JPH10507172A - リポソーム剤 - Google Patents

リポソーム剤

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JPH10507172A JP8512427A JP51242796A JPH10507172A JP H10507172 A JPH10507172 A JP H10507172A JP 8512427 A JP8512427 A JP 8512427A JP 51242796 A JP51242796 A JP 51242796A JP H10507172 A JPH10507172 A JP H10507172A
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Abstract

(57)【要約】 リポソームの膜に、キレート形成した診断上または治療上有効な金属イオンが結合したリポソームを含み、前記金属イオンを結合するキレート形成剤が大環状キレート形成性部分を有し、その1個の環原子に脂質親和性の膜会合性部分が結合している、リポソーム剤が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 リポソーム剤 本発明は、新規リポソーム剤、特に診断上または治療上有用な金属イオンを担 持する膜結合大環状キレート形成性(chelant)基を有する非経口的に投与可能 な作用剤に関する。このようなリポソーム剤は、治療において、またはMRI、シ ンチグラフィー、X 線および CT のような診断上の像形成モダリティーにおける コントラスト増強剤として使用できる。 医学的な像形成操作における診断剤の使用はよく確立されている。 MRI においては、コントラスト剤は一般的に、常磁性、フェリ磁性、強磁性ま たは超常磁性挙動を示す物質、例えばキレート形成した常磁性金属イオン(例え ば Gd または Dy)または酸化鉄ナノ粒子を含むことから、それらのコントラス ト増強効果を得ている。これらの物質は、それらが分布する身体領域内の像形成 核の特徴的な緩和時間に影響して、MR シグナル強度を増大または減少させる。 X 線および CT においては、コントラスト剤はそれらが分布する身体領域のX 線透過特性変更能から、それらの効果を得ており、その結果として、大きいX 線 横断面を有するキレート形成した重金属イオンをX 線コントラスト剤として使用 することが提案されている。 シンチグラフィーにおいては、像形成剤は放射性核種、例えばキレート形成し た放射性金属イオン、一般的にはガンマ放出体である。 治療には、それら自身が治療効果を有する放射性核種または金属のいずれか であるキレート形成した金属種、例えば糖尿病治療のためのバナジウムの使用も よく知られている。 治療上および診断上有用な金属キレートは医薬において長く使用されてきたが 、改善された生体分布および生体排除プロフィルを有する金属キレートをベーー スとする作用剤に対する要求が残されたままである。非経口投与に際しては、単 純な水溶性低分子量金属キレート、例えば MRI コントラスト剤、GdDTPA および GdDTPA-BMA は、何ら特定の部位特異性を伴うことなく細胞外液(ECF)全体に わたって分布し、糸球体濾過により腎臓から速やかに排泄される。微粒子状また は脂質親和性の性質ゆえに細網内皮系(RES)または肝臓肝細胞により血液から 迅速に抽出され、従って肝胆汁剤として好適な他の作用剤が提案されている。 血液プール剤、すなわち像形成に利用可能な時間を延長させるに十分に長い時 間、血管空間内に残留する作用剤を開発する方法の一つは、腎臓閾値を越える分 子量を有する水溶性ポリキレート巨大分子を使用することであった。部位特異的 作用剤を開発するための努力におけるもう一つの方法は、キレート、例えばモノ キレート、オリゴキレートまたはポリキレートを、部位指向性分子、通常は巨大 分子に結合させることであった。従って、例えばガドリニウムキレートはアルブ ミンおよびイムノグロブリンに結合された。しかしながら、この方法には幾つか の欠点がある。巨大構造当たり多数のキレート化金属イオンを必要とする。多数 のキレートを部位指向性分子に結合させると、その部位特異性が減少することが ある。製造工程を制御して、再現可能な金属負荷レベル、均質な産物および高い 標的特異性を得ることは困難であって、このような工程は高くつく。このような 作用剤の排泄および代謝経路は複雑で十分には理解されていない。RES 排除によ り生成されたすべてのありうる代謝産物を追跡するのに必要な科学的研究および 文献調査は多大であろう。従って、現在のところ、臨床的に試された巨大分子ガ ドリニウムをベースとするコントラスト剤が存在 しないことは、驚くべきことではない。 注射された微粒子は RES によって速やかに取り込まれるので、リポソームコ ントラスト剤の使用も広く示唆されている。 リポソーム(この用語は、ここでは両親媒性分子(例えば脂質のようなもの) により形成された1種またはそれ以上のカプセル化膜を有する粒子を指すのに、 特に二重層膜および封入された水性コアを有する粒子を指すのに用いられる)は 、治療剤および診断剤の部位特異的なデリバリーのための多方面の担体である。 それらは特定の臓器、例えば肝臓、脾臓、肺、リンパ系および骨髄を選択的に標 的狙いするのに使用できるか、または脈管構造中に保持させることができる。 リポソーム剤の組成およびサイズは、それらの生体分布を制御するよう選択で き、そして天然に存在する燐脂質を膜形成性分子のバルクとして使用できるので 、それらの代謝および代謝産物の排除は、巨大分子試薬の場合より問題を提起す ることがずっと少なくてすむ。 リポソーム剤は一般に2種のカテゴリーに該当する。すなわち第1は、リポソ ームが所望の治療剤または診断剤を中心の水性中空内に捕捉するのに使用される 場合、そして第2は、所望の成分がその疎水性「アンカー」基(これは膜に取り 込まれることになる)を含む結果としてリポソーム膜に繋ぎ止められる場合。両 方の形態は造影剤に関連して示唆されている。 本発明は、金属キレート部分がリポソーム膜に繋ぎ止められたリポソーム剤に 関する。 これまでに示唆された、膜に繋ぎ止められたキレートは、一般に線状キレー ト形成基、例えば DTPA を必要としており、キレート形成性官能基の1つまたは 2つが誘導体化されて脂質親和性アンカー基に結合する。それらの例には、Karl ik らのジパルミトイルホスファチジルエタノールアミン(PE):DTPA- 無水物 キレート形成体(Mag.Res.Med.19: 56-66(1991)参照)、Hnatowich らの D TPA-ジステアリルアミド(J.Nucl.Med.22: 810-814(1981)参照)、Tilcock らの DTPA-ステアリルエステル(Mag.Res.Med.27: 44-51(1992)参照)およ び Unger らの種々の対の脂質親和性基担持キレート形成剤(WO-92/21017 参照 )が包含される。 対の脂質親和性アンカー基を担持する線状キレート形成性物質と並んで、Unge r(上記)は2個の反対側の環窒素上に脂質親和性基を担持する N4 大環状キレ ート形成性物質の使用をも示唆した。対のアンカー付きキレートを調製するため に記載された合成ルートは、報告された 1,7-ジアミドではない生成物の混合物 を生ずる。1,7-ジ置換異性体に至る合成ルートは、よりいっそう複雑であろう。 例えば Dumont により記載された方法(Tetrahedron Lett.35(22),3707)。さら に、キレート形成効力はひどく損なわれる。リポソームは RES により身体から 排出され、それにより肝臓細胞内で酸性環境に曝されるので、ガドリニウムの長 期間保持を避けるためには高度に安定した錯体が必要である。我々は、ただ1個 の環原子において結合した脂質親和性アンカー基を有する膜結合大環状キレート 形成性部分の使用により、金属の排除が最適化されることを見出した。 従って我々は、ただ1個の環原子において結合した脂質親和性アンカー基を有 する膜結合大環状キレート形成性部分であって、大環状キレート形成性基とアン カー基が、好ましくは互いに結合しており、好都合にはリポソーム形成後に生分 解可能な結合を介して結合しているものの使用により、金属の利用および排除が 最適化されることを見出した。 従って一つの観点から見ると、本発明は、リポソームの膜に、キレート形成し た診断上または治療上有効な金属イオンが結合したリポソームを含み、前記金属 イオンを結合するキレート形成剤が大環状キレート形成性部分を有し、その1個 の環原子に脂質親和性の膜会合性部分が結合しているリポソーム剤を提供する。 もう一つの観点として、本発明はまた、リポソーム膜形成性化合物およびコン トラスト増強性化合物を含み、後者が大環状キレート形成性部分を含み、その1 個の環原子にリポソーム組成物を生成しうる脂質親和性の膜会合性部分が結合し ている組成物をも提供する。 本発明は、肝臓からのコントラスト増強性成分の排除が高められたリポソーム 組成物を提供するという点で特に重要である。結局リポソームは RES により認 識され、食作用により細胞に取り込まれ、肝臓中に沈積される。キレートが肝臓 から排除されるメカニズムは十分には理解されていない。GdDTPA-SA のような水 不溶性の疎水性物質は無期限に肝臓中に残留する。大部分の水溶性錯体は肝臓か らの排除半減期6〜8日間を有する。しかしながら我々は、コントラスト剤の構 造中に特定の種類の部分を取り込むと、肝臓からの排除が加速されることを見出 した。例えば、フェニル環を有するガドリニウムキレートは単純な脂肪族錯体に 比較して肝臓からの排除が改善されている。それ以上の排除の改善は、フェニル 環上に一つまたはそれ以上のイオン化可能性基(例えばカルボキシレートまたは スルホネート)を存在させることにより達成できる。排除増強性基は、アンカー 作用性基の形態で、連結基の形態で、またはアンカー作用性基または連結基の生 分解産物として、コントラスト剤の構造中に組み込むことができる。 コントラスト増強性化合物中の大環状キレート部分は、好ましくは親水性であ り、リポソーム中の本来の場所にあるときは、場合により静電荷を帯電して いてもよい。