JPH10510822A - オリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体 - Google Patents

オリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体

Info

Publication number
JPH10510822A
JPH10510822A JP8519486A JP51948696A JPH10510822A JP H10510822 A JPH10510822 A JP H10510822A JP 8519486 A JP8519486 A JP 8519486A JP 51948696 A JP51948696 A JP 51948696A JP H10510822 A JPH10510822 A JP H10510822A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oligonucleotide
group
dendrimer
alkyl
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8519486A
Other languages
English (en)
Inventor
ヘネル,ロベルト
スコブリディス,コンスタンティノース
Original Assignee
ノバルティス アクチェンゲゼルシャフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ノバルティス アクチェンゲゼルシャフト filed Critical ノバルティス アクチェンゲゼルシャフト
Publication of JPH10510822A publication Critical patent/JPH10510822A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/50Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates
    • A61K47/51Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates the non-active ingredient being a modifying agent
    • A61K47/56Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates the non-active ingredient being a modifying agent the modifying agent being an organic macromolecular compound, e.g. an oligomeric, polymeric or dendrimeric molecule
    • A61K47/59Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates the non-active ingredient being a modifying agent the modifying agent being an organic macromolecular compound, e.g. an oligomeric, polymeric or dendrimeric molecule obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. polyureas or polyurethanes

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 オリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体。ここで、デンドリマーは、第1〜第10世代のデンドリマーの1価の残基であり、そしてオリゴヌクレオチドは、インターヌクレオチド橋を介して連結された天然、修飾又は合成デオキシヌクレオシド又はペプチド核酸基礎単位から成り、かつ、標的核酸(標的RNA 又は標的DNA)に対して相補的な、好ましくは完全に相補的な領域を包含する天然、修飾又は合成配列でありそしてそのデンドリマーは、そのオリゴヌクレオチドのインターヌクレオチド橋、核酸塩基又は糖、及びそれらの塩に結合している。

Description

【発明の詳細な説明】 オリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体 本発明は、オリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体(oligonucleotide−dend rimer conjugate)、これらの複合体の製法、これらの複合体の使用、そしてこれ らの複合体を含む医薬製剤に関する。 オリゴヌクレオチドは、抗ウイルス活性成分として又は核酸と相互作用するそ れらの能力(アンチセンス・オリゴヌクレオチド)及びそれに関連する生物学的 活性の結果として、広く注目されてきた。この点における実質的な問題は、それ らが、細胞により少量でのみ取り込まれるということである。これまで、さまざ まな化学基に上記オリゴヌクレオチドを共有結合させること、又はさまざまな化 学基でそれらを置換することにより、アンチセンス・オリゴヌクレオチドの細胞 取り込みを増加させる努力がはらわれてきた。これらの例は、カチオン化合物、 例えば、ポリ−(L)−リジン、ポリ−(L)−オルニチン又はアミノアルカン との複合体、脂肪親和性化合物、例えば、コレステロール、アルカン、リン脂質 又は芳香族物質との複合体、又は他の基、例えば、ポリエチレン・グリコールと の複合体である。これらの基は、そのオリゴヌクレオチド内のいずれかの位置に おいて、例えば、その3’−若しくは5’末端において、いずれかの塩基におい て、その骨格内の糖又は他の部位において、付着される。さらに、リポソーム及 びナノ粒子配合物が、オリゴヌクレオチドの細胞内取り込みを増加させるために 使用されてきた。さらなる可能性は、それらのオリゴヌクレオチドとカチオン性 脂質とを混合することである。 今般、オリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体が、改善された 細胞内取り込み、ヌクレアーゼに対する高い耐性及び有利な薬理動態をもつこと が発見された。これは、外来遺伝性材料による細胞のトランスフェクション及び 医療診断における、アンチセンス・オリゴヌクレオチド又は抗原オリゴヌクレオ チド適用のために有益である。デンドリマーに上記オリゴヌクレオチドを連結さ せることにより、極めて高程度の脂肪親和又はイオン特性をもつ基が、簡単なや り方で導入されることができる。全体として、その複合体に対する上記デンドリ マー部分の影響は、その末端基のサイズ又は数により容易に制御されることがで きる。 本発明は、オリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、デンドリマー が、第1〜第10世代のデンドリマーの1価残基であり、そしてそのオリゴヌクレ オチドが、天然、修飾又は合成デオキシヌクレオシド又はインターヌクレオチド 橋を介して連結されたペプチド核酸の基礎単位(building block)から成り、そ して標的核酸(標的RNA 又は標的DNA)に相補的な、好ましくは、完全に相補的な 領域を包含する天然修飾又は合成配列であり、そのデンドリマーが、直接的に、 又は結合性基Bを介して、インターヌクレオチド橋、そのオリゴヌクレオチドの 核酸塩基又は糖、及びそれらの生理学的に許容される塩に、結合されているよう なオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体に関する。 好ましくは、標的核酸は、標的リボ核酸(標的RNA)である。従って、ポリリボ 核酸(RNA)が存在することができる。これらは、好ましくは、mRNA(メッセンジャ ーRNA)、プレ−mRNA(前駆体mRNA)及びウイルスRNAである。RNA は、複合体( 2本鎖)が上記オリゴヌクレオチドを用いて、形成されることができることを保 証するために十分な構築性ブロックをもつ。 オリゴヌクレオチドは、標的RNA に相補的である天然のDNA 基礎 単位から部分的に又は全体的に構築され、又はその標的RNA に同じく相補的であ る非天然、合成ヌクレオチドから全体的に構築される。ここで、部分的とは、そ の標的RNA に相補的である天然のDNA 基礎単位が、同じく相補的である非天然の 、合成ヌクレオチドによりそのオリゴヌクレオチド配列内で置換されていること を意味する。合成基礎単位は、そのオリゴヌクレオチドの核酸塩基、フラノース 環及び/又は橋かけ基内での天然の基礎単位の修飾を含む。一般的に、合成構築 性ブロックは、2本鎖構造における複合体結合を強め、そして/又は例えば、ヌ クレアーゼにより引き起こされる変性に対してのそのヌクレオチドの安定性を増 加させるために、使用される。外種多様の修飾ヌクレオシドであって、相補性ヌ クレオチドを合成し又は修飾するための“アンチセンス技術”の領分内で使用さ れることができるものが、知られるようになっており、そしてこのようなヌクレ オチドを、それ故、本明細書中ではより詳細には取り扱わない(例えば、E.Uhl mann et al.,Chemical Reviews,Volume 90,Number 4,pages 543 to 583(19 90)を参照のこと。)。 可能性のある修飾は、核酸塩基部分内での(例えば、置換又は置換基の除去) 、ヌクレオチド−橋かけ基内での(例えば、そのリン酸エステル基の修飾又は他 の橋かけ基によるその置換)、及びそのフラノース環内での(例えば、その2’ −水酸基上での置換、フラノースのO原子の置換、単炭素環式又は2炭素環式の 環によるそのフラノースの置換、又は開環構造によるそのフラノース環の置換) 、修飾である。 オリゴヌクレオチドの配列内での基礎単位の選定又は順序は、標的RNA との2 本鎖の形成の必要性により決定される。上記デンドリマーへの連結の性質及び部 位も、その基礎単位の選定及び順序に影響を及ぼすことができる。 オリゴヌクレオチド内の基礎単位の数は、ハイブリダイゼーションが標的RNA を用いて達成されるように設計される。例えば、オリゴヌクレオチドは、5〜10 0の、好ましくは、5〜50の、特に好ましくは、8〜30の、そしてひじょうに特 に、10〜25の、基礎単位を含むことができる。標的RNA と対合するヌクレオチド 基礎単位は、好ましくは、例えば、その配列の各端からの4番目の基礎単位の間 、又は各端から3番目の間、又は各端から2番目の間又はその配列の各端におけ る最後の基礎単位の間に、そのオリゴヌクレオチドの中心配列内に配置される。 例えば、20の基礎単位をもつオリゴヌクレオチド内では、対合する基礎単位は、 好ましくは、4〜17番目の基礎単位の領域内に配置される。 オリゴヌクレオチドは、好ましくは、プリン・シリーズ及びピリミジン・シリ ーズのヌクレオシドから構築される。それらは、特に好ましくは、2’−デオキ シ−2−アミノ−アデノシン、2’−デオキシ−5−メチルシチジン、2’−デ オキシアデノシン、2’−デオキシシチジン、2’−デオキシグアノシン及びチ ミジンから構築される。特に好ましいものは、2’−デオキシアデノシン(A) 、2’−デオキシシチジン(C)、2’−デオキシグアノシン(G)及びチミジ ン(T)である。修飾された基礎単位は、好ましくは、プリン・シリーズ及びピ リミジン・シリーズの天然ヌクレオシドから、特に好ましくは、アデノシン、シ チジン、グアノシン、2ーアミノアデノシン、5−メチルーシトシン、ウリジン 及び上述のデオキシ誘導体から得られる。ヌクレオシドは、2’−修飾リボヌク レオシドであることもできる。 本発明の特に好ましい態様においては、標的RNA に相補的であるオリゴヌクレ オチドは、天然のデオキシヌクレオシドから、特に好ましくは、2’−デオキシ アデノシン(A)、2’−デオキシシチ ジン(C)、2’−デオキシグアノシン(G)、及び2’−チミジン(T)から 成る群から、又は相補的な非天然の合成基礎単位から、構築される。本発明の範 囲内では、上記の修飾されたヌクレオシドであって、ヌクレアーゼに対するその オリゴヌクレオチドの安定性を増加させるものが特に好ましい。 オリゴヌクレオチドは、ペプチド核酸(PNA)の配列であって、デンドリマーが 好ましくは、そのアミノ末端又はカルボキシル末端に結合されているものから成 ることもできる。上記オリゴヌクレオチドの構造に関して同一の好みが、上記PN A の構造に適用される。PNA の構造の例は、Science 254:1497-1500(1991)中に 見られる。 本発明の範囲内では、デンドリマーは、少なくとも3価をもつ開始コアをもち 、1価は、オリゴヌクレオチドへの結合に使用され、そして少なくとも2つの1 価の枝であって、上記開始コアに結合され、そして各枝が、少なくとも3価をも つ少なくともこの分枝点から成るもの、を含む。デンドリマー自体、そしてまた その基礎単位は、生理学的に許容され又は無害である。 開始コア及び分枝点は、互いに独立して、単一原子、3〜12、好ましくは5〜 8の環員をもつ環式又は複素環式飽和又は不飽和脂肪族基、5〜12の環員をもつ 2環式又は複素2環式脂肪族基、又は6〜18、好ましくは、6〜14、特に、6〜 12の環員をもつ単核又は多核芳香又は複素芳香基であることができ、この環員は 、窒素、酸素及び硫黄から成る群から選ばれた1〜3の複素原子により適宜中断 された炭素原子である。本発明の好ましい態様は、その開始コア及び分枝点が互 いに独立して、単一原子、環式又は複素環式、飽和又は不飽和脂肪族基又は単核 又は多核芳香又は複素芳香基であるような化合物により表される。化合物であっ て、その開始コア及び分枝点が互いに独立して、環式又は複素環式、飽和又は不 飽和脂肪族基 又は単核又は多核芳香又は複素芳香族基であるものが、特に好ましい。 少なくとも3価をもつ全ての原子が、上記開始コア又は分枝点のための可能性 のある単一原子であり;好ましいものは、炭素、窒素、珪素又はリン、特に炭素 である。 