JPH10504321A - フリル銅試薬を用いるプロスタグランジンe1、e2およびこれらの類似体の調製法 - Google Patents

フリル銅試薬を用いるプロスタグランジンe1、e2およびこれらの類似体の調製法

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JPH10504321A JP8527707A JP52770796A JPH10504321A JP H10504321 A JPH10504321 A JP H10504321A JP 8527707 A JP8527707 A JP 8527707A JP 52770796 A JP52770796 A JP 52770796A JP H10504321 A JPH10504321 A JP H10504321A
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Abstract

(57)【要約】 プロスタグランジンE1、E2およびこれらの誘導体を合成する方法を提供する。この方法は、2−フリルリチウム、シアン化銅、低級アルキルリチウム試薬、および(E)−アルケニルスタナンまたはハロゲン化物のいずれかをシクロペンテノン(II) (式中、A、R6およびR7は明細書で定義した通りである)と混合する「ワンポット」法である。この反応は所望のプロスタグランジン生成物を80%以上の収率で生成する。

Description

【発明の詳細な説明】 フリル銅試薬を用いるプロスタグランジンE1、E2および これらの類似体の調製法技術分野 本発明は、概してプロスタン酸誘導体の合成法に関し、より詳細にはフリル銅 試薬を用いるプロスタグランジンE1(「PGE1」)、プロスタグランジンE2 (「PGE2」)およびこれらの誘導体を合成する「ワンポット」法に関する。背景 プロスタグランジン類は一般的特徴として下記プロスタン−酸構造を有する生 物学的に活性な脂質酸の一群である。 プロスタグランジン類はシクロペンタン環中にある種の官能性を有するか有しな いかによって、E、F、A、B、CおよびDの種類に分けられる。たとえばプロ スタグランジン「E1」およびプロスタグランジン「E2」にあるような下付き数 字は側鎖中の不飽和結合の数を表わし、プロスタグランジン「F1 α」またはプ ロスタグランジン「F1 β」にあるような下付き文字「α」または「β」は該環 中の置換基の立体配置を表わす。 プロスタグランジン類の生物学的活性には平滑筋刺戟、小動脈拡張、気管支拡 張、血圧低下、胃液分泌抑制、脂肪分解、および血小板凝集、分娩、流産や月経 の誘導ならびに眼圧の増大が含まれる。とくにPGE1は気管支拡張薬および血 管拡張薬として知られており、さらに腎皮質からのエリスロポイエチンの放出を 刺戟し、またアレルギー反応や血小板凝集を抑制することも知られている。もっ とも一般的かつもっとも生物学的に強力なほ乳類のプロスタグランジン類である PGE2は子宮筋を収縮させ、胃酸の分泌を抑え、かつ胃粘膜を保護するように 働き、またPGE1と同様に、気管支拡張薬や腎皮質からのエリスロポイエチン 放出の刺戟剤であることが確認されている。種々のプロスタグランジン類の諸性 質は広範囲に調べられており、たとえば、RamwellらのNature 221:1251(1969)を 参照されたい。 プロスタグランジン類の生合成は炭素数が20個の不飽和脂肪酸の酵素転化に よって生じる。たとえばエンドペルオキシド類のPGG2およびPGH2は、脂質 前駆物質アラキドン酸に対する酵素錯体プロスタグランジンシクロオキシゲナー ゼの作用によって調製され、一方PGE1は8,11,14−エイコサトリエン 酸の酵素転化によって生合成される。プロスタグランジン類の生合成の研究はSa muelsson のProc.Biochem.Pharmacol. 5:109(1969)に概説されている。 種々のプロスタグランジン類への多くの合成経路が探究されている。タリウム シクロペンタジエンから出発して、PGE2およびPGE2 αに至る20工程の合 成法がCorey らによって開発された。このプロセスは一系列のプロスタグランジ ン類の合成に有効であることも認められている。