JPH10507450A - エーテル脂質リポソームおよびそれらの治療用の使用 - Google Patents

エーテル脂質リポソームおよびそれらの治療用の使用

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JPH10507450A JP8513281A JP51328196A JPH10507450A JP H10507450 A JPH10507450 A JP H10507450A JP 8513281 A JP8513281 A JP 8513281A JP 51328196 A JP51328196 A JP 51328196A JP H10507450 A JPH10507450 A JP H10507450A
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メイヒュー,エリック
ジャノフ,アンドリュー,エス
アーマド,イムラン
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ザ リポソーム カンパニー、インコーポレーテッド
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Abstract

(57)【要約】 式(I)を有するエーテル脂質を頭部基派生脂質と共に、また所望によりステロールおよび中性脂質と共にリポソーム中に導入する。このリポソームは例えば癌や炎症性病気および障害の治療のために、ヒトのような動物に対してエーテル脂質を投与するために用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 エーテル脂質リポソームおよびそれらの治療用の使用 この発明はエーテル脂質リポソームおよびその治療用の用途、例えば癌の治療 に関するものである。 エーテル脂質は血小板活性化因子(PAF;1−O−アルキル−2−アセチル −sn−グリセロ−3−ホスホコリン)の合成類似体であり、このPAFは炎症 、免疫応答、アレルギー反応および増殖のような種々の生理学的工程に関与する 作動体であると一般に考えられている。エーテル脂質類は動物における抗癌剤と して有効であることが知られており、広い範囲の癌細胞に選択毒性を示すと考え られている〔例えばDietzfelbinger等(1993);Zeisi g等(1993);Powis等(1990);BhatiaおよびHadju (1991);Reed等(1991);Workman(1991);Wor kman等(1991);BazillおよびDexter(1990);Be rdel(1990);Cousell等(1990);Trittonおよび Hickman(1990);Muschiol等(1990);Layton 等(1980);Runge等(1980);英国特許第1,583,661号 ;米国特許第3,752,886号を参照されたい〕。エーテル脂質類は転移お よび侵食性を抑えると共に細胞の分化を促進することも知られている。しかしな がら、本発明のリポソーム製剤の利点を有するリポソーム性エーテル脂質につい てはいずれの文献にも記載されていなかった。いくつかのエーテル脂質が現在臨 床的な試験研究の対象となっている。 エーテル脂質の毒性のメカニズムについては、完全に解明されている訳ではな いが、細胞膜における作用および細胞膜の分断にも関与していると考えられてい る。エーテル脂質類の選択毒性は細胞内の蓄積およびアルキル切断酵素の特定活 性(differential activity)に関与している可能性もあ る。エーテル脂質はホスファチジルコリン生成合成の他にホスファチジルイノシ トール ホスホリパーゼ Cとおよびプロテインキナーゼ C活性の選択的阻害剤 である可能性もある。 エーテル脂質類は、その抗癌活性に加えて溶血性でもあり、赤血球細胞を溶解 することもある。さらに、臨床試験の結果、エーテル脂質を投与することによっ て肝機能不全や胃腸機能障害をもたらすという知見も出ている。本発明者等はエ ーテル脂質のある種のリポソーム製剤がこの毒性を緩衝できることを見出したも のである。 発明の要旨 頭部基派生脂質(headgroup−derivatized lipid )およびエーテル脂質を有する脂質二重層(lipid bilayer)を有 するリポソームが本発明では提供されている。好ましくはこのリポソームは約2 00nmより小なる直径を、より好ましくは約50nmより大で約200nmよ り小なる直径を有している。 この頭部基派生脂質はホスファチジルエタノールアミン−ジカルボン酸である ことが好ましい。カルボン酸としては例えばグルタール酸、セバチン酸、コハク 酸または酒石酸のようなものが挙げられ、中でもグルタール酸が好ましい。ホス ファチジルエタノールアミン(PE)としてはジパルミトイルホスファチジルエ タノールアミン(DPPE)、パルミトイルオレオイルホスファチジルエタノー ルアミン(POPE)またはジオレオイルホスファチジルエタノールアミン(D OPE)が好ましいものとして挙げられる。この頭部基派生脂質のより好ましい ものとして、DOPE−GAが挙げられる。この頭部基派生脂質は循環機能促進 性脂質のものが挙げられるが、必ずしもこのような機能を有する必要はない。 本発明におけるエーテル脂質は次の化学式を有するものである。 式中、R1はY12である。Y2はCH3またはCO2Hであり、Y1は(CH2n1 (CH=CH)n2(CH2n3(CH=CH)n4(CH2n5(CH=CH)n6( CH2n7(CH=CH)n8(CH2n9である。n1は0または3〜23の整数 であり、n3は0または1〜21の整数である。n5は0または1〜18の整数 であり、n7は0または1〜15の整数、n9は0または1〜12の整数であり 、n2、n4、n6およびn8は各々互いに独立して0または1である。n1+ 2n2+n3+2n4+n5+2n6+n7+2n8+n9の和は3〜23の整 数である。Y2は好ましくはCH3、そしてR1は好ましくは(CH2n1CH3、 即ち飽和炭化水素である。好ましい飽和炭化水素としてはR1が(CH217CH3 のものが挙げられる。 Zは好ましくはOであるがSであることもできる。R2はまたY12であるこ とができ、R1と同一でも異なってもよい。好ましいものとしてはR2が(C(X1n10(X2n11n12CX345のものである。X1、X2、X3、X4およびX5 は各々互いに独立して水素又はフッ素であるが、水素が好ましい。n10は0 、1または2であり;n11は0、1または2であり;n12は0または1〜2 3の整数であるが0が好ましい。n12が0の場合、R2はCX345、X3、 X4であり、X5は好ましくはHでありR2はCH3である。n12が0でないとき 、n10+n11の和は2であり、n12は1が好ましく、R2はCH2CH3、 CH2CF3またはCF2CF3であることが好ましい。 R3は式R5−P(O)2−O−R6で表わされ、R5はO、SまたはNHである が、好ましくはOであり、R6はCH2CH2N(CH33(コリン)、CH2CH2 NH2、CH2CH(OH)CH2OH、またはCH2CH2NHC(O)R7であ るがコリンが好ましい。したがって、R3は好ましくは−O−P(O)2−O−C H2CH2N(CH33である。R7はY2CH3またはY2CO2Hである。 以上からして、好ましいエーテル脂質は 即ち1−O−オクタデシル−2−O−メチル−sn−グリセロ−3−ホスホコリ ン(ET−18−OCH3)である。 本発明のリポソームはホスファチジルコリン(PC)のような中性脂質を含有 することもできる。PCは卵ホスファチジルコリン(EPC)、ジオレオイルホ スファチジルコリン(DOPC)またはパルミトイルオレオイルホスファチジル コリン(POPC)であることが好ましい。このPCはDOPCであることが好 ましい。本発明のリポソームはステロール、好ましくはコレステロールを含有す ることができる。