JPH09512004A - キレート化剤化合物 - Google Patents

キレート化剤化合物

Info

Publication number
JPH09512004A
JPH09512004A JP7526799A JP52679995A JPH09512004A JP H09512004 A JPH09512004 A JP H09512004A JP 7526799 A JP7526799 A JP 7526799A JP 52679995 A JP52679995 A JP 52679995A JP H09512004 A JPH09512004 A JP H09512004A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
compound according
salt
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP7526799A
Other languages
English (en)
Inventor
バラダラジャン,ジョン
ワトソン,アラン,ディビッド
ベルグ,アルネ
Original Assignee
ニコムド サルター アイエヌシー.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ニコムド サルター アイエヌシー. filed Critical ニコムド サルター アイエヌシー.
Publication of JPH09512004A publication Critical patent/JPH09512004A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K49/00Preparations for testing in vivo
    • A61K49/06Nuclear magnetic resonance [NMR] contrast preparations; Magnetic resonance imaging [MRI] contrast preparations
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C237/00Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by amino groups
    • C07C237/02Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by amino groups having the carbon atoms of the carboxamide groups bound to acyclic carbon atoms of the carbon skeleton
    • C07C237/04Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by amino groups having the carbon atoms of the carboxamide groups bound to acyclic carbon atoms of the carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated
    • C07C237/08Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by amino groups having the carbon atoms of the carboxamide groups bound to acyclic carbon atoms of the carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated having the nitrogen atom of at least one of the carboxamide groups bound to an acyclic carbon atom of a hydrocarbon radical substituted by singly-bound oxygen atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D255/00Heterocyclic compounds containing rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D249/00 - C07D253/00
    • C07D255/02Heterocyclic compounds containing rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D249/00 - C07D253/00 not condensed with other rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D257/00Heterocyclic compounds containing rings having four nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D257/02Heterocyclic compounds containing rings having four nitrogen atoms as the only ring hetero atoms not condensed with other rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D259/00Heterocyclic compounds containing rings having more than four nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D273/00Heterocyclic compounds containing rings having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D261/00 - C07D271/00

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I)Ch-(L-AR(-AH)n)m(式中、Chは親水性キレート化剤部分あるいはその塩またはキレートであり);各Lは任意にオキソ置換されたC2-25アルキレンリンカーであり、ここで少なくとも一つのCH2部分は基X1で置き換えられていてもよく(例えばLは鎖配列X1(CH2CH21)u(uは正の整数である)を含んでいてもよく、例えばX1CH2CH21、CH21CH2CH21CH2CH21、CH21CH2CH21CH2CH21CH2CH21などであってよい)、かつ、Lは任意に代謝可能性基Mで中断されていてもよく、但し、Chに隣接するLの末端はCH2であり、Arに隣接するLの末端はX1であるか、あるいは基X1に隣接するCH2であるか、または基X1から一つのCH2により隔てられたCH2基であり(即ち、例えばL-Ar結合は、L1-X1-Ar、L1-CH2-Ar、L1-X1CH2-ArまたはL1-X1CH2CH2-Arであり、L1はLの残基であり;各Arは、任意にもう一つのアリール環で置換されていてもよく、あるいはそれに縮合したもう一つのアリール環を有していてもよいアリール環であり;各AHはプロトン性酸基、好ましくはオキシ酸、例えば炭素、硫黄または燐のオキシ酸であるか、あるいはその塩であり;各X1はO、S、NR1またはPR1であり、好ましくは三つ以下のX1がL中に存在しており;各R1は水素、アルキルまたはアリールであり;mおよびnは正の整数であり、mは例えば1〜4、特に1または2であり、nは例えば1、2または3である)で表される両(二重)親和性化合物を提供する。これらの化合物は肝胆汁系の診断造影に用いるのに特に適している。