二保護PGF2 αの接触還元は 5,6−二重結合の選択飽和をもたらして、下記 をもたらし、次いで変換によってPGE1やPGE2に至る。たとえばCoreyらのJ .Am.Chem.Soc. 91:5675(1969)、CoreyらのJ.Am.Chem.Soc. 92:2586(1970)、およ びCoreyらのTetrahedron Letters 307(1970)を参照されたい。 別の合成経路は出発物質としてノルボルナジエンを使用するが、さらに別の方 法は出発物質としてラセミ体のビシクロ[3.2.0]ヘプト−2−エン−6− オンの使用を含むものである。この後者の合成は、次の2つの鏡像異性体を使用 して、光学分割の必要性を無くした鏡像体収れん法を含んでいる。 しかし、種々のプロスタグランジン類、とくにプロスタグランジンE1、プロ スタグランジンE2およびこれらの誘導体へのより単純でより直接的な経路に対 する技術上の要望が依然としてある。このような合成が所望の生成物を比較的高 収量でもたらし、スケールアップするのに簡単で複雑でなく、かつ安い市販の試 薬を必要とすることも望ましい。本発明はこのような方法に関し、PGE1、P GE2およびこれらの類似体の「ワンポット」合成においてリチウム銅試薬の使 用を含む。関連技術 前項に示した出版物以外に、次の参考資料も、プロスタグランジン誘導体を合 成する方法に関するという点で重要である。 Sihの米国特許第4,031,129号および第4,088,536号は、 リチウムシクロペンタジエンをエチル−7−ブロモヘプタノエートと反応させ、 そのように生成させたアルキル化ジエンを酸素化し、この反応混合物から2−( 6’−カルボエトキシヘキシル)−4−ヒドロキシシクロペンテン−1−オンを 回収し、ジヒドロピランと反応させてテトラヒドロピラニルエーテルを得、さら に最後に該中間体を、トリ−n−ブチルホスフィン銅ヨージドの存在下で、1− リチウム−1−トランス−オクテンと反応させてラセミ体の15−デオキシプロ スタグランジンE1エチルエステルを得ることによるラセミ体の15−デオキシ プロスタグランジンE1の調製法に関する。 Buckler らの米国特許第4,149,007号は、C−14位にフェニル置換 基を有するプロスタグランジンE1誘導体の合成法に関し、該方法はC−12位 の側鎖に付加するために、オルガノリチウムキュプレート試薬の使用を必要とす る。このカップリングは弱酸による脱保護および加水分解を伴う。 Matsuo らの米国特許第4,282,372号は、とりわけプロスタグランジ ン類製造用中間体として有用といわれているシクロペンテノロン誘導体の調製法 を記載している。この方法は、酸性条件下かまたはアルカリおよびアルコールの 存在下での塩素または臭素による置換フラン類の転化を含む。 Floyd,Jr.の米国特許第4,360,688号は、主に、C−8位から延び る側鎖中にペンダント−S−アリール部分が存在するプロスタグランジン誘導体 の合成法に関する。また、−S−アリール基を有するエチレン部分をビニレン基 に転化させるように該化合物を反応させる方法をも開示している。 Hill らの米国特許第4,452,994号は反応混合物から11,16−ま たは11,15−ジヒドロキシプロスタグランジンを単離する方法に関する。こ の方法はリチウムハリドの使用を必要とする。 Floyd,Jr.らの米国特許第4,474,979号、第4,644,079号、 第4,983,753号、および第5,166,369号はシクロペンテノイル 化合物のシクロペンテニル部分の4−ヒドロキシル基の、たとえばトリメチルシ リルまたはテトラヒドロピラニル基による保護に続きリチオキュプレート−1− ペンチンのようなリチオキュプレート試薬を用いる所望のプロスタグランジン( 1−メチル−16,16−ジメチル−11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキ ソ−2,13−トランス,トランス−プロスタジエノエート)への転化を含む合 成法に関する。 Grudzinskas らの米国特許第4,535,180号はクレームされるプロスタ グランジン類似体の合成法を記載している。