本発明の1の態様においては、開始コア及び分枝点の意味としての環式又は複 素環式脂肪族基は、好ましくは、5〜7の環炭素原子をもつシクロアルカン及び シクロアルケンから成る群から選ばれた化合物から得られる。 本発明の他の態様においては、開始コア及び分枝点の意味としての2環式又は 複素環式脂肪族基は、好ましくは5〜7環炭素原子をもつ2環式アルカン及び2 環式アルケンから成る群から選ばれた化合物から得られる。 本発明のさらなる態様においては、開始コア及び分枝点の意味としての芳香族 又は複素芳香族基は、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、 ナフタセン、インデン、フルオレン、インダセン、ビフェニレン、トリフェニレ ン、ピロール、インドール、カルバゾール、フラン、ベンゾフラン、ジベンゾフ ラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ジベンゾチオフェン、ピリジン、キノリ ン、イソキノリン、アクリジン、フェナントリジン、ピリダジン、シノリン、フ タラジン、ピリミジン、キナゾリン、ピラジン、キノキサリン、フェナジン、プ テリジン、プリン、ピラゾール、インダゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾ ール、イソキサゾール、オキサゾール、フラザン、チアントレン、キサンテン、 トリアジン、フェナントロリン、ベンズオキサゾール及びベンゾチアゾールから 成る群から選ばれた化合物から得られる。ベンゼン、ナフタレン、フルオレン、 ビフェニレン、ピロール、カルバソール、フラン、ジ ベンゾフラン、チオフェン、ジベンゾチオフェン、ピリジン、アクリジン、ピラ ジン、フェナジン、フラザン、チアニトレン及びキサンテンから成る群から選ば れた化合物が好ましく、そして特に、ベンゼン、ピロール、フラン、チオフェン 、ピリジン、ピラジン及びフラザンから成る群から選ばれた化合物が好ましく、 そしてベンゼンが特に好ましい。 開始コアの価は、オリゴヌクレオチドへの結合及び分枝へのそれらの結合によ り占有される。第1世代の分枝点の価は、開始コアへの結合及び第2世代分枝点 へのそれらの結合により占有される。その後の世代の分枝点の価は、先の世代の 分枝点への結合及びその次の世代の分枝点へのそれらの結合により占有される。 上記全ての場合において、価が未だ占有されていない場合、これらの未占有の価 は、次に、互いに独立して、水素又は、ハロゲン、C1−C6アルキル、C1−C6 ヒドロキシアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6アルキルチオ、C6−C12 アリール、C6−C12 Ar−C1−C6アルキル、−CN及び−NO2から成る群から選 ばれた置換基により、占有される。 枝の周辺における分枝点の価の中の1は、先の世代の分枝点への結合により占 有される。この未占有の価は、互いに独立して、1価の末端基により占有される 。本発明の1の態様においては、末端基は、高程度の脂肪親和性又はイオン特性 をもつ基を意味すると理解される。 水素、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6アルキルチオ、C6 −C10アリール、C7−C17アラルキル、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ及び有機 基であってカルボン酸誘導体から得られるものから成る群から末端基を選択する ことが有利であることが判明している。水素及びC1−C6アルコキシから成る群 から 選ばれる末端基が好ましい。特に好ましい末端基は、水素及び−OCH3である。 本発明は、デンドリマー残基内の開始コアが、2価橋かけ基Zを介して第1世 代分枝点に連結しているところのオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体にも 関する。 本発明は、そのデンドリマー残基内で、連続する世代の分枝点が2価の橋かけ 基Zを介して連結されているオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体にも関す る。 本発明の範囲内においては、2価橋かけ基Zは、有利には、C1−C4アルキレ ン;C1−C4アルキレンであって、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、カルボニル 基、チオ基、スルホキシド基及び式−Si(OR')(OR")−O−(式中、R’とR” が互いに独立して水素又はC1−C6アルキルである。)から成る群から選ばれた 代表により1回又は2回以上中断されたもの;C2−C4アルキレン;C2−C4ア ルキレンであって、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、カルボニル基、チオ基、ス ルホキシド基、及び式−Si(OR')(OR")−O−(式中、R’とR”が互いに独立 して水素又はC1−C6アルキルである。)から成る群から選ばれた代表により1 回又は2回以上中断されたもの;C2−C4アルキニレン;C2−C4アルキニレン であって、酸素原子、窒素原子、カルボニル基、チオ基、スルホキシド基、及び 式−Si(OR')(OR")−O−(式中、R’とR”が互いに独立して水素又はC1− C6アルキルである。)から成る群から選ばれた代表により1回又は2回以上中 断されたもの;アリール;アラルキル及びアルキロイルから成る群から選ばれる 。特に好ましいのは、C1−C4アルキレン及びC1−C4アルキレンであって、酸 素原子、硫黄原子、窒素原子、カルボニル基、チオ基、スルホキシド基、及び式 −Si(OR')(OR")−O−(式中、R’とR” が互いに独立して水素又はC1−C6アルキルである。)から成る群から選ばれた 代表により1回又は2回以上中断されたものから成る群から選択された2価の橋 かけ基Zである。特に好ましいのは、酸素原子により1回中断されたC1−C4ア ルキレン又はC1−C4アルキレンである2価の橋かけ基Zである。最も好ましい 2価の橋かけ基Zは、−OCH2−である。 本発明の範囲内においては、世代数は、連続する分枝点の数を示す。これらの 化合物であって、デンドリマーが第1〜第7、特に好ましくは、第1〜第5、特 に第1〜第4、特に好ましくは、第1〜第3の世代のデンドリマーの1価の残基 を表すものが、好ましい。 新規のデンドリマー残基は、以下の式(I): {式中、x1が、開始コアであり、(l1)と(l2)が、互いに橋かけ基Zであ り、x2とx3が、互いに分枝点であり、そしてEが、末端基である。}に従って 構築されることができる。既に述べたように、開始コア及び分枝点は、4以上の 価をもつことができ、開始コアは、2価の橋かけ基Zを介して第1世代の分枝点 に連結さ れてもされなくてもよく、連続する世代の分枝点は、2価の橋かけ基Zを介して 連結されてもされなくてもよく、そしてその世代数は、分枝点が互いにどれ程の 頻度で続き、そしてそれ故、橋かけ基Zがどれ程の頻度で存在するかを決定する 。本発明に従えば、式(I)のデンドリマーの残基は、式(I)中に示すよりも 大きな頻度まで分枝してもよい。すなわち、式(I)中の基Eは、追加の開始コ アx4,x5等から構築され、適宜、追加の基(l3),(l4)等を介して橋かけ され、そして末端基、例えば、H又は−OCH3において終結する、追加の2価基を 表す。 式(I)のデンドリマー残基であって、x1,x2及びx3がベンゼンであり、 (l1)と(l2)が−O−CH2−であり、そしてEがH又は−OCH3であるものが 、好ましい。 デンドリマーは、例えば、オリゴヌクレオチド配列の3’又は5’末端基内の N,S又はO原子に結合される。しかしながら、それは、その配列の末端内の又 は末端における核酸塩基のC,N又はO原子に、そのフラノース環内の2位に、 その配列の末端内の又は末端におけるO,S又はN原子に、又はその配列内のヌ クレオチド橋かけ基のO,S又はN原子に、結合されることもできる。その結合 の性質は、そのデンドリマー及びその官能基の性質に依存する。オリゴヌクレオ チドへの結合は、イオン性又は好ましくは共有結合であることができる。デンド リマーは、炭素環式ヌクレオチド・アナログの6’炭素原子に結合されることも できる。 デンドリマーが結合性基Bを介して結合されることが特に有利であることが発 見された。本発明の範囲内において、この結合性基Bは、以下の式(II): −Xp−〔A−X’〕n−A’m− (II) {式中、XとX’は、互いに独立して、非置換の又はC1−C10ア ルコキシ、好ましくはC1−C6アルコキシ、F,Cl,Br,−CN,C1−C10アル キル、好ましくはC1−C6アルキル、アリール、ヒドロキシル−C1−C10アル キル、好ましくはヒドロキシ−C1−C6アルキル、アミノ−C1−C10アルキル 、好ましくはアミノ−C1−C6アルキル、OH,NR12又は−NO2により置換された 、そしてC1−C20アルキレン、C2−C12アルケニレン、C2−C12アルキニレ ン、C3−C8シクロアルキレン、C6−C12アリーレン及びC7−C12アラルキレ ンから成る群から選ばれた、基であり、 AとA’は、互いに独立して、−O−,−S−,−S−S−,NR12−CO−NR12 −,−NR12−CS−NR12−,−NR12−,−NR12−C(O)−O−,−C(O)O− ,−C(O)S−,−C(O)NR12−,−C(S)S−,−C(S)O−,−C (S)NR12−,−SO2NR12−,−SO2−,−P(O)(OH)O−,−OP(O)(OH)O−, −P(S)(SH)O−,−OP(S)(SH)O−,−P(S)(OH)O−,−OP(S)(OH)O−, −P(O)(OH)−NR12−,−OP(O)(OH)−NR12−,−P(S)(SH)−NR12−,−OP( S)(SH)−NR12−,−P(S)(OH)−NR12−又は−OP(S)(OH)−NR12−であり、 R12は、H又はC1−C10アルキル、好ましくは、H又はC1−C6アルキルで あり、 nは、1〜50、好ましくは、1〜20、特に好ましくは、1〜5、特に、1〜3 の数であり、ここで、2以上の(A−X’)単位が存在するとき、個々の単位内 でのAとX’の意味は同一であるか又は相違し、そして mとpは、互いに独立して、0又は1である。} により表される基である。 XとX’の可能性のある意味のいくつかの例は、メチレン、エチ レン、1,2−若しくは1,3−プロピレン、1,2−,1,3−若しくは1, 4−ブチレン、1,2−,1,3−,1,4−若しくは1,5−ペンチレン、1 ,2−,1,3−,1,4−,1,5−若しくは1,6−ヘキシレン、1,2− ,1,3−,1,4−,1,5−,1,6−若しくは1,7−ヘプチレン、1, 2−,1,3−,1,4−,1,5−,1,6−,1,7−若しくは1,8−オ クチレン、並びに、ノニレン、デシレン、ウンデシレン、ドデシレン、トリデシ レン、テトラデシレン、ペンタデシレン、ヘキサデシレン、ヘプタデシレン、オ クタデシレン、ノナデシレン及びエイコシレンの異性体;シクロペンチレン、シ クロヘキシレン;ナフチレン、及び特に、フェニレン;ベンジレン及びフェニル エチレンである。 本発明の1の態様においては、Xは、非置換の又はC1−C10アルコキシ、好 ましくはC1−C6アルコキシ、F,Cl,Br,−CN,C1−C10アルキル、好まし くはC1−C6アルキル、アリール、ヒドロキシ−C1−C10アルキル、好ましく はヒドロキシ−C1−C6アルキル、アミノ−C1−C10アルキル、好ましくはア ミノ−C1−C6アルキル、OH,NR12又は−NO2により置換された、そしてC1−C20 アルキレン、C3−C6シクロアルキレン、C6−C12アリーレン及びC7−C12 アラルキレンから成る群から選ばれた基である。 好ましい態様においては、Xは、C1−C20アルキレン、特に好ましくはC1− C10アルキレン、特にC1−C5アルキレンである。基−CH2−が、特に有利であ ることが判明している。 有利には、新規化合物は、X、すなわち、Pが1であるものを含む。 本発明のさらなる態様においては、X’は、非置換の又はC1− C10アルコキシ、好ましくはC1−C6アルコキシ、F,Cl,Br,−CN,C1−C1 0 アルキル、好ましくはC1−C6アルキル、アリール、ヒドロキシ−C1−C10ア ルキル、好ましくはヒドロキシ−C1−C6アルキル、アミノ−C1−C10アルキ ル、好ましくはアミノ−C1−C6アルキル、OH,NR12又は−NO2により置換され た、そしてC1−C20アルキレン、C3−C8シクロアルキレン、C6−C12アリー レン及びC7−C12アラルキレンから成る群から選ばれた基である。 好ましい態様においては、X’は、非置換の又はヒドロキシ−C1−C10アル キル、好ましくはヒドロキシ−C1−C6アルキル、アミノ−C1−C10アルキル 、好ましくはアミノ−C1−C6アルキル又はOHにより置換された、そしてC1− C20アルキレン、C3−C8シクロアルキレン、C6−C12アリーレン及びC7−C12 アラルキレンから成る群から選ばれた基である。特に好ましくは、X’は、非 置換の又はヒドロキシ−C1−C2アルキル又はOHにより置換された、そしてC1 −C10アルキレン及びC7−C10アラルキレンから成る群から選ばれた基である 。特に、X’が、−(CH2)2−,−(CH2)6−,−(CH2)10−,−CH2CH(OH)CH2− ,−CH(CH から成る群から選ばれることが好ましい。 本発明の1の態様においては、Aは、−O−,−NR12−CO−NR12−,−NR12− ,−NR12−C(O)−O−,−C(O)O−,−C(O)NR12−,−P(O)(OH) O−,−OP(O)(OH)O−,−P(O)(OH)−NR12−又は−OP(O)(OH)−NR12−であ り、特に好ましくは、Aは、−O−,−NR12−CO-NR12−,−NR12−,−NR12− C( O)−O−,−C(O)O−又は−C(O)NR12−、であり、そして特に好まし くは、−O−,−C(O)O−又は−C(O)NH−である。 本発明の範囲においては、上記化合物であって、A’が存在せず、すなわち、 mが0であり、又は−P(O)(OH)O−又は−P(S)(OH)−であるものが好ましい 。 以下の式(IIIa), (IIIb)又は(IIIc)の橋かけ基: が、橋かけ基として特に好適であることが発見されている。 以下の式(IIId)又は(IIIe)の橋かけ基: が同様に、特に好適なものである。 