また該リポソームは循環機能強化脂質を含有することもでき、 この脂質はホスファチジルエタノールアミン、およびジカルボン酸、ガングリオ サイドまたはポリエチレングリコールを含有することができる。 本発明の好ましい実施態様としては、本発明リポソームはエーテル脂質、頭部 基派生脂質、ステロールおよび中性脂質を含有する脂質二重層を有する。好まし いものは、エーテル脂質がET−18−OCH3であり、頭部基派生脂質がホス ファチジルエタノールアミン−ジカルボン酸、より好ましくはDOPE−AGで あり、ステロールはコレステロールであり、中性脂質はPC、より好ましくはD OPCのものである。上記二重層は通常約10モル%から約30モル%、より好 ましくは約20モル%のエーテル脂質;約5モル%から約20モル%、より好ま しくは約10モル%の頭部基派生脂質;約10モル%から約50モル%、より好 ましくは約30モル%のステロールおよび約10モル%から約50モル%の、よ り好ましくは約40モル%の中性脂質を含有している。最も好ましいのは、該二 重層が約20モル%の「ET−18−OCH3」、約10モル%のDOPE−G A、約30モル%のコレステロールおよび約40モル%のDOPCを含有してい るものである。 本発明のリポソームは更に生物活性剤を含有することができ、この生物活性剤 として好ましいものは抗菌剤、抗腫瘍剤、抗炎症剤、治療用脂質または造血性細 胞成長促進剤を挙げることができる。またリポソームは脱水することもできる。 本発明では、薬理学的に許容し得る担体および本発明のエーテル脂質リポソー ムを含有する薬学的組成物をも提供するものである。また本発明はエーテル脂質 を動物に投与する方法をも提供するものであり、この方法は薬理学的に許容し得 る担体と次のような化学式で表されるエーテル脂質および頭部基派生脂質を含有 する脂質二重層を有するリポソームとを含有する薬学的組成物を動物に投与する ものである: 動物としては人が好ましい。またリポソームは約200nmより小なる直径、よ り好ましくは約50nmより大で約200nmより小なる直径をもつものが好ま しい。 飽和炭化水素、最も好ましくは(CH217CH3がOを介してエーテル脂質の 1位に結合しているものが好ましい。R2の好ましいものとしては(C(X1n1 0 (X2n11n12CX345が、より好ましいものとしてCH3が挙げられる。 第3位における極性基としてはホスホリルコリンが好ましい。以上からして、本 発明のエーテル脂質として好ましいものは1−O−オクタデシル−2−O−メチ ル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(ET−18−OCH3)である。 頭部基派生脂質はPE−ジカルボン酸であることが好ましく、より好ましいの はDOPE−GAである。この頭部基派生脂質は循環促進脂質であってもよい。 二重層はコレステロールおよびホスファチジルコリンを含有することが好ましく 、ホスファチジルコリンとしてEPC、POPCまたはDOPCがより好ましい 。 リポソームは循環促進脂質を含有してもよい。 本発明の特に好ましい態様として、リポソームが20モル%のエーテル脂質、 好ましくはET−18−OCH3、約10モル%のDOPE−GA、約30モル %のコレステロールおよび約40モル%のDOPCを含有するものが挙げられる 。 本発明の方法は、癌、それらに限られることはないが例えば肺、脳、卵巣、結 腸もしくは乳房のカルチノーマ、白血病、骨髄膜、神経芽細胞腫、肉腫に侵され ている動物にエーテル脂質を投与するために用いることができる。このような方 法は一般的に、抗腫瘍有効量のエーテル脂質を含有するリポソームの一定量を動 物に投与するものである。このリポソーム性のエーテル脂質の抗腫瘍有効量は一 般に治療される動物の体重1kg当たりエーテル脂質約0.1mg〜約1,00 0mgである。リポソーム性エーテル脂質の抗腫瘍有効量の好ましい範囲は治療 される動物の体重1kg当たりエーテル脂質約1mg〜約500mgである。最 も好ましい範囲は治療される動物の体重1kg当たりエーテル脂質約200mg である。抗腫瘍有効量のリポソーム性エーテル脂質は複数回にわたって投与する ことができる。リポソームエーテル脂質の複数回用の投与量は、各投与量が抗癌 有効量のエーテル脂質を含有するものであるが、それらを投与することができる 。癌の転移または侵入を、このエーテル脂質投与により抑制することができる。 本発明の方法はまた炎症性疾患、例えば関節炎症状、アレルギー性疾患または 喘息性疾患に悩む動物にエーテル脂質を投与するために用いることもできる。こ のような方法は一般的に抗炎症有効量のリポソーム性エーテル脂質を動物に投与 することを包含する。エーテル脂質の抗炎症有効量は一般に治療される動物の体 重1kg当たり該エーテル脂質約0.1mg〜約1,000mgである。 本発明の方法はまた、投与されるエーテル脂質に加え生物活性剤を投与する場 合にも用いられる。この追加的に加えられる生物活性剤はリポソームと会合して いても会合していなくてもよく、それらに限定されることはないが、例えば抗菌 剤、抗腫瘍剤、抗炎症剤、治療用脂質または造血性細胞成長促進剤を挙げること ができる。 図面の簡単な説明 第1図 マウスにおける肺転移に対するリポソーム性エーテル脂質の効果を示す 。リポソーム製剤:EPC/コレステロール/DPPE−GA/EL(4:3: 1:2),投与量:25mg/kg×5,x−軸:緩衝液コントロール、リポソ ーム性コントロール(エーテル脂質なし)、遊離のエーテル脂質、リポソーム性 エーテル脂質,y−軸:腫瘍小結節数(平均+SD) 第2図 マウスにおける肺転移に対するリポソーム性エーテル脂質の効果を示す 。リポソーム製剤:DOPC/コレステロール/DOPE−GA/EL(4:3 :1:2),投与量:5回注射,x−軸:緩衝液コントロール、リポソーム性コ ントロール、遊離のエーテル脂質、リポソーム性エーテル脂質(体重1kgにつ き25mg投与)、リポソーム性エーテル脂質(体重1kgにつき100mg投 与),y−軸:腫瘍小結節数(平均+SD) 発明の詳細な説明 本発明では頭部基派生脂質およびエーテル脂質を含有する脂質二重層を有する リポソームを提供する。リポソームは、一つ又はそれ以上の二分子膜からなる自 己集合構造体であり、そのそれぞれが、内部水性容積を取り囲んでおり、相対す る2つの一分子層の両親媒性脂質分子を含有している。これらは、一つ又は二つ の非極性(疎水性)アシル鎖に共有結合で結合されている極性(親水性)ヘッドグル ープ領域を含んでいる。疎水性アシル鎖と水性溶媒との間のエネルギー的に好ま しくない接触によって、極性ヘッドグループが水性溶媒に向かって配向し、一方 、アシル鎖が二分子膜の内部に向かって配向するように、脂質分子が再配列され ると一般に考えられている。その結果、アシル鎖が水性媒体と接触するのを有効 に遮蔽されているエネルギー的に安定な脂質二分子膜構造が形成される。 リポソームは種々の方法で調製することができる(例えばDeamerおよび Uster(1983)を参照されたい。)。マルチラメラ(multilam ellar)リポソーム(MLV)をつくるためのBanghamの方法;これ らの方法としては例えば以下のようなものを含むがこれらに限定されることはな い。実質的に等しいラメラ間溶質分布を持つMLVをつくるためのLenk等( 米国特許第4,522,803号、同第5,030,453号及び同第5,16 9,637号)、Fountain等(米国特許第4,588,578号)及び Cullis等(米国特許第4,975,282号)の方法及びオリゴラメラリ ポソームをつくるためのPaphadjopoulosらの逆相蒸発法(米国特 許第4,235,871号)である。ユニラメラ(unilamellar)リ ポソームは、音波処理(Paphadjopoulos等(1968年)参照) 又は押出(Cullis等、米国特許第5,008,050号及びLoughr ey等、米国特許第5,059,421号)により、MLVから製造できる。