結果として、キレート部分はリポソーム膜の一つまたはそれ以上の 脂質層の外側に位置するであろう。本発明は、キレートがリポソーム膜の外側ま たは水性リポソームコア体積内に位置するのを可能にするが、キレート部分は優 先的に、圧倒的にまたは実質的に完全に、リポソームの外側に位置することが特 に好ましい。これはキレート形成した種が正の T1-MR コントラスト剤として機 能することが意図される場合に特にそうである。 さらなる観点から見ると、本発明は、下記工程:(a)水性担体媒体、リポソ ーム膜形成性化合物、および場合により金属化されていてもよい大環状キレート 形成性化合物(これは一つの大環状環原子において結合した疎水性の膜会合性基 を有する)を含む組成物をリポソーム組成物に変換し、必要な場合は次いで前記 キレート形成性化合物を金属化すること、および(b)場合により金属化されて いてもよい大環状キレート形成性化合物を、リポソームのリポソーム膜内に組み 込まれた疎水性部分を有するアンカー化合物に結合させ、必要な場合は次いで前 記キレート形成性化合物を金属化すること、 の一つを包含する本発明によるリポソームコントラスト剤の製造方法を提供する 。 リポソームの形成およびキレート形成性物質の金属化は、以下にさらに論議さ れる慣用の手段により行うことができ、キレート形成性化合物:アンカー結合は 、適当に官能化され、かつ所望の場合は活性化されていてもよいキレート形成性 化合物およびアンカー化合物を、場合により二官能性連結剤と一緒に用いて慣用 の結合反応により実施することもできる。 本発明のリポソームコントラスト剤組成物は診断上の像形成操作に使用でき、 従って別の観点において、本発明はまた、ヒトまたはヒト以外の動物、好ましく は哺乳動物の身体にコントラスト剤を非経口投与し、特に全身の脈管構造に投与 し、前記身体の少なくとも部分的な像を生成させることを包含する前記身 体の増強された像を生成させる方法において、前記コントラスト剤として本発明 によるリポソーム剤を投与することからなる改善をも提供する。 さらなる観点から見ると、本発明はまた、診断上の像形成に使用される本発明 によるリポソームコントラスト剤を製造するために、大環状キレート形成性物質 またはキレートまたはその塩を使用する方法をも提供する。 生体許容可能なリポソームを製造できることはよく知られているので、また本 発明によるインビボリポソームコントラスト剤は、リポソーム構成分(膜および コア形成種)およびコントラスト増強種またはその代謝産物に単純に生分解する ので、容易に特性決定される代謝産物(その生体分布および生体排除も容易に調 査できる)を伴うリポソーム剤の設計は、巨大分子剤の設計よりも単純かつ簡単 である。 従って、本発明のリポソーム剤におけるキレート形成剤は、キレート形成性部 分と、単結合またはリンカー部分を介してそれに結合した膜アンカー作用部分と を有する二重機能性種である。好都合には、前記リンカー部分は生分解性結合を 組み込んでいるので、リポソームの分解が起こる前または後に、リポソームから 低分子量キレート分子を放出することができ、それらの生体排除を促進するであ ろう。この目的にとって、キレート部分は場合によりそのリンカー部分の後分解 残基と共に、水溶性であることが特に好ましい。 このようなアンカー-生分解性リンカー-大環状キレート形成性化合物、それら の塩およびキレート錯体は、それら自身が新規であり、本発明のさらなる観点を 構成する。 特に好ましくは、リンカー部分は、大環状キレート形成性化合物を脂質親和性 アンカー分子に結合させるための反応から少なくとも一部は生じる。従って、 脂質親和性アンカー-大環状キレートはリポソーム形成が行われる前に調製でき るが、このような化合物は大環状キレート形成性化合物、またはより特別には金 属化大環状キレート形成性化合物を、リポソーム膜中にすでに取り込まれた分子 に結合させることにより、その場で調製することが特に好ましい。 従って、キレート形成性分子の特に好ましい種類の一つは、一般式I An−L−Ch(R)n (I) を有するものである。式中、An は疎水性の膜会合性基であり、L は Ch の環原 子に結合しており、かつ生分解性結合において切断できるリンカー部分であり、 Ch は場合により1つまたはそれ以上の親水性または部位指向性の基 R を担持し ていてもよい(すなわち n は0または正の整数である)大環状キレート形成性 部分である。 別の態様においては、キレート形成剤は PCT/GB95/00833(この出典のコピー をここに提出し、その内容は参考文献として本明細書に取り込まれる)に記載さ れた両親媒性化合物、すなわち式II (R)nCh−L'−Ar−(AH)q (II) の化合物である。式中、(R)nCh は前記定義のとおりの親水性の大環状キレート 形成性部分であり、L' は Ch の環原子に結合した、場合によりオキソ置換され ていてもよい C2-25アルキレンリンカー部分であり、その少なくとも1個の CH2 部分はオキサ、アザまたはチア基によって置換されており、かつ前記リンカー部 分には場合により生分解性基 M が介在していてもよく、Ar は場合によりさらな るアリール環によって置換されていてもよく、あるいはそれが縮合していてもよ いアリール環であり、q は正の整数、好ましくは1または2であり、各 AH はプ ロトン性酸基、例えば炭素、硫黄または燐のオキシ酸である。 キレート形成性部分 Ch(R)nは、好都合には下記式で示される基である。 式中、p は3、4、5または6、好ましくは4であり、 各 m は2、3または4、好ましくは2であり、 各 R1は水素原子、親水性基または部位指向性基であり、 各 X は基 R1または金属配位基であるが、しかし炭素または窒素と結合した一 つの R1基はリンカー部分への結合を提供する。 好ましい配位基の例には、カルボキシル、ホスホネートまたはスルホネート基 によって置換され、場合により1つまたはそれ以上の R1基によってさらに置換 されていてもよい C1-3直線状アルキル基が包含される。特に好ましいものはカ ルボキシメチルおよびホスホノメチル基である。 好ましい親水性基の例には、ヒドロキシル化および/またはアルコキシル化ア ルキル基、例えばヒドロキシメチル、2-ヒドロキシエチル、3-ヒドロキシプロピ ル、2,3-ジヒドロキシプロピル、および2-ヒドロキシエトキシエチル基が包含さ れる。 本明細書で言及するキレート形成性部分およびリンカー部分においては、別に 断りなければ、アルキルおよびアルキレン部分は好ましくは1〜6個の炭素原子 を含有する。 従って、好ましいキレート形成性部分には、式 (式中、各 m は2、3または4、好ましくは2であり、 各 R2は水素であるか、あるいは少なくとも1個のヒドロキシ、アルコキシ、 アミノ、オキソ、カルボキシル、スルホン酸、ブロモアシル、イソチオシアネー トまたは部位指向性基によって置換されたアルキル基であり、これは場合により 同素環式または複素環式の飽和環または不飽和環によって置換されていてもよく 、またはそれを取り込んでいてもよく、 各 Z は CO2H、PO3H、CON(R2)2または R2基であり、少なくとも2つ、好まし くは3つ全てが COOH または PO3H 基であり、 1個の R2基はリンカー部分への結合である)で示される基が包含される。 特に好ましいキレート形成性基には、DO3A および DOTA 残基、例えば (式中、各 Z はCOOH または PO3H、好ましくは COOH であり、各 R2は水素また は親水性基、例えば C1-4モノまたはポリヒドロキシアルキル基である)が包含 される。 特に好ましくは、キレート形成性残基は式 を有する単純な DO3A 残基、および WO 95/24225 および PCT/GB95/00833 に記 載されているような DO3A モノアミドである。 キレート形成性部分をリポソーム膜に繋ぐのに使用される疎水性の「アンカー 」基は、この機能を果たしうる任意の疎水性基であることができる。 一般的にはそれは、1個またはそれ以上、例えば1、2、3または4個、好ま しくは1または2個の脂質親和性鎖、または単環式または多環式の飽和または不 飽和基(この後者は場合により分枝状または直線状の、場合により不飽和の C1- 12 アルキル基、フッ素原子または炭素、硫黄または燐のオキシ酸基またはそれら のエステルまたはアミド、例えば C1-20アルキルエステルまたはアルキルアミド によって置換されていてもよく、そのアルキル基は場合により不飽和であるかま たはフッ素化されていてもよい)を包含している。上記式IIを有するキレート形 成剤中の一本鎖アンカー基は、リポソーム中に原初存在する場合は、折り畳まれ て(R)nCh および Ar(AH)q基を膜表面上に出現させ、折り畳まれたリンカー L' を膜会合性アンカーとして作用させることができる。 好適な環状基の例には、フェニル、ビフェニル、ナフチル、5〜7員の O、N または S 含有ヘテロアリール基、ステロイド基等が包含される。好適な疎水性 直線状基の例には、C12-18の飽和、不飽和またはフッ素化、例えばパーフルオロ 化されたアルキル基が包含される。 多くの好適なアンカー基が文献から知られている。例えば、Kinsky のBiochim Biophys Acta 769 : 543(1984)、Kung の Biochim Biophys Acta 862 : 435( 1986)、Gregoriades の Biochem Soc.Trans.17: 128(1989)、Wessig の Bioch im Biophys Acta 1003: 54(1989)、Dancy の J.Immunol 122 : 638(1979)、Car roll の J.Med.Chem 29: 1821(1986)、Unger の WO92/21017 および Herslof の WO92/21384 を参照されたい。 この方法においてアンカー基として使用できる好ましい燐脂質の例には、ホス ファチジルエタノールアミン(PE)の C4-14α,ω-アルカン-ジカルボン酸アミ ド、例えばジオレイル、ジパルミトイルまたは他の2つの脂肪酸鎖担持 PE 類( 例えばN-スクシニル、N-グルタミルおよびN-ドデセニル-PE)およびコレステロ ールのアミドが包含される。 