[E]を表す。この場合、ダイナミックデータ[A]、[B]、[C]を収集する周期は5Tとなり、スタティックデータ[D]、[E]を収集する周期は10Tとなる。したがって、この場合でも、衝突を検知して通信相手および通信周期を変えることなく、優先度の高い情報を短い5Tごとに収集することができ、優先度の低い情報を2倍の周期10Tごとに収集することができる。
【0059】
マスターユニットと5個のスレーブユニットとの間の通常の通信において、ダイナミックデータを持つスレーブユニットを3個(S3[A],S4[B],S5[C])とし、ダイナミックデータを持つスレーブユニットとは通信周期ごとに2回通信を行い、スタティックデータを持つスレーブユニットとは通信周期ごとに順に通信を行うものとすると、その通信手順は[CMD][A][B][C][X][A][B][C][CMD]・・のパターンとなる。ここで、[X]はスタティックデータ[D]または[E]を表す。この場合、ダイナミックデータ[A][B][C]を収集する周期は4Tとなり、スタティックデータ[D]、[E]を収集する周期は16Tとなる。したがって、この場合でも、衝突を検知して通信相手および通信周期を変えることなく、優先度の高い情報を短い4Tごとに収集することができ、優先度の低い情報を4倍の周期16Tごとに収集することができる。
【0060】
《スレーブユニットのIDチェックを行う場合の通信手順》
スレーブユニット1〜5は車両に応じて仕様および性能が異なるため、スレーブユニット1〜5のIDチェックを行って車両への誤組み付けを防止する。このIDチェック時の通信手順を説明する。
【0061】
上述したように、スレーブユニット1〜5にはそれぞれIDが設定されており、スレーブデータ2としてメモリ1c〜5cに記憶されている。また、マスターユニット10のメモリ10cにも、そのマスターユニット10が搭載される車両に搭載可能なスレーブユニット1〜5のIDが記憶されている。マスターユニット10はスレーブユニット1〜5と通信を行って、車両に組み付けられたスレーブユニット1〜5のIDと記憶しているIDとを照合し、不一致のスレーブユニットがあれば誤って組み付けられたスレーブユニットであると認識する。
【0062】
マスターユニット10は、各スレーブユニット1〜5に対してスレーブデータ2を要求するコマンド▲1▼[(A2)CMD]、▲2▼[(B2)CMD]、▲3▼[(C2)CMD]、▲4▼[(D2)CMD]、▲5▼[(E2)CMD]を、▲1▼→▲2▼→▲3▼→▲4▼→▲5▼→▲1▼の順に送る。各スレーブユニット1〜5はマスターユニット10のコマンドに応答して、アドレスとID情報を含むスレーブデータ2を返信する。
【0063】
図9は、マスターユニット10で実行されるエアバッグ展開制御プログラムを示すフローチャートである。このフローチャートにより、一実施の形態のエアバッグ展開制御を説明する。
マスターユニット10のマイクロコンピューター10aは、イグニッションスイッチ14がオン(閉路)されるとこの制御プログラムの実行を開始する。ステップ1において、上述したIDチェック時の手順でスレーブユニット1〜5と通信を行い、スレーブユニット1〜5のIDチェックを行ってスレーブユニット1〜5の誤組み付けを検出する。ステップ2において、スレーブユニット1〜5のIDがメモリ10cに記憶されているIDと一致しない場合、あるいはスレーブユニット1〜5からスレーブデータ2の返信がない場合には、エラー有りと判断してステップ3へ進み、警告を行って展開制御を終了する。
【0064】
IDチェックにおいてエラーがなければステップ4へ進み、スレーブユニット1〜5と上述した通常の通信を開始し、エアバッグ展開制御のための情報を収集する。ステップ5において、Gセンサー10bにより検出された車両減速度Gに基づいて車両の衝突発生を判断し、衝突が発生したらステップ6へ進む。なお、衝突発生の判断についてはすでに多くの文献でいろいろな方法が紹介されており、本願発明と直接に関係しないので説明を省略する。ステップ6では、スレーブユニット1〜5から得られたダイナミックデータとスタティックデータに基づいてエアバッグ11,12の展開圧力、展開速度などの展開条件を決定し、続くステップ7で展開条件にしたがって駆動回路10e,10fによりエアバッグ11,12を展開させる。
【0065】
以上の一実施の形態の構成において、運転席側乗員位置検知コントロールユニット1(スレーブユニット1)、助手席側乗員位置検知コントロールユニット2(スレーブユニット2)、助手席側重量検知コントロールユニット3(スレーブユニット3)、チャイルドシート検知コントロールユニット4(スレーブユニット4)および助手席側エアバッグ作動選択コントロールユニット5(スレーブユニット5)が端末ユニットを、エアバッグコントロールユニット10(マスターユニット10)が中央制御ユニットを、エアバッグ11,12が乗員保護装置をそれぞれ構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】 図1に続く、一実施の形態の構成を示す図である。
【図3】 マスターユニットとスレーブユニットとの通信におけるフレームフォーマットを示す図である。
【図4】 マスターユニットからスレーブユニットへ送られるコマンドのデータフォーマットを示す図である。
【図5】 スレーブユニットからマスターユニットへ送られるデータフォーマットを示す図である。
【図6】 マスターユニットとスレーブユニットとの間の通信で用いられるデータ構成を示す図である。
【図7】 マスターユニットとスレーブユニット1〜4との間の通信手順を示すタイムチャートである。
【図8】 マスターユニットとスレーブユニット1〜5との間の通信手順を示すタイムチャートである。
【図9】 一実施の形態のエアバッグ展開制御プログラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 運転席側乗員位置検知コントロールユニット(スレーブユニット)
1a マイクロコンピューター
1b 位置センサー
1c メモリ
1d 通信回路
2 助手席側乗員位置検知コントロールユニット(スレーブユニット)
2a マイクロコンピューター
2b 位置センサー
2c メモリ
2d 通信回路
3 助手席側乗員重量検知コントロールユニット(スレーブユニット)
3a マイクロコンピューター
3b 重量センサー
3c メモリ
3d 通信回路
4 チャイルドシート検知コントロールユニット(スレーブユニット)
4a マイクロコンピューター
4b 検知センサー
4c メモリ
4d 通信回路
5 助手席側エアバッグ作動選択コントロールユニット(スレーブユニット)
5a マイクロコンピューター
5b 助手席エアバッグ作動選択スイッチ
5c メモリ
5d 通信回路
10 エアバッグコントロールユニット(マスターユニット)
10a マイクロコンピューター
10b Gセンサー
10c メモリ
10d 通信回路
10e,10f 駆動回路
11 運転席エアバッグ
11a,11b スクイブ
12 助手席エアバッグ
12a,12b スクイブ
13 通信線
14 イグニッションスイッチ
15 バッテリー