本発明は、さらに、上記新規化合物の製造における中間体にも関する。これら は、以下の式(IV) デンドリマーXp−〔A−X’〕n'−R1 (IV) (式中、デンドリマー、X,p,A及びX’は、上述の意味をもち、n’は、0 〜49の数であり、そしてR1は、1価の官能基である。)により表される化合物 である。 本発明の範囲において、上記1価の官能基は、好ましくは、−OR10,−SR10, −NCO,−NCS,−NHR11,−C(O)OR11,−C(O)SH,−C(O)Cl,−C (S)SR11,−C(S)OR11,−SO3R11,−SO2Cl,−OP(O)(OR)(OH),−OP(S )(OR)(OH),−OP(O)(SR)(SH),−OP(O)(OH),−OP(O)(SH),−OP(OCH3)N 〔CH(CH3)22,−OP(OCH2CH2CN)N〔CH(CH3)22及びP(OCH2CH2CN)N〔CH(CH3 )22から成る群から選ばれる。ここで、Rは、ホスフェート保護基、例えば、 β−シアノエチル、2,6−ジクロロベンジル、2−クロロフェニル、4−クロ ロフェニル又はS−フェニルであり、R10は、H,−C(O)NH2,−C(S)N H 2 ,−C1−C6アルキル、−Cx2x−NH2,−CxH2x−SH又は−(Cx2xO)y −Hであり、そしてR11は、H,−C1−C6アルキル、−Cx2x−NH2,−Cx 2x−SH又は−(Cx2xO)y−Hであり、そしてxは、2〜6の数であり、そ してyは、1〜20の数である。官能基は、特に好ましくは、−OR10,−SR10,− NCO,−NCS,−NHR11,−C(O)OR11及び−P(O)(OH)2から成る群から選ばれ 、特に、−NCS,−C(O)OR11及び−P(O)(OH)2から成る群から選ばれる。 本発明は、さらに、上記新規化合物の製法であって、上記式(IV)の化合物を 、以下の式(Va): R1−〔A−X’〕n"−A’m−オリゴヌクレオチド (Va) (式中、R1'とn”は、それぞれ、R1とn’について先に述べた意味の中の1 をもち、そしてA,X’,A’,m及びオリゴヌクレオチドは、上述の意味をも つ。 上記方法は、例えば、式(IV)と(Va)の化合物が、溶媒、好ましくは、当 量において溶解され、そして次に高められた温度において互いに反応されるよう に、行われることができる。都合により、縮合触媒、例えば、濃鉱酸、特に、塩 酸、又は酸性イオン交換基が、同時に使用される。水結合剤を添加し、又はその 反応混合物から反応からの水を除去することが好都合であることができる。 この反応温度は、例えば、40〜220 ℃、好ましくは、50〜150 ℃であることが できる。 好適な溶媒の例は、水及び極性プロトン溶媒であって有利には、水と相溶性で あるもの、そしてまた極性非プロトン及び非極性溶媒である。このような溶媒の 例は、アルコール(メタノール、エタノール、n−若しくはi−プロパノール、 ブタノール、エチレン・グリコール、プロピレン・グリコール、エチレン・グリ コール・モノ メチル・エーテル、ジエチレン・グリコール、及びモノメチル・エーテル)、エ ーテル(ジエチレン・エーテル、ジブチル・エーテル、テトラヒドロフラン、ジ オキサン、エチレン・グリコール・ジメチル・エーテル、エチレン・グリコール ・ジエチル・エーテル、ジエチレン・グリコール・ジエチル・エーテル及びトリ エチレン・グリコール・ジメチル・エーテル)、ハロゲン化炭化水素(塩化メチ レン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン 、1,1,2,2−テトラクロロエタン及びクロロベンゼン)、カルボン酸エス テル及びラクトン(酢酸エチル、プロピオン酸メチル、安息香酸エチル、2−メ トキシエチルアセテート、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン及びピバロ ラクトン)、N−アルキル化カルボキシアミド及びラクタム(N,N−ジメチル ホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド 、テトラメチルウレア、ヘキサメチルリン酸トリアミド、N−メチル−γ−ブチ ロラクタム、N−メチル−ε−カプロラクタム及びN−メチルピロリドン)、ス ルホキシド(ジメチル・スルホキシド及びテトラメチル・スルホキシド)、スル ホン(ジメチル・スルホン、ジエチル・スルホン、トリメチレン・スルホン及び テトラメチレン・スルホン)、第3アミン(トリメチルアミン、トリエチルアミ ン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルフォリン及びピリジン)、置換ベン ゼン(クロロベンゼン、O−ジクロロベンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼ ン、ニトロベンゼン、トルエン及びキシレン)及びニトリル(アセトニトリル、 プロピオニトリル、ベンゾニトリル及びフェニルアセトニトリル)である。 オリゴヌクレオチド複合体の新規製造方法は、例えば、官能化された又はされ ないオリゴヌクレオチドが、溶媒又は溶媒混合物中に溶解され、そして好適な官 能基を担持するデンドリマーが、次に添 加され、そしてその反応混合物が、その後に、所望により撹拌されながら反応に 供されるように、行われることができる。形成された複合体は、次に、その自体 知られたやり方で精製されそして所望により単離されることができる。 この反応温度は、例えば、0〜120 ℃、好ましくは、20〜80℃であることがで きる。特に好ましくは、この反応は、室温において行われる。 その連結がエステル化、トランスエステル化又はアミド化反応である場合、対 応のカルボン酸基は、先に、知られたやり方で、例えば、カルボジイミド及びN −ヒドロキシスクシンイミドとの反応により活性化されることができる。 反応体は、都合によりモル比で使用される。しかしながら、過剰の触媒又はオ リゴヌクレオチドが使用されることができる。 慣用の方法、有利には、例えば、透析、電気泳動及びクロマトグラフィー方法 、例えば、高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)、逆相HPLC、アフィニティー・ クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー及びゲル・クロマトグラフ ィーが、精製のために使用されることができる。 使用されるべき、そして官能化され又はされないオリゴヌクレオチドは、商業 的に入手可能な自動合成装置を使用してそれ自体知られたやり方で製造されるこ とができる。それらの合成のためのヌクレオシドは、知られており、そして商業 的に得られるか又は類似の方法を使用して製造されることができる。ホスホロト リエステル方法、ホスフィット・トリエステル方法又はH−ホスホネート方法で あって当業者に馴染みのあるものを、例えば、橋かけ基−P(O)O-−の場合 において使用されることができる。ホスフィット・トリエステル方法においては 、このアプローチは、例えば、そのヌク レオシドを保護基試薬、例えば、4,4’−ジメトキシトリフェニルメチル・ク ロライドと反応させること、そしてリンカー、例えば、無水コハク酸を使用する こと、得られた化合物を固体支持体材料、例えば、長鎖アルキルアミノ基を含む 制御された多孔性ガラス(CPG)に結合させることであることができる。別個の手 順において、上記化合物のヒドロキシル基は、例えば、R’OR〔N(i−プロピ ル)22を使用してホスホルアミジットを形成するように誘導体化される。 支持体に結合された材料の保護基、例えばDMT 基を除去した後、−N(i−C3H7 )2を除去しながらカップリングを行い、存在するいずれかの遊離のヒドロキシ ル基をブロック(キャップ)し、そして形成されているホスフィットを、次に、 ホスフェートに酸化する。ダイマーの脱保護の後、その反応サイクルを、所望の 数のモノマー単位をもつオリゴマーが合成されるまで他の保護された化合物を使 用して繰り返し、その後、その生成物を、その支持体材料から解放する。このや り方で、オリゴヌクレオチドを、個々の反応サイクルにおける合成、天然及び新 規ヌクレオシド基本単位の使用に依存して、いずれかの配列内にいずれかのモノ マー単位をもつように調製することができる。 新規化合物は、抗−ウイルス及び抗−増殖特性をもち、そしてそれ故医薬品と して使用されることができる。さらに、新規のオリゴヌクレオチドは、ヌクレア ーゼによる分解に対して高程度の安定性を示す。それらの予想外の高い細胞内取 り込みは、特に驚ろくべきことである。さらに、それらは、特にRNA 型の相補的 核酸ストランドと、目立ったやり方で対合する。それ故、この新規のオリゴヌク レオチドは、アンチセンス技術、すなわち、好適な相補的mRNAヌクレオチド配列 への結合による不所望のタンパク質産物の発現の阻止 のために、特に好適である(EP 266,099,WO87/07300及びWO89/08146)。それら は、例えば、核酸(例えば、オンコジーン)の段階における生物活性タンパク質 の発現のを遮断することによる、感染及び疾患の治療のために使用されることが できる。ヒトにおける腫瘍の形成に関係すると考えられている30ファミリーを超 える上記のようなオンコジーンが知られている。このようなファミリーの例は、 A−raf ,B−raf 及びC−raf(raf−1ともいわれる)と名付けられた3つの 高く保存された遺伝子を含むraf 遺伝子ファミリーである。このraf 遺伝子は、 細胞増殖を調節する細胞シグナル変換において重要な役割を演じると推定される タンパク質キナーゼをコードしている。特に、C−raf タンパク質の異常な発現 が異常な細胞増殖に関係していることが示されている(U.Rapp et al.,“The Oncogene Handbook ”,E.P.Reddy et al.,eds.,Elsevier Science Publish ers,New York,1988,pp.213-253をレビューのこと。)。 驚ろくべきことに、本発明の範囲において、そのオリゴヌクレオチド配列がヒ トC−raf mRNAの3’−非翻訳領域のセグメントに相補的であり、そして特に、 配列5'-TCCCGCCTGTGACATGCATT-3'(−P(S)O−を介して連結されたヌクレオ シド、配列番号:5)をもつようなオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体が 、例えば、細胞培養において測定されるようなC−raf の発現の減少、及びイン ビボにおける腫瘍成長の減少に関して顕著な特性を有することが観察されている 。 従って、本発明は、さらに、そのオリゴヌクレオチド部分が配列5'-TCCCGCCTG TGACATGCATT-3'(−P(O)S-−(“PS”)を介して連結されたヌクレオシド 、配列番号:5)をもち、そしてそのデンドリマー部分が先に定義したようなも のである、新規のオリゴヌ クレオチド−デンドリマー複合体に関する。以下の式(VI)及び(VII): 又は1あり、そしてSが、1、2又は3である。)により表されるオリゴヌクレ オチド−デンドリマー複合体が好ましい。 プロテイン・キナーゼC(PKC)ファミリーであっていくつかのイソ形態(アイ ソザイム)、例えば、PKC α,β,γ,δ,ε,ζ及びηを含むものは、シグナ ル変換及び異常細胞成長において重要な役割を演じるタンパク質の他のクラスを 形成する(例えば、Gescher et al.,Anti Cancer Drug Design 4(1989),pp. 93-105;Nishizuka,Nature 334(1988),pp.661-665を参照のこと)。 本発明の範囲において、驚ろくべきことに、ヒトPKC α mRNAに相補的である オリゴヌクレオチド配列5'-GTTCTCGCTGGTGAGTTTCA-3'(−P(S)O−を介して 連結されたヌクレオシド、配列番号:6)をもつオリゴヌクレオチド−デンドリ マー複合体が、例えば、細胞培養におけるPKC αの発現の減少、及びインビボに おける腫瘍成長の減少のために顕著に好適であることが観察された。 本発明は、さらに、そのオリゴヌクレオチド部分が、配列5'-GTTCTCGCTGGTGAG TTTCA-3'(−P(O)S-−(“PS”)を介して連結されたヌクレオシド、配列 番号:6)をもち、そしてそのデンドリマー部分が先に定義したようなものであ るところの新規のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体に関する。以下の式 (VIII)及び(IX): 又は1であり、そしてSが、1,2又は3である。)により表されるオリゴヌク レオチド−デンドリマー複合体が好ましい。 新規オリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体は、診断剤としての使用のため にも好適であり、そして1本鎖又は2本鎖核酸の段階における選択的相互作用( 遺伝子プローブ)により、ウイルス感染又は遺伝的に決定される疾患の検出のた めの遺伝子プローブとして使用されることができる。特に、ヌクレアーゼに対す る高められた安定性の結果として、インビボ(例えば、組織サンプル、血漿及び 血清)並びにインビトロにおける診断的適用のために上記複合体を使用すること ができる。 本発明は、さらに、ウイルス感染又は遺伝的に決定された疾患を検出するため の診断剤としての新規化合物の使用にも関する。 本発明は、体内におけるヌクレオチド配列の不活性化による、ヒトを含む恒温 動物における疾患の処置のための治療方法における使用のための新規化合物にも 関する。約70kgの体重をもつ恒温動物に投与するとき、その投与量は、例えば、 0.01〜1000mg/日であることができる。投与は、好ましくは、非経口的に、例え ば、静脈内に又は腹膜内に、医薬製剤の形態で、行なわれる。 本発明は、単独又は他の活性な化合物、好ましくは、有意な量における医薬賦 形剤、及び所望により補助的物質と共に、有効量の新規化合物を含む医薬製剤に も関する。 薬理学的に活性な新規化合物は、非経口的に投与されることができる調製物又 は輸注溶液の形態で使用されることができる。このような溶液は、好ましくは、 等張性水溶液又は懸濁液であり、後者は、例えば、単独又は賦形剤、例えば、マ ンニトールと共に活性物質を含む凍結乾燥された調製物の場合においては、使用 前に調製されることができる。