本 発明のエーテル脂質リポソームは上記の方法のいずれの方法でつくってもよい。 リポソームのサイズを減少させるために音波処理、ホモジナイズ、フレンチプ レス適用、磨砕および押出しのような種々の方法を用いることができ、これによ って大きなリポソームからより小さなリポソーム製造するものである。接線流濾 過(tangential flow filtration)(WO89/00 8846)もリポソームのサイズの一様化のために用いることができ、サイズの 不均一性が少なく、より均一に調製されたサイズ分布のリポソーム集団たるリポ ソームを製造することができる。本発明のリポソームはユニラメラまたはマルチ ラメラであることができ、直径は約200nmより小であるものが好ましく、約 50nmより大で約200nmより小であるものが好ましい。 「頭部基派生」脂質が、エーテル脂質を有するリポソーム性脂質二重層中に存 在するとき、該エーテルの毒性をやわらげることができ、エーテル脂質の毒性を 減少させることができ、遊離の形態のエーテル脂質より一般に毒性が減少するも のである。頭部基派生脂質は一般的には1若しくはそれ以上の疎水性アシル基お よび化学基(chemical moiety)が結合している極性基を有する 両親媒性脂質である。このアシル鎖は通常4〜24の炭素原子を有し飽和でも不 飽和でもよい。アシル鎖の好ましいものとしては二重層中に存在する他の脂質の 疎水性部と共存し得るパッキング構造を採るものを挙げることができ、このもの はエーテル脂質と反応して該エーテル脂質の二重層からの放出を妨げそれによっ てエーテル脂質の作用が和らげられる。好ましい極性基としてはエタノールアミ ンのようなものが挙げられ、化学基がそこへ結合することができる。適当な化学 基としては、ジカルボン酸、ガングリオサイド、ポリエチレングリコール、ポリ アルキルエーテルのようなものが挙げられ、特にジカルボン酸が好ましく、これ らは極性基に結合することができそれによって頭部基派生脂質を生ぜしめるもの である。エタノールアミンのような基への結合に適した化学基を選択する方法と しては、例えば派生脂質をin vitroおよびin vivo毒性テストに付 すといったよく知られた方法で行なうことができ、本発明の教示に従い当業者に よって容易に行なうことができるものである。化学基を極性基に結合させる方法 もまたよく知られており、当業者によって容易に行なうことができる。 好ましいアシル基は16〜20の炭素原子を有し、パルミチル鎖およびオレイ ル鎖であることもできる。より好ましいのは1若しくはそれ以上のアシル鎖が、 例えばオレイル鎖のように、不飽和のものである。好ましい極性基はエタノール アミンである。エタノールアミンに結合させる基の好ましいものはジカルボン酸 であり、それらは飽和でも不飽和でもよく、4〜24の炭素原子を有するもので あり、例えばグルタール酸、セバチン酸、コハク酸および酒石酸のようなものが ある。グルタール酸がより好ましい。以上からして、好ましい頭部基派生脂質は ホスファチジルエタノールアミンジカルボン酸で、例えばジパルミトイルホスフ ァチジルエタノールアミン−グルタール酸(DPPE−GA)、パルミトイルオ レオイルホスファチジルエタノールアミン−グルタール酸(POPE−GA)お よびジオレオイルホスファチジルエタノールアミン−グルタール酸(DOPE− GA)のようなものが挙げられる。派生脂質としてはDOPE−GAが最も好ま しい。通常、この頭部基派生脂質は約5モル%〜約50モル%のリポソーム脂質 二重層からなっている。 頭部基派生脂質の毒性緩和性能は、多くの既知のin vitroおよびin vivo テスト法によって測定することができ、本発明の教示により当業者が容 易に行なうことができる。例えば、エーテル脂質に誘導された赤血球(RBC) 溶血についてエーテル脂質とRBC懸濁液とを組合せ、この組合せたものをイン キュベートし、次いで分光計によりRBC溶解の割合を定量することによって測 定することができる。後出のデータによればRBC懸濁液の5%の溶血を誘導す る遊離のエーテルの濃度(HI5)は5.2マイクロモルであり、一方頭部基派 生脂質を有する、リポソーム中のエーテル脂質のHI5値は8.9マイクロモル から106マイクロモルの範囲である。 更に、エーテル脂質のLD50は、例えばマウスのような適当なテスト動物の複 数の試料グループに、ある一定範囲のエーテル脂質を注入投与することによってin vivo で測定することができる;各群における死んだ動物の数を測定し 、動物の50%が死ぬようなエーテル脂質投与量が測定される。後出のデータに よれば、体重1kg当たり100および130mgのリポソーム性エーテル脂質 投与量では投与された動物のどれも致死に至らなかったのに対し、遊離のエーテ ル脂質を体重1kg当たり100mg投与したものでは、テストした1群の5匹 中5匹が死亡した。遊離のエーテル脂質(ET−18−OCH3)のLD50は体 重1kg当たり約32.2mgのエーテル脂質であり、一方リポソーム性エーテ ル脂質のLD50は体重1kg当たり130mgより大というものであった。 治療窓(therapeutic window)「TW」とはHI5/GI50 である(「GI50」は剤にさらされた細胞集団において50%の増殖阻害を誘導 する剤の投与量を示す)。一般的に生物活性剤のTWが1より小であるとき、一 般的には許容し得ない水準の溶血を起こさずに50%の増殖抑制に到達すること はできない。通常TW値が高い程、試験されている剤の効果はより大である。頭 部基派生脂質を含有する二重層を有するエーテル脂質リポソームは1より大なる TWを有している。頭部基派生脂質も含有しているリポソーム二重層中のエーテ ル脂質のTWは約1.5より大であることが好ましく、より好ましくは約2より 大きく、更に好ましくは約3より大というものである。 次表はA549およびMCF7ヒト癌細胞に関する、遊離およびリポソーム性 エーテル脂質のTWを示すものである。 TW 後出の実施例に記載されているデータはELの溶血活性が頭部基派生脂質を有 するリポソームによる取り込みによって下降することを示している。50%赤血 球溶血(HI50)を誘導するエーテル脂質濃度は遊離EL 13μM;EL−L ip−1 43μM;EL−Lip−2>180μMである。A549癌細胞の 50%増殖抑制を誘導するエーテル脂質の濃度(GI50)は同様であり、:遊離 EL 10.213μM;EL−Lip−1 12.4μM;EL−Lip−2 14.1μMであった。更にマウスにおけるLevis肺癌に対する遊離EL およびEL−Lip−1の抗転移性を比較した。EL−Lip−1は自然な(s pontaneous)肺転移を抑制することが見出され、一方遊離のELは限 定された有効性を有するだけであった(コントロール:28±4.9肺結節;遊 離EL:27.5±5;EL−Lip−18.1±6.5)。 頭部基派生脂質は循環強化脂質であることもでき、脂質毒性をやわらげるため の修飾が循環の促進にも向けられることになり;派生脂質は投与を受けた動物の 循環系からリポソームが排出されることを抑えることもできるものである。リポ ソームは一般に網状内皮系(reticuloendotherial sys tem)(RES)によって動物の体から排出されると考えられている。RES 排出を回避することによって、リポソームの投与頻度を減らすことができるもの であり、リポソーム会合生物活性剤の血清における望ましい水準を得るために必 要とされる投与量が少量で済むということである。循環の強化により循環時間が 長くなることにより、RESを持っていない組織へリポソームを送ることが出来 るようになる。リポソーム外表面は動物の循環系でオプソニン(opsonin ) のような血清蛋白質で被覆されると考えられている。 