Claims (4)

  1. 単一の通信線を介してすべての端末ユニットへ所定の周期で同時に情報送信要求を行い、乗員および積載物に関する複数の情報を収集して乗員保護装置の作動条件を決定し、乗員保護装置の作動を制御する中央制御ユニットを備えた乗員保護装置であって、
    前記中央制御ユニットは、短い周期で収集しなければならない情報(以下、第1種類の情報という)を有する端末ユニットからは前記所定の周期ごとに毎回情報収集を行い、前記第1種類の情報よりも長い周期で収集してもよい情報(以下、第2種類の情報という)を有する端末ユニットからは前記所定の周期ごとに交互に情報収集を行うことを特徴とする乗員保護装置。
  2. 請求項1に記載の乗員保護装置において、
    前記中央制御ユニットは、前記第1種類の情報を有する端末ユニットからは前記所定の周期ごとに複数回情報収集を行うことを特徴とする乗員保護装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の乗員保護装置において、
    前記乗員保護装置はエアバッグであって、
    前記第1種類の情報には乗員の位置情報が含まれ、前記中央制御ユニットは、乗員の位置情報に基づいてエアバッグ展開時の圧力や速度を決定することを特徴とする乗員保護装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかの項に記載の乗員保護装置において、
    前記乗員保護装置はエアバッグであって、
    前記第2種類の情報には乗員の着座の有無、シートベルト装着の有無、チャイルドシートの有無の情報が含まれ、前記中央制御ユニットは、これらの情報に基づいてエアバッグの展開または非展開を決定することを特徴とする乗員保護装置。
JP36967598A 1998-12-25 1998-12-25 乗員保護装置 Expired - Fee Related JP3640143B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36967598A JP3640143B2 (ja) 1998-12-25 1998-12-25 乗員保護装置
US09/467,911 US6345220B1 (en) 1998-12-25 1999-12-21 Passenger protecting device for vehicle
DE19963267A DE19963267C2 (de) 1998-12-25 1999-12-27 Insassen-Schutzvorrichtung für ein Fahrzeug