本発明の好ましい態様においては、アンカー基はリポソーム形成が行われた後 にキレート部分に結合される。この目的には、リポソーム膜中に入り込んで膜の 外部上に(直接および間接的キレート結合のための)官能基を残すアンカー化合 物が使用される。 このような化合物は好都合には、アンカー基とキレート結合基との間に、スペ ーサー部分を含んでおり、これは特に好都合には両親媒性の性質を有する。この ような化合物の例には、下記式IIから V までの化合物が包含される。 (式中、各 R3は独立して C12-18飽和、不飽和またはパーフルオロ化アルキル基 であり、 w は0または1であり、 各 X1は独立して結合、酸素または硫黄原子または NH 基であり、 r は0、1、2または3であり、 s は0または1であり、 X2 は結合、酸素または硫黄原子、NH または -OPO3H- 基であり、 y は(CH2)t、(CH2CH2O)t、(CH2)tX1-Ar'-X1(CH2)tまたは(NHCH2CO)t基であり 、 各 t は0から12までの整数であり、 各 Ar' は場合により COOH、SO3H、PO3H、PO2H または COOR3基によって置換 されていてもよいフェニル、ビフェニル、ナフチルまたは5〜7員の O、N また は S 含有ヘテロアリール基であり、 Z1は CO2H、NH2、COO-スクシンイミド、マレイミド、チオール、COCH2R4、Ar' NCS、Ar'N3、Ar'NCO または CHO 基であり、 R4は OTs、OMs、I、Br または Cl 基である。) アンカー:キレートコンジュゲート中のリンカー基は、リポソーム膜中に埋も れる疎水性アンカー基(またはアンカー基類)を膜の外側にあるキレート基と連 結させる役割を果たす任意の基であることができる。キレート担持リポソームの 製造様式に応じて、リンカーはアンカー化合物:キレート化合物コンジュゲーシ ョンの結果生ずる基を有しても有しなくてもよいが、一般的には有する。同様に 、これらの基は膜表面からキレート基を隔てる働きをする疎水性の、またはより 好ましくは両親媒性のセクションを含んでも含まなくてもよいが、好ましくは含 んでいる。さらに、リンカー基は好ましくは生分解性官能基を含み、これは切断 してキレート分子(本明細書で使用される分子という用語は荷電および非荷電種 を包含する)を放出させて、それらの生体排除を促進させるか、または多分治療 の場合には問題の部位で治療金属の放出を促進させるのに 役立つことができる。 好適な生分解性官能基の例には、エステル、カルバメート、ダブルエステルお よびジスルフィド結合が包含される。ダブルエステル結合、すなわち式 -O-CO-O-CH2-O-CO-O- (その末端酸素の1つまたは両方は省略でき、そのメチレン基は置換されていて もよい)で示される結合は、生分解性結合として特に好適である。 従ってリンカー部分は好都合には、直鎖状または分枝状 C2-20アルキレン鎖を 含み、これは場合により N、O、S および P 原子によって、または同素環式また は複素環式の飽和または不飽和環によって末端終了していてもよく、またはそれ らが中間に介在していてもよく、そして場合により酸素またはフッ素原子によっ て、またはヒドロキシ、アミン、アルコキシ、イミノ、アルキルまたはアリール 基によって置換されていてもよく、これらアルコキシ、イミノ、アルキルまたは アリール基はそれ自身が場合によりヒドロキシ、アミンまたは C1-5アルコキシ 基によって置換されていてもよい。 リンカー基がアンカー部分またはキレート部分のヘテロ環原子に結合している 場合、リンカーの末端原子は一般に炭素であろう。DO3A および DOTA 様 N4C12 大環構造に関しては、結合は好ましくは環窒素を介して、例えばN-カルボキシメ チル基または環 NH 基の残基を介してなされるが、あまり好ましくはないにして も、結合は例えばアンカー:キレート結合反応に関して Meares ら(Bioconjuga te Chem. 3: 563(1992)参照)により提案されたようなC-アラルキル置換キレ ートを用いて環炭素において行うことができる。 従って、このような結合反応用のキレート分子は、カルボキシル、チオール、 NCS またはアミン基のような反応性基を担持した(好ましくは環窒素において結 合した)反応性側鎖を担持するのが好ましい。これを担持する鎖は、場合に よりアリール基、N、O または S 原子によって中断されていてもよく、場合によ りオキソ、アルキルまたはフッ素によって置換されていてもよい C1-20アルキレ ン基、例えば -CONHCH2CH2NH2、CONHCH2CH2NHO(CH2)3COOH が好都合である。こ れらのような基は DOTA または DO3A のN-カルボキシメチルまたはNH-部位で容 易に形成できる。 前記式IIのキレート形成剤に関しては、好ましいリンカー構造 L'の例には(CH2 )dO(ここで d は、Ar が二環式である場合は1から15であり、Ar が単環式で ある場合は6から15である)が包含され、好ましいはAr(AH)q基には、4-カルボ キシフェニルおよび3,5-ビスカルボキシフェニルが包含される。特に好ましいは 式IIのキレート形成剤には下記のものが包含される。 キレート形成性部分によりキレート化すべき金属の選択は、もちろん本発明の リポソーム剤の所望される最終用途に依存するが、一般的には常磁性の重金属ま たは放射性金属単独から選ばれるか、またはポリ原子クラスター中にあるであろ う。 リポソーム剤は一般に、アンカー:キレート分子と並んで、リポソーム膜形 成性化合物、すなわち脂質および特に燐脂質、ならびにリポソームコアおよびそ の外部環境を構成する物質、一般的にはそれぞれの場合に水性媒体を含む。 リポソームそれ自体は、中心空間を包囲する脂質層を有する球形小胞である。 本発明は特に、水性コアを包囲する単一の脂質二重層または多重の脂質二重層を それぞれ有する単ラメラおよび多重ラメラリポソームに関する。 リポソームは脂質、特に燐脂質を水性媒体中に分散させると自然発生的に生成 し、本発明の作用剤のリポソーム構造は慣用の技術により製造することができる 。このような慣用の技術は WO92/21017(Unger)および Papahadjopolous によ り Ann Rep.Med.Chem.14: 250-260(1979)に言及されており、逆蒸発、凍結 -解凍、界面活性剤透析、ホモジナイゼーション、音波処理、ミクロ乳化および 乾燥脂質フィルムの水和に際しての自然発生的形成が挙げられる。多重ラメラリ ポソームは本発明により使用でき、あるいは既知方法によりラメラ度の低いリポ ソームまたは単ラメラリポソームに変換できる。単ラメラリポソームは直接製造 することもできる。 リポソーム調製物は典型的にはサイズが不均一であり、本発明により使用され るリポソームは既知の技術、例えば押し出し、凍結-解凍、機械的断片化、ホモ ジナイゼーションおよび音波処理により所望の直径までサイズを揃えることがで きる。本発明により使用されるリポソームは、好都合には直径20〜5000 nm の単 ラメラまたは多重ラメラである。 リポソームは凍結乾燥して貯蔵寿命を高めることができ、凍結乾燥リポソーム は使用に先立ち水性緩衝液と激しく振盪することにより再構成することができる 。処方物は凍結乾燥操作に対してリポソーム物質を安定化するのに役立つ作用物 質を含むことができる。 200 nm より小さいリポソームは0.2 μm フィルターで濾過することにより、 製剤化した後に滅菌できる。 リポソーム膜形成性分子として使用される脂質は、代表的には燐脂質または水 素化された燐脂質、例えば天然または合成ホスファチジルコリン(レシチン)(P C)、ホスファチジルエタノールアミン(PE)、リゾレシチン、リゾホスファチジル エタノールアミン、ホスファチジルセリン(PS)、ホスファチジルグリセロール(P G)、ホスファチジルイノシトール(PI)、スフィンゴミエリン、カルジオリピン、 ホスファチジン酸(PA)、脂肪酸、ガングリオシド、グルコリピッド、グリコリピ ッド、モノ-、ジ- またはトリ-グリセリド、セラミドまたはセレブロシド、例え ば WO92/21017 に記載されているようなリポソーム膜形成性化合物である。 膜形成性脂質はまた重合性脂質、例えば Johnston の Liposome Technology V ol.I,Gregoriades Ed.,pages 123-129(1983)および Singh のPhospholipid Handbook,Cevc Ed.,Dekker,pages 233-291(1993)、およびそれらの引用文献 に記載されているようなメタクリレート脂質、チオールおよびジスルフィド脂質 、ジエノエート脂質、スチリル脂質およびジアセチラン酸脂質(diacetylanic l ipids)からなることもできる。リポソームの形成に重合性脂質を使用すること は、リポソームの安定性を高める一つのルートを提供する。 リポソーム膜はまた、例えばリポソームの生体分布に影響を及ぼすために、そ の中に組み込まれたステロイドおよび他の化合物を有することもできる。好適な ステロイドには、例えばコレステロール、コレステロール誘導体、コレスタン、 コール酸および胆汁酸、特にコレステロールが包含される。 ステロイドを含ませることは、リポソーム膜の流動性を改質する働きをし、 このことが生体分布に影響する。すなわち、より高い転移温度の脂質は血中半減 期がより長くなり、コレステロールを含ませると、より硬質で透過性の低い二重 層が生ずる。コレステロールを添加すると、RES 取り込みの低下が観察される。 生体分布改質剤は、ペンダント生体分布改質性官能基を有する燐脂質誘導体の 使用により、リポソーム膜と会合する疎水性「アンカー」部分を有する生体分布 改質剤の使用により、またはリポソーム膜中に存在する(キレート繋ぎに関連し て先に論議されたような)アンカー分子への生体分布改質剤の結合により組み込 むことができる。 