Description

【発明の詳細な説明】 キレート化剤化合物 本発明は、新規な二重親和性(両親和性、amphiphilic)キレート化剤、その キレートおよび塩、および特に診断造影コントラスト増強剤としてのその用途に 関する。 診断造影様式、例えば磁気共鳴造影、X線造影、シンチグラフィー、超音波な どにおいて、コントラスト剤を用いて、改善されたイメージコントラストおよび より高い診断効率を導きうることは、よく認められている。 腸以外の造影のために開発されたコントラスト剤の大部分は、注射後に血管空 間を退去し、腎臓により糸球体濾過によって排泄される細胞外性剤である。しか しながら、他の臓器の診断上有用な情報を得るために、所望の標的部位の周囲に 分布し、成されるべきイメージ生成のために充分な時間、そこに留まっている標 的特異性コントラスト剤を開発することが望ましい。 主要な内部臓器の中で、肝臓は毒素、粒子および巨大分子の処理および代謝に おいて主役を勤めるとともに、脂肪の吸収および消化に関与している。処理され た物質は胆嚢系を通して放出され、最終的には排泄される。従って、病巣的およ び拡散性肝臓疾患、例えば初期および転移性癌の両方を検出することは極めて重 要であり、肝臓用コントラスト剤の開発が、いっそう注目を受けるようになって きた(Schuhmann-Giampieri,Invest.Radiol.28: 753-761(1993)参照)。 コントラスト剤を用いて肝臓を造影するためには、三つの主なアプローチが採 用されている。第一は、ECF剤および急速造影手順またはMRI血液プール剤 を用いて、肝臓を通過する血液を標的することであり、第二は、肝臓中の細胞内 皮系のクッパー細胞を標的することであり、第三は、肝臓の90%以上を占める 細胞である肝細胞を標的することである。 本発明は、肝臓標的コントラスト剤に関する。 MR造影のためには、常磁性金属キレート肝胆汁性剤、例えばGd-EOB-D TPAおよびMnDPDPが、それぞれScheringおよびNycomed Saluterにより 開発中 である。常磁性MRI造影剤GdBOPTAもまたBraccoにより肝臓造影用に提 案されており、アラビノガラクタン-被覆の超微小超常磁性鉄酸化物(AG-US PTO)粒子は、Advanced Magneticsにより提案されている。 毒性に関する通常の懸念のほかに、肝胆汁性コントラスト剤が充分に機能する ための必要条件は、肝臓吸収が効率よく行われること、および成されるべき造影 のために充分な期間、コントラストを誘発する形態で肝胆汁系内に保持されるこ とである。 本発明者らは、驚くほど良好な肝臓吸収および延長された肝胆汁系保持が、酸 基を有するアリール基に接合されたキレートを含む新規な両(二重)親和性コン トラスト剤によって達成されることを見出した。 例として、このような一つのキレートGd-DO3A-DOBA(10-p-カルボ キシフェノキシデシル-1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン-1,4,7-三酢酸)は 、添付の図2から判るように、Gd-EOB-DTPAよりも著しく高く、より延 長された肝臓中での蓄積を達成する。 従って、一つの観点からみて、本発明は、下記式I: (式中、Chは親水性キレート化剤部分あるいはその塩またはキレートであり; 各Lは、場合によりオキソ置換されていてもよいC2-25アルキレンリンカーであ り、ここで少なくとも一つのCH2部分は基X1で置き換えられており(例えばL は鎖配列X1(CH2CH21)u(uは正の整数である)を含んでいてもよく、例 えばX1CH2CH21、X1CH2CH21CH2CH21、X1CH2CH21C H2CH21CH2CH21などである)、また、Lは場合により代謝可能性基M によって中断されていてもよく、但し、Chに隣接するLの末端はCH2であり 、Arに隣接するLの末端はX1であるか、あるいは基X1に隣接するCH2であ るか、または基X1から一つのCH2により隔てられたCH2基であり(即ち、例 えばL-Ar結合は、L1-X1-Ar、L1-CH2-Ar、L1-X1CH2-Arまたは L1-X1CH2CH2-Arであり、L1はLの残基である); 各Arはアリール環であり、これは場合によりもう一つのアリール環で置換され ていてもよく、あるいはそれに縮合したもう一つのアリール環を有していてもよ く; 各AHはプロトン性酸基、好ましくはオキシ酸、例えば炭素、硫黄または燐のオ キシ酸であるか、あるいはその塩であり; 各X1はO、S、NR1またはPR1であり、好ましくは三つ以下のX1がL中に存 在しており; 各R1は水素、アルキルまたはアリールであり; mおよびnは正の整数であり、mは例えば1〜4、特に1または2であり、nは 例えば1、2または3である) で表される二重親和性化合物を提供する。 キレート化剤部分は、文献で提案されているランタニドと強固に結合する何れ のキレート化剤であってもよい。 キレート化剤部分は非環状キレート化剤、特にアミノポリカルボン酸(APC A)キレート化剤、またはその燐オキシ酸類似体、例えばDTPA、TTHA、 PLEDおよびDPDPであってよい。しかしながら、キレート化剤は巨大環状 キレート化剤、例えばDO3Aであることが好ましい。特に、キレート化剤部分 は、MR造影剤に関するSchering、Nycomed Imaging、Nycomed Saluter、Bracco 、Squibb、MallinckrodtおよびGuerbetの特許出願で特に提案された何れのもの であってもよく、好ましくは下記式: (式中、各X2はO、SまたはNR3であり、好ましくは各々がNR3であり; 各R2は基Lへの結合、水素原子またはヒドロキシアルキル基であり、好ましく は各(CR2 2)p部分は一つ以下の非-水素R2を有しており; 各R3はヒドロキシアルキル基、基CR4AH、基CHAR4または基Lへの結合 であり、少なくとも二つ、好ましくは三つ、特に好ましくは一つのR3を除いた 全てが基CR4AHであり; 各R4は水素原子または基Lへの結合であり; 各pは1、2、3または4、好ましくは2であり; qは3〜8、好ましくは4であり; vは0〜6、好ましくは0、1、2または3であり; 少なくとも一つのR2、R3またはR4は基Lへの結合である) で表される基である。 特に好ましい巨大環状骨格としては、下記のものがあげられる: 特に キレート化剤基Chとして特に好ましいものは、下記式: (式中、R4およびAHは上記で定義したとおりであり、少なくとも一つのR4は リンカー基Lへの結合であり、好ましくは3つまたは4つのR4基は水素であり 、AHは基CO2H、SO3H、PO32またはPO2Hであり、各Am基はアミ ドである)で表されるもの、あるいはその塩またはキレートである。 アリール基Arが単環状であり、これが結合するリンカー基Lが、場合により CH2CONR1基を介してChに結合していてもよい鎖(CH2)s1であるなら ば、sは好ましくは少なくとも6であり、例えば7〜15、特に8〜12である 。あるいは、単環式Ar基のための好ましいリンカー基としては、代謝可能性基 Mで中断された鎖、および繰り返しX1(CH2)t、単位(tは1、2または3、 好ましくは2である)を有する基が挙げられる。 二環式Ar基、即ち、置換基としてもう一つのアリール環を担持しているアリ ール基、あるいは二つの縮合したアリール環を有する基のためには、鎖Lは好ま しくは2〜20原子、特に2〜16原子の鎖であり、この鎖はその一方の末端が CH2で終わり、他方の末端が基X1で終わり、場合により代謝可能性基Mで中断 されていてもよく、例えば(CH2)a(M)b(CH2)c1鎖である(ここで、aは1 〜9であり、bは0または1であり、cは1〜10であり、好ましくはaは1〜 9、bは0、Cは1である)。 代謝可能性基M(これでLが中断されていてもよい)の例としては、アミド、 エステル、カルバメート、アセタール、ケタール、ジスルフィド、燐および硫黄 オキシ酸のエステルおよびカーボネートが挙げられる。 従って、好ましいリンカー鎖構造の例としては、下記のものが挙げられる: およびCH2CONR1部分によりキレート化剤Chに連結された類似の基、即ち 上記において、gは好ましくは1または2であり、fは好ましくは1〜10、 例えば2〜5である。 CH2CONR1基を介したリンカーLの結合(即ち、Ch基に対してβ位での アミドMの挿入)は、特別の利点を提供する。特に、アミド酸素は、金属イオン (これによってChが金属化される)の錯化に関与することができ、こうして金 属イオンの結合を安定化し、より大きな運動論的および熱力学的安定性をもたら す。 