何らかの理論に束縛されるわけではないが、リポソームの外表面をそこへ結合 している血清蛋白の結合を抑制するように修飾することによってリポソームの排 出が抑制できると考えられる。有効な表面修飾は即ち、リポソームの外表面に変 更を加えてオプソニン化(opsonization)とRES取り込みを抑制 するものであるが、動物の循環系におけるリポソームの薬理動力学的行動が変更 されるように、血清蛋白質がリポソームに結合することを抑制する化学基を結合 することにより極性頭部基を派生させたリポソーム二重層中に導入することによ って有効な表面修飾がされると考えられている〔Blume等(1993);G abizon等(1993);Park等(1992);Woodle等 米国 特許第5,013,556号;米国特許第4,837,028号および1993 年5月21日出願の米国特許出願第08/065,928号を参照されたい]。 エーテル脂質は次のような構造式を有している: 式中、R1はY12であり、Y2はCH3またはCO2Hであり、Y1は(CH2n1 (CH=CH)n2(CH2n3(CH=CH)n4(CH2n5(CH=CH)n6( CH2n7(CH=CH)n8(CH2n9である。n1は0または3〜23の整数 であり、n3は0または1〜21の整数である。n5は0または1〜18の整数 であり、n7は0または1〜15の整数、n9は0または1〜12の整数であり 、n2、n4、n6およびn8は各々互いに独立して0または1である。n1+ 2n2+n3+2n4+n5+2n6+n7+2n8+n9の和は3〜23の整 数である。即ち、第1位の酸素原子を介して炭化水素がエーテル脂質のグリセロ ール骨格に結合している。該炭化水素は末端にCH3またはCO2H基を有する こともでき、この末端基はメチル基であることが好ましい。該炭化水素は飽和で あることが好ましく、即ち隣り合う炭素原子間に二重結合がないことが好ましく 、n2、n4、n6およびn8は0であり、R1が(CH2n1CH3であること が好ましい。R1が(CH217CH3であることがより好ましい。 一方、炭化水素は1もしくはそれ以上の二重結合を有することもでき、即ち不 飽和炭化水素であることもでき、n2、n4、n6およびn8の1若しくはそれ 以上が1であることもできる。この不飽和炭化水素が1個の二重結合を有すると きn2は1であり、n4、n6およびn8は各々0でありY1は(CH2n1CH =CH(CH2n3、n1は0または1〜21の整数であり、n3も0または1 〜21の整数であり、n1またはn3の少なくとも1つは0ではない。炭化水素 基が2個の二重結合を有するときn2およびn4は各々1であり、n6およびn 8は各々0であり、Y1は(CH2n1CH=CH(CH2n3CH=CH(CH2 n5である。n1およびn5は各々0または1〜18の整数であり、n3は1〜 16の整数である。炭化水素基が3個の二重結合を有するとき、n2、n4およ びn6は各々1であり、n8は0であり、Y1は(CH2n1CH=CH(CH2 n3CH=CH(CH2n5CH=CH(CH2n7であり、n1およびn7は各 々独立して0または1〜15の整数であり、n3およびn5は各々1〜15の整 数である。不飽和炭化水素基が4個の二重結合を有するとき、n2、n4、n6 およびn8は1でありY1は(CH2n1CH=CH(CH2n3CH=CH(C H2n5CH=CH(CH2n7CH=CH(CH2n9である。n1およびn9 は各々独立して0または1〜12の整数であり、n3、n5およびn7は各々独 立して1〜12の整数である。 ZはOであることが好ましいが、Sであってもよい。R2はまたY12である ことができ、R1と同一でもよいし異なってもよい。好ましいものはR2が(C( X1n10(X2n11n12CX345のものである。X1、X2、X3、X4および X5は各々互いに独立して水素又はフッ素であるが、水素が好ましい。n10は 0、1または2であり;n11は0、1または2であり;n12は0または1〜 23の整数であるが0が好ましい。n12が0の場合、R2はCX345、X3 、X4であり、X5は好ましくはHでありR2はCH3である。n12が0でない とき、n10+n11の和は2であり、n12は1が好ましく、R2はCH2CH3 、CH2CF3またはCF2CF3であることが好ましい。 R3は式R5−P(O)2−O−R6で表わされ、R5はO、SまたはNHである が、好ましくはOであり、R6はCH2CH2N(CH33(コリン)、CH2CH2 NH2、CH2CH(OH)CH2OH、またはCH2CH2NHC(O)R7であ るがコリンが好ましい。したがって、R3は好ましくは−O−P(O)2−O−C H2CH2N(CH33である。R7はY2CH3またはY2CO2Hである。 以上からして、好ましいエーテル脂質は 即ち1−O−オクタデシル−2−O−メチル−sn−グリセロ−3−ホスホコリ ン(ET−18−OCH3)である。 本発明のリポソームは更に追加の脂質を含有することができ、頭部基派生脂質 及びエーテル脂質に加えて1又はそれ以上の脂質を含有することができる。追加 の脂質は、脂質二重層の他の成分とアシル鎖のパッキング形態を形成する互換性 能力によって選択され、上記のパッキング形態は脂質成分が緊密にパックされ該 二重層から脂質が放出されることを抑制するものである。互換性のあるパッキン グ形態に寄与する脂質に基因する因子は当業者によく知られている所である。こ の因子としては、頭部基サイズおよび電荷の他にアシル鎖の長さ及び不飽和度等 があるが、これらに限られることはない。したがって、追加される脂質の好適な ものは本発明の教示により当業者によって容易に選択することができる。 追加の脂質としては、ホスファチジルコリン(PC)、卵ホスファチジルコリ ン(EPC)、パルミトイルオレオイルホスファチジルコリン(POPC)およ びジオレオイルホスファチジルコリン(DOPC)のような中性脂質を包含する 。 好ましいPCは1または2個のアシル鎖を有するものであり、例えば2個の不飽 和鎖を有するDOPCがある。本発明のリポソームの二重層はステロールを含有 することが出来る。ステロールは一般的に脂質二重層の流動性に影響を与える〔 例えばLewisおよびMcElhaney(1992)およびDarnell 等(1986)を参照されたい〕。即ち、まわりを囲んでいる炭化水素鎖とのス テロールの相互作用は一般に二分子膜からこれらの鎖が排出されることを抑制し ている。本発明の二分子膜のステロール成分はコレステロールが好ましいが、必 ずしもそれに限られることはない。ステロールは硫酸コレステロールスルフェー トでもよいしコレステロールヘミサクシネートでもよい。リポソームは循環促進 脂質を、頭部基派生脂質の他に有していても良い。 本発明のリポソームはエーテル脂質、頭部基派生脂質、ステロールおよび中性 脂質を含有する二重層を有することが好ましい。エーテル脂質がET−18−O CH3、頭部基派生脂質がPE−ジカルボン酸、ステロールがコレステロールそ して中性脂質がPCであるものが好ましい。最も好ましいのは、PE−ジカルボ ン酸がDOPE−GAでありPCがDOPCであるものである。通常、二重層は 約10〜約30モル%のエーテル脂質、約5〜約20モル%の頭部基派生脂質、 約10〜約50モル%のステロールおよび約10〜約50モル%の中性脂質を含 有している。本発明の特に好ましい実施形態では、この二重層は約20モル%の ET−18−OCH3、約10モル%のDOPE−GA、約30モル%のコレス テロールおよび約40モル%のDOPCを含有している。 本発明では、リポソームはエーテル脂質の他に生物活性剤を含有することがで きる。「生物活性剤」は動物、好ましくは人間、に投与できるものであればどの ような化合物でも組成物でもかまわない。このような剤は動物の体内で生物活性 を有することが出来る;また動物体内において診断薬として用いられるものでも よい。生物活性剤として治療剤や造影剤も含まれる。