特に好ましい生体分布改質剤には、リポソームへのインビボでのタンパク質結 合を低下させ、従って血液中におけるリポソームの半減期を延長させるのに役立 つ化合物、特に両親媒性ポリマーが包含される。ポリアルキレンオキシポリマー 、例えばポリエチレングリコール(PEG)およびガングリオシド、例えば Gm1が この点で有効である。 こうして、リポソーム膜形成性物質の重量に対し1〜10 % の PEG-PE 誘導体 を組み込むと、血中半減期がかなり延長される。 パーフルオロ化燐脂質から調製されたリポソーム(Santaella,FEBS Letters 336 : 481-484(1993)および Angew,Chem.Int.Ed.Eng.30: 567-568(1991 )参照)も血中半減期を延長できる。 特定の臓器または組織への活性な標的ねらいは、腫瘍会合抗原、レシチンまた はペプチドに特異的なモノクローナル抗体または抗体フラグメントを結合した脂 質を組み込むことにより達成できる。 リポソームの生体分布はまた、表面荷電にかなり依存しており、本発明のリポ ソームは望ましくはリポソーム膜形成性物質の重量に対し1〜10 % の負に荷電 した燐脂質、例えばホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホス ファチジン酸、およびホスファチジルイノシトールなどを含有しうる。 上に論議されたように、キレート形成した金属は下記にあげるような幾つかの 方法でリポソームに結合できる。例えば、 (i) 予め形成されたリポソームの表面に繋がれたキレート形成基の金属化による ; (ii) 予め形成されたリポソームのアンカー分子にキレート部分を結合させるこ とによる; (iii) キレート:アンカー分子を含む脂質混合物を用いてリポソームを形成する ことによる。 3種の方法すべてが本発明の観点を表す。これらの方法は疎水性キレートの合 成および精製を回避すること(方法(iii)に暗示されている)により、およびリ ポソームへの金属の欲しない弱い(インビボで容易に可逆性の)結合を回避する こと(方法(i)と関連する)により、膜結合した作用剤の製造操作を簡素化する 。 前記のように、本発明のリポソームは、好ましくは予め製造されたリポソーム 中のアンカー分子に金属化キレート分子を結合させることにより製造される。こ の方法でキレートはリポソーム膜の外側のみに結合される。誘導体化されたキレ ートを用いて形成されたリポソームは、膜の内側および外側の両方に結合した錯 体を有する。膜の水透過性または膜を通るバルク水の拡散速度が内部常磁性イオ ンの緩和性を決定するであろう。きっちりした、安定なリポソームでは、リポソ ーム内側のガドリニウムの緩和性は非常に低いことがある。従ってリポソーム外 部にのみ繋がれたキレート団では金属の使用効率が最適化され、 すなわちリポソームは金属イオンあたり高い緩和性を有する。 キレートをリポソームの外側にのみ連結させることは、放射性核種、特にα放 射体の結合にとって有利である。なぜならばリポソーム膜をα線が透過する必要 はないからである。 従ってリポソームは、アンカー化合物、すなわちキレート部分のための結合点 を提供する反応性官能基に繋がれた疎水性アンカー部分を有する化合物を含む燐 脂質混合物から、慣用の方法により製造できる。次いでリポソームは必要な直径 となるまで既知の方法によりサイズを揃えることができる。次いで反応性官能基 をキレート上の両立性官能基に結合させ、未反応の低分子量作用剤は、例えばゲ ル透過クロマトグラフィー、透析または限外濾過により容易に除去できる。 アンカー化合物は、好都合にはリポソーム膜形成性化合物の総重量の5〜50 % 、好ましくは10〜30 % からなる。外部に向けられた反応基へのキレートの結合 効率は実際に非常に高く、例えば約90 % であることができる。 アンカー化合物上の反応基は単純に、キレート分子の非配位性カルボキシル基 と反応しうるリポソーム膜脂質上の第一アミンであることができる。一般に、タ ンパク質のような巨大分子にキレートを結合させる既知の大部分の方法を、リポ ソームへのキレートの結合に使用できる。しかしながら、表面化学はリポソーム の安定性により限定され、従って反応混合物の pH およびオスモラリティーの監 視が望ましいことがある。結合戦略の少数の例を概略図により以下に示す。 リポソーム中のアンカー基にキレートを結合させる代わりに、リポソームの形 成に先立ち、アンカー基をキレートに結合させることができる。キレート形成剤 を水溶液中で金属化し、次にこのキレートを混合溶媒を使用して慣用の方法によ りアンカー分子に結合させる。次にキレート:アンカー分子を含む脂質混合物を 用いてリポソームを形成する。これにより、キレートをリポソーム表面上でその 場で金属化する場合に起こりうるリポソームへの金属イオンの非特異的な結合に 伴う困難、ならびにリポソーム形成に先立つ水不溶性キレート形成剤の金属化に 関連する溶解度の問題が回避される。金属イオンはまた、潜在的に活性なキレー ト形成基に対してリポソーム形成期間中に保護基としても作用する。 本発明のコントラスト媒体組成物を製造するには、リポソームを生理的に許容 できる液体担体媒質、例えば pH 改変剤、キレート形成剤、酸化防止剤、張度改 変剤、凍結保護剤、他のコントラスト剤等のような1種またはそれ以上の添加剤 を含有しうる水溶液中で製剤化する。 pH 調整に好適な成分の例には、生理的に許容できる酸、塩基および緩衝剤、 例えば酢酸、クエン酸、フマル酸、塩酸、リンゴ酸、燐酸、硫酸または酒石酸、 アンモニア、炭酸アンモニウム、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミ ン、水酸化カリウム、重炭酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、 水酸化ナトリウム、トロールアミン(trolamine)、燐酸アンモニウム、ホウ酸、 クエン酸、乳酸、メタ燐酸カリウム、モノ塩基性燐酸カリウム、酢酸ナトリウム 、重燐酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、燐酸ナトリウム、 トリスおよびN-メチルグルカミンが包含される。 好適なキレート形成剤の例には、EDTA、DTPA、DTPA-BMA およびそれらの塩お よび錯体、特にカルシウム、ナトリウムまたはメグルミン塩、例えばエデト酸ジ ナトリウム、エデト酸、カルシウム EDTA が包含される。 好適な酸化防止剤の例には、アスコルビン酸、アスコルビルパルミテート、シ ステイン、モノチオグリセロール、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒ ドロキシトルエン、次燐酸、没食子酸プロピル、重硫酸ナトリウム、ナトリウム ホルムアルデヒドスルホキシレート、メタ重硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウ ム、二酸化硫黄またはトコフェロールが包含される。 好適な張度剤の例には、塩化ナトリウム、グルコース、スクロース、マンニト ール、ソルビトールおよびデキストロースが包含される。これらの作用剤は好ま しくは製剤を血液と等張またはほぼ等張となすのに使用される。 好適な抗微生物剤には、ベンザルコニウムクロライド、ベンジルアルコール、 クロロブタノール、メタクレゾール、メチル p-ヒドロキシベンゾエート、プロ ピル p-ヒドロキシベンゾエートおよびチメロサールが包含される。 凍結乾燥および再構成工程を助成する作用剤である好適な凍結保護剤の例には 、塩化ナトリウム、ソルビトール、マンニトール、グルコースおよびポリエ チレングリコールが包含される。 液体担体は前記したように二次コントラスト剤を含有できる。これにより、二 次剤がリポソームの内部水性体積内に捕捉されることになる。外部水性体積内の 作用剤は除去しても除去しなくてもよい。これは二重コントラスト剤を製造する ために行うことができる(例えば WO89/09625 に記載されているように)。例え ば、可溶性ジスプロシウム錯体のような T2 磁化率(susceptability)作用剤 、例えば DyDTPA-BMA は、膜の外側に結合された T1緩和剤、例えば GdDO3A の ようなガドリニウム錯体を有するリポソーム内部に捕捉することができる。二次 剤には、例えば水溶性 MRI、X 線、シンチグラフィーおよび光像形成剤が包含さ れる。 リポソーム内に封入できるさらなるコントラスト剤の他の例には、例えば WO9 1/14460 および WO92/17215 に記載されているような重金属クラスターおよびそ れらのキレート錯体が包含される。このようなリポソームは、例えば X 線コン トラスト剤として使用でき、特に(Ct)2L3クラスター(ここでCt は金属クラスタ ー、例えば W3または W4クラスターであり、L はリガンドである)である。 本発明のリポソームコントラスト剤中のキレート形成した金属は、選択した像 形成モダリティーにおいて、コントラストを与えるように選択される。MRI およ び磁気測定像形成に関しては、これは一般的に、常磁性金属イオンおよびポリ原 子クラスターイオンのような緩和時間(すなわち T1、T2またはT2 )改変中心 のキレート化を必要とするであろう。 X 線像形成および CT 像形成に関しては、キレート形成した金属種は一般に原 子番号 37 またはそれ以上を有する高い原子番号(従って高い X 線横断面)の 金属イオン、またはポリ原子クラスターイオンであろう。 光像形成に関しては、金属キレート部分は特徴的な吸収または放射ピークを有 する発色団または発蛍光団であろう。SPECT、PET およびシンチグラフィーに関 しては、適当な金属イオン放射線エミッターがキレート化される。 従って、MRI の分野においては、本発明は特に、リポソーム膜の二重層に結合 されたコントラスト増強種の多重錯体を組み込んだリポソームコントラスト剤を 包含する。コントラスト増強種は任意の磁性金属イオン、金属クラスターまたは 微結晶であることができる。これは特に、原子番号21〜29、42、44または57〜71 を有するイオンおよびクラスターイオンを包含する。