しかし、クレームされる化合物はす べてシクロペンタン環に直接結合するメチル基またはC2−C4アルケニルを有す る。 Corey らの米国特許第4,543,421号はプロスタグランジン類似体のC −12位に側鎖「R1」を付加する方法を記載している。この方法は、CuCN とともにアルキルリチウム試薬を使用してリチウムシアノキュプレートを生成さ せ、次にこの化合物を置換シクロペンテノンと反応させ、この工程が場合により 加水分解を伴う工程を含む。 Campbell らの米国特許第4,785,124号および第4,904,820 号はキュプレート錯体と1,2−ビス−トリ−n−ブチルスタニルエチレンのよ うなスタナンとの反応から誘導した高次キュプレート錯体(これは次にプロスタ グランジン類のオメガ側鎖の調製に用いられる)の調製法を記載している。 Babiak らの米国特許第4,952,710号は高次のキュプレート錯体とキ ラルシクロペンテンとの反応によるシクロペンテンヘプテン酸の調製法を記載し ている。 Babiak らの米国特許第5,055,604号は、(1)アルキンとジルコノ センクロリドヒドリドとを反応させて「E−アルケニル」ジルコニウム化合物を つくり、(2)該化合物をリチウムシアノキュプレート試薬と反応させて、キュ プレート錯体中間体をつくり、次いで(3)該キュプレート錯体中間体をシクロ ペンテノンと反応させることを含むプロスタグランジン誘導体を調製する合成法 に関する。 Minai らの米国特許第5,191,109号は光学活性4−ヒドロキシシクロ ペンテノンの調製法を記載している。この方法はトリフルオロ無水酢酸の存在下 で半エステル(VI)とフランとを反応させてフルフリルケトンを得、さらにフラ ンカルビノールに還元する工程を含む。このフランカルビノールを水性溶剤中で pH3.5−6において処理して、3−ヒドロキシシクロペンテノンまたはラセ ミ体の4−ヒドロキシシクロペンテノンを得、次いで脂肪族カルボン酸でさらに 処理して、製品を得る。 日本特許出願公開昭63−077837号は置換フラン化合物のシクロペンテ ノン化合物への転化を記載している。 Lipshutz の「Applications of Higher-Order Mixed Organocuprates to Orga nic Synthesis」Synthe sis 4:325-341(1987)は種々の合成に関連して新規炭素 −炭素結合をつくり出すためのキュプレート錯体の使用に関する概要を示してい る。とくに、式 RtRCu(CN)Li2およびRtRCu(SCN)Li2の 高次キュプレート錯体の調製および使用法を記載している。「Rt」は有機化合 物に転移して炭素−炭素結合をつくる基を表わし、Rは残基を示す。発明の要約 したがって本発明の主目的は、PGE1、PGE2およびこれらの誘導体のよう なプロスタグランジン類の合成に、端的な「ワンポット」反応を提供することに よって業界の前記要望に対処することにある。 本発明の他の目的は、適切に置換されたシクロペンテノンとフリル銅試薬との 反応を含むような合成法を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、2−フリルリチウム、シアン化銅(CuCN)、 低級アルキルリチウムおよび(E)−アルケニルスタナンまたはハロゲン化物の いずれかの反応によってフリル銅試薬を付与するような合成法を提供することに ある。 本発明のさらに別の目的は、合成プロセスの工程を区分する必要がなく、また 中間体等を単離せずに、前記化合物の反応を順次というよりは同時に行うような 合成法を提供することにある。 本発明の別の目的は、本開示およびクレームを検討すれば合成有機化学の当業 者には明らかになろう。 本発明によって、さらに、プロスタグランジンE1、プロスタグランジンE2お よびこれらの誘導体を合成する方法が提供され、これらはいずれも一般的に式( I)の構造によって表わすことができる。 