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36967598A JP3640143B2 (ja) 1998-12-25 1998-12-25 乗員保護装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000190808A JP2000190808A (ja) 2000-07-11
JP3640143B2 true JP3640143B2 (ja) 2005-04-20

Family

ID=18495040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36967598A Expired - Fee Related JP3640143B2 (ja) 1998-12-25 1998-12-25 乗員保護装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6345220B1 (ja)
JP (1) JP3640143B2 (ja)
DE (1) DE19963267C2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19945614C1 (de) 1999-09-23 2000-12-28 Bosch Gmbh Robert Verfahren zur Datenübertragung zwischen einem Steuergerät für Rückhalteeinrichtungen und Sensoren
US6792455B1 (en) * 2000-04-28 2004-09-14 Microsoft Corporation System and method for implementing polling agents in a client management tool
JP4641097B2 (ja) * 2000-12-11 2011-03-02 ヤマハ発動機株式会社 表面実装機
DE10109043C1 (de) * 2001-02-24 2002-07-25 Bosch Gmbh Robert Verfahren zur Auslösung wenigstens eines Airbags in einem Fahrzeug
DE10114504A1 (de) * 2001-03-23 2002-10-02 Bosch Gmbh Robert Verfahren zur Übertragung von Daten von wenigstens einem Sensor zu einem Steuergerät
DE10136324B4 (de) * 2001-07-26 2004-01-29 Robert Bosch Gmbh Anordnung mit einem Steuergerät und einem Zustandserfassungsgerät sowie Verfahren zu Prüfung/Diagnose einer solchen Anordnung
US7551998B2 (en) 2001-07-26 2009-06-23 Robert Bosch Gmbh System having a control unit and a status acquisition device as well as a method for testing/diagnosing such a system
JP4685289B2 (ja) 2001-09-03 2011-05-18 本田技研工業株式会社 衝突判定システム
JP4037129B2 (ja) * 2002-02-27 2008-01-23 カルソニックカンセイ株式会社 多重通信装置及びそれを用いた乗員保護装置
DE10321679B4 (de) * 2003-05-14 2006-11-30 Siemens Ag Verfahren und Vorrichtung zur Übertragung von Daten zwischen einem zentralen Steuergerät eines Insassenschutzsystems in einem Fahrzeug und mindestens einer dezentralen Sensoreinheit
US7605711B2 (en) * 2004-07-28 2009-10-20 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Communication anomaly detecting device, and passenger detecting device
JP2006295557A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Denso Corp 通信装置
US8122159B2 (en) 2009-01-16 2012-02-21 Allegro Microsystems, Inc. Determining addresses of electrical components arranged in a daisy chain
US9787495B2 (en) 2014-02-18 2017-10-10 Allegro Microsystems, Llc Signaling between master and slave components using a shared communication node of the master component
US9634715B2 (en) * 2014-02-18 2017-04-25 Allegro Microsystems, Llc Signaling between master and slave components using a shared communication node of the master component
US10747708B2 (en) 2018-03-08 2020-08-18 Allegro Microsystems, Llc Communication system between electronic devices
JP2022045206A (ja) * 2020-09-08 2022-03-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 端末監視方法、プログラム、及び端末監視システム