ArおよびR1などのような置換基の両方におけるアリール基は、炭素環式ま たは複素環式であり、後者の場合、O、N、PまたはSから選択された1または それ以上のヘテロ原子を挿入しており、各環は好ましくは5〜7員環であるが、 特に好ましくは各環はC6炭素環式である。 従って、好ましい二環式基としては、ビフェニル基およびナフタレニル基、特 に4-ビフェニル基および2-ナフタレニル基が挙げられる。 Ar基上およびCh基上に存在するプロトン性AH基は、好ましくは炭素、硫 黄または燐のオキシ酸基、例えばCOOH、SO3H、PO32およびPO2Hで ある。 単環式Ar基、例えばフェニルAr基の場合、一つのAH基は、好ましくはリ ンカーLへの結合点から離れた位置(即ち、フェニルAr基の場合は3位または 4位)に結合しており、もう一つのAH基は、場合により他の位置に結合して、 例えばフェニルAr基上の2,4、3,5または3,4ジ置換体を提供してもよい。 二環式Ar基、例えばビフェニルおよびナフタレニルAr基の場合、AH基、 好ましくは一つ、二つまたは三つのAH基は、何れか一方の環または両方の環に 結合していてよい。 本発明の化合物を診断剤の製造に使用するよりはむしろ診断剤として使用すべ き場合には、キレート化剤部分は診断上有用な金属イオンで金属化される。 キレートのための金属イオンは、それらの診断上および治療上の役割を果たす 能力のために選択される。これらの役割としては、MRI、ガンマシンチグラフ ィーまたはCTスキャンニング、またはX線におけるイメージの増強、あるいは 細胞毒性剤を送出して腫瘍中におけるような望ましくない細胞を殺ことが挙げら れるが、これらに限定されない。 キレート化により挿入できる金属は、遷移金属イオン、ランタニドイオンおよ び他の金属イオン(同位体およびその放射性同位体を含む)を包含し、その例と しては、Mg、Ca、Sc、Ti、B、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、C u、Zn、Ga、Sr、Y、Zr、Tc、Ru、In、Hf、W、Re、Os、 PbおよびBiが挙げられる。前記の幾つかの特に好ましい放射性同位体として は、153Sm、64Cu、67Cu、67Ga、68Ga、89Sr、88Y、90Y、99mTc 、97Ru、103Ru、111In、186Re、188Re、203Pb、211Bi、212Bi 、213Biおよび214Biが挙げられる。本発明のキレート化剤でキレート化する ための金属の選択は、望まれる治療または診断の用途によって決められる。 MRIのためには、金属イオンは常磁性であり、好ましくは非放射性であるべ きであり、Dy、Gd、Fe、MnおよびCrが特に好ましい。X線および超音 波造影のためには、例えば原子番号が少なくとも37、好ましくは少なくとも5 0の重金属イオンを用いるべきであり、ここでもまた、非放射性種であることが 好ましく、Hf、Ta、Re、Bi、W、Pb、BaおよびMoが特に好ましい 。重金属クラスターイオン、例えばポリオキソアニオン、あるいはそれらの部分 的または完全な硫黄類自体も用いられる。シンチグラフィーまたは放射線治療の ためには、金属イオンは勿論、放射性同位体のイオンである。 しかしながら、本発明はMRコントラスト剤に応用することが特に好ましく、 Gd(III)およびDy(III)は一般的に好ましい金属イオンである。Gd(III)の 錯体はT1またはT2 *造影のために利用できる一方で、Dy(III)の錯体はT2 *造 影のために好ましい。 アリール基はプロトン性酸基を担持しているので、本発明の化合物はプロトン 化された非塩の形態、あるいは適切な対イオンとの塩の形態にあることができる 。診断コントラスト剤として用いるためには、塩は生理的に許容される対イオン との塩であり、これに関しては特に、その許容性がよく知られている無機および 有機の対イオン、即ちアルカリ金属およびアルカリ土類金属のイオン(例えばN a)、アンモニウム、エタノールアミン、ジエタノールアミンおよびメグルミン 、ならびにトリス緩衝剤の対イオンが挙げられる。 本発明の化合物は、従来の化学技術を用いて、アリール基、リンカー基および 巨大環状基を一緒に接合し、次いで、接合操作を阻害する官能基、例えば巨大環 上の配位側鎖、リンカー基上の代謝可能性基およびアリール官能性上のプロトン 性酸基を導入するか、またはそれらの保護基を脱離することによって製造できる 。一般的に、リンカーは、アリールまたは巨大環の末端基に同時にまたは任意の 順序で続けて接合することができるが、リンカーのアリールへの接合は、好都合 にはリンカーの巨大環への接合の前に行われる。この目的のために、二官能性リ ンカー分子を使用することが好ましく、場合により一方の末端基を第一接合反応 中に保護しておき、第二接合反応の前に脱保護してもよい。 キレート化剤部分の金属化は、キレート化剤-リンカー-アリール-酸分子を 構築する前またはその間、しかし好ましくはその後に行うことができる。 従って、もう一つの観点からみると、本発明は、下記の工程: (a)式Iのキレート化剤化合物を金属化する工程;および (b)少なくとも1のプロトン性酸基または代謝可能性基が保護基で保護されて いる式Iの化合物を脱保護する工程 の少なくとも一つを含む、本発明の化合物を製造する方法を提供する。 金属イオンをキレート化剤で錯化する方法は公知であり、当業者の技術水準内 にある。用いられる各金属は、三つの一般的方法の一つ:即ち、直接挿入、鋳型 合成および/または金属交換によって、キレート化剤部分内に挿入することがで きる。 直接挿入が好ましい。一般的に、金属は、化学量論的量以下のレベルから完全 挿入まで滴定され、従って透析および徹底的なクロマトグラフィー精製の必要が 除かれる。このようにして、著しい損失も希釈も回避される。半減期の短い放射 性核種に本発明を適用するには、キレート化剤の金属化を投与のすぐ前に行い、 金属化に次いで簡単に急速精製(例えばゲル濾過)し、過剰の未結合放射性核種 を除去することが必要な場合がある。 金属イオンFe(III)、Cr(III)、Mn(II)、Hg(II)、Pb(II)、Bi(III )およびランタニドは、下記の一般的操作法により、本発明のキレート化剤内に 直接挿入できる。水溶性形態の金属、一般に無機塩を、適切な量の蒸留脱イオン 水に溶解する。溶液のpHは7未満である。等モル量のキレート化剤を含有する 水溶液を、金属溶液に室温で攪拌しながら加える。ポリキレート化剤のドナー基 が脱プロトン化されるまで、塩基、典型的には0.1M HaOHを加えることによ り、キレート化剤部分に応じて、一般的にはpH範囲5〜9において、混合物の pHを徐々に上昇させる。ランタニドイオンの場合には、金属水酸化物の沈澱を 回避するために、pHを8未満に保つように特に注意する必要がある。DOTA またはDO3Aから誘導された巨大環状キレート化剤部分およびそれに関連する 巨大環状キレート化剤部分への金属の挿入は、以下に引用する文献に記載されて いるように、通常はゆっくりした過程である。手順の特別な例は、下記の文献中 に記載されている。 Choppin et al,J.Inorg.Nucl.Chem.,33: 127(1971)、Margerum,Rec. Chem.Prog.,24: 237(1973)およびD'Olieslarger et al,J.Inorg.Nucl.C hem.,35: 4255(1973)には、ポリアミノポリカルボキシレート中へのランタニ ドの直接挿入が記載されている。Margerstadt,Mag.Re.Med.,3: 808(1986)お よびWO-A-87/06229には、DOTA中への.Gd(III)の挿入が記載されている。 DOTAのBiおよびPb錯体の製造方法は、Kumar et al,J.Chem.soc.che m.Commun.,3: 145(1989)に記載されている。上記の文献は、それらの全部が 参考のために本明細書中に取り入れられる。 Hf、Zr、W、HgおよびTaの直接挿入は、よく知られた方法に従って行 うことができる。例えば米国特許4,176,173(Winchell)参照。 金属イオンを、結合するキレート化剤部分のドナー原子のために、より適切な 酸化状態に還元する必要がある場合には、金属交換が有用である。例えば99mT cまたは186/188Reを挿入するには、還元剤、例えばSnCl2またはシステイ ンを用い、よく知られた方法で、金属イオンをTc(V)またはRe(V)に還元しな ければならない。