式(I)において: R1およびR2は同一または異なることができ、下記より成る基 (式中、R3およびR4は別個に水素、OR5および低級アルキルより成る群から 選ばれる)から選ばれ; Aは下記より成る群 (式中R5は水素、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、トリ低級ア ルキルシリル、1−メチル−1−メトキシエチル、1−メチル−1−エトキシエ チルおよび−(CO)−R8(式中R8は水素、低級アルキルまたはハロゲン置換 低級アルキルである)より成る群から選ばれる)から選ばれ; R6はエチレンまたはビニリデンであり;かつ R7はR5、低級アルキルまたは低級アルケニルである。 該プロセスは式(II)のシクロペンテノン (式中、A、R6およびR7は前記同様)と2−フリルリチウム、シアン化銅、低 級アルキルリチウム試薬、およびハロゲン化物(III)または(E)−アルケニ ルスタナン(IV)のいずれかの混合物との反応を含む。 (III) B−CH=CH−R1−R2−R10 (IV) M−CH=CH−R1−R2−R10 化合物(III)において、Bはハロゲン化物であり、またR1およびR2は前記 同様である。化合物(IV)において、MはSn(R93 (式中R9は低級アル キル)である。化合物(III)および(IV)における置換基R10は低級アルキル である。発明の詳細な説明 本発明を詳細に説明する前に、とくに断らない限り、本発明が特定の試薬、反 応条件等に限定されず、それ自体変動しうるものであることを理解する必要があ る。また本明細書で使用する術語は特定態様を述べるためのものであって、限定 しようとするものではないことも理解する必要がある。 本明細書および添付クレームで用いるような単数形「a」、「an」および「 the」は、その文脈が明らかに異なる指示をしない限り、複数の指示対象を包 含することに注意しなければならない。したがって、たとえば「シクロペンテノ ン」への言及はシクロペンテノン類の混合物を含み、「アルキルリチウム試薬」 への言及は該試薬の混合物等を含む。 本明細書および続くクレームにおいて、下記の意味を有すると定義する必要が ある多くの用語について述べる。 本明細書で使用する「プロスタグランジン」という用語は下記のプロスタン− 酸骨格を有する化合物を指す。 この合成法を用いて調製されるプロスタグランジン類はPGE1、PGE2、およ びこれらの誘導体、すなわち前記式(I)の構造を有する化合物である。 本明細書で使用する「アルキル」という用語は、メチル、エチル、n−プロピ ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、オクチル、デシル、 テトラデシル、ヘキサデシル、エイコシル、テトラコシル等のような炭素原子が 1から24個の分枝または非分枝の飽和炭化水素基を指す。「低級アルキル」と いう用語は炭素原子が1から8個、好ましくは1から6個、もっとも好ましくは 1から4個のアルキル基を意味する。「ハロゲン化低級アルキル」という用語は 炭素原子が1から6個で、少なくとも1個、典型的には1から3個、しかしもっ とも典型的には丁度1個の炭素原子をハロゲン原子で置換する低級アルキル基を 意味する。 「アルケニル」という用語は炭素原子が2から24個で二重結合を少なくとも 1個含有する分枝または非分枝の炭化水素鎖を指す。「低級アルケニル」は炭素 原子が2から8個、より好ましくは2から6個、もっとも好ましくは2から4個 のアルケニル基を指す。「ハロゲン化低級アルケニル」という用語は少なくとも 1個の水素原子をハロゲン原子で置換する低級アルケニル基を意味する。 本明細書で使用する「アルコキシ」という用語は単一の末端エーテル結合によ り結合されるアルキル基を意味する。すなわち「アルコキシ」基は−OR(式中 Rは前記のようなアルキルである)と定義することができる。「低級アルコキシ 」基は1から8個、より好ましくは1から6個、もっとも好ましくは1から4個 の炭素原子を含有するアルコキシ基を意味する。 「ハロ」、「ハロゲン」または「ハロゲン化物」はフルオロ、クロロ、ブロモ 、またはヨードを指し、通常有機化合物中の水素原子のハロ置換に関連する。ハ ロの中ではクロロが典型的に好ましい。 「任意の」または「任意に」は次に記載の事実が起っても起らなくてもよいこ と、および該説明が前記の事実が起る場合および起らない場合を含むことを意味 する。