医薬製剤は、滅菌され、そして/又は補助剤、例 えば、保存料、安定剤、水和剤及び/又は乳化剤、可溶化剤、浸透圧を調製する ための塩、及び/又はバッファーを含むことができる。所望により、追加の薬理 学的活性物質、例えば、抗生物質を含むことができる医薬製剤は、それ自体知ら れたやり方で、例えば、慣用の溶解又は凍結乾燥方法により製造され、そして約 0.1%〜90%の、特に約 0.5%〜約30%の、例えば、1%〜5%の活性化合物( 単数又は複数)を含む。 以下の実施例により本発明をより詳細に説明する。実施例において、以下のス キームに適合するデンドリマーを記載し、その説明を、類似のやり方で適用され る式(I)の化合物との関係において先 に与えた: CH2−O−(CH2)10−O−C(O)−(CH2)2−を表す。 出発物質の調製 実施例A1: G−2〕−CH2−OH(4)の調製 a)400ml のアセトン中に15.1gのメチル3,5−ジヒドロキシベンゾエート を溶解し、4.75gの18−クラウン−6,26.65ml の臭化ベンジル及び31.0gの K2 CO3(無水)を添加し、そしてその全体を、40時間還流下で加熱する。沈澱物を 、濾別し、そしてアセトンで洗浄し、そしてその濾液を、真空中で濃縮する。H2 O とCH2Cl2を、その残渣に添加し、そしてその有機相を分取し、そして乾燥させ 、そしてその溶媒を除去する;その残渣をジエチル・エーテル/ヘキサン(1: 1)から再結晶させる。化合物(1): 〔G−1〕−CO2−CH3 (1) を取る。 b)300ml のジエチル・エーテル中に19.0gの化合物(1)を溶解し、その溶 液を、冷却し、そして 3.8gのLiAlH4を、数部に添加する。その後、その混合物 を、全体として18時間にわたり還流下で加熱する。この反応混合物を、H2Oを滴 下して加水分解し、そして濾過し、その溶媒を除去し、そしてその残渣を次に高 真空下で一夜乾燥させる。化合物(2): 〔G−1〕−CH2−OH (2) を取る。 c)200ml のテトラヒドロフラン(アルゴン)中に14.0gの化合 物(2)を溶解し、そして13.7gのトリフェニルホスフィン及び17.4gのCBr4を 、室温において添加する。この混合物を 1.5時間室温において撹拌し、その沈澱 物を濾別し、そしてその濾液を真空中で濃縮する。CH2Cl2及びH2O をその残渣に 添加し、その有機相を除去し、そして乾燥させ(Na2SO4)、そしてその溶媒を除 去する。フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製を行なう。溶出液:CH2Cl2 :ヘキサン(1:1)。化合物(3): 〔G−1〕−CH2−Br (3) を得る。 d)14.5gの化合物(3)と 2.4gの3,5−ジヒドロキシベンジル・アルコ ールをアセトン(アルゴン雰囲気)中に溶解し、5.5gの(K2CO3)(無水)と 0 .9gの18−クラウン−6を添加し、そしてその全体を18時間還流下で加熱する。 この混合物を、濾過し、そしてその濾液を真空中で濃縮する。CH2Cl2とH2O をそ の残渣に添加し、そしてその有機相を分取し、そして乾燥させ、そしてその溶媒 を除去し;その残渣を、トルエン:ヘキサン(3:1)から再結晶させる。表題 化合物、化合物(4)を得る。 実施例A2:〔G−3〕−CH2−OH(6)の調製 a)100ml のテトラヒドロフラン(アルゴン)中に 6.0gの化合物(4)を溶 解し、そして 2.6gのトリフェニルホスフィン及び 3.3gのCBr4を室温において 添加する。この混合物を1.5時間室温において撹拌し、その沈澱物を濾別し、そ してその濾液を真空中で濃縮する。CH2Cl2とH2O を、その残渣に添加し、そして その有機相を除去し、そして乾燥し(Na2SO4)、そしてその溶媒を除去する。精 製を、フラッシュ・クロマトグラフィーにより行なう。溶出液:CH2Cl2:ヘキサ ン(3:1)。化合物(5): 〔G−2〕−CH2−Br (5) を得る。 b) 5.0gの化合物(5)と 5.0gの3,5−ジヒドロベンジル・アルコール を50mlのアセトン(アルゴン雰囲気)中に溶解し、1.03gの K2CO3(無水)と 1 58mgの18−クラウン−6を添加し、そしてその全体を18時間還流下で加熱する。 この混合物を濾過し、そしてその濾液を真空中で濃縮する。CH2Cl2とH2O をその 残渣に添加し、そしてその有機相を分取し、そして乾燥させ、そしてその溶媒を 除去する。精製を、フラッシュ・クロマトグラフィーにより行なう。溶出液:CH2 Cl2。表題化合物、化合物(6)を得る。 実施例A3:〔G−2〕−CH2−O−(CH2)10−OH(7)の調製 0.5gの1,10−デカンジオールを15mlのテトラヒドロフラン中に溶解し、 67 2mgのNaH を添加し、そしてその全体を、15分間還流下で加熱する。この混合物 を室温までもっていき、そしてテトラヒドロフラン中の 0.3gの化合物(5)の 溶液を滴下する。この添加後、この混合物を一夜還流し、そして次に冷却する; 過剰のNaH を数滴のH2O の添加により加水分解し、そして H2O/CH2Cl2を、その 混合物に添加する。この有機相を分取し、そして乾燥させ(Na2SO4)、そしてそ の生成物をフラッシュ・クロマトグラフィーにより精製する。溶出液:CH2Cl2。 表題化合物、化合物(7)を得る。 実施例A4:〔G−3〕−CH2−O−(CH2)10−OH(9)の調製 250mgの1,10−デカンジオールを、10mlのテトラヒドロフラン中に溶解し、5 0mgのNaH を添加し、そしてその全体を、15分間還流下加熱する。この混合物を 、室温までもっていき、そしてテトラヒドロフラン中の 0.3gの化合物(8): 〔G−3〕−CH2−Br (8) を滴下する。この添加後、この混合物を一夜還流し、そして次に冷却する;過剰 のNaH を、数滴のH2O の添加により加水分解し、そし て H2O/CH2Cl2を、その混合物に添加する。この有機相を分取し、そして乾燥さ せ(Na2SO4)、そしてその生成物を、フラッシュ・クロマトグラフィーにより精 製する。溶出液:CH2Cl:アセトン(19:1)。表題化合物、化合物(8)を得 る。 実施例A5:〔G−4〕−CH2−OH(10)の調製 1.4gの化合物(8)と56mgの3,5−ジヒドロキシベンジル・アルコールを 、40mlのアセトン(アルゴン雰囲気)中に溶解し、 140mgの K2CO3(無水)と53 mgの18−クラウン−6を添加し、そしてその全体を18時間還流下で加熱する。こ の混合物を濾過し、そしてその濾液を真空中で濃縮する。CH2Cl2とH2O をその残 渣に添加し、そしてその有機相を分取し、そして乾燥させ、そしてその溶媒を除 去する。精製を、フラッシュ・クロマトグラフィーにより行なう。 溶出液:CH2Cl2/アセトン(50:1)。表題化合物、化合物(10)を得る。 実施例A6:〔M1〕−CH2−OH(11)の調製 4.0gの3,5−ジメトキシベンジル・ブロミドと1.12gの3,5−ジヒドロ キシベンジル・アルコールを 100mlのアセトン(アルゴン雰囲気)中に溶解し、 2.75gの K2CO3(無水)と0.45gの18−クラウン−6を添加し、そしてその全体 を24時間還流(アルゴン)下で加熱する。この混合物を濾過し、そしてその濾液 を真空中で濃縮する。CH2Cl2とH2O をその残渣に添加し、そしてその有機相を分 取し、乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮し、そしてその残渣をフラッシュ・クロ マトグラフィーで精製する。溶出液:CH2Cl2/アセトン(9:1)。表題化合物 、化合物(11)を得る。 実施例A7:〔M−2〕−CH2−OH(13)の調製 10gの3,5−ジメトキシベンジル・ブロミドと3.53gのメチル3,5−ジヒ ドロキシベンゾエートを 200mlのアセトンと共に添加 し、その後、1.11gの18−クラウン−6と6.2gの K2CO3を添加し、その混合物 を次に約20時間還流(アルゴン)下で加熱する。この残渣を濾別し、そしてその 濾液を濃縮し、そしてCH2Cl2/H2O を添加する。この有機相を分取し、乾燥させ (Na2SO4)、そして濃縮し、そしてその固体をトルエン/ヘキサンから再結晶さ せる。化合物(12): 〔M−1〕−COOCH3 (12) を得る。 b) 1.2gのLAH を、150ml のテトラヒドロフラン中の8gの化合物(12)の 溶液に添加する。この懸濁液を、 0.5時間アルゴン下室温において、そして次に 16時間40℃において撹拌する。冷却の間、その反応混合物を、H2O により注意し て加水分解し、希HCl で酸性にし、そして濾過する。CH2Cl2/H2Oをその濾液に 添加し、そしてその有機相を分取し、そして乾燥させる(Na2SO4)。この溶媒を 除去し、そしてその残渣を高真空下で乾燥させ、ヘキサンで処理し、濾別し、そ して乾燥させる。化合物(11)を得る。 c) 1.5gの化合物(11)、1.05gのトリフェニルホスフィン及び1.32gのCB r4を、50mlのTHF 中、1時間室温において撹拌する。沈澱物を濾別し、そしてそ の濾液を、蒸発乾固する。CH2Cl2/H2Oをその残渣に添加し、そしてその有機相 を分取し、そして乾燥させ(Na2SO4)、そしてその溶媒を除去する。精製をフラ ッシュ・クロマトグラフィーにより行なう。溶出液:CH2Cl2。化合物(46): 〔M−1〕−CH2Br (46) を得る。 d) 0.8gの化合物(46)と 105mgの3,5−ジヒドロキシベンジル・アルコ ールを、50mlのアセトン(アルゴン雰囲気)中に溶解し、そして 276mgの K2CO3 (無水)と42.3mgの18−クラウン−6を 、添加し、そしてその全体を24時間還流(アルゴン)下で加熱する。この混合物 を濾過し、そしてその濾液を真空中で濃縮する。CH2Cl2とH2O をその残渣に添加 し、そしてその有機相を分取し、乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮する;この残 渣をフラッシュ・クロマトグラフィーで精製する。溶出液:CH2Cl2/アセトン( 19:1)。表題化合物、化合物(13)を得る。 中間体の調製 a) 0.2gの化合物(4)を、10mlの無水テトラヒドロフラン中の18mgのNaH の懸濁液に添加し、そしてこの混合物を15分間還流下で加熱する。次にそれを室 温まで冷却し、65mgのα−ブロモ−p−トルイル酸を添加し、そしてその全体を 、還流下一夜加熱する。この反応混合物を、室温まで冷却に供し、その後、それ を注意して数滴のH2O で処理し、そして希HClで酸性にする。CH2Cl2/H2O をこ の溶液に添加し、そしてその有機相を濾別し、そして乾燥させ(Na2SO4)、そし てその溶媒を除去する。この残渣をその後高真空下で乾燥させる。化合物(14) : 〔G−2〕−Q−COOH (14) を得る。 b)100mg の化合物(14)と13.8mgのN−ヒドロキシスクシンイミドを、5ml の無水テトラヒドロフラン中に溶解し、この溶液を0℃まで冷却し、そして5ml のテトラヒドロフラン中の25.8mlのDCCの溶液を添加する。この混合物を室温に おいて一夜撹拌し、その後、この溶媒を真空中で除去し、そしてこの残渣をフラ ッシュ・クロ マトグラフィーにより精製する。表題の化合物、化合物(15)を得る。 実施例B2: a) 1.0gの化合物(6)を、20mlの無水テトラヒドロフラン中の48mgのNaH の懸濁液に添加し、そしてこの混合物を、15分間還流下で加熱する。次にそれを 室温まで冷却し、0.15gのα−ブロモ−p−トルイル酸を添加し、そしてその全 体を還流下一夜加熱する。この反応混合物を室温まで冷却に供し、その後それを 注意して数滴のH2O で処理し、そして希HCl で酸性にする。CH2Cl2/H2O をこの 溶液に添加し、そしてその有機相を分取し、そして乾燥させ(Na2SO4)、そして その溶媒を除去する。この精製を、フラッシュ・クロマトグラフィーにより行な う。溶出液:CH2Cl2:アセトン(9:1)。化合物(16): 〔G−3〕−Q−COOH (16) を得る。 b)200mg の化合物(16)と14.0mgのN−ヒドロキシスクシンイミドを5mlの 無水テトラヒドロフラン中に溶解し、その溶媒を0℃まで冷却し、そして5mlの テトラヒドロフラン中の27mgのDCC の溶液を添加する。この混合物を一夜室温に おいて撹拌し、その後、その溶媒を真空中で除去し、そしてその残渣をフラッシ ュ・クロマトグラフィーにより精製する。溶出液:CH2Cl2。表題化合物、化合物 (17)を得る。 a)0.32gの化合物(6)と16mlの4−(ジメチルアミノ)ピリジンを、2ml のピリジン中に溶解し、その後25mgの無水コハク酸を添加する。この混合物を16 時間撹拌し、そしてその後CH2Cl2で処理し、そして各場合について氷冷したクエ ン酸の10%溶液で2回抽出する。この有機相を分取し、そして乾燥させ(Na2SO4 )、そしてその溶媒を除去する;この残渣を高真空下で乾燥させる。化合物(18 ): 〔G−3〕−W−COOH (18) を得る。 b)125mg の化合物(18)と11.5mgのN−ヒドロキシスクシンイミドを10mlの 無水テトラヒドロフラン中に溶解し、その溶液を、0℃まで冷却し、そして25ml のDCC を添加する。この混合物を一夜放置し、その後この溶媒を真空中で除去し 、そしてこの残渣をフラッシュ・クロマトグラフィーで精製する。溶出液:CH2C l2:アセトン(19:1)。表題化合物、化合物(19)を得る。 a) 8.5mgの4−(ジメチルアミノ)ピリジンと50mlのトリエチルアミンを、 120mg の化合物(7)に添加し、そしてその反応混合 物を室温において一夜撹拌する。それを次に3.0mlのCH2Cl2で処理し、そして各 場合について氷冷10%クエン酸で2回抽出する。この有機相をその後H2O で洗浄 し、そして乾燥させ(Na2SO4)、そしてその溶媒を除去する;この残渣を高真空 下で乾燥させる。化合物(20): 〔G−2〕−W−COOH (20) (これをさらに精製せずに使用する)を得る。 b)130mg の化合物(20)を5mlの無水テトラヒドロフラン中に溶解し、その 溶液を0℃まで冷却し、そして35mgのN−ヒドロキシスクシンイミドと17.5mgの DCC を次に添加する。