リポソームと会合すること のできる生物活性剤はacyclovir、zidovudineおよびインタ ーフェロンのような抗ウィルス剤;アミノグリコシド、セファロスポリンおよび テトラサイクリンのような抗菌剤;葉酸およびプリンおよびピリミジン誘導体の ような抗代謝剤;アントラサイクリン抗生物質および植物アルカロイドのような 抗腫瘍剤;コレステロールのようなステロール類;炭化水素類例えば糖およびで ん粉;アミノ酸、ペプチド、細胞受容体蛋白質、イムノグロブリン、酵素、ホル モン、神経伝達物質およびグリコプロテインのような蛋白質;染料;放射性同位 元素および放射性同位元素標識化合物、放射線不透性化合物;蛍光化合物;散瞳 性化合物;気管支拡張剤;局所麻酔剤等がある。リポソームに取り込んだ生物活 性製剤はその生物活性剤の治療指数を、例えばその剤の毒性を緩和させることに より増大させることができる。リポソームは生物活性剤が動物の体外へ排出され る割合を減少させることが出来る。従って生物活性剤のリポソーム製剤は所定の 効果を得るために投与する剤の量を少なくすることが出来る。本発明のリポソー ムに追加することのできる生物活性剤の好ましいものとしては、抗菌剤、抗炎症 剤および抗腫瘍剤、またはセラミドのような治療脂質が挙げられる。中でも好ま しいのは抗腫瘍剤である。 リポソームには、リポソームを調製するために使用される脂質中または水性相 中に剤を溶解することにより1もしくはそれ以上の剤を装填することができる。 イオン化し得る生物活性剤は、まずリポソームを形成し、例えばpH勾配によっ て最外部のリポソーム二重層を貫通して電気化学的ポテンシャルをつくり、次い で該イオン化し得る剤をリポソームの外部の水性媒体中に加えることによってリ ポソームに装填することができる(Bally等、米国特許第5,077,05 6号およびWO86/01102を参照されたい)。 本発明のリポソームはその内容成分の実質的部分がリポソーム中に保持される ような程度に脱水、貯蔵し、次いで再構築することができる。リポソームの脱水 に際しては一般に親水性乾燥保護剤を必要とする(米国特許第4,229,63 0号および4,880,635号を参照されたい)。この親水性化合物はリポソ ーム中の脂質の再配置を防ぐものと一般に考えられており、それによって乾燥の 間およびリポソームの再構築のための再水和の間の、サイズおよび内容物の保持 が計られる。このような乾燥保護剤に必要な特性はそれらが強力な水素結合受容 体であること、そしてリポソーム二重層成分の分子間空間を保持するような立体 化学的特性を有していることである。サッカライド糖類、好ましくはモノおよび ジサッカライドが好適なリポソーム乾燥保護剤である。一方、リポソーム製剤が 脱水の前に凍結されず、脱水後該製剤内に十分な水が残っているのであればこの 乾燥保護剤は省くこともできる。 本発明ではまた、薬理学的に許容し得る担体と本発明のリポソームを含有する 薬理学的組成物をも提供するものである。ここでいう「薬理学的に許容し得る担 体」は、人間を含む動物に、リポソーム性生物活性剤製剤を含有したリポソーム と脂質を投与する際に使用されるものである。薬理学的に許容し得る担体は当業 者によく知られている因子にしたがって次のようなことを考慮に入れ製剤化され るが、これらの因子だけに限定されることはない;使用される特定のリポソーム 性生物活性剤、その濃度、安定性および意図された生物的利用性;リポソーム組 成物が投与される病気、障害または症状;投与対象の種類、年齢、大きさおよび 一般的な状態;該組成物の意図された投与経路、例えば経鼻、経口、眼、局所的 、経皮、経膣、皮下、乳房内、腹腔内、静注または筋肉内といったものが挙げら れる(例えばNairn(1985)を参照されたい)。非経口的な生物活性剤 投与においても最も普通に用いられる薬理学的に許容し得る担体は例えばD5W 等の、5重量/容量%のデキストロースおよび生理的食塩水を含有する水溶液等 が挙げられる。薬理学的に許容し得る担体は更に追加のものを含有することがで き、例えば活性成分の安定性を強化するような、防腐剤、抗酸化剤がある。 本発明では更にエーテル脂質を動物に投与する方法を提供するものであり、薬 理学的に許容し得る担体および頭部基派生脂質およびエーテル脂質を含有する脂 質二重層を有するリポソームを含有する薬理学的組成物を動物に投与するもので ある。このエーテル脂質は次のような化学式で表される: 上記動物としては人間が好ましく、エーテル脂質は静注されることが好ましい 。 リポソームの直径は約200nmより小なることが好ましく、約50nmより大 きく約200nmより小であることがより好ましい。 頭部基派生脂質はホスファチジルエタノールアミン−ジカルボン酸であること が好ましく、この酸としてはグルタル酸が、またPEはDPPE、POPEまた はDOPEであることが好ましい。より好ましいのは、頭部基派生脂質がDOP E−GAであるものである。頭部基の修飾された脂質は循環促進脂質であること も出来る。 飽和炭化水素、より好ましくはCH3(CH217−がOを介してエーテル脂質 の1位に結合し;メチル基がOを介して2位に結合し;そして3位における極性 基がホスホリルコリンであるものが好ましい。したがって好ましいエーテル脂質 は1−O−オクタデシル−2−O−メチル−3−sn−グリセロホスホコリン( “ET−18−OCH3”)である。リポソームの脂質二重層はまたステロール 、より好ましくはコレステロール、およびPC、好ましくはDOPCのような中 性脂質を含有するものが好ましい。この二重層は循環促進脂質を含有することも 出来る。 本発明の方法で使用されるリポソームはET−18−OCH3、DOPE−G A、コレステロールおよびDOPCを含有する脂質二重層を有することが好まし い。より好ましくは、該二重層は約40%モルのDOPC、約30モル%のコレ ステロール、約10モル%のDOPE−GAおよび約20モル%のエーテル脂質 を含有している。 エーテル脂質は癌細胞に選択的に細胞毒性があると一般に考えられている。し たがって本発明の方法は、癌、それらに限られることはないが例えば肺、脳、卵 巣、結腸もしくは乳房のカルチノーマ、白血病、骨髄膜、神経芽細胞腫、肉腫に 侵されている動物を治療するのに用いることが出来る。一般には、リポソーム性 エーテル脂質は、遊離で、即ち非リポソーム性エーテル脂質として癌を治療する ことができる。しかしながら、エーテル脂質をリポソーム中に取り込むことによ り、その治療指数を高めることができ、それによってリポソーム性エーテル脂質 をより有効的な治療薬とすることができる。抗腫瘍有効量の本発明のリポソーム 性エーテル脂質を動物に投与することによって本発明の方法を行うことができる 。 リポソーム性エーテル脂質を投与することによって癌性細胞の転移または組織へ の侵食を抑制することが出来る。 本発明における「抗癌有効量」のリポソーム性エーテル脂質は、該リポソーム 性エーテル脂質が投与されている動物における1またはそれ以上の癌を抑制、改 善、減少または発生(establishment)、成長、転移または侵食を 抑える量をいう。抗癌有効量は一般に多くの因子例えば投与対象の年齢、大きさ および全体的な状態、治療される癌の種類および投与径路を考慮して選択され、 多くの手段、例えば良く知られており、本発明の教示を受けた当業者により容易 に行なえる投与量を変更しての試験等の方法によってその量を決定する。本発明 の抗腫瘍有効量のリポソーム性エーテル脂質は、遊離の非リポソーム性エーテル 脂質を用いた場合とほぼ同量であり、治療される動物の体重1kg当り約0.1 mg〜約1,000mgのエーテル脂質を用いることができる。エーテル脂質の 抗腫瘍有効量の好ましい範囲は体重1kg当り約1mg〜約500mgのエーテ ル脂質である。リポソーム性エーテル脂質の抗癌有効量のより好ましい範囲は約 5mg/kg〜約100mg/kgである。 