正の MRI 剤は、代表的に は金属イオン Eu(III)、Gd(III)、Dy(III)、Ho(III)、Cr(III)、Fe(III)または Mn(II)を包含できる。負のコントラスト剤には、代表的には Tb(III)、Sm(III) および特に Dy(III)イオンが包含される。 リポソームに放射性同位体を結合することは、シンチグラフィー像形成にとっ て、または治療剤として有用である。特に好ましいものは下記の放射性同位体、99m Tc、51Cr、201Tl、67Ga、68Ga、111In、168Yb、140La、90Y、88Y、153Sm、15 6 Ho、165Dy、64Cu、97Ru、103Ru、186Re、188Re、203Pb、211Bi、212Bi、213Bi 、214Biである。金属イオンの選択は所望される治療上または診断上の適用に基 づいて決定される。 X 線に関しては、非放射性重金属イオンが一般にキレート化される。本発明は 原子番号 37 より大きい金属イオン、特に原子番号 50 より大きい金属イオンの 使用を包含する。特に好ましいものは WO91/14460 に記載されている多重核クラ スターである。 光像形成剤としての使用に関しては、本発明のコントラスト剤は、近 IR(670- 1300 nm)、好ましくは1300 nm 側に赤シフトした吸収または発光を有 する吸収または蛍光部分を含むことが好ましい。吸光係数はできるだけ大きく、 好ましくは105cm-1M-1に等しいかまたはそれ以上である。 本発明のリポソームコントラスト剤がエコー発生性であるためには、すなわち 超音波コントラスト剤として機能しうるためには、ラメラ構造間で分離したジま たはオリゴラメラ構造を有することが好ましい。イオン化可能な基(例えばカル ボキシレート)との繋がりを含有する脂質は、同心円状の燐脂質二重層間に比較 的大きな距離を有する。これがリポソームの音響反射を増大させる。本発明は、 この目的のための脂質の誘導体の組み込むことを包含する。 あるいは、パーフルオロ化脂質をリポソームの構成分として使用できる。リポ ソームの血中共鳴時間を増大させるのみならず、パーフルオロ化脂質の使用はリ ポソームの音響性質を増強しうる。 上記で論議したとおり、可能な疎水性アンカー、すなわちコントラスト増強種 中の膜会合性部分は、燐脂質、長鎖アルキルまたは多重長鎖アルキル、例えば脂 肪酸のエステルおよびアミドを含有する分子、ステロイド、芳香族およびポリ芳 香族基を含むことができる。アンカー基は、ひとたび肝臓中に沈積したときにコ ントラスト増強性部分(例えばキレート錯体)の排除を高めるように設計するこ とができる。この排除は全体的な分子の疎水性および親水性の性質のバランスを とることにより、例えばコントラスト増強性部分中にカルボン酸、燐酸またはス ルホン酸のような潜在的にイオン化可能な基を含めることにより制御できる。こ の方法で肝臓から速やかに排泄される生物学的に関連する化合物の構造を模倣す ることが可能である。あるいは、疎水性アンカーは、重合可能な基を含有するこ とができ、疎水性アンカーを小胞のバルク脂質と重合させることにより、もっと 安定したリポソームの形成を可能にする。 コントラスト増強種中の膜会合性部分とコントラスト増強性部分との間の連 結は、生分解に対して比較的不活性であることができ(例えばアルキル、アリー ルまたはエーテル基)、または例えばカルボキシルまたはカルボン酸エステル、 ジスルフィド、アセタール、ケタール、チオエステル、カルバメート、アミド、 ラクタム、チオ尿素または尿素基を含んで加水分解可能であることもできる。連 結部分は繋ぎとして作用するスペーサー、例えば飽和および不飽和アルキル鎖お よび/または環構造、例えば脂環式、芳香族、ポリ芳香族および複素環式基を包 含しうる。スペーサーの長さおよび可撓性は、作用剤の結合効率および緩和性を 最適化するために変更できる。リンカーは、脂質二重層中に埋められるように疎 水性であることができ、または水性媒体中に拡がるように親水性であることもで きる。このように、連結基はコントラスト増強性部分の代謝および排除経路の制 御において重要な役割を果たしうる。 リポソームの組成およびサイズは作用剤の生体分布を制御するように選択する ことができる。例えば、正または負の表面荷電を有するリポソームは、荷電した 極性ヘッド基を有する脂質を組み込むことにより製造できる。静脈投与すると、 表面荷電が作用剤の生体分布に影響する(Paphadjopolous,Biochim.Biophys. Acta.1103: 185-197(1992)参照)。負に荷電したリポソームは、中性または 正に荷電したリポソームよりも RES によってより速やかに取り込まれる一方、 正および負に荷電したリポソームは、中性リポソームよりも大きな程度まで肺に 蓄積する。 加えて、リポソームの直径はそれらの生体分布および薬力学に影響する。小さ なリポソームは大きなリポソームよりも循環時間が長い。クッパー細胞での取り 込みは大きなリポソームではより速いが、肝細胞は小さいリポソームをより速い 速度で取り込む。非常に大きいリポソーム(>100μm)は注射後に肺に捕捉され る。 脂質膜の親水度もリポソームの循環時間に影響する。ポリエチレングリコー ルのような親水性または両親媒性ポリマーを膜表面に接合することは、マクロフ ァージによる食作用の速度を低下させることにより循環時間を8000 % まで増大 させる。 リポソームを用いる活性な標的狙いは、リポソームの外部表面にリガンド、炭 水化物、抗原、タンパク質、アミノ酸、オリゴペプチド、酵素、ホルモン、抗体 および抗体フラグメントを結合させることにより達成できる。レセプター部位を 認識すると、リポソームは標的細胞に結合する(Jones、Adv.Drug Deliv.13: 215-250(1994),US-A-4603044,J.Med.Chem.,29: 1821-1826(1986),Ann.N. Y.Acad.Sci.,698 : 427-43(1993),Liposomes Technology,Gregoriadis,ed .,vol.II,(1983)およびそれらの引用文献参照)。本発明はまた、多重部位指 向性標的剤、好ましくはペプチドまたは抗体フラグメントのような比較的低分子 量部分をリポソームの外部表面に結合させることをも提供する。 本発明のコントラスト剤は、特定の像形成技術を用いて所望のコントラストを 生成するに十分な量で像形成のために患者に投与することができる。一般的に患 者の体重キログラム当たり0.001から5.0ミリモルのキレート化像形成性金属イオ ンの用量が、十分なコントラスト増強を達成するのに有効である。大部分の MRI 適用にとっては、好ましいは像形成性金属イオンの用量は0.001から1.2、例え ば0.01から0.5ミリモル/体重 Kg であるが、X 線適用には0.5から1.5ミリモル /Kgの用量が X 線減衰を得るのに一般的に有効である。大部分の X 線適用にと って好ましい用量は、ランタニドまたは重金属0.8から1.2ミリモル/体重Kgであ る。 X 線適用に関しては、本発明のコントラスト剤が最適に効果を示す光子エネル ギー範囲を拡大するために、2種またはそれ以上のキレート化金属をホモポリキ レートの混合物として、またはヘテロポリキレートとして使用できる。 本発明のリポソーム剤は、従来技術に比較して幾つかの改善を提供する。 金属交換速度は、血中滞留時間が ECF 剤の場合よりもはるかに長い血液プー ル像形成にとって、およびキレートが細胞内に取り込まれてリソソームの酸性環 境に曝される肝臓像形成にとって、非常に重要である。本発明により大環状キレ ート形成性基を使用することは、錯体の安定性を増大させるので重要である。さ らに DO3A-Gd(III)のようなキレート部分は中性であってよく、または選択され た荷電を有してもよく、これは、リポソームの表面荷電がそのインビボでの運命 を決定するので、生体分布の制御において有利なことがある。 本発明のリポソームの好ましい製造方法に従い、予め製造されたリポソームに 予め金属化されたキレートを結合させる場合、結合しなかったキレートをリポソ ームから容易に除去して再循環することができ、金属イオンはすでにキレートに 結合されているから、これによりリポソームまたは接合された標的剤に金属イオ ンが非特異的に結合することが阻止される。 本発明のコントラスト剤は、キレート化金属の特に効果的な排除を可能にする 。従来技術はこの要求を満足していなかった。カプセル化および膜結合した作用 剤について、マウスにおける放射性キレートの排除が研究された。本明細書の実 施例13は、カプセル化された GdDO3A 錯体よりも良好な排除半減期を有する(3. 2対6日)。 本発明のもう一つの観点は、生分解性連結の使用がキレート化した種の時間放 出メカニズムを生ずることである。これは治療剤、すなわちキレート化した金属 が治療作用を有する作用剤にとって特に有用である。診断剤またはコントラスト 剤よりむしろ、このような治療剤も本発明の一部分を構成する。 本明細書において、引用されたすべての刊行物は、ここに参考文献として取り 込まれる。 下記の非限定的な実施例を参照して、本発明をさらに説明する。 実施例において、ガドリニウム濃度は、リポソームサンプルの消化に続くICP による分析により測定された。脂質濃度は、サンプルの消化に続きモリブデート を用いるホスフェート濃度の分光測定により測定された。リポソームは、適当な Poretics ポリカーボネート膜の2層を備えた Lipex 押出し機を用いて押出さ れた。リポソームのサイズ分布は Malvern Zetasizer 4を用いるレーザー光線 散乱により測定された。 用いられた燐脂質は Avanti Polar リピッズから得た。それらはアルゴン下に フリーザー中で貯蔵した。コレステロールは Aldrich から得、コレステロール ヘミスクシネートは Sigma から得た。1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチル カルボジイミド塩酸塩(EDAC)は Aldrich から得、フリーザー中で貯蔵した。 