反応の完結を保証するために、この反応混合物を室温にお いて一夜撹拌する。この沈澱物を濾別し、その濾液を、濃縮し、そしてその残渣 をフラッシュ・クロマトグラフィーにより精製する。溶出液:CH2Cl2:アセトン (19:1)。表題化合物、化合物(21)を得る。 a)60mgの4−N,N−ジメチルアミノピリジン及び50μlのトリエチルアミ ンを、140ml の化合物(9)に添加し、そしてその反応混合物を次に室温におい て一夜撹拌する。それを 3.0mlのCH2Cl2で処理し、そして各場合について氷冷10 %クエン酸で2回抽出する。この有機相をその後H2O で洗浄し、そして乾燥させ (Na2SO4)、そしてその溶媒を除去し;この残渣を高真空下で乾燥させる。化合 物(22): 〔G−3〕−W−COOH (22) (これをさらに精製せずに使用する)を得る。 b)140mg の化合物(22)を5mlの無水テトラヒドロフラン中に溶解し、この 溶液を、0℃まで冷却し、そして11mgのN−ヒドロキシスクシンイミドと20.5mg のDCC を次に添加する。反応の完結を保証するために、この反応混合物を、室温 において一夜撹拌する。沈澱を濾別し、その濾液を濃縮し、そしてその残渣をフ ラッシュ・クロマトグラフィーにより精製する。溶出液:CH2Cl2:アセトン(19 :1)。表題化合物、化合物(23)を得る。 a) 1.0gの化合物(10)を、10mlの無水テトラヒドロフラン中の12mgのNaH の懸濁液に添加し、そしてこの混合物を、15分間還流下で加熱する。これを次に 室温まで冷却し、36.5mgのα−ブロモ−p−トルイル酸を添加し、そしてその全 体を一夜還流下で加熱する。この反応混合物を室温まで冷却に供し、その後注意 して数滴のH2O で処理し、そして希HCl で酸性にする。CH2Cl2/H2Oをこの溶液 に添加し、そしてその有機相を分取し、そして乾燥させ(Na2SO4)、そしてその 溶媒を除去する。精製をフラッシュ・クロマトグラフィーにより行なう。溶出液 :CH2Cl2:アセトン(19:1)。化合物(24): 〔G−4〕−Q−COOH (24) を得る。 b)100mg の化合物(24)と 4.5mgのN−ヒドロキシスクシンイミドを5mlの 無水テトラヒドロフラン中に溶解し、その溶液を0℃まで冷却し、そして5mlの テトラヒドロフラン中の10mgのDCC の溶 液を添加する。この混合物を室温において一夜撹拌し、その後、その溶媒を真空 中で除去し、その残渣をフラッシュ・クロマトグラフィーにより精製する。溶出 液:CH2Cl2/アセトン(50:1)。表題化合物、化合物(25)を得る。 a) 5.0gの化合物(2)を、方法B1a)と類似のやり方で200mlの無水テ トラヒドロフラン中で 1.2gの水素化ナトリウムと3.44gα−ブロモ−p−トル イル酸と反応させる。化合物(B7.1): 〔G−1〕−Q−COOH (B7.1) を得る。 b) 3.0gの化合物(B7.1)を、方法B1b)と類似のやり方で50mlの無水テ トラヒドロフラン中で0.83gのN−ヒドロキシスクシンイミドと1.55gのN,N −ジシクロヘキシルカルボジイミドと反応させる。表題化合物、化合物(B7.2) を得る。 デンドリマー官能化制御多孔性ガラス(CPG)の調製 実施例C1:化合物番号:30の調製 a) 545mgの3−アミノ−1,2−プロパンジオールを、激しく撹拌しなが ら、40mlのテトラヒドロフラン中の 3.1gの化合物(15)に添加する。この反応 混合物を、全体として3時間室温において 、そして15分間50℃において撹拌する。次にそれを濃縮し、そしてその残渣をカ ラム・クロマトグラフィー(フラッシュ・クロマトグラフィー)により精製する 。溶出液:MeOH:CH2Cl2(1:9)。この生成物を次に高真空下で乾燥させる。 化合物(26): [G-2]-Q-C(O)-NH-CH2-CH(OH)-CH2-OH (26) を得る。 b) 2.6gの化合物(26)を20mlの無水ピリジン中に溶解し、その溶液を0℃ まで冷却し、そして1.01gのジメトキシトリチル・フロライド(DMTrCl)を、こ の温度において数部において添加する。その後、その混合物を1時間0℃におい て撹拌し、室温までゆっくりともっていき、そして一夜撹拌する。2mlのメタノ ールをこの反応溶液に添加し、そしてその溶媒(ピリジン+メタノール)を除去 する。100ml のCH2Cl2を添加し、そしてその混合物をNaHCO3の5%溶液で、そし てH2O で洗浄する。この有機相を乾燥させ、その溶媒を除去し、そしてその残渣 をフラッシュ・クロマトグラフィーで精製する。溶出液:CH2Cl2:アセトン(9 :1)+ 0.5%トリエチルアミン。化合物(27): [G-2]-Q-C(O)-NH-CH2-CH(OH)-CH2-O-DMTr (27) を得る。 c)1.25gの化合物(27)を 5.0mlのCH2Cl2中に溶解し、そして0.15gの無水 コハク酸を、添加する。61mgの4−(ジメチルアミノ)ピリジンと140μlのト リエチルアミンを次にその反応混合物に添加し、そしてその全体を室温において 一夜撹拌する。この溶媒を真空中で除去し、そして20mlのCH2Cl2をその残渣に添 加し、そしてこの溶液をクエン酸の氷冷10%溶液で、そして水で洗浄する。この 有機相を分取し、そして乾燥させ(Na2SO4)、そしてその溶媒を真空中で除去す る。この残渣を、5mlのCH2Cl2を添加することにより 溶解させ、そしてその生成物を、同時に激しく撹拌しながら約 100mlのヘキサン を添加することにより沈澱させる。この溶媒を、デカンテーションにより除去し 、そしてその残渣を高真空下で乾燥させる。化合物(28): を得る。 d)258mg のDCC を、0.68gの化合物(28)、70mgのp−ニトロフェノール、 100μlのピリジン及び2mlのジオキサンから成る反応混合物に添加し、そして その全体を室温で撹拌する。合計3時間の反応時間の後、この混合物を濾過する 。化合物(29): を得る。 e)得られた化合物(29)を、7mlのジメチルホルムアミド中の3gの乾燥し た(P2O5上HVポンプ)長鎖アルキルアミン制御多孔性ガラス(LCAA−CPG)の懸濁 液に添加し、そしてその全体を、一夜撹拌する。この混合物を濾過し、さらに3 gのLCAA−CPG をその濾液に添加し、その全体を次に一夜撹拌し、そしてその後 濾過する。1mlの無水酢酸、50mgの4−(ジメチルアミノ)ピリジン及び10mlの ピリジンを各場合において上記固体支持体(各場合において2×3g)に添加し 、そしてその混合物を一夜撹拌する。この支持体を濾 別し、ジメチルホルムアミド、メタノール及びジエチル・エーテルで洗浄し(各 場合において100ml)、そしてデシケーター内で乾燥させる。表題の化合物、化 合物(30)を得る。 実施例C2:化合物番号:35の調製 a) 1.4gの化合物(17)と 136mgのセリノールを20mlのテトラヒドロフラン に一緒に添加し、そしてこの反応混合物を室温において撹拌する。CH2Cl2とH2O をそれに添加し、そしてその有機相を分取し、そして乾燥させ、そしてその溶媒 を除去する。この生成物をフラッシュ・クロマトグラフィーにより精製する。溶 出液:CH2Cl2:MeOH(19:1)。化合物(31): [G-3]-Q-C(O)-NH-CH(CH2OH)2 (31) を得る。 b) 0.7gの化合物(31)を15mlの無水ピリジン中に溶解し、その溶液を0℃ まで冷却し、そして 140mlのジメトキシトリチル・クロライド(DMTrCl)を添加 する。この混合物を1時間0℃において撹拌し、室温までもっていき、そして一 夜撹拌する。調製を、実施例C1b)と同時に行なう。化合物(32): [G-3]-Q-C(O)-NH-CH(CH2OH)-CH2-O-DMTr (32) を得る。 c) 0.4gの化合物(32)を 5.0mlのCH2Cl2中に溶解し、そして30mgの無水コ ハク酸を添加する。12.5mgの4−N,N−ジメチルアミノピリジンと30μlとト リエチルアミンをその後その反応混合物 に添加し、これを次に室温において一夜撹拌する。調製を、実施例C1c)と同 様に行なう。化合物(33): を得る。 d)82.5mgのDCCを、0.35gの化合物(33)、28mgのp−ニトロフェノール、5 0μlのピリジン及び4mlのジオキサンから成る反応混合物に添加し、そしてそ の全体を室温において撹拌する。全部で3時間の反応時間の後、その混合物を濾 過する。化合物(34): を得る。 e)表題の化合物、化合物(35)を、得られた化合物(34)と(高真空下でP2 O5上で乾燥した)3gのLCAA/CPG とを反応させた後に得る。 実施例C3:化合物番号:C3.5の調製 a) 1.5gの化合物(B7.2)を、方法C2a)と同様に、3時間 室温において、そして次に1時間50℃において30mlの無水テトラヒドロフラン中 0.32gのセリノールと反応させる。化合物(C3.1): [G-1]-Q-C(O)-NH-CH(CH2OH)2 (C3.1) を得る。 b) 1.4gの化合物(C3.1)を、方法C2b)と同様に30mlの無水ピリジ ン中0.95gの4,4’−ジメトキシトリチル・クロライド(DMTrCl)と反応させ る。化合物(C3.2): [G-1]-Q-C(O)-NH-CH(CH2OH)-CH2-O-DMTr (C3.2) を得る。 c)0.60gの化合物(C3.2)を、方法C2c)と同様に5mlの塩化メチレン中 0.10gの無水コハク酸、49mgの4−N,N−ジメチルアミノピリジン及び 110μ lのトリエチルアミンと反応させる。化合物(C3.3); を得る。 d)0.60gの化合物(C3.3)を、方法C2d)と同様に、5mlのジオキサ ン中91mgのp−ニトロフェノール、310mg のN,N−ジシクロヘキシルカルボジ イミド及び150μlのピリジンと反応させる。化合物(C3.4): を得る。 e)表題の化合物、化合物(C3.5)を、方法C1と同様に、得られた化合 物(C3.4)と6gのLCAA/CPGとを反応させることにより得る。 デンドリマー−ホスホルアミジット基礎単位の調製 実施例D1:化合物番号:36の調製 0.75gの化合物(4)を30mlの熱アセトニトリル中に溶解し、次にその溶液を 室温まで冷却し、そして85.5mgのジイソプロピルアンモニウム・テトラゾリドを 添加する。0.33mlの〔ビス(ジイソプロプルアミノ)−2−シアノエトキシ〕ホ スフィンをアルゴン雰囲気下滴下し、そしてその混合物を1時間室温において、 そして2時間30℃において撹拌する。表題の化合物、化合物(36)を得る。 オリゴヌクレオチドの合成及び精製 オリゴヌクレオチドを、一般的なシアノエチル・ホスホルアミジット法を使用 して、そして固相支持体上の4−tert−ブチルフェノキシアセチル保護基礎単位 を使用して、Applied Biosystems 392 DNA−RNA 合成装置(合成規模、 0.1〜10 μmol)又はMillipore 8800大規模DNA 合成装置(合成規模、10〜100μmol)上で合 成する。 デンドリマー部分が、複合体の3’末端に付着されることが予定 される場合(実施例E6〜E20をも参照のこと)、そのオリゴヌクレオチド合成 を次に、デンドリマー修飾固相支持体、例えば、化合物30,35又はC3.5を使 用して行なう。この合成後、粗ポリヌクレオチドをその固相支持体から脱着し、 そして室温において16時間、濃アンモニア水溶液で処理することにより脱保護す る。この溶液を濃縮し、そして粗オリゴヌクレオチドを、Nucleosil C18カラム を使用して逆相高圧クロマトグラフィー(Waters HPLC 装置)により精製する( グラジエント:65分間にわたる85% 0.05Mトリエチルアンモニウム・アセテー ト及び15%アセトニトリルから100%アセトニトリルまで)。オリゴヌクレオチ ド含有画分を集め、そして凍結乾燥させる。分子量を、LD1 1700(Linear Scie ntific Inc.,Reno,USA)上で測定する。 5’末端におけるデンドリマーの導入(実施例E1〜E5をも参照のこと)を 、上述のように、好適なデンドリマー誘導体及び適切なアミノ置換オリゴヌクレ オチドを使用することにより行なう。あるいは、このデンドリマーを、デンドリ マー−ホスホルアミジットを使用することによりオリゴヌクレオチド合成の間に 直接的に導入することができる。 オリゴヌクレオチド複合体の調製 オリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体の調製を以下に説明する。 以下の配列をもつオリゴヌクレオチドを使用する: PO:−P(O)O-−を介してのヌクレオシドの連結 PS:−P(O)S-−を介してのヌクレオシドの連結 実施例E1:化合物番号38の調製(配列番号:1参照) [G-2]-Q-CONH(CH2)6OP(O)(OH)-O5'(TTTTTCTCTCTCTCT)3' (38) 2.0mg の化合物(15)を、2ODの以下の化合物(37): H2N(CH2)6,OP(O)(OH)-O5'(TTTTTCTCTCTCTCT)3' (37) と、160μlの溶媒(ジメチルホルムアミド:ジオキサン:H2O =1:1:4) 及び5μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンの存在中20時間室温において 反応させる。 実施例E2:化合物番号39の調製(配列番号:1参照) [G-3]-Q-CONH(CH2)6OP(O)(OH)-O5'(TTTTTCTCTCTCTCT)3' (39) 表題の化合物、化合物(39)を、実施例(E1)と同様に化合物(17)と反応 させることにより得る。 実施例E3:化合物番号41の調製(配列番号:1参照) [G-3]-CH2OC(O)(CH2)6CONH(CH2)6OP(OH)-O5'(TTTTTCTCTCTCTCT)3' (41) 120μlの、ジメチルホルムアミドとH2O の混合物(5:1)と2μlのジ イソプロピルエチルアミンを、化合物(37)と共に、2.0mgの以下の化合物(40 ): に添加し、そしてその混合物を、16時間40℃において撹拌する。表題の化合物、 化合物(41)を得る。 