本発明方法は炎症性障害に罹った動物にエーテル脂質を投与するために用いる こともできる。本発明方法で治療し得る炎症性障害としては、痛風、リウマチ性 関節炎、原組織性関節炎(filary arthritis)およびlyme 病のような関節炎症状;喘息性障害;アレルギー反応のようなものが挙げられる が、これらに限定されることはない。抗炎症有効量のエーテル脂質を動物に投与 することによってこのような障害を治療することが出来る。 炎症は障害を受けた血管壁およびそれを取り巻く組織における障害に対する細 胞性および組織性反応である〔例えばStedman’s Medical Di ctionary(図付)(1982)を参照されたい〕。上記のような刺激に 対する炎症性応答としては局部的な応答およびその結果生ずる傷を受けた部分の 形態的変化、崩壊、除去および修復機構の活性化といったものが挙げられる。即 ち炎症は動物が自らを治療する工程の一部であるということができる。しかしな がら、炎症は異常な生理的刺激に応答して生じることも有り、それによって体に 異常を来すことにもなる。例えば関節は痛風、リウマチ性関節炎、原組織性関節 炎(filary arthritis)およびlyme病のような関節炎症状 で炎症を起こす、例えばStedman’s Medical Dictiona ry(図付)(1982)、前出、第123〜124頁を参照されたい。これら の状態は細胞の血管外遊出、細胞が循環系から炎症部位へ出て行くという特徴を 有している。このような血管外遊出を抑制できる剤、いいかえれば異常な生理的 刺激に対する炎症性応答を抑制できる剤は炎症を和らげるために使用することが できる。 リポソーム性エーテル脂質の「抗炎症有効量」としては、異常な生理的刺激に 対する応答であって、傷に対する応答における体の正常な修復過程の一部ではな い炎症のような異常な炎症に特徴づけられる症状に罹っている動物における炎症 性の応答または反応を和らげ、抑制または防ぐのに有効なエーテル脂質の如何な る量でもよい。エーテル脂質の抗炎症性有効量は一般に治療される動物の体重1 kg当り約0.1mgから約100mgである。 本発明の方法は動物に追加的な生物活性剤を投与すること、即ち投与されるエ ーテル脂質に更に生物的に活性な剤を投与することも含むものである。この追加 的な生物的活性剤、例えば抗菌剤、抗炎症剤、抗腫瘍剤、治療脂質また造血細胞 成長促進剤はリポソームと会合していてもよいし、会合していなくてもよい。生 物学的に活性な剤のリポソームとの「会合」とは、該リポソームの水性分画また は脂質二重層中への該剤の取り込みを指し、例えば該剤と二重層の内部または外 部モノレイヤーの表面との複合体の形成による結合を示す。リポソームと会合す る追加の生物活性剤はアントラサイクリン系抗生物質、抗代謝剤またはビンカア ルカロイドのような抗腫瘍剤が好ましい。会合していない生物活性剤はリポソー ム投与と同時または異なった時間に投与することができる。会合していない生物 活性剤の好ましいものとしてはエリスロポエチンまたはインターロイキン3(T L−3)のような赤血球増殖促進剤および顆粒球マクロファージコロニー刺激因 子(GM−CSF)のようなものが挙げられる。 この発明は次の実施例により、より理解が深まるであろう。しかしながら、こ れらの実施例は、本発明の特許請求の範囲で定義された本発明をより判り易く説 明するためのもので、本発明を限定するものではない。 実施例 実施例1 製造 化合物:エーテル脂質(EL)、卵ホスファチジルコリン(EPC)、ジステ アロイルホスファチジルコリン(DSPC)、ジパルミトイルホスファチジルエ タノールアミン−グルタール酸(DPPE−GA)、パルミトイルオレオイルホ スファチジルエタノールアミン−グルタール酸(POPE−GA)およびジオレ オイルホスファチジルエタノールアミン−グルタール酸(DOPE−GA)をA vanti Polar Lipids(バーミンガム、アラバマ)から入手した 。コレステロール(Chol)はSigma Chemical Campany U.S.A.から購入した。Dulbeccoのホスフェート緩衝食塩水(D −PBS)はGibco BRL Life Technologies Inc. (Grand Island、ニューヨーク、U.S.A.)から購入した。他 の剤はすべて最高純度のものを使用した。 リポソーム:“空の”リポソームは溶媒蒸発法により製造した。ELを含有す るリポソームは、まずELをクロロホルム中に溶解し、次いで種々のモル比での EPC/Chol、DOPC/CholまたはDSPC/Chol中に、クロロ ホルム−メタノール(2:1v/v)中の10モル%のDPPE−GA、POP E−GAまたはDOPE−GAの存在下あるいは不存在下混合した。ここで用い た有機溶媒をロータリーエバポレーターを用いて真空下除去し、次いで得られた 乾燥薄膜をDPBS緩衝溶液で水和した。得られた生成物を、押出機(Lipe x Biomembrene Vancouver、BC、カナダ)を用い0.1 μmの二重に重ねたNucleopareフィルターを10回通して押出しを行 なった。リポソームのサイズは、Nicop Model 370 Submic ron Particle Sizerの光散乱により測定した。全実施例にわた ってリポソームは96〜126nmの平均直径を有していた。実施例2 赤血球細胞(RBC)溶血測定 赤血球細胞(RBC)の4%懸濁液0.5mlをPBS中で3回洗浄したもの を種々の濃度の(連続的に希釈されている)「空の」リポソームと共にインキュ ベートした。このリポソーム類としては即ち、上述のようにして製造された、エ ーテル脂質もしくは他の生物活性剤を有さないリポソーム、遊離の(非リポソー ム性)エーテル脂質またはリポソーム性エーテル脂質である。これらの試料は3 7℃の攪拌機で20時間渦巻き攪拌し、次いで3,000rpmで10分間遠心 分離を行なった。得られた0.2mlの上清を1mlとなるまで水で希釈し、試 料中の溶血のパーセンテージを550nmにおけるスペクトロ光学法(spec trophotometric examination)で定量した。水によ る同数のRBCの低張溶解によるヘモグロビンの溶出を100%ポジティブコン トロールとした;PBSをネガティブコントロールとした。この製剤中に用いら れたエーテル脂質は1−O−オクタデシル−2−O−メチル−sn−グリセロ− 3−ホスホコリン(ET−18−O−CH3)である。 上記の試験結果を以下の表1に示す。表中、第1欄は溶血活性を試験した製剤 の成分を示し、真中の欄は各々の成分のモル比を示し、第3の欄は5%の溶血が 観察される脂質濃度(HI5)(マイクロモル)を示す。 実施例3 In VitroでのMurine癌細胞増殖抑制に関する研究 遊離、リポソーム性ET−18−O−CH3または空の(ELのない)リポソ ームによる種々の癌細胞の増殖のin vitroでの各々の抑制についてスル ホロダミンB(SRB)測定によって観察した。簡単に説明すると、1ウエル当 り5,000のLevis肺癌(LLC)、P388またはP388−アドリア マイシン耐性(ADR)細胞を10%FBSを添加したRPMI−1640媒体 中の96ウエル平底マイクロ滴定プレートに各々別個に置き、5%CO2の湿気 を帯びた空気中で37℃に保った。24時間後、細胞を種々の濃度の空のリポソ ーム(ELのない)、DPBS、遊離のエーテル脂質またはリポソーム性エーテ ル脂質に触れさせ、37℃で更に48時間培養した。ET−18−O−CH3の 種々の製剤で処理した細胞を50μlの冷50%(wt/vol)トリクロロ酢 酸(TCA)を添加して固定し、4℃で1時間インキュベートした。プレートを 脱イオン水で5回洗浄し、一晩放置して空気乾燥した。100μlのSRB(1 %酢酸中の0.4% wt/vol)を添加し、室温で10〜15分間インキュ ベートした。結合されていないSRBを1%の酢酸で5回洗浄することにより除 去した。