ジパルミチル PE-グルタリルは Torchilin の方法(Phospholipid Handbook,Ma rcel Dekker,Inc.,G.Cevc,ed.,Chapter 8参照)により調製され、6-(コレ ステリル)-7-オキサヘプタン-1-オールは Carroll の方法(J.Med.Chem.,29: 1821,1986参照)により調製され、コレステロール-O-トシレートは Koswer の 方法(JACS,78,4347-4355(1956)参照)により調製された。実施例1 1,4,7- トリ-第3ブトキシカルボニルメチル-10-メトキシカルボニルメチル-1,4, 7,10-テトラアザシクロドデカン 1,4,7-トリ-第3ブトキシカルボニルメチル-1,4,7,10-テトラアザシクロ−ド デカン臭化水素酸塩(25.0 g,42 mmol)をアセトニトリル中でスラリー化し、T MG(70 mL)で処理した。ブロモ酢酸メチル(6.5 g,42 mmol)を一度に加え、 この混合物を3時間還流させた。周囲温度でさらに18時間攪拌後、溶媒および過 剰の TMG を回転蒸発により除去した。残留物を CHCl3中に溶解させ、水洗して 乾燥(Na2SO4)した。溶媒を蒸発させると、標題生成物が淡色油状物として得ら れた(23 g,95 %)。1 H-NMR(CDCl3)1.4(s,27 H),2.8(s,16 H),3.2(s,6 H),3.4(s,2 H),3.6 (s,3 H)。実施例2 1,4,7- トリ-第3ブトキシカルボニルメチル-10-(N-(2-アミノエチル)アミド-メ チル-1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン 実施例1のメチルエステル(23.0 g,40 mmol)をメタノール(500 mL)中に 溶解させ、エチレンジアミン(200 mL)で処理した。この混合物を周囲温度で3 日間攪拌した。溶媒および過剰のエチレンジアミンを回転蒸発により除去し、残 留物をクロロホルム中に溶解させ、水洗して乾燥(Na2SO4)した。溶媒を蒸発さ せると、標題生成物が粘稠な油状物として得られた(18 g,75 %)。1 H-NMR(CDCl3)δ 1.4(s,27 H),2.5-3.0(m,20 H),3.3(m,8 H),6.0(巾広 s,1 H)。実施例3 1,4,7- トリ(カルボキシメチル)-10-(N-(2-アミノエチル)アミド-メチル)-1,4, 7,10-テトラアザシクロドデカン[AE-DO3A] 実施例2のエステル(10.0 g,16 mmol)を、生の(neat)TFA(200 mL)と周 囲温度で3時間反応させることにより脱保護した。TFA を除去したのち、残留物 を1M-NaOH 中に溶解させ、イオン交換カラム[AG 1 x 8(OH-),200 mL]上に載 せた。カラムを水洗し、生成物を1.5 M-HOAc で溶離した。標題生成物を含有す るフラクションを濃縮すると、7.0 g(93 %)が白色固形物として得られた。1 H-NMR(D2O)δ 2.9-3.6(巾広,多重)。 元素分析値(C18H34N6O7HOAc として) 計算値: C,47.14; H,8.11; N,16.49 実測値: C,47.40; H,7.98; N,16.48実施例4 1,4,7- トリ(カルボキシメチル)-10-(N-(2-アミノエチル)アミド-メチル)-1,4, 7,10-テトラアザシクロドデカンガドリニウム(III)[GdAE-DO3A] 実施例3の化合物(1.0 g,2.38 mmol)を水(37 mL)中に溶解させた。1M-N aOH の添加により pH を5に調整した。酢酸ガドリニウム(III)を、少過剰の 金属が存在するまで(キシレノールオレンジによる)少しずつ加えた。添加期間 中 pH は5〜6に保持した。反応混合物を周囲温度で一夜攪拌した。リガンド( 50 mg)を加え、キシレノールオレンジテストが陰性となるまで攪拌を継続した 。水を真空下に除去した。残留物をセファデックス G-10 上でのクロマトグラフ ィーにより処理して無機塩を除去した。フラクションを MS(FAB): MH+= 602によ り分析した。実施例5 1,4,7- トリ(カルボキシメチル)-10-(N-(2-アミノエチル)アミド-メチル) -1,4,7,10- テトラアザシクロドデカン-N-ヘミスクシンアミド ピリジン(20 mL)中の実施例3の化合物(6.1 g,13.6 mmol)を溶解が完結 するまで加熱した。無水コハク酸(1.5 g,15 mmol)を加え、この混合物を1時 間加熱した。溶液を冷却し、アセトンを加えて生成物を沈殿させた。白色固形物 をアセトンでよく洗い、真空下で乾燥させると、標題生成物5.0 g(67 %)が得 られた。実施例6 1,4,7- トリ(カルボキシメチル)-10-N-(2-アミノエチル)アミド-メチル)-1,4, 7,10- テトラアザシクロドデカン-N-ヘミスクシンアミドガドリニウム(III) (A) 実施例5の化合物(1.9 g,3 mmol)を水(30mL)中に溶解させた。1N-NaO Hを用いて pH を5.0に調整した。水中のガドリニウム(III)クロライド(〜1.4/1 0 mL)を、少過剰の金属が残留するまで数時間滴下した。さらにガドリニウム( III)(50 mg)を加え、キシレノールオレンジテストが陰性となるまで反応混合 物を攪拌した。水を蒸発させ、残留物をエタノールで数回追跡した。標題生成物 を、逆相(C18)プレパラティブ HPLC により移動相として水中の 2 % メタノー ルを用いて精製した。 (B) 標題化合物はまた、別の操作によっても製造された。DMSO(10 mL)中の 実施例3の化合物(240 mg,0.4 mmol)を、溶解が完結するまで80°で加熱した 。無水コハク酸(40 mg,0.4 mmol)を加え、この混合物を6時間加熱した。周 囲温度まで冷却したのち、アセトンを加えて標題生成物を沈殿させた。この白色 粉末をアセトンで洗い、真空下に乾燥させた。 MS(FAB): MH+683.2,MNa+705.1。実施例7 13- コレステリル-3,6,9,12-テトラオキサ−ドデカン-1-オール コレステロールトシレート(2.0 g、3.7 mmol)およびテトラエチレングリコ ール(6.42 mL,37 mmol)をジオキサン(100mL)に溶解させ、70℃で6時間加 熱した。溶媒を蒸発させ、残留物をトルエン中に溶解させ、十分に水洗した。有 機層を乾燥(Na2SO4)し、濃縮して油状物を得た。粗製物質を、短いシリカカラ ム上でクロロホルム中の0〜20 % メタノールのグラジエント溶離を用いてクロマ トグラフィーにより処理して精製し、標題生成物1.0 g(49 %)を淡色油状物とし て得た。実施例8 13- コレステリル-3,6,9,12-テトラオキサ-ドデカン-1- オイックアシド アセトン(20 mL)中の実施例7の化合物(0.5 g)を、ジョーンズ(Jones)試 薬の少過剰が存在するまでこの試薬を滴下することにより酸化した。反応混合物 をイソプロパノールで処理し、シリカゲルのプラグを通して濾過した。この粗製標題生成物 は TLC および NMR によれば純粋であった。実施例9 GdDO3A- ステアリルアミド 実施例3の化合物(100 mg,1.6 mmol)を DMSO(10 mL)中に溶解させ、ステ アロイルクロライド(51 mg,1.6 mmol)を用いて処理した。反応混合物 を60°で2時間加熱し、周囲温度で一夜攪拌した。水(50 mL)を加え、生成物 をクロロホルム(3 X 100 mL)中に抽出した。抽出液を乾燥し、濃縮して、標題 生成物 を白色固形物として得た。MS(FAB)868.5 MH+実施例10 GdAE-DO3A コレステリルカルバメート 実施例3の化合物(300 mg,0.8 mmol)を DMSO(20 mL)中に溶解させ、コレ ステロールクロロホルメート(225 mg,0.5 mmol)で処理した。反応混合物を80 °で5時間加熱した。この混合物を無色結晶が沈積するまで周囲温度で放置した 。MS(FAB): MH+1014.5,MNa+1036.5。実施例11 LaDO3A- スクシニル-PE LaDO3A-スクシンアミド(130 mg,0.2 mmol)を DMSO(3mL)中に溶解させた 。ジシクロヘキシルカルボジイミド(39 mg,0.2 mmol)を加え、続いてN-ヒド ロキシスクシンイミド(22 mg,0.2 mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で 1時間攪拌し、クロロホルム(20 mL)中の PE(130 mg,0.2 mmol)を加えた。6時 間後、反応混合物を濾過、水洗、乾燥および蒸発させて、標題生成物を得た。TL C(65 CHCl3/25 MeOH/4 H2O/1 蟻酸)Rf=0.2。 MS(FAB):MH+1400.7,MNa+1422.7。実施例12 GdAE-DO3A- グルタリル-PE クロロホルム(5 mL)中の卵 PE-グルタリル(100 mg,0.11 mmol)を N-ヒド ロキシスクシンイミド(25 mg,0.21 mmol)およびジシクロヘキシルカルボジイ ミド(50 mg,20.25 mmol)で処理した。反応混合物を周囲温度で一夜攪拌し、 次に濾過して尿素を除去した。メタノール(1mL)中の実施例4の合物(100 mg ,0.16 mmol)および1mLのトリエチルアミンを加えた。反応物を周囲温度で6 時間攪拌し、蒸発乾固させた。残留物をクロロホルム(10mL)中に溶解させ、透 析サック中にいれた。反応物を酢酸ナトリウム緩衝液(1L,50 mM,pH 5.5,12 時間)、トリス緩衝液(1L,pH 8,50 mM,5時間)および脱イオン水(1L, 5時間)で透析した。クロロホルム層中に形成された少量の沈殿をメタノールの 添加により溶解させた。この溶液を乾燥(Na2SO4)させ、蒸発させて、標題生成物 を白色のワックス様固形物として得た(150 mg,89%)。TLC(65 CHCl3/25 MeOH/4 H2O/1 蟻酸)Rf=0.2。 MS(FAB):MNa+1459。実施例13 クロロホルム中の卵 PC(52 μmol)および卵 PE-グルタリル(48 μmol)の 混合物を真空下で蒸発させて薄いフィルムとした。