実施例E4:化合物番号42の調製(配列番号:1参照) [G-2]-W-CONH(CH2)6OP(O)(OH)-O5'(TTTTTCTCTCTCTCT)3' (42) 表題の化合物、化合物(42)を、実施例(E3)と同様に 2.0mgの化合物(21 )と4ODの化合物(37)とを反応させることにより得る。 実施例E5:化合物番号43の調製(配列番号:1参照) [G-3]-W-CONH(CH2)5OP(O)(OH)-O5'(TTTTTCTCTCTCTCT)3' (43) 表題の化合物、化合物(43)を、実施例(E4)と同様に2mgの化合物(23) と4ODの化合物(37)とを反応させることにより得る。 実施例E6〜E20: 以下の3’−オリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体を、固相支持体に結合 されたデンドリマーを使用することにより合成する: E6:PO(配列番号:1参照) E7:PO(配列番号:1参照) E8:PS(配列番号:2参照) E9:PO(配列番号:1参照) E10:PS(配列番号:2参照) E11:PO(配列番号:3参照) E12:PS(配列番号:4参照) E13:PO(配列番号:3参照) E14:PS(配列番号:4参照) E15:PS(配列番号:5参照) E16:PS(配列番号:5参照) E17:PS(配列番号:5参照) E18:PS(配列番号:6参照) E19:PS(配列番号:6参照) E20:PS(配列番号:6参照) F:フルオレセイン PO:−P(O)O-−を介してのヌクレオシドの連結 PS:−P(O)S-−を介してのヌクレオシドの連結 生物学的活性 オリゴヌクレオチド・デンドリマー複合体のヒト肺癌腫A549 に対するインビボ 抗腫瘍活性 抗腫瘍活性の測定を、逐次的に継代した(最少3回の連続した移植)ヒト肺癌 腫A549(CCL 185,American Type culture collection ATCC;Rockville,Mary land,USA)を担持する雄Balb/cヌード・マウスにおいて行なうこれらの細胞 をATCCにより推奨されるように培養する。約25mgの腫瘍断片を、各動物の左腹内 に移植する(n=6群)。本発明に係るオリゴヌクレオチド・デンドリマー複合 体による処置を、その腫瘍が150〜200mm2の平均腫瘍容量に達するときに、開始 する。腫瘍成長を、垂直直径を計測することにより1週間に2回監視する。腫瘍 体積を、T.Meyer et al.,Int.J.Cancer 43(1989),pp.851-856中に記載さ れたように測定する。これらの実験において使用される処置スケジュールは、腫 瘍移植後10日目から出発して1日に1回の静脈内(尾静脈)である。 実施例F1: 実施例E15からの新規のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体を上記プロ トコールに従う処置のために使用する。 実施例F2: 実施例E16からの新規のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体を、実施例 F1と同様に使用する。 実施例F3: 実施例E17からの新規のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体を、実施例 F1と同様に使用する。 実施例F4: 実施例E18からの新規のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体を、実施例 F1と同様に使用する。 実施例F5: 実施例E19からの新規のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体を、実施例 F1と同様に使用する。 実施例F6: 実施例E20からの新規のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体を、実施例 F1と同様に使用する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AL,AM,AU,BB,BG,BR,BY,C A,CN,CZ,EE,FI,GE,HU,IS,JP ,KG,KP,KR,KZ,LK,LR,LT,LV, MD,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,R O,RU,SG,SI,SK,TJ,TM,TT,UA ,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.オリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そのデンドリマーが 、第1〜第10世代のデンドリマーの1価残基であり、そしてそのオリゴヌクレオ チドが、インターヌクレオチド橋を介して連結された天然、修飾又は合成デオキ シヌクレオシド又はペプチド核酸基礎単位から成り、かつ、標的核酸に相補的な 領域を包含する、天然、修飾又は合成デオキシヌクレオシドであり、そのデンド リマーが、直接的に又は橋かけ基Bを介して、そのオリゴヌクレオチドのインタ ーヌクレオチド橋、核酸塩基又は糖、及びそれらの生理学的に許容される塩に結 合されていることを特徴とするオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体。 2.請求項1に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ のデンドリマーが、少なくとも3価をもつ開始コアを含み、その1価が、そのオ リゴヌクレオチドへの結合のために使用され、そして少なくとも2つの1価の枝 が、その開始コアに結合され、そして各枝が、少なくとも3価をもつ少なくとも 1の分枝点から成る、これを特徴とするオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合 体。 3.請求項2に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の開始コアと分枝点が、互いに独立して、単一原子、3〜12環員をもつ環式又は 複素環式、飽和又は不飽和脂肪族基、5〜12環員をもつ2環式又は複素2環式脂 肪族基、又は6〜18環員をもつ単核又は多核芳香族又は複素芳香族であり、ここ でその環員は、窒素、酸素及び硫黄から成る群から選ばれた1〜3の複素原子に より適宜中断された炭素原子である、ことを特徴とするオリゴヌクレオチド−デ ンドリマー複合体。 4.請求項3に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の開始コアと分枝点が、互いに独立して、単一原子、環式又は複素環式、飽和又 は不飽和脂肪族基、又は単核又は多核芳香族又は複素芳香族基であることを特徴 とするもの。 5.請求項4に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の開始コアと分枝点が、互いに独立して、環式又は複素環式、飽和又は不飽和脂 肪族基又は単核又は多核芳香族又は複素芳香族基であるもの。 6.請求項3に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の原子が、炭素、窒素、珪素又はリンであるもの。 7.請求項6に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の原子が炭素であるもの。 8.請求項3に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の環式又は複素環式脂肪族基が、5〜7の環炭素原子をもつシクロアルカン及び シクロアルケンから成る群から選ばれた化合物から誘導されることを特徴とする もの。 9.請求項3に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の2環式又は複素環式脂肪族基が、5〜7の環炭素原子をもつ2環式アルカン及 び2環式アルケンから成る群から選ばれた化合物から誘導されることを特徴とす るもの。 10.請求項3に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の芳香族又は複素芳香族基が、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フェナン トレン、ナフタセン、インデン、フルオレン、インダセン、ビフェニレン、トリ フェニレン、ピロール、インドール、カルバゾール、フラン、ベンゾフラン、ジ ベンゾフラン、トリフェン、ベンゾチオフェン、ジベンゾチオフェン、ピリジン 、キノリン、イソキノリン、アクリジン、フェナントリジン、ピリ ダジン、シンノリン、フタラジン、ピリミジン、キナゾリン、ピラジン、キノキ サリン、フェナジン、プテリジン、プリン、ピラゾール、インダゾール、イミダ ゾール、ベンズイミダゾール、イソキサゾール、オキサゾール、フラザン、チア ントレン、キサンテン、トリアジン、フェナントロリン、ベンズオキサゾール及 びベンゾチアゾールから成る群から選ばれた化合物から誘導されることを特徴と するもの。 11.請求項10に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の芳香族又は複素芳香族基が、ベンゼン、ナフタレン、フルオレン、ビフェニレ ン、ピロール、カルバゾール、フラン、ジベンゾフラン、チオフェン、ジベンゾ チオフェン、ピリジン、アクリジン、ピラジン、フェナジン、フラザン、チアン トレン及びキサンテンから成る群から選ばれた化合物から誘導されることを特徴 とするもの。 12.請求項11に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の芳香族又は複素芳香族基が、ベンゼン、ピロール、フラン、チオフェン、ピリ ジン、ピラジン及びフラザンから成る群から選ばれた化合物から誘導されること を特徴とするもの。 13.請求項12に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の芳香族基が、ベンゼンから誘導されるもの。 14.請求項2に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の開始コアの及びその枝内の分枝点の非占有の価が、互いに独立して、水素又は 、ハロゲン、C1−C6アルキル、C1−C6ヒドロキシアルキル、C1−C6アルコ キシ、C1−C6アルキルチオ、−CN及び−NO2から成る群から選ばれた置換基に より占有されることを特徴とするもの。 15.請求項2に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体 であって、その枝の周辺における分枝点の非占有の価が、互いに独立して、1価 の末端基により占有されることを特徴とするもの。 16.請求項15に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の末端基が、水素、C1−C6アルキル、Cl−C6ヒドロキシ、C1−C6アルキル チオ、C6−C10アリール、C7−C17アラルキル、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ 及び有機性基であってカルボン酸誘導体から誘導されたものから成る群から選ば れることを特徴とするもの。 17.請求項16に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の末端基が水素又はC1−C6アルコキシであるもの。 18.請求項17に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の末端基が水素又は−OCH3であるもの。 19.請求項2に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の2価の橋かけ基Zが、互いに独立して、その開始コアを第1世代の分枝点及び /又は連続する世代の分枝点に連結することを特徴とするもの。 20.請求項19に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の橋かけ基Zが、C1−C4アルキレン;C1−C4アルキレンであって、酸素原子 、硫黄原子、窒素原子、カルボニル基、チオ基、スルホキシド基及び式−Si(OR ')(OR")−O−(式中、R’とR”が互いに独立して水素又はC1−C6アルキ ルである。)から成る群から選ばれた代表により1回又は2回以上中断されたも の;C2−C4アルキレン;C2−C4アルキレンであって、酸素原子、硫黄原子、 窒素原子、カルボニル基、チオ基、スルホキシド基、及び式−Si(OR')(OR") −O−(式中、R’とR”が互いに独立して水素又はC1−C6アルキルである。 )から成る群から 選ばれた代表により1回又は2回以上中断されたもの;C2−C4アルキニレン; C2−C4アルキニレンであって、酸素原子、窒素原子、カルボニル基、チオ基、 スルホキシド基、及び式−Si(OR')(OR")−O−(式中、R’とR”が互いに 独立して水素又はC1−C6アルキルである。)から成る群から選ばれた代表によ り1回又は2回以上中断されたもの;アリール及びアラルキルから成る群から選 ばれることを特徴とするもの。 21.請求項20に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の橋かけ基Zが、C1−C4アルキレン及びC1−C4アルキレンであって、酸素原 子、硫黄原子、窒素原子、カルボニル基、チオ基、スルホキシド基、及び式−Si (OR')(OR")−O−(式中、R’とR”が互いに独立して水素又はC1−C6ア ルキルである。)から成る群から選ばれた代表により1回又は2回以上中断され たものから成る群から選ばれることを特徴とするもの。 22.請求項21に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の2価の橋かけ基Zが酸素原子により1回中断されたC1−C4アルキレン又はC1 −C4アルキレンであることを特徴とするもの。 23.請求項22に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の2価の橋かけ基Zが、−OCH2−であるもの。 24.