この方法には中間錯体の形成が必要である。典型的な例は、T ODAのようなリガンドでの錯化反応に先だって、グルコヘプトネートのような 弱く配位するリガンドの存在下に99mTcをSnで還元することである。これら の方法は放射性薬学の分野でよく知られている。67Cuでは、テトラアミンキレ ート、例えばtet Aまたはtet B(Bharadaredj et al.,JACS,108: (1986)参 照)を利用して、より強く結合するキレート化剤と反応させるためにCu(II)を 安定化する。 工程(b)に関して、保護および脱保護は、従来の化学技術を用いて行うことが できる。異なる化学基のための適切な保護基、および脱保護を行ないうる手段は よく知られている。読者は"Protective groups in organic synthesis"by Green eおよび"Protective groups in organic chemistry"by Mcomie,Plenum,1973を 参照されたし。 従って、例えばプロトン性酸基は、COOCH3基またはCOOtBu基のよ うなエステル基として保護することができ、酸加水分解または塩基加水分解によ って脱保護することができる。 一例として、下記の合成スキームに従って、公知の出発生成物から本発明に係 る生成物を製造することができる。なお、スキーム中のTrisはトリス緩衝剤 である。 本発明のキレート化剤の金属キレートは、造影のため特定の造影技術に関して 所望のコントラストを得るのに充分な量で患者に投与することができる。一般的 に、患者の体重1kg当たり0.001〜5.0mmolのキレート化した造影用金属の用量が 、充分なコントラスト増強を達成するのに有効である。ほとんどのMRI用途の ために好ましい造影用金属の用量は0.001〜1.2、例えば0.02〜0.5mmol/kg体重で あるが、X線用途のためには0.5〜1.5mmol/kgの用量がX線減衰を達成するのに 一般的に有効である。ほとんどのX線用途のための好ましい用量はランタニドま たは重金属0.8〜1.2mmol/kg体重である。 本発明の化合物は、従来の医薬または獣医薬用の助剤、例えば安定剤、酸化防 止剤、浸透圧調節剤、緩衝剤、pH調節剤等を用いて処方することができる、非 経口投与;例えば注射または注入に適する形態であってよい。従って、本発明の 化合物は、従来の製剤投与形態、例えば生理的に許容される担体媒質、例えば注 射用水中の溶液、懸濁液、分散液等であってよい。 従って、本発明に係る化合物は、生理的に許容される担体または賦形剤を用い て、完全にこの技術分野内の手段で投与のために処方することができる。例えば 、本化合物は、所望により製剤上許容される賦形剤を添加して、水性媒質中に懸 濁または溶解させ、得られた溶液または懸濁液を次いで滅菌することができる。 好適な添加物としては、例えば生理的に生体適合性の緩衝剤(例えばトロメタミ ン塩酸塩等)、キレート化剤(例えばDTPA、DTPA-ビスアミドまたは式 Iの未錯化キレート化剤等)または式Iの化合物のカルシウム錯体(例えばカル シウムDTPA、CaNaDTPA-BMAまたはカルシウム塩等)の添加(例 えば0.01〜10モル%)、あるいは所望によりカルシウム塩またはナトリウム塩( 例えば塩化カルシウム、アスコルビン酸カルシウム、グルコン酸カルシウムまた は乳酸カルシウム等)の添加(例えば1〜50モル%)が挙げられる。 非経口投与可能な形態、例えば静脈溶液は滅菌されているべきであり、生理的 に許容されない物質を含んでいてはならず、投与時の刺激または他の不利な効果 を最小限にするために低い浸透圧を有するべきであり、従って、コントラスト媒 体は好ましくは等張性または僅かに高張性であるべきである。好適なビヒクルと しては、非経口投与溶液のために普通に用いられる水性ビヒクル、例えば塩化ナ トリウム注射液、リンゲル注射液、デキストロース注射液、デキストロース塩化 ナトリウム注射液、乳酸添加リンゲル注射液および他の溶液、例えばRemington' s Pharmaceutical Sciences,15th ed.,Easton: Mack Publishing Co.,pp.14 05-1412 and 1461-1487(1975)およびThe National Formulary XIV,14th ed. Washington: American Pharmaceutical Association(1975)に記載されている ものが挙げられる。溶液は、非経口溶液に従来用いられる保存剤、抗微生物剤、 緩衝剤、酸化防止剤、賦形剤、およびキレートと共存可能であり、かつ製品の製 造、貯蔵または使用を妨害しない他の添加物を含有することができる。 もう一つの観点からみると、本発明は、ヒトまたはヒト以外の動物の身体に、 本発明に係るコントラスト増強重合体をコントラスト増強量で投与し、前記重合 体が分布する前記身体の少なくとも一部のX線、MR、超音波またはシンチクラ フィーイメージを生じさせることを含む、ヒトまたはヒト以外の動物の身体の増 強されたイメージを生じさせる方法を提供する。 もう一つの観点からみると、本発明は、本発明に係る化合物またはその塩を、 少なくとも1の製剤用担体または賦形剤と一緒に含む、診断用または治療用の組 成物を提供する。 さらにもう一つの観点からみると、本発明は、本発明に係る化合物またはその 塩を使用して、診断用または治療用の組成物を製造する方法を提供する。 別の観点からみると、本発明は、ヒトまたはヒト以外の動物の身体に、本発明 に係る化合物またはその塩をイメージ増強量で投与し、次いで、前記身体の少な くとも一部、特に肝胆汁系のイメージ、例えばMR、X線、超音波またはシンチ クラフィーイメージを生じさせることを含む、ヒトまたはヒト以外の動物、特に 哺乳類の身体の増強されたイメージを生じさせる方法を提供する。 さらにもう一つの観点からみると、本発明は、ヒトまたはヒト以外の動物の身 体に、本発明に係る化合物の治療上有効量を投与することを含む、ヒトまたはヒ ト以外の動物の身体の治療方法を提供する。 本発明を、以下の特定の非限定的実施例(特に言及しない限り、温度は℃で、 濃度は重量%で与えられる)、および添付の図面によってさらに説明する。 図1は、マウスに投与した本発明に係る一つの化合物の生体分布および排泄特 性のプロットである。 図2は、本発明に係る化合物と、従来技術の肝臓剤GdEOB-DTPAとの マウス肝臓への分布パターンの比較プロットである。実施例1 (Teis H+)Gd-DO3A-DOBAの合成 i メチル p-(ブロモデシルオキシ)ベンゾエートの合成 水素化ナトリウム(150mg、THF洗浄の鉱油分散、5mmol)のTHF(25ml) 懸濁液に、p-ヒドロキシメチルベンゾエート(761mg、5mmol)のTHF(5ml) 溶液を0℃で、窒素下にて添加した。その後、溶液を室温まで加温した。溶液に メタノール(5ml)を添加し、1時間攪拌した。1,10-ジブロモデセン(1.5g;5 mmol) THF(5ml)溶液を添加し、混合物を70℃で5時間加熱した。溶液を濃 縮し、クロロホルムに再溶解し、水で洗浄し、乾燥した(Na2SO4)。残留物 を、シリカゲルのクロマトグラフで同定し、目的生成物を、25%CHCl3含有 石油エーテルで溶出した。 ii 10-(P-メトキシカルボニル-フェニルオキシデシル)-1,4,7,10-テトラアザシ クロデカン-1,4,7-トリ-t-ブチルアセテートの合成 DMF(25ml)中のDO3A-トリ-t-ブチルエステル(2.5g;4.14mmol)を 、テトラメチルグアニジン(1.0g;4.8mmol)およびメチル10-(p-ブロモデシル オキシ)ベンゾエート(1.6g;4.3mmol)で処理した。50℃で6時間加熱した後 、溶媒を50℃にて減圧下蒸発させた。残留物をCHCl3に溶解し、水で洗浄し 、乾燥し(Na2SO4)、濃縮して黄色曲として粗生成物(4.0g)を得た。 iii 10-P-メトキシカルボニル-フェニルオキシデシル-1,4,7,10-テトラアザシク ロデカン-1,4,7-三酢酸の合成 上記粗生成物(4.0g)をジクロロメタン(40ml)に溶解し、トリフルオロ酢 酸(40ml)をその溶液に添加した。室温で1時間攪拌した後、溶液を濃縮し、こ の工程をさらに4回繰り返した。最後の処理の後、溶液を濃縮し、ジククロロメ タン(5回)および水(4回)でチェース(chase)した。残留物を水(100ml) で処理して1夜静置し、この時生成物が無色固体として分離した。無色固体を濾 過し、真空下乾燥した。 