脂質混合物をジエチルエーテ ル(3mL)中に溶解させ、23 mL の緩衝液(25 mM-MES,100 mM-NaCl)で処理し た。この混合物を超音波処理すると乳濁液が形成された。エーテルを蒸発させて ゲルを形成させた。このゲルを渦巻かせて崩壊させ、残留する溶媒を蒸発させた 。さらに1mLの緩衝液を加え、溶媒のすべての痕跡がなくなるまで蒸発を継続し た。リポソームを、GdAE-DO3A(140 mg)と EDAC(130 mg)とを用いて周囲温度 で迅速に攪拌しながら一夜処理した。生成物をセファデックス G-75 カラム(1 X 8 in)を通すことにより未反応の試薬を除去した。リポソームを2個の100 nm 膜を通して3回押し出した。最終混合物を分析すると、[Gd]=1.14 mM、[P]=5.0 4 mM であった。P/Gd 比に基づけば、 PE-グルタリルの47.1 % が誘導体化された。緩和性(水、20 MHz)r1=18 ±2(m Msec)-1実施例14 実施例13の合成に記載されたのと同じ操作を用いた。卵 PC(20 μmol)およ びジオレイル PE-スクシニル(17 μmol)。最終混合物を分析すると、[Gd]=0.5 6 mM、[P]=3.8 mM であった。P/Gd 比に基づけば、PE-グルタリルの30 % が誘 導体化された。緩和性(水、20 MHz)r1=18 ±2(mMsec)-1実施例15 実施例13の合成に記載されたのと同じ操作を用いた。卵 PC(10 μmol)およ びジオレイル PE-ドデカノイル(8μmol)を用いた。リポソームを押し出した( 3 X 200 nm,3 X 50 nm)。最終混合物を分析すると、[Gd]=0.66 mM、[P]=3.49 m M であった。P/Gd 比に基づけば、PE-グルタリルの43 % が誘導体化された。緩 和性(水、20 MHz)r1=17 ±2(mMsec)-1実施例16 実施例13の製造に用いられたのと同じ操作を、卵 PC(56 μmol)および卵 PE (53 μmol)の混合物に対して用いた。リポソームを、EDAC(100 mg)および G dAE-DO3A スクシンアミド(80 mg)を用いて周囲温度で迅速に攪拌しながら一夜 処理した。未反応の試薬を除去した後、リポソームを押し出した(3 X 200 nm お よび3 X 50 nm)。最終混合物を分析すると、[Gd]=0.39 mM、[P]=5.87 mM であっ た。P/Gd 比に基づけば、PE-グルタリルの14 % が誘導体化された。緩和性(水 、20 MHz)r1=27 ±2(mMsec)-1実施例17 実施例13の製造に用いられたのと同じ方法を用い、卵 PC(13 μmol)および コレステロールヘミスクシネート(16 μmol)からリポソームを製造した。リポ ソームを EDAC(25 mg)および GdAE-DO3A(25 mg)で処理した。未反応の試薬 を除去した後、リポソームを押し出した(3 X 200 nm および3 x 50 nm)。最終混 合物を分析すると、[Gd]=0.26 mM、[P]=2.93mM であった。P/Gd 比に基づけば 、PE-グルタリルの7.2 % が誘導体化された。緩和性(水、20 MHz)r1=21 ±2( mMsec)-1実施例18 実施例13の製造に記載された方法により、卵 PC(80 μmol)および 6-(コレ ステリル)-7-オキサヘプタン-1-オール(80 μmol)からリポソームを製造した 。リポソームを EDAC(70 mg)および GdAE-DO3A(40 mg)で処理した。未反応 の試薬を除去した後、リポソームを押し出した(3 X 200 nm および 3 x 50 nm) 。最終混合物を分析すると、[Gd]=0.39 mM、[P]=3.34 mM であった。P/Gd 比に 基づけば、PE-グルタリルの11 % が誘導体化された。緩和性(水、20 MHz)r1=1 9 ±2(mMsec)-1実施例19 実施例13の製造に記載された方法により、卵 PC(68 μmol)、卵 PE-グルタリ ル(55 μmol)および脳 PS(6 μmol)からリポソームを製造した。リポソーム を GdAE-DO3A(40 mg)および EDAC(75 mg)で処理した。未反応の試薬を除去し た後、リポソームを押し出した(3 X 200 nm および 3 X 100 nm)。最終混合物を 分析すると、[Gd]=0.51 mM、[P]=4.15 mM であった。 P/Gd 比に基づけば、PE-グルタリルの29 % が誘導体化された。緩和性(水、20 MHz)r1=18 ±2(mMsec)-1実施例20 実施例13の合成に記載された方法により、コレステロールヘミセバセート(13 0 μmol)および卵 PC(130 μmol)からリポソームを製造した。リポソームを GdAE-DO3A(120 mg)および EDAC(120 mg)で処理した。未反応の試薬をゲルク ロマトグラフィーにより除去し、リポソームを押し出した。実施例21 実施例10の化合物(71 mg,6 μmol)をクロロホルム中のジオレオリル PC( 15 mg,20 μmol)に加えた。溶媒を真空下に蒸発させた。残留物をエーテル( 1mL)中に溶解させた。水(1mL)を加え、この混合物を乳濁液が形成されるま で超音波処理した。エーテルを真空下にゆっくりと蒸発させた。粘稠なゲルが形 成された。さらに水(1mL)を加え、ゲルが崩壊して小胞が形成されるまで渦巻 かせた。この生成物を押し出した(3 X 200 nm,3 X 50 nm)。実施例22 実施例12の化合物(25 mg,17.4 μmol)および卵 PC(13.7,18 μmol)をク ロロホルム(3mL)中に溶解させた。この溶液を真空下に蒸発乾固させた。残留 物をエーテル(3mL)中に溶解させ、濾過した。MES 緩衝液(3mL)を加え、こ の混合物を乳濁液が形成されるまで超音波処理した。時々渦巻かせながら真空下 に蒸発させることによりエーテルを除去した。実施例23 実施例9の化合物(50 μmol)および水素化した卵 PC(150 μmol)をクロロ ホルム(10 mL)およびメタノール(2mL)の混合物中に溶解させる。溶媒を75 °で蒸発させる。残留する薄いフィルムを MES 緩衝液中で75°にて振盪するこ とにより水和する。4回凍結-解凍したのち、リポソームを75°で押出す(3 X 10 0 nm)。実施例24 薬力学 研究の数日前に、ラットの頸静脈中にカテーテルを挿入した。300 μL の血液 サンプルをとり、サンプルの注射に先立ち風袋を秤量したヘパリン含有チューブ 中にいれた。試験化合物を時間ゼロで注射した。血液サンプル(300 μL)を24 時間にわたる間隔で採取した。7日目に動物を殺し、肝臓、脾臓および腎臓を取 り出した。血液および臓器サンプルを硝酸および過酸化水素で消化し、ガドリニ ウム濃度(μg/g)について ICP により分析した。 実施例25 生体分布 (2-アミノエチル)-DO3A を153Gd で標識した。このキレートを実施例13のよう にして1:1の卵 PC/卵グルタリルリポソーム(100 nm)に結合させた。この放 射性標識したリポソームをマウスの尾静脈に注射した。各時点で3匹のマウスを 用いた。血液、肝臓、脾臓、腎臓および皮膚のサンプルを1日目、3日目および 7日目に計測した。それぞれの臓器で保持された注射用量%を計算し、下に示す 。肝臓の排除半減期は3.2日であった。 実施例26 GdDOTA −DOBAの合成 (i) メチル p-(10-ブロモデシルオキシ)ベンゾエートの合成 アセトン(90 mL)中の 1,10-ジブロモデカン(18.01 g,60 mmol)、メチル p- ヒドロキシベンゾエート(9.12 g,60 mmol)および K2CO3(8.28 g,60 mmol) の混合物を、還流下に20時間攪拌した。白色固形物を濾過し、ア セトンで洗った。濾液および洗液を合一し、濃縮して白色固形物を得、このもの からヘキサン/クロロホルム溶離溶媒グラジエントを用いるシリカゲル上でのカ ラムクロマトグラフィーにより所望の生成物を単離した(10.8 g,48.4 %)。1 H-NMR(CDCl3,δ):7.95(d),6.88(d),3.98(t),3.85(s),3.39(t),1.80(m ),1.52(m),1.42(m)および1.29(m)。FABMS:371(MH+)。 (ii) メチル P-(10-N-フタルイミドデシルオキシ)ベンゾエートの合成 無水 DMF(175 mL)中のメチル p-(10- ブロモデシルオキシ)ベンゾエート(1 0.44 g,28.12 mmol)およびフタルイミドカリウム(5.47 g,29.53 mmol)の混 合物を、窒素下に60°で14時間攪拌した。溶媒を真空下に除去し、残留物を CHC l3中に溶解させ、水(4 X 15 mL)で洗浄した。水性洗液を合一し、CHCl3(100 mL)で一回逆抽出した。合一した有機層を MgSO4で乾燥し、溶液を濃縮して粗製 物を得、これをヘキサン/クロロホルム溶離溶媒グラジエントを用いるシリカゲ ル上でのクロマトグラフィーにより精製した(11.8 g,96 %)。1H-NMR(CDCl3 ,δ):7.95(d),7.81(m),7.68(m),6.86(d),3.97(t),3.85(s),3.64(t),1 .76(m),1.65(m),1.54(m),1.42(m),1.29(m)。FABMS:438(MH+)。 (iii)メチル p-(10-アミノデシルオキシ)ベンゾエートの合成 メチル p-(10-N-フタルイミドデシルオキシ)ベンゾエート(8.52 g,19.48 mm ol)を65℃でメタノール(75 mL)中に溶解させた。ヒドラジンモノ水和物(1m L,20.62 mmol)を加え、溶液を窒素下に22時間還流させた。この溶液を周囲温 度まで冷却し、沈殿を濾過した。溶液を濃縮し、残留物を沈殿と合一し、クロロ ホルム(500 mL)で処理した。この溶液を水洗し、洗液をクロロホルム(2 X 10 0 mL)で逆抽出した。合一した有機層を MgSO4で乾燥 し、濃縮して生成物を得た(5.62 g,97 %)。1H-NMR(CDCl3,δ):7.95(d),6. 