請求項1に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ のデンドリマーが、第1〜第7世代のデンドリマーの1価の残基であるもの。 25.請求項24に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ のデンドリマーが、第1〜第5世代のデンドリマーの1価の残基であるもの。 26.請求項25に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体 であって、そのデンドリマーが、第1〜第4世代のデンドリマーの1価の残基で あるもの。 27.請求項26に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ のデンドリマーが、第2〜第3世代のデンドリマーの1価の残基であるもの。 28.請求項1に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ のデンドリマーが、以下の式(I): {式中、x1が、開始コアであり、(l1)と(l2)が、互いに橋かけ基Zであ り、x2とx3が、互いに分枝点であり、そしてEが、末端基である。}により表 されることを特徴とするもの。 29.請求項28に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、x1 ,x2及びx3がベンゼンであり、(l1)と(l2)が−O−CH2−であり、そし てEがH又は−OCH3であることを特徴とするもの。 30.請求項1に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、デ ンドリマーが、そのオリゴヌクレオチド配列の3’又 は5’末端基内のN,S又はO原子に、その配列の末端内の又は末端における核 酸塩基のC,N又はO原子に、そのフラノース環内の2位に、その配列の末端内 の又は末端におけるO,S又はN原子に、又はその配列内のヌクレオチド橋かけ 基のO,S又はN原子に、又は炭素環式ヌクレオチド・アナログの6’炭素原子 に結合されることを特徴とするもの。 31.請求項30に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ のデンドリマーが橋かけ基Bを介してそのオリゴヌクレオチド配列に結合される ことを特徴とするもの。 32.請求項31に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の橋かけ基Bが、以下の式(II)の基: −Xp−〔A−X’〕n−A’m− (II) {式中、XとX’は、互いに独立して、非置換の又はC1−C10アルコキシ、F ,Cl,Br,−CN,C1−C10アルキル、アリール、ヒドロキシル−C1−C10アル キル、アミノ−C1−C10アルキル、OH,NR12又は−NO2により置換された、そし てC1−C20アルキレン、C2−C12アルケニレン、C2−C12アルキニレン、C3 −C8シクロアルキレン、C6−C12アリーレン及びC7−C12アラルキレンから 成る群から選ばれた、基であり、AとA’が、互いに独立して、−O−,−S− ,−S−S−,−NR12−CO−NR12−,−NR12−CS−NR12−,−NR12−,−NR12− C(O)−O−,−C(O)O−,−C(O)S−,−C(O)NR12−,−C( S)S−,−C(S)O−,−C(S)NR12−,−SO2NR12−,−SO2−,−P( O)(OH)O−,−OP(O)(OH)O−,−P(S)(SH)O−,−OP(S)(SH)O−,−P( S)(OH)O−,−OP(S)(OH)O−,−P(O)(OH)−NR12−,−OP(O)(OH)−NR12 −,−P(S)(SH)−NR12−,−OP(S)(SH)−NR12−,−P(S)(OH)−NR12−又は −OP (S)(OH)−NR12−であり、R12が、H又はC1−C10アルキルであり、nが、1 〜50の数であり、2以上の(A−X’)単位が存在するとき、個々の単位内での AとX’の意味が同一か又は相違し、そしてmとpが互いに独立してo又はlで ある。}により表されることを特徴とする複合体。 33.請求項32に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、X が非置換の又はC1−C10アルコキシ、F,Cl,Br,−CN,C1−C10アルキル、 アリール、ヒドロキシ−C1−C10アルキル、アミノ−C1−C10アルキル、OH, NR12又は−NO2により置換された、そしてC1−C20アルキレン、C3−C6シクロ アルキレン、C6−C12アリーレン及びC7−C12アラルキレンから成る群から選 ばれた基であることを特徴とするもの。 34.請求項33に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、X が、非置換の又はC1−C6アルコキシ、F,Cl,Br,−CN,C1−C6アルキル、 アリール、ヒドロキシ−C1−C6アルキル、アミノ−C1−C6アルキル、OH,NR12 又は−NO2により置換された、そしてC1−C20アルキレン、C3−C8シクロア ルキレン、C6−C12アリーレン及びC7−C12アラルキレンから成る群から選ば れた基であることを特徴とするもの。 35.請求項33に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、X が、C1−C20アルキレンであるもの。 36.請求項35に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、X が、C1−C1Oアルキレンであるもの。 37.請求項36に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、X が、C1−C5アルキレンであるもの。 38.Xが、−CH2−である、請求項36に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリ マー複合体。 39.pが、1である、請求項32に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複 合体。 40.請求項32に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、X ’が、非置換の又はC1−C10アルコキシ、F,Cl,Br,−CN,C1−C10アルキ ル、アリール、ヒドロキシ−C1−C10アルキル、アミノ−C1−C10アルキル、 OH,NR12又は−NO2により置換された、そしてC1−C20アルキレン、C3−C8シ クロアルキレン、C6−C12アリーレン及びC7−C12アラルキレンから成る群か ら選ばれた基であることを特徴とするもの。 41.請求項40に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、X ’が、非置換の又はC1−C6アルコキシ、F,Cl,Br,−CN,C1−C6アルキル 、アリール、ヒドロキシ−C1−C6アルキル、アミノ−C1−C6アルキル、OH, NRl2又は−NO2により置換された、そしてC1−C20アルキレン、C3−C8シクロ アルキレン、C6−C12アリーレン及びC7−C12アラルキレンから成る群から選 ばれた基であることを特徴とするもの。 42.請求項40に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、X ’が、非置換の又はヒドロキシ−C1−C10アルキル、アミノ−C1−C10アルキ ル又はOHにより置換された、そしてC1−C20アルキレン、C3−C8シクロアル キレン、C6−C12アリーレン及びC7−C12アラルキレンから成る群から選ばれ た基であることを特徴とするもの。 43.請求項42に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、X ’が、非置換の又はヒドロキシ−C1−C6アルキル、アミノ−C1−C6アルキル 又はOHにより置換された、そしてC1−C20アルキレン、C3−C8シクロアルキ レン、C6−C12アリーレン及びC7−C12アラルキレンから成る群から選ばれた 基で あることを特徴とするもの。 44.請求項43に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、X ’が、非置換の又はヒドロキシ−C1−C2アルキル又はOHにより置換された、そ してC1−C10アルキレン及びC7−C10アラルキレンから成る群から選ばれた基 であることを特徴とするもの。 45.請求項44に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、X ’が、−(CH2)2−,−(CH2)6−,−(CH2)10−, とするもの。 46.請求項32に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、A が、−O−,−NR12−CO-NR12−,−NR12−,−NR12−C(O)−O−,−C( O)O−,−C(O)NR12−,−P(O)(OH)O−,−OP(O)(OH)O−,−P(O) (OH)−NR12−又は−OP(O)(OH)−NR12−であるもの。 47.請求項46に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、A が、−O−,−NR12−CO−NR12−,−NR12−,−NR12−C(O)−O−,−C( O)O−又は−C(O)NR12−であることを特徴とするもの。 48.請求項47に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、A が、−O−,−C(O)O−又は−C(O)NH−であることを特徴とするもの。 49.mが1である、請求項32に記載のオリゴヌクレオチド−デン ドリマー複合体。 50.請求項32に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、A ’が、−P(O)(OH)O−又は−P(S)(OH)−であるもの。 51.請求項32に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の橋かけ基Bが、以下の式(IIIa),(IIIb)又は(IIIc): により表される残基であることを特徴とするもの。 52.請求項32に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体であって、そ の橋かけ基Bが、以下の式(IIId)又は(IIIe): により表される残基であることを特徴とするもの。 53.以下の式(IV): デンドリマーXp−〔A−X’〕n'−R1 (IV) {式中、デンドリマーが、第1〜第10世代のデンドリマーの1価の残基であり、 XとX’が、互いに独立して、非置換の又はC1−C10アルコキシ、好ましくは C1−C6アルコキシ、F,Cl,Br,−CN,C1−C10アルキル、好ましくはC1− C6アルキル、アリール、ヒドロキシル−C1−C10アルキル、好ましくはヒドロ キシ−C1−C6アルキル、アミノ−C1−C10アルキル、好ましくはアミノ−C1 −C6−アルキル、OH,NR12又は−NO2により置換された、そしてC1−C20アル キレン、C2−C12アルケニレン、C2−C12アルキニレン、C3−C8シクロアル キレン、C6−C12アリーレン及びC7−C12アラルキレンから成る群から選ばれ た、基であり、AとA’が、−O−,−S−,−S−S−,−NR12−CO−NR12− ,−NR12−CS-NR12−,−NR12−,−NR12−C(O)−O−,−C(O)O−, −C(O)S−,−C(O)NR12−,−C(S)S−,−C(S)O−,−C( S)NR12−,−SO2NR12−,−SO 2 −,−P(O)(OH)O−,−OP(O)(OH)O−,−P(S)(SH)O−,−OP(S)(SH) O−,−P(S)(OH)O−,−OP(S)(OH)O−,−P(O)(OH)−NR12−,−OP(O) (OH)−NR12−,−P(S)(SH)−NR12−,−OP(S)(SH)−NR12−,−P(S)(OH)− NR12−又は−OP(S)(OH)−NR12−であり、R12が、H又はC1−C10アルキル、 好ましくは、H又はC1−C6アルキルであり;pが、0又は1であり;n’が、 0〜49の数であり、ここで2以上の(A−X’)単位が存在するとき、ZとX’ の意味は、その個々の単位内で同一であり又は相違し;そしてR1が、1価の官 能基である。} により表される化合物。 54.請求項53に記載の化合物であって、その1価の官能基が、−OR10−,−SR10 ,−NCO,−NCS,−NHR11,−C(O)OR11,C(O)SH,−C(O)Cl,− C(S)SR11,−C(S)OR11,−SO3R11,−SO2Cl,−OP(O)(OR)(OH),−OP( S)(OR)(OH),−OP(O)(SR)(SH),−OP(O)(OH),−OP(O)(SH),−OP(OCH3) N〔CH(CH3)22,−OP(OCH2CH2CN)N〔CH(CH3)22及びP(OCH2CH2CN)N〔CH(C H3)22から成る群から選ばれ、ここで、Rが、ホスフェート保護基であり、R1 0 が、H,−C(O)NH2,−C(S)NH2,−C1−C6アルキル、−Cx2x−NH2 ,−Cx2x−SH又は−(Cx2xO)y−Hであり、そしてR11が、H,−C1 −C6アルキル、−Cx2x−NH2,−Cx2x−SH又は−(Cx2xO)y−Hであ り、そしてxが、2〜6の数であり、そしてyが、1〜20の数であることを特徴 とするもの。 55.請求項54に記載の化合物であって、その官能基が、−OR10,−SR10,−NC O,−NCS,−NHR11,−C(O)OR11及び−P(O)(OH)2から成る群から選ばれる ことを特徴とするもの。 56.請求項55に記載の化合物であって、その官能基が、−NCS,−C(O)OR1 1 及び−P(O)(OH)2から成る群から選ばれることを特徴とするもの。 57.請求項1に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体の製法であっ て、請求項53に記載の式(IV)の化合物を、以下の式(Va): R1'-〔A−X’〕n"−A’m−オリゴヌクレオチド (Va) {式中、X’が、非置換の又はC1−C10アルコキシ、F,Cl,Br,−CN,C1− C10アルキル、アリール、ヒドロキシ−C1−C10アルキル、アミノ−C1−C10 アルキル、OH,NR12又は−NO2により置換された、そしてC1−C20アルキレン、 C2−C12アルケニレン、C2−C12アルキニレン、C3−C8シクロアルキレン、 C5−C12アリーレン及びC7−C12アラルキレンから成る群から選ばれた基であ り、AとA’は、互いに独立して、−O−,−S−,−S−S−,−NR12−CO− NR12−,−NR12−CS−NR12−,−NR12−,−NR12−C(O)−O−,−C(O) O−,−C(O)S−,−C(O)NR12−,−C(S)S−,−C(S)O−, −C(S)NR12−,−SO2NR12−,−SO2−,−P(O)(OH)O−,−OP(O)(OH)O −,−P(S)(SH)O−,−OP(S)(SH)O−,−P(S)(OH)O−,−OP(S)(OH)O −,−P(O)(OH)−NR12−,−OP(O)(OH)−NR12−,−P(S)(SH)−NR12−,− OP(S)(SH)−NR12−,−P(S)(OH)−NR12−又は−OP(S)(OH)−NR12−であり、 R12が、H又はC1−C10アルキルであり;mが、0又は1であり;オリゴヌク レオチドが、インターヌクレオチド橋を介して連結された天然、修飾又は合成デ オキシヌクレオシド又はペプチド核酸基礎単位から成り、かつ、標的核酸に相補 的である領域を包含する天然、修飾又は合成配列であり;n”が、0〜49の数で あり、ここ で、2以上の(A−X’)単位が存在するとき、AとX’の意味は、その個々の 単位内で同一であり又は相違し;そしてR1が、1価の官能基である。}により 表される化合物と、反応させることを含む製法。 58.ヒトを含む恒温動物における疾患を処置するための治療方法における使用 のための、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体。 59.単独又は、所望により、他の活性化合物、医薬賦形剤及び補助物質と共に 、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体の有効量を含む医 薬製剤。 60.ウイルス感染又は遺伝的に決定された疾患を検出するための診断剤として の、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体の使用。 61.請求項1〜52のいずれか1項に記載のデンドリマー−オリゴヌクレオチド 複合体であって、そのオリゴヌクレオチドが、配列5'-TCCCGCCTGTGACATGCATT-3' (配列番号:5)をもち、そしてそのヌクレオシドが、−P(O)S-−を介し て連結されていることを特徴とするもの。 62.請求項61に記載のデンドリマー−オリゴヌクレオチド複合体であって、以 下の式(VI)と(VII)(配列番号:5,−P(O)S-−,(“PS”)を介して 連結されたヌクレオシド): は1であり、そしてsが1,2又は3である。} により表される化合物の群から選ばれることを特徴とするもの。 63.rが1である、請求項62に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合 体。 64.sが2である、請求項62又は63に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマ ー複合体。 65.請求項1〜52のいずれか1項に記載のデンドリマー−オリゴヌクレオチド 複合体であって、そのオリゴヌクレオチドが、配列5'-GTTCTCGCTGGTGAGTTTCA-3' (配列番号:6)をもち、そしてそのヌクレオシドが、−P(O)S −を介し て連結されることを特徴とするもの。 66.請求項65に記載のデンドリマー−オリゴヌクレオチド複合体であって、以 下の式(VIII)と(IX)(配列番号:6,−P(O)S-−, (“PS”)を介 して連結されたヌクレオシド): は1であり、そしてsが1,2又は3である。} により表される化合物の群から選ばれることを特徴とするもの。 67.rが1である、請求項66に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマー複合 体。 68.sが2である、請求項66又は67に記載のオリゴヌクレオチド−デンドリマ ー複合体。
JP8519486A 1994-12-21 1995-12-13 オリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体 Pending JPH10510822A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CH3854/94 1994-12-21
CH385494 1994-12-21
CH4795 1995-01-09
CH47/95 1995-01-09
PCT/EP1995/004933 WO1996019240A1 (en) 1994-12-21 1995-12-13 Oligonucleotide-dendrimer conjugates

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10510822A true JPH10510822A (ja) 1998-10-20

Family

ID=25683356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8519486A Pending JPH10510822A (ja) 1994-12-21 1995-12-13 オリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体

Country Status (9)

Country Link
EP (1) EP0790837A1 (ja)
JP (1) JPH10510822A (ja)
AU (1) AU4344696A (ja)
CA (1) CA2206915A1 (ja)
FI (1) FI972548A (ja)
HU (1) HUT77521A (ja)
IL (1) IL116456A0 (ja)
NO (1) NO972868L (ja)
WO (1) WO1996019240A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5563255A (en) * 1994-05-31 1996-10-08 Isis Pharmaceuticals, Inc. Antisense oligonucleotide modulation of raf gene expression
US5744460A (en) * 1996-03-07 1998-04-28 Novartis Corporation Combination for treatment of proliferative diseases
AU745309B2 (en) * 1997-05-28 2002-03-21 Peter E. Nielsen Conjugated peptide nucleic acids having enhanced cellular uptake
GB9718129D0 (en) * 1997-08-27 1997-10-29 Isis Innovation Branched structures
US6287765B1 (en) * 1998-05-20 2001-09-11 Molecular Machines, Inc. Methods for detecting and identifying single molecules
FR2906532B1 (fr) 2006-09-28 2008-12-12 Biomerieux Sa Nouvel oligonucleotide marque
FR2933410B1 (fr) 2008-07-04 2010-08-20 Biomerieux Sa Nouvelle sonde de detection
TW202043256A (zh) 2019-01-10 2020-12-01 美商健生生物科技公司 前列腺新抗原及其用途
CN114980920A (zh) 2019-11-18 2022-08-30 詹森生物科技公司 基于突变体calr和jak2的疫苗及其用途
CN112898580B (zh) * 2019-12-03 2022-11-08 安序源生物科技(深圳)有限公司 测序试剂
CN112898575B (zh) * 2019-12-03 2022-10-21 深圳清华大学研究院 树杈状大分子修饰的核苷酸的制备方法
WO2022009051A1 (en) 2020-07-06 2022-01-13 Janssen Biotech, Inc. A method for determining responsiveness to prostate cancer treatment
WO2022009052A2 (en) 2020-07-06 2022-01-13 Janssen Biotech, Inc. Prostate neoantigens and their uses
WO2022009049A1 (en) 2020-07-06 2022-01-13 Janssen Biotech, Inc. Prostate neoantigens and their uses

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2054678T5 (es) * 1986-08-18 1997-09-16 Dow Chemical Co Conjugados estrella.
US5714166A (en) * 1986-08-18 1998-02-03 The Dow Chemical Company Bioactive and/or targeted dendrimer conjugates
IL107715A0 (en) * 1992-11-25 1994-02-27 Baxter Int Water soluble non-immunogenic polyamide cross-linking agents
AU681735C (en) * 1993-07-14 2002-02-21 Regents Of The University Of California, The Self-assembling polynucleotide delivery system comprising dendrimer polycations
IT1270994B (it) * 1994-03-18 1997-05-26 Bracco Spa Macromolecole ramificate a struttura poliossialchilica e loro usi

Also Published As

Publication number Publication date
CA2206915A1 (en) 1996-06-27
NO972868L (no) 1997-08-19
HUT77521A (hu) 1998-05-28
WO1996019240A1 (en) 1996-06-27
FI972548A0 (fi) 1997-06-16
FI972548A (fi) 1997-06-23
IL116456A0 (en) 1996-03-31
AU4344696A (en) 1996-07-10
NO972868D0 (no) 1997-06-20
EP0790837A1 (en) 1997-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6758335B2 (ja) テロメラーゼ阻害のための改変オリゴヌクレオチド
US4904582A (en) Novel amphiphilic nucleic acid conjugates
JP2022101563A (ja) オリゴヌクレオチド組成物およびその方法
JP7383308B2 (ja) 新規化合物及びその適用
JP2000501414A (ja) 生体分子の細胞取り込みを高めるリガンド
JP2001509828A (ja) 高分子のバイオコンジュゲーション
JPH10510822A (ja) オリゴヌクレオチド−デンドリマー複合体
JP7190794B2 (ja) 核酸医薬及び多分岐脂質の複合体
CN106459955A (zh) 反义核酸
KR20120046238A (ko) 신규한 핵산 프로드러그 및 그의 사용 방법
WO2021234459A2 (en) Double stranded oligonucleotide compositions and methods relating thereto
CN110643609B (zh) 一种核苷类似物药物分子构建的药物适配体及其制备方法和应用
JP4624104B2 (ja) オリゴヌクレオチド結合体
JP5812478B2 (ja) 抗癌剤結合性核酸アプタマー及びその利用
TW201307376A (zh) 經修飾之單股多核苷酸
JP2010510810A (ja) ポリマー低分子干渉rna複合体
JPH10505354A (ja) 官能テルピリジン−金属錯体、その製法及びテルピリジン−金属錯体とのオリゴヌクレオチド複合体
JP4854913B2 (ja) オリゴヌクレオチド結合体
WO1989005853A1 (en) Nucleic acid chelate conjugate as therapeutic and diagnostic agents
AU2022352779A1 (en) Oligonucleotide compositions and methods thereof
IL301186A (en) Skeletal muscle transport systems and methods of use
JP2023501020A (ja) 治療用分子の標的化送達
CN117466959A (zh) 一种肝靶向化合物、缀合物及应用
RU2797833C1 (ru) Композиции олигонуклеотидов и способы с ними
KR20210151593A (ko) 신규한 몰포리노 올리고뉴클레오티드 유도체