iv 10-p-カルボキシフェニルオキシデシル-1,4,7,10-テトラアザシクロドデカ ン-1,4,7-三酢酸(DO3A-DOBA)の合成 上記粗生成物(1.37g)を水(20ml)とメタノール(30ml)の混合液に分散し 、KOH(0.47g)で処理した。50℃で9時間加熱したのち、溶液を濃縮し、残 留物をAGI X-8イオン交換樹脂(100〜200メッシュ、酢酸型)に担持させた 。生成物を、エタノールと2N ACOHの1:1(体積/体積)混合物で溶出 し、溶出液 を濃縮して残留物を得た。この残留物を、エタノールに懸濁し、濾過し、次いで 減圧下乾燥させて無色固体を得た。 v 10-p-カルボキシフェニルオキシデシル-1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン -1,4,7-三酢酸のガドリニウム錯体(GdDO3A-DOBA)の合成 水(40ml)中の酢酸ガドリニウム溶液に、10-P-カルボキシフェニルオキシデ シル-1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン-1,4,7-三酢酸(500mg、0.8mmol)を 添加した。リガンドが完全に溶解するのを助けるため、懸濁液を1Mのトリス緩 衝液(4.3ml)で処理した。溶液を40℃で4時間加熱し、室温で1夜攪拌した。 アリコートを、過剰ガドリニウムについてキシレノールオレンジで評価し、酢酸 ガドリニウムを、キシレノールオレンジテストが陽性となるまで、増加分5モル %で添加した。また、リガンドを、キシレノールオレンジテストが過剰のガドリ ニウムについて陰性になるまで、増加分0.5モル%で添加した。生成物を、遠心 分離により、反応混合物からガドリニウム錯体トリス塩として単離させた。 vi 153Gd標識および10-p-カルボキシフェニルオキシデシル-1,4,7,10-テトラ アザシクロドデカン-1,4,7-三酢酸の製剤(153GdDO3A-DOBA)の合成 リガンド(97mg)の放射性標識を、153GdCl3と 400mol/%のトリスを用い て行った。(TLC,HPLに示されるような)標識の挿入後、化学量論量のコ ールド(cold)キャリアー(即ち、GdCl3)を添加して錯化を完結した 。この際ゲル状沈殿の形成を避けるために、錯化はpH5.47で行われなければな らなかった。製剤(10mM)は、必要な浸透圧およびpHに調整した後に行った。 最終的な製剤の純度(TLC99.8%,HPLC99.6%)、過剰のGd(キシレノ ールオレンジテスト陰性)および比活性(6.3μCi/ml)について分析を行なった 。 雄のスイスウェブスター(Swiss-Webster)マウス(重さ25〜27g)に標識し た物質を0.1mmol/kgの量で注射し、血液、肝臓、脾臓、心臓、腎臓、腸内容物、 腸およびカーカスにおける放射性活性を、3分、9分、15分、1時間、4時間お よび24時間の時点で、それぞれの測定点で2匹のマウスを用い、測定して生体分 布研究を行なった。また、尿と糞は4時間およびと24時間で収集し、放射性活性 を測定した。実施例2 DTPA-ビス(10-p-カルボキシフェニルオキシデシルアミド)およびそのガドリ ニウム錯体の合成 i メチル10-(p-アミノデシルオキン)ベンゾエートの合成 メチル10-(p-ブロモデシルオキシ)ベンゾエート(1.6g;4.3mmol)をアセト ニトリルに溶解し、アジ化ナトリウム(0.65g;10mmol)で処理する。溶液を窒 素下4時間還流し、濾過および濃縮する。粗アジ化物を、シリカゲルを充填した クロマトグラフィーカラムで精製する。粗生成物をエタノール(10ml)に溶 解し、炭素(10重量%)上の10%Pdで処理し、パーの水素化器を用いて50psi の水素圧で水素化する。そして、溶液をセライトを通して濾過し、濃縮する。粗 生成物はシリカゲルを充填したカラムクロマトグラフィーで精製する。ii ナトリウム10-(p-アミノデシルオキシ)ベンゾエートの合成 上記により得られた生成物(1.0g;3.3mmol)をメタノール(5ml)に溶解し 、水酸化ナトリウム(1M,10ml)で処理する。溶液を2時間還流し、濃縮する。 残留物を、DTPA-ビス(無水物)(0.59g;1.65mmol)で処理し、室温で1 夜攪拌した。目的生成物をAGI X-8イオン交換樹脂を充填したイオン交換ク ロマトグラフィーで単離する。iii ガドリニウムDTPA-ビス(10-p-カルボキシフェニルオキシデシルアミド) の合成 上記により得られたリガンド(1.0g;1.03mmol)を酢酸ガドリニウム(0.34 g;1.03mmol)で処理し、混合物を室温で2時間攪拌する。ガドリニウムの滴定 は、キシレノールオレンジテストでモニターする。金属挿入の完結後、溶液を濃 縮し、反応によって生成した酢酸を取り除くために、水でチェースし、減圧下で 乾燥する。実施例3 GdDO3A-DOBA生体分布および排泄 153GdラベルされたDO3A-DOBA製剤(実施例1で用いた153Gd23 と同様にナトリウム塩として調製した)を雄のスイス−ウェブスターマウスに注 射した。二匹のマウスを各時点毎に安楽死させ、器官の放射性活性を測定した。 この物質の生体分布と排泄データを表Iに示す。 表1から、注射後3分で標識物質が肝臓中に30%の量で吸収されていることが 明らかである。この量は9、15および60分の時間を過ぎると、54、58および58% に増加し、4時間および24時間を過ぎると、35および5%に減少する。これは、 化合物が、1時間を越えて残存し、したがって望ましい造影窓(imaging window )を提供する高い吸収を有するとともに、非常に好ましい好肝臓プロフィールを 有していることを示している。この物質の腸および腸内容物における吸収は時間 とともに増加し(即ち、3分から4時間)、この物質は、24時間で実質的に取り 除かれており、これは典型的な胆汁クリアランスを明らかに示している。これは 注射後24時間の糞中の活性(注射服用量の57%)回収によって実証される。腎臓 での吸収は相対的に低く、また腎臓のクリアランスは4時間後で13%(尿+ケー ジ洗液)、24時間後で6%(尿+ケージ洗液)である。分布データおよびクリア ランスデータは図1のグラフに示されている。実施例4 Gd DO3A-DOBAおよびGd EOB-DTPA-肝臓の吸収とクリアラン スの比較 実施例2のような雄のスイス−ウェブスターマウスへの注射と動物組織のサン プリングを用い、生体分布のために、153Gdラベル物質を用いたGd-EOB- DTPAについての比較結果を得た。図2はGd-DO3A-DOBAおよびGd -EOB-DTPAの肝臓吸収特性を示している。この図から、Gd-DO3A-D OBAはより多い量(58%)で蓄積し、より長くより良好な造影窓(imaging wi ndow)を持続していることが明らかである。肝臓中のGd-EOB-DTPA吸収 はより少なく(<40%)、相対的に早く取り除かれることが明らかである。実施例5 GdDOTA-DOBAの合成 (i)メチルp-(10-ブロモデンルオキシ)ベンゾエートの合成 アセトン(90ml)中の1,10-ジブロモデカン(18.01g、60mmol)、メチルp-ヒ ドロキシベンゾート(9.12g、60mmol)およびK2CO3(8.21g、60mmol)混合 物を還流下20時間攪拌した。白色固体を濾過し、アセトンで洗浄 した。濾液と洗浄液とを合わせ、白色固体まで濃縮し、これから溶出のためヘキ サン/クロロホルムの溶媒勾配を用いてシリカゲル充填クロマトグラフィーカラ ムによって目的生成物を単離した(10.8g、48.4%)。 (ii)メチルp-(10-N-フタルイミドデシルオキシ)ベンゾエートの合成 無水DMF(175ml)中のメチルp-(10-ブロモデシルオキシ)ベンゾエート(10 .44g、28.12mmol)およびフタルイミドカリウム(5.47g、29.53mmol)混合物 を60℃にて14時間、窒素下で攪拌した。溶媒を減圧下取り除き、残留物をCHC l3に溶解し、水で洗浄(4×15ml)した。洗液を合わせ、もう一度CHCl3( 100ml)で逆抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥し、溶液を濃縮して粗 生成物を得た。この粗生成物を、溶出のためにヘキサン/クロロホルムの溶媒勾 配を用いてシリカゲル充填クロマトグラフィーによって、精製した(11.8g、96 %)。 (iii)メチルp-(10-アミノデシルオキシ)ベンゾエートの合成 メチルp-(10-N-フタルイミドデシルオキシ)ベンゾエート(8.52g、19.48mmol )を65℃でメタノール(75ml)に溶解した。