プレートを空気乾燥し、結合SRBをTrisバッファーで溶解し、5 51nmにおいて光学濃度を読み取り、式50×[(T−TO)/(C−TO) ]=50 にしたがって50%増殖抑制(GI50)を計算した。式中コントロー ルの光学濃度が(C)であり、試験された光学濃度は(T)、時間ゼロにおける 光学濃度が(TO)である。 50%の増殖抑制(GI50)を獲得したエーテル脂質の濃度を関する結果を表 2(下記)に示す。第1欄は試験された製剤の組成を、第2欄は各々の製剤組成 のモル比を示す。第3、4および第5欄は各々LLC、P388およびP388 −ADR培養物についてのGI50データに関するものである。これらの製剤にお いて使用されたエーテル脂質は1−O−オクタデシル−2−O−メチル−sn− グリセロ−3−ホスホコリンであった。 実施例4 in vitroでのヒト癌細胞増殖抑制に関する研究 ヒトA549肺癌、MCF7およびMCF7/ADR細胞をプレート上に撒き (1ウエルにつき5,000細胞)、そして24時間のインキュベーション後、 遊離またはリポソームに取り込んだ種々の濃度のエーテル脂質に72時間さらし た。増殖抑制はSRB法により測定した。エーテル脂質を有さないコントロール のリポソームによるインキュベーションでは60μMまでの脂質濃度では増殖抑 制を生じなかった。結果を表3に、50%増殖抑制(GI50)を獲得したエーテ ル脂質の濃度として示した。表中、第1欄は試験された製剤の組成を示し、第2 欄は製剤成分のモル比を示し、第3、4、5欄は各々A549、MCF7および MCF7/ADR培養の結果を示すものである。上記製剤において用いられてい るエーテル脂質は1−O−オクタデシル−2−O−メチル−sn−グリセロ−3 −ホスホコリンである。 実施例5 In Vivo毒性研究 雌C57/BL6マウスの複数の群(5匹/群、重量:20〜22gm)に種 々の投与量でPBSに溶解した遊離(12.5〜200mg/kg)およびリポ ソームエーテル脂質(12.5〜200mg/kg)を尾静脈より注射した。別 の群のマウスにエタノールを注射した。これらのマウスの注射直後の急性毒性に ついて観察した結果を表4に示す。 実施例6 in vivoでの効能に関する研究 Levis肺癌細胞(LLC)をATCCから入手し、RPMI媒体中に保持 した。雌のC57/BL6マウス(体重18〜22g)の4群(10匹/群)に 、0日目に尾部静脈から0.2mlの殺菌PBS中にLLCを2×105細胞を 懸濁した液を注射した。癌細胞注射後1、3、5、7、9の各日数後に、第1と 第2群には25mg/kgの遊離ELまたはリポソーム性ELを尾部静脈から与 えた。第3と第4群にはELのないリポソームまたは0.2mlのPBSを同量 の脂質を投与するように投与した。in vivoにおける遊離およびリポソー ム性ELの抗転移活性は、マウスの実験群の肺に存在する腫瘍結節の数を基にし て計算した。結果を図1および2に示す。明細書中で挙げている文献 米国特許 4,159,988、4,163,748、4,235,871、4,38 2,035、4,522,803、4,588,578、4,734,225、 4,804,789、4,837,028、4,920,016、4,975, 282、5,008,050、5,013,566、5,030,453、5, 059,421、5,077,056、5,169,637、3,752,88 6外国特許 WO89/008846、1,583,661、4,132,345その他 Bazill and Dexter,キャンサー・リサーチ(Cancer R es.)50:7505(1990) Berdel,Br.ジャーナル・オブ・キャンサー(J.Cancer)64 :208(1991) Berdel,オンコロジー(Onkologie)13:245(1990) Bhatia and Hadju,リピッズ(Lipids)26(12):1 424(1991) Blume et al.,バイオヒミカ・バイオフィジカ・エ・アクタ(Bioc him.Biophys.Acta.)U1149U:180(1993) Darnell et al.モレキュラー セル バイオロジー(Molecul ar Cell Biology ),Scientifican America n Books,Inc.(1986),New York,pp.573−57 5 Deamer and Uster,「リポソーム:メソッズ・アンド・メカニズ ム」(“Liposome Preparation:Methods and Mechanisms”),in:Liposomes(M.Ostro,ed .),Marcel Dekker,Inc.,New York(1983), pp.27−52 Dietzfelbinger et al.キャンサー・リサーチ(Cance r Res.)53:3747 91993) Gabizon et al.,ファーマクロジカル・リサーチ(Pharm.R es.)10(5):703 91993) Layton et al.,ヨーロッピアン・ジャーナル・オブ・キャンサー( Eue.J.Cancer)16:64(1980) Lewis and McElhaney,メソモルフィック・フェーズ・ビヘビ ア・オブ・リピド・バイレイヤズ(“The Mesomorphic Phas e Behavior of lipid Bilayers”),in The S tructure of Biological Membranes (P.Ye agle,ed.),CRC Press,Inc.(1992),Boca R aton,Fl.,pp.73−155,at pp.123−126 Muschiol et al.,リピッズ(Lipids)22(11):93 0(1987) Nairn,in:Reminaton’s Pharmaceutical S cience (A.Gennaro,ed.) 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───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャノフ,アンドリュー,エス アメリカ合衆国 ペンシルヴァニア州 19067 ヤードレイ カウンテスドライヴ 560 (72)発明者 アーマド,イムラン アメリカ合衆国 ニュージャージー州 08536 プレインスボロ フォックスラン ドライヴ 2408 (72)発明者 バーティア,シュレシュ,ケイ インド国 ニューデリー 110019 アラカ ナダ タラアパートメント エフ13

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.エーテル脂質および頭部基派生脂質を含有する脂質二重層を有するリポソー ムであって、該エーテル脂質が化学式: で表わされるものであり、 式中、R1はY12であり、Y2はCH3またはCO2Hであり、Y1は(CH2n1 (CH=CH)n2(CH2n3(CH=CH)n4(CH2n5(CH=CH)n6( CH2n7(CH=CH)n8(CH2n9であり、n1+2n2+n3+2n4+ n5+2n6+n7+2n8+n9の和は3〜23の整数であり、n1は0また は3〜23の整数であり、n3は0または1〜21の整数である。n5は0また は1〜18の整数であり、n7は0または0〜15の整数、n9は0または1〜 12の整数であり、n2、n4、n6およびn8は各々互いに独立して0または 1である; ZはOまたはSであり; R2はY12または(C(X1n10(X2n11n12CX345であり;X1、X2 、X3、X4およびX5は各々互いに独立して水素又はフッ素であり、n10は0 、1または2であり、n11は0、1または2であり、n12は0または1〜2 3の整数であり、n12が0でないとき、n10+n11の和は2であり; R3は式R5−P(O)2−O−R6で表わされ、R5はO、SまたはNHであり、 R6はCH2CH2N(CH33、CH2CH2NH2、CH2CH(OH)CH2OH 、またはCH2CH2NHC(O)R7であり、R7はY2CH3またはY2CO2Hで ある。 2.リポソームが約200nmより短い径を有する請求項1記載のリポソーム。 3.リポソームが約50nmより長く約200nmより短い径を有する請求項2 記載のリポソーム。 4.Y2がCH3である請求項1記載のリポソーム。 5.R1が(CH2n1CH3である請求項4記載のリポソーム。 6.R1が(CH217CH3である請求項5記載のリポソーム。 7.ZがOである請求項1記載のリポソーム。 8.R2が(C(X1n10(X2n11n12CX345である請求項1記載のリ ポソーム。 9.n12がゼロである請求項8記載のリポソーム。 10.R2がCH3である請求項9記載のリポソーム。 11.n12が1である請求項8記載のリポソーム。 12.R2がCH2CH3、CH2CF3またはCF2CF3である請求項11記載の リポソーム。 13.R3がO−P(O)2−O−R6である請求項1記載のリポソーム。 14.R3が−O−P(O)2−O−CH2CH2N(CH33である請求項13記 載のリポソーム。 15.エーテル脂質が である請求項1記載のリポソーム。 16.頭部基派生脂質がホスファチジルエタノールアミン−ジカルボン酸である 請求項1記載のリポソーム。 17.ホスファチジルエタノールアミンがジパルミトイルホスファチジルエタノ ールアミン、パルミトイルオレオイルホスファチジルエタノールアミンまたはジ オレオイルホスファチジルエタノールアミンである請求項16記載のリポソーム 。 18.ホスファチジルエタノールアミンがジオレオイルホスファチジルエタノー ルアミンである請求項17記載のリポソーム。 19.ジカルボン酸がグルタール酸、セバチン酸、コハク酸または酒石酸である 請求項16記載のリポソーム。 20.ジカルボン酸がグルタール酸である請求項19記載のリポソーム。 21.ホスファチジルエタノールアミンジカルボン酸がジオレオイルホスファチ ジルエタノールアミン−グルタール酸である請求項16記載のリポソーム。 22.頭部基派生脂質が循環促進脂質である請求項1記載のリポソーム。 23.二重層がステロールを含有する請求項1記載のリポソーム。 24.ステロールがコレステロールである請求項23記載のリポソーム。 25.二重層が中性脂質を含有する請求項1記載のリポソーム。 26.中性脂質がホスファチジルコリンである請求項25記載のリポソーム。 27.ホスファチジルコリンが卵ホスファチジルコリン、パルミトイルオレオイ ルホスファチジルコリンまたはジオレオイルホスファチジルコリンである請求項 26記載のリポソーム。 28.ホスファチジルコリンがジオレオイルホスファチジルコリンである請求項 27記載のリポソーム。 29.循環促進脂質を含有する請求項1記載のリポソーム。 30.ステロールおよび中性脂質を更に含有する請求項1記載のリポソーム。 31.エーテル脂質が である請求項30記載のリポソーム。 32.頭部基派生脂質がジオレオイルホスファチジルエタノールアミン−グルタ ール酸である請求項30記載のリポソーム。 33.ステロールがコレステロールである請求項30記載のリポソーム。 34.中性脂質がジオレオイルホスファチジルコリンである請求項30記載のリ ポソーム。 35.二重層が約20モル%のエーテル脂質、約10モル%のジオレオイルホス ファチジルエタノールアミン−グルタール酸、約30モル%のコレステロールお よび約40モル%のジオレオイルホスファチジルコリンを含有する請求項30記 載のリポソーム。 36.生物活性剤を更に含有する請求項1記載のリポソーム。 37.薬理学的に許容し得る担体および請求項1記載のリポソームを含有する薬 学的組成物。 38.薬理学的に許容し得る担体および頭部基派生脂質およびエーテル脂質を含 有する脂質二重層を有するリポソームを含有する薬理学的組成物を動物に投与す ることからなる、エーテル脂質の動物への投与方法であって、エーテル脂質は化 学式: で表わされるものであり、 式中、R1はY12であり、Y2はCH3またはCO2Hであり、Y1は(CH2n1 (CH=CH)n2(CH2n3(CH=CH)n4(CH2n5(CH=CH)n6( CH2n7(CH=CH)n8(CH2n9であり、n1+2n2+n3+2n4+ n5+2n6+n7+2n8+n9の和は3〜23の整数であり、n1は0また は3〜23の整数であり、n3は0または1〜21の整数である。n5は0また は1〜18の整数であり、n7は0または0〜15の整数、n9は0または1〜 12の整数であり、n2、n4、n6およびn8は各々互いに独立して0または 1である; ZはOまたはSであり; R2はY12または(C(X1n10(X2n11n12CX345であり;X1、X2 、X3、X4およびX5は各々互いに独立して水素又はフッ素であり、n10は0 、1または2であり、n11は0、1または2であり、n12は0または1〜2 3の整数であり、n12が0でないとき、n10+n11の和は2であり; R3は式R5−P(O)2−O−R6で表わされ、R5はO、SまたはNHであり、 R6はCH2CH2N(CH33、CH2CH2NH2、CH2CH(OH)CH2OH 、またはCH2CH2NHC(O)R7であり、R7はY2CH3またはY2CO2Hで ある、 ものである。 39.動物がヒトである請求項38記載の方法。 40.動物が癌に侵されており、抗癌有効量のエーテル脂質が投与されるもので ある請求項38記載の方法。 41.癌が肺、脳、結腸、卵巣または乳房の癌である請求項40記載の方法。 42.抗癌有効量のリポソーム性エーテル脂質が、該薬理学的組成物を投与され る動物の体重1kg当り約0.1mg〜約1,000mgのエーテル脂質である 請求項40記載の方法。 43.動物が炎症性障害に罹っており、抗炎症有効量のエーテル脂質を動物に投 与する請求項38記載の方法。 44.炎症性障害が、関節炎症状、喘息性障害またはアレルギー反応である請求 項43記載の方法。 45.エーテル脂質の抗炎症有効量が薬理学的組成物を投与される動物の体重1 kg当り約0.1mg〜約1000mgである請求項43記載の方法。 46.動物に生物活性剤を更に投与することを包含する請求項38記載の方法。 47.更に追加される生物活性剤が抗腫瘍剤、抗菌剤、抗炎症剤、治療用脂質ま たは造血細胞増殖促進剤である請求項38記載の方法。 48.リポソームが約50nmより長く約200nmより短い径を有するもので ある請求項38記載の方法。 49.R1が(CH217CH3である請求項38記載の方法。 50.R2がCH3である請求項38記載の方法。 51.R3が−O−P(O)2−O−CH2CH2N(CH33である請求項38記 載の方法。 52.エーテル脂質が である請求項38記載の方法。 53.頭部基派生脂質がホスファチジルエタノールアミン−ジカルボン酸である 請求項38記載の方法。 54.ホスファチジルエタノールアミンジカルボン酸がジオレオイルホスファチ ジルエタノールアミン−グルタール酸である請求項53記載の方法。 55.二重層がステロールおよび中性脂質を更に含有する請求項38記載の方法 。 56.頭部基派生脂質がジオレオイルホスファチジルエタノールアミン−グルタ ール酸であり、ステロールがコレステロールであり、中性脂質がジオレオイルホ スファチジルコリンであり、エーテル脂質が である請求項55記載の方法。 57.二重層が約20モル%のエーテル脂質、約10モル%のジオレオイルホス ファチジルエタノールアミン−グルタール酸、約30モル%のコレステロールお よび約40モル%のジオレオイルホスファチジルコリンを含有する、請求項56 記載の方法。 58.リポソームが循環促進脂質を含有する請求項38記載の方法。
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