88(d),3.97(t),3.86(s),2.64(t),1.78(m),1.53(m),1.43(m),1.28(m)。 (iv) メチル p-(10-クロロアセトアミドデシルオキシ)ベンゾエートの合成 前記(iii)項からの粗製物(5.62 g,18.84 mmol)およびトリエチルアミン(2 .6 mL,18.7 mmol)をクロロホルム(90 mL)中に溶解させ、氷浴中で冷却した 。クロロホルム(40 mL)中のクロロアセチルクロライド(1.5 mL)の溶液を攪 拌下に滴下した。添加完了後、溶液を氷浴中で15分間攪拌し、周囲温度となるま で加温し、20時間攪拌した。この溶液を水(4 x 80 mL)で洗浄した。乾燥(MgS O4)して濃縮すると、生成物(6.71 g,93 %)が得られ、これはさらに精製する ことなく使用した。1H-NMR(CDCl3,δ):7.95(d),6.87(d),6.54(s,巾広), 4.01(d),3.96(t),3.86(s),3.28(q),1.76(m),1.55(m),1.45(m),1.29(m)。13 C-NMR(CDCl3,δ):130.71,130.66,121.52,113.23,75.37,67.33,50.9 5,41.85,39.04,28.56,28.53,28.47,28.43,28.33,28.25,25.94,25.11 。 (v) 10-(p- メトキシカルボニル-フェニルオキシデシルカルバモイルメチル)- 1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン-1,4,7-トリ-第3ブチルアセテートの合成 DO3A-トリ-第3ブチルエステル(9.31 g,15.63 mmol)およびトリエチルアミ ンを DMF(90 mL)中に溶解させ、この溶液に前記(iv)からのクロロアセトア ミド(6.0 g,15.63 mmol)を加え、窒素下に60℃で19時間加熱した。溶媒を真 空下に除去し、残留物をクロロホルム(200 mL)中にとった。この溶液を水(3 x 100 mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮すると、粗製物が油状物として得ら れた(10.97 g)。 (DO3A = 1,4,7-トリス-カルボキシメチル-1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン )実施例27〜31 下記反応スキームを用い、DO3A-DOBA(実施例26の化合物)の類似体を製造 した。 (式中、R11はハロゲン、例えば Br であり、X11は CH2または O であり、d は 正の整数である。) 実施例27〜31の化合物の合成は簡単であり、すべての場合に再現性があった。 実施例 実施例32 膜に結合した Gd DO3A-DOBA を有するリポソーム 総浸透度282 mOs を有する175 mM グルコース、100 mM スクロース媒体中の90 モル%卵ホスファチジル−コリンおよび10モル% Gd DO3A-DOBA を用いて110 nm サイズのリポソームを製造した。 T1緩和性: 17 mM-1S-1 Gd 濃度: 7.87 mM 脂質濃度: 65.9 mM 0.03 mmol/kg の iv 注射後の血中半減期(ラット):20〜90分 組織保持(注射量のパーセンテージとして): 実施例27〜31のキレート形成性化合物のガドリニウムキレートを担持さ せたリポソームは、同様に製造される。実施例33 二重コントラスト剤 膜会合性キレートとして Gd DO3A-DOBA、膜形成性脂質として卵ホスファチジ ルコリン、および実施例32におけるような水性グルコース/スクロース溶液を使 用して、200 nm サイズのリポソームを製造する。溶解された Dy DTPA-BMA は D y/Gd 比2でリポソーム内に取り込まれ、二重コントラスト剤が得られる。 T1緩和性=14.6 mM-1S-1 T2 緩和性=16.6 mM-1S-1
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AL,AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,C A,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI ,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ, TM,TT,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 ワトソン,アラン,デイヴィッド 米国 ペンシルベニア州 19087−8630, ウェイン,デーボン パーク ドライブ 466,ニコムド アイエヌシー.

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.リポソームの膜に、キレート形成した診断上または治療上有効な金属イオン が結合したリポソームを含み、前記金属イオンを結合するキレート形成剤が大環 状キレート形成性部分を有し、その1個の環原子に脂質親和性の膜会合性部分が 結合しているリポソーム剤。 2.前記キレート形成剤が、式I An−L−Ch(R)n (I) (式中、An は疎水性の膜会合性基であり、L は Ch の環原子に結合しており、 かつ生分解性結合において切断しうるリンカー部分であり、Ch は場合により1 つまたはそれ以上の親水性または部位指向性の基 R を担持していてもよい大環 状キレート形成性部分であり、n はゼロまたは正の整数である)で示される、請 求の範囲1に記載のリポソーム剤。 3.前記キレート形成剤中の An が、コレステリルまたはホスファチジル基を含 む請求の範囲2に記載のリポソーム剤。 4.前記キレート形成剤が、式II (HA)qAr−L'−Ch(R)n (II) (式中、Ch(R)nは請求の範囲2で定義されたとおりであり、L' は Ch の環原子 に結合した、場合によりオキソ置換されていてもよい C2-25 アルキレンリンカ ー部分であり、その少なくとも1個の CH2 部分は、オキサ、アザまたはチア基 によって置換されており、かつ前記リンカー部分には場合により生分解性基 M が介在していてもよく、Ar は場合によりさらなるアリール環によって置換され ていてもよく、あるいはそれが縮合していてもよいアリール環であり、q は正の 整数であり、各 AH はプロトン性酸基である)で示される両親媒性化合物である 、請求の範囲1に記載のリポソーム剤。 5.前記式IIで示されるキレート形成剤中、q が1または2であり、Ar がフェ ニルであり、L' が Ar に酸素で結合した C6-C15アルキレンオキシ基である、請 求の範囲4に記載のリポソーム剤。 6.前記キレート形成剤 Ch(R)nが、式 (XN(CHR1)m)p) (式中、p は3、4、5または6であり、 各 m は2、3または4であり、 各 R1は水素原子、親水性基または部位指向性基であり、 各 X は基 R1または金属配位基であるが、しかし炭素または窒素と結合した一 つの R1基はリンカー部分への結合を提供する)で示される基である、請求の範 囲1〜5のいずれか1項に記載のリポソーム剤。 7.前記キレート形成剤 Ch(R)nが、DO3A または DOTA 残基である、請求の範囲 6記載のリポソーム剤。 8.前記キレート形成剤が、AE-DO3A-コレステリルカルバメート、DO3A-スクシ ニル-PE、DO3A-グルタリル-PE、DO3A-DOBA、DO3A-DOmBA、DO3A-DOoBA、DO3A-DOI A、DO3A-HOBA、DO3A-OOBA および AE-DO3A-ドデセニル-PEから選択される、請求 の範囲1〜7のいずれか1項に記載のリポソーム剤。 9.前記リポソームが、燐脂質または水素化された燐脂質リポソーム膜形成性物 質である、請求の範囲1〜8のいずれか1項に記載のリポソーム剤。 10.前記金属イオンが常磁性金属イオンである、請求の範囲1〜9のいずれか 1項に記載のリポソーム剤。 11.診断上または治療上有効な金属イオンのさらなるキレートを含有する、請 求の範囲1〜10のいずれか1項に記載のリポソーム剤。 12.前記さらなるキレートがリポソームコア内に配置される、請求の範囲11に 記載のリポソーム剤。 13.前記キレート形成剤のガドリニウムキレートおよび前記さらなるキレート として水溶性の、親水性ジスプロシウムキレートを含有する、請求の範囲12に記 載のリポソーム剤。 14.前記さらなるキレートが重金属クラスターのキレートである、請求の範囲 11に記載のリポソーム剤。 15.リポソーム膜形成性化合物およびコントラスト増強性化合物を含み、後者 が大環状キレート形成性部分を含み、その1個の環原子にリポソーム組成物を生 成しうる脂質親和性の膜会合性部分が結合している組成物。 16.下記工程: (a)水性担体媒体、リポソーム膜形成性化合物、および場合により金属化さ れていてもよい大環状キレート形成性化合物(これは一つの大環状環原子におい て結合した疎水性の膜会合性基を有する)を含む組成物をリポソーム組成物に変 換し、必要な場合は次いで前記キレート形成性化合物を金属化すること、および (b)場合により金属化されていてもよい大環状キレート形成性化合物を、リ ポソームのリポソーム膜内に組み込まれた疎水性部分を有するアンカー化合物に 結合させ、必要な場合は次いで前記キレート形成性化合物を金属化すること、 の一つを包含する、請求の範囲1に記載のリポソーム剤の製造方法。 17.診断上の像形成に使用される請求の範囲1に記載のリポソームコントラス ト剤を製造するために、大環状キレート形成性物質またはキレートまたはその塩 の使用する方法。 18.ヒトまたはヒト以外の身体にコントラスト有効量のコントラスト剤を非経 口投与し、前記身体の少なくとも一部分の像を生成させることを包含する前記身 体の増強された像を生成させる方法において、前記コントラスト剤として請求の 範囲1に記載のリポソーム剤を投与することからなる改善方法。
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