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5357141A (en) * 1988-04-02 1994-10-18 Robert Bosch Gmbh Electronic device
US5071160A (en) * 1989-10-02 1991-12-10 Automotive Systems Laboratory, Inc. Passenger out-of-position sensor
US5232243A (en) * 1991-04-09 1993-08-03 Trw Vehicle Safety Systems Inc. Occupant sensing apparatus
GB2295070B (en) * 1994-11-09 1999-11-17 Alps Electric Co Ltd Multiplex communication system
DE4445110A1 (de) * 1994-12-19 1996-06-20 Bosch Gmbh Robert Schaltungsanordnung für in einem Kraftfahrzeug anordbare Funktionsmodule
DE19519130A1 (de) * 1995-05-30 1996-12-05 Pars Passive Rueckhaltesysteme Passives Rückhaltesystem für Kraftfahrzeuge und Airbag-Modul als Rückhaltekomponente
DE19546297C2 (de) * 1995-12-12 2003-12-04 Temic Bayern Chem Airbag Gmbh Airbagsystem mit variablem Auslösezeitpunkt
DE19637108B4 (de) * 1996-09-12 2005-10-27 Adam Opel Ag Insassenschutzsystem für Kraftfahrzeuge sowie ein Verfahren zur kontinuierlichen Überwachung der Sitzposition des Insassen
JPH10175503A (ja) 1996-12-20 1998-06-30 Nippon Soken Inc 車両用エアバッグシステム
DE19702270C2 (de) * 1997-01-23 1999-03-18 Telefunken Microelectron Verfahren zum Übertragen von Information in einem System, insbesondere in einem Sicherheitssystem für Kraftfahrzeuge
US5906393A (en) * 1997-09-16 1999-05-25 Trw Inc. Occupant restraint system and control method with variable sense, sample, and determination rates
US5964816A (en) * 1998-01-26 1999-10-12 Delco Electronics Corp. Address communication method for a distributed architecture supplemental inflatable restraint system
US6188314B1 (en) * 1999-02-03 2001-02-13 Trw Inc. Energy distribution and communication system and method utilizing a communication message frame for a multi-device vehicle occupant protection system

Also Published As

Publication number Publication date
DE19963267A1 (de) 2000-07-06
US6345220B1 (en) 2002-02-05
JP2000190808A (ja) 2000-07-11
DE19963267C2 (de) 2003-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3640143B2 (ja) 乗員保護装置
US5899949A (en) Deployment control method for distributed architecture supplemental inflatable restraint system
US5964816A (en) Address communication method for a distributed architecture supplemental inflatable restraint system
EP1024977B1 (en) Crash detection system
KR100639524B1 (ko) 버스 라인에 연결된 구속 시스템으로의 데이터 전송 방법
KR100524246B1 (ko) 에어백 기동 제어 시스템
AU2002355194A1 (en) Rollover determination system and method
EP1412229A1 (en) Rollover determination system and method
KR100343268B1 (ko) 자동차에 배치된 2 모듈 사이의 데이터 전송을 제어하기위한 방법 및 장치
JP4650690B2 (ja) バス通信システム
US6516259B2 (en) Safing method for a vehicle occupant protection safety system
US7120525B2 (en) Activation control device for airbag device
US7337048B2 (en) Vehicular occupant protection system
EP2110284B1 (en) Passenger protection control device and passenger protection system
JP3719371B2 (ja) 車両用乗員保護システム
JP2006304069A (ja) 通信装置
JP2001180429A (ja) エアバッグ装置の展開制御装置
JP4306474B2 (ja) 車両用乗員保護システム
JP3823522B2 (ja) エアバッグ起爆許可方法、該方法に用いる起爆許可装置、並びに上記方法が適用されるエアバッグ装置
JP4380547B2 (ja) 乗員保護装置の起動制御装置及び起動方法
JP2005067309A (ja) 車両制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040601

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080128

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090128

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090128

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100128

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100128

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110128

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees