JPH10503991A

JPH10503991A - 自動車の車室の暖房、換気、または空調を行うための装置

Info

Publication number: JPH10503991A
Application number: JP9502729A
Authority: JP
Inventors: ダニュー，ジャック
Original assignee: ヴァレオクリマチザション
Priority date: 1995-06-14
Filing date: 1996-06-14
Publication date: 1998-04-14
Also published as: WO1997000178A1; FR2735426B1; US5803160A; FR2735426A1; EP0777584A1

Abstract

(57)【要約】本発明は、自動車の車室のための暖房、または換気装置に関する。この装置は、モータ−ブロワユニットを含むブロワ要素（１０）と、加熱ラジエータ（１０６）を含む加熱ユニット（１２）と、ブロワ要素と加熱ユニットとの間に介在されたトランク要素（１４）を含み、これら３つの要素（１０）（１２）（１４）は、異なるタイプの自動車で使用できるモジュラーアセンブリを構成する。ブロワ機素は特定の自動車に従って選択された特定の形状の空気入口（２４）を支持するようになっている少なくとも１つの取り付け表面（２２）を有し、加熱ユニットは、特定の自動車に従って選択された少なくとも１つの空気出口（１３４）（１５４）を支持するようになっている少なくとも１つの取り付け表面を有する。自動車に使用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】自動車の車室の暖房、換気、または空調を行うための装置本発明は、少なくとも１つの空気の入口を有し、モータ−ブロワユニットを含むブロワ要素と、少なくとも１つの空気の出口を有し、加熱ラジエータを含む加熱ユニットと、ブロワ要素と加熱ユニットとの間に介在されたトランク要素とを含む、自動車の車室の暖房、換気または空調を行うための装置に関する。このタイプの装置は、特に日本国実用新案登録第1766063号により公知となっている。この種の装置では、車外から取り入れた新鮮な空気、または車内から取り入れた再循環空気をブロワ要素に吸引し、モータ−ブロワユニットによりこれを加速し、次にトランク要素を経て、加熱ユニット内へ送るようになっている。この加熱ユニットにおいて、車室へ空気を分配するために設けられている出口ポートを経て、車室に空気を分配する前に空気を加熱することができる。必要により、加熱ユニットに流入する前の空気流を冷却するための蒸発器を設けてもよく、このような蒸発器により、空調された空気流を提供することが可能となる。かかる装置の主な欠点の１つとして、この装置を取り付けようとする自動車のタイプに従った特定形状となるよう、その都度、装置を製造しなければならないことが挙げられる。従って、自動車の構造体内に収容でき、自動車の種々の部品に接続できるよう、自動車の各タイプに対応する特定の装置を提供しなければならない。この結果、種々の技術的課題すなわち条件を満たすよう、その都度、特定の構造に製造しなければならない。従って、特に幾何学的形状およびスタイリングの点で、その都度、装置を自動車の一般的構造に一致させなければならず、種々の付加的条件、特にねじり剛性の条件または衝突防止テストの結果によって課される安全条件さえも満たさなければならない。またこの装置は、車室の運転席部分に設けられた種々の主要機能を正しく果たし、これに適すものでなければならない。これに関し、空気処理すなわち空調装置の所定位置への固定、空気入口の配置、流体、電気等のための種々の接続部の隔壁への貫通、例えば霜取りおよび換気機能のために、自動車の正面パネルに配置された空気分配換気口への接続、および車室の前方および後方に搭乗している搭乗者の足に空気を向けるよう、車室の下方部分に配置された空気分配換気口への接続等に関して、自動車毎に異なるインターフェースを設けなければならない。あるタイプの自動車には、特定の装置のみしか適さないので、これら種々の条件により、部品の数が増し、従ってこのタイプの装置の販売価格は高くなる。このことは、自動車メーカーによって決められた標準化の要望を妨げることとなる。本発明の主な目的は、上記欠点を克服することにある。本発明は、同一のタイプの自動車用の暖房、換気、または空調装置は、ほぼ同じ機能を有するという事実に基づいてなされたものである。この目的のため、本発明は、ブロワ要素と、加熱ユニットと、トランク要素とが、異なるタイプの自動車に使用できるモジュラーアセンブリを構成し、ブロワ要素が、前記取り付け表面と一致するとともに、特定の自動車に応じて選択された特定の形状を有する、空気入口を支持するようになっている少なくとも１つの取り付け表面を有し、かつ加熱ユニットが、前記取り付け表面と一致し、特定の自動車に応じて選択された特定の形状を有する空気出口を支持するようになっている、少なくとも１つの取り付け表面をも有する、本発明の導入部に記載したタイプの装置を提案するものである。従って、本発明の装置は、関連する範囲内の複数のタイプ、またはモデルの自動車に適する、標準モジュールとも称されるモジュラーアセンブリと、いずれも特定の態様に製造され、特定の自動車に適する空気入口および空気出口を含んでいる。従って、前記空気入口および前記空気出口は、モジュラーアセンブリと所定のタイプの自動車とのインターフェースとして働くことができる特定の適合要素を構成する。このモジュラーアセンブリは、異なるタイプまたはモデルの自動車に対して使用できるので、標準化を改善することができ、これによって、装置の販売価格を下げることができ、また、メーカーが取り扱わなければならない部品の数も削減できる。本発明の好ましい実施例では、ブロワ要素と、加熱ユニットと、トランク要素とは、上記モジュラーアセンブリを構成するように共に接合されたケーシング状とされる。好ましくは空気入口は、外部から車室へ空気を導入するための少なくとも１つの開口部と、ブロワ要素の取り付け表面と一致した形状を有する接続表面とを有している。従って、ブロワ要素のためのこの取り付け表面は、外部から新しい空気を吸引するためにのみ働く。本発明においては、ブロワ要素は、自動車の車室から吸引された再循環空気を導入するための少なくとも１つの開口部を含んでいる。好ましくは、ブロワ要素は、空気入口のための取り付け表面を含み、少なくとも１つの空気導入バルブを有する第１エンベロープと、この第１エンベロープと連通し、モータ−ブロワユニットを含み、更にトランク要素と連通する、渦巻き状をした第２エンベロープとを含んでいる。本発明の別の特徴によれば、ブロワ要素は、締結機素を取り付けるための取り付け表面を有する。自動車の構造体内の所定の位置に本装置を保持する前記締結機素は、特定の取り付け表面に配置してもよい。本発明の好ましい実施例では、締結機素は、空気入口に固定された締結ラグを含んでいる。前記締結機素を、例えば前記空気入口と一体的に製造してもよい。本発明の更に別の特徴によれば、加熱ユニットは、霜取り用の空気出口を取り付けるための第１取り付け表面と、換気用の空気出口を取り付けるための第２取り付け表面と、自動車の搭乗者の足を温めるための空気出口を取り付けるための第３の取り付け表面とを有する。好ましくは、第１取り付け表面および第２取り付け表面は、加熱ユニットの共通面に形成され、霜取り用空気出口および換気用空気出口が、加熱ユニットに支持されるようになっている単一機素にまとめられており、一方、加熱ユニットの反対側の面に、第３取り付け表面が形成されている。従って、単一の空気出口は、自動車の正面パネルに共通して設けられたフロントガラス、およびベンチレータに対する霜取りおよびくもり除去用換気口として同時に作動する。搭乗者の足を暖める空気出口は、車室の下方部分に配置される。本発明の別の特徴によれば、加熱ユニットは、締結機素を取り付けるための少なくとも１つの取り付け表面を有する。この取り付け機素は、空気出口に固定された締結ラグ含むことができる。上記締結ラグの代わりに、またはこの締結ラグに加えて、前記締結機素は、加熱ユニットのボスに固定されるようになっている締結ブラケットを含んでいてもよい。本発明の好ましい実施例では、空気入口に固定された締結ラグと、空気出口に固定された締結ラグと、加熱ユニットに固定された締結ラグとによって、本装置を締結するようになっている。好ましくは、加熱ユニットに含まれるラジエータは、少なくとも１つの水ヘッダーと、一般に自動車のエンジンのための冷却流体である熱交換流体を吸引し、排出するための管状接続部を含んでいる。この管状接続部は、ラジエータの水ヘッダーのうちの少なくとも１つに嵌合されるようになっている特定の取り外し自在なユニットとするのがよい。ブロワ要素を加熱ユニットと接合するトランク要素は、加熱ユニットへ進入する前に空気を濾過するためのフィルタを含むことができる。自動車にオプションの空調機を装備する場合、加熱ダクトに進入する前に、空気を冷却できる蒸発器を、トランク要素に設けることが好ましい。従って、３つのタイプのトランク要素、すなわちトランク要素自体と、フィルタを含むトランク要素と、蒸発器を含むトランク要素とを設けることが可能である。別の変形例として、加熱ラジエータの上流部において、加熱ユニット内に蒸発器を設けてもよい。次に、添付図面を参照して、実施例を説明する。図１は、本発明による暖房、換気、または空調用装置の一部を形成するモジュラーアセンブリの斜視図である。図２は、図１のモジュラーアセンブリのブロワ要素の分解斜視図である。図３および図４は、ブロワ要素に取り付けるのに適した２つの異なる空気入口の斜視図である。図５および図６は、霜取りおよび換気用の加熱ユニットに取り付けるようになっている２つの空気出口の斜視図である。図７および図８は、搭乗者の足を暖めるための加熱ユニットに取り付けるようになっている２つの空気出口の斜視図である。図９および図１０は、加熱ユニットのボスに取り付けるようになっている異なる形状の２つの締結ブラケットの斜視図である。図１１および図１２は、加熱ユニットの加熱ラジエータの水ヘッダーのうちの１つに取り付けるようになっている管状接続体を含む２つの取り外し可能なユニットの斜視図である。図１３は、図１のモジュラーアセンブリから形成された、本発明の装置の斜視図である。図１４は、図１のモジュラーアセンブリから得られる別の装置の斜視図である。図１のモジュラーアセンブリは、ブロワ要素１０と、加熱ユニット１２と、これらの間に介在されたトランク要素１４とから、主に構成されている。これら要素１０、１２および１４は、ともに接合され、互いに整合した状態に配置されたケーシングとされている。このケーシングは、自動車の正面パネル（図示せず）の下方において、自動車内で横方向に取り付けできるようになっている。ブロワ要素１０は、垂直方向に重ねられて配置された２つのエンベロープ（外被）１６および１８から成っている。上方に位置するエンベロープ１６は、平行六面体の形状を有する。このエンベロープは、長方形の周辺フランジ２２（図１）によって囲まれた開放面２０を有し、フランジ２２は、空気入口２４（図２）に対する取り付け表面を構成している。空気入口２４は、ブロワ要素１０と空気入口グリッド（図示せず）との間のインターフェースとして働くようになっている。空気入口グリッドは、例えば自動車のフードの下に配置されている。開放面２０は、図１内の矢印で示されるような外部からの新鮮な空気流ＡＥを受ける。エンベロープ１６は、２つの対向する側面開口部２６、２８（図１および図２）をも有する。これら開口部は、エンベロープの開放面によって構成され、図１の矢印で示すように、再循環された空気ＡＲを吸引するよう働く。この側面開口部には、保護用グリルを設けてもよい。エンベロープ１６は、このエンベロープ１６の内部に進入する新鮮な空気ＡＥと、再循環空気ＡＲとの分配量を調節するための２つのフラップバルブ３０および３２（図１）を備えている。エンベロープ１６は、更に円形開口部３４を有し、この開口部は、エンベロープ１６の内部をエンベロープ１８の内部に連通させるものである。エンベロープ１８（図２）は、渦巻き状の周辺壁３６と、ほぼＵ字形の開口部４０を有するベース壁３８によって囲まれている。この開口部４０は、壁３８の壁４０にシールされた状態で嵌合するようになっているＵ字形の前方エッジ４４を有する壁４２（図２の下方部分を参照）を、引出しのように所定位置に挿入できるようにしている。壁４２は、ほぼ直線状の後方エッジ４６を有する。壁３８に壁４２を嵌合すると、双方の壁によって、エンベロープ１８のベースが構成される。壁４２は、モータ−ブロワユニット４８を支持する。このモータ −ブロワユニット４８は、適当なハウジング内に配置された電動モータ５０と、モータのシャフトに取り付けられたブロワ５２とから成っている。ブロワ５２は、開口部３４を通して空気流を吸引し、フランジ５６によって囲まれた側面開口部５４を通して、この空気流を運ぶようになっている。エンベロープ１８は、フランジ５６によってトランク要素１４（図１）に接合される。エンベロープ１８は、シュラウド５８を備えている。このシュラウド５８は、エンベロープ１８を完全に閉じ、壁４２およびモータ−ブロワユニット４８を所定位置に維持するよう、エンベロープの開放側面にシールされた状態で固定されるようになっている。シュラウド５８は、電気抵抗器（図示せず）を含むモジュール６０を内蔵し、この電気抵抗器は、電気コネクタ６２と共にモータ５０の回転速度を変えることができる。上記取り付け表面２２は、本装置を装備する自動車のタイプに従って選択された特定の空気入口を受けるようになっている。図２の場合、空気入口２４は、その上方部分に２つの空気吸引ポート６４、６６を有している。これらポート６４、６６は、ほぼ長方形の断面を有し、２本のダクト６８、７０によってそれぞれ囲まれている。これらのダクトは、ブロワ要素１０の取り付け表面２２と一致した形状を有する接合表面７２として終わっている。接合表面７２は、長方形の輪郭を有するフランジを有し、このフランジは、適当な締結手段、例えばネジにより、取り付け表面２２にシールされた状態で固定されるようになっている。空気入口２４は、プラスチック材料を成形することによって製造され、孔７６を有する一体的締結ラグ７４を含む。このラグにより、本装置を自動車の構造部に締結することが可能となっている。変形例として、このラグの締結専用の、ブロワ要素１０の別の取り付け表面にラグを固定するようにすることも可能である。後に理解できるように、各種のタイプの自動車で使用するようになっている別のタイプの空気入口を、取り付け表面２２に支持させてもよい。トランク要素１４（図１）は、ベース壁７８と、傾斜部分８０および平坦部分８２を有する頂部壁と、２つの側壁８４および８６を含んでいる。トランク要素１４は、フランジ５６を介してブロワ要素１０に接合され、エンベロープ１８の開放面５４と連通する開放面８８を有する。更にトランク要素１４は、加熱ユニット１２と連通する別の開放面９０を有する。加熱ユニット１２は、ほぼ平行六面体状をしたケーシングとして製造される。このケーシングは、長方形のフレーム状の接続フランジ９２を介して、加熱ユニット１２に接合される。この加熱ユニット１２は、ベース壁９４と、２つの側壁９６および９８と、（開放面９０に対向する）端部壁１００と、側壁９６を頂部壁１０２に接合する傾斜壁１０４とを有する。加熱ユニット１２は、加熱ラジエータ１０６を含み、このラジエータ１０６を、高温の熱交換流体、例えば自動車のエンジンの冷却流体が通過して流れることができる。また加熱ユニット１２は、混合バルブ１０８を含み、このバルブ１０８は、ラジエータを通過する空気流を制御し、温度が制御された混合された空気の流れを得るようになっている。このような混合された空気流は、適当な分配手段により、ケーシングの出口ポートを通って自動車の車室へ送られる。加熱ユニット１２は、ほぼ長方形の空気出口ポート１１０を有する。この空気出口ポート１１０は、頂部壁１０２を貫通するように形成され、取り付け表面１１２によって囲まれている。このポート１１０は、自動車のフロントガラスの霜取りまたはくもり除去機能を果たすよう、後に説明する空気出口に接続されるようになっている。加熱ユニット１２は、ほぼ長方形の開口部１１４をも有する。この開口部は、一部が頂部壁１０２を貫通し、一部が傾斜壁１０４を貫通するようになっている。この開口部１１４は、取り付け表面１１６によって囲まれている。開口部１１４は、更に２つの開口部１１８に分かれている。これら開口部１１８のいずれも、傾斜壁１０４を貫通するように形成されており、その各々は、取り付け表面１２０によって囲まれている。自動車の正面パネルに配置された換気ポートに向けて空気を送るよう、空気出口を接続するために、取り付け表面１１６および２つの取り付け表面１２０が設けられている。加熱ユニット１２は、更に出口ポート１２２を含む。この出口ポートは、ベース壁９４内に形成され、取り付け表面１２４によって囲まれている。空気入口２４（図２および図３）を、別の空気入口、例えば図４に示すような空気入口１２６と置換してもよい。空気入口１２６は、接続表面１３０に接続されたダクト１２９によって囲まれた単一の空気の入口１２８を有する。この空気入口１２６は、プラスチック材料を成形することによって製造され、一体成形された締結ラグ１３２を含む。このラグ１３２には、孔１３３が設けられ、空気入口２４のラグ７４と異なる配置となっている。取り付け表面１１２、また取り付け表面１１６および２つの取り付け表面１２０により、これら取り付け表面と一致する接続表面１３６を有する出口１３４（図５）の取り付けが可能となっている。従って、出口１３４は、空気出口開口部１１０、１１４および１１８の上に位置する。この出口は、ポート１１０を少なくとも１つの霜取り／くもり除去ポート（図示せず）に接続するためのダクト１３８を有する。この出口は、煙突状のダクト１４０も含み、このダクトは、自動車の正面パネルに配置されたベンチレータ（図示せず）に出口開口部１１４を接続するようになっている。また出口１３４は、２つの側方ダクト１４２も含み、これらダクトはダクト１４０から分岐し、出口開口部１１８を別のベンチレータに連通させるようになっている。空気出口１３４は、開口部を自動車の構造体の別の部分に固定できるよう、一体的締結ラグ１４４を備えている。空気出口１３４は、別のタイプの自動車用に設計された図６の空気出口１４６と置換してもよい。この空気出口１４６は、空気出口１３４の接続表面と同一または類似する接続表面１３６と、ダクト１３８の代わりに使用されるダクト１４８、ダクト１４０の代わりに使用されるダクト１５０、２本のダクト１４２の代わりに使用される２つのダクト１５２を有する。空気出口１４６のダクトは、別のタイプの自動車に適合できるよう、異なる幾何学的形状を有する。空気出口１４６も、空気出口１３４内のラグと同一または類似する一体的な締結ラグ１４４を含んでいる。開口部１２２および加熱ユニット１２（図１）を囲む取り付け表面１２６は、図７に示すように、空気出口１５４に接続するように働くことができる。この出口は、ほぼ長方形をした中空本体として製造され、この中空本体は、開口部１２２と連通し、取り付け表面１２４に一致した接続表面１５８によって囲まれた開口部１５６を有する。この中空本体は、車室の前方部分に向かって開いた２つの側方空気出口１６０と、空気を車室の後方部分および自動車の搭乗者の足に向けて送るためのダクトに接続するための中心空気出口１６２を有する。空気出口１５４の代わりに、図８に示すように、異なる形状を有する別の空気出口１６４を設けることも可能である。この空気出口１６４は、取り付け表面１２４と協働するようになっている接続表面１６８によって囲まれた開口部１６６を構成する中空本体を含んでいる。この空気出口１６４は、車室の前方に搭乗している搭乗者の足に向けて空気を送るための２つの側方出口１７０と、図示していない介在されたダクトを通して、搭乗者の足および車室の後方に空気を送るための中心出口１７２をも有する。加熱ユニット１２のベース壁９４の下方には、図９に示すように、取り付けブラケット１７６を取り付けるためのボス１７４（図１）が設けられている。板スチール板から製造することが好ましいこのブラケットは、ボスにリベット締めされるようになっている。このブラケットは、ボスに締結するためのウィング部分１７４と、このウィング部分１７８に対して直角をなし、孔１８２を有するウィング部分１８０を含んでいる。締結ブラケット１７６の代わりに、締結ブラケット１８４（図１０）を使用することが可能である。このブラケット１８４も、スチール板から製造される。このブラケットは、ボスに締結するためのウィング部分１８６と、このウィング部分１８６に対して直角をなし、横方向に延びるウィング部分１８８を有し、このウィング部分１８６には孔１９０があけられている。このように、本発明の装置は、基本的には３つの異なるブラケット、すなわち空気入口２４または１２６の一部を形成するラグと、空気出口１３４または１４６の一部であるラグと、加熱ユニット１２の下に固定されるブラケット１７６または１８４によって、自動車の構造体に固定されるようになっている。ラジエータ１０６は、取り外し自在なユニット１９２を支持できる。この取り外し自在なユニットは、２つの入口−出口管状取り付け具１９４を含み、水ヘッダーのうちの１つ、本例では、ラジエータ（図１１）のうちの頂部ヘッダー１９８に取り付けられるようになっている。別の変形例として、ラジエータはユニット２００を支持してもよい。このユニットは、水ヘッダーのうちの１つ、本例では、加熱ラジエータのうちの下方の水ヘッダー２０６と一致した２つの管状取り付け部２０２および２０４を含んでいる。図１に示すように、トランクアセンブリ１４は、空気が加熱アセンブリ１２に進入する前に空気を濾過するためのフィルタ２０８を含むことができる。図１３の実施例では、この装置は、３つの要素１０、１２および１４によって構成された基本モジュラーアセンブリを含んでいる。またこの装置は、図２および図３の空気入口２４と、図５の空気出口１３４と、図７の空気出口１５４と、図１０の締結ブラケット１８４と類似する締結ブラケットと、図１２の管状接続部２００のセットも含んでいる。図１４の実施例では、同じモジュラーアセンブリと、図４の空気入口１２６と、図６の空気出口１４６と、図８の空気出口１６４と、図５の締結ブラケット１７６と、図１１の管状接続ユニット１９２を含んでいる。当然ながら本発明は、上述した実施例のみに限定されるものでなく、他の変形例を考え付くことも可能である。この基本モジュラーアセンブリは、空気入口と、１つ以上の空気出口と、適当に合わせた締結ブラケットを設けることを条件として、ほぼ同様な範囲内の異なるタイプの自動車に使用可能である。変形例として、トランクユニット１４内、または適当な場合には加熱アセンブリ１２の入口に、空調用蒸発器を設けることが好ましい。従って、本発明の装置は異なる種々のタイプの自動車に共通する要素を使用するので、部品の標準化を促進できる。左側ハンドルの自動車の場合には、上記構造と対称的な構造のものを使用すればよい。

Claims

【特許請求の範囲】１．少なくとも１つの空気の入口を有し、モータ−ブロワユニット（４８）を含むブロワ要素（１０）と、少なくとも１つの空気の出口を有し、加熱ラジエータ（１０６）を含む加熱ユニット（１２）と、ブロワ要素と加熱ユニットとの間に介在されたトランク要素（１４）とを含む、自動車の車室の暖房、または空調を行うための装置において、ブロワ要素（１０）と、加熱ユニット（１２）と、トランク要素（１４）とが、異なるタイプの自動車に使用できるモジュラーアセンブリを構成し、ブロワ要素（１０）が、前記取り付け表面と一致するとともに、特定の自動車に従って選択された特定の形状を有する、空気入口（２４）（１２６）を支持するようになっている少なくとも１つの取り付け表面（２２）を有し、加熱ユニット（１２）が、前記取り付け表面と一致し、前記特定の自動車に従って選択された特定の形状を有する空気出口（１３４）（１４６），（１５４）（１６４）を支持するようになっている少なくとも１つの取り付け表面（１１２）（１１６），（１２０）（１２４）を有することを特徴とする、自動車の車室の暖房、換気または空調を行うための装置。２．ブロワ要素（１０）と、加熱ユニット（１２）と、トランク要素（１４）とが、前記モジュラーアセンブリを構成するように共に接合されたケーシング状に形成されていることを特徴とする、請求項１記載の装置。３．空気入口（２４）（１２６）が、外部から車室へ空気を導入するための少なくとも１つの空気入口開口部（６４）（６６）（１２８）と、ブロワ要素（１０）の取り付け表面（２２）と一致する形状を有する接続表面（７２）（１３０）を有することを特徴とする、請求項１または２記載の装置。４．ブロワ要素（１０）が、自動車の車室から吸引された再循環空気を導入するための少なくとも１つの開口部（２６）（２８）を更に含むことを特徴とする、請求項３記載の装置。５．ブロワ要素（１０）が、空気入口（２４）（１２６）のための取り付け表面（２２）を含み、少なくとも１つの空気導入バルブ（３０）（３２）を有する第１エンベロープ（１６）と、この第１エンベロープ（１６）と連通し、モータ −ブロワユニット（４８）を含み、更にトランク要素（１４）と連通する、回転体状をした第２エンベロープ（１８）とを含むことを特徴とする、請求項１〜４のいずれかに記載の装置。６．ブロワ要素（１０）が、締結機素（７４）（１３２）を取り付けるための取り付け表面（２２）を有することを特徴とする、請求項１〜５のいずれかに記載の装置。７．締結機素が、空気入口（２４）（１２６）に固定された締結ラグ（７４）（１３２）を含むことを特徴とする、請求項６記載の装置。８．加熱ユニット（１２）が、霜取り用の空気出口（１３４）（１４６）を取り付けるための第１取り付け表面（１１２）と、換気用の空気出口（１３４）（１４６）を取り付けるための第２取り付け表面（１１６）（１２０）と、自動車の搭乗者の足を温めるための空気出口（１５４）（１６４）を取り付けるための第３の取り付け表面（１２４）とを有することを特徴とする、請求項１〜７のいずれかに記載の装置。９．第１取り付け表面（１１２）および第２取り付け表面（１１６）（１２０）が加熱ユニット（１２）の共通面に形成され、霜取り用空気出口および換気用空気出口が、加熱ユニット（１２）に支持されるようになっている単一機素（１３４）（１４６）にまとめられており、一方、加熱ユニット（１２）の反対側の面に、第３取り付け表面（１２４）が形成されていることを特徴とする、請求項８記載の装置。１０．加熱ユニット（１２）が、締結機素（１４４）（１７６）（１８４）を取り付けるための少なくとも１つの取り付け表面を有することを特徴とする、請求項１〜９のいずれかに記載の装置。１１．締結機素が、空気出口（１３４）（１４６）に固定された締結ラグ（１４４）を含むことを特徴とする、請求項１０記載の装置。１２．締結機素が、加熱ユニット（１２）のボス（１７４）に固定されるようになっている締結ブラケット（１７６）（１８４）を含むことを特徴とする、請求項１０または１１記載の装置。１３．ラジエータ（１０６）が熱交換用流体を吸引し、排出するよう、少なくとも１つの水ヘッダーと、管状接続部を含む請求項１〜１２のいずれかに記載の装置において、管状接続部（１９４）（１９６），（２０２）（２０４）が、ラジエータの水ヘッダー（１９８）（２０６）のうちの少なくとも１つに取り付けるようになっている特定の取り外し自在なユニット（１９２）（２００）として製造されていることを特徴とする装置。１４．トランク要素（１４）が、加熱ユニット（１２）へ進入する前の空気を濾過するためのフィルタ（２０８）を含むことを特徴とする、請求項１〜１３のいずれかに記載の装置。１５．トランク要素（１４）が、加熱ユニット（１２）へ進入する前の空気を冷却するための蒸発器を含むことを特徴とする、請求項１〜１４のいずれかに記載の装置。