たとえば、「任意の共有結合」という表現は共有結合が存在する場合もし ない場合もあるということ、および該説明は共有結合が存在する場合および共有 結合が存在しない場合のいずれかをも含むことを意味する。 前記のように、式(I)の構造 (式中、A、R1、R2、R6およびR7は前記同様)を有する化合物は、置換シク ロペンテノン(II) と2−フリルリチウム、シアン化銅、低級アルキルリチウム試薬およびハロゲン 化物(III)または(E)−アルケニルスタナン(IV)のいずれかとの反応によ って調製される。これら後の4つの試薬はほぼ等モルの量で存在するのが好まし いが、ただし相対量における若干の変動、概して最大10から20モル%は収量 の著しい低下なしに許容することができる。この反応は適当な有機溶剤、好まし くはテトラヒドロフラン(THF)やジエチルエーテルのような非極性非プロト ン性溶剤中で、約−50℃から約50℃の範囲、好ましくは約−30℃から約3 0℃の範囲の反応温度において行われる。該反応は不活性条件、すなわち乾燥窒 素雰囲気またはアルゴンガスシール中で少なくとも約30分の反応時間の間行う 必要がある。 初めに、2−フリルリチウム(約10℃以下の温度でほぼ等モル量のフランお よびアルキルリチウム試薬の混合により調製)を、シクロペンテノンを加える前 に、シアン化銅、低級アルキルリチウム、および(III)または(IV)のいずれ かと混合するのが好ましい。フラン、アルキルリチウム試薬およびシアン化銅の 混合物は試薬(V) を生じ、該化合物は比較的長期間、典型的には最大少なくとも約6ケ月間0℃に おいて安定である。(III)または(IV)のいずれかを加え、次いで反応混合物 に約0.3:1から約1:1の範囲のモル比でシクロペンテノン(II)のワンポ ット添加を行う(すなわち、フラン、アルキルリチウムおよび(III)または(I V) のいずれかがいずれも約1モル存在するときに、0.3から1モルのシクロペン テノンを加える)と所望のプロスタグランジン誘導体が得られる。 この反応を塩基、たとえば水酸化アンモニウム等で停止させる。有機物質を分 離して乾燥し(たとえば硫酸マグネシウムにより)、次いで生成物をたとえば希 塩酸で脱保護し、かつ通常の手段により、たとえばクロマトグラフィー、結晶化 等の方法を用いて単離する。 使用する特定試薬に関し、合成有機化学の当業者には、具体的に開示した試薬 と機能的に同等の試薬が必要ならば代替でき、たとえば2−フリルマグネシウム クロリドまたはブロミドを2−フリルリチウムの代りに用いることができ、また たとえばメチルリチウム、エチルリチウム、イソプロピルリチウム、n−プロピ ルリチウム等のような種々の低級アルキルリチウム試薬を使用できることは理解 されよう。 構造式(III)を有する好ましいハロゲン化物の例には、これに限定されない けれども以下のものがある。 適当な(E)−アルケニルスタナン類の例には、これに限定されないけれども以 下のものがある。 ハロゲン化物(III)または(E)−アルケニルスタナン(IV)を鏡像異性体と し て純粋な形で用いる場合には、生成物を同様に鏡像異性体として純粋な形で生成 できることも注目すべきことである。このことは後記の実験の部で例証する。 本発明の合成に使用する出発物質および試薬はすべて市販されているかまたは 通常の方法を用いて容易合成することができる。たとえばアルキルリチウム試薬 、フランおよびシアン化銅は多くの商業源から得ることができ、一方式(II)の ラセミ体のシクロペンテノン類は Collins らの方法、J.Med.Chem. 20:1152(197 0)を用いて調製することができ、式(III)の鏡像異性体として純粋なシクロペ ンテノン類は Pappo らの方法、Tet.Lett.、1973.p943を用いて調製することが でき、式(III)のハロゲン化物は Jung らの方法、Tet.Lett.、1982.p.3851、W eis らの方法、J.Org.Chem.、1979、p.1438、または Collins らの方法、J.Med. Chem. 、1977.p.1152 を用いて調製することができ、また式(IV)のアルケニル スタナン類は Chen らの方法、J.Org.Chem. 43:3450(1978)を用いて合成するこ とができる。 