ヒドラジンモノハイドレート(1ml 、20.62mmol)を添加し、溶液を22時間、窒素下で還流した。溶液を室温に冷却 し、析出物を濾過した。溶液を濃縮し、残留物を析出物と合わせ、クロロホルム (500ml)で処理した。溶液は水で洗浄し、洗浄液はクロロホルム(2×100ml) で逆抽出した。合わせた有機層はMgSO4で乾燥し、生成物が得られるまで濃 縮した(5.62g、97%)。 (iv)メチル-p-(10-クロロアセトアミドデシルオキシ)ベンゾエートの合成 上記(iii)(5.62g、18.84mmol)から得られた粗生成物およびトリエチルアミ ン(2.6ml、18.7mmol)をクロロホルム(90ml)に溶解し、氷浴中で冷却した。 クロロアセチルクロリド(1.5ml)のクロロホルム(40ml)溶液を攪拌しながら 滴下して添加した。添加終了後、溶液を氷浴中で15分間攪拌し、室温まで加温し 、20時間攪拌した。溶液を水(4×80ml)で洗浄した。乾燥(MgSO4)およ び濃縮により、生成物(6.71g、93%)が得られ、この生成物は精製せずに使用 した。 (v)10-(p-メトキシカルボニル-フェニルオキシデシルカルバモイルメチル)-1,4, 7,10-テトラアザシクロデカン-1,4,7-トリ-t-ブチルアセテートの合成 DO3A-トリ-t-ブチルエステル(9.31g、15.63mmol)とトリエチルアミン をDMF(90ml)に溶解し、溶液に上記(iv)のクロロアセトアミド(6.0g、15. 63mmol)を添加し、19時間窒素下で60℃に加熱した。溶媒を減圧下除去し、残留 物をクロロホルム(200ml)中に抽出した。溶液を水(3×100ml)で洗浄し、M gSO4上で乾燥し、濃縮して油状の粗生成物(10.97g)を得た。 (DO3A=1,4,7-トリスカルボキシメチル-1,4,7,10-テトラアジシクロドデカ ン)実施例6〜14 以下の反応スキムを用いて、DO3A-DOBA(実施例1の組成物)の類似 物を調製した。 (式中、R11はハロゲン、例えばBrであり;X11はCH2またはOであり、P は正の整数である。) 実施例6〜14の組成物の合成は、全ての場合、簡単であり、再生産が可能で あった。 実施例11〜14の結合基は、下記スキムを用いて合成した。 実施例15 生成物の物理化学特性 元素分析 リガンドと錯体について重量元素分析を行った。炭素、水素および窒素の測定 値と、会合水(およそ0〜3)を含む分子に基づいて算出された対応する数値と は十分な一致が見られた。質量スペクトル 錯体およびリガンドについて、満足のゆく高速原子衝撃重量スペクトルが得ら れた。親イオンMH+のm/e値は計算値と良く一致した。ガドリニウムの同位 体分布パターンは、錯体中の一個のガドリニウムイオンの存在を示した。NMRスペクトル リガンドは1次元1Hおよび13C NMRスペクトルにより同定した。結果は、 リガンド構造を構成していた。外観 金属キレートは、純粋な白色の、あるいは灰色がかった白色の固体として単離 された。熱安定性 アンモニウム塩としてのGdDO3A-DOIAの熱安定性を、熱重量分析法 によって調べた。曲線は、表面会合水および結合水の損失(6.9重量%)が25〜1 75℃の範囲で起こり、アンモニアの損失(9.3重量%)が175〜325℃の範囲で起 きていることを示した。350℃以上で錯体の全般的な分解が起きた。分配係数 n-ブタノール/トリス緩衝液(pH7.4)相中のガドリニウムキレートの分布 について、配係数をミネラルサンプル法によって測定した。有効に分配しかつ相 分離するため振とうしたのち、それぞれの相のキレート濃度を、ICP/AES によるGd濃度測定により間接的に決定した。logp値を以下の表IIに示す。 緩和性 縦(r1)および横(r2)モル緩和性は、20MHz、37℃での種々のキレー ト濃度における水プロトンの緩和時間(T1またはT2)から求めた。これらの測 定は水およびセラノームの両方で行われた(インビボ条件をシミュレートするた めに用いられるインビトロマトリックスモデル)。実施例16 生物学的特徴 生体分布、排出および体全体のオートラジオグラフィー(マウス) 種々の時間における選ばれた組織および器官中のガドリニウム錯体の分布は、 若い雄のスイスウェブスターマウスに153Gd識化合物を静脈投薬した後に評価 した。放射性標識した製剤を10mMか5mMのGd濃度(キレートの溶解性に依存す る)で調製し、0.1mmol/kg体重の投薬量で静脈に投薬した。2匹のマウスのグル ープを、注射後3、9、15、60分および24時間で安楽死させた。血液、肝臓、心 臓、脾臓、肺、脳、腎臓およびその他の重要な器官中の放射性活性を測定した。 さらに、尿と糞を2、4および24時間で収集した。DO3A-DOBAとEOB- DTPAの場合は追加の時間(30分、2時間、2日、7日)が、延長された分布 プロフィールのために、考慮された。測定された放射性活性に基づき、組織分布 を、それぞれの組織での投薬量の残留パーセントで表した。ガドリニウム錯体の 肝臓と腎臓中の生体分布、および、尿と糞中への排出を以下の表IIIに示す。吸 収量は、9分から15分の間で徐々に増加し(42.85〜78.56%)、60分をすぎると ゆっくりと減少した。しかしながら、60分でさえ、注射用量のかなりのレベルが 肝臓中に残存している。肝臓クリアランスは4時間以上で徐々に現れた。24時間 後には少量のみ(0.89〜6.69%I.D.)が肝臓中に残っていた。GdEOB-DT PAと比較すると、以下に挙げた化合物は、0〜60分の間に肝臓に残存する投薬 量の割合が高く、より高い肝臓吸収性を有していた(即ち、より長い造影窓(ima ging window)を与える)。 上記に挙げた化合物の高い肝臓吸収性は、低い腎臓吸収性および保持性を反映 している。対応して、より少ない量の活性が、尿中に回収されている。糞中での 回収量は高く、肝胆汁経路に沿ったクリアランスを示している。これはまた、4 時間以上たった腸内および腸内容物における吸収によって支持される。従って、 これらの化合物は、主に肝臓で吸収され、腎臓吸収を伴う肝胆汁経路によって取 り除かれ、腎臓クリアランスは二次経路である。 153GdDO3A-DOBA(比濃度:6.3μci/ml)の10ml/kg(63μci/mlに等 しい)の静脈投薬を一回受けた2匹の雄のスイスウェブスターマウスによって、 体全体のオートラジオグラフィー(WBA)を行った。注射後4時間および7日 たったそれぞれのマウスを安楽死させ、凍らせた。それぞれのマウスから得た等 価量の凍結乾燥部分をX線フィルム上で、目視で比較するため共露出させる14C 標準物質とともに、露出させた。 WBAの研究は、4時間での肝臓、胆嚢および排泄物質に標識の強い吸収を示 し、一方で胃の内容物は何の吸収も示していなかった。腎臓では、集まった輸送 管は高いレベルの活性を示し、一方で腎臓外皮の活性レベルは低かった。7日で 、放射性活性は、肝臓と骨の骨膜部位で低下したレベルが見られた。肝臓は、腎 臓、胆嚢、腸のような他の器官と比較して、7日目で最も高い放射性活性の保持 性を示した。脳組織には、何らはっきりとした吸収が示されなかった。腸と糞へ の胆汁を介した物質の排泄は、腎臓が明らかに排出の二次経路である証拠であっ た。これらの結果は、生体分布の検討と一致しており、また肝臓によるRES吸 収よりもむしろ特殊な肝臓細胞吸収を示唆している。錯体の早い血液クリアラン スもまた論証される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07C 323/41 7419−4H C07C 323/41 C07D 255/02 7822−4C C07D 255/02 257/02 7822−4C 257/02 259/00 7822−4C 259/00 273/00 9639−4C 273/00 C07F 5/00 7457−4H C07F 5/00 D // C07C 217/22 7457−4H C07C 217/22 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 ワトソン,アラン,ディビッド アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 19087,ウェイン,デーボン パーク ド ライブ 446,ニコムド アールアンドデ ィー アイエヌシー. (72)発明者 ベルグ,アルネ ノールウェー エヌ−0401 オスロ,ニコ ファイエン 1−2,ニコムド イメージ ング エイ/エス

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記式I: (式中、Chは親水性キレート化剤部分あるいはその塩またはキレートであり; 各Lは、場合によりオキソ置換されていてもよいC2-25アルキレンリンカーであ り、ここで少なくとも一つのCH2部分は基X1で置き換えられており、また、L は場合により代謝可能性基Mによって中断されていてもよく、但し、Chに隣接 するLの末端はCH2であり、Arに隣接するLの末端はX1基であるか、あるい は基X1に隣接するCH2であるか、または基X1から一つのCH2により隔てられ たCH2基であり; 各Arはアリール環であり、これは場合によりもう一つのアリール環で置換され ていてもよく、あるいはそれに縮合したもう一つのアリール環を有していてもよ く; 各AHはプロトン性酸基またはその塩であり; 各X1はO、S、NR1またはPR1であり; 各R1は水素、アルキルまたはアリールであり; mおよびnは正の整数である) で表される化合物。 2.Chが、下記式: (式中、各X2はO、SまたはNR3であり; 各R2は基Lへの結合、水素原子またはヒドロキシアルキル基であり; 各R3はヒドロキシアルキル基、基CR4AH、基CHAR4または基Lへの結合 であり、少なくとも二つのR3は基CR4AHであり; 各R4は水素原子または基Lへの結合であり; 各pは1、2、3または4であり; qは3〜8であり; vは0〜6であり; 少なくとも一つのR2、R3またはR4は基Lへの結合である) の基であることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。 3.Chが、下記式: から選択された骨格を有する巨大環状ポリアザシクロアルカン基であることを特 徴とする、請求項1または2に記載の化合物。 4.Chが、下記式: (式中、R4およびAHは請求項1および2で定義したとおりであり、少なくと も一つのR4はリンカー基Lへの結合であり、各Am基はアミドである)の基で あることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の化合物、あるいはその塩 またはキレート。 5.Chが、4,7,10-トリスカルボキシメチル-1,4,7,10-テトラアザシクロドデ カン-1-イル基であることを特徴とする、請求項1に記載の化合物、あるいはそ の塩またはキレート。 6.Arが単環式であり、Lが、場合によりCH2CONR1基を介してChに結 合していてもよい鎖(CH2)s1(式中、sは少なくとも6の値を有する整数で ある)であることを特徴とする、請求項1〜5の何れかに記載の化合物。 7.Arが二環式であり、Lが、場合によりアミド、エステル、カルバメート、 アセタール、ケタール、ジスルフィド、カーボネートおよび、燐および硫黄オキ シ酸のエステルから選択された基Mで中断されていてもよい、一方の末端がCH2 で終わり、他方の末端が基X1で終わる2〜20原子の鎖であることを特徴とす る、請求項1〜5の何れかに記載の化合物。 8.Lが、下記式: (式中、zは0または1であり、dは、Arが二環式のとき1〜15であり、A rが単環式のとき7〜15であり、eは1〜6であり、hは2〜7であり、fは 1〜12であり、gは1〜4である)から選択されたものであることを特徴とす る、請求項1〜7の何れかに記載の化合物。 9.Lが-(CH2)d1-またはCH2CONR1(CH2)d1であることを特徴とす る、請求項8に基化合物。 10.Ar基がそのプロトン化形態において、COOH、SO3H、PO32また はPO2Hであることを特徴とする、請求項1〜9の何れかに記載の化合物。 11.Chが金属化されていることを特徴とする、請求項1〜10の何れかに記載の 化合物。 12.Chが常磁性金属イオンで金属化されていることを特徴とする、請求項11に 記載の化合物。 13.請求項1〜12の何れかで定義された式Iの化合物、あるいはそのキレートま たは塩を、少なくとも1の製剤用担体または賦形剤と一緒に含むことを特徴とす る、診断用または治療用の組成物。 14.下記の工程: (a)式Iのキレート化剤化合物を金属化する工程;および (b)少なくとも1のプロトン性酸基または代謝可能性基が保護基で保護されて いる式Iの化合物を脱保護する工程 の少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項1に記載の化合物の製造方法 。 15.請求項1〜12の何れかで定義された式Iの化合物、あるいはそのキレートま たは塩を使用して、診断用または治療用の組成物を製造する方法。 16.ヒトまたはヒト以外の動物の身体に、請求項1〜12の何れかに記載の化合物 またはその塩をコントラスト増強量で投与し、次いで前記身体の少なくとも一部 のイメージを生じさせることを特徴とする、ヒトまたはヒト以外の動物の身体の イメージを生じさせる方法。 17.前記イメージが、上記身体の肝胆汁系のMRイメージであることを特徴とす る、請求項16に記載の方法。 18.ヒトまたはヒト以外の動物の身体に、請求項1〜12の何れかに記載の化合物 を治療上有効量で投与することを特徴とする、ヒトまたはヒト以外の動物の身体 の治療方法。
JP7526799A 1994-04-14 1995-04-12 キレート化剤化合物 Ceased JPH09512004A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9407435A GB9407435D0 (en) 1994-04-14 1994-04-14 Compounds
GB9407435.8 1994-04-14
PCT/GB1995/000833 WO1995028392A1 (en) 1994-04-14 1995-04-12 Chelant compounds