この手法の利点は、たいていの場合に80から90%を上回るすぐれた単離可 能な収率と極めてすぐれた再現性である。この方法はスケールアップするのに簡 単で、「ワンポット」操作で数百グラムのプロスタグランジン類の製造が可能で ある。副生物は結晶化またはクロマトグラフィー法のような通常の方法を用いて 容易に分離でき、高純度のプロスタグランジン生成物が単離される。製造する立 場からは、該試薬混合物は安定であり、必要なときには、顕著な分解なしに6ケ 月程度の長期間貯蔵することができる。プロセス薬品はすべて安価でかつ市販さ れている。 下記実施例は当業者に本発明の合成プロセスの実施方法の完全な開示および説 明を提供することを意図するもので、本発明者らが本発明とみなす発明の範囲を 限定するつもりのものではない。使用した数字(たとえば量、温度等)について は正確を期すための努力を払ったが、いうまでもなく若干の実験誤差や偏差は許 容されたい。とくに断らなければ部は重量部、温度は摂氏度単位、および圧力は 大気圧またはその近傍である。実験 無水溶剤を用い乾燥窒素雰囲気またはアルゴンガスシール中で、すべての有機 金属反応を行った。反応フラスコは出発物質または試薬を加える前にヒートガン で乾燥し、空気に影響されやすい反応物はすべてカニューレから移した。生成物 の同定は1Hおよび13C NMR(Jeol 270MHz分光計を使用)、赤外分光分 析法(Mattson Galaxy 5020 シリーズフーリエ変換分光計を使用)、ガスクロ マトグラフィー(Hewlett-Packard 5890 GC/MS システムを使用)、およびHP LC(Hewlett-Packard 1050 LCを使用)により、また入手できる場合には確実 な標準品と比較して確認した。 実施例1 リチウム(E)−アルケニル−2−フリル銅−シアニド錯体の現場生成およびミ ソプロストールへの転化において: ヒートガンで乾燥した250mlの三つ口丸底フラスコ内のシアン化銅(2. 6g、28.9ミリモル)に無水THF(35ml)、続いて0℃の2−フリル リチウム(1当量)溶液を加えた。この溶液をカニューレを経て加えたメチルリ チウム(1当量)およびR,S−スタナン(1.5当量)(Chenらの方法、前 掲書により合成)で処理した。 得られた均質溶液を外界温度で3時間撹拌し、−65℃に冷却して、保護したR ,S−エノン(7g、19.8ミリモル)(Collins らの方法、前掲書により 合成)のTHF(35ml)溶液を1度に加えた。その温度がほぼ−35℃に上 昇するのが認められた。 この均質な反応混合物を−30℃から約−40℃で30分撹拌して、塩化アンモ ニウム飽和水溶液(500ml、濃水酸化アンモニウム50ml含有)および酢 酸エチル(150ml)で反応を停止させた。有機物質を分離し、硫酸マグネシ ウムで乾燥し、約45℃から55℃で真空蒸発させて粗R,S−メチル−13E ,11−トリエチルオキシ−16−トリメチルシリルオキシ−16−メチル−9 −オキソプロスト−13−エン−1−オエートを得、それをさらにアセトン中で 3モルHClで脱保護して(30分)、粗ミソプロストールを淡黄色の油状物と して得た。ミソプロストールは傾斜溶離剤としてヘキサン類とメチル−−ブチ ルエーテルとの混合物を用いてシリカゲルによるクロマトグラフィーで精製した 。純ミソプロストールの収量は無色の油状物として6.95g(92%)であ った。1H NMR(CDCl3,ppm):3.63(s,OCH3),2.6 4および2.74(dd,C−10),5.50(m,C−13,14)。 実施例2 リチウム(E)−アルケニル−2−フリル銅シアニド錯体の現場生成と(n−ブ チルリチウムによる)ミソプロストールへのその転化において: 実施例1の方法を繰返したが、ただしメチルリチウムの代りにn−ブチルリチ ウムの1.6モル ヘキサン(18ml、29ミリモル)溶液を使用した。単離 可能な収量6.8g(90%)。 実施例3 リチウム(E)−アルケニル−2−フリル銅シアニド錯体の現場生成とプロスタ グランジンE1へのその転化において: 実施例1の方法を繰返したが、ただし試薬の代りにS−スタナン(18.6g 、35ミリモル) のTHF(35ml)溶液(Chen らの方法、前掲書により合成)を用い、R, S−エノンの代りにR−エノン(9.5g、21ミリモル)のTHF(35 ml)溶液(Pappo らの方法、前掲書により合成)を使用した。 脱保護(2モルHCl−アセトンに1、30分間、室温)およびクロマトグラ フィー後プロスタグランジンE1(6.3g;85%)を単離させた。1 H NMR(CDCl3,ppm):2.61および2.65(dd,10−C) ,0.90(t,C−20)。 実施例4 リチウム(E)−アルケニル−2−フリル銅シアニド錯体の現場生成およびプロ スタグランジンE2へのその転化において: R,S−スタナンの代りにS−スタナン(Chenらの方法、前掲書により合 成) (式中、「THP」はテトラヒドロピラニルを表わす)を用い、R,S−エノン の代りにR−エノン(Pappoらの方法、前掲書を用いて合成) を使用して実施例1の方法に従った。 脱保護(2モルHCl:アセトン1:1、室温下15分間)およびクロマトグ ラフィー後プロスタグランジンE2(80%)を得た。 実施例5 リチウム(E)−アルケニル−2−フリル銅シアニド錯体の現場生成およびプロ スタグランジンE1メチルエステルへのその転化において: 実施例1の方法を繰返したが、ただしS−スタナンの代りにS−スタナン (17g、35ミリモル)(Chen らの方法、前掲書を用いて合成) のTHF(35ml)溶液を用い、R−エノンの代りにR−エノン(6.5 5g、21ミリモル)(Pappo らの方法、前掲書により合成) のTHF(35ml)溶液を使用した。 プロスタグランジンE1メチルエステルが得られた(6.6g;85%)。 実施例6 (E)−アルケニル−2−フリル銅リチウムシアニドの現場生成およびプロスタ グランジンE1へのその転化において: 250mlの三つ口フラスコ内のシアン化銅(2.6g、28.9ミリモル) にTHF(35ml)を加え、続いて0℃の2−フリルリチウムのTHF溶液( 0℃においてヘキサン類中でフランをn−ブチルリチウムで処理して調製)を加 えた。得られた溶液を−65℃よりも低い温度に冷却して、カニューレを経て( E)−アルケニルリチウム(−70℃において1時間、S−(E)−アルケニル ヨージド10またはS−スタナン11およびn−ブチルリチウムから調製)溶液 を加えた。得られたこはく色の混合物を30分間(−60℃)撹拌して、R−エ ノン12(9.54g、21ミリモル)のTHF(40ml)溶液を加えた。 この均質混合物を−50℃で30分間撹拌して、飽和塩化アンモニウム水溶液/ 水酸化アンモニウム(10%)(500ml)を一度に加え、次いで外界温度で 1時間撹拌を続けた。有機層を分離し、食塩水で洗い(2×)、乾燥して蒸発さ せた。p−トルエンスルホン酸ピリジニウム塩(500mg)のアセトン(15 0ml)溶液および30mlの水で5時間脱保護した後粗PGE1が得られた。 この生成物を酢酸エチル−ヘキサン類2:1の溶離剤を用いるシリカゲルによる カラムクロマトグラフィーおよびエーテルによる結晶化で精製した。収量6.6 g(89%)。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.該構造式(I) [式中、R1およびR2は同一または異なることができ、 (式中、R3およびR4は独立に水素、OR5および低級アルキルより成る群から 選ばれる)より成る群から選ばれ、 Aは (式中、R5は水素、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、トリ低級 アルキルシリル、1−メチル−1−メトキシエチル、1−メチル−1−エトキシ エチルおよび−(CO)−R8(式中R8は水素、低級アルキルまたはハロゲン置 換低級アルキル)より成る群から選ばれる)より成る群から選ばれ、 R6はエチレンまたはビニレンであり、 R7はR5、低級アルキルまたは低級アルケニルである]を有するプロスタグラ ンジン類の調製法において、該方法が (a)(i)2−フリルリチウム、2−フリルマグネシウムクロリドおよび2 −フリルマグネシウムブロミドより成る群から選ばれる第1の試薬、(ii)低級 アルキルリチウム化合物を含む第2の試薬、(iii)シアン化銅を含む第3の試 薬、および(iv)ハロゲン化物(III)または(E)−アルケニルスタナン(IV )のいずれかを含む第4の試薬 (III) B−CH=CH−R1−R2−R10 (IV) M−CH=CH−R1−R2−R10 (式中、Bはハロゲン化物、Mは−Sn(R93(式中、R9は低級アルキル) 、R10は低級アルキル、またR1およびR2は前記同様)を含有する反応混合物を 調製し、 (b)シクロペンテノン(II) を該反応混合物と、該構造式(I)を有する1種以上の生成物を生じさせるのに 有効な条件で接触させることを含む方法。 