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09512004A true JPH09512004A (ja) 1997-12-02

Family

ID=10753543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7526799A Ceased JPH09512004A (ja) 1994-04-14 1995-04-12 キレート化剤化合物

Country Status (9)

Country Link
US (1) US5798089A (ja)
EP (1) EP0755385B1 (ja)
JP (1) JPH09512004A (ja)
CN (1) CN1148384A (ja)
AU (1) AU2218895A (ja)
CA (1) CA2187528A1 (ja)
DE (1) DE69532558D1 (ja)
GB (1) GB9407435D0 (ja)
WO (1) WO1995028392A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008020410A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Toyohashi Univ Of Technology 超音波画像生成方法、生体組織の選択的造影方法、及び脳組織の選択的造影方法

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9420390D0 (en) * 1994-10-10 1994-11-23 Nycomed Salutar Inc Liposomal agents
TW319763B (ja) 1995-02-01 1997-11-11 Epix Medical Inc
IT1291624B1 (it) * 1997-04-18 1999-01-11 Bracco Spa Chelati complessi di metalli paramagnetici a bassa tossicita'
FR2772025B1 (fr) * 1997-12-10 2000-03-03 Guerbet Sa Chelates metalliques de macrocycles polyaminocarboxyliques et leur application a l'imagerie par resonance magnetique
US6342598B1 (en) * 1998-11-26 2002-01-29 Bracco International B.V. Amphipatic polycarboxylic chelates and complexes with paramagnetic metals as MRI contrast agents
EP1381392A4 (en) * 2001-04-24 2005-03-23 Ts Corp SYNTHETIC CATALYST FOR SELECTIVE CLEAVAGE OF A PROTEIN AND METHOD OF SELECTIVELY CLEAVING A PROTEIN USING THE CATALYST
WO2008134289A2 (en) * 2007-04-26 2008-11-06 Mallinckrodt Inc. High relaxivity coordinatively unsaturated lanthanide complexes
CN109384737A (zh) * 2017-08-04 2019-02-26 天津科伦药物研究有限公司 一种四氮杂环钇络合物及其制备方法和应用
EP4059925A1 (en) 2021-03-15 2022-09-21 Bayer Aktiengesellschaft New contrast agent for use in magnetic resonance imaging
CN114656976A (zh) * 2022-03-17 2022-06-24 Tcl华星光电技术有限公司 液晶配向剂、液晶配向膜的制备方法及显示面板
EP4335840A1 (en) 2022-09-09 2024-03-13 Bayer Aktiengesellschaft New contrast agents for use in diagnostic imaging
EP4335462A1 (en) 2022-09-09 2024-03-13 Bayer AG Contrast agents for use in diagnostic computed tomography imaging

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4035760A1 (de) * 1990-11-08 1992-05-14 Schering Ag Mono-n-substituierte 1,4,7,10-tetraazacyclododecan-derivate, verfahren zu ihrer herstellung und diese enthaltende pharmazeutische mittel
US5410043A (en) * 1991-12-06 1995-04-25 Schering Aktiengesellschaft Process for the production of mono-N-substituted tetraaza macrocycles
DE4237943C2 (de) * 1992-11-06 1997-10-23 Schering Ag Verfahren zur Herstellung von Metallkomplexen der N-beta-Hydroxyalkyl-tri-N-carboxyalkyl-1,4,7,10-tetraazacyclododecan- und N-beta-Hydroxyalkyl-tri-N-carboxyalkyl-1,4,8,11-tetraazacyclotetradecan-Derivate
EP0588229A3 (en) * 1992-09-12 1994-06-15 Hoechst Ag Macrocyclic chelating agents for the preparation of technetium or rhenium complexes

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008020410A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Toyohashi Univ Of Technology 超音波画像生成方法、生体組織の選択的造影方法、及び脳組織の選択的造影方法

Also Published As

Publication number Publication date
CA2187528A1 (en) 1995-10-26
EP0755385B1 (en) 2004-02-11
EP0755385A1 (en) 1997-01-29
DE69532558D1 (de) 2004-03-18
GB9407435D0 (en) 1994-06-08
CN1148384A (zh) 1997-04-23
AU2218895A (en) 1995-11-10
WO1995028392A1 (en) 1995-10-26
MX9604695A (es) 1998-10-31
US5798089A (en) 1998-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3723219B2 (ja) カスケードポリマー錯体、その製造方法及びこれらを含有する医薬
EP0430863B1 (de) Kaskadenpolymer-gebundene Komplexbildner, deren Komplexe und Konjugate, Verfahren zu ihrer Herstellung und diese enthaltende pharmazeutische Mittel
JP2833766B2 (ja) アミノポリカルボン酸およびその誘導体
US6010681A (en) Biodegradable blood-pool contrast agents
EP0512661B1 (de) Makrocyclische Polymer-Komplexbildner, deren Komplexe, Verfahren zu ihrer Herstellung und diese enthaltende pharmazeutische Mittel
EP0993306B1 (de) Oligomere, perfluoralkylhaltige verbindungen, verfahren zu deren herstellung und ihre verwendung in der nmr-diagnostik
PT97065B (pt) Processo para a preparacao de 1,4,7,1o-tetraazaciclodecano-butiltrois e de composicoes farmaceuticas que os contem
US5976493A (en) Metabolically cleavable dendrimeric polychelants
JP3541951B2 (ja) ジキレート化剤としてのポリアザシクロアルカン
US5798089A (en) Chelant moieties linked to an aryl moiety by an interrupted alkylene linker
EP0717737B1 (en) Chelants as contrast enhancing agents
EP0594734B1 (en) Hydroxamate and hydrazide derivatives of polyamines and their medical use as chelating agents
DE10040858C2 (de) Perfluoralkylhaltige Komplexe mit polaren Resten, Verfahren zu deren Herstellung und ihre Verwendung
DE19549286A1 (de) Kaskaden-Polymer-Komplexe, Verfahren zu ihrer Herstellung und diese enthaltende pharmazeutische Mittel
WO1991015467A1 (en) Aminopolycarboxylic acid chelating agents
MXPA96004695A (en) Quelan compounds
JPH0656802A (ja) テトラアザシクロドデカン誘導体およびその用途
MXPA96004901A (en) Agents against

Legal Events

Date Code Title Description
A72 Notification of change in name of applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A721

Effective date: 20040427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051025

A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20060313

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060418