2.該第1の試薬が2−フリルリチウムである請求項1記載の方法。 3.該第2の試薬がメチルリチウム、エチルリチウム、n−プロピルリチウム 、イソプロピルリチウム、n−ブチルリチウム、イソブチルリチウム、およびt −ブチルリチウムより成る群から選ばれる請求項2記載の方法。 4.該第4の試薬が前記構造式(III)を有する請求項1記載の方法。 5.該第4の試薬が前記構造式(III)を有する請求項2記載の方法。 6.該第4の試薬が より成る群から選ばれる請求項5記載の方法。 7.該第4の試薬が前記構造式(IV)を有する請求項1記載の方法。 8.該第4の試薬が前記構造式(IV)を有する請求項2記載の方法。 9.該第4の試薬が より成る群から選ばれる請求項8記載の方法。 10.該第1、第2、第3および第4の試薬が、該反応混合物中にほぼ等モル 量で存在する請求項1記載の方法。 11.シクロペンテノン(II)と該第1、第2、第3または第4の試薬のいず れか1つとの該モル比がほぼ0.3:1から1:1の範囲にある請求項1記載の 方法。 12.該生成物がいずれの中間体種も単離せずに得られる請求項1記載の方法 。 13.工程(b)を無極性非プロトン性溶剤中で、ほぼ−50℃から50℃の 範囲の反応温度において少なくとも約30分間行う請求項1記載の方法。 14.工程(b)を、無極性非プロトン性溶剤中で、ほぼ−50℃から50℃ の範囲の反応温度において少なくとも約30分間行う請求項10記載の方法。 15.さらに(c)工程(b)の該反応を塩基で停止させることを含む請求項 1記載の方法。 16.さらに(d)工程(c)の該生成物を希薄酸で脱保護し、さらに(e) クロマトグラフィーまたは結晶化により該生成物(I)を単離させることを含む 請求項15記載の方法。 17.該構造式(I) [式中、R1およびR2は同一または異なることができ、 (式中、R3およびR4は独立に水素、OR5および低級アルキルより成る群から 選ばれる)より成る群から選ばれ、 Aは (式中、R5はH、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、トリ低級ア ルキルシリル、1−メチル−1−メトキシエチル、1−メチル−1−エトキシエ チルおよび−(CO)−R8(式中、R8は水素、低級アルキルまたはハロゲン化 低級アルキル)より成る群から選ばれる)より成る群から選ばれ、 R6はエチレンまたはビニレンであり、 R7はR5、低級アルキルまたは低級アルケニルである]を有するプロスタグラ ンジン類の調製法において、該方法が (a)ほぼ等モル量の(i)2−フリルリチウム、(ii)低級アルキルリチウ ム化合物、(iii)シアン化銅、および(iv)ハロゲン化物(III)または(E) − アルケニルスタナン(IV)のいずれか (III) B−CH=CH−R1−R2−R10 (IV) M−CH=CH−R1−R2−R10 (式中、Bはハロゲン化物、Mは−Sn(R93(式中、R9は低級アルキル) またはR1およびR2は前記同様)を含有する反応混合物を調製し、 (b)シクロペンテノン(II) を該反応混合物と、無極性非プロトン性溶剤中で、ほぼ−50℃から50℃の範 囲の反応温度において少なくとも30分間、いかなる中間体種も単離せずに接触 させ、 (c)工程(b)の該反応を塩基で停止させ、 (d)工程(c)の該生成物を希薄酸で脱保護し、さらに (e)クロマトグラフィーまたは結